優希「京太郎をメロメロにするために胸を大きくするじぇ!」(226)

--某月某日・清澄高校麻雀部--


和「……」カチカチ……

京太郎「……」ジー

京太郎(やっぱり和のおもちはいいもんだな……これだけで日々の雑用の元が半分はとれてるぜ)

優希「……」ジトー

優希(京太郎の奴、またのどちゃんのおっぱいばっかり見て……こんなにかわいい娘が好意を持っているというのになんて贅沢者なんだ)

咲「はあ……」

咲(京ちゃん、和ちゃんの胸見すぎ……優希ちゃんがご機嫌ななめなの気付いてあげなよ……)

久「ふふ……」

久(優希はご立腹みたいねぇ。 好きな男の子の好みが自分と正反対だからおもしろくないってところかしら?)

京太郎「んっ? なんだ優希、タコスならないぞ」

まこ「やれやれ……」

まこ(京太郎は優希の気持ちなんて全然わかっとらん朴念仁だし大変そうじゃのう)

優希「別にそんなんじゃないじぇ」プイッ

京太郎「なに怒ってんだよ、意味わかんねぇ……」

優希「……なあ、京太郎」

京太郎「なんだよ」

優希「京太郎はそんなに大きい……」

京太郎「大きい?」

優希「っ……やっぱりなんでもない!」

京太郎「なんなんだよ、途中で切られたらよけいに気になるじゃねぇか」

優希「うっさい! そんなことより卓に入れ京太郎! 今日はこの優希ちゃん直々にしごいてやるじぇ!」

京太郎「はあ? 別にいいけど、本当どうしたんだお前」

優希「京太郎みたいな奴には永遠にわからない悩みだじょ!」

京太郎「俺にはわからない? ああなるほど、そういう事か……大変なんだなお前も」

優希「?」

京太郎「女の子は大変なんだろ、生r……」

優希「最低だな」

久「須賀君、今すぐ黙らないとその口にリー棒ねじ込むわよ?」

まこ「これはちょっと擁護できんのう、京太郎」

咲「デリカシーなさすぎだよ、京ちゃん」

和「非常識にもほどがありますよ、須賀君」


京太郎「……はい、すいません、ごめんなさい」

優希「……京太郎のバカ」

--片岡家--


優希「京太郎め……あそこまでデリカシーがないとは思わなかったじぇ」

優希「のどちゃんが相手だったらあんな事言わないくせに……やっぱり私、京太郎にそういう対象として見られてないんだな……」グスッ

優希「もう少し胸が大きかったら京太郎も私をちゃんと女の子として見てくれてたのかな……?」ペタペタ

優希「……よし、決めた! 胸を大きくして京太郎をメロメロにしてやる!」


--翌日--


優希「というわけで知恵を貸してくれ、咲ちゃん!」

咲「……」

咲「……ねぇ、優希ちゃん」

優希「んっ?」

咲「優希ちゃんが胸を大きくしたいのはわかったんだけど……なんで相談するのが私なのかな?」

優希「もちろん小さい仲間の咲ちゃんならきっと調べて詳しいと思っ……」

咲「優希ちゃん?」ゴッ

優希「ひうっ!? え、えっと、そう、咲ちゃんはいっぱい本を読んでるからそっちの知識もあるんじゃないかと……」シドロモドロ

咲「……まあ、いくつか知らないわけじゃないけど」

優希「本当か!?」

咲「だけど期待しないでね?」

優希「まあ効果があるなら咲ちゃんも大きくなってるはずだからな! あくまでダメ元……」

咲「優・希・ちゃ・ん?」ニコッ

優希「じぇぇ!?」ビクビクッ

--アイデアその1・牛乳で大きくする--


咲「牛乳をたくさん飲めば胸が大きくなるって聞いたことあるけど……」

優希「ほほう、牛乳か……案外身近に答えは転がってたじぇ」

咲「だけどパック一本くらいじゃダメらしいよ?」

優希「なぬっ!? うーん、じゃあ1日二本くらいいってみるじぇ! ついでに身長も伸びて一石二鳥だな!」

咲「うまくいくかなあ……」

--翌日--


京太郎「買い出しから戻りましたー」

優希「帰ってきたか京太郎! ほらさっさと牛乳をよこすのだ!」

京太郎「ったく珍しくタコス頼まないと思ったら牛乳四本も頼みやがって。 そんな大量にどうする気だよ?」

優希「もちろん飲むんだじょ! 咲ちゃんもどうぞだじぇ!」ゴクゴク

咲「あ、ありがとう優希ちゃん」ゴクッ

優希「ぷはあ! うまい、もう一杯!」ゴクゴク

咲「ふう……私も」ゴクッ

和「あの、まさか咲さんもゆーきも、今ここでこの牛乳全部飲む気なんですか?」

優希「はあ……もちろん!」ゴクゴク

咲「せっかくだからね……」ゴクッ

京太郎「おいおい、いくらなんでも飲みすぎだろお前ら」

優希「ええい、心配無用! この程度でダウンする私達じゃない!」ゴクゴク

咲「これも未来のためなんだよ京ちゃん。 私達は今大きな壁に立ち向かってるの!」ゴクゴク

京太郎「何を言ってるかさっぱりわからねえ……」

和「大丈夫でしょうか……」


--数分後--


咲「ううっ……お腹が痛いよぉ……」

優希「ま、まだ一本しか消費してないのに……不覚……」

京太郎「あーあー、いわんこっちゃない。 とりあえず咲はトイレ行ってこい、足がガクガク震えだしてんぞ」

咲「ううっ……そ、そうする……」

京太郎「和、咲を頼めるか? 俺は優希をベッドに寝かしとくから」

和「わかりました、ゆーきの方はお願いします」

京太郎「おう。 ほら行くぞ優希」ヒョイッ

優希「こ、こんなはずじゃあ……」

京太郎「何のつもりかは知らねえけど、牛乳がぶ飲みしたらこうなるに決まってんだろ……腹さすっといてやるから安静にしてろよな」サスサス

優希「うう……すまないねぇ京太郎さん」

