絹旗「超窒素パンチ!」上条「その幻想をぶち殺す!」 (266)

絹旗「……」

上条「……」

絹上「「——ふっ」」

絹旗「超タイトルコール決まりましたね」

上条「ああ、これも俺達コンビの成せる業だな」

絹旗「流石、上条です」

上条「それを言うなら、絹旗もだろ?」

絹旗「いざ言われるとなんだか超照れます」

上条「事実なんだし、謙遜する必要もないと思うぞ。それより絹旗、大事な事を忘れているぞ」

絹旗「えっ……あ、ああ、そうでした。自己紹介が超まだでした」

上条「挨拶は人として基本中の基本だからな」

絹旗「では、私からいかせてもらいます。——絹旗最愛です!」

上条「続いて、上条当麻です!」

絹旗「まず始めに、このSSについて超軽く説明します」

上条「軽くなのに“超”なんだな」

絹旗「上条、細かい事を気にしていたら超負けです。それにこれは、私の超アイデンティティですから仕方ないんです」

上条「……まあ、いっか。とりあえず、ここの>>1はSSの執筆は初めてだ」

絹旗「就職活動の作品も超できていないというのに、ここの>>1ときたら何をしているんですかね」

上条「そう言うなって……>>1だって息抜きをしたい時もあるんだよ」

絹旗「超息抜きばっかりな気もしますがね。とりあえず、説明を続けましょう!」

絹旗「このSSの内容は、私達が超ダラダラするだけのものです。色々と不備があるかもしれませんが、超暖かい心で見守ってください」

上条「原作で俺達の接点ないだろうが、って意見もあると思う」

絹旗「ついでに、超キャラ崩壊してるという意見もあると思いますが、そういった細かい点は見逃してくれると嬉しいです」

上条「甘えだな」

絹旗「超同感です」

上条「創作活動においてそんな甘えを言っているようじゃ、大成するわけないだろうが」

絹旗「5月の中旬には上京するというのに、ここの>>1は超大丈夫なんですかね?」

上条「まあ……好きにやらせとけばいいんじゃないか?」

絹旗「それもそうですね」

上条「とりあえず、説明はこんなもんか?」

絹旗「ええ、例えミスがあったとしても責任は超>>1にありますから大丈夫です」

上条「そっか……じゃ、そろそろいくか?」

絹旗「ええ、いきましょう。では——」

絹旗「超窒素パンチ!」

上条「その幻想をぶち[ピーーー]!」

 ——パリーン



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367384742

【知っているようですが、上条はいつも不幸です。けど、ある意味幸福ですよね?】


 〜とある学生寮〜


 ——ガチャ

上条「はぁ……不幸だ……」

絹旗「あ、上条……って、帰ってきて早々、超どうしました?」

上条「いや、街中でビリビリと遭遇して逃げ回っているうちに財布を落としちまったんだよ……今月入ったばかりの奨学金を下ろしたばかりだっていうのに……」

絹旗「……先々月も同じようなことを超言ってませんでしたか?」

上条「それに加え、先月は滞納していた医療費やらで消えました……」

絹旗「上条は超怪我しますからね」

上条「禁書目録がイギリスに帰って生活が楽になると思ってたのに大して変わりない……不幸だー……」

絹旗「仕方ないですね……今月は私が超援助してあげます」

上条「……なんか毎度毎度お世話になっていて、上条さんとしては申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが……」

絹旗「超今更です。私と上条の仲じゃないですか」

上条「うぅぅぅ……絹旗ー!!」

 ——ガバッ

絹旗「!? か、上条——ちょ、超頭を上げてください! そんな事しなくていいですから!」

上条「いや、今の上条さんにはこれぐらいしかできないんです! 本当にありがとうございます!」

絹旗「……ジャンピング土下座をリアルで見る日が超来るとは」

 ——ザッ

上条「つきましてはこの上条当麻、絹旗最愛様に一生ついて——」

上条「……」

絹旗「ん? 超どうしましたか、かみ——」

絹旗「……上条、私の気のせいですかね? 上条の視線が私の下着に超向けられている気がするんですが……」

上条「へ? え、いや、お、俺は何も見ていないぞ?」

絹旗「ほう……という事は、私の黒いレースの下着は超見てはいないと?」

上条「あれ? ピンクじゃ——って、しまっ——」

絹旗「上条? 超覚悟はいいですかァ?」

 ——パキポキ

上条「お、落ち着け絹旗! 口調が一方通行に——」

絹旗「超窒素パンチ!」

 ——ゴゥ!

上条「がはっ!?」

上条「ぅ……やっぱり……不幸だぁ……」ガクッ

絹旗「——ふぅ」

絹旗「全く……上条は相変わらず超油断なりませんね」

上条「——」

絹旗「乙女の下着を見ておいて不幸だって言うのも、超気に食いません」

絹旗「床に転がって超反省するべきです!」


【知っているようですが、上条はいつも不幸です。けど、ある意味幸福ですよね? END】

これは…面白いけど出だしにくぅ疲臭が…

【超着信音】


 〜とある学生寮〜


 ——チョウチョウチョウ イイカンジ チョウチョウチョウ イイカンジ

絹旗「む? 超メールですね」

上条「また、懐かしい歌をチョイスしたな」

絹旗「これは私のための歌と言っても超過言ではありませんからね……あ、麦野からですね」

上条「あー麦野さんか。そういや、最近会ってないな」

絹旗「何々……浜面を見ていないか?」

上条「あいつ……また何かやらかしたのか?」

絹旗「超浜面ですからね。その可能性が大きいでしょう——」

 ——チョウチョウチョウチョウ! ワッショイ! ワッショイ!

絹旗「っと、浜面から超電話です」

上条「さっきの着信音でもそうだが、この歌知ってるって……お前、歳いくつだよ……」

絹旗「女性に年齢を聞くのは超マナーがなっていませんよ。ちょっと電話に出ますね——もしもし?」

浜面『あ、絹旗か!? 俺だよ、俺!』

絹旗「あー俺俺詐欺は超時代遅れです。他を超あたってください」

浜面『え、いや、ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺の命がかかってるんだよ!』

絹旗「ったく……今度は何を超やらかしたんですか?」

浜面『……ちょっと長くなるかもしれないが、いいか?』

絹旗「できるだけ簡潔にお願いします。耳が超腐ってしまうんで」

浜面『ひでぇ……まあ、とりあえず説明するな』

絹旗「はい、超どうぞ」

浜面『……実はアイテムの経費でソープにいっちまったんだ。それが、麦野にばれちまって』

絹旗「……」

上条「浜面、なんだって?」

絹旗「……アイテムの経費で女の子と超にゃんにゃんする場所にいったみたいです」

上条「はあ!?」

浜面『お、その声は大将か!』

上条「……絹旗、代わってくれ」

絹旗「超どうぞ」

上条「あー浜面? 絹旗から今聞いたぞ」

浜面『大将、俺がやった事は男としては仕方ないよな? な?』

上条「いや、でも経費を使うのは駄目だろ」

浜面『だ、だけど普段なら10万はかかる超高級店が、サービス期間で3万もお得の7万!』

浜面『120分たっぷりでコース内容の変更も通常価格と同じ! 男ならいくしかないだろ!』

上条「いや、知らねーよ。そもそも、お前には滝壺さんって彼女がいるんじゃないのか?」

浜面『ぶっちゃけ、滝壺とは違う感触を味わってみたかったもんで——』

上条「死ね」

浜面『辛辣!? え、お、俺、おかしいか!? 大しょ——』

 ——ブチッ

上条「ほい、返す」

絹旗「超どうもです」

上条「……」

 ——ポチポチ

絹旗「電話を超かけるんですか?」

上条「ああ、風紀委員第177支部の初春さんに」

絹旗「ああ、超かざりんですか」

上条「とりあえず、浜面を監視カメラで探してもらおう——あ、初春さん? ちょっと頼み事がありましてですね」

絹旗「では、麦野と滝壺さんには私から連絡を超入れておきます」


 〜風紀委員第177支部〜


 ——ハナビラノヨウニチッテイクコト コノセカイデ

初春「あれ?」

白井「どうかしましたの、初春」

初春「いえ、上条さんから電話です」

白井「ああ、あの類人猿ですのね」

初春「ちょっと出ますんで、静かにしていてくださいね」

初春「はい、初春です」

上条『あ、初春さん? ちょっと頼み事がありましてですね』

初春「はい、はい——ええ、構いませんよ。今、丁度仕事もありませんし」

上条『悪いな。今度、浜面になんでもおごらせてやるから』

初春「わかりました。楽しみにしてますね。では、しばらく時間をください」

上条『ああ、よろしく頼む。それじゃ』

 ——ピッ

初春「さて……デザートのために頑張りますか!」

 ——カタカタカタカタ


 〜とある学生寮〜


上条「終わったよ」

絹旗「悠二……!」

上条「世界違うよね?」

絹旗「超ノリで言ってみました。詳細はXVI巻を参照です」

上条「はあ、これでとりあえず」

絹旗「浜面が超浜/面になりますね」

上条「とりあえず、やる事ないし寝るか」

 ——ゴロン

絹旗「そうですね。では、超腕枕を要求します!」

上条「はいはい」

絹旗「〜♪」

 ——翌日、浜面の変死体が見つかったのは、超言うまでもありません。

【超着信音 END】

>>3
とりあえず、終わりが無いのでネタがなくなるまでですかね
レスありがとうです

【上条の寝床は超狭いです】


 〜とある学生寮 深夜〜


絹旗「超……おトイレ……」ムニャムニャ

 …………
 ……
 …

絹旗「ふぅ……」

絹旗「そういえば、上条は風呂場で超寝ていますね」

絹旗「超狭くないんでしょうか?」

 ——カラカラ

絹旗「上条?」ボソボソ

上条「んぐっ……不幸……だぁ……」

絹旗「……夢の中ですら不幸なんて、上条も超報われないですね」

絹旗「超、仕方ありませんね……」ソロリソロリ

 ——ギュ

絹旗「流石に、浴槽で二人は狭いですね……」

上条「ん……」

絹旗「でも、超あったかいです」

絹旗「超おやすみです、上条」

 …………
 ……
 …

上条「ふあぁ……朝か……って、ん?」

絹旗「超……」スヤスヤ

上条「なぜに絹旗さんはここで寝ていらしゃるのでしょうか……」

絹旗「いい……感じぃ……」スヤスヤ

上条「……ま、いっか」

上条「俺ももうひと眠りするか」

 …………
 ……
 …


 〜とある高校〜


小萌「……上条ちゃんが補習にきませんねー」

小萌「サボるなんていい度胸なのですよ」

 ——補習をサボってしまった上条は次の補習で、ロリっ子先生に超絞られました。
 ——不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!


【上条の寝床は超狭いです END】

【お話が超あります】


 〜とある学生寮〜


絹旗「……上条は超学校」

絹旗「超暇です」

 ——ゴロン

絹旗「む、ベッドの下に何やら超発見!」

 ——ゴソゴソ

絹旗「……『巨乳ウサギ大乱交』」

絹旗「上条は超巨乳好きなんですかね?」モミモミ

 ——ペラペラ

絹旗「ひゃ……超えっちぃです///」

 ——ペラペラ

絹旗「こ、こんな体勢でも超やるんですか……///」

 ——バタン

絹旗「と、とりあえず、こんな卑猥なものを持っていた上条には超お仕置きです///」

 …………
 ……
 …

上条「ただいまー」

絹旗「超おかえりなさいです」

絹旗「さて、上条。早速なんですが、これは超何なんですか?」サッ

上条「えっ……なぜそれを絹旗が……」

絹旗「ベッドの下から超発掘しました」

上条「えーっと……そ、それはだな……」

絹旗「それは?」

上条「絹旗、実はそのバニーさんのは俺のじゃないんだ」

絹旗「ほォ……では、超誰のなんですかねェ?」

上条「それは、浜面のだ!」

絹旗「浜面、ですか?」

上条「そう! そうなんです! そうなんだよ! の三段活用!」

上条「あいつ、彼女さんに見つかるのが嫌だから、俺に預かっててほしいって」

絹旗「……滝壺さんに超報告ですね」

 ——ピッピッピッ

 〜とある公園〜


滝壺「……」ボー

 ——アンインストール アンインストール オソレヲシラナイセンシノ

滝壺「……ん、絹旗から?」

 ——ポチポチ

滝壺「うん……うん……」

滝壺「め・い・わ・く・か・け・て・ご・め・ん・ね、っと」

 ——ピッ

滝壺「人様に迷惑をかける浜面は応援できない……」


 〜とある学生寮〜


絹旗「さて、私は超浜面のとこへいってきます」

上条「あー俺は……まあ、夕食の準備でもしておくよ」

絹旗「わかりました。超楽しみにしておきます」

上条「いってらー」フリフリ

絹旗「超いってきます」フリフリ

 ——ガチャ

上条「……浜面、お前の墓にはバニーさんのエロ本を置いておくよ」


 〜とある路上にて〜


 ——キャー

浜面「お、悪戯な風。……黒か……学生にしてはなかなかのセンスだな」

 ——チョウキャー

浜面「お、こっちもか——」

絹旗「まさかこんな手で振り向くとは超思いませんでした」

浜面「えっと……絹旗、さん? なぜにそんな怒っているんだ?」ダラダラ

絹旗「さァ、なんででしョうねェ? とりあえず、超一発殴らせてくださァい」

 ——ギュ

絹旗「超窒素パンチ!」

 ——ゴゥ

浜面「ちょ、せ、せめて理由だけで——グフッ!!」

 ——ドサッ

絹旗「……超悪は滅びました」

 〜とある学生寮〜


 ——ゴソゴソ

上条「さて、絹旗が帰ってくる前に俺の秘蔵コレクションを違う場所に隠しておかないとな」

上条「……浜面には悪い事しちまったなー……まあ、今度なんか奢ってやるか」

 ——ガチャ

上条「……どこに隠すべきだ? ベッドはまず見つかるし、辞書をくり抜いた場所に入れるのもちょっと怖いな」

絹旗「でしたら、超いい場所を知っていますよ?」

上条「え、どこだ——って」

絹旗「それはもちろん……」ニコ

上条「いやー絹旗さん。お早いおかえりですね」ダラダラ

絹旗「超焼却炉です!」

 ——ドゴン

上条「がふっ!?」

 ——パタリ

上条「ふ、不幸、だぁー……」カクン

上条「——」

絹旗「全く、男っていう生き物は……」

絹旗「浜面も上条も近くに超可愛い女の子がいるというのに」

絹旗「本当、超馬鹿ばっかりです」


【お話が超あります END】

とりあえず、今日はこれだけ
感想やこんなネタ書いてみたいなのも受け付けてます
……また不採用通知か

皆さんレスありがとうです
レスがこれほど嬉しいものとは思いませんでした

リクエストも受け付けましたので、また書いたら投下しますね

荒らしは
NGでスッキリ

>>28
今、スッキリしました
ありがとうございます

どうも>>1です
なんか書けたんで投下しますね

【上条さんには余裕の事ですよ】


 〜とある学生寮〜


上条「19……20……21……」

 ——ガチャ

絹旗「超ただいまです……って、筋トレするなら超換気してください! 超もわっとします!」

上条「ん? おお……絹旗か……おかえり……」

絹旗「……腕立ては超続けたままなんですね」

絹旗「それにしても、上条はそれなりに筋肉が超あるじゃないですか。今更鍛えてどうしたんですか?」

上条「いや……最近……平和だろ? ……なまらないように……と思って」

絹旗「継続は超力なりって事ですね。では、この最愛ちゃんがお手伝いしてあげましょう」

 ——ノソノソ

絹旗「さあ、私が超乗った状態で腕立て50回です」

上条「おお……これは……かなりくる……」

上条「だが、俺はやってみせる!」

上条「1……2……3……4……」

絹旗「おお! 超乗馬みたいです!」

上条「7……8……9……」

絹旗「流石、上条ですね——んっ」

絹旗(……なんでしょう……なんだか、上条の背中と——擦れ、てっ)

上条「13……14……15……」

絹旗「はっ……んあっ……」

上条「16……ん? どうした、絹旗?」

絹旗「——へ? あ、ちょ、超なんでもありません! あったとしても今日の夕飯、超何かなー程度です!」

上条「そうか? とりあえず、これすぐに終わらせるからもう少しだけ協力してくれ」

絹旗「まあ、超いいですけれど」

絹旗(……大事な部分がなんだか擦れて超気持ちいいなんて死んでも言えませんよ///)

絹旗(——って、私は上条の背中で何を超考えているんですかー!?)

絹旗(これじゃ、単なるビッチじゃないですかー!)

絹旗「上条、私やっぱり降り——」

上条「じゃ、ペース上げるから落ちるなよ。17、18、19、20!」シュッシュッシュッシュッ

絹旗「へ——じゃなくて、私は降りる——んにゃ!?」

上条「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」シュッシュッシュッシュッ

絹旗「ひゃん! んあっ! はぅ!」

絹旗(ちょ、超早すぎますぅぅぅ!!)

…………
 ……
 …

上条「50!」

上条「ふぅ……いい汗かいたな。絹旗、降りてもいいぞー」

絹旗「……」パタリ

上条「へ? どうした、絹旗!?」

絹旗「超……いい感じ……です」ガクリ

上条「絹旗ぁぁぁぁぁ!?」

 ——あの日以来、私は上条の筋トレには付き合わないようにしました。


【上条さんには余裕の事ですよ END】

【超浜面と映画です】


 〜映画館〜


絹旗「ふむ……今日はどの映画に超しましょうか」

浜面「あれ? 絹旗じゃん」

絹旗「うわぁ……」

浜面「そんな冷めた目で見つめないで!」

絹旗「いや、だって浜面ですから超仕方ないじゃないですか」

浜面「お前の俺の扱いって……」

絹旗「とりあえず、ここで会ったのも何かの縁です。超奢れ」グッ

浜面「その握った拳はしまってくださーい!! 超奢りますからー!!」

絹旗「私の口調を超真似しないでください」

 ——ゴスッ

浜面「ごふっ!!」

 …………
 ……
 …

浜面「いてぇ……」サスリサスリ

絹旗「超自業自得です」

浜面「あれ、俺何にもしてないよね?」

絹旗「超黙っててください。もう始まるんですから」

浜面「ひどい……」シクシク

 ——ビー

〜とある公園〜


上条「ん?」

滝壺「……」ボー

上条「おーい、滝壺じゃないか」

滝壺「……あ、かみじょう」

上条「何してんだ?」

滝壺「はまづらを待ってる」

上条「ああ、デートか」

滝壺「うん。土曜日にって」

上条「そっか。それにしても浜面、女の子を待たせ——あれ?」

上条「あのーつかぬ事お伺いしますが、何曜日の約束だったんだ?」

滝壺「? 土曜日だよ」

上条「土曜日の何時から?」

滝壺「13時」

上条「……」パカ

上条「滝壺、この携帯に表示されている日にちと時間はわかるか?」

滝壺「うん。日曜日の13時30分だよ」

上条「ですよねー。上条さん、今日が土曜日だと思ってしまいましたよ」アハハ

滝壺「かみじょう、おっちょこちょいだね」クスクス

上条「って、ちがーう!!」

滝壺「どうかした?」

上条「いやいやいや、どうもこうも浜面は何やってんだよ!」

上条「ってことはあれか? 滝壺はまさか昨日からここで待っていたのか?」

滝壺「うん、そうだよ」

上条「連絡は?」

滝壺「はまづらの携帯に繋がらない。けど、私ははまづらを信じて待ってる」

上条「健気な滝壺に上条さん、両目から汗が止まりませんのことよ」ウウッ

滝壺「かみじょう、泣かないで。はい、ハンカチ」

上条「ううう……ありがとうな、滝壺」

滝壺「どういたしまして」

上条「よし、ちょっと待ってろよ」ピピピ

上条「あ、もしもし初春さんか?」

 …………
 ……
 …

 〜映画館〜

絹旗「だー超つまんねー」ポリポリ

浜面(じゃあ、見なければいいだろう、と俺はツッコまない)

絹旗「いきなりアクションシーンに入りましたが、ただ超ドンパチやれば楽しいとでも思っているんでしょうかね?」ポリポリ

浜面「ポップコーン落とし過ぎだっての——って、聞こえちゃいないか」

 ——トントン

浜面「ん? 誰だよ」

上条「やあ、浜面君」

浜面「え、大将? 奇遇だな」

上条「いや、俺はお前を探していたんだよ」

浜面「へ? それってどういう——」

上条「いいからこっちきやがれ!」

浜面「いたたた!? 大将、ちょ、痛いって!」

絹旗「お、ここの戦闘シーンは超こった演出ですね」ポリポリ

 チョ、キヌハタタスケテー
 トリアエズソトニコイ!
 ギャー……ッテタキツボ!?
 ……イマノハマヅラハオウエンデキナイ
 エ、ナニガドウナッテルンダ!?
 トリアエズハヲクイシバレ
 イヤ、タイショウナンデコブシヲフリカブッテ——
 ソゲブ!
 グハッ!!
 アリガトウカミジョウ
 イイッテイイッテソレジャアナ
 ウン、バイバイ

 …………
 ……
 …

絹旗「あーやっぱり最後で超こけましたか」

絹旗「浜面も超そう思いませんでしたか——って、あれ?」

上条「ん? どうかしたか?」

絹旗「あれ? ここに超浜面がいませんでしたか」

上条「さあ、気のせいじゃないか」

絹旗「んーそれもそうですね。それより上条、売店に超いきましょう!」

上条「そうだな」

〜翌日のとある公園〜


 クスクス
 ナニアレー
 アラテノプレイ?
 ネエ、アレハナニッテミサカハミサカハ——
 オイクソガキ、ミルンジャネェ
 タイホジャン

浜面「う、動けない」

浜面「滝壺ー! 大将ー! とりあえず、誰でもいいから——」

浜面「この縄を解いてくれー!!」

浜面「漏れるー!!」


【超浜面と映画です END】

【未来編 とある二人の新婚生活】


 〜上条家の浴室〜


 ——シャー

上条(……新しく家も建てて、まあ、色々とありましたが)

絹旗「当麻ー? 超入りますよー?」

上条(最愛と結婚できた俺は、今限りない幸せを味わっておりますのことよ)

 ——ガラガラ

上条(そして今日は、結婚して初めての入浴!)

上条(最愛の白く透き通った身体が濡れる様をいざこの目に——)

絹旗「超お待たせしましたー」

上条「……」

絹旗「では早速、背中を超洗い流し——って、どうかしましたか当麻?」

上条「ちがーう!!」

絹旗「ひっ!?」

絹旗「ちょ、超どうかしましたか!?」

上条「いや、背中を洗い流してくれる、それはいいんですよ!」

上条「けど、なんで水着を着ているんだー!!」

絹旗「えっ……だって、その……超恥ずかしいじゃないですか///」モジモジ

上条「何その初々しさ!? 今更じゃないですか!? ベッドの上でのあれは上条さんの妄想だったんですか!?」

絹旗「そりゃ、もう何度もベッドの上で互いの裸を超見ましたよ? けど、当麻のお嫁さんだと超考えると——って、何言わせるんですか!///」

 ——バチン

上条「痛い! 濡れタオルはかなり痛いので止めて!」

絹旗「あうあうあうあうあう///」

上条「ちょ、最愛落ち着いて! ここにオヤシロ様がいるのはおかしいですのことよ!」

絹旗「うぅ……当麻は、超見たいんですか?」

上条「……まあ、無理にとは言わないさ」

上条「けど、俺と最愛はもう夫婦だ。夫婦ってのは互いを包み隠さず、曝け出して、一緒に歩むもんだと思ってる」

上条「そういう恥じらう姿もいいが、俺は最愛の全てを知りたい」

絹旗「そう、ですか……」

上条「でも、さっきも言ったように無理はしなくていい。俺達のペースで、少しずつ進めばいいさ」

上条「またの機会に楽しみをとっておくよ」

絹旗「——当麻、ちょっとこっちは見ないでくださいね」

上条「へ?」

絹旗「またの機会にというのは超ありえません」

上条「それって、どういう……」

絹旗「それは——超こういう事です!」バサッ

上条「——!!」

 上条当麻は自身の目を疑った。
 姿見に映された自分の最も愛するべき存在。
 肩まで届く栗色の髪に隠れた顔はまだ幼さがどことなく残っている。
 しかし、その童顔に宿す瞳は子供のそれではなく、何か決意を秘めた大人の覚悟のようなものを上条当麻は感じた。
 肌は浴室内の熱気に当てられてか、雪原のように白い肌は朱に染まっている。
 僅かに上下を繰り返す、緩やかな二つの丘の頂点には自己主張する桜色の果実。
 その果実の先を下っていき、雪原を渡ると、小さくも深い谷へと行き着く。
 草など一切ない、足を滑らせればそのまま奥へと導かれてしまいそうになる。
 身体全体で四季を表しているかのような姿に、上条当麻は魅了された。
 上条当麻は思う。
 その身体で自分を清めて欲しい、と。

上条「——綺麗だ」

 上条当麻は呟いた。
 そして、自身の語彙力のなさに心の中で嘆く。
 しかし、恥らう彼女の姿を見て、これ以上の言葉があるだろうか。
 どんな言葉を並べても、彼女を表す事は到底できないだろう。

絹旗「超……恥ずかしいです///」

絹旗「それじゃ、お背中を超流しますね」

上条「あ、ああ」

 上条当麻の声が震えていた。
 緊張、からだろうか。
 それは、上条自身でもよくわかってはいない。
 そんな上条当麻の後ろに立つ絹旗最愛は、硬い動きでボディソープが詰められたボトルへと手を伸ばす。
 ポンプを二回、三回と押し、自身の小さな手の平に白濁とした粘りある液体を広げる。

絹旗(確か……こうすると、男の人は超喜ぶんですよね)

 手の平に広がる液体を、絹旗最愛は自身の胸へと運ぶ。
 液体は彼女の身体を包み込むかのように垂れて広がり、自身の体温には程遠い冷たさに絹旗最愛の身体が僅かに跳ねた。

絹旗「んあっ……」

 絹旗最愛の声が僅かに漏れ、浴室内に響く。

上条「さ、最愛?」

絹旗「当麻は……超黙っていてください」

 絹旗最愛は液体を自身の胸の上で踊らせ、泡立てる。

絹旗「では、超……いきます」

上条「お、おう」

 二人の間に痺れるような空気が漂う。

絹旗「ひゃう!?」

上条「——!?」

 そして、二人の身体がぶつかった。

絹旗「超……どう、ですか……? っ……んっ……はぁ……当麻」

上条「あ、ああ……気持ち、いいよ」

絹旗「それは……ふぁ……よかっ……ぁ……た……ん……です」

 上条当麻の背中を絹旗最愛の胸が上下に滑る。
 滑る度に、筋肉で形成された凹凸が絹旗最愛の乳首を刺激する。
 絹旗最愛は体力には自身があった。
 ——暗部組織、『アイテム』に所属していた彼女はその身を守るため、常に鍛錬を繰り返した。
 力尽きた時、それは自身の死を意味する。
 しかし、今はどうだろうか。
 いくら平和ボケしたからと言って、これほどにまで疲弊させるこのやりとり。
 上下運動は主に下半身を使うが、ところがどうだ。
 下半身のみならず、全身の筋肉が笑い、どういうわけか意識すらも朦朧とする。

絹旗(ああ……これは……超死にますね)

