トール「それは違うぞ!」 (397)
~~???~~
トール「んぅ……」
トール「ここ……どこだ……?」
トール「辺りは真っ暗だし……気分最悪だ」
トール「あ?なんだあの部屋?教室か……」
トール「……」
トール「そういえば、俺って希望ヶ峰学園の生徒だったな」
トール「つーか俺は学生だったのか……?」
トール「まぁ、いいや。行ってみるか」
バタン!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390824057
トール「失礼しまーす」
絹旗「でへらっ!?」ボガッ
番外「おぉ。開けた扉が顔面にクリーンヒット」
海原「大丈夫ですか?」
絹旗「超大丈夫です」キリ
トール「あー……これって希望ヶ峰学園のメンバー?」
インデックス「そうみたいだね」
半蔵「……」
鞠亜「どうした?」
半蔵「誰かあの教壇のしたにいるぞ……」
絹旗「超知ってますけど?」
番外「ってか、いきなり当たり前のこと言われてもネ」
トール(なんだ、こいつら)
鞠亜「ちょっと確認してみよう」テトテト
鞠亜「誰かいるのかー?」ヒョイ
ウサミ「あ、見つかっちゃった」
鞠亜「」
トール「ぬいぐるみが喋った……?」
フレンダ「お、おぅ……超萌えるってわけよ……」
ウサミ「ぬいぐるみとは失礼な!」
ウサミ「私はみんなの教師なんでちゅよ!」
アリサ「教師?」
ウサミ「まぁ、引率という形でちゅけどね」
半蔵「引率?どこっか行くのか?」
ウサミ「うん」キラキラ
絹旗「なんか超光ってるんですけど」
海原「……何か妙な音がしますね」
ウサミ「ふるぱわーっ!」
バタンバタン……
トール「……」
アリサ「……」
番外「……は?」
トール「あれ?」
トール「オイ、ここって教室だよな……?」
駒場「……そうだと思うが」
トール「じゃ、じゃあなんで……ッ!?」
トール「俺達は砂浜にいるんだ!?」
アリサ「急に教室の壁が倒れちゃった……」
ウサミ「え~皆さん。驚きが隠せないみたいでちゅね」
黒夜「あたり前だろ」
ウサミ「まぁ、それは置いといて」
シャットアウラ「置くな」
ウサミ「皆さんにはここで希望のカケラを集めてもらいます!」
トール「なんだそりゃ?」
ウサミ「それを集めればこの無人島から出れるよ」
神裂「待ってください。今、無人島と言いましたか?」
神裂「それに『出れる』ということは現状では出れないというのですか?」
ウサミ「……細かいことは気にせずさっ!」
ウサミ「みんなでらーぶらーぶしてください!」
ウサミ「じゃ」ノシ
番外「行きやがった……」
トール「っ……」クラッ
アリサ「大丈夫?」
トール「あ、あぁ。だいじょ――」バタッ
アリサ「ちょ、誰か――ッ!」
~~砂浜~~
トール「……ここは?」
アリサ「さっきの砂浜だよ。みんなここにずっといるんだ」
トール「そっか」
アリサ「あ、もう起きれる?」
トール「問題ねぇよ、ありがとな。えーと……」
アリサ「あ、自己紹介がまだだったね」
アリサ「『超高校級の幸運』の鳴護アリサです」
トール(『超高校級』……?そういえば希望ヶ峰学園にはそんなのがあるのか)
アリサ「君の名前は?」
トール「トールだ。まぁ外見やらで日本人じゃないことはわかるだろ?」
アリサ「よし、じゃあトールくん。体調はどうやらいいみたいだしみんなと自己紹介に行こっか」
トール「……それもそうだな」
番外「あ、もう大丈夫なの?」
トール「おかげ様でな。ちょっとみんなのとこに挨拶周りに来て見てるんだ」
番外「ふ~ん」
番外「え~と『超高校級の軍人』番外個体でーす」キャハ
トール「なんだ?その名前?」
番外「ん~。コードネーム的な?」
アリサ「流石軍人さんだね」
絹旗「三人で超何やってるんですか?」
トール「自己紹介ってやつだ」
絹旗「そりゃ超必要ですね」
絹旗「超『超高校級の殺し屋』絹旗最愛です」
トール「殺し屋……?」
絹旗「あ、そんじょそこらの殺人鬼とは超違うんですよ?」
絹旗「依頼がなくちゃ動かない、殺し屋です」フンス
トール「そ、そっか……」
トール(コイツとは距離を置いとくべきだな)
半蔵「よっ。大丈夫かい?」
駒場「……無事で何よりだ」
服部半蔵『超高校級の忍』 駒場利得『超高校級のアスリート』
トール「あぁ、心配ねぇよ」
フレンダ「心配ないだなんて、結局胡散臭いわけよ」
神裂「きつい時はお互い様ですからね」
フレンダ『超高校級のコレクター』 神裂火織『超高校級の剣道家』
アリサ「みんな優しいね」
トール「ホント、ホント」
海原「……?」
トール「……?」
海原「あ、自分ですか?」
トール「俺はトールって言うんだ。よろしく」
海原「『超高校級の天体観測』の海原です。どうぞよろしく」ニコニコ
トール「お、おう」
トール(胡散臭い笑顔だ)
垣根「自分も一応挨拶しておきますね」
垣根「『超高校級のホスト』垣根帝督です」
トール「ホスト、ねぇ……」ジロジロ
垣根「?」
トール「経験ご豊富なんでしょう?」
垣根「っ!?」
トール「チッ!」
アリサ「……」ジトー
垣根「え、ちょっとひどくないですか?」
鞠亜「おーい。大丈夫かー?」
インデックス「お腹が……」
トール(関わったらめんどくさそうだ)
雲川鞠亜『超高校級のメイド』 インデックス『超高校級のシスター』
この垣根は白垣根?
~~~~
シャットアウラ「……なんだ?」
シャットアウラ『超高校級のボディガード』
トール「いや、挨拶しておこうかなって」
シャットアウラ「……目障りだ」
トール「あ、そう」
シャットアウラ「……」
黒夜「オイ、お前」
トール「何?」
黒夜「上着をくれないか?機械の部分に海の風邪はまずい」
トール「うわ。本物のサイボーグなんだ……」
黒夜海鳥『超高校級のサイボーグ』
ミサカ「……」ボー
トール「(何してんのあれ?)」
アリサ「(わかんない)」
ミサカ「海というものは初めてです、とミサカは心の奥ではしゃぎます」
トール「……眺めてるだけで楽しい?」
ミサカ「海には眺めるという以外何ができるのでしょうか?とミサカは鼻で笑いながらそっぽを向きます」
トール「……」イラッ
トール「泳ぐだろ……」ボソ
ミサカ「ハッ!?そんな手が!?とミサカは驚愕を隠せません!」
ミサカ『超高校級の妹』
>>10
そうです。前のとは別個体。
皆さんおひさです。なんだかんだで始めました。
次回からきちんと始まっていきますね。水曜日の9時頃の投下となります。
こっちも見てね! 上条「希望ヶ峰学園か……」
上条「希望ヶ峰学園か……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386243329/)
続編きた!超うれしい!
超高校級の妹ワロタ
死ぬビジョンがみえねえ
続編来てた
期待
wktk!
前作まとめより
期待
>>13
>>15
>>16
さんきゅ!今作もよろしく!
>>14
スーダンをやっている時、自分は狛枝に対しそう思っていました
>>17
まとめられてるの!?やったぜ
一人自己紹介やってないんで途中ぶち込みます
トール「なんつーか濃いな……」
アリサ「まぁ、『超高校級』の人達だもんね」
トール「人ごとみたいに言いやがって。お前もだろ?」
アリサ「あはは……私の才能なんてみんなの前じゃ霞んじゃうよ……」
トール「そんなこと、わっかんねぇよ」
アリサ「そういえばトール君の才能聞いてなかったよね?」
トール「あぁ、俺の才能は……」
トール「……」
アリサ「……?」
トール「……ダメだ。覚えてねぇな」
アリサ「覚えてない?そっかぁ……」
アリサ「あ!電子生徒手帳に書いてあるんじゃないかな?」
トール「電子生徒手帳?なんだそりゃ?」
アリサ「あれ?持ってないの?」
トール「持ってないと思うぞ」
アリサ「う~ん、ポケットとかにないのかな?」ゴソゴソ
トール「お、おい!どこ触ってんだ!?」
アリサ「あ、あった!」ペカー
トール(そんなの持ってたっけ?)
アリサ「え~と……あれ?」
トール「どうかした?アリサちゃん」
アリサ「私の電子生徒手帳にはここに才能が書いてあるんだけど……」
トール「?」
アリサ「トール君のには書いてないんだ……」
トール「……は?」
アリサ「いや、だから書いてないんだって」
トール「意味分かんねぇよ……」
絹旗「超どうしたんですか?」
トール「いいいや、なんでもねぇよ!?」
絹旗「超慌てすぎでキモイんですけど……」
トール「……何のようだ?」
絹旗「なんかみんなあっちの方に超集まってるんですけど」
トール「あぁ、俺達もすぐ行く」
絹旗「超早く来てくださいよ!」
~~砂浜~~
トール「海なんて久しぶりなのに、全く気持ちよくないな……」テトテト
トール「しっかし、暑いな……いてっ」ドン
姫神「あぅ」ドン
トール「……」
姫神「……どうしたの?」
トール(コイツ……いたか……!?)
姫神「ここから。別の島には。行けなさそう」
トール「そ、そうだな」
姫神「いかにも。南国って感じの。ヤシの木も。ある」
トール「今度のんで見てもいいかもな」
姫神「その時は。呼んで」bグッ
トール「お、おう」
姫神秋沙『超高校級の空気』
~~ホテル~~
鞠亜「おぉ。いい場所じゃないか」
駒場「……何を肩に担いでるんだ?」
鞠亜「白いシスターさん」
インデックス「……お腹が……」
垣根「一人一人にコテージがあるようです」
神裂「ひとまず自分の部屋に行ってみますか」
~~トール コテージ~~
トール「割と広いんだな」
トール「ったく、希望ヶ峰学園は俺達をこんなとこにやって何がしたいんだ?」
トール「全く……」ハァ
ウサミ「どうしたんでちゅか?」
トール「チッ……なんでもねぇよ」
ウサミ「そうでちゅか」
トール「さっさと帰りやがれ。お前がいるだけで俺の健康が害されるんだよ」
ウサミ「えぇ!?一応教師なんでちゅけど!?」
~~~~
トール「暇だな……」
トール「ちょっと外に出てみるか」
~~~~
トール「ふぁあ~……」
トール「ねみぃ……」
海原「どうかされましたか?」ニコニコ
トール「いや、暇でな」
海原「では、食堂に行ってみませんか?きっと南国の綺麗なお魚が食べられますよ」ニコニコ
トール(綺麗な魚ってあんま美味しくないような……?)
垣根「私も一緒にいいですか?」ニコニコ
海原「よろしいですよ」ニコニコ
トール(……)
~~食堂~~
インデックス「これは美味しいんだよ!」ガツガツ
鞠亜「すいません。なんか手伝ってもらっちゃって」
神裂「いえいえ」
トール「なんだこれ……」
垣根「食欲が失せますね……」
海原「これは自分達も手伝った方が良さそうですね……」
~~数時間後~~
インデックス「大部落ち着いたんだよ」
鞠亜「ダメだ……プライドがへし折られそうだ」
神裂「ちょっと流石にきついですね……」
海原「骨まで綺麗に食べちゃいましたね」
トール「なぁもうそろそろ夜になるんだが」
垣根「そうですね。皆さん少し休んでお開きにしましょうか」
トール「腹減った……」
ギィィィンンッ!!
トール「な、なんだ!?」
神裂「ハウリングのようにも聞こえますが……」
海原「……嫌な予感がしますね」
番外「ねぇ!今の音何!?」
シャットアウラ「ただ事ではないな」
『ジジジ……』
トール「静かにしろ!スピーカーから何か聞こえるぞ!」
『ジジジ……』
トール「……」ゴクリ
『オマエラ、はじめまして』
『そして、改めて』
『ようこそ絶望学園へ』
若干急展開ですね。
ただ、自分は姫神さんに頭を下げておきますm(_ _)m
明日も9時頃投下!
>>26
乙!楽しみに待ってる
>>27
ホント嬉しいぜ
ちょっと私情で今日と明日の書き込みができません。申し訳ありませんが次回の投下は土曜の9時ということで
期待
楽しみ
前作も面白かったし期待
絹旗と黒夜と御坂妹も高校生な設定なの?
クロにゃん12さいじゃん
>>29
>>30
>>31
アホ毛の付いたトール君と上条さんをどうぞよろしく
>>32
>>33
まとめの方でもフルボッコにされていたのでお応えします。
記憶なくなってるからいいかなって。記憶の改竄もあるから作中内では黒幕以外気づかないかなと思いました。
トール「誰……だ?」
『まぁ、そんなことはどうでもいいからさ』
『さっさとジャバウォック公園に来てよ』
番外「ジャバウォック公園……」
絹旗「今の声……ウサミの声では超なかったみたいですね」
垣根「君達のような希望を呼びつけるなんて、偉そうなやつですね」
アリサ「ひとまず行ってみるしかないよ」
トール「あぁ、急ごう」
~~ジャバウォック公園~~
トール「オイ!誰かいるのか!」
シャットアウラ「気をつけろ……何かいる」
神裂「……」ゴクリ
番外「来るならこのミサカが戦ってやるぜ」
ミサカ「気をつけましょう、とミサカはとても落ち着いた素振りでつぶやきます」
ウサミ「皆さん。落ち着いてくだちゅい!」
アリサ「流石にそれは無理じゃないかな……?」
???「うぷぷ……みんな集まったみたいだね……」
トール「どこだ?」
???「ここだよ」
ピョーン!
モノクマ「やぁ、お久しぶり」
番外「お久しぶりって……ミサカアナタのこと知らないんだけど」
モノクマ「オマエラに言ったんじゃないよ?」
モノクマ「そこのウサミちゃんに言ったんだよ?」
ウサミ「……」
トール「オイ、知り合いか?」
ウサミ「……どうしてアナタが……ッ!」ギリ
モノクマ「どうしてだなんてひどいなぁ?勝手に好き勝手やられるとボクもいい気持ちじゃないんだよね」
ウサミ「……私の邪魔をしないでくだちゃい」
モノクマ「うぷぷ……」
ウサミ「それに……その格好……!」
モノクマ「え?カワイイでしょ?」
黒夜「何私達おいて喋ってやがる」
ウサミ「ふ……」
ウサミ「ふざけないでくだちゃい!」ウガー
モノクマ「は?何?」
ウサミ「……」
モノクマ「その態度はなんだって言ってんだよぅ!」ダッ
番外「ウサミ!?」
ウサミ「そっちがその気なら!」
モノクマ「うらうらうらうらうらうらうらうらう!」
ウサミ「おりゃおりゃおりゃおりゃ!」
ポカポカポカポカっ!
モノクマ「ったく……ボクに逆らうのが悪いんだよ?」
モノクマ「ねぇ、モノミ?」
モノミ「ぐっ……」
トール「……ウサミ?」
モノクマ「ウサミじゃないよ。モノミだよ!」
番外「ミサカ、全然ついていけないんだけど……」
モノミ「うぅ……」ボロボロ
垣根「……で、こんなことをするためだけに私達を呼んだのですか?」
半蔵「……」
モノクマ「そりゃ、モチロン」
モノクマ「……ところでオマエラ。ここを出たいと思わないかい?」
駒場「……それがどうした」
モノクマ「いやぁね?出したげようかなって」
絹旗「……は?」
鞠亜「これって修学旅行じゃなかったのか?」
モノクマ「そんなわけないじゃん。そこのモノミが個人的な理由で集めたんだ」
モノミ「……」
モノクマ「モチロン自由を奪ってね?」
神裂「……そうなのですか?」
モノミ「そ、そんなわけ……ッ!」
モノクマ「と・に・か・く!このボクが出してあげてもいいって言ってるんだ」
黒夜「じゃあ、早くしろよ」
モノクマ「……それじゃ面白くないよ」
モノクマ「何も!足りないよ!」
アリサ「足りない?」
モノクマ「ボクの欲求が満たされないんだよ!」
トール「どうしろってんだ……」
モノクマ「というわけで条件をつけてみるよ」
モノクマ「……この中のだれかを殺してください」
シャットアウラ「……なんだと?」
モノクマ「簡単に言ったつもりだよ?」
モノクマ「誰か一人を殺す。うん、とてもシンプルだ」
ミサカ「つまりコロシアイをしろと?とミサカは確認をとります」
モノクマ「そうだね」
トール「ふ、ふざけんな!この中の誰かを殺すなんて出来るわけないだろ!」
モノクマ「そんなこと言ってもみんな待ってくれないよ?」
トール「……ッ!」
トール(そうだ……)
トール(……ここにいる誰かが)
トール(誰かが一人でもそんなことを考えれば……)
トール(……)
アリサ「……」
番外「……」
ミサカ「……」
モノクマ「さぁ、みんな。存分に楽しんでよ」
モノクマ「夢のような世界でのドッキドキのワックワクのコロシアイをさ♪」
~~トール コテージ~~
モノクマ『皆さん、朝です。起床時間ですよ~』
トール「……」
トール「結局、一睡も出来なかった……」
トール「一体なんだって言うんだ!」
トール「いきなりこんなところに連れてきやがって!」
トール「それもこんなことになっちまって……」
トール「クソッ!」
ピーンポーン
トール「チクショウ……」
ピーンポーン
トール「なんで俺がこんな目に……」
ピーンポーン
トール「俺が何したってんだよ……」
ピポピポピポピポピポピオピポピポピポピポピポピポピオピポピポピポピポピポピポピオピポ
トール「うるせぇ!」バタン
ミサカ「おはようございます、とミサカは定番の挨拶をします」
トール「……朝っぱらからなんだよ」
ミサカ「朝食をとりませんか?とミサカは首をかしげます」クイ
トール「そんな気分じゃねぇよ……一人で行け」
ミサカ「ご飯はみんなで食べた方が美味しいです、とミサカは当然のことを言います」
トール「……知るか、んなもん」
ミサカ「……」
ミサカ「……行きましょう、とミサカはアナタの手を引きます」グイグイ
トール「いだだだだだだ!?」
~~食堂~~
海原「皆さん、おはようございます」ニコニコ
インデックス「おはようなんだよ」ガツガツ
番外「ふぁ~。ねむ」
アリサ「アハハ……あ、トール君おはよう」
トール「結構みんな集まってるな」
垣根「来てないのは黒夜さんとシャットアウラさんですね」
姫神「忘れられなかった」パァ
垣根「それはもう。尊敬すべき才能を持っている人をわすれるなんてありえませんよ」
半蔵「あいつらやっぱ来ないみたいだな」
フレンダ「結局、なんでな訳よ?」
鞠亜「昨日あんなことがあれば当然だろう」
トール「……」
ミサカ「問題ありません、とミサカは断言します」
トール「!」
アリサ「うんうん。みんなで力を合わせればこんな絶望的なことだって乗り越えていけるよ!」
海原「その通りですね」
番外「……それはそうとコイツはどうするんだ?」
絹旗「……拘束するのは超ひどくないですか?」
トール「……」
半蔵「縛り方がちょっとエロいな」
フレンダ「結局何言ってるの?」
半蔵「いえ」
トール「そういえば『超高校級の殺し屋』だったな……」
絹旗「ッ」ギクゥ
絹旗「だ、大丈夫ですよ。仕事は仕事。プライベートはプライベートですから!」
神裂「もうプライベートと呼べるほど日常ではありませんが……」
絹旗「……あー」
トール「とりあえずこのままにしとくか」
~~昼~~
アリサ「海に行きたいだなんてトール君、この状況ですごいね」
トール「バカにしてるだろ。っていうか俺が行きたいって言ったわけじゃないからな」
ミサカ「さぁ、泳ぎましょう!とミサカは海に向かって走り出します」タタタ
アリサ「あ、待ってー」タタタ
トール「……大丈夫かな」
半蔵「何がだ?……まぁ今の状況のことだってのはわかってるんだけど」
トール「コロシアイだなんてバカげてる。絶対やっちゃいけねぇよ」
半蔵「どっかに帰る手段があるかもしれないしな」
半蔵「ホラ、他の島とかに。橋に門があっていけないけど」
トール「……ところでさ」
トール「お前なんでここいんの?」
半蔵「巨乳が水着になると聞いて」
~~ロビー~~
垣根「ちょっといいですか?」
トール「おう、なんだ?」
垣根「例のコロシアイのことですが……」
トール「……どうした?」
垣根「絹旗さんに聞いたところやはり殺人は夜に行われ安いらしいんです」
トール「それもそうだな」
垣根「なので今日はあそこの旧館で夜にパーティーをしませんか?」
トール「……なんで?」
垣根「互いに監視し合うんですよ。いくら誰かを殺そうともたくさん人がいれば大丈夫でしょう?」
トール「なるほど」
垣根「じゃあ決定ということで」
トール「じゃあ言ってくるよ」
垣根「趣旨の方ははぐらかす方向で」
トール「了解」
とりあえず今日はここまで。完全に半蔵を浜面のノリで書いている自分がいる。
多分明日捜査までやるよ!よかったら明日もどうぞ
半蔵……
生き残るのはトール、アリサ、妹、番外、神裂、フレンダだな
トリックに期待しています!
?「あれーミサカがでて無いんだけどーってミサカはミサカは憤慨してみたり!!」
フレ/ンダだろ
前スレでは麦/野だったけどな
>>35
え、いや、記憶無くなってるとかそれ以前に
そもそも高校生じゃなかったら超高校級の~とか自分から名乗ったりできないんじゃない?
記憶なくなってる間に数年経過してるんじゃね?
>>46
半蔵ファンの人ゴメン……
>>47
絹旗がいないなんて絶望的ィ!
>>48
フレンダェ……
トリックは今回からちゃんとネットで色々調べたりして見てます。安定の低クオリティ
>>49
出すとややこしくなるから!後で出てくるのかなー……なんて
>>50
>>51
地味に滝/壺もですけどね
>>52
>>53
記憶消去と記憶の付け加えみたいな感じです。脳に直接インストール的な
たくさんのレスありがとうございますm(_ _)m何か質問等ありましたら遠慮なさらずにどうぞ。本編のネタバレになりそうなのは答えられませんが
~~砂浜~~
ミサカ「……」バチャバチャ
アリサ「泳ぐの早いね。あ、サザエ見つけた」
半蔵「ふっ……南国の太陽の下で戯れる女の子……」
半蔵「眩しいぜ……!」
トール「……まだお前いたのか」
半蔵「お、トール。どうした?」
トール「今日みんなでパーティーでもしようってことになったんだ。その伝言」
半蔵「へぇ。どこでやんの?」
トール「使ってない旧館があったからそこ使うんだ」
半蔵「それ絶対掃除しなきゃだぞ……」
トール「……海原とか垣根に頼めば断らないんじゃね?」
半蔵「わかった。あの二人にはそう伝えておく」
トール「……あと、この状況は女陣に伝えておくから」
半蔵「オイ!?そういうのやめろよッ!」
~~ロビー~~
番外「駒場さーん、ゲームしましょうよー」
駒場「……俺は強いぞ」
姫神「むむ。お手並み拝見……」
番外「ミサカの反射神経なめんなよ!」
~~~~
番外「このミサカが負けるだと……ッ!?」
トール「何やってんだ?」
駒場「……ガンシューだ」
トール「どっちが勝ったの?」
ミサカ「……」
駒場「……」
姫神「圧勝」フンス
トール「それはいいとして、みんな今日の夜パーティーするから」
ミサカ「へぇ、いいね。誰が主催?」
トール「垣根だぞ」
姫神「……ほう。垣根さんか」
駒場「……流石ホストだな」
トール「そういうことだから、よろしく」
~~食堂~~
インデックス「お腹減ったんだよ……」
神裂「ま、まだ食べるんですか?」
鞠亜「流石にもうやめてくれ……」
海原「あはは……」
トール「よぉ。何してんだ?」
インデックス「いいところに来たんだよ!」
トール「……何?」
インデックス「ご飯を作って欲しいんだよ」
トール「全力で却下だ」
トール「ところでみんな夜は予定開けてもらってていいか?」
鞠亜「どうしてだ?」
トール「みんなでパーティーするんだ。面白そうだろ?」
インデックス「ご馳走もあるの!?」キラキラ
トール「その辺はお前に任せたいんだが……」
鞠亜「ああ、いいぞ。それなら準備をしなくてはな」
トール「後、旧館の掃除を海原してもらっていいか?」
海原「いいですよ」ニコニコ
絹旗「~~!」モガモガ
トール「……一応、お前も来いよ」
~~ロケットパンチマート~~
トール「喉渇いたな……」
黒夜「げっ」
トール「お、黒夜。ちょうどよかった」
黒夜「ンだよ」
トール「今夜、旧館でパーティーをやるんだ。お前も来いよ」
黒夜「……チッ。パスだ。お前たちだけでなれあってろよ」
トール「そう言うなよ、お前も仲間なんだからさ」
黒夜「……っ!?」
トール「どうした?」
黒夜「な、なンでもねェよ……」
トール「じゃあ決定な、絶対来いよ」
黒夜「気が向いたらな……」
~~橋の前~~
トール「シャットアウラ、ちょっといいか?」
シャットアウラ「……要件を言え」
トール「今日さ、パーティーをやるんだ」
シャットアウラ「……そうか。存分に楽しめよ」
トール「お前も来るんだよ」
シャットアウラ「私はいい」
トール「そんなこと言うなよ。みんなで楽しもうぜ、パーッとさ」
シャットアウラ「……わかった。夜に旧館だな」
トール「あぁ、よろしくな」
シャットアウラ「あぁ」
シャットアウラ「ようやく行ったか」
シャットアウラ「……はぁ」
~~休館前~~
トール「海原も掃除頑張ってんなぁ」
モノミ「ねぇねぇ、何するんでちゅ?」
トール「……」
トール「モノミの悪口大会」
モノミ「えぇ!?そんなぁ……」スタスタ
トール(お前やモノクマが来たら意味ないだろ……)
~~食堂 昼~~
トール「おい、雲川。居るか?」
鞠亜「どうした?」ヒョコ
トール「今さらなんだが食材とか足りるのか?……主にあの暴食シスターの」
鞠亜「調理は私の腕次第としか言えないが、食材や調味料はモノクマがちょくちょく出してくれてるから問題ないな」
トール「お前、会ったのかよ……」
鞠亜「ま、まぁな」
鞠亜「とにかく食材の心配はいらないぞ。調理の人では相変わらずだけどな」
鞠亜「ん?トール、手伝ってくれたりは……」
トール「ノーセンキューだ。まぁ、今度教えてくれよ」
鞠亜「社交辞令なんていいよ」
トール「そんなんじゃねぇよ。ホントに頼むぜ」
鞠亜「……そんなにメイド服を……」
トール「イエスと回答する日はこねぇぞ……!?」
~~旧館 夜~~
アリサ「おぉ。ピッカピカだねぇ」
海原「流石に疲れましたけどね……」ハァハァ
番外「おつかれさん」
海原「いえ、このぐらい」キリッ
トール「だぁー。シャットアウラは『モノクマ達が来ないように見張る』とか言って外に行ったし、黒夜は来ないし……」
垣根「まぁ、なんとかなるでしょう」ニコニコ
鞠亜「とりあえず、こんなもんか」
インデックス「おぉ。たくさんのご飯があるんだよ!」
絹旗「いぇーい。超拘束されたまんまですよー」
番外「ホラ、お腹も空いたしさっさと始めちゃおうよ」
アリサ「トール君、挨拶お願い」
トール「え、あ、俺?」
垣根「お願いします」ニッコリ
トール「あー、みんな今日は親睦会みたいな感じで楽しんでください」
トール「では!かんぱーい!」
全員「「「かんぱーい」」」カン
~~キッチン~~
鞠亜「さてさて、私も頑張んなくちゃ」
鞠亜「……あれ?包丁ないし」
鞠亜「どこだろー?倉庫の方か?」トテトテ
~~会場~~
神裂「……これは美味しいですね」モキュモキュ
海原「お魚も新鮮です」モグモグ
トール(みんな楽しんでるなぁ)
アリサ「トール君?楽しんでる?」
トール「あ、うん」
ミサカ「トールさん、これは何ですか?とミサカは手に持っている謎の料理に目を向けます」
トール「ハンバーグだな。美味しいぞ」
ミサカ「では、とミサカはハンバーグなるものを口に運びます」
ミサカ「……!」
ミサカ「美味しいです!とミサカは驚愕を隠せません」
インデックス「みんな~まりあからご飯の追加もらってきたよ」
神裂「ありがとうございます」
インデックス「はい!」
神裂「ハンバーグですか……美味しそうですね、匂いもとても良いです」
番外「ホント、いい匂い。ミサカが作ってもそんなに美味しそうな匂いはしないよ」
絹旗「……超下手なだけでは?」
番外「あ、絹旗ちゃーん。ピーマンとニンジン生であげるよ」
絹旗「ひぃ!?」ビクゥ
駒場「……俺も料理を運んでやるか」
半蔵「駒場がウエイトレスって……」
フレンダ「結局似合わないってわけよ」
ミサカ「むむ、ハンバーグが来ませんね、とミサカは眉をひそめます」
トール「他のも食えよ」
ミサカ「はい……とミサカは肩を落とします」
トール(露骨に落ち込みやがって。雲川んとこにでも行って作ってもらうか)
~~キッチン~~
トール「雲川、ハンバーグ作ってくれないか?」
鞠亜「あぁ、いいぞ」
鞠亜「……あれ?」
トール「どうした?」
鞠亜「ハンバーグに必要な調味料がないんだ」
トール「追加は……モノクマ入れないようにしてるんだったな」
鞠亜「他のでもいいか?」
トール「あぁ、ゴメンな。……それと明日にでもミサカにハンバーグ作ってやってくれ」
鞠亜「りょーかい」
~~会場~~
トール「もう二時間も経ったのか」
アリサ「みんなおしゃべりとかしてるね」モグモグ
トール「お前はいつまで食ってんだよ……」
アリサ「ふふ~ん」
トール「暴食シスターなんて大分前に食い終わったぞ」
神裂「アハハ。皆さん!ちゃんと食べてますかぁ!?」
トール「……どうした?」
神裂「なーに言ってんですかぁ」ニコニコ
アリサ「お酒でも飲んじゃったのかな?」
鞠亜「え?確かに香り付けにワインは使ったけどアルコールは飛ばしてるよ」
神裂「いや……いやぁああああ!!」
トール「おい……ホントにどうしちまったんだ!?」ガシ
神裂「さ、触らないでください!」ガン
トール「いってぇ……」
アリサ「大丈夫?」
番外「なんだなんだぁ?アルコール入ってんのかぁ?」
神裂「アハハハハハハ!?」
絹旗「……」
絹旗「……皆さん、超離れてください」
トール「え?」
絹旗「超早く!!」
神裂「あ……あ……助けて……」
トール「絹旗、コイツどうしちまったんだ!?」
絹旗「……」
半蔵「……汗だくじゃねぇか。顔も赤い……」
神裂「あ……あ……」
バタッ
トール「神裂ッ!」
トール「オイ!しっかりしろ!」
絹旗「……」
番外「……ちょっとどいて」
番外「……」
番外「ダメ。死んでる……」
トール「……」
トール「嘘……だろ……」
『死体が発見されました。行って時間後、学級裁判を開始します』
捜査までとか言ってたな。あれは嘘だ。
明日の投下はきっと9時頃だべ。俺占三割
乙
一番好きなキャラがいるが生き残りそうにないな
>>67
誰っすか?ニヤニヤ
アリサ「い……」
アリサ「いやぁぁぁああああああああああ!?」
トール「おい、落ち着けって!」
番外「……死体に慣れてる奴なんてそういないんだ。この反応が当たり前だって」
シャットアウラ「……どうした。何かあったのか?」
絹旗「どっかの誰かさんが超ヤっちゃいましたよ」
シャットアウラ「……ッ!」
モノクマ「やっほーい。とうとう始まっちゃいましたねー」
モノクマ「それじゃ捜査を始めてください」
トール「捜査?」
モノクマ「そう、この殺人の犯人を探すためのね」
モノクマ「後で裁判するから急いでね」
番外「……殺すだけじゃ終わらないってことね」
モノクマ「物分りがいいね。じゃあ頑張ってよ」
―モノクマファイル―
・ 被害者は『超高校級の剣道家』
・ パーティー会場内にて死亡
・ 外傷はなし
トール「……これを参考にしろってか」
トール(やるしか……ねぇか……)ギリ
絹旗「トールさん、この拘束超解いてください」
絹旗「私、超役にたちますよ」ニヤ
トール「わかった……」
絹旗「さて、捜査を超始めましょう」
ミサカ「捜査とは何を始めるのでしょうか?とミサカはアナタに問いかけます」
絹旗「さぁ?超検死でもしてみますか?」
鞠亜「検死!?」
トール「流石は殺し屋だな……」
絹旗「検死は超できませんよ。ただ、ちょっと超調べるだけです」
アリサ「……」
トール「神裂の死体か……」
神裂「……」
トール「モノクマファイルにある通り外傷はないみたいだな」
ミサカ「外傷がないということは殺害方法も絞られるのではないでしょうか?とミサカは提案します」
トール「なるほどな……」
言弾『外傷の無い死体』
アリサ「妙に汗が多いよね……」
垣根「彼女はそこまで運動というものはしてませんでしたが」
ミサカ「確かに不自然な発汗が見られましたね、とミサカは記憶を元に証言します」
トール(確かに服も湿ってるな……)
言弾『不自然な汗』
半蔵「後顔も赤かったな。真っ赤だったぞ」
駒場「……そうなのか」
海原「高揚……興奮状態だったということでしょうか?」
トール「興奮状態?神裂はハメを外すタイプには見えないけどな?」
言弾『赤い顔』
トール「他に何かあるか?」
フレンダ「あのさぁあのさぁ」
トール「どうした?」
フレンダ「結局あれは何だったわけよ?」
トール「あれ?」
海原「あれとは、あの妙な行動ですか?」
番外「完全に錯乱状態って感じだったね」
言弾『錯乱する神裂』
トール「……後はなんにもないな」
トール「とりあえず別の場所にでも行ってみるか」
~~キッチン~~
トール「ここは……関係ないか」
トール「鞠亜、何かあるか?」
鞠亜「ここには私がずっと居たし何もないと思うぞ」
トール「そっか」
鞠亜「……でも妙なことはあるな」
トール「妙なこと?」
鞠亜「仕込みはホテルの方でやったから気づかなかったんだが、ここのキッチン包丁がなかったんだ」
トール「え?じゃあどうやって料理作ったんだ?」
鞠亜「倉庫にあったのを洗って使ったよ」
トール「包丁がキッチンにないなんておかしいよな?」
言弾『包丁のないキッチン』
鞠亜「後もう一つ、さっきハンバーグが作れないって言ったよな?」
鞠亜「あれ、調味料が無いって言ったのは使い切ったわけじゃなくてビンごとなくなったんだ」
トール「ビンごと?それはおかしいな……」
言弾『調味料』
~~廊下~~
トール「オイ、海原。ちょっといいか?」
海原「はい、なんでしょう?」ニコニコ
トール「……」
トール「ここの掃除ってお前がやったんだよな」
海原「はい」
海原「ですが、途中から垣根さんもしてくださって。彼には倉庫とキッチンを頼みました」
言弾『海原の証言』
~~外~~
シャットアウラ「調子はどうだ?」
トール「ダメだな。全然わかんねぇ」
シャットアウラ「そうか」
トール「そうだ、お前も何か変なことなかったか?」
シャットアウラ「特に何もないな。モノクマもモノミも来てないぞ」
シャットアウラ「……ただ、黒夜がこの辺をウロウロしていたが」
シャットアウラ「もちろん『超高校級のボディガード』としてここには入れなかったが」
トール「……」
モノクマ『皆さん、時間です。モノクマロックに集合してください』
~~モノクマロック~~
アリサ「これって……」
シャットアウラ「このエスカレーターに乗れってことみたいだな」
インデックス「……」
半蔵「……行くか?」
トール「……行くしかねぇだろ」
トール(いきなり非日常に放り込まれたからって弱気になったらダメだ)
トール(どこかに希望は必ずある)
トール(手を伸ばして、それを掴み取ってみせるッ!)
アホ毛トールはなんとなく努力廚のイメージ
次回の投下は水曜9時。頑張って裁判を終わらせたいなぁ……
乙
乙
乙
~~裁判場~~
トール「ここで……やるみたいだな」
半蔵「重っ苦しいな」
アリサ「嫌な雰囲気だよね……」
モノクマ「嫌な雰囲気じゃなくてさ、嫌なことが本当に起きるんだよ?」
トール「チッ……」
モノクマ「さぁ、始まるよ。ドッキドキのワックワクの学級裁判がさ!」
ウサミ「みなさーん。頑張ってくだちゃーい」ブラーン
番外「どこにいたのかと思えば……」
絹旗「モノクマに超捕まってたんですね……」
モノクマ「ホラホラ、こんな奴どうでもいいからさ」
モノクマ「この学級裁判について少し説明をしようかな」
駒場「……」
モノクマ「今回の殺人を犯した『クロ』を見つけ、指名すればクロのみがオシオキ」
モノクマ「クロを見つけられなあった場合はクロ以外にオシオキしちゃうよ」
フレンダ「オシオキっていうのは……!?」
モノクマ「想像にお任せするよ。ただ、お尻ペンペンなんて生易しいものじゃないからね。それじゃ意味がないでしょ?」
トール「意味?この裁判に意味なんてあるのか?」
モノクマ「うぷぷ。いいから始めちゃおうよ」
ミサカ「では、事件の整理をしましょう、とミサカは話題をふります」
インデックス「整理?」
黒夜「それは嬉しいねェ。私はこの事件をイマイチ知らねェし」
アリサ「じゃあ、事件を整理しよっか」
言弾『外傷の無い死体』
海原「殺害現場はパーティー会場ですね」
半蔵「死んだのは……夜時間からパーティーしてたから12時ぐらいか?」
海原「はい。天体的にもそのようです」
番外「そんなのどうでもいいじゃん?」
鞠亜「問題はクロがどうやってみんなの前で神裂を殺したのかだな」
黒夜「どっかの誰かさン達なら、誰にも見られず『ク ナ イ や ら 暗 器 や ら』で殺せたンじゃねェの?」
トール「……!」 『外傷の無い死体』
トール「それは違うぞ!」
トール「神裂の死体には外傷なんてなかったはずだ」
絹旗「超そうですね」
半蔵「……つーかクナイなんて今ねぇよ」
黒夜「……チッ」
垣根「ところで何故、外傷がないのでしょう?」
トール「それもそうだな」
絹旗「外傷無しの死因なら超ポピュラーなものなら毒殺ですかね?」
シャットアウラ「毒殺……」
インデックス「まさか……」
鞠亜「……え?もしかして私を疑っているのか!?」
駒場「……まぁ、完全に決まったというわけではないがな」
フレンダ「結局一番怪しいってわけよ」
鞠亜「ちょ、ちょっと待ってくれよ!?私に毒殺なんて出来るわけないだろう!」
番外「その辺りはどうとでもなるでしょ」
トール「……ちょっと待ってくれ」
海原「どうされました?」
トール「コイツがいつ毒なんて持ち込んだんだ?」
駒場「……それもそうだな」
半蔵「……!」
半蔵「ちょっと待ったぁー!」
半蔵「毒薬なんて調味料入れるビンとかに入れりゃあバレねぇだろ」
アリサ「そういえば、鞠亜ちゃん。一つ調味料がなくなったって言ってたね」
半蔵「へへ。どうだ!」
トール「でも、それを雲川が入れたとは限らないはずだ」
半蔵「何言ってんだよ。キッチンに入ったのなんて『雲 川 だ け』だろ!」
トール「……!」 『海原の証言』
トール「その言葉切らせてもらう!」
トール「キッチンに入ったのは雲川だけじゃないはずだ!」
ミサカ「私もそれは海原さんから聞きました、とミサカはトールさんに賛成します」
シャットアウラ「他に誰が入ったんだ?」
トール「それは……」
トール「垣根帝督、お前だよ」
垣根「そ、そんなわけないじゃないですか!」
垣根「そもそもどのタイミングで入れるんですか?」
トール「雲川、キッチンには包丁がなかったんだろ?」
鞠亜「そ、そうだ。なかったから途中で倉庫に取りに行って……」
トール「そこだ。その時に垣根はキッチンの完成間近の料理に毒を入れたんだ」
垣根「ぐっ……」
トール「キッチンから倉庫に包丁を持っていけるのもお前ぐらいだろ!」
垣根「ぐっ……!」
トール「答えろ!垣根!」
垣根「ぐぅ……!?」
トール「……」
垣根「……は」
垣根「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」
トール「な……」
半蔵「イかれちまったのか!?」
垣根「ははっ!」
垣根「素晴らしいですねっ!これが私の求める『希望』というものなんですよ!」
ミサカ「希望……?とミサカは疑問を持ちます」
垣根「何に希望を持つんですか!?希望ですよ。その響だけでも美しいじゃないですかぁ……」
番外「……」
垣根「どうしたんですか?希望である皆さんがそんな顔しなくてもいいのに」
トール「……そんなことはどうでもいい。この犯行はお前の仕業なのか?」
垣根「半分正解ってところですかね。確かに君達が言ったようにキッチンから包丁を持ち出したのは私です」
垣根「しかし、それだけですよ……」
垣根「私には希望である君達を殺すことなんて出来なかった……」
垣根「だから託したんです。この中の一人にね」
トール「託した……?」
ミサカ「垣根さんは計画犯だということですか?とミサカは確認をとります」
垣根「えぇ。その認識でよろしいです」
黒夜「ってことは、またクロ探しか……!?」
垣根「さぁ、クロの持つ希望が勝つか……君達の希望が勝つか……」
垣根「私に見せてくださいよぉ……」
駒場「……振り出しか」
トール「……なくなった調味料は毒薬じゃないんだよな」
半蔵「でも、神裂は毒殺なんだろ?」
ミサカ「彼女は最後にハンバーグを食べていました、とミサカは報告します」
言弾『調味料』
半蔵「毒を使わずに毒殺か……」
フレンダ「結局、意味がわからないわけよ」
絹旗「超ハンバーグ……ですか……」
絹旗「これは『ハ ン バ ー グ』が凶器として超断定してもいいですね」
トール「……!」 『調味料』
トール「それに賛成だ!」
トール「やっぱりこの殺人には調味料が関係するんだよ」
番外「でも、所詮調味料でしょ?コショウとか塩で人が死ぬなら大惨事だよ」
トール「雲川、なくなった調味料の名前。わかるか?」
鞠亜「そりゃあわかるが……」
鞠亜「ナツメグっていう奴だよ」
絹旗「ナツメグ。これは超普通に使われる香辛料ですが、使用料を間違えるとヤバイ奴です」
トール「何かの本で見たんだ。過剰な摂取は幻覚を見たり寒くもないのに汗がでる」
トール「これってあの時の神裂と類似してないか?」
アリサ「……ホントだ」
番外「香辛料か。だからあんなに匂ったんだね」
垣根「……」
トール「そして、もう一つ。キッチンに入り、神裂にハンバーグを渡した奴が垣根や雲川以外にもいるはずだ」
トール「途中で料理を運んできた」
トール「インデックス、お前しかいないだろ」
インデックス「……ッ」ギリ
インデックス「そ、そんなわけっ!そんなわけないんだよ!」
トール「他に誰がいるって言うんだ」
インデックス「まりあ!やっぱりまりあがやったんだよ!」
