C.C.「お前、なんで童貞なんだ?」ルルーシュ「環境が悪いからだ」(190)

C.C.「……」スルッ

ルルーシュ「おい!!服を脱ぐなら一声かけろと何度言えば分かる!!!」

C.C.「うるさい奴だ。私の裸はもう見慣れただろう?」

ルルーシュ「礼儀というものを知らないのか!!!」

C.C.「女の裸一つでその慌てよう。お前、本当に童貞の極みだな」

ルルーシュ「それとこれとは関係ないだろうが!!」

C.C.「そうカリカリするな。迷惑だ」

ルルーシュ「全く、魔女め……」

C.C.「それにしても不思議だな。お前がどうして童貞なんだ?捨てる好機はいくらでもあっただろ?」

ルルーシュ「そんなもの環境が悪いからに決まっている。俺も環境さえよければ、貴様に翻弄されるどころか逆に貴様を手の平の上で転がしているところだ。運がよかったな、C.C.」

C.C.「……」

ルルーシュ「それぐらい傍に居ればわかるだろう」

C.C.「なぁ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「服を着ろ」

C.C.「お前、女に対して何かコンプレックスでもあるのか?」

ルルーシュ「あるわけ無いだろ」

C.C.「環境が悪いって、今の状況を見ても悪いと言えるのかな?」

ルルーシュ「ああ。悪いな。傍にお前のような魔女一人では」

C.C.「ほう……?」

ルルーシュ「まぁ、自分で言うのもなんだが俺は学園でも人気があるほうだ。デートに誘われたり、告白をされたりすることは珍しくもない」

C.C.「それで童貞なんだろ?女は抱けない性癖か?」

ルルーシュ「馬鹿をいうな。そんなわけがない。早く服を着ろ」

C.C.「やはりあれか、ナナリーでなければ嫌悪感が勝ってしまうか」

ルルーシュ「全く持ってナナリーは関係ないな」

C.C.「ならば、お前のいう環境が悪いというのはどういう意味だ?」

ルルーシュ「俺の身の上を知っての発言とは思えないな」

C.C.「身の上?」

ルルーシュ「俺は元皇族だ。それが最大のネックとなっている」

C.C.「それがなんだ?」

ルルーシュ「関係を持つということは、その先のことも考えなければならない。俺が元皇族だと相手が知れば、恐らく愕然とさせることだろう」

C.C.「……」

ルルーシュ「そうなれば相手は俺に対し気後れし、そして離れていくか、一生俺に気を使い続ける羽目になる。俺はその程度の将来は見透かせるんだよ」

C.C.「なるほどな。お前の中で捨てるときは結婚するときなんだな」

ルルーシュ「無論だ」キリッ

C.C.「そうか……。難儀だな」

ルルーシュ「服を着ろ。何度言えば分かる?」

C.C.「では、ナナリーならいいのか?」

ルルーシュ「妹と結婚を考える兄がいるわけないだろうが。俺は構わないがナナリーが不幸になるだけだからな。結婚はしない。一生俺が面倒を見るだけだ」

C.C.「……切り口を変えるか。例えば、シャーリーやカレンが迫ってきたらお前はそれを受け入れるのか?」

ルルーシュ「その二人はそのような行動にはまずでない。議論するだけ無駄だ」

C.C.「ミレイは?」

ルルーシュ「会長も性格はアレだが、淑女の枠にきちんと納まっている。貴族でもあるし、その辺りの礼儀作法も弁えている」

C.C.「……」

ルルーシュ「いい加減、服を着ろ。俺はいつまで壁のほうを向いていなければならないんだ」

C.C.「仮定の話だ。答えろ」

ルルーシュ「仮にそのような状況になれば、俺は喜んで抱く。俺だって健全な男だからな」

C.C.「ルル、大好き!抱いて!!―――といわれたら、大丈夫なんだな?」

ルルーシュ「そんなことをいう女生徒はいない。残念だったな」

C.C.「ならば、聞かせろ。お前が想像する状況とはどんなものだ?」

ルルーシュ「話す意味がない」

C.C.「お前のことは気になるんだよ。これでも共犯者だから。相手の趣味嗜好は知っておいて損はないだろ?」

ルルーシュ「そのような理由付けがあるのなら……いいだろう」

シャーリー『ルル、あの……大事な話があるの……』

ルルーシュ『どうしたんだ、シャーリー?』

シャーリー『私ね……ルルのこと大好きなの……』

ルルーシュ『シャーリー……』

シャーリー『だから、結婚を前提に交際してほしいなって……だから……』

ルルーシュ『シャーリー、俺でいいのか?』

シャーリー『う、うん……』

ルルーシュ『シャーリー……俺もシャーリーのことが……』

シャーリー『あ……ルル……だめ……』


ルルーシュ「シャーリーだと以上のような流れで抱くことになるな」

C.C.「……」

ルルーシュ「何か言いたげだな」

C.C.「カレンはどうなる?」

ルルーシュ「カレンか……」

カレン『ゼロ!!』

ゼロ『カレン、どうした?』

カレン『いえ、ルルーシュなんでしょ?』

ゼロ『な……!?ち、違うな。間違って―――』

カレン『それでもいい!!』

ゼロ『なに?』

カレン『私は……私は……ゼロが好きで……だから、ルルーシュのことも好きで……だから……だから……!!あー!!もうよくわかんないけど!!』

カレン『紅月カレンはルルーシュを愛してるんだ!!!』

ルルーシュ『カレン!!』

カレン『ルルーシュ!!!』

ルルーシュ『結婚だ!!』

カレン『はい!!』


ルルーシュ「―――という流れになるな」

C.C.「お前の脳内にいるシャーリーとカレンは随分愛らしいな。そんな性格だったか?」

ルルーシュ「情事の前はこうなるだろう。恥じらいのないお前には理解できないか?」

ミレイ『ルルーシュ。ごめんね、急に呼び出して』

ルルーシュ『いえ。それで話って?』

ミレイ『アッシュフォードが落ち目だってこと知っているでしょう……?』

ルルーシュ『会長……?』

ミレイ『皇族のルルーシュと関係がもてれば……それだけで……』

ルルーシュ『会長、何を言っている。貴方が苦しむだけだ』

ミレイ『それでもいい。ルルーシュ……私を―――』


C.C.「もういい。やめろ。虫唾が走る』

ルルーシュ「お前が答えろというから答えてやったんだろうが。我侭な奴だ……。どうして服を着ない?着たくないのならベッドの中にいろ」

C.C.「とにかくお前がどうして童貞坊やのままなのか、少しだけ理解できたかな」

ルルーシュ「環境の所為だ」

C.C.「その脳内状況はお前にとって逃げ場がない。つまりは追い込まれない限りは関係を持つ勇気すらないんだろ?」

ルルーシュ「貴様……!!服を着ろ!!」

C.C.「いいか?女はな、基本的に男から誘われるのを待っている。お前がそれでは童貞のままでいるのも道理だな」

ルルーシュ「ふん。なんとでも言え。俺は相手のことを考えずに欲望に走るような稚拙な行動などしない」

C.C.「例えばの話だ。誘って欲しいが故に上着を脱ぎ、ベッドの上に寝そべっている美少女がいるとするだろ?」

ルルーシュ「そのような美少女など性根が捻じ曲がっているな」

C.C.「お前はそんな美少女を無視し床で寝るのかな?」

ルルーシュ「必ずしもその美少女が求めているとは限らない」

C.C.「ふぅん……では……」ギュッ

ルルーシュ「なっ……はぁ……!?」

C.C.「このように抱きついてきたら、どうする?これはもう合図だろ?」

ルルーシュ「俺は騙されない。そもそも女のほうから抱きついてくるなど……」

C.C.「ん?どうした?」

ルルーシュ「そういえば……いたな……」

C.C.「……どこに?」

ルルーシュ「頻繁とまではいえないが、理由もなく抱きついてくる美少女が……」

C.C.「ほう?」

神楽耶『ゼロさまぁ~』テテテッ

ゼロ『神楽耶様、走ると危ないですよ』

神楽耶『らぶっ』ギュッ

ゼロ『おやおや、どうされたのですか?』

神楽耶『もう、ゼロ様。新妻が抱きついてきたら、抱き返すのが礼儀ですのよ?』

ゼロ『そ、そうなのですか?』

神楽耶『日本式ですわ』

ゼロ『仕方ないですね』ギュッ

神楽耶『あぁん、ゼロさまぁ』


ルルーシュ「あれはそういうことだったのか……」

C.C.「それは違うだろうな」

ルルーシュ「ふっ。やはりな。そんな都合のいい女などこの世にはいない」

C.C.「だが、神楽耶なら押し倒しても問題はないだろうな」

ルルーシュ「なんだと?……いや、それは……しかし……」

C.C.「……」

ルルーシュ「神楽耶様はダメだろう……だが、ゼロの妻を語っている以上は許容してくれるのか……」

C.C.「お前、年下が好みか?」

ルルーシュ「……年齢で優劣など決めることはない」

C.C.「コーネリアとユーフェミアが同時に告白してきたら、どちらを選ぶ?」

ルルーシュ「ユフィだ」

C.C.「やはりか」

ルルーシュ「待て。その二択には問題が山積している。その前にお前はいつになったら服を着るんだ」

C.C.「姉妹で迷いなく妹選ぶ時点でお前は年下が好みなんだな。なるほどぉ。余談だが、私の肉体年齢は16歳だ」

ルルーシュ「そもそも姉上とユフィが俺に告白など……」

C.C.「ありえないのか?」

ルルーシュ「……」

C.C.「どうした?いい加減にこっちを向け」

ルルーシュ「昔のことを思い出していた……。もう10年近く前のことになるが……」

C.C.「10年前?」

ルルーシュ「あれは珍しくコーネリアとユフィが喧嘩をしていたときだったな……」

ユフィ『お姉様なんて嫌いです!!!』

コーネリア『な……!!ユフィの分からず屋!!』

ルルーシュ『どうしたんですか?』

コーネリア『ルルーシュ!!いいところに!!聞いて!!ユフィがルルーシュのお嫁さんになるといって聞かないの!!』

ルルーシュ『え?』

ユフィ『ルルーシュのお嫁さんになるのは私です!!お姉様ではありません!!』

コーネリア『ルルーシュ!!私のほうがお嫁に相応しいと思うでしょ!?』

ルルーシュ『ま、待ってください、僕は……』

ユフィ『ルルーシュは私のですぅ……!!』ギュゥゥ

コーネリア『私の旦那さまだぁ……!!』ギュゥゥ

ルルーシュ『姉上……年上なのですから、ユフィに譲ったほうが……』

コーネリア『これだけは譲れない!!!』


ルルーシュ「あのときは何もかもが平和だった……」

C.C.「お前、そんな幼少時代を過ごしていたのか」

ルルーシュ「シャルルに死んでいると言われるまでは、それなりに裕福な生活をしていたと思う。だが、確かにシャルルの言うとおり俺は死んでいた。何もなかった忌むべき時代とも言える」