 絹旗最愛は理解した。
 自身に死が迫っているという事を。
 そして、自身を死に追いやろうとする存在にも気づいた。
 それは、快楽であるという事を。

絹旗「も……もぅ……んっ……無理……ぁ……です」

上条「へ? 最愛!?」

 絹旗最愛の意識は糸が切れるように、あっけなく落ちた。
 
 …………
 ……
 …

 ——チャプチャプ

絹旗「……あれ?」

上条「お、気づいたか? いやー上条さんびっくりしましたのことよ」

絹旗「あ……私、超いきなり気を失ったんですね」

上条「まあな。ま、気にすんな」

絹旗「今度は超ちゃんと洗いますから」

上条「ははは、楽しみにしてるよ」

上条「それより、もう出るか?」

絹旗「いえ、もう少し一緒に入浴を超楽しみましょう」

絹旗「なんて言ったって、今日は夫婦になって超初めての事ですからね」

上条「これから、色んな初めてと出会うんだろうな」

絹旗「そして、その初めてが超なくなった時、私と当麻はこう言えるでしょうね」

絹旗「幸せだったと」

上条「……そうか、そうだよな。もう、不幸なんかじゃないんだよな」

絹旗「不幸だなんて言葉、私がいる限り、超言わせませんからね」

上条「もし言ったら?」

絹旗「超窒素幻想パンチです!」シュッシュッ

上条「おー怖い怖い」

絹旗「だから当麻——これからも超よろしくお願いします!」

上条「こちらこそ」


【未来編 とある二人の新婚生活 END】

少ないですけど以上です
今日はもう投下はなしですので、また明日になります
感想やこんなネタをやって欲しいという意見があればどんどん書き込みお願いします
ネタのリクエストは全部拾えるかわかりませんのであしからず
では、お疲れ様です

アイテムの日常(絹旗視点で)

上条さんと絹旗で組手

上条さんが絹旗を肩車

上条さんと浜面で絹旗にいたづら

どうも>>1です
とりあえず、リクエストにあった浜面が振られる話ですが、少し改変させてもらいました
浜面だけが不幸な目に遭うのならいいんですが、それは同時に滝壺までもが不幸になってしまいますので
少し長いですが、一本投下します

ちょっとスマフォなんでIDが変わってますが、ご了承ください

【あれ? ここのSSってこんなんでしたっけ?】


 〜とある学生寮〜


 ——ピンポーン

上条「ん、お客さんか? 悪いけど絹旗、ちょっと出てくれないか? 今、手を離せない」

絹旗「超わかりました」

 ——ピンポーン

絹旗「はいはーい。一度鳴らせば超わかりますよ」

 ——ガチャ

絹旗「超どちらさまですか——って、あれ?」

滝壺「やっほ、きぬはた」

絹旗「滝壺さんじゃないですか。超どうかしましたか?」

滝壺「うん、ちょっと二人に相談したい事があって」

絹旗「……わかりました。事情は超中で聞きましょう」

 アレ、タキツボジャン
 カミジョウオジャマスルヨ
 チョウオチャダシマスネ
 キヌハタアリガトウ

 …………
 ……
 …

絹旗「……」ズズズ

上条「……」ズズズ

滝壺「……」ズズズ

絹・上・滝「「「ふぅ……」」」

絹旗「それで滝壺さん、超相談したいとの事でしたが……」

滝壺「うん」

上条「あー俺は外していた方がいいか? 女の子同士の方が話しやすいだろ」

滝壺「そんな事ないよ。それに、これはかみじょうにも聞いて欲しい事」

上条「俺にも? って事は、また浜面か?」

絹旗「滝壺さん、超どうなんですか?」

滝壺「うん、実はそう……」

上条「で、浜面は今回何をやらかしたんだ?」

滝壺「わからない」

絹旗「わからない、ですか?」

滝壺「うん。最近は二人で出かける事もしてない」

滝壺「朝どこかに出かけて、大体日付が変わる頃に帰ってくる」

上条「それって毎日なのか?」

滝壺「うん」

絹旗「体昌がなくとも、滝壺さんの能力を使えばある程度の範囲であれば位置を超掴む事はできますが……」

滝壺「でも、はまづらの居場所はその範囲に引っかからない」

絹旗「という事は、見つかると超不都合がある、と解釈してもいいでしょう」

上条「不都合って、もしかして他のおん——」

絹旗「上条、まだそうだと決まったわけでは超ありません」

上条「……それもそうだな……滝壺、気を悪くするような事を言って悪い」

滝壺「大丈夫。そうやって自分の悪さをちゃんと認めて謝るかみじょうを私は応援してる」

上条「ありがとうな」

絹旗「……」

上条「絹旗、どうした?」

絹旗「いえ、とりあえず滝壺さん。今回の件は私達に超任せてくれませんかね?」

滝壺「いいの?」

絹旗「ええ、それに私達は超アイテムであり、超友達じゃないですか」

上条「俺はアイテムじゃないけれど、滝壺の友達だ。俺も力になってやるよ」

滝壺「二人とも……ありがとう」

絹旗「いえいえ。とりあえず、滝壺さんはこれから超どうしますか?」

滝壺「これから?」

絹旗「そうです。滝壺さんは浜面と超同棲していますが、今の現状だと滝壺さんの気苦労が超耐えかねないと思います」

絹旗「浜面には事前に超連絡しておいて、私達の所へ泊まる事を伝えておけばいいでしょう」

上条「あれ、俺家主なのになんか置いてきぼりだ」

絹旗「上条は今の滝壺さんを見て、超見捨てるつもりですか?」

上条「いやいや、別に俺はそこまで言ってないって」

絹旗「では、超OKという事で。どうですか、滝壺さん?」

滝壺「……うん、私も今はそうしたいかな。それに、きぬはた達ともいっぱいお喋りしたい」

上条(前もそうだったけど……浜面、あいつは一体何してんだよ)

上条(今の滝壺の姿を見せてやりたいよ……ったく)

絹旗「では、超決まりです。それでは早速、滝壺さんの衣類やらを取りにいきましょう」

滝壺「うん。きぬはた、ありがとう」

絹旗「いえいえ」

絹旗「それでは上条、私はちょっと今から滝壺さんの家に荷物を超取りにいってきます」

上条「ああ、気をつけてな」

 ——ガチャ

絹旗「あ、そういえば上条」

上条「ん? 忘れ物か?」

絹旗「いえ、ちょっと聞きたいんですけれど、今日って超何日でしたっけ?」

上条「今日は——日だろ?」

絹旗「そうですか。超ありがとうございます」

上条「何かあるのか?」

絹旗「今度上映する映画が超もうすぐなんですよ」

上条「そっか。それじゃ、その時は俺も一緒にいくよ」

絹旗「超デートですね。楽しみにしてます。では、また」フリフリ

上条「おう、気をつけて。滝壺もな」フリフリ

滝壺「うん。かみじょう、またね」フリフリ

 ——ガチャ

上条「さて……俺は浜面を探しにいくか」

上条「……今回の件はさすがに初春さんに頼るのも悪いな」

 …………
 ……
 …


 〜浜面・滝壺宅〜


滝壺「これだけかな」

絹旗「わかりました。重いものは超私に任せてください」

滝壺「うん。きぬはた、ありがとう」

絹旗「さっきも言いましたが、私と滝壺さんの仲じゃないですか」

滝壺「それもそうだね」

絹旗「この後はどうしますか? 買い物なら、このまま直行でも超いいですよ」

滝壺「なら、スーパーにいきたい」

絹旗「スーパーですか?」

滝壺「うん。かみじょうときぬはたにはお世話になるし、料理ぐらいはしてあげたい」

絹旗「滝壺さん、料理が超できるんですか?」

滝壺「超ではないけれど、ある程度は」

絹旗「それは超楽しみです。では、早速いきましょう!」

滝壺「うん」

 …………
 ……
 …


 〜上条さんもお世話になってるとあるスーパー〜


絹旗「今日の料理は超何にするんですか?」

滝壺「マーボー豆腐なんてどうかな。きぬはたは辛いもの、大丈夫?」

絹旗「ええ、超大丈夫ですよ」

 ——タダイマヨリ、タイムセールヲハジメマス

滝壺「——」ピクッ

絹旗「? 滝壺さん、超どうかしました?」

滝壺「……きぬはた、ちょっとここで待ってて」スタスタ

絹旗「え、ちょ、滝壺さん——」

 ——キョウノメダマハヒキニク、ヒキニクが100グラム50エン!
 ウオォォォォォ
 コンジョー!
 ドキヤガレサンシタドモガァ!
 オレニテメェラノジョウシキハツウヨウシネェ!
 ウワーマキコマレタッテミサカハミサカハ——
 ラストオーダァァァ!?
 キョウハアニキニフンパツシテヤルカー

絹旗「」

 コレガアクトウノビガクダァァァ!!
 コンジョーコンジョードコンジョー!!
 クソッダイイチイガァァァ!!
 マワリガバカヲヤッテイルウチニターゲットヲカクホシマストミサカハ——

絹旗「え、超なんなんですか!?」

滝壺「大丈夫、周囲のAIM拡散力場は記録した」

絹旗「って、滝壺さん! 超あの場所にいくつもりですか!?」

滝壺「——それじゃ、きぬはた。ちょっといってくる」ダン

 ターゲットノヒキニクヲハッケン…
 ナンダナンダナンナンデスカァ!?
 クッ、ナンテコンジョーパワーダ…ダガマケン!
 オレノダークマターニジョウシキハ…クッ!
 アノピンクジャージハマサカ!
 シッテイルノデスカ? トミサカハトナリニイルメイドニサリゲナク——
 ココライッタイノスーパーヲナワバリニスルオオカミ!
 アレハタシカハンガクベントウノハナシデハアリマセンデシタカ? トミサカハ——

絹旗「」

 …………
 ……
 …

滝壺「おまたせ、きぬはた。大量だったよ」ホクホク

絹旗「ソレハ、チョウヨカッタデスネ」

滝壺「どうしたの、きぬはた?」

絹旗「イエ、チョウキニシナイデクダサイ」

絹旗(……滝壺さん、肉弾戦のみならアイテムの中で超第一位じゃないでしょうか)

滝壺「それじゃ、お会計済ませようか」

絹旗「ええ、そうですね」


 …………
 ……
 …


 〜とある学生寮〜


絹旗「超ただいま——って、あれ?」

滝壺「どうしたの?」

絹旗「どうやら超鍵がかかってます。という事は上条は出かけているようですね」

滝壺「鍵はあるの?」

絹旗「ええ、上条から合鍵を頂いてますから、超大丈夫です」

 ——ガチャ

滝壺「きぬはたとかみじょうは恋人同士なの?」

絹旗「こ、恋人!? いえいえ、超そんな関係ではありませんよ!?」

滝壺「じゃあ、どういう関係?」

絹旗「……私はただ、上条の超居候にしかすぎません」

滝壺「でも、きぬはたは上条の事を好きなんだよね?」

絹旗「好きじゃないと言えば超嘘になります……」

滝壺「やっぱり怖い?」

絹旗「……滝壺さんには超適いませんね」

絹旗「私はついこの間まで、超暗部に属していました」

絹旗「生きるために人を殺め、手は真っ赤どころか黒く超染まっているんです」

絹旗「そんな私が、上条と恋仲になる——そんな幸せを感じていいものなんでしょうか?」

絹旗「上条は超許してくれるでしょう。今が大事だ、と超言ってくれるでしょう」

滝壺「きぬはた……」

絹旗「それに、滝壺さんが言ったように、私は超怖いんです」

絹旗「もし拒まれたら、今のこの生活は超続ける事はできなくなる」

絹旗「私は、超臆病者なんです……」

 ——ギュ

絹旗「——あっ」

滝壺「きぬはたはいい子だね」

絹旗「私は……超悪い子です」

滝壺「そんな事ないよ」

絹旗「……滝壺さん」

滝壺「何?」

絹旗「ほんの少し、超お胸をお借りしてもいいでしょうか?」

滝壺「うん、いいよ」

絹旗「超……ありがとうございます」

滝壺「よしよし」サスリサスリ

滝壺「私は、自分の葛藤に苦しむきぬはたを応援している」

 …………
 ……
 …


 〜第十一学区〜


上条「……流石に人一人探すとなると、自分の足じゃなかなか見つからないな」

上条「やっぱり、初春さんに手伝ってもらうか……けど、最近は頼りにしすぎだしな……」

上条「——って、ん?」

 ——オラコッチコイヤ
 チョ、イマハマダハイタツノトチュウナンダヨ
 シルカ!
 イタッ、チョ、ダレカタスケ——

上条「……どこにいっても、ああいった輩ってのはいるんだな」

上条「はあ……サービスですのことよ、本当」ダッ

 …………
 ……
 …

スキアウA「久しぶりじゃねえか、馬面君?」

馬面「浜面だ! って、あれ!? なんか名前表記違ってね!?」

スキアウB「何わけわかんない事ほざいてんだ!」

 ——ゴスッ

馬面「ちょ、いたっ! マジで今は勘弁してくれ! こっちは配達の途中なんだよ!」

スキアウC「そんなん知らねぇんだよ!」

スキアウA「てめぇのグループにやられた借り、今日この場で返してやるよ」

馬面「よければ、返さなくてもいいんだぜ……?」

スキアウB「そんな遠慮するなよ、なあ?」

???「おい」

スキアウC「あん? なんだよてめ——ぐはっ」

馬面「あ、大将!」

上条「って、浜面だったのか……滝壺が心配していたぞ」

浜面「え、滝壺が? ——って、おお! 名前直ったー!!」

上条「? 上条さんは浜面が何を言っているのか理解しかねるんですが」

スキアウA「おいてめぇ、俺らを無視してんじゃねえ!」

 ——ゴオッ

 ——パキン

スキアウA「な!?」

スキアウC「炎が掻き消された……だと」

上条「説明どうも」

上条「にしても炎系統の能力者か……かませ犬としは代表的だな」

スキアウA「だ、誰がかませ犬だこらぁ!!」

 ——ゴオッ
 
 ——パキン

上条「だから効かない——っての!!」

 ——ドゴン

スキアウA「ぐはっ!?」

スキアウC「な、Cー!!」

上条「後は一人だな。全く、上条さんは三人相手なら逃げるのが鉄則だった筈なんですがね」

スキアウC「ちっくしょう!」チャ

スキアウC「うおぉぉぉぉ!!」ブンブン

上条「……ナイフはもっと小振りに使うべきですよ——っと」

 ——ガスッ

スキアウC「がはっ!!」

 ——カランカラン

上条「ふぅ……ま、こんなもんだろ——って、あれ? 浜面」

焼面「——」チーン

上条「……ああ、巻き込まれちまったか」

上条「よっと……、とりあえず運ぶか……」

 ——ズルズル

 …………
 ……
 …


 〜とある公園〜


浜面「う、うーん……はっ!!」

浜面「あ、あれ? ここ、どこだ!?」

上条「お、起きたか」

浜面「って、大将! あ、そっか……さっき助けてもらったんだな」

上条「別にお礼はいいですことよ。それより、浜面」

浜面「どうした、大将? そんなマジな顔して」

上条「一発殴っていいか?」

浜面「へ? え、ええぇぇ!?」

浜面「ちょ、大将! 俺には脈絡がなさすぎて全く意味がわかりません!!」

上条「わかんねえなら教えてやるよ。最近、滝壺を忘れるだろ?」

浜面「な——そ、それは誤解だぜ大将!?」

上条「じゃあ、お前は知っているのか? 滝壺、お前の事で俺らのところに相談にきたんだぞ?」

浜面「滝壺が……?」

上条「ああ、滝壺はお前を心配してるんだよ。それなのにお前はなんだ」

上条「彼女を放ったらかしにして、自分はほいほいとどこかに出かけて」

浜面「……そうか……俺、また滝壺を悲しませちまったんだな……」

浜面「でも大将、これだけは聞いてくれ。俺は別に滝壺を嫌いになった、別れたいと思っているわけじゃないんだ」

上条「……じゃあ、なんでだよ」

浜面「その……これは内密にしてくれよ?」

浜面「実はさ……来週、滝壺の誕生日なんだ」

上条「そうなのか?」

浜面「ああ、——日だ」

浜面「だから俺、滝壺の誕生日に何かプレゼントしてやりたくて配達のバイトしてるんだ」

浜面「貯金はある、けどそれは暗部関係で稼いだ汚い金なんだ」

浜面「そんな汚い金で、俺は滝壺に何かをプレゼントしてやりたくはないんだよ」

上条「……だから、ほとんど家を空けてたのか」

浜面「ああ、そのプレゼントっていうのも、少々値が張るもんでな」

浜面「朝から晩まで働いてぎりぎり買えるかどうかって程なんだ」

上条「……そっか、なんか悪い。お前の事情を知りもしないで、説教しちまった」

浜面「いや、大将の言った事に間違いはねえ。結果的に滝壺を悲しませたんだ」

浜面「だから大将! 俺を殴れ!」

上条「——は?」

浜面「忙しいって理由だけで、俺は滝壺を構ってやれなかった。悲しませた」

浜面「それに、今までの事だってある。彼女がいるってのに、俺は滝壺を裏切るような行為ばっかしてきた」

上条「……わかった」

上条「だけど、浜面——お前も俺を殴れ」

浜面「へ?」

上条「俺はただ感情に任せて、お前を叱る事しか考えてなかった」

上条「浜面は今、前に進んでいる。そんなお前を、俺は遮ろうとした」

上条「だから、お前も俺を殴れ」

浜面「……大将がそれでいいなら」

上条「ああ……じゃ、いくぞ」グッ

浜面「いくぜ、大将」ギュ

 ——バキッ

 …………
 ……
 …


 〜とある学生寮〜


上条「ただいまー……」

絹旗「超おかえりなさい——って、超どうしたんですか!? その顔は!?」

上条「いやーまた上条さんの不幸スキルが発動して、スキルアウトに絡まれましてですねー」

滝壺「かみじょう、濡れタオル使って」ハイ

上条「お、サンキュー滝壺」ドモ

上条「あ、滝壺」

滝壺「どうしたの?」

上条「浜面の件……多分、安心していいぞ」

滝壺「?」

絹旗「という事は、上条も超知ってしまいましたか」

上条「なんだ、絹旗は知ってたのか」

絹旗「私は超最初からですよ」

滝壺「二人が何の話をしているのか、私にはわからない」

絹旗「ま、超気にする事ではありません」

上条「そうそう。それより腹減ったし、夕食作るか」

絹旗「それなら超心配ありません」

滝壺「今日は私が作った」

上条「お、滝壺の手料理か! それは楽しみだな」

絹旗「とりあえず、いつまでも靴履いてないで、超中に入るべきです」

上条「だな。とりあえず、ただいま」

絹旗「超おかえりなさいです!」

 …………
 ……
 …

〜数日後のとある学生寮〜


 ——ピンポーン


上条「……きたな」

絹旗「そうみたいですね」

滝壺「? 今日は誰か来客の予定でもあるの?」

絹旗「まあ、そういう事です。多分、滝壺さんも超知っている人ですから、出てくれませんか?」

滝壺「? ……うん、わかった」トテトテ

滝壺「どちら様ですか?」

 ——ガチャ

浜面「よう、大将って、滝壺!?」

滝壺「あ……はまづら」

上条「」ニヤニヤ

絹旗「」ニヤニヤ

浜面「そこの二人! ニヤニヤすんの禁止!」

上条「おいおい、今は俺達の事なんてどうでもいいだろ?」

絹旗「ええ、私達は空気だと超思ってください」

浜面「くっ……」

滝壺「はまづら……」

浜面「あーもう、仕方ねえな……滝壺」

滝壺「うん、何?」

浜面「まずは——すまん!」

滝壺「はまづら?」

浜面「俺、最近お前に構ってやる事ができなかった」

浜面「心配ばかりかけて、お前に辛い思いをさせちまった」

滝壺「ううん。はまづらがちゃんと謝ってくれたから、私はそれでいいよ」

浜面「それと、もう一つ」

滝壺「もう一つ?」

浜面「ああ、お前って今日が誕生日だろ? だから——」ゴソゴソ

滝壺「あ……」

浜面「ペアのシルバーリングだ」

浜面「ちゃんとした金でお前にプレゼントしたかった。だから最近はずっとバイトで忙しくって……その……」

滝壺「いいよ、はまづら……皆まで言わなくても」

浜面「滝壺……」

滝壺「ねえ、浜面……リング、はめてくれる?」

浜面「え、あ、ああ……ちょっと待ってくれよ」

浜面「その……な、次は俺、もっと大切なリングを送るから。俺にとっても滝壺にとっても」

滝壺「え……それって……」

絹旗「上条、なんかこの部屋暑くないですか?」

上条「だなー冷房壊れたのか?」

浜面「ちょ、外野うるせぇー!」

上条「」ヒューヒュー

絹旗「」フーフー

浜面「茶化すな! ってか、絹旗は吹けてねえよ!」

滝壺「はまづら……」

浜面「あ、悪い、滝壺」

滝壺「ううん。それよりはまづら……」

浜面「ん? どうした?」

滝壺「私、はまづらが迎えにくるのを待ってるから」

浜面「え、それって……」

滝壺「何年かかってもいい。私ははまづらを信じて待つよ」

浜面「……」ジワッ

浜面「——くっ」ゴシゴシ

浜面「ああ、俺も必ずお前を迎えにいく。就職して免許とって、必ずお前のところにいく」

浜面「だから、待っていてくれ!」

滝壺「うん」

 ——ギュッ

上条「……すっかり、二人の世界ですこと」

絹旗「……」

上条「どうした、絹旗?」

絹旗「……上条、私は超聞きたい事があります」

上条「なんだ?」

絹旗「上条は居場所のない私を、超拾ってくれました」

絹旗「こんな他人の返り血に超染まった身体である私を」

絹旗「私は超嬉しかったです。そして私は今、超幸せです」

絹旗「けど正直、私が幸せを掴むなんて超許されない事だと思います」

上条「……そんな事ねえよ」

絹旗「上条ならそう言うと思いました。けど、私が私を超許さないんです」

絹旗「そして最近、私はもっと幸せが欲しいと思うようになりました」

絹旗「私は、それを超抑えようとしました」

上条「なんで、そんな事するんだよ」

絹旗「超、怖いからですよ」

上条「怖い?」

絹旗「ええ、今の関係が壊れてしまい、私の居場所が超なくなってしまいそうで」

絹旗「でも、どうやらそれも、そろそろ抑えが超効かなくなってきたみたいです」

絹旗「鈍感な上条にもここまで話せば、私が何を超言わんとしているか、大体察しはついたんじゃないですか?」

上条「……」

絹旗「沈黙は超肯定とみます」

絹旗「上条、私は超あなたが好きです」

絹旗「友達ではない、もっとその先にある感情です」

絹旗「もっと寄り添って、そして抱き合い、口にするのも恥ずかしい事を超したい」

絹旗「私は、上条とそんな関係に超なりたいんです」

上条「そっか……俺、知らず知らずのうちに、お前を苦しめていたんだな」

絹旗「いえ、上条は超関係ないですよ。これは私の超独りよがりな感情ですから」

絹旗「でも、超聞いてくれてありがとうございます。今日限りで、私はここを出ていきますので」

上条「おい、ちょっと待てよ。俺はまだ何にも答えちゃいねえぞ」

絹旗「え?」

上条「俺は、こう思ってる。どんなに酷い悪党だったとしても、その先の幸せを望んじゃいけないなんてありえない、って」

上条「過去なんか関係ない。今が大事なんだ」

上条「過去の過ちに気づき、今から善人になろうとする事は罪か?」

上条「そんな事はねえ!」

上条「もし、悪党が善人になろうとする事が……悪党が幸せを望んではいけないっていうそんな世界なら——」

上条「俺は、そんな世界をぶち殺す」

絹旗「上条……」

上条「そして絹旗……お前も幸せを望んでいいんだ」

上条「自分の殻に閉じこもる事なんてないんだ——だから」ギュ

 ——パキン

絹旗「あ……」

上条「俺はお前の手をずっと握ってるよ」

上条「決して離さない」

絹旗「……っ……かみ……くっ……じょうは……ひくっ……超……ずるい、です」

絹旗「そ、そんな事……言われたら……超、離れ……られないじゃ、ないですか」

上条「ははは、泣くなよ絹旗」

絹旗「超、泣いてなんか、いないでず!」

 ——ギュッ

上条「わかったわかった。よしよし」

絹旗「超子供じゃ、ありばぜん!」

上条「はいはい」

浜面「……」ジー

滝壺「……」

上条「って、うお!?」

浜面「なんていうか、空気だな……俺達」

滝壺「うん。私達の視線に全く気づいていなかった二人を私は応援してる」

滝壺「そして、きぬはた……よかったね」

浜面「そうだな。大将も絹旗を頼むぜ」

絹旗「超……ありがとうございます」

上条「ああ、わかってるよ」

浜面「よしっ! 今日は皆でパーッと焼肉でもしようぜ!」

滝壺「うん、楽しそう」

絹旗「……ぐすっ……浜面にしては、超いい事言うじゃないですか」

上条「じゃ、早速四人で買出しにでもいきますか」

上・絹・浜・滝「「「「おー!!」」」」


 ——そして、私達は超焼肉パーティーを楽しみました。そして、私はこの日、当麻の超恋人になりました。
 ——不幸じゃない、幸福だな。
 ——不幸だなんて、超言わせませんから。
 ——それもそうだな。
 ——これからも超よろしくお願いします!
 ——こちらこそ。


【あれ? ここのSSってこんなんでしたっけ? END】

とりあえず以上です。
実家のパソコンはネットが繋がってないので、パソコンで書いてからデータをスマフォに送って貼りつけという面倒臭い作業をしております
スマフォなんでIDも結構な頻度で変わりますね……
皆さんにはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします
……最初は1レス完結の予定だったのに……あれ?

