男「なんで俺の部屋に？」

幼馴染「（嘘だあああああ私靴置いたまま隠れちゃった！）」

幼馴染「（見つかったら間違いなくデコピンされちゃう……//）」

男「最後に幼馴染がここに来たときに忘れていったのかな……」

男「さてと、おでん食うか」ｶﾞｻｶﾞｻ

幼馴染「（あれ？案外あっさりピンチを逃れた）」

妹「おーい兄ちゃん、タバコ買ってきてくれたァ？」ｶﾞﾁｬ

男「買ってくるわけないだろ」

妹「はぁ！？しねッッッ！！」ﾊﾞﾀﾝｯ

男「………………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

幼馴染「（…………）」

幼馴染「（えええ！妹さんって客がいないとあんななの！？）」

幼馴染「（いつも遊びにいくとお茶だしたりしてくれる優しい妹なのに）」

男「…………あいつ、今日も元気だな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「」ｷｮﾛｷｮﾛ

幼馴染「（タンスの隙間から見てるんだけど、何か男がｷｮﾛｷｮﾛしてるね）」

男「気のせいか……何かに見られてるような……」

幼馴染「」ﾊﾟﾀﾝ……ｯ

男「うん、気のせいだよな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

幼馴染「（男って昔から鋭いところがあるからなぁ……まあ恋に関しては鈍感ですけども）」


幼馴染『男って、好きな子いる？いる？』

男『んー、今はいらないな』

幼馴染『え？いやそうじゃなくて』

男『幼馴染は？』

幼馴染『私？私は……男が言うなら言うけど……///』

男『言ったじゃん、いらないって』

幼馴染『え？』

男『え？』

幼馴染『ねえねえ、キスって知ってる？//』

男『知ってるよ、おいしいよな！』

幼馴染『ほぇ！？』

男『やっぱり、塩焼きにしてパクッと！』

幼馴染『塩焼き！？』

男『なんか食べたくなってきたな……よし釣ってくるか』ｽﾀｽﾀ

幼馴染『ちょい待ち！つ、つつつつるってやめてよ！』

男『え、何で？』

幼馴染『わたしがいるよ！その……塩焼きにしてもいいから！//』

男『？』

幼馴染『女……釣りに行くんでしょ？』

男『いや、魚の鱚を釣りにいくだけだけど』

幼馴染『……男のいうキスって魚の鱚のこと？』

男『え？そうじゃないのか？』

幼馴染『え……うん？』

幼馴染「（男は本当に鈍感というか天然というか……）」

男「……大根、好きだったよなお前」

男「今度会いに行くとき、おでん持ってくから待っててくれよな」

幼馴染「（誰に話かけてるんだろう……怖い）」

男「幼馴染……」

幼馴染「！？」

姉「男、ちょっといい？」ｶﾞﾁｬ

男「んあ？ああ何」

姉「何で勝手に洗濯物したの？」

男「いや、姉ちゃんにはいつも家事やらせてばっかだし……悪いと思って」

姉「悪くないわ！男は何もしなくていいの！」

男「すんません」

姉「男は自分のしたいことをしてれぱいいわ、私が全部やるから、いい？」

男「はい」

姉「じゃあ、邪魔してごめんなさいね」ﾊﾞﾀﾝｯ

男「やれやれ…………」

幼馴染「（ねえ、さっきのおでんの話は私にしてたのよね）」

幼馴染「（もしかして、男って……）」


男『幼馴染、ただいま！』ｶﾞﾁｬ


幼馴染「（みたいなのをいつも部屋で一人でやってるの！？）」

男『おでん買ってきたぞ、一緒に食べよう！幼馴染！』ﾆｺﾆｺ


幼馴染「（なぁんだ、わたしと一緒じゃん！あははっ！）」

幼馴染「（でももしや、男はわたしが今ここにいるのに気づいてる？）」

幼馴染「（それはまずいなぁ、デコピン食らうしかないかなぁ//）」

ﾁｬﾝﾁｬｶﾁｬﾝﾁｬｶﾁｬﾝ♪　ﾋﾟｯ

男「はいもし、女か……うん……うん」

幼馴染「（女からの着信だとぉ！！？）」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

男「ん？来週の日曜日？ああ……うん……キス？いいよ！」ｷﾗｷﾗ

幼馴染「（キス！？あのくっそ女！いつのまにそんな関係になってたんだよ！）」

男「じゃあな」ﾌﾟﾂｯ

幼馴染「（女め……女めチキショォオオ！キスなんて絶対させないもん！）」

男「風呂でも入ってくるか」ｽﾀｽﾀｶﾞﾁｬﾝ

幼馴染「男が風呂に入ってる間に、飲み物ちょうだいしてきますかー！」ｶﾞﾁｬｯ

ｱｱ!?ﾀﾊﾞｺｶｯﾃｺｲｯﾃｲｯﾃﾝﾀﾞﾖｱｧﾝ!?

