穏乃「ねえ、憧。こんなの絶対おかしいよ。高校生になってからの憧は変わった・・・」
憧「・・・はぁ。ねえ、あたしが大会のメンバー辞めるって言ったらどうなると思う?」
穏乃「すぐそうやって私をいじめる・・・。何あげればいいの?消しゴム?それとも下敷き?」
憧「靴下が欲しいな。今すぐ脱いで渡しなさいよ」
穏乃「・・・わかった。でも、憧ならおうちの人に何でも買ってもらえるでしょ?筆記用具とか靴下だって、わざわざ私のなんか奪わなくても・・・」
憧「うるさいなあ。しずは黙ってあたしにお友達料金を払ってればいいのよ。全国大会出たいんでしょ?」
穏乃「・・・・・・・・・」
憧「ふふ、靴下ゲット~♪」
憧「何黙ってんのよ。早く部活行くわよ?」
穏乃「うん・・・」
憧「お待たせー」
穏乃「みんな待ったー?」
宥「穏乃ちゃん・・・」
灼「穏乃、悩みがあったら何でも聞くから」
穏乃「え?え?どうかしたんですか?」
玄「実は、穏乃ちゃんが苛められてるかもしれないって噂になっているのです」
憧「何それ!どういうことよ!許せない!詳しく教えなさいよクロ!」
玄「実は、穏乃ちゃんのお母さんから、穏乃ちゃんが学校で苛められてるかもしれないからそれとなく様子を探ってきて欲しいと頼まれたのです」
宥「ほら、うちはお母さん同士の付き合いがいいから」
憧「そんな・・・しずが苛められてる・・・?そうなの、しず?」
穏乃「いや、心当たりが全くないんだけど・・・?」
玄「何でも、最近穏乃ちゃんは学校でよく筆記用具などの私物を失くすとかでお母さんに新しいのを買ってもらってるとか。お母さんは穏乃ちゃんが私物を隠されたり盗まれたり捨てられてるんじゃないかと思ってるのです」
灼「許せない・・・」
穏乃「あ、あはは・・・」
灼「憧は同学年でしょ?何かそういう情報は入ってないの?」
憧「し、知らないわね・・・。そんなことより麻雀打ちましょうよ。大会も近いんだしさ」
穏乃「そ、そうそう。よーし、今日も頑張るぞー!」
宥「穏乃ちゃん・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
穏乃「いや~、今日も疲れた~」
玄「じゃあ帰ろっか」
穏乃「あ、今日は憧と一緒に帰るからまたね、玄さん」
玄「う、うん」
憧「行くわよ、しず」
穏乃「あ、待ってよー。それじゃみんな、また明日ー」
灼「あの二人、何か隠してた・・・。やっぱり穏乃が苛められてるっていうのは・・・」
宥「でも、もし苛められてるんだとしたら知られたくないってのはあるのかも・・・。恥ずかしいっていうのとか、他にも、苛めてる子達に知られたらエスカレートするって思ったりしたのかもしれない・・・」
玄「絶対に許せないのです!穏乃ちゃんを苛めてる子を暴き出してやめさせましょう!」
宥「でも・・・」
灼「穏乃は麻雀部の仲間だけど、友達でもあるんだよ宥さん。何とかしてあげたい・・・」
宥「わかったわ。それじゃあ情報を集めましょうか」
憧「・・・・・・・・・」
穏乃「・・・・・・・・・」
憧「・・・しず、あんたお母さんに何か余計なこと言ってないでしょうね」
穏乃「そんな・・・。言うわけないじゃん。お母さんに心配かけたくないし」
憧「ならいいけど」
穏乃「でも、もうこんなのやめた方がいいよ。お母さんだって不審に思ってる。今日だって靴下無しで帰ったりしたらお母さんまた心配しちゃう・・・」
憧「・・・わかった」
穏乃「憧・・・わかってくれたの!?よかった・・・」
憧「はい、これ」
穏乃「何これ・・・。お金・・・?」
憧「それで新しい靴下買いなさいよ。これからはあんたの私物を上納させたらその度に新しいの買うお金渡すから。それでいいでしょ」