京太郎「優希さん、それは言わない約束でしょう」サスサス

優希「……ありがとうな」

京太郎「気にすんな、いつものわがままに比べりゃかわいいもんだ」


--アイデアその1結果・失敗、だけど……--

優希「いやあ、この前は大変な目にあったじぇ」

咲「ごめんね優希ちゃん。 私があんな事言い出さなきゃ……」

優希「気にしないでくれ咲ちゃん! 確かにおっぱいは大きくならなかったけどちょっと得したからな!」

咲「それならいいんだけど体重は……」

優希「咲ちゃん、それ以上は言わない約束……」

咲「そうだね……次いこうか」

優希・咲「はあ……」

--アイデアその2・腕立て伏せ--

優希「そういえば腕立て伏せがいいって聞いたことあるじぇ!」

咲「腕立て伏せ……私運動苦手なんだけどなあ」

優希「咲ちゃん、どんなに辛くてもやる前から諦めたら終わりだじぇ! 全てはのどちゃん以上の胸を手に入れるため……私達は戦わなきゃいけないんだ!」

咲「優希ちゃん……そうだね! 私頑張るよ!」

優希「その意気だ! じゃあ早速始めるじょ!」


--数分後


優希「21~……22~……」

咲「はぁ……11、ふぅ……12……」

京太郎「ちーっす……ってなにやってんだ2人して」

優希「お、京太郎! 見てわからないのか、腕立て伏せだ!」

咲「はふっ……あう……」プルプル

京太郎「うちはいつから運動部になったんだよ、咲なんか死にそうじゃないか」

咲「こ、このくらい平、気~~……やっぱりダメー……」ペタン

優希「咲ちゃん体力なさすぎだじぇ」

京太郎「読書漬けに麻雀漬けだからな、咲は」

咲「うー」パタパタ

京太郎「スカートで足パタパタさせると見えるぞ」

咲「ちょっ……どこ見てるの、京ちゃんのエッチ!」


京太郎「危なくなる前に言ったのになんだその言いぐさ!?」

優希「27ー……28ー……」

和「なんの騒ぎですか?」

咲「あっ、和ちゃん! 聞いてよ、京ちゃんが……」

京太郎「俺は無実だ!」

優希「31ー……32ー……」


和「腕立て伏せ、ですか。 でもどうして急にそんな事を?」

咲「えっ、えっと……ほ、ほら麻雀って座りっぱなしだし運動不足になっちゃいそうだから!」

京太郎「なんかいいわけくさいぞ」ジー

咲「うっ……そ、そうだ! 京ちゃんと和ちゃんも一緒にやらない?」

和「えっ、私達もですか?」

咲「そうそう、やるならみんなでした方が楽しいと思うんだ! だから、ね?」

京太郎「俺はパス、いつも買い出しで走り回ってるから運動不足とは無縁なんでな。 卓でも拭いてる」

和「私はかまいませんけど……あまり運動は得意ではありませんよ?」

咲「大丈夫、私も苦手だから!」

京太郎「自慢する事じゃないだろ、それ」

咲「もう、参加しない薄情京ちゃんは黙ってて!」

京太郎「へいへい」

和「それでは……ゆーき、隣失礼しますね?」

優希「えっ……のどちゃん!?」

咲「よーし、今度こそ頑張るよ!」

優希「ま、待つんだ咲ちゃん!」

和「んしょ……」フニュン

咲「!?」

優希「」

京太郎「うわ、すげ……」

和「1……んっ、2……」フニュン、プニュン

咲「ゆ、ゆゆゆゆ優希ちゃん? 私目がおかしくなっちゃたのかな?」

優希「咲ちゃん……気持ちはわかる。 私も中学校で初めて見た時は自分がおかしくなったんだと思ったものだじぇ」

咲「いやだっておかしいよね? こんなのありえないよね!?」

和「どうしたんですか2人共、動きが止まってますよ?」プニュンプニュン

優希「先に床に胸がついちゃって上手く腕立て伏せができていない……今私達の目の前で起きてるのは、現実なんだ」

咲「そ、そんな……」ガクッ

和「あのー……」

京太郎「……眼福眼福」


--アイデアその2結果・貧富の差を見せつけられる--

咲「」チーン

優希「咲ちゃんにはまだ早かった……私達じゃ絶対に起こりえない、豊かな者しか経験できないあの光景を直視するのは……」

咲「そういえば優希ちゃん、運動だと筋肉鍛えるから胸が固くなるかもしれないんだって……ふふ、和ちゃんのは柔らかそうだったよね、あはは……」

優希「咲ちゃん、おいたわしや……」

優希「むむむ、全然うまくいかないじぇ」

咲「もう私達だけじゃ限界なんだよー……誰かに助けてもらおう?」

優希「よし、そうするか!」


まこ「……で、わしが呼ばれたわけか」

優希「清澄高校麻雀部おっぱいランキング第三位の力を見せてほしいじぇ!」

咲「お、お願いします染谷先輩」ペッコリン

まこ「知恵と言われてものう……まあ、かわいい後輩達の為じゃから最大限協力はしようかの」

咲「やった!」

優希「今度こそ大勝利だじぇ!」

--アイデアその3・キャベツ--


まこ「これは家の客が話しておったんじゃが、キャベツがなかなか効果的らしいの。 なんでも胸を大きくする成分があるとか聞いたわい」

優希「キャベツ……よくご飯の時に食べてるじぇ」

まこ「ああ、そんな量じゃ足りん。 1日1玉食べなきゃ効果はないらしいからのう」

咲「1玉!? うーん、サラダに野菜炒め、お漬け物……他にも色々やればなんとか……」

まこ「ちなみに、熱を通したり漬け物にしたら成分が消えるらしいから食べるなら生でじゃな」

咲「えっ」

優希「キャベツ1個を生のまま食べるなんてできるのか?」

まこ「調味料は禁止されとらんから味なしは避けられるはずじゃが……問題はこれをふまえた上でバランスの取れた食事にし、さらにそれを継続させにゃならんというところじゃ」

