トール「平和になって、つまんねえなあ」
マリアン「そういうなよ、平和ってのはいいことじゃない」
トール「なーんかもの足りねえんだよ」
マリアン「……」
トール「そーいや、マリアンって肉体改造ならなんでもできるのか?」
マリアン「一応……」
トール「上条ちゃんを使って遊ぼうぜ」
マリアン「上条当麻を?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390764348
トール「俺さ、最近日本の文化ってヤツに触れてんだけどさ、どうやら日本ではらいとのべるとかいう小説が流行ってるらしい」
マリアン「へえ」
トール「上条ちゃんの友達の青髪?とかいうやつに進められたらいとのべるを見たんだけど、これまた奇妙な内容でな」
マリアン「奇妙というと?」
トール「TSって解るか? まあ性転換の事らしいんだが不思議な力で男を女に変えてラブコメするっていう内容だったんだよ」
マリアン「それって紙一重で同性愛じゃない」
トール「それが面白くてな。ヨーロッパにはない発想だよ。世界一の科学力を持つ学園都市は、文化方面でも飛び抜けてたわけだ」
マリアン「それで?」
トール「上条ちゃんを女にして遊ぼうぜ」
マリアン「言うと思ったよ……」
マリアン「見返りは?」
トール「あん? よくよく考えたらお前の好きなものって何かしらねえからわかんねえよ」
マリアン「モンブラン一ヶ月分でどうだ」
トール「それでいこうか。じゃあ頼んだぞ」
マリアン「ま、黒小人の本気を出せば朝飯前よ」
*
トール「連れてきたぞ」
上条「」
マリアン「気絶してるよ」
トール「そりゃあ、気絶させたからな」
マリアン「あっそ」
トール「頼んだぞ」
マリアン「了解」
*
マリアン「できたよ」
トール「へえ見違えたな」
マリアン「惚れた?」
トール「お前にか? ねえよ」
マリアン「ちげえよこいつにだよ」
トール「あん? ………いやねえな」
マリアン「ふーん」
トール「……起きねえなこいつ」
マリアン「強く殴りすぎたんじゃないの?」
トール「手加減したつもりだったんだけどなあ」
上条「ん……ん」
トール「おっ」
マリアン「起きるか?」
上条「っつ! ………どうなったんだ俺」
上条「ん? ん?」
上条「声が高いぞ。ん? どうなってやがる訳ですか」
上条「あ? 待て待て待て俺は男だよなそうだよな?」
トール「……よお、目覚めはどうだいハニー」
マリアン「プッ」
上条「その声は……トール、マリアン! お前ら俺に何した!?」
トール「胸部を触れば解るよ」
上条「……? 俺は女だったのか……ってそんな訳」
トール「かつてマリアンがサンドリヨンをテーブルにしたこと覚えてるか?」
トール「それの応用だよ」
上条「ま、まさか」
トール「お前は今日から上嬢当子って訳だ!」
上条「お、お前ら元に戻せ!」
トール「無理でーす」
マリアン「でもさ、トール。これがオティヌスに見つかったら……」
トール「大丈夫だろ? ……そうだ、あいつに連絡するか」
上条「あいつ?」
トール「あ、もしもしツチミカド君ですか?」
上条「土御門だと!?」
トール「うんうん、っていうわけで上条ちゃん家集合」
上条「やめろ! あいつに見つかったら明日には全世界に広まってるんだ!」
土御門「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん! 土御門サン参上だにゃー」
上条「土御門っ!」
土御門「あれれ? カミやんがこーんなに可愛らしい娘になっちゃってるにゃー」
マリアン「そりゃあ日本人が好きそうな女と上条当麻との黄金比を研究して作った究極のルックスだからな」
土御門「それは日本人に対する偏見だぜい」
マリアン「そうか?」
土御門「義妹こそ至高。元男友達なんてシチュエーションは専門外だにゃー」
マリアン「これが日本人か」
土御門「そもそもこれって女装したカミやんだにゃー……。少し体が細く小さくなってるだけで」
マリアン「上条率が大きかったか」
土御門「そんな気がするぜい」
トール「って上条ちゃんがいねえぞ」
土御門「ありゃりゃー、逃げたんだにゃー」
マリアン「ん、メールか………あ!」
とりあえず、終わり。
キャラ崩壊とかご都合主義とかあるけど、目をつぶっていただければ幸いです
酉付けました
上条「なんとか逃げられたか」
上条「……ん? あれは」
青ピ「どっかに女の子落ちてないやろかー」
上条「今話しかけるのはマズいな」
青ピ「ありゃあ……カーミやーんなにしてんのー?」
上条(ちっ、気付きやがった)
青ピ「……? カミやん、急激に痩せた? というか女の子みたいやな」
上条「そ、そうなんだよ実は木原製の薬品でこんなことに」
青ピ「なんか華奢になったやんなあ……まさか女体化!? ……いくらカミやんでもそんな訳ないか」
青ピ「うーん、確かめたほうが早いなあ……」
上条「た、確かめる?」
青ピ「そりゃあ、股間にあるアレをやな」
上条「お、俺にそんな趣味嗜好ねえから! 青ピ、お前だって!」
青ピ「でも僕の女の子探知センサーがびんびんに反応してるんや。あっ別に卑猥な意味じゃないで」
上条「うるせえもう黙れお前!」
青ピ「そうやって拒否するカミやんなんか可愛いで……」
上条「え?」
青ピ「そうや、僕はホモやったんや」
上条「へ?」
青ピ「ああ、なんも問題ないな」
上条「悟りを開いただと」
青ピ「なあカミやん、僕ら友達やんな?」
上条「こんなに信用出来ない友達がいるか! く、逃げるが勝ちだな」
青ピ「にがさんで!」
………ッ!
