□目的
・咲に登場する女の子(プロ含む)と仲良くなって、
・(あわよくば)同じ屋根の下で暮らしたり、
・あんなこと(入部や部の設立)やこんなこと(大会優勝)をするまでの過程を逝くスレ
・略してSOA安価スレ
・イチャイチャが目的ではありません(棒)
□能力―ステータス―
・精神――
その場の空気に耐えるための重要な能力。低いとプレッシャーに押し負けて気絶や逃走もある
また、好感度が高い状態で相手の精神を傷つけると、病んだり、ひねくれたり、
それは安価を反映する主人公自身にも起こりうる
・麻雀――
麻雀においての強さを表し、これが高ければ高いほど麻雀で勝ちやすくなる
ただし、異能相手にはなかなか勝てない
・異能――
麻雀における異能を判定する
一定以上になると、異能習得イベが発生する
こんな感じ。あとは、
・連投は原則禁止(コンマ判定は連投に含まず)
・5分経ってレスなしであれば連投も可
・コンマ運は無いものとして考えた方が幸せです
・安価連続取得は1度のみ
・ルート入った場合、>>1がルーザーとみなしたものは安価下にします
>>1000について
・本編にて影響を与えるものも可(~が転校してくる。など)
・番外として、本編無関係の小ネタも可
・ただし、本編に影響与えるものをとったとしても、
・ちょっとダメかな(暴力系統など)。と>>1が判断した場合は小ネタになります
新らしいsswiki http://goo.gl/hddKF8
前週sswiki http://goo.gl/AY8HR
【安価】京太郎「俺が活躍する!?」淡「2ndシーズン!」【1スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する!?」淡「2ndシーズン!」【1スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387007461/)
【安価】京太郎「俺が活躍する?」小蒔「憑いてますから」【2nd2スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する?」小蒔「憑いてますから」【2nd2スレ目】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「俺が活躍する……」【2nd3スレ目】
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【安価】京太郎「俺は活躍してみせる!」 霞「私も手伝うわ」【2nd4スレ目】
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【安価】京太郎「……俺は、活躍しなきゃならないんだ!」【2nd5スレ目】
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【安価】京太郎「活躍しますよ!」小蒔「は、はい!」【2nd6スレ目】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389198907/)
【安価】京太郎「俺と活躍してくれますか?」小蒔「………………」【2nd7スレ目】
【安価】京太郎「俺と活躍してくれますか?」小蒔「………………」【2nd7スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389644342/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390062964
京太郎>=(精神11(54/100)、麻雀104(225/250) 、異能79(196/200) )
>各キャラ 名前(相手視点関係 好感/信頼)
5月 第1週 5日目
本日 > 前日
Ss>大星淡 (深愛 10.0/10.0) >大星淡 (深愛 10.0/10.0)
Ss>宮永咲 (親友 6.2/7.9) >宮永咲 (親友 6.2/7.9)
Ss>宮永照 (親友 7.3/8.2) >宮永照 (親友 7.3/8.2)
√>神代小蒔 (恋人 14.2/11.9) >神代小蒔 (恋人 12.9/10.4)
石戸霞 (親愛 10.4/8.7) >石戸霞 (親愛 10.4/8.7)
滝見春 (信用 3.2/6.2) >滝見春 (信用 3.2/6.2)
狩宿巴 (部員 2.0/3.8) >狩宿巴 (部員 2.0/3.8)
薄墨初美 (部員 1.7/1.6) >薄墨初美 (部員 1.7/1.6)
N>戒能良子 (宿敵 2.0/2.0) >戒能良子 (宿敵 2.0/2.0)
Ss=従妹/幼馴染(関係は初期から深く、頼れるけれど恋愛関係になりにくい)
SP=恩人等(特殊条件下の関係。判定なしで遭遇したりもする)
×=制限(特殊な状態。特殊イベントをクリアしない限り変動なし)
N=宿敵(自分と宿敵の取得経験値を負けた場合、倍にする 勝った場合、1.5倍)
判定から漏れた
つまりゴムからも漏れ出して……あわわわっ
ネトマにQBって……
もはや小ネタでも危ういですよー
霞が夢で京太郎と添い遂げる→現実に絶望→ココロノスキマお埋めします→
→京太郎、小蒔が奈良へ→お爺さんがポックリ逝く→霞が殺したという連絡
→小蒔が嘆き悲しむ中、寂しさを埋めるネトマで願いを叶えるという言葉が→小蒔契約
→霞を殺してしまい、絶望→ワルプルギス誕生→まどか☆マギカ本編へ続く
もちろん冗談だよ
もうちょっと上手く書ければ良かったけど
えっちいのはあれが限界だからあれで我慢して貰うとして
とりあえず、避妊は成功っていうことで良いよね
このままED迎えてよくないかな……って雰囲気なんだけど
まだ5月です。第1週です
なので、第2週月曜日からスタートします
まぁ後やることが爺分家関連と幼馴染み妹に婚約報告位しかないからな
来週にもエンディング入っても違和感ない
乙です
これから毎日避妊判定があるんですか?
正直このスレ付き合ってヤるまでが全てって言っても過言じゃないからなぁ
>>8
子供ができれば、それ全部まるっとひっくるめて終わってた
>>9
やらないよ
>>10
えっ
解った。すこやんとわた……はやりんと幼馴染+従妹を鹿児島に連れてきてイベント起こせばいいんだよね?
そうすれば楽しめるだろうし
お姉さん頑張っちゃおうかなー☆
好感度の上昇が早すぎたのが問題なんだ
もっと均等に分かれて
6月7月あたりで誰かがっていう予定だったのに
ほぼ全部小蒔さんに取られたせいで偏って制限入って……
まだイベントはあるんだけども
ルートきまってるからあれだし
県予選前日まで飛ばしちゃっていいかな?
1週2日か……ふむ……収まるかどうかが問題かなぁ
とりあえずやろう
ルートから外れたキャラは仕舞っちゃおうねぇ……
「まったく、余計なものを使いおって」
月曜日の朝、
相も変わらず不機嫌な爺さんは
俺の顔を見るやいなやそんな不満の声を漏らした
と、いうのも
土曜日に俺と小蒔さんは交わったのだが
後処理は完璧にしたし、バレる要素なんてない。と
俺達は思っていたのに
その翌日の日曜日。つまり昨日
小蒔さんの歩き方の違和感にお母さんと爺さんは気づき
そのまま流れるように、行為をしたことがバレてしまったのだ
さすが経験者! なんて冗談を言える訳もなく
何故か避妊したことを謝らされ
しかも昨日の今日でもう一度しろとまで言われた……が
流石にしろと言われてする訳もなく
迎えた今日
不機嫌なお爺さんとのご対面したわけだ
「まだ高校生なのだし、子供なんて早いわ」
「知らん。お前は小蒔をいくつで産んだのか忘れたわけではなかろう?」
「私の話は関係ないじゃない……」
聞いた話だが
小蒔さんのお母さんはまだ35歳らしい
小蒔さんは17歳であり、逆算すれば……。
「早ければ早いほど楽であろう。育児は私やお前がしてやればいいのだからな」
「それはそうかもしれませんが……」
お母さんは困ったように返すと
俺と小蒔さんを見つめた
「貴方達だって、それは嫌だと思ったからちゃんと避けたのでしょう?」
京太郎「それは、まぁ……」
小蒔「あ、朝からこんな話は……」
小蒔さんは真っ赤になって俯き
隣に座る俺の手を強く握り締めているだけだけど
小蒔さんからしてみれば
子供を産むことに抵抗はないらしいので
小蒔さんに答えを委ねると多分、作ることになるだろう
「男なら子を作らせろ。女なら黙って産め。それが普通だ」
そんな人権無視な普通があってたまるか
それじゃただの子作りロボットじゃねぇか……
この人がいち早く次の後継の顔を拝みたいっていう気持ちは
決して解らないわけではない
この人の言動にはかなり苛立ちを覚えることはある
でも、そこには自分が受け継ぎ、守ってきた本家という名を
しっかりと守り通し残していきたいという強い意志が感じられるし
それは俺が小蒔さんだけを一途に想い続けるのと
少しばかり似ているような気もするからだ
でも、だからといって
賛同できるかどうかは別だ
どうするかは俺が、俺たちが考えて決めることだ
1、子供は20過ぎてからでも良いでしょう
2、子供は高校卒業してからでも良いじゃないですか
3、解りました。そのかわり、ちゃんと面倒見て貰えるんですよね?
4、今日1日時間を下さい
5、その他自由
30分
いきます
1、子供は20過ぎてからでも良いでしょう
2、子供は高校卒業してからでも良いじゃないですか
3、解りました。そのかわり、ちゃんと面倒見て貰えるんですよね?
4、今日1日時間を下さい
5、その他自由
安価下から下5
了解、4で
20:30くらいに再開します
大人(戒能プロ)とかに相談してみたらどうだろう
再開します
そういえば、代行さん達忘れてた
相談しっぱなしだったね
京太郎「今日1日、時間を下さい」
「む?」
京太郎「俺たちにとっても、それは簡単に決められることじゃないんですよ」
子供を作るということ
俺たちにとっては
えっちなことによって出来る
恥ずかしいことっていう認識しかない
でも、いざそういう立場になった以上
このままの考えで判断するべきではないと思うから
京太郎「なので、時間を下さい……いえ、貰います」
「そうね……どちらにせよ。貴方達が決めることだし、考えなくちゃいけないことだものね」
お母さんは少しだけ複雑な笑みを浮かべると
何かを言おうとした爺さんを睨んだ
「それじゃぁ、学校よね。行ってきなさい。もしもあれなら……早退することも許してあげるから」
お母さんに優しさを受けて
爺さんになにか余計なことを言われる前に
俺達は学校へと向かった
小蒔「………………」
京太郎「……………」
会話の内容のこともあって
俺達の口数は少ない
けれど、小蒔さんから掴んできた右手は温かく
そして強く、握られていた
小蒔「……京太郎さん」
京太郎「……なんですか?」
小蒔「どう、しましょうか」
やっぱり、聞いてくるか
これは俺達の問題
誰かに相談する必要もあるが
両親となる俺達が一番話し合わなくちゃいけないことだからな
小蒔「私は産むこと自体に抵抗はありません」
京太郎「でも、産んだ後が問題なんですよ」
小蒔「……私も、それが一番大事なことだと思ってます」
簡単に産むことができるわけではないし
簡単に育てることができるわけでもない
ドラマや小説などでよく耳にするのは
産んだあとはどうするんだっていう話だ
育児にはお金がかかるし時間もかかる
夜泣きだってするし、言葉が離せないからどうして欲しいのかもわからない
だから、心身ともに辛いことだし
育児のためのお金を、15歳の俺がどうやって賄うかだ
それが確定できたとしても
学校生活があるという問題もあるし……
京太郎「何から考えたらいいんですかね……」
小蒔「やっぱり、お金……でしょうか」
京太郎「………………」
金銭面は俺達が揃えることができなかったとしても
爺さん達が何とかしてしまうだろう
というか、肩代わりする気しか感じられない
それを考えないとしたらどうするか。だ
京太郎「学生ではバイトで賄って、卒業したらプロになる。とか?」
小蒔「京太郎さんよりも私のほうが先に卒業しますし……お勤めでしたら私が」
京太郎「ママさんが無理しちゃダメですって」
小蒔「ま、ママ……」
思わず口走った言葉を間に受けて
小蒔さんは黙り込んでしまった
安価下コンマ判定
4 霞「……なんの話をしているの?」
2 良子「グッモーニングでーす」
0 なし
7 大沼「おや、先日の少年と巫女さんじゃないか」
誰かに会うこともなく、俺たちは学校につき
会うことを警戒して会話を抑えたことは無意味に終わってしまった
小蒔「さすがに学校の中では話せないことですから……どうしましょう」
京太郎「そうですね……」
お母さんには早退する許可をもらっているけど
それで早退したところで何か変わるのだろうか
相談できる相手が平日に空いてるならまだしも……
戒能プロ……いやいや
でもなぁ……学生ならともかく
学生じゃない人の電話番号なんて戒能プロしかいないぞ
俺の母さん達……にはさすがに衝撃的すぎるだろうし
というか、電話では少し話しづらいよな
話せないことはないけど
かなり長くなってケータイ料金の請求で貯金飛ぶだろうし
戒能プロならお願いすればどっか喫茶店とかにでも来てくれそうではある
けどなぁ……。
昼休みとかなら、小蒔さんと2人きりで話すこともできるだろうが……ふむ
霞さん達……には、出来る相談なのかこれ?
1、電話
2、昼休みに部室
3、昼休みに屋上
4、とりあえず、早退
5、その他自由
17分
まぁ一回位パシらせたいだけなんやな
即訂正ごめんよ
1、電話
2、昼休みに部室
3、昼休みに屋上
4、とりあえず、早退
5、とりあえず教室へ
6、その他自由
17分
>>84
だって戒能さんしかいないんだもの……時期が早すぎたんだ
1、電話
2、昼休みに部室
3、昼休みに屋上
4、とりあえず、早退
5、とりあえず教室へ
6、その他自由
安価下~下5
京太郎「とりあえず……早退しましょう」
小蒔「そうですね……時間は今日だけですから」
もちろん
今日の夜に話して
まだ決まってませんということも可能ではある
でもそれでは爺さんの怒りを買うことになるだろうし
できることならば避けたい
京太郎「すみません、俺がもう少し欲望を抑えられていれば……」
小蒔「ふふっ……今更です。それに、襲われたわけではないですから」
京太郎「襲われたって……ったく」
軽く悪態をつきながら
俺たちは学校を早退することにした
みんながHRを始めているであろう時間
俺たちは外を歩いていた
思えば、俺たちが付き合ってることを部内でカミングアウトしたのが金曜日の放課後
そして月曜日のこれだ
絶対に酷い事になってるな……噂が
まぁどうこう言われたところで
現実が変わることはないし
部内で認めた以上は
友達とかに聞かれても
堂々と付き合ってると言えばいいだけだよな
小蒔「とりあえず、お家に帰りますか?」
京太郎「そうですね……2人で落ち着いて話すなら家がいいかもしれないですね」
小蒔「あとは……和菓子屋さん……は、今はダメですね。夕方頃なら行けるかもしれません」
和菓子屋さん……あの人か
正直すっかり忘れていたけど
あの人も真面目に相談のってくれるんだよな……とはいえ
夕方か
そりゃ暇なわけないもんな
京太郎「…………」
1、電話
2、家に帰る
3、林の中の聖域へ
4、街にいく
5、その他
安価下~下5
安価下コンマ接触判定
4、7 ゾロ目
京太郎「とりあえず、落ち着ける場所に行きませんか?」
小蒔「え?」
何故か唐突に思い浮かんだ例の場所
俺は困惑する小蒔さんの手を引き
導かれるように歩いていく
小蒔「京太郎さん、一体どちらに?」
京太郎「2人で話すのにとっておきの場所があるんですよ」
小蒔「ですが、こっちは林……」
京太郎「大丈夫ですよ。道は覚えてますから」
小蒔さんに怪我がないように注意を払いながら
手を引き、林の中へと入っていく
そして抜けた先には、あの大岩があった
小蒔「ここは……」
京太郎「落ち着ける場所ですよ」
林の中の聖域
と、決めたのはついさっきなのだが
爺さんに言われた俺が精神鍛錬するのに最適な場所はすでに。という言葉
それが一番適切なのがここだろう
小蒔「何か不思議なものを感じます……涼しさの中の暖かさが心地良いです」
京太郎「小蒔さんが言うなら、きっと何かがあるんですよ」
そう答えてから
太陽の眩しい光を遮るように手をかざし空を見上げる
神秘的だと思ったこの場所は
やっぱり、特殊な場所らしい
小蒔「京太郎さん」
京太郎「どうかしました?」
小蒔「ここでは霊的な力を高めることが出来そうです。だから、そういったものの修行には適切だと思います」
京太郎「やっぱりですか」
小蒔「はいっ。ただ、今は子供のお話をするので修行などをしようと考えないでくださいね?」
小蒔さんは笑顔で釘を刺してきた
まぁ適切だと言われると試したくなるのが俺だし
小蒔さんは良くわかってますね……はい
それはともかくとして子供についての話だ
問題点は
・養育費、・子育て、・学業、・部活
その辺だろうか
ただ、養育費も、子育ても
爺さん達が肩代わりしようとしてくれている以上
力を借りることを拒絶しないのであれば問題はない
子育て、養育費の件が問題ないのであれば
学校に通うことも、部活をすることも
通常通りこなすことができる……って、あれ?
お爺さん達の手を借りれば、何の問題もなく過ごせるってことか?
いや、でも……
一児の母親である高校生なんてあって良いものなのだろうか
15歳の父親なんてあって良いものなのだろうか
これは小説とかドラマとかの基準では考えられない現実のことだ
俺たちは未成年だ
小蒔さんですらまだ結婚できる年齢でもない
そんな俺たちが子供を作っても、果たして問題はないのだろうか?