咲「キャベツも最近値段上がってきたし……1日1玉はちょっと厳しいかも」

優希「プロになって稼げば問題ないじょ!」

まこ「長期的に見たらそれもありじゃがの。 優希、お前それまで京太郎の奴をフリーのまま抑えられるか?」

優希「……自信、ないじぇ」

まこ「まあ、これは今回はキャベツは見送りじゃ。 胸を大きくするっていうのはそれだけ大変なんだという授業代わりにしとくんじゃな」

咲「はい」

優希「わかったじぇ」


--アイデアその3・とりあえず保留--

--アイデアその4・大豆--

まこ「胸を大きくするのに大豆がいいとお前さん達も聞いたことくらいならあるじゃろ?」

咲「大豆ですか。 確かに聞いたことあるかも……」

優希「大豆か……豆なら小さいしたくさんいけるじぇ!」

まこ「こらこら待ちんしゃい。 別に大豆をそのまま食べる必要はないぞ?」

優希「そうなのか?」

咲「大豆に含まれてる栄養素がいいんでしたよね?」

まこ「そうじゃ。 だから大豆を使った豆腐や納豆、他にも色々なものが効果を発揮するわけじゃな」

優希「それなら続けられるかもしれないな!」

まこ「何にしろ継続が必要じゃから豆乳が一番いいかもしれんの。 後乳製品も効果があるから、きなことヨーグルト辺りを組み合わせて食べるのも効果的じゃろう」

優希「牛乳だけじゃなかったのか……」

咲「あはは……」

--数日後--


京太郎「なあ、最近買い出しに豆乳とヨーグルトときなこが増えたのは気のせいか……?」

優希「気のせいだじぇ」モグモグ

咲「そうそう」チュー

まこ「これも涙ぐましい努力なんじゃ、つっこんでやるな京太郎」

京太郎「まあいいですけど……はい、部長と和の分」

久「ありがとうね……うん、美味しい」

和「いただきます」

久「そういえば和、最近胸大きくなったんじゃない?」

和「えっ?」

優希「」ピクッ

咲「」ピクッ

まこ「あらら……」

久「目測だけど……うん、やっぱり大きくなった」

和「そ、そんなにジロジロ見ないでください!」

久「いいじゃない別に。 揉まないだけ良心的でしょう?」

和「揉……!?///」

久「あらあら、この程度で顔を赤くしてたら麻雀で勝てないわよ?」

和「関係ないでしょう! だいたい胸なんか大きくなっても困るだけで嬉しくありませんし……」

優希「」ピクッ

咲「」ピクッ

まこ「おお、和の奴地雷を踏み抜きおった……」

和「むしろ小さくできたらどれだけいいか……」

京太郎「それを小さくするなんてとんでもない!」クワッ

和「はい?」

京太郎「……いや、なんでもない。 気にしないでくれ」キリッ

優希「……」ズーン

咲「……」ウルウル

久「あれ、もしかして面白いことになってる? ああ、そういえばこの食材って……」

まこ「……やめてやらんか」


--アイデアその4・とりあえず継続中--

まこ「とりあえず大豆は続けていくとして、他にもなにかしとくべきかのう」

優希「賛成だじぇ……このままじゃのどちゃんのおっぱいだけが大きくなっていくじょ」

咲「一生追いつけないのが目に見えてるよね……」




久「まさに女体の神秘ってやつよね、うんうん」

優希「……」

咲「……」

久「あら、どうしたの?」

優希・咲「なんで部長がここにいるん(ですか)だ!?」

まこ「すまん2人共……とうとう部長にバレてしもうた」

久「ひどいわよ、こんなおもし……じゃなくて、重大な事を黙ってるなんて」

まこ「お前さん、今おもしろいって言いかけたな?」

久「何のことかしら?」

まこ「まあ、いいわい。 頼むから真面目に協力してくれ。 2人、特に優希は真剣なんじゃ」

久「ふふふ、任せなさい」

まこ「不安じゃ……」

--アイデアその5・大きい人に聞いてみよう--


まこ「とりあえず次の手を考えるか。 部長はなんかアイデアないんか?」

久「そうねぇ……この際大きい人に直接秘訣を聞くとかどう?」

