マリ「シンジくんの事、好きなんでしょ?お姫様」アスカ「なっ////」(173)

マリ「告白しちゃいなって~」コノコノー

アスカ「ち、ちがうわよ!!好きじゃないわよ!あんなガキ!」

マリ「早くしないと綾波レイくんにとられちゃうよ~?」

アスカ「ふ、ふん!べつにか、構わないわよ!」

マリ「ほんとに?」ジーッ

アスカ「///んもう!うるさい!コネメガネ!」

俺「じゃあ僕と付き合わない?」

アスカ「…///」キュン


終わり

シンジ「僕にはカヲルくんがいてくれるんだ!!アスカなんてもういらないよ!!」

カヲル「シンジくん…//」

アスカ「」



トボトボ

シンジ「ふぁあ…」ムニャニャ

アスカ「朝からヨレヨレじゃない。しゃきっとしろ!しゃきっと!」

シンジ「そんな事言われても眠いんだもん……」

アスカ「はぁ…、男のくせに情けないわね」

シンジ「だったら!アスカが早起きしてお弁当つくってよ」

アスカ「嫌よ!めんどうくさい」

シンジ「」イラッ

学校

昼休み

シンジ「」パクパク

アスカ「」スタスタ

シンジ「なに?」

アスカ「卵焼き、焦げてる」

シンジ「あ、あぁ。それ、今日少し失敗しちゃって」

シンジ「でも、アスカの方にはできるだけ焦げ目の少ないやつを」

アスカ「あんたバカァ?こんなのたべられないわよ!」

シンジ「そんな……」ショボーン

アスカ「うっ…」(少し言い過ぎたかな…)

アスカ「まぁ、今日のところはちゃんと食べてあげるわ。ふん!」スタスタ

シンジ「くっ…」


マリ「今のはちょっと言い過ぎじゃない?」

アスカ「いいのよ。あのバカにはこれくらいが丁度いいの」

マリ「まぁ、話す口実としては悪くは無かったと思うけど♪」

マリ「もうちょっと優しくしてあげれば会話もはずだかもしれないのににゃぁ~」

アスカ「優しく…」

マリ「おっと、やっと素直になったかな?姫様」

アスカ「うるさい!違う!」

シンジ「なんだよ……僕だって頑張ってるのに」パクパク

レイ「怒りくん」

シンジ「あぁ、綾波。どうしたの?」

レイ「これ、飲んでほしい」コトン

シンジ「これって」

レイ「お味噌汁。作ったの」

シンジ「ありがとう!綾波!早速いただくよ」

ズズズ

シンジ「美味しい!綾波って料理できるんだ」

レイ「練習、したから」

シンジ「そうなんだ。このお味噌汁、暖かくて本当においしいよ」

マリ「あちゃー……先にやられた」

アスカ「ふん、私には関係ないわよ」

マリ「顔が膨れてるよ~?」

アスカ「膨れてなんかないっ!」

マリ「でも、前にも言ったけど本当にシンジくん、とられるよ?」

アスカ「……」

帰り道

シンジ「」トボトボ

アスカ「」トボトボ

『でも、前にも言ったけど本当にシンジくん、とられるよ?』

アスカ(このままじゃ……)

アスカ「……」チラッ

シンジ「」トボトボ

アスカ「ね、ねぇ。バカシンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「明日、お弁当私が作ろうか?」

シンジ「いいよ、別に。アスカは料理できないだろうし」

アスカ「なっ……できるわよ!それくらい!」

シンジ「それじゃぁ、僕は自分の分だけ作るから」

シンジ「アスカも自分でお弁当作って」

アスカ「はぁ?それだと!!」

アスカ(バカシンジのお弁当をつくらなくちゃ意味ないじゃない…)

