P「真美がくっ付いてしまった」(157)
春香「それなら真美が離れれば良いじゃないですか」
P「いや、それがだな。何故か知らんけどくっ付くんだよ」
真美「ホント、困っちゃうよねー」
春香「ほら真美、ふざけてないで。プロデューサーさんを困らせちゃダメだよ」グイ
春香「……?」グイグイ
真美「ちょっ痛いよはるるん」
P「な」
春香「あれ~」
やっぱり真美可愛いな
支援
春香「それならもっと強い力で引っ張ればいいんじゃないですか?」
P「無理言うなよ。春香の力じゃ無理だったじゃないか」
真美「はるるん。別に真美は困ってないよ」
春香「プロデューサーさんが困っちゃうじゃないですか」
P「まあそうだけどさ。力強く引っ張るのは良くないよ」
春香「ともかく真美がくっ付いてるとプロデューサーさんがお仕事できないでしょ!」ガシッ
真美「お、おお!」ズリズリ
春香「ふぬぬぬ……」グググ
真美「は、はるるん無理しないで」
春香「はぁああああ!!」グググ
P「おお~もうちょっとだ! もうすぐ5メートルくらいだ」
春香「…………もっもう無理限界」パッ
真美「うひゃ~」ビュォォォ
ドゴッ
P「おふっ」チーン
真美「にっ兄ちゃーん!!」
春香「プロデューサーさぁぁあああん!!!」
こんな感じで終了なんていかがですか?
真美可愛かったし
P「……まあ、これでわかったか?」
春香「はい。ですけどどうしてくっ付いたんですか?」
真美「朝来たら」
P「くっ付いた」
春香「あの、意味がよくわかりません」
P「本当だって」
真美「嘘だったらこんなことになってないYO!」
春香「もっとよく思い出してみてくださいよ」
P「もっとよく思い出せと言われてもだな」
春香「ほら些細なことからでも原因何ていくらでも出てくるんですから」
真美「えとえと……」
P「……あ!」
春香「何か思い出したんですか!?」
P「春香、何で今日来たんだ?」
春香「私ですか? 私は~ってそんなことは今どうでも良いじゃないですか!」
真美「真美、はるるんのクッキー期待してたんだけどな→」
春香「クッキー? クッキーならあるよ」
P「それ食べたら思い出すかも」
春香「しょうがないですねぇ~ちょっと待っててください」
P「しかし、これどうしたもんかね」
真美「兄ちゃんは真美とくっ付いてるの嫌?」
P「そんな事はない。でも社会的になぁ……」
千早「おはようございます」
P「お、千早。おはよう」
真美「千早お姉ちゃんおはよー」
千早「おはよう真美。……プロデューサー」
P「おう、どうした?」
千早「どうして真美とまるでくっ付いているようにいるんですか?」
P「いや、これはだな」
真美「本当にくっ付いちゃったんだー」
千早「はい?」
P「真美の言う通りだよ」
千早「ふざけないでください。真美は早くプロデューサーから離れて」グイ
千早「?」グイグイ
P「な?」
真美「千早お姉ちゃん真美のために争いは止めて」
千早「……どういうことですか?」パッ
P「俺が知りたい」
真美「さっきはるるんが頑張って5メートルくらい離したんだけど」
千早「つまり5メートル以上離さないといけないわけですか」
P「真美の腕外すなよ」
真美「兄ちゃんそれ酷い!」
千早「わかりました。それではプロデューサーを引っ張って離せば良いのですね」
P「俺?」
千早「いきますよ」ガシッ
真美「千早お姉ちゃんがんばれー」
千早「はぁぁああああああ!!」ググググ
P「…………」
千早「あああああああ!!!」グググ
真美「……」
P「……千早」
