カヲル「生活費のために出張ホストをすることになったよ」(679)

代理

カヲル「出張ホスト…?」

キール「我らの予算とて無限ではない」

左様「左様」

ゼーレA「貴様の生活費は、自らの手で稼いでもらう」

ゼーレB「出張ホストはその為の案だ」

カヲル「ふうん。それで、具体的には何をすればいいんだい?」

キール「一般と同様の真似をしろとは言わん。貴様に合わせたやり方、その基本は我らが教えよう」

左様「左様」

カヲル「…」

学校。

カヲル(まずは地道な宣伝活動―――のさらに肩慣らし、か)

カヲル(僕が、リリンの女性に媚びるようなことをしなくてはならないとはね)

女子更衣室

カヲル(ここか)

カヲル「失礼するよ」ガラガラ

JC「きゃっ!?」

JC「な……渚くん!? ここ女子更衣室だよ?」

アスカ「ちょっと、この変態! なに堂々と入ってきてんのよ」

カヲル「騒がないで。ただ宣伝に来たんだ」

カヲル「この度、出張ホストを始めることになってね」

JC「出張…ほ、ホスト……?」

カヲル「これがそのチラシ」ピラッ

カヲル「えっと。トークあり、スキンシップあり、キスあり。本番なし」

カヲル「『本番』ってなんだろう…?」

アスカ「あ、あんた。いよいよイカれたの……?」

カヲル「あいにく正気さ。だからこそ逆らえない指示があってね」

ヒカリ「とにかく渚くん。ここは男子が入ったらダメなところなの」

カヲル「すまないね委員長。ただ、出て行く前に無料体験とやらを実施させて欲しい」

ヒカリ「いや、あの」

カヲル「僕に自由はないんだよ―――失礼」グイ

JC「わきゃ!?」

チュゥゥ…

アスカ「んなっ」

ヒカリ「うそ……」

JC「ンン、ン~~!?」

チュゥ、チュププ…チュパッ

JC「ァ…ふぁぁ…」

アスカ「こ―――このっ痴漢!」

カヲル「おっと」

アスカ「避けんなコラ!!……あっ!?」

チュゥゥ…

アスカ「んんんんんっ!??」

アスカ「ンム、ん…っ! ぃあ、はっ、バカ離、ンンっちゅむ……!」

チュパ、チュプ、レロチュルッ

アスカ「ッ! ッ!」

カヲル「ふう」

アスカ「ぁぁ…ひぁ…」

ズルズル…ペタン

ヒカリ「ア、アスカ? そんな」

JC「しゅ、出張ホストって」

JC「無料体験って……これが?」

カヲル「そういうことだね。男子や先生には内緒だよ?」ニコッ

JC達「「「「「―――♥!!!」」」」」ズドキューン!

シンジ「あ。カヲル君だ」

トウジ「遅刻のくせに涼しい顔しよって」

体育教師「どうした渚。もう授業始まってるぞ」

カヲル「申し訳ありません。体調が優れなくて……今日は見学させてください」

カヲル(はあ。リリンの女性との接触……僕にとっては肉体より、精神的な疲労があるな)

カヲル(この時間、存分にシンジ君を眺めて心を癒そう)

女性体育教師(皆まだ来ない……なにやってんだろ?)

女子更衣室

JC「…」ピクピク

JC「…」ピクピク

JC「ナ……ナギサク、モットォ……」

キール「では、初日の成果を聞かせてもらおう」

カヲル「宣伝は予定通りに行えたよ。チラシに記載されたメールアドレスに、もう随分と予約が入ってる」

ゼーレA「さすがだな」

ゼーレB「しかし、今日相手したのはあくまで女子中学生。支払える額はたかが知れているだろう」

左様「左様」

キール「だが礎にはなる。この先の展開も、既に我らの計画の内だ」

カヲル「へえ。それで、次はどうすればいいんだい?」

ゼーレC「学校での活動、その細部はしばし貴様の判断に任せる」

キール「我らの指揮による次なる宣伝は、NERVで行うとしよう」

NERV。

リツコ「折り入って面談希望とは、なに事かしら」

カヲル「…この組織で、実務を取り仕切っているのは葛城さん以上にあなただと感じました。赤木リツコ博士」

リツコ「あら、どうも。でも買いかぶりね」

カヲル「そうでしょうか」

リツコ「で、本題は? お世辞を言いに来たわけではないでしょう」

カヲル「博士。あなたは、僕のバックボーンについて確信に近い推測を抱いていますね?」

リツコ「!」

ID変わっただ

カヲル「そう身構えないでください」

カヲル「むしろ、博士の能力、立場を高く評価しているようですよ…ゼーレは」

リツコ「ゼーレ…! やはりあなたは―――」

カヲル「…」

リツコ「…」

カヲル「…」

リツコ「…」ドキ…

リツコ(? なぜ心拍数が。緊張してるのかしら)

カヲル「…」ジーッ

リツコ「…」ドキドキ

カヲル「…」ジーッ

リツコ「…」ドキドキドキ

カヲル「…」ニコ

リツコ「!」ドックン!

リツコ「……」ドキドキドキドキドキ

カヲル「怯える必要はありません。ただ、少し協力いただきたいだけです」

リツコ「え。あ。きょ…協力? な、なにかしら」

カヲル「僕はリリンの世界で生活するために、出張ホストを始めました」

リツコ「…………なんですって?」

カヲル「女性を癒す仕事です。例えば、こうして」

ギュゥ

リツコ「!?」

リツコ「や、やめなさい。子供が…っ、こんな」

ギュゥゥ

リツコ「ン、ぁ……」

カヲル「疲労を抱えた女性を抱きしめてあげるのも、僕の仕事です」

リツコ(ああ。なんて心地良いの……私が…たかが子供に抱かれて……)

カヲル「赤木リツコさん」

カヲル「さあ。もっと心を委ねて」

ギュゥゥ

リツコ「ぁ…ぁ~……」

―――
――


カヲル「ところで―――先ほど話した協力の件ですが」

リツコ「なんでも、なんでもするわ……渚くんのためだったら、どんなことでも」

カヲル「ありがとうございます」

ザワザワ

女性職員A「なんなんだろ。女だけ集めて個別診断なんて」

女性職員B「分かんない。けど、赤木博士がどうしてもって言うんだから大事なことかもよ」

女性職員C「え~……なんか怖い」

「それじゃ、番号札の順番通りに、一人ずつ入って来てちょうだい」

女性職員D「…だってさ」

女性職員A「じゃ、私1番だから行ってくる」

女性職員C「どんなことしたか、出てきたら教えてね?」

女性職員D「―――あ。戻ってきた」

女性職員B「どうだった?」

女性職員A「…」ポー

女性職員B「ね、ねえ。どうしたの?」

女性職員A「はふぅ…」

女性職員A「ゴメン…中でのことはヒミツだって……はぁ」

女性職員C「そんなぁ」

女性職員A「でも、イヤなことも、怖いことも全然ないから。はぁぁ~…♥」フラフラ

女性職員E「行っちゃった。なんなのあれ」

「次の人、どうぞ」

女性職員B「……しゃーない。入れば分かるか」

マヤ(もう何人も入ったけど、皆おんなじ)

女性職員C「…」ポー

マヤ(魂が抜けたみたいになって出てくる。中でなにしてるの?先輩)

女性職員Z「はぁ…」ポー

マヤ「…」

「マヤ、もうあなた以外は終わったかしら」

マヤ「は、はい!」

「そう。待たせたわね、入ってきて」

マヤ「失礼します。あれ?」

カヲル「こんにちは」

マヤ「渚くん? どうして…」

カヲル「そう言えば、きちんとお話したこともありませんでしたね。伊吹マヤさん」

リツコ「マヤ、そこに座って」

マヤ「あ、はい」

カヲル「…失礼します」スト

マヤ(な、なんで横に座ってくるの?)