シンジ「なに?」

アスカ「いいわよ……やっぱりアンタが私の分も作って」

シンジ「?どうしたの?何か変だよ?」

アスカ「もういい!先に帰る!!このバカシンジ!!」プイッ

シンジ「なんだよ……何なんだよアスカ…」

シンジ「……嫌いだ」

学校

シンジ「はい、お弁当。朝、渡しそびれたから」

アスカ「全く、今日はお弁当抜きかと思ったわ」

トウジ「お、やっぱり碇夫婦は仲ええなぁ~」

アスカ「なっ///」

アスカ シンジ「仲良くなんかない!」

アスカ「バカシンジ!アンタが学校でこういうことするから誤解されるんじゃない!」

シンジ「で、でも……お弁当は」

アスカ「明日からちゃんとすぐに作って私に渡して!!」

シンジ「わかったよ……」

シンジ「」イライライラ

カヲル「やぁ、シンジくん」

シンジ「カヲルくん!」

カヲル「なんだか今日の君、いつもと違うみたいだけど」

シンジ「話、聞いてくれる?」

カヲル「もちろん」ニコッ

カヲル「そう、セカンドが原因で君はとても嫌な思いをしているのか」

シンジ「そうだよ……。僕はアスカのために頑張ってるのに」

シンジ「アスカは僕をいじめてばかりで…」

シンジ「もう嫌なんだよ……つかれるんだ」

カヲル「だったら、彼女と少し距離を置けばいい」

シンジ「むりだよ…一緒に住んでいるのに」

カヲル「無理やりでも突き放すしかないね。そうでもしないと彼女から開放されるのは難しい」

シンジ「つき…離す」

カヲル「どうしたんだい?」

シンジ「そうだ!カヲル君!手伝ってよ!!」

カヲル「?」

学校

カヲル「やぁ」ニコッ

アスカ「なによ…。あんたから絡んでくるのなんて珍しいじゃない」

カヲル「お昼ごはん一緒にどう?」

アスカ「はぁ?嫌よ!なんであんたと一緒にお昼ごはんを食べなきゃいけないのよ!」

カヲル「いいじゃないか。たまには、ね?」

屋上

カヲル「屋上はいいね。風が気持ちいい」

アスカ「で?そろそろ本題に入ってもらえない?」

カヲル「本題?」

アスカ「そうよ!ご飯に誘ったのも何か理由があるんでしょ?」

カヲル「…」ウーン

カヲル「」スタッ

アスカ「ちょ、ちょっと近い…」

カヲル「君と二人きりになりたかった…じゃ、駄目かな?」

アスカ「へ?あ、ははぁ!?ば//ばかじゃいの?」

アスカ「わ、私のこと//からかってるつもり!?」

カヲル「ふふ、顔が赤い」ニコッ

アスカ「////」カーッ

アスカ「ま、いいわ。さっさと食べないとお昼休み終わっちゃうわよ」

カヲル「そうだね」

アスカ(な、なに?こいつもしかして…私に惚れた?いや、惚れたに違いないわね……)

授業中

アスカ(あ、アイツ……実は私のこと好きだったなんて……今まで気づかなかった)

アスカ「」チラッ

カヲル「?」

カヲル「」ニコッ

アスカ「//////」カーッ

アスカ(な、なんで目があっただけでドキドキしてんのよ……)

アスカ「はぁ……」(なんだか今日はつかれるな)

シンジ「」(アスカの顔、赤くなってる……)

シンジ「」(女の子の顔だ……)

シンジ「ぶっふ」

トウジ「なんや?せんせ」

シンジ「え?いや、なんでもない」クスクス

帰り道

トボトボ

シンジ「」

アスカ「バカシンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「これ」

シンジ「え?」

アスカ「かばん」

シンジ「嫌だよ。アスカが自分でもてばいいじゃないか」

アスカ「はぁあ?今日は気分が悪いのよ!全く」

シンジ「」イラッ

アスカ「何よ……少しは持ってくれてもいいじゃない」

シンジ「」スーハー

シンジ「わかったよ。それより気分が悪いってどういうこと?大丈夫?」

アスカ(バカシンジが私の体調を気にしてくれてる!?)

アスカ「//////」カーッ

シンジ「熱でもあるのかな?」

アスカ「だ、大丈夫。熱はないと思う」

シンジ「そう、よかった」ニコッ

アスカ「うぅ…////」(もうっ!今日の私、何かおかしい!!)

シンジ「」チラッ

シンジ(カヲルくんの言った通り)ニヤリッ

学校

アスカ「あぁ…つかれるぅ」

マリ「どうしたの?朝、ランニングでもしてきたの?健康だね~」

アスカ「違うわよ、コネメガネ…」

マリ「じゃぁなにかにゃ?」

アスカ「あいつよ、あいつ!」

マリ「渚、カヲルくん?」

アスカ「あいつ、私に惚れてるみたいなのよ~」

マリ「は?」

マリ「ないない~♪ないよーだ」

アスカ「どうしてよ」

マリ「だって、あの子は女の子に興味ないみたいなんだもん」

アスカ「うげ、それってホモとか?」

マリ「違う違う、単純に恋愛に興味なし、みたいなね♪」

アスカ「いいや!絶対惚れてる!」

アスカ「だって!今日の朝だって!」



アスカ シンジ「行ってきまーす!」ガチャリッ

カヲル「おはよう。二人共」ニコッ

シンジ「カヲル!どうしたの?」

カヲル「君たちと一緒に登校したくて」

シンジ「へ~。今度僕にも教えてほしいな~」

カヲル「いいよ。いつでも僕のところにおいでよ」

アスカ「むむむ…」(どうして、わざわざ家まで来るのよ……)

アスカ(やっぱり、私に惚れてるんじゃない。いや、でもバカシンジと通いたいだけなのかも)

カヲル「君も今度どうだい?」

アスカ「へ?」

カヲル「ピアノ、僕といっしょにどう?」

アスカ「へ?い、いや!そんな//ふたりきりなんて!」アセアセ

カヲル「シンジくんを抜かないでくれるかな?」ニコッ

アスカ「あ、////」(も、もう!しっかりしなさいよ!アスカ!)

―――
――

マリ「…惚れてるわね」グヌヌ

アスカ「もう、だから困ってるのよ」

マリ「お姫様にはシンジくんがいるもんね」

アスカ「うぅ……」

マリ「でも、いいんじゃない?渚カヲルくんでも」

アスカ「え?」

マリ「だって、シンジくんの気持ちはわからないじゃん」

マリ「でも、渚カヲル君は姫様の事、凄く想ってるんでしょ?」

マリ「おまけに性格も顔も良いし、完璧じゃない」

アスカ「そ、そう?」

放課後

アスカ「バカシンジ帰るわよって…」

アスカ「あれ?いない?」キョロキョロ

カヲル「シンジくんなら先に帰ったよ」

アスカ「なっ!バカシンジのやつ!」

カヲル「ふふ、あんまり彼を責めないであげて」

カヲル「そうだ!この間の話」

アスカ「?」

カヲル「ピアノ、どう?」

アスカ「え?きょ、今日?」

カヲル「折角、二人なんだから、ね?」ニコッ

音楽室

カヲル「さぁ、座って」

アスカ「」コクリッ

アスカ「でも、私ピアノとか弾いたことないんだけど」

カヲル「隣、座るよ」

アスカ「へ?あぁどうぞ//」

カヲル「大丈夫、君は君が出したいと思う音を出せばいい」

カヲル「僕が合わせるから」

アスカ「」コクリッ

カヲル「はじめるよ」

ダーン

タララララララララ♪

タラララララ♪

アスカ(心地いい……心が安らぐ)

アスカ「」チラッ

カヲル「~♪」

アスカ(とても、楽しそう。私が隣にいるから?)

カヲル「君の奏でるメロディと僕の奏でるメロディが互いに交差しあう」

カヲル「とても、心地いいね」ニコッ

アスカ「////」

帰り道

カヲル「今日はありがとう。とても良い時間を過ごせた」

アスカ「ま、まぁ。私ならいつでも相手してあげるから」

カヲル「そう言ってもらえると嬉しいよ。また、君とピアノを弾きたいと思っているからね」ニコッ

カヲル「おや、どうやらお迎えが来ているみたいだね」

アスカ「え?」

カヲル「それじゃぁね」

アスカ「ちょっと」


シンジ「アースカー!」

アスカ「ば、バカシンジ」

シンジ「はぁはぁ…もう!どこ行ってたんだよ!探したじゃないか!」

アスカ「え?だってアンタが先にかえるから」

シンジ「校門でずっと待ってたんだよぉ…」

アスカ「////////」ズキュン

アスカ「そ、そう?バカシンジにしては気が利くじゃない」

シンジ「さぁ、かえろ?」

アスカ「うん!」

学校

アスカ「あぁ!こんちくしょー!」

マリ「またまた、今日も機嫌がわるそうで」

アスカ「どっちを選べばいいのかわからない」グスン

マリ「あああああ、何?嫌味かにゃ?」

アスカ「真剣よ!」

マリ「悩みに悩みなさいよ~♪お姫様」

アスカ「でも、もし振られたら…」

マリ「渚カヲルくんだと振られる心配はないじゃん」

アスカ「そうだけどぉ」

マリ「はやく決断しないと、向こうも脈なしと思って手をひいちゃうかも」

アスカ「……」

マリ「でも、焦らずにじっくりかんがえればいいとあたしは思うよ」

マリ「お姫様」ニコッ

アスカ「コネメガネ……」

数週間後

アスカ(私は……)

アスカ(よし…、言おう!告白するぞ!!)