幼馴染「おお、びびった……妹さんの部屋からだ」ｱｾｱｾ

幼馴染「しかし何で妹さんはあんな凶悪になってしまったのかなぁ」ｽﾀｽﾀ

幼馴染「男が甘やかしすぎたのかな？」ｽﾀｽﾀ

幼馴染「さて、リビング着いて冷蔵庫を開けたんですが何も飲み物ありません」ｼｸｼｸ

幼馴染「仕方ないなぁ、水道の水をもらいますか」ｼﾞｬｰｯ

幼馴染「いただきます」ｺﾞｸｺﾞｸ

兄「ただいまー！よっこらしょういちっとぃ！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ

幼馴染「ぷは！？」ｻｻｻ

兄「おいお前らー！お兄様のお帰りだぞー！出迎えこいやー！」

ｯﾙｾｰﾝﾀﾞﾖ!!ｸｿｱﾆｷｨｨｲ!!!

兄「妹！元気が良すぎるぞ！自重しろ！はっはっは！」

幼馴染「（何だこの家……ここ男の家でいいんだよね？）」

兄「よっしゃ！ゲーム続きやんぞ！」ﾋﾟｯ

幼馴染「リビングにいたら兄さんに見つかりそうだから部屋戻ろう」ｿｿｰｯ

幼馴染「でも男って……こんなすごい家で暮らしてたんだ」


幼馴染『いいなぁ、男って4人兄弟なんでしょ？』

幼馴染『わたしもお兄ちゃんほしいなぁ』ｷﾗｷﾗ

男『うるさいよ、結構』

幼馴染『そんなことないよ！わたしは一人っ子だから寂しいの』

男『はいはい、じゃ俺がお前のお兄ちゃんにでもなってやろうか』

幼馴染『いいの！？』

男『冗談』

幼馴染『まあそうだよね！だって男はわたしのお婿さんになるもんね……』

幼馴染『だから、男がいてくれるなら寂しくないかなあ……なんて//』ﾃﾍｯ

男『そうか？俺は一人になりたいな』

幼馴染『はい？』

男『はい？』

ｻﾞﾊﾞｧ……

男「………………」

男「一人は、寂しいな」ｻﾞﾊﾞｧ


幼馴染「とにかくわたしてきに一番心配なのは妹さん！」

幼馴染「なんとかできないかな？」

妹「」ｶﾞﾁｬｯ!

幼馴染「（うわ！急に入ってきたからびっくりしたー！）」

幼馴染「（念のためにタンスに入ってて良かったぁ）」

妹「」ｺﾞｿｺﾞｿ

幼馴染「（？妹さん、男の部屋のものをあさってなにしてるんだろう）」

妹「！」ﾋｮｲｯ

幼馴染「（ん？写真を手にとって……）」

妹「」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ

妹「」ﾎﾟｲｯ

ミア「で、でも、ビジネスホテルに泊まるとか……」

男「そ、それが……実はお恥ずかしい話なんですが……」

ミア「？」

男「今月の生活費を入れた銀行の封筒は、家の中にあって……っていうか、あったので……」

ミア「クレジットカード……」

男「口座の中はすっからかんです。そもそも、同棲していた彼女に金から家電から全部持ち逃げされてどうしようもなかったんですが」

ミア「……じゃあ」

男「全財産は……これだけ」ﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝ

ミア「４８２円……」

男「恥を忍んでお願いします！給料を前借りさせてくださいっ！！」

男「もちろん、働き出す前から寝言を言っている自覚はあります！でも……」ﾄﾞｹﾞｻﾞｯ

ミア「……事情はわかりました」

男「じゃあ」

誤爆したすまん

　　∧_∧　　 ∧∧
　 (´∀`)　 (Дﾟ )
　 (　　 )　　(　 )
(( 人　Ｙ　　 |　 | ))
　 し(＿)　　 しヽ)

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　　　(　 (　　 )
　　　| ((人　Ｙ

　　　しヽし(＿)

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　 しヽ)　　　 し(＿)