優希「つまりのどちゃんに聞く……」

咲「嫌な予感しかしないね……」

和「こんにちは」

久「噂をすれば影ね」

和「はい?」

まこ「和、咲と優希が聞きたい事があるそうじゃ」

和「聞きたい事、ですか?」

和「……話はわかりました」

優希「それで秘訣は……」

和「ごめんなさい……成長と共にこうなったので特に秘訣とかはないんです」

咲「だよねー……」

和「でも本当に大きい胸なんていいことありませんよ? 肩はこるし、体育の時痛くなりますし、視線だって……」

優希「ええい、のどちゃんにはわからんのだ! 持たざるものの悲しみが! 大は小を兼ねるんだ、のどちゃん……だけど小は大を兼ねられないんだ!」

和「ゆ、ゆーき落ち着いて……」

優希「ううっ……なんでだじぇ、なんで必要ないのどちゃんが大きくて、必要な私がぺったんこなんだ……ううう……」

咲「ゆ、優希ちゃん、そんな泣かなくても……」

優希「うわあああん!」

--アイデアその5・大失敗--

優希「ひっく、ひっく……」

まこ「……おい部長」

久「えっ、私のせいなの!?」

まこ「和に聞くアイデアを出したのはあんたじゃろ」

久「そ、そんな事言われてもまさかこんなに思い詰めてたなんて……」

まこ「ほう? つまりあんたは軽い気持ちでアイデアを出して優希を泣かせたわけか?」

久「う、ぐっ……」

まこ「ん?」

ガチャッ

内木「会長、やっぱりここにいたんですか。 チェックしてもらいたい書類が……」

久「天の助けだわ! ねぇ、内木君! 胸を大きくする方法に心当たりない!?」

内木「は?」

想像だけど、遺伝子+環境が原因なんじゃないかな?
両方揃わないと大きくならないと…

--アイデアその6・逆転の発想--


内木「なるほど……事情は把握しました」

久「で、何か知ってる?」

内木「その前に1ついいですか?」

久「なに?」

内木「胸を大きくする必要なんて本当にあるのでしょうか?」

久「そんなの当たり前じゃない。 須賀君は大きな胸が好きなんだから」

内木「いえ、そもそもそれが間違いなんですよ」

優希「……どういうことだ?」

内木「いいですか。 大きな胸なんかになんの価値があると言うんでしょう? 年をとれば垂れるし、そもそもあんなものただの脂肪の固まり、はっきり言ってしまえば太ったって大きな胸は手に入ります。 原村さんの大きい胸など邪魔なだけという主張まさにその通り!」

和「」

内木「一方小さな胸は違う。 小さな胸はそれこそ希少価値であり、純粋さを象徴する素晴らしいものなんです。 僕は常々小さな胸を貧乳などと呼ぶことが腹立たしくてしょうがなかった!
小さな胸のなにが貧しいと言うのか、むしろ無駄に大きくなっただけの胸の方がよっぽど貧しいと僕は思いますよ!」

咲「うわあ……」

内木「だからこそ僕は貧乳の貧は貧しいではなく、品、もしくは賓の字を当てるべきだと主張しているのに
巨乳派の愚か者どもときたらいつもいつも邪魔してきて……何がロリ巨乳だ、馬鹿にしてるのか!」

まこ「やっぱり本物じゃったか……」

内木「その点片岡さんは素晴らしい! 小さい身体に元気溢れる、無邪気や天真爛漫を絵に描いたようなそのその姿!
残念ながらマホちゃんには年齢的な意味で一歩及びませんが、後数年出会うのが早ければ口説いてましたね間違いなく!」

優希「ひっ……」

久「わ、わかったから、あなたの情熱はわかったから……それでどうすればいいと思うの?」

こいつ… マジ物だったか…
しかし、賓乳とはまた…

内木「つまりですね、須賀君は巨乳派という悪にとらわれているわけです。 だったらこちらで正しい道に連れ戻してやればいい……!」

久「まさか……」

内木「そう、須賀君を賓乳好きにしてやればいいんですよ!!」

久「!」

久(な、なんて発想……優希の胸を大きくできないならそもそも須賀君が巨乳好きという根本を変えてしまえばいいなんて、内木一太……あなたにそんな悪魔の発想が出来たなんて……!)