穏乃「・・・わけわかんないよ、憧。お金あるんだったら私の私物奪わないで自分で好きなの買えばいいじゃんか!」
憧「うるさいなあ。しずは黙ってあたしにお友達料金を払ってればいいのよ!それとも何?しずはみんなで全国大会目指したくないの?」
穏乃「・・・わかったよ。憧の言うとおりにする・・・」
憧「・・・わかればいいのよ」
二週間が過ぎた
宥「みんな、何か新しい情報は掴めた?」
灼「ううん。一年生に聞いたんだけど、穏乃がいじめにあってるなんて誰も・・・」
玄「それに、よく憧ちゃんと一緒にいるみたいだから苛める隙だってないんじゃないかなって言ってたよ」
宥「そうなの・・・。実は、穏乃ちゃんのお母さんも、ここ二週間は私物を失くすようなこともないって言ってたし、考えすぎだったのかしら?」
灼「うーん・・・。穏乃自体がちょっと抜けてるとこもあるから、今までのにしてもうっかり自分で失くしてたって可能性も・・・」
玄「本当に何もなかったのかな・・・」
宥「わからないわ・・・。でも、動向には注意しておきましょう」
灼「そうだね。何かあってからじゃ遅いしね」
憧「今週のお友達料金」
穏乃「・・・何を渡せばいいの?」
憧「今日、しずのクラスでは体育があったわよね」
穏乃「うん、まあ・・・」
憧「汗かいたんじゃないの?」
穏乃「そりゃ少しは・・・」
憧「で、その汗はどう処理したわけ?」
穏乃「持ってたハンドタオルで拭いたりしたけど・・・」
憧「じゃあそのハンドタオルを貰おうかしら」
穏乃「え・・・?で、でも汚いよ?新しいの買うお金があるんだったら新しいの買えばいいじゃんか」
憧「二度言わせる気?あたしはそれでいいって言ってんのよ」
穏乃「・・・わかったよ」
玄「今日も穏乃ちゃんは憧ちゃんと一緒にお帰りですか」
憧「まあね」
穏乃「ごめんね、玄さん」
宥「気をつけて帰るのよ。最近は田舎でも何かと物騒って聞くから・・・」
穏乃「だいじょぶだいじょぶ!こう見えて私は山で鍛えてるから力持ちなんですよ!」
灼「ふふ、だったら安心だ。それじゃまた明日ね」
穏乃「はーい、またねー」
憧「ほら、早く行くわよ」
穏乃「そんな急がせるなよい憧」
灼「最近の穏乃、付き合いが悪くなったように感じない?」
宥「憧ちゃんと一緒によく帰ってるみたいだけど・・・」
玄「怪しいのです」
灼「怪しい?何が?」
玄「考えてもみるのです。憧ちゃんと穏乃ちゃん、穏乃ちゃんが苛められてるかもしれないって話をしたら、ピタッとその噂が消えました」
宥「偶然なんじゃ・・・」
玄「その日から穏乃ちゃんと憧ちゃんは今までよりもっと一緒に帰るようになったのです。今までは私達と一緒に帰ることの方が多かったのに」
灼「憧が穏乃の苛めに噛んでるって言いたいの?」
玄「関わってる可能性はあるのです」
宥「で、でも、友達を疑うのは・・・」
玄「何もなければないでいいのです。でも、何かあったらどうするんですかお姉ちゃん」
宥「・・・・・・・・・」
灼「・・・わかった。それじゃあ二人の後をつけてみよう」
宥「灼ちゃん!?」
玄「ナイスアイデアなのです。では早速」
宥「・・・わかったわ。それじゃあ私も一緒に行くわ。でも、あくまでもこっそりついていくだけだからね」
玄「かしこまり!」
汚職痔時間
灼「あれ・・・こっちは穏乃たちの家の方向じゃないよね?」
宥「バスに乗った・・・」
玄「追いかけましょう!こんなこともあろうかと車の用意があります!」
赤土「乗りな、三人とも」
灼「ハルちゃん・・・」
赤土「私も最近のあの二人の様子がおかしいと思ってたんだ」
宥「よろしくお願いします」
赤土「バスが止まった。それじゃあ私は向こうに車を停めて待ってるから行ってきな」
灼「うん。ハルちゃんまた」
玄「あっ、向こうに行きますのだ」