本来なら、両親はふざけるな。堕ろせというようなことかもしれないが
本家は子供を望んでいるから、そんなことにはならない
出来ちゃった。ではなく、作る
意図せず作り出すのではなく、子供を産もうと決めて作る
こんなことは多分、漫画やドラマになんてない
現実だからこその、難しい問題だ
できちゃった。なんていう軽いものではなく
望んで産み落とした子を、親任せにするのも
少し抵抗があるにはある
だから作らないことにしよう
というのが正しいのか。と、
頷けるかといえば頷けない
後回しにして、いざ自分たちで子育てをしようといった時に
勝手がわからず、失敗して
何もかもがダメになってしまう可能性があるからだ
そうなるよりも早く、経験者の手を借りながら
ちゃんとした育児を行うことが
俺たちにとっても、その子にとっても、いい事なんじゃないだろうか
つまり、
自分たちの手で子供を育てたいのか
お母さん達の手を借りて育てるのか
っていう問題なんだ
もちろん、そこには
子供を産みたいか、産みたくないかの問題があるが
京太郎「小蒔さんは……俺との子供は産みたいですか?」
小蒔「えっ……ぅ」
突然の問いに顔を赤くしながら
小蒔さんは微笑んだ
小蒔「京太郎さんとの子供ならっ」
京太郎「そ、そうですか……」
即答だった。
小蒔さんからしてみれば、俺との子は欲しいということで
俺もまた、小蒔さんとの子が欲しいか欲しくないかといえば欲しい
というか
子供を作らないという選択肢はないだろう
要するに
早いか遅いかだけの話だ
今欲しいか、後で欲しいか
今ならお母さんたちの手を借りることはできるが
俺たちが学校や部活を続けるなら育児の大半はお母さんに押し付けることになるだろう
後ででもお母さんたちの手を借りることはできる……かもしれない
でも爺さんあたりに口うるさく言われるだろうな
けど、俺や小蒔さんの手で育てることができる
京太郎「………小蒔さんは今がいいですか? 後がいいですか?」
小蒔「私は……どちらでも。でも子供の顔が見てみたいという気持ちを優先するなら今。でしょうか」
それはそうだよな。
早く見たいという気持ちを優先すれば、
必然的に今って答えになる
だけどそれは必ずしも優先する必要があることでもないし……
俺の答えしだいってことなんだろうな
大学に行って勉強がしたいって言うなら
子供は後になることが確実なんだけど
俺はプロ雀士になるつもりだし
それはもうお母さんたちに宣言しちゃったし
それを変えるつもりもない
高校を出るまでの3年間は頼って、プロになってからは自分たちで
それもありと言えばありだし
高校を出てから自分たちでっていうのも……ただ
高校側での問題もあったりしそうだ。まぁ
そういうのを考えずに爺さんは言わないだろうし
考えてなければ、お母さんがそれを出して止めるだろう
ふむ……高校を中退して即プロを目指して頑張るっていうのもありじゃないだろうか
今から子供を作っても、発覚するまでになるのはインハイの後になるだろうし
インハイ終えたら中退、そしてプロを目指すっていうのもありではある……か?
……やっぱり
俺たちだけで答えを出すのは早計だろうか
学校に通い続けることができないとはならないかもしれないけど
問題があるのは事実だ
大人の相談役が欲しい……けど
京太郎「…………」
携帯の中にある大人の名前は少ない
自分の両親、小蒔さんの母親、戒能プロ
たったこれだけである
いっそ、相談窓口にでも電話してみるか?
いやいや……それだと携帯料金で大変なことになるから
電話での相談は避けたんじゃないか
家の電話を使えば、その点は解決するけどさ
安価取ったりしたかったけど、時間がないので
ここまでで。お疲れ様でした
安価の選択肢だけ出しておきます
1、家に戻る
2、戒能プロに電話
3、須賀母に電話
4、須賀父に電話
5、街にいく
6、子供……作りますか?
7、子供は……やめておきましょうか
8、その他自由
和菓子屋さんいれるの忘れてた
1、家に戻る
2、戒能プロに電話
3、須賀母に電話
4、須賀父に電話
5、街にいく
6、子供……作りますか?
7、子供は……やめておきましょうか
8、和菓子屋に行く
9、その他自由
行動時間は昼かな
行くことは出来るよ
これってぶっちゃけエピローグが変わるイベントなんじゃないのか?
エピローグに子供が出るかでないかっていう……
>>136
何言っているんだい?
これは壮大なプロローグだよ
京太郎「俺がプロで活躍する!?」 小蒔「頑張って下さいっ、パパさん」
っていうお話のね
安価は17時ころにとります
30分にいきます
1、家に戻る
2、戒能プロに電話
3、須賀母に電話
4、須賀父に電話
5、街にいく
6、子供……作りますか?
7、子供は……やめておきましょうか
8、和菓子屋に行く
9、その他自由
安価下から下5
京太郎「とりあえず、母さん達に電話していいかな」
小蒔「京太郎さんのですか?」
京太郎「付き合うことは別に報告しなくても良いかもしれないですけど、こうなると流石に」
小蒔「ご挨拶。…私もした方が良いでしょうか?」
結婚を視野に入れてるとか関係なく
子供を産む産まないの話なんだから
必要……だよな
まぁ、それは電話してから考えようか
小蒔「お父様とお母様はお仕事を?」
京太郎「父さんが仕事してるけど、母さんは特にしてないですよ」
小蒔「怖い方だったりします……?」
京太郎「えっと――」
安価下コンマ判定
01~15 厳格
16~40 大雑把
41~70 真面目
71~90 控えめ
91~95 せっかち
96~00 放任主義
京太郎「父さんは厳しい人ですよ。母さんはまぁ……」
小蒔「お母様は?」
京太郎「結構適当な人ですね」
どうしてあの2人が結婚したのか不思議なくらいに
正反対の性格なんだけどな……
京太郎「でも、父さんはこっちがちゃんとした理由を言えさえすれば認めてはくれるんですよね」
小蒔「ちゃんとした理由……ですか」
京太郎「……あはは」
未成年で子供を作るっていうことで
ちゃんとした理由なんて言えるものなんだろうか
勘当されそうな気がするけど
そんな時は母さんが助けてくれる……はず
鹿児島に単身で行くことを決めた時だって
母さんが手助けしてくれたわけだしな
さて、どっちに電話しようか
この時間だと
母さんは確実に出てくれるだろうけど
父さんは少し微妙だ
仕事中だったら出てくれないだろうし……って
この時間に父さんに電話して平気なのか?
昼休みって言えば平気か?
京太郎「うぅむ……」
1、父親に電話
2、母親に電話
00分
電話することは既に決められているので
先に電話する方です
いくですよー
1、父親に電話
2、母親に電話
安価下~下5
仕事中に出てくれたとしても
子供作るか作らないかの話をされたって
正直言うもなにもなく困るだけだろうし
それなら、まずは母さんに電話しよう
そう思い至ってすぐ
電話帳から母さんの電話番号を探し出し、電話をかけた
『はい、もしもし。須賀です』
「母さん、俺なんだけど」
『待って、京ちゃんなら去年のインターハイ出場校52校全部今すぐ言えるはずよ!』
「ちょっ、いや言えるけどっ」
問答無用でカウントを始めた母さんに向かって
全力で高校名を言った結果……
『やだねぇ。電話相手で名前出てるのに』
「今の無駄な時間返してくれないかな!」
『それで? 京ちゃんが電話してくるなんて珍しいじゃない。お金が足りなくなったの? だから言ったじゃない。風俗行くのはいいけど――』
京太郎「行ってないから」
『あら……じゃぁもしかしてエッチな』
京太郎「それも違うってば」
あいも変わらずな調子で安心……していいのだろうか
もう大人なんだし
もっとしっかりして欲しいものだけど
まぁ、言っても無駄だから触れないでおくことにしよう
『っていうことは……も、もしかして……彼女!?』
京太郎「………………」
『沈黙は肯定よ?』
京太郎「………………」
『えっ……えぇっ!? 本当なの!?』
京太郎「一人で盛り上がらないで欲しいだけだからね?」
とりあえず落ち着いて貰おうと言ったのだが
それが不服だったのか
母さんはつまらなそうにため息をついた
『じゃぁ……どうしたの?』
京太郎「どうしたんだと思う?」
『そうねぇ……』
真面目な時の静かな声で母さんは漏らし
そして訊ねてきた
『学校がある時間だとしても話しておきたいほどの悩みがある。かしら』
見事的中されてしまった……が
なんて話せばいいんだろうか
1、母さんがお婆ちゃんになるかもしれないって言ったら怒る?
2、実はさ……付き合ってる彼女の親が子供を作れって言うんだ
3、未成年で子供を作ることについてどう思う?
4、子供を作りたいって言ったら……怒る?
5、その他自由
45分
ふむ……
1、母さんがお婆ちゃんになるかもしれないって言ったら怒る?
2、実はさ……付き合ってる彼女の親が子供を作れって言うんだ
3、未成年で子供を作ることについてどう思う?
4、子供を作りたいって言ったら……怒る?
5、実は彼女が出来まして……
6、そうだって言ったらどうする?
7、神社本家の姫様とお付き合いをさせて頂いてます
8、その他自由
これならどうだい?
いきます
1、母さんがお婆ちゃんになるかもしれないって言ったら怒る?
2、実はさ……付き合ってる彼女の親が子供を作れって言うんだ
3、未成年で子供を作ることについてどう思う?
4、子供を作りたいって言ったら……怒る?
5、実は彼女が出来まして……
6、そうだって言ったらどうする?
7、神社本家の姫様とお付き合いをさせて頂いてます
8、その他自由
安価下から下5
京太郎「さっきの話なんだけどさ……」
『ん?』
京太郎「実はさ、神社本家の姫様とお付き合いさせて貰ってるんだ」
正直に答える
いや、答えるしかない
子供云々の話をするなら
これは絶対に避けては通れないし
なぜ子供を産む必要があるのか
その説明には、必要不可欠なことだからだ
『京ちゃんが行ったのって鹿児島だっけ』
お母さんの声はさっきみたいな茶化すものではなく
真剣なまま続いていき
そしてため息混じりに続けた
『なるほどねぇ……それは大変だわ』
京太郎「なるほどって……まだ悩みすら打ち明けてないんだけど」
『神社本家って時点でさ。まぁ……いろいろと解るのよね。お役目から逃げたいとか勘当されたとか……次の世代とか』
お母さんは少し遠めな口調で言葉を紡ぎ
しばらく黙り込んでしまった
須賀という名は神社からの名
そして俺は
そういう聖職者の家系の人間だった
だからこそ力があり、小蒔さんと一緒にいることができている
じゃぁ、俺のひとつ前は誰なのか
それは父さんか、母さんしかいない
『で……? 京ちゃんは何に困ってるのかしら』
京太郎「……付き合ってる彼女の親が子供を作れってさ。親って言っても、両親じゃなくて祖父なんだけど」
『それは大変だねぇ……神社で祖父って言うと前時代的思考なのかな。血がどうとかこうとか』
母さんは寸分の狂いもなく
俺達の現状を言い当てていく
まるで……既に知っているとでも言うかのように
『嫌な話だよね。血とかどうでも良いじゃない。好きな人と添い遂げたっていいじゃない……ねぇ?』
京太郎「か、母さん?」
『まぁ、それが許されないんでしょうね。分家、本家の本家という立場である以上はさ』
どこか懐かしむような
そんなふんわりとした口調の母さんは
目の前にいるわけではないけど
なんとなく、笑っているような気がした
『で……そんな家柄の子と付き合ってるってことは、京ちゃんがそういう人間だってこともバレちゃったわけだ』
京太郎「バレたというか……なんと言うか」
あれは見つけ出したとか、発現したの方が正しい気がする
『だから、いち早く優秀な子が欲しいってことなんでしょうね。分家に奪われる前に』
京太郎「俺は……」
『分家は本家にとって敵のようなものなのよ。自分の地位を脅かす……敵』
だから。と
母さんは間を空けることはなかった
『例え、現実が違うとしても疑わずにはいられない。自分たちの地位が確実に守られるという保証がつくまでは。ね』
母さんの話には説得力がある……ような気がする
いつもふざけてるからこそ
真面目な話方をするときは
真剣に受け止めるべきことだって思ってるからかもしれないが
『と……子供を求める理由はざっとこんなものよ』
京太郎「そ、そっか……」
『でもね。だから子供を作ろうなんて考えなくていいの』
京太郎「え?」
『京ちゃんと……今貴方の隣にいるか知らないけど、姫様が頑張る事なんだから』
言われて横を見てみれば
心配そうな表情の小蒔さんが
俺の空いた手を握りしめていた
『お腹を大きくして、お腹を痛めて……凄く、すっっごく痛い思いをして子供を産むの』
それはね。と
母さんは静かに続けた
『本家のお爺さんでも、姫様のお母さんでもなく……姫様が受ける痛みなんだから』
京太郎「………………」
『だから、誰にも強制する権利なんてないわ。例え、親であってもね』
強制する権利なんてない……か
小蒔さんのお母さんも言ってたよな
いずれにしても
決めるのは貴方達だって
『学校のこと。仕事のこと。そこら辺をちゃんと考えられていて。その上で子供を作ろうっていうのなら。お母さんは止めないわ』
京太郎「俺たちが未成年だとしても?」
『年齢なんて関係ないわ。人を愛した時点で人は大人になるんだから』
京太郎「それって精神的な話だよね?」
『もちろん、精神の話よ? 肉体的には姫様の体が未成熟なら出産におけるリスクは高くなるっていうものはあるし』
出産におけるリスク……そういえば
産むか産まないか、産んだらどうするか
そんなことばっかり考えて、小蒔さんの体のことは……
『姫ちゃんの体はどう? ちゃんと大人になってる? 子供を安全に産むことができる?』
京太郎「……そ、そんなこと急に聞かれても」
『できちゃった結婚じゃなくて、作ろうとするならちゃんと考えなさいよ。急だからなんて言い訳。出来てからでは遅いのよ?』
京太郎「ごめんなさい……」
『とりあえず、そういうのもちゃんと考えた上で答えを出しなさい』
京太郎「はい……」
『その上での答えならどちらでもお母さんは支持してあげるし、お父さんにだって文句は言わせないから』
京太郎「父さんには絶対怒られるよね」
『ふふっ。その時はお母さんは認めてくれた。そう言いなさいな』
父さんは基本的に母さんに弱いし
たしかにそういえば、なんとかなりそうだ
『姫ちゃんとの幸せを考えなさい。親とか子供とか関係なく……貴方の大切な人との人生を考えなさい』
それはごく当たり前のことなはずなのに
なんだか、深い意味があるようにも感じた
『もう、終わりかしら? だったら切るわよ?』
1、待って。姫様……小蒔さんと話してくれないかな
2、待って……ねぇ、母さんが神社の関係者なの?
3、待って……父さんは母さんになんてプロポーズしたの?
4、うん……ありがとう。母さん
5、母さんは、同じようなことを経験したの?
35分(複数は不可)
逝きます
1、待って。姫様……小蒔さんと話してくれないかな
2、待って……ねぇ、母さんが神社の関係者なの?
3、待って……父さんは母さんになんてプロポーズしたの?
4、うん……ありがとう。母さん
5、母さんは、同じようなことを経験したの?
安価下~下5
京太郎「待って。姫様……小蒔さんと話してくれないかな」
小蒔「え?」
言葉を聞いた小蒔さんが
僅かにビクッと手を震わせた
『話すのは構わないけれど……別に、心を折っても構わないわよね?』
京太郎「構うに決まってるだろ!」
『あらやだ。冗談なのに』
京太郎「冗談でも許せるわけないって」
『もぅ……じゃぁ嫁姑戦争だけで許してあげる』
京太郎「やめてくれよ……」
母さんとの他愛無い会話をしていると
小蒔さんが少しだけ手を強く握り、携帯の横から囁いた
小蒔「京太郎さん。私……お母様とお話したいです」
京太郎「……嫁姑戦争起こすとか言ってますよ?」
小蒔「それでも必要なことだと思いますから」
『ほら、小蒔ちゃんは話す気あるみたいよ?』
京太郎「…………………」
携帯の横で話してれば
そりゃ聞こえちゃうよな……
っていうか、俺が言い出したことだし
京太郎「変なこと言われたらちゃんと教えてくださいね?」
小蒔「はいっ」
『ふふっ、どんな破廉恥な言葉言わせようかしら』
京太郎「それやったら大量の小説送りつけるから」
『じょ、冗談よ。冗談』
母さんのその言葉を聞き
俺は小蒔さんへと携帯を手渡した
とりあえず今日はここまで。お疲れ様でした
思った
京太郎が年齢このままでプロという設定にして
どこかの高校に特別コーチとして行くっていう設定もありなんじゃないのかと
別に、小蒔さん嫁のままそういう話に変えて
バレないように不倫するドキドキゲームでも……
それはともかく
いつも京太郎視点でしか書いてないけど
たまには別の人の視点とかも欲しいかな?
