男「擬人彼女ですか」博士「そうデース」 (12)

~研究所~

博士「このまんこの形をしたメダルを取り付けるだけで有りとあらゆる物が擬人化するのデース」

男「へぇ~、で?幾らなのかな博士」

博士「1億5000マンデース!」

男「ほっふ…」

博士「格安デース!ちなみに原材料はイカリ豆と蜂蜜、ボンドにイカ墨で約500円デース!買いますかぁ?」

男「……」プルルルル

男「あっ、母さん?今すぐ婆ちゃんに多額の保険金掛けて殺してくれない?……うん、うん。あっ、もう殺った?ありがと」ポチ

男「明日、博士の通帳に振り込んどきます」

博士「毎度ありデース!擬人彼女ライフを楽しんでくださーい!」

~車内~

男「しっかしこれ、本物なのかねぇ?」

男「まぁ偽物だったら博士の研究所に前から取り付けてるダイナマイト500個起爆させるだけだけどな」

男「……とりあえず運転席にセットしてっと」パチン

男「………」

男「うん、起爆させよっと」ポチ

ナビ娘「あっ、そこ右折ですよ」

男「ほいほい」サセツー

ナビ娘「あぁ!!また私のナビを無視しましたね!いい加減私のナビを無視するのやめてくださいよ」

男「ははは、こっちの方がちか……」

男「……」チラ

ナビ娘「?どうしたんですか?行き先変更なら言ってくださいね」

男「ほっ…ふん……本物か(やべぇ、研究所爆発させちまったぁ)」

男「あのぉ、君、誰?」

ナビ娘「えっ?この車に取り付けてあるナビですけど」

男「……車が擬人化する訳じゃないのか」

ナビ娘「そりゃあそうですよぉ~、あっ、助手席に座るのは不味かったですか?なら後ろに行きますけど」

男「いや、別にいいよ隣で」

ナビ娘「ですよね~、だってマスター、この車に母親以外乗せたことが無いボッチですもんね~」

男「……」

ナビ娘「あっ、そこの信号左ですからね」

男「……」ウセツー

ナビ娘「あぁあ!また無視した!」

ナビ娘「それにしてもなんだか新鮮ですねぇ」

男「ん~?」

ナビ娘「い、いえっ、何時もはここに固定されてるんですけど今はマスターの隣に居るので」

男「ちなみにさ、君って車の外に出れるのか?」

ナビ娘「君じゃなくてナビ娘ですよナビ娘!外に関しては無理ですね」

男「どうして?」

ナビ娘「だって私ってこの車に固定されてるので無理ですねぇ、少し残念ですけど」

男「そっかぁ……んあっ、そういや食事とか取れるのか?」

ナビ娘「あくまで私は物なのでお腹は空かないですね」

男「……(所詮物は物なんだな…なんかぼったくられた気がする)」

~駐車場~

ナビ娘「マスター、バックで停める時は気をつけ ガシャーン

男「あーやべ、後ろの自転車吹き飛ばしちまった」

ナビ娘「もー!!毎回毎回事故ってるじゃないですかー!」

男「知らねーよ、こんなとこに自転車停めてる奴が悪いんだよ」ガチャ

ナビ娘「あっ、マスター!」

男「ん~?なんだべ」

ナビ娘「あのっ、良かったら車で何処かに行く際はまた私を擬人化させてくれませんか?」

男「……考えとくよ」カチャリ

ナビ娘「はい!期待してますね」シュワシュワ

男「うおっ?!まんこ形のメダル外したら消えた」

男「って、元に戻っただけか……シャワー浴びて寝よ」

~風呂場~

男「これ、シャワーの取っ手に付けたら擬人化すんのかな」カチャ

男「………まぁシャワーが擬人化されても困るんだけどな」

男「さてと、髪洗うかな」

プー娘「手を出してねお兄ちゃん」

男「…………は?」

プー娘「あっ、私はシャンプーのプー娘ちゃんだよ~。それにしても兄ちゃん相変わらず髪の毛痛んでるねぇ、どうせだし洗ったげるよ」

男「いやいやいや、擬人化は良いんだけどなんでシャンプー?俺は取っ手に

プー娘「私じゃ嫌だった?」

男「……裸なんだなお前」

プー娘「お風呂場に服着てる方がおかしいじゃん」

男「ま、まぁそうなんだけどさ…目のやり場にこま

プー娘「兄ちゃんって変態エロガッパだね」ニヤニヤ

プー娘「てゆうかさ兄ちゃん?」ワシャワシャ

男「ん?ふけ塗れだねとかは無しだぞ?傷付くから」

プー娘「いや、シャンプー変える気無いのかな~って思ってさ?メリット使うのはいいけど兄ちゃんの髪には合って無いんじゃないかなぁ」ワシャワシャ

男「安いしコンビニに売ってあるからな、メリットこそ最高のシャンプーだぞ」

プー娘「ふ~ん、兄ちゃんがいいならそれでいいんだけどさ……流すよ?」

男「うん、頼む」

シャワー

プー娘「……」クンクン

プー娘「メリットの匂いと兄ちゃんの頭皮の臭いが混ざり合ってなんとも言えない臭いがすんね」

男「へいへいありがとありがと」ガタン

プー娘「浸かってかないの?」

男「うん、浴槽は夜だけだからな、髪洗ってくれてあんがと」ガチャリ

~脱衣所~

男「しっかしシャンプーが擬人化するとは……可愛かったな」

プー娘「えへへ、なんだか照れる~」

男「おうわっ?!」

プー娘「?何驚いてんの?」

男「……あー、そっかそっか。シャンプーなら持ち運び出来るもんな」

プー娘「まぁそれだけじゃ無いんだけじゃ無いんだけどね…ほら、早く乾かさなきゃ」

男「別にいいっての、ドライヤーは夜だけなんだから」

プー娘「う~ん、兄ちゃんがそれでいいんならいいんだけどさぁ…」

男「……連れてかないぞ?」

プー娘「着いてく!」

男「ぶわぁあか」カチャ

プー娘「あっ!兄ちゃんの馬鹿ー!」シュワシュワ

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