宥「少し距離を置いて追いかけよう・・・」
灼「ここは・・・」
宥「お洋服屋さん・・・?」
玄「様子を見ましょう」
憧「ほら、あんたの好きなハンドタオル買いなさいよ」
穏乃「で、でも、こんな高そうなとこ・・・」
憧「しずも知ってるでしょ、あたしが偏差値100の天才だって」
穏乃「それが何の関係があるんだよー」
憧「色々とミニ株とかで荒稼ぎしてるからお金には困ってないのよ。ハンドタオルがないまま帰ればお母さんが心配するでしょ?ほら」
穏乃「わかったよ、憧・・・」
灼「服を買うんじゃないのかな?」
宥「布きれを見てる・・・」
玄「怪しい・・・」
穏乃「その、新しいの買ってくれてありがとう・・・」
憧「気にしないで」
穏乃「じゃあ早く帰ろうよ」
憧「バスの時間までまだ時間があるわ。どこかその辺でお茶でもしていきましょ」
穏乃「でも・・・」
憧「しず、大会・・・」
穏乃「わかった!わかったってば!もう、憧のバカ・・・」
宥「次は喫茶店に入った・・・」
灼「どうする?」
玄「お姉ちゃん、私もケーキ食べたい」
宥「憧ちゃんたちがケーキ食べるって決まったわけじゃないでしょ?」
玄「でもケーキ・・・」
灼「中に偵察に行きましょう。席を離せばわからないですよ宥さん」
宥「もう・・・。じゃあ、1個だけだからね」
玄「わーい♪」
憧「好きなの頼んでいいわよ」
穏乃「うーん・・・じゃあ、ココアで」
憧「それだけでいいの?ほら、ケーキとかとセットにしなさいよ」
穏乃「でも、憧に悪いし・・・」
憧「じゃああたしが食べきれないくらいケーキ頼むからしずも手伝いなさいよ。それならいいでしょ」
穏乃「わかったよ。じゃあこのケーキとココアのセットで」
玄「わぁ~、すごい綺麗なケーキです!」
灼「見たところ普通にお茶してるだけだけど・・・」
宥「杞憂だったのかしら・・・」
玄「美味しいです!お姉ちゃんも食べますか?」
宥「玄ちゃんが一人で食べていいわよ」
玄「美味しい!美味しい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
赤土「で、どうだったんだい?」
玄「ケーキが美味しかったです!」
赤土「え・・・ああ、そうか。よかったな」
玄「はい!」
灼「結局二人は普通にお買い物して、お茶をして帰りました」
赤土「ふむ・・・」
宥「でも、穏乃ちゃん、どこか憧ちゃんに遠慮してるような感じもしました」
赤土「ただ楽しく二人でショッピング・・・ってわけじゃなかったと?」
宥「どこか違和感が・・・」
玄「ムシャムシャ」サクサク
灼「あれ、玄、何食べてるの?」
玄「帰る途中でお菓子を買いました。灼ちゃんも食べますか?」サクサク
灼「いや、私は・・・」
宥「玄ちゃん?晩御飯の前にお菓子はダメって言ってるでしょ・・・・?」
玄「 ッヒィ~」
赤土「ま、まあとにかく今日は帰ろう。暗くなる前にお前達を送らないとな」
寒胃殻御風呂時間
灼「おはよ・・・」
玄「朝練だなんて気合入ってるね」
宥「寒い・・・」
憧「遅かったじゃない」
灼「憧か。穏乃はどうしたの?」
憧「しずなら来ないわよ」
宥「えっ・・・?」
憧「今朝みんなを呼んだのは聞きたいことがあったからなんだ。わかるでしょ?」
灼「・・・・・・・・・」
宥「・・・・・・・・・」
玄「さっぱりわからないのです」
憧「そう、じゃあ聞くけど、クロ」
玄「何ですか憧ちゃん」
憧「昨日食べたケーキは美味しかった?あそこ、あたしのオススメの喫茶店だったんだけど」
玄「はい、美味しかったです!」
灼「バカ!玄・・・!」
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C|: : : |:ハ へ /::|: : :。.: : !