例えば、この小蒔さんとお母さんの会話を
小蒔さん視点で描写する。とか
小蒔「初めまして。神代小蒔と申します」
『初めましてー須賀京太郎のお母さんです。よろしくね?』
小蒔「は、はいっ……宜しくお願いします」
京太郎さんのお母様の声はとても優しくて
同じく優しいお声の京太郎さんとは
やっぱり親子なのだと感じられますが
でも……ちょっと怖いです
お母様に認められないと
ここまで京太郎さんが頑張ってきてくださったことが全部ダメになってしまう
私が、全部ダメにしてしまう
そう思うと怖くて、携帯電話を持つ手が震えてしまいます
『……小蒔ちゃんは、京ちゃんのどこが好きになったのかな』
小蒔「ぇ、えっと……」
すぐ隣に本人がいるということは
お母様も知っておられるはずなのに……意地悪な質問です……
でも、京太郎さんへの気持ちを問われるのは当たり前のことでしょうし
このようなことで何も言えなくなるほど
私の気持ちは弱くはないつもりです
小蒔「優しいところが好きです。頑張り屋さんなところも、一生懸命なところも。暖かな人柄も好きです」
『………………』
小蒔「あまり嘘をつけないところも……全部大好きです。ここが良いここが嫌ではなく、すべてが好きです」
『顔とかそういうのではないの?』
小蒔「どう、でしょうか……初めて出会った時から。京太郎さんの優しさに触れて……」
迷子になっていた私を
京太郎さんはわざわざ誰かに聞いてまで
家に送り届けてくれて、なのに……私のせいで霞ちゃんに怒られてしまって。
でも、決して私を責めることはありませんでした
小蒔「……だからでしょうか。京太郎さんのことがもう少し知りたいと思ったんです」
いずれは本家を継ぎ、男の人をあてがわれ、結婚し子供を産んで
お母様のように生きる。そうなってしまう可能性を理解しながらも
私は京太郎さんのことを知ることを望んだ
京太郎さんと共にいることを望んだ
それは多分……京太郎さんと一緒にいる時だけは
私が本家の人間としてではなく、一人の人間
ただの神代小蒔として過ごせるからだったのかもしれません
京太郎さんに対して酷いことかもしれないけれど
あまり期待するべきではない。最初はそう思っていました
だってまだ出会ったばかりでしたし……家柄の関係で
切り離されることは予定調和のようなものでしたから……
小蒔「でも……京太郎さんとお散歩して、凄く楽しかったんです」
『お散歩……? デートじゃなくて?』
小蒔「お、お母様……」
確かに……あれはデートそのものでした
一緒に歩き、お食事をして、テーマパークなどではなくとも
お魚を鑑賞したり。それがとても楽しかったし
その前での釣りのことでは
私から誘ったにも関わらず
釣りを知りお魚が可哀想だという我儘を聞き
京太郎さんは怒ることもなく気遣ってくれて……
この人なら。
この人なら私にそう感じさせてくれるだけでなく
私を神代の娘ではなく、ただの小蒔と見てくれる
そう……思ってしまった
小蒔「……踏み込むべきではないと、理解していたのに」
『でも……我慢できなかったのね』
小蒔「……はい」
名前で呼んで欲しいと願ってしまった
お家のことを言うべきなのに言わずに
自分のことだけを考えてしまったんです
そしたら京太郎さんは小蒔さん。なんて
凄く、嬉しかった
私は京太郎さんといるときだけはただの女の子でいられるんだって
……そんな事許されないということも忘れて
私はその日をただの女の子として過ごそうと思いました
でも、いざそう考えると
言葉の一つ一つ、行動の一つ一つが恥ずかしく感じるようになって
楽しみたいのに、中々楽しめなくなってしまいました
小蒔「今だからこそですが、あの時すでに京太郎さんには惹かれていたのかもしれません」
でなければ
京太郎さんのお誘いにあんなに大喜びするなんて
いえ、そもそも……立場を忘れるなんてあるはずありませんから
だから……霞ちゃんに現実を突きつけられたとき
物凄く……苦しくて辛くて、悲しかった
小蒔「……解っていた、事なのに」
中断します
なんか今までの回想になってしまった……
小蒔「そんな時、京太郎さんは私を登校に誘って下さったんです」
『あらら……京ちゃんは空気を読めなかったのね』
小蒔「いえ……嬉しかったです」
京太郎さんと一緒にいることが出来るのは
お母様達に知られるまでの僅かな時間
儚く消える夢のような時間でしかない
いい夢をたくさん見せられて
もう後戻りできないほどになってから奪われるくらいなら
いっそ、断ち切ってしまおうと思いました
小蒔「そして、その登校の時に、勇気を出して言ったんです。私は本家の人間だって」
本当は言いたくなんてなかった
そういう認識なんてして欲しくなかった
京太郎さんの前では……ただの女の子で居たかった
でも、そのまま続けたらきっともっと辛くて苦しいことになると思ったから
小蒔「なのに……」
『なのに?』
小蒔「京太郎さんは先輩は小蒔さんです。なんて……言ってくださったんです……」
思い出すだけでも
嬉しくて、涙が出てしまいそうになる
本家という名を出しただけで、みんなからの目の色が変わるというのに
京太郎さんだけは……私を私としてみてくれる
小蒔「でも。私は京太郎さんのそれを拒絶しちゃったんです」
あまりにも嬉しいこと。望んでいたこと
だからこそ……後の定められた別れが嫌で仕方がなかったから
でもどんなに態度で突き放しても
心だけはずっと……京太郎さんにしがみついたままだった
小蒔「本当に、愚かだったと思います。でも、そうしておいて良かったとも思ってます」
『そうすることで、貴女は苦しんで。でも、だからこそ今があるのだものね』
お母様は小さく笑うと
私の言おうとしていた言葉を先に出してきて
京太郎さんに力があるのなら
お母様にも力があるのかもしれない。なんて思った
小蒔「それから少ししてですね……実は神社に来たんです。京太郎さんが」
『あら……』
突き放したことを後悔しながらも
そうするしかない。それ以外道はないからって
自分に覚悟を決めさせようとしていた矢先、京太郎さんが現れるんですから
神様は意地悪です。なんて
神社の姫巫女でありながら
神様に怒ったりもしたんですよね
『それで?』
小蒔「か、隠れちゃいました」
あんな風に突き放して
京太郎さんが私のところに来てくれることないなんて思っていたし
そんなことを思いながら京太郎さんを忘れられず、思い続けているところに
京太郎さんが現れたんですから
小蒔「驚いて、恥ずかしくて、なにより……嬉しくて。でも、それを知られるわけには行かなくて」
あの時物陰に入り込まれていたら
私の思いが全部バレてしまっていたかもしれない
そうしたら……一緒に逃げたい。なんて
バカみたいなこと言いだしていたかもしれません
小蒔「でも、京太郎さんはその場で言ったんです。先輩に嫌われたらどうしたら解らないなんて」
『ふふっ、京ちゃんらしい』
小蒔「私……思わず嫌いじゃないって叫んじゃいました」
そのあと
ただ、そばに来られたら泣きついてしまいそうだと
正直に言ってしまいそうになって
なんとかこらえて、帰って貰ったのに……
小蒔「夕方にまた来たんです……」
『ストーカーに近いレベルね。そうなると』
お母様は苦笑したけれど
私からしてみればそんな冗談にはなりませんでした
だって、京太郎さんは私のところに来てしまう
どんなに突き放しても……来てしまうから
小蒔「だから、京太郎さんと和菓子を食べて、それを最後にきっぱり別れを告げたんです」
うまく言えたかどうかは解らなかったけれど
その行動の結果、
私の思いはお母様にバレてしまって
そして……京太郎さんとは金輪際余計な接触は控えるように言い渡されてしまったんですよね……
でも、問題はそこではなく
その翌日の夕方のことでした
小蒔「京太郎さんは転校するなんて言い出したんです」
『あーもしかして、小蒔ちゃんを苦しませるくらいなら。的な?』
小蒔「……そうです」
酷いって思いました
苦しくても、つらくても、京太郎さんのすぐ近くでないとしても
そばにいられるのならって
覚悟を決めていた私の気持ちを、大きく揺さぶったんですから
小蒔「だから訊ねたんです。永遠の友達は嫌ですかって」
『永久に変わることのない関係なんて……想う相手なら』
小蒔「傍にいられるのなら。私はそれでも良かったんです」
本当の本当は嫌だった
でも、求めることなんて許されない
本当の気持ちを伝えることなんて許されない
だから、そう訊ねたのに
小蒔「俺は嫌です……なんて、言われてしまいました」
でも、それは許されないこと。
だから、私は全部話すことにしました
仲良くし続けることのできない理由を
なのに、京太郎さんはどうしてそこまでしてそばにいたいのかなんて聞いてきて
『デリカシーないわねぇ』
小蒔「そうですよね……あげく、私には言わせずに、京太郎さんは気持ちを伝えてきたんですよ?」
『俺は好きだ! って?』
小蒔「えへへっ」
今でもあれは嬉し恥ずかしな体験で
思わず笑みがこぼれてしまい、お母様が続きを促してきた
『貴女はなんて?』
小蒔「ぁいえ……私の答えは、両親に認めさせたご褒美に聞かせてくれって」
『あら……なかなか面白い事言うじゃない。失敗することなんて、考えてないのかしら』
小蒔「私もそう思ってずっと駄目だって言っていたんですけど……」
片思いだと思っていたものが両思いになって……
それが、余計に苦しく、辛く、悲しくさせてきて
泣きすぎて。霞ちゃんに強引に引き剥がされて、連れ帰られて……。
霞ちゃんまでもが、私の傍から切り離されちゃったんですよね
それから、私はより京太郎さんを避けるようになった
いえ……避けることしかできなかった
だって、今度は監視役まで付けられた上で
余計な接触したら即転校だなんて言われてしまったんです
仕方がないことですよね
『お母さんも意地悪ねぇ。まぁ、次こそはっていう時点で、お母さん自身。したくはない選択だったんでしょうね』
小蒔「お母様の考えていたことも分かるのですか?」
『まぁね』
お母様は笑って答えると
そのまま黙り込んで、私の話を待ち
私も変に入ろうとは思えず、続けることにしました
小蒔「それからです。京太郎さんが私の家に来ては、お母様に門前払いされることが日常になったのは」
小蒔「初日には、京太郎さんは認められる人になるなんて言ったりもしたんですよ」
プロ雀士になるって……お母様には伝えているかどうかわからないし
黙っておいたほうがいい……ですよね?
それにしても、私のためなんかに
自分の夢を早くも決めてしまって……ほんと、もう……
それを聞いた日は枕を抱きしめて泣いてしまったのも
今となってはいい思い出です
『そっか……諦めなかったわけだ』
小蒔「はいっ……それで、本当に最近。5月の3連休に合宿があったんです」
『ふむふむ』
小蒔「そこでまた、神様のいたずらなのか。京太郎さんのお隣で食事することばかりで……」
みんなが企んでいるのかもしれないなんて思うほどでしたよ……本当に
両思いになってしまった気持ちは膨らむばかりで
ドキドキして、でも何もできないことが切なくて……
辛くて、苦しい合宿でした
小蒔「その終わりの3日目に、京太郎さんは神社に行ったんです」
『神社? 合宿ってどこ?』
小蒔「熊本です」
『京ちゃんが行って力ってことは……あれかしらね。福岡の須賀神社』
小蒔「……せ、正解です」
もう全部お見通しらしいです
京太郎さんのお母様ってすごい方なのでしょうか
いえ、すごい方なんですよね、。でなければこんなことできないと思いますし
『そこで力を手に入れて、京ちゃんは本家の人たちに認められたってわけだ』
小蒔「そうなんです……その3日目に解散したあとにお家に来て。それで」
『そっかぁ……頑張ったんだね。京ちゃんも。小蒔ちゃんも』
今までのことを全部話し終えて
お母様は嬉しそうに、そう言うと続けて言いました
『話を聞いただけでも。お互いにどれだけ想い合ってるかは十分伝わってきたわ』
小蒔「え?」
『だから、二人の交際もちゃんと私は認めてあげるから。安心してお付き合いしなさいな』
お母様は
私が不安で胸いっぱいだったことも
何が不安だったのかも。
全部わかっていたみたいです
『貴女の話も聞いたことだし、私のことも少し教えてあげる』
でも。と
お母様はつなげて注意をしてきました
京太郎さんには秘密にしておくように。と
『私もね。実は神社の跡取りなのよ』
小蒔「や、やっぱり……」
『でも、私はお勤めが嫌で嫌で。精神的にはすごいストレスだったの』
精神的にすごいストレスを感じていたなんて
今のお母様の声色からは考えられないようなことです……
『いっそ、死んじゃいたいとさえ思うくらいに追い詰められたこともあってね……』
小蒔「………………」
『そんな時に、今の旦那さんに出会ったの』
お母様は思い出したように笑うと
あの人ったらね。と
面白おかしく続けた
『俺の代わりに人生を楽しむつもりはないかって。ふふっ……私のこと、神社から連れ出してくれたのよ』
小蒔「神社の後は継がなくてよかったんですか?」
『今は両親がいるからね。でも、いつかは戻らなくちゃダメなのよ』
小蒔「嫌なこと。なのにですか?」
『んーん。もう嫌じゃないわ。だって……最愛の人と居られるんだもの。貴女だってそうでしょ?』
最愛の人……京太郎さん
そうですね……あれだけ嫌になりそうだったお家が
今では大好きな場所です
それは、京太郎さんと一緒に過ごすことができるからですよね
『……小蒔ちゃん。子供が作りたいなら作っちゃいなさい』
小蒔「えっ」
『ただし、学校のことをしっかりと考えること。通常では9ヶ月と少しかかるから。学校を辞めるのか、休学してから復学するのか』
『妊娠したまま通うなんていう選択は無しだからね? 9ヶ月ともなると留年は免れないと思うから』
小蒔「りゅ、留年……」
『でも、貴女の場合、神社継ぐなら留年なんて経歴無傷だし。留年すれば京ちゃんと同級生になれるわよ』
小蒔「そ、それはそれで魅力的かもしれません」
京太郎さんと一緒の学年……
一緒に卒業するというのも
同じ学年に霞ちゃんたちの中の誰も含まれていないことを考えると
凄く、魅力的です
『とりあえずそれだけだわ。産めって催促してくる以上、育児に関しては両親やお爺さんが何とかしてくれるでしょうしね』
小蒔「は、はいっ。解りました」
『それじゃぁね。貴方達が長野に来てくれる日を楽しみにしているわ』
お母様はそう言うと、電話を切られました
京太郎「電話は終わりました?」
小蒔「ぁ、あのっ」
京太郎「はい?」
小蒔「私と同級生になるのはどうでしょうか!」
1、いや、何言ってるんですか
2、同級生……いいかもしれないですね
3、母さんに余計なこと言われたんですね
4、子供を産むってことですか?
5、その他自由
30分
これは京太郎視点の安価です
次から京太郎視点に戻ります
最後の一言を言わせるだけの予定だったのが
20レス近く消費するっていう……ごめんよ
イキます
1、いや、何言ってるんですか
2、同級生……いいかもしれないですね
3、母さんに余計なこと言われたんですね
4、子供を産むってことですか?
5、その他自由
安価下~下5
京太郎「えっと……」
唐突過ぎて
正直うまく理解できていないんだが
同級生ってことは
俺と小蒔さんが同学年になるってことだろうし
つまり、小蒔さんが留年するってことで
ということは、休学するってことだろうし……多分
京太郎「子供を産むってことですか?」
小蒔「そ、その、えっと……」
小蒔さんはもじもじとしながら
言いづらそうに視線を泳がせて
十数秒くらい経ってから答えた
小蒔「そ、そういうことに……なります」
京太郎「でも、同級生になりたいからっていうのは……」
小蒔「そ、それだけではないんです」
京太郎「え?」
小蒔「同級生になれることが魅力的ですけど、早めに産むことでお祖父様の不安なども解消できます」
小蒔さんは
早めに子供を産むことの利点について話してくれた
・同級生になれる
・爺さんの邪魔を無くせる
・子育ての支援が受けられる
・同級生になれる
・より深く、絆が深められる
・お母さんたちを安心させられる
京太郎「なるほど……」
小蒔「ですから、その……どうでしょうか」
京太郎「う~ん……」
小蒔さんが休学するとなれば
俺が学校をやめたりする必要はないし
ちゃんとした実績を積んだ上でプロになれるし
爺さんには口うるさく言われることもなくなる……か
休学は早くてもインハイよりはあとになる……だろうか?
