モバP「ぱ、パパだよー」 仁奈「Pがパパでごぜーますか?」 (126)

美優「ま、ママだよー?」

P「!?」

仁奈「美優さんがママでごぜーますか?」

P「美優さん…?」

美優「きゃ、きゃは……」

P「えぇー…」

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P「最近、仁奈がお父様と会えていないらしく」

まゆ「はい」

P「寂しそうにしている姿が見受けられたので」

凛「うん」

P「せめて俺に甘えてもらおうと」

早苗「うんうん」

P「父親の代わりでもしようと思って」

美波「はい」

P「ちょっと頑張った結果がこれだよ」

仁奈「パパ―」キャッキャ

美優「ぱ、パパー…」エヘヘ

P「何故……」

輝子「………お、おめでとう?」フヒ

P「えぇ……」

P「どういうつもりですか美優さん」

美優「え、えっと……」

美優「……あっ。甘えるならパパだけじゃなくてママもいると思うんです」

P「今『あっ』って言いましたよね。たった今思いつきましたよねそれ」

美優「きゃ、きゃは……」

P「いつまでもそれで許されると思ったら大間違いですよ」

美優「が、がおー……」

P「……仕方ないですね」

美波「えぇー」

P「文句あるのか畜生」

美波「が、がおー」

P「可愛い」

美波「……ねぇ仁奈ちゃん? ママもう一人欲しくない?」

仁奈「ママが二人でごぜーますか?」

P「えぇー」

美波「きゃ、きゃは……」

P「……むしろ愛人がいい」

美波「!?」

仁奈「パパには愛人いないでごぜーますか?」
パパ「!?」

文香「おはようございます…」

P「ああ、文香おはよう」

仁奈「パパー」キャッキャ

美優「あ、あなた…」エヘヘ

美波「Pさん…」テレテレ

文香「な、なんですかこの状況…」

仁奈「Pは仁奈のパパになったでごぜーますよ!」

文香「……パパ、ですか」

美優「わ、私はママに……」

文香「は、はぁ……」

美波「私は愛人に……」

文香「愛人!?」

P「あー……ごっこ遊びだから、深く考えないでいいぞ文香」

文香「はぁ、そうですか……」

文香「…………」

文香「………あの」

P「ん?」

文香「娘枠と愛人枠、どちらに入れば……」

P「えぇー……」

文香「じゃあ、美優さんの妹としてPさんの義理の妹という感じで……」 

P「何その爛れそうな関係」

美波「ああ、美優さんとの間に冷めた雰囲気が漂い始めて……」

美優「そこに文香ちゃんがするりと入りこんで……」

文香「『Pさん………優しく、してください』……みたいな」

P「………採用」

文香「え、えぇー……」カアア

文香「…………優しく、してくれますか?」

P「マッサージくらいなら……」

仁奈「仁奈もマッサージするでごぜーますよ!」

文香「ふふ……ありがとう仁奈ちゃん」

P「娘と妻と愛人と義理の妹ができたんだけどどうすればいいのこれ」

凛「私に聞くの?」

P「クールな渋谷ならクールな答えを用意してくれるかと」

凛「ならまゆに聞いたらキュートな答えが返ってくるの?」

P「せやな」

まゆ「無茶振りですよぉ……」

P「可愛い佐久間が見たいんだよー」

まゆ「私のPさんにお願いされたら考えなくもないですけどぉ……」

P「だよね……」

凛「とりあえず幸せにしてあげたらいいよ」

P「ああうん、頑張るよ。……星もそう思う?」

輝子「ふぁ、ふぁいと……」フヒ

P「ありがと。早苗さんも何かあります?」

早苗「ごっこ遊びにまでとやかく言うつもりはないけど……」

P「けど?」

早苗「なんか、そんな家族家族されてるの見たら、辛くなってきた……」

P「ああ……」

早苗「お母さんがうるさいのよ、早く結婚しろって……」

P「……今度早苗さんのプロデューサーに言っておきますよ、色々」

早苗「………ありがと」

仁奈「プロデュ……パパ―」

P「おおう、プロデューサー呼びでもいいからな。どした仁奈」

仁奈「仁奈、兄弟がほしーでごぜーます!」

P「ああ、一人は寂しいよな……」

美優「!」

美波「!」

文香「!」

美優「に、仁奈ちゃん、一年くらい待てる?」

美波「仮眠室空いてるかな……!」

文香「Pさん、一緒に私の古本屋へ来てください……!」

P「落ち着けファミリー……あー、どうしたもんかな……」

小梅「お、おはようございます……」ペコリ

P「天使が来たな……」

小梅「てん、し? プロデューサー、今日は天使さんいないよ?」

P「天使まで見えるのかすごいな……なぁ小梅」

小梅「は、はい」

P「妹と姉どっちがほしい?」

小梅「い、妹、かな………」

P「じゃあそういうことで」

仁奈「おねえさまー!」ダキッ

小梅「に、仁奈ちゃん……?」ダキツカレ

P「ああ、おねえさま呼びなんだ………小梅、俺がパパな」

小梅「!?」

美優「ママです」

小梅「!?」

美波「愛人です」

小梅「!?」

文香「義理の妹です」

小梅「!?」

小梅「そ、そっかぁ……ごっこ遊び、ですか……」

P「そうだぞ小梅ー。今は俺の娘だぞ小梅ー」ナデナデ

小梅「え、えへへ……ぱ、パパ―」ナデラレ

P「よしよし」ナデナデ

美優「家族増えましたねー」ナデナデ

仁奈「増えたでごぜーますねー」ナデラレ

美波「美優さんが産んだんですよ」クスリ

美優「こんなにかわいい子が産まれるなんて……ふふ」

文香「もしかしたらPさんの子供じゃないかもしれませんね」

美波「あぁ、冷たいPさんに愛想をつかした美優さんが他の男と……」

文香「許されぬ関係に恋心はさらに燃え上がって……」

美波「長い間育てさせた挙句、バレたら子供を盾にとって逆ギレして……」

美優「そ、そんな悪女じゃないわよ私……」

美波「でも美優さんには、そんなオーラがありますよね」

文香「相手を惑わすような……」

美優「もー、二人とも………」


小梅「………あ、プロデューサー」

P「どした?」

小梅「………お、親子なら、一緒にお風呂入っても問題ない、ってあの子が……」

P「やだあの子すごい」

美優「!?」

美波「!?」

文香「!?」

仁奈「小梅おねえさまー」ダキツキ

小梅「え、えへへ………仁奈ちゃんかわいい」ナデナデ

P「天使やでぇ……天使が二人おるでぇ……」

美優「私たちの子ですよ」クス

P「そうですね。……髪の色はあれですね、染めてるんですね」

美波「この年で染めてるなんて……教育がなってないです」

P「美優さん………」

美優「わ、私のせいなんですか!?」

P「俺仕事で忙しいし……」

美優「せ、専業主婦設定なんだ………い、いいなぁ」

P「いいですか?」

美優「『おかえりなさい、あなた』って言うの、夢でしたから……」

文香「格好は?」

美優「え、エプロンで……」

P「おお……いい……」

美優「え、えへ……」テレテレ

美波「PさんPさん」

P「なによ」

美波「………私なら、裸エプロンですけど」

P「…………週一で行かなきゃ」

美波「じょ、冗談ですよ?」

P「そっかぁ………」

美波「露骨に残念そう……」

P「文香は一緒に住んでるのかな」

文香「どうしましょう……」

美波「一緒に住んでた方が隙を突きやすそうですけど……」

P「やだ美波ったら悪い子」

美優「私が保護者会とかで出てる間に家では……」

文香「『駄目ですPさん……でも、やめないで……』……とかですか?」

P「文香はどこからそんな知識を取り込んでるの」

文香「ほ、本は色んな事を教えてくれますから……」

P「ああ、なるほど……源氏物語とかエロスの塊だもんな……」

文香「じゃあ、一緒に住みますね……」

美波「いいなぁ一緒に住んで……私も一緒に住みたいなぁ」

P「愛人と一緒に住むって聞いたことないんだけど」

美波「でもあれですよね、たまに私の家で会うこの隠れ家感がいいんですよね」

P「美波は美波でどこから引っ張ってくるのその知識」

P「まあでも、色々危なっかしい発言がいくつか出たけど」

P「所詮はおままごと。そろそろ現実に戻らないと」

P「仕事もしなきゃいけないしね」

美優「……なんだか寂しいですね」

P「仁奈を寂しがらせないためのものだったのになんで美優さんまで寂しがってるんですか」

美優「だ、だって……」

仁奈「またやればいいでごぜーますよ!」

美優「え?」

美波「そうですよ美優さん。おままごとなんですから、時間があればいつでもできますよ!」

美優「美波ちゃん……」

文香「私も、姉さんって呼んでみたいです……」

美優「文香ちゃん……」

小梅「一緒にご飯食べたいな、えっと……ま、ママ……」

美優「小梅ちゃん………!」ダキッ

小梅「ママっ」ダキッ

仁奈「ママ―」ダキッ

P「はは、仲良きことはいいことかな。………さて、仕事しご」prrrr

P「はいシンデレラガールズ事務所のP……ああ、その節はどうも。え? 三船にドラマの主演を?」prrr

P「はいシンデレ……美波に愛人役を?」

P「ちょうどいい具合に美優さんたちにドラマの役が来た」

P「これ幸いとばかりに美優さんが演技力向上のために同じようなシチュエーションでの生活をしたいと言った」

P「仁奈もそうだが、美優さんもまた人恋しさに苦しんでいたらしい」

P「他の皆がそれに同調するので、仕方なく承認した」

P「……一応、合宿という名目ではあるが」

P「しかし…………」



P「……………」

美優「あ、あなた……あーん」




P「…………」

仁奈「パパ―お風呂入るでごぜーますよー!」

小梅「お風呂……入ろ……?」




P「……………」

文香「Pさん……まだ、着替え中なんですけど……」




P「…………」

美波「ま、待ちきれなくて、来ちゃいました………えへ」



P「………色々と、耐えられる気がしないんですけど」

ちひろ「いや知りませんよ」


終わり

P「…………」

文香「………」ペラ

P「………」

文香「………」

P「………」スッ

文香「…………?」

P「…………」

文香「…………」

P「…………」ナデ

文香「っ……………」

P「……………」ピタッ

文香「! ………………」ショボン

P「……………」ナデ

文香「!! ……………♪」

P「………………」ナデナデ

文香「……………」スリスリ

P「!?」バッ

文香「っ!?」バッ

P「…………………」

文香「……………」カアア

P「……………」ナデ

文香「……………」

P「………………」ダキッ

文香「!?」バッ

P「っ……………すまん」

文香「い、いえ…………」

P「……………」

文香「……………」

P・文香(い、居づらい…………)


合宿・義理の妹編

P「…………」

文香「………」ペラ

P「………」

文香「………」

P「………」スッ

文香「…………?」

P「…………」

文香「…………」

P「…………」ナデ

文香「っ……………」

P「……………」ピタッ

文香「! ………………」ショボン

P「……………」ナデ

文香「!! ……………♪」

P「………………」ナデナデ

文香「……………」スリスリ

P「!?」バッ

文香「っ!?」バッ

P「…………………」

文香「……………」カアア

P「……………」ナデ

文香「……………」

P「………………」ダキッ

文香「!?」バッ

P「っ……………すまん」

文香「い、いえ…………」

P「……………」

文香「……………」

P・文香(い、居づらい…………)


合宿・義理の妹編

P(いよいよ合宿が始まった)

P(始まったわけではあるが、さほど生活に支障はなかった)

P(仁奈や小梅とはたまに二人で泊まりのロケに出ていたからほとんど問題はない)

P(美波は歩くエックスだけど別居だし、もはや休日にちょっと遊びに行くノリなのでそこまで問題はない)

P(美優さんは………もう大人だし分別もあるから、お互い配慮しあって生活してる)

P(現在一番の問題と言えば………)

P「……………なあ、文香」

文香「はい?」

P「その………読書、楽しいか?」

文香「はい………趣味ですから……」

P「そうか……」

文香「はい……」

P「…………」

文香「…………」

P(同居かつまだ成人していない文香との距離感が、未だ掴めないでいることだろう)

P(今もこうして二人並んでソファーに座っているんだけど……)

文香「…………」ペラ...

P(文香は本の世界に入り込んだまま帰ってこない)

P(さっきみたいに話しかけても会話が続かない)

P(営業に向かう車内でも似たようなものだから、この空気に慣れていないわけではないけど)

P(あくまでこれは合宿、演技力向上のための共同生活だから)

P(義理の妹という何とも危なっかしい立場の相手として文香を扱わなければならない)

P(文香もその辺りのことを考えてこの微妙な空気を醸し出しているのだろうか)

P(いやいや、これいつもの距離感じゃないだろ)

P(もう少しこう、ひりひりした感じにしないと駄目だろ)

P(こんな、こんな………)

文香「うん……………」...スリ

P(中学生カップルみたいな距離感は間違ってるよね多分)

ミス:いつもの距離感じゃないだろ→いつもの距離感だろ

P「えっと…………文香」

文香「はい?」

P「ちょっと言いにくいんだけど、さ……」

文香「はい………」

P(きょとんとしている文香。長い前髪からのぞく大きな瞳がとても綺麗だ)

P(初めて前髪を上げさせてもらった時は、少し感動したものだ)

P(まっすぐにこちらを見つめてくれたことに、涙さえこぼしかけた)

P(あの人見知りがよくもここまで、と嬉しく思ったものだ)

P(自分から人見知りを公言していた彼女が、こんな……)

文香「………あの、Pさん」

P「あ、ああ………何?」

文香「その………もう少しだけそちらに寄ってもいいですか?」

P「こっちに? え、でもこれ以上寄ったら肩とか……」

文香「駄目………ですか?」

P「い、いや………」

文香「なら…………寄り、ますね?」

P「う、うん………」

文香「ん……………」スリ...

P「……………」

P(こんなにも、心を許してくれている)

P(こんなにも、信頼してくれている)

P(ワタシハ、マン、ゾク、ダ………)

P「いやいやいやいや」ブンブン

文香「?」

P「やっぱり駄目だよこれじゃあ」

文香「そ、そうですか?」

P「だって義理の妹だよ? 義理の家族とはいえほぼ赤の他人だよ?」

文香「は、はぁ………」

P「しかも俺今妻も子供もいるんだよ? 世帯主だよ?」

文香「綺麗な奥さんですよね。子供もかわいいですし」

P「あ、どうも………いやいやそうじゃなくて」

文香「家族を持っている相手に、しかも姉の夫に好意を寄せるのだから、もっと緊張感が必要……そう言いたいんですよね」

P「そ、そうそう! …………なんで分かってるの文香」

文香「私も、19ですから………」ニコ

P「………それもそっか」

P(なに今の色気のある笑顔)