インデックス「まりあなら誰にも見つからずにやれるはずなんだよ!」
インデックス「まりあが『ハ ン バ ー グ の 種』にナツメグを入れたんだよ!」
トール「……!」 『ミサカ』
トール「それは違うぞ!」
トール「雲川なら調理の過程でナツメグを入れる。さっきお前が言ったようにハンバーグの種に入れるはずだ」
インデックス「なら……ッ!」
トール「だが、それならもっとハンバーグを食べていたミサカも死ぬはずだろ」
インデックス「あ……」
アリサ「……インデックスちゃん?」
インデックス「……」
番外「フリーズしちゃったね」
ミサカ「最後に事件をまとめましょう、とミサカは感情を押し殺して事務的に告げます」
トール「あぁ……」
トール「これが事件の真相だ」
トール「まず、海原と垣根は旧館の掃除を始めた」
トール「この時に垣根はキッチンから包丁を持ち出し、雲川がキッチンから離れるように仕向けたんだ」
トール「しかし、垣根はこれを実行せずクロに託した」
トール「このクロは雲川のいないキッチンに侵入し、ナツメグをハンバーグにふりかけた」
トール「そして、これを神裂に食べさせたんだ」
トール「神裂はモチロン、ナツメグの効果で苦しみながら死んでしまった……」
トール「この犯行を犯した人物」
トール「お前以外にいないんだよ、インデックス」
インデックス「そんなわけ……」
垣根「見苦しいですよ」
インデックス「!?」
垣根「全く……動機も計画も与えたのに希望になりきれないなんて……」
トール「動機……?」
垣根「殺人には動機はつきものでしょう?まぁ、『超高校級のホスト』なんて言うゴミみたいな才能のおかげでなんとかなりましたが」
半蔵「……話術」
垣根「えぇ。簡単でしたよ」
垣根「外の世界ではアナタを待ってる人がいる、なんて言ったらコロッと堕ちましたよ」
インデックス「……」
モノクマ「もういいかな?」
垣根「えぇ、始めてください」
垣根「もうこんな希望には用はないですから」ニコ
トール「な……っ!」
モノクマ「じゃあ始めよっか。投票ターイム!」
インデックス「あ……あああああああああああああああああああああ……」
モノクマ「クロがインデックスさんに決定しました。オシオキを開始します」
~~???~~
インデックス「う~ん……」
インデックス「ここは……」
モノクマ『だだっ広い荒野で目を覚ましたインデックスさん。彼女の胃の中からは食べ物を抜いてまーす』
人 類 最 大 の 罪
インデックス「うぅ……」グゥ
インデックス「あ、あれは!?」
モノクマ『大きな木に一つりんごがなっています』
モノクマ『しかし、その隣の看板には「この実を食べると天に裁かれる」の文字』
インデックス「……この際仕方ないんだよ」
シャリ
シャリシャリ
インデックス「うぅ……美味しいんだよ……」
モノクマ『うぷぷ。食べちゃった君には天の裁きをあげちゃうよっ』
ゴロゴロ……
インデックス「雷雲……?」
モノクマ『あらら。雷っていうのは高いところに落ちるもんだよねぇ!』
インデックス「や――」
トール「……」
アリサ「え……」
絹旗「超黒焦げさんです……」
モノクマ「うぷぷ……さぁこれで学級裁判は終わり。それじゃかいさーん」
半蔵「ふざけてんじゃねぇよ……ッ!」
トール「人の命を……」
トール「なんだと思ってるんだよッ!!」
モノクマ「うぷぷ。命?そんなものボクの前は無価値なんだよ……」
モノクマ「じゃあね。希望諸君」
トール「クソ……」
トール「クソォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
一章は終了です。アドバイスなり質問なり色々どうぞ。
明日の投下は9時。よかったらどうぞ
乙
この垣根ってまさか…
乙
2を知らない俺には垣根のキャラが分かんねえ
~~夜 トール コテージ~~
トール「うっ……」
アリサ「大丈夫……?」サスサス
トール(クソ……あんなもん見せられたら……)
トール「おぇ……」
アリサ「ゆっくりでいいよ?」サスサス
トール「うっぷ……ゴメン……」
~~トール コテージ~~
モノクマ『皆さん、7時です。起床時間ですよ~』
トール「最近寝不足だ……」
トール「当たり前っちゃ辺り前だけどな」
ピーンポーン
トール「……また、お前か」
ミサカ「来ちゃった、とミサカは恋人風に笑みを浮かべます」
アリサ「浮かんでないよ!?」
トール「あ、アリサ。お前もいたのか」
トール「昨日はありがとな」
アリサ「お疲れ様」
ミサカ「早く食堂に行きましょう、とミサカはあなたを急かします」
~~食堂~~
海原「……」
鞠亜「……」
垣根「やぁ、皆さん。おはようございます」ニコ
アリサ「……」
垣根「どうされたんですか、皆さん。そんな顔して?」
トール「……」
トール「は……?」
トール「お前が昨日やったこと覚えてねぇのかよッ!」
垣根「あぁ……昨日の話ですか」
トール「そうだよ。お前のせいで二人も死んだんだぞ!?」
トール「お前の!意味のわからない行動のせいでな!」
垣根「……私だって悲しいですよ」
鞠亜「……自分で殺したくせに」ギリ
垣根「彼女の希望はあんなものだったなんて……」
垣根「あの程度の希望だったなんて……」
垣根「本当に……悲しいです」
トール「……ふざけてんのか」
垣根「え?何のことですか?」
トール「お前――ッ!」
ミサカ「やめてください、とミサカはアナタの腕を引きます」
トール「……邪魔すんじゃねぇよ」
トール「俺はコイツを殴んねぇと気がすまねぇんだよ!」
ミサカ「それで彼女たちは帰って来るのですか?それで何か変わるのですか?とミサカは辺り前の質問をします」
トール「……わかったよ」
アリサ「帝督くん。一つお願いしてもいいかな?」
垣根「なんでしょう?」
アリサ「しばらくトール君とは別行動にしてもらっていい?」
垣根「……私はできるだけ長い間、希望を見ていたいのですが」
アリサ「……それじゃ、賭けてみる?」
垣根「賭け?」
アリサ「そ、ルールは簡単」
アリサ「ロビーにあったこのサイコロで10個、全て六を出したら引いてくれる?」
垣根「……なるほど。アナタの希望を見せていただけるのですね?」
アリサ「これぐらいしか私にはできないからさ」
垣根「見せてください。アナタの才能ってやつを」
アリサ「それっ」
コロコロ
トール「全部一気に投げたのか!?」
鞠亜「それでなるわけ……」
ピタ
垣根「……いいものを見させてもらいました」
~~~~
トール「いくらなんでも強引すぎだろ」
アリサ「アハハ……ごめんなさい」
トール「それにしても……垣根はどうにかする必要がありそうだな」
今日はこれで終了。ストーリーとかよりアリサ紹介が主。ロシアンルーレットでもいいかなって思ったけど銃がないんで。
最近時間が微妙だけど一週間に5回は投下しますので。次回は土曜日!
待ってる
乙
乙
どうしちまったんだ垣根…
前作と同じ世界か否か
そのうち分かると思うけどめちゃくちゃ気になる
カブトムシさんだと思ったら
バレーボールよりもゲスかったでござる
>>105
ありがとね
>>106
>>107
いつもありがとう
>>108
どうしちまったんでしょうね(すっとぼけ)
>>109
真相を知りたいならずっと読んでできればレスをくれたらわかるぜ!
>>110
ぶっちゃけ黒垣根よりタチ悪いというね……
| ̄ C ̄|_
_/ ̄ ̄ ̄ \
/ ヽ
/ ● ●ヽ
! ▼ l
ヽ_ 16 人 ノ
゙゙ーJ――――J''
半蔵「……お、皆さん。お揃いで」
駒場「……さっき垣根の野郎が気持ち悪い笑みを浮かべて出て行ったが」
トール「あー……色々あってな」
海原「お二人ともコーヒーいかがですか?」
半蔵「ん、さんきゅ」
駒場「……俺は麦茶でいい」
ミサカ「コーヒー飲めないんですか?とミサカは鼻で笑います」フッ
駒場「……違うぞ」
バタン!
番外「やっほーい、おはよう。みんな重大発表があるんだぜ」
海原「重大発表とは?」
絹旗「なんとですね……一つ橋が超通れるようになったんですよ」
トール「あの、門が閉じてた橋か!?」
番外「一つだけだけど進歩じゃない?」ニシシ
トール(なんで今さら開けたんだ?まさか学級裁判があったからか……?)
アリサ「どうする?」
ミサカ「行ってみる価値はありそうです、とミサカは至極当たり前と言った風にドヤ顔を決めます」
アリサ「変わってないけどね」
トール「じゃあ何人か誘って行ってみるか」
~~二の島 橋前~~
モノミ「あ、おーい。こっちだよー」
トール「なんでテメェがいるんだよ、モノミ」
モノミ「あぁ!?知らないね!?わたしの頑張り知らないね!?」
トール「誰にも認められない努力っていうのは努力って言うんじゃないんだよ」
モノミ「え……」
番外「ホラ、こんな奴ほっといって行こうか」
海原「そうですね」キラキラ
駒場「……橋……結構高いな」
ミサカ「に……苦手なん、ですかとミサカはブフッw」
駒場「……ホントにムカつくな。お前」
アリサ「トール君も行こう……って、え?」
トール「努力っていうのはだな――」クドクド
モノミ「な、なるほど」メモメモ
アリサ「……」
アリサ「そういう性格なのかなぁ……」
~~図書館~~
トール「おぉ、いろんな本があるな」
半蔵「こんだけあってマンガがないなんてありえなーい」
フレンダ「……とかいってエロ本が探さないように」
半蔵「おおっふ!?そんなことするわけないだろっ!」
フレンダ「結局ビーチの噂もホントだったってわけよ……」
トール「もうやめてやれよ……」
半蔵「つーかお前本当に言ったのかよッ!」
姫神「薄暗いところ。すごい。落ち着く」
~~ドラッグストア~~
番外「普通の薬から」
番外「応急処置できそうなものがいっぱいあるね」
シャットアウラ「延命できそうなものはないがな」
トール「さっき図書館で医療系の本見つけたからそれと使えば意外といけるかもな」
番外「ま、あくまでも『延命』だからね?生き返るわけじゃないよ」
トール「それでクロがわかるかもしれないだろ?」
番外「そんなことのためだけに苦しみ続けるのはミサカはゴメンだね」
トール「……ま、俺もだけどな」
番外「にひひ。アンタがここで反論するような、偽善者だったらぶち殺してたよ」
シャットアウラ「それなら私が止めるけどな」
番外「……言うね」
シャットアウラ「私の庇護対象はここにいる全員だからな」
トール(結構いいこと言ってくれるな……)
~~ダイナー~~
トール「ここは……バーとかカフェみたいなとこだな」
黒夜「……」チラッ
海原「あちらの方に海をあるみたいですし今度こっちの島で遊んで見てもいいですね」
黒夜「……」チラッ
トール「いいな!それ。みんな喜びそうだ。特に半蔵」
黒夜「……」チラッ
海原「ここでご飯も食べれますしね」
黒夜「……」チラッ
トール「……」
海原「……」
黒夜「……なンだよ」
トール「……お前も来る?」
黒夜「い、いや私は」
海原「僕がどうしても来て欲しいので来てもらってもよろしいですか?」ニコニコ
黒夜「そ、そォか。お前がどォしてもっつゥンなら来てやるよ」
黒夜「別に自分の意思で行くってわけじゃないからな!」
海原「ありがとうございます」ニコニコ
トール(こいつぱねぇ……)
~~チャンドラビーチ~~
半蔵「夏が……俺を呼んでるぜ……」
鞠亜「……なんと、あの噂は本当だったか」
半蔵「……」
トール「いいことあるって」
半蔵「クソ……クソッ!」
鞠亜「ちょっと。あんまり近づかないでくれ」
~~ビーチハウス~~
ミサカ「先ほどビーチが見えたのでここで着替えるというのでしょうか、とミサカは頬を赤らめます」
駒場「……全然赤くないぞ」
ミサカ「それにジュース類もあります。これは間接キスをしろということでしょうか?とミサカは再度頬を赤らめます」
駒場「……そうだな、暑いから頭がイかれてるんだよな」
ミサカ「シャワールームもあるなんて!とミサカは――ッ!」
駒場「……トォォォル!何故来てくれないんだァァァああ!」
~~遺跡~~
トール「でっか……」
トール「蔦みたいなのに学校?が絡まれてるな」
トール「後でアリサでも連れて見てみるか。俺一人じゃ何もわからないし……」
トール「……」
トール「いや!ここで手を伸ばしてこそだろ!」
トール「扉?……何か書いてあるな……」
トール「『DLROW』…?英単語か何かか?」
~~ジャバウォック公園~~
垣根「どうしました?急に呼び出したりなんかして」
アリサ「……私ってやっぱりさ。努力もなんにも無しに『才能』なんて持ってしまったからさ」
アリサ「そんな人間がトール君の傍にいるのもあれだし、君を監視することにしたよ」
垣根「一応男ですので逃げ切れますよ。そのロープを投げても狩りの達人でもなければ捕まりませんよ?」
アリサ「そうだね……でも」
アリサ「運がよければ当たるよね?」
投下終わり。ヤベッ、絹旗いねぇ。一番大好きなキャラを忘れるなんて絶望的ィ!
とりあえず絹旗はこの間僕のとなりかコテージにいたってことで。
明日投下は9時!よかったらどうぞ
垣根は希望厨か…期待
アリサって七海ポジションかなと思ったけど、才能って言葉をよく口にしてるし若干狛枝に近いな
絶望した絹旗とか面白そう
縺翫▽
>>123
アリサは若干の狛枝成分と、努力するトールに努力のいらない幸運で罪悪感的なものを感じております。
絶望した絹旗って殺さなきゃいけなくなるな……
>>124
文字化けを直してもう一度レスくダサい!
本日は書き溜めなしなのでゆっくりです。
~~ジャバウォック公園~~
アリサ「……」
垣根「そんな目で見ないでくださいよ。私は何もしませんから」
アリサ「トール君の邪魔されると困るからさ。私も本気で行くよ」
アリサ「幸運にさじ加減なんてないけど」
垣根「ふふ。これは参りましたね。私が幸運にも殺されちゃいそうです」
絹旗「……あの二人超何してるんでしょう?」
~~昼 食堂~~
海原「――報告はこのくらいでしょうか」
番外「うん。そんなもんでしょ」チュー
絹旗「何飲んでるんですか?」
番外「コーラ。飲む?」
絹旗「いただきます。……にがっ。これブラックコーヒーでしょ!」
番外「ふひひ。ごめんごめん」
アリサ「みんなお疲れ様」
海原「後は、各自自由行動にしますか」
鞠亜「そうだな。それがいいだろう」
トール「アリサちょっといいか?」
アリサ「あ、ごめん。私ちょっと鞠亜ちゃんに呼ばれてて……」
トール「いやいや。俺の方こそ。後でな」
アリサ「夕方くらいに帰ってくるから、その時にね」
トール「……帰ってくる?」
半蔵「……おい!トール」
トール「どうし――いやな予感しかしないんだが」
半蔵「何言ってるんだ。今回は駒場も行くって言ってるぜ」
トール「はぁ……」
半蔵「決まりだな!じゃあ早速行くぞ!」
半蔵「ダイナーに!」
~~ダイナー~~
トール「ったく、ビーチ前で女子達を待ち伏せとか犯罪ギリギリだろ」
駒場「……というかいつ女子達がプールで遊ぶと聞いたんだ」
半蔵「雲川ちゃんが鳴護ちゃんに『女子だけで遊ぶ』て言ってたのを聞いたんだよ」
半蔵「お、言ってる間に来たみたいだぜ」
バタン
姫神「あれ。なんでいるの?」
トール(白いスク水……)
半蔵「お、おう。奇遇だな」
駒場「……たまたまだ」
姫神「そう」
バタン
フレンダ「うげっ。アンタ達がなんでいるわけよ!」←アニメの奴
トール(やっぱ似合ってんのな)
アリサ「あ、あれ?トール君?」アワワ
トール「よっ。またあったな」
アリサ「う、うん。みんなも泳ぎに来たの?」
トール「あぁ。やっぱ海があるんだしな」
アリサ「そうだね!」
半蔵(でかっ。胸デカっ)
バタン
番外「やっほー」
ミサカ「遅れました、とミサカは悪びれずにしれっと言います」
絹旗「あちゃー。男子どもに超バレてましたか」
半蔵(みんなきわどい……っ!)
バタン
鞠亜「ん?三人ともなんでいるんだ?」
半蔵「偶然な」
駒場「……たまたまだ」
トール「時間もあんまないし行こうぜ」
鞠亜「ま、まぁ、いっか?」
絹旗「超れっつごー」
~~チャンドラビーチ~~
番外「フーッ!ミサカについて来い!」
ミサカ「……」バシャバシャ
トール「結局俺達二人は泳がないのな」
アリサ「そういうのもやっぱりいいと思うよ」
アリサ「そういえばさっき何か言おうとしてたけど」
トール「あぁ。この島で変な建物を見つけたんだ」
アリサ「変な建物?」
トール「そう、蔦に覆われててバカでかい建物」
トール「見た感じ希望ヶ峰学園ぽかったんだけど……」
アリサ「へぇ、後で一緒に行こっか」
トール「おう」
~~しばらくして 帰り道~~
トール「楽しかったな」
アリサ「うん、また来ようね」
半蔵「日焼けがいてぇな……」
鞠亜「楽しんでもらえて良かったよ」
番外「ま、たまにはこういうのもいいよね」
トール(これで……いいんだよな。平和で)
トール(コロシアイなんかしなくてもいいんだ……)
モノクマ『皆さん、至急ジャバウォック公園に集合してください』
日常回が続いちまった。頑張って二日以内に非日常へと持っていく!
明日は9時投下。よかったらどうぞ
乙
ふと思ったけどステイルさんまんま超高校級の身長なんだけど...wwww
次も待ってる
前スレは犯行が可能だったことを証明するだけでクロが犯行認めてたけど
こっちではちゃんと『犯行が可能だったこと』と『犯行を実際に行ったこと』を証明して書いてくれそう
ナツメグひと瓶ぶっかけられて気付かない神裂ネキ……
「ナツメグ メシマズ」でググれ
>>133
>>135
さんきゅ。
>>134
あの人2m近くありますよね
>>136
頑張る。うん、心がけはする。クオリティは保証しないけどねっ!
>>137
>>138
やべぇ……全国のメシマズ旦那さんに謝んないと……
案の定書き溜めないんで少ないアンド遅いんでそこんとこよろしく
~~ジャバウォック公園~~
番外「急いで着替えたけど意味わかんないこと言ったらミサカぶっ殺すよ?」
モノクマ「まぁまぁ」
トール「……で?何のようだ」
モノクマ「やあねぇ。このままだと意味がないっていうかさぁ……」
モノミ「……」
アリサ「意味?このコロシアイに意味なんてあるの?」
モノクマ「そりゃ、モチロン。まだ、ネタバレするのは良くないけどさ」
垣根「……早く用を済ませてもらえますか?」
モノクマ「ふぅ。せっかちだね」
モノクマ「今日集まっていただいたのは他でもありません」
モノクマ「この状況を崩すために集まっていただきました」
黒夜「この状況?」
モノクマ「そう、この仲良しこよしの状況をさ」
モノミ「……どうあってもコロシアイをさせたいんでちゅね」
モノクマ「そうじゃないと『意味』がないからね」
モノクマ「今回の動機は……」
モノクマ「じゃじゃ~ん」
モノクマ「爆弾で~す!」デデン
トール「ば……ッ!?」
アリサ「ひ……!?」
番外「……いくらなんでもデカすぎる」
番外「一軒家ぐらいの大きさの爆弾なんて……っ!」
モノクマ「一つじゃないよ……」
トール「は……?まさか!」
モノクマ「流石トール君。察しがいいね」
モノクマ「そう、このジャバウォック島全域を吹き飛ばせるような数の爆弾があるんだ」
モノクマ「うぷぷ。これって絶望的でしょ?」
半蔵「頭イカレてるんじゃねぇのか……ッッッ!」
モノクマ「うぷぷ、冗談でこんなことは言わないよ」
モノクマ「――起爆するまで後二日。その間に殺人が起きなければ……」
モノクマ「どうなるかわかるよね?」
トール(……っ)
トール(何が平和だ、チクショウ。俺らの命はアイツが持ってるんだ……)
トール(クソ……)
トール「なんでだよ……」
トール「普通に生きちゃダメなのかよ……」
モノクマ「それで絶望するのならボクとしてはいいんだけどね?」
~~深夜 トール コテージ~~
トール「俺の部屋にも爆弾が置いてある……」
トール「全員分あるんだろうな……」
トール「……」
トール「……」
トール「……」
~~トール コテージ~~
モノクマ『皆さん、朝です。今日も張り切っていきましょーっ』
トール「……」
トール(外に出てみるか……)
~~ロビー~~
トール「よお……」
フレンダ「お、おはよう……」
トール(……警戒されてるな。って俺も殺られる可能性もあるんだけどな)
トール(気を抜いたら殺される……っ)
~~食堂~~
垣根(やはり皆さん、ピリピリされてますね……)
垣根「せっかくの希望なのに……」
半蔵「っ」ビクゥ
半蔵「いきなり声出してんじゃねぇよ!」
垣根「これはこれは。すみません」
垣根(……)
垣根(ここを離れるのが得策なようです)
~~図書館~~
垣根「やはり誰もいませんか。まぁ、ほとんどが自室にこもってらっしゃいますしね」
垣根「……さて」
垣根「何故この本棚だけ荒らされているのでしょうか?」
垣根「一度来たときは何もなかったのでモノクマの仕業とは考えにくい……」
垣根「……希望の匂いがしますね」
今日は少ないけどこんだけ!