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支援ありがとうごさいます


幼馴染「(破り捨てた！？)」

妹「どうして……そんな簡単に忘れちゃうの？」

幼馴染「？」

妹「男の人って本当に……最低」ｸﾞｽｯ

タッタッﾀｯ　ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ

幼馴染「(妹さん、出ていったみたい)」

幼馴染「何の写真だろ？」ﾋｮｲｯ

幼馴染「これは……男と女が二人で撮った写真！？」

幼馴染「しかも、この部屋で……！」

幼馴染「許すまじ……あの雌狐！」

幼馴染「でもなんでこの写真を破ったんだろう……」


妹『幼馴染さん、いらっしゃい』ﾆｺｯ

妹『いつもお兄ちゃんがお世話になってます』ﾍﾟｺﾘ

幼馴染『いえいえー！わたしの方こそ男に世話になってばっかで！』

男『ホント世話がかかる』

妹『こんなお兄ちゃんですが仲良くしてあげてください』ﾊｲ

幼馴染『あ、いつもお茶ありがとーう！』

男『おでん食うか？』

幼馴染『食べる！！！』

男『ほれ』ｱｰﾝ

幼馴染『』ﾊﾟｸｯ

幼馴染『あー大根はやっぱ最高だわー！』

妹『じゃあゆっくりしていってくださいね！幼馴染さん！』ｶﾞﾁｬﾊﾟﾀﾝ

幼馴染『いい子だよね妹さん、可愛いし！』ﾊﾑﾊﾑ

男『食べながら喋んな、大根飛んでるぞ』ﾔﾚﾔﾚ

幼馴染『ごめんごめん！』

男『もうちっと女の子らしく振る舞った方がいいと思うな！』

男『お前、可愛いんだし』ﾌｷﾌｷ

幼馴染『えへ？そんな照れちゃうよう//』

男『言っとくけど、いくら可愛くても食べ物飛ばす女の子はモテないよ』

幼馴染『いいもん、モテたいわけじゃないし……』

男『ちなみに俺は、優しくてきちんとしてる子なら顔なんてどうでもいいな』

幼馴染『……たとえば？』

男『んー……クラスでいえば女とか』

幼馴染『女？』

男『女』


幼馴染「女め……男はわたしと結婚するんだからね……！」

幼馴染「じゃなくて妹さん……明らかに態度が違うじゃんか」

幼馴染「わたしが見てた妹さんは、表向けの顔だったのかな……」

支援ありがとうござます


ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ

幼馴染「(あっ、男の足音だ！)」ｻｻｰｯ

ｶﾞﾁｬｯ

男「…………」ｽﾀｽﾀ

男「明かりをつけましょぼんぼりに～♪」

幼馴染「！?」

男「お花をあげましょ桃の花～♪」

幼馴染「(五人ばやしのふえ太鼓～♪)」


幼馴染『今日はたのしいひなまつり♪』

男『お前……なんでひなまつりなんだ』

幼馴染『いいでしょ、ほら男も何か歌ってよ』

男『あー俺は歌うの嫌いなんだ、ずっとお前一人で歌ってていいよ』

幼馴染『カラオケに来て歌わないなんて損だよ！なんのために来たの？』

男『そりゃ君が、一緒に来てって駄々こねたからだろ』

男『しかも公共の場で駄々こねるなんて高校一年生のすることじゃないな』ｸｽｸｽ

幼馴染『もーっ、いいから歌ってよ！』

男『いー、嫌だ！』

幼馴染『それなら私ずっとうれしいひなまつり歌うからね！？』ﾎﾟﾁｯ

幼馴染『あかりをつけましょぼんぼりにい～！』♪

男『うああああやめろ！』

幼馴染『お花をあげましょ桃の花あ～！！』♪


男『それから俺は一時間ひなまつりを聞いた……』


男『あー、もううれしいひなまつり嫌いになった』

幼馴染『でも私のことは好きになったでしょ？』

男『え？何で？』

幼馴染『私の美しい歌声に魅了されただろうなぁと思いまして』

男『ん～まあ……上手いと言えば上手いかな』

幼馴染『何その微妙な反応！』

男『とにかくうれしいひなまつりだけはもう聞きたくないわ』

幼馴染『私は男の歌声を聞きたいー！』

男『絶対歌わん』

幼馴染『お願いっ！』

男『歌わんっ！』


幼馴染「(男……歌下手、だから歌わなかったんだ)」ｸｽｸｽ

男「うれしいひなまつり……か」

幼馴染「(あ～雛祭り楽しみだなあ、今年こそ男と過ごそう)」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