むぎのんが絹旗をからかう為に上条さんを誘惑

フレンダ生きてんの?
生きてんなら フレンダフレメアとぬいぐるみとスプラッタ系ゲーム探し巡りと言う名のデート
をストーキングする残りメンバー

どうも、神社で友人から貰ったピアスを紛失してしまい、かなり落ち込んでる>>1です
そして就活も落ちまくっている……
上条さんではないですけれど、不幸だぁ

と、前置きはこれぐらいでそろそろ投下しますね
リクエスト分含めて数話程度ですが、皆さん今夜も楽しんでください

【あ、スフィンクス忘れてた】


 〜とある学生寮〜


スフィンクス「にゃう」

絹旗「……」ジー

絹旗「超にゃー」

スフィンクス「にゃ?」

絹旗「超にゃにゃー」

スフィンクス「にゃにゃー」

絹旗「おお!!」

絹旗「超にゃんにゃにゃん」

スフィンクス「にゃんにゃにゃん」

絹旗「すごいです。超すごいです!」ダキアゲ

スフィンクス「にゃふ」プラーン

上条「……」

絹旗「お前は超天才ですね!」

スフィンクス「にゃっふ」

絹旗「超にゃー」

スフィンクス「にゃー」

上条「あのー絹旗さん?」

絹旗「!?」

絹旗「ちょ、超上条!? いつから超そこにいたんですか!?」

上条「いや、絹旗がスフィンクスを見つめている辺りです。はい」

絹旗「〜〜///」バシバシ

上条「ちょ、いたっ! 殴るな殴るな!!」


 ——皆さんも動物とお話する時は、周りを超見ておきましょう。


【あ、スフィンクス忘れてた END】

【最愛ちゃんの組み手講座 エロを期待した人は超回れ右!】


 〜人気の少ない路地〜


絹旗「さて、超この辺でいいですかね」

上条「なあ、最愛。本当にやるのか?」

絹旗「もちろんです! あ、エロを期待した人は超回れ右です」

上条「? 壁に向かって何を話してるんだ?」

絹旗「超気にしないでください。では、早速始めましょう」

絹旗「上条が超不幸体質というのは、もう言うまでもありません」

上条「ごもっともです」

絹旗「スキルアウトやそれに似たような集団と絡まれるのも超日常茶飯事」

上条「おかげで生傷が絶えませんことよ」

絹旗「そこで今回は、私が暗部で培った超護身術をさらっと説明したいと思います」

上条「おー」パチパチ

絹旗「と言っても、超簡単なものですけれどね。上条は鉄パイプ、スタンガン、ナイフ——この中で一番危ないものと聞かれたら、何を答えますか?」

上条「んーどれも危ないと思うが、ナイフかな」

絹旗「正解は、超スタンガンです」

上条「え、そうなのか?」

絹旗「はい。これは、相手の動きを超早く抑えられるかが鍵なんです」

絹旗「相手の動きさえ抑えてしまえば、後は超やりたい放題ですからね」

上条「そうか。確かに鉄パイプやナイフじゃ、一撃で相手を沈めるには当たり所によっては無理だな」

絹旗「その点、スタンガンは一発与えれば超勝ちです」

絹旗「では、次に敵に超襲われそうになった時を想定しての行動です」

絹旗「例えば、相手は三人。ここは行き止まりで超逃げ場がありません」

上条「絶体絶命ってやつだな」

絹旗「相手の武器は先ほど超挙げた鉄パイプとスタンガン、ナイフとしましょう」

上条「あ、もう詰んだ」

絹旗「追い込まれ、相手も超勝ちを意識して余裕の表情。上条はここからどう行動しますか?」

上条「そうだな……とりあえず応戦するかな」

絹旗「それは超ハズレです。真っ先に死ぬタイプがやる行動です」

絹旗「この場合の最初の行動は——超たーーーすけてーーーーーっっ!!」

上条「!?」ビクッ

絹旗「犯されるーーーーっっ!! 誰かーーーーーっっ!!」

上条「ちょ、ちょ絹旗!? マジで誰かくるって!!」

絹旗「——と、このように大声を超出す事です。上条、今一瞬動きが固まりましたよね?」

上条「そりゃ、いきなりあんな大声を出されたらな」

絹旗「動物の中にも鳴き声で相手を威嚇、自分を鼓舞する習性を持つものがいます。それと同じで、声は相手を超怯ませる事ができるんです」

絹旗「それに大声を出す事で、全身の筋肉が超適度にほぐれるので、恐怖で萎縮していた筋肉が動くようになるんです」

絹旗「そして、助けの声を誰かが聞いて、風紀委員か警備員に超連絡するかもしれません」

絹旗「これで敵側には人がくるかもしれないという考えが超生まれます」

絹旗「それだけでも、生存率は超僅かですが上がります」

上条「なるほど。でも、それでも向かってくるやつはいるだろ?」

絹旗「それは超もちろんです。と言うより、そっちの方が超大半ですけれど」

絹旗「では、超実戦といきましょう。とりあえず、私は三人に分裂する事は超できませんので、一人と仮定します、」

絹旗「と、何故かここに超スタンガンがあります」

上条「……今、どこから出したんだよ」

絹旗「そんな事を聞くなんて、上条は超変態です」

上条「え? 聞いただけなのに?」

絹旗「まあ、それはいいとして、上条はこれを超使って襲う側に徹してください」

上条「お、おう……わかった」バチバチ

上条「って、本当に電気流れるじゃねえか!!」

絹旗「超当たり前です。なんせ実戦訓練なんですから」

絹旗「では、上条が超私を追い詰めたとします」

上条「ああ」

絹旗「超余裕顔ですね」

上条「そりゃ、相手には逃げ場がないんだろ?」

絹旗「それもそうですね。では、超これならどうでしょうか?」スッ

上条「っ!?」

絹旗「今、ちょっとびびりましたね? 私が超右腕を後ろにやった瞬間」

絹旗「上条は今、何を超想像しましたか?」

上条「……何か武器を隠し持っているんじゃないかと思った」

絹旗「そうです。追い詰めたのが単なる一般人だとしても、絶対に武器がないとは超言い切れません」

絹旗「護身用のナイフ、スプレー、もしくは投げつけて奇襲するために、携帯を超手にしているかもしれません」

絹旗「右腕一本を隠すことで、相手の動きを牽制しつつ、相手の思考すら超支配する」ダッ

絹旗「そして、相手へと瞬時に近づき、スタンガンを握った手を握手するように超掴みます」ガシッ

上条「なっ!?」

絹旗「すると相手は超逃げようと手を引こうとします。すると基節骨から手根骨が僅かに超緩むので——」グリッ

上条「いたたたたっ!?」

絹旗「手首をねじ上げると同時に手首の関節部分を自分の親指で超強く押し込みます」

上条「あがっ!?」ポロッ

絹旗「ようはツボです。これは超誰にでもあるので、こうされれば必ず手の力が抜け、そして——」パシッ

絹旗「——相手が超落としたスタンガンをすぐに拾い、超フィニッシュ!」パチン

上条「——っ!!」ビリビリ

上条「——」パタリ

絹旗「——と、超こんな感じです。では、次は上条が追い込まれ——」

絹旗「——って、ついスタンガンのスイッチを超入れてしまいました!?」

絹旗「ちょ、上条!! 大丈夫ですか!?」ユサユサ

上条「——」ユサユサ

絹旗「やばいです、超気絶しています」

絹旗「とりあえず、人間の致死量には設定していませんから、超家まで運んで——」

???「ジャッジメントです!」

絹旗「——げっ、あれは超電磁砲の超相方である変態じゃないですか……」

絹旗「さっきの大声で超本当にきてしまいました」

絹旗「ここは逃げるが超勝ちです」カミジョウセオイ

変態「ちょ、お待ちになりなさい!」シュン

絹旗「だー!! 超不幸です!!」

 ——ダダダ


【最愛ちゃんの組み手講座 エロを期待した人は超回れ右! END】

【超壁ドン!】


 〜とある学生寮〜


上条「夕飯できたぞー」

絹旗「超待ってました!」

上条「今日はふわとろオムライスですことよ」

絹旗「上条のオムライスは超絶品ですからね。お店に出しても超いいぐらいです」

上条「それは褒め過ぎだって。スフィンクスもほら、缶詰」

スフィンクス「にゃー(やべ、これマグロだ)」

上条「それじゃ、いただきます」

絹旗「超いただきます!」

 アニキーキタゾー
 ニャーマッテタゼイ

上条「お、今日は土御門のところは舞夏がきてるんだな」モグモグ

絹旗「超舞夏の料理は、もう言葉では表せないぐらいにおいしいですよね」モグモグ

上条「ま、そりゃそうだろうな。なんってたって、繚乱家政女学校に通ってるしな」モグモグ

絹旗「それでも、私は上条の料理が超一番です」モグモグ

上条「ははは、ありがとうな」モグモグ

絹旗「いえいえ、超本当の事ですから」

 ニャーバンメシハマイカダニャー
 チョ、アニキリョウリガサメルゾー
 マイカノリョウリハサメテモオイシイゼヨ

上条「……」モグ…

絹旗「……」モグ…

 アッ、イキナリソンナトコロハダメダッテアニキ
 クククココガイイノカニャー
 ンアッ、ヤァ…

上条「」スクッ

絹旗「」スクッ

 モウヌレテルゼイ
 アニキワタシハモウイイゾ…

上条「おらぁ、土御門っ!!」

絹旗「盛るんならァ、超時と場所を考えやがれェ!!」

上条「そげぶ!」ドゴン

絹旗「超窒素パンチ!」ドゴン

 ——ビキビキ

土御門「にゃー!?」

舞夏「な、なんだなんだー!?」

 …………
 ……
 …

 ——ええ、まあちょっと大人げなかったなーと上条さんは反省してますのことよ。
 ——超私もです。でも、まさか壁が壊れるなんて超思いませんでした。
 ——色々と気まずいもんを見ちまったな。
 ——超、そうですね……。


【超壁ドン! END】

【だってまだ超中一ですから】


 〜とある公園〜


 ネーカタグルマヤッテヨッテミサカハミサカハアナタニネダッテミル
 チッ、シカタネェナァ
 キャータカイタカイッテミサカハミサカハヨロコビヲテデヒョウゲンシテミル
 オラァ、ベクトルカタグルマァ!
 ハヤイハヤイッテミサカハハシャイデミル!
 ギャハハッ! パパセラレータマジパネェ☆

絹旗「……」ジー

上条「どうした、絹旗?」

絹旗「上条、上条、超上条」

上条「はいはい、なんですか?」

絹旗「肩車を超してください!」

上条「は? 肩車?」

絹旗「はい、超肩車です」

絹旗「ちなみに拒否した場合は——」

上条「ああ、わかったわかった。どうせ、超痴漢! ——とでも叫ぶんだろ?」

絹旗「いえ、上条の服を超破いて私は逃げます」

上条「ちょ、それは上条さんの人権がやばい事になりますので、それは勘弁してください!?」

絹旗「では、超肩車をしてください!」

上条「はぁ、仕方ないな。ほら」

絹旗「超感謝です」ヨジヨジ

絹旗「おー超高いです!」

上条「落ちないように気をつけろよー?」

絹旗「人が超ゴミのようです!」

上条「って、聞いちゃいないか」

 ベクトルジャンプダァ!
 キャーッテミサ——
 ヤベ、ダイイチイトオコサマミエナクナッタ

絹旗「——上条」

上条「いや、無能力者の上条さんにあんな人間離れした事はできませんことよ?」

絹旗「むー……なら、超走ってください!」

上条「それなら大丈夫だ。振り落とされるなよ?」

 ——ダダダ

絹旗「おー私は超風になってます!」

上条「はぁ、はぁ、はぁ——絹旗ー! どれぐらい走ればいいんだー!?」

絹旗「私が超いいって言うまでです!」

上条「くそっ! 泣いても降ろしてやらないからな!」

 ——ダダダ

絹旗「走れー走れー上条当麻ー♪」

上条「——マキバオーかよ! 懐かしいな、おい! 本当に中一かよ!」

 ——ダダダ——グニッ

上条「——へ?」

スチール缶「よう」

上条「しまっ——」

絹旗「ひゃ!?」

上条「——たぁぁぁ!!」

 ——ズテン

絹旗「——!!??」ジタバタジタバタ

上条「いててて——って、絹旗大丈夫か!?」

絹旗「——っこれが大丈夫に超見えますか!?」ナミダメ

上条「あー……悪い。俺の右手で能力が消えてたんだな」

絹旗「うぅぅ……窒素装甲があるから超大丈夫だと油断してました」

上条「本当、ごめんな」アタマナデナデ

絹旗「……まあ、超心の広い最愛ちゃんは許してあげましょう」

上条「それじゃ、お詫びに今日の夕飯はちょっと奮発してやるよ」

絹旗「お! それは超楽しみです。流石、上条です!」

 クソモヤシー! オコサマー! ミサカヲオイテクナヨー!
 ——ベクトルチャクチィ!
 ギャー!
 ——タダイマー! ッテミサカハミサカハ——アレ、ワーストナニヤッテルノッテ——

上条「さて、帰りますか」

絹旗「はい!」

 …………
 ……
 …

滝壺(……楽しそう)ボー

滝壺「ねえ、はまづら」クイクイ

浜面「ん? どうした、滝壺」

滝壺「肩車してほしい」

浜面「へ?」


【だってまだ超中一ですから END】

とりあえず、今日はここまでです

>>65
アイテムの日常(絹旗視点で)
>>68
上条さんと浜面で絹旗にいたづら
>>90
むぎのんが絹旗をからかう為に上条さんを誘惑
>>91
フレンダフレメアとぬいぐるみとスプラッタ系ゲーム探し巡りと言う名のデートをストーキングする残りメンバー

これらに関してはまだ構想中です
できるネタからとりあえず消化していきたいので、まだまだ先になるかもしれません

とりあえず明日なんですが、飲み会に誘われたので夜の投下はないかもしれませんので、ご了承ください

超電磁砲の第3話がようやく放送
田舎って本当に不便です

では超またですノ

あ、すいません
上げてしまいました
ご迷惑をおかけしてすいません

どうも、超>>1です
昨日は楽しかったです
ストレスもだいぶ吐き出せました
でも、熱燗8合にジョッキ生5杯はちょっとえらかったです
帰りにいきつけのコンビニに寄ったら、PALLMALLの赤がなく、仕方なく別のコンビニに寄ろうとしたら職質を受け、タスポなどの身分証明を忘れていたので親に電話され、と色々とありましたですことよ

とりあえず、12時から13時くらいに投下したいと思います
朝じゃねえだろうが!
はい、まったくもってその通りです、すいません
ではまた後ほどノ

自分語りはどうでもいいです

>>116
どうもすいません
とりあえず、投下しますね

【缶チューハイならほろよい、ビールはアサヒ、ワインはメルシャンビストロが超好きです】


 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


絹旗「上条ー」

上条「ん? どうしたんだ、絹旗」

絹旗「寮の壁はどれくらいで直るんですか?」

上条「んーとりあえず業者は最低でも一ヶ月はかかるって言ってたな」

絹旗「壁一枚に超遅くないですか?」

上条「なんか、ついでに寮の点検も兼ねるんだってよ」

絹旗「ま、超仕方ないですね」

上条「しばらくの辛抱だ。悪いけど、我慢してくれ」

絹旗「それは超大丈夫です。正直、学生寮よりこっちの方が超広いですし」

上条「だよなぁ。土御門経由でわざわざ紹介してもらったけど、3LDKを二人でってのはちょっと落ち着かないですことよ」

絹旗「スフィンクスも住み慣れない場所ですが、超大丈夫ですか?」

スフィンクス「にゃーにゃー(俺は大丈夫だ、嬢ちゃん。後、パンツ見えてるぜ)」

上条「とりあえず、今日の夕飯は何が食いたい?」

絹旗「んー超悩みどころですね……」

 ——ピンポーン

上条「え、誰だ?」

絹旗「業者さんでしょうか。もしかしたら、超欠陥でも見つかったのかもしれません」

上条「修繕費がかさむからそれは勘弁してほしいぜ……」

 ——ピンポーン

絹旗「とりあえず、超早く出てあげましょう」

上条「ああ、そうだな」

上条「すいません。どちら様——」

 ——ガチャ

土御門「よう、カミや——」

上条「……」

 ——バタン

 ニャーナンデシメルンダニャー!?

上条「うっせぇエロ御門! てめぇがくると上条さんの不幸指数は鰻登りなんだよ!」

 ヒドイゼヨ! ヘヤサガシテヤッタノニニャーー!

上条「もとはと言えば、てめぇが盛ってたのが悪いんだろうが!」

 ワルカッタニャー! デモ、マイカハノリノリダッタンダニャー!

上条「知るか! ってか、近所迷惑だろうが! さっさとどっかいきやがれ!」

 チガウンダニャー! キョウハカミヤンニオワビノシナヲモッテキタンダニャー!

上条「……お詫び?」

 ——ガチャ

土御門「ふぅ……やって開けてくれたぜよ」

上条「で、お詫びってなんだよ?」

土御門「いやー言葉通りだにゃー。今回は迷惑かけたお詫びにお肉を持ってきたんだにゃー」

土御門「舞夏お墨付きの豪華焼肉セットぜよ。ついでに飲み物も多種多様揃えたんだにゃー」

上条「ようするに、これで水に流せと」

土御門「簡単に言うとそういうことだぜい。後それは、口止め料だにゃー」

上条「口止め料?」

土御門「なんせ男子寮に女子がいたっていうだけで色々と問題が起こるしな」

上条「ま、それもそうだな。こっちも絹旗がいるし、お互いにな」

土御門「それで? カミやんはどこまでいったんだにゃー?」

上条「何がだ?」

土御門「とぼけたって無駄だぜい。カミやんと絹旗最愛が恋仲である事は把握済みなんだにゃー」

上条「……俺、お前に話したか?」

土御門「この土御門元春に隠し事は無駄だぜい」

上条「別に、まだそういった事はしてないぞ。それに、絹旗はまだ中学生だ」

土御門「カミやんは真面目だにゃー」

上条「普通だと思うけどな」

土御門「ま、とりあえず色々とすまなんだぜい」

上条「おう、こっちこそ」

土御門「それじゃーなー」ヒラヒラ

上条「肉、ありがとうな」ヒラヒラ

 ——ガチャ

絹旗「上条、超上条」

上条「ん、どうした?」

絹旗「なんだかこの前聞いた超不快な声が聞こえた気がしたんですが……」

上条「不快な声って……まあ、土御門だよ」

絹旗「やっぱりそうでしたか。と、その手にある袋は超なんですか?」

上条「ああ、これか。なんかこの前のお詫びにって肉を貰ったんだ」

絹旗「飲み物も超沢山ですね……見た事ないものばっかりですが」

上条「それにしてもこれは多すぎる気がするな……片付ける前に痛んじまうぞ」

絹旗「なら、人を呼んで超パーティーしましょう!」

上条「お、それいいな」

絹旗「とりあえず、アイテムの皆を超呼びますね」ピピピ

 ………
 ……
 …


 〜アイテムアジト〜


麦野「暇ねー」

フレンダ「浜面と滝壺はデートって訳よ」

フレメア「にゃあ。大体、絹旗は?」

麦野「あいつは男の家に転がりこんでるわよ」

フレンダ「上条当麻、ね。フレメアもこの前会ってる訳よ」

フレメア「大体、ツンツン頭の人にゃあ?」

フレンダ「そ」

麦野「にしても、平和過ぎるわね」

フレンダ「結局、暗部で動いてた頃が懐かしいって訳よ」

フレメア「んー」

フレンダ「? どうしたの、フレメア?」

フレメア「大体、二人は売れ残りにゃあ?」

麦・フレン「「」」ピシッ

フレメア「にゃあ?」

麦野「フ——」

フレメア「私?」

麦野「フレンダァあああっ!!」

 ——チュドン

フレンダ「——危なっ!? ——って、なんで私って訳よ!?」

麦野「妹の教育は姉であるテメェの仕事だろうがぁぁぁ!!」キュインキュイン

フレンダ「ちょ、それやばいって訳よ!? ここら一帯が吹き飛ぶ!?」

フレメア「にゃあ。大体お姉ちゃん頑張れ」

フレンダ「いや、結局あんたがあんな発言しなけりゃこうはならなかったって訳よ!?」

麦野「フレンダァ……さっさと股開けよ。今ならテメェの×××を焼アワビにするだけで許してやるからよぉ」キュインキュイン

フレンダ「いやいやいや!? だからその威力じゃ焼きアワビどころか、全身消し炭になるって訳よ!?」

麦野「ごちゃごちゃうっせぇんだよ!! いいからさっさ——」

 ——(」・ω・)」ウー! (/・ω・)/ニャー!(」・ω・)」ウー! (/・ω・)/ニャー!

麦野「——あん? ちっ、電話かよ——って、絹旗か」

フレンダ(え、着信音ニャル子?)

フレメア(大体、私の方が似合ってるにゃあ)

麦野「——もしもーし、上条とにゃんにゃん楽しんでるかにゃーん?」

絹旗『ちょ、私と上条はまだそんな事は超してません!』

麦野「まだって事は今後はする予定はあるんだろー?」

絹旗『あうー超墓穴を掘りました……』

麦野「で、何か用?」

絹旗『あ、はい。実は今日、超お肉が手に入ったので、よかったら麦野達もどうかと思いまして』

麦野「へー……ま、暇してたからいってやるわ」

絹旗『超わかりました。今そこにフレンダ達もいますか?』

麦野「あー浜面と滝壺以外、全員いるわよ。フレメアもね」

絹旗『了解です。では、滝壺さん達にはこっちから超連絡入れます』

麦野「はいよ。じゃ、夕方ぐらいにそっち向かうわ」

絹旗『はい。では、超後ほど』

 ——ピ

フレンダ「麦野。結局、電話は何って訳よ」

麦野「なんかお肉が手に入ったから家にこないか、だって」

フレメア「にゃあ。お肉にゃあ」

フレンダ「今日の夕飯は楽しみって訳よ」

フレンダ(絹旗、ナイスタイミング!)

麦野「あ、フレンダのお仕置きがまだだったわね」

フレンダ「」

フレメア「どんまいにゃあ」

 …………
 ……
 …


 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


 ——ピ

絹旗「麦野達、超くるそうです」

上条「そっか……それでも、この肉の量は消費できるか?」

絹旗「多分超大丈夫でしょう——あっ」

上条「どうかしたか?」

絹旗「いえ、麦野達に学生寮にはいないって超伝え忘れました」

上条「ま、メールしとけば大丈夫だろ」

絹旗「そうですね」ポチポチポチ

 …………
 ……
 …


 〜アイテムアジト(一部崩壊)〜


フレメア「にゃあ。大体、外が丸見え」

麦野「修繕費はこいつの貯金から落とすから大丈夫よ」

フレンダ「」ピクピク

 ——(・ω・)SAN値! (/・ω・)/ピンチ!(・ω・)SAN値! (/・ω・)/ピンチ!

麦野「あん? 誰だよって……なんだ、また絹旗からか」

フレメア(大体、メールもニャル子にゃあ)

フレンダ(……今は私がピンチって訳よ)プルプル

麦野「ふーん……あいつら、今は学生寮に住んでないんだとさ」

フレメア「にゃあ?」

麦野「なんか、部屋の壁が壊れたんだって」

フレメア「にゃあ。そうなんだ」

フレンダ(……ごめん、絹旗。私、今日いけないかもって訳よ)ピクピク

 …………
 ……
 …


 〜セブンスミスト〜


滝壺「うん……うん……じゃあ、夕方にはまづらとそっちに向かうね。それじゃ」ピ

浜面「絹旗、何だって?」

滝壺「今日、みんなでご飯にしないかだって。麦野達もくるって」

浜面「そっか。じゃあ、一度荷物置いてから大将の家にいけばいいな」

滝壺「うん。でも、かみじょうときぬはたは今、学生寮に住んでいないんだって」

浜面「え、引っ越したのか?」

滝壺「ううん。部屋の壁が壊れたから一時的に住んでいるみたい」

浜面「じゃあ、迷うかもしれないから早めに向かった方がいいな」

滝壺「そうだね。それよりはまづら、これはどうかな?」

浜面「……俺にはいつも着ているピンクジャージにしか見えないんだが」

 ………
 ……
 …


 〜とある宿(学生寮はただいま工事中)〜


絹旗「滝壺さん達も超了解だそうです」

上条「達って事は、浜面も一緒か」

絹旗「今日は超デートだったらしいです」

上条「そっか。そういや、俺達はデートまだだったな」

絹旗「上条、超酷いです」

上条「悪い悪い。今度一緒にどこか出かけようぜ」

絹旗「超約束です! では、超指切りです!」サッ

上条「はいはい」ギュッ

絹旗「指切りげんまん♪ 嘘吐いたら——超窒素パンチを千発いーれる♪」

上条「リアルでやりそうで上条さん怖いですことよ!?」

絹旗「指切った♪」

絹旗「上条、超楽しみにしてますからね!」

上条「おう。じゃ、皆がくる前に準備を始めるか」

絹旗「超わかりました。私も手伝います」

上条「ああ、じゃあよろしく頼むよ」

 …………
 ……
 …

 ——ピンポーン

上条「はーい」ドタドタ

 ——ガチャ

麦野「よ、上条」

上条「お、麦野か。待ってたぜ」

フレメア「大体、久しぶりにゃあ」

上条「フレメアもな——で」

フレンダ「」

上条「麦野に抱えられているのは——フレンダか?」

麦野「ちゃんと上半身と下半身は繋がっているわよ」

上条「いや、うん。そうじゃないと困る」

麦野「それもそうね。ほらフレンダ、あんたいい加減に自分の足で立ちな」

フレンダ「う、うーん……まだ脚がガクガクな訳よ」

麦野「さっさとしねえとテメェの身体上下に千切って、逆にした杭に上半身だけぶっ刺して無理矢理立たすぞ、こら」

フレンダ「ひっ、そ、それは勘弁って訳よ!?」

上条「相変わらず仲がいいな、お前ら」

フレンダ「そう見えるなら、上条は眼科にいった方がいいって訳よ……」フラッフラッ

上条「遠慮がないって事は、それだけ相手を信頼できてる証じゃねえか」

上条「ま、とりあえず上がってくれよ。立ち話もなんだし」

麦野「ん。それじゃ、お邪魔するわよ」

フレメア「お邪魔するにゃあ」

フレンダ「お、お邪魔するって訳よ」プルプル

上条(フレンダが生まれたての小鹿みたいになってる)

麦野「よ、絹旗」

絹旗「あ、超麦野でしたか」

フレメア「絹旗、久しぶりにゃあ」

絹旗「フレメアも超久しぶりです」

フレメア「大体、スフィンクスも久しぶりにゃあ」ナデナデ

スフィンクス「にゃあ(よう、前に俺のキンタマ凝視してたパツキンの嬢ちゃん)」

フレンダ「や、やっほー……絹旗」

絹旗「……フレンダはまた何か超やらかしましたか」

フレンダ「け、結局そういうことっていう訳よ」

麦野「滝壺達はまだなの?」

絹旗「ええ、今日はどうやら超デートみたいですから」

麦野「うん、それは知ってる。……で、絹旗はどこまで進んだのかにゃーん?」

絹旗「な、だから電話でも言いましたが、は、話す事なんて超ないですよ!?」

麦野「本当かにゃーん?」

絹旗「超本当です!」

麦野「ま、逆に惚気られてもイラつくだけなんだけどね」

絹旗「……じゃあ、なんで超聞いたんですか」

麦野「んー弱み握れるかなってね。……それにしてもここの部屋って一時的に借りてるだけなんでしょ?」

絹旗「? ええ、超そうですよ。どうかしましたか?」

麦野「……いや、一時的にしてはかなりいい部屋だし、二人住みにしてはかなり広いじゃない。間取りはどれだけあるの?」

絹旗「超3LDKです」

麦野「へー……誰かからの紹介?」

絹旗「麦野も一度は超会ってると思いますよ。ほら、グループに属していたグラサン金髪のやつです」

麦野「ああ、あの何考えてるかよくわからないやつか」

絹旗「それが超どうかしました?」

麦野「ううん。別に」

麦野「……」

絹旗「?」

 ——ピンポーン

上条「お、浜面たちだな」

 ——ガチャ

上条「おう、いらっしゃい」

浜面「よっ、大将。今日はありがとうな」

滝壺「かみじょう、きたよ」

上条「今、麦野達もきたところだ。遠慮せずにあがってくれ」

浜面「そうか。じゃ、お邪魔するな」

滝壺「お邪魔します」

フレメア「あ、滝壺に浜面にゃあ」トコトコ

 ——ダキッ

浜面「おっと、フレメアいちいち抱きついてくるなよ」

フレメア「大体、ここが私の定位置にゃあ」

滝壺「なら、私はフレメアを挟んではまづらに抱きつく」

 ——ギュッ

浜面「お、おい滝壺!?」

フレメア「にゃあ、サンドイッチにゃあ」

麦野「……あれー浜面ァ? ……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い——ってか!?」

上条「……なあ、浜面。お前の幻想——いや、現実をぶち殺していいか?」

浜面「いやいやいや、ちょっと待て! ってか、大将には絹旗がいるだろうが!?」

上条「上条さん的に、ここは空気を読んだ方がいいと思いまして」

浜面「お、おう、そうか——って、大将! 麦野のやつを止めてくれ!? あいつマジだ!!」

麦野「私はなぁ、売れ残りじゃねぇぇぇんだよっ!! 周りと天と地ほどの差があって、手ぇぇぇ出されねぇだけなんだよ!!」

フレメア「にゃあ。大体売れ残って、最後は叩き売りにゃあ」

浜面「え、何この子? なんで火にガソリンまいてんの? ねえ、なんで?」

麦野「フレンダァァァァっ!!」

フレンダ「ちょ!? 結局なんで私にくるって訳!?」

絹旗「とりあえず、部屋壊したらフレンダの貯金から修繕費を超頂きますから。そのつもりで」

上条「絹旗、タレは辛口と甘口のどっちにする?」

絹旗「贅沢に超両方頂きます!」

フレメア「にゃあ。私は混ぜて使うにゃあ」

滝壺「私は甘口でお願い、かみじょう」

上条「おう、わかった」

浜面「ちょ、なんでこんな和んでんの!? 追尾型爆弾が今まさに爆発するって時に!!」

フレンダ「け、結局、私はこんな役割って訳よ!!」

麦野「てめぇの自慢の脚を薄くスライスして、鉄板で焼いてやらぁ!!」

フレンダ「カニバリズムは勘弁って訳!?」

 ——ギャー

 …………
 ……
 …

 ——ジュージュー

上条「えーというわけで色々とありましたが……」

浜面「……」ボロッ

フレンダ「……」ボロッ

上条「ま、今日はとにかく騒ぎやがれ! 乾杯!」

上・絹・浜・滝・麦・フレン・フレメ「「「「「「「乾杯!」」」」」」」

 ——グビッ

麦野(あん? これ、ジュースじゃないわね)