お腹が大きくなるのはだいぶあとらしいしなぁ……
京太郎「小蒔さんは……産みたいんですよね?」
小蒔「えっ、あぅ……」
顔を真っ赤にして、小蒔さんは俯いてしまったが
まぁ、あれだ
つまりイエスってことだ
1、……そうですね。同級生になりましょうか
2、やっぱり、止めておきましょう
3、その他自由
25分
いきますかー
1、……そうですね。同級生になりましょうか
2、やっぱり、止めておきましょう
3、その他自由
安価下~下5
京太郎「……そうですね。同級生になりましょうか」
小蒔「ほ、本当ですか……? 本当に、良いのですか?」
それはこっちのセリフですよ。と
思いはしても口にはしない
京太郎「俺も、小蒔さんとは一緒にいたいですから」
同じ学年になれば学校生活をずっと一緒に送ることが出来る
それはとっても嬉しいなって
京太郎「周りに色々と話をしたりしないといけませんね」
小蒔「そうですね……霞ちゃん達にも、ちゃんと報告しないといけません」
それに
淡や、照姉。咲にも……な
なんて言われるんだろうか
淡はさいてーって言ってきそうだし、照姉はなんの小説? とか言いそうだ
咲は……一度流してから再確認ってリアクション取りそうだ
まぁ、なんにせよ……ちゃんと話さないとな
5月第2週、1日目(夕)
子供を産むことに決めたっていうことは
人生の中でもかなり重要な判断だと思う
しかも、この早さでだ
でもこれは誰かに望まれたからではなく
俺たちが望んですることなんだから
これから大変だとしても
しっかりとやっていかないといけないよな
小蒔「京太郎さん、このあとは……」
京太郎「そうですね……」
1、和菓子屋へ
2、家に帰る
3、部室へ
4、その他
安価下~下5
了解、和菓子屋ですね
とりあえず今日はここまでにします。お疲れ様でした
照姉、淡、咲、分家メンバーへの報告
地区大会
すこやんの、麻雀って楽しいよね教室
夏合宿
海イベント
お祭りイベント
肝試しイベント
インハイ
いろいろあるけど、ルート決まったせいで
ただひたすらと小蒔さんとイチャイチャするしかないっていう……よしっ不良でも出すか
とりあえず、1日目が終わるまでに、照姉たちへはいつ報告するかを決める予定
いっそのこと夏休みの間に結婚式までやっちゃえばいいんだよ
?「高校生で子作りとかばかげてる」
?「そんなの物語の中の話しだけだよー★」
?「年上優先!」プンスコ
>>322
京太郎はまだ15だから……で、姫様は前に17とか書いた気がするけど誕生日的に16だったね
再開します
京太郎「約1ヶ月ぶりですけど、和菓子屋さん行きませんか?」
小蒔「そう言われてみれば……京太郎さんと一緒に行くのは久しぶりなんですよね」
京太郎「ええ、まぁ。その間にも俺は何度か和菓子屋さんに行ったんですけど」
和菓子を買いに行ったわけではないっていうのに
和菓子を出してくれたり
相談に乗ってくれたり
なんていうか……母さんの代理みたいな
そんな感じだったなぁ
そんな感傷に浸っていると
小蒔さんは少し怒ったように手を握りしめてきた
京太郎「ちょ、いた、痛い……」
小蒔「私は行けなかったのに。京太郎さんは行ってたなんて……」
京太郎「も、もしかして、和菓子屋まで止められ――」
小蒔「京太郎さんとの最後が和菓子だったからですっ! 一人じゃ、寂しいって……食べても、美味しく感じられなかったから……」
京太郎「…………」
小蒔「なのにっ、食べたんですねっ。あのお店の和菓子っ!」
京太郎「い、いやぁ、その……」
ぷくっと頬を膨らませ
怒っていますよと、アピールしてくるものの
まぁ、あれだ。可愛い
小蒔「窓から和菓子が届けられる日を心待ちにしていたのに……」
京太郎「そんなアグレッシブな行動は思いつきませんでした」
小蒔「外からテラスへと向かう……ロミオとシンデレラですよ。有名です」
京太郎「語呂はしっくりきたけど、ジュリエットですよそれ」
小蒔「ぁ……ど、どちらでも関係ありません!」
シンデレラだと身分格差っていうか
何か色々と物語が破綻しそうな気がするっていうか
もはやロミジュリではなくなってるんだけど……
京太郎「……えっと。とりあえず行きます?」
そう言いながら、軽く手を引けば
小蒔「そう、ですね」
と、小蒔さんは横に並んだ
小蒔「お久しぶりです。和菓子屋さんっ」
「あらっ……久しぶりね」
和菓子屋さんは嬉しそうに微笑み
小蒔さんの頭を撫でながら俺へと顔を向けた
「ようやく、貴方達2人で来たわね」
京太郎「はい。ようやくです」
この人はずっと心配してくれていた
だから、全部話してあげるべき……か?
話したらいろいろと怒られそうなきがするけど
……子供とか
「今日はサービスしてあげるわ」
小蒔「ぇ、そ、そんな。和菓子屋さんに悪いです」
「いいのよ。小蒔ちゃんと京太郎くんの復縁記念。ねっ?」
そんな可愛らしく言おうとされても……
反応に困るんだけども
京太郎「ありがとうございます」
「ふふっ。気にしないで頂戴」
ここで断るのも失礼だろうし
厚意はありがたく受けるとして
とりあえず何を話そう……
1、復縁記念って……知ってたんですか?
2、実は色々あって子供を作ることにしました
3、お姉さんと、小蒔さんのお母さんとの関係ってなんなんですか?
4、俺、今は小蒔さんの家に住んでるんですよ
5、相談に乗ってくれたこと、本当に感謝してます
6、その他自由
35分
逝きます
1、復縁記念って……知ってたんですか?
2、実は色々あって子供を作ることにしました
3、お姉さんと、小蒔さんのお母さんとの関係ってなんなんですか?
4、俺、今は小蒔さんの家に住んでるんですよ
5、相談に乗ってくれたこと、本当に感謝してます
6、その他自由
安価下~下5
京太郎「相談に乗ってくれたこと、本当に感謝しています」
「ふふ。じゃぁ……」
お姉さんは小さく笑いながら
横目で小蒔さんを見つめ言い放った
「行動してくれてありがとうね。京太郎くん」
京太郎「いえ……それは俺がしたくてしたことですから」
「それでもよ。貴方が何もしなければ、きっと……彼女は永遠に辛いままだったと思うから」
お姉さんは一瞬の切なそうな顔の後に
また微笑み、小蒔さんへと切り替えた
「こんな人、手放そうなんて考えちゃダメよ?」
小蒔「京太郎さんを手放すことはきっと出来ません。だって、手放そうとした結果が今なんですから」
「それもそうね……なんだか妬けちゃうわ。私ももっとこう……夢中になれる恋がしたかった」
お姉さんは苦笑し、結構値段の高い和菓子を出してくれた
小蒔「ゎ、和菓子屋さんもまだまだ機会はありますよっ」
「あははっ……いや、結婚はしてるからね?」
小蒔「ぇ、でも……」
「まぁあれよ。あれ。手放したくなかったとしても、手放すしかない時ってあるじゃない」
お姉さんはちょっと困ったように笑う
きっと、
さっきのはお姉さんにとっては失言だったんだろう
手放したくなくても手放すしかない時
それはいろいろあるけど……
「そんな、後悔しちゃうようなお姉さんからもう一つアドバイスしてあげるわ」
小蒔「アドバイス……ですか?」
「人生に後悔はあっても良いけど、愛した人との道に後悔はしないようにしなさい」
京太郎「………………」
「しておけばよかったなんて後悔しないように、1日1日、お互いを大切にね」
お姉さんはそう言って笑った
しておけばよかったなんて後悔はしないように……か
そう考えれば、もしかしたら出来なくなるかもしれない小蒔さんとの子を作るって言うことも
未成年だからやめたほうがいいっていう考え方は間違っていたのかもしれない
いや、もちろん、出来ちゃった。なんていう
なんの考えもないことを肯定するつもりはないけど
でも、ちゃんと決めたことなら
未成年だとかどうとかはきっと……関係ないことなんだと思った
京太郎「解りました。後悔しないようにします」
小蒔「………………」
京太郎「小蒔さん?」
小蒔「その……やってみたかったことがあるんです」
小蒔さんは食べかけの和菓子にフォークを入れると
一口分だけ切り離し、俺の方へと向けてきた
小蒔「し、しておけばよかったなんて思いたくないので……そのっ」
京太郎「ちょっ……」
お姉さんがニヤニヤと笑いながら
俺たちの行く末を見守り
小蒔さんは顔を赤くなっていて
かすかに震えているらしく
握られたフォークが揺れて和菓子のほんの小さな欠片がしたの手に落ちていく
小蒔「…………」
京太郎「…………」
1、フォークを受け取る
2、あーん
3、小蒔さんも口開けてくださいよ
4、こ、ここでは止めておきません?
5、そ、それの前に話すことありますよね?
6、その他自由
安価下~下5
安価下コンマ判定
4 44
京太郎「小蒔さんも開けてくださいよ」
小蒔「え?」
小蒔さんと同じように
一口分を切り出して差し向けた
京太郎「一緒に……ね?」
小蒔「きょ、京太郎さん……」
小蒔さんは嬉しそうに微笑みながら
恥ずかしそうにゆっくりと口を開く
その光景はつい先日のアレを彷彿とさせたが
目の前のフォークを見つめることで邪念を振り払った
小蒔「ぁ、あ~ん……」
京太郎「っ……」
小蒔さんの口の中にフォークを入れ、
小蒔さんから向かってくるフォークを口に含んだ
お互いのフォークを咥えたまま
ちょっとだけ見つめ合って
恥ずかしくて目をそらして……でもまた目を合わせて
ゆっくりと
相手の口からフォークを引き抜いた
小蒔「な、なんと言えばいいのでしょうか……言葉が見つかりません」
京太郎「そ、そうですね……」
正直言って
どんな味かなんて全く解らなかった
ただ甘いっていうのが辛うじて判ったくらいだ
京太郎「………………」
小蒔「………………」
フォークを見て、顔を見合わせ
小蒔「えへへっ……」
京太郎「あははっ……」
照れ笑いで誤魔化した
「お店でも躊躇しないっていうのは尊敬しちゃうわねー」
京太郎「み、見てないで仕事しましょうよ!」
「いやぁ、この時間帯はお客さんが来なくてねぇ。今いるお客さんを眺めるのが仕事みたいなものなのよ」
京太郎「そんな仕事あるわけないじゃないですか……」
ただの冗談だっていうことは解っていても
そのまま見られ続けるのも嫌だしなぁ
京太郎「小蒔さん」
小蒔「も、もう一度……しますか?」
京太郎「え、いや……」
小蒔さんの嬉しそうな声に
思わず頷きそうになってしまった
京太郎「ま、また今度にしましょう」
小蒔「えへへっ……今度は2人きりの時にしましょうか」
小蒔さんも人に見られながらというのはやっぱり恥ずかしかったようで
そう言うと、さっさと和菓子を口に運んだ
安価下コンマ判定
4 「あーっ、あの2人じゃない?」
0 なし
7 良子「おや、偶然ですね」
和菓子屋さんから逃げるように出て行くと
永水高校の生徒の姿が見えた
小蒔「もう……そんな時間なんですね」
京太郎「そうですね……部活も始まってるんでしょうか」
一応大事な用事があるってことで連絡はしてあるから
無断で休んだことにはなってないけど……
どうするべきかな
部活のみんなにだけは話しておくべきだろうか
などと考えていた俺の後ろから、声が飛んできた
「あーっ、あの2人じゃない?」
京太郎「ん?」
「どこからどう見ても神代さんだもん。間違いないよ」
小蒔「え?」
「2人って同棲してるって本当ですかー?」
好奇心しか感じられない女生徒の声が
嫌に大きく響いた
小蒔「な、なんなのですか? 突然」
「学校で噂になってましたよ。一緒に階段降りてきたとか」
京太郎「待ち合わせしてたんですよ」
小蒔「そ、そうですっ。待ち合わせを……」
学校で噂になってるとかありえないって言いたいところだけど
神社本家の姫様だし
かなり人気の女の子だし
そりゃすぐ噂になっちゃうよなぁ……
まぁとりあえず
適当に凌いで――
「夜に自販機である物買ったっていう噂も流れてますよ?」
凌いで……しの……しのげ……ない……?
冷や汗を風がなぞったせいで
ブルッと体が震えた
京太郎「そんなこと誰が言ってたんです?」
「誰っていうか……噂ですよ。噂」
「夜に走ってる姿見かけた人がいたらしくて。そうなんじゃないかーって」
「そーそー。それに待ち合わせって言ってましたけど、須賀京太郎さん。でしたよね? 確か」
女の子は
俺の顔をまじまじと見つめてから
そう聞いてきて
答えてもないのに続けた
「寮から運び出された荷物が神代さんの家に運ばれてたのはどうやって説明してくれるんです?」
京太郎「………………」
小蒔「………………」
逃げ道ないじゃん
認めるしかないじゃん
そりゃそうだ
寮から荷物運び出すのを見られてないなんて
そんな奇跡あるわけがない
「神代家に認められた人っていうから見たかったんですよ」
「そしたら神代さんも揃っていないじゃないですか。駆け落ちしたのかもって話になったりしてましたよ~?」
無邪気に笑いながら言うけど
それって結構やばいんじゃないか?
「あとは夜のお遊びで疲れてるんじゃないかって話が出て、さっきのあるものに繋がったんですよ」
なるほど。と、
相槌を打ってからすぐ横に首を振った
感心してる場合じゃない
あながち的外れじゃないのが恐ろしいんだが
それはこの際どうでもいい
このままほうっておくと飛躍した噂になっちゃいそうだし……
っていっても、現実こそ飛躍してるっていうか、フィクションっぽいっていうか……
どうするか……
1、同棲してますよ
2、それで? 何か悪いんですか?
3、変な噂は立てないで貰いたいものですね
4、まぁ実際、子供を作る予定です
5、逃げる
6、小蒔さんとは付き合ってるだけですから
7、その他自由
55分
いこう
1、同棲してますよ
2、それで? 何か悪いんですか?
3、変な噂は立てないで貰いたいものですね
4、まぁ実際、子供を作る予定です
5、逃げる
6、小蒔さんとは付き合ってるだけですから
7、その他自由
安価下~下5
京太郎「まぁ……同棲してますよ」
「わーっ」
「きゃーっ」
小蒔「うぅっ……」
女の子たちは嬉しそうに声を上げると
俺と小蒔さんを交互に見つめた
「ねぇねぇ、結婚前提? っていうかもう婚約した!?」
「出来ちゃった? もう出来ちゃったの!?」
京太郎「なっ」
「14歳の母なんていうことがあるくらいだもんねー」
「ねーっ」
冗談で言っているのかもしれないけど
子供云々の話をしても
案外すんなりと受け入れられてしまいそうな気がした
「リツイートのためにツイートして良い?」
京太郎「それは止めてください」
ツイートとか
噂が広まるとかそういう問題じゃなくなるし
「神代さんはこの人のこと好きなの? それとも充てがわれただけ?」
小蒔「え?」
「いやぁだってさ、彼って1年生だし。出会ってまだ1ヶ月くらいでしょ? 神代さんが好きで付き合うっていうのも信じがたいっていうか」
女の子は小蒔さんを見ながらも
俺を一瞥してそんなことを訊ねた
まぁ、たしかに金髪だし?
お母さんが言ってたように不良に見られても仕方ないさ
不良っぽいくせに眼力なくてひ弱に見られても仕方がないとは思うさ
でも、実際に否定されると傷つくなぁ
小蒔「好きですよ」
「えっ?」
小蒔さんはすぐに答えた
しかも、以外に厳しい声色で
小蒔「たった1ヶ月で人を好きになってはいけませんか?」
小蒔さんは少し悲しげに言い放つ
悲しいというよりも
ちょっと怒っているような感じもするが
「いや、悪いとは思わないけど……」
小蒔「京太郎さんは私が心から愛している人です。優しくて強くて温かくて格好良くて可愛い人です」
小蒔さんはですから。と
間髪いれずに続けた
小蒔「京太郎さんのことを悪く言わないで下さい」
「……いや、悪く言うつもりはなかったんですけど」
「ごめん、ちょっとテンション上がっちゃって」
2人は落ち着いたらしく
口調も最初のように落ち着いたものに戻りつつあるようだ
小蒔「京太郎さんは私が選んだ人だって。わかっていただけたなら、それで」
小蒔さんもまた
怒ったような感じではなく優しい言い方に戻って、
嬉しそうに笑うと俺を見上げた
小蒔「京太郎さん、帰りましょうか」
京太郎「そうですね、そういうことなので」
「あ、はい」
「お幸せに~」
二人の声を背中に受けながら
俺たちはその場をあとにした
とりあえず今日はここまで
お疲れ様でした
このあとは家に戻ります
小蒔さんは京太郎を馬鹿にされた気がしてちょっとお怒り
乙
幼馴染組の反応も楽しみだな
sswikiの更新は諦めた
小蒔さんと霞さんだけは終わったけど
巴と春は名前の追加すらしてなかったし、そもそも1スレ目以降のことは何も追加されてなかったという……
時間ができたらちょくちょくやっていくことにしよう
>>409
鹿児島のあの巫女さんが付き合ってるらしい
From: mobA at: xxxx/xx/xx xx:xx:xx JST Re 公式RT
RT@mobAあの金髪の人だよねー
麻雀めっちゃつよいらしーよー
From: mobB at: xxxx/xx/xx xx:xx:xx JST Re 公式RT
RT@mobA@mobB
その話もう少し詳しく
From: awaawa at: xxxx/xx/xx xx:xx:xx JST Re 公式RT
小蒔「まさか、学校で噂になってしまうなんて思いませんでした……」
部屋に帰ると
小蒔さんはずっと我慢していたのか
そんな言葉を漏らした
小蒔「そんなにも珍しいことなのでしょうか?」
京太郎「家柄もそうですけど、小蒔さんは男子の中でも人気ですから」
小蒔「えへへっ、人気者ですか?」
小蒔さんは嬉しそうに言うけども
男子の中で人気ってなると
なんていうか、こう……うん
あんまり喜ぶべきではないような気もするんだけどな
京太郎「まぁ……噂云々の前に、引越し目撃されてますからどうしようもないですよ」
小蒔「いえ、どうしようとは思いませんよ……京太郎さんだって女の子に人気かもしれませんし」
小蒔さんは少し困ったように言うけど
そんな節操なく手を出してきた覚えはないし
この1ヶ月は小蒔さんのために色々してたし
霞さんとはもう……気持ちを伝え合ったあとの仲だしな
京太郎「というか、俺って女子の中で人気なんです?」
小蒔「麻雀部の中では、麻雀がとっても強くてかっこいいってお話ですよ」
……麻雀できる人=格好いい人っていうやつだな。それ
スポーツ選手が格好良いとか
そう言う感じのあれだ
それがなければ……帰りにあった女子みたいな感想なんですか。別にいいけど
小蒔さんに好きになって貰えただけで十分だからな
京太郎「まぁでも、俺はほかの人に目移りしたりはしませんよ」
小蒔「いえ……京太郎さんはお優しいので、誰かが京太郎さんに好意を抱いてしまったら困るんです」
京太郎「はい?」
小蒔「京太郎さんと私はお付き合いしていますし、気持ちが変わることもありません」
京太郎「当然ですよ」
小蒔「だから困るんです。必然的にその方は失恋してしまうことになってしまいますから……」
つまり、
俺が誰かに優しくしたりすることで
その誰かが俺のことを好きになり、結果失恋の辛い思いをするってことか……
なんていうか
心配するところが違うっていうか
いや、小蒔さんだから……かな
霞さんがどれだけ強い気持ちを抱いていて
それが報われなかったということを
小蒔さんは知っている
だからこそ
そんな思いをする人を増やしたくないってことなんだろうな
1、俺がほかの女の子に目移りしちゃうかもしれませんよ?