青ピ(なんやこれ……足? 誰の足やこれ)
「ッ!」
青ピ(蹴られたッ!? はやい……! これはまさか)
「何やらピンチだったようだけど」
上条「く、雲川先輩!」
雲川「助けは不要だったかな」
青ピ「雲川、先輩やと……」
雲川「青髪、いくらお前が変態だからって上条当麻に手を出すとは、容認出来ないけど」
雲川「そんなやつにはこうするしかないようだけど」
雲川「鞠亜!」
鞠亜「はい? 呼んだ?」
雲川「暴風車軸でケツしばき百回をこの変態にしてくれ」
雲川「見返りはパフェ三ヶ月分」
鞠亜「……了解。さぁ、青髪とやら。とっととくるんだ」
青ピ「嘘やろ! ケツしばきなんて僕そこは鍛えてないのにぃ!」
雲川「邪魔者排除完了」
上条「ありがとうございます!」
雲川「気にするほどのことでもないと思うけど」
上条「何か恩返ししないとな……」
雲川「それって例えば?」
上条「なんでもいいですよ」
雲川「ん? 今なんでもって言ったよね」
上条「は、はあ」
雲川「私としてはお前個人であれば性別なんて関係ないと思ってるけど」
上条「?」
雲川「第二学区にセレブ専用のホテルがあってだな」
上条「し、失礼します!」
雲川「逃がす訳ないけど。頼んだぞ、『第五位』」
*
食蜂「あいつは失敗したみたいねえ」
取り巻きA「どうかなさいましたか?」
食蜂「知り合いが仕事でミスをしちゃって、私が尻拭いをすることになったのよお」
取り巻きB「そうでございますか」
食蜂「さて……」
食蜂「印象操作(カテゴリ109)/上条当麻は囚われの姫で、今は逃げ出している」
「標的追跡(カテゴリ118)/上条当麻を追え。最適化を受けた人間以外で上条当麻は追う者は敵」
食蜂「ふぅ、ざっと百人ってとこかしら」
御坂「アンタ、一体なにやってるのよ
今日のところはコレで終わり。
こんな感じです。
なぜか横になってしまいました
このSSのオティヌスは魔神の力を使えるということで。
御坂「何を、したの?」
食蜂「そう敵視しないで頂戴。私はある目的のために、行動してるだけよお」
御坂「ある、目的?」
食蜂「御坂さんにとっても益となる話だと思うんだゾ☆」
食蜂「御坂さんはまだ、上条さんがどうなっているか知らないのよねえ」
御坂「かみじょう……? アイツがどうかしたの?」
食蜂「事の始まりは、私がマリアン=スリンゲナイヤ―っていう女の記憶を読み取ったこと」
食蜂「御坂さん、つい最近ハワイに何しに行ったの?」
御坂「なんでそれを……!」
食蜂「話を戻すけど、上条さんは今」
食蜂「マリアン=スリンゲナイヤーの手で『女』になっているのよお」
御坂「」
食蜂「多少不本意ではあったけど、雲川芹亜と手を組んだのも利害が一致したから」
御坂「利害……?」
食蜂「御坂さんはともかく私はほらあ、殿方に免疫が無いわけだしい」
食蜂「その点、女の子との付き合いには慣れてるわけでえ」
食蜂「上条さんをひっとらえてあんなことやこんなことをしても、優位に立てるわけだしい」
食蜂「攻められるよりは攻めるほうが」
御坂「うっさい!」
御坂「あ、あんなことや、こんなことってアンタねえ!」
食蜂「ウブっていうか耳年増っていうかカマトトっていうか」
御坂「うるさいわね!」
食蜂「御坂さんが怒っているのは私が白井さんを操っていると思っているからでしょう?」
食蜂「白井さんは私達の仲間よお? 当然、自分の意思を持って行動してるわあ」
食蜂「白井さんとも、少し方向性は違うけども利害は一致するわけだしい………こうしてる間にもう捕まえたようね」
御坂「へ?」
食蜂「来たいなら来てもいいわよお? 戦力は多いほうがいいし、歓迎するわあ」
食蜂「………やっぱり来るのねえ」
御坂「べ、別に参加するって訳じゃないわ! ほら、アイツが心配だし」
食蜂「そういう事にしてあげましょう」
*
白井「見違えましたわ上条さん!」
上条「白井! くそ、この野郎! 常盤台生に追いかけられたと思ったら、次はお前か……」
白井「食蜂様がくるまでの我慢ですの」
上条「なに? 食蜂? 確か……」
食蜂「完璧ねえ、白井さん」
白井「はいですの……ってお姉さま!?」
食蜂「上条さんが心配だって来たのよお」
白井(な、ナイスですわああお姉さまああああ!!)
