メリー「わたし…メリーさん…」(20)

メリー「今、あなたの…」

男「…」カタカタ


メリー「うしろに居るのおおお!!!」バッ


男「…」カタカタ

メリー「…あれ?」

メリー「ち、ちょっと!」

男「…」カタカタ 

メリー「ああもう…イヤホンぶちぬいてやろうかしら…!!」イライラ

男「…よしっ」タ-ンッ

メリー「ひっひゃああっ!?」ビクウッ

男「…ん?」クル

メリー「…(危ない…見つかるところだった…)」ホッ

メリー「(って、なんで隠れてるのよ私!今飛び出して殺せば…)」

男「さって、寝るとしますか」

メリー「(あーもーペースが乱れるー!)」

男「…」…ス-……ス-…

メリー「…ところでさっきは何で画面と睨めっこしてたのかしら…」

メリー「どうせ殺してやるし見ても良いわよね」ピッ ウウン


メリー「…あれ?メモ帳を使った跡に…掲示板?」



30分後


メリー「台本みたいなものの投稿サイトなのね」カチッ

メリー「へえ…反応が貰えるんだ…あっこの話面白い」カチカチ

メリー「…はっ!いけない…見入っちゃった…」

メリー「そう言えばメモ帳…もしかして」カチッ

メリー「…やっぱり。台本だ」


メリー「女の子と男の子がイチャイチャ…気持ち悪い…」カチカチ

メリー「でも、これってつまり男の趣味なのかしら…ふーん…こういうのが好みなんだぁ…」

メリー「……」



メリー「違う!私はメリーさん!あなたのうしろをサクッとやるのが仕事なの!!」

メリー「…じゃあ、恨みを晴らさせていただこうかしら」ス…

男「…」ス-…


ヒュ…ッ!


メリー「…………」

メリー「…いや、起きている所をやらなきゃ気が済まないわ…また来るから覚えてなさいよ…」


メリー「…覚えてないなんて、…分かってるわよ」ギロ


スウウウッ…

翌日


メリー「私メリーさん…今あなたのうしろに」


メリー「居るの」ヌッ

男「…」カチカチ

メリー「だぁーもぉー!また!?」

男「ううん…煮詰まってんな…」カチカチ

メリー「ああそう!!そんなにそのゴミ文が好きなのね!!」

メリー「そんなっ!気持ち悪いっ!もーそーがっ!」

男「…」カチカチ

メリー「ぜぇー…ぜぇー……」

男「…」カチカチッ カチッ

メリー「…あれ、投稿してるんだ」チラ

男「…はあ……」カチ

メリー「…反応が全然ないわね…あれ?」


メリー「この物語、何か見覚えが…」



メリー「!!昔私で遊んでた時のお芝居にそっくり…!!?」

男「…」カチカチ

メリー「いや、まさか。そんなはず、ない」

メリー「もう駄目、苦しい…早く、こロ…ス……」スウウウ…


男「…」ウツラウツラ…


パタッ


メリー「…え?」

男「」

メリー「!?どっどうしたのよ!?」アタフタ

男「」


メリー「…寝てる……」


メリー「…」

メリー「…ばっかじゃないの、こんな夜更けまで書いてるなんて」

メリー「思えば昔からそう。あんたはぐっすり寝ちゃって、ママから毛布をかけてもらってたわ」

メリー「今すぐ殺したいのは山々だけど…」

スッ…

男「」パサ…


メリー「…風邪を引いたら、私を幻覚と思っちゃうかもしれないからよ」


スウウウ…

翌朝















男「書 き 溜 め が ぁ ァァアアアアアァァァ!!!!!」




………





男「…」カタカタ


メリー「…私メリーさん、今あなたの…」

男「…え…」クルリ

メリー「っ!?(い、イヤホンしてないっ!?)」

男「うわあああっ!だ、誰!?」ガタッ

メリー「…ッ!!そうね、忘れているわよねッ!!」ギリッ

男「………ア…あれ…ま、まさか」


男「メリー…ちゃん……?」


メリー「……………………?!」

…………

幼男「メリーちゃん、今日はおままごとしよー!」

メリー「」

幼男「えっへへ~」

………………



メリー「…………」

メリー「………あ」ジワ…

メリー「あ、ああっ………あああ……」


メリー「うわああああああん!さびじがっだよおおおおおおおっ!!!!」ギュウウウウウ


男「っ!!?」ダキッ

男「えっ!?や、やっぱり本当にメリーちゃん…!?見た目でピンと来たけど…」

メリー「あぁあんっ!男おぉぉ!!えぐっ、えぐうっ」

男「…ど、どうして…」

メリー「会いたかったよぉ…ぐすぅ…忘れられたと…おもっ、ひくっ」

男「ま、まさか殺しに!?」

メリー「も…いいのっ!ごめんなさっ、ごめんなさいっ!!」

男「そっか……ごめん、多分物置に行ってから捨てちゃったのか…」

メリー「ううぅ…ばか…ばかあぁ…っ!!」

男「本当に化けて出るなんて…」

メリー「あ、あんたがっ!あんたがっ…」

男「…本当に、ごめんね…ずっと一人にさせて」ナデナデ

メリー「くすん…ひっく…」

男「ずっと心残りだったけど、良かった…」

メリー「もうや………離れたく、ない…」ギュッ

男「…もちろん」

メリー「…」


メリー「………ただいま」


男「…おかえり」




おしまい

ShortshortStory

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月03日 (月) 13:22:24   ID: KBBPovuC

良い話だなー( ´∀`)

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom