久「・・・夢？」ﾑｸﾘ

久「なんかすっごい嫌な夢だった気がする」

久「ま、いっか」


ピンポーン


久「ん？誰かしらこんな朝早くに」

久「どちら様で（ｒｙ」

美穂子「私です」

久「」

久「美穂子じゃない・・・こんな朝早くに何の用なの？」ﾈﾑﾈﾑ

美穂子「朝ご飯を作りに来ました」

久「え・・・？」


久（これもあの変な夢の続きかしら？）ﾑﾑﾑ

美穂子「出来ました」

久「いただきます」

美穂子「召し上がれ」

久（それにしてもなんだったのかしら？）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

久（私が美穂子を妊娠させただなんて・・・いくら夢でも洒落になんないわ）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

美穂子「そういえば上埜さんはips細胞ってご存知ですか？」

久「」

美穂子「同性でも子供が作れるそうですよ」

久「へ、へぇ・・・それはす、すごいのね」

久「で、でもどうしていきなりそんな話を？」

美穂子「それはですね・・・」

久「・・・・・・」ｺﾞｸﾘ

美穂子「なんとなくです」ﾆｺｯ

久（ほっ）

久「ごちそうさま」

美穂子「お粗末様です」

久「それじゃあ私は学校行ってくるわね」

美穂子「いってらっしゃい。車に気を付けてくださいねー」

久「はーい」



久「あれ？なんか自然に送り出されてしまった・・・」

久「ってか戸締りしてなかったっけ」


久「あ、あれ？鍵がかかってる」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

久「美穂子が戸締りしてったのかしら？」

久「いやいや・・・あの子が家の鍵を持ってるはずがないし・・・」

久「というかあの子が朝から家に来る理由がわかんないし」

久「むむむ・・・」

久「ってことが今朝あったんだけどね」

まこ「アンタが何言ってるかさっぱりじゃ」

久「私も何言ってるかさっぱりなのよねー」


美穂子「う・え・の・さん？」

久「ひっ・・・」ﾋﾞｸｯ

まこ「おわっ！何時からいたんじゃ」

美穂子「お弁当持ってきました」

久「あら？ありがと」

美穂子「もう・・・上埜さんったらまたお弁当忘れて行くなんてそそっかしいですね」ｸｽｸｽ

久「・・・また？」

久（あれ？いつも売店で買ってたような気がするのよねー）


久「そういえばまこは？」ｷｮﾛｷｮﾛ

美穂子「・・・え？」

美穂子「だれですか？その人」ﾐｷﾞﾒﾍﾟｶｰ

久「」

久「じょ、冗談よね・・・？」

美穂子「冗談です」

久「はい・・・？」

美穂子「二人の邪魔したら悪いからとかで先に教室戻ってましたよ」

久「性質の悪い冗談はやめてよね」

美穂子「ふふ、ごめんなさい」

久「というかさっきから突っ込みたかったんだけど」

美穂子「どこの穴にですか？」

久「何で美穂子がうち（清澄）の制服着てんの？」

美穂子「似合ってませんか？」ﾌﾘﾌﾘ

久「じゃなくて・・・あなた、学校はどうしたのよ」

美穂子「え・・・？」

美穂子「何言ってるんですか？以前から上埜さんと同じ学校に通ってるじゃないですか」ﾐｷﾞﾒﾍﾟｶｰ

久「は・・・？」

美穂子「この制服は更衣室に落ちてました」

久「返してきなさい」

美穂子「はい」


久「・・・・・・」

久「なんか怖いわもー」

久「さて、部室に行きますか」


久「あら、みんな揃ってるのね」

優希「あ、ぶちょー」

和「随分遅かったですね」

久「ああ、ちょっとね・・・」

咲「何かあったんですか？」

久「実はね・・・」

美穂子「お茶が入りましたよー」

久「」

久（ちょっ・・・何であの子が部室にいるのよ）ﾋｿﾋｿ

まこ（そんなんわしに言われても・・・）ﾋｿﾋｿ


咲「あ、ありがとうございます」

優希「お姉さん気が効くじょ」

美穂子「うふふ」

和「あ、あれ？エトペンが・・・」ﾄﾞｺｰ?


美穂子「上埜さん上埜さん」

久「ん？何かしら？」

美穂子「妊娠してしまいました」ﾃﾞｯﾌﾟﾘ

久「」

美穂子「上埜さんと私の子ですよ？」ｻｽｻｽ

久「」

美穂子「責任・・・とってくださいね？」ﾐｷﾞﾒﾍﾟｶｰ

美穂子「あっ・・・」ｴﾄﾍﾟﾝﾎﾟﾛﾘ

和「エトペェェェェェン！！」

久「もう・・・美穂子ったら悪い冗談はやめてって言ったでしょ？」

美穂子「あながち冗談でもないんですよ？」

久「は・・・？」

美穂子「ふふ・・・うふふふ」

久「な、なに？」

美穂子「合同合宿で上埜さん、中ビームって言って遊んでましたよね？」

久「え・・・？それがどうしたの？」

美穂子「それでどうやら中っちゃったみたいで・・・」

美穂子「お医者さんによれば3ヶ月だそうです」ｻｽｻｽ

久「」

久「ちょっと気分悪くなってきたから先に帰らせてもらうわ」

美穂子「あ、まだ話の途中で・・・」ﾄﾃﾃ


まこ「なんじゃったんだろうな？」

咲「さ、さぁ？」

優希「お姉さんおめでたじょ？」

和（中ビームにそんな力が・・・）

和（そんなオカルト・・・もアリですね）ﾌﾋﾋ

その日の夜――


ピンポーン


咲「はーい。どちら様でしょ（ｒｙ」

和「私です」

咲「和ちゃん！？どうしたのこんな時間に」

和「ちょっと咲さんと麻雀したいなって」

咲「そんなの部室でいつでも（ｒｙ」

和「私はっ！今っ！咲さんとっ！打ちたいんですっ！！」

咲「ひっ」ﾋﾞｸｯ

和「すみません、大声出して」

咲「ううん。気にしないで」

和「すみません、興奮してました」

咲「そなんだ」ｱﾊﾊ


咲「はい、お茶」

和「ありがとうございます」

咲「麻雀打つの？」

和「はい」

咲「二人で」

和「はい」

咲「・・・・・・」

和「・・・・・・」

咲「中抜きでやろっか」

和「やめてください死んでしまいます（必死）」

照「咲ちゃんお友達来てるの？」

咲「あ、お姉ちゃん」

和「あ、お義姉さん」

照「・・・帰れ」

和「お義姉さんはなぜここに？」

咲「最近、実家に戻ってきたんだ」

和「ここから東京に通ってるんですか？」

照「まぁね」

和「アホですね」

照「自覚はある。ってか帰れよ」

和「まぁまぁ」

照「なにがまぁまぁだよ」

和「お義姉さんも麻雀やりませんか？」

照「なるほど・・・私に勝ったら咲ちゃんを貰うと」

和「まぁそんなとこです」

照「ふふん、全国個人戦3連覇のこの私をつかまえて何を言い出すかと思えば・・・」


和（まぁ咲さんが私の子を宿せば勝ち負けなんて何も意味も持たないんですけどね）ﾌﾌﾌ

照（完膚なきまで叩き潰して咲ちゃんに相応しくないことを解らせてやる）ﾌﾌﾌ

和（やはり流れは私にあるようですね・・・配牌中暗刻が何よりの証拠）ﾌﾌﾝ

和（咲さんがッ！）ﾁｭﾝﾋﾞｰﾑ

和（孕むまでッ！）ﾁｭﾝﾋﾞｰﾑ

和（今夜は帰らないッ！）ｻﾝﾚﾝﾀﾞｧ

照「なんだ・・・これは・・・？」

咲「・・・・・・」

照「これがインターミドルチャンピオンの・・・原村和の打ち筋か・・・？」

照「まるで酔っ払い・・・判断能力を失った泥酔者・・・！」

照「ロン・・・！国士無双・・・！」ｷﾞｷﾞｷﾞ

和「なっ・・・たった3巡で！？」

照「くににかえるんだな」

和「そんなことって・・・」

照「咲ちゃん！お姉ちゃんやったよ！勝ったよ！」

咲「ごめん、お姉ちゃん」

照「え・・・」

咲「頭ハネ・・・白のみ1000点」

咲「もー二人ともそんなんじゃ麻雀楽しませられないでしょ？」ﾌﾟﾝｽｶ

照「ちっ、咲ちゃんに救われたな」

和（これは咲さんの孕ましてくれてもいいのよというサインでしょうか？）ｷｲﾃﾅｲ


咲「そういえばね」

照「ん？」

咲「中ビームでね」

照「ふんふむ」

和「・・・・・・」ﾁｭﾝﾋﾞｰﾑ

咲「赤ちゃん出来るんだって」

照「なんとびっくり！」

照「おい」

和「なんですかお義姉さん」

照「そんな目的があったとは・・・やはりあの時トバしておくべきだったようだな」

和「何言ってるんですか？」