カヲル「どうしたの?弾かないのかい?」

アスカ「ねぇ、ちょっといい?」

カヲル「今更、何だい?」クスッ

アスカ「真剣な話!」

カヲル「うん、ちゃんと聞くよ」ニコッ

アスカ「え、えっと…」

アスカ「付き合ってあげてもいいけど//」

カヲル「?」

アスカ「だから!私が彼女になってあげてもいいわよ!!」

カヲル「そう、ありがとう」

アスカ「じゃぁ」

カヲル「でも、僕は彼女、いらないかな」

アスカ「え?」

アスカ「え?どういうこと?」

カヲル「そのままだよ。僕はあまりそういうことに関心がないからね」

アスカ「え?でも、だって…アンタは私のこと好きなんでしょ?」

カヲル「?」

カヲル「なんだか、誤解させちゃったかな?僕は君と友達になりたかったんだよ」

カヲル「こうして、ピアノ連弾を」

アスカ「」タッタッタッッタッタ



カヲル「行ってしまった」

カヲル「これで、いいんだね?――碇シンジくん」

アスカ(私がバカだった!!!)タッタッタ

アスカ(あんな奴!信用するから!!)タッタッタ

アスカ(もう……最低!ッ最低よ!!)タッタッタッタ

アスカ「!?」

アスカ「なんだ、バカシンジ。校門で待ってたのね」

アスカ「おーい!バカシ」



シンジ「それじゃ、行こうか綾波」

綾波「うん」


アスカ「え?」

シンジ「嬉しいな♪綾波がごちそうしてくれるなんて」

綾波「碇くんにぽかぽかしてほしいから」


アスカ「」

アスカ「」ウルウル

アスカ「ちょ、ちょっと……何で泣いてるのよ……私、ばかみたい」シクシク

アスカ「シンジ……」シクシク

アスカ「ばかしんじぃ…」シクシク

数週間前

シンジ「カヲルくんが手伝ってくれればアスカを容易に突き放すことができるはずだよ」

カヲル「君はどうしてセカンドが君をいじめるのかわかるかい?」

カヲル「きっと、セカンドは君に好意を抱いているのさ」

シンジ「好意?」

カヲル「好きってことさ」

シンジ「アスカが?僕を?ありえないよ!」

カヲル「彼女の行為は全て君への愛情の裏返しなんだ」

カヲル「それでも君は彼女を拒絶するかい?」

シンジ「も、もちろん!もういじめられるのは嫌だ!」

カヲル「その覚悟は本物のようだね」

シンジ「」ゴクリッ

カヲル「僕の案はかなり残酷なものだよ」

カヲル「結果としてセカンドは心に大きなキズができてしまう」

シンジ「ねぇ!いいからはやくどうすれば突き放せるのか教えてよ!」


カヲル「わかったよ」ニコッ

―――
――



シンジ(これで、アスカを突き放すことができたはず)

アスカ「ただいま」

ミサト「あら、アスカ。遅かったのね~、まさかデート?」

アスカ「違うわ」

ミサト「どうしたの?元気ないみたいだけど」

アスカ「ミサト…」ウルウル

アスカ「うわぁあああああ!」ギュッ

ミサト「ちょっと!どうしたの!?アスカ!?何があったの?」


シンジ「……」

シンジ「アスカは?」

ミサト「泣きつかれて寝ちゃったわ」

ミサト「アスカに一体何があったのかしら?」

ミサト「あの子があんな大泣きするなんて只事じゃないわ……」

ミサト「ねぇ、シンちゃん何かしらないかしら?」

シンジ「僕は…何も知りません」

ミサト「そう」

数日後

シンジ「アスカ、学校だよ」

ミサト「もうずっと部屋にこもりっぱなしじゃない……」

シンジ(僕のせいでアスカが?)

ミサト「アスカ、食事。ここに置いておくからね」

シンジ(違う!悪いのはアスカの方じゃないか!!)

学校

シンジ「……」

カヲル「辛いのかい?」

シンジ「まさか……精々してるよ。あんなやつ…」

カヲル「僕は君さえ幸せでいてくれたらそれでいい」

マリ「ちょっと、碇シンジくん~?」

シンジ「何?」

マリ「お姫様が全然学校にこないんだけど?」

シンジ「知らないよ。そんなの」

マリ「ほんと?」

シンジ「知らないって言ってるでしょ!?」

マリ「そ、そんな怒らにゃくても…」

マリ(あたし、何か余計なこといったかな?あのお姫様に)