千早「んぁあああああああああ!!!」グググ
P「もういい。休め」
千早「はぁーはぁー。プロデューサー重いんですね」
P「失礼な。ちなみに真美の方が抵抗力が無くて千早が俺を引っ張ってる時、真美も一緒に引っ張ってたからな」
真美「ごっごめんよー」
千早「……しかし、どうしたものですかね」
P「ほんとだよ。真美、今日のレッスンとかは全部キャンセルな」
真美「やったぜ!」
P「けど、離れたら謝りに行くからな」
真美「うあうあ~。しょりゃないよー」
P「しょうがないだろー」
千早「じゃあ私はボイスレッスン行ってきます」
P「頑張れよ」
千早「その間、どうすれば離れるか考えておきます。では」
真美「別に無理に離れなくても良いのに……」
P「千早のことだ。レッスンに夢中になって忘れるだろう」
響「はいさーい」
真美「あ、ひびきん」
P「響か」
響「どうしたんだ? なんで真美はプロデューサーから離れないんだ」
P「ああ。実はくっ付いちまってな」
真美「ひびきんなんとかして」
響「なら、直接引っ張れば解決さー」
P「ふ~ん。じゃあやってみろよ」
響「当たり前だ。自分、完璧だからな」
真美「兄ちゃん兄ちゃん」
P「どうした?」
真美「なんでみんな引っ張れば解決みたいな考えなの?」
P「そりゃあ真美がいつも悪戯ばっかりするからさ」
真美「そりゃないよとっつぁ~ん」
響「何言ってるんだー。いくぞ」ガシッ
P「期待してるぞ」
真美「ひびきんがんばれー」
響「ふんっ!」グググ
真美「おお! はるるんよりもいってる!」
P「響顔が真っ赤だぞ」
響「はぁいさぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃいぃぃ!!!!」ズルズル
真美「もうちょっとみたいだYO!」
P「おお!」
響「……ふう」パッ
真美「うひゃぁぁぁあああああ」ビュォォォ
ドゴッ
P「ウッ!」バタリ
真美「兄ちゃーん!」
響「あ、ごめん」
P「やっぱりさ、1人で引っ張るから無理なんだよ」
真美「でもでも、ひびきんが引っ張ってる時真美凄く痛かったんだよ!」
P「じゃあどうするよ」
響「磁石とかの力じゃないのか」
真美「あ、それって漫遊引力の法則ってやつっしょ」
P「万有引力の法則な。響の磁力はおそらく外れだ」
響「なんで?」
P「仮に磁力と例えると俺と真美が今頃事務所内の鉄に潰されてる」
響「あ」
真美「……あ」
P「如何した真美?」
真美「……えと、とっトイレ行きたい」モジモジ
P「参ったな」
真美「兄ちゃんどうしよ?」
P「う~ん」
響「プロデューサー、女子トイレはいるのは流石に変態だぞ」
P「……5メートルか。よし、こうしよう」
響「なんか思いついたのか」
P「トイレの位置は隣だから、まず、響が真美を女子トイレに連れてって、俺も男子トイレに入る」
真美「何でも良いから早くしてよぉ」モジモジ
響「なんか失敗しそうだぞ」
P「よし、行くぞ」
響「真美行くぞ」
真美「早くぅ~!」
ガチャズルズル
P「よし俺も行くぞ」タタッ
アアー! プロデューサーストップストー
P「止まらなくても大丈夫だろ」
ヒャアアアアあああああ」
ドカッ
P「アウチッ」
真美「あ、あわわわ!!」
P「……? なんか温いな」
真美「いっいやああああああああああああああああ!!!」ブンッ
P「ぐあっ」チーン
だめだ。おもいつかねぇ
寝るわ
くっ付いてる原因が思いつかねぇんだよ
誰か頼むわ
真美「ひくっ……酷いよ兄ちゃん……」メソメソ