カヲル「今日、皆さんを呼ぶよう赤木博士に頼んだのは僕なんです」

マヤ「…渚くんが?」

リツコ「彼の生活に関わることで、私たち女性スタッフと話がしたいと言ってきたのよ」

マヤ「はぁ……でも、女性だけでいいんですか?」

カヲル「ええ。このチラシを見てください」ピラッ

マヤ「えっと。出張…………ホストぉ!?」

カヲル「そうです。生活に必要な賃金を稼ぐためについ最近始めました」

カヲル「トークあり、スキンシップあり、キスあり。本番なし」

マヤ「ほ、ほんば……」

カヲル「『本番』がなんなのか御存知ですか?」

リツコ「それは」

マヤ「フッ! フケツです! 先輩っ、子供になんてことさせるんですか!!」

リツコ「私がさせてるわけではないわよ」

カヲル「先程も言いましたが、博士は僕の依頼でこの場を設けてくださっただけですよ」

マヤ「でも……止めないなんて」

マヤ「それじゃ、女の人だけ集めたのって」

カヲル「ええ、出張ホストの告知宣伝と無料体験。それに、女性からのアドバイスを頂きたくて」

マヤ「…」

リツコ「なにか使えそうな案は聞けた?」

カヲル「試してもいないので、まだ分かりません。例えば、こうして……」ズイ

マヤ「きゃっ」

カヲル「マヤ」ボソッ

マヤ「!」ビクン

カヲル「そう怒らないで。できたら君とも、もっと距離を近づけたいんだ」ボソボソ

マヤ(い、いい声…)

カヲル「―――と、こんな風に囁くサービスを提示されたりはしました」

リツコ「なるほど。されてみて、どうかしら? マヤ」

マヤ「わ…私に、どうって、そんなコト聞かれても」ドキドキ

マヤ「私、男の人ってちょっと苦手だし……」ドキドキ

カヲル「そうなんですか?」

マヤ「あ、で、でも渚くんは、あんまり男くさい感じしないから」

マヤ(やだ。言い訳してるみたい)

カヲル「なら良かった。せっかくですし、伊吹さんも無料体験されていってください」

マヤ「え。ヤ、待って、だから子供がそんな事……」

カヲル「手を」キュッ

マヤ「あ……」

カヲル「こうやって重ねるんです。それから見つめ合って―――」

マヤ「なぎさ…く」

カヲル「…」

マヤ(あ。これ、キスされちゃうんだ。ダメ、逃げなくちゃ)

マヤ(あれ…? なんで私、目を閉じて)

チュゥ

マヤ「ン……ん」

チュゥゥ

マヤ(ダメ……男の子と、先輩の見てる前で……! キスなんて……)

マヤ「んチュ、はぁ、ン…っ、はぁ、ンムっ、はっぁンン」

―――
――


カヲル「チラシ、一枚どうぞ」

マヤ「ぁ……ァリガトォ」

カヲル「それじゃ。また」

リツコ「もう帰っていいわよ。マヤ」

マヤ「ふぁ……♥」ポー

キール「経過は順調のようだな」

ゼーレA「NERVに固定客を作れば、それなりの収入を確保できるというものだ」

ゼーレB「だが、まだ安心はできんぞ」

左様「左様」

カヲル「分かっているさ。なにしろこの不況だからね」

キール「さらに政策次第で、貨幣価値の大幅な変動もありえよう」

ゼーレC「根は広く張っておくほうがいい」

キール「よって、次なる展望を貴様に与える。期待しているぞ」

カヲル「…」

洞木家。

ヒカリ「うん、うん。そうなの……あの時いたほとんどの子が、必死になって予約入れてるみたい」

アスカ『ほとんどって、残りは誰?』

ヒカリ「私とアスカだけ。それから、綾波さんはいなかったから」

アスカ『じゃあ、ホントに大半が……バッカじゃないの。みっともない』

ヒカリ(でもアスカだって。あの時、キスで腰砕けになっちゃってたじゃない……)

ヒカリ(それから……私も)

ヒカリ「あの、ア、アスカは? 頼まないの?」

アスカ『あったり前じゃない! 私が、なんで……あ、あんな変態に……』

アスカ「頼むわけないわ。ヒ…ヒカリは? ヒカリも大丈夫だよね」

ヒカリ「う、うん。もちろん。私、好きな人がいるし」

アスカ『…』

ヒカリ「…」

アスカ『そ、それじゃね。また明日』ピッ

ヒカリ「……はぁ」

ヒカリ(私…どうしてきちんと抵抗できなかったんだろ。口だけで)


ヒカリ『いや……っ、ヤダ、やめなさいって、やめてよ……あっ』

ヒカリ『ん、ん~……は、ン……ちゅ、ンンン、ン~~♥』


ヒカリ「…………はぁ」

コダマ「なぁにウットリしちゃってんの、ヒカリ」

ヒカリ「えっ」

コダマ「ん?」

ヒカリ「ししっしてないわよ! うっとりなんて! ヘンなこと言わないでお姉ちゃん」

JC「ふはぅ」ウットリ

カヲル「…」

JC「なぎさくぅん……ねぇ、なに考えてるのぉ」スリスリ

カヲル(シンジ君どうしてるかな。夕ご飯を作っている頃かも知れない)

JC「もう、ホストのくせにどっか冷たいんだからぁ。でも、そんなトコも好き…♥」

カヲル「ありがとう」

JC「えへへ」

カヲル「…ところで、ひとつ君に頼みがあるんだ」

JC「え、なぁに? 私、なんだって聞いちゃうよ」

カヲル「実は、また宣伝を行おうと思っているのさ。今の、クラスでの仕事だけでは限界があるからね」

カヲル「確かバレー部だったね、君は」

JC「うん」

カヲル「部活動の際に、僕を案内して欲しいんだ」

学校。

カヲル「出張ホスト、始めました」

バレー部員「ぁぁン、むふぁ、ちゅ、ン、ぁぁぁ~~っ」



カヲル「これがチラシだよ」

テニス部員「ぜ……ぜったぃ、呼ぶわ、ハァァ、私、ぜったぃ…」



カヲル「それじゃ。メール、待っているよ」

水泳部「…」ピクピク



カヲル(そういえば、『本番』というのは結局どんな行為だろう)

ゼーレA「なぜやつに、未だ学校で手を広げさせている?」

ゼーレB「予備タンクとして扱うにしても、所詮中学生だ。切り捨ててよかろう」

キール「ならぬ」

ゼーレB「なぜだね?」

キール「パイロット候補の学級以外には、女の保護者の存在があるのだ」

ゼーレC「出張という形式上、自宅に上がる機会には事欠くまい」

キール「家庭に蓄積された預金……見逃すことはできん」

学校。

シンジ「カヲル君。今日、トウジとケンスケと、ゲームセンターに行くんだけど。一緒にどうかな」

カヲル「シンジ君…! ごめん。是非行きたいけれど、先に用事が入ってしまっているんだ…」

シンジ「そ、そんな、絶望って感じの顔しなくても。じゃあまた今度誘うよ」

カヲル「ありがとう。その日が来るのを心から楽しみにしているよ」

シンジ「はは。大げさだよ、カヲル君」

シンジ「それじゃね」スタスタ

カヲル(はぁ…シンジ君……)

カヲル「…」


JC「渚くんの用事って、やっぱりアレかな?」

JC「でしょ。最近すっごく予約混んでるもん。全然取れないの」

JC「私も取れなーい。初回の人が優先になるらしいから、余計にだよね」

JC「あ~あ、早くまた渚くんに抱きしめられたいのにぃぃ」

JC「一回でも経験したら、中毒になっちゃうよね」

ヒカリ「ちょっとあんたたち! 教室でなんて話してるのよ!」

JC「大丈夫だよ。男子ほとんど帰っちゃったし、聞こえないようにしてるから」

ヒカリ「…喋ってないで動かないと、掃除終わらなくていつまでも帰れないわよ」

JC「はーい」

ヒカリ(まったく。皆おかしいわよ。あんな……あんなフケツなこと喜ぶなんてっ)

ヒカリ「…」

理科室

ヒカリ「失礼します。今日使った機材をお返ししに来ました」

ヒカリ(あれ?)

ヒカリ「先生?」

ヒカリ(鍵開けたままなのに、どこ行っちゃったんだろ)

ン…ンァ

ヒカリ「!?」

ヒカリ(なに、この声。奥に……いるの?)

まだか

あって良かった
>>81から

女教師「ハァ、ぁ…ン」

ヒカリ(!!)

女教師「ねぇ……スキンシップって、どこまで……?」

カヲル「どうでしょうね。明確な規定をしているわけではありません」

女教師「なら、もっと…さ…触って。おねがい……ぁんっ」

ヒカリ(う……嘘。先生まで!?)

女教師「ふぁ…ン、あ、ン……あっ」

ヒカリ(あ、あんないやらしい顔……真面目で穏やかで、素敵な先生だって思ってたのに)

カヲル「…」チラ

ヒカリ「!」ビクッ



ダダダダダダッ

ヒカリ「はぁ、はぁ、はぁ」

ヒカリ(お…思わず逃げてきちゃった。私に見られてたの、気づかれたかな…?)

洞木家。

ヒカリ「へえ、そうなんだ……うん、そっか」

アスカ『…ヒカリ。なにかあったの?』

ヒカリ「え? どうしたの急に」

アスカ『だって、声も返事も元気ないわよ』

ヒカリ「そ、そうかな? ううん、別に何もない」

アスカ『ふーん……』

ピンポーン

ヒカリ「あ、誰か来たみたい。宅急便か回覧板だと思うから、すぐ戻るね」



ヒカリ「はい」ガチャッ

カヲル「やあ、こんにちは」

ヒカリ「な……渚くん……!?」

アスカ『もしもし。もう終わった?』

ヒカリ「あの…それが、お客様だったの。だからゴメンなさい、電話切っちゃうね」

アスカ『ん、しゃーないわね』

ヒカリ「ごめんアスカ…」ピッ

カヲル「…」

ヒカリ「渚くん。お話って……なに?」

カヲル「今日、放課後に理科準備室に来ていたね」

ヒカリ(やっぱり! 見つかってたんだ)

カヲル「それで口止めに来たんだよ」

カヲル「電話番号を調べても良かったのだけど、こういう事は直接お願いするべきだと思ってね」

ヒカリ「……言いふらしたりなんて、しないわ」

カヲル「そうしてくれると助かるよ。彼女には教師としての社会的立場がある」

ヒカリ(だったら、あんなコトしなければいいのに……でも)

ヒカリ(真面目な先生でもおかしくなっちゃうくらい、渚くんが……)

ヒカリ(先生がヘンになるんだから……クラスの皆がああなるのも、仕方、ない……のかも)

カヲル「では僕はこれで失礼するよ。お邪魔したね、ありがとう」

ヒカリ「あ……」

カヲル「…」スタスタ

ヒカリ「あ……待―――待って!」

カヲル「なんだい?」

ヒカリ「…」

ヒカリ「…初回なら……優先、してくれるって……ホントなの?」

ヒカリの部屋。

カヲル「なるほど、それで料理が得意なんだね」

ヒカリ「得意って言えるかどうか分からないけど、コダマ姉ちゃん、全然してくれないもの」

カヲル「けれど羨ましいよ、姉妹がいて。僕はずっと一人だからね」

ヒカリ「ふふ。渚くんって一人っ子って感じだよね」

ヒカリ(そっか、フケツなことするだけが出張ホストじゃないんだ)

ヒカリ(でも不思議……誰とでもするような会話なのに、こんな気持ちになるなんて)

ヒカリ(心が溶けていく感じ。どんどん渚くんに、私が溶けてく―――)

カヲル「いつか僕も食べてみたいな。君の作った料理」ニコッ

ヒカリ「!」ドックン!

ヒカリ「そんな。た、大したモノは作れないから…」ドキドキ

カヲル(料理か。シンジくんの手料理を毎日食べることができたら、どんなに幸せだろう)

ヒカリ(やだ、私……いやらしいコトばかりじゃないんだって感心したばっかりなのに)

ヒカリ(ちょっと微笑まれただけで…あのキス、思い出しちゃうなんて……)

ヒカリ「ン…」モジモジ

カヲル「どうかしたのかい?」

ヒカリ「う、ううん。気にしないで」モジモジ

カヲル「…」

カヲル「洞木さん…」グイ

ヒカリ「あっ」

カヲル「そろそろ、スキンシップが欲しいの?」

ヒカリ「……!」ドキドキドキドキ

ギュゥ

ヒカリ「ふぁ♥」

ヒカリ(鈴原、ごめんなさい、ごめんなさい! せめて、今日のこの一回だけにするから!)

カヲル(洞木ヒカリさん……シンジくんに似た要素が僅かにある)

ヒカリ「ああ、渚くん……」

チュッ

ヒカリ「ンっ」

カヲル(ああ…! シンジくん、シンジくん、シンジくん)

チュプ…ジュルルッ

ヒカリ「ンン!?」

ヒカリ「んぁ、ムくっ、ぢゅぱ、ふぁ!」

カヲル(シンジくん、シンジくん!)

ヒカリ(な、ナニ、激し、あ、あ、あ)

ヒカリ「~~ッ! ~~ッ! ~~ッ!」ビクンビクンビクン

カヲル「は!?―――しまった、僕の方が夢中になるなんて」

ヒカリ「」ピクピク

カヲル「やりすぎたかな。大丈夫かい? 洞木さん」

ヒカリ「…ぁ、ヒハ♥」

ヒカリ(ゴメンナサイ、、、、スズハラ)

ヒカリ(ワタシモウ、、、ナギサクンイガイ、ドウデモイイ、、、、)

カヲル「反応がない……仕方ない、このまま帰らせてもらうよ。料金はまた今度」

ガタッ

カヲル「!?」

コダマ「あ、あんた達。な、なっなにやってんの」

ノゾミ「お…お姉ちゃん……?」

カヲル「お邪魔しています。僕は、ヒカリさんのクラスメートで」

ヒカリ「」ピクピク

カヲル(証明はしてもらえそうにないね)

カヲル「出張ホストをして」

コダマ「動かないで! 動くなッッ!! ノゾミ、私が見張ってるから警察電話して」

ノゾミ「うっ、うん!」

カヲル「…」

カヲル「仕方ない。余計な面倒事は避けるべきだろうし、強引にでも場を収めさせてもらうよ」

コダマ「動くなっての! あと一歩でも来たら、この棒全力で叩きつけるよ! 脅しじゃない!」

カヲル「怖いな。そう興奮しないで、腕を降ろして…」

カヲル「僕はヒカリさんに危害を加えたりしていないよ。もちろん、君達にもね」

コダマ「口じゃなんとだって……っ」

カヲル「ウソなんてつかないさ。ほら、僕の目を見て」

コダマ「…」

ノゾミ「お姉ちゃん、携帯持ってきたよ! どう掛けたらいいの?」

ノゾミ「……お姉ちゃん?」

コダマ「…」ドキドキ

カヲル「君がノゾミちゃんだね」

ノゾミ「えっ? どうして名前…」

カヲル「ヒカリさんから聞いているよ。さっき言ったとおり、僕は本当に彼女の級友なんだ」

ノゾミ「え。え、でも……お、お姉ちゃん?」

コダマ「だ…騙されちゃダメよ。同じ学校のやつだったら乱暴しないってわけじゃ、ないんだし」

カヲル「無理もないけど、疑い深いね。いや、それだけ君は妹想いなんだね」ニコッ

コダマ「はぅ」

カヲル「…」

ノゾミ「おおおっお姉ちゃん!? 近づいてくるよ、ねえっ」

カヲル「心配しなくていい、ということだよ。ノゾミちゃん」ナデナデ

ノゾミ「あ……」

カヲル「途切れた話の続きを聞いてくれるかい? 僕は、出張ホストをしてるんだ」

―――
――


コダマ「……ぁ……ヤ、まだ、モットォ…」

ノゾミ「お兄チャン…やだ、帰っちゃやだぁ」

カヲル「すまないけど、もうこんな時間だ」

カヲル「続きのご依頼があれば、このチラシのメールアドレスにどうぞ。ご予約お待ちしています」

カヲル(注意はしていても、家を訪れれば、家族に目撃されるリスクを無にすることはできない)

カヲル(洞木家の姉妹が初めてではあったけど……)

カヲル(別クラスの子達の家なら、その母親に見られる可能性が最も高くなるんだ。こういう風に)

JC母「ハァ、ハァ、渚くん……顔こっち向けて…ぇ」スリスリ

JC「ズルいよぉ、ママばっかり。カヲルさま、キス……くださぁい」スリスリ

カヲル(それもおそらく、ゼーレのシナリオの内か)

JC母「あぁ、ハァ、ン……お、お金だったらいくらでも払うからぁ……おっぱい、触ってみて。ねえぇ」

カヲルの部屋。

カヲル「ふぅぅ…」ドサ

カヲル(この僕が、帰宅とともにベッドに倒れ込むなんて)

カヲル(生活の為とはいえ、リリンの女性の相手はストレスが大きすぎる)

カタ…

カヲル(シンジくん。君のこの写真が、唯一僕を慰めてくれるよ)

カヲル「…スー、スー」

キール「時は来た。『本番』を解禁する」

左様「左様」

カヲル「本番…」

キール「枕営業はノンノンノン。耳障りは良いが、この言葉は所詮表層的な偽りに過ぎん」

ゼーレA「無論、表面上の営業は従来通りで構わん」

ゼーレB「だが、太客とはより深く繋がっておかねばならんのだよ」

ゼーレC「今後は顧客を選別し、太客にのみ『本番』を行う必要がある。よいな?」

カヲル「…」

キール「『本番』を理解していないであろう貴様のために、資料を部屋に送った」

キール「それを見て学ぶがいい」

あまりに接続切れるので整理
上から順番で

ID:FXgD3g0X0
ID:w6PmthqI0
ID:x/ZoZEEV0
>>135>>137>>139
ID:NQbRiBqB0
ID:OyPzQqj70
>>162

ここからって時に焦らしやがって…

気になって寝られない(´;ω;`)

お前らだけに良いカッコさせられっかよ…

ほほほ

ほっしゅ

ほしゅ

良かったまだあったw保守

ほっ

wktk

カヲルの部屋。

カヲル(これが資料か。まずは映像を見てみよう)

ピッ

『あぁ! アン! ア、ぃぃ、あっあっ』

カヲル「…」

カヲル(次に、本)

パラパラ

カヲル「…」

待ってたぜ!!

カヲル(これは……リリンによる生殖行為なんだね)

カヲル(ようやく分かったよ。『本番』の意味)

カヲル「…」

ピッ

『ンぁぁ! イク、イク、イッ! あ~~~…!』

カヲル(それにしても、心身の消耗が激しそうだ。これをリリンの女性と僕が…)

カヲル(シンジくん)

カヲル(シンジくんと行えたらいいのに)

おっ

葛城家。

ミサト「ぷは~ぁ! やっぱ我が家で呑むビールは最高ね。シンちゃん、おつまみ」

シンジ「はい」

アスカ「にしても今回の出張、長すぎだったんじゃないの?」

アスカ「作戦指揮官とパイロット1名がこんなに本部を離れるなんて。危機感足んないわよ」

ミサト「しょーがないでしょ。政治的なご挨拶も、NERVの維持には欠かせないんだから」

シンジ「ミサトさん、どうぞ」

ミサト「ありがと……それに、有事にはすぐ飛んでこれるように専用機が常時待機してたのよ」

アスカ「それは聞いてるけど。ま、ファーストなんていなくても私がいれば使徒なんて……」

ミサト「それに今は、以前よりパイロットが増えてるじゃない」

アスカ「…っ」ピク

アスカ(渚カヲル……)

ミサト「ん? どうかしたのアスカ」

アスカ「……私あいつ、大ッッッキライ」

ミサト「あらあら」

公式がカヲルはシンジにとって同性愛的存在でもあると言ってるからね

ミサト「(ところで、アスカ)」ヒソヒソ

アスカ「なっなによ急に」

ミサト「(しー! シンちゃんには内緒なんだから)」ヒソヒソ

アスカ「(……なに?)」ヒソヒソ

ミサト「(実はね。出張中ずっと、レイが料理の本熱心に読んでたのよ)」ヒソヒソ

アスカ「(はぁ!? あの人形女が料理?)」ヒソヒソ

ミサト「(私のカンだけど、あれはきっと、シンジくんに食べさせるつもりよ)」ヒソヒソ

アスカ「!」

ミサト(「こりゃうかうかしてらんないわね~アスカ」)ヒソヒソ

アスカ(「なっ、なんで私が関係あるのよっ」)ヒソヒソ

ミサト(「うひひ」)ヒソヒソ

アスカ「…」

アスカ「ふんっ。何かと思えばくっだらない。そもそもミサトのカンなんて、しょっちゅう外してるじゃない」

ニヤニヤ

学校。

カヲル「……はぁ」

トウジ「なんや渚。朝っぱらから景気悪いのう」

カヲル「昨晩は性こ……成功者の自伝などを、ほぼ徹夜で読んでいてね。身体が重いんだ」

シンジ「大丈夫なの?」

カヲル「なんとかね。心配してくれてありがとう」

シンジ「でも凄いや、カヲルくんは。そういう難しそうな本読んだりするんだね」

カヲル「シンジくん……」

トウジ「なんやこいつらの雰囲気」

ケンスケ「いつもの事だけど、いやーんな感じ」

レイ「…」ガラッ

シンジ「綾波! 今日は学校来たんだね」スタスタ

カヲル「あ……」

レイ「昨日、葛城三佐と一緒に戻ってきたから」

シンジ「うん。ミサトさんから聞いてる」

シンジ「でも、まずは本部への報告が色々あるって言ってたから」

レイ「もう済ませたわ」

カヲル「…」イラッ

アスカ「ふん。相変わらず仲のよろしいこと」

カヲル(……今の感情は……?)

シンジィ…

シンジ「授業進んだ分のノートとか取ってあるから、良かったら使って」

レイ「あ…ありがと」

アスカ「ちっ」

カヲル「…」イライラ

カヲル(綾波レイ。僕と同じ存在―――でも違うのか)

カヲル(パイロットと異なる仕事をしてまで生活費を得なくても、シンジくんの傍にいられる)

カヲル(リリンの女性として、シンジくんと『本番』を行うこともできるんだ)

カヲル「…」イライライラ

カヲル(そうか! この不快な情動が嫉妬なんだね、リリン)

キール「資料に目は通したのか?」

カヲル「送られてきた物には一通りね」

ゼーレA「ならば良い。では、早速…」

カヲル「いや。太客とやらを相手に実践するのは、まだ待って欲しいんだ」

ゼーレB「どうした? 何か不都合でもあるのか?」

カヲル「不都合という程じゃないさ。ただ、念のため練習をしておきたいんだ」

カヲル「大事な顧客を確実に満足させるためにも」

キール「いいだろう。ならば、本日中に女を手配して、貴様の部屋に向かわせるとしよう」

カヲル「その必要はないよ」

カヲル「練習相手に相応しい女性を、既に見つけてあるのさ……僕が遠慮しなくて済む相手をね」

まさか嫉妬をこじらせて…

402号室。

カヲル「…」カチカチ

カヲル(チャイムは壊れてるのか)

ガチャッ

カヲル「…」

カヲル「綾波レイ。いないのかい?」

ザーッ

カヲル(水音……)

うあああああ

ガラッ!

レイ「!?」

カヲル「やはりここにいたんだね。別の誰かが入っているわけじゃなくて良かったよ」

レイ「……フィフス? なにをしに来たの?」

カヲル「…」

レイ「出て行って」

カヲル「そう言われて出て行くのなら、この扉を開けることもないさ」

カヲル「ファーストチルドレン。綾波レイ―――」

レイ「…っ」キッ

カヲル「不思議な感覚だよ。僕はなぜか、君をシンジくんから遠ざけたいと感じている」

レイ「碇くんから…?」

カヲル「そう。その為に君を練習台に選んだんだ……じゃあ、始めようか」

歪んでるな…不器用なカヲルくん(´;ω;`)

レイ「ッッ!」ブンッ!

パキィン!

レイ「ATフィールド……!?」

カヲル「驚くことはないさ。本来、君にも同じことができるはずだからね。リリス」

カヲル「だけど君はまだ自らの力を操作できていない。それでは僕に抗うこともできない」

レイ「……な……なにをするつもり?」

カヲル「…」サワッ

レイ「ひぁう!??」

カヲル「…」ツツ

レイ「ン、ぁぁ!??」

レイ(な…ナニ? この、これ)

カヲル「心地いいかい? 触れた瞬間、侵食の一種を行なっているんだ」

カヲル「侵食は、それを受ける肉体に強い快楽をもたらすんだよ」

レイ「ハァ、ハァ」

カヲル「何をするつもりなのか、もう分かっているんだろう? 君がこれから『本番』をされるということを」

レイ「…………ほんばん…??」

レイイイイ

葛城家。

シンジ「あ」

アスカ「あによ」

シンジ「全部渡したつもりだったのに。このプリント、綾波に渡しそこねちゃってる」

シンジ「届けたほうがいいかな…」

アスカ「どれ、貸してみなさい」

シンジ「ゴハン、少し遅くなっちゃってもいい?」

アスカ「ダメ。っていうかこれ、別に急ぎのプリントでもないじゃない。明日にしときなさいよ」

シンジ「大丈夫かな」

アスカ「気にしすぎよあんたは。ほら、さっさと夕食作る!」

シンジ「う、うん」

ぬほぉ

402号室。

ヌズズ…

レイ「あ……ンン…ンっ」

カヲル「挿れながら、接触面を僅かに侵食してるのが分かるかい?」

カヲル「上手くいっていれば、初めてでもほとんど痛みを感じないはずなんだ」

レイ「ンぅ、ぁ……あぁ、ぁ…」

カヲル「代わりに、肉体の芯から甘みだけが走る……予定ではね。どうだい? 綾波レイ」

レイ「うぅ、く……ッ」

カヲル「やはり答えてはくれないか。なら、身体の向きを変えるよ」グイッ

レイ「いヒィ!」

レイ(あ……あ、鏡……)

綾波…おおお…

レイ(こ…これっ、これが、今、私……?)

カヲル「恍惚に溢れた表情……言葉にしなくても、十分に伝わってくるよ」

カヲル「良かった。この方法は、想定以上の効果が得られるみたいだ」

カヲル「こうして抑えつけて無理矢理に行なってさえ―――」

レイ「……も、ぅ、やめ……」

ズプッ

レイ「アふァァ!」

ズププッ

レイ「あああ、ひッ!」

ズプッ ズリリッ ズプッ

レイ「ンぁ、あ! いひぅ、ふあ、あぁぁぁ~~~!」

ほしゅ

そうは言っても平日のこの時間帯はすぐ落ちるぞ

カヲル(シンジくん…シンジくん…シンジくん…!)

レイ「ひン、ふあ…っ、ああああ、イ、い~~~~!!」ビクビク

カヲル(シンジくん…シンジくん…シンジくん…!)

レイ「あ、あ、ヤっ、いかりク、ああ! あっああああ!!!」ビクビク

カヲル(シンジくん…シンジくん…シンジくん…!)

レイ「くっぁぁぁン! らめへ、もっ、ああスゴ、イふあぁぁッ! あああ♥!!!」ビクンビクン

カヲル(あぁ! シンジくん、シンジくん、シンジくん!!)

レイ「んアア! き、きもひっ♥ しゅごひぃ、もっろぉ♥ んああ!!!」ビクンビクンビクン

カヲル(シンジくんシンジくんシンジくんシンジくん!!!)

レイ「ふぃふふっ♥ ふぃふ、イイイ♥ ひイイッ~~~~~~♥♥」ガクガクガク

学校。

シンジ「カヲルくん、おはよう!」

カヲル「おはようシンジくん」

シンジ「あの……なんだか昨日より疲れてない?」

カヲル「そう見えるかい?」

シンジ「うん…」

レイ「…」ガラッ

シンジ「綾波。おはよう」

レイ「…」スタスタ

シンジ「あれ?」

トウジ「なんやあいつ」

ケンスケ「最近はわりと挨拶くらいしてたのにな」

シンジ「待って、綾波。昨日渡し忘れたプリントがあるんだ……はいこれ」

レイ「…」

シンジ「あ……」

トウジ「無言で取っていきおった。なんちゅうアマや」

シンジ「どうしたんだろ。機嫌、悪いのかな」

アスカ「ぷっ。あれじゃますます人形女ね」

カヲル「…」

vip保守時間
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

キーンコーン

トウジ「さっ、ようやくメシや!」

シンジ「はいアスカ。お弁当」

アスカ「ん」

レイ「…」ガタ

レイ「フィ……な、渚くん」

カヲル「なんだい?」

レイ「お弁当……つ、作ってきたの。食べてみて」

ザワザワザワザワ

ケンスケ「マジかよ」

シンジ「綾波…」

アスカ「どうしちゃったのよ、あいつ」

カヲル「すまないけど、僕は女性からの差し入れの類は、全て断ることにしてるんだ。例外なくね」

JC「そうそ。そうでないと、お弁当だって毎日山盛りになっちゃうもんね」

JC「一人の受け取ると、他の子はなんで!?ってなっちゃうし……綾波さん、知らなかったの?」

レイ「……」

カヲル「そう落ち込まないで。厚意だけ受け取っておくよ。ありがとう」ニコッ

レイ「!」

トウジ「あの綾波が、真っ赤になってうつむいとるで……」

カヲル「さて。食べよう、シンジくん」

シンジ「え……で、でも、ホントにいいの?」

カヲル「女の子達が言っていた通りさ。例外は弊害を生んでしまう。仕方ないさ」

カヲル「でもシンジくんが作ってくれるなら、喜んでいただくよ」

シンジ「はは。僕なら男だからね」

葛城家。

アスカ「出張行ってた間に、どっかで頭ぶつけたんじゃないの。あいつ」

ヒカリ『まさか』

アスカ「だっていきなりよ、いきなり」

ヒカリ『確かに突然だったけど……ホントは、前から好きで言い出せなかったのかも知れないし』

アスカ「ぜ~んぜんそんな素振りなかったってば!」

ヒカリ『…』

ヒカリ『……でも、人の心なんて…分からないもの』

アスカ「それはそうだけど」

ヒカリ『アスカ。私もね、アスカに言えてないこと、あるの』

アスカ「―――え? なにそれ、冗談じゃなくて?」

ヒカリ『本気よ。本気で、渚くんのことが好きなの。友達なのに、すぐ言わなくてごめんなさい』

アスカ「別に、友達だからってそれはいいけど…」

ヒカリ『前にね、機会があって一回だけお願いしたの。アレ』

アスカ「まっ、まさか、出張ホスト!?」

ヒカリ『うん…』

アスカ「そんな。ヒカリまで……?」

ヒカリ『その一回でもう、ダメ。渚くんのことで頭いっぱいにされちゃった』

アスカ「じゃあ、あのジャージのほうは」

ヒカリ『鈴原のこと、嫌いになったりはしてないわ。けど、もう好きだとも思えない』

アスカ「そ……そ、そっか。うん、でもまあ付き合ってたわけじゃないんだから、OKよOK」

アスカ「どっちも私の趣味じゃないけど、コダマさんも渚相手のほうが応援してくれるかもよ?」

ヒカリ『…コダマお姉ちゃん…』

アスカ「うん。あ、でも出張ホストなんてバカな真似してるってのはヒミツに―――」

ヒカリ『コダマお姉ちゃんも、ノゾミも知ってるわ』

ヒカリ『私の時に、二人も……』

アスカ「!??」

お目目休めて23:30前には戻ります

感謝

アスカの部屋。

アスカ「はぁ…」

アスカ(学校で有象無象が騒いでるだけと思ってたのに。ヒカリまで)

アスカ(コダマさんに、ノゾミちゃんまで)

アスカ(……ファースト……綾波レイ、よりによってあの女まで)

アスカ「……ン」

アスカ(信じらんない。あんなキザったらしい変態男のどこがそんなにいいのよ)

アスカ「ぁ…ぅ、ん」

アスカ(私は違うわ)

アスカ「ぅっぁ…ぁン、ぁ…」

アスカ(あんなやつ。ただちょっと、見栄えだけはいいから)

アスカ(こうして、する時の……オ、オカズに、使ってやってるだけで……)

アスカ「ハァ、ぁっぁっ、ンぁ…!」

アスカ(惹かれてなんてないし。ホントにされたいわけでもない)

アスカ(私は……違う!)

アスカ「ぁ、ぁぁ、ぁ! ンン、ぅぁ、あぁん!」

アスカ「んっうぅぅぅ~~~~!!」ビクッビクッ

アスカ「ハァ、ハァ、ハァ」

アスカ(ほら。こんな風に、簡単にイケるのが便利だから)

アスカ(それで少しだけ……クセみたいになっちゃってる、それだけ……)

アスカ「ン、く」

アスカ「ぁぁ、ンぁ、ぅっ、ふぁ」

アスカ(ああ、とまんない、とまんない、キモチイイ……!)



シンジ「アスカ最近、ほとんど部屋に篭ってますよね」

ミサト「そうなの? 出張前はそんなこと無かったと思うけど」

シンジ「そうでしたっけ? じゃあミサトさん達の出張中くらいからかな」

ミサト「ま、色々あるんでしょ。ああ見えて年頃の女の子なんだし。追求するのは野暮ってもんよ」

シンジ「はい」

どっかのホテル。

マダム「ヒィィィィ! はあンッへあっはあっあ゛あ゛~~~~~~~~ッッ!!!♥」

―――
――


マダム「はぁぁ……ねえ、あなた子供なのに、どうして」

カヲル「どうとは?」

マダム「どうしてそんなに素敵で、あんなにセックスが凄いのかってこと」

カヲル「ありがとうございます。僕のほうこそ、貴女のような美しい方と出会えて今日は幸せでした」

マダム「ふふっ。そんな装飾じみた台詞でも、似合いすぎてるから素直に嬉しいわ」

マダム「ね、なにか欲しいものある? 何でも買ってあげる」

カヲル「それは…」

マダム「車もマンションも、あなたの歳じゃ早すぎるわね。でもいいわよ、欲しかったら」

カヲル「お気持ちは本当に嬉しいのですが―――」

カヲル「…」トコトコ

カヲル(吐き気がする。帰り道がとても長く感じられる)

カヲル「…」トコトコ

カヲル(リリンの世界で収入を得るということが、これ程の負荷だとはね)

カヲル(それにしても…)

カヲル「…」トコトコ

カヲル(直接金銭を支払うのではなく、プレゼントの一種とはいえ、ああしてお金を使うリリンもいるのか)

カヲル(金銭の使用法にも色々あるんだね。まさか家を……)

カヲル「…」ピタッ

カヲル(そうか! シンジくんっ!)

NERV。

ミサト「ダメよ」

カヲル「何故ですか?」

ミサト「シンジくんは、私からの申し出で同居を始めたの。いわば家族として迎えたのよ」

ミサト「理由がなんであれ、出て行って他の住居に移れと命じることはできない」

カヲル「…」

ミサト「いたずらに振り回せば、彼の心を傷つけ、不信感を植えつけてしまう可能性があるわ」

カヲル「シンジくんには、僕の強い希望であると明確に伝えてください」

ミサト(フィフスチルドレン。渚カヲル、か)

カヲル「勿論、僕も僕自身の言葉で彼に伝えます」

ミサト(要注意人物だもの。シンジくんと二人暮らしなんて絶対許可できないわ)

ミサト「どう言おうと却下。これは覆らないわ。それに、あなたの部屋は寮の一人部屋でしょ?」

カヲル「ええ」

ミサト「あんな狭い所に、どうやってシンジくんを入れるのよ」

カヲル「あの部屋は引き払って、新たに部屋を借ります」

ミサト「は?」

カヲル「契約にはNERVの権力を借りるつもりですが、支払いは全て僕が負います」

ミサト「…」

ミサト「その支払い能力を支えるのは、例の、出張ホスト業?」

カヲル「…ご存知だったんですね」

ミサト「男性職員には伏せられてるようだし、私も戻ってきたばっかで小耳に挟んだ程度だけどね」

カヲル「…」

ミサト「いい加減にしなさい! 多少見てくれがいいからって調子乗ってんじゃないわよっ」

ミサト「……本部内で、そんないかがわしいやり方で稼ぎ続けるのを看過できるわけないでしょ」

カヲル「…」

ミサト「話はこれまでよ。帰りなさい、渚くん」

カヲル「分かりました。仕方ありませんね」

ミサト「納得してくれたようでなによりだわ」

カヲル「赤木博士、伊吹さん」

リツコ「ええ。ミサト、ごめんなさいね」ガシッ

マヤ「失礼します」ガシッ

ミサト「へ?」

ガタガタッ

ミサト「ちょ、ちょっと!? なにすんのよこれ、身動きが……リツコ!」

リツコ「念のために用意しておいたのよ、その椅子。一瞬で人を拘束できる優れ物よ」

ミサト「いやそうじゃなくて! なんで拘束すんのよっなにがしたいわけ!??」

カヲル「ご協力感謝します。二人とも」

マヤ「えへ」

リツコ「渚くんの頼みならなんでもする、と約束したもの。当然よ」

ミサト「…………嘘……」

カヲル「葛城さん。申し訳ありません」

ミサト「く…ッ」ギリッ

カヲル「仕事以外でこうした手段に頼ることは、せめて綾波レイ…彼女一人に留めたかったのですが…」

ミサト「レイ? まさか、レイにまで……!」

カヲル「…」

ミサト「あんた……ただで済むなんて思わないで。必ず後悔させてやる」

ミサト(仕事でもしている。レイにも。なら、殺すわけではないはず。そうする意味もないし)

ミサト(乱暴して、写真でも撮って脅す気……? それくらいで私は―――)

カヲル「…」ムニッ

ミサト「んひぅ!?」

真にごめん限界
明日休みだから朝にはなんとか

すげえ!!
すげえ卵ゲットした!!マジで!!
「爆炎氷塊大花太陽月光神ドラゴンの卵」っていう!!
どれくらい強いかってゆうと、まず攻撃力が全部の属性100億万もある!!
全部の敵がイチコロ!!あと特殊攻撃で1ターンで敵を全部卵化できる!!
しかもHPは100兆もあるし、食らうダメージは全部1で、しかも無敵だから強い!!
BOSSも見ただけで卵!!マジで!!装着した瞬間に全部の敵が卵になるし。マジ。
ゲットのしかた知りたい?おまえだけ特別に教えてやる、特別に。
まずは、課金メニューを開く。開いたら、魔法石を85個購入!!これはマジ。
すると、魔法石を大量に所持してる!いまがチャンス!!
ガチャガチャを17回まわす!!すると魔法石が足りなくなる!!
今がチャンス!!すぐに魔法石を85個再度購入しろ!!これはすぐにやれ!!
すると再度ガチャガチャが出来るようになる。そうなったらもうこれはしめたもの。
その魔法石を全てガチャガチャで回してから死んで見ろ!!嘘じゃない!!
死ぬと、なぜか死なないで行きかえる!!まじ!!そうすると
めの前には「爆炎氷塊大花太陽月光神ドラゴンの卵」が落ちてる!!
これが取り方だ。
これは極秘情報なので、特別におまえらだけに教える。
他の攻略のサイトには内緒だ!!それとガンホーにもいわないでくれ。
この方法が嘘でないことは100パーテント保障できる!!
しかしガンホーはこの方法はバグ技なので知られたくないらしい。
だから、みんなこの約束を守ってくれ!!
成功した場合でも「すげえ!!マジだ!!」とか「ありがとう!!」とかいうな!
「嘘吐きバーか」とか「嘘じゃん」とか「できなかったよ」とか言え。
それが成功のしるしだ!!その言葉がいっぱいついたら成功だという暗号にしよう!!
ではまた!!

感謝

カヲル「…」ムニッムニッ

ミサト「いっ、ふぁ!? ヒうっ!」

カヲル「胸、大きいだけでなく感じやすいんですね。葛城さん」

ミサト「待…ッ…ンぁ!」

ミサト(こんなっ、どうなって……!?)

サワサワッ
ムニュニュッ

ミサト「あ、んぅ、あっぁ~~」

ミサト(く……せ、せめて声、抑え)

カヲル「胸以外だとどうですか?」クニュッ

ミサト「イふぃ! んあっぁぁ!」

マヤ「ああもう、葛城さん、ヨダレ垂れちゃってますよ」フキフキ

ミサト「ら、らって、これ……」

グリリッ

ミサト「いひィィ!」

ミサト「ぁぁン! も、ヒあぅ! ンぁっ、ああ!」

リツコ「ハァァ……凄い。随分と容赦ないのね」

カヲル「…」

カヲル(シンジくんと、この街でずっと暮らしてきたリリン。葛城ミサト)

カヲル(僕はまた、嫉妬で紡がれた糸に操られているのかも知れない)

ミサト「はっ、はっ、はっ……ムぐ!?」

ミサト「ンンン、ふは、ちゅ、ぷぁ…ッ、ちゅく、んンン、ハっ、ンンむ……!」

ミサト(好き勝手し、して、調子、乗って……! レイも皆も、こうやって…快楽で落とし……わけ?)

ミサト「はぁっン、ちゅぷ、ン、ン」

ミサト(確かにこっこのまま、じゃ……どんな種かしらな、しらなひけど、ど、良すぎへ…溺れ、れへ)

ミサト「ん~、ンぅ、くチュ、むぁっふはっ、ンン♥」

ミサト(いま、いまなら……っ、まだ…! 舌、こひつの、の舌、かみききっへて……あ、あ、あ)

ミサト「ちゅプんっちゅ、んふぁム♥」

ミサト「ハっ、はチュっんちゅちゅ♥ プふっんふぁ……♥」

チュパッ

カヲル「……ふぅ」

ミサト「や……なぎしゃく、ぁ、もっろぉ…」

カヲル「博士。もう固定具を外してくださって大丈夫です」

カヲル「そのまま、向こうに手をついていて」

カヲル「そう、少しだけ腰を上げてください。ん…」

グ…ヌリュル

ミサト「あ…! あぁぁ」

ズズズ…

ミサト「あ、お、お……これ、これへ、イイぃ……! ぁっぁぁぁ~~……」

マヤ「スゴい顔……気持ちよさそう…」モジモジ

リツコ「ほんの十数分前までの強気を思い返すと、無様なものね」

マヤ「で、でも。私」

リツコ「……ハァ、ハァ」

マヤ(あ。やっぱり、先輩も…)

ミサト「ひぁぁっあ!」

ズチュッ、ズチュッ

ミサト「いっンヒィィィィィ! あアア、いぃぃ、ふほっひ、あああーー!」

マヤ「ハァ、ハァ」

リツコ「……ハァ、ハァ」

ズチュッ、ズチュッ、ズププッ

ミサト「へあン、あああ! イ、きもひ…ッ! ぁぁっくふぁ、おふぉっ、イイぃぃぃ!」

ミサト「ンあっああああーーーーー!!」ビクビクビクッ

カヲル「…………はぁ」

リツコ「ハァ、渚…く、渚くん。そろそろお願い、ハァ、ハァ、私達も」

マヤ「お願い、ぁ、が、我慢、ハッ、ハッ、できな……」

カヲル「…」

カヲル「では同じように、あちら向きになって並んでください」

カヲル(何度か同じ事を試みてきて、勘所が多少なりとも掴めてきた)

カヲル(相手の姿を忘れて、ただシンジくんだけを想うんだ)

マヤ「ハッ、ぁ、く……くださ、早く」

リツコ「ハァ、ハァ、ハァ」

カヲル(シンジくんが一人。シンジくんが二人。シンジくんが三人)

ジュップジュップジュップ

リツコ「ふァッ、アッ、ンあああ! あああ、すてきっひぃ、イぁっあ、あ~~~~~ッッ!」

ジュップジュップジュップ

マヤ「ああこれへ! これっ、イッ、ああしゅっごイぃぃぃ! ンふああ、あァン! あっああああ!!!」

ジュップジュップジュップ

ミサト「おほおっンおお! ヒはっあ、もっろぉ! もっろこのおひんひんっおひんひんもっろおおお!」

カヲル「僕とシンジくんの同居、受理してくださいますか?」

ミサト「はひぃっしゅるぅぅぅぅなんでもっあああ! なんらっへるうう!」

ミサト「ンあああぅっあ! アぁぁぁぁァァァァァァーーーーー!!!」ガクガクガク

葛城家。

シンジ「引越し……ですか」

ミサト「そ。渚くんが寮から移ることになったのは聞いてるでしょ?」

ミサト「そのマンションに、一緒にシンジくんも入ってもらうわ」

シンジ「はあ」

アスカ「ちょ、ちょっと! 待ちなさいよミサト。どーいうことよそれっ」

ミサト「そんなに驚くことじゃないでしょ。保安の面でも大差ないし」

ミサト「年頃の男女をまとめて生活させるよりは、同性同士でまとめるほうが安全かつ健全ってね」

アスカ「…」

シンジ「まあ、そういうことなら、僕は構いませんけど。カヲルくんとなら楽しそうですし」

アスカ「…」

ミサト「なぁによアスカ。そんなにシンちゃんと離れ離れになるのがイヤ?」

アスカ「違うわよ! ミサトみたいなだらしない女と二人ってのが嫌なの」

ミサト「しっつれいねー。私だって、他に家事してくれる人がいないなら頑張るわよ」

シンジ「でも、僕がここに越してきた時は……」

ミサト「う。あ、あれはまぁ……私も来たばっかだったから。ね?」

アスカ「信用ならない」

ミサト「だからってアスカ、今更一人暮らしじゃ余計疲れるわよ」

ミサト「まさか一緒についてって、保護者抜きに男子二人女子一人で生活させるわけにもいかないし」

アスカ「それくらい分かってるわよ…」

アスカ(前だったら、シンジとホモとなら間違いなんて起きないって言えただろうけど)

アスカ(出張ホストなんてやってるようじゃ、何されるか)

アスカ(実際……更衣室なんかに乗り込んできて、キスされた……し)

アスカ「…」モゾ

ミサト「それじゃ、早速だけど荷物まとめ始めてくれる?」

シンジ「え。もう今からですか!?」

ミサト「別に今日で終えなくてもいいわよ。でもこーいう事は、手早くぱっぱとね」

シンジ「はあ、でもホントに、随分急なんですね」

ミサト「ちょっち前から話は出てたんけどね。上の許可が出て確定するまで待ってたのよ」

ミサト「それでシンジくんに言うのが遅れちゃったの。ごめんなさい」

シンジ「いえ……じゃ、とりあえず細かいものからまとめて来ます」スタスタ

アスカ(もし、私もついてって…三人で……あいつと一緒に住んで。そしたら)

アスカ(なんかのはずみで、ヘンなこと……されたり…)

アスカ「ン…」モゾ

アスカ(あ。や、やだ。まだ昼間なのに、また)

ミサト「ねえアスカ」

アスカ「ッ」ビクッ

ミサト「そんなに落ち込まなくても、考えようによっちゃチャンスかもよ?」

アスカ「……は?」

ミサト「仮にアスカも引っ越して三人で暮らしたって、二人きりで長く過ごす機会なんて中々ないでしょうし」

アスカ「またそれ? 言っとくけど私、バカシンジのことなんて」

ミサト「分かってるってば。渚くん……でしょ?」

アスカ「!!?」

ミサト「こないだね、雨降り出して家中の窓閉めて回った時、アスカの部屋にも入ったの」

ミサト「その時、たまたま見ちゃったのよ。彼の写真」

アスカ「あ、あれは……あれは、違っ」

アスカ(アレする時に、イメージしやすいように見る、それだけで)

アスカ(ってバカ! そんなの言えるわけないっ)

ミサト「てっきり私、アスカはシンちゃん狙いだとばっかり思ってたわ」

アスカ「……」

ミサト「シンジくんが出てったら、夜以外はアスカだけになるから……」

アスカ「…それが……なんだってのよ」

ミサト「ふふ。呼べちゃうじゃない、彼」

アスカ「!」ドキッ

シンジ「ミサトさーん。空のダンボールってどこにありますか?」

ミサト「ダンボール? あ~、ほとんど処分しちゃったかも。探してみるから待ってて」トタトタ

アスカ「…」ドキドキドキ

学校。

ケンスケ「マジかよ!?」

トウジ「ほんなら、もうわしらはミサトさんに会えんっちゅうことか!?」

シンジ「会えないってことはないと思うけど。でも前ほどは会えないかも」

トウジ「なんちゅうこっちゃ……」

ケンスケ「それで朝から渚のテンションがやたら高かったのか…」

カヲル「今は、世界が光の粒に彩られて見えるよ」

シンジ「僕もカヲルくんも移ったばかりで、まだ片付けも全部は済んでないんだけどね」

JC「碇くん、羨ましーぃ」

シンジ「ははは」

トウジ「はぁ~」

ケンスケ「ま、男友達だけの部屋ってのも、それはそれで気楽に遊び行けていーかもな」

アスカ「……ふんっ」

NERV。

アスカ「―――ミサトが?」

加持「ああ。どうもこのところ様子がおかしくてな。妙に浮ついてるというか」

アスカ「ミサトがおちゃらけてるのなんていつもじゃない」

加持「いや、そういう表面じゃないんだ。勤務中、必要な集中を欠くなんてことは以前には無かった」

加持「なにか心当たりでもないか? アスカ」

アスカ「…無い」

アスカ「…」カツカツカツカツ

アスカ(なによ加持さんったら! ミサトの様子が気になるって、それを私に言うことないじゃない!)

アスカ「…」カツカツカツカツ

アスカ(まったく、あいつもこいつも! どいつもそいつも!)

休憩ラウンジ。

アスカ(…なんか甘いの飲みたい。コーラにしよ)

アスカ「んく、んく……はぁ」

女性職員I「~」

女性職員J「~!」

女性職員K「~」

アハハハハ

アスカ(なに話してんだろ。デカい口開けて笑っちゃって、バッカみたい)

アスカ(―――ん?)

アスカ(あれって。まさか…っ!?)

女性職員J「ホントだって、大げさじゃないんだから! それでね……きゃっ!?」

アスカ「このチラシ……」

女性職員I「びっくりしたぁ。アスカちゃんか」

アスカ「あんた達! これ、どこで」

女性職員J「どこって。本部の女性にはだいぶ配られたわよ」

女性職員K「そうそ、よっぽどのオバサンとか以外」

女性職員I「知らなかったの? でもアスカちゃんの中学校でも宣伝したんでしょ?」

アスカ「…」

アスカ(学校だけじゃなかったんだ…)

アスカ(NERVでも。ひょっとしてそれ以外でも?)

アスカ「…」テクテク

アスカ(ヒカリも。コダマさんも。ノゾミちゃんも。ファーストも)

アスカ(学校の子達も、本部の女達も。ひょっとしてそれ以外も)

アスカ「…」テクテク

アスカ(みんな……なのに私だけ我慢してた?)

アスカ(……なによ我慢って。それじゃ本当は呼びたかったみたいじゃない)

アスカ「…」テクテク

アスカ(そういやこういう道も、ちょっと前まではいつもシンジと歩いてたのよね)

アスカ(今はいないし、家帰ってもシンジはいないけど)

アスカ(いない…から…)

『呼べちゃうじゃない、彼』

アスカ「…」

葛城家。

ピンポーン

アスカ「…………」

プシュッ

カヲル「やあ」

アスカ「……上がんなさいよ」

アスカの部屋。

アスカ「そこ、座っていいわよ」

カヲル「いいのかい?」

アスカ「仕方ないじゃない、ベッドくらいしか座るところないんだから」

カヲル「それじゃお言葉に甘えて」

アスカ「…」

カヲル「それにしても驚いたよ。惣流さん、君に声をかけてもらえるなんて」

アスカ「はっ。退屈しのぎに話相手でもさせようと思っただけよ」

カヲル「なるほど。なら、君もこちらに座ったらどうかな」

アスカ「…なんで?」

カヲル「隣に並んで座ったほうが話しやすい。特に、親しく会話する時はね」

アスカ「別に……親しげに話せなんて」

カヲル「おいで」

アスカ「…っ」ドキッ

カヲル「…」

アスカ「わ、分かったわよ。私は、どこに座ろうが関係ないし……」

アスカ「…」

カヲル「…」

アスカ「…で? なんか話しなさいよ。あんたそれで金取ってんでしょ」

カヲル「そうだね」

カヲル「出張ホストを始めてから多少は時間も経った。その間、学んだこともいくつかあるよ」

アスカ「あっそ」

カヲル「例えば、相手の言葉を、ただその通りに受け取れば良いというわけではないことも」

カヲル「指示に従うだけじゃなく、内にある想いを感じ取って叶えてあげることが大切なんだ」

アスカ「当たり前じゃない、そんなの」

カヲル「…」ジーッ

アスカ「な…なによっ」

グィッ

アスカ「きゃっ!?」

カヲル「…」ギュゥ

アスカ「あ……や、ぁ…ちょっと、この変態! なにすんのよ!」

カヲル「君の願いはなんだい? アスカ」

アスカ「!」ビクッ

カヲル「初めから、ずっと欲情していたね」

アスカ「よっよっよく…!? だ、誰が…!」

ギュゥゥ

アスカ「ァ…んぁ」

カヲル「僕が来るまで、このベッドで何をしていたんだい?」

アスカ「ッッ」

カヲル「大丈夫……君の本当のことを言うんだ。それを全て受け入れてあげる」

アスカ「な…ぎさ」

カヲル「怖がらないで」ナデ

アスカ「ぁ……」

カヲル「さあ。もっと顔を見せて」グィ

アスカ「ぁ、ぁ……」

アスカ(や、近……触れちゃいそう……)ドキドキ

アスカ(ダメ…ぇ、目…逸らせな……)ドキドキドキドキ

カヲル「君を僕に教えて欲しいんだ。アスカ」

アスカ「わた……私、なぎ」

カヲル「カヲルでいいよ」ニコッ

アスカ「!」ビクッビクッ

アスカ「…あ、あ♥」

アスカ「カヲル、カヲル…ぅ」ギュゥ

アスカ「わ、私…ね。さっきまで、し、してたの……ここで……」

カヲル「なにを?(シンジくんに服を買ってあげたいな)」

アスカ「ォ……ォ、オナニー…あんた……カヲルで。してたの…ごめんなさい」

カヲル「謝る必要なんてないさ。僕を想ってくれたのなら(でもあまり高価だと引かれてしまうかも)」

アスカ「カヲル以外でなんて……できない…」

カヲル「できない? しないのではなくて?(上下はセットがいいな)」

アスカ「だ、だって……目、閉じると、あんたのことばっかり浮かんでくるんだもん」

カヲル「そうまで言ってもらえるのは恥ずかしいけれど、とても嬉しいよ」

カヲル「ありがとう…アスカ」クイッ

アスカ「あ…」

アスカ(キス……される。やっと、やっと、キス……やっとまた、カヲルにキス、してもらえる……!)

チュッ

アスカ「ンン、ん」

チュ、チュゥ、チュッ

アスカ「ん、ちゅ…っ、ンちゅ、ん」

…ヌリュ

アスカ「ぁン♥」

ニュチュ…ッ、チュプ、チュパッ

アスカ「ちゅ、ム、ンん……♥ ムちゅ、ふぁン♥」

アスカ(あ、あ、これ、キモチぃ、ぃぃよぉ)

アスカ「はっンンッ♥ ちゅぷちゅっ、れチュ♥ んちゅっンン」

アスカ(あの時よりずっと、ずっとずっとスゴっ、あ、あ、溶けひゃっあ)

チュパッ、レロチュッ、チュジュプ、チュッ

アスカ(これっ、らめ、きもひ、キス、キふらけっれぇ、あ、ああっあっ!)

アスカ「ふぁ! ああ~~~~~♥♥!!」ビククッ

―――
――


アスカ「ぅ……」

カヲル「大丈夫?」

アスカ「ぁ…私……?」

カヲル「ほんの僅かの間、気を失っていたんだ」

アスカ「え?」

アスカ(ウソ…キスで気絶、したの? そんなの……)

カヲル「…」

アスカ「カヲル……ぁっ」ブルッ

カヲル「…?」

アスカ「カ、あ、カヲ…ル。カヲル」ドキドキ

アスカ(やだ、こんな。熱い。お、おさえられ、な)

アスカ「ハァ、んぅ、ハァ、ハァ…かをるぅ」ギュゥゥ

カヲル「なんだい、アスカ」

アスカ「ハァ、ハァ、して……このまま、して、今すぐ。だ、抱いてよ、おねがい、おねがい」

カヲル「それは…」

アスカ「お願いだから! 私、ダメ、抱かれたいの、犯されたいの、カヲルに貫かれたいの!」

カヲル「…」

アスカ「熱くて、もう……ハァ、狂いそう、なのぉ……おねがぁい」

カヲル「アスカ。忘れたのかい?」

カヲル「トークあり、スキンシップあり、キスあり。そして本番なし―――だよ」

アスカ「やだ、そんなのやだぁ……ねえ、なんでもするから。お金だっていっぱい払うからぁ」

カヲル「…!」

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