C.C.「他には何かエピソードがあるのか?」

ルルーシュ「そうだな……。あれは俺とナナリーが庭で遊んでいるときだった……」


ナナリー『お兄様、新婚ごっこをしましょう』

ルルーシュ『また、それか。ナナリーはそれが好きだな』

ナナリー『はい。大好きです、お兄様』

ルルーシュ『よし。今日はどういう設定にするんだ?』

ナナリー『初めての週末で朝から何をするか相談するところから始めましょう』

コーネリア『違うな。間違っているぞ』

ナナリー『お姉様……!?』

ルルーシュ『姉上、どうされたのですか?』

コーネリア『ルルーシュの下に二人の新妻が押しかけてくるところからに決まっている』

ルルーシュ『な、なんですか……それは……』

ナナリー『そんな展開、ありえません!!』

ユフィ『ルルーシュ、ただいまー』

ナナリー『始まった……!』

ルルーシュ『お、おかえり。ユフィ』

ユフィ『今日はお休みですね、何をする?』ギュゥゥ

ルルーシュ『えっと……』

コーネリア『ルルーシュは私と1日抱き合うと約束したでしょ?』ギュゥ

ルルーシュ『そ、そうでしたか……?』

コーネリア『したぁ』

ナナリー『私の夫を盗らないでください!!!』

コーネリア『誰の夫なのかはルルーシュが決めることでしょ、ナナリー?』

ナナリー『それは……!!』

ユフィ『私よね?』

ナナリー『ナナリーを捨てないでください!!』

ルルーシュ『いや、待ってくれ……』

コーネリア『さぁ、ルルーシュ?私の胸に興味があるのなら、こい』

ルルーシュ『姉上……!!』

ナナリー『コーネリア姉様は卑怯です!!卑劣です!!悪魔!!胸を見せ付けて、強調して!!』

ルルーシュ「……少し感傷的になってしまったな」

C.C.「どうやって収集をつけた?」

ルルーシュ「偶然通りかかったシュナイゼルが割って入って、その日の新婚ごっこは終わったな」

C.C.「……他にはなにかなかったか?」

ルルーシュ「どうした。昔話はあまり好きじゃないんだが」

C.C.「お前が過ごした忌むべき時代に興味があるだけだ」

ルルーシュ「そうだな……。色々あるにはあるが、どれも似たような話だ。俺とナナリーが遊んでいれば必ずユフィとコーネリアが乱入してきたな」

C.C.「必ず?」

ルルーシュ「ああ。それがどうした?」

C.C.「それだけ仲が良かったんだ。一緒に寝たこともなるんじゃないのか?」

ルルーシュ「何度かユフィが俺の部屋にきたことはあるな」

C.C.「コーネリアは?」

ルルーシュ「ん……?そういえば、そういうときに限ってコーネリアは姿を見せなかったな。何か気になることでもあるのか?」

C.C.「いや……」

ルルーシュ「もう諦めたから、これで最後にする。せめて下着ぐらいは身に付けろ」

C.C.「お前はもしかしたら本当に幼少時代の環境が影響しているのかもしれないな」

ルルーシュ「どういうことだ?」

C.C.「まぁいい。どうやらお前が童貞を捨てることは未来永劫なさそうだな」

ルルーシュ「なんだと?」

C.C.「はっきり言ってやろう。お前はその時代のユーフェミアかコーネリアに未だ何かしらの感情を持っているんじゃないのか?」

ルルーシュ「……!!」

C.C.「幼い日の姿に恋したまま大人になったものだから、お前は年下にしか興味が……」

ルルーシュ「やめろ!!!俺はそのような性癖など持って居ない!!!」

C.C.「私の体を見て、どう思う?」

ルルーシュ「……とにかく、何かで前を隠せ」

C.C.「お前、ナナリーが迫ってきたら喜んでその手を伸ばしそうだなぁ」

ルルーシュ「妹に手を出すものか」

C.C.「なら、咲世子とナナリーが同時に告白してきたらどうするつもりだ?」

ルルーシュ「ナナ……咲世子さんを選ぶに決まっている」

C.C.「咲世子のどこがいいんだ?」

ルルーシュ「咲世子の働きは高く評価している。容姿にも問題はない。稀に見せる天然な行動も愛らしさに拍車をかけている。結婚相手には申し分ない」

C.C.「そうか……」

ルルーシュ「SPとしての手腕もある。体も魅力的なまでに引き締まっている」

C.C.「……」

ルルーシュ「咲世子となら喜んで婚姻を結ぶな」

ギュッ……

ルルーシュ「おい、C.C.。いい加減に―――」

咲世子「……」ギュゥゥ

ルルーシュ「はぁ……!?さよ、こ……さん……!!!」

咲世子「ルルーシュ様……申し訳ありません……聞いてしまいました……。身分の違いがありますから、結婚は……。しかし、この身はルルーシュ様に捧げます」

ルルーシュ「あ、ちがう……!!おい!!C.C.!!」

C.C.「おやすみ」モゾモゾ

ルルーシュ「C.C.!!!」

咲世子「ルルーシュ様……」

ルルーシュ「違うんです!!咲世子さん!!!誤解だ!!!」

咲世子「誤解……ですか……」

ルルーシュ「え、ええ……すいません……」

咲世子「そうですか……。そうですね、申し訳ありません。私の早とちりで……」

ルルーシュ「いえ、こちらも誤解を招くようなことを口走ってしまって」

咲世子「C.C.さんと一体どのような話を……?」

ルルーシュ「下世話なことですよ。気にするほどのことではないですから」

咲世子「あのようなお姿で……?」

C.C.「そうだ。私は生まれたままの姿だ」

咲世子「何故でしょうか?」

ルルーシュ「あいつが急に部屋に着て、服を汚し、そして着替えを始めた。それだけです」

咲世子「そうだったのですか。C.C.さんも私に言ってくだされば着替えもご用意いたしましたのに」

C.C.「……そういえば、咲世子。お前、変装が得意だったな」

ルルーシュ「なに?そんな特技があるなんて聞いたことが……」

咲世子「心得がある程度です。自慢できるほどのものではありません」

C.C.「シャーリーに変装してみてくれないか、咲世子?」

ルルーシュ「おい、C.C.。何をするつもりだ」

C.C.「お前の妄想を現実のものにできる。本番で本領が発揮できるように練習しておいたほうがいいんじゃないか、坊や?」

ルルーシュ「そんなことする必要が―――」

シャーリー「できました」

ルルーシュ「なぁ……!?シャーリー!?」

C.C.「見事だな」

シャーリー「いえ。この程度のことは……」

ルルーシュ「本当に咲世子さん……?」

シャーリー「はい。ルルーシュ様。篠崎咲世子です」

ルルーシュ「これは……」

C.C.「咲世子、こっちにこい」

シャーリー「なんでしょうか?」

C.C.「いいか……?」

シャーリー「……」

ルルーシュ(C.C.め……まさか……!!)

シャーリー「ルル……?」

ルルーシュ「な、なんだ……?」

シャーリー「あのね、大事な話があるの……」

ルルーシュ(やはり、俺のシチュエーションを再現しているのか……!!)

シャーリー「私ね……ルルのことが……」

ルルーシュ(落ち着け……。相手はシャーリーの皮を被った咲世子に過ぎない!!何を緊張することがある!!)