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玄「しまったのです・・・!」
宥「実は・・・」
憧「・・・ふーん、じゃあみんなはあたしがしずを苛めてると疑ってたわけだ」
灼「そういうわけじゃ・・・」
憧「どうだか」
玄「でも、穏乃ちゃんが心配だったのです」
憧「それで疑われる方の身にもなってみなさいよ」
宥「・・・じゃあ、憧ちゃんは穏乃ちゃんには何もしてないのね?」
憧「当たり前でしょ」
灼「じゃあ昨日穏乃の様子がおかしかったのは・・・」
憧「しずは学校帰りに買い食いとか寄り道するような子じゃないでしょ。だから罪悪感があったんじゃないの」
玄「なるほど・・・」
憧「とにかく、もう余計なことしないでよね」
宥「そうね。ごめんね、憧ちゃん」
灼「ごめん・・・」
玄「・・・・・・・・・」
憧「まあ、朝練なんていってみんなを集めたのはそれが言いたかっただけだから。じゃ」
宥「憧ちゃんには悪いことしたね」
灼「うん・・・。私たちの勘違いだったみたいだったね・・・」
玄「・・・・・・・・・」
灼「玄、さっきから黙ってるけどどうかし・・・嘘・・・!?」
宥「どうかしたの?」
灼「玄・・・立ったまま寝てる・・・」
宥「朝早かったから・・・」
憧「はぁ・・・、朝から嫌な気分に」なったわね・・・」
憧「でも・・・」ニセリ
憧「このしずの私物があれば気分も晴れやかになるってわけよ」スーッ… ハーッ…
憧「しずの匂いがする・・・。しずに包まれてる・・・」
憧「しずの靴下・・・しずのタオル・・・。でも、さすがに匂いが薄まってきたかも・・・」
憧「新しいのをしずから調達しないと・・・。体が求める・・・」
/ \
/ rデミ \ 穏乃という快楽を
/ `ー′ /でン \
| 、 .ゝ |
\ ヾニァ' /
穏乃「はぁ~、やっとお昼ご飯だよ」
憧「あれ、しず、今日のお弁当どうしたの?しずのお母さんがお料理失敗するなんて珍しいわね」
穏乃「失礼だな。今日はお母さんがいないから自分で作ったんだよ」
憧「え・・・それ、しずが作ったの・・・?」ゴクリ
穏乃「そうだけど、何・・・?」
憧「・・・そんな下手な料理食べたらお腹壊すわよ、しず」
穏乃「・・・そんな下手だったかな」
憧「まあね」
憧「ほら、これで売店で何か買ってきなさいよ。そのお弁当はあたしが食べてあげるからさ」
穏乃「えっ!?いいの・・・?これだけあったらアンパンだけじゃなく焼きそばパン、ゴールデンチョコパン、金パンも、何だって買えるよ・・・?」
憧「べ、別にあんたのためとかじゃなくて、そのお弁当が可哀想なだけなんだからね」
穏乃「じゃあ売店行ってくるからそこで待ってて」
憧「もう、しょうがないわね。先に食べてるから」
穏乃「わかったー」
憧「これが普段しずが使ってるお箸・・・」
憧「・・・・・・・・・」ペロッ
憧「!?」
憧「しずの味がする!・・・様な気がする・・・」ペロペロ
憧「うん、これこそしずって味ね」ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
穏乃「ただいまー・・・って、憧、何も食べてないじゃん」
憧「あ、あんたを待ってたのよ。まったく、来るのが早過ぎんのよ?」
穏乃「そりゃ、憧を待たせたから悪いから急いだんだよ。っていうか、早く来て怒られるって何なんだよ」
憧「知らない!ほら、早く食べるわよ」
穏乃「はいはい」
憧(ヤバイ・・・しずの味を堪能し過ぎた・・・。興奮し過ぎでクラクラする・・・)
穏乃「憧、どうしたの?大丈夫?顔赤いよ?」
憧「しずのお弁当のせいかな・・・。ちょっと具合が・・・」
穏乃「えっ・・・」
憧「保健室で休んでくる。先生にはよろしく言っといて、しず。それじゃ・・・」
穏乃「憧・・・」
憧(保健の授業が午後からあるからって、保健室にはあたし一人か・・・。ま、その方が気楽でいいんだけどね)
憧(さっきのしずの味を脳に焼き付けておかないと。しず・・・しず・・・)
ガラッ
穏乃「憧、いる・・・?」
憧「えっ、しず!?あんた、授業はどうしたの?」
穏乃「先生に言って休ませてもらった」
憧「休ませてもらったってあんた・・・」
穏乃「ごめん、憧・・・。私が慣れないお弁当なんて作ったばっかりに・・・」
憧「しず・・・」
憧「ま、全くよ。しずのせいであたしは授業だって・・・」
穏乃「憧・・・。まだ辛い?私、何でもするから・・・。だから・・・」
憧「・・・しょうがないわね。だったら一緒に寝なさいよ」
穏乃「えっ・・・?」