P「そういうわけで、今の中学生カップルじみたほんわか照れ臭空間は早々に抜け出したいんだけど」

文香「はぁ………中学生カップルですか……」

P「そういえば文香はいつ彼氏できた?」

文香「………人見知り、でしたので」

P「ごめん………」

文香「いえ…………」

文香「そういう経験はないので、いまいち実感が湧かなかったんですが……」

文香「そう………ですか。今みたいなのが、カップルの振る舞いなんですね……」

文香「…………ふふ、幸せです」ニコ

P「……………そ、そっかぁ」

文香「はい…………」

P「………………」

文香「……………」

P「………も、もう少しこうしていようか」

文香「い、いいんですか?」

P「ま、まあ、まだ美優さんたち帰ってくるまでだいぶ時間あるし………」

文香「そう、ですか……………」

P「うん…………」

文香「……………」

P「……………」

文香「……………」スリ...

P「…………」ナデ

美優「ただいま帰りましたー……え?」

P「お、おかえりなさい……」

美優「……………」ジー

P「…………」ダラダラ

文香「スー……スー……」zzz...

美優「……………」ジー

P(まさか、三時間もあのままのんびりしてしまうとは思わなかったな………)

P(途中からは文香が俺の肩に頭を預けたまま寝てしまって動けなくなったのもあるけど……)

美優「文香ちゃんとソファーで肩を寄せて座って…………これ、ドラマとかだったら終わりですよね」

P「まあ、妹との親密な関係がばれたわけですからね……」

美優「なら、ペナルティ1ですね」ホホムニー

P「ペナルティ?」ムニラレー

美優「はい。………その方が演技のための緊張感も増すでしょうし」

P「なるほど………」

美優「というわけで覚悟しておいてくださいね、Pさん」

P「俺?」

美優「文香ちゃんに押しつけるんですか?」

P「え、いや、演技力向上のためなら俺じゃなくて文香たちがペナルティを負った方がいいのでは……」

美優「いえ……この方が効きますよ、きっと」ニコ

P「は、はぁ……………」

P「というわけで、文香と美波には役柄として緊張感を持ってもらうためにもペナルティを課そうと思うんだけど」モグモグ

仁奈「ぺなるてぃー……でごぜーますか?」モグモグ

小梅「仁奈ちゃん、お口ケチャップ付いてるよ」フキフキ

P「簡単に言うとおしおきだね。役としてしてはいけないことをしたらアウト」

美波「たとえば?」モグモグ

P「まあ、美優さんに現場を抑えられたらアウト。許されぬ恋をしているという自覚を持つためだよ」

美波「なるほど……より一層役に入り込めますね」

P「そう言ってもらえると嬉しいよ」

美波「ちなみに、どんなお仕置きをしてくれるんですか?」ワクワク

P「え、何。美波、マゾだっけ」

美波「Pさんがサドならそれでいいですよ?」

P「えぇー………まあ、美波や文香にお仕置きはないんだ」

美波「え?」

文香「美波さん、あれ……」ス...