ルルーシュ「ああ……」

シャーリー「好きなの……だから、結婚を前提に……お付き合いを……」

ルルーシュ「いいのか?俺で?」

シャーリー「……うん。いいよ。だって、こんなにもルルのことが好きなんだもの」

ルルーシュ「シャーリー、実は俺も……」

シャーリー「ルル……もう我慢できない……だいて……」ギュッ

ルルーシュ「ぬあぁ!?」

シャーリー「ルル……ルル……」スリスリ

ルルーシュ「違う!!シャーリーはこんなことしない!!!やめてくれ!!!」

C.C.「おいおい。お前の脳内イメージが100%再現されるとでも思っているのか?この程度の脚本の変更は当然あるだろうに」

ルルーシュ「しかし!!シャーリーは抱きついてきて、体をすり合わせるような真似だけは絶対に―――」

シャーリー「ルルーシュ様……」スリスリ

ルルーシュ「咲世子さん!!やめてください!!」

C.C.「ほら、無理だ。お前は一生、同年代と年上と体の縁を結ぶことはない。環境も多少あるだろうが、やっぱりお前が欠陥品なんだよ」

ルルーシュ「そんなわけあるか!!―――いいか。最初に言ったように俺は女生徒からも人気がある。バレンタンデーに貰うチョコは常に三桁だぞ」

C.C.「その先に行くだけの度胸もない不能者め」

ルルーシュ「なんだと……貴様ぁ……!!」

C.C.「くるか?」バッ

ルルーシュ「……っ!?おい!!腕を広げるな!!馬鹿者!!」

C.C.「……」

シャーリー「ルルーシュ様……?」

C.C.「咲世子、次の変装を頼めるかな?」

シャーリー「はい。構いませんが」

C.C.「この写真の女に化けてみてくれ」

シャーリー「この方は……。畏まりました」

C.C.「その女の性格はな……」

ルルーシュ(C.C.……いい加減に寝てくれないか……。こっちだって疲れているんだぞ……)