次回の投下は私情により金曜日か土曜日となってしまいます……
ではではノシ
乙!!
生き残るかなー
乙
半蔵が鼻血を出しながら泳いでいたのは言うまでもない
>>145
ありがとうっ!!
>>146
生き残りは毎度のことながら決まってます。1の時みたいに一貫性はないけど
>>147
みんなならわかってくれると思ってた
>>今日書くよー
9時頃に投下するよー
~~トール コテージ~~
モノクマ『皆さん、朝です。起床時間ですよ~』
トール「今日の夜に爆発……!今日の夜に爆発……!」
トール「んが……!」
トール「クソッ!どうすれば……」
トール「生き残らないと……」
トール「どうすれば生き残れるんだ……ッッッ!?」
トール「……」
トール「……」
トール「そうだ……」
トール「殺しゃあいいんだよなぁ……?」
トール「……」
トール「いや……でも……」
トール「……でも生き残るにはそれしかない」
トール「……」
トール「……ハハ。絶望的だな、オイ」
~~食堂~~
トール「……」
トール「誰もいねぇ……」
トール「クソ……なんでだよッ!!!」
トール「誰か俺に殺されろっつってんだよ!!」
番外「アンタ……何言ってんの?」
トール「……あ?」ギロ
番外「今まであんだけ正論ぶちまけておいて何するきなんだよ!」
トール「何って……」
トール「……」
トール「……あれ?」
トール「俺は……何してたんだ?」
番外「情緒不安定になってんのか……?」
トール「……」
番外「しっかりしろよ……」
トール「ごめん……」
番外「ったく……」
~~トール コテージ前~~
トール(……)
トール「……」
トール「……」
アリサ「トール君?大丈夫?」
トール「へ?あ、あぁ……」
トール「問題ないって……」
アリサ「うんうん。トール君の顔酷かったよ?」
トール「気にすんな。お前には関係ねぇよ……」
アリサ「関係なくないよ。トール君は大事な仲間なんだから」
トール「……ありがとう」
アリサ「……ちょっと散歩しない?」
トール「お、おう……?急にどうしたんだ?」
アリサ「い、いいからっ!!」
~~1の島 砂浜~~
アリサ「もう夕方だね」
トール「あ、あぁ……」
トール「もう……時間はないぞ……」
アリサ「アハハ……ホントどうしよっか?」
トール「おいっ。何も考えてなかったのかよ!?」
アリサ「ごめんなさい……」
アリサ「……もうそろそろ来るかなぁ?」
トール「来るって……何が?」
アリサ「何って……」
モノクマ『死体が発見されました。一定時間後学級裁判を始めます』
アリサ「……幸運」
~~ドラッグストア~~
トール「何があった!?」
半蔵「……見りゃあ分かんだろ!」
姫神「……」
トール「……っ」
アリサ「……私がこんな才能を持っちゃうから……」
トール「黙れよッ!お前は関係ねぇだろうが!」
アリサ「……」
垣根「……やはり殺人ですか。想定内ではありますけどね」
トール「垣根……!」
垣根「早く捜査を始めましょうよ。せっかくの希望が廃れてしまうでしょう?」
トール「テメェ!」
駒場「……落ち着け」ガシ
トール「離せよッッッ!」
駒場「……このままじゃ全員死ぬぞ」
フレンダ「結局やるしかないってわけよ……」
トール「クソが……ッ」
―モノクマファイル―
・ 被害者は『超高校級の空気』姫神秋沙
・ ドラッグストア内のカウンターに寄りかかる形で死亡
・ 死因は鈍器による頭部での打撃である
トール「……チッ」
ミサカ「早速捜査を始めましょう、とミサカは催促します」
トール「わかってるよ……」
ミサカ「クロのおかげでミサカ達は生き延びる可能性を持てたのですから、とミサカは付け加えます」
トール「は?」
ミサカ「ですから姫神さんが死んだということは爆弾のタイマーは止まっているのです、とミサカはさらに付け加えます」
トール「……」
トール(そういえば……)
トール「……」
トール「……だからって姫神を殺して言い訳にはないだろ」
ミサカ「犠牲はつきものです、とミサカは極めて冷静につぶやきます」
トール「なんで姫神が犠牲にならなくちゃいけないんだよ!」
ミサカ「……っ」
ミサカ「アナタが激昂している意味が理解できません、とミサカは驚愕をあらわにします」
トール「……勝手にしろ」
トール「姫神……」
絹旗「随分と超ご乱心ですね」
トール「うるせぇよ」
絹旗「死体を超調べてみますか」
絹旗「姫神さんの近くに超超たくさん血がたまってますね」
トール「水たまりとかいうレベルじゃないな」
言弾『血の水たまり』
トール「それに水たまりの中の紙……こっちもすごい量だ」
絹旗「何かの超レポートみたいですね。すっかり血が染みて全く読めませんが」
トール「この紙になんの意味があるんだ……?」
言弾『大量のレポート用紙』
番外「こっちも相当変だよねー」
トール「……スマン、わかんねぇ」
番外「頭の傷口小さすぎと思うんだけど……気のせいかね?」
言弾『姫神の傷口』
トール「とりあえず死体の方はこんなもんか」
トール「……これは」
半蔵「足跡だな。裸足っていうとことか、他にも相当妙だけどな」
トール「妙?」
半蔵「なんつーか……こう素人っぽくないっていうか」
半蔵「ホラ、武道やってる人ってすり足だったりするだろ?」
半蔵「そういう独特な違和感があんだよな……」
言弾『半蔵の証言』
フレンダ「おーい、みんな変なもの見つけたよー!」
トール「……なんだそれ?」
番外「う~ん。それで血を拭き取ったみたいだね」
トール「返り血とかか」
言弾『血の付いた布巾』
トール「そういやアイツらどこ行ったんだ?」
~~図書館~~
垣根「どうされました?」
トール「お前には用はねぇよ……」
トール「この本棚……随分と荒らされてんな」
トール「何か関係がありそうだ」
~~ドラッグストア~~
トール「証拠……がもうねぇ」
アリサ「……トール君、ちょっといい?」
トール「ん?」
アリサ「秋沙ちゃんの才能……覚えてる?」
トール「超高校級の……空気だったか?」
アリサ「うん。何か手がかりにならないかなぁ?」
トール「超高校級の空気か……」
言弾『超高校級の空気』
モノクマ『皆さん、時間です。モノクマロックの集合してください』
投下終了。
巷ではばれんたいんでーなどというイベントがありますがホントなんなのでしょうか?
明日は9時頃の投下となります。よかったらどうぞ
あ、姫神殺した犯人わかったかも
バレンタインデー?何それ美味しいの?
乙
~~裁判場~~
モノクマ「はーい、毎度恒例学級裁判やっていきましょー」
トール「毎度恒例って……まだ2回目だろうが……」
モノクマ「もうまんたいだね」
モノクマ「無駄話しもこの辺にして学級裁判、始めちゃおうか」
シャットアウラ「被害者は姫神秋沙だな」
番外「いちいち確認する必要ないよねぇ?」
シャットアウラ「それもそうだがな」
トール「まずは凶器の断定からしてみるか」
『姫神の傷口』
フレンダ「結局、凶器なんてどこにもなかったわけよ」
駒場「……クロが隠したのか?」
ミサカ「あの出血量……『斬 殺』なのでしょうか?とミサカは疑問を口にします」
トール「……!」 『姫神の傷口』
トール「それは違うぞ!」
トール「姫神の頭の傷口っていうほど大きくなかったよな?」
トール「どっちかつーと鈍器で殴られた感じだったろ」
鞠亜「ひぃ!?し、死体触ったのか!?」
絹旗「別に超いいでしょう?」
番外「ちょっとキツイけど仕方ないしね」
半蔵「以上、死体製造機のお二人でした」
番外「あ?疑ってんの?」
半蔵「いえ」
海原「ま、まぁ。落ち着きましょう」
シャットアウラ「それだとあの血はなんなんだ?」
フレンダ「他に傷があったとか?」
絹旗「それ以外の傷は超ありませんでした」
鞠亜「食材の血……じゃないね。食材の量は私と海原さんが覚えてるし」
海原「そうですね」
黒夜「ほ、『他 の 誰 か の 血』……とか?」
トール「……!」
トール「それに賛成だ!」
黒夜「え、マジで?」
絹旗「超適当に言ったんですか……」
黒夜「チッ、うるせェな」
トール「落ち着けよ……」
トール「話を戻すけど、黒夜の言ったとおり別の誰かの血じゃないか?」
海原「ここにいる誰かが怪我をしているってことですか?」
シャットアウラ「クロの血ということか」
アリサ「多分、ドラッグストアっていう犯行現場が関係してるんじゃないかな?」
トール「あぁ、多分な。恐らく輸血用の血を姫神に浴びせたんだと思う」
垣根「流石私達に希望を与えた天才ですね!」
アリサ「……」
番外「どう言う意味だ?」
アリサ「な、なんでもないよ」
フレンダ「……!」
フレンダ「ちょっと待つってわけよ!」
フレンダ「私達に希望を与えた?それって生き延びさせたってことだよね?」
アリサ「……」
フレンダ「結局、そういうことってわけね」
駒場「……説明しろ」
フレンダ「つまりこの犯行を犯して爆弾を止めた……結局、クロってわけよ!」
トール「違う。アリサはクロなんかじゃない!」
フレンダ「それはアンタの思い込みじゃない?」
トール「違うっつってんだろうがッッッ!!」
フレンダ「結局証拠がないってわけよ!」
フレンダ「垣根の証言通り『こ の 犯 行』は鳴護アリサが行ったってわけよ!」
トール「……!」 『半蔵の証言』
トール「その言葉切らせてもらう!」
トール「半蔵、あの足跡のこと。お前何か言ってたよな?」
半蔵「おう」
番外「何?」
半蔵「それがさ、ちょいと妙なんだよね」
半蔵「普通に生活してたらしないような歩き方してるんだ」
海原「普通じゃない?」
半蔵「癖があるっつーか……」
シャットアウラ「軍人ならそういうのがあるかもな」
番外「ハ、ハァ!?ちょっと待ってよ、そんなわけ無いだろ!?」
番外「歩き方って言うんならそこの忍者とかアスリートとかいんだろ!」
半蔵「俺はチャンドラビーチに居たし」
駒場「……そもそも足の大きさが違う」
番外「ぐっ……!」
シャットアウラ「……決まりのようだな」
番外「私がクロ?ふざけんな!」
番外「そもそもあんな影の薄い奴、『狙 い た く て も 狙 え な い よ!』」
トール「……!」 『超高校級の空気』
トール「それに賛成だ!」
トール「姫神に意識があったかは別としてアイツは才能と呼べるほど影が薄かったはずだ」
番外「そのとおり!」
駒場「……言われて見ればだな」
半蔵「ものすごい失礼だよな」
絹旗「姫神さん、超すいません」
垣根「確かにあの才能を持つ彼女なんてほとんどの人が見つけられないでしょうね」
垣根「使い方によっては人々に希望を与える……」
垣根「あぁ……なんて美しい響なんでしょう」
トール「テメェは黙ってろ」
トール「とにかく、姫神を認識できる奴がクロ候補にあがるな」
アリサ「……何人かいたはずだよね。彼女を認識出来た人が」
垣根「超高校級に対抗できるのは超高校級だけですものね!」
トール「……海原、垣根。お前らはできてたよな?」
垣根「もちろん。私が希望を見失うはずがありませんから」
海原「いつも何光年もの先の光を見てますからね。目はいいんです」
海原「でも、だからって僕がクロとは決まりませんよね?」
トール「……そうだな」
半蔵「足跡が問題だな」
アリサ「それに凶器だってわかってないよ?」
番外「凶器……ねぇ」
フレンダ「難しい……」
鞠亜「あの場に『鈍 器 に な り そ う な も の は な か っ た ぞ』」
トール「……!」
トール(ドラッグストアにはそんなものなかった……)
トール(ドラッグストアには……?)
トール「そうか、わかったぞ!」
トール「あのレポート用紙、あれが凶器だ」
鞠亜「ぴらぴらの紙でどうやって殴るんだ?」
アリサ「重ねた……んじゃないかな?」
絹旗「超有りですね」
番外「確かに本とか重いしな」
海原「あの輸血用の血は?」
トール「多分、レポート用紙が血に濡れているのは不自然と思ったんだろ」
トール「それに血に浸すってことは束ねていた状態からバラバラにさせるということだ」
トール「そうすればさっきの雲川のような勘違いが起こるだろ」
アリサ「うん、これで凶器を特定できたね」
半蔵「でも、そのレポート用紙ってどこから調達したんだ?」
シャットアウラ「恐らく図書館の『金 属 に つ い て の レ ポ ー ト』だろう」
トール「……ちょっと待て。お前がなんであのレポートの内容を知ってるんだ!?」
トール「あのレポートは血が染みて読めなかったはずだ!」
シャットアウラ「そ、それは……」
番外「そういやアンタ、ミサカ達を守るって言ってたな。それも全員」
番外「その中にはもちろん姫神さんも入ってたんだろ?」
番外「つまりアンタも姫神さんが見えてたんだよな?」
シャットアウラ「……」
鞠亜「超高校級のボディガード……武術なり何か学んでいる可能性もあるな」
シャットアウラ「……これを見ろ」
半蔵「あ、ありがとうございます」
アリサ「足の裏には……血はついてないね」
シャットアウラ「そうだ。これが私がクロじゃないという『決 定 的 な 証 拠』だ」
トール「……!」 『血の付いた布巾』
トール「それは違うぞ!」
トール「現場には血のついた布巾があったはずだ。多分それで拭き取ったんだろ」
シャットアウラ「言いがかりだな」
絹旗「……超勘違いしてるみたいですが一ついいですか?」
絹旗「守る側のアナタは超知らないと思いますが、殺す側の私なら超分かります」
絹旗「血の匂いって超付くんですよ?」
シャットアウラ「……ッ」
半蔵「嗅げと言ってるんだな?」
シャットアウラ「……もういいか」
トール「……」
シャットアウラ「そうだ、私がクロだ」
トール「テメェが……ッ」
シャットアウラ「私は君達を守りたかっただけなんだがな」
トール「……どう言う意味だ!?」
シャットアウラ「言うなれば犠牲だな。あの娘には悪いが君達が生き延びるために死んでもらったんだ」
トール「テメェは全員守るんじゃなかったのかよ!」
シャットアウラ「全員の命が一人の命で救われた、それでもまだ論破し続けるのか?」
シャットアウラ「貴様は自分の偽善のために全員殺すというのか」
トール「……」
アリサ「……嘘だよ」
アリサ「私達を守りたかった?なら、こんなトリックを仕掛けてまでアナタだけが生き残ろうとしたのは何故?」
シャットアウラ「……」
アリサ「大義名分だったんだよ。正義だなんて自分に言い聞かせて言い訳してただけ」
シャットアウラ「貴様に何がわかる?」
アリサ「わかるよ。こんな絶望的な状況で前向きにいられる人の方が少ないよ」
アリサ「そんな中でもアナタは希望を求めて動いたんだよね」
アリサ「トリックにしては穴が少し多いしね」
アリサ「アナタは私達の命と自分の命。どちらかを守ろうとした。それが今回の動機だよ」
シャットアウラ「……」
シャットアウラ「トール、始めてくれ」
トール「なんでこんなことになるんだよ……ッ」
トール「これが……事件の真相だ」
トール「クロは姫神が一人になるのを待った。この時姫神を選んだのは姫神が一人でいる可能性が大きいからかな……」
トール「その後、姫神を分厚いレポートの束で一撃。即死だ」
トール「クロはその束をばらまくと輸血用の血で浸すことで血の付いたレポートを隠蔽したんだ」
トール「しかもこの血のにはレポートを束ではなく一枚という認識にさせる力があったんだ」
トール「この時クロは足に血がつかないよう靴を脱いでいた」
トール「足に付いた血は布で拭き取った」
トール「この布をコテージに持って行かれたらまずかったのかもな……」
トール「この一連の犯行をした人物。それは」
トール「『超高校級のボディガード』シャットアウラ=セクレンティアだ」
シャットアウラ「……モノクマ、投票もさっさとしてくれ」
モノクマ「は~い」
トール「俺は……お前に感謝できない……」
トール「でも……お前も姫神も俺の仲間だ」
シャットアウラ「こんな殺人者のために泣く必要などない」
トール「……お前は俺にできないことをした」
トール「許されないことだ。でも、それがみんなを救ったんだ」
トール「……じゃあな」
シャットアウラ「……みんな済まない」
モノクマ「クロがシャットアウラさんに決定しました。オシオキを開始します」
~~???~~
ファ ザ ー コ ン プ レ ッ ク ス
シャットアウラ「……!?」
シャットアウラ「ここは……?」
モノクマ『彼女が目を覚ましたのはパレードの真っ最中。とある要人の護衛中』
モノクマ『とある人物とは……』
シャットアウラ「お父さん……」
モノクマ『ここで、ビルから狙いを定めるスナイパーの姿が!』
モノゴルゴ『……』
シャットアウラ「あれは……ライフル!?」
シャットアウラ「お父さん、危ない!」バッ
パァン
モノモブ『きゃあああ!』
シャットアウラ「大丈夫!?」
父「あぁ……」
シャットアウラ「よかった……ホントによかった……!!」
父「うぷぷ……」
シャットアウラ「……え?」
父「死ね」
パァン
モノクマ『ざーんねん。うぷぷ』
シャットアウラ「どう……して……?」
父「……」
シャットアウラ「……」
パパパパパパパン
モノクマ『お休みなさい』
モノクマ『でも最愛の人に殺されるって最高に幸運だよね、うぷぷ』
今日はここまで。
明日から3章の予定です。安定の9時から。よかったらどうぞ
番外かと思ったけど違った
乙
途中なんでアリサ疑われたん?
乙です!
いつも楽しく見させてもらってます!
超乙です
こんばんは。今日は投下不可能っぽいです。レス返答も明日やらせていただきます。
申し訳ございません
待ってる
直ったよ
投下頑張ってくれ
>>180
お、うまく引っかかったぜ(ゲス顔)
>>181
垣根がいらんこといったから。というか「その言葉切らせてもらう!」がしたかっただけ
>>182
さんきゅ!これからもよろしくです
>>184
ありがとうございます!
>>186
やっと来れたぜ……
>>187
ホント直ってよかった
皆さん、おひさ!久しぶりに投下します!
~~深夜 コテージ~~
トール(……シャットアウラは間違ってたのか?)