美波「『あれ』? 美優さん?」


美優「Pさん、今度はスパゲティ食べさせてください」

P「あ、はい。あーん………」

美優「あーん……美味しいです」ニコ

P「なんですかそのナルシスト」

美優「Pさんが食べさせてくれたからですよ」ニコニコ

P「そ、そうですか………」


美波「…………なんですかそれ」

P「おしおきだって。………何故か二人がへますると俺がお仕置きを受けるという謎システムだよ」

美波「そ、その『あーん』がおしおきなんですか?」

P「正直美優さんに『あーん』することをおしおきとはとても思えないけど、役柄上の被害者がそれでいいって言うから……」

美波「美優さん………」ジトー

文香「ずるいです………」ジトー

美優「や、役の緊張感のためだから!」アセアセ

小梅「大人げない、ってあの子が………」

美優「うう………に、仁奈ちゃん!」ダキッ

仁奈「美優おね……美優おかーさま、元気出してくだせー!」ニパー

P「まあそういうわけだから………こう、自分の役の自覚を持ってやってください」

美波「はい…………」

美波「…………ところで文香ちゃん」ヒソヒソ

文香「はい、なんでしょう」ヒソヒソ

美波「今日は、どういう現場を抑えられたんですか?」ヒソヒソ

文香「えっと…………ソファーで、肩に頭を預けて寝ているところを………」カアア

美波「わぁ健全………」ヒソヒソ

文香「け、健全ですか?」ヒソヒソ

美波「もっとこう……ベッドの上、とか?」ヒソヒソ

文香「ま、まだ合宿始まって二日目ですよ!?」ワタワタ

美波「まだ、ということは………文香ちゃん」ヒソヒソ

文香「あ……………」カアア

美波「………頑張りましょうね、お互い」ヒソヒソ

文香「…………はい」コクン


小梅「パパ………あーん」

P「ああ、ありがとう小梅。あーん」

小梅「え、えへへ………間接、キス……しちゃった」

P「はは、小梅はおませさんだなぁ」

美優・文香・美波「「「!!」」」

美波「Pさん! んー!」

P「何それ美波、プチトマトくわえてこっち向かれても困るよ」

美波「んうん(どうぞ)!」

P「えぇー……あ、じゃあはい」

仁奈「いただくでごぜーますよー!」パクッ

美波「…………いけずです」

P「それ違う事務所の専売特許だから」

美波「…………イケずです」

P「いや微妙に発音変えられても………」

美優「だ、ダメですよ美波ちゃん! 私の夫なんですから!」

美波「いいじゃないですか今日くらい! こうして一緒に夕飯食べてるんですから、無礼講ですよ!」

美優「た、確かに愛人と食卓囲んでるなんて認められはしないけど!」

仁奈「みんなでご飯、うれしーでごぜーます!」

小梅「一緒……楽しい……」

ギャーギャー

P「も、もう夜なのに元気だなぁ……」

文香「あ、あの、Pさん……」

P「ん、何? 文香」

文香「あ、あーん………」

P「え………」

文香「い、今なら美優さんは見てませんから………」ヒソ

P「そ、そっか………じゃあ、大丈夫だね」

文香「はい………あーん」

P「あむ…………」モグ

文香「どう……ですか?」

P「………おいしいよ。文香が食べさせてくれたから」

文香「そ、そうですか………」

P「うん………」

文香「……………あ、Pさん」

P「なに?」

文香「口に、ケチャップついてます………取り、ますね……」

P「と、取るのにティッシュもなしで近づいてくるのはなんっ……」

文香「ん…………取れました」

P「ふ、文香……………」

文香「ご、ごちそうさまでした!」ガタッ

文香「へ、部屋で本読んでますね!」タタッ

美優「ふ、文香ちゃん? ………お口に合わなかったのかしら」

美波「そんなことはないと思うんですけど………あれ、Pさん?」

P「な、なに?」

美波「顔真っ赤ですけど………何かありました?」

P「な、何も………食べ過ぎたんじゃないかな。美優さんの料理、美味しいから……」

美優「そ、そうですか………」テレテレ

美波「むー………今度は私がご馳走しますね」

P「あ、ありがと………」

P(…………参った)

P(文香………はまり役だわ………)


文香「うう…………やっちゃった…………」

文香「でも…………」

文香(Pさん………ちょっと嬉しそうだったな………)

文香(私でも、チャンスはあるのかな………)

文香(Pさん………)ドキドキ

トントン

文香「? はい………」ガチャ

P「こ、こんばんうさみん……」

文香「こんばん、うさみん………」ペコ

P「え、えっと…………」

文香「はい…………」

P「その…………さっきの、ことなんだけど」

文香「! ………はい」

P「……………よかった、と思うよ」

文香「え?」

P「え、演技として! 演技として、ね! 義理の妹としての隠密な感じが出ててよかったって話!」

文香「は、はぁ…………」

P「それだけだから! それだけ言いに来ただけだから! うん、それだけ!」

文香「そ、そうですか………でも、嬉しいです」

P「えぇ?」

文香「よかった、って、Pさんに褒めてもらえて……」

P「………………」

文香「………Pさん。今も、この部屋には私とPさん、二人きり、ですけど………」

P「そ、そうだね………」

文香「姉の夫に思いを寄せる妹として、することは決まってます、よね?」

P「え、えっと…………」

文香「大丈夫です。…………キス、だけですから」

文香「Pさん…………」

文香「好き………です…………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Pさん? 

また、二人きりになってしまいましたね。

美優さんたちは……買い物ですか。

仕方ありませんよね、Pさんは平日毎日仕事で忙しいですし。

休日ぐらい、家でゆっくりしたいですよね。

えっと……………。

ソファ、一緒に座りますか?

少しでも近くにいたいですし、それに………。

ん…………。

………ここなら、すぐにキスできますから。

ね…………Pさん。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

P「文香が隠れた触れ合いに快感を覚え始めてるんですけどどうしましょう」

ちひろ「いや知りませんよ」


合宿・義理の妹編 終わり



P「しかもやってることは結局中学生カップルからあまり進展ないような」

ちひろ「知りませんって」

ピンポーン

美波「はーい♪」

P「おじゃま、します………」

美波「ふふ、いらっしゃいませ、Pさん」ギュッ

P「そ、そんな急に抱きついてくるの?」

美波「一週間に一回しか会えませんから♪」

P「一応営業には一緒に行ってるんだけ……ああうんごめん、そういう設定だったね」

美波「はい! あ、Pさん!」

P「なに?」

美波「美波とラクロスし」

P「言わせないよ?」

美波「えぇ~」


合宿・愛人編

美波「今ご飯温めますからソファでゆっくりしておいてください♪」

P「うん、ありがと」

美波「いえ! ……大好きな、あなたのためですから」

P「そ、そっか……」

美波「今日は泊まるんですよね?」

P「まあ、美優さんには出張って言ってるから……」

美波「ならお風呂湧いてますから、先に入っちゃってください! お疲れでしょうし!」

P「ほんと? じゃあ、お言葉に甘えて……」



P「ふぅ………」チャポン

P(文香との適切な距離感を掴み、ようやく本格的に合宿が始まった)