神楽耶「ルルーシュさま~」テテテッ

ルルーシュ「ぬぁぁ!?何故、神楽耶様が!?」

神楽耶「篠崎咲世子です、ルルーシュ様」

ルルーシュ「なぁ……?!身長まで変えられるのか……!?」

C.C.「さぁ、始めるか」

ルルーシュ「C.C.!!おい!!」

神楽耶「ルルーシュ様……?」

ルルーシュ「な、なんですか……」ドキッ

神楽耶「私、もう我慢できませんわ……」ギュッ

ルルーシュ「な、なんのことでしょうか……」

神楽耶「この体の疼きを是非ともルルーシュ様に解消してほしいのです」

ルルーシュ「そ、それは……あの……」

神楽耶「この胸の動悸を……肌で感じてください……」

ルルーシュ「か、ぐや……さま……」

神楽耶「愛していますわ……」

ルルーシュ「うっ……」

神楽耶「んー……」

ルルーシュ「駄目だ」

神楽耶「え……?」

ルルーシュ「あと3年待ちましょう……」

神楽耶「ルルーシュ様……しかし……私は今、契りを……」

ルルーシュ「貴方のことが大切だからこそです。貴方の体をただの欲で傷つけたくはない」

神楽耶「ルルーシュ様……そこまで私のことを……?」

ルルーシュ「はい。ですから3年後、まだ神楽耶様が私のことを好いてくれているなら、そのときはお約束します。貴方をこの腕で抱きしめることを」

神楽耶「ルルーシュさま!!」ギュッ

ルルーシュ「今はこれぐらいのことしか言えません。情けない私を罵ってください」ギュッ

C.C.「おい、ロリコン。ついに馬脚を現したか」

ルルーシュ「お前に罵ってもいいと許可を出した覚えも無いし、ショーツぐらいはけ」

C.C.「シャーリーのときとは随分と態度が違うな、坊や?」

ルルーシュ「そこまでの違いがあったか?」ナデナデ

神楽耶「ルルーシュさまぁ」ギュゥゥ

C.C.「シャーリーのときは終始動揺していたが、今のお前は余裕がある」

ルルーシュ「神楽耶様だからな」

C.C.「そいつは咲世子だ」

ルルーシュ「……あ、そうだったな」

神楽耶「いえ、私は皇神楽耶ですわ」

ルルーシュ「……そうですか。疑ってしまいました」ナデナデ

C.C.「おい。咲世子、もういいよ。ルルーシュの本性は分かっただろう?」

神楽耶「C.C.さん……」

C.C.「お前はルルーシュの眼中には入れない」

神楽耶「この姿なら……」

C.C.「やめろ。虚しくなるだけだぞ」

神楽耶「……」

ルルーシュ「神楽耶様……」ナデナデ

C.C.「これでよく分かったよ。ルルーシュ、お前がこの状況下で貞操を守り続けている理由がな」

ルルーシュ「なんだ?」

C.C.「お前の目に入るのは神楽耶以下の少女のみ。しかし、お前の中途半端な正義感と紳士としての心構えが邪魔をして踏み込めない」

ルルーシュ「なに……?」ナデナデ

神楽耶「……」ギュゥゥ

C.C.「お前が童貞なのも頷けるな。捧げる対象に手を出そうとしないのだから」

ルルーシュ「俺は神楽耶様を不幸にしてまで捨てようとは思わない」

C.C.「神楽耶が3年後、つまり18歳になったとき、お前の対象からは外れることになるぞ。それでいいのか?」

ルルーシュ「外れるわけが無い」

C.C.「神楽耶も女だ。あと1年、2年で劇的な成長を遂げるだろう。それでもお前は神楽耶に同じ台詞がはけるかな?」

ルルーシュ「愚問だな。できるに決まっている」

C.C.「無理だな。そのまで筋金入りなら特に。まだ肉体年齢が16歳で止まっている美少女のほうがマシだろう?」

ルルーシュ「できると言っている。問題は3年後も神楽耶様が俺に好意を寄せているかのほうが大きいだろうが」

C.C.「お前は……」

ルルーシュ「だが、それは無理だろう。神楽耶様も恋多き乙女だ。一人の男に固執できる年齢でもない」

C.C.「そう自分に言い聞かせているだけだろう?」

ルルーシュ「事実を客観的に述べているだけだ」

C.C.「……」

ルルーシュ「服を着ろ」

神楽耶「あの……。そろそろよろしいでしょうか?ナナリー様のご様子も見てこなくてはなりませんので」

ルルーシュ「え?ああ、すいません。もういいですよ」

神楽耶「申し訳ありません」

ルルーシュ「……」

咲世子「―――ふぅ」

ルルーシュ「……っ」

C.C.「悲しそうだな」

ルルーシュ「気のせいだ」

C.C.「……ロリコンめ」

ルルーシュ「咲世子も戻ったし、もうこの不毛な討論も終わりにするぞ。こっちも疲れているんだ」

C.C.「いつまで童貞を引き摺って生きるつもりだ?女一人モノにできないで世界を壊すなんて片腹痛いな」

ルルーシュ「……そんなに抱いて欲しいのか?」

C.C.「やる気になったか」バッ

ルルーシュ「服を着ろといっているだろうが。俺はオウムではないぞ」

C.C.「……」

ルルーシュ「そんなに女を抱いて欲しいのか訊いたんだよ」

C.C.「だが、お前にはそれができない」

ルルーシュ「環境さえ整えばできる。簡単にな」

C.C.「布一枚纏わない美少女が小1時間真正面にいるような環境では駄目なんだな」

ルルーシュ「それで欲望に駆られて襲ってみろ。美少女にその気がなければ最も下劣な犯罪者の出来上がりだ」

C.C.「そんなわけないだろ」

ルルーシュ「どうしてそう思える?」

C.C.「ずっと裸でいるほうの気持ちを考えろ」

ルルーシュ「服を洗濯してしまい着替えがないだけかもしれないだろ」

C.C.「そこまでいうなら着てやる」

ルルーシュ「助かる」

C.C.「着るぞ?」

ルルーシュ「早くしろ」

C.C.「……着たぞ。こっちを見ろ」

ルルーシュ「やっとか……ここまでながかっ―――なぁ!?」

C.C.「なんだ?」

ルルーシュ「靴下だけしかはいてないぞ!!!おい!!!」

C.C.「これもあれもだめ。お前は甘やかされて育ったんだな」

ルルーシュ「そっくりそのままお前にその言葉を返してやる!!!」

C.C.「ここまでされると流石に腹が立つのを通り越して、哀れに思えてくる」

ルルーシュ「貴様に同情される謂れはない」

C.C.「なぁ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「なんだ……?早く、下着を身に付けろ」

C.C.「やはり過去に何かあっただろ?女を遠ざけようとし、未完成の少女にだけ執着するというのは不自然だ」

ルルーシュ「過去のことは先ほど話したことで全てだ。俺の周りにいた女性はコーネリアとユフィとナナリーぐらいだからな」

C.C.「その三人に何かをされたんじゃないのか?」

ルルーシュ「そんなわけがあるか。気が強い三人ではあったが私生活で問題はなかった」

C.C.「知っているか?人間というのは便利なことに自分にとって都合の悪い記憶は自然と消せるんだよ」

ルルーシュ「それぐらい知っている。それがなんだ?」

C.C.「だが、あまりの恐怖体験だった場合、体がそれを覚えていることも珍しくない」

ルルーシュ「精神的外傷のことを言っているのか?」

C.C.「お前のそれは過去のトラウマが原因じゃないのか?」

ルルーシュ「さぁ、どうだろうな。記憶がないなら、調べることはできないからな」

C.C.「調べる方法なら、私が持っている」

ルルーシュ「なんだと?」

C.C.「……」ギュッ

ルルーシュ「C.C.……!!お、おい……!!」

C.C.「今からショックイメージを使う。私も一緒にお前の古傷を探してやろう」

ルルーシュ「馬鹿!!それは―――」

ルルーシュ(ここは……?)

C.C.(庭園だな)

ルルーシュ(C.C.……!!)

C.C.(来たぞ)

ナナリー「お兄さまー!!はやくー!!」テテテッ

ルルーシュ「ナナリー、走るなってば。転ぶぞー」

ナナリー「大丈夫です!!」

ルルーシュ「全く……」

ナナリー「お兄様!!今日は新婚ごっこをしましょう!!」

ルルーシュ「昨日もしたじゃないか」

ナナリー「駄目ですか?」

ルルーシュ「いや、いいけど」

ナナリー「お兄様、やっと結婚できましたね」

ルルーシュ「ああ、そうだな」

ナナリー「私、とても嬉しいです。お兄様と添い遂げることができて……」

ルルーシュ「僕もだよ、ナナリー」

ナナリー「お兄様ぁ……」

コーネリア「実の兄妹が結婚をしてはいけないでしょう?」

ルルーシュ「姉上。どうも」

ナナリー「コーネリア姉様……どうしてですか?兄妹でも愛があれば問題は無いと思います」

コーネリア「ダーメ。ナナリーとで血が濃すぎるもの。その点、私とならば血を若干薄いし……」

ルルーシュ「あ、姉上……あの……」

コーネリア「年上は嫌いかしら?」ギュッ

ルルーシュ「そういうことでは……」

ナナリー「私ももう少ししたらきっとコーネリア姉様ぐらいの胸が……!!」

ユフィ「あー!!お姉様!!何をしているんですか?!」

コーネリア「ユフィ。今は自室で勉学をしている時間じゃ……」

ユフィ「お姉様もではないですか!?」

コーネリア「わ、私は優秀だからいいの!!」

ルルーシュ(この頃は本当にいい時間だったな。シャルルに言わせれば死んでいたかもしれないが、俺は充実していたように思える……)