照「何ってお前が咲ちゃんを・・・」

和「そんなオカルトありえません」

照「えっ？」

照「ないの？」

照「ホントに？」

和「ええ」

照「ホントにホント？」

和「ホントにホントです」

和「インハイチャンピオンであろう方がそんなこと信じるんですか？」

照「だ、だって咲ちゃんが・・・」

和「もう一度言ってあげましょうか？そんなオカルトありえません」ﾄﾞﾔｧ


和（情弱のお義姉さんはここで沈んでもらいましょう）ｸﾌﾌ

風呂に入りたい所存～

照「勝ったッ！咲和完！」

和「くっ・・・負けてしまいました」

和（しかし情弱お義姉さんが連荘してくれたお陰でたくさん撃てました）ﾌﾌｯ

和（これで咲さんの妊娠は確実・・・）ﾁﾗｯ

咲「」ﾎﾟｯｺﾘﾝ

和「くふふ」

咲（ダイエットとかした方がいいのかな？）ｽﾘｽﾘ

和宅


和「うっ・・・ふう・・・」

和「なんという充実感・・・かつてこれほどに満たされたことがあったでしょうか？いや、ないですね」

和「この喜びを誰かに伝えたい。分かち合いたい」

和「・・・・・・」



和（・・・憧・・・きこえますか・・・和です・・・今・・・憧の・・・心に・・・直接・・・呼びかけています・・・）

憧「え？和ぁ？」

和（憧は・・・穏乃に中ビーム・・・するのです・・・いいですか・・・中ビームを・・・するのです・・・）

憧「なんかしばらく見ない間にオカルト染みてきたね・・・前はそんなオカモチ～とか言ってたのに」

和（最近・・・そういうのも・・・アリなんじゃないかと・・・思いました・・・）

憧「なんか昨夜は変な夢見たな・・・」ﾈﾑﾈﾑ

憧（なんか中ビームがどうとか・・・）

穏乃「憧ー部室行くよー」

憧「あ、待ってー」

憧（試してみるか・・・）


憧（とは言ったものの・・・）

玄「ふふ、ドラは中のようですね」

穏乃「おわー玄さんが怖い」

憧（ついてないなー）

玄「ふふ」ﾁｭﾝﾋﾞｰﾑ

憧「あれ？」

玄「ていっ」ﾁｭﾝﾋﾞｰﾑ

穏乃「ドラ切り！？」

玄「そりゃっ」ﾁｭﾝﾋﾞｰﾑ

玄「えいっ」ﾖﾝﾚﾝﾀﾞｧ

穏乃（玄さんどうしちゃったのかな？ドラをあっさり手放すなんて）ﾋｿﾋｿ

憧（さ、さぁ？）ﾋｿﾋｿ

憧（玄・・・もしかして・・・）

憧「ねぇ、玄？」

玄「なんです？」

憧「いや、なんでもない」

玄「憧ちゃん」

憧「・・・なに？」

玄「憧ちゃんは中ビームって知ってますか」

憧「し、知らないにょ（震え声）」

玄「ふふ、そんな情弱の憧ちゃんに特別に教えてあげるのです」

憧（え・・・えぇ！？シズの前で何喋る気なのよ）

玄「知りたいですか？」

穏乃「はいはーい！私、気になります！」

憧「ちょっ、シズ！」

玄「中ビームはですね・・・」

穏乃「・・・・・・」ｺﾞｸﾘ

玄「相手のおもちを大きくするのです」ﾄﾞﾔｧ

憧「・・・えっ？」

憧「ちょっと和ぁ、話が違うじゃない！」

和「なんのことですか？」


和「なるほど・・・玄さんがそんなことを」

憧「ってか和の言う通りだったら私が妊娠するんだけど」

和「ふむ・・・調べてみる価値はありそうですね」ｷｲﾃﾅｲ

憧「ちょっ・・・聞いてるの！？もしもーし」

和「こういう時はやはりネットの出番ですね。プラグイン！のどっちEXE、トランスミッション！」

和「掲示板で情報を集めましょう」

和「『中ビームについて』とでも入れておきましょうか」ｶﾀｶﾀﾀｧｰﾝ

和「おや？さっそくレスがつきましたよ」

和「なになに『やあ！みんな、ハヤリ姉さんだよ！中ビームかぁ・・・ハヤリわかんない☆』」

和「はいはいクソコテ乙っと」ｶﾀｶﾀﾀｧｰﾝ

和「『特に意味ないんじゃね？知らんけど』、『ローカルで満貫だっけ？』・・・」

和「なかなかいい情報が入らないですね」

和「中ビームに何の意味もない訳ないじゃないですか・・・そんなオカルトありえません」

和「おや？」

和「『ちゅんびーむはうけるとにんしんします』・・・これですよ。この情報が欲しかったんです」ﾑﾌｰ

和「しかしこれではただの眉唾・・・ソースが欲しいですね」