姉「よいしょっ、おいでー?」
もぞもぞ
姉「……ふふっ」
姉「あ、ごめんごめん、なんだか懐かしくってね」
姉「何年前かなぁ? 昔もこうやってさ、一緒に寝たなぁ」
姉「お姉ちゃん寒いよぉ、一緒に寝よーよぉー……ってさ」
姉「えー? 今のは似てたよ、完全にコピーしてたよ」
姉「だってお姉ちゃんだもん、ずっと見てきてあげたんだから真似できないはずないんだもん……ねっ?」
なでなで
姉「ねえ」
姉「ねえねえ」
姉「ねえってばぁ」
姉「もう、真似したから拗ねちゃったの?」
姉「そのくらい許してよぉ、良いじゃんそのくらい」
姉「だって大好きな弟なんだから、真似とかしてみたくなっちゃうでしょ?」
姉「あっ、今照れた、ちょっと照れたでしょー?」
姉「ふふっ、私も流石にちょっと恥ずかしくて照れちゃった」
姉「お互い様だしね? そろそろそっちじゃなくてこっち向いてよぉー」
姉「あっ、でも背中……おっきくなったよねぇ」
姉「なんだか、頼もしい背中だね?」
姉「あっ、背中が……」
姉「ううん、背中はもう良いよ、背中よりも向かい合っていたいし、ねー?」
姉「うー、昔は、ねー?って言い返してくれたのにぃー……」
姉「ねっ、ねっ、一回だけで良いからやってやって」
姉「いくよ?」
姉「……」
姉「……」
姉「あはは、いざ言おうとすると言うことが浮かばないよね」
姉「え? なぁに?」
姉「あっ、あははっ、本当だ、今言えたよね、ねー?」
姉「……ふふっ、今でもやっぱり可愛い」
姉「あっ、ごめんごめんって、だって本当に可愛かったんだもん」
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