P(本格的に、と言っても元から本格的ではあったけど)

P(これからは美優さんや美波、文香と役柄に応じた対応をもっときちんとしないと)

P(そう思い立って合宿三日目。ついに美波の家へとおじゃました)

P(この合宿のためにわざわざ借りた一人暮らし用の家にだ)

P(大学の勉強も忙しいだろうに、家事の負担まで増やしてしまって申し訳ない)

P(美波が嫁入り修行のためと言ってくれたからよかったものの………)

P「…………ドラマ、ちゃんと成功させよう」

P(そのためにも、この合宿は有意義なものにしな)コンコン

P「…………ん?」

Pサーン

P「ああ、美波か。なにー?」

オフロイカガデスカー?

P「いい湯加減だよ。疲れがじんわりと抜け出ていくみたいだ」

モウカラダアライマシター?

P「いや、まだだけど? ボディソープとかは置いてあるの使えばいいのかな……」

マダナンデスカー。ナラ

P「なら?」

美波「お背中流しますね!」ガラッ

P「…………………」

美波「……………」

P「………………」

美波「……………」カア

P「……………えっと」

美波「……………」マッカッカ

P「まあ、バスタオル巻いてるし、混浴と何ら変わらないし、うん………」

P「………お願いしても、いいかな」

美波「は、はい!」

P「でもその前に俺の腰に巻くタオル貸してください」

美波「~~~~~ッ!」ガラッ

P(新田美波。)

P(年は文香と同じ十九歳で、華の女子大生)

P(ミスコンに出たことがあるほどの容姿も去ることながら、内面もいい)

P(ラクロスに打ちこみながら学問をおろそかにせず、家族も大切にしている)

P(誰もが憧れるような、絵に描いたような美人女子大生だ)

P(女子大生なんだけど………)

美波「んっ…………あっ………」ハァハァ

美波「Pさんの………おっきい………」ハァハァ

P「………背中の話だよね?」

美波「は、はい………そうですけど………」ハァハァ

P(何故かやることなすことエロい)

P(文香は文香でたまにエロいけど、こっちは常時エロい)

P(どう考えても普通の可愛いいい子なのに、エロの権化のような印象を受ける)

美波「Pさん………気持ちいいですか?」ハァハァ

P「気持ちいいよ。小梅達にもしてもらったけど、また違う良さがあるね」

美波「それなら、よかったです………」ハァハァ

P「………息、荒くない?」

美波「……………き、緊張して」ハァハァ

P「…………まあ、異性と二人きりだもんね」

美波「それもありますけど…………」

P「他に何かあるの?」

美波「………Pさんと、一緒ですから」

P「……………そ、そっか」

美波「はい…………」

P(いい子だ。本当にいい子だ)

P(エロいように思える言動も受け取る側の邪念故)

P(………まあ、たまにからかうように裸エプロンとか言ってくるけど)

P(本人は、バスタオル着用での混浴さえためらうくらいに純情なんだし)

P「頑張れ理性。負けるな理性」

美波「あ、弟が見てたアニメで聞いたことのある名前です」

P「弟君あれ見てたんだ………美波も見たの?」

美波「はい! あれすごかったですよね! 一話目の、触手!」

P「フゥー………落ち着けよマイサン………」

美波「?」

美波「んしょ…………はい、これでおっけーです」

P「ありがと。………代わりに美波の背中も流そうか?」

美波「いいんですか?」

P「…………やられたらやり返さないと」

美波「………それなら、倍で返さないといけないんじゃないですか?」クス

P「倍…………?」

美波「背中、だけじゃなくてもう一か所も………」

P「……………………」

美波「………………」ウツムキ

P「………………髪だな」

美波「そ、それでお願いします!」



P「………じゃあ、いくよ」

美波「はい………来て、ください………」ハラリ

P(…………なんて、綺麗な背中)

P(よく彼女には水着を着てもらっているけど、その理由の大半はこれだ)

P(美波の陶磁器のように綺麗な肌を見てもらいたくて、露出度の高い服を着させている)

P(まあ、エロさを考えた結果パーカーやら着せてた方がエロいということであんまり背中は皆にはお見せできないけど)

P(…………ああ、そっか)

P(なら、美波の背中をこうして見られるのは、どうしようもないくらい希少なことなんだ………)

P「………………」ゴシ

美波「あんっ…………」ビクッ

P「…………………」ゴシゴシ

美波「あっ……………はあっ………」ビクビクッ

P「……………………美波」ボソッ

美波「ひああっ!?」ビクウッ

美波「ぷ、プロデューサー!」プンスカ

P「ご、ごめんごめん…………」

美波「私の身体で遊ばないでください!」

P「い、いや、反応が面白くて、つい………」

美波「もう! 怒りますよ!」

P「あれだけやってまだ怒ってはないんだ……」

美波「むー!」

P「いたいいたい。謝るから許して」

美波「まったくもう…………」クルリ

美波「ちゃんと洗ってください!」

P「ああうん、約束するよ………」

P(今振り向いた時に色々見えちゃったんだけどそれには気づいてるのかな………)