まこ「メンツもおるし一局打つかの」

優希「さ、賛成だじぇ」

咲「そうですね。 ほら和ちゃん起きて」

和「……はっ!」

久「さすがね……私が見込んだだけの事はあるわ」

内木「いいんですよ、会長。 僕だって清澄の一員、そして清澄の生徒が悩んでいるならそれを導くのも学生議会の役目でしょう?」

久「ええ、その通りよ内木君!」


優希「ダブルリーチだじぇ!」

まこ「相変わらず早いのう優希」

和「あ、あの……部長達は」

咲「和ちゃん、ダメ。 巻き込まれたくなかったらあっちを気にしちゃダメ」

和「……はい」

部長も暗黒面に堕ちたか…(汗)

内木「この方法なら誰も傷つきません。 須賀君は正しい道に返り、片岡さんは幸せになれる……」

久「そうね、内木君……あなたが今年の学生議会副会長で本当に良かったわ」

内木「はは、ありがとうございます」

久「それでどんな方法で須賀君を目覚めさせるのかしら?」

内木「そうですね……やはりここは僕の秘蔵品、【マホたんの生活24時・現役中学生の全て】を見せましょう!」

久「そう……」

内木「はい!」




久「もしもし、警察ですか?」

内木「えっ」

ファンファンファンファン……


ゆみ「鶴賀警察だ」

モモ「内木一太、盗撮とそれにおける不法侵入の容疑で逮捕するっす!」

内木「」

佳織「これが証拠品ですね……」

内木「それに触るなあ!」

佳織「きゃっ!?」

睦月「プロ麻雀せんべいチョップ!」バキッ

内木「がっ……!」

モモ「公務執行妨害も追加っす先輩!」

ゆみ「情状酌量の余地なしだな……蒲原」

智美「ワハハー、じゃあお姉さんとドライブといくかー」

内木「」ズルズル

モモ「終わったっすね」

ゆみ「ああ、蒲原の死のドライブを受けるんだ。 終わった頃にはおとなしくなっているだろう。 それじゃあ私達も戻るぞ!」

佳織「は、はい! それじゃあ皆さんさようならです」

睦月「ご協力ありがとうございました! 全国頑張ってください!」

ファンファンファンファン……

久「悲しい事件だったわね……まさか内木君がこんな……!」

咲「部長……」

久「だけど忘れちゃいけないわ。 清澄高校にはこんな悲しい事件があったこと、罪を犯したとはいえ内木一太はここにいたんだということ……!」

咲「はい……!」

優希「もちろんだじぇ!」

久「さあ、今日も練習を始めるわよ! 内木君や天国の須賀君に恥ずかしくない戦いを見せてあげましょう!」

咲・優希「はい!」


カン!

超法規警察かよ…

…………






まこ「おいこら、終わりなわけないじゃろうが」

久「……ダメ?」


--アイデアその6? そんなものはありませんでした--

和「あの……色々つっこみたい所はあるんですが、なぜ鶴賀の皆さんが?」

久「いや、だって本当に警察呼んだら全国取り消しになりかねないし……蒲原さんの運転でちょっと痛い目見せるだけでいいかなって。 まさか向こうもあんなノリノリとは思わなかったけど」

咲「あの、さりげなく京ちゃんが殺されてたんですけど」

久「ほら、それはノリというかなんというか……」

優希「結局私の悩みはどうなったんだじぇ……」

久「え、えっとそれは……」

優希「ジー……」

久「うっ」

咲「ジー……」

久「ううっ……」

和「ジー……」

久「くうう……」

まこ「ジー……」

久「わ、わかったわよ……いいアイデアを出せばいいんでしょ、出せば!」

久… ここで名誉挽回せいよ

--アイデアその7・最終手段--


久「こうなったら……揉むしかないわ」

優希「揉む……?」

和「なっ!?///」

咲「ええっ!?///」

まこ「……正気か?」

久「正気も正気よ、おかしくなんてなってないわ」

優希「揉む……」プニプニ

まこ「じゃがそれは……」

久「ええ、わかってる……これは私達じゃ無理、須賀君にやってもらわなきゃいけないわ」

咲「京ちゃんが素直にやるとは思えないんですけど……」



優希「んっ、あっ……」プニプニ

久「そうね……そもそも須賀君がそんな事するなら私達は苦労してない」

まこ「苦労……?」

久「言いたい事はわかるけど話が進まないから」

和「ゆーきはどう思……!?」

優希「んうっ、あっ、はっ……」プニプニ、クリクリ

和「な、なにしてるんですかゆーき!///」ボソボソ

優希「ふぁ……あっ、のどちゃん……?」

和「みんなゆーきの為にアイデアを出してるんですから、ちゃんと聞かないとダメじゃないですか……」

優希「う、うん……」

久「どうかしたの?」

和「い、いえ、なんでもありません!」

久「ならいいけど。 じゃあ計画をおさらいするわよ」

和「いつの間に決まってたんですか……」

優希「ううっ……ごめん、のどちゃん」

最終手段キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

しかし、ちっさいお胸では京太郎が揉んでくれるとは…(ry

久「まず須賀君が部室に来たら優希がこの睡眠導入剤を入れた紅茶を須賀君に飲ませてちょうだい。 リラックス効果のあるアロマキャンドルもたいておくから須賀君はすぐに眠りにつくはずよ」