絹旗「ぷはー!! なんか超変わった味ですがおいしいですね!」

上条「だなぁ。今度土御門にどこで買ったか教えてもらうか」

浜面(……これって酒だよな? 言った方が……いや、この雰囲気を壊すような真似はやめとこう)

滝壺「——ひっく! ……?」ボー

フレンダ(結局、これも土御門ってやつがもってきたって訳よ)

フレメア「おいしいにゃあ」ペロペロ

スフィンクス「にゃにゃあ(やべ、何この缶詰!? これ、最後の晩餐じゃねえだろうな!?)」

絹旗「お、超肉が焼けてます!」

フレメア「大体、私が食べちゃうにゃあ」サッ

絹旗「な、一番超大きい肉を……」

上条「はいはい、まだ沢山ありますから喧嘩しないでくださいよ」

麦野「おい浜面、どんどん肉焼け。焼いたら私の器に盛れ」

浜面「あ、やっぱりそうなりますか?」

滝壺「大丈夫。むぎのにこき使われるはまづらを私は応援してる」

フレンダ「やばっ、このお肉超柔らかい」

絹旗「結局、口調が変わるほどにおいしいって訳です」

滝壺「ねえ、はまづら——ック」クイクイ

浜面「ん、どうした滝壺って……ああ、あれか」

上条「あれって?」

浜面「いや、ちょっと大将達に土産があってな」

絹旗「超土産、ですか?」

滝壺「うん……ヒック……私が選んだ」

上条「なんか、気を遣わせちまったな」

滝壺「二人には色々とお世話になったから……ヒック」

 ——ゴソゴソ

滝壺「はい、きぬはた。大事に使ってね」

絹旗「超ありがとうです! 早速開けていいですか?」

滝壺「ヒック……うん、いいよ」

絹旗「超なんでしょう?」

 ——ビリビリ

上条「布地? 服か?」

絹旗「そうみたいですね。では、超お披露目です!」

 ——バサッ

上条「白い……バニー?」

滝壺「うん……ひっく……夜ににゃんにゃんする時に使って」

絹旗「な、ななな!?///」

上条「浜面君?」

浜面「いや、落ち着け大将!? 俺が言い出したんじゃないって!?」

上条「本当か?」

滝壺「うん、私が言い出した事だよ、かみじょう……ヒック」

滝壺「私もこれとか色々着て、はまづらに優しくしてもらってる」ギュ

浜面「な、ちょ、滝壺!? 何恥ずかしい事言ってんの!?」

麦野「死ね、浜面」

フレンダ「爆ぜろ」

フレメア「にゃあ」

スフィンクス「にゃあ(そっちの旦那、やるじゃねえか)」

絹旗「……上条」

上条「ん? どうした、絹旗?」

絹旗「上条はこれを着た私を見て、超興奮しますか?」

上条「」ブーッ

浜面「……大将、冷たい」ビショビショ

上条「あ、すまん——って、絹旗さん? 何を仰っているのでせうか?」

絹旗「いえ、私がこれを着たら、上条は超喜んでくれるかなと思っただけです」

上条「いや、えーっと、そのな」

絹旗「やはり、私のこんな超貧相な身体では上条は欲情はしませんか……」シュン

上条(あれ? 絹旗の頭に垂れた犬耳が見えた気が……)

上条「いやいやいや、絹旗はとても魅力的ですことよ?」

絹旗「超本当ですか!」パタパタ

上条(今度は尻尾が見える……うん、疲れてるんだな。きっと)

絹旗「では、今度これを着て超お世話してあげます」

上条「なっ……」


 〜上条の幻想空間〜


絹旗『お客様、今日は超ご奉仕させていただきます』

絹旗『あっ、超すいません!? お客様のおズボンに粗相を……』

絹旗『今、超お拭きしますね——あっ///』

絹旗『お客様のここが超熱膨張していますね///』

絹旗『よろしければこちらのお世話も超してあげますよ?///』ウワメヅカイ

 …………
 ……
 …

 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


上条「——はっ!?」

絹旗「? 超どうしました、上条?」

上条「いや、うん。なんでもない絹旗」

上条(絹旗はまだ中学生絹旗はまだ中学生絹旗はまだ中学生——)

麦野「どうせ、その白バニー着た絹旗でも想像したんでしょ」

滝壺「ヒック」

浜面「大将、バニーは最高だぜ?」

フレンダ「ん? フレメア、何してるって訳よ?」

フレメア「にゃあ。大体、私も二人にプレゼントするにゃあ」ゴソゴソ

フレンダ「プレゼント? あんた、そんなもん用意してたっけ?」

フレメア「ううん。私がいつも持ってるやつをお裾分けにゃあ」

フレメア「上条、上条」クイクイ

上条「絹旗は中学生き——って、なんだフレメア?」

フレメア「私からもプレゼントにゃあ」

上条「お、いいのか?」

フレメア「にゃあ。大体、今後の二人には必要なものにゃあ」サッ

上条「お、ありがとうなって……『GLAMOUROUS BUTTERFLY』?」

絹旗「? 超なんですか、この薬みたいな包装は?」

フレメア「大体、コンドームさんだにゃあ」

上・絹「「」」

フレンダ「ふ、フレメアァァァ!? あ、相手は誰って訳!?」

フレメア「にゃあ? 大体、私に相手なんていないにゃあ」

フレンダ「じゃあ、なんでこんなもん持ってるって訳よ!?」

フレメア「? 何言ってるのお姉ちゃん。大体、乙女の嗜みとしては常識だにゃあ」

麦・フレン「「」」ピシッ

フレメア「にゃあ? 二人とも固まっちゃったにゃあ」

浜面「まあ、でも大切な事ではあるな」

滝壺「うん……ヒック……フレメアはえらいね」ナデナデ

フレメア「にゃあ。気持ちいにゃあ」

麦野「え、なにそれ。乙女の嗜み?」

フレンダ「結局、女として妹にも負けてるって訳?」

麦野「フレンダァァァ! 今日は飲むぞ!!」ゴキュゴキュ

フレンダ「麦野ぉぉぉ! 付き合うって訳よ!!」ゴキュゴキュ

上条「あ、えっと、その……ありがとうな、フレメア」

絹旗「///」

フレメア「どういたしましてにゃあ」

 …………
 ……
 …

滝壺「すぴー……はま、づら……」

浜面「滝、壺……」

フレメア「にゃあ……」

絹旗「えへへ……超、上条と……」

上条「バニー……絹旗……中学生……ぅぅ」

フレンダ「……結局……私には……スフィンクスしか……いないって訳よ……」ギュッ

スフィンクス「にゃあ(そんな事は言っちゃいけないぜ、金髪の嬢ちゃん。ま、今日だけだぜ?)」

麦野「……」

 ——スクッ

麦野「……」トストストス

スフィンクス「にゃー(あん? グラマーな姉ちゃん。風にでも当たりにいくのか?)」

麦野「ん? ああ、悪いわね起こして」

スフィンクス「にゃう(別にいいって事よ)」

麦野「ま、ちょっと野暮用よ。フレンダの事、頼むわよ。小さな騎士さん?」

スフィンクス「なう(おう、任せろって訳よ)」

麦野「ふふふ。じゃ、ちょっと出てくわね」トストストス

スフィンクス「にゃにゃ(気をつけてな)」

 ——ガチャ


 〜とあるアパートの別部屋〜


 ——ガチャ

麦野「はぁーい、今日はご指名いただきありがとうございますにゃん♪」

???「ほう……そこの店は電話もなしにくる非常識な体制なのか?」

麦野「当店の体制としてはサプライズを持たせるために、連絡なしでくる事になってるんだにゃん♪」

???「サプライズを持たせるんだったらこれは失敗だな。俺を喜ばせるならメイド服の着用は必須だ」

麦野「ご心配ありません。私がメイド服を着る代わりに、お客様に冥土をプレゼントする事になっております♪」

???「ほーそれはそれは……でも、そのオプションはお高いんじゃないのか?」

麦野「いえ、そんな事はありません。私共の業界ではなんせ——」キュインキュイン

 ——チュドン

麦野「命一つで済みますからねぇ」

麦野「そっちでも常識でしょ? グループの元リーダー……土御門元春?」

土御門「くくく……全くもってその通りだ。それにしても、よくここがわかったな?」

麦野「あぁん? 舐めた事言ってんじゃねえぞ。ご丁寧に、監視カメラの配線が見えるようにこの部屋まで繋げやがって」

麦野「上条や絹旗達は気づいてなかったみたいだが、私はあの部屋に入った瞬間からきな臭いって気づいてんだよ」

土御門「平和ボケしたから鈍ってると思ってたんだが……なるほど、アイテムリーダーの観察眼は健在って訳か」

麦野「おいおいおい、これぐらいで私の力量を測ってもらっちゃー困るわよ? なんせ私にはとっておきがあるんだからなー」

麦野「で、目的はなんだ? 今更私らアイテムの情報でも集めようってか?」

土御門「それはないな。それだったら、わざわざカミやんの部屋に監視カメラなんて仕掛けないぜ」

麦野「だよなー? それじゃ、やっぱり——」

土御門「ああ、上条当麻だ」

麦野「けっ、上条からてめぇは親友だと聞かされてたが、やっぱり表の世界に住んでいるやつの思考ってか」

麦野「で? 結局幻想殺しが目的ってか? 悪いが、それは許さねえぞ」

麦野「上条自身はどうでもいいが、あいつが消える事で悲しむガキが一人いるもんでねぇ」

麦野「あいつがようやく見つけた、私達以外の居場所——それを壊すってなら、私は容赦しねぇ」

土御門「くっくっくっ……」

麦野「おい、薬でもやってんのか? いきなり笑い出すやつはろくな奴がいないんだがな」

土御門「くっくっくっ……悪い悪い。お前が全く見当違いの事を言ってるからつい、な」

麦野「あん? 見当違いだと?」

土御門「ああ、俺がいつ上条当麻の右腕を狙っているなんて言った?」

麦野「は? そんなもん、上条の名前が出た時点で連想する、決まりきった事だろうが」

土御門「ま、それもそうか。だが、別に幻想殺しを狙っての事じゃないってのは確かだ」

麦野「差し支えなければ、お伺いしてもよろしいかにゃーん?」

土御門「痛みつけて無理矢理聞き出すくせに、よく言うぜ」

土御門「カミやんの住んでいる寮の壁が壊れた事がもう知ってるよな?」

麦野「? ああ、それは聞いたな。確か上条と絹旗が壁パンして壊したって。なんだ、それの腹いせにでもやったのか? くっだらねぇ」

土御門「話は最後まで聞け。別に壁が壊れた事はどうでもいい。俺にも非があるからな」

麦野「じゃあ、何だって言うのよ」

土御門「——見られたんだよ」

麦野「は?」

土御門「舞夏の裸をカミやんに見られたんだ!!」

麦野「え、ごめん。意味わかんない」

土御門「同姓の絹旗最愛ならまあ仕方ない。けどな、異性のカミやんに大切な義妹の裸を見られたんだ!」

麦野「……」ポリポリ

土御門「舞夏の裸を見ていいのは俺だけだ! だから——」

麦野「——だから、監視カメラ仕掛けて、上条の彼女である絹旗の貧相な身体が映るところを見ていた、と」

土御門「そうだ! 舞夏だけ見られたなんて不公平だ!」

麦野「くっだらねぇ……じゃ、とりあえず死ね」キュインキュイン

 ——チュドン

土御門「にゃー!?」

麦野「はぁ……ここらは馬鹿ばっかなのか? ったく……戻って飲み直そ……」トストストス

 ——ガチャ

土御門「……」

土御門「……ふぅ……噂通りの荒っぽさだにゃー」

土御門「あんな奴を相手に毎日使いっぱしられるやつがいるなら見てみたいぜよ」

土御門「ま、麦野沈利にはああは言ったが、俺は嘘吐きだからにゃー」

土御門(本当はカミやんが元暗部組織のアイテムの一員、絹旗最愛と恋人となった——)

土御門(右手の事もあるし、カミやんの馬鹿正直な性格をついて近づいてきたと思うのも仕方ないにゃー)

土御門(ま、どうやらそれも杞憂だったみだいだがにゃー)

土御門(——親友として、それなりに心配はしてるんだぜい、カミやん?)

 …………
 ……
 …

 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


上条「んっ……ん……って、あれ? 寝ちまったのか?」

麦野「お、上条おはようにゃーん」グビグビ

上条「ああ、麦野。って、他の皆も熟睡だな」

麦野「そりゃ、そうでしょ。だって飲み慣れない酒なんか飲むから」

上条「え? これってジュースじゃないのか?」

麦野「中身だけ入れ替えたみたいね。ま、大体どこの馬鹿がやったかは想像つくけどね」

上条「土御門のやつ……」

麦野「ま、それはいいとして飲みに付き合えよ上条」トクトク

上条「いやいやいや、酒とわかってて飲みませんのことよ!?」

麦野「ああん? 何を今更言ってんだ。てめぇら全員既にこの酒に手ぇつけてんだ」

麦野「飲まねぇと、てめの学校の教師に言うぞ、こら」

上条「うぅ……わかりましたですことよ」

麦野「よろしい。ほら、上条。乾杯」

上条「ん? あ、ああ。乾杯」

 ——チン

上条「んぐっ……んぐっ……」

麦野「お、いい飲みっぷりじゃない。ほら、もっと飲め」トクトク

上条「くっ……こうなりゃやけだ!」

麦野「そうそう。男はそうでなくっちゃ」

麦野「……ねえ、上条?」

上条「どうした?」

麦野「……この子の事、よろしく頼むわね」

絹旗「超……いい感じぃ……」スースー

上条「……」

上条「……ああ、もちろんだ」

麦野「ふふふ、ありがとうね。ほら、朝まで飲むぞ。女の私に負けてぶっ倒れんなよ?」

上条「よっしゃ! その挑戦、受けて立つ!」

麦野「ひぃひぃ言わせてやんよ」

 …………
 ………
 …

 ——翌日、皆なぜか頭を超抱えていました……いたたた……。
 ——上条さんは……うっぷ……。
 ——……なぜか、上条と麦野が小一時間程キッチンとトイレに超立てこもっていました。
 ——肉を超食べ過ぎたんですかね?
 ——上条さんに水をください……。
 ——フレンダァァァ……ちょ、タオルくれ……。
 ——ま、色々とありましたが、超楽しかったです!

【缶チューハイならほろよい、ビールはアサヒ、ワインはメルシャンビストロが超好きです END】

どうも以上です。
毎度短くてすいません
夜、投下できたらしますね

……麦のんのキャラがなんかぶれてる気がするんですが、皆さん的にはどうですかね?

乙です。
自分語りは気にしない、でも方言とかはなるべく出さない方がいいかも?
>>1はあの辺の人かな?

どうも、超>>1です
今から投下しようと思うんですが、人はいますかね?
内容に関しましては、リクエストにあったアイテムの日常(GirlsTalkVer)と小ネタ一本です
アイテムの日常は男にはつまらない内容かもしれませんが……
量的には昼間に投下したものの半分くらいです