響「サイテーだぞ変態プロデューサー」
P「すっすまん。だけど今回は不可抗力だ!」
響「言い訳にしか聞こえないぞ。着替えがあったから良かったもの」
P「悪かったよ。今度俺にできることなら一つだけお願いごときいてやガチャ
春香「お待たせしました! ってなんですかこの空気は?」
響「変態プロデューサーが真美を泣かしたんだ」
春香「……」
P「クッキーくれ」
春香「あ、はい。どうぞ」
響「今度自分もサーターアンダギーを持ってくるぞ」
P「期待してるぞ」
真美「もう兄ちゃん! 真美のこと忘れないでよ!!」
P「いやしかしだな、どうしろって言うんだよ」
春香「じゃあ私と響ちゃんで引っ張れば離れると思うんですよ」
響「でも、こう何度も引っ張られると真美が可哀想だ」
P「そうだな。真美が怪我したりしたら大変だし」
春香「じゃあプロデューサーさんを引っ張ればいいんじゃ」
響「でも失敗した時、真美が潰れちゃうぞ」
P「まあ、今日はもう諦めてこのままか」
真美「え」
P「だってしょうがないだろ。大丈夫だ。次はヘッドフォンと目隠しして入れば大丈夫だし聴こえないだろ」
真「おはよーございます」
春香「真おはよう」
真「どうしたんですか? なにやら話し合っているようですけど」
P「ああ。真美がくっ付いて離れないんだよ」
真「へぇ~……はい?」
春香「嘘みたいなんだけどこれが本当なんだよね」
真美「真美はもう迷惑なんだよ~」
響「全然嫌そうに見えないけどな」
P「とにかくさ。真美は今日は俺と一緒な」
真美「はーい」
P「ほれ、響も真も早くレッスンなり営業行ってらっしゃい」
真「プロデューサーは行かないんですか?」
P「真美がくっ付いてるから運転は愚か、事務所から出ると人生が終わる」
真美「真美のせいにしないでよね」
P「あ」
真美「どしたの兄ちゃん」
P「トイレ行くから目隠しとヘッドフォンしてくれ」
真美「え」
P「トイレ行く」
響「へっ変態だぞ! 変態プロデューサー」
真「真美を男子トイレ連れて行くとか」
春香「援交ですよ、援交!」
P「生理現象はしょうがないだろ」
真美「うあうあ~」
P「はいはい。行くぞ」
P「…………」
真美「……」チラッ
真美「うわっ!」
P「おい」
真美「なっ何でもないよ」アセアセ
P「覗いたって得しないだろ」
真美「う、うん」
P「…………」カタカタ
真美「……」
P「……」カタカタ
真美「ねえ兄ちゃん」
P「なんだ?」カタカタ
真美「真美ね。なんで兄ちゃんとくっ付いたか思い出したかも」
P「ホントか!?」
真美「えっとね……兄ちゃんが来る前に」
P「来る前に?」
真美「……ピヨちゃんが社長とくっ付いてた」
P「ファッ!?」
真美「それでね」
P「あ、ああ。それで」
真美「真美は2人スネークしてたんだけど、ピヨちゃんの机からこんなのが」
P「……くっ付くお薬」
P「これを飲むと最初にあった人とくっ付いて離れなくなります」
真美「こんなの絶対ありえないっしょ→」
P「だけど、こうなったのか。あーどうりで音無さんと社長がいないわけか」
真美「兄ちゃん真美たちいつ離れられるの?」
P「えっとな…………書いてない」
真美「うあうあ~それやばいっしょー」
P「しかし、これはどうしたもんかね」
真美「あ、最初からピヨちゃんに聴けば良かったんじゃん」
P「いや、これ飲んだのがバレるだろ」
真美「でもでも、緊急事態だし」
P「どこが?」
真美「へへー」
P(しかし、さっきから真美が俺の膝の上に座ってて色々ヤバい。理性がヤバい)