2、じゃぁ、極力女の子に関わるのはやめますよ
3、じゃぁもっと、イチャイチャしないといけませんね
4、放送室でも借りて婚約発表しますか
5、そうですね、気をつけましょう
6、小蒔さんもですよ? 人気があることが確実なのは小蒔さんなんですから
7、その他自由
25分
いきます
1、俺がほかの女の子に目移りしちゃうかもしれませんよ?
2、じゃぁ、極力女の子に関わるのはやめますよ
3、じゃぁもっと、イチャイチャしないといけませんね
4、放送室でも借りて婚約発表しますか
5、そうですね、気をつけましょう
6、小蒔さんもですよ? 人気があることが確実なのは小蒔さんなんですから
7、その他自由
安価下~下5
京太郎「じゃぁもっと、イチャイチャしないといけませんね」
小蒔「い、イチャイチャだなんて……そ、そんなっ」
小蒔さんは何を考えているのか
アハ体験の動画のように
だんだんとその顔を赤く染めていく
小蒔「で、でもっ……京太郎さんとならべつに……えへへっ」
京太郎「…………ん?」
小蒔さんはそんな状態のまま
嬉しそうに微笑み、俺の手をぎゅっと握った
小蒔「手を繋いで登校したり……一緒にお昼食べたり……そういうこと、ですよね?」
京太郎「えっと……」
小蒔「あ、あーんってしたり、それから……それから……」
イチャイチャしないといけないっていうのは
半ば冗談のつもりだったんだけど……
今更そんなことが言い出せるわけがない感じだった
嫌っていうわけではないんだけども
和菓子屋での食べさせ合い同様
周りの人に見られてることを意識することになると
恥ずかしくて仕方がない
意識しなければいいだろっていう話なんだけど
そんなの無理な話だ
東京とかでよく見るバカップルに教えを請いたいくらいだ
どうやったら恥じらいもなく、駅の階段横とかで密着して話せるのかと
挙げ句の果てにはキスなんかしちゃったりなんだりして……
京太郎「見てるこっちが恥ずかしく……そうか」
自分の恥ずかしさを周りの人に分け与えればいいんだな
自分の代わりにみんなが恥ずかしく感じてくれれば
みんなは自然と目が行かなくなって、イチャイチャしてても視線は感じなくなる
そういうことだったんだな……
なんて、思考回路は滅茶苦茶になっていった
安価下コンマ判定
4 電話【淡】
0 なし
6 訪問(もいっこ判定)
そして夕食の時間
俺たちは再び、爺さん達と向かい合った
「……………………」
京太郎「………………」
今朝のこともあって
じいさんは少しばかり不機嫌なご様子……って
それは別に変わってないわけだが。
「さて、頂きましょう?」
小蒔「は、はい」
そのせいか空気はちょっとだけ重いようにも感じる
お母さんは特になにも感じていないのか
さらっと食事を進めた
1、子供の件を伝える(夜行動消費)
2、子供の件は伝えない(子供の話はキンクリ 別の行動安価発生)
3、小蒔さん、あ~ん
4、その他自由
20分
いきます
そのまえに
2だと子供のことを爺さん達に話す描写はダイジェスト化するだけで
話をすることには変わりないよ
ただ、その話をした結果(認められるのは確定)が判定になる
その代わりに、照姉達3人衆の中から一人に電話する時間がある
1だと、描写をするし、結果も選択肢次第になるけど
照姉達に伝えるのは後回しになる
じゃぁ改めて
1、子供の件を伝える(夜行動消費)
2、子供の件は伝えない(子供の話はキンクリ 別の行動安価発生)
3、小蒔さん、あ~ん
4、その他自由
安価下~下5
京太郎「……少し、話を聞いてもらってもいいですか?」
カチャカチャと
食事の音だけが静かに響くだけだったせいか
俺のその声は大声のように大きいように感じた
「……どうかしたの?」
京太郎「子供の件、色々と考えてみたんです」
小蒔「………………」
爺さんは黙り込んだまま
しかし、食事を進めることはなく
厳しい目で俺を見つめていた
京太郎「それで……なんですけど、子供を作ることにしました」
「そうかそうか、ふむ。キミならそういうと思っていたぞ」
さっきまでの雰囲気から一転
爺さんは大歓迎といった感じで笑い声を上げ
机を挟んでいる俺の肩をポンポンッ叩いた
「そういうと思ってだな、ちゃんと用意をしてあったのだよ」
京太郎「……用意?」
爺さんのこの様変わりはもはや慣れるしかなく
適当に流していると
いかにも怪しげな栄養ドリンクを俺のコップに注いだ
京太郎「なんですか? これ」
「ただの栄養ドリンクだ」
京太郎「………………」
爺さんの持つ小瓶には黒いラベルに白い文字で名前が書かれていたが
正直、聞いたこともない名前だった
小蒔「あ、あの……それよりも今後の話を」
「なに、心配するでない。学校は止めたければやめても良い。続けたければ続けても良い。単位ぐらい私が何とかしてやろう」
小蒔「い、いえ、お祖父様。私はしっかりと休学をして、もう一度2年生、3年生と続けたいんです」
爺さんの言葉に対して
小蒔さんは首を横に振り、はっきりと答えた
「それって、留年するっていうことよ?」
小蒔「解っています……でも、私達はそう決めたんです」
小蒔さんはお母さんたちの反応が怖いのか
机の下に下ろした左手を
俺の方にそっと伸ばしてきた
「……小蒔ちゃんは京太郎くんと一緒に卒業したい。そういうことかしら?」
小蒔「は、はい」
京太郎「認めては、貰えませんか?」
俺は震えるその手を取り
お母さんへと言葉を向けた
「ふむ。子供を産む代わりにというものかね?」
京太郎「勘違いはしないでください」
「勘違い? 何を勘違いしていると?」
小蒔「私達は……お祖父様のお人形ではありませんっ!」
小蒔さんの握る手に少しだけ力がこもる
俺も予想していなかった
小蒔さんの反抗的な言葉
反抗なんてしないと思っていた
そう信じきっていた相手からの強い反発に
さすがの爺さんも面食らったらしく
言葉を失い、呆然と小蒔さんを見つめ
けれど、お母さんだけは声を上げて笑った
「ふふふっ、ふふっあはははっ……あははっ」
小蒔「お、お母様……?」
「あはははっ、そう、そうね、そうよね……ふふっ、小蒔ちゃん達はお人形なんかではないわよね」
「お父様、小蒔ちゃん達は自分たちの意志で子供を作るらしいわ」
「……それがどうしたというのだ。結局は」
「その結果がお父様の望み通りでも、意味は全然違うんですよ」
お母様は嬉しそうに笑いながら小蒔さんを見つめ
そして俺へと移り、続けた
「良いでしょう? お父様。小蒔ちゃん達に選ぶ権利を与えてあげても」
「勝手にすれば良い。お前たちに子ができれば私はそれで十分だ」
爺さんはやや不機嫌そうではあったが
小蒔さんが休学し、留年することを許可してくれた
小蒔「ありがとうございます、お祖父様。お母様」
京太郎「ありがとうございます」
「ふふっ。私こそ、ありがとう」
お母さんは嬉しそうに、そう返してきた
「ところで、京太郎くんも学校続けるっていうことでいいのよね?」
京太郎「ええ」
「と、すると……プロ入りはまだ先にしておいたほうがいいかしらね」
京太郎「調べたんですか?」
「調べたというより、聞いただけよ」
お母さんはそう前置きすると
プロ雀士になるためのことを話してくれた
といっても
普通に試験があることとかしか話すことはなかった
麻雀が高校生大会などもなく
まだ大人の趣味程度のものだった時は
18歳以上でなければ雀荘にも入れないし、プロテストを受けることもできなかったが
インターハイやインターミドルなど子供のあいだでも普及し始めた今では
中卒または中学生以上の年齢であれば、プロテストを受けることが出来るようだ
ただ、学生の場合は学業優先とし、賞金が出たりする大会には殆ど参加できないとのこと
特例として、両親の収入がなくほかの仕事では生活が困難。という場合にのみ
学生でもそういった大会への出場は認められているが
高校行っている時点で割とお金はあるはずなのであまり意味はない特例だ
「それでも、大会での実績がなければ難しいのだけど……」
お母さんの言うとおり
中卒でプロを目指せるとは言っても、インターミドルなどの大会における
公式的な実績がなければ基本的にはプロにはなれな……?
視線が気になって見返してみれば
お母さんが俺のことを見つめていた
小蒔さんと同じ艶のある黒い髪
ほんの少しツリ目だが、中の瞳は小蒔さんと同じように優しさを感じさせる
……って、そうじゃない
京太郎「な、なんです?」
「いえね? これも聞いた話なのだけれど、貴方。プロに勝ったらしいじゃない」
京太郎「…………」
多分、あれだ。
グッモーニングさん……じゃなくて、戒能プロだな
滝見さんの従妹らしいし、知り合いでもおかしくないはずだ
「だからね? 特別推薦っていう形で話が来てるの」
京太郎「と、特別推薦?」
いわゆる、プロ雀士への特急券だ
本来受けるべき試験などを全て免除し
承諾すればプロになれるという夢のような推薦である
もちろん、そんなものを貰えるのなんて
インハイの個人優勝、準優勝の人くらいであり
まだ予選にすら出ていない俺に話が来ることなんて普通はありえないことだ
「けど、やっぱり条件としては学生じゃない方が良いらしいのよ」
京太郎「ん~……」
「貴方が勝ったのは公式ではないから、大会で使いにくい学生を採用するっていうことまで融通は効かなかったらしいの」
小蒔「そんな……」
「だから、まだ学生を続けるなら推薦はなしってことになると思うわ」
安価下コンマ判定
4=2
0=1
7=3
安価下コンマ判定
012 大宮
345 横浜
689 恵比寿
7 ゾロ目で自由選択
そりゃ、いくらプロの人からの推薦って言ったって
所属してるところの人が
見てないんだから全部の条件を呑んでくれるわけなんてない
京太郎「ちなみに、推薦ってどこです?」
「ハートビーツ大宮って言えば、推薦者も判っちゃうかしらね」
ハートビーツ大宮というと
戒能プロの所属しているプロチームだ
ということは、やっぱり戒能プロだったか……って、違う!?
京太郎「戒能プロって松山フロティーラでしたよね?」
「あら、良子ちゃんはたしかにそうだけど……」
京太郎「じゃぁなんてハートビーツなんです?」
「なんでって……良子ちゃんの話を聞いたプロの人が、欲しいって言ったからでしょう?」
戒能プロの話を聞いたプロの人って……
ハートビーツ大宮って言えばかの有名な牌のお姉さんが所属してるところだよな?
いやいやいや、そんなまさか馬鹿な話あるわけないじゃないか
「良子ちゃん曰く、瑞原プロが熱烈大歓迎したいそうよ」
京太郎「やっぱり……」
なんで瑞原プロ?
そりゃ、小さい時にはかなり尊敬するような存在だったさ
今でもメイド服とか着込んじゃう別の意味で尊敬できちゃうような人だけど
それとこれとは話が別だ
話を聞いただけだなんて
あまりにも行動力ありすぎるというかなんというか
「あら、瑞原プロは嫌いなの?」
京太郎「いや、別にそういうわけじゃないんですけどね……」
そもそも
学生やめなくちゃいけないっていうのはちょっとな
小蒔さんと一緒に卒業したいし
修学旅行とかも一緒に行きたいしなぁ
非公式で融通が効かなくなってしまってるのなら
その関係者の目の前で勝てば融通を利かせることができるのだろうか
京太郎「………………」
それで融通を利かせることができれば
俺は学生のままプロ入りできるんだろうか?
まぁ、別に今すぐプロにならなくちゃいけないってこともないけど
せっかくの推薦を無碍にするのも
それはそれでなんだか惜しい気もする
「どうするの?」
1、推薦は断っちゃってください
2、プロと話、できます?
3、俺が関係者の前でプロに勝てば、ある程度の条件を出してもいいですかね?
4、その他自由
50分
逝きます
1、推薦は断っちゃってください
2、プロと話、できます?
3、俺が関係者の前でプロに勝てば、ある程度の条件を出してもいいですかね?
4、その他自由
安価下~下5
京太郎「推薦は断っちゃってください」
「あら、本当にいいの?」
京太郎「今すぐプロに入り必要はありませんし、それに……」
途中で言葉を止め
隣で黙り込む小蒔さんへと視線を送り
京太郎「俺は、小蒔さんと一緒の学校生活が送りたいので」
そう、続けた
小蒔「えへへっ……嬉しいですっ」
「そう……じゃぁ向こうには私が伝えておくわね」
京太郎「すみません、お願いします」
これでいいんだ
プロにはちゃんとテストとかを受ければいいし
個人で優勝できれば、もしかしたら推薦が来るかもしれないからな
・子供を作ります
・小蒔の留年が確定しました
・推薦を断りました
・はやりんがちょっぴり不機嫌になりました
・すこやんが元気になりました
・プロの中で京太郎がさらに話題になっているようです
京太郎>=(精神11(54/100)、麻雀104(225/250) 、異能79(196/200) )
>各キャラ 名前(相手視点関係 好感/信頼)
5月 第2週 1日目
本日 > 前日
Ss>大星淡 (深愛 10.0/10.0) >大星淡 (深愛 10.0/10.0)
Ss>宮永咲 (親友 6.2/7.9) >宮永咲 (親友 6.2/7.9)
Ss>宮永照 (親友 7.3/8.2) >宮永照 (親友 7.3/8.2)
√>神代小蒔 (恋人 15.0/12.7) >神代小蒔 (恋人 14.2/11.9)
石戸霞 (親愛 10.4/8.7) >石戸霞 (親愛 10.4/8.7)
滝見春 (信用 3.2/6.2) >滝見春 (信用 3.2/6.2)
狩宿巴 (部員 2.0/3.8) >狩宿巴 (部員 2.0/3.8)
薄墨初美 (部員 1.7/1.6) >薄墨初美 (部員 1.7/1.6)
N>戒能良子 (宿敵 2.0/2.0) >戒能良子 (宿敵 2.0/2.0)
瑞原はやり (不満 1.7/1.0) >瑞原はやり (不満 1.7/1.0)
Ss=従妹/幼馴染(関係は初期から深く、頼れるけれど恋愛関係になりにくい)
SP=恩人等(特殊条件下の関係。判定なしで遭遇したりもする)
×=制限(特殊な状態。特殊イベントをクリアしない限り変動なし)
N=宿敵(自分と宿敵の取得経験値を負けた場合、倍にする 勝った場合、1.5倍)
すこやんは筑波だったね、ごめんよ
6月の頭に団体予選があるのだけど
それはともかく、
イベント判定安価下
4 電話だよ。電話だよ
2 訪問イベ
0(スルー) 普通に学校
6 小蒔「京太郎さん、デートしませんか?」
7 イベントフリー(朝から自由行動)
5月のラスト1日は自由行動だね
つまり日曜日……くーるーきっとくるー
地区予選が2週間を切った今日
だからといって部活があるわけではなく
俺と小蒔さんは部屋でまったりと過ごしていた
小蒔「…………」
京太郎「小蒔さん、何作ってるんです?」
先週あたりから時間があれば何か小物を作っているようで
今日も今日とて変わらず
さすがに気になって聞いた俺に
小蒔さんは作っていたものを差し出してきた
小蒔「お守りですっ」
京太郎「お守り?」
小蒔「大願成就、それに交通安全と、家内安全、必勝祈願それからですね……安産祈願です」
5個のお守りはそれぞれ別の色で可愛らしい作りだった
安産祈願はまだ少し早い気がするけど
いずれ必要になるんだから
早めの準備でも問題はないし良いかな
京太郎「器用ですね、流石ですよ」
小蒔「えへへっ、夫を支えるものとして当然ですから」
小蒔さんは笑顔で答えたものの
これもまた、相手に少しでも気に入られるようにと
幼い頃から教え込まれたものだったりする
小蒔さんはどこか抜けている感じはあるけども
基本的にはなんでもできるように教育されてるんだよな……
小蒔「京太郎さん? どうかしました?」
1、電話
2、遊びに行きませんか?
3、何かします?
4、部室行きません?
5、妊娠、してるのかな
6、その他自由
安価下~下5
京太郎「遊びに行きませんか?」
小蒔「遊び……ですか?」
小蒔さんはその言い方では
ちょっと不満らしい
京太郎「デートですよ。デート」
小蒔「はいっ、喜んで!」
前までは小蒔さんだって
デートのことを散歩って言ってたのになぁ
まったく……可愛い人である
さて、遊びに行こうと誘ったはいいが
なんにもプランはない
京太郎「小蒔さん、どこかこの辺りで行ってみたいところとかあります?」
小蒔「京太郎さんとならどこにでも行ってみたいです」
と、
小蒔さんからしてみれば
俺と一緒ならどこでも嬉しいとのこと
爺さん達からは
一緒ならどこに出かけても構わないとのことなので
霧島市から出て、鹿児島市に行くのもアリかもしれない
あそこなら、テーマパークとかが合体したプラザがあるし……ふむ
1、須賀神社に行きませんか?