咲「結局実力行使ですね……」

久「そして須賀君が寝たら優希が須賀君の手を使って胸をマッサージする。 須賀君本人が協力しないだろう事を考えればこれしか手はないわ」

和「これ冷静に考えなくても大問題になりそうなんですが」

久「バレなきゃ問題ないわね」

まこ「とうとう開き直りよったか」

久「さあ、準備を始めるわよ!」

優希「……」グッ

なぜだろう… 
京太郎がひどい目に遭う未来しか想像できないのは…
何故だろう…

--数日後--


京太郎「遅くなりましたー……ってなんだ。 まだ優希だけか」

優希「なんだとはなんだじぇ」

京太郎「悪い悪い……そういえばなんなんだ、この匂い? なんか落ち着くというか……」

優希「……部長が持ってきたアロマキャンドルだじょ」

京太郎「アロマキャンドルねぇ……で、持ち込んだ部長はいないのか?」

優希「……うん」

京太郎「おいおい、どうした。 今日はやけにおとなしいな?」

優希「べ、別にいつも通りだじょ。 そ、それより京太郎、のど渇いただろ、お茶を入れてやるじぇ」

京太郎「優希が、俺に、お茶? おいおい……まさか毒でも入れてんじゃないだろうな?」

優希「……! そ、そんなわけないだろ! 失礼にもほどがあるじぇ!」

京太郎「そう怒るなって。 だけどそうか……とうとう優希も人を気遣えるようになったんだな……」

優希「本当に失礼だな、この犬!」

京太郎「なんだよ、褒めたのに!」

優希「そんな褒められ方しても嬉しくないじぇ!」

ギャーギャー

久「ああ、もう優希はなにしてるの? 全然進展してないじゃない!?」

まこ「わしから言わせれば、ここで中を覗いてるこちらこそなにしてると言いたいんじゃが」

久「何が起こるか楽しみだからよ!(いざという時優希をフォローするためよ!)」

まこ「逆じゃ、逆」

咲「優希ちゃん、完全に目的忘れてるよ……」

和「いいんでしょうか、こんな事して……」

優希「だいたいお前は……あっ」

京太郎「なんだよ?」

優希(す、すっかり最初の目的を忘れてたじぇ……)

優希「と、とにかくこの優希ちゃんがお前のためにお茶を入れるんだ! とくと味わうがいいじぇ!」

京太郎「お、おう」

優希「……」カチャカチャ

京太郎「……あいつももうちょっと静かにしてれば引く手あまただろうに」ボソッ


優希「お、お待たせ」カチャ

京太郎「ん、ありがとうな」

優希「……」ジー

京太郎「……」

優希「……」ジー

京太郎「あのさ、そんなに見られると飲みにくいんだけど……」

優希「っ……ごめん」

京太郎(……お茶を入れたのが初めてだとしても緊張しすぎだろ、これは)

優希「……」チラッ、チラッ

京太郎(嫌な予感がしないでもないが、でもまあ本当に毒が入ってるわけじゃないだろう……)

京太郎「……」ゴクッ

優希「……!」

京太郎「ん、まあ初めてにしては上出来なんじゃないか?」

優希「そ、そうか! それならよかったじぇ。 おかわりするか?」

京太郎「ああ、もらうよ。 時々でいいからこうしてくれるとありがたいんだがな?」

優希「か、考えておく」

京太郎「期待しとく。 さて待ってる間牌譜の整理でもしとくか」

--数十分後

京太郎「ふあ……んん……」

優希「ど、どうしたんだ?」

京太郎「なんか、眠い……っかしいな、昨日夜更かししたわけでもないのに……」

優希「き、きっと疲れてるんだな。 無理せずベッドで休んだらどうだ?」

京太郎「そうだな……悪いけどそうさせてもらうわ……」

優希「み、みんなが来たら事情は説明しておくからゆっくり休め、うん」

京太郎「サンキュー……はは、今日のお前本当に優し……Zzz」

優希「……」


久「寝たみたいね……」

まこ「そうじゃな」

咲「ファイトだよ優希ちゃん」

和「まだ覗くんですか……」

優希「京太郎?」

京太郎「Zzz……」

優希「おっぱい大好きエロ犬の京太郎ー?」

京太郎「Zzz……」

優希「よし、寝てるじぇ……じゃあ、始めるか」ギシッ

京太郎「Zzz……」

優希「ちょっと手を借りるだけ……大きくなれば京太郎だって私を……」グイッ

優希(京太郎の手大きいな……今からこれが私の胸を……っ、なんだか緊張してきた)

優希「女は度胸だじぇ……!」スッ

フニッ

優希「ひゃうっ!?」

京太郎「んっ……」

優希「……!」

京太郎「Zzz……」

優希「セ、セーフだじょ……」

優希(だけど今のはなんなんだ? この前自分で触った時とは全然……)