トール(何もしなかった俺達とは違う……)
トール(一縷の希望を掴もうと必死だったんだ)
トール「……だからって人殺しをして言い訳ねぇだろうが」
トール「考えるのは後でもいいよな……」
~~???~~
???「……い。おき……!」
トール「……んだよ」
トール「誰だテメェ……人様の夢に出てきやがって」
???「早く目を覚ますんだ……」
トール「目を覚ます……?起きればいいのか?」
???「違う……思い出すんだ……」
???「自分のすべき事を!」
トール「俺のすべきこと……?」
???「そう」
トール「……ダメだ。思い出せない」
???「アイツに負けちゃダメだ」
???「絶望なんかに負けちゃダメだ」
???「必ず希望を持って……!」
~~コテージ~~
モノクマ『皆さん、朝です。起床時間ですよー』
トール「……なんだったんだ?」
トール「あの声……どこかで……」
コン、コン
トール「はーい。ってかインターホン使えよ……」
トール「どちら様ですかっと」
半蔵「やっほー。女子だと思った?残念男でした!」
駒場「……」
トール「……」
トール「何のようだ……って飯か」
半蔵「おっと、その前に行きたいとこがあんだけどよ」
駒場「……どこだ?」
半蔵「どこってそりゃ」
半蔵「3の島だよ」
~~3の島~~
トール「ここ、いつの間に開いてたんだ……?」
半蔵「今までの感じを見りゃ分かんだろ」
駒場「……今までの感じ、か」
半蔵「皮肉なもんだよな。起きて欲しくもない殺人が起きると俺達は前に進むことができる」
トール「……だからって殺しをしていいわけじゃないんだ」
半蔵「わかってるよ」
駒場「……やはりさびしいな」
駒場「……人が死ぬということは」
トール「それに慣れちまうのもな」
半蔵「綺麗事じゃ人は救えねぇよ」
トール「……とにかく探索行こうぜ」
~~映画館~~
トール「こんなとこもあんのか」
モノクマ「はろー」
半蔵「チッ。めんどくさいのがきやがった」
モノクマ「酷いなもう。ボクは誰にだって優しいクマだよ?」
トール「テメェが一番言っちゃいけない言葉だろ。それ」
モノクマ「ふ~ん。君がそんなこといちゃうんだぁ……」
トール「なんだよ……」
モノクマ「いや、なんでもないよ」
半蔵「うげ。映画館の癖に何もねぇ……」
モノクマ「作るのめんどくさいしね」
トール「お前が作んのかよ」
モノクマ「だってこの世界には君達以外いないわけだし」
半蔵「……」
駒場「……」
トール「真に受けてんじゃねぇよ」
半蔵「あ、あぁ」
モノクマ「うぷぷ……」
~~電気街~~
トール「何かいっぱいあるなぁ」
駒場「……使えそうなものはあるか?」
半蔵「使えそうなものって何に?脱出?殺人?どっちにしてもこれじゃ無理だろ」
半蔵「どこ見ても家電、家電、家電!うんざりするぜ」
トール「携帯も使えそうにないしな」
トール「とりあえずパソコンぐらい持って行っとくか」
半蔵「何に使うんだよ。ネットも繋がんねぇぞ?」
トール「使用用途なんていくらでもあるだろ」
半蔵「えっ」
トール「えっ」
駒場「……エロだけにしか使ってこなかったんだな」
~~ライブハウス~~
駒場「……これはすごいな」
トール「今度ライブでもするか?器具も結構いっぱいあるし、いざとなったら電気街の物で代用出来ると思うし」
半蔵「俺はこういうの無理だな」
トール「なんで?」
半蔵「苦手なんだよ。目立つの……」
トール「なんで?」
駒場「……なんで?」
半蔵「目立つって忍としてダメだろうが」
トール「そういえば忍だったな」
駒場「……驚愕の事実だな」
半蔵「張り倒すぞ、お前ら」
~~病院~~
トール「すっげぇ、受付まであんのか」
半蔵「見たところ病室とか会議室とかあるみたいだ」
駒場「……病室か」
トール「雲川とかに頼めば救命できるようになるかもな」
半蔵「メイドってそんなこともできんの?」
トール「さぁ?」
駒場「……とにかく役にたちそうだな」
トール「3の島も見終わったし、そろそろ帰るか」
半蔵「腹も減ったしな」
駒場「……朝食を食べないと体がダメになりそうだ」
~~食堂~~
雲川「三人とも。今までどこにいたんだ?」
トール「3の島の探索だ。雲川、コーヒー頂戴」
雲川「了解」
海原「開いてたんですね」
半蔵「ま、案の定進展はなしだけどな。雲川。俺はファンタグレープ」
駒場「……ここには二人しかいないのか。……後、俺もコーヒー」
雲川「承りましたっと」
海原「トールさん、そのパソコンは?」
トール「あぁ、3の島で拾ったんだ。多分使えるぞ」
海原「これも……使えますかね?」
半蔵「USBか?」
海原「図書館にあったもので」
トール「とりあえず見てみるか。貸してみろ」
海原「どうぞ」
ウィィィン……
トール「データ読み込み中っと……」
雲川「持ってきたぞー……何見てるんだ?パソコン?」
半蔵「お、ファイルがいっぱいあるな。一番上の押してみろよ」
トール「わかった」
ポチッ
海原「これは……!?」
駒場「……どういうことだ?」
雲川「最後の写真……誰のだ?」
半蔵「そもそも書いてある内容もぶっ飛びすぎだろ!」
トール「確かに……」
海原「内容から見るにこのデータって……」
トール「前にもコロシアイは行われていたんだ……!モノクマファイル風に書かれてる」
トール「そして多分最後のこの写真は」
トール「前回の生き残りメンバーだ」
投下終了、ということでちょっとした雑談を。
しばらくSS速報自体の機能がストップし、書き込むことができませんでした。
しかし、自分はその間になんと書き溜めしてたんです!
コツコツ……コツコツ……3章を終えて、4章も終えて、遂に最終回も書き上げることができました!
そして
そして
そして!
一昨日間違って全部消してしまいました\(^O^)/
oh
復活してよかった
海原「このデータを見る限り、前に一度コロシアイがあったとしか……」
雲川「それならニュースなりなんなりなってるはずだろう!?」
トール「あのモノクマならなんでもできそうだけどな」
駒場「……もっともだ」
半蔵「……ファンタうまい」ズズ……
トール「とりあえずみんなを呼ぼう。3の島についても教えないといけないしな」
駒場「……俺が呼んでこよう」
海原「自分も行きますよ」
駒場「……助かる」
海原「では、行ってきますね」
トール「……」ジー
鞠亜「どうしたんだ?……あぁ、生き残りの写真か」
トール「俺はてっきりこのゲームで生き残れるのは一人だけだと思ってたんだけど……」
鞠亜「ホントだ……四人いるな」
トール「どういうことだ?」
鞠亜「可能性としては一定の人数になると開放されるのかもな」
トール「そういうもんか?」
鞠亜「それより私はこっちの方が気になるぞ」
トール「どれだ?」
鞠亜「この――」
海原「皆さんを連れてきました」
番外「なんか面白いことがあったみたいだね」
絹旗「超進展があるといいんですけどね」
アリサ「おはよう、みんな」
ミサカ「むむむ、その写真は?とミサカは体を乗り出して写真を覗き込みます」
鞠亜「よく見てくれ」
鞠亜「この写真、君にそっくりの娘がいるんだが……?」
黒夜「そいつに似てるってことは軍人さんにも似てるんだな」
番外「そんなに似てるかね?」
半蔵「相当似てるぜ?一人称もミサカだしな」
ミサカ「そもそもこの写真は?とミサカは再度質問を投げかけます」
トール「一気に全部説明するからよく聞けよ」
~~~~
トール「――ってわけだ」
ミサカ「3の島にも後で行ってみる必要がありそうです、とミサカは決意を固めます」
絹旗「んで。その前回の生き残りっていうのは超誰なんですか?」
トール「知らねぇよ。ただ、言えるのはこいつらも『天才』ってことだ」
垣根「『超高校級の幸運』……『超高校級の秀才』……『超高校級の総長』……『超高校級のお嬢様』……」
垣根「す、素晴らしいっ!これが本物の希望というものなんですね!」キラキラ
垣根「努力なんて曖昧なものを踏み潰すほどの才能……」キラキラ
トール「……んでだ。ここには生き残りだけじゃなくて他のメンバーの名簿もある。それだけならいいんだが」
トール「垣根帝督、ここになんでテメェの名前があるんだ?」
垣根「……」
トール「そこのダブルミサカ、お前らもだ」
番外「ミサカ知らなーい」
ミサカ「記憶にはありません、とミサカは真実を述べます」
トール「……」
垣根「……私も覚えてませんよ?」
トール「ホントかよ……」
垣根「……アナタの才能と同じように覚えてませんよ」
トール「……っ!テ、テメェ!」
半蔵「おいおい、やめようぜ!」
アリサ「そうだよ、こんな事しても意味ないって」
フレンダ「結局、モノクマの思う壺ってわけよ」
トール「……クソ」
海原「そ、それでは皆さん。解散ということで」
トール「……」
絹旗「ちょ、超かいさーん!」
~~食堂~~
トール「さぁて、どういう事なんでしょうかねぇ!」
アリサ「ちょっと落ち着いて。ね?」
トール「わかってるよ!」
ミサカ「落ち着いてください、とミサカも促します」
半蔵「全く、そんなことしても意味ねぇだろって」
トール「わかってるんだけどさ……」
鞠亜「みんな、もうそろそろ帰った方がいいんじゃないか?」
トール「っと、もうそんな時間か」
トール「じゃあな、おやすみ」
アリサ「おやすみ」
ミサカ「おやすみです、とミサカは笑顔でいいます」
トール「お前は一回鏡で笑顔の練習しろ」
ちょっと少なめですた。
次の投下は水曜日、よかったらどうぞ
待ってる
乙
お、やっと復活した
さァて面白くなってきたな
~~トール コテージ~~
トール「う~ん。もう、朝か……」
モノクマ「おはよう」
トール「朝っぱらから嫌な面見せんなよ」
モノクマ「ひっどいなぁ。ボクは君のことを心配してるんだよ?」
トール「心配って……テメェは俺を危険にさらすがわだろ」
モノクマ「もう!ボクはそんな子に育てた覚えはないよ!?」
トール「育てられた覚えもねぇよ!」
モノクマ「むぅ。じゃもういいや、さいなら」
トール「何しに来たんだ……?」
~~食堂~~
トール「おはよう、ってうん?」
鞠亜「コーヒーだな」コト
トール「おう。サンキュー……んでコイツどうしたんだ?」
海原「zzz……」
鞠亜「君達が来る前はしょっちゅう寝てるぞ?今日は特に長いみたいだ」
トール「わざわざ二度寝するなら自分の部屋行けばいいのに」
鞠亜「天体観測にはここが一番いいんだって。珍しく興奮しながら語られたよ……」
トール「夜に出歩くんじゃねぇよ……バカか、コイツ」
ミサカ「親のようですね、とミサカは唐突に出現します」
トール「うぉい!?ビビらせんな!」
ミサカ「ふっ……とミサカは鼻で笑います」
トール「ったくよぉ……」
~~昼前 食堂~~
トール「さぁて、調べ物でもしますかね」
アリサ「調べ物って……昨日の?」
トール「もちろん」
カタカタカタカタ……
トール「この生き残りメンバーを見るに多分脱出の条件があると思うんだ」
アリサ「条件?」
トール「コロシアイをしてたった一人になるわけじゃない。きっと何かあるはずなんだ」
トール「他のファイルは大分破損してるけど断片的にでも情報は集めて損はないだろ」
アリサ「……そうだね」
トール「どうした?浮かない顔して」
アリサ「トール君は……どうしてみんなを頼らないの?」
トール「……」
アリサ「みんなと歩幅は合わせるし、みんなの手を引っ張っていってくれる」
アリサ「それならトール君も引っ張って言ってもらっていってもいいと思うよ」
トール「……信用してないだけだ」
アリサ「……」
アリサ「信用しても、いいんだよ?」
トール「……いつか、そうなるかもな」
~~~~
トール「……はぁ~、結局なんにもなかったなぁ」
アリサ「もう夜だよ……ふぁ~」
海原「あ、トールさん。ちょっと時間ありますか?」
トール「ゴメン、今日はもう眠いから明日でいいか?」
海原「あ、すいません。ごゆっくりお休みください」
トール「あぁ、お休み」
~~トール コテージ~~
トール「……やっぱり前回メンバーに関係ありそうなやつに話を聞くべきか?」
トール「ミサカや番外個体もだし、特に垣根に聞いておくべきか」
トール「垣根としゃべりたくねぇなぁ……」
トール「いやいや!どうせ誰かがしなくちゃいけないことだ!」
トール「それなら俺がするべきだ!」
トール「……」
トール「……半蔵とかと一緒に行こうかな、うん」
トール「今日はとりあえず寝るか……」
~~食堂~~
アリサ「あれ?海鳥ちゃん、どうしたの?」
黒夜「腹ァ減ったンだよ」
鞠亜「もうパンぐらいしかないぞ?」
黒夜「あぁ、それでいい。少し多めにくれ」
鞠亜「?」
黒夜「最愛とフレンダに頼まれたンだよ」
鞠亜「パシリですか」
黒夜「ち、ちげェよ!」
~~???~~
モノミ「いつまでこんなことをさせるんでちゅか……」
モノクマ「うん?」
モノミ「とぼけないでくだちゃい!」
モノクマ「ボクはボクなりに目的があるんだよ」
モノミ「……」
モノクマ「どうしたの?」
モノミ「あなたは……」
モノミ「アナタは誰なんでちゅか……?」
モノクマ「!」
モノクマ「……うぷぷ。まだまだ教えられないね」
モノクマ「ちなみにさ、このコロシアイのテーマって知ってる?」
モノミ「テーマ……?」
モノクマ「うぷぷ!わかんないんならいいよ!」
モノクマ「ただ一つだけ覚えておいて」
モノクマ「これは決して『延長戦』なんかじゃない」
~~トール コテージ~~
ガンガン!
トール「……ねっみぃ。ノックは静かにするもんだろ」
ガンガンガン!
トール「はーい」
ガチャ
鞠亜「た、たいへんなんだ!」
トール「っ。どうした!?」
鞠亜「海原が……海原が!」
駒場「……どうした!?」
トール「話はあとだ!雲川、海原はどこにいる!」
鞠亜「食堂だ。あそこで海原が……」
トール「クソッ!急ぐぞ!」
~~食堂~~
海原「……」
トール「だから言っただろうがよ……」
駒場「……俺はみんなを呼んでくる。お前は……その子を頼む」
鞠亜「うっ……うぅぅぅ……!!」ボロボロ
トール「わかったよ」
モノクマ『死体が発見されました。一定時間後、学級裁判を開始します』
―モノクマファイル―
・ 被害者は『超高校級の天体観測』海原光貴
・ 食堂内で壁に寄りかかった形で死亡
トール「こ、これだけ……!?」
駒場「……少なすぎ……だな」
アリサ「光貴くん……」
絹旗「超三人目、ですか」
番外「ミサカ……慣れてきちゃってるみたいだ……」
フレンダ「結局、嫌な感じってわけよ……」
トール「とりあえず検死みたいなことをしないとだな」
ミサカ「見たところ背後から一突き、さらに前方から一突きしていますね、とミサカは分析します」
トール「そのとおりだが……ちょっとおかしいとこがあるな」
ミサカ「ミサカもわかっています、とミサカはひと呼吸をおいて」
ミサカ「壁に寄りかかっているのに背後から刺すのは不可能です、とミサカは断言します」
言弾『背後からの刺し傷』
番外「これ……傷口の大きさが違う」
トール「ホントか?」
番外「胸に刺さったまんまのこの黒いナイフみたいなのと後ろの傷口が一致しない」
トール「そうか……」
言弾『番外個体の証言』
トール「そもそもこの黒いナイフみたいなの、島にあったか?」
鞠亜「……黒曜石だ」
鞠亜「海原がいつもお守りだって持ち歩いてたよ……」
トール「海原が持ってたのか……」
言弾『黒曜石のナイフ』
トール「それと食堂も大分荒れてんなぁ……」
アリサ「乱闘でもしたのかな?」
トール「血痕が二つあるし……」
言弾『二つの血痕』
トール「それに植木鉢とかも倒れてんじゃねぇか。一応直しとくか……」
トール「……」
トール(血に接してる面は血に汚れてる……)
トール(その上からまた汚れてないか?)
言弾『植木鉢』
黒夜「昨日、あんなことしてる間に……」
トール「あんなこと?」
黒夜「……昨日、フレンダと最愛と一緒に私の部屋で寝たんだ」
黒夜「私が早めに気づいていれば……!」
トール「お前が悪いわけじゃないよ……」
言弾『三人の女子会』
アリサ「ト、トールくん!これ!」
トール「それは……」
アリサ「キッチンに隠してあったよ!」
トール「返り血でも防いだのか……?」
言弾『血の付いたエプロン』
モノクマ『オマエラ、時間です。モノクマロックに集合してください』
投下終了です。
明日の投下は土曜日となります。書き込めない日が火曜日、木曜日、金曜日となっております。
次回投下もよかったらどうぞ
海原ァァァッッッ!!!
乙です
海原……
海原…
乙というか何というか乙です
>>229
>>231
>>232
おぉ!こんなにも海原好きがいるとは!海原かっこいいですよね。テクパトル戦で鳥肌たっちゃいました。
>>230
いつもいつもありがとうございます。
>>233
ありがとうというか何というかありがとう
今日も元気に投下!
~~裁判場~~
モノクマ「はいは~い。それじゃ早速学級裁判を始めよっかぁ」
トール「……」ギロ
モノクマ「どうしたのかな?そんなに睨んじゃってさ」
トール「……この裁判は必ず生き残る。話はそれからだ」
モノクマ「うぷぷ……いいよ、わかった。君の好きにしていいよ」
学 級 裁 判
開 廷!!
絹旗「まずは海原さんの死因から超議論してみますか」
黒夜「そこからクロを探すンだな?」
絹旗「超そういうことですね」
言弾『背後からの刺し傷』
半蔵「海原は壁に寄りかかって死んでたな……」
フレンダ「その胸に黒曜石のナイフが刺さっていた……」
フレンダ「結局、その『黒 曜 石 が 凶 器』ってわけ?」
トール「……!」 『背後からの刺し傷』
トール「それは違うぞ!」
トール「海原の背中にも刺し傷があったんだ」
フレンダ「うへぇ……死体触ったの?」
番外「そうでもしないと生き残れないでしょ」
トール「……でも、黒曜石も何かに関係するとは思う……」
絹旗「何かって……珍しく歯切れが超悪いですね」
垣根「……」
アリサ「どうしたの?」
垣根「い、いえ。なんでもありません」
絹旗「ちょっと超話を戻しますね」
半蔵「ちょっと……超……?」
絹旗「先ほどトールさんは黒曜石が凶器ではないなんて超言いましたよね?あれってどう言う意味ですか?」
絹旗「あのナイフを二回使った可能性も超ありますよね?」
トール「刺し傷が明らかに違ったんだ」
絹旗「刺し傷、ですか?」
番外「そりゃミサカも知ってるよ。あれは包丁ぐらいのサイズだな」
駒場「……ということは黒曜石のナイフの他に包丁が凶器ということだな」
アリサ「どうしてクロは凶器を二つも使ったのかな?」
半蔵「そりゃあもちろん……なんでだ?」
トール「わかんねぇならでてくんなよ」
半蔵「なんだと!?最近出番が少ないからイラついてんだよ!」
トール「知るか!」
垣根「……このままでは考えても無駄のようですし、一度保留にしておく、というのはどうでしょうか?」
トール「一里あるな……」
絹旗「かと言って超別のことなんてありますか?」
ミサカ「そういえば海原さんの死亡時刻とはいつ頃なのでしょうか、とミサカは疑問を提示します」
鞠亜「恐らく夜時間過ぎの深夜だろうな……」
半蔵「深夜だって?普通はみんな寝てるし、クロは海原を呼び出しでもしたっていうのか?」
トール「いや、そういうわけじゃないんだ」
半蔵「ん?」
トール「アイツの才能覚えてるか?」
駒場「……『超高校級の天体観測』」
トール「そう、それだ。アイツは深夜によく天体観測をしてたらしいんだ」
半蔵「すげぇ度胸だな……殺されるかもだってのに」
鞠亜「ホントにバカ野郎だ……」
フレンダ「ってことは、その時も天体観測をしてたってわけ?」
トール「多分そうだろうな。望遠鏡みたいなのも近くにあったし」
絹旗「つまりこの犯行は深夜に行われたと?」
トール「まぁ、そうだろうな」
半蔵「おいおい、待ってくれ。深夜にアリバイがあるなんてやついるのか?全員寝てんだろ」
黒夜「私達はあるな」
駒場「……?」
フレンダ「絹旗と黒夜と私は三人で女子会してたってわけよ」
アリサ「女子会……」
番外「聞いてないぞ」
ミサカ「これは問い詰める必要がありそうです、とミサカは極めて冷静に身を乗り出します」
黒夜「みンなで寝てただけだ。ま、まァ色々話はしたが……」
アリサ「布団はどうしたの?」
フレンダ「二人ともシャワーを浴びに自分の部屋に行った時に自分のを持ってきたよ」
トール「それっていつごろの話だ?」
フレンダ「夜時間のアナウンスがなった時だったと思うケド……」
トール「そうか……」
言弾『女子会』アップデート
番外「チクショウ……迷宮入りだな……」
アリサ「他のみんなはアリバイは無し……」
フレンダ「とりあえず『私 達 の 容 疑 は 晴 れ た』ってわけよ……」ホッ
トール(これで迷宮入り……?残りのメンバーにはアリバイはない……?)
トール(……まだ何かあるはずだ……)
トール(女子会……犯行時間……)
トール「……!」
トール「それは違うぞ!」
フレンダ「へ?」
トール「お前ら三人にはアリバイがない?本当にそうか?」
黒夜「そうだろ!事実、お互いにアリバイを認めてるンだからな!」
トール「いいや、完全なアリバイなわけじゃない。逆に今までの証言がクロの首を絞めていたんだ」
トール「そうだよな。絹旗最愛」
絹旗「ぐっ……!?」
黒夜「最愛、だと……!?」
絹旗「そ……」
絹旗「超そんなわけないじゃないですか!」
絹旗「そもそも私にはアリバイが超あるんですよ!?」
絹旗「二人とも超言ってやってください」
絹旗「私には完璧な『ア リ バ イ が 超 あ る』ってことを!」
トール「……!」 『女子会』
トール「それは違うぞ!」
トール「完璧なアリバイだって?それ本気で言ってるのか?」
絹旗「超……当たり前です……ッ!」
トール「じゃあもう一度聞くぞ、フレンダ」
トール「絹旗と黒夜はいつシャワーを浴びて布団を取りに行ったんだ!?」
フレンダ「っ!」
絹旗「……!」
絹旗「その推理は超間違ってます!」
絹旗「私が殺害したのなら返り血が超つくはずです」
トール「確かアリサが血の付いたエプロンを見つけた」
トール「それで返り血を防いだんだ」
絹旗「あれでは髪などにつく血は超防げません」
絹旗「それに血には匂いも超あります」
絹旗「いくらエプロンを超使ったからって消えるものじゃない」
絹旗「私が本当に殺したというのならこの二人が超気づくはずです」
絹旗「血の匂いに!私の違和感に!」
絹旗「この二人が超反応もしてないということが『ア リ バ イ』になるんですよ!」
トール「……!」
トール「その言葉切らせてもらう!」
トール「お前が犯行を行ったのはシャワーを浴びる前だ」
絹旗「ぐっ!?」
トール「洗い落としたんだよ、血をなぁ!」
絹旗「……」
トール「それに『超高校級の殺し屋』のお前ならの迅速に殺すことも可能だ」
半蔵「ってことはあのぐっちゃぐっちゃになった食堂はフェイクだったってことか」
絹旗「……」
トール「答えろよ、絹旗……」
絹旗「……」
トール「答えろっつってんだよッッッ!」
絹旗「……そうですよ」
黒夜「最愛……!?」
絹旗「全部トールさんの超言うとおりです」
黒夜「嘘だろ!嘘に決まってンだろ!なァ、最愛ちゃン!!」
絹旗「……」
黒夜「ふざけてンじゃねェよ!最愛ちゃンはそンなことする奴じゃないンだ!」
トール「……黒夜」
黒夜「最愛ちゃンは優しいンだ……」
黒夜「こンな私にも話しかけてくれた、そンな奴なンだよ!!」
黒夜「こンな推理間違ってるっつってンだよォ!」
絹旗「黒夜、もういいです。私が超殺ったんですよ!」
絹旗「超チョロいと思ったんですけどね……」
黒夜「……!」
絹旗「もう……いいですからっ……!」
絹旗「これ以上は……!」ボロボロ
黒夜「誰か……」
トール「……」
アリサ「……」
黒夜「誰か助けてやってくれよ……」
垣根「……このまま終わるのは面白くないので手を貸しますよ」
トール「なっ……!?」
垣根「トールさん、勝負してくださいますよね?」
トール「お前ふざけてんのか……ッ!」
垣根「私はいつでも希望の味方ですので」
垣根「それは違うよ……!」
垣根「彼女はクロではありません」
半蔵「ふざけんな!もう決まったことだろ!」
トール「……」
トール(絹旗がクロじゃない……?)
