絹恵「洋咲最高! 和咲は糞!」漫「どんなシチュ試したんですか?」(131)

絹恵「たまたま同じ旅行先で迷子になった二人がばったり会って一緒に行動するとか」

漫「他には?」

絹恵「二人で文通してたんだけど久々に会うことになってお互い緊張したりとか」

漫「ほ、他には?」

絹恵「うるせー! 和咲信者必死www」

漫「お、おう」

洋ゲー和ゲーで立ってた奴のパクリじゃねえかwwwwww

>>6
他にも洋楽邦楽で立ってたからパクっちまった
しかし洋咲に新たな可能性を感じるのは事実

洋榎「咲もそう思うやろ?」

咲「せ、せやな」

洋榎「・・・は?(威圧)」

ってなる会話しか想像できない

洋榎「妹がな」

咲「はい?」

洋榎「妹がおっぱい大きいとな・・・」

咲「・・・・・・」

洋榎「めっちゃ惨めやねん・・・」

咲「そう、なんですか・・・」

一体何がここまで人を引きつけるのか

絹恵「まぁ、始まりは迷子になった咲ちゃんをお姉ちゃんが助けるっていう、なんの変哲もないところなんやけどな」

漫「ふむふむ」

絹恵「それをきっかけにして、少しずつ仲良くなっていく二人」

絹恵「初めは麻雀の話題でしか会話が続かなかったけど、そのうちお互いをもっと深く理解できるようになってくる」

絹恵「ガサツだけど頼りがいのあるお姉ちゃんに、咲ちゃんは仲違いした姉への思いを重ねて、だんだん甘えるようになってくる」

絹恵「お姉ちゃんの方も、小動物みたいに自分に懐いてくる咲ちゃんが可愛くて仕方なくて、いろいろと世話を焼いてやるんや」

絹恵「でも、ある時を境にして状況が変化してゆくんや」

漫「……」ゴクリ

絹恵「お姉ちゃんは、次第に仲のいい年下としてではなく、恋愛の対象として咲ちゃんを意識していくようになる」

絹恵「日に日に募る想いに押しつぶされそうになるお姉ちゃん」

絹恵「そしてその重さに耐え切れず、ついに告白しようとしたその日、現れるんや」

絹恵「あの『空気の読めない淫乱デジタルレズピンク』が!」

絹恵「『咲さんはあなたを姉の代用品にしているだけです。これ以上一緒にいるのは、咲さんにとってもあなたにとってもデメリットにしかなりません』」

絹恵「これを聞いたお姉ちゃんは、その時初めて宮永照と咲ちゃんの関係を知ることになる」

絹恵「『そんな馬鹿な』と思いつつも、疑念を払拭することができないお姉ちゃん」

絹恵「告白すると決心したはずなのに、どうしても言葉が出てこない」

絹恵「そしてデートの途中で咲ちゃんがお姉ちゃんのことをうっかり『お姉ちゃん』と呼んでまうんや!」

漫「ややこしない?」

絹恵「やかましいわ」

絹恵「普段なら「私はあんたの姉ちゃうわ!」とツッコミを入れている場面」

絹恵「せやけど、その時のお姉ちゃんにとってその言葉は、自分が『代替品』であるということを突きつけられる言葉にほかならなかったんや」

絹恵「自分が一方的に熱を上げていただけだと感じたお姉ちゃんは、その場から走り去ってまう……」

絹恵「そしてタイミングを見計らったように、あの淫乱れz 漫「ちょっと待った!!」

絹恵「なんや、人の語りの最中に馬鹿でっかい声出して」

漫「今のは聞き捨てならんわ、なんでそう和を貶めようとするん?」

絹恵「別に貶めようとしてるわけやないで? ただ客観的にあのピンクならそういうような行動に出るだろうなーと」

漫「風評被害や! 第一和咲は王道、洋咲なんていう誰得カプとは訳が違うんや!」

絹恵「だ、誰得!? 漫、あんたもうちょっと考えて物言い!」

絹恵「だいたい末原先輩と善野監督と代行の三角NTRドロドロ同人をwordで1000ページ分書き溜めてるような歪んだ変態に言われとうないわ!」

漫「はん! NTRの良さがわからんお花畑ちゃんに、カプを語る資格はないで?」

漫「第一、あれは紛れもない事実を書き綴っただけの、いわば報告書」

漫「絹ちゃんの下卑た妄想とは訳が違うんや」

絹恵「はぁ!? じゃあ何? 末原先輩は毎晩善野監督に電話しながら、代行に抱かれてるって言うんも事実なんか?」

漫「当たり前や、見てればわかるやろ」

絹恵「いっぺん頭の病院行って看てもろたほうがええんちゃうか」

漫「あ゛ぁ゛ん゛!?」

照「お待たせ」ガチャ

絹恵「あ、どうも……」

漫「おぅ、待てやコラ、話そらすつもりか? あ?」

照「剣呑だね、何があったの?」

絹恵「鰻のやつが、とうとう現実と妄想の区別がつかなくなったみたいですわ。今すぐ荒川さんに看てもらおうかと」

鰻「おもて出ろや、な?」

照「……漫ちゃん、その気持ちは痛いほどわかる」

照「私もかつて、私の妄想の中の出来事が、実は全て実際に起こっている出来事なんじゃないかと思い込んでたことがある」

照「でも、そのせいで私は、大切なものを全て失ってしまいそうになった……」

漫「何の話なん?」ヒソヒソ

絹恵「照さんが毎日1時間の睡眠で一ヶ月かけて描き上げた淡尭のSMプレイ100ページ超えの同人誌あったやろ?」

絹恵「あれが白糸台麻雀部に広がったことがあるらしいで」

漫「あれが!? うわぁ……私だったら道頓堀に身投げするわぁ……」

照「とにかく、現実あっての妄想、リアルが崩壊してしまっては元もこもない」

照「各自気をつけて行動するように。下手をすると私たち最後の楽園を失ってしまう」

絹恵・漫・船Q・智紀・健夜「「「「「はーい」」」」」

照「それでは、今日の定例会議を始めたいと思います」

照「今回の議題は『マイナーカプの発展』」

照「前回の『王道カプランク付け』のような惨事にならないよう、各自自重するように」

照「では、まずすこやんから」

健夜「今回私がプレゼンしたいのは『大人×学生』のカプです」

ホォー

健夜「今まで私たちは、大人同士、もしくは学生同士でのカプに囚われすぎていたのではないかと思います」

健夜「その壁を打ち破るために、まずは『咏×穏乃』うたしずについて説明させてください」

健夜「全国大会2回戦の大将戦において、咏ちゃんが「あいつのツラ見ろ、むしろ何か始まってるぜ」という言葉を発しています」

健夜「そしてその言葉の通り、見事に逆転を成し遂げ準決勝への切符を手にした阿知賀」

健夜「ここから二人のストーリーは始まったと言えるでしょう」

健夜「続く試合も、咏ちゃんは穏乃ちゃんに注目することになる」

健夜「咏ちゃんは欲望に忠実かつ欲望をよく理解しています」

健夜「自らが穏乃ちゃんに感じた感情の正体に気づくと、すぐに行動を開始します」

健夜「はじめは大会での活躍を見て話したくなった、というような建前を使って接近しますが」

健夜「徐々に麻雀を超えた付き合いをするようになっていきます」

健夜「そして、それは、新子さんを巻き込んでのドロドr 照「ストップ」

照「今日はマイナーカプを普及させるためのたたき台を用意するのが目的です」

照「詳細な描写は控えましょう、NTRは確実に荒れますし」

健夜「はい……」シュン

照「では次に、ともきー、お願いします」

智紀「私は「池田華菜」に焦点を当ててみました」

絹恵「池田って?」

漫「あのネコミミの」

絹恵「あぁ~、あれは確かにおいしい見た目してるなぁ」

智紀「風越というと、とにかく部キャプが一大勢力」

智紀「そのせいで、池田華菜がどんなにキャプテンに甘えている姿が描写されようと、なかったことにされてしまっています」

智紀「しかし、実際のところ、彼女たちの仲は浅からぬものだと考えていいでしょう」

智紀「かつて1度対戦した事が有り印象に残っているだけの部長と比べても、全く劣らない、むしろ圧倒的とも言える戦力差かと」

智紀「キャプ池は非常に良質なカプと言えるでしょう」

智紀「そしてその他にも池田華菜に向かう矢印は多い」

智紀「コーチ、そして吉留未春です」

智紀「藤田プロに指摘されるほどの池田フェチであるコーチ、ちょっとしたところで池田愛を体現している吉留」

智紀「このあたりを考慮すれば、自ずと様々な可能性が生まれることでしょう」

照「なるほど……たしかに考えてみれば、普通の状況なら王道カプになっていてもおかしくない土壌を備えていると言えますね」

照「ありがとうございました、では船Qさん、お願いします」

船Q「私の推薦カプはズバリ、怜すばでs 照「ストップ」

船Q「は、はぁ!? ななんでですか!?」

照「園城寺さんが絡んだ時のNTR臭が凄まじすぎるせいです」

照「この中には『怜竜か竜怜以外は認めない!』という方もいらっしゃいますし」

絹恵「……」フンス

照「では次に、漫ちゃん、お願いします」

船Q「あんまりや……」ガクッ

漫「私は一透一強だった龍門渕カプに、「衣透」の風を吹き込みたいと思ってます」

ホォォー

漫「姉妹ネタはよくあるのに、それがいとこ同士になった瞬間、一気に数が減ってしまうという現実があります」

漫「私はこの不遇をなんとかしたい! そのための初撃としてこのカプを広めたいと思ってます」

漫「龍門渕さんの天江さんへの愛情は、仲の良いいとこという範疇を大きく逸脱しているものであることは明らかです」

漫「間違いなくこの二人の間には愛情が、少なくとも透華→衣の愛情のベクトルはゆるぎようがありません」

漫「こういった可能性を、今後は追求していこうと考えています」

照「なるほど……言われてみれば確かに、納得できるお話でした」

照「ありがとうございます、では絹ちゃん、お願いします」

絹恵「私はズバリ「洋咲」をメジャーにしたいと考えています!」

照「……」ピクッ

健夜(あ……)

智紀(これは……)

船Q(アカン)

~先程と同様の説明中~

絹恵「……と、いうわけです」

照「…………んで」

絹恵「はい?」

照「なんで、その発想が?」

絹恵「え、いや……このあいだあの二人が手をつないで歩いているところを見たんで……」

漫「それホンマなん?」

絹恵「うん……間違いないと思うんやけど……」

照「それは……いつの話?」

絹恵「えっと……今週の、あ、イヴの日です」

漫・船Q・智紀・健夜((((あああああああぁぁぁぁぁ……))))

照「……そんな……その日は…………麻雀部のみんなと………パーティーだって……」ブツブツ

照「あれ……そういえば帰ってきたのって……次の日……?」ブツブツ

照「……………………」ブルブル

ゴクリ

照「」ガタッ

照「申し訳ありません、ちょっと大阪に行ってきます」エイギョウスマイル

ヒィ! ダレカトメテー!!
マ、マッテー!  スコヤンナントカシテー!
ウルサイハナセー! ギュルルルルル
ドゴーン! ギャアアアアア

それから「咲」が「NTR」に続く定例会議でのNGワードになったそうな

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