優希「だけど、これなら……確かに効果がありそうだな」


久「始まったわね、衝立で私達にはよく見えないけど」

まこ「そろそろひいた方がいいんじゃないかのう?」

久「そうね……後は優希の頑張り次第、私達は屋上辺りにでも撤収しましょう」

まこ「了解じゃ。 わしらも行くぞ咲、和」

咲「はい」

和「……ゆーき、これは褒められた事ではありませんけど……頑張ってください」

優希「ん…うっ…」フニッ、フニッ

京太郎「Zzz……」

優希(制服越しにやってるだけなのに身体がピリピリして……頭がボーッとしてきたじぇ……)

優希「はっ、あぁっ……!」

----

久「ふう……とりあえずは一段落かしら」

まこ「いやはや、あそこまでやるとは優希もずいぶん京太郎に熱をあげとるのう」

和「ゆーき大丈夫でしょうか……?」

咲「たぶん大丈夫だと思うよ?」

和「えっ?」

咲「なんとなくわかるんだ、2人の今の状況……この本に似てるから」

久「それは……小説?」

咲「はい。 このお話とたぶん似た展開になると思います」

まこ「ほぉ……それはどんな内容なんじゃ?」

咲「あっ、じゃあちょっと読んでみますね……こほん」

優希「ふぁっ……あっ、んんっ……!」ムニムニ

優希(京太郎の手、最初は冷たかったのにだんだん暖かくなって、余計に変になりそう……)

優希「……」

優希(だけど、いい加減服越しじゃもどかしいじぇ……)


----


咲「--穏やかな空気を呼ぶアロマの匂いが立ちこめる中、息を弾ませながら京太郎の手を使って自らの胸を弄っていた優希は、いつしか服越しに感じる感覚に小さな不満すら覚え始めていた」

優希(だいたい服越しにやったって効果はあまりない気がする……だったら)

優希「んっ……」スッ

京太郎「Zzz……」


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咲「--優希は着ていた制服をたくしあげてそっと口で端を噛む。 服を持ちながらだと上手く京太郎の手を扱えないのと、大きくなり始めた自分の声を抑えるためだ」

優希「ん……」

優希(準備完了……それじゃ、いくじぇ)

プニッ

優希「あうっ!?」パサッ

京太郎「んう……?」

優希「~~~~!!」


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咲「意を決して京太郎の手を自らの胸に押し当てた優希は、急に走った電流のような感覚に制服をくわえていた口を放し、小さな、しかし部屋に響いてしまう程度の声を出してしまう」

京太郎「……ん」

優希「ふー……ふー……!」

優希(なに、これ……私、こんなの知らないじょ……)


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咲「身じろぎする京太郎の手を抱え、シーツに顔を押しつけて声を殺していた優希は自分の身に起きた変化に戸惑いを隠せない。 見た目通り幼いところのある彼女にソレはあまりにも大きすぎる刺激だったのだ」

優希「ふー……はあ……」

京太郎「Zzz……」

優希(なんとか、起こさずにすんだ……だけど、あんなの何回もやってたら……)


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咲「あんなに大きすぎる刺激を何回も感じて、はたして自分は耐えられるのか……優希の心は起こしてしまったらどうしようという恐怖と、もっと感じてみたいという好奇心がごちゃ混ぜになっていく」

優希(きっと気をつければ大丈夫、大丈夫……)

優希「はむっ……」

優希「んうっ……んっ!」


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咲「勝ったのは、好奇心、いや一種の本能か。 優希は再び制服の端を口に挟み京太郎の手で自らの胸を撫でていく。 硬くなり始めた蕾を掠める度に小さく腰が浮くが、声だけは必死に抑えた……まるでもっとこの時間を望むかのように」


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優希「んん、んう、ふうっ!!」

優希(これ、気持ちいい……おかしく、なりそうだじょ……!)


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咲「京太郎の掌、指、全てを使って優希は小さくない、しかし先ほどに比べたら耐えられる刺激を甘受していく。 もしかしたら、この時既に優希の頭からは最初の目的だとかは抜け落ちていたのかもしれない」

優希「はあはあ……」モジモジ

優希(うう、なんか下が変な感じだじぇ……ちょっと、見てみよう……)

優希「あ……」

優希(濡れ、てる……?)


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咲「衝撃だった、まさか自分は粗相してしまったのか? 優希は泣きそうになりながら確認のためそっと下腹部に自分の手を持っていく……そして触れた刹那、今までの比ではない刺激が優希の身体を貫いた」


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優希「ああんっ!!」

京太郎「Zz……」

優希(あ、ダメ、声、出ちゃ……でも、無理……)


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咲「まずいとわかっているのに、一度踏み入れてしまった優希はもう止まる事が出来ない。 優希の目的は自分のコンプレックスを解消する事ではなく、自分を慰める事にシフトしてしまっていたから」

優希「んっ、はあっ、ああっ!」

優希(京太郎、京太郎っ……!)