2、和菓子屋さん行きません?
3、鹿児島市へゴー
4、やっぱり雀荘だね
5、海に行きませんか?
6、公園にでも行きませんか?
7、その他自由
安価下~下5
了解、3で
とりあえず今日はここまで、お疲れ様でした
鹿児島市にて
はやり「私の誘いを断るなんて百年早いって教えてあげるんだから」
健夜「でも、選ぶのは京太郎くんの自由なんだよ?」
はやり「それは解って――」
小蒔「えへへっ」
京太郎「口元にクリームついてますよ」
健夜「」
はやり「」
健夜「ねぇ……麻雀って楽しいよね」
小蒔「えっ?」
はやり「一緒に楽しもうよ☆」
京太郎「鹿児島市に行きませんか?」
小蒔「行きたいですっ」
小蒔さんは嬉しそうに答えると
そのまま続けた
小蒔「鹿児島市は霧島市よりもずっとすごいんですよ!」
京太郎「行ったことあるんですか?」
小蒔「ご本で読んだくらいです……」
小蒔さんは少し残念そうに呟く
あの海岸に行くのでさえ
誰かと付き添いだったりしないといけないし
少し離れた鹿児島市までは
流石に連れてきて貰えたりはしないよな……
小蒔「でも、もう行けない場所なんてないんです」
小蒔さんは俺のことを見上げ、微笑む
小蒔「京太郎さんとならどこへでも行けるんですからっ」
京太郎「どこまでもついてきてくれるんですか?」
俺の冗談交じりのその問いに対して
小蒔さんは驚いたように俺を見てから
くすっと笑った
小蒔「当たり前ですよ。京太郎さん」
俺の腕を抱きしめながら小蒔さんは身を寄せてきて
顔が目の前にまで近づき
それは横へとそれて、肩の方に寄りかかった
小蒔「どこまでも一緒です……ずっと、ずぅーっと一緒です」
京太郎「……そうですね。ずっと一緒です」
小蒔さんの温かな体を抱きしめてそう返す
離れたくはない
でも、いつかは離れなければならない時がくる
その時に、俺たちはどういう選択をするんだろうか
……それはまだ、考えなくていいことだよな
とりあえず、うんとかプラザへ
安価下コンマ判定
4 イベント
0 なし
7 イベント
ゾロ目=7
44 フリョウガデタデー
イベント判定、接触
再度判定 安価下コンマ
01 すこやん
23 うたたん
45 はやりん
67 よしこん
89 のよりん
二桁目が 4で(淡)、0で(照)
京太郎「うわぁ……意外と混んでますね」
小蒔「何かイベントでも行っているのでしょうか?」
施設はたくさんの人で溢れかえっていて
移動することさえ困難なほどだった
京太郎「小蒔さん、離しちゃダメですよ?」
小蒔「はいっ」
握り合う手に力がこもる
こんな場所ではぐれたら
一体どうなることか……と
不安になりながらも進んでいくと
見慣れるほどに見ながらも
生で見るのは初めての人が目の前に突然現れ
理沙「っ!」
京太郎「やばっ」
ぶつかりそうになって踏ん張ったものの
後ろからの柔らかい衝突によって俺とその人はぶつかってしまった
京太郎「すみません、大丈夫ですか?」
理沙「っ……し、心配されるほどじゃない」
野依理沙
この人もまたプロ雀士の一人
テレビで見る限り怒りっぽい感じがするのだが
緊張しているだけという話もあるんだけど
ツンデレ……ではなく
なんていうか、噂通り口下手って感じだな
小蒔「ごめんなさい、私がぶつかってしまったせいで……」
京太郎「小蒔さんも平気ですか?」
小蒔「はいっ、私は全然……?」
小蒔さんは途中で言葉を切って
首を傾げると、野依プロと見つめあった
理沙「神代小蒔?」
小蒔「そうですけど……」
理沙「……イベント」
野依プロは小さな消え入りそうな声で呟き
理沙「イベント、代わりに出て……!」
と、命令にも近い力強さで言い放った
小蒔「イベントですか? どういった内容なんですか?」
京太郎「多分、あれじゃないですか?」
人の流れの中で見え隠れする看板には
【プロ雀士の麻雀教室】
とかいう言葉が見えたし、まず間違いないのだろうけど……
嫌ならなんでこんな仕事を引き受けたんだ?
小蒔「私、プロではありませんよ?」
理沙「意外と有名! だから平気!」
野依プロは結構必死なようだ
というか、この感じだと
イベントから逃げようとしていたんじゃ……
京太郎「なんで逃げるようなイベントを引き受けたんです?」
理沙「ッ……騙された。簡単なイベントの代理だっていったのに」
あからさまに落胆した感じで
野依プロは俯いてしまった
代理を頼んだ相手からしてみれば
子供と触れ合うような麻雀教室は確かに簡単だったかもしれない
だけど、野依プロにとっては……辛い仕事なんだろうな
小蒔「京太郎さん……どうしましょう」
京太郎「………………」
小蒔さんは困ったように言いながら
俺の手をぎゅっと握った
助けてあげたい気持ちはあるけど
せっかくのデートを潰したくないし
どっちにしよう……っていうのが小蒔さんの言いたいことだろう
正直
野依プロと仲が良いってわけでもないし
これは仕事だ
請け負った以上は責任をもて。と突き放すことも悪いことではない
悪いことではないけど、う~ん……
1、いいんじゃないですか? 変わってあげても
2、仕事としてきた以上は、責任持ちましょうよ
3、お気の毒ですけど、俺たちは用事があるので……
4、報酬は?
5、手伝いならします。野依プロもちゃんと参加するっていうのが条件ですけどね
6、分かりましたよ、俺が代わりにやります。これでも、戒能プロや大沼プロに勝ったんでね
7、その他自由
27分
いきます
1、いいんじゃないですか? 変わってあげても
2、仕事としてきた以上は、責任持ちましょうよ
3、お気の毒ですけど、俺たちは用事があるので……
4、報酬は?
5、手伝いならします。野依プロもちゃんと参加するっていうのが条件ですけどね
6、分かりましたよ、俺が代わりにやります。これでも、戒能プロや大沼プロに勝ったんでね
7、その他自由
安価下~下5
京太郎「手伝いならします。野依プロもちゃんと参加するっていうのが条件ですけどね」
理沙「っ…………」
京太郎「その条件が受け入れてもらえないのなら、俺達はこのまま行きます」
野依プロからしたら
ちょっときつい言い方かもしれないが
これはあくまで【プロ雀士】なのだ
インハイで名を挙げた小蒔さんといえど
その名を持ってはいない
京太郎「どうします?」
理沙「………………」
小蒔「子供たちはみんな、野依プロを待っていますよ」
小蒔さんは無邪気な笑顔で微笑み
野依プロへと言い放った
理沙「……た」
野依プロはか細く消えそうなっていうか
消えてしまう声で呟く
そんなものが聞こえるはずもなく
小蒔さんは残念そうに肩を落とした
小蒔「無理強いはできませんよね……」
理沙「ッ……ぇっと……だから……」
その一方で
野依プロは何かを言いたそうに
しながらも、なかなか言い出せないのか
俺の服の袖を握り、引っ張った
理沙「行く! 会場に……」
京太郎「了解です、野依プロ。行きましょうか。小蒔さん」
小蒔「えへへっ、はいっ!」
野依プロがしっかりとやることを決めたことが嬉しかったのか
小蒔さんは頷き、手を握るどころか腕を組んできた
今日はちょっと無理
ということでここまで、お疲れ様でした
できれば朝から
のよりんの口調が難しい……違和感あるかな
のよりんがもえいくみたいに携帯で話しはじめたら饒舌になったりしない?
>>577
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
from:野依プロ
sub:Re:Re:オペレーション・エイルについて
エル・プサイ・コングルゥ(> 。<)b
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
っていうメールをするかもしれない
「うおあぁっ、姉ちゃんでっけぇ!」
京太郎「………………」
中学生とかそこらになると
へっ、でかいとか別にカンケーねーしとか言いつつ
横目で見るくらいになるのだが
小学生男子はその程度では止まらないわけで
小蒔さんの胸に手を伸ばす輩は沢山いるのだ
小蒔「ふふっ触ったらめっ! ですよ」
「えぇ~っ」
小蒔さんはその手を軽く弾いて拒絶するけども
奴らの無駄な行動力はそれでは止まらない
止めてもらおうと
野依プロの方を見てみれば……
京太郎「野依プ」
理沙「………………」
自分の胸と比べないで! 絶望しないで!
小蒔「みなさんはここに何しに来たのでしょう?」
「麻雀!」
小蒔「でしたら、麻雀をしましょう」
「ネーチャンに勝ったら触っていい!?」
そんな子供たちの言葉に
小蒔さんは困ったように笑った
小蒔さんの今の実力であれば
まぁ、負けることはないかもしれない
だけど、ガチの麻雀であれば運に左右されるし
子供たちがまさかの天和を和了なんてこともありえない話ではない
小蒔「お姉さんに触りたければ、あのお兄さんに勝たないといけませんよ」
「あの金髪の兄ちゃん?」
小蒔「そうですよ。あのお兄さんはとても強いんです。皆さんでは勝てないかもしれませんよ」
小蒔さんは笑顔で言うと
俺の方に視線を送ってきた
勝てないかもしれない。なんて
勝てる可能性を仄めかしているが
負けたら小蒔さんにパイタッチだろ?
させるわけがない
全員飛ばしてやるから覚悟――
理沙「ツモ、32000」
「げっ、役満!」
野依プロは子供達相手に
役満を和了したらしく
親かぶりの子供は見事に飛んでいた
理沙「えっと……頭、使ってない」
「ぇっ」
京太郎「えっ」
小蒔「の、野依プロ……?」
まさかの発言に、子供たちが静まり返ってしまった
理沙「ぁ、ち、違う……そうじゃなくて……」
「うぅっ……」
野依プロは言葉に困ってあたふたしているし
子供は子供で泣きそうだし
本当にこういう場所に合わないんだな……と
考えを改めさせられた
まぁとにかく何か言ってあげないと……
捨て牌を見つつ
各々の手牌を見てみる
野依プロが頭を使ってないって言ったのは多分
ちゃんと考えてないって言いたかった……んだろうな
手配的には
混老対々を狙ってるのか
リャンソー捨ててのイーソー対子
だけど
リャンソーを捨てなければ
サンソーとの順子ができてたのか
これなら二盃口を聴牌できてたろうな
字牌がもうほぼ出尽くしている形で
1・9か字牌っていう縛りは少しきついだろうに……
まぁ、狭い場所を当てたらかっこいいなんて考えてるのかもしれないが
京太郎「高めを狙うのもいいけど、低めでも和了できる方を狙うべきだと思うってことだな」
「……でも、高めの方がかっこいいじゃん」
京太郎「高めなら役満和了しとけ、役満。その方がかっこいいぞ」
役満しか狙わなくなると
普通の麻雀なら、10回に7回は確実に負けそうだけどな
「役満とか和了できねぇもん!」
「あんなの運が良くないと無理!」
と、
子供達には怒られてしまった
確かに、上がろうと思って上がれるほど
役満は簡単じゃない
そんなことできるのは俺くらいだ。ハッハッハッ
京太郎「でも、諦めるよりは狙ってみればいいんじゃないか? 少し様子見てダメそうなら崩す。多面で構えとけばできるだろ」
小蒔「多面待ちに持っていけるかどうかもあると思いますよ」
京太郎「そんなの気合ですよ気合」
絶対安全圏とか、ギギギとか
色んなのに合いながら聴牌をしてきた俺にはそれしか言えない
安価下コンマ判定
5 7 ゾロ目で 新道寺
「じゃぁ兄ちゃんやろうぜ!」
京太郎「俺? プロじゃなくていいのか?」
野依プロが全員相手にするのは
人数的には無理だろうし
スタッフからも許可はもらってるんだけど……
「兄ちゃんに勝てれば姉ちゃんが触らせてくれるらしいんだ!」
京太郎「ほぅ」
三歩歩けば忘れてくれるなんて思ってはいなかったが
しっかりと話を戻してきたか……恐ろしき煩悩だ
小蒔「ご、ごめんなさい京太郎さん。押し付けてしまって」
京太郎「いえ、別に……麻雀は楽しいですからね」
小蒔さんにそう答えて
少年たちを笑顔で見つめた
京太郎「俺に勝てると思ってるなら100年早いぞ」
「兄ちゃんよりは俺の方が強いもんねー、大会に出たことだってあるんだぞ」
京太郎「大会? 優勝できた?」
「…………腹痛のせいで本領発揮はできなかったけど」
つまり負けたんだな
そうかそうか
とはいえ、小蒔さんのぱいタッチなんて絶対に許せないんだけど――
1、全力全開(憑依も使用)
2、全力(憑依なし 雀力+異能)
3、普通(雀力のみ)
3、手抜き(雀力半減)
4、舐めプ(雀力三分の1)
25分
少年A(08)
少年B(17)
少女A(10)
いきます
ちなみに
普通が3で
手抜きは4
舐めプが5です
1、全力全開(憑依も使用)
2、全力(憑依なし 雀力+異能)
3、普通(雀力のみ)
4、手抜き(雀力半減)
5、舐めプ(雀力三分の1)
安価下~下5
京太郎「じゃぁお兄ちゃんが相手してあげよう」
「ぜってーかつぞー!」
「おー!」
「ぉ、お願いします」
女の子も入るらしいし……いや、それは関係なく
本気で叩きのめすのも有りといえば有りだ
人の彼女に手を出そうって言うんだからな
それでも、これは野依プロのイベントだし、子供だし、実力差もかなりある
そんな相手に対して、憑依まで使ってボロボロにするのは
些か気が引けるし、若い芽を摘むことになるからな
控えておこう
安価下 京太郎(104)
安価下2 少年A(08)
安価下3 少年B(17)
安価下4 少女A(10)
コンマ判定
親決めしてなかったね
00って数えツモだった気がするなぁ……
親は安価下コンマ判定
01 京太郎
23 少年A
95 少年B
68 少女A
4、7ゾロ目で自由
親を自由に決めておくれ
1、京太郎
2、少年A(数え役満 ツモ)
3、少年B
4、少女A
安価下2
「きたきたキターッ!」
京太郎「ッ!」
男の子が嬉しそうに声を上げ
ツモった牌を横に並べ、牌を捨てることはなかった
「ツモ! えっと、32000!」
「おやっかぶりかよ!」
「点棒が減っちゃったよぉ……」
小蒔「よしよし、次で頑張って取り返そう?」
「うん……」
泣きそうな女の子は
小蒔さんが宥めてくれたおかげでなんとかもちそうだ
京太郎「くっ……」
だが、問題はそこじゃない
数えを和了とか笑えないって!
1位 少年A 25000+32000=57000
2位 少女A 25000-8000=17000
3位 京太郎 25000-8000=17000
4位 少年B 25000-16000=9000
「へっへーん、信じるものは救われるってね!」
京太郎「ふむ……」
誰も特殊な能力がない以上
これはネット麻雀同じく
運の要素が強い麻雀だ
だけど
だからって負けたくはない
負けて何もないとか
アイスおごるとかそういうものならいざ知らず
小蒔さんの体に触らせるとかありえない
小蒔「京太郎さん……」
京太郎「………………」
負けたくないから憑依を使う
それもアリではあるだろう
負けられない戦いなわけだしな
けど、小蒔さんが許可をくれるのかどうか
身を守るためとは言え
そんな特殊な力を使うことを
小蒔さんが良しとしてくれるのかどうか……
1、狙い撃ちを使う(技術のため、オカルト+は無しで発動)
2、憑依を使う
3、このまま
10分
狙い撃ちの場合、他がゾロでも
計算後の得点で上位であれば、早上がりとしてゾロ打ち消しとする
飯落ちしてた
いきます
1、狙い撃ちを使う(技術のため、オカルト+は無しで発動)
2、憑依を使う
3、このまま
安価下~下5
狙い撃ち了解
狙う相手はダントツトップのため、少年Aでいいかな?
……悪いけど、その鼻へし折らせてもらう
ほんの些細なご褒美ならくれてあげてもいい
ハーゲンダッツだって買ってあげてもいい
ゲーム機でも……まぁ、買ってあげてもいいさ
だけど、小蒔さんだけはダメだ
小蒔さんの体に触ろうって言うなら
俺は本気でやる
容赦はするが、手加減はしない
「コレ、俺が勝っちゃうんじゃね?」
「ま、まだ解らないもんっ、私も頑張るんだもんっ」
「4万点差を覆せるならなー」
京太郎「まだ終わってないぞ……まだ、何も終わってはいないし、始まってもいないんだからな」
安価下 京太郎(104+50)
安価下2 少年A(08-50)
安価下3 少年B(17)
安価下4 少女A(10)
コンマ判定
最下位が誰であれ、京太郎がトップの場合は少年Aの和了
間違えたー少年Aの放銃だよ。和了なんてチートありえないよ! すこやんとかならまだしも
安価下コンマ
50以上で京太郎の親番
1位 京太郎(104+50+62)=216
2位 少年B(17+96)=113
3位 少女A(10+92)=102
4位 少年A(08-50+15)=-27
=216-(-27)=243
243=4倍満=役満
親番の流れは
少年A→少年B→少女A→京太郎 とします
「くっそー中々来ないぞ……風牌いらねぇ」
一手前で女の子が捨てているからか
男の子はそうぼやきながら東を切った――けど
京太郎「それ、捨てて良かったのか?」
「え?」
京太郎「悪いが、それロンだ。国士無双 32000」
「は、え……いや、そっちの子が捨ててたじゃんか……」
男の子は
今にも泣きそうな声で女の子の捨て牌を指差すが……それは違う
小蒔「違います……京太郎さんはいつでも和了できてました」
1m 9m 1p 9p 1s 9s 白 発 中 東 西 南 北
俺の待ちはこの13面待ち
つまり、俺は誰からでも和了できる手牌を作り
それを持ってこの男の子を狙った
京太郎「他2人だと飛んじゃうからな。仕方ないだろ? 【役満】を上がった人の宿命なんだよ。受け入れるしかない」
「だ、だからって……」
理沙「役満=勝ちじゃない」
となりで見ていた野依プロが男の子に対して言い放つ
役満を和了して調子に乗っていたからだと
それだけでは勝つことはできないんだと。そう、教えた
京太郎「4万点は確かに大きく思えるけど、1局目でその差があっても終局まで保てるわけじゃないぞ」
「っ…………」
京太郎「ましてや、さっきみたいに調子に乗って油断してたらでかく振り込んじゃうんだからな?」
さもそれを教えるためだったかのように
言葉を付け足したが、周りにはそんな裏の考えはバレなかったようだ
正直、周りへの牽制および、実力の誇示、
あとは調子に乗った鼻を折らせて貰いたかっただけだからな
もちろん、一番は小蒔さんを守るためなんだけどさ
1位 京太郎 17000+32000=49000
2位 少年A 57000-32000=25000
3位 少女A 25000-8000=17000
4位 少年B 25000-16000=9000
「仕方ないよ……ね? あと1局頑張ろうよ」
「まぁ、勝つためにはお前狙うしかなかったんだし仕方ないって。な?」
「…………解ってる。まだ終わってないんだろ! 兄ちゃんの親番だぞ!」
京太郎「………ん。そうだな」
男の子はまだやる気らしい
まぁ、ここでまたボッコボコにするのも
あり――なわけないか
っていっても、麻雀は運なわけで
ツモじゃなけりゃ誰かから取らなきゃいけない
狙い撃ち(放銃)の出番か?
ミスった、女の子の親番だ
とはいえこの3人、筋はいいからなぁ
聴牌気配が高めなんだよな……
特にこっちの女の子
数えとかそういうのはともかく
満貫とかやりそうなんだよなぁ
しかも最悪なのが
これで役満とか振り込んじゃうこと
狙い撃ちなしのガチ麻雀でもいいけど
それでまたやられても困るし……くぅっ
1、狙い撃ちを使う(技術のため、オカルト+は無しで発動)
2、憑依を使う
3、このまま
4、狙い撃ち(放銃)を使う
18分
1、狙い撃ちを使う(技術のため、オカルト+は無しで発動)
2、憑依を使う
3、雀力のみで
4、狙い撃ち(放銃)を使う
選択肢変更
行きます
1、狙い撃ちを使う(技術のため、オカルト+は無しで発動)
2、憑依を使う
3、雀力のみで
4、狙い撃ち(放銃)を使う
安価下~下5
まぁ、お灸も据えたことだし
狙い撃ちは使わなくてもいいかな
ラス親だしな
もしも万が一があった場合は
その時にかんがえよう
「は、始め、ますっ」
みんなで手配を作っていくなか
最初は騒いでいたはずの男の子達も無口になり
真剣な表情で牌を見つめ
対局に参加していない子供たちも
俺達の卓の周りに集まってきていた
真剣な対局
張り詰めた緊張感は
観戦する子供達までも押し黙らせ
カチャッカチャッ……と、
牌をツモっては捨てていく
その音だけが響く
京太郎「…………」
これが真剣勝負なんだ
役満和了したからって油断はできない
それは俺も同じことだ
手加減なし、和了出来る時はさせてもらう!
安価下 京太郎(104)
安価下2 少年A(08)
安価下3 少年B(17)
安価下4 少女A(10)
コンマ判定
1位 京太郎(104+97)=201
2位 少年A(08+61)=69
3位 少女A(10+28)=38
4位 少年B(17+20)=37
=201-37=164=ハネ満(ツモ)
1位 京太郎 49000+12000=61000
2位 少年A 25000-3000=22000
3位 少女A 17000-6000=11000
4位 少年B 9000-3000=6000
「お、親だったらやばかった……」
最初に親かぶりを受けた男の子は
飛ばなかったことに対して安堵のため息をつき
「わ、私のてんぼーがっ……ぐすっ」
女の子なんかは
全く増えず
減る一方の点棒を見つめて泣きそうだった
というか泣いていた
京太郎「……やりすぎ、ですかね?」
小蒔「手を抜くことも教えですけど……抜かないこともまた、教えだと思います」
小蒔さんはそんな意味ありげな言葉を囁き
くすっと笑った
教えるのって難しい
それはもう、狩宿先輩でわかってることだ
手を抜くことで、この子達が和了でき
麻雀は楽しいって思わせることができるだろう
でも、その上がらせてもらったということに気づいた時
この子達は喜ぶんだろうか……
一方でやりすぎれば自信を無くしてしまうし
もう嫌だ。と……止めてしまう可能性だってある
でも、勝負は勝てないかもしれないって相手がいるからこそだって俺は思う
勝つことしかできないなら、勝負は勝負なんて言えないんだから
でも……相手は子供だ
1、このまま
2、手加減(雀力半減)
3、舐めプ(雀力3分の1)
4、狙い撃ち(放銃)
〇八分
1、このまま
2、手加減(雀力半減)
3、舐めプ(雀力3分の1)
4、狙い撃ち(放銃)
安価下~下5
いや、このままで行こう
自分で言うのもアレだが
圧倒的な実力であればプロに抱くような憧れを抱いて、
やめるどころか上を目指す存在になってくれるかもしれないし
そうならなかったとしても
相手は強すぎるんだから仕方がない
そう判断して、割り切ってくれるかもしれない
京太郎「さて……準備はいいかな?」
「が、頑張って増やすもんっ!」
女の子はそう意気込んだものの
「………………」
役満を和了した男の子は
黙って俺を睨んだだけだった
安価下 京太郎(104)
安価下2 少年A(08)
安価下3 少年B(17)
安価下4 少女A(10)
この場合、トップが取ってないので
最下位ではなく、女の子の数えツモ
いや、違うな
トップが取ってないから、ゾロ目とった人の満貫になる方が良い?
トップがとってないから、ゾロ目とった人の数え役満っていう方が良い?
下克上はトップがとった場合のみだから
それもそうか……じゃぁ満貫にしておこうか
トップがとった場合のみ、
最下位者が数えっていうことで
4倍満 121~125、146~150、181~300(48000、32000)
3倍満 116~120、141~145、176~180(36000、24000)
2倍満 111~115、126~130、171~175(24000、16000)
跳満 106~110、136~140、161~170(18000、12000)
満貫 100~105、131~135、151~160(12000、8000)
90符 96~99 (8700、5800)
80符 91~95 (7700、5200)
70符 86~90 (6800、4500)
90符 51~60 (4400、2900)
80符 46~50 (3900、2600)
70符 31~45、71~85(3400、2300)
30符 01~15、61~65(1500、1000)
00、77(数え役満)
11、22(3倍満)
33、66(倍満)
99、88(跳満)
55、44(満貫)(ただし、トップがとった場合のみ 最下位者の下克上 数え役満 )
奇数 ロン、偶数 ツモ
これで固定しようか
京太郎「ッ!」
びりっと空気が震えたような気がした
女の子が牌をツモって手牌の上に重ねると
小蒔「ぁっ……」
小蒔さんが小さく声を上げ、
それに釣られたかのように、女の子は泣くのを堪えるように目を閉じ
震える手で、手牌を晒した
「りゃ、二盃口・ピンフ・メンツモ……ドラ2……満貫で2000、4000ですっ!」
京太郎「これは……やられたな」
満貫を上がる可能性もある……俺はたしかにそう考えた
でも、ほとんどあり得ないなんて考え方もしていた
だけど……そっか
京太郎「親かぶり……4000点だ」
この子もまた、可能性を持っているんだよな
それが、オカルトな意味か実力的な意味かは関係なく……な
1位 京太郎 61000-4000=57000
2位 少年A 22000-2000=20000
3位 少女A 11000+8000=19000
4位 少年B 6000-2000=4000
それでも順位は変わらないけど
うん、その判断は間違っていない
どうせ終わりだからもっと上を狙ってみようとか
そういうことを考えず、自分の手牌で狙えそうなものを狙って確実に和了する
それは普通の麻雀において、大切なものだからな
「えへへっ、おねえちゃん。私上がれたよ~っ」
小蒔「ふふっおめでとう、良かったですね」
「お兄ちゃんも、ありがとうございました。強い人から点棒貰えたことすごく……うれしかったですっ」
京太郎「こっちこそ、ありがとうな。学ばせるだけじゃなくて、学ぶこともできたよ」
女の子が小蒔さんにご褒美なのか
頭を撫でられている姿を微笑ましく見つめていると
不意に脇腹を弱々しい力で殴られてよろけてしまった
京太郎「な、なにす……」
目を向ければ、俺が役満を直撃させた男の子がいて
男の子は、悔しそうに泣きながら、握り締めた拳を震わせていた
「っ……次はグーじゃなくて役満当ててやるっ! 絶対当ててやるからなっ!」
そんな姿を見て、思わず笑う
「な、何笑ってるんだよ。本気だぞ、俺は本気なんだぞ!」
京太郎「いや、別に馬鹿にしてるわけじゃないんだ」
小さい頃
淡、咲、照姉の3人に滅多打ちにされた時
俺も似たようなこと思ったっけなぁ
次こそは、次こそはって……それがあって今がある
この子も俺みたいになる時が来るんだろうか――なんてな
確認したら確かにおかしい……けど、見て見ぬふりしとこう
京太郎「頑張れよ」
「っ……」
男の子は何か言いたそうにしながらも
少し躊躇って結局いうことにしたのか
息を吸い、大声で叫んだ
「男の夢の邪魔しやがってーっ!」
京太郎「文句は勝ってから言え!」
男の夢っていうのはまぁ
わからなくもないが
だからって小蒔さんを差し出すわけがないだろ……
とはいえ
あいつらからしたら、
俺と小蒔さんは野依プロのサポートスタッフってだけだろうしな
付き合ってるなんて解るわけないか
安価下コンマ判定
奇数 野依プロ
偶数 記者
お昼を少し過ぎたあたりまでのこのイベントは無事に終わり
俺達はさぁ、戻ろう。といったところ呼び止められてしまった
「キミ、去年の鹿児島県代表永水高校の神代小蒔さんだよね?」
小蒔「は、はい」
どこからどう見ても取材だよな
今や人気の麻雀
そのプロがくるイベントだ
アイドルとかがどこかでイベントやったりすればニュースになるように
野依プロのイベントもまた
ニュースに取り上げられたりするんだろう。
特に、あんな感じの野依プロが麻雀教室なんてやるんだから
そりゃ取材に来るのもおかしくもなんともないし
そこで去年のインハイにいた人がいれば、そっちにも……なんていうのもありえる話だ
というか、今目の前で行われているんだけどな
「今年もインターハイに出場されるんですよね?」
小蒔「は、はい……代表になれるかどうかはわかりませんけど……」
「野依プロとの関係は? よく会われるんですかー?」
「インターハイへの意気込みをお聞かせください!」
「今年の気になる選手とかはいますかー?」
小蒔さんに対しての質問が
大量に流れていく中で
小蒔さんだけでなく
俺にも関係する質問が飛び出した
「隣の彼は神代さんとはどのような関係なんですか?」
小蒔「え?」
「ほかの人は見えていませんし霧島市から少し離れたここまで、お二人でこられていますよね?」
京太郎「は……」
プライベートなことにまで
首を突っ込もうっていうのか、この人たちは
流石にニュースになったりはしないだろうけど
雑誌の一ページに載ってしまったりはするかもしれない
……イベントの手助けは流石に目立ちすぎたかな
なんて、今更思ったところで仕方がない
記者の前だし
適当に誤魔化すのもありかもしれないが
変な逃げ方すると多分
【霧島の姫巫女、熱愛発覚!? お相手は一般男性!?】
なんて
面倒な記事が出来上がるんだろうなぁ……ため息しか出ない
小蒔さんとの関係が人に知れることに関しては
まぁ、いずれは知られることだろうから別にいいけど
こういう面白半分な記事にされたり
ニュースだとかネットだとかで
変に大きくわけの解らない広まり方するのだけは御免被りたい
とはいえ……この状況
どうすればいいんだろうか
プライベートなことはお答えできませんっていうか?
それだと疑ってくださいって言ってるようなものかもしれないし……くっ
ただの部活仲間、野依プロのお手伝いでここに来たっていうのが無難か?
野依プロを利用することになるし、
小蒔さんの目の前で交際を否定するわけだから
罪悪感に心が痛むけど……
あるいは、いっそばらしてしまうか、本家の名前を出すか……
1、プライベートなことなのでお答えできません
2、ただの部活仲間で、野依プロのお手伝いでここに来ただけですよ
3、交際させていただいていますが……なにか?
4、彼女を霧島神社本家、神代の娘と知っての問ですか?
5、俺は彼女のお目付け役を任されただけです。プロが来るということなので、ここに来ているだけです
6、その他自由
55分
行きます
1、プライベートなことなのでお答えできません
2、ただの部活仲間で、野依プロのお手伝いでここに来ただけですよ
3、交際させていただいていますが……なにか?
4、彼女を霧島神社本家、神代の娘と知っての問ですか?
5、俺は彼女のお目付け役を任されただけです。プロが来るということなので、ここに来ているだけです
6、その他自由
安価下~下5
京太郎「彼女を霧島神社本家、神代の娘と知っての問ですか?」
「そ、それは知っているよ? だけど――」
京太郎「知っているならお引き取りください」
あんまり使いたくはないけど
こうなったら仕方がないのだ
何人かの記者が去っていく中で
一部の記者だけが残り、俺のことを見つめた
「じゃぁ、キミに質問だ」
京太郎「彼女のことであればお断りします」
「いや、そうじゃないんだ。あのイベントで教える側にいたということは麻雀をやっているということで間違いないよね?」
ごく普通……というか
当たり前の質問に対して、俺は軽く頷いた
京太郎「それがなにか?」
「キミは宮永照という子を知っているかな? インハイのチャンピオンなんだけど」
京太郎「麻雀をやってれば、耳にすると思いますけど……」
直ぐに帰らず
新しい聞いてくる記者に対して
すこし嫌悪感を感じながらも答えると
記者はそのまま話を続けた
「実は、宮永照は所詮女子のトップと言ったんだ。つまり、男女であればトップではない可能性があるということだと踏んでいてね」
聞けば誰もが思い至ることだし
恐らく、俺が思う強い相手はいるかって質問だろう
そんな質問予想を知っていたかのように
記者は言葉を変えてきた
「キミが、そのトップになる可能性のある男子じゃないのかい?」
とりあえず今日はここまで、お疲れ様でした
このあとまた質問
京太郎と照は知り合いかどうか……と
理屈じゃないよ
多分記者がオーラを感じ取れる人だったんだよ
>>803
――キリリッ!!
記者(この高校生、出来るッ!)
まあオーラくらい分からんとこの世界で麻雀の記事とか書けなさそうだし(適当)
京太郎「どうして俺だと……?」
「プロのアシスタントで打つという時点で多少の実力があるのは判る」
京太郎「……まぁ、高校生と小学生の差がありますし」
経験の差があれば
あれほどまでとはいかなくても
小学生に勝つことは割と簡単なはずだしな
「しかも、あの神代小蒔がキミに対局を委ねていたよね?」
京太郎「普通の状態の彼女はそこまで強くはありませんからね」
まぁ、それも前までの話
今では目を覚ましていても
多少なりと戦える……っていうのは
バラすわけにもいかないしな
「ん~……でも、戒能プロと大沼プロがこっちに会場視察に来たという話があるんだ」
京太郎「もうすぐ予選がありますからね、見に来ますよ」
記者は探るように言葉を選んでくる
実に厄介だ
でも、会場視察っていうのは事実……だよな、うん
戒能プロは違うけどさ
京太郎「それが何か?」
「実は、会場ではなく誰かを見に行ったっていう話も出てるんだよね」
京太郎「誰か?」
「そう。瑞原プロの団体が、その誰かに推薦状を送ったとかいう噂もあるんだよ」
間違いなく俺だ
っていうか、はじめから俺なんだけどな
っていうか
あれは極秘だったんじゃないのか?
普通にバレちゃってていいのか?
京太郎「よくそういうのがわかりますよね」
「まぁ……記者だからね」
男の人はニヤッと笑う
多分、俺だということなんて判ってはいないが
疑わしいやつは全力で疑ってやろうみたいな感じか……
野依プロにはハーゲンダッツ1ダースでも買ってもらうしかないなこれは
「もちろんただの噂かもしれないけど、事実ならすごいことだからね」
京太郎「そうですね……推薦もらえるなんてかなり凄いことですからね」
ここまでさらっと流してきたけど
記者の人はちっとも諦めてはくれず、次の質問………いや、お願いに移った
「で――どうだろう? 野依プロに対局をお願いしてみてくれないかな?」
京太郎「え……?」
「野依プロと対局して勝つことが出来たりすれば、キミの実力が証明されるからね」
京太郎「……プロと対局。ですか」
「うん、野依プロはまだ残っているみたいだし、どうかな?」
お願いすれば
普通に受けてくれるだろう
イベントを手伝ったっていうこともあるし
けど……もしも勝ってしまったら
面倒なことになるかもしれない
プロに記者付きのほぼ公式での勝利となってしまう
手を抜いたとしても
それがバレたら……プロに手を抜けるやつって思われるだろうし
でも、やらなきゃ付き纏ってくるか……?
1、いえ、このあと用事がありますので
2、ええ、良いですよ
3、お断りします
4、……ええ、俺ですよ。戒能プロ達が見に来たのは
5、その他自由
27分
いきます
1、いえ、このあと用事がありますので
2、ええ、良いですよ
3、お断りします
4、……ええ、俺ですよ。戒能プロ達が見に来たのは
5、その他自由
安価下から下5
いや、確実に勝てると慢心するわけじゃないが
可能性がある以上は、対局はしないほうがいい
記者とかの干渉がなければ
対局したいのはやまやまなんだがなぁ
京太郎「いえ……このあと用事がありますので」
「そうですか……残念だ。キミかもしれないって思ったんだけどね」
京太郎「勘ですか?」
「色んな人を見てきたからね、ティンと来た人には迫るっていうのが今の私のやり方さ」
勘かぁ
なんとも理にかなわない理由だな
止めて欲しいな……そのやり方
あの、本業の方は…
「キミも高校生なら、県予選には当然出場するんだよね?」
京太郎「ええ、まぁ」
「ならまた会いに来るよ。代表としての気持ちを聞きにね」
京太郎「まだ突破出来るとは決まっていませんよ?」
俺がそう返すと
記者は嬉しそうに笑い、俺を見つめた
「いいや、キミはきっと勝つ。馬は見えなくても、人の素質なら……私は見る目があると自負しているんでね」
京太郎「……できる限り努力しますよ。期待を裏切らないように」
記者はその言葉を聞き「覚えておくよ、京太郎くん」と
そう言い残して去っていった
京太郎「手強かった……」
小蒔「お疲れ様です、京太郎さん」
小蒔さんはそう言い
少し考えてから続けた
小蒔「いっそのこと、バラしてしまっても良かったのでは?」
京太郎「いやいや……いずれ広まることとはいえ雑誌とかに載るのは不味いですって」
小蒔「京太郎さんとお写真は嬉しいですっ」
そのお写真が最悪、全国に届いちゃうんですよ?
良いんですか? それで良いんですか?
なんて言うまでもなく……というか
京太郎「デート……どうします?」
小蒔「記者さんに見つかったら大変……ですよね」
小蒔さんはションボリと俯いてしまった
記者にああ言う風に言えたのは
あからさまな現場を抑えられたわけじゃないからだ
でも、このままデートを続ければ
あからさまな場面を目撃、激写され
スクープ! なんてなってしまう可能性がないとも言えない
どうしようかな……そのリスクを冒してでも
小蒔さんとのデートを続けるか
野依プロに会って文句を言うか
家に帰るか……ん~……
1、野依プロに文句を言いに行く
2、デートを続ける
3、家に帰る
4、部室に行く
5、その他自由
36分
1は論外だけど
2いく?
1は会いにいくっていうのと同じようなものだから気にしないでください
1、野依プロに会いに行く
2、デートを続ける
3、家に帰る
4、部室に行く
5、その他自由
それなら1だな
行きます
1、野依プロに会いに行く
2、デートを続ける
3、家に帰る
4、部室に行く
5、その他自由
安価下~下5
1
京太郎「せっかくですし、野依プロに会いに行きましょうか」
小蒔「そうですね、せっかくですから」
小蒔さんは明るくそう答えたものの
やっぱり
デートができなかったことは残念らしく
すこし沈んだ感じだった
京太郎「プロに会いにいくなら、2人で行動しててもおかしくはありませんよ」
小蒔「でも……手が、寂しいです」
それは仕方がない
手をつないでたら何をするんだとしてもアウトだからな
京太郎「ごめんなさい、我慢してください」
小蒔「頑張ります」
野依プロは控え室のような場所にいたが
アシスタントとして参加したこともあって
普通に通して貰うことができた
京太郎「野依プロ」
理沙「あ……」
野依プロは
俺達がまだここにいることに驚きながら
少し気恥かしそうに顔を背け
理沙「言いそびれた……」
そう呟き、そして続けた
理沙「ありがとう」
京太郎「いえ……俺も貴重な経験できましたし」
小蒔「素質のある良い子と対局できて、京太郎さん嬉しそうでした」
最初の数え和了のあの男の子は
まぁ……運に近いのかもしれない
だが、問題はあの女の子の方だ
一局、二局と、聴牌していたものはかなり高く
あと少し……というところまで作れていた
東場だけの力だと仮定しても
あれだけの高めを和了する力があるのなら
正直……親番だけは潰さなきゃやばい
高めの連荘なんて喰らったらトビかねないしな
京太郎「割と本気で相手をしての満貫。あれはさすがにビビりましたよ」
小蒔「諦めない気持ちが、あの子に力を与えてくれたのかもしれませんね」
理沙「……私、いる!」
ついつい小蒔さんと2人だけで話していると
野依プロは少し怒った感じでそう言い放った
京太郎「すみません、つい」
理沙「……理由!」
京太郎「理由?」
理沙「ここに来た……理由」
ここに来た理由……か
なんて答えようか
野依プロのイベントに参加したからデートできなくなったし
ちょっと仕返ししてみるのも……いや、まぁ
参加不参加は自分たちで決めたことなんだけどね
1、小蒔さんといちゃつける場所がここしかないんですよ
2、野依プロと話したくて
3、野依プロに会いたくて
4、野依プロと対局したくて
5、野依プロのせいで、デートが出来なくなっちゃったんですよ。野依プロのせいであぁいえ、まぁ.....
6、野依プロは、戒能プロ達から強い人の話って聞きました?
7、その他自由
00分
選択肢5、全文
野依プロのせいで、デートが出来なくなっちゃったんですよ。野依プロのせいで
あぁいえ、まぁ……全部が全部野依プロのせいってわけじゃぁないですよ
自分たちで選んだことですしね、でも、野依プロが無責任に逃げようとしなければ
俺達は野依プロに会うこともなく、デートができなくなるようなことなんてなかったって思うんですよ
確かに、苦手な分野だったのかもしれませんが
だからといって仕事から逃げるっていうのはプロとして、いえ、大人としてどうかと思うんですよね
もちろん、せめてはいませんよ。ええ、ただの愚痴みたいなものですから
逝きます
1、小蒔さんといちゃつける場所がここしかないんですよ
2、野依プロと話したくて
3、野依プロに会いたくて
4、野依プロと対局したくて
5、野依プロのせいで、デートが出来なくなっちゃったんですよ。野依プロのせいであぁいえ、まぁ.....
6、野依プロは、戒能プロ達から強い人の話って聞きました?
7、その他自由
安価下~下5
2
京太郎「野依プロと話したかったんですよ」
理沙「私と……?」
京太郎「プロの方とお話できる機会なんてそうそうないですからね」
とは言いつつも
戒能プロの連絡先を貰っていたりするんだけど
あまりこういう場に出てこないって点で言えば
野依プロと話せる機会がないのは事実だからな
理沙「少し……だけ」
野依プロは
少しだけなら話をしてくれるらしい
京太郎「ありがとうございます」
理沙「べ、別に……」
話すのが苦手な人だし
もしかしたら断られるかもしれないって思ってたんだけどな
断られたら断られたで
非公開麻雀にしようと思ってたし
どちらにせよ、嬉しいことだ
とはいえ……何を話そうか
瑞原プロから推薦が来るような事態になってるみたいだし
もしかしたら、野依プロも俺のことを聞いていたりするのかもしれない
プロのあいだで、俺の話がどんなことになっているのか
聞いてみるのもありだろう
1、プロのあいだで噂になってる男の子って知ってます?
2、俺、実は戒能プロと大沼プロに勝ったことあるんです
3、野依プロは料理とかします?
4、野依プロって……見た目子供っぽいですよね
5、瑞原プロが推薦状出した件って知ってます?
6、野依プロって未成年の婚約についてどう思います?
7、野依プロって、麻雀はどれくらい強いですか?
8、その他自由
45分
いきます
1、プロのあいだで噂になってる男の子って知ってます?
2、俺、実は戒能プロと大沼プロに勝ったことあるんです
3、野依プロは料理とかします?
4、野依プロって……見た目子供っぽいですよね
5、瑞原プロが推薦状出した件って知ってます?
6、野依プロって未成年の婚約についてどう思います?
7、野依プロって、麻雀はどれくらい強いですか?
8、その他自由
安価下~下5
京太郎「プロのあいだで噂になってる男の子って知ってます?」
自分のことだとは思うが
俺のことだとは言わずに聞いてみると
野依プロは少し考えて、頷いた
理沙「知ってる……鹿児島の、永水の、金髪の、高校生」
言葉の一つ一つを区切りながら
野依プロは俺の容姿と合わせていく
そして――
理沙「名前は京太郎。貴方と、同じ……!」
野依プロは俺のことを見上げ
黙り込んでしまった
まさか名前までバレてるとは……
いや、戒能プロや
大沼プロに知られてたし……推薦の話が来るってことは
名前だけでなく下手したら住所までバレて……いや
話が来てるってだけだから
多分、戒能プロが中継してくれてたんだろうけど……ん?
戒能プロの中継ぎがあって小蒔さんのお母さんから来るってことは
戒能プロは俺たちの関係知ってるのか?
それとも、それは関係なくお母さんと戒能プロは繋がっていて
その報告か何かで、戒能プロから話を聞いただけ……なんだろうか
理沙「瑞原プロは有望な子が来るかもって喜んでて……」
推薦の話か
でも、あれは結局断っちゃったんだよな
なんて悠長に構えていると
野依プロはそのまま続けた
理沙「断られたショックの愚痴が……プロのあいだで……」
瑞原プロぉぉぉっ!
あれか、せめて俺がちゃんと話したりするべきだったってことかな
話すらせずに断ってもらっちゃったのがいけなかったのかな
ホントすいませんでした
理沙「名前も、私はそれで聞いた」
京太郎「愚痴って……ちなみに?」
理沙「京太郎くんにフラれた……はやり、魅力ないのかなぁ……」
ほぼ棒演技みたいな言い方だったけど
野依プロは瑞原プロを真似て答えてくれた
っていうか振られたってなんですか。振られたって
確かに推薦は断ったし
その理由には小蒔さんとのことがかなり多く含まれてるけど
なんでそんな変な愚痴に
理沙「密かに、小鍛治プロが手を回したって噂がある」
京太郎「え……?」
その噂は真っ赤な嘘だ
小鍛治プロからは何の話もなかったからな……
京太郎「それ、デマですから。間違っても小鍛治プロに敵意向けないでくださいよ?」
理沙「……大沼プロ、戒能プロ。2人に勝ったっていう話は?」
野依プロは少し真剣な表情で訊ね
それに対しては、小蒔さんが答えた
小蒔「事実です。大沼プロとは同点ではありましたけど」
さて……どうするか
どうするもこうするもない気がしなくもないけど
何か話しておくこととかあるだろうか
この俺の話に関して
何か訂正したりとか……
まぁ、小鍛治プロが手を回したっていうのくらいしか
訂正するようなことはなさそうだけど
実力を見せるために、対局するのも……有りだ
ここで負けたりすれば
話も消えてくれるかな……いや、でも
そうしたら負けた2人の名前に傷がつくんじゃ
1、それが記者の方に漏れてるんで、何とかして貰えませんか?
2、その話、プロのみなさんにはもうしないように話してもらえませんか?
3、瑞原プロと……連絡できますか?
4、小鍛治プロと……連絡できますか?
5、なんなら、俺と対局してみます?
6、その他自由
10分
選択肢追加で
1、それが記者の方に漏れてるんで、何とかして貰えませんか?
2、その話、プロのみなさんにはもうしないように話してもらえませんか?
3、瑞原プロと……連絡できますか?
4、小鍛治プロと……連絡できますか?
5、なんなら、俺と対局してみます?
6、その他自由
7、瑞原プロの愚痴で変なことにならないように、俺と小蒔さんが交際してることも話してください
いきます
1、それが記者の方に漏れてるんで、何とかして貰えませんか?
2、その話、プロのみなさんにはもうしないように話してもらえませんか?
3、瑞原プロと……連絡できますか?
4、小鍛治プロと……連絡できますか?
5、なんなら、俺と対局してみます?
6、その他自由
7、瑞原プロの愚痴で変なことにならないように、俺と小蒔さんが交際してることも話してください
安価下~下5
安価下コンマ判定
4 出ない
0 出る
7 イベント
京太郎「瑞原プロと……連絡できますか?」
理沙「……うん」
野依プロは頷き
早速電話をかけてくれた――結果
はやり『もしもーし、はやりだよ!』
俺の従妹を連想させるような
ものすごく元気な声が響いた
はやり『あれー? もしもーし?』
理沙「ん」
京太郎「あ、どうも」
野依プロから携帯電話を受け取ると
より一層大きな声が聞こえた――わけではなかった
はやり『え、えっと……理沙ちゃんだよね? 誰かが拾ったとか、そういうのじゃないよね?』
京太郎「………………」
瑞原プロは
電話の相手が何も言わないことで
少し不安になっているらしい
このまま悪戯するのも面白そうだ
もしかしたら、瑞原プロのキャラを崩せるかもしれないし……
はやり『み、身代金とか……?』
どんどん危険な方に行ってるみたいだけど
さて……
1、とりあえず、野依プロに話してもらう
2、あぁ、俺だよ。俺。ばぁちゃん。実はさ事故ってさ
3、野依理沙の身柄は預かった。助けたければ言うとおりにしろ
4、電話を切って、かけ直す
5、すみません、俺は須賀京太郎って言います。初めまして、ですよね?
6、うはーっ、はやりんの生声キター!
7、瑞原プロ、ですか?
8、その他自由
00分
いくよー☆
1、とりあえず、野依プロに話してもらう
2、あぁ、俺だよ。俺。ばぁちゃん。実はさ事故ってさ
3、野依理沙の身柄は預かった。助けたければ言うとおりにしろ
4、電話を切って、かけ直す
5、すみません、俺は須賀京太郎って言います。初めまして、ですよね?
6、うはーっ、はやりんの生声キター!
7、瑞原プロ、ですか?
8、その他自由
安価下から下5
ちょっと中断します
6とかで少しくらい遊んでもいいと思うな☆
遊んでもいい(バッドエンドにならないとは言ってない)
おい、瑞原たまごクラブとひよこクラブ買ってこいよ
>>958
代わりにゼクシィ買ってきてやるからよ
はや……僕は嘘は言ってないのに……
みんな酷いじゃないか
嘘は言ってない(そもそも何も言ってない)
京太郎「すみません、俺は須賀京太郎って言います。初めまして、ですよね?」
はやり『え? 須賀? 京太郎? え、あれ……?』
さすがにいきなり俺っていうのはびっくりさせてしまったらしい
瑞原プロは
良く解らないといった感じで何かをつぶやきながら
やがてそれを言葉にした
はやり『つまり、理沙ちゃんが京太郎くんをスカウトしてたってことなのかな?』
京太郎「違います」
はやり『じゃ、じゃぁなんで理沙ちゃんの携帯から京太郎くんの声が聞こえるのかな、かな』
瑞原プロの明るい声が
少しだけはり上がって響き
携帯の電子音が僅かに乱れたらしく、キーンっと嫌な音が聞こえた
京太郎「それは野依プロから携帯を借りただけです」
はやり『ほら、理沙ちゃんと一緒にいるって事だよね?』
それはまぁ事実なんだけど
だからってスカウトされたなんてことはなく
イベントのアシスタントをやっただけだ。と
正直に話すと
なんだーそうだったんだねーと、
納得してくれた
京太郎「というわけでですね、瑞原プロにお話があったんですよ」
はやり『私に……? 推薦の話ならやっぱりお願いなんてなしだよ?』
間違えた 私→はやり 違和感はこれか
京太郎「いえ、推薦の方は申し訳ないですが………受ける気はありません」
はやり『どうして? はやりのところじゃお気に召さなかった?』
京太郎「…………」
やっぱり理由はちゃんと話すべきだよな……
とはいえ、どうするべきか
正直に、小蒔さんとの関係を話し
一緒に卒業するためだと話すか
インターハイで経験を積みたいから。と
嘘ではないが、本当の理由ではないことを話すか
それとも……
1、インハイで経験が積みたいんですよ
2、正直に話す
3、瑞原プロの後釜はちょっと……キツイですね
4、瑞原プロとは敵として対局したい。ただそれだけです
5、瑞原プロより野依プロの方がいいですね
6、その他自由
45分
本当のこと話してはやりんが黙っててくれるかが問題よ
まあ2で
【安価】京太郎「俺が活躍する!?」小蒔「私もです!」【2nd9スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する!?」小蒔「私もです!」【2nd9スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390740985/)
次スレ
安価はこのままこのスレでやります
1、インハイで経験が積みたいんですよ
2、正直に話す
3、瑞原プロの後釜はちょっと……キツイですね
4、瑞原プロとは敵として対局したい。ただそれだけです
5、瑞原プロより野依プロの方がいいですね
6、その他自由
安価下~下5
2
111
22
3
で1ですね
こっちは埋めでお願いします
1000なら霞さんに童貞喰われてた場合
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