俺「安西先生、寝たいです」
安西「寝ても良いですよ」
俺「しゃっ!」
すまねぇ。
既にグダってるけどこのままだと余計にグダりそう
それに風邪引いてるし本当に眠いんだよ
もう寝る。
マジ申し訳ない
続きは誰か好きにしていいよ
も
合法じゃなくたっていいじゃないか 真美はかわいいんだもの みつを
いや、やっぱり真美は合法だ
>>2なんだが、このスレを最初から見てて応援してたので未完なのはかなしい
初めてなので右も左もわからないのだが乗っ取りで続きをかかせてもらってもいいだろうか
何にせよ完成しないよりマシだろう
書けるなら書いちゃってくれ
>>101
ありがとう。僕も眠いからできるだけ短くまとめようとおもふ
P「……とりあえず、真美」
真美「?」
P「膝から降りようか」
P(さて、真美を膝から下ろしてソファーまできたわけだが)
P(やっぱり密着してるからまだ前かがみなのは許しておくれ……)
真美「でさー兄ちゃん、これからどうするのー?」
P「とりあえず、今、調べてるところだから」カタカタ
真美「ググったところで出てくるかなあ」
P「とりあえず、薬の名前で検索して……出てきた」
春香「えっ」ガタッ
今すぐ改行するんだ
>>105
ありがとう
真美「なになに薬屋ピヨピヨ堂……?」
P「……」
春香「これは……」
三人(あやしい)
P「とりあえず場所は書いてある……あやしいけど」
P「とにかくこれじゃあ仕事にもならんしな」
真美「行ってみるっきゃないっしょー」
春香「えっ、でもどうやって?」
P「うーん、そうだなあ~。真美、ちょっと立って」
真美「?」
P「手をつないでみよう」
真美「!?」
春香(ここまできてそこで照れるか!?)
P「よし、これで……むうダメか」
P(すぐに腕組みのようなかたちになってしまう)
P(ある程度の面積が触れていないといけないってことなのかな)
真美(これは……ちょっといいかもしれない……)
P「よし、じゃあやっぱりこっちだな」
真美「うわ、兄ちゃん、何を」アワアワ
P「おんぶだ。これでいくしかあるまい」
真美「うわうわ~せっかくの雰囲気が台無しだよ~」
春香(あれはあれで羨ましいな)
P「とりあえず、真美も変装させたし……これでよしっと」
P「最悪、真美が足をくじいたことにでもすればいいだろ」
真美「……」
春香「呼んでたタクシー着いたみたいですね」
P「よし、じゃあちょっと行ってくるわ」
響「プロデューサー、真美……無事を祈るぞ」
P「……おお、ありがと。留守番は頼んだ」
春香「とりあえず小鳥さんが戻ってきたら焼き鳥にしておきますね」
P「そうして欲しいが、一応一通り事情を聴き終わってからにしてくれ」
P(で、来てみたはいいが)
P「……普通のアパートだな」
真美「本当にここなのかなあ?」
P「とにかく入って見るしかないだろう」
ピンポーン
?「はーい」ガチャガチャ
ガチャ
小鳥「あ、新聞なら間に合ってます」バタン
P「いいから開けてください、焼き鳥にしますよ」
真美「開けろ―」アシデドンドン
P「で、これはどういうことなんですか?」
小鳥「……反省はしてます、ハイ」
真美「もーピヨちゃんのせいで散々だったんだからね!」
小鳥(その割には嬉しそうね……)
P「とにかく、この薬は何なんですか! 早く戻してください!!」
小鳥「そ、それはですね……」
小鳥「戻す方法がないわけではないのですが……」
P「それを教えてください!」ドン
小鳥「ピヨヨヨヨヨ~」
真美「っていうかピヨちゃん、社長はどうしたの?」