兄「男おおお！友が来たぞおおおお！！」


男「えっ……友？」ｱｾｱｾ

幼馴染「(友！？)」

ｶﾞﾁｬﾘ

友「よう……久しぶり、中学卒業以来だね」

男「ああ、久しぶりだな……」

幼馴染「(友だ、懐かしい！小中一緒にいたっけ！)」

幼馴染「(高校は別だったから会わなくなってたけど……)」

友「再開早々言わせてもらうけど、お前……最低だよ」

男「…………」

幼馴染「(え？何この空気……あの二人はすごく仲良かったのに)」

友「何で来なかったわけ？やっぱお前って人のこと考えられない屑だね」

幼馴染「(そんな……そんなことない！男は何やかんやでいつも人のことを考えてくれてるもん)」

友「お前のこと誰よりも一番好きだったのに……」

男「……俺だって好きだったよ」ﾎﾞｿｯ

幼馴染「(……え？も、もしかして)」

友「はあ！？なら尚更何で来なかったんだよ！」

男「別にどうだっていいだろ、それに俺はお前のことが好きだと思う……」

友「違う！オレのこと好きならオレと同じ高校に来てくれたよ！！」

男「お前が高レベルの高校に行ったから……無理だったんだろ」

幼馴染「(この二人……そーゆー関係だったなんて！)」ｱﾜﾜ

幼馴染「(確かによく考えたら前から仲良すぎて怪しかったけど)」

友「オレは相手がお前だから……付き合ってもいいって思えたんだ……」

男「だから俺たちは別にそういう関係じゃないし、お前が勝手にそう思い込んでるだけだろ」

男「あくまで友達……幼馴染みだ」

友「少なくともオレはお前との間に幼馴染み以上のものを感じたけど！？」

幼馴染「(男は……好きな人いるって言わなかったけど……相手がオトコだから隠してたのかな)」

幼馴染「(私はそんなこと気にしないのに……まあショックだけど)」ｼｮﾎﾞﾝ

幼馴染「(分かってる、男が私を恋愛対象として見てなかったことくらい)」

幼馴染「(それでも……いいの、私幸せだから)」

男「友……本当に悪かった、もう今日は帰ってくれ」

友「決闘だ……！」

男「え？」

友「来週の月曜日、つまり一週間後、秘密基地で待ってる」

ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝｯ!


男「…………」

幼馴染「(男……どういうことかよくわかんないけど……)」

幼馴染「(整理すると、男と友は付き合っていてデートの約束をした

幼馴染「(確かに男と友はお互い好きだったけど、付き合っていたというのは友の思い込みで、男はあくまで友を幼馴染みと思っていた」)

幼馴染「(結局デートの日、待ち合わせ場所に男は来なかった……)」

幼馴染「(それで、友は同じ高校に来てくれなかったこともあり本当に男が自分を好きなのか疑わしくなって、今に至る……)」


友『幼馴染と男は、高校どこにするの？』

男『平凡高校かな……幼馴染は？』

幼馴染『え？えーと……まだ決まってない……お恥ずかしながら……』

男『お前さ……もう12月だぞ？まだ決まってないのか？』

幼馴染『だって私馬鹿だし、今の学力じゃ入れて農業高校かな』

男『まあ確かに馬鹿だもんな』ｸｽｯ

幼馴染『むぅーっ！』ﾌﾟｸｰ

友『まっ、まだ時間はあるんだし頑張って勉強してみたら？ 』

幼馴染『今から勉強しても間に合わないよ～！』

男『いや、まだ冬休みがあるぜ！』ｷﾘｯ

幼馴染『なんでそんなドヤ顔なの～！』

友『確かに、冬休み毎日勉強すればかなり点数も上がると思うよ！』

男『そうそう、だから頑張れ』

幼馴染『そうかな……でも、勉強嫌いだし……』

男『よし、俺も一緒に勉強してやる！』

幼馴染『え？ほんと？』

男『……好きな俺がいれば、嫌いな勉強頑も張れるだろ？』

友&幼馴染『！』

友『お、おまっ……え？何言ってんだよ！？』

幼馴染『/////』ｶｰｯ

幼馴染『う、うん……///』

友『オレのいる前でいきなり告白しないでよ！』

男『悪い……イメージ崩れた？』

友『いやそういう問題じゃなくて！でもやっぱりお前も好きだったのか……』

男『ああ、黙ってて悪かった、別に隠すつもりじゃなかったんだ』

男『まあ、友も好きだもんな！』

友『ちょっ！』

幼馴染『え！？』

友『ちょおおおおお待って！何さりげなくポロッとばらしてんの！//』

友『いやそもそも何で知ってんの！？//』

幼馴染『え……えええ！？』

男『そりゃ友が自分で言ってんじゃん、好き好きって』

友『い……言ってたの！？//』ｱｾｱｾ

幼馴染『(好きな俺がいれば、嫌いな勉強でも頑張れるだろ……)』


男『お前の大好きな俺がいるんだから、嫌いな勉強でも頑張れるよな……？』


幼馴染『(うああもうダメ口説かれた……//)』

男『それに友が勉強好きなことくらいみんな知ってるだろ』ﾊﾊｯ

友『え？勉強？』

男『うん』

友『……もしかして男、さっきから勉強が好きっていう話してたの？』

幼馴染『え？』

男『ああ、そうだけど？』


幼馴染『(勉強が好きな俺がいればってこと！？)』

幼馴染『……そうだね、一緒に頑張ろうね、勉強！』

男『おー！』

友『なんだよ取り乱した自分が恥ずかしい……』