ミサト「……」

シンジ「どうしたんですか?ミサトさん」

ミサト「見て、これ」

シンジ「これって、昨日の晩御飯…」

ミサト「食べてないのよ。全く」

シンジ「そんな……」

ミサト「お腹すいたらこっそり、食べてくれると思うけど……」

ミサト「ちと、心配ね」

シンジ「……」

マリ「今日も休みー?」

シンジ「うん……」

マリ「」クルッ

マリ「」タッタッタタ

グイッ

カヲル「どうしたの?」ニコッ

マリ「アンタ、あの子に何した?」

カヲル「何もしていないけど」

マリ「あの子に告白された?」

カヲル「君に教えることはなにもないさ」

マリ「」チッ

数日後

ミサト「アスカ、ドアを開けて」

ミサト「もう、ずっと何も食べていないじゃない?」

ミサト「本当に死ぬわよ!?ねぇ!アスカ!」

シンジ「アスカが……死ぬ?」

シンジ(僕は関係ないよ。アスカが食事しないのはアスカの勝手じゃないか)

シンジ(もう、いじめられることもないしうるさく言われることもない)

シンジ(それでいいじゃないか)

ミサト「シンジくんも何か言って上げて」

シンジ「僕は何も言うこと無いですよ」

ミサト「シンジくん……」

シンジ「遅刻しそうなので、そろそろ学校行きます」


ミサト「」

ミサト「アスカ……お願い。ドアを開けて」ウルウル

学校

シンジ(ミサトさんまで悲しい顔して……)

ヒカリ「ねぇ、碇くん。アスカちゃんのことなんだけど」

シンジ(教室のみんなもだ……)

シンジ(僕のせいでみんな、悲しい思いをしてる)

シンジ(僕のせい?)

マリ「みんなでお見舞いに行こうって話なんだけど~♪」

シンジ「ごめん、そっとしておいてあげてよ」

帰り道

シンジ「」トボトボ

シンジ(なんだろう、いつもの帰り道なのに……)

シンジ(この道、こんなにも広かったっけ?)

シンジ「ねぇ、アスカ。この道って」

シンジ「」

シンジ「何、言ってるんだよ……僕は」

シンジ(いつも隣にアスカがいたから僕が歩道の横に詰めてただけじゃないか)

『朝からヨレヨレじゃない。しゃきっとしろ!しゃきっと!』

シンジ「」

『まぁ、今日のところはちゃんと食べてあげるわ。ふん!』

シンジ「」

『そ、そう?バカシンジにしては気が利くじゃない』

シンジ「」ウルウル

シンジ「アスカ……」ウルウル

『きっと、セカンドは君に好意を抱いているのさ』

シンジ「」タッタッタッタ

ダッダッダッダッダッダ


ガチャリッ

シンジ「ミサトさん!」

ミサト「シンジくん、今からアスカをネルフの医療機関へ搬送しようと」

シンジ「どいてください!」

ミサト「ってシンジくん!?」

ダン!!  ダンダン!

シンジ「開けてよ!!アスカ!!!」

ダンダン!!

シンジ「くそっ!こんな扉!!!」ドガッ!!!

シンジ「アスカ!!!!!」

アスカ「」

シンジ「アスカ!!!!!!!!!!」

シンジ「ごめん……アスカ」ギュッ

アスカ「シン……ジ?」

シンジ「僕のせいで……」ウルウル

アスカ「…何で泣いてるのよ……ガキシンジ」

シンジ「アスカの気持ち……わかってあげられなかった」シクシク

シンジ「でも、今なら!わかるんだ!アスカ!」ギュッ

アスカ「なんの…こと…かさっぱりよ……」

シンジ「好きだ!!!アスカ!!!!」

アスカ「…は?ばかじゃないの?……」

シンジ「アスカがいてくれないと駄目なんだ!!」

シンジ「駄目なんだよ……」

シンジ「だから、死なないで!!」ギュゥ

アスカ「バカシンジ……」

アスカ「」ウルウル

アスカ「ありがと」

ミサト「こっちよ!!急いで!」

ガタガタ

NERV職員「目標を搬送します!!」


シンジ「待ってるから!アスカ!」

アスカ「卵焼き、食べたいな。お腹すいた」

シンジ「うん!作って待ってるよ!」

アスカ「あ……でも、焦がさないでね」

シンジ「うん!」ウルッ

目標を搬送します  ←これは言わねえだろ

数週間後

アスカ「行くわよ!バカシンジ!」

シンジ「待ってよ!アスカ!お弁当!!」

アスカ「もう!遅い!」

シンジ「そんなこと言ったって…」

アスカ「あれ?私に歯向かうつもり?」

アスカ「私がいないと駄目なんじゃないの~?」ニヤリッ

シンジ「うぅ…もう!!わかったよ!言い訳しないよぉ!!」

アスカ「ほら!」

シンジ「え?」

アスカ「手!!//」

アスカ「つなぐの!!!」






おわり

>>155
言わないね

最後まで見てくれてありがとう!

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