P「たしかにそれもそうだが、今は俺たちのことの方が……」
小鳥「それも関係あるから安心してください」
小鳥「とりあえず元に戻す方法はあります、が、完全に元通りというわけではありません」
P「と、いうと?」
小鳥「この薬は人の気持ちと関連してはたらくものなんです」
真美「人の気持ち……?」
小鳥「この薬は『相手に触れたい』と思っている気持ちと関連して働いているのですピヨ」
小鳥「この2×年間、インターネットとばかりお友達なって、古今東西の胡散臭い惚れ薬についてもよんできました」
小鳥「そして寂しさのあまり、その知識を利用して面白半分に作ってしまったのが……」
P「この薬であると」
真美「ピヨちゃん……」
小鳥「お願いっ、そんな憐れみの目で見ないでっ!」
P「まあ、これが音無さんの残念な半生の結晶だということはわかりました」
小鳥「ピヨッ」
P「しかし、そんなのはどうでもいいんです。どうしたらこの状態から解放されるんですか?」
小鳥「……それは、」
小鳥「それは、『もうくっつきたくない』もしくは『もうくっつかなくてもいい』とその人が思えるようになればいいんです」
P「はあ?」
小鳥「ですから……」
P「いえ、言葉では理解してます。しかし、そんな非現実なことをいわれても……」
真美「つまり兄ちゃんのことを嫌いになればいいってことなの?」
P「……真美」
小鳥「いいえ、それは違うわ、真美ちゃん」
小鳥「もうくっついていなくても大丈夫だって思える関係になるのでもいいの」
小鳥「この薬は飲んだ人が相手と触れていたいと思っている気持ちと相関してはたらくの」
小鳥「だからくっつきたいと思えば思うほど、引き合う力は強くなるのよ」
小鳥「逆に言えば、その気持ちが無くなってしまえばいいの」
真美「でも、それは嫌いになるってことじゃ……」
小鳥「例えくっついていなくたって、安心できる関係ってあるのよ」
小鳥「まだ真美ちゃんには難しいかもしれないけど、きっとプロデューサーさんならわかってくれると思うわ」
P「ほえっ!?」
小鳥「だから、よろしくお願いします、ね?」
P「ね? じゃないですよ、ね? じゃあ。何、いい雰囲気にして誤魔化そうとしてるんですか」
小鳥「ピヨオ……」
真美「ってことは、ピヨちゃんは社長とそういう関係に?」
小鳥「ううん、私の場合は単純にもう嫌になって離れたいと思ったら離れただけよ」
小鳥「……それでも1時間以上かかったけどね」
小鳥「ああ、私って、もうあんなオッサンでもいいと思えるほど飢えていたのかしら……最悪だわ……」
P「まあ、それはどうでもいいですが、結局どうすればいいんですか?」
小鳥「だから、今言ったとおりです。そういう関係になってください」
P「……やっぱり今すぐサムゲタンにでもしちまうべきでしたかね」
真美「それはちょっと批判が相次ぐと思うよー」
P「解毒剤とかそういうものはないんですか?」
小鳥「ありませーん」
P「そんなのでよくこれを作りましたね」
小鳥「だって本当にできるとは思わなくて、ふざけ半分で……」
真美「ピヨちゃん~ガキじゃないんだからさ~」
小鳥「ピヨッ!?」
P「真美に言われてたらお終いだとおもいますよ?」
小鳥「いいじゃないですか! 私だって……私だって……」
P「泣いてごまかさないでください」
小鳥「バレタカ」
小鳥「と~に~か~く~、今日は一日真美ちゃんと一緒にいてあげてください!」
P「そんなこといっても」
小鳥「とにかく出てってください! もう店じまいです!