>>139
あ、方言混ざってましたね
癖はなかなか抜けないです
場所は……近い所と遠い所の両方、小説やアニメの舞台に使われてますね【人】←

居るぜ

>>142
あ、よかったです
では、投下していきますね

【ちょっと動いただけでヤバイと思うのですよ、はい】


 〜とあるアパートの姿見前(学生寮はただいま工事中)〜


絹旗「んー」ジー

 ——クルッ

絹旗「この位置だと超見えますね……」

 ——クルッ

絹旗「お、このポーズなら見えそうで超見えないですね」

絹旗「スフィンクスモ超そう思いませんか?」

スフィンクス「にゃあ(いや、嬢ちゃん。俺からはどの角度でもばっちり丸見えだ)」

 ——ガチャ

絹旗「次は超ジャンプしてみましょう」グッ

 ——ピョーン

絹旗「……流石にジャンプすると、どの角度でも超見えてしまいますね……」

上条「……」

絹旗「前屈した場合だと、どれくらいで超見えるんでしょうか?」

 ——グニ

上条「……」

絹旗「……上条」

上条「……なんでございましょうか、姫?」ダラダラ

絹旗「怒らないので、超正直に答えてください。——いつから見ていました?」

上条「えーっとですね……超ジャンプあたりからでございますですよ?」ダラダラ

絹旗「ほう……」ジリッ

上条「あのー……姫?」ダラダラ

絹旗「とりあえず、超黙って殴られてください」グッ

上条「え、ちょっ、怒らないって——」

 ——ドゴン

上条「——ぐふっ!?」

 ——ドサリ

上条「」

絹旗「ふぅ……怒らないとは言いましたが、殴らないとは超一言も言ってませんよ」

絹旗「全く……上条は超エロいです!」


【ちょっと動いただけでヤバイと思うのですよ、はい END】

【背伸びしたいアイテムの面々】


 〜アイテムアジト〜


 ——ガチャ

絹旗「おーなんかここにくるのも超久しぶりですね」

フレンダ「結局、絹旗は上条にぞっこんって訳よ」

絹旗「そりゃそうですよ。なんせ私の超大事な人なんですから」

フレンダ「けっ、からかいがいもないって訳よ」

麦野「ほら、あんたらさっさと入りなさいよ。後ろつっかえてるんだから」

絹旗「おっと、これは超すいませんでした」

滝壺「こうやって皆で集まるのも久しぶりだね」

フレメア「女子会にゃあ」

麦野「みんな、何か飲む?」

フレンダ「あれ? 麦野が優しいって訳よ」

麦野「ねえ、誰か縄とホース持ってきて。こいつ縛り上げてボテ腹になるまで水注ぎ込むから」

フレンダ「ちょ、それ拷問って訳よ!?」

フレメア「はい、麦野。縄とホースにゃあ」サッ

麦野「お、フレメアはいい子だにゃーん。どっかの脚線美馬鹿とは大違い」ナデナデ

フレンダ「妹が真っ先に麦野についた!?」

フレメア「にゃあ。大体、私は姉の失敗を見て成長する」

麦野「おーなるほど。って事は、あいつにも一応存在理由はあるんだな」

フレンダ「わ、私の価値って結局なんなのって訳よ……」

滝壺「大丈夫。大した価値がないフレンダを私は応援してる」

フレンダ「滝壺……それ、大して慰めになってないって訳よ……」

絹旗「あーそういえばここに映画のディスクを超置いたままでした……少しずつ上条の家に移動させた方が超いいですね」

フレンダ「絹旗に関しては結局、他人事って訳よ……」

麦野「はいはい。冗談もこの辺にして、あんたらさっさと何が飲みたいか言いなさい」

絹旗「あ、では超コーヒーでお願いします。砂糖は超多めで」

フレメア「にゃあ、大体ジュースならなんでもいいにゃあ」

滝壺「私は紅茶……むぎの、私も手伝う」

麦野「そう? ありがとう——」

フレンダ「……ぅ」

麦野「——はぁ……フレンダ、お前は飲み物いらないのか?」

フレンダ「え、私もいいの?」

麦野「冗談ぐらいわかりなさいよ……ったく、水責めがいいならそれでもいいけどさ」

フレンダ「いやいやいや!? じゃ、じゃあ、ミルクティーがいいって訳よ」

麦野「はいはい。じゃ、適当に座って待ってなさい」

 …………
 ……
 …

麦野「はい、お待たせ」

滝壺「はい、きぬはたはコーヒーの砂糖入りでフレメアがジュース……オレンジだけどよかった?」

絹旗「超ありがとうございます」

フレメア「大体、大丈夫。ありがとうにゃあ」

滝壺「フレンダはミルクティーだよね?」

フレンダ「ありがと——って熱っ!?」

滝壺「大丈夫?」

 ——ギシッ

麦野「お湯の温度考えずに淹れたから、火傷には気をつけなさいよ。で、今日は絹旗が何か相談があるんだって?」

絹旗「はい、超その通りです」

フレンダ「それって、上条にも言えないって訳?」

絹旗「そうですね。それに、超聞いたとしても多分わかんないでしょうから」

麦野「ふーん……それって、上条が男だから?」

絹旗「流石、麦野ですね」

滝壺「という事ははまづらも無理……」

フレメア「にゃあ」

麦野「なるほどね。で、上条にも浜面にも相談できない、その質問の内容ってのはなんなの?」

絹旗「えっと……実はですね……超お化粧をしてみたいんです」

麦野「やらなくていい。はい、終了」

絹旗「え、ちょ、超なんでですか!?」

麦野「あんたにはまだ必要ないって事だよ。いい? 化粧ってのは元々、見せたくないものを隠すためにやるんだよ」

フレメア「にゃあ。大体、見せたくないものって何?」

麦野「目の下のクマとかそばかす。後、肌荒れとか…そういったお肌のトラブルよ。女にとっては天敵と言っても過言じゃないわ」

フレンダ「でも、麦野は化粧してるよね? 結局、それって必要があるって訳?」

麦野「今すぐ蹴飛ばそうかと思ったが……まあ、フレンダの言ってる事は正しいわ」

フレンダ「け、結局、危機一髪だったって訳よ」ガクブル

滝壺「大丈夫。むぎのの発言にいつも怯えるフレンダを私は応援してる」

麦野「で、私はたまに肌が荒れちゃったりするから…ファンデーションをのせたり、リップを使ったりしてるのよ」

絹旗「でも、超そうは見えません」

麦野「そりゃ、してないように見えるよう気を遣ってんだよ」

麦野「勘違いした馬鹿が、これでもかってぐらいに顔中ベタベタにした姿、あんた達も見た事ぐらいあるでしょ?」

フレメア「大体、見ているだけで暑苦しいにゃあ」

麦野「そうでしょ? 密林のジャングルでカモフラージュを目的とした、フェイスペイントじゃないんだよ」

麦野「で、話は戻すけど絹旗? 若いうちからの化粧っていうのは、逆に肌を傷める原因になるの」

麦野「だから絹旗には化粧なんて必要ないし、他の三人ももちろん必要ないわよ」

絹旗「けど、私だって後数年したら超必要にはなりますよね?」

麦野「まあ、それはそうね」

絹旗「じゃあ、その必要な時になって困らないように予習しておくのがいいんじゃないでしょうか?」

フレンダ「結局、後で困るのは嫌って訳よ。悪い芽は早めに潰しておきたいし」

フレメア「にゃあ」

滝壺「私もそろそろ必要になるし、教えてほしい」

麦野「はぁ……たくっ、仕方ない連中ね。でも、覚えてても損はないか……シャケ弁、今度奢ってもらうからね」

絹旗「超了解しました!」

フレンダ「結局、楽しみにしてるといいって訳よ」

滝壺「嫌々言いながらも、ちゃんと皆の意見を聞いてくれるむぎのを私は応援してる」

フレメア「大体、初体験だから楽しみだにゃあ」

麦野「じゃあ、私の化粧道具持ってくるから、机の上綺麗にしといてね」スッ

絹・滝・フレン・フレメ「「「「はーい」」」」

 …………
 ……
 …

麦野「とりあえず、私が見本を見せるからわからなかったら随時質問して」

絹旗「……なんか、超いっぱいありますね」

麦野「これが普通よ。数年したら、あんたもこういうのを買え揃えなくちゃならないんだから」

フレンダ「結局、私には無理かもって訳よ」

麦野「別に全部を覚える必要はないわ。今日はさわりの部分だけだから」

麦野「じゃあ、化粧の流れについて説明するわよ」

麦野「まず初めに洗顔ね。これはわかると思うけど、しないと汚れた上に化粧する事になるから肌には悪いの」

麦野「そして次がスキンケア。洗顔後、タオルで水気を拭き取った肌に化粧水や乳液で肌に水分を与える」

滝壺「化粧水と乳液の違いって何?」

麦野「化粧水は肌に水分を与えて、乳液はその水分を逃がさないための膜だと思ってくれていいわ。保湿って聞いたことがあるでしょう?」

滝壺「うん。雑誌とかにもよく載ってる」

絹旗「でも、乳液って夏場は超暑そうですね。ようは肌にラップを超してるようなものじゃないですか」

フレメア「汗だくだくになるにゃあ」

麦野「正直、乳液はなくても大丈夫なのよ」

フレンダ「結局、どういった場面で使う訳よ?」

麦野「これは人それぞれの肌質によるんだけど、基本的に私は冬場に使うわ。冬場は乾燥するからね」

麦野「後、乳液は少量でいいから。お肌には保湿が大事だけど、度を過ぎると油でぎとぎとになるから逆に見栄えが悪くなるから注意ね」

絹旗「まあ、元々人の肌には油分が僅かに超含まれてますからね」

麦野「そ。じゃあ、次にいくわよ」

麦野「次はベースメイク。さっき化粧水などで整えた肌に、化粧の下地になるものを塗っていく」

麦野「下地は化粧のためだけでなく、肌を守る効果や毛穴を隠せたりするの」

麦野「最近じゃUVカットの効果が含まれたものとかもあるから、これは用途にあったものを選ぶように」

フレメア「……くんくん」

フレンダ「? どうしたって訳よ、フレメア?」

フレメア「この化粧下地っていうのなんかいい匂いがするにゃあ」

フレンダ「へー……あっ、本当って訳よ」

麦野「だからって口に入れようと——って、滝壺!」

滝壺「……駄目?」

絹旗「いや、超駄目ですから、滝壺さん」

麦野「フレメアやフレンダならまだしも、滝壺までそういった行動取ると、流石に対処しきれないわ」

フレンダ「え、私って麦野にそんな目で見られてたって訳?」

麦野「正直、フレメアの方がしっかりしてる」

絹旗「それは超同感です」

フレメア「にゃあ。じゃあ、私が今日からお姉ちゃんにゃあ」

フレンダ「皆ひどいって訳よ……」

滝壺「大丈夫。皆に弄られるフレンダを多少は応援してる」

フレンダ「滝壺まで……」シクシク

麦野「はいはい。じゃ、続きいくわよ」

麦野「今までのほんの下準備。女だけでなく、最近じゃ男でもやってるやつはいるから」

絹旗「え、男が化粧水ですか?」

麦野「そ。でも、最低限の身だしなみとしてはいいと思うわ。絹旗だってカサカサ肌の男と潤いある肌の男だったらどっちを選ぶ?」

絹旗「……私は上条だけで超いいです」

麦野「あー……うん。聞いた私が馬鹿だったわ」

滝壺「私もはまづらだけでいい」

麦野「いや、もうお前ら二人ちょっと黙れ——で、話が少し脱線したけど、次はファンデね」

麦野「肌を綺麗に見せるためには欠かせないファンデだけど、塗り方によってはただ厚みだけが増して汚く見えるから気をつける事」

麦野「ファンデにも種類があってパウダー、リキッド、クリーム、エマルジョン、スティック——私はパウダータイプを使ってるわ」

絹旗「同じファンデなのに、なんでそんなに種類が超あるんですか?」

麦野「これも化粧水とかと同じで、万人共通じゃないからね。自分の肌にあったのをおすすめするわ」

麦野「ちなみに私のパウダータイプは軽く伸びがあって、肌触りもベタつかないの」

フレンダ「もう、頭がパンク寸前って訳よ……」

フレメア「にゃあ……」

麦野「あんたらが化粧をする頃が楽しみね。後、パウダータイプなんだけど、市販にで売ってるものには基本的にスポンジがついてるわ」

麦野「けど、私としてはパフを使う事をお勧めね。手早く済ませられるし、仕上がりも自然なの」

麦野「でも、持ち運びには不便だから、自宅ではパフ。外出先ではスポンジで化粧直しっていう使い方もあるわ」

麦野「片側の頬からつけ始める事。そして、内側から外側に向かって、撫でるように伸ばす」

麦野「目の下、耳の上、小鼻から耳の中央、顎から耳の下へとパフを滑らせる。反対側の頬も同様にね」

麦野「額はパフに残ったファンデで伸ばす。そして、細かい部分の小鼻や目の周りはパフの折り目を上手く使って隙間のないように」

麦野「そして仕上げにパフを広げて、顔全体を撫でるように滑らす。この時、ファンデは付け足す必要はないからね」

麦野「と、まあ……これぐらいね。後はファンデを馴染ませるために手の平で顔を包み込むように軽く抑えて完成」

麦野「で、ここまでは基本となる部分。大体の女性が同じで、後は個々によってカバーしたいところが違ってくるから——って」

絹旗「……」

滝壺「……」

フレンダ「……」

フレメア「……」

麦野「——おい、あんたら息してる?」

絹旗「いえ、もうなんていうかですね……超別次元の話ですね」

滝壺「私は、もうはまづらがいるから別にいいや……」

フレンダ「私、スプレー一本でメイクできるものが開発されるのを待つって訳よ」

フレメア「にゃあ。大体、私にはまだ遠い未来の事にゃあ」

麦野「あんたら散々教えろって言ってたくせに……って、滝壺はさり気なく惚気てんじゃねえよ」

麦野「ま、とりあえず途中まではやってやる。アイラインやつけまつ毛とかはやりたいやつがやるっていう事で」

 …………
 ……
 …

絹旗「むーなんか超違和感ありますね。それに、化粧の際は能力を一々切り替えなくちゃならないのが超不便です」

麦野「私もあんたの能力忘れてたわ。あれじゃ、何度やっても落ちるわな。違和感は最初のうちは仕方ないでしょうね。慣れよ、慣れ」

滝壺「……」ジー

麦野「滝壺もさっきから鏡見すぎだ」

滝壺「私、変わってる?」

麦野「あんたの場合はひとつひとつのパーツが整い過ぎなのよ。化粧で隠すんじゃなく、さり気なく飾るぐらいが丁度いいの」

フレンダ「ねえ、麦野! 私は結局どうなってる訳?」

フレメア「にゃあ」

麦野「二人は肌の質自体が東洋人とは違う。それこそ、滝壺以上に薄く塗るぐらいで映えるのよ」

フレンダ「って事は、綺麗って訳?」

麦野「まあ、正直女の私から見ても賞賛に値するわ」

フレンダ「えへへ……綺麗だって……綺麗だって」

フレメア「お姉ちゃん、テンションがうざいにゃあ」

麦野「外面はいいのに、ああやって舞い上がらなければそこそこの女のなんだがな。フレンダは……」

絹旗「……」

麦野「? 絹旗、どうかした?」

絹旗「いえ、超なんでもありません」

麦野「そ。じゃあ、さっさとここ片付けるわよ」パンパン

絹・滝・フレン・フレメ「「「「はーい」」」」

 …………
 ……
 …

 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


 ——ガチャ

絹旗「超ただいまです」

上条「おう、おかえり——って、あれ?」

絹旗「超どうかしましたか?」

上条「いや、絹旗化粧してるのか?」

絹旗「ええ、アイテムの皆で麦野に教わりました。変ですかね?」

上条「いや、そんな事ないですことよ。上条さん、もっと絹旗が好きになりました。はい」

絹旗「な、何を超恥ずかしい台詞を吐いてるんですか///」バシバシ

上条「いたっ!? ちょ、叩かないで!?」

絹旗「はあ、でも化粧は超こりごりです」

上条「ん? 何かあったのか?」

絹旗「いえ、超何もなかったです……ただ……」

上条「ただ?」

絹旗「いえ、変に背伸びしなくても、私は私のペースでいけばいいと超思ったんです」

絹旗「私はまだまだ子供です。正直、高校生の上条とは超釣り合わないと思っていました」

絹旗「この前、テレビで女性の魅力を超磨くにはどうすればいいか、と流れていたんです」

絹旗「それを見て私は麦野に相談し、化粧までしてもらいました」

上条「なるほどなー。けど、さっき絹旗も言ったけど、自分のペースでいいと思うのですよ。上条さんは」

上条「それに、俺は絹旗に言ったよな? どんな事があっても離さない、って」

絹旗「超、そうですね。例えどんな姿だろうと、上条は私を見捨てるような事はしないと超信じてます」

上条「ああ、信じてくれ。今も、そしてこれからもな」

 ——ギュッ

絹旗「……超、あったかいです」

上条「今日の上条さんは超幸福ですことよ」

絹旗「ふふふ……超真似しないでくださいよ」

上条「上条さんは絹旗のこの口調が超気に入ってるんです」

絹旗「じゃあ、超仕方ないですね」

上条「そうですことよ」

スフィンクス「にゃう(あっつ……誰か冷房入れてくんね?)」

 ………
 ……
 …

 ——今日は超あったかったです。
 ——明日もあったかいといいな。
 ——私と上条ですから、超なりますよ。
 ——それもそうですね。


【背伸びしたいアイテムの面々 END】

超以上です
他のSSに比べて更新は早いんですかね?
皆さんにご迷惑をおかけしていないか、ちょっと心配です

感想、ネタのリクエスなどは随時募集中です
可能な限りはリクエストに応えたいと思います
では、また昼か夜にお会いしましょう
おやすみなさいです

どうも、超>>1です
……1日に10杯以上コーヒーを飲まないと落ち着きません
一方通行にも引けを取らないカフェイン中毒者です

昨日の夜に投下しようと思いましたが、寝落ちしてしまいました
申し訳ありません
今回も少ないですが、とりあえず投下しますね

【魔人の目覚めが超遅すぎた日】


 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


絹旗「上条、超上条ー」

上条「どうした、絹旗?」

絹旗「私、思うんですが、学生寮からこっちに超引っ越してもいいんじゃないですか?」

上条「んー……上条さんもそう思うんですが、そもそも学生寮を離れてもいいのか?」

絹旗「いいんじゃないですか? そもそも、全員が全員必ずしも学生寮に超住んでいる訳じゃないですよね?」

上条「まあ、確かにな。青ピの奴もパン屋の下宿だし、学校側に届出を出せば大丈夫か」

絹旗「家賃の方も私が割り勘しますから、超大丈夫でしょう」

上条「よし。じゃあ、今度小萌先生に手続きとかの話をしておくよ」

絹旗「超お願いしま——」

 ——ピンポーン

絹旗「あれ、超お客さんですかね?」

上条「ま、とりあえず上条さんが出ますことよ」

 ——ピンポーンピンポーンピンポーン

上条「はいはい。一回で聞こえてますよー」

 ——ドタドタ

上条「どちらさまでせうかー?」

 ——ガチャ

インデックス「——とうまぁぁぁー!!」

 ——ガブッ

上条「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

インデックス「なんで! 引っ越したって! 私に報告しないのかな!?」ガブガブガブ

上条「ちょ、いたっ、い、インデックスさん!? ワンワンみたいに何度も噛みつかないで!? も、毛根が、上条さんの未来が!?」

インデックス「そんなの! 知ったこっちゃ! ないんだよ!」ガジガジガジ

上条「い、いだだだだだだっ!?」

 ——トコトコトコ

絹旗「上条、どうかしまし——って、超何をやってるんですか!?」

インデックス「む。あなた、誰なのかな!? なんでとうまの家にいるのかな!?」

絹旗「私は絹旗最愛——って、今はそんな事は超どうでもいいです! 上条から超離れてください!」グイグイグイ

インデックス「嫌なんだよ! これは制裁なんだよ! 構わないでほしいんだよ!」ガリガリガリ

絹旗「ちょ、なんて力ですか!? くっ、この!!」グググ

上条「ぎゃぁぁぁぁ——不幸だぁぁぁぁぁ!!」

 ………
 ……
 …

上条「……」ボロッ

インデックス「私の名前はインデックスって言うんだよ!」

絹旗「絹旗最愛です。——って、超偽名ですよね?」

インデックス「魔道図書館としての正式名称はIndex-Librorum-Prohibitorum。魔法名はdedicatus545——献身的な子羊は強者の知識を守る、って意味なんだよ!」

絹旗「魔道? 魔法名? えっ、上条。この子は超あれですか? 超電波ってるんですか?」

インデックス「む。初対面相手に失礼かも。とうまも何か言ってほしいかも!」

上条「いやーそのですね、色々とありまして……それよりインデックス。お前、イギリスにいたんじゃなかったのか? なんで学園都市にいるんだよ?」

インデックス「あっちの事が一通り落ち着いたから、今日は観光できたんだよ。それで観光ついでにとうまの顔を見にきたんだよ」

上条「インデックス一人でか? 神裂やステイルはどうしたんだよ」

インデックス「かおりは銃刀法違反でくろこに連れていかれて、ステイルは煙草を吸っていたらこもえに捕まったんだよ」

上条「あー……それはご愁傷様としか言えないな」

インデックス「それで! なんでとうまは学生寮にいないの!? とうまに会えると思ってウキウキ気分で学生寮に向かったら、作業服着たおじさん達がいた時の私の気持ちがとうまにわかる!?」

上条「えっと、悪い。実は学生寮の壁が壊れちまって……今はここに住んでいるんだ」

インデックス「それでも、私に一言連絡を入れておいてほしいかも! それと——」

インデックス「——このボブっ子は誰なのかな!? なんで、とうまと一緒にいるんだよ!?」

絹旗「ちょ、さっき自己紹介を超しましたよね!?」

インデックス「知らないんだよ! というか、女としてそのミニはどうかと思うんだよ! ビッチってやつなのかな!?」

絹旗「な、突然やってきた超失礼なシスターですね! これは、見えそうで見えないように超計算されているんです! ビッチじゃありません!」

インデックス「結局、下心丸出しの男の視線を集めてるかも! ビッチって訳なんだよ!」

絹旗「だぁぁぁ! どっかの脚線美自慢の口調を超真似しないでください! この似非シスター!」

インデックス「え、似非!? あなた、失礼かも!?」

絹旗「それは超こっちの台詞です!」

インデックス「なんなの!」

絹旗「超なんですか!」

上条「はいはい。喧嘩はそこまでにしてください。上条さんが不幸になる前に」

上条「で、インデックスにもう一度紹介するけど、この子は絹旗最愛」

絹旗「ふん!」

上条「機嫌治してくれよ、絹旗……で、だ。今は絹旗がお前に代わって居候してる」

インデックス「な!? とうま、それってどういう意味なのかな!?」

絹旗「言葉通りですよ、超似非シスター……って、代わって? って事は、この似非シスターも上条と一緒に超住んでいたんですか!?」

インデックス「ふふん。私が初代居候なんだよ」

絹旗「……まな板張っても出るものは超ないですよ」

インデックス「ま、まな板じゃないもん!」

絹旗「超まな板です。ま、初代居候の座は似非シスターに超譲ります」

インデックス「ふん。負けを認めたんだね」

絹旗「いえ、別に超どうでもいいです。なんせ私は——」

 ——ギュッ

絹旗「上条の超恋人ですから♪」

インデックス「」

上条「ちょ、絹旗、いきなり抱きつくなよ」アセアセ

絹旗「いいじゃないですか。超恋人なんですし」

インデックス「と、とうま……?」

上条「ん? ああ、悪いインデックス。どうした?」

インデックス「わ、私の聞き間違えかな? そ、その子ととうまが恋人だって……」

上条「いや、本当だぞ」

インデックス「」

 ——トコトコ

スフィンクス「にゃあ(あん? おう、久しぶりじゃないか——って、どうしたんだ嬢ちゃん?)」

スフィンクス「にゃにゃー(おい旦那。この嬢ちゃんは何で固まってるんだ?)」

上条「あれ? おーい、インデックスさーん?」

絹旗「……」

絹旗「……はぁ」スクッ

 ——トコトコ

上条「へ、あれ、絹旗? どこか出かけるのか?」

絹旗「ええ、ちょっとその辺を超ぶらぶらしてきます——それと」

絹旗「——そこの似非シスター。まだ聞く耳が残っているなら、超言っておきます」

絹旗「私はあなたの挑戦を超受けましょう」

インデックス「……」

絹旗「ま、結果は超見えていますがね。ですが、私だったら後悔は超したくありません」

絹旗「その気持ちを伝えるかどうかは、あなたの判断に超任せます」

絹旗「では、超でかけてきますね」

 ——ガチャ

インデックス「……」

上条「? 上条さんには絹旗の言っている事がよくわからなかったのですが……」

インデックス「……そう、なんだよ」

上条「……インデックス?」

インデックス「……あの子の、言う通りなんだよ。私は後悔はしたくない、かも……」

インデックス「……だから私は、最後まで戦うんだよ!」

インデックス「——とうまっ! 聞いてほしい事があるんだよ!」

 ………
 ……
 …


 〜とある公園〜


絹旗「さて……超何をしましょうか」

絹旗「浜面と滝壺さんは確か超デートだと言っていましたし……となると麦野達のところにでもいきましょうか……」

 チャントハナシヲキイテマスカ!
 アア、キイテルヨ。ダカラハヤクタバコヲカエシテクレ…

絹旗「ん? あれは上条の担任の超ロリっ子先生じゃないですか」

 ——トコトコ

小萌「この前は逃げられてしまいましたが、今日は逃がさないのですよー!」

ステイル「はぁ……だから僕は逃げないと言っているだろう……だからいい加減煙草を返してくれないか? ニコチンが切れて死にそうなんだよ」

小萌「そう言ってまた逃げるつもりですね! そもそも喫煙は二十歳からと決まっているのです!」

ステイル「イギリスでは十四歳からだ」

小萌「そんな見え透いた嘘に引っかかる先生じゃありません! それにイギリスは十六歳からなのです! 後、ここは日本なのですよ!」

ステイル「なんだ、知っているのか」

小萌「山盛り灰皿(ホワイトスモーカー)という異名は伊達じゃないのですよ——って、話を脱線させないでください!」

ステイル「僕が脱線させたわけじゃないだろ……はぁ、いつになったらあの子の所に戻れるんだ……」

小萌「そんなにシスターちゃんの事が心配ですか? そもそも好きなんですか?」

ステイル「っ!? い、いきなり何を言い出すんだ!?」

小萌「違うのですか?」

ステイル「はぁ……僕はあの子の護衛であって、そういった不純な感情は一切持ち合わせてはいない」

小萌「そうですか。それを聞いて先生は嬉しいのです♪」

ステイル「? なぜ君が嬉しがるのか、僕には理解できないんだが……それと、見世物じゃないんだ。用がなければ帰ってくれないかい?」

絹旗「それは超すいませんでした。バーコードみたいな刺繍に耳たぶが超垂れそうな程のピアスをした神父を見たのはこれが超初めてなので、つい見入ってしまいました」

ステイル「……君は僕に喧嘩を売っているのかい? もしそうだったらいいだろう。その喧嘩を買ってあげようじゃないか。支払いは君を消し炭にするって事でいいかな?」

絹旗「超遠慮しておきます。もし私に手をだそうものなら、私の彼氏が超黙っていませんよ?」

小萌「……あれ? 上条ちゃんと最近よく見る人なのですか?」

絹旗「超その通りです。あなたは上条の超担任ですよね?」

小萌「そうなのです。先生は月詠小萌と言います」

絹旗「絹旗最愛です。上条がいつも超お世話になってます」

小萌「いえいえ。絹旗ちゃんは最近稀に見ない、礼儀正しい子なのですよ。……それより、絹旗ちゃんは上条ちゃんの彼女さんなんですかー?」

絹旗「ええ、超その通りです。ついでに超同棲してます」

小萌「ど、同棲ですか!?」

絹旗「はい、朝昼晩と超一緒です」

小萌「はわぁ……最近の若い人は進んでいるのですよー……とりあえず、先生としては清きお付き合いをお願いするのです」

絹旗「まだそういった事は超ないですし、上条もあの様子では超手は出してきませんから安心してください」

小萌「まあ、上条ちゃんなら先生は安心なのです。それよりも、先生はちょっと心配があるのです……」

絹旗「? 超心配ですか?」

小萌「いえ、ですね……上条ちゃんは色んな人からモテるのですよ……その中には好意を寄せている人も少なくないのです。先生のクラスも例外ではないのですよー」

絹旗「流石、超上条です。私は超鼻が高いです」

小萌「とりあえず、身の回りには気をつけてくださいなのです。一部の病んだ女の子が危害を加えるかもわかりませんし」

絹旗「それなら超大丈夫です。私はこう見えても超LEVEL4ですから」

小萌「そうですか。ですが、女の嫉妬というものは怖いので、一応気をつけてくださいなのです」

絹旗「超了解しました」

ステイル「……君は、あの上条当麻と付き合っているのかい?」

絹旗「ええ、今の話、超聞いていませんでしたか?」

ステイル「……ふん、あの男が誰と付き合おうが、僕には関係のない事だ。ただ、この人が言ったように、悲しむ女性はいるだろうね」

絹旗「……超、そうみたいですね」

ステイル「……その反応からすると、あの子にも言ったのか」

絹旗「ええ。私は嘘は超つかないタイプなんで」

ステイル「全く……あの男の周りにいると、僕の仕事が増えて困るよ」スクッ

絹旗「あの似非シスターの所にいくなら、30分から1時間ほどは時間を置いたほうが超いいですよ」

絹旗「後、上条の学生寮が修理中なので、ここのアパートに超向かうといいです。どうぞ」カキカキ

ステイル「……とりあえず、例は言わないでおくよ。これでさっきの罵倒の言葉はなかった事にしておこう」スッ

絹旗「超どうもです」

小萌「あ、まだ話は途中なのです!」タタタ

ステイル「いい加減に付き纏うのは止めてくれないか?」スタスタ

小萌「そうはいかないのです! それに、これじゃ先生があなたの煙草を奪ったみたいになるじゃないですか!」

ステイル「実際にそうだろう。そして、そう思うなら煙草を返してくれると嬉しいんだが」

小萌「それは駄目なのです!」

ステイル「結局、どっちなんだ……」

 ソモソモタバコハセイジンシテカラデスネ——
 ソレハミミガクサルホドニキイタ——

絹旗「……なかなか超似合ってるじゃないですか、あの二人」

絹旗「さて、次はどこに超向かいましょうか」

 …………
 ……
 …


 〜風紀委員第177支部〜


神裂「ですから! 私は今急いでいるんです!」

白井「規則は規則! それなりの罰則は覚悟してくださいですの!」

神裂「くっ……私の七天七刀より、どう見てもあなた方能力者の方がよっぽど危険ではないですか!?」

白井「もちろん、危険と判断された能力者はこちらで捕縛しておりますの。しかし、能力者は能力さえ出さなければ相手側に危害を加えることはまずありえませんの」

白井「いくら鞘に収めているとしても、刀はそこにあるだけで相手に恐怖を植え付ける……違いまして?」

神裂「っ……しかし、爪を出す獣より、爪を隠す獣の方がよっぽど危険ではありませんか!?」

白井「あら、それでしたら刀も同じことですわ。鞘を抜けば隠れた長い爪がその姿を見せますの」

白井「そもそもこのゲストIDも偽装ではありませんか? 神裂火織、十八歳……わたくしからして、どう見ても結婚適齢期を過ぎていると思いますの」

神裂「わ・た・し・は・じゅ・う・は・ち・で・す!!」

白井「本当ですのー? ですが——」

 ——バシン

白井「い、痛い……ですの……」

固法「いくら違反者だからって、相手を蔑むような事は言わない……すいません、私の後輩がご迷惑をおかけして」

神裂「あっ、いえ……私にも非があるので、そんな頭を下げないでください」

固法「そうですか? って、ほら、白井さんもちゃんと謝りなさい」

白井「……申し訳ありませんですの」

固法「膨れっ面で謝らない。ちゃんと——」

神裂「あ、もう謝罪は結構です。とりあえず、私はどうすればいいですか?」

固法「そういえば急いでらしたんですよね。仕事ですか?」

神裂「いえ、仕事ではありません。私……そして、私の友人を助けてくれた者へ会いに」

固法「そうですか。とりあえず、違反は違反ですので、刀はこちらで一時的に預かるという形でここは収めませんか?」

神裂「……致し方ありませんね……わかりました。では、後日この街を去る際にこちらに寄らせていただきます」

固法「わかりました。こちらで大切に保管させてもらいます。とりあえず、書類に名前などの記入だけお願いしてもいいですか? 本人確認にもなりますので」

神裂「はい。お手間をおかけして申し訳ありません」

固法「いえ、こちらこそ」

初春「やっぱり固法先輩だと仕事が早く済んで楽ですねー」

白井「初春ぅー? まるでわたくしが仕事できないと言っているように聞こえるんですの?」

初春「え、そうじゃないんですか?」

白井「初春ぅぅぅ!!」

初春「きゃー!? 頭の花を毟らないでください!!」

固法「ちょ、あなた達! 支部内で暴れない!」

 …………
 ……
 …

 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


インデックス「……」

上条「……あのーインデックスさん?」

インデックス「とうまはちょっと黙っていてほしいんだよ」

上条「あ、そうですか。はい」

上条(絹旗がいなくなってからずっと会話なし……さすがの上条さんも落ち着かないですことよ)

スフィンクス「にゃう(旦那。まあ、後は頑張れよ。俺は昼寝するぜ)」

インデックス「……ふぅ……ようやく、決心がついたんだよ」

上条「……決心?」

インデックス「うん。とうまに話したい事があるんだよ」

上条「俺に? って、それだけのためにずっと黙っていたのか?」

インデックス「それだけなんてちっぽけ事じゃないんだよ。私にとっては一番大事な事かも」

上条「……よくわからないのですが、うん。とりあえず話したい事があるなら言ってみろよ」

インデックス「もう……簡単に言うんだから……でも、そうだね。さっさと吐き出して楽になるんだよ」

インデックス「単刀直入で言うんだよ。私は……とうまの事が大好きなんだよ!」

上条「そりゃ……上条さんも好きですことよ?」

インデックス「多分、とうまが思っている好きと私が思っている好きは違うと思うんだよ」

インデックス「私の思っている好きは、異性に対するそれと……さっきの子が思っている好き、なんだよ」

上条「……インデックス——」

インデックス「優しい言葉なんていらないんだよ。今、そんな事言われたら……私、諦めがつかないんだよ。だから、すぱっと言ってほしいかも」

上条「……」

インデックス「これは私だけのためじゃない……あの子のためでもあるんだよ……とうま」

上条「……わかった」

上条「インデックス」

インデックス「うん」

上条「……俺にはもう好きな人がいる。だから、インデックスのその想いを受け止めることはできない」

インデックス「その人の名前を聞かせてもらってもいいかな?」

上条「絹旗最愛」

インデックス「とうまは、その子の事を世界で一番愛しているのかな?」

上条「ああ、愛してる」

インデックス「例え、世界が敵になったとしても、とうまはその子の事を守るって誓えるかな?」

上条「ああ、誓う。俺の右手をかけてでも」

インデックス「そっか……うん、わかったんだよ」スクッ

上条「もう……いくのか?」

インデックス「うん……でも、まだ学園都市にはしばらくいるから」

上条「そっか……暇があれば飯食いにこいよ。沢山、用意しておくから」

インデックス「楽しみにしてるんだよ——あ、それとね——」

インデックス「——二人が式を挙げるなら、私達の教会を使ってほしいんだよ」

上条「……ああ、その時はよろしくな」

インデックス「任せてほしいかも……それじゃ、ね」

上条「ああ、またなインデックス」

インデックス「うん、ばいばいなんだよ、とうま」

 ——ガチャ

インデックス「ばいばい、なんだよ……とうま」トコトコ

絹旗「あっ……」

インデックス「……終わったんだよ」

絹旗「超、そうですか……」

インデックス「心配しなくても、大丈夫かも」

絹旗「……先程は似非シスターなんて言って超すいませんでした」

インデックス「別に気にしていないんだよ。私もビッチとかなんて言って悪かったんだよ」

絹旗「いえ、私も超気にしていませんから」

インデックス「……さいあい……とうまをよろしく頼むんだよ」

絹旗「……ええ、超任せてください……インデックス」

インデックス「ふふふ……シスターとして言わせてもらうんだよ。……二人の人生という名の旅路に幸あれ」

絹旗「超、ありがとうございます」

インデックス「今度は友達として遊びにいこうね」

絹旗「その時は、また連絡を超してください」

インデックス「うん……それじゃ、またね」

絹旗「超またです」

 ——タッタッタッ

絹旗「……」

 ——トコトコ
 ——ガチャ

絹旗「超、ただいまです……」

上条「おう、おかえり——」

 ——ギュッ

上条「——っと……どうした、絹旗? いきなり抱きついてきて」

絹旗「超、ごのままで……超いざぜで…ぐすっ……ぐだざい……」

上条「お前……泣いて——」

絹旗「泣いでなんが超いまぜん!」

絹旗「私……インデックスに……あんな……ひっく……自信満々に……言っでおぎながら……っく……」

絹旗「私……上条が超離れるんじゃ、ないかって……超……こわぐて……」

絹旗「まだ……独りになるんじゃないがっで……!」

上条「絹旗……」

上条「……俺はお前を独りになんかさせないさ」ナデナデ

絹旗「超……本当でずがっ……?」

上条「本当だ。だから、また笑った顔を見せてくれよ……」

絹旗「わがりまじた……でも、もう少し……超待ってで……ぐだざい……」

上条「大丈夫ですことよ。上条さんの心は絹旗の虜なんだ」

上条「いつまでも待っているさ」

 …………
 ……
 …

 〜とあるアパート前〜


 ——トコトコ


インデックス「——あっ……」

ステイル「終わったのかい?」

インデックス「うん……知ってたんだね」

ステイル「まあ、ちょっとね」

神裂「インデックス……ステイルから話を聞きました」

インデックス「えへへ、みんな知ってるんだね……ちょっと恥ずかしいかも」

インデックス「それより……かおりはいいの?」

神裂「……私はあなたのように強くはありません」

インデックス「そっか」

神裂「……ええ」

小萌「……シスターちゃん」

インデックス「こもえも心配してくれてありがとうなんだよ」

小萌「いえ、そんな事ないのですよ」

インデックス「ねえ、小萌……わがまま……言ってもいいかな?」

小萌「ええ、シスターちゃんの頼みなら先生できる限りお手伝いするのです」

インデックス「ありがとうなんだよ。……じゃあ、今日は小萌の家で沢山お肉が食べたいかも」

小萌「わかりました。先生、今日は奮発しちゃいます!」

インデックス「嬉しいんだよ」

小萌「そうと決まれば、神裂ちゃんとステイルちゃんも一緒に囲みましょうなのですよ!」

神裂「そんな、ご迷惑ではありませんか?」

ステイル「……ステイルちゃん……」

小萌「ええ、もちろんです! 食事はみんなで食べた方がおいしいのですよー!」

神裂「では、お邪魔させてもらいます」

ステイル「……まあ、たまにはこういうのもいいだろう」

小萌「それじゃ、早速買い出しに向かうのですよ!」

インデックス「うん!」

 …………
 ……
 …


 ——私、上条を超離したくないです。
 ——心配せずとも、上条さんは離さないですことよ。
 ——インデックスのためにも超幸せになりましょう。
 ——俺達のためにも、な。


