まどか「そんな…マミさんが、マミさんが」 (43)
まどか「ポムポムプリンになっちゃった」
ポムポムマミ「…」ポムポム
さやか「あ、魔女逃げた」
ほむら「どういう事だってばよ…」
回想…
マミ「悪いけど、一気に決めさせて!」
魔女「オコトワリ」ガブー
マミ「きゃあああー!」
QB「マミがやられるなんて!早く二人とも契約を…」
ポムポムマミ「…」ムクリ…ふよふよ
まどか「ウェヒー!?」
さやか「あれって、あたしらが小学生くらいに流行ってたキャラクターの…」
ポムポムマミ「……」手をニギニギ
さやか「あ…なんか、優しい感触…」ニヘラ
まどか「こんな危ない時なのに、こんなの絶対おかしいよ」ニヘラー
ー回想終わりー
ほむら「つまり…魔女の攻撃を受けたから、という事なのかしら」
まどか「たぶん…」
さやか「もしあたしらが庇ってたら、ああなってたのかなあ」
ポムポムマミ「ハッハッハッ」尻尾フリフリ
さやか「どうどう」なでなで
ほむら「兎に角、原因の魔女を退治するしかないわね…」
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次の日、マミホーム。
杏子「…理由は分かったけどさ、一体どうすんだこの先。てか元に戻さないといろいろヤバイっしょ」ケーキムシャムシャ
まどか「えー、このままでも可愛いんだけどなぁ」ナデナデ
ポムポムマミ「キュウーン」尻尾フリフリ
さやか「にしても、ポムポムプリンの見た目は兎に角、マミさん特有のクルクルドリルまで一緒だもんなあ」
杏子「…んで、ほむら。まさかこのままにして置くんじゃないだろうな」
ほむら「ええ、他の理由も見当たらないし、魔女を退治して元に戻すしかないわね」
杏子「治らなかったら?」
ほむら「サン○オに引き渡しましょう…」
ポムポムマミ「ワン!」
杏子「あ、ケーキのおかわりありがと」ナデナデ
ポムポムマミ「♪」尻尾フリフリ
その日の夜、魔女を探して出歩く四人と一匹。
すると、目の前にハムスターの姿をした一匹使い魔が現れました。
ほむらが銃を抜いて退治しようとしたその時、ポムポムマミがほむらの銃身を押さえて下げました。
動揺するほむらに対して、ポムポムマミはちょいちょいと自分を差し、ほむらを見つめます。
ほむら「…貴女が退治するってこと?」
ポムポムマミ「…」首を横にフリフリ
杏子「まさか友達にでもなるつもりかよ」
ポムポムマミ「ワン!」コクコク
ほむら「無理に決まってるじゃない。第一話し合いもろくに出来ない有り様なのに」
呆れたほむらは小さな溜め息。
しかしポムポムマミは使い魔のところへ向かっちゃいました。
慌ててほむらが止めようとしますが…
ポムポムマミ「ワンワン」手をニギニギ
使い魔「…!」
ポムポムマミ「ワン!」ニコニコ
使い魔「」ニヘラー
杏子「すげえ、まさか使い魔があんな表情見せるなんて」
ほむら「凄い…けど、わけがわからないわ」
まどか「そうか!マミさんは魔法が使えなくなっちゃった代わりに、新しい能力を身に付けたんだ!」
さやか「それって…」
QB「誰とでも手をニギニギすれば仲良くなれる能力さ」
さやか「うお!急に出てくるなよー。てか、それってマジなのキュゥべえ」
QB「昨日、僕自身が体験したんだ間違いない…!まさか感情のない筈の僕でさえ何というか、君らで言う『幸せでふわふわな楽しい気持ち』を感じたんだからね」
QB「あれは正しく、エントロピーを凌駕したね、うん」
まどか「た、確かに昨日マミさんの手をニギニギした時はスッゴい幸せな気分だった気がする」
杏子「おいおい、そんな事あるわけないじゃん。どれあたしもニギニギしてみるか」ニギニギ
ポムポムマミ「♪」ニギニギ
杏子「あ…!」ニヘラ
さやか「あたしもあたしも!」杏子の手をニギニギ
さやか「あへぇ」ニヘラ
まどか「どうやらマミさんの手をニギニギすれば、他の人の手をニギニギしてても伝わるんだね!」
まどか「えい!」ニギニギ、ウェヒー
QB「きゅっぷい」ニギニギ、キュップイ
ほむら「みんなしてアへ顔してる…」
ほむら「……」ソワソワ
ほむら「…ほんとなのかしら」まどかの手をニギニギニギ…
ほむら「ああ…!まどか…!」ニヘラ
みんなみんな、毎日感じるイヤ~な気分を忘れて幸せに浸ります。
ポムポムマミはそんな笑顔を見て、大きな尻尾をフリフリフリフリ♪
み~んな争いのない、優しい世界が、広がります。
今日はここまで。
みなさん、なんだかんだポムポムプリン好きなんですね。
私の家にもゲーセンで取ったでっかいポムポムプリンがベットで横たわってます。
因みに参考画像、本作のマミさんはこんな感じ。
次の日、通学路にて。
まどか「いやぁ昨日は楽しかったね」
さやか「結局二時間くらい手をニギニギしてたもんね。そのあと魔女探すにも夜遅かったからお開きだし」
ほむら「ところで…」チラ
ポムポムマミ「ワン」ポムポム
ほむら「なんで巴マミまで学校に行こうとしてるのかしら」
さやか「まぁ一応中学生だし、学校にも行かないとね」
ほむら「そうね…。じゃなくて、どう考えてもみんな驚くわよ間違いなく」
まどか「うーん、マミさんトレードマークのクルクルもあるし、大丈夫だよ」
まどか「あと面白そうだし」ウェヒヒ
ほむら(ブラックまどか…)
学校にて…
女子生徒「ポムポムプリンだ可愛い!」ナデナデ
男子生徒「柔らかいなぁ」ポムポム
ポムポムマミ「ハッハッハッ」フリフリ
ほむら「なんでみんなナチュラルに接してんのよ!」
早乙女先生「誰ですか学校内に犬を連れてきたのは!…やだ、可愛い」
ほむら「先生はまともなようね…。さっさと外に出すはずよね」
ポムポムマミ「ワンワン」手をニギニギ
早乙女先生「あはぁん…」ニヘラ
女子生徒「あん…」ニヘラ…
男子生徒「うはぁ…」ニヘラー
仁美「これが天国なんですね…」あへぇ
ほむら「うわぁ…」
まどか「端から見るとかなりヤバい光景だねこれ。みんな幸せそうだけど」
\私も私も…/ \幸せぇ…/
結局、学校内にいる人みんな、ポムポムマミを通じて手をニギニギニギニギ。
普段は仲の悪い人、嫌いな人も、優しく手を取り合ってます。
満面の笑みが広がる中、ポムポムマミは『ワン!』と一鳴き。
今日も見滝原は平和です。
マミホーム
さやか「…という事がありまして」
杏子「すげえな。いっそこのままでも良いんじゃねえの」
ほむら「いや駄目でしょ絶対。何より巴マミが可哀想よ」
ポムポムマミ「ワンワン」ポムポム
さやか「確かに、マミさん自身の意識はないみたいだし、早いとこ普通の姿に戻してあげよっか」
QB「きゅっぷいきゅっぷい」ニギニギニギニギ…
ほむら「あいつもずっとあの調子で使用済みグリーフシードの処理さえしない始末だから、今日こそは魔女を見つけて決着をつけるわよ」
再び夜、四人と一匹は街中を探します。
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、しかし魔女は見当たりません。
諦めようかと思い始めたその時、ポムポムマミが鼻を忙しなく動かしています。
そして、大きい鳴き声を出したかと思えば、ベンチで休んでいた四人を置いて走り出しました!
慌てて追いかける四人、やがて着いた場所はとある有名な会社の前。
自動ドアの向こうには、魔女の結界が開いています。
ポムポムマミ「ワンワン」ちょいちょい
まどか「なるほど、あの魔女の匂いを覚えていたんだね。いいこいいこ♪」
杏子「しっかし入っていいのか…?だってこの会社、○ンリオじゃねえか」
ほむら「文字どおり殴り込みよ。それに魔女を倒しても駄目だった際の売り込む先がすぐで良いじゃない」ファサ
さやか「よし、いっくぞ~!」
意気込む四人、怖がる事なくお邪魔します。
○ーさーや、ぐで○ま、マイ○ロディに似た使い魔達を優しく追い払い、時にはポムポムマミが友達になったりと、ふわふわな感じで進む進む。
そしてついに、社長室の前に着きました。
ポムポムマミ「ワンワンワン!」
ほむら「どうやらここにいるようね」コンコン、ガチャ
まどか「あれだよほむらちゃん!マミさんをポムポムプリンに変えた魔女!」
ほむら「明らかにハロー○ティね。どうしましょうか」
魔女「……」
ポムポムマミ「……」
杏子「なんかこいつら睨みあってるような気が…」
ポムポムマミ「ガウガウ!」
魔女「…!」ムキー!
さやか「たぶんお互いサン○オを代表するキャラクター同士、譲れないもんがあるんだね」
ポムポムマミ「ガブー」
魔女「ハロー!」ポカポカ…
ワンワンニャーニャー!
ほむら「可愛らしい喧嘩だけど、いい加減終わらせましょう。良い子は寝る時間だし」
ほむら「サンリ○さん、売上に影響したら…すみません」チャキ
ほむらは額縁に飾られている辻社長の写真を一目みて謝ると、銃口を魔女に向け、引き金を引こうとしたその時…
まどか「二人とも、喧嘩はだめだよ!」
ポムポムマミ「…」
魔女「…」
まどか「私が小さい頃はどっちも大好きだったし、それは今も変わらないよ」
まどか「弟のタツヤだって、寝るときはポムポムプリンの抱き枕に抱き付いて、ハローキティのお布団を被せてるもん」
まどか「どっちが人気だなんて、どうでも良いんじゃない?どっちも幅広く愛されているんだからね」
まどか「わかったら…ほら、仲直りしよ?」
ポムポムマミ「……ワン!」尻尾フリフリ
魔女「……ニャー」
ポムポムマミと魔女は互いに頭を下げると、仲直りの握手を交わしました。
それを見て、まどかが笑顔を溢します。
つられてポムポムマミと魔女も笑ってます。
暖かな光景を見ていた他の三人も、笑っていました。
暖かく幸せに満ちた優しい世界、それは案外、すぐ近くにあるものかもしれませんね…
翌日、マミホーム。
マミ「…話は分かったけど、まさか私がねぇ」
まどか「信じられないかもしれませんが、本当ですからね」
QB「きゅっぷいきゅっぷい!」ニギニギ…
マミ「こらキュゥべえ、お腹をニギニギしないで」
ほむら「取り敢えず元に戻って良かったじゃない、戻らなかったら、本気でサン○オに売るつもりだったわよ私」
杏子「えげつないな~ほむらは。ま、あたしはケーキ喰えれば何でも良いや」
マミ「でも、残念ね。色んな人からチヤホヤされてたのに」
さやか「なに言ってるんですか!今だってマミさん、あたしらにチヤホヤされてるじゃないですか!」
マミ「…ふふ、それもそうね。さ、ケーキも焼けたみたいだし、みんなで食べましょうか」ニッコリ
~おわり~
これにておわり。
個人的にはポムポムプリンがお気に入り。
なんかねこう…、抱き心地が良いんですよね。
ポムポムポムポム…
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