小鳥「社長も今頃戻ってると思いますし、私も仕事に戻らないと!」
P「でも、俺は」
小鳥「大丈夫です! 社長には私が言っておきますし、今日はオフの子が多いじゃないですか!」
小鳥(だから、しっかりやるのよ、真美ちゃん!)ウインク
真美「!?」
P(お詫びにこの部屋は提供しますから、といい捨てて小鳥さんは行ってしまった)
P(ふざけんな、と絞めてやろうかと思ったが、真美が重りになっていたのもあって逃げられてしまった)
P(さて、どうしたものか……)
真美「兄ちゃん」
P「お、おう、どうした?」
P(落ちつけおちつけおれれれれ)
真美「さっき、ピヨちゃんが言ってたことって、どういうことなんだろうね?」
P「ん?」
P「ああ、薬のはたらきについてか? まさかでたらめだろ? そんなことがあるわけ……」
真美「そうじゃなくてさ」
真美「くっついていなくても安心できる関係、って奴だよ」
P「ああ、それか」
真美「兄ちゃんなら、わかるんだよね……?」
P「……」
真美「真美はさ、兄ちゃんのこと、好きだよ」
P「!?」
真美「いたずらしたいし、遊んで欲しいし、飛びついたりだってしたい」
P「……ああ」
真美「でもさ、最近はちょっと違ってたんだ」
P「!?」
真美「兄ちゃんが誰かと一緒にいると、なんか、嫌な気持ちだったんだ」
真美「真美にも、よくわかんないんだけど」
P「……そうか」
真美「だから、こうなっちゃったのかなあ」
真美「兄ちゃんがはるるんや、やよいっちと一緒にいると、なんか嫌だった」
真美「亜美でさえ、ちょっと嫌だった」
真美「もっともっと真美がくっついてたいって思ってた」
真美「他の誰かと仕事にいっちゃってるときは、どうしてるんだろっていつもモヤモヤしてた」
真美「薬を飲んじゃったのは偶然だったけど」
真美「本当はずっとこうしてたかったのかもしれないんだ……」
P「……」
P(それだけ言うと、真美は俺から背中を向けた)
P(結局は背中と背中が密着している状態だったけれど)
P(それでも、なんだかさっきよりも引き合う力が強くなっているように思えてきた)
P(外がなんだか暗くなってきている。雨が降るのかもしれない)
P(でも、それを確認するのも、今は腰が重たかった)
P「……なあ、真美」
真美「何?」
P「こっちを向いてくれないか」
真美「……ヤダ」
真美「今、涙が、とまらないから……」エグッ
P「泣いててもいいから」
真美「ヤダ」
P「……大丈夫だから」
真美「無理だよ。だって、」
真美「だって、真美、すごく嫌な子だもん」
P「どうして?」
真美「だって、さっき、兄ちゃんが他の子といるの嫌だってはっきりいっちゃって」
真美「亜美でさえ嫌だって言っちゃって……」
真美「真美は……真美は……」
真美「……兄ちゃんだって、真美のこと嫌いになっちゃったでしょ?」
P「全然」
真美「でも、だって……」
P「俺は、嬉しいと思ったよ」
真美「え?」
P「それだけ、真美が俺のことを好きなんだってわかったからさ」
真美「……そんなはずない。真美は、悪い子なんだ」
P「そんなことない。俺だって、そうだったから」
真美「……!?」
P「とりあえず、こっち向いてくれないか?」
真美「……うん」ズリズリッ
P「よーし、アハハ、抱っこみたいになっちゃったなあ」
真美「……むう、兄ちゃん、でりかしーってものが……」
P「悪い悪い。でも、この方が安心するだろ?」
真美「!?」
P「俺もすごく安心する」
P「俺もさ、真美ぐらいのころは、今の真美と同じでさ、好きな子に誰かが話してるだけで嫌だった」
P「仲の良い友達でも嫌だった。自分にだけあの子が優しければいいのにって思ってた」
P「人間だから、しょうがないよ。相手のことを好きになっちゃえば、さ」
真美「……そうなの、かな?」
P「そうだよ、俺が真美よりおっきくなっても、それはかわんなかったよ」
P「真美が嫌な奴なんじゃない。みんな、誰かを好きになれば通る道なんだよ」
真美「じゃあさ、真美、ずっと不安なままなの? それじゃあ、ずっとこのままだよ?」
P「でも、音無さんもいってたろ? くっついてなくても安心できる関係があるって」
P「俺も、真美のことが好きだよ」
真美「え!?」