【魔人の目覚めは超遅すぎた日 END】

超以上です。
……禁書のキャラって口調が個性的なので、なかなか難しいですね

今日の夜なんですが、諸事情によりこれるかわかりません
では、またノ

どうも、超>>1です
……いまだにくぅ疲の意味がわかりません

今日の投下は二本です
リクエストにあったフレンダとフレメアのデートと黒夜の登場です
リクエスト通りの内容とは言えないと思いますが、今回も楽しんでいってください
とりあえず、9時頃に投下します
ではまたノ

くぅ疲の意味は知らなくてもいい。イヤマジで

>>190
超了承です

では、投下しますね

【姉、輝く日(上条と絹旗は超お休み)】


 〜第二十二学区〜


麦野「……」スタスタ

 ——イチャイチャ

麦野「……」スタスタ

 ——イチャイチャ

麦野「」ブチッ

麦野「——カップルカップルカップル……」

麦野「……そんなにいちゃつきたかったらぁラブホ入って×××に××××ブッ挿して猿みたいに盛ってろやぁぁぁ!」キュインキュイン

 ——チュドン
 ——キャー

麦野「——ちっ!」スタスタ

麦野「滝壺も浜面もデート。絹旗に上条も今日は初デートだなんだでいない」

フレメア『大体、二人は売れ残りにゃあ?』

麦野「——誰が売れ残りだぁぁぁ誰がぁぁぁ!」キュインキュイン

 ——チュドン
 ——ダ、ダレカジャッジメントヲ…

麦野「ったく……金髪姉妹でも呼んでファミレスで駄弁るか……」

 ——ハレテヨカッタッテワケヨ
 ——ニャア、ダイタイドウカン

麦野「あん? ——って、フレンダ達いるじゃない」

フレンダ「結局、久しぶりに姉妹でお出かけって訳よ」

フレメア「にゃあ。大体、二人の時間ってあまりなかったからね」

フレンダ「……フレメアには本当に心配かけたって訳よ」

フレメア「大体、お姉ちゃんが無事なら私はそれでいいにゃあ」

フレンダ「フレメア……」

フレメア「にゃあ。だから今日は沢山遊ぶ」

 ——ギュ

フレンダ「……ふふふ、その通りって訳よ」

フレメア「にゃあ。じゃあ、最初はスプラッターゲームをしたいにゃあ」

フレンダ「結局、姉の私には勝てないって訳よ」

フレメア「大体、負けないにゃあ」

 ——トコトコ

麦野「……」

麦野「あいつらも暗部に縛られてたしね……」

麦野「ったくよ……こういうのは私のキャラじゃないだろ」

麦野「そうよ。これは二人が何か事件に巻き込まれて、せっかくの姉妹デートが壊されるってのが心配ってわけじゃなくて、何か弱みを見つけるためだ」

 ——コツコツ

 …………
 ……
 …


 〜第二十二学区のとあるゲーセン〜


フレメア「——にゃあにゃにゃにゃにゃにゃにゃあ!」

 ——バババン

フレンダ「ちょ!? 敵の動きがありえないって訳よ!?」

フレメア「大体、視覚に頼っちゃいけない。心の目にゃあ」

 ——バババン

フレンダ「え、敵が画面に出てこない!? 倒す速度がやばいって訳よ!?」

フレメア「にゃあ。New record!」

フレンダ「私、一桁——って、上位ランクが全部フレメア!?」

フレメア「ふふん♪」

 …………
 ……
 …

麦野「……おいおい、ありゃ妹の方が使い方上手いじゃないの」

麦野「フレンダも暗部で何度も触ってるってのに……まあ、モノホンとは感触が違うだろうけど」

麦野「フレメアがアイテムだったら楽だったんじゃ……って、私は何考えてんだ」

麦野「ちっ……部下はすっかり平和色に染まってるってのに、アイテムトップの私はいまだに人を道具としか見れないなんてよ」

麦野「全く……情けないわね……」

 …………
 ……
 …


 〜とある人形店〜


フレメア「にゃあ。お人形さんいっぱい」

フレンダ「ここは種類が多いからね。私御用たちのお店って訳よ」

フレメア「お姉ちゃん。この人形、スフィンクスにそっくりにゃあ」

フレンダ「本当ね。よかったらフレメアにプレゼントするわよ」

フレメア「いいの?」

フレンダ「結局、姉としてあまり構ってあげられなかったからね」

フレメア「にゃあ。お姉ちゃん、ありがとう♪」

フレンダ「いいって訳よ♪」

 …………
 ……
 …

麦野「……あれ? なんかあの二人見てたら目から汗が……」

麦野「……今度からフレンダには優しくしてやろう……うん」

 …………
 ……
 …

フレンダ「あぁ……結局、こうやって大きい人形に抱きつくのが至福の時って訳よ」ギュー

フレメア「にゃあ。大体、人肌恋しいから?」

フレンダ「そうそう。結局私も男はほし——って何言わせるって訳よ!?」

フレメア「大体、私は一言も男なんて言ってないにゃあ」

フレンダ「ってか、私は部屋に飾るタイプだし! 夜に人形抱いて寝るのは麦野って訳よ」

フレメア「にゃあ。とりあえず、何かのフラグが立った気がするにゃあ」

フレンダ「? 結局、フレメアの言いたい事がよくわからないって訳よ」

フレメア「にゃあ。大体、私もわかんない」

フレメア「それより、皆にお土産買いたいにゃあ」

フレンダ「お土産?」

フレメア「にゃあ。大体、最近は色々とお世話になってるし」

フレンダ「それもそうね。私も選ぶって訳よ」

フレメア「じゃあ、お金は半分ずつ出すにゃあ」

フレンダ「わかったって訳よ」

フレメア「じゃあ、これはスフィンクスのお土産にするにゃあ」

フレンダ「? それ、フレメアのプレゼントなのにいいって訳?」

フレメア「にゃあ。私は別にいいにゃあ」

フレンダ「わかったって訳よ。じゃあ、スフィンクスにはこの人形と猫缶買って、フレメアは別にもう一つ選ぶって訳よ」

フレメア「大体、いいの?」

フレンダ「少しは姉に見栄を張らせなさいって訳よ」

フレメア「大体、わかった。じゃあ、私これがいい」

フレンダ「ゲコ太って訳ね。ま、フレメアぐらいの年頃はこれが好きだもんね」

フレメア「お姉ちゃんもゲコ太好きだったにゃあ?」

フレンダ「昔はよく集めたんだけど、結局中学生には子供すぎるって訳よ」

フレメア「ふーん。大体、よくわかんない」

フレンダ「別にわかんなくってもいいって訳よ」

 …………
 ……
 …


 〜常盤台中学女子寮〜


御坂「——む!」

白井「どうかされましたか、お姉様?」

御坂「なんかゲコ太同時に私も馬鹿にされたような……」

白井「きっと、気のせいですわ……そ・れ・よ・り——」シュン

 ——ダキッ

御坂「なっ、ちょ、黒子!?」

白井「最近は風紀委員の仕事でお姉様分が減っていますの。ですので今日はたーっぷりとお姉様の温もりをこの黒子めに感じさせてくださいませ」

御坂「んぁ……ちょ、や、やめ……変なとこ……やっ——」ビ…

白井「——ぐへっ……ぐへへへへへへ——おっねぇさまぁぁぁぁぁぁっ!!」

御坂「——めろって言ってるでしょうがぁぁぁ!!」ビリビリ

白井「おふぅぅぅぅぅ!! この刺激! 久しぶりですのぉぉぉぉぉ!!」ビクンビクン

御坂「なっ……!? そんな、私の電撃が効かない!?」

白井「ふふふ……今日はまだ始まったばかりですの」ジュルリ

御坂「ひっ——」

 イヤァァァァ
 オネェェェェサマァァァァ

 …………
 ……
 …


 〜第二十二学区〜


フレンダ「フレメア、今日は楽しかった?」

フレメア「にゃあ。大体、満足」

フレンダ「それはよかったって訳よ」

フレメア「またいこうね、お姉ちゃん」

フレンダ「もちろんって訳よ!」

 …………
 ……
 …

麦野「結局、一日あの二人を見ていただけか」

麦野「はあ……私も男でも作ろうかね——ん?」

 オイ、アノキンパツデイインジャネ?
 ダナ

麦野「ったくよ……せっかくのハッピーエンドを汚すなよ」

麦野「やっぱり私はこういうのが性に合ってるのかねー?」

 ——スタスタ

 …………
 ……
 …

スキアウA「相手はガキ二人だ。俺達でかかれば苦になるはずがねえ」

スキアウB「見たところ、結構金持ってそうだし、狙うしかねえよな」

スキアウC「金だけじゃなく、ついでにあいつらも美味しく頂いちまおうぜ」

スキアウB「うわっ、お前ってロリコンかよ」

スキアウC「ばーか。ああいう青い果実の方がうめぇんだよ」

スキアウB「いやいや、熟れた果実の方がうめぇだろ」

スキアウA「おい、馬鹿やってねえで、どっちか拉致するための車かっぱらってこいよ」

スキアウC「わかった。じゃあ、俺がもってく——」

 ——チュドン

スキアウC「——ぎゃー!!」

スキアウB「なっ!? だ、誰だ!?」

麦野「あん? てめぇらに名乗るほど、私の名前は安くはねぇんだよ」

麦野「とりあえずよぉ……てめぇらブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い」キュインキュイン

 ——チュドン

スキアウB「ぐあっ!?」

スキアウA「B!! おい、しっかりしろ!!」

スキアウB「」

スキアウA「ちくしょう!!」

麦野「おいおい。爆風で飛ばされただけで気絶かよ。男のくせに軟弱ねー。あんた×××ちゃんとぶら下げてる?」

スキアウC「はぁはぁ……このアマぁ……」

スキアウA「C!! お前、大丈夫か!?」

スキアウC「はぁはぁ……俺は、大丈夫だ……とりあえずてめぇ死ねやこらっ!!」チャキ

麦野「お、白兵戦ってか。ウォーミングアップには丁度いいな。かかってこいよ×××野郎」クイクイ

スキアウC「舐めやがって!!」ダダダ

麦野「——ああ、死んだな。——あんた」スッ

 ——バキッ

スキアウC「がはっ!?」

麦野「とりあえず、付き合っておいてなんだが言っておくわ。あんた馬鹿だろ? 私、さっき見せたよなぁ?」ギリッ

スキアウC「いだだだだっ!?」

麦野「飛び道具相手に突っ込んでくるなんて、狙ってくださいって言ってるようなもんだぜ? それによぉ——」ゴキン

スキアウC「ぐっ!?」バタリ

麦野「飛び道具なんてなくても、テメェみたいな×××××を沈めるなんざ呼吸するより簡単なんだよ」

麦野「ま、あれだ。格が違うんだよ、格が」キュインキュイン

 ——チュドン

スキアウC「」

麦野「はあ……私も優しくなったねぇ。前までなら全身消し炭の筈なんだがな……脚一本消し飛ばすだけって——」

スキアウA「お、お前……俺の仲間をよくもっ!!」

麦野「あん? 知らねえよ。そもそも、てめぇらが私のもんに手を出そうってのが悪ぃんだよ」

スキアウA「こいつ!!」チャ

麦野「ぎゃははははははは!! ——ばぅぁぁぁかぁぁぁぁ!!」キュインキュイン

 ——チュドン


スキアウA「——あ、あぁぁぁぁ腕……腕がぁぁぁぁっ!?」

麦野「チャカ出してから打つまでが遅すぎんだよ。今の動きじゃ、私が銃口に照準定めるまでに欠伸が出るほどの時間があるっての」

スキアウA「あぁぁ……」ガクガク

麦野「ちっ……痛みで聞いちゃいねえか。どこまでも面白みのない連中だなぁ」

麦野「——まっ、とりあえず仲良くBlood Bathに沈みな」キュインキュイン

 …………
 ……
 …


 〜翌日のアイテムアジト〜


フレメア「にゃあ。今日はみんなにお土産がある」

浜面「お、なんだ。どっか出かけたのか?」

フレンダ「昨日、フレメアとデートしてきたって訳よ」

麦野「ふーん、そうなんだ」

絹旗「それは超よかったですね」

フレメア「とっても楽しかったにゃあ」

滝壺「フレメアもよかったね」


フレメア「にゃあ」

浜面「で、その土産ってのはなんだ?」

フレメア「大体、これにゃあ。はい、絹旗」

絹旗「ん……これは! なんともB級感漂うパッケージの超映画ではないですか!」

フレンダ「ま、絹旗にはこれが一番って訳よ。で、これが上条とスフィンクスの分ね」

絹旗「上条には服とスフィンクスには超猫缶ですか! 後、この超スフィンクス似の人形は?」

フレンダ「服は私が選んだって訳よ。で、それはスフィンクスにって、フレメアが」

フレメア「お友達にゃあ」

絹旗「超ありがとうございます。スフィンクスも上条も超喜ぶでしょう」

フレンダ「滝壺と浜面にはフレメアが選んだの。結局、私には何を選んだか教えてくれなかったって訳よ」

浜面「それは楽しみだな」

滝壺「とても気になる」

フレメア「二人にはこれ——滋養強壮剤と精力剤にゃあ」

浜面「」

フレンダ「」

滝壺「おお」

フレメア「早く赤ちゃんが見たいにゃあ」

滝壺「ありがとうフレメア。今日からはまづらと頑張る。ね、はまづら」

浜面「——へ、あ、ああそうだなって……違う! なんか違う!」

フレンダ「……ごめん。私もちゃんと見てればよかったって訳よ……」

滝壺「ううん、そんな事ないよ。ねえ、はまづら。名前、どうしようか?」

浜面「滝壺さーん!? 名前って何!? え、もうそんな先の事を考えてらっしゃるんですか!?」

フレンダ「……もう、なんていうかそっちは仲良くやってって訳よ」

フレンダ「で、麦野には私から」

麦野「あん?」

フレンダ「これな訳よ。えーっと、名前が確かスト……ストなんだっけ?」

麦野「ストック、ね」

フレンダ「そうそう……って、麦野はその花を知ってるって訳?」

麦野「まあね。確か春頃に咲く花だったわね。ま、学園都市の花に季節なんて関係ないか」

フレンダ「店員も学園都市の花は一日一回水を与えれば、日光関係なく一年はもつって言ってた訳よ」

麦野「ふーん」

フレンダ「……嬉しくなかった?」


麦野「……ばーか」ワシャワシャ

フレンダ「な、えっ、ちょ麦野!? なんで頭を撫でるって訳!?」

麦野「嬉しいに決まってるだろうが。濡れた子犬みたいな顔すんじゃねえよ」ワシャワシャ

フレンダ「あ、あう……///」

フレメア「大体、これがツンデレ?」

滝壺「うん。むぎのはツンデレ」

浜面「明日、雪降らないよな?」

麦野「よーし浜面。てめぇ、そこで的になれ」キュインキュイン

浜面「すいませんでしたぁぁぁっ!!」

フレンダ「えへへ……///」

フレメア「にゃあ。お姉ちゃんがどこかにいっちゃってる」

滝壺「嬉しかったんだね、フレンダ」

麦野「……そういや、フレンダ」

フレンダ「——へっ、何?」

麦野「ストックの花言葉って知ってるか?」

フレンダ「えーっと、知らないって訳よ」

麦野「そっか。じゃあ、教えてやるよ」

麦野「ストックは……まあ、色によって花言葉の意味も違ってくるんだが、一般的には永遠の美、愛の結合——そして、求愛って意味があるのよ」

フレンダ「え、それって……」

麦野「私、フレンダに求愛されちゃったにゃーん♪」

フレンダ「えええっ!?」

麦野「まさか男ができないからって、同性の私に恋するなんてなー」

フレンダ「あ、そのっ、違うって訳よ!」

麦野「じゃあ、フレンダは私の事は嫌いなのかにゃーん?」

フレンダ「いや、そうじゃなくて……むしろ好きだけど……」

麦野「そ。じゃあ、別にいいじゃん」

フレンダ「違ぁぁぁう!!」

フレメア「お姉ちゃん、おめでとうにゃあ」

滝壺「フレンダ、むぎの……おめでとう」

浜面「ごくっ……これが百合か……」

フレンダ「だぁぁぁ——結局、私の話を聞いてって訳よ!!」

 …………
 ……
 …

 ——今日はフレンダが色んな意味で超輝きました。
 ——上条さんは今回、この場が初登場ですことよ。
 ——別にいいじゃないですか。私が超いるんですし。
 ——ま、それもそうか。
 ——超そうです。


【姉、輝く日(上条と絹旗は超お休み) END】

【初めては大体うまくいかない】


 〜とある公園〜


 ——トコトコ

上条「おい、絹旗。ちょっとくっつきすぎじゃないか?」

絹旗「別に超いいじゃないですか。それとも、上条は私とくっつくのは超嫌ですか?」

上条「いやいやいや! 別にそうは言ってませんですことよ!?」

絹旗「じゃあ、超このままでいいですね♪」

上条「ま、いっか。それより絹旗。今日はどこかいきたい場所あるか?」

絹旗「今日は初デートですから、上条に超お任せします」

上条「うーん……じゃあ、とりあえず二十二学区のレジャー施設でも回ってみるか」

絹旗「超了解しま——」

???「絹旗ちゃぁぁぁん!!」

上条「あぶねぇ!!」

 ——パキン

絹旗「……その超忌々しい声は……黒夜海鳥!!」

黒夜「あはっ正解! 絹旗ちゃんには花丸をやらなきゃなー」

絹旗「超結構です。あなたからの花丸なんて落第点を頂いたようなものですから」

黒夜「そう言うなって! ってか、聞いたぜ絹旗ちゃん。彼氏ができたんだってなー」

絹旗「ええ、そうですが? できれば今日は超初デートなんで、私が超ぶち切れる前にお引取りをお願いしたいですね」

黒夜「おい……おいおいおい! なんだその逃げ腰はよぉ! 彼氏さんに平和色に染められちまったってかぁ!」

絹旗「……」

黒夜「かぁーだんまりかよっ! いけない、いけないぜー絹旗ちゃん」

黒夜「仮にも殺し合った仲だってのに、その反応はないぜぇ」

絹旗「……」

黒夜「けっ……。つまんねぇぜ絹旗ちゃん。まさかここまで落ちこぼれているなんてよぉ」

上条「おーい」

黒夜「絹旗ちゃんをそこまで変えたって彼氏……そいつを殺れば——」

上条「おーい、上条さんの声が聞こえますかー?」

黒夜「——って、なんだよ! こっちは今、取り込んで——」

上条「よう。久しぶりだな」

黒夜「あ、あわあわ……な、なんでてめぇがここにいんだ!?」


絹旗「何言ってるんですか? 上条は最初から超いましたよ。あなたの能力を超打ち消したじゃないですか」

上条「いつになったら会話に入れるか、上条さんちょっと心配でしたことよ」

黒夜「えっ……ちょっと待て。上条当麻がここにいるって事は……」

絹旗「ええ、あなたが思っている通りです。私の超彼氏です」

黒夜「マジか」

絹旗「超マジです」

黒夜「ありえねぇ……ありえねぇよ絹旗ちゃん。こいつは私を浴室に押し込んで、猟奇映画みたいに両腕をもごうとした奴なんだぜ!?」

絹旗「? それは遠回しに私の事を超心配してるって事ですか?」

黒夜「なっ、ばっ、馬鹿言ってんじゃねぇよ! だ、誰が絹旗ちゃんの事なんて心配するかっ!」

絹旗「超そうですか。とりあえず、さっさとどっかいってくれませんかね? 私、今超イライラしてるんで」

黒夜「はん! そうはいかねぇぜ、絹旗ちゃんよぉ?」

絹旗「全く……やはり超潰さないといけないみたいですね」スッ

黒夜「そういうこったぁ! じゃあ、早速こっちからいくぜぇ!」ダッ

上条「はい、ストップー」ガシッ

黒夜「——ぐふっ!?」ガクン

上条「そうやってすぐ喧嘩するな。当事者はいいとしても、周りに迷惑をかけるのはよくないぞ」

黒夜「——げほっ! ごほっ——おぇぇぇ!!」

絹旗「……上条。走り出した人間の襟首を超引っ張るのはよくないですよ。下手すれば超死にますから」

上条「ん? あっ、そっか悪い。おーい黒夜ー? 大丈夫かー?」

黒夜「げほっ、こ、これが大丈夫に見えるか!? あぁ!?」

上条「お、それだけ元気があれば大丈夫だな」

黒夜「はぁはぁはぁ……ったくよぉ……もう少しで首が外れそうだったぜぇ」

上条「え、お前って腕だけじゃなく、首も外れるのか?」

黒夜「な、ちょ、ば、馬鹿な真似すんなよっ!? 首は機械じゃ……や、やめ——ぎゃぁぁぁ!!」

上条「あれ、外れないぞ? 捻るのか?」

黒夜「あ、か、顔、近い——って、いだだだだだっ!?」

上条「うーん……どこかにスイッチがあるとかか?」サワサワ

黒夜「——ひゃん!? て、テメェどこ——やっ!? さ、触ってんだよっ!?///」ジタバタ

絹旗「……はぁ……なんで、超うまくいかないんですかねぇ……」

絹旗「とりあえず、二人には超お仕置きですね」グッ

 …………
 ……
 …

 ——あ、あのー絹旗様?
 ——ふん! 超知りません!
 ——な、なぁ……絹旗ちゃんよぉ……。
 ——黒夜もなんでここに超いるんですか。超帰ってください!
 ——なぁ、どうすんだよ。お前、絹旗ちゃんの彼氏だろぉ?
 ——そう言われましても上条さんにはどうする事も……
 ——とりあえず、絹旗ちゃんが許すまで謝ろうぜ。
 ——それしかないみたいだな……はぁ……不幸だぁ。


【初めては大体うまくいかない END】

以上です。
とりあえず、投下量少なくてすいません
……あれ? ここって上条×絹旗スレじゃなかったでしたっけ?

また感想や、リクエストあればお受けいたします
明日は夕方か夜のどちらかにはきますので
ではまたノ

黒夜さんは参戦しないの?

どうも、超>>1です
……コーヒーがなくてちょっとイライラしてます


ちょっと早いですが、とりあえず、一本投下しますね
最初に言いますが、ここは上条×絹旗スレです
誤解を与えないように言っておきます
後、タイトルのsistarは妹ではなく、尼ですシスターです
尼だとNunという単語ですが、どうやらsistarでも通じるみたいです
では、今回も楽しんでいってください