トール(アイツがデマを言ってるのか?それとも俺が間違ってるのか?)
トール「じゃあ何か証拠はあるのか?」
垣根「……」
トール「黙ってないで言えよ」
トール「この推理は『間 違 っ て な い』だろ!」
垣根「……!」 『黒曜石のナイフ』
垣根「それは違うよ……!」
トール「な……っ」
垣根「皆さん、お忘れですか?」
垣根「この事件のもう一つの凶器を」
半蔵「……そういえば」
トール「黒曜石のナイフ……!」
垣根「それも絹旗さんが殺害のために使ったと?」
駒場「……」
垣根「そんなわけないでしょう。この黒曜石のナイフの存在を知っていた人さえ少なかったんですから」
垣根「そしてもう一つ」
垣根「殺害現場には血だまりが二つありました。これは海原さんが刺された後移動したと考えるべきです」
半蔵「それがなんだよ」
垣根「彼女の腕で運べますか?男性の体を」
トール「!」
駒場「……」
垣根「これで分かったでしょう。彼女はクロではないということを」
トール「そうかも知れない……」
トール「いや、垣根の推理の方が筋が通っている……!」
絹旗「で、でも!私は確かに……!」
トール「包丁は致命傷……」
トール「そして黒曜石のナイフが死因ってわけか……」
垣根「えぇ、恐らく」
鞠亜「アイツが黒曜石のナイフを持ってることを知ってるのは私ぐらいだが……」
アリサ「最愛ちゃんと同じ理由でアウトだね」
半蔵「じゃ、じゃあ誰が海原を……」
トール(黒曜石のナイフの存在を知っていた人物……)
トール(雲川以外の人物……)
トール「……いるじゃねぇか」
垣根「わかったようですね」
番外「誰なんだ、それって!?」
トール「こんなにも簡単だったんだ」
トール「でも、俺達はその可能性を除外していた」
トール「雲川以外の人物なんていないと思っていた」
トール「――海原以外は」
フレンダ「海原……!?」
トール「これは自殺だったんだ、海原が自分で自分を殺したんだ」
絹旗「で、でも!」
絹旗「私はこの手で超刺したんですよ!?それなのになんで!?」
トール「……さっきのお前の反応を見てわかったんだ」
トール「お前は確かに今まで殺しをしていたのかもしれない」
トール「でも、ここにいるみんなは」
トール「仲間は殺したくなかったんだ。例え、自分が脱出するためだとしてもな」
アリサ「トール君……」
トール「わかってる……俺がケジメをつける」
トール「海原の意思を俺は尊重する」
トール「これが事件の真相だ」
トール「絹旗はフレンダの部屋から自分の部屋に行く時海原を食堂に見た。もしくはもともといることを知ってたんだろ」
トール「今ならやれるかも、という本能と仲間は殺したくない、という理性の戦いの末殺すことを選んだ」
トール「エプロンで服に血がつくのを防ぎ包丁で背後からの一突き」
トール「その後、絹旗は食堂を荒らし、揉み合ったように偽装してシャワーを浴びにいった」
トール「この時、海原にはわずかながらに息があったんだろうな」
トール「息絶え絶えに壁に寄り掛かり懐から黒曜石を取り出した」
トール「そしてこれを自分の胸に刺し、自分の人生にピリオドをうった……」
トール「海原を殺したのは海原自身だったんだよ」
番外「絹旗が海原を確実に殺せなかったのか?」
トール「多分、少し理性が残ってたんだろうな……」
トール「情っていうか……そういうもんだと俺は思うよ」
絹旗「そ、それじゃあ……どうして海原さんは自殺なんか……」
絹旗「ダイイングメッセージでも書いて私を超クロにしてくれればよかったのに……」
トール「それが嫌だったんだろ」
絹旗「……ッ」
トール「アイツは優しかったからさ。お前をクロにして殺したくなかったんだ」
トール「どうせならダイイングメッセージも残しといてくれると良かったんだけどな」
絹旗「……ッ」
トール「結局は、絹旗は海原を殺そうとして、海原は絹旗を守ろうとした」
トール「それだけの事件だったんだよ」
絹旗「海原、さん……超ありがとう……」
絹旗「あ……」
絹旗「あぁぁぁあああああああああああああああ……」
半蔵「……この場合はクロは誰なるんだ?」
モノクマ「もちろん海原くんを殺した人だよ」
トール「ってことは海原がクロになるんだな……」
アリサ「うん……」
モノクマ『クロが海原さんに決定しました』
モノクマ「ちぇ、つまんないの」
トール「どう言う意味だ……」
モノクマ「人のために死ぬなんて海原クンはバカだよねって言ってんの」
トール「ふざけてんじゃねぇよ……ッッッ!」
モノクマ「あっれぇ~?ボクが怒られちゃうの?」
モノクマ「彼女がこんなことをしなければ海原クンは死ななかったっていうのに?」
トール「……」
絹旗「海原さん……すみっ……ません……」ボロボロ
絹旗「ホン……トに……えぐっ……」
絹旗「すみませんでした…………!!!」
――絹旗の悲痛な叫びを無視するようにこの学級裁判は幕を閉じた。
投下終了です。今日は長かった……
海原さんどっかの青髪よりも紳士な話でした。
明日の投下も9時。よかったらどうぞ!
海原素敵!
俺のケツの穴をあげたい
待ってます
海原△
乙!
これなんていう超B級名作映画?
~~深夜 食堂~~
トール「おい……何してんだ。風邪ひくぞ……」
絹旗「超放っておいてくださいよ」
トール「……ったく、こんなことして何になるって言うんだ」
絹旗「……」
トール「アイツの代わりに天体観測なんてやっても意味ないだろ」
絹旗「……じゃあ、私は超何をすればいいんですか?」
トール「……」
絹旗「私は海原さんの人生を超奪ってしまった」
絹旗「だから私は海原さんがやり残したことを超やらなくちゃいけないんですよ」
トール「……俺には全然アイツの考えてることなんてわかんねぇよ」
トール「でも、一つだけ言わせてくれ」
トール「海原はそんなことのためにお前を生かしたわけじゃないよ」
絹旗「……それじゃ、私は何を超すればいいんですか……?」
トール「さぁな。自分の好きにしていいんじゃねぇの?」
絹旗「……」
トール「だからさ……もう泣くなよ。な?」
絹旗「超泣いてませんよっ!」
~~朝 コテージ~~
ピーンポーン
トール「はいはいっと……おはよう、アリサ」
アリサ「おはよう、トール君」
トール「……食堂行くか」
アリサ「うん」
トール(最近コイツ思い悩んだ顔して……思春期か?)
~~食堂~~
鞠亜「モノクマ……今なんて言ったんだ?」
モノクマ「みんな来てからもう一度言うよ」
トール「どうしたんだ?雲川」
鞠亜「コイツが……!モノクマが……!」
トール「落ち着けって!」
モノクマ「うぷぷ、そんなに取り乱さなくていいのになぁ?」
鞠亜「ふざけるなよッ!」
トール「オイ、落ち着けって!何があったって言うんだ」
モノクマ「聞きたいならみんなを早く呼んでくることだね?」
アリサ「トール君……急ごっか?」
トール「そうするしかないみたいだな……」
鞠亜「……」
~~食堂~~
モノクマ「さぁて、お前ら。今回、集まっていただいたのは他でもありません」
駒場「……まどろっこしい。要点をさっさと言え」
モノクマ「全くもうっ!せっかちさんだねぇ」
モノクマ「まいっか。じゃあ発表します」
モノクマ「でんででででででで……でんっ!」
モノクマ「この中に一人『裏切り者』がいます」
トール「…………は?」
モノクマ「んん?聞こえなかったのかな?」
モノクマ「この中には裏切り者がいるって言ったんだよ?」
トール「……」
番外「んなわけ……ねぇだろ……」
番外「そんなわけ無いだろ!」
トール「そうだ。俺達は今まで一緒に生き延びてきたんだ」
トール「その中に裏切り者がいるなんて……ッ」
モノクマ「――君達がどう思うとボクには関係ない」
トール「っ」
モノクマ「そしてこの世界でボクが言うことは絶対だ」
モノクマ「うぷぷっ。覚えておいてね☆彡」
モノクマ「バイバーイ」ヒョイ
モノミ「好きかっていいまちゅね……」
黒夜「……クソが」
トール(もしも……モノクマの言うことがホントだったとしたら……)
トール(この中に……)
トール(俺達を騙し続けた裏切り者がいるのか……?)
~~食堂~~
トール「みんな……行っちまったな」
絹旗「そうですね」
半蔵「とはいえ、俺はここに残るのがアリサちゃんじゃなくて最愛ちゃんなことが驚きだけどな」
鞠亜「……」
絹旗「私は……皆さんを超信じてますから」
鞠亜「……綺麗事言いやがって」
絹旗「……っ」
鞠亜「それならなんで海原を殺したんだよッ!」
トール「やめろ、雲川」
鞠亜「お前さえいなければ海原は死ななくてすんだんだよ!」
トール「雲川、その辺りにしとけ!」グイ
鞠亜「離せ!」ペシッ
トール「……雲川」
絹旗「……」
鞠亜「なんとか言えよ!この人殺しが!」
トール「頭冷やせっつってんだろ!!」
鞠亜「……なんだ」
トール「……みんな、辛いんだよ。だから……」
鞠亜「我慢しろって言うのか!?ふざけるな」
鞠亜「……そもそもそいつが裏切り者の可能性だってあるんだ」
絹旗「……超違いますよ」
鞠亜「なら証拠を出してみろよッ!」グイ
絹旗「……だから超違いますってば!!」グイ
半蔵「はいはい。そこまでそこまで」パンパン
半蔵「お二人共、一度コテージに戻って。話は明日、それでいいだろ?」
鞠亜「…………わかった。帰る」
鞠亜「……でも、私はお前を許すことはないからな」
絹旗「……」ギロ
鞠亜「……」トテトテ
絹旗「超ご迷惑かけました。私も超帰りますね」
絹旗「それでは」
半蔵「ぶっふぃ~疲れんね。女の喧嘩は」
トール「空気はますます悪くなるばかりだ……」
半蔵「……」
トール「探索、行くか?」
トール「そだな。することもないし」
トール「誰か誘ってくか?」
半蔵「はいはい、どうせ彼女さんでしょ?」
トール「……そんなんじゃねぇよ」
~~4の島~~
トール「なん……というか……」
アリサ「アハハ……」
半蔵「随分とファンシーだなオイ!」
半蔵「なんだここ。夢の国か何かかよ!」
トール「冗談やめろよ……これ以上は法に触れるぞ」
アリサ「そ、そうだよ。雰囲気が似てるだけだって」
半蔵「そういうレベルか!?」
アリサ「絶対そうだって。大体まだあのお城があるわけじゃないし……」
~~ネズミー城~~
トール「法に……触れてしまった……」ガックシ
アリサ「やっちゃった……」
半蔵「門のとこにネズミがいるんだけど……」
ガチャガチャ
トール「う~ん、門は潜れるけど城の扉は開かないな」
アリサ「とりあえず今は別のところに行ってみよっか」
~~お化け屋敷~~
半蔵「なんでここだけバイ○ハザードなんだ……」
モノミ「あぁ!!ここは私の家だよ!?」
トール「……家まで改造されたのか」
モノミ「うんうん、私の趣味でちゅよ?」
トール「……マジデスカ」
~~食堂~~
半蔵「だぁ~。今回も手がかり無しか」
アリサ「仕方ないよ、コツコツやってこ?」
トール「アリサの言うとおりだな」
半蔵「へいへい、俺はどうせ邪魔物ですよ」
黒夜「……」
トール「どうしたんだ、黒夜?」
黒夜「……ど、どこにもいなかった」
黒夜「……わ、私は隅々まで探した……」
黒夜「アイツは……アイツは……」ガクガク
トール「オイ!どうしたってんだ!?」
黒夜「き、絹旗がいなくなった……」
絹旗謎の失踪
明日もいつも通り投下いたしますので、よかったらどうぞ
乙です
絹旗死んだか…
乙
貼り忘れてた(。・ ω<)ゞてへぺろ♡
~~ジェットコースター~~
半蔵「ジェットコースターだな……」
アリサ「あんまり乗らない方がいいかもね……」
トール「あぁ……戦闘に描かれてるモノクマの絵がものすごい不安感を煽ってくるな」
モノクマ「えぇ……残念だなぁ……」
トール「テメェは黙ってろ」
モノクマ「育ての親同然のボクに向かってなんてことを!」
トール「何も教えてもらった覚えはねぇ!!」
~~数時間後 食堂~~
半蔵「オイオイ……ホントにどこにもいねぇぞ!?」
番外「いろんなし島にも行ってみたけど……」
フレンダ「結局、無駄だったってわけよ」ハァ
トール「どうしてアイツはいなくなった……?」
ミサカ「考えたくはありませんが……とミサカは不穏な空気を匂わせます」
トール「だからって死体も見つからねぇなんておかしいだろ……」
鞠亜「……」
アリサ「……鞠亜ちゃん?」
鞠亜「いいや……なんでもない」
トール(どうせ雲川は『裏切り者』だとか思ってんだろうが……)
トール(それが一概にないとは言えないよな……)
トール「よし、今日はみんな解散にしよう」
駒場「……こんな状況でか?」
トール「幾つか条件をつけたいとは思う」
トール「一つ目は自分の部屋にしっかりと鍵をかけること」
トール「もう一つは3人以上で行動すること。いいか?」
番外「それなら互いに監視しあえるね?」
トール「……まぁ、そういうことだ」
半蔵「……んじゃ、ひとまず解散するか」
~~トール コテージ~~
半蔵「さて、これからどうしたもんかね」
トール「え、なんで俺の部屋?」
アリサ「はは……」
半蔵「お前の部屋にあのパソコンあんだろ?」
トール「まぁな。ちょいちょいデータの解析とか復元して見てるけど」
半蔵「で、調子は?」
トール「ここを見てくれ」
半蔵「初春飾利……クロのプロフィールか」
トール「コイツも裏切り者だったらしいんだ」
アリサ「裏切り者……」
トール「そう、裏切り者」
半蔵「ただ、最初から裏切り者だったわけじゃないみたいだな」
アリサ「途中から黒幕にたぶらかされたっていうこと?」
トール「おおかたそんなとこだろ」
半蔵「ってこたぁ、俺達も注意しなきゃな」
アリサ「?」
半蔵「俺達も殺される可能性が充分にあるだろ。今までもそうだったけどな」
トール「……わかってるよ」
半蔵「で、他に何かないのか?」
トール「…………ちょっと行ってみたいところがあるんだ」
アリサ「行ってみたいところ?」
トール「あぁ、本人の口から聞く予定だったんだけどな」
~~海原 コテージ前~~
トール「……」
半蔵「……鍵、開いてるみたいだな」
トール「海原、入るぞ……」
ガチャ……
トール「海原が俺に話がるとか言ってたから何かあると思ったんだけど……」
半蔵「天体観測グッズばっかだぜ」
半蔵「特にこれなんて、俺にはわからない次元だな」
アリサ「それって……星の位置のメモ?」
トール「……なんだって?」
半蔵「ど、どうした?」
トール「ちょっと貸してくれ!」
半蔵「お、おう……」
トール(メモの隣には星座についての専門書……)
トール(アイツは何か調べてたのか?)
トール(何かメッセージがあるのか?)
アリサ「これって……オリオン座だっけ?」
トール「……言われて見ればそうだな」
アリサ「オリオン座はちょうど今の時期に見れると思うけど」
トール「冬か……」ペラペラ
トール(オリオン座のページは……っと)
半蔵「オイ、トール。何か落ちたぞ」
トール「メモ用紙……何か書いてあるぞ」
『星座からのこの島の位置の特定は不能』
トール「この字……海原のか」
トール「それにしても特定不能?アイツの得意分野みたいなもんじゃないのか?」
半蔵「おーい、こっちにも何かあるぞ」
トール「レポート、みたいなもんか?」
半蔵「勝手に見るのは忍びないが……忍びだけに」
アリサ「今、真剣な話してるから」
トール「なんて書いてあるんだ?」
『星座の位置、時期から座標を求めようとしたが失敗』
『それどころか見たことのない星座ばかりだ』
『そもそもこれは自分の知っている空で見ることのできる星座なのだろうか?』
トール「……意味わかんねぇ」
半蔵「もう大分いい時間だぜ。今日はこの辺にしよう」
アリサ「それもそうだね」
トール「それじゃ……帰るか」
~~コテージ 深夜~~
トール(海原のレポート……)
トール(それよりも今は裏切り者の方が気になっちまう)
トール(やっぱり……絹旗が……?)
トール(違ぇ!……だと、しても一体誰なんだよ……)
トール(怪しい奴……)
トール(………)
トール「……っ」
トール(寝よう……)
~~コテージ~~
トール「食堂行くか……」
ガチャ
半蔵「トール!全員の部屋のインターホンを押してくれ!」
トール「!?」
トール「……わかった!」
トール「アリサ!居るか!?」
アリサ「どうしたの?」
トール「よく……わかんねぇけど一大事みたいだ!」
ピピピピピピピピピピピンポーン
トール「番外個体!起きろ!番外個体!」
アリサ「まさか……」
トール「クソ!こういうことかよッ!」
トール「番外個体!居るなら返事をしてくれ!!」
半蔵「ダメだ!駒場もいねぇぞ!?」
黒夜「一体なンなンだよ……」
フレンダ「もしかして……今言った二人が……」
ミサカ「……」
垣根「どうやら嫌な『感じ』がしますね……」
トール「駒場……番外個体……」
トール「お前らも一体どこ行っちまったんだよ……」
投下終了です。
失踪メンバー
絹旗
駒場
番外個体
となっております。
次回投下は水曜日!よかったらどうぞ
乙です
一気に犠牲者でたな
乙
乙なわけよ
投下ちょっと遅れます。多分10時頃
ま、まだ犠牲者と決まったわけじゃないし(震え声)
~~食堂~~
トール「何なんだよ……これ……」
トール「なんで見つからないんだよ!」
アリサ「……」
鞠亜「……可能性としてはどっかの誰かさんに殺されたとか……?」
半蔵「冗談でもそういうこと言うなよ……」
垣根「……」
アリサ「どうしたの?」
垣根「……皆さん、どうしてそんな暗い顔をしているんですか?」
トール「……は?」
垣根「せっかくのチャンスなんですよ!?希望となるためのチャンスなんですよ!?」
トール「テメェは何を言って……!!」
垣根「違う違う。その顔じゃない。もっと、もっと!!」
垣根「もっと私に希望を見せてくださいよぉ……」
トール「っ」ゾクッ
フレンダ「ア、アンタねぇ!!」ガタッ
垣根「……だから何度も言ってるじゃないですか」
垣根「……そんな顔じゃ希望になれないって言ってるんですよ」
垣根「希望を持てば必ずモノクマに勝てる。そうでしょう?」
トール(……コイツの言ってることは正論だ)
トール(なのにやっぱり悪寒がする……)
~~翌日 食堂~~
トール「また……いなくなったぞ……」
トール「これで何人目だよ、チクショウ!」
アリサ「海鳥ちゃんもいなくなったね……」
ミサカ「危機的状況を打破する必要がありそうです、とミサカは個人的な見解を述べます」
フレンダ「結局、全員死んでるってわけ?」
半蔵「……全員生きてたりしてな」
トール「どう言う意味だ?」
半蔵「だからよ、ここから全員脱出したんじゃねぇかって言ってんの」
トール「ありえるかもしれないけど……いや、そうであってほしいよ」
~~~~
垣根「トールさん、少しお時間よろしいでしょうか?」
トール「なんだよ」
垣根「……アナタ達は失踪した彼らを助けるためにこの島じゅうを探しましたよね?」
トール「……そうだけど」
垣根「本当ですか?」
トール「な、何を言って……」
垣根「気づいていますよね、まだ探していない場所を」
トール「んなわけないだろ……ッ」
垣根「膨大な量の夏休みの宿題から目をそらすのと同じ」
垣根「いつかしなくてはいけない、という現実から逃避している」
トール「……」
垣根「行きましょう、これ以上の犠牲を防ぐために」
トール「……俺はそんなことは認めない」
垣根「私の考えが違うのならそれはそれでいいんです」
垣根「さぁ、確認に行きましょうか」
垣根「ネズミー城へと」
~~ネズミ城前~~
垣根「では、開けてみましょうか。パンドラの箱ってやつを」
トール「……」ゴクリ…
トール(何怖気ついてんだ。あるわけないんだよ、みんな死んでるなんて……)
ギィィィ……
トール「……」
トール「……」
トール「……ハハッ」
番外「……扉が開いた……?」
番外「やった!ミサカは生き残ったんだ!」
番外「うひゃひゃひゃひゃっ!」
トール「……何を期待してんだよ、俺は」
番外「どうしたんだぁ?トールクゥン?」
番外「このミサカが!こんなゲームにゃ負けねぇんだよ」
番外「つーか、辺り前だよなぁ」
番外「こんな雑魚共簡単に殺せるに決まってんだろ!!」
番外「あめぇんだよ。このミサカに!超高校級の軍人に勝てるとか希望抱いてんじゃねぇよ!!」
駒場「……」
黒夜「……」
絹旗「……」
モノクマ『死体が発見されました。一定時間後、学級裁判を開始します』
一瞬で投下終了。書き溜めって楽だわwww
次回投下は土曜日の9時頃。
最近ポケモンが楽しくて書き溜めできてないなぁ……
乙です
乙、これは擬似コロシアイ生活か?