>>92
コーネリア「ダーメ。ナナリーとで血が濃すぎるもの。その点、私とならば血を若干薄いし……」

コーネリア「ダーメ。ナナリーとでは血が濃すぎるもの。その点、私とならば血は若干薄いし……」

ナナリー「もう、どうしてお二人はいつも私の邪魔をするのですか……」

コーネリア「ルルーシュは私の弟よ。可愛がって当然でしょう?」

ユフィ「私にとってもルルーシュはお兄様なんだから!!」

ルルーシュ「そうだね……」

ユフィ「ね?お兄様、私と結婚してくれるよね?」

ルルーシュ「えーと……」

ナナリー「ナナリーとですっ!!」

コーネリア「いいや!!私だ!!」

ルルーシュ「あの……」

ナナリー「おにいさまぁぁ……」ギュゥゥ

ユフィ「ルルーシュゥゥ……」ギュゥゥ

コーネリア「わたしのだんなさまになれぇぇ……!!」ギュゥゥ

ルルーシュ「痛い……痛いです……姉上……!!」

C.C.(楽しそうだな)

ルルーシュ(今思えばな。だが、あの頃はコーネリアのハグだけは嫌だった。歳が離れている所為もあって万力のような締め付け具合だったからな)

コーネリア「あ、すまない。痛かったか?」ナデナデ

ルルーシュ「は、はい……」

コーネリア「すまない、ルルーシュ。嫌いにならないで」ナデナデ

ルルーシュ「なりませんよ……」

コーネリア「ルルーシュ……!!好きっ!!」

ルルーシュ「は、はい……」

ユフィ「ねえ、ルルーシュ?今晩、部屋に行ってもいい?」

ルルーシュ「え?」

ナナリー「ユフィ姉様、お泊りにこられるんですか?」

ユフィ「うん。お母様にも許可はとってあるから」

コーネリア「ユフィ!!何時の間に!?」

ユフィ「たまにはいいよね」

ルルーシュ「週に1回は泊まりに来ているけどな」

コーネリア「ユフィ!!私と寝るのは嫌になったの!?」ウルウル

ユフィ「そうじゃありませんけど……」

コーネリア「泊まりにいくときは私も一緒だって言ったじゃない!!どうしてそんな勝手なことばっかりするの!!!」

ユフィ「だって、お姉様はいつもルルーシュの隣をとるんですもの……」

コーネリア「私はルルーシュとユフィに挟まれて寝たいの!!」ジタバタ

ルルーシュ「あ、姉上……」

ナナリー「お兄様、どうしますか?」

ルルーシュ「ユフィ、姉上の許可もとっておいたほうがいいと思うけど」

ユフィ「うーん……」

コーネリア「一人で寝るなんて絶対にいやー!!!」

ルルーシュ「ユフィ。僕からもお願いするから」

ナナリー「ユフィ姉様、お願いします」

ユフィ「お姉様、なら寝る位置は公正に決めてくれますか?」

コーネリア「……うん」

ユフィ「はぁ……なら、許可を貰いにいきましょう」

C.C.(やはりコーネリアも一緒のようだな)

ルルーシュ(馬鹿な。コーネリアも一緒だったなんて記憶には……)

C.C.(ここはお前の部屋か)

ルルーシュ(そのようだな。ああ、そうか。この日は覚えている。ユフィが泊まりにくるからとナナリーが大はしゃぎして……)

ナナリー「わーい!!ユフィ姉様と一緒ー!!」テテテッ

ルルーシュ「こら、ナナリー!!余り騒ぐなって。ユフィも困っているだろ!?」

ユフィ「私は大丈夫よ、ルルーシュ」

ルルーシュ「ごめん……。ナナリーも嬉しいみたいで」

ユフィ「ふふ……。私も嬉しいから」

ルルーシュ「え?」

ユフィ「ルルーシュと一緒に寝れて」

ルルーシュ「あ……そ、そう……?」

ユフィ「うん」

ナナリー「お兄様、コーネリア姉様はまだですか?」

ルルーシュ「え?ああ、そういえば遅いな」

ユフィ「部屋で何かを作っているようだったけど……」

コーネリア「―――すまない!!籤を作っていたら手間取ってしまった!!」

ルルーシュ「籤ですか?」

コーネリア「この紐を一本引いてくれ。先端を色分けしている」

ナナリー「それで、どうするんですか?」

コーネリア「赤、青、黄色、無色の順で寝る位置を決められる」

ユフィ「なるほど。公正かつ公平ですね」

コーネリア「さあ、選んでくれ」

ルルーシュ「どれでもいいけど……」

ユフィ「ルルーシュは私の隣がいいよね?」

ルルーシュ「え、まぁ……」

ナナリー「ナナリーです!!」

ルルーシュ「そうだな……」

コーネリア「私だろ?」ウルウル

ルルーシュ「早く引きましょう」

ユフィ「そうね。じゃ、これを」スッ

ナナリー「私はこれにしますね」

ナナリー「赤です!」

ルルーシュ「僕は青だな」

ユフィ「黄色っ」

コーネリア「……」

ナナリー「私は真ん中でいいですか?」

ルルーシュ「なら、俺はナナリーの右隣にしようかな」

ユフィ「私はルルーシュの隣で」

コーネリア「……私はナナリーの隣だな」

ルルーシュ「さ、寝ましょう、姉上」

コーネリア「ああ……」

ナナリー「わーい」

ルルーシュ「よっと。ナナリー、寝るときぐらいは静かにな」

ナナリー「はい!」

C.C.(覚えていないのか?)

ルルーシュ(このときの位置も記憶に違いがあるな。ナナリーを真ん中にして左右に俺とユフィが寝ていたはずだ……)

ナナリー「お兄様ぁ……」ギュゥゥ

ルルーシュ「ナナリー……」

ユフィ「ルルーシュっ。私のほうも」ギュッ

ルルーシュ「ユフィ……」

ユフィ「ルルーシュ……」

コーネリア「……」ギュゥゥ

ナナリー「いたっ……コーネリア姉様……いたいです……腕が……うでが……」

C.C.(これと言っておかしなところはないな)

ルルーシュ(俺はどうしてコーネリアを記憶から除外してしまったんだ……?このあとに何かがあったのか……)

C.C.(また場面が変わるぞ)

ルルーシュ(深夜か……。もう4人とも熟睡しているじゃないか。何かが起きるなんて……)

C.C.(まて、動きがあったぞ)

ルルーシュ(なに……)

ルルーシュ「すぅ……すぅ……」

コーネリア「……ルルー……シュー……」ズリズリ

ルルーシュ(やはり来たか、コーネリア……!!)