>>211
黒夜は登場はしますが、くっつけたりはしないです
それこそ、インデックスさんはなんだったんだよと言われかねないので
申し訳ありません

【sister words】


 〜とある公園〜


絹旗「……超暖かいですね」

上条「春だしな。上条さん、このまま寝てしまいそうですよ」

絹旗「よければ超膝枕をしてあげますよ?」

上条「せっかくだし、お願いしましょうかね」

絹旗「超お願いされました」

上条「では早速——おお、これはいいな」ゴロン

絹旗「超くすぐったいです。あ、下着見たら超窒素パンチですから」ナデナデ

上条「そのまま永眠しそうです」

絹旗「その時は私も上条を超追いかけますから」ナデナデ

上条「あれ? まさかのヤンデレルート? 上条さん、選択肢間違えた?」

絹旗「上条が何を言っているか、超わかりません」ナデナデ

上条「まあ、気にしないでくれ」

絹旗「超了解です。それにしても、本当に今日は超暖かいです」ナデナデ

上条「だな。こういう平和な日って——」

???「な、あ、あんた何やってんのよ!?」

上条「——長くは続かないんですね……」シクシク

???「な、何白昼堂々と膝枕してもらって——って、その前にその女は誰よ!?」

上条「御坂さーん。上条さんとしてはせっかくの平穏な一時を邪魔してほしくないんですが……」

御坂「そ、そんな事より、そこにいるちびっ子は誰だって聞いていんのよ!」

上条「上条さんの平穏がそんな事って……」

絹旗「全く……超失礼な女ですね超電磁砲。私達の蜜より甘い時間を超邪魔するなんて」ナデナデ

御坂「え、私の事を知ってる?」

絹旗「学園都市の広告塔なんですから、超当たり前です。それに、あなたは麦野と戦ったと超聞いていますから」ナデナデ

御坂「麦野……なっ、第四位!? って、あんたまさか——」

絹旗「ええ、超その通りです。ですが、あなたと殺り合うつもりは超ありません。あれは仕事だったので」ナデナデ

御坂「……っ!?」

絹旗「そもそも、既に暗部は解体されました。まあ、あなたが手を出そうと言うのなら、私はそれに超応じましょう」ナデナデ

御坂「あんたねぇ……っ!?」ビリッ…

上条「はいはーい。とりあえず二人の間に何があったかは知らないが、ここは一先ず落ち着いてくれ」

御坂「ちっ……仕方ないわね」

絹旗「上条が超そう言うなら」ナデナデ

上条「そうそう。喧嘩しないのが一番だ」

御坂「そ、それよりあんた! この女に何膝枕してもら——って、いつまでそいつの頭撫でてんのよ!?」

絹旗「それはもちろん、私の彼氏ですから超当たり前じゃないですか」ナデナデ

御坂「へっ……? か、彼氏?」

絹旗「ええ、上条は私の超彼氏です」ナデナデ

御坂「えっ、それ、本当なの? 冗談じゃなくて?」

上条「冗談じゃないですことよ。絹旗は俺の彼女さんだ」

御坂「」

絹旗「超そういう事なんで、超電磁砲。ここは超お引取りをお願いします」ナデナデ

御坂「」

絹旗「って、超聞いてませんか。上条、仕方ないですから、ここは超移動しましょう」

上条「ん、そうだな」スクッ

絹旗「超どうします? 夕飯には少し早いですが、超買い物にでもいきますか?」

上条「んーそうだな。そうしようか」

絹旗「超了解しました」

 ——スタスタ

御坂「——へ? って、あ、あんたちょっと待ち——」

???「——短髪?」

御坂「何よ!? 今こっちは取り込んで……って、あんた……」

インデックス「うん、インデックスなんだよ。久しぶりだね、短髪」

御坂「……あんた、確かあいつの家で居候してたわよね」

インデックス「居候って事はとうまの事なのかな?」

御坂「そうよ。あんた、あいつに彼女がいるって知ってるの?」

インデックス「うん、知ってるんだよ。という事は、短髪も知っちゃったんだね」

御坂「居候の身として肩身が狭くないの? あんた」

インデックス「別に今は居候じゃないんだよ。今は私、イギリスに住んでいるから」

御坂「じゃあ、なんで学園都市にいるのよ」

インデックス「今回はただの観光なんだよ」

御坂「そう。じゃあ、居候とかそういうのはいいわ。あんた、あいつの事が好きじゃないの?」

インデックス「大好きなんだよ」

御坂「じゃあ、あいつに彼女ができて、悔しくないの!?」

インデックス「別にそうは思わないんだよ。私は二人を祝福しているから」

御坂「——っ、で、でも」

インデックス「短髪」

御坂「な、何よ」

インデックス「ちょっと話そうか。私、短髪と久しぶりに会ったから色々と話したいかも」

 …………
 ……
 …

御坂「はい、ヤシの実サイダーでいい?」

インデックス「ありがとうなんだよ。ごめんね。こっちから話したいって言っておきながら」

御坂「別にいいわよ。大した値段でもないし」カシュッ

インデックス「それにしても、今日は暖かいんだよ」カシュ

御坂「——ふぅ……そうね。春だもんね」

インデックス「——ふぅ……なかなかおいしいんだよ」

御坂「なんて言ったって、美琴様おすすめだからね」

インデックス「流石、短髪なんだよ」

インデックス「……ねえ、短髪。短髪はとうまの事が好き?」

御坂「——ごほっ、げほっ……うぇ……って、あ、あんたいきなり何を言い出すのよ!?」

インデックス「とうまの事、好き?」

御坂「……」

御坂「……ええ、好きよ。あの馬鹿が」

御坂「さっきも聞いたけど、そういうあんたも好きなんでしょ?」

インデックス「うん、好きなんだよ」

御坂「じゃあ、なんでよ」

インデックス「最初はね、私もとうまに彼女ができたって知って悔しかったんだよ」

インデックス「同時に、とうまの隣に座るさいあいが憎かったんだよ」

御坂「……シスターとは思えない言葉ね」

インデックス「そうかも。私、シスター失格だね」

御坂「別にそこまでは言ってないわよ。それで、あんたはあいつに彼女ができたって知ってどうしたのよ?」

インデックス「ちゃんと自分の想いを伝えたんだよ」

御坂「振られるとわかっているのに?」

インデックス「うん、振られるとわかっていても、伝えなきゃ絶対に後悔するって思ったんだよ」

インデックス「想いを伝えるのは罪じゃない。逆に、想いを伝えない方がよっぽど罪かも」

インデックス「ま、結果は見た通りなんだよ」

御坂「あんた……すごいわね」

インデックス「そうでもないかも」

インデックス「……短髪、私はとうまに振られた後にこう言ったんだよ。例え、世界が敵になったとしても、とうまはその子の事を守るって誓えるかな、って」

御坂「……あいつは、どうせ守る、って言ったんでしょうね」

インデックス「うん、その通りなんだよ。だからね、短髪。私はこう思ったんだよ」

インデックス「ああ、例え世界がとうま達の敵になろうとも、私は二人の味方であり続けようって」

御坂「あんたは振られた今でも、あいつの事が好きなんでしょ? あいつの隣に立てなくていいの? その場所を、奪いたいと思わないの?」

インデックス「確かに、私は今でもとうまの事が好きなんだよ。けど、同時に私はさいあいの事も好きなんだよ」

御坂「さいあいって……ああ、あいつの彼女か」

インデックス「うん、そうなんだよ。それと、私は別にとうまの隣に立たないわけじゃないんだよ」

御坂「どういう意味よ?」

インデックス「私は二人の友達だから。友達として、私は二人の隣に立ち続けるんだよ」

御坂「そっか……」

インデックス「うん」

インデックス「ねえ、短髪。——人生を最高に旅する方法って知ってる?」

御坂「突然、何よ。そんなの……友達と楽しく騒いで、笑っている事なんじゃない?」

インデックス「それも一つの解かも。でも、私はそれだけじゃ、人生を最高に旅する事なんてできないと思うんだよ」

御坂「じゃあ、あんたの言う人生を最高に旅するってのはどういう事なのよ」

インデックス「私はね、何事も明日からの毎日に活用し、自分を常に切り開いていく姿勢を持つ事が、この人生を最高に旅するって事だと思うんだよ」

インデックス「短髪は今、自分の人生を切り開こうとしているかな?」

御坂「……」

インデックス「私は人の考えを読み取れるなんて大層な事はできないんだよ」

インデックス「でも、もし短髪が今そう思っているのなら、私はそれをやった方がいいと答えるんだよ」

御坂「……後で、二十二学区にできたケーキバイキングに付き合いなさいよ」スクッ

インデックス「楽しみかも」

御坂「……ありがとうね——インデックス」

インデックス「どういたしましてなんだよ——みこと」

 ——タッタッタッ

インデックス「……自分を常に切り開くのはとても勇気がいる事なんだよ」

インデックス「頑張るんだよ。みこと」

 …………
 ……
 …


 〜とあるアパート近く〜


上条「まさか卵一パック十二個入りが五十円で買えるとは……」

絹旗「以前も超見ましたが、あそこはどこの戦場ですか? あれ、第一位とかもいましたよね?」

上条「あいつも最近、料理とかしているみたいだぞ」

絹旗「超意外です。それより、第一位と対等に戦う主婦の方々が超恐ろしいですよ……」

上条「んーあれが普通じゃないか?」

絹旗「いえ、超普通じゃないですよ。そもそも第一位の能力はですね——」

???「上条当麻っ!!」

絹旗「——って、また超あなたですか……超電磁砲」

上条「あー……御坂? できれば今は色々と止めてほしいのですが……汗水垂らして手に入れた卵があるので」

御坂「別にそういうんじゃないわよ。ただ、あんたに話があってきただけだから」

御坂「えーっと……きぬはた……さいあい……だっけ?」

絹旗「絹旗最愛で超間違いありません。なんですか? 私に超話でもあるんですか?」

御坂「いや、話があるのはそっちのツンツン頭の方よ。同じ女ならわかるでしょ? あたしが何を言いたいかぐらい」

絹旗「なるほど……超そういう意味ですか。では、私は超離れていましょう。上条、買い物袋を超預かっておきます」

上条「え、あ、ああ頼む。……で、御坂さんは上条さんに何かお話があると。できれば荒事は勘弁してほしいのですが……」

御坂「だからそうじゃないって言ってるでしょうが」

上条「じゃあ、なんでせうか?」

御坂「——ふぅ……耳の穴かっぽじって聞きなさいよ」

上条「……?」

御坂「私は……御坂美琴は……上条当麻の事が——好きだっ!!」

上条「なっ……!?」

御坂「最初はただの変な高校生だって思ってた。けど、最近になって……私は自然とあんたの姿を探すようになった」

御坂「この気持ちが何か、私にはよくわからなかった。でも、気づいた。気づかされた」

御坂「私は、自分が滅茶苦茶になるくらいにあんたの事が好きなんだって」

御坂「ロシアやハワイにいった時も、正直他なんてどうでもよかった」

御坂「あんたさえいれば、私はそれでいいって思ってた」

上条「御坂……」

御坂「最低なやつだって思ってくれてもいい。けど、私はそんな最低になるくらい、あんた……上条当麻が好きなの!!」

上条「……」

御坂「私が言いたかったのは、これだけよ」

御坂「……あんたの答えを聞かせなさい」

上条「……ごめん」

御坂「——っ」

上条「俺には絹旗最愛って好きな子がいる。だから、御坂とは付き合えない」

御坂「……もし、その子と付き合ってなかったら、あんたはどうしてた?」

上条「……それでも、俺は御坂をそういった対象としては見れない」

御坂「そ。あんたの答え、確かに聞いたわよ」

上条「……悪い」

御坂「だぁぁぁ! そこで謝るな! あんたは悪くない! あんたは正しい事をしたの!」

上条「そうか。それはすまない」

御坂「だから謝るなっての……はぁ……ま、いいわ」

御坂「それより、最後にあんたに渡したいものがあるんだけど」

上条「渡したいもの?」

御坂「そ。これよこれ——」

御坂「——ねえ、超電磁砲って言葉、知ってる?」チャリン

 ——ドゴンッ

上条「——っ!?」

 ——パリン

御坂「——ふぅ……」バチバチ

上条「なっ、御坂!? いきなり——」

御坂「これで、終わりよ」

上条「え……?」

御坂「私があんたにこうやって電撃ぶっ放すのも、今ので最後」

上条「御坂……」

御坂「あんたとの追いかけっこ楽しかったわよ」

上条「ああ……俺もなんだかんだ言いながら、楽しかった」

御坂「ばーか。最後に優しい言葉かけんなっつーの」

御坂「じゃ、せいぜい彼女さんと仲良くしなさいよね」

 ——スタスタ

 …………
 ……
 …

 〜とある公園〜


 ——スタスタ

御坂(はぁ……すっかり暗くなっちゃったなぁ)

御坂(寮監にも怒られるわねぇ……でも、今日はなんだか帰りたくないし……)

御坂(これでよかったのよ、ね……)

???「みこと」

御坂「へっ……あ、インデックス」

インデックス「うん、そうなんだよ」

御坂「こんな暗くなるまで……待ってたの?」

インデックス「うん、だってケーキバイキング約束したからね」

御坂「……もうさすがに閉まる時間よ。お店」

インデックス「それは酷いかも」

インデックス「ねえ、みこと。自分の道は切り開く事ができたかな?」

御坂「ええ……でも、切り開くって大変ね」

インデックス「それはそうかも。だって、人生という道はそう簡単には作れないんだよ」

御坂「そう、ね……」

 ——ギュッ

御坂「なっ……い、インデックス!?」

インデックス「でもね、みこと。切り開いた先が例えどんなに辛くても、それを支えてくれる人が必ずどこかにいるんだよ」

インデックス「私は、みことの支えになる人かな?」

御坂「……うん、あんたは私の支えになる人よ」

インデックス「それは嬉しいかも。——だからね、みこと」

御坂「——っ」

インデックス「泣いても、いいんだよ?」

御坂「……う、ん……っ」

インデックス「よしよし、なんだよ」

御坂「っ……い、いんで、ぐずっ……わ、わだ……じっ……」

インデックス「なぁに、みこと?」

御坂「ぢゃ、んど……でぎっ……でぎだ……ひくっ……がなぁ……?」

インデックス「うん、うん。みことは立派だったんだよ」

インデックス「だから私に全部、吐き出していいんだよ?」

御坂「っ——うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」

インデックス「大丈夫、大丈夫なんだよ」

インデックス「シスターとしてじゃない。友達として、私はみことのそばにいるんだよ」


【sister words END】

以上です
本当に短くてすいません

文中、わかる人はわかると思いますが、ドイツの哲学者のフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェの言葉を使用しております
よかったら探してみてください

とりあえず、またの投下をお待ちください
ではノ

どうも、超>>1です

皆さんご心配のレス、ありがとうございます
他の方も指摘されてる通り、祖母がアルツハイマー認知症にかかっております
レベルで言えば末期で、言われた事を5分も覚える事ができず、私を違う誰かと認識したり、娘である母親の名前すら忘れてしまうほどです
施設に預けるという手もあるんですが、約4年待ちだそうで、祖母の年齢的な事を考えると入れようにも入れる事ができません
皆さんには私事で大変ご迷惑をおかけし、申し訳ありません

今日の夜には投下できるので、楽しみに待っていてください
それと、皆さんには申し訳ありませんが、今回の投下をもちましてこのスレを落とす事にしました
理由は最初の書き込みにある通り、実家を離れて上京するからです
上京先は一人暮らしではなく、学生時代に知り合った友人とのルームシェアという形です
友人に住まわせてもらうという都合上、私もその環境に合わせなくてはなりません
そうすると定期的な更新ができそうにないので、上記のようにさせていただきました
短い間、そしてリクエスト全てをやる事はできませんでしたが、このスレでの反応は私の楽しみとなりました
皆さん、どうもありがとうございます
では、また夜の22時頃にノ

どうも、超1です
……ああ、今日が最後のつぶやきです
とりあえず、ヘルニアが辛いです

では、最後の投下となります
各種内容は
スフィンクスとリクエストにありました帰省話、sistar wordsのその後についてです
皆さん、最後まで楽しんでいってください

【にゃあ(よう、今日は俺が出番だぜ)】


 〜とあるアパート(学生寮はただいま工事中)〜


スフィンクス「にゃあ(よう、嬢ちゃん)」

絹旗「スフィンクス、超どうかしましたか?」

スフィンクス「にゃう(いや、ちょっと暇でな。付き合ってくれよ)」

絹旗「超寂しいんですか? 仕方ありませんね」

スフィンクス「なう(お、流石嬢ちゃん。わかってるじゃねえか)」

絹旗「と言っても、何で超遊びましょうか?」

スフィンクス「にゃー(俺は何でもいいぞ。玉転がしから猫じゃらしまで全てM取りだからな)」

絹旗「お、ではこれで超遊びましょう」

スフィンクス「にゃにゃ(お、その手にあるのはなん——)」

絹旗「この超スフィンクス似の人形で遊びましょう」

スフィンクス人形「」デーン

スフィンクス「なぁぅ(なっ、て、てめぇはある日ひょっこりと嬢ちゃんに抱えられてやってきた野郎じゃねえか!)」

絹旗「フレメアがせっかくプレゼントしてくれましたからね。使わないのは超損です」

スフィンクス「にゃふぅ(……へ、いいぜいいぜ。俺を愉快に面白く楽しませる事ができるならかかってきな!)」

絹旗「実はですね、この人形はここの尻尾を超引っ張ると——」グイッ

スフィンクス人形「にゃっふぅー!」

スフィンクス「にゃ(なん……だと……。てめぇ、そんなポップな鳴き方、どこで習得しやがった!?)」

絹旗「超変わった鳴き声ですけどね。これにはパターンが超ありましてね——」グイッ

スフィンクス人形「にゃんにゃみぃにゃ!」

スフィンクス「にゃっ(て、てめぇ! 某土管工の真似してんじゃねえよ! 消されたいのか!?)」

絹旗「色々と超危ないですね。著作権的に超大丈夫なんですかね?」

スフィンクス「(……)」

スフィンクス人形「」デーン

スフィンクス「にゃ(へっ……いいぜ)」

スフィンクス人形「」デーン

スフィンクス「にゃにゃぁ(俺に勝ち目がないと、てめぇがもし思っているなら——)」

スフィンクス人形「」デーン

スフィンクス「にゃー(まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!)」シャッ

 ——ポヨン

スフィンクス人形「」パタリ

絹旗「おー超猫パンチです。スフィンクス人形が超倒されました」

スフィンクス「にゃふ(……けっ)」

スフィンクス「にゃー(やっぱ旦那みたいにはいかないな)」

スフィンクス「なー(俺に右手は似合わないぜ)」

 …………
 ……
 …


 ——今日は何してたんだ?
 ——今日はスフィンクスと超遊んでました。
 ——そっか。スフィンクスもよかったな。
 ——にゃふ(おう、なかなかの相手だったぜ)
 ——超猫パンチが可愛かったです。
 ——猫パンチ?
 ——超そうです。


【にゃあ(よう、今日は俺が出番だぜ) END】

【超初めての温もり】


 〜とある高校職員室〜


小萌「お引越しなのですかー?」

上条「ええ、そうです」

小萌「それなら大丈夫なのですよー。学生が必ずしも、学生寮に住まないといけないという規則はないのです」

上条「あ、そうなんですか?」

小萌「はい。ですが、ちゃんと書類の提出だけは怠らないようにしてくださいなのです」

上条「主にどういったものですか?」

小萌「そうですねー……上条ちゃんはすでに学生寮には住んではいないんですよねー?」

上条「はい。今はアパートに住んでいます。まあ、一時的に住まわせてもらっているというのが正しいですけど」

小萌「それなら、転居届けだけでいいのですよー」

上条「え、それだけでいいんですか?」

小萌「そうですねー……あっ、保証人の方の判も必要です。上条ちゃんの場合だとご両親さんですね」

上条「あー……という事は、一度学園都市から出ないといけないのか」

小萌「別にそんな事しなくても、封書でやりとりすればいいじゃないですか」

上条「いえ、そのですね……」

小萌「あ、わかりました。同棲している絹旗ちゃんをご紹介するんですねー?」

上条「ちょっ、えぇぇぇ!? なんでその事を知ってるんでせうか!? しかも絹旗の事まで!?」

小萌「この前お話したんですよー。礼儀のあるとてもいい子でした」

上条「あ、あのですね、小萌先生。そのー……」

小萌「もちろん、この事は先生と上条ちゃんだけの秘密なのですよー。先生は青春を謳歌する学生さんを応援するのですー」

上条「どうもありがとうございますっ!」

小萌「しかし応援するからといって、羽目を外さないように気をつけるのですよー? 見たところ、絹旗ちゃんもまだ学生さんですよねー?」

上条「えーっと、まあ、そうなるのかな?」

小萌「絹旗ちゃんは学校に通っていないんですかー?」

上条「……そう、ですね。あまりこういう場で大っぴらに話せるような内容ではないですけど」

小萌「そうですかー。まあ、人それぞれ色々とありますからね。とりあえず、追求はしません」

上条「重ね重ねありがとうございます」

小萌「いえいえ。でも、避妊だけは必ずするのですよー?」

上条「いやいやいや! まだ、そこまではいってないですから!」

小萌「そうなんですかー? 上条ちゃんは意外とチキンさんなのですねー」

上条「いや、チキンってわけじゃなくてですね? やっぱりまだ相手の年齢を考えると、そこは自重しなければですね?」

小萌「くすくすくす……冗談なのですよー。先生、上条ちゃんの事を信じてますから」

上条「もう、そういうのは止めてくださいよ」

小萌「了解なのです。では、また書類が集まったら、先生のところに持ってきてください」

上条「わかりました」

 …………
 ……
 …


 〜とあるアパート〜


 ——ガチャ

上条「ただいまー」

 ——トテトテ

絹旗「超おかえりです!」

スフィンクス「にゃ(よう、旦那。お疲れだな)」

上条「おう……って、スフィンクスは何故、絹旗の頭の上に乗ってるんだ?」

絹旗「試しに乗せてみたら、どうも超気に入っちゃったみたいです」

スフィンクス「にゃう(おう、なかなか快適だぜい)」

上条「重くないのか?」

絹旗「能力がありますから、超大丈夫です」

上条「そっか。あ、それと絹旗に話さなくちゃならない事があるんだ」

絹旗「それは超どういった内容ですか?」

上条「ま、ここじゃなんだし、とりあえず座って話そうぜ」

絹旗「超わかりました」

 ——トコトコ

絹旗「で、話というのは超なんですか?」

上条「ほら、この前絹旗が言っただろう? 学生寮じゃなく、こっちで住んだらどうだって」

絹旗「そういえばそうですね」

上条「その事について小萌先生に話してみたら、必要書類を用意すれば大丈夫だってよ」

絹旗「おお、それは超よかったですね」

上条「まあな。ってか、同棲してるって事、小萌先生に話したな」

絹旗「超事実ですから」

上条「全く……上条さんが退学になったらどうするんだよ。まあ、今回は小萌先生の心の広さに感謝だな」

絹旗「私も人は選びますから、超安心してください。ですが、上条には心配をかけて超すいません」

上条「ま、過ぎた事だしそう気にすんな」

絹旗「わかりました。お話というのは、超引越しの件だけですか?」

上条「いや、もう一つあるんだ。実は必要書類の中に保証人の印がいるんだ」

絹旗「保証人というと、上条の超ご両親ですよね?」

上条「そうだ。それで、一度学園都市を出て、親のところにいこうと思う」

絹旗「そんな手間をかけなくても、封書で超いいんじゃないですか?」

上条「いや、それもそうなんだが、目的は別にあってだな……」

絹旗「超なんですか?」

上条「そのー……上条さんの彼女を紹介したいなーと思いましてですね……」

絹旗「……」

絹旗「……え、超私ですか!?」

上条「他に誰がいるんだよ」

絹旗「え、超、え、ええぇぇぇぇ!?」

スフィンクス「にゃにゃ(うおっ!? 振り落とされる!?)」

上条「ちょ、落ち着け絹旗!?」

絹旗「こ、これが超落ち着いていられるますかっ!?」

絹旗「ちょ、え、超どうしましょう!? と、とりあえず美容院にいって、あ、後は服ももう少し清楚なものに……」

上条「だから大丈夫だって。俺の両親はそんな固い性格じゃないから!」

絹旗「そうです! 超麦野に相談しましょう!」ピポパポ

上条「聞いちゃいねぇ……」

 …………
 ……
 …


 〜アイテムアジト〜


 ——(」・ω・)」ウー! (/・ω・)/ニャー!(」・ω・)」ウー! (/・ω・)/ニャー!

麦野「あん? 電話か——って、絹旗?」

フレンダ(やっぱり、あの着信音はいまだに慣れないって訳よ)

フレメア(にゃあ)

 ——ピ

麦野「もしもーし? ついに妊娠しちゃったかにゃーん?」

絹旗『ぶふっ!? って、だからまだそういった事は超してませんって!』

麦野「なんだよつまんねーなぁ。で、今日は何の用事?」

絹旗『じ、実はですね、上条のご両親のところに超挨拶しにいくことになってですね……』

麦野「ほう。なんだその面白なイベントはよぉ」

絹旗『いえ、ですね。実は前の学生寮から今住んでいるアパートに超引っ越そうと思いましてですね……それで書類が超必要だとかで上条のご両親のところにいく事になって……』

麦野「ふーん。それで一緒に絹旗も紹介してあげようって上条がね」

麦野「しかも紹介するって事は、事実上この子と結婚しますって事だろう? よかったじゃない、絹旗」

絹旗『け、結婚っ!?』

麦野「なんだぁ? 絹旗は上条と結婚したくないのかにゃーん? それなら、私が奪っちまうぞ?」

絹旗『ちょ、それは超駄目ですって! って、話の主旨が超変わってますから戻しますが、超どうすればいいでしょうか?』

麦野「あん? そんなの普通でいいだろうが」

絹旗『超それでいいんでしょうか』

麦野「あんま、無理に着飾らなくてもいいわよ。逆効果になる場合だってあるんだし」

絹旗『超わかりました』

麦野「あ、それと絹旗」

絹旗『超どうしました?』

麦野「その両親への挨拶、私らも連れてけ」

 …………
 ……
 …


 〜とあるアパート〜


 ——ピ

絹旗「——というわけで、超麦野達もくるそうです」

上条「え!? なんでそんな話になってるの!?」

絹旗「とりあえず麦野からですが、断ったら超ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い、だそうです」

上条「はぁぁぁ……まあ、もう仕方ないか。とりあえず、親にはそう連絡するよ」

絹旗「超ありがとうございます」

上条「じゃあ、早速連絡するか」ピポパポ

 …………
 ……
 …

 〜とあるアパート前〜


 …………
 ……
 …

上条「と、いうわけで……」

絹旗「超出発です!」

上条「……あれ? なんかさっきまで親と連絡してたような気がするんですが?」

絹旗「上条、超何を言ってるんですか? ねえ、スフィンクス」

スフィンクス「にゃう(いや、俺も旦那に同意なんだが……)」

麦野「おい、浜面ぁぁぁ! てめぇバン持ってくるまでに何ちんたらやってんだぁぁぁ!」

浜面「ちょ、えぇぇぇ!? 俺、迷わず真っ直ぐきたよ!?」

麦野「言い訳なんざいいんだよ!! 私を待たすって時点で遅ぇんだっつーのっ!!」

浜面「理不尽っ!?」

滝壺「大丈夫。むぎのに頭が上がらないはまづらを私は応援してる」

フレンダ「いくならさっさと乗ろうって訳よ」

フレメア「にゃあ」

上条「ていうか、本当に大所帯だな」

浜面「ま、心配すんな大将。そのために今日はこのバンできたんだからさ」

上条「……どこからか盗んできたんじゃないだろうな?」

浜面「そんな事するわけないだろ? レンタルだ、レンタル。免許もこの前取ったんだぜ?」

上条「ま、それなら大丈夫か。じゃ、みんなさっさと乗ろうぜ」

フレメア「一番後ろのシートは頂きにゃあ」

フレンダ「あ、ちょ、フレメア! シートの上を土足で渡っていくんじゃないって訳よ!」

絹旗「では、私は超真ん中で。もちろん上条もですよ」

上条「はいはい」

滝壺「じゃあ、私は助手席」

麦野「んじゃ、私は上条の隣でいっか」

浜面「え、ナビする人が普通助手席じゃねえのか?」

上条「ま、いいじゃねえか。こっからでもナビできるだろ」

浜面「それもそうか。じゃ、出発するぞ」

 ——ブロロ

 …………
 ……
 …

 ——ブロロ

浜面「で、大将。神奈川でよかったんだっけ?」

上条「ああ、そうだ。どれくらいかかる?」

浜面「まあ、そんな遠くないからな。遅くても一時間弱で着くだろ」

フレメア「にゃあ。ピクニック」

フレンダ「ちょ、フレメア!? 車内で飛び跳ねないでって訳よ!?」

滝壺「……」ウトウト

絹旗「おー……学園都市から超離れていきます」

麦野「ったく、どいつもこいつもはしゃぎやがって」

上条「にしても、よくこれだけの能力者達が揃って学園都市を出る事ができたよな。特に麦野なんてな」

麦野「ああ、学園都市全体もだいぶ緩くなったからね」

上条「ふーん」

麦野「でも、例え緩くなくても、LEVEL5は学園都市から出る事はできるのよ。他の能力者と同じで」

上条「え、そうなのか?」

麦野「そ。手続きが面倒なだけ。後はまあ、暗部に浸ってない第七位や第三位に限られるけどな」

麦野「私らは暗部って鎖があったから、上層部から命令がない限り外を出歩くなんて事はできなかった」

上条「そうだったのか……」

麦野「LEVEL5に限らず、暗部に落ちた連中は暗部以外の場所を出歩く事はできないの」

麦野「で、お前が両親のとこにいくって知って、私は思ったんだよ」

麦野「こいつらを本当の日の下に出してやるいい機会だ、ってな」

麦野「最後まで私についてきたこいつらへの、気まぐれなプレゼントだよ」

上条「……こいつらだけじゃねえよ」

麦野「あん?」

上条「そこには麦野、あんただって含まれていなきゃならないんだ」

上条「例え日の下に出ようとも、そこに麦野がいなきゃ、こいつらは本当の日の下に出た事にはならねえ」

上条「麦野の過去がどういうものか俺にはわからない。けど、麦野もここにいていいんだ。だろ?」

麦野「……絹旗がなんであんたに惚れたか、ちょっとわかったかもしれないわ」

上条「え?」

麦野「別になんでもないにゃーん——って、あん?」

 ——ブオォォォ

浜面「っと……高速だからってなんて乱暴な運転だよ」

麦野「——おい、浜面」

浜面「ん? どうした、麦野」

麦野「ちょっと運転代われ。あの生意気な車をスクラップにしてやらぁ」

浜面「え、ちょ、今運転中——」

麦野「ごちゃごちゃうっせぇんだよっ! あんのポンコツDQN車にてめぇがどれだけ格下か教えてやらぁぁぁ!!」

 オラオラオラオラァー!
 チョ、ムギノサーン!?
 フコウダァァァ!!
 …スピー
 ハヤイニャア
 チョ、コレハシヌッテワケヨ!?

絹旗「……」

絹旗「……全く、麦野は超照れ隠しが下手ですね」

 …………
 ……
 …

 〜上条の実家〜


 ——バタン

麦野「さっきのDQN車見た? 私がカーブで食い込むように煽ったら、ハンドル操作誤ってそのまま縁石に乗り上げてやんの。傑作だったわねぇ」

浜面「……俺、生きてる? ここ、あの世じゃないよね?」

上条「……大丈夫だ浜面。まだ地面に足がある」

絹旗「麦野の運転は超久しぶりですね。浜面がアイテムにくる前以来でしょうか?」

フレンダ「あ、あわわ……け、結局、麦野の運転には慣れないって訳よ」

フレメア「にゃあ。楽しかったにゃあ」

滝壺「……あれ? ついたの?」

???「おーとうま! 長旅ご苦労だったな!」

???「うふふ、皆さんいらっしゃい」

麦野「えっ……あれって上条の両親?」

上条「ん? ああ、そうだよ」

麦野「父親はまあ普通だけど……え、あんたの母親って何歳? 絶対に二十前半でしょ」

上条「えーっと、あれ? 何歳だっけなー……確か……」

刀夜「いやー皆さんどうも。上条当麻の父、上条刀夜です。こっちは妻の上条詩菜です」

詩菜「本日はようこそいらっしゃいました。長旅でお疲れでしょう」

麦野「どうも、本日はお招き頂きありがとうございます。上条君の友人、麦野沈利です」

浜面(え、誰?)

フレンダ(いつもの麦野じゃない)

フレメア(にゃあ)

滝壺(……眠い)

絹旗(超猫被ってますね)

上条(麦野って礼儀とかちゃんとしてるんだなー)

フレンダ「えっと、フレンダ=セイヴェルンです。こっちは妹のフレメアです」

フレメア「にゃあ。フレメア。よろしく」

滝壺「滝壺理后です」

浜面「あーっと、浜面仕上です。大将——じゃなくて上条君とは仲良くさせてもらってます」

絹旗「……」

上条「ん? 絹旗どうした?」

絹旗「——へ? あ、あぁ……えーっと……か、かかかかか」

上条「か?」

絹旗「——上条の超彼女です! 超よろしくお願いします!」

詩菜「あらあら……うふふ」

刀夜「ははは、元気な彼女さんじゃないか当麻」

麦野「……彼女はわかっても、てめぇは誰だよ……ったく……ほら、上条」グイッ

上条「へ、何ですか?」

麦野「彼女を支えてやんのが彼氏の役目だろ?」

上条「ああ、なるほど。おーい絹旗さーん?」

絹旗「——はっ! か、上条!? わ、わわわ私っ、超ちゃんと自己紹介できましたか!?」

上条「あー……その残念な事言うが、肝心要の自分の名前を忘れていましたことよ」

絹旗「なっ——」

上条「はいはい。大丈夫だっての。あー父さんに母さん? 改めて紹介するよ。俺の彼女の絹旗最愛だ」

刀夜「ははは! なかなか可愛らしいお嬢さんじゃないか」

詩菜「あらあら、当麻さんにもようやく春がきたのかしら。後、刀夜さん? 変な目で見ては駄目ですよ?」

刀夜「あ、ああ……もちろんだとも」

上条「ほら、絹旗」

絹旗「あぅ……」

上条「大丈夫だって。いつも通りの自分でいればいいんだって。な?」ポンポン

絹旗「ぅぅ……き、絹旗最愛です! 本日は超よろしくお願いします!」

詩菜「あらあら、こちらこそよろしくね。絹旗さん」

刀夜「当麻がお世話になっているようだね。よろしく、絹旗さん」

絹旗「は、はいっ! ちょ、超、よよよろしくお願いします」

詩菜「うふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫よ」

刀夜「そうだとも。では、皆さん。立ち話もなんですからどうぞ中に入ってください」

 …………
 ……
 …

 〜上条の実家・リビング〜


浜面「こうやってダチの家にくるのっていつ以来だろうなー? あ、大将の今住んでるところは別でな」

フレンダ「結局、私は始めてって訳よ」

フレメア「にゃあ。大体、ぼっちだったから」

麦野「そりゃそうだろう。こいつの相手務まりそうなのは私ぐらいだからな」ワシャワシャ

フレンダ「なっ、ちょ、麦野いきなり頭を撫でないでって訳よ!?」

麦野「えー? だって私とフレンダはそういう関係なんだろ? フレンダが言ったんじゃない」ワシャワシャ

フレンダ「いや、だからあれはストックの花の意味を知らなかった訳で、別に言葉にはしてないって訳よ!?」

麦野「言葉には、ねー? でも、あれも立派な言葉じゃないかにゃーん? 花言葉っていうね」ワシャワシャ

フレンダ「あ、あうぅ……///」

滝壺「それより、きぬはたが息をしてない」

絹旗「」ズーン

上条「俺が呼びかけてもさっきからこのままですことよ……おーい、絹旗さーん?」ユサユサ

絹旗「」ズーン

麦野「某ボクサー漫画の主人公みたいに真っ白ね」

絹旗「あぅ……上条ー……」

滝壺「あ、ちょっと息を吹き返した」

上条「どうした、絹旗?」

絹旗「どうしましょう。超どうしましょう」

上条「だから大丈夫だって。父さんも母さんもそんな事を気にするような人じゃないっての」

麦野「上条の言う通りよ、絹旗。それに失敗したならしたで、それを次に挽回すればいい話でしょ。ここは暗部(失敗したら終わる場所)じゃないんだから」

絹旗「そう、ですね……」

滝壺「大丈夫。私は頑張るきぬはたを応援してる」

フレンダ「結局、落ち込んでる絹旗は柄じゃないって訳よ」

フレメア「にゃあ。大体、皆がついてるにゃあ」

浜面「おう! って、えーと……やべ、全部みんなに言われちまった」

上条「だそうですよ。絹旗?」

絹旗「……はい! 私、超復活です!」

上条「ははは、それはよかった」

 ——スタスタ

詩菜「あらあら、皆さんは本当に仲がいいんですね」

刀夜「当麻もあっちでちゃんと友達がいるみたいだな。父さんはそれだけで充分安心だ」

上条「あ、ごめん。父さん、母さん。俺も手伝えばよかったな」

詩菜「あらあら、別に気にしなくていいのよ? 今日は当麻さんが主役と言っても過言じゃないんだから」

刀夜「そうだぞ、当麻。後、これは先日、妻と旅行にいった際に買ってきたものだ。よかったら食べてくれ」

フレメア「にゃあ。バームクーヘン」

フレンダ「ちょ、フレメア! 行儀が悪いって訳よ!」

詩菜「うふふ、元気がよくって何よりではないですか」

フレンダ「あ、そのー……すいませんって訳よ」

刀夜「ははは、そんな固くならなくてもいいさ。自分の家だと思ってくつろいでくれ」

上条「あ、それで父さん、母さん。電話でも話したけど……」

刀夜「こら、当麻。そういった話は後だ。今は友人達と一緒に楽しく過ごす事が大事だろう」

詩菜「そうですよ、当麻さん。そちらの用事はいつでもできるんですから、今はこの一時を楽しみませんか?」

上条「あー……それもそうだな。ごめん」

詩菜「あらあら、別に謝る事なんてないんですよ」

上条「そっか。ありがとう」

刀夜「さて、それじゃあ当麻。お前の友人達の楽しい話を聞かせてもらおうか」

 …………
 ……
 …

フレメア「それで、大体浜面が麦野に吹っ飛ばされちゃうにゃあ」

詩菜「あらあら」

浜面「——って、さっきから俺しか弄られてなくね!? フレメア、なんか俺に恨みでもあるんですかっ!?」

麦野「まだ弄られるだけならマシだろ。私なんてそのせいで、ただの暴力女としか思われてないんだぞ?」

浜面「え、事実じゃ——って、すいません!? だからその拳をどうか収めてください!」

麦野「ちっ。ここが上条の実家じゃなきゃ、今頃てめぇは消し炭だ」

浜面「なぜ、こんな役割なんだ……」

刀夜「浜面君。君の気持ちは痛いほどわかるぞ。男は大抵女性の尻に敷かれるもんなんだよ」

浜面「大将の親父さん……いや、あなたの事はおやっさんと呼ばせてください!」

刀夜「ああ、もちろんだとも!」

浜面「おやっさん!」

 ——ガシッ

フレンダ「うわぁ、なんか始まったって訳よ」

絹旗「流石、浜面ですね」

滝壺「はまづらの目が輝いてる」

詩菜「そういえば浜面君と滝壺さんは恋人同士なのかしら?」

滝壺「どうしてそれを?」

詩菜「あらあら、あなたと浜面君の距離を見ればわかりますよ」

詩菜「多分、無意識だと思うけれど、浜面君は常にあなたの前に立とうとしているようね」

詩菜「まるで、お姫様を守ろうとする騎士のようにね」

滝壺「はまづら……」ポー

詩菜「あらあら、浜面君の事が本当に好きのようね。滝壺さんは」

滝壺「あう……///」

詩菜「でもね、女の子は守られるだけじゃ駄目なのよ」

滝壺「そうなの?」

詩菜「妻は夫に守られる代わりに夫を立てる。けど、もし夫を守らなくてはならない立場になった時にどうするか」

詩菜「そのために力をつける。それは身体だけでなく、自分の精神も含めて。そして何よりも包容力を養う事」

詩菜「共に歩むというのは、そういう事を言うんじゃないかしら?」

詩菜「まあ、これは私の持論ですけれどね」

滝壺「……よろしければ、その先についても教えていただけないでしょうか——師匠」

詩菜「あら、あらあら師匠だなんて。私、ちょっと恥ずかしいわね。でも、いいですよ」

滝壺「このご恩、一生忘れはしません」

絹旗「……こっちでも超始まりました」

上条「ははは……」

麦野「私達も何か始めよっか。フ・レ・ン・ダ?」サワサワ

フレンダ「ひゃん!? ちょ、む、麦野!? どこ触ってるって訳よ!?」

麦野「えーフレンダご自慢の脚だにゃーん♪」サワサワ

フレンダ「ちょ、まだ、まだ明るいから勘弁って訳よ!?」

麦野「って事は、暗くなればいいって事かにゃーん?」サワサワ

フレンダ「んぁ……って、そこは洒落にならないって……訳よ」

浜面「おやっさん。あれが百合ってやつです」

刀夜「なんと! 美女と美少女……これは絵になる」

詩菜「あらあら刀夜さん? 今日はお外で寝たいのかしら?」

刀夜「滅相もございません!!」

滝壺「なんという威圧感……流石、師匠」ゴクリ

絹旗「超なんですか、これは」

上条「ま、打ち解けたみたいでよかったじゃないか」

絹旗「まあ、おかげで肩の荷が多少は超下りました」

刀夜「そういえば当麻、少し聞きたい事があるんだが」

上条「ん? どうしたんだ、父さん」

刀夜「いや、今回引っ越す事になったと聞いたが、それはあれか。絹旗さんと同棲するという事か?」

上条「あー……それはですね……」

刀夜「隠したところで無駄だぞ。学生寮をわざわざ出て、一般のアパートに住む。彼女がいるという事を考えれば、大体想像がつくことだ」

上条「まあ……はい。その通りでございます」

刀夜「まあ、父さんからは一言だ。節度あるお付き合いをする事。これさえ守れば、同棲しようが私はとやかくは言わない」

上条「そっか。ありがとう、父さん」

刀夜「別に気にするな。私は当然の事を言ったまでだ」

刀夜「さて、今夜は母さんが腕によりをかけて夕食をご馳走してくれるぞ」

滝壺「おお。師匠の手料理……」

詩菜「ふふふ、よかったら滝壺さんも手伝う?」

滝壺「いいんですか?」

詩菜「ええ、もちろん。絹旗さんも一緒にどう?」

絹旗「え、私も超いいんですか?」

詩菜「あら、もちろんよ。それに……」

詩菜「いずれはお嫁さんとして、当麻さん好みの味付けを知ってもらわないといけないからね」

絹旗「超わかりました!」

詩菜「あらあら。では、早速準備にとりかかりましょうか」

麦野「よう、上条。愛しの彼女があんたのために頑張りたいってよ」

浜面「もう、高校卒業したらすぐに結婚しろよ」

フレンダ「結局、上条の心境はどうって訳よ」

上条「も、黙秘権を行使します!」

フレメア「大体、顔が真っ赤にゃあ」

 …………
 ……
 …

 〜上条の実家・客間〜


フレメア「にゃあ。大体おいしかった」

麦野「同感ね。あれが母の味ってやつなのかにゃーん?」

フレンダ「うぅ……最近おいしいもの食べ過ぎって訳よ……お腹が……脚線美が……」

麦野「あら、私はまだ食べたりないわよ? ねぇ、フレンダ?」サワサワ

フレンダ「ひゃんっ!?」

フレメア「大体、もう付き合っちゃえにゃあ」

滝壺「師匠まじぱねぇっす」

絹旗「あのー滝壺さん? さっきから超変ですよ?」

 ——コンコン

絹旗「あ、はーい」

詩菜「あらあら、お楽しみ中のところ申し訳ないわね。ちょっと絹旗さんにお話があるんだけど、いいかしら?」

絹旗「超私ですか?」

詩菜「ええ、そうよ。ちょっと二人っきりで話したいから、私の部屋でも大丈夫?」

絹旗「はい。超大丈夫です」

麦野「おい、絹旗。まあ、あれだ。頑張ってこい」

フレンダ「結局、普通が一番って訳よ」

フレメア「大体、その通りにゃあ」

滝壺「頑張って、きぬはた。私はいつも応援してる」

絹旗「はい。では、超いってきます」

 …………
 ……
 …

 〜上条の実家・詩菜の部屋〜


 ——ガチャ


詩菜「では、いらっしゃい。そこのソファーにかけてもらえる?」

絹旗「ちょ、超わかりました」

 ——ギシッ

詩菜「あらあら、そんなに緊張しなくてもいいのよ? では、私も隣に失礼するわね」

 ——ギシッ

絹旗「そ、それで、超お話というのは?」

詩菜「そうね。絹旗さんは当麻さんの事が大好きなのよね?」

絹旗「はい、超好きです!」

詩菜「うふふ、それを聞いて安心だわ。それじゃ、当麻さんと結婚したい?」

絹旗「け、結婚!?」

詩菜「あら、その辺はまだ考えてはいない?」

絹旗「い、いえ、結婚願望は超あります……ただ……いざそうしたいかと聞かれると……」

詩菜「あら、遠慮なく言ってもらっていいわよ」

絹旗「……私が上条と超釣り合うか、心配なんです」

詩菜「あら、そう? とてもお似合いだと思うわよ?」

絹旗「……上条は超もてるんです。実際、好意を寄せる人も超います」

詩菜「あらあら、やはり血は争えないわね。刀夜さんもそうだったわ」

絹旗「超そうだったんですか?」

詩菜「ええ、そうよ。私もそれで苦労したわ。だから絹旗さんも大丈夫よ」

絹旗「……私と違って、上条のお母さんは超美人ですから。選ばれて超当然です」

絹旗「……私は、まだ超子供です。身長も低くて、胸も超小さいです。上条に好意を寄せる人の中には、私よりも上の人は超います」

詩菜「じゃあ、当麻さんに好意を寄せる人に譲ってもいいのかしら?」

絹旗「それは超嫌です!」

詩菜「あらあら、ならそう自分を過小評価する事は言ってはいけないわよ」

絹旗「ですが……」

詩菜「なら、なんで当麻さんはあなたを選んだのかしら」

絹旗「……超、それは……」

詩菜「それは、あなたに魅力があるからよ。絹旗さんを自分のパートナーに選ぶだけの確かなものをあなたが持っているのよ」

絹旗「そうなんですか?」

詩菜「ええ、そうよ。それに絹旗さんがそれでは、あなたを選んだ当麻さんは悲しむわよ?」

絹旗「……上条を悲しませるのは超嫌です」

詩菜「なら、自分に自信を持つ事よ」

絹旗「超わかりました」

詩菜「そう、それでいいのよ。後、もう一つなんだけど……」

絹旗「超なんでしょうか?」

詩菜「今、当麻さんと絹旗さんは同棲しているでしょう? それは、絹旗さんのご両親もご存知なのかしら?」

絹旗「あっ……」

詩菜「もし、ご存知ないのであれば、早急にご報告する事よ。まだあなた達は未成年なんですからね」

絹旗「……超申し訳ありません。そのご要望には超こたえる事ができません」

詩菜「ご両親との仲があまりよくないの?」

絹旗「……いえ、私は親の顔を知らないんです。私はまだ超赤ん坊の頃に、学園都市に売られたんです」

詩菜「……そう。それは、悪い事を聞いてしまったわね」

絹旗「上条のお母さんは超知らなかったんですから、仕方ありません」

詩菜「……寂しくはないの?」

絹旗「私には超沢山の仲間がいます。だから、寂しいなんて事は超ありません。……ですが、ふとたまに思うんです」

絹旗「なんで、私には親が超いないのか。なんで、私は学園都市に超売られたんだろう、と」

詩菜「……」

絹旗「しかし、真実はもはや超探しようがありません。それに、そんな憂鬱な顔を晒して、みんなを超心配させたくないんです」

詩菜「絹旗さん」

 ——ギュッ

絹旗「へ、ちょ、上条のお母さん!?」

詩菜「いいんですよ。我慢しなくても」

絹旗「……」

詩菜「絹旗さんは優しすぎるのよ。周りに迷惑をかけたくないがために、自分の感情を押し殺して」

詩菜「でもね。もしそれで絹旗さんが壊れてしまったら、周りはどう思うかしら?」

詩菜「身近にいながら、気付いてやることができなかった。そうやって、自分を責めるんじゃないかしら?」

絹旗「……」

詩菜「だからね、絹旗さん。時には、赤ん坊みたいに大声で泣いていいのよ?」

絹旗「——っ」

詩菜「もし、親が欲しいというのなら、私があなたの代わりになるわ」

詩菜「刀夜さんも、あなたの友達も——そしてあなたの大好きな当麻さんも」

詩菜「きっと、あなたを支えてあげますよ」

絹旗「はぅ……はっ……っ」

詩菜「今まで、よく我慢したわね」

絹旗「あぅ……超、甘えても……いいんですかぁ……?」

詩菜「ええ、もちろんよ。私はあなたの“母親”なんですから」

絹旗「ひぐっ……おかぁ……さん……」

詩菜「なぁに、“最愛”?」

絹旗「……お、おかぁさん……おがぁっ、さん……!!」

詩菜「お母さんはここにいるわよ、最愛」

絹旗「ひくっ……ほ、んとうははっ……超、さびし……かった……んです……ごわ……がったんでず……」

詩菜「大丈夫、大丈夫。みんなが、私が最愛のそばにずっといますからね」

絹旗「は、いっ……はいっ……!!」

詩菜「ずっと、ずっと……私達は家族なんですから、ね?」

 …………
 ……
 …

 〜翌日 上条の実家〜


上条「それじゃ、父さんに母さん。またな」

刀夜「ああ。何かあったら必ず連絡するんだぞ」

詩菜「あら、刀夜さん。当麻さんには素敵な友達がいるから大丈夫ですよ」

刀夜「それもそうだな」

浜面「おやっさん。俺、頑張ります!」

刀夜「浜面君。人生は険しき山だ。しかし、それを乗り越えた先に、君の目指すものはある。頑張りたまえ」

浜面「ありがとうございますっ!」

滝壺「師匠。色々とご教授して頂き、ありがとうございます」

詩菜「あらあら、私達の間にそんなかしこまったやりとりなんて必要ないわよ」

滝壺「師匠っ……!」

麦野「おい、誰かあの二人をどうにかしろ」サワサワ

フレンダ「ちょ、だから麦野っ! んっ……なんで私の身体を撫でるって……ちょ、スカートの下は駄目って訳!?」

フレメア「にゃあ。大体、この二人もどうにかしてほしいにゃあ」

上条「ははは……」

絹旗「私達以外にまともなのは超いないんですかね?」

詩菜「あ、それと最愛」

上条「へ? 最愛?」

絹旗「はい、超なんですか。お母さん」

浜面「お母さん?」

詩菜「また、きてくださいね」

絹旗「はい! 超もちろんです!」

フレンダ「結局、どういう事って訳よ?」

フレメア「にゃあ」

麦野「ま、野暮なことは聞くんじゃないよ。……よかったな、絹旗」

滝壺「うん。そうだね。おめでとう、かな? きぬはた」

絹旗「あはは、麦野と滝壺さんは超流石ですね」

上条「? 上条さんにはいまだに理解できなんですが?」

浜面「大将と同じく」

絹旗「えへへ、超内緒ですから!」

詩菜「女に秘密は多いものよ」

刀夜「はははっ! 何があったかよくわからんが、とりあえずよかったじゃないか!」

上条「まあ、絹旗が笑顔なら、上条さんはそれでいいですことよ」

絹旗「超その通りです!」

上条「じゃあ、学園都市に戻ろうか」

絹旗「はい! 超みんなで戻りましょう!」

浜面「じゃ、そろそろ車出すぜ」

フレメア「にゃあ。後ろのシートはもらうにゃあ!」

フレンダ「って、だから土足でシートを踏むなって訳よ!」

滝壺「私ははまづらの隣で寝てる」

絹旗「上条の隣は超私です」

上条「おっとっと、そう慌てるなよ絹旗」

麦野「全く、どいつもこいつも」

 ——ブルルンブルルン

刀夜「それじゃ、みなさん。また遊びにきてください」

詩菜「あちらでも元気でやっていってくださいね」

浜面「おやっさん! またくるぜ!」

フレンダ「結局、楽しかったって訳よ」

フレメア「にゃあ」

滝壺「師匠もお元気で」

麦野「こいつら共々、お世話になりました」

上条「それじゃあな」

絹旗「——また、超会いましょう!」

 …………
 ……
 …


 ——私は、超温もりが欲しかったんです。
 ——温もり?
 ——はい。だから、上条も私を超温めてくださいね?
 ——ああ、もちろんだとも。


【超初めての温もり END】

【sister words after】


 〜常盤台女子寮正面玄関前〜


御坂「……」

インデックス「みこと、大丈夫?」

御坂「ええ、さっきの事はある程度大丈夫。けど……」

御坂「……この先はちょっと大丈夫じゃないかもしれない」

 ——ギュッ

御坂「インデックス?」

インデックス「大丈夫なんだよ。私がちゃんと訳を話してあげるんだよ」

御坂「……そっか……そうだもんね」

インデックス「そうなんだよ」

御坂「……よし! じゃあ、いくわよ。インデックス!」

インデックス「了解なんだよ!」

 ——ガチャ

 …………
 ……
 …


 〜常盤台女子寮〜


寮監「……ほう、大した御身分だな……御坂」

御坂「寮監……」

寮監「なんだその顔は。はしゃいで目に砂でも入ったのか?」

御坂「……」

寮監「とりあえず、理由があるなら聞こう。それなりに私を満足させるものなんだろうな?」

御坂「それは……」

寮監「言えないのか? ならば仕方——」

インデックス「待ってほしいんだよ!」

寮監「……御坂の友人らしいが、これはこちら側の問題だ。帰ってもらおうか?」

インデックス「わかってるんだよ。でも、理由ならちゃんとあるんだよ。それを聞いてからでも遅くはないかも」

寮監「ほう……では、聞こうじゃないか。その理由とやら」

インデックス「……みことは今日、闘ってきたんだよ」

寮監「闘う?」

インデックス「そうなんだよ。あなたも女性ならわかる筈なんだよ」

寮監「……」

インデックス「自分の想いを伝えるために、みことは相手だけじゃなく、自分とも必死に闘ったんだよ」

御坂「……」

インデックス「あなたにもそういった経験があるんじゃないかな?」

インデックス「その先が例え棘の道だとわかっていたとしても、やりとげなくちゃならない事があるために闘う事が」

寮監「……」

インデックス「たった一人の人間に対して、自分がおかしくなるくらいに狂う事があると思うんだよ」

インデックス「気付いた時には遅すぎて、でも、それでも諦めきれなくて……」

インデックス「どこかに、そして誰かに吐き出す筈だった想いが逃げ場を失って自分を苦しめて……」

インデックス「その逃げ場を失った想いを無理矢理引っ張り出して、みことは自分の道を切り開くために闘ったんだよ」

インデックス「だから——」

寮監「——もういい」

インデックス「で、でも、みことは——」

寮監「もういいと言っているだろう。それに、何があったかは察しがついた。私も女だからな」

インデックス「……」

寮監「……理由はわかった。だが、規則は規則だ。それなりの罰は受けてもらおう」

インデックス「そ、それなら私も罰を受けるんだよ! 私だってみことの背を押した。結果的には私が——」

寮監「すまないが、これはこの寮に住んでいるものだけの事だ。御坂の友人ではあっても、君には全く関係のないことだ」

インデックス「で、でも……」

 ——ギュ

御坂「……いいのよ、インデックス。ありがとう」

インデックス「……みこと、ごめんなんだよ」

寮監「……では、御坂。お前に処罰を言い渡す」

御坂「はい……」

寮監「明日までにその泣き腫らした顔を元に戻し、今日はシャワーを浴びたらすぐに寝ろ」

御坂「えっ……?」

寮監「処罰の内容は以上だ。わかったら、さっさと自分の部屋に帰って寝ろ」

御坂「え、でも……そんな……」

寮監「返事っ!」

御坂「は、はいっ!」

寮監「それと、君の名を聞いてはいなかったな」

インデックス「私はインデックスって言うんだよ」

寮監「そうか。インデックス、御坂を送り届けてくれてありがとう。この寮の責任者として礼を言う」

インデックス「友達として当然の事なんだよ!」

御坂「インデックス……」

インデックス「みこと、今は色々と辛いかもしれないけど、私がそばにいてあげるから大丈夫なんだよ」

寮監「……」

寮監「……そういえば先程、君も御坂と一緒に罰を受けると言ったな?」

インデックス「え……」

寮監「インデックス、我が寮生と一緒にいた君にも罰を受けてもらおうか」

寮監「……今日はその馬鹿者と寝てやってくれ」

インデックス「えっ……それって……」

寮監「私からは以上だ。ではな」

 ——コツコツ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月22日 (日) 19:52:09   ID: ihddsJGs

途中で切れてない?

2 :  SS好きの774さん   2014年01月25日 (土) 11:31:15   ID: 8s-bv8J8

あれ?別のサイトではちゃんと最後まで書かれてるのに…

3 :  SS好きの774さん   2014年04月24日 (木) 02:03:07   ID: RCjy30JV

終わりかたおかしくね?

4 :  SS好きの774さん   2014年05月24日 (土) 09:21:47   ID: qAx41ITm

リンク先の元スレではちゃんときれいな終わり方してるよ

5 :  SS好きの774さん   2014年06月14日 (土) 17:22:26   ID: 6o7VId6C

この時はまだ比較的平和だったんだけどな、最初に変なのがいるけど…

6 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 00:51:35   ID: XzK886Kc

クソスレだった

7 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 08:02:58   ID: TG8F66xX

※6
とクソが申しております

8 :  SS好きの774さん   2015年02月22日 (日) 17:52:46   ID: pkb7fdYU

どこがクソなんだか···

9 :  SS好きの774さん   2015年04月07日 (火) 13:44:51   ID: 9MovFjZD

内容すべてがクソ

10 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 15:17:49   ID: HOMMAJPR

※9
絹旗アンチさんこんちわ
他の絹旗スレでも荒らしてたね
IDでわかるよ

11 :  SS好きの774さん   2015年06月15日 (月) 16:52:20   ID: 4-4mKgax

くぅ疲臭すげえわかる
あとスゥ(消滅)に似たくっそ寒いノリがうざい
前書きのssについての注意も普通に箇条書きで書けばいいのに

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