P「真美の気持ちもちゃんと聞かせてもらった。だから、」
P「だから、俺は待ってるよ」
真美「……」
P「真美が大人になって、アイドルでもなくなったとき、その時にもう一度きかせてくれよ」
真美「それまで、兄ちゃん待てるの?」
P「待つよ。当分は仕事一筋だし」
真美「でも、はるるんとかミキミキとか、可愛い子いっぱいいるよ?」
P「真美が一番かわいいさ」
真美「うわうわ~、そ、それは~!?」
P「ハハハ、いつもの調子が出てきたな」
真美「いや、だって、そんな!!」
P「やっぱり、元気な真美が一番だ」
P「とりあえず、今日はしばらくこうしてよう」コテッ
真美「うわうわ~! うううう腕枕あああ!?」
P「真美をおんぶして階段上り下りしたから俺もつかれちゃったよ」
真美「そ、それはどういうこと!? 兄ちゃん、サイアクだよ~!」
P「冗談だよ、冗談。でも、ちょっと昨日も遅くまで仕事だったし、眠いんだ」
P「……だからさ」
真美「!?」
P「この続きは大人になってから、な?」
真美「うわわわ兄ちゃん、今の真美のふぁふぁふぁふぁファースト……」
P「おやすみ!」グー
真美「寝るの早っ!?」
P(……)
P(ようやく寝たか。まあ、真美も最近疲れてただろうし)
P(今日はてんやわんやだったからな)
P(でも、どんだけ痛い目に逢おうが、酷い目に逢おうが)
P(俺のことをこんだけ好きだって思っててくれたんだ)
P(だったら、俺はそれに応えるしかない……よな)
P(よくわかんないや、漫画とアニメで仕入れた知識じゃ)
小鳥「ただいま~」ガチャ
小鳥(……あらあら、二人とも寝ちゃって)
小鳥(どうなったのかはわからないけど、幸せそうな顔しちゃって)
小鳥(……とりあえず写メとっとこ♪)
小鳥(これでたるき亭で永遠にタダ酒できそうね♪♪)
P「……あれ? 音無さん?」
小鳥「ふふふ、おはよございます」
真美「むにゃむにゃ、あれ? ピヨちゃん帰ってきてたんだ」
小鳥「もう、二人ともぐっすり寝ちゃって。もう夕飯の時間よ?」
小鳥「……ま、でも、一件落着ってことかしら」
P「ん?」
真美「あ!」
P「離れてる!!」
真美「兄ちゃん……」
P「大丈夫だ。約束は守るよ」
真美「……うん!」
小鳥「さて、ではそろそろ私の趣味の時間もありますのでお暇していただきたいのですが」
P「誰のせいでこうなったと思ってるんですか」
小鳥「でも、いい思いできたんですよね?」写メチラリ
P「!?」
小鳥「ま、私もあやうくクビ直前の減給処分になっちゃいましたけど~」
小鳥「しばらくはウマいタダ酒がのめそうですね~」フヒヒヒヒ
P「……」
真美「兄ちゃん、今年のクリスマスに鶏の丸焼きつくる時は手伝うよ」
翌日
P「昨日は申し訳ありませんでした」
社長「いやいや、君は災難だったと思うよ。まあ、今日からまた頑張ってくれたまえ」ツヤツヤ
P「はい、ありがとうございます!」
P(社長ずいぶんと上機嫌だなあ)
P(たとえ破廉恥2×歳焼き鳥女でも、くっつけて嬉しかったのだろうか?)
春香「プロデューサーさーん、昨日は大変でしたね~」
P「おお、春香! もう大丈夫だから、今日は仕事頑張ろうな」
真美「……」チラリ
亜美「真美ー何見てんのー? 次は真美のターンだよー」
真美「あ、ううん、なんでもない」
真美(大丈夫だもん、約束したから)
亜美「うわっ、何2828してるのさ!?」
響「ん? 昨日あのあと何かあったのか? 自分、気になるぞ!」
真美「さ~ね~♪」
P「よし、真、響、イベントの仕事いくぞ~」
真「はい、今いきまーす」ダダダダ
響「じゃあいってくるぞ」
亜美「いってら~」ノシノシ
P「真美も午後は春香と一緒に仕事送ってくからな、ちゃんと待ってろよ」
真美「うん! 待ってるよ!!」
真美(もうきっと、不安じゃないから)
おしまいです
初めてな上に初のっとりだったので、ハラハラしました。
いい作品になりそうだと思ってずっと見てたので、未完にしたくない思いで書かせてもらいました
付き合ってくれた人は、ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
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