C.C.(自分とナナリーの位置を変えるだけだな。まだ微笑ましいじゃないか)

コーネリア「流石にユフィとの間にはいけないけど……。でも今日なら、あれを試せる……」

ルルーシュ(あれ……?)

C.C.(おい、コーネリアが服を脱ぎ出したぞ)

コーネリア「……」ドキドキ

ルルーシュ(な、何をやっているんだ!!!姉上は!!!)

コーネリア「さあ……ルルーシュ……私を抱き枕に……」

ルルーシュ「うぅん……」ギュッ

コーネリア「あっん……」

ルルーシュ(まさか……まさか……!!!)

C.C.(思い出したのか?)

ルルーシュ(そうだ……思い出した……!!!俺はこのあとすぐに目を覚ますんだ……!!)

ルルーシュ「……ん?」

コーネリア「ルルーシュ……もっと……私を……」ハァハァ

ルルーシュ「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ユフィ「え?え?どうしたの!?」

ナナリー「すぅ……すぅ……」

ルルーシュ「うわぁぁぁぁ!!!!!うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ユフィ「い、今あかりを……」パチッ

コーネリア「ルルーシュ……はぁ……はぁ……ルルーシュ……」

ユフィ「ひっ……!!お姉様!!裸で鼻から血を流してなにをしているんですか!!?」

ルルーシュ「うわぁぁぁぁ!!!!ユフィぃぃ!!!」ギュッ

ユフィ「ルルーシュ……」

コーネリア「あれ……あんっ。こ、これは寝相が悪くて服がはだけただけで……!!」

ユフィ「鼻血を拭いてください!!お姉様!!それに上も下も下着も脱ぎ捨てて!!そんな言い訳通じません!!今までそんな姿で起床したことなかったじゃないですか!!!」

コーネリア「たまにあった」

ユフィ「そんなわけありません!!どうするんですか!!ルルーシュがすっかり怯えてしまっています!!」

ルルーシュ「うぅ……うぅぅ……」ガタガタ

コーネリア「ルルーシュ……あの……これは……ずっと試してみたくて……それで……」オロオロ

ユフィ「大丈夫、ルルーシュ?」

ルルーシュ「うぐっ……ぐすっ……ユフィ……ユフィ……」

ユフィ「もう大丈夫だからね……泣き止んで」ナデナデ

ナナリー「ん……?お兄様ぁ……?どうかしたんですか……?」

ルルーシュ「うぅ……ぐぅっ……」

ナナリー「お兄様……私がお傍にいますからね……」ギュッ

ルルーシュ「ナナリー……ありが……とう……」

コーネリア「あ、あの……私も……」

ユフィ「お姉様っ!」

コーネリア「ユフィ……だって……私だって……ルルーシュのことが……」

コーネリア「だいすきなのにぃー!!!」ダダダダッ

ユフィ「あ!!お姉様!!服を着てから!!」

ジェレミア『コーネリア様!!!何故、一糸纏わぬお姿で廊下を疾走していおられるのですか!?』

コーネリア『こっちをみるな!!!惰弱な兵士がぁ!!!!』

ルルーシュ(そうか……。全裸で顔面から血を流す姉上により精神的ダメージを負った俺を優しく包んでくれたユフィとナナリーが今日まで影響を与えていたのか……)

C.C.「……」

ルルーシュ「全てを思い出した……。思い出したくは無いことだったがな……」

C.C.「お前がどうして年下にしか目がいかないのか。それはあの時に優しくしてくれたのが年下のナナリーとユーフェミアだったから」

C.C.「そして、ほぼ完成された肉体に対して挙動がおかしくなるのは、あのときのコーネリアの所為か……」

ルルーシュ「そういうことになるらしいな」

C.C.「すまなかったよ。服を着よう」

ルルーシュ「……」

C.C.「あと。お前が童貞なのは確かに環境が悪いな。あの一件がなければ、きっとお前は……」

ルルーシュ「言わなくていい」

C.C.「そうか」

ルルーシュ「もう寝る……」

C.C.「坊や……」

ルルーシュ「姉上……あねうえ……」ガタガタ

C.C.「ルルーシュ、心配するな。ここにはもう血塗られた姉はいない」ギュッ

ルルーシュ「C.C.……」

 今、私はメリーさんとお付き合いをしています。
昔のようにお互いを「ちゃん」付けで呼びあっているんです。きゃっ///
だけど、昔みたいな人間と人形の関係は捨てて、同じ立場で愛し合っています。
あ、だけどそういうプレイは燃えます。
 メリーさんは私以外の人間が居る時人形のフリをしていますが
(もちろん大きさは変わらないし人間味があるので気味が悪い)、妹にはバレてしまいました。倒れました。
 まあそんなこんなで今も……。

メリー「ほら、お着替えしましょうねー///」

女「やっ///」


~完~

C.C.「ここにいるのは私だ。そうだろう?」

ルルーシュ「ああ……そうだな……」

C.C.「お前の心の闇を覗いた代償は必要だな。今日は添い寝をしてやるよ」

ルルーシュ「いいのか……?」

C.C.「ああ。ほら、もっと近くにこい」

ルルーシュ「……」モゾモゾ

C.C.「目が覚めても私がいるだけだ。何も心配はいらない」ギュッ

ルルーシュ「……」ギュッ

C.C.「もうおやすみ、ルルーシュ」ナデナデ

ルルーシュ「ああ……」

C.C.「すまなかったよ」

ルルーシュ「C.C.……約束だぞ……朝まで傍に……いろ……」

C.C.「いてやる。もう寝ろ」

ルルーシュ「……」コクッ

C.C.「怖かったな……ルルーシュ……」ナデナデ

ルルーシュ「……ん……朝か……」

C.C.「すぅ……すぅ……」

ルルーシュ(C.C.の寝顔をこんなに間近で見たのは久しぶりだな……)

ルルーシュ「……ん?」

C.C.「うぅん……」ギュゥゥ

ルルーシュ「うぐぅ……」

ルルーシュ(くそ……。C.C.め。意外と力があるな。動けないだろうが)

C.C.「るるぅ……しゅ……」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(まぁ、いいか……)

C.C.「ふふ……ちーず、くぅん……」ギュゥゥゥ

ルルーシュ「うぐぅ!?」

ルルーシュ(息が……!!!)