美波「ん…………あぅ………」ビクビク

P「………はい、これでおしまい」

美波「あ、ありがとうございました………」

美波「………Pさん、優しいんですね、手つき」

P「お、女の子の肌にはさすがに気を遣うよ」

P「美波の肌、綺麗だし………」

美波「そ、そうですか………嬉しいです」

P「え、えっと………あ、次は髪を洗うね」

美波「あ、はい。シャンプーはそこに置いてあるのを」

P「分かった。じゃあ流すから、目をつむって」

美波「…………………」クルリ、ジー

P「…………なに? そんなに見つめてきて」

美波「いえ、その…………目をつむるって、それなりに信頼が必要な行為だなぁって思って」

P「そうだね。無防備な姿を晒すわけだし………」

美波「何されても分かりませんし」

P「…………………まあそうね」

美波「じゃあ、目をつむりますね」クルリ

P「う、うん……………」

P(遠回りなお誘い、なのかな)

P(でも、その割に肩震えてるんだよね………)

P(…………まだ、成人もしてないのに)

P(女の子はいつだって背伸びしたがるもの、ってことなのか)

P「………………」ジャー

美波「あつっ………Pさん、あつい……………」

P「シャワーがね。Pさんは熱くないよね」

P「どうかな、美波」ワシャワシャ

美波「ふふ、気持ちいいです。人に頭を洗ってもらうのって心地いいですよね」

P「分かる分かる。美容室行くのすごい好きだもん」ワシャワシャ

美波「あとでPさんの髪も洗ってあげましょうか?」

P「そんなことされたらまた倍返ししないといけないし」ワシャワシャ

美波「しなくてもいいですよ。私、Pさんの髪洗いたいです」

P「そう? じゃあありがたく…………」ワシャワシャ

美波「いえいえ。……あ、もう少し右の所お願いします」

P「右………この辺?」ワシャワシャ

美波「あっ………そこです、そこ、気持ちいいです………」

P「……………そっか」ワシャワシャ

美波「Pさん、もっと強く、もっと強くお願いします」

P「強くね、はいよ」ワシャワシャ

美波「あは………なんだか懐かしいです。昔、お母さんにもこうして洗ってもらってました」

P「最近は流石に一緒には入らない?」ワシャワシャ

美波「もうそろそろ成人ですし………たまに入ってもいいかもしれませんね」クス

P「弟君とは一緒の布団で寝たりしてるそうだけど」ワシャワシャ

美波「あ、あれは言い間違えただけです! そんな関係じゃないです!」プンスカ

美波「というか、随分昔のこと引っ張ってきましたね! よく覚えてますねPさん!」

P「ま、まぁ………美波の初ラジオだし…………」ワシャワシャ

美波「あ……………」

P「嬉しかったなぁ、あの時……………最初から噛んだりしてて、最後まで気が抜けなかったけど……」

P「あれ、何度も聞き返してるよ」

美波「そう、なんですか…………」

P「うん…………」ワシャワシャ

美波「………………」

P「……………」ワシャワシャ

美波「………………」ホロリ

P「な、なんで泣くのさ」ワシャワシャ

美波「だ、だって…………」ポロポロ

P「………………」

P「…………………」ナデナデ

美波「Pさぁん……………」ベソベソ

P「よしよし。美波はいい子だ。強い子だ」ナデナデ

美波「うえぇぇ…………」ベソベソ

チャポン...

美波「…………お見苦しいところをお見せしました」

P「いやそんな…………いつでも泣きついてきていいんだよ」

美波「Pさん…………」

P「まあ、事務所でやられたら後が怖いけど……」

美波「……頼りない、ですね」クス

P「ごめん………」

美波「冗談です。頼りにしてますから」

P「うん………」

美波「………Pさん」

P「なに?」

美波「髪って、女の命って言われてるんです」

P「知ってる」

美波「それを触らせるということは、とても大きな意味を持つんです」

P「そうだね」

美波「………………ばか」

P「えぇー……………」

美波「………………」コテン

P「俺の肩ってそんなに置き心地いいの?」

美波「正直、あまり…………でも」

美波「こうしていると、この人に自分を預けてるんだって、実感が湧くんです」

P「…………そう、なんだ」

美波「はい……………」

P「…………………」ナデ

美波「…………………」

P「…………………」ナデ

美波「……………Pさん」

P「なに?」

美波「…………のぼせそうです」

美波「ふぅ……………」ホカホカ

P(湯上りの美波、頬が上気しててエロいな……………)

