ピンポーン
男「誰だこんな時間に?はいはーい」
ガチャ
男「はい」
許嫁「こんばんわ男さん」
男「えーと、どちらさまですか?」
許嫁「男さんの許嫁です」
男「はあ?」
許嫁「今日からお世話になります」
男「頭いっちゃってるよあんた」
許嫁「ちょ、ちょっと待って!閉めないでください!!」ギギギギ
男「ちょっとなんなんすか!?警察呼びましょうか!?」
許嫁「お、男さんのお父様に確認してみてください!証拠になるはずです!!」
男「親父に?」
…さて、この物語にはまだ続きがあります。
主人公は誰ですかって?
それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です
今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。
私もかつてその1人でした。でもこのSSの「男」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。
開けない夜は、ありません。
これが、このSSで伝えたかったことの全てです。
最後の最後に、登場人物たちからのメッセージをお聞き下さい。
男「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」
作者「ちょっ、俺のパクったな!」
女「やれやれね、この二人は…クスッ」
友「見てくれて、ありがとな!お前らも頑張れよ!…イテッ!」
作者「(友の頭をはたきながら)読者様にお前らとか言うな!失礼だろが!」
まあなにはともあれ…
全員「読んでくれてありがとう!」
ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)
男「(とりあえず親父に電話してみるか……)」
男「ちょっとそこで待ってて」
許嫁「はい」
男「……」ピッピッピッ
プルルルルルガチャ
男「もしもし親父?」
父「おう、どうした」
男「なんか家に許嫁とか言ってる人が来たんだけど……マジ?」
父「マジ」
男「マジかぁ~」
父「うい」
プツッ……ツーツーツー
許嫁「信じてもらえましたか?」
男「……うん」
許嫁「おじゃまします。ここが男さんのお部屋ですか」
男「うん、ワンルームだし散らかってるけど……」
男「(いきなり女の子と住むって……緊張するな……顔はかわいいし)」
許嫁「いえ、十分綺麗だと思います」キョロキョロ
許嫁「……!」
男「あ、やべっ!」
男「(エロ本読みっぱなしだった……)」
許嫁「……」ジー
男「は……ははは」
男「(気まずい……)」
許嫁「お、男さんは……二次元がお好きなんですか?」
男「いやそんなことないから!たまたまエロ漫画ってだけだから!!」
許嫁「そうですか……よかったです」ホッ
男「それより……えっと……怒らないの?」
許嫁「怒る?どうしてですか?」
男「いやなんか、不潔!とか……こんな物読むなんて最低!とか……」
許嫁「ふふっ……そんなことしませんよ」
男「え?」
許嫁「そもそも私が勝手に転がり込んできたのに気に食わないからってそんなことするのはおかしいです」
男「(勝手に転がり込んできたって自覚はあるんだな)」
男「はは……あーそうなんだ……確かにそうだよな、うん」
許嫁「ですが」
許嫁「読んでいただくのは構いませんがあまりそちらばかりに目を向けられては妬いてしまいます」
男「ははは……」
男「えーと、許嫁さん」
許嫁「呼び捨てで構いません」
男「じゃあ許嫁」
許嫁「はい」
男「俺達って初対面……だよね?」
許嫁「いえ、小さい頃に何度か会っています」
男「……」
男「全く覚えてないんだけど」
許嫁「昔のことなので仕方がないです。ご自分を責めないでください」
男「いや、まったく責めてないけど」
ピンポーン
男「ん?」
ピンポーンピンポンピンポンドンッドンドン
男「だあーうるさい!誰だ今度は!?」
ガチャ
幼馴染「男!AVの音隣の私の部屋まで漏れてんだけど!!」
男「AVなんて見てねえよ!ていうか話し声も漏れるとか壁薄すぎだろ!!」
幼馴染「だって男の部屋から女の子の声が……テレビもないのに……」
許嫁「どうもはじめまして」
幼馴染「え?はい……はじめまして……」
幼馴染「(え、誰?)」
男「……」
幼馴染「ねえ男」ヒソヒソ
男「ん?」
幼馴染「誰?」ヒソヒソ
男「俺の許嫁」
幼馴染「そういうのいいから。つまんないわよ」
許嫁「私は男さんの許嫁です」
幼馴染「あ、そうなんだ~……ははは~」
幼馴染「あの子もかわいい顔してつまんない冗談言うわね」ヒソヒソ
男「いや、マジ」
幼馴染「……マジ?」
男「うん」
幼馴染「いや今時許嫁って……」
男「だろ?どうやったんだろ」
ピンポーン
男「なんか今日は来客多いな」
ガチャ
後輩「せんぱーい!寒いから早く中に入れてー!」
男「なんだよお前、バイト帰りか?自分の家に帰れよ」
後輩「もう無理~、寒すぎて死んじゃうー!可愛い女の子だよー!?」
男「わかったわかった入れよ」
後輩「わーい!ただいまー!」
男「俺んちだよ」
後輩「あれ?女物の靴がある。幼馴染先輩来てるの~?ワンルームなのに……狭いな~」
男「なんちゅう言い草だ」
許嫁「はじめまして」
後輩「え?あ、はい。はじめまして……」
幼馴染「……」
後輩「……」
後輩「先輩の彼女!?」
男「いや、違う」
後輩「じゃあ誰!?こんなかわいい人……」
幼馴染「許嫁なんだってさ」
後輩「い、許嫁?」
許嫁「はい」
後輩「……いやいやそれはさすがにないよ先輩!」
男「俺もそう思うけどさ」
後輩「えー許嫁ー?うそー?ほんとにー?」
男「ほんとほんと。なあ許嫁?」
許嫁「はい。男さんの後輩さんですか?よろしくお願いします」ペコリ
後輩「すごーい!さすが先輩!いくらで頼んだの!?」
男「そういうのじゃねーから!」
幼馴染「……」
後輩「どうしたの幼馴染先輩?」
幼馴染「まいったなーと思って……」
後輩「う~ん、そうだね。一緒に頑張ろうね幼馴染先輩!」
幼馴染「……うん」
男「でもこの部屋二人で住むにはどうなんだろ。女の子だから物も増えていくだろうし」
後輩「え?」
幼馴染「しかも同居……」ズーン
ピンポーン
男「…………はい」ガチャ
妹「あ、兄さん。お久しぶりです。合格して来年からこっちの学校に通うことになったので同居します」
従妹「します」
男「なんだよどうなってんだよ今日!?何人増えるんだよ!!つうかワンルームに希望持ちすぎだろ!!」
妹「兄さん、上がっていいですか?寒いです」
従妹「寒い」
男「お兄ちゃんは事前に連絡欲しかったな~」
妹「ふふっ……兄さんを驚かせたかったんです……そのために志望校も内緒にしてたんですよ」
従妹「サプライズ」
男「はあ……まあいいや……あがれよ」
妹「はい、おじゃま……兄さん、女装でも始めたんですか?女物の靴がいっぱい……」
従妹「変態」
男「ちげーよ!今日は来客がやたら多いんだよ!!」
許嫁「……」
幼馴染「……」
後輩「……」
妹「……」
従妹「ハーレム」
男「うん、まあ、ハーレムなのかもしれないな……」
妹「兄さん……なんですかこの状況?」
男「幼馴染はわかるだろ?」
妹「はい」
男「で、こっちの学校の後輩」
妹「はい」
男「で、許嫁」
妹「最後おかしいです」
妹「兄さん許嫁なんていなかったじゃないですか!!」
男「俺もそう思ってた」
男「でも親父に聞いたら本当だって……」
妹「私聞いたことないですよ!?」
男「俺だって今日初めて聞いたよ!!そもそも許嫁家にやってきたのになんで妹も来させるんだよ!!」
許嫁「男さんの妹さんですよね?お久しぶりです」
妹「え?あっはい……お久しぶり?です……」
男「妹とも会ったことあるのか?」
許嫁「はい、小さい頃に何度か」
妹「……」
男「どうした?」
妹「……あっ……確かに見覚えが……あるような……」
男「マジか。お前より年上だった俺が忘れてるのにか」
後輩「せんぱーい、せまーい」
男「お前はなに人のベッドに潜り込んでんだ」
従妹「暖かい」
男「お前もか」
幼馴染「男、これはもうどうしようもないわよ。必要なさそうな人に帰ってもらったら?」
男「じゃあお前と後輩帰れ」
幼馴染「えっ」
後輩「ひどいよ先輩!」
男「まあ、いてもいいけどあんまり騒ぐなよ」
ワイワイガヤガヤ
男「たしかにこれはちょっと問題だな」
幼馴染「っていうかあんたこの部屋に4人で住む気なの?さすがに厳しいんじゃない?」
幼馴染「(だから許嫁なんて追い返しなさいよ)」
男「2人……めちゃくちゃ頑張って3人だな」
許嫁「そうですね、もう少し広いお部屋を借りましょうか」
幼馴染「えっ」
男「いやでも経済的に……」
幼馴染「そうよそうよ!」
許嫁「当然私もだします」
男「よし」
幼馴染「よし、じゃないわよ!なにあんた引っ越す気なの!?」
男「いや、しょうがないだろ」
幼馴染「ど、どれくらいの家賃の所に引っ越すのよ?」
男「ここの家賃が5万円だから……」
許嫁「私も同額出すとして10万円程でしょうか」
幼馴染「そ、そんなの無理よ!私がついていけないじゃない!!」
男「いや、お前は引っ越さなくていいじゃん」
幼馴染「う」
幼馴染「じゃ、じゃあ私も同居する!!」
許嫁「それは困ります」
幼馴染「えっ」
許嫁「妹さんや従妹さんは男さんの親族ですからわかりますがあなたはただの幼馴染です」
幼馴染「あ、あんただって結構怪しいじゃない!!」
許嫁「怪しくないです。れっきとした許嫁です」
幼馴染「…………わかった」スタッ
男「幼馴染?」
幼馴染「この壁ぶち抜いて私の部屋とひとつにする。二倍の広さよ」グッ
男「ちょ、待て!馬鹿!それだけはやめろ!!賃貸だぞ!!バットなんて持つな!!」
男「許嫁!幼馴染も一緒に住んでいいだろ!?一人当たりの家賃も安くなるし!!」
許嫁「……男さんがお望みなら私は何も言いません」
後輩「せんぱーい!ボクもボクも!!」
男「もう勝手にしろ!!」
後輩「やったー!実家脱出ー!」
妹「ああ……こんなはずじゃなかったのに……」
従妹「頑張ろう」
許嫁「……」
許嫁「お茶でもいれましょうか」
男「……うう……あ……朝?」
男「うー身体だるい……なんでだ?なんにも覚えてない……」
男「水……」ガバッ
男「……」
男「どわあああっ!!は、裸!?みんな裸!?」
許嫁「あ、おはようございます男さん。お水どうぞ」
男「許嫁!?先に起きてたのか……これは一体……」
許嫁「まだ少し違和感がありますね」
男「い、違和感?なんの……」
許嫁「昨晩は少し大変でしたから」
許嫁「男さんのお父様からお薬をいただいたので男さんのお飲物に混ぜたんです。そしたらこの有様です」
許嫁「まあ、その手の薬というのは予測していたのですがその……あまりに女性が増えていくので妬いてしまいました」
許嫁「独占欲でしょうか……目の前で男さんに求められるのを見せつけたかったんです。ですが私で存分に楽しんだ後に次から次へと……」
男「……」
男「お、俺は大変なことをしてしまったんじゃ……」
許嫁「そうですね、私の責任です。使うタイミングを間違えました」
男「……」
後輩「せんぱーい、おはよーう」ガシッ
男「こ、後輩……」
後輩「昨日はすごかったねー!」
男「そんなになのか……」
後輩「うん、中でも従妹ちゃんはすごかったね~。もう従妹ちゃん失神してるのに構わず腰振り続けて注ぎ込みまくって」
後輩「もう完璧オナホ扱いだったもん」
男「やべー……あと女の子がオナホとか言わない」
許嫁「妊娠してないといいのですが……」
男「誰かしらあたってるだろ……」
妹「ん……んん……」ムクリ
男「あ、妹……」
妹「……」
妹「……」カアア
妹「うう……は、恥ずかしい……」バフッ
男「だ、大丈夫。俺なにも覚えてないから」
後輩「自分から腰下ろして処女捨てろとかやってたよ」
妹「い、言わないでくださいよ……」
男「お、幼馴染は?」
後輩「あ~幼馴染先輩は……」
男「……なんだ?」
後輩「いや……お尻のほうしか使ってないからまだ処女だよ」
男「そんなマニアックなことまで……」
男「全員座りなさい」
許嫁「はい」
男「結果は?」
許嫁「陽性です」
幼馴染「陰性……」
後輩「ようせーい」
妹「陽性でした……」
従妹「陽性」
男「……」
男「」バタッ
妹「に、兄さん!しっかりしてください!!」
幼馴染「ちょ、ちょっと!?」
従妹「ご臨終」
おわり
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