京太郎「Z……」


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咲「もう優希は何も考えられない。 ただひたすら快感だけを欲して自分の手を動かし続ける」


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優希「京、太郎……あんっ、好きっ……好きぃ……!」

京太郎「……」


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咲「普段はふざけて伝えてしまう想いを、常に心の底で煮えたぎっている感情を吐き出して、ぶつけて、答えてもらえない虚しさから逃げるように手の動きを激しくする。 その目に光る涙は快感によるものか、それとも別の要因か……優希本人にもわからなかった」

優希「んうっ、京太郎っ……なんで、こんなに好きなのにっ……見てもくれないんだじょ……!」

京太郎「……」

優希「見てっ……誰にも負けないっ……好きな気持ちは絶対負けないのにっ……見てよ、京太郎っ……!」


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咲「快感を得ているはずなのに、それ以上に優希は悲しかった、辛かった。 どんな事をしても京太郎にとって自分はそういう対象になり得ないのか、それが辛くて、快感に逃げても突きつけられて……優希は普段からは考えられないような甘さと苦味が混じった声を出し続ける」


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京太郎(……優希)


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咲「京太郎が、全て聞いてるとも知らないで……」

優希「京太郎……私、もうダメ……んんんんっ!!」ビクビクッ!!

優希(頭、真っ白だじぇ……何してるんだろ、私……)

優希「はあ、はあ……」

京太郎「……優、希」

優希「----えっ?」

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咲「……とまあ、この小説だとその後実は全部聞いてた京太郎と優希はめでたく結ばれるんです」

久「そ、そう……い、いいんじゃないかしら///」

まこ「なかなか、いい語りじゃったの、うん……///」

和「……///」プシュー

咲「だけどこんな風に書かれてるなんて最近の恋愛小説ってすごいですよね!」


和・久・まこ(それは絶対に恋愛小説じゃない!)

優希「あ、ああ……」

京太郎「……」

優希(起きてた……いつから? 嘘、そんな、あああああ……!)

京太郎「……さすがに、予想外だったぞ」

優希「あ……」

京太郎「悪ふざけにしては、真剣すぎるし……だけどいくらなんでも色々暴走しすぎだろ……」

優希「……」

優希(終わった……もう、嫌われたに決まってる……私の恋、こんな形で、終わっちゃった……)

京太郎「かなり動揺してるんだが……なんつったらいいのか……」

優希「は、はは……引いたか?」

京太郎「なんとも、言えないというか……」

優希「いいんだじぇ、はっきり言って。 気持ち悪い、だろ? 寝てる間にこんな事して……」グスッ

京太郎「優希、ちょっと人の話を……」

優希「さ、最初は、京太郎に振り向いてもらいたくて胸を大きくしたかっただけ。 だけど寝てても京太郎の手で触ってるって思っただけで頭がふわふわして、いつの間にかエスカレート、してた……」

京太郎「……」

優希「の、のどちゃん以上にならないと京太郎に見てもらえないからって、色々試して最後にこんなバカな事しちゃって……ご、ごめんなさい……」

京太郎「……はあ」


優希「……!」ビクッ

京太郎「だからさ、まず人の話を聞けよ」

優希「……」

京太郎「確かにビックリはしたけどさ、気持ち悪いなんて思ってない」

優希「へっ……」

京太郎「……ぶっちゃけ、お前もあんな色っぽい顔できるんだなーってちょっと、いやけっこう……」



京太郎「興奮、した」

優希「あ……」

京太郎「さすがに、あんな熱烈な告白されたらさ……俺の中でも色々変化しそうだわ」

優希「そ、それって……」

京太郎「おっと勘違いするなよ? あくまで俺も考えなきゃいけない事が出来たってだけだからな」

優希「うん、うんっ……!」

京太郎「悪かった、今まで邪険にしすぎて。 これからはもっと真剣に考える。 答え、出すからさ。 その時までちょっと待っててくれるか?」

優希「……もちろん、だじぇ!」ニコッ

京太郎「……!」ドキッ

京太郎(ああ、こいつって……)




京太郎(こんなに可愛かったんだな……)

--数日後


京太郎「こんちわー」

優希「あっ、京太郎~!」ダキッ

京太郎「おわっ、優希、そんなにひっつくなよ!」

優希「いやだ、好きな人とはくっついていたいんだじぇー!」

京太郎「歩きにくいっつーの!」


久「ふふ、うまくいったみたいね」

まこ「まあ胸を大きくするという目的は3ミリ……ほんのちょっぴりしか達成できんかったがのう。 もはや呪いな気もしてきたが、元々このためじゃったし問題はないか」

和「ゆーきが幸せそうで何よりです……」




咲「……」orz

久「えーっと、ところで咲はどうしたの?」

和「えっと、その……ゆーきがうまくいったから咲さんも最後のアレに挑戦しようと思ったみたいで……」

咲「和ちゃんにマッサージ頼んで……逆に小さくなりました」

久「あー……そういえば揉むのって脂肪燃焼して逆効果な場合があるんだっけ」

まこ「ご愁傷様、じゃな……」

咲「あは、あはははは……うううっ、和ちゃんそれ分けてよー!」

和「む、無茶言わないでください!」



京太郎「はーなーせー!」

優希「いーやーだー!」

京太郎「小さくても柔らかいのが当たってんだよー!」

優希「違うじぇ、京太郎!……当ててるんだじょ!」ニイッ

京太郎「なお悪いわー!」

--アイデアその7・失敗だけど大成功!--


カン!

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