C.C.「やったぁ……とくだいちーずくぅん……だぁ……」ギュゥゥゥ

ルルーシュ「んー!!!うー!!!」

C.C.「ん……?ルルーシュ、起きたのか……?」

ルルーシュ「うぅぅー!!!!」ペシペシ

C.C.「なんだ?どうした?そんなに抱きしめられてうれしいのかぁ?」ギュゥゥ

ルルーシュ「ふぅぅぅ!!!!」

C.C.「おぉ?」

ルルーシュ「ぷはぁ!!!殺す気か!!!」

C.C.「……」

ルルーシュ「はぁ……はぁ……!!」

C.C.「おはよう」

ルルーシュ「……おはよう」

C.C.「どうした?」

ルルーシュ「危うく、もう一つトラウマができるところだったぞ……」

C.C.「悪かったよ」ギュッ

ルルーシュ「なんの真似だ?」

C.C.「傍にいると言っただろう?」

ルルーシュ「勝手にしろ……全く……」

C.C.「ふふ。私も肉体年齢は年下だ。お前にとってはトラウマの範囲ではないだろ?」

ルルーシュ「何の話だ?」

C.C.「まぁ、お前にトラウマを植え付けたときのコーネリアとほぼ同じ体型だからな……。私の裸に拒絶反応を見せるのも頷けるが」

ルルーシュ「だから、何の話だ」

C.C.「まぁ、ゆっくり馴らしていくしかないか」ギュッ

ルルーシュ「離れろ。ナナリーも起きて来るんだぞ」

C.C.「まずは坊やに女の体を教えてやらないといけないだろ?」

ルルーシュ「黙れ、魔女」

C.C.「……」ギュゥゥ

ルルーシュ「ふん……」

神楽耶「おはようございます、ルルーシュ様」

ルルーシュ「神楽耶様……!?」

神楽耶「ルルーシュさまぁ、らぶっ」ギュッ

ルルーシュ「こ、これは……!!」

C.C.「おい、咲世子。朝から元気だな」

ルルーシュ「な、なんだ……。咲世子さんですか」

神楽耶「いいえ。私は皇神楽耶ですわ」

ルルーシュ「そうですか。疑ってしまいました」ナデナデ

C.C.「おい、咲世子。ようやくルルーシュは過去の傷を癒そうしているんだ。邪魔をするな」

神楽耶「といいますと?」

C.C.「今から徐々に大人の身体を好きにさせていくんだ。そういうことで気を引くなと言っている」

神楽耶「つまり、元の姿の私もルルーシュ様は……」

C.C.「ああ、愛してくれるさ」

神楽耶「……」

ルルーシュ「よしよし」ナデナデ

神楽耶「ルルーシュ様。私が間違っていました」

ルルーシュ「え?」

神楽耶「やはり、偽りの姿よりも本来の私を―――」バッ

咲世子「―――愛でてください!!」ギュッ

ルルーシュ「……咲世子さんでしたか」

咲世子「あ……やはり、私では……」

ルルーシュ「さ、朝食にしましょう」

咲世子「あ、あぁ……ルルーシュさま……あの……あの……」オロオロ

C.C.「まだ先の話だ」

咲世子「そ、そんな……」

C.C.「心配するな、私がきちんよ更生させてやるから」

咲世子「はい、お願いします。C.C.さん」

C.C.「任せておけ。私はC.C.だからな」

ルルーシュ「はぁ……」

ナナリー「お兄様、おはようございます」

ルルーシュ「ナナリー。おはよう」

ナナリー「お兄様、どうかされましたか?少しお疲れのようですけど……」

ルルーシュ「心配ない。ナナリーの顔を見たら疲れも吹っ飛んだよ」

C.C.(私の体に馴らしたあとは妹離れもさせないとな……。こちらのほうが厄介だが、そうしないとルルーシュはいつまでも童貞だろうしな……。やるしかないか)

>>152
C.C.「心配するな、私がきちんよ更生させてやるから」

C.C.「心配するな、私がきちんと更生させてやるから」

ルルーシュ「ナナリー……」ナデナデ

ナナリー「お兄様……」

C.C.「ルルーシュ。私も頭を撫でろ」

ルルーシュ「理由がないだろうが」

C.C.「お前がナナリーを撫でる理由もないな」

ナナリー「C.C.さん、朝早くどうしたんですか?」

C.C.「何か問題でもあるかな?」

ナナリー「いえ、ないですけど……」

C.C.「ルルーシュ。さ、撫でろ」ギュッ

ルルーシュ「お、おい!!離れろ!!」

咲世子「……ルルーシュ様……いつか……私の体も……」

ナナリー「お兄様が困っています、C.C.さん」

C.C.「私のお兄様を返せか?微笑ましいな、相変わらず。だが、いつか兄離れもさせてやるからな」ギュッ

ナナリー「私はお兄様から絶対に離れませんっ!!」ギュッ

ルルーシュ「おいおい……。昔とあまり環境が変わっていないが、大丈夫なんだろうな……」

C.C.「ぜんっぜん違うぞ。血を流すほど必死なやつは居ないだろ?」

ルルーシュ「居てもらっては困るがな」

C.C.「そうだ、新婚ごっこでもするか?」

ルルーシュ「な……」

ナナリー「C.C.さん!!どうしてそれを!?」

C.C.「初夜と言う設定はどうだ?簡単に捨てられるぞ?」

ルルーシュ「やめろ!!」

咲世子「お手伝いします!!」

ナナリー「咲世子さん!!C.C.さん!!お兄様を困らせないでください!!私が務めます!!」

C.C.「私だろ?」

咲世子「ルルーシュさま!!是非ともこの篠崎咲世子を……!!」

ナナリー「私の成長を見てください、お兄様」

ルルーシュ「こんな環境で捨てられるかぁ!!!」

C.C.「お前……。まぁいい。魔女らしく、じっくりと時間をかけてやるからな……ルルーシュ……?」


END

ロリネリ

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アニメ

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