上条「離せお前ら! た、頼む御坂。この鉄の棒を抜いてくれ!」
御坂「………」
御坂「ごめん」
食蜂「決まりねえ……不愉快だけど、一応『仲間』だしい……雲川芹亜にも連絡する……必要はなかったわねえ」
雲川「迅速な対応、思わず感嘆してしまうのだけれど」
食蜂「あなたがもっとうまくやってくれれば、こんな大掛かりなことしなくてすんだのにい」
雲川「思わぬハプニングで当初の計画からズレてしまったのだよ」
白井「そんな事はどうでもいいではありませんの! それよりも、既に獲物は捕らえておりますのよ」
雲川「それはそうだな」
食蜂「じゃあ第二学区に向かいましょうかあ?」
「待て!」
雲川「ん? あいつは?」
食蜂「げっ……あいつは」
御坂「どっかで見たことあるような」
削板「助けに来たぞ、カミジョー!」
上条「そ、削板!」
食蜂「学園都市の超能力者、第七位の削板軍覇」
御坂「あいつが、第七位……」
削板「話は全部、土御門元春という男からきいた!」
削板「お前達、根性のない腑抜けた事をしやがって……俺がその腐った性根を叩きなおしてやる!」
食蜂「馬鹿ね」ピッ
削板「」
上条「えっ」
食蜂「これだから脳筋男は……」
食蜂「上条さんを連れて、第二学区のホテルに連れて行きなさい。はい、これ地図」
削板「わかりました」
上条「待て削板、お前は俺を助けに来てくれたんじゃないのか!?」
御坂「あんたの事、見直したわ」
雲川「予想以上にできる女だったようだけど」
*
土御門「削板って男に全部話したぜよ」
トール「そいつは信用できるのか?」
土御門「実力は折り紙つきだにゃー。負けこそしたが、オッレルスと戦ったこともある実力者なんだぜい?」
トール「そいつは面白えな。一度手合わせしてみてえ」
土御門「それよりもマリアンはどこに行ったのかにゃー」
トール「さあ? さっきケータイ触ってたような気がするが」
ピンポーン
トール「おっ、来たか」
土御門「誰か呼んでいたのかにゃー」
トール「おう、入れよサンドリヨン」
サンドリヨン「私は日本語が分からない。フランス語で話せ」
トール「はいはい、これでいいんだろ?」
土御門「はじめまして、土御門だ。拙いフランス語だが、その辺は勘弁してくれ」
サンドリヨン「サンドリヨンだ」
トール「今日呼んだのは他でもない、上条当麻についてだ」
サンドリヨン「上条当麻?」
トール「ああ、メールでも言った通り、アイツは今『女』になっている」
サンドリヨン「分かっている。だが私には関係ないだろう」
トール「何もわかってねえな。この学園都市の中で上条当麻を捕獲しようとしている動きがある」
トール「俺達がふざけて女にしたせいで、捕獲なんてされてみろ」
トール「天変地異が起こるぞ」
サンドリヨン「お、オティヌスか」
トール「ああ……ここまで大事になるとは……、まあ多少『違和感』は感じるが」
サンドリヨン「マズいな。唯一、上条当麻以外になだめることができるオッレルスは中東でボランティアに行ってる」
トール「オッレルスは何もしらない。フランスの隠れ家に居るだろう。気付かれる前に、迅速に解決するぞ」
サンドリヨン「了解した」
「しかしマズい事になりましたねー」
「シッ、なんの為にはるばる学園都市に来たと思ってやがるんですか?」
「シスター・アンジェレネ。後でパンナコッタを買ってあげますから、今は静かにしてなさい」
「ほ、本当ですか?」
土御門「……」
トール「どうした」
土御門「なんでもないにゃー」
土御門(面白い展開になってきたんだぜい)
今日の所は終わりです。
このSSまとめへのコメント
終わりかよ..