ワーストェ…
トール「な、にやってんだよ……」
番外「ニャハハッ!!」
トール「何やってるのかって聞いてんだよォォォおおおおおおおおお!!」
番外「何って……トールきゅんはここでの目的を忘れちゃったのかにゃーん?」
番外「脱出する、なぁそうだろ?」
トール「テ、テメェ!!」
アリサ「みんなどうしたの!?」
半蔵「こりゃあ……ひでぇな……」
―モノクマファイル―
・ 被害者は『超高校級の殺し屋』絹旗最愛
・ ネズミーランド内で死亡
・ 死因は胸部に突き刺さった槍
―モノクマファイル―
・ 被害者は『超高校級のアスリート』駒場利徳
・ ネズミーランド内で死亡
・ 死因は顔面への殴打
―モノクマファイル―
・ 被害者は『超高校級のサイボーグ』黒夜海鳥
・ ネズミーランド内で死亡
・ 死因は窒息死
トール「裁判するまでもねぇ。コイツがクロだ!!」
番外「んなこたぁどうでもいい。早く出せよ!ミサカは生き残ったんだぞ!!」
言弾『番外個体の証言』
アリサ「この槍とか縄ってここにあるものなんだね」
ミサカ「そのようです、とミサカは頷きます」
半蔵「危険なもん置きやがって……」
言弾『ネズミーランドの凶器』
トール「テメェちょっと来い。殺してやるッ!!」
半蔵「落ち着けって!」
ミサカ「殺れるもんなら殺ってみな」
トール「んだとコラァ!!」
半蔵「トール。頭冷せ」
トール「ぐっ……」
~~トール コテージ~~
トール「クロはアイツで決まりだろぉがよ……」
ピピッ
トール「なんだ?パソコン?」
『新着メッセージがあります』
トール「……は?」
~~ネズミーランド~~
半蔵「ようやく部屋に入ってくれたぜ……」
鞠亜「お疲れ様」
アリサ「トール君こういうのには怒っちゃうから」
番外「はぁ……いっぱい殺したちゃったぁ……」ウットリ
半蔵「アイツはイかれてるし」
垣根「……」
半蔵「コイツはもとからイかれてるし」
半蔵「そもそもここって空いてないんじゃなかったか?」
鞠亜「そういえばそうだな」
ミサカ「そこが焦点のようです、とミサカは眉を細めます」
~~トール コテージ~~
トール「メッセージか……」
???『メッセージ、届いてるか?』
トール「届いてるよ」カタカタ
???『よかった』
???『アンタに伝えたいことがあるんだ』
トール「伝えたいこと?それよりアンタ誰だ?」カタカタ
???『モノクマにばれるとやばいからあんまり言えないんだが……』
???『前回のコロシアイメンバー。つまりお前らの先輩だ』
投下遅れてすみませんでした。
明日からはきちんと投下シマス
乙、上条さんかな?
乙です
トール「前回のコロシアイメンバーだって……!?」
トール(ってえことはあの4人の中の誰かか……)
トール「お前は、俺達を助けられるのか?」カタカタ
???『俺はヒーローじゃねぇんだ。そこまではできねぇよ』
トール(……やっぱり無理か……)
???『ただ』
トール「?」
???『黒幕の対抗策は持っている。安心しろ』
トール「そうか……サンキューな」
???『お前は今できることをしろよ』
トール「あぁ、わかった」
モノクマ『時間です。皆さん、モノクマロックに集合してください』
~~裁判場~~
モノクマ「はい、というわけで異質ではありますが被害者4名を殺したクロを見つけていただきます」
番外「モノクマ……いい加減出しやがれ!!」
トール「テメェは今からオシオキだろうが……」
半蔵「そのことなんだが、ちょっといいか?」
トール「どうした?」
半蔵「もしかしたらそいつ以外に真のクロがいるのかもしれない……」
トール「……は?」
半蔵「よく考えて見てくれ、その時の状況を……」
トール「その時の状況……」
垣根「そうですね、そこからせめてみましょうか」
トール「その時か……」
アリサ「悲惨な光景だったね……」
鞠亜「武器も散乱としていたな」
トール(この二人の言葉……俺も感じた)
トール(だけど『あの場所以外』でも俺は肌で感じてきたはずだ!)
半蔵「みんな気づいたかよ」
半蔵「そう、これはクロによる『擬似コロシアイ』だったんだ!!」
トール「……!」 『番外個体の証言』
トール「それに賛成だ!」
トール「確かに番外個体は『早く出せ』とか言ってたな」
トール「これってまさしく初期の俺達同然じゃないか……」
鞠亜「擬似コロシアイか……」
アリサ「でも、そんなこと出来る人っているのかな?」
垣根「逆に考えるのもありかもしれませんね」
アリサ「?」
垣根「そんな事が出来る人がクロなんです」
鞠亜「そんな奴……居るか?」
垣根「いるじゃないですか……」
垣根「裏切り者っていう最強のジョーカーが」
トール「裏切り者、だって……!?」
垣根「えぇ、彼或いは彼女なら黒幕の手を借りることだって可能です」
アリサ「確かにそれならあの城の扉も開けられるし、その後閉められるね」
鞠亜「なんというか……次々に謎が解けていくな」
トール(裏切り者……)
トール(俺達を裏切り、黒幕のサポートをする……)
トール(誰も素性を知らず、それでいて俺達に影響力のある……)
トール(……)
トール(…………)
トール「…………あ」
トール(……いるじゃねぇか、ここに)
トール(でも、それはねぇだろ……)
トール(素性は不明、裁判では今までに何度も発言してきた人物)
トール(……俺?)
少ないですが投下終了です。
次回は水曜に投下。よかったらどうぞ( ^ω^)_凵
何…だと……?
何…だと……?
乙です
あれ?被害者って4人なの?
ハイスピードに事が進んでいく
>>314
>>315
まぁ、見てなされ
>>316
いつもどうもです
>>317
すいません、ミスです。ご指摘ありがとうございます
>>318
細かい描写が苦手で……
どうも時期はずれのインフルエンザにかかってしまいました。今日の投下は休ませていただきます。
できたら明日投下したいと思います。。。
大丈夫。そんなインフルにかかった1を私は応援してる。
すいません遅れました!!
>>320
なんとか頑張ります。
本日でこの裁判は終結するようです
トール「……」
アリサ「……トール君?」
トール「……」
アリサ「どうしたの……!?」
トール「い、いや……なんでもねぇよ……」
半蔵「と、に、か、く。この中にいる裏切り者が今回のクロってわけか?」
鞠亜「恐らくはそうだろうな」
トール(まずいだろ……この状況は……)
トール(俺が裏切り者だって?)
トール(……そんな記憶ねぇぞ……)
トール(記憶喪失ってやつなのか……!?)
トール(そんな都合のいいことあるわけねぇだろ……)
垣根「……」ジー
トール「……どうした、垣根」
垣根「……いえ」
半蔵「……トール」
トール「はぁ?なんだよ……」
半蔵「テメェ、しばらく黙っちまって……まさかそんなことねぇよな?」
トール「当たり前だろうが!」
鞠亜「その反応……嘘、だよな?」
トール「……ちげぇっつってんだろ!」
半蔵「そ、そうだよな。トールは今まで何度も俺達を助けてくれて……」
半蔵「全部見透かしたように推理して……」
半蔵「まるで答えを知っているみたいで……」
半蔵「……っ」
半蔵「……何考えてるんだよ、俺は!!」
鞠亜「いつも味方してくれていただろう!」
鞠亜「……認めないぞ」
鞠亜「私はトールが裏切り者だなんて認めない!!」
ミサカ「ミサカは……」
ミサカ「ミサカは信じています、とミサカは本心を語ります」
トール「……」
トール「……クソ」
アリサ「トール君、嘘だよね?嘘って言ってよ!」
トール「……クソが」
アリサ「いつもみたいにそれは違うぞって論破してよっ!!」
トール「クソ……」
トール「クソクソクソッ!!」
トール「なんでだ!!俺が裏切り者だってみんな思ってんだろ!」
トール「なのになんでお前らはそれを踏み潰してまで俺を守ろうとするんだよ!」
トール「俺のためなんかに!今までの努力を無駄にすんのかよッ!!!」
半蔵「……」
鞠亜「……」
ミサカ「……」
アリサ「……」
アリサ「トール君……」
トール「……どうしてこうなるんだよ……」
トール「俺、頑張って来ただろ……」
トール「それがこんな結末で終わんのかよ……」
トール「……」
トール「……」
トール「……」
半蔵「終わらせるかよ……」
トール「……半蔵……?」
半蔵「終わらせてたまるかってんだ!例え、トールが裏切り者だとしても!!」
半蔵「例え、トールが黒幕と知らないところでつながっていても!!」
半蔵「この犯行を犯したとは言えねぇだろうがッッッ!」
垣根「……まだ希望はあります」
垣根「裏切り者がクロだなんて、固定概念なんて全て捨ててスタートラインに戻りましょう」
アリサ「そうだね。それはきっとマイナスなんかじゃないはずだから」
トール「……みんな」
モノクマ「……」
モノミ「……これが『希望』でちゅ」
モノミ「アンタが手に入れることの出来なかったものでちゅ」
モノミ「何度叩きのめされようと立ち上がる」
モノミ「まるで英雄のようなモノ」
モノミ「それでもまだアンタはそれを求め続けるんでちゅか?」
モノクマ「……面白くない」
モノクマ「こんな『モノ』は何度だって見てきた」
モノクマ「それと同じくらい悲劇も見てきた」
モノクマ「こんなの面白くない。だから……」
モノクマ「だから踏みにじるべきだよねぇ!!」
半蔵「……は?」
アリサ「何を言って……!?」
モノクマ「うるさーい!!今回のクロは決定したの!!」
モノクマ「みんなの予想通り裏切り者はトールなの!!」
半蔵「テ、テメェ……ふざけてんのか!」
ミサカ「まだ議論の途中です!!」
モノクマ「だからうるさいって言ってるだろ。これは決定事項なの!!」
モノクマ「オラ、行くよ!!」
トール「ま、待て――」ガクン
アリサ「トール君!行かないでよ、トール君!!!」
モノクマ『クロがトールに決まりました。オシオキを開始しますッ!!』
~~???~~
トール「……どこだ、ここ」
トール「ご、拷問部屋……?」
モノクマ『うぷぷ……裏切り者には制裁が必要だよねぇ?』
トール「……何をする気だ」
モノクマ『だから制裁だって。粛清って言ったほうがわかりやすいかな?』
裏 切 り 者 に は 死 を
モノクマ『ギロチン……磔……うぷぷ……たくさんあるねぇ……』
モノクマ『どれから行こうか』
トール「……」ギロ
モノクマ『なんだよ。その目は』
トール「こんな理不尽なことしてアンタは平気なんだな」
モノクマ『……』
モノクマ『もう、全部殺っちゃおっか』
モノクマ『この世に存在するありとあらゆる拷問。その全てを受け止めろ――ッ!!』
ギチギチ……
グオォォォオオオオオオオオオオオ――ッ
トール「」
トール「もう……ダメか」
ガキガキガキガキガキィィィイイイイイイイイイイイインン!!
モノクマ『うぷぷ、終わった終わった。さてさてどんな死体になってるのかなっと』
ウィーン……ウィーン……
モノクマ『あ、れ?居ない?』
本日はここまで!!
全然議論もオシオキもしていませんがそこには目をつぶってください。
次回投下は明日9時!よかったらどうぞ
乙です
乙です
これはみんなのヒーローさんが助けに来たか?
乙
半蔵が生き残った……だと……
予想外です
>>328
>>329
恐らくいつも乙をくださってる方ですよね。ホント励みになります
>>330
ん~どうでしょ
>>331
自分このシリーズが初ssですが悟りましたね。浜面や半蔵みたいなキャラが居ないとやってけない
アリサ「トール君が……消えた……?」
モノクマ「誰だ?誰がボクの邪魔をしたんだ!!」
半蔵「……」
モノミ「一度中断にするべきでちゅ、そうおもわないでちゅか?」
モノクマ「ぐっ……」
モノミ「随分とイラついているみたいでちゅけど……どうしたんでちゅかねぇ?」
モノクマ「……そんなことないよ」
モノクマ「一度裁判は中断!再会は明日のこの時間だよ!!」
~~???~~
トール「……っ」
トール「……」
トール「……何も……こない……?」
???「いつまで目つぶってるんだ」
トール「眩し……どこだ、ここ」
トール「あ、さっきは助けてくれてありが……」
???「ん、どうした?」
トール「どうして……」
トール「なんでテメェがこんなとこにいるんだ……!?」
???「一言でいえば敗者復活戦ってやつだ」
垣根「さぁ、暴れてやろうじゃねぇか」
垣根「――ってわけだ」
トール「つまり垣根帝督は何人もいて、お前は前回のコロシアイに参加したメンバーってことか……」
垣根「死んでたら急に能力が使えるようになって、生き返ったんだ」
トール「あんまり信憑性はねぇが……信じるしかねぇか」
トール「これからどうするんだ?」
垣根「さぁな」
トール「なんだよ、それ……」
垣根「お前はいつも通り矛盾を打ち抜いていりゃいい」
トール「でも、モノクマは……黒幕はそれじゃ倒せねぇだろ」
垣根「黒幕は倒せない?」
垣根「そんな常識、俺には通用しねぇんだよ」
垣根「お、お仲間達がやってきたみたいだぜ」
アリサ「トール君!!」ヒシ
トール「おわっ!いきなり抱きつくなよ……」
アリサ「よかった……生きててよかった……」
トール「……あぁ」
半蔵「ほんっとによかったぜ……」ヘヘ
白垣根「ところで……その方は……?」
垣根「あんま説明している暇はねぇんだ。それぞれ脳内補完で頼む」
番外「……まだ、出れねぇのか……」
ミサカ「恐らく、アナタは前回のコロシアイメンバーなのでしょうが……とミサカは推測を述べます」
垣根「ご名答」
トール「で、『先輩』。俺達はこれからどうすればいいんだ?」
垣根「決戦の地って奴だな」
垣根「お前らがまだ入れてないとこだ」
~~遺跡~~
トール「ここは……」
ミサカ「見た目は希望ヶ峰学園みたいです、とミサカは感想を述べます」
垣根「ここの扉を開けるにはパスワードが必要だが……」
垣根「お前ならわかるはずだ」
垣根「このパスワードには、『ここ』の根幹が関わっている」
垣根「黒幕もここが突破されたら本気だす、とか思ってるんだろうな」
トール「……行ってくるよ」
『DLROW』
トール「この文字は……ひっくり返すとworld」
トール「つまり世界って意味だ」
トール「今までいろんなことがあった、ありえないことも悲しいことも」
トール「正直、あっている自信なんかないけど」
トール「その理由に、これなら証明できるはずだ……と思う」
『パラレルワールド』
トール「これが、俺の答えだ」
案の定少ないですがこれにて終了です。
生存メンバーは決定ですね。次回からは『回答編』になっていきます
もう黒幕がわかったかたもいらっしゃるかもしれませんが、もうちょっとだけお付き合いください
乙です
あのメッセージは上条じゃなくて垣根だったの?
ここで垣根とはまあ
乙です
あれ?垣根ホワイトは?
ゴォォォオオオオオオオオン……
アリサ「開いた……」
トール「……」
半蔵「オイ、トール。今のって……」
トール「もうそんなに時間もないんだ、急ごう」
~~遺跡内~~
トール「ここは……っ!?」
白垣根「学校……のようにも見えますが……」
鞠亜「希望ヶ峰学園ってことか……?」
垣根「……」
ミサカ「どうかされましたか?とミサカは第二の垣根さんに問いかけます」
垣根「ここは希望ヶ峰学園に似せた何かだな、俺達が殺しあったとこじゃねぇ」
鞠亜「黒幕側が作ったってことか」
番外「なんでもいいから早くだせよ……!」
トール「さっき言ったとおり時間がねぇ。モノクマが約束を守るとは限らないからな」
半蔵「そうか?今までなんだかんだで結構そういうのには厳しかった気がするが」
白垣根「先ほどの学級裁判……モノクマさんは何か焦っている印象でした」
垣根「焦ってんだろ。そして、イラついてやがる」
アリサ「イラつく?」
垣根「まぁ、多分トールのせいだろうな」
トール「俺?」
垣根「気にしなくていいだろ」
番外「ハハ、裏切り者さんが裏切ったからじゃないの?」
アリサ「……黙ってて」
番外「はいはーい。……チッ」
垣根「絶望堕ちしてるのはほっといて、さっさと行くぞ」
トール「……あぁ」
~~上条 個室~~
垣根「さっき俺のいた場所とは違うとはいったが……」
垣根「相当な再現度だな」
トール「生き残りの部屋か……」
垣根「それもリーダー格だぜ」
トール「……そういえば聞きたいことあるんだけど」
垣根「ん?」
トール「前回の生き残りって4人いたみたいだけど、どうやって脱出したんだ?」
垣根「普通に黒幕倒したんだよ」
トール「黒幕?誰だったんだ、一体」
垣根「俺、基本的にその時死んでたから又聞きだけど、木原だったらしいぜ」
トール「木原……」
トール「じゃあ今回もそいつが黒幕ってことか!?」
垣根「いいや、自分でオシオキをくらったらしい」
トール「……」
垣根「相当アタマのおかしい奴だったらしいな」
垣根「絶望を持って希望を育てる」
トール「希望……」
トール「そいつは……希望ってものをそんなに愛してたのか?」
垣根「さぁな」
垣根「でもまぁ……そいつ自信は希望なんかじゃなかったな」
トール「……そうか」
言弾『木原円周』
~~図書館~~
トール「本が……ほとんどないな」
アリサ「でも、幾つかポツポツ置いてあるね」
トール「どれどれ……」
『グレムリンと上条勢力の衝突。軍配はグレムリンに上がった模様』
トール「グレムリン……」
トール「……」
トール(この組織と上条当麻は戦ったんだな……)
トール(…………)
トール(なんで今俺はグレムリンを組織だとわかったんだ……?)
言弾『グレムリン』
トール「アリサ」
アリサ「何?」
トール「グレムリンって組織のことについて書いてある本探してくれ」
アリサ「グレムリンって……これ組織名なんだ」
トール「……そうみたいだ」
トール(これはきっと黒幕……そして俺の正体について関係するはずだ)
トール(裏切り者のトールを説明してくれるはずだ……)
アリサ「あったよー」
トール「さんきゅ」
『グレムリンと上条勢力が衝突。軍配は上条勢力にあがった模様』
トール「……どういう意味だ?」
トール(パラレルワールド……そうか、そういうことか)
言弾『パラレルワールド』
トール(でも、これって黒幕は……)
モノクマ『少し早いですが学級裁判を開始します。一階の赤い扉を開けて裁判場へと集合してください』
トール「いくらなんでも早すぎるだろ……」
アリサ「黒幕も焦ってるんだよ」
アリサ「行こっか、トール君」
トール「あぁ……最終決戦だ」
~~裁判場~~
垣根「ふ~ん、ここも再現率高ぇじゃねぇか」
モノミ「モノクマ!早く出てくるでちゅ!!」
モノクマ「言われなくても出てくるよ」
モノクマ「うぷぷ!!」
半蔵「モノクマ……」
鞠亜「……」
モノクマ「さぁ、始めようか。ドッキドキのワックワクの学級裁判を!!」
学 級 裁 判
開廷!!
モノクマ「今回は俗に言う最終決戦という奴です。ここでボクの目的が達成されないとボクの負けなんだよね」
モノクマ「ということで、変則的にはなりますが今回はボクも参加します」
モノミ「あちしも参加しまちゅ」
トール(目的、だって……?)
トール(やはり何かあるのか……)
本日は投下終了です。
眠いので寝マース
乙です
乙
誰も触れずに流されたが>>335の垣根帝督が何人もいるってどういうことだってばよ・・・
赤垣根や金垣根もいるのか?
>>352 新約6巻で垣根は垣根を末元物質で作れるようになったんだぜ、とオレは懇切丁寧に説明する。
乙です
ID変わってるけどいつも見てるぜ乙!
>>351
>>354
>>355
どうもありがとうございます!!!
>>353
解説乙です
>>352
>>353さんの解説のとおりです。
一応わかりやすい感じのサイトを……
とある魔術の禁書目録 Index
http://kodoku21.blog83.fc2.com/blog-entry-2723.html
「新約 とある魔術の禁書目録 6 」 感想・考察
http://kodoku21.blog83.fc2.com/blog-entry-2723.html
モノクマ「さてさて、今回の学級裁判のメインはあの三人を殺したクロですが……」
モノクマ「状況から見て『番 外 個 体 ち ゃ ん』が殺してる気がするんだけどねぇ」
トール「……!」
トール「それは違うぞ!」
トール「お前は本当にあの状況を見てそんなことを考えてるのか?」
モノクマ「どこか問題ある?」
トール「有り有りだ。この事件、番外個体はクロなんかじゃねぇ」
番外「……」イライラ
トール「むしろ、番外個体は『凶器』だったんだよ」
モノクマ「……」
モノクマ「そんな屁理屈まかり通るのかなぁ?」
モノミ「屁理屈なんかじゃないでちゅよ。立派な正論でちゅ」
モノクマ「……」
トール(モノクマが押され気味だ……)
トール(いける……いける!!)
