憧「よーく目を凝らすとリボンのところにキスマーク…」
憧「誰のよ!」
ドン!
憧「灼、ハルエがいないから気が立ってんのかな…」
憧(先ず考えられるのは、決勝卓の3人)
憧(鶴田姫子はないとして…)
憧(大星淡はあるかもしれない…)
憧(ちょっと、小悪魔っぽいし)
淡『愛よ』
憧(でも高1だし、子供っぽいし…)
憧(なにより、もっと大胆なことをしそう)
憧(怪しいのは清水谷竜華かな)
憧(この人なら…)
竜華『うちらの分まで、頑張ってな』チュ
憧(ありうるよね…)
憧「もしもし」
セーラ「おう、何や?」
憧「清水谷さんのことなんだけどさ……」
セーラ「なるほどなるほど…」
セーラ「なんやって?口紅もっとるのは私だけ?膝のケアをしてるのは見た?」
セーラ「…ということらしいで」
セーラ「ちょっ、浩子やめや!」
憧「どうしたの?」
セーラ「いや、なんでも…ちがうって言っとるやろ!」
憧(大変そうね…)
憧「あたし、もう切るね」
セーラ「おう!」
憧「あんたも大概、鈍感よね…」
セーラ「そうか?意外と分かっとるもんやで?」
セーラ「またな!」
憧(しずも、そうなのかな…)
穏乃「あれ、誰に電話してたの?」
憧「お風呂あがったの?いや、大したことじゃないんだけど…」
憧(悶々としてるより聞いたほうがいいか…)
憧「そんなことより…これ、誰のよ!」
穏乃「憧のでしょ?」
憧「そっちじゃなくて、このキスマークよ!」
穏乃「うーん…宥さんのじゃないかな?」
憧「宥姉の?」
穏乃「ほら、憧が宥さんに抱きついたときだよ」
憧「ああ、あの時ね…」
憧「って、見てたの!?」
穏乃「別に、見たくて見たわけじゃないよ!」
穏乃「あーあ…私も宥さんみたいに色気がほしいなー」
憧(もしかして嫉妬してるの?)
憧「しず、ドラッグストア行かない?」
穏乃「もう遅いよ、赤土さんも寝ろって言ってたじゃん」
憧「いいからいいから、昨日だって行けなかったし」
穏乃「うーん、仕方ないなー」
明華「これ、うちの母の企業の製品なんですよ」
ハオ「へえ、一つ買っていきますね」
ネリー「えー、こっちの方が安いよ?」
智葉「お前はそればっかだな…」
ダヴァン「ラーメン、買いだめしておきマス」
智葉「お前もそればっかだな…」
穏乃「えっ、これって口紅?」
憧「そうだよ、どれにしよっか」
穏乃「えー、でも憧はともかく私には…」
憧「そんなこと言わないでさ」
穏乃「でもなー…」
憧「あんまり濃いのもなんだよねー」
穏乃「これなんてどう?」
憧「ああ、いいじゃん」
憧「しず、一本ずつ買ってかない?」
穏乃「憧とおそろいか…」
憧「嫌?」
穏乃「ううん、買ってくよ」
憧「そう、よかった」
穏乃「あっ、でも財布持ってきてない!」
憧「はあ…奢ったげるよ」
穏乃「えっ、でも…」
憧「いいの、気にしないで」
穏乃「ありがと、憧」
はやり「はやっ、晴絵ちゃんのところの!」
良子「グーテンモルゲン」
憧(今、夜じゃん…)
穏乃「おはようございます!」
憧(あんたもかい…)
はやり「さっきまで晴絵ちゃんと居たんだけどねー」
良子「もう遅いですし、早く帰った方がいいんじゃないですか?」
憧「ハルエと!?」
穏乃「大変だ、早く帰ろう!」
憧「あっ、待ちなさいよ!」
穏乃「さようならー!」
良子「行ってしまいましたね…」
良子「それじゃあ、私たちも行きましょうか」
はやり「そうだね」
穏乃「やっぱり私には似合わないよ…」
憧「そんなことないって」
憧「まあ、あたしほどじゃないけどさ」
穏乃「むー…」
憧「そろそろ着替えて寝ないとね」
穏乃「そうだね」ジー
チュッ
穏乃「えっ?」
憧「ふふっ、キスしちゃった」
チュッチュッ
憧「えっ?」
穏乃「倍返しだよ!」
憧「それなら役満で返すまで」
穏乃「こっちはダブル役満だ!」
穏乃「ああもう…体中、憧のキスマークだらけだよ」
憧「それはお互い様でしょ」
穏乃「へへっ、憧にマーキングしちゃったもんねー」
憧「しず、自分がなに言ってるのか分かってるの?」
穏乃「もちろん!」
憧「そっか、嬉しいな…」
穏乃「私もだよ、憧」
晴絵「おーい、副将戦も終ったし着替えなよ」
穏乃「えっ?」
晴絵「おいおい、ジャージで行くつもりだったのか?」
穏乃「どうする、憧…」
穏乃「キスマークまだ消えてないよ…」
憧「どうもこうも、着替えるしかないよ」
憧「幸い、皆テレビ観てるし今のうち」
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