憧「ほら、あんたって体温高いでしょ?だ、だから・・・///」
穏乃「わかった・・・。それじゃ・・・」ゴソゴソ
憧(しずと一緒のベッド・・・///)
穏乃「憧と一緒に寝るなんて小学校以来かな?」
憧「う、うん。そうなるかな」
穏乃「前はあんなに仲が良かったのに・・・。憧、高校生になってから何があったんだよ・・・。私にばかり意地悪してさ・・・」
憧「・・・・・・・・・」
穏乃「あ、ごめん、今は憧、具合が悪いのに・・・」
憧「・・・・・・・・・」
憧「あ、あのね、しず、実は・・・!」
ガラッ
玄「お昼ご飯を食べ過ぎてお腹が痛いのです!保健の先生はいないのですか!?」キョロキョロ
憧『しず、隠れて』ヒソヒソ
穏乃『何でさ?』ヒソヒソ
憧『二人で一緒のベッドに入ってるなんて、変な想像されてもアレでしょ?ほら、布団にもぐって・・・』ヒソヒソ
穏乃『う、うん・・・///』
玄「困りましたね・・・。私はこんなにお腹が痛いのに・・・。やっぱりハムスター用のヒマワリを食べたのが原因でしょうか・・・・」
憧『何食べてんのよクロ!』ヒソヒソ
穏乃『そういえば玄さんの教室ではハムスターを飼ってるって聞いたことがあるよ』ヒソヒソ
玄「むむ、何か囁き声が・・・?誰かいるのですか?」
憧(ヤバ・・・)
玄「あのベッド、こんもりと盛り上がってます・・・。怪しい・・・」
憧「あ、あたしがいるのよ」
玄「その声は憧ちゃん。憧ちゃんも腹痛ですか?」
憧「ま、まあね」
玄「ふぅ~む・・・」ジロジロ
憧「な、何よ・・・」
玄「随分とお布団が膨らんでいますね・・・」
憧「その・・・食べすぎちゃったのよ・・・」
玄「ふ~む、なるほどなるほどなるほど」
穏乃『・・・・・・・・・』ドキドキ
玄「それなら納得なのです。それじゃあ私も空いてるベッドで寝るのです。おやすみなさい」
憧「ふぅ・・・」
穏乃『ど、どうすんだよ憧。これじゃ出て行けないよ』ヒソヒソ
憧『そんなこと言ったって・・・。クロがここから出て行かないんじゃ仕方ないでしょ。いいから布団の中に隠れてなさいよ』ヒソヒソ
玄「Zzz・・・」スヤスヤ
穏乃『じゃ、じゃあ玄さんが眠ったら教えてよ。寝てる隙に出てくから』ヒソヒソ
憧『・・・・・・わかった。でも、玄はギンギンに目が冴えてるみたいだから大人しくしてて』ヒソヒソ
穏乃『そ、そうなの?随分と大人しいみたいだけど・・・』ヒソヒソ
憧『い、今は本を読んでるみたい。ほら、保健室にただいるのも暇みたいだしね』ヒソヒソ
玄「Zzz・・・」スヤスヤ
穏乃『わかったよ、憧』ヒソヒソ
憧『・・・・・・・・・』ギューッ
穏乃『あ、憧・・・?何で抱きしめるんだよ・・・。その、恥ずかしいんだけど・・・///』
憧『く、クロに不審に思われないように密着して一人しかいないって思わせる必要があるのよ・・・///』ギューッ
穏乃『う、うん・・・///』ドキドキ
穏乃「あっ・・・///」
憧『ちょっ、何声出してんのよしず!』ヒソヒソ
穏乃『だ、だって憧が変なとこ触るから・・・』ヒソヒソ
憧『声出したらクロにバレるわよ?我慢してなさい!』ヒソヒソ
穏乃『くぅっ・・・で、でも・・・何するんだよ憧・・・///』
憧『ハァ・・・ハァ・・・。しず・・・しず・・・』
休み時間
宥「玄ちゃんが食べすぎで保健室に行ったって聞いたから来てみたけど・・・」
灼「ええ。なんでも、ヒマワリの種を食べてたとか」
宥「もう、変なの食べちゃダメって普段から言ってるのに・・・」
ベッド「モゾモゾ・・・」
灼「宥さん、あのベッドじゃないですか?」
宥「玄ちゃん、何で布団に隠れてるの?」バッ
憧「あ・・・///」
穏乃「キャーッ///」
灼「あ・・・ご、ごめん///」
宥「あ、その・・・///」
玄「ムニャムニャ・・・どうかしたのですか?・・・これは・・・!?」
宥「は、早く二人とも服を着て・・・///」
灼「そ、そうだよ!他に人が来たら大変だから・・・///」
穏乃「う、うん」イソイソ
憧「・・・///」イソイソ
玄「何だ、二人は一緒に寝てたんですか。じゃあ仲良しさんだったんですね」
憧「うぅ・・・///」
玄「穏乃ちゃんが苛められてなくて良かったのです。めでたしめでたしなのです」
穏乃「う、うん・・・///」
完
今日、まだラテールしてないからしないと
みんなもしなイカ、ときめきファンタジーラテール
一人目のお母さんは亡くなったけど、今旅館で働いてるおばさんが新しいお母さんなのかと思ってたわさ
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