美波「? どうかしましたかPさん?」

P「あ、いや………パジャマありがと、美波」

美波「役柄上、持ってこさせるわけにはいきませんし……それに………」

P「それに?」

美波「……………恋しくなった時の代用品にしますから」カァ

P「……………ま、まあ愛人ならそれもあり得そうだよね」

美波「そ、そうです! 私、愛人ですから!」

P「そ、そうだよね!」

美波「は、はい!」アタフタ

P「み、水もらえるかな? 長湯で喉乾いちゃった!」

美波「す、すぐお注ぎしますね!」

コポコポ

美波「ど、どうぞ!」

P「あ、ありがと! いただきます!」ゴクゴク

P「ぷはぁ! うまい!」

美波「もう一杯飲みますか?」

P「ああいや、十分だよ」

美波「そうですか。じゃあ、私も一杯もらおう」

コポコポ

美波「んく………」コクコク

P「………………」

美波「…………そんな、見ないでください」カア

P「え? あ、いや…………」

美波「何かついてますか?」

P「…………美波ってあれかな、その辺気にしないタイプなのかな」

美波「…………寝るときは下着付けない派ですけど。セクハラですよ?」ジトー

P「そ、そうじゃなくて………その、間接キス、とか」

美波「え?」

P「そのコップ、俺が使ったやつだよね」

美波「あ…………」カアア

美波「………………ご、ごめんなさい」

P「いや謝られても………」

美波「……………ごちそうさまでした」

P「えぇー……………」

P「…………ふぅ」カタ

P「ごちそうさまでした」

美波「ふふ、お粗末さまでした。………美味しかったですか?」

P「とっても。美波、料理も上手いんだね」

美波「美優さんには負けますよ」

P「いや、美波の料理には美波の料理の良さがあるよ」

美波「そ、そうですか………」

P「後片付けは俺がするよ」

美波「そんな! 私がやりますよ!」

P「いや、準備してもらったんだしこれぐらいは……」

美波「させてください! Pさんはソファで休んでてください!」

P「執拗にソファ推すね美波……そういえばソファでうたた寝してた美波可愛かったなぁ………」

美波「さ、さらりと何を思い出してるんですか!」

P「トリックオアトリート……だっけ。はは、せっかくだしイタズラすればよかったかな」

美波「イタズラ、ですか…………」

美波「…………………」

美波「…………………」ハッ

美波「ど、どうぞご自由に…………」

P「さらっとソファに横たわられても困るよ美波」

美波「トリックオア………デス?」

P「トリック選ばせる気満々だね」ナデ

美波「う…………」

P「…………イタズラかぁ」

美波「っ………………」フルフル

P「…………………」ナデナデ

美波「……………………」プクー

P「そんな頬膨らませられても」

P「…………ねぇ、美波」

美波「はい?」

P「…………美波はまだ、若いよね」

美波「まあ、まだ未成年ですけど………」

P「だから、その…………あんまり、急ぐ必要はないと思うんだ」

美波「ならPさんは待ってくれるんですか?」

美波「私が若くなくなるまで」

P「…………美波なら、引く手数多だよ」

美波「でもPさんは一人です」

P「…………………」

美波「……………」

P「…………とにかく」

P「どれだけ美波が挑戦的な言動をしてきても」

P「未成年と関係は持たないよ、俺は」

美波「文香ちゃんとキスはしたのにですか?」

P「…………………」ダラダラ

P「……………あれは、演技のためだか」

美波「私もそれでいいです」

P「…………………」ダラダラ

美波「Pさん色に染まった私でも、ダメですか?」

P「……………………」

P「…………………」

P「…………………」チュ

美波「………………頬ですか」ジトー

P「や、そんなソファで寝そべってるところでファーストキスは嫌でしょ……」

美波「ファーストキスがまだな人に見えますか?」ジトー

P「え……………」

美波「…………まあ、まだですけど」

美波「…………じゃあ、今度はちゃんとしてください」

美波「少しだけ、長めに…………」

美波「Pさん……………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

………えへへ。

Pさんの腕枕、結構がっしりしてますね。

一緒のお布団なんて、夢みたいです。

夢みたい、じゃなくて本当に何度か夢に見てたって言ったら信じてくれますか?

………もう。

私だって夢も見ますよ。女の子ですから。

それより、Pさん。

……………本当に、関係持たなくていいんですか?

ぴちぴちの女子大生ですよ?

ほら……Pさんのここだってこんなに硬………あれ、革の感触?

え、貞操帯? 男用の?

万が一にも襲わないように、って………。

というかPさん、微妙に手こっちに回してきてません?

最悪の事態は起きないからせめて可愛がってあげる?

可愛がるってどんなあんっ………!

ちょ、どこ触ってるんですんっ……!

か、可愛がるってそういうああんっ………!

あっ、そんなとこ触っちゃあんっ! や、やだ……んっ!

はぁっ………あっ………ああっ!

な、何度でもイカすって、そ、そんな………やあっ!

も、もう言いません! え、えっちな言葉言いませんからぁ!

あっ、あんっ、あんっ、あっ、ああああ…………!

P、Pさん、Pさん………!

も、もっと…………んんんっ!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ちひろ「今日の美波ちゃん、妙に疲れてるような………」

P「そうですか………昨日はあんなに元気だったのになぁ……」


合宿・愛人編 終わり



美波「Pさんのケフィア………美味しかったです」ドキドキ

P「…………………あれ?」

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