フレンダ「じゃ、じゃあその凶器を使ったクロは誰なわけ?」
トール「……あのネズミーランドの城の扉は閉まっていた」
トール「鍵なんかもなかった」
トール「つまり、これはここで絶対的なチカラを持つテメェにしかできねぇんだよ!!」ビシィ
モノクマ「むぐぅ!?」
垣根「にしし……これで終わりだろ」
白垣根「……」
モノクマ「……でもさぁ……」
モノクマ「それはモノミにだって可能じゃないのかなぁ?」
モノミ「なっ……」
フレンダ「ど、どういうこと?」
モノクマ「だってさぁ~、モノミだって君達の仲間とは限らないでしょ」
モノクマ「そんな奴、裏切り者さんレベルで信用できないよね」
モノクマ「そ・も・そ・も!裏切り者のトール君だって容疑は晴れたわけじゃないよねぇ?」
トール「ぐっ……」
フレンダ「……!」
半蔵「モノクマの言葉に耳を傾けてんじゃねぇ!!」
半蔵「コイツは好き勝手に適当言ってるだけだ」
モノクマ「うぷぷ……」
モノクマ「これについてどう思いますぅ?トール」
トール「……確かに俺は裏切り者なのかも知れない……」
アリサ「ト、トール君……!?」
トール「でも、俺はお前らを裏切ったつもりも、モノクマ側に寝返ったつもりはねぇ」
モノクマ「……」
半蔵「意味わかんねぇよ……」
トール「俺は確かに裏切り者なんだ。それはきっと絶対なんだ」
トール「でも!!俺は絶対にアリサやみんなを裏切ったりはしない!!」
トール「俺が裏切ったのはお前なんじゃねぇのか、モノクマ」
モノクマ「……っ」
リアルタイムッッ!
トール「そもそもおかしかったんだ。俺だけに才能の記憶がない」
トール「単純に才能がなかったわけじゃない」
トール「パレットの塗り残しみたいに、そこだけ欠落している」
トール「……」
トール「……そこで俺は一つの仮説をたてた」
白垣根「仮説……?」
トール「そう、俺はもしかしたらこのコロシアイに乱入した可能性がある」
モノクマ「……」
アリサ「なんでわざわざ……」
垣根「……たまにいるんだよ、こう言う奴」
垣根「他人のために自分の危険を省みない」
垣根「『超高校級のヒーロー』だなんて呼ばれる人種がよ」
モノクマ「……」
鞠亜「で、でも乱入したって言うならその時の記憶は……」
トール「そこがこの話の焦点だ」
トール「恐らく、俺は記憶を改竄されている」
アリサ「記憶を……改竄……?」
トール「あぁ、そうだろ垣根」
垣根「記憶の改竄は多方そうだろ、俺んときもそうだったし」
垣根「多分他の奴らもだ」
垣根「幸せな記憶も、悲しい記憶も全部吹っ飛んでんだろうな」
フレンダ「流石経験者……そうだ、垣根の時のコロシアイの黒幕が今回も……!」
垣根「そりゃあねぇな」
鞠亜「なぜそう言いきれる」
垣根「黒幕は……木原円周は死んだ」
鞠亜「でも、そいつは正真正銘『天才』だったんだろう」
鞠亜「電子的な分身……人工知能なんて可能性はないのか?」
垣根「……半分あってるかもな」
鞠亜「?」
垣根「木原円周の人工知能……」
垣根「それはきっとそいつに搭載されてるんじゃねぇのか?」
モノミ「あれ?バレた?」
>>360
センキュッッッ!
えー皆さん、お一つ謝罪があります。
しばらくフレンダの存在を忘れておりました。すいませんでした。
ただ、お一つ言い訳を。
実はこれデータが飛ぶ前と生き残りが若干違うんですよね。それとごっちゃになってしまったのです。
まぁ、結局自分のミスですが……
自分はアイテム勢大好きですよ!!特に絹旗が!!
乙です
フレンダ、途中から消えてたのか。全然気付かなかった
フレ/ンダになってると思ってた
か、上条さん忘れられて無いよね…?(震え声)
モノミ「バレルとは思わなかったなぁ……残念」
トール「……」
モノミ「あれれ?時代に追いついてきてる?」
半蔵「いや……そんなこと急に言われても……」
モノミ「私は木原円周の人工知能を搭載した人形だって。……ようやく、あの変な話方しなくてもいいし」
フレンダ「そうよ、あの喋り方は……!?」
モノミ「ん~?ただのカモフラージュ」
モノミ「そこのモノクマさんにバレたらまずいしねぇ」
モノクマ「人工知能……どおりでボクが感知できないわけだ」
モノミ「この裁判は延長戦であり回答編……それを体現するのが私だよね」
トール「……」
垣根「……クソ虫が」
モノミ「……ほらほら、みんな。本題を忘れてない?」
モノミ「この裁判は何のためにあるの?」
トール「わかってる。あの殺人を犯したのは誰か、ということだ」
トール「さっき説明したとおり、俺は決してみんなを裏切ったりしない」
トール「俺が裏切ったのは恐らく、モノクマの中にいる誰かだ」
トール「つまり、お前が言うようなあの扉を開ける手段は持ち合わせてなんかない」
トール「『そ う だ ろ !』モノクマ!」
モノクマ「……うぷぷ」
モノクマ「それは違うよ!」
モノクマ「そうそう、そういう打ち合わせだったねぇ」
トール「……は?」
モノクマ「ゴメンゴメン、ボクが手順を間違えていたみたいだ」
モノクマ「そうやってボクを『わざと』クロにして、みんなを皆殺しにする寸法だったね」
モノクマ「いやぁもう。流石だねぇ『裏 切 り 者』は」
トール「……!」
トール「その言葉切らせてもらう!」
トール「それはもう答えが出たはずだ」
鞠亜「そうだ、トールは裏切り者なんじゃないぞ!?」
モノクマ「あっれぇ?ボクの間違いかなぁ?」
トール「……なんだ……お前……」
トール「……イカレちまったのか……?」
モノクマ「ボクはいっつもこの調子だよ?」
トール(なんだ、この感じ……)
トール(アイツの術中にハマってるのか……)
トール(アイツの目的のために俺達は踊らされているのか……)
トール(いや……違うこれは……!)
垣根「テメェ……まさか時間稼ぎでもしてやがんのか……!?」
モノクマ「……」
トール「……もしかして……」
トール「このコロシアイには……お前の計画には……」
トール「今まで好き勝手やってきたお前が『待つ』ほどの何かがある……?」
モノクマ「……そんなことないよ」
白垣根「……ヒーロー」
白垣根「先ほどトールさんはそこのもう一人の私に『超高校級のヒーロー』と呼ばれていました……」
白垣根「もしも、モノクマが待っているのがそれだとしたら……」
垣根「何言ってんだよ。俺が知る限り、そんな奴らは4人、しか……」
垣根「……」
垣根「……モノクマが待ってるのはそいつらなのか……!?」
モノクマ「うぷぷ……」
アリサ「じゃ、じゃあどうして!どうして私達はこんなコロシアイをしたの!?」
アリサ「記憶も消されて、生きる権限も奪われて……」
アリサ「勝手に待ってればいいじゃん……」
アリサ「私達にはなんにも『関 係 な い よ !!』」
トール「……っ」
トール「それは違うぞ!」 『超高校級のヒーロー』
トール「……アリサ、お前が思うヒーローってのはなんだ」
アリサ「そ、それは……誰でも都合よく助けてくれる神様みたいなものじゃ……」
トール「多分……そこだ」
トール「俺達は助けられるためにここにいる……」
アリサ「それじゃ、私達って……」
トール「もう……エサとしか思えねぇよなぁ……」
半蔵「エサだって……!?」
半蔵「俺達は……俺達の命はエサだっていうのか!?」
鞠亜「私達があがけばあがくほど……てやつか」
モノクマ「……」
モノクマ「…………うぷぷ」
モノクマ「うぷぷ……」
モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷっ!!!」
モノクマ「だーいせーいかーいっ!」
モノクマ「そうそのとおりだよ、ぜーんぶ正解」
モノクマ「まさか全部論破されちゃうとはやっぱりトールはエサにするには匂いがきつすぎるね」
トール「……急に饒舌になりやがって……」
白垣根「……つまりは……そういうことでしょう」
モノクマ「うぷぷ……」
白垣根「もう、あの人にはエサなんていらない……」
モノクマ「待ちくたびれちゃったよぅ!!」
ミシミシミシィ!!!
上条「……」
白垣根「もう……釣り終わったようです」
>>367
それは大丈夫でした、うん。
ヒーローは遅れてやってくるもの、です。自分はヒーローなので明日は遅れず投下します
ミスった。誰がヒーローだよ
乙です
乙って何回言ったら分かるんだ
フレンダ「あ、アンタ誰……?」
上条「上条……当麻だ」
フレンダ「ていうか、どこから出てきたわけ!?」
フレンダ「それよりどうやってここに来たの!?」
モノミ「やだなぁ、ヒーローってのはどんな困難だって乗り越えてくる」
モノミ「それが正攻法であろうとなんだろうと、ヒーローがここにいるということが大事だよね」
トール「お前が……上条当麻か」
上条「あぁ……」
トール「お前が、このコロシアイの……モノクマの最終目標」
トール「お前さえ早くこれば……」
アリサ「……トール君、恨むべきはその人じゃないでしょ」
トール「……っ」ギリ
トール「……わかってる……」
モノクマ「うぷぷぷぷ……やっとだね、やっと助けに来てくれたんだね!」
上条「モノクマ……いいや、お前のことはオティヌスと呼ぶべきか?」
モノクマ「……そうだね……」
オティヌス「それが妥当だろう」
白垣根「モノクマが急に変わった?」
半蔵「おう……ふ。エロかわいい……」
アリサ「……今真剣な話してるから」
半蔵「はい」
トール「お前が黒幕か……」
オティヌス「まぁ……お前ら的にはそうなるだろうな」
上条「オティヌス……ようやく追いついたぞ」
オティヌス「追いついたというよりは、待ってあげていたというのが正しいがな」
オティヌス「そしてまだお前はゴールに到達してはいないぞ」
上条「何?」
オティヌス「ちゃんと全てに回答しろ、そこのエサどもにもわかるようにな」
半蔵「回答……?」
トール「俺達だけじゃわからないことがあるんだろ」
トール「ここは『パラレルワールド』」
トール「上条がいた世界でしか知れないことがあるはずだ」
上条「わかった」
上条「これがこのコロシアイの真実だ」
上条「俺の記憶にはねぇからいろんな人から聞いただけだけど……」
上条「オティヌスは無限の可能性って奴を抱えていたらしい」
上条「無限の可能性といえば聞こえはいいが正の方だけにではなく、負の方にも可能性が傾く」
上条「つまり無限の可能性ってのは勝利50%と敗北50%を抱えてしまっていたんだ」
上条「そして俺との……いや、俗に言う『上条勢力』と呼ばれる俺の仲間達と戦って『妖精化』……つまり敗北100%を抱えてしまった」
上条「これで終われば良かったんだ……だけどオティヌスはそこで諦めたりはしない」
上条「敗北100%……これは本能のままに戦えば絶対に負ける」
上条「これは裏を返せば、勝つと思った逆の方に進めば勝利100%になるんだ」
上条「オティヌスはこれを使って勝利100%の象徴である『グングニル』を手に入れた」
上条「これでオティヌスは正100%負100%を手に入れた」
上条「おかしいよな、これじゃ。なんたって200%だぜ?」
上条「……そして、オティヌスの中にある『可能性』が外に溢れ分裂した」
上条「正100%の世界、負100%の世界が出来上がってしまった」
上条「これがパラレルワールドの正体だ」
オティヌス「ふふふ……流石だな、上条当麻」
アリサ「それが……真実」
鞠亜「じゃ、じゃあここはどっちの世界なんだ?」
オティヌス「もちろん正だ」
半蔵「それじゃ、勝てねぇじゃねぇか……」
半蔵「そもそも、俺達はどうなるんだ……」
垣根「そういやお前ら、エサだったもんな」
半蔵「もう、用無しだっつって殺されるわけじゃないんだよな……」
オティヌス「そうだな……もうお前らは必要ない」
トール「ふざけんなよ……ッッッ!」
オティヌス「まぁまぁ、そう焦るな。私にとってお前らを殺すのも生かすのも同じ労力だからな」
トール「……」
オティヌス「……お前らで勝手に決めろ」
オティヌス「全員を生き返らせてこの世界で楽しく過ごすか……」
オティヌス「このメンバーのまま、過ごすか……」
半蔵「マジかよ……」
半蔵「そんなの全員生き返らせるに決まってるだろ!」
オティヌス「そうか」
オティヌス「ただ、それだとこのコロシアイは終わりだぞ?」
トール「……え?」
オティヌス「私にはどうだっていいがな。上条当麻が私の物になればそれでいい」
上条「テメェ……どういうつもりだ?」
オティヌス「どういうって……お前は私にとって唯一の『理解者』だ」
オティヌス「神にも匹敵するチカラを持つお前が欲しいんだよ」
上条「……ッ」
オティヌス「さぁ、どうする。かつての仲間を捨て上条当麻を助けるか」
オティヌス「それとも上条当麻を生贄にして仲間達と共に優雅に暮らすか……」
トール「……」
半蔵「……」
アリサ「……」
鞠亜「……」
フレンダ「……」
白垣根「……」
番外「……」
ミサカ「……」
垣根「テメェら……何揺らいでんだよ……」
垣根「仮にも上条はお前らを助けにきたんだぞ!!」
垣根「それをこんな形で……!」
トール「正直……わかんねぇよ」
トール「どうすりゃいいのかなんて……」
オティヌス「投票を、始めようか」
上条「みんな……好きにしていい」
トール「――ッ」
上条「大丈夫だから、お前達の好きにしていいよ」
トール「……」
オティヌス「投票スタートだ」
~~砂浜~~
トール「……ここは……」
アリサ「砂浜……みたいだね」
インデックス「おーい、早くみんなきなよー」
神崎「ま、待ってください!」
トール「あいつら……」
アリサ「トール君……これって」
トール「もう……終わったんだ……」
トール「コロシアイなんて……終わったんだよ」
絹旗「番外個体さん、超どうしたんですか?」
番外「ミサカは……」
番外「ミサカは……」
絹旗「……?」
海原「あまりこういうのは好きではないのですが」ニコニコ
鞠亜「泳ごう……全部なかったことにしよう」
ミサカ「黒夜さん?とミサカは声をかけます」
黒夜「静かにしてろッ!今、砂の城を作ってるンだぞ!!」
駒場「……どうした、半蔵、フレンダ」
フレンダ「何もないよ」
フレンダ「ね?半蔵」
半蔵「……そうだな」ニコ
シャットアウラ「……」バシャバシャ
姫神「泳ぐの。早い」
白垣根「トールさん、行きましょう」
トール「……」
アリサ「行こうよ、トール君。みんなのところに」
白垣根「希望が溢れた世界……こんなにも素晴らしい世界がある」
トール「……」
アリサ「トール君、行こうよ」
アリサ「美しくて、素晴らしい、何もかもが『完 璧 な 世 界』に」
トール「……!」 『コロシアイ』
トール「それは違うぞ!」
~~裁判場~~
オティヌス「ほう……自力で戻ってきたか」
トール「……」
オティヌス「それだけじゃない、全員を引き連れて来るなんてな」
半蔵「トール、なんでこんなことするんだよ!」
半蔵「あんな世界、他にはないぜ!?」
半蔵「こんなところに帰って来る必要ねぇだろ!?」
トール「……テメェら、薄々気づいてんだろ……」
トール「あんな世界が完璧だって!?オティヌスが作った世界が!」
半蔵「あんな世界にだって希望はあっただろ!」
トール「ねぇよ、少なくとも俺は感じられねぇ!!」
トール「思い出せよ、このコロシアイの目的を!!!」
半蔵「オティヌスが、上条を呼ぶため……」
トール「そうだ、大正解だ」
トール「その頭で考えろ」
トール「なんでオティヌスはお前らの言う完璧な世界が作れるのに!」
トール「上条当麻を自分で作らなかったんだ!?」
アリサ「……あ」
オティヌス「……」
上条「……」
ミサカ「そういう、ことですか……とミサカは納得します」
番外「ミサカが……ミサカが謝るべき人達じゃなかった……」
番外「現実逃避してたくせに……謝ればいいと思ってたミサカにとってはいい薬だったよ」
フレンダ「結局は……」
半蔵「あれはオティヌスが作った……」
半蔵「オティヌス自身の認識で作った幻想だったのか……!?」
トール「そうだ、そうに決まってる」
トール「オティヌスは一度は自分で上条を作った」
トール「それでも俺と同じように、満足しなかった」
トール「自分が一番わかってんだろ!」
オティヌス「……」
モノミ「……チェックメイトってやつかな?」
オティヌス「私はッ!こんな結末をッ!認めるわけには行かないんだッ!!」
上条「トール……」
トール「目が……覚めたよ……」
トール「やってやろうぜ、上条」
上条「あぁ」
オティヌス「上条当麻は私の物だ。それを手放してたまるか……ッ!!」
トール「認めろよ、オティヌス。テメェの負けだ」
上条「自分で決めたルールぐらいは守るんだな」
オティヌス「ルール……ッ!?」
トール「あの殺人を犯したのは……」
トール「いいや、違う」
トール「このコロシアイを計画し、幾つもの命を奪った人物」
上条「動機は俺自身」
トール「クロは……」
上条・トール「「お前だ、オティヌス」」
オティヌス「なぜだ……何故私が負ける……ッ!?」
モノミ「上条当麻が来た時点で勝利100%なんてものなくなっているんだよ」
モノミ「いやぁ、面白かったね。ここに来て正解だったよ。また、実験の幅が広がるね」
垣根「……それじゃ、帰るか」
アリサ「ど、どうやって?」
垣根「ちょっくら常識を超えるだけだ。痛くも痒くもねぇよ」
半蔵「やっと帰れるのか……」
フレンダ「結局、あっさりだったわけよ」
ミサカ「皆さんの死体はありませんが、あちらでお葬式をしましょう、とミサカは呟きます」
白垣根「次は希望を見るだけではダメですね」
白垣根「私が希望にならなくては」
番外「みんな……許してくれるかな……」
番外「……ミサカが出来ることなんてちっぽけだけど、償いぐらいはしないとね」
鞠亜「アイツの見れなかった星空、か……」
鞠亜「思えば星のことで海原はパラレルワールドだって気づいていたのかな」
アリサ「死んだみんなとはお別れだけどさ」
アリサ「何もこのコロシアイで得たものがなかったってわけじゃないと思うんだ」
アリサ「そう思わない?トール君」
トール「あぁ……そうだな」
トール「得たものだってあったよな」
オティヌス「何故だ……何故だ……!?」
上条「オティヌス」
オティヌス「……なんだ、笑いにきたのか」
上条「違う」
上条「少し言いたいことがあってさ」
上条「俺は『超高校級のヒーロー』だなんて呼ばれてるんだけど」
上条「俺はそんな大層なもんじゃないよ」
オティヌス「何が言いたい……」
上条「たださ、お前達が俺のことをヒーローって呼ぶんなら、それ相応の扱いをしていいんだぜ?」
オティヌス「……」
上条「寂しいなら寂しいって言ってくれれば良かったんだ」
オティヌス「……」
オティヌス「…………」
オティヌス「……私が……間違っていたのか」
上条「そうだ、お前は許されないことをした」
上条「だからこそ償いをしよう」
オティヌス「……!」
上条「俺も手伝うからさ」
オティヌス「……」
上条「ほら、行こうぜ」
オティヌス「……ありがとう」ボソ
~~学園都市跡地~~
トール「こっちはこっちでひでぇな」
上条「あぁ……木原一族ってのが席巻している」
上条「俺の仲間達も頑張ってくれてるんだけどな」
半蔵「世紀末だな」
オティヌス「……負100%の私にはどうしようもなさそうだ」
トール「大丈夫、みんなで頑張ろうぜ」
フレンダ「結局、それしか言えないわけ?」
番外「でも、それしかできないよ。ミサカ達には」
ミサカ「さっさと終わらせましょう、とミサカは腕をまくります」
鞠亜「怪我人も相当いそうだ。私のチカラが役にたつな」
白垣根「こんな絶望的な状況からの巻き返し……」
白垣根「これこそが希望ってやつですね」
垣根「なんだコイツまじで……」
半蔵「準備はいいか?」
アリサ「もちろんだよ」
アリサ「トール君、もう人仕事だね」
トール「すぐ終わらせて見せるさ」
トール(みんながいればなんだって出来る)
トール(コロシアイで得たもの、それが活きるはずだ)
トール「よし!行くぞ!!」
……END
しれっと最終回。
今まで呼んでくださったかた、シリーズとうして読んでくださった方、本当にありがとうございました。
そしてレスをくれた皆様、こんなSSにレスをくださりありがとうございます。その労力に『乙』を送ります。
ではでは皆さん、ご縁があればまたの機会に。
絹旗は俺の嫁だからな!!
これで終わり…?『次回作』 「それは違うぞ!」
これで終わり…?『次回作』 「それは違うぞ!」
お久しぶりです。新作できました!
ダンロンもとあるも関係ないですが……
先輩「男くん、事件だぞ!」
先輩「男くん、事件だぞ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396008140/)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません