ほむら「・・・あなたの言ってることがまったく分からないわ」


中沢「・・・俺も分からないよ、暁美さんが何を言ってるのか」

ほむら「私はあの子を助けるためにこの一ヶ月を何度も繰り返してるの」


中沢「・・・繰り返してる？」


ほむら「過去に戻ってるのよ、一ヶ月前に」

中沢「一体どうやって？」


ほむら「信じてくれないだろうけど魔法の力を使って」


中沢「この世に魔法なんて存在しないよ、メルヘンやファンタジーじゃあるまいし」

中沢「でも・・・信じるよ」


ほむら「どうして？」


中沢「嘘をついてるようには見えないから」

ほむら「信じてくれるの？」


中沢「ああ、それでどうするんだ？」


ほむら「・・・もしも貴方に、あの子を助けるために永遠の迷路に踏み込む覚悟があるというのなら」

ほむら「私と一緒に過去に戻って、協力してくれる？」

中沢「わかった、俺はどうすればいい？」


ほむら「私の手を握ってくれれば一緒に過去に戻れるわ」


中沢「こうか？」ギュッ

ほむら「じゃあ行くわよ、手を離さないで」


中沢「ああ」


ほむら「まどか・・・次こそはあなたを救ってみせる」

カチッ

中沢「なんか変だぞ、これで過去に戻れるのか」


中沢「う・・・うわーーーーっ！」

中沢「ここは・・・どこだ？」

中沢「・・・俺の部屋だ」

中沢「じゃあアレは・・・夢だったのか」

中沢「そうだよな、魔法で過去に戻るなんてタイムマシンじゃあるまいし」

中沢「全部夢だったんだ。」