れんげ「この部屋から脱出するのん!」 (34)

夏海「…ん…?あれ、ここは?」

れんげ「なっつんおきたん?」

夏海「ああれんちょん、…どうしたの?」

れんげ「とじこめられたん」

夏海「え、誰に」

れんげ「さ、さぁ…?」


れんげ「そ、それよりも早くこのドアあけるん!」

夏海「とはいってもなぁ…この部屋、窓もないし精々あるのは…>>3-5くらいじゃん」

にゃんぱすー

夏海「って…人形と…これは…なんて言うんだっけ…ま、まぁいいや、それと」

れんげ「にゃんぱすー」

夏海「いや、いまそれはいいから」

夏海「んにしても、これでどうしろって言うんだよ~」

夏海「試しに人形…いや、ほたるん特製こまぐるみに入れてみる?うーん、でもなんか罪悪感が…」

れんげ「なっつん、まよってたら脱出できないん!」

夏海「そ、そうだな…よし、入れる前に少し中身を見てみよう」

ビリッ…

夏海「こ、これは…」

>>10

ローション

夏海「なに、この瓶…」

夏海「まさかこれでれんちょんとすれば出られるのか…っ!?」

れんげ「?なっつんなにするのん?」

夏海「いや、ナニはしようとは思ってないよ…」

夏海「で、でもこれじゃあドアについてる>>15が外せないじゃん…」

れんげ「あ、そうだ」モソモソ

夏海「れ、れんちょん!?」

双頭バイブ型鍵

れんげ「んーーー!」フゥーッ

夏海「あ、そうか、具ならいつでも呼べる…あ、あれ?」

夏海「で、でも、具って何か出来たっけ…?」

れんげ「これで10分待つのん」

夏海「お、おう…そ、それより…」

夏海「ホントこれどうしろっていうのさー!殆どバイブしかないじゃんかー!」


夏海「…バイブ…バイブねぇ…。…あ、そ、そうかっ!」

夏海「れ、れんちょん!」

れんげ「?なっつん?」

夏海「悪いけどちょい貸して!」

れんげ「?わかったのん」スルスル

れんげ「これでいいのん?」

夏海「あ、ありがとれんちょん!」

夏海「このれんちょんから借りた髪留め、これは布!そして」

夏海「このバイブで擦る!」

ブブブ…

夏海「あ、あとは…れ、れんちょん!」

れんげ「なっつん、わたしなにすればいいん?」

夏海「そ、その瓶開けてここに垂らして!」

れんげ「こ、これでいいのん?」

トロォ

夏海「う、うまいうまい!あとは…」

ビリッ ボボッ

メラメラメラ…

夏海「よ、よしっ!これで火は起こせた!」

れんげ「な、なっつんすごいのん!」

夏海「よし、これで!」

夏海「…これで、どうすれば…?」


ドンッ…ドンッ…


れんげ「な、なっつん!具がきたのん!」

夏海「あ、ああ!くそ~、もう他には…あれ?」ゴソッ

夏海「な、なに、これ…?」ゴソッ

パッ←火種なしライター

夏海「あ、あったの…」

夏海「でもこれで、バイブは壊せる!」

夏海「れんちょん、ちょっと隅の方に行ってて!」

れんげ「うん!わかったのん!」

トン トン

夏海「具は…まぁ、し、仕方ないよね…」

ペトペト

夏海「これで後は火をつければ…!」

夏海「いけっ!」シュボッ


ドオオオォォオン!

小鞠「い、いまの音、なに…?」

蛍「も、もしかして先輩たちじゃ…と、とりあえず行ってみましょう!」

小鞠「う、うん、そうね…!」




蛍「こ、これは…」

小鞠「か、火事でもあったの…?酷い…」

れんげ「けほっ…けほっ…」

小鞠「あ、れ、れんちょん!?」

れんげ「こ、コマちゃん!ほたるん!」

蛍「だ、大丈夫ですか?れんちゃん…」

れんげ「うん!それよりなっつんが、なっつんが大変なのん!」

小鞠「え、な、夏海が!?」

れんげ「早くこっちくるん!」

れんげ「こっちなん!」

小鞠「こ、ここに夏海が…あっ!」

夏海「」

小鞠「夏海っ!」

蛍「せ、先輩っ!だ、大丈夫ですか!?」

小鞠「ほ、ほたるん、すぐに救急車!」

蛍「は、はい!」

小鞠「な、夏海…い、生きてる…よね?
顔見えないけど…生きてるよね!?」

数時間後

医師「無事手術は終了しました」

小鞠「よ、よかった…」

れんげ「なっつんなおったのん!?」

医師「ええ、ただ、肉体的には治ったんですが…」

一穂「精神の方で問題があるんですか?」

医師「ええ、動機はわかりませんが、振動するものと、火を見ると怖がるようになってしまいまして…」

れんげ「あ…」

小鞠「ど、どうしたの、れんちょん?まさか、何か思い当たりが…」

れんげ「ううん、なっつんはがんばってウチ助けてくれたのん」

小鞠「れ、れんちょん…」

れんげ「ほんとはね、あの爆発を起こしたの、ウチなん」

小鞠・蛍・一穂「!?」

一穂「れ、れんちょん、嘘はつかなくても…」

れんげ「ほんとなん、ウチがわるいのん!」

小鞠「れ、れんちょん…」


医師「で、では、落ち着いた雰囲気でよろしくお願いします。刺激すると暴れ出してしまうかもしれないので」

一穂「わかりました、いこ、みんな」


ガララッ

小鞠「な、夏海、元気?」

夏海「あ、おねーちゃん」

小鞠「な、なんだ、元気そうで。心配しちゃったよ」

れんげ「なっつん久しぶりなのん!」

夏海「あ、れんちょんも久しぶりー」


蛍「あれ、わりと普通じゃないですか、やっぱり気にすることでも…」

一穂「そうだね、とりあえず今日はこれくらいに」


れんげ「なっつん、あとどれくらいで戻ってくるのん?」

夏海「あー、あと3日くらいかかるかな?」

小鞠「じゃあ火曜日には帰ってくるのね」


夏海「か、火曜…日…?か、ひ…?」

れんげ「?なっつん、どうしたのん?」

夏海「うぁ…うわぁああああ゛あ゛あ゛」ガタタンッ

小鞠「な、夏海!?」

れんげ「い、急いで追いかけるのん!」

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