一夏「実は俺・・・オルコッ党なんだ」(192)

鈴「・・・メシマズ党員がここにも・・・」

一夏「メシマズとか言うな!セシリアはやれば出来る子なんだ!」

一夏「たとえ料理が壊滅的、破滅的に下手でも他の部分でカバー可能だ!」

鈴「ふーん?例えば?」

一夏「そうだな。まずグラマラススカイなプロポーション。そして余りある財力。お淑やかで、気品のある性格。結婚相手としてこれに勝るものはないだろう」

鈴「でもさ。仮にセシリアと結婚するとするじゃん」

一夏「うん」

鈴「仕事で疲れた一夏はこう思うのよ「ああ・・・早く帰って女房の美味しいご飯が食べたい。ビールとあうつまみもあれば最高だ」

一夏「はぁ」

鈴「それがあんた。帰宅してみなさい。あるのは悪臭を放つ何か。料理とは呼べない化学兵器よ」

一夏「・・・・・・」

鈴「ビールに合う?そうね・・・豚の餌には合うかもね」

一夏「・・・・・・」

鈴「あーあ。かわいそうに。セシリアと結婚したら、一生"美味しい愛妻弁当”は味わえないでしょうね」

一夏「セシリアの悪口はそこまでだっ!」ダンッ

鈴「っ!」ビクッ

一夏「違うんだ鈴。発送の逆転が必要なんだよ」

鈴「はぁ・・・どういうこと?」

一夏「セシリアが料理を作るというのがそもそも間違いなんだ」

鈴「ん?」

一夏「つまり、俺が料理を作ればいいんだよ」

一夏「つまり、俺が料理を作ればいいんだよ」

鈴「なるほどね。あんたが台所の長を務めるわけだ」

一夏「そうだな。俺が専業主婦をやってもいい。例え共働きでも、夫がご飯を作っている家庭もある」

鈴「バットだがしかし、その論理には穴があるわ」

一夏「む?完璧だと思うが」

鈴「セシリアとの間に子供が生まれたらどうするのよ。いい?母親は離乳まで子供と一緒にいなきゃいけないのよ?」

一夏「む?なにか問題があるのか?」

鈴「セシリアが哺乳瓶の煮沸消毒とか出来ると思う?離乳食とか作れる?」

一夏「むむ・・・離乳食は・・・さすがに無理だが・・・哺乳瓶の煮沸くらいならできるだろ?」

鈴「あら?火事が起きない保証は?」

一夏「えー?セシリアってそのレベルだっけ・・・原作ではメシマズではあるものの俺んちで普通に・・・」

鈴「そもそも元栓という概念があるのか疑問ね」

一夏「いや・・・最近ではIHとかあるし・・・それに、離乳食に関しては俺が昼の分まで朝にに作ればいいだけさ」

鈴「いやー・・・でも大変よねー・・・あんたが風邪の時は?単身赴任のときは?」

一夏「あー・・・あー・・・」

鈴「コンビニ弁当じゃまずいわよねー。子供の栄養的にも」

一夏「・・・・・・」

鈴「いい?あんたに言っておくわ」

一夏「・・・ん?」

鈴「料理スキルは不要と言われる昨今!それでも料理は必須!」

鈴「経済的にも!栄養的にも!そして愛する夫のためにも!妻は夫のために尽くすべし!家のために尽くすべし!」

鈴「其は女の義務であり!魅力であり!定められた宿命!男女平等の風潮でも其は健在!」

鈴「女は何のために鍋を振るう!何のために箸を折る!愛する夫は何のために戦う!家を出る!」

鈴「全ては相互の関係!この社会に生まれたときから定められた共同作業だ!」

鈴「ボーヴェワールは言った!女は生まれながらにして女ではない!女となるのだ!」

鈴「女として生きる!其れは即ち、女としての義務を果たすこと!料理をすること!」

鈴「料理をしない女は、女ではない・・・性に甘んじる牝豚だ!」

鈴「生きよ!女として!生きよ!料理こそ汝の手に!」


一夏「・・・」

チェルシー『お嬢様、そんなことでは一夏様は振り向いてはくれません』

セシリア「そ、そうでしょうか・・・」

チェルシー『いいですか、恋は早いもの勝ちです。油断していると、どこぞの泥棒猫にカッさらわれます』

セシリア「は、はぁ・・・」

チェルシー『そうですよ、想像してご覧なさい、一夏様が他の女とキスしてるところを』

セシリア『い、いやっですわ!』

チェルシー『誘惑されて、ベッドでまぐわい、一夏様の上で腰を振る他の女』

セシリア『いやぁあああああ!聞きたくありませんわっ!』

チェルシー『ならばさっさと行動することです』

セシリア「でも・・・どうすれば・・・」

チェルシー「そうですね。とりあえず料理でも振舞ってみたらどうでしょう」

セシリア「料理ですか?私、料理は自信ありましてよ」

チェルシー「お嬢様、自分の料理を食べたことはありますでしょうか?」

セシリア「え?ありませんが・・・なにか問題でも?」

チェルシー「・・・・・・お嬢様。料理は諦めたほうがいいかと」

セシリア「なにをおっしゃるの!?」

チェルシー「まずはご自分の料理を味見してからお電話お掛けください」ガチャ

ツー ツー ツー

セシリア「あっ!ちょっと・・・どういうことですの?」

セシリア「仕方ありませんわ。とりあえずシャルさんに言って、お料理部部室を使わせてもらいましょう」

シャル「るるるー♪」

セシリア「シャルさん。ごきげんよう」

シャル「あれ?セシリア?ごきげんよう」

セシリア「ちょっとお願いがあるのですけどよろしいでしょうか」

シャル「え?僕に?どうかしたのかな」

セシリア「ちょっとお料理がしたくて・・・料理部の部室を使わせてもらえないでしょうか」

シャル「ええ!!??セシリアが料理をするのっ!?」

セシリア「?何か問題でも?」

シャル(問題しかないとは言えない・・・)

シャルのことシャルって言うのは一夏だけだって何回言えばわかるんだよ
原作は最悪いいけどせめてアニメ見てれば絶対わかるだろ・・・

>>47無意識でシャルと書いてたわ

>>45 セシリア「シャルさん。ごきげんよう」 →シャルロットさん


シャル「そ、そうだね~・・・それって一夏に食べさせるのかな?」

シャル(さすがに一夏に死んで欲しくないからね・・・)

セシリア「いえいえ。自分で食べようかと。料理の練習も兼ねますし」

シャル「そ、そっか・・・それはよかった」ボソッ

セシリア「・・・何か言いまして?」

シャル「いやぁ・・・何も!それじゃあ部室に案内するよ」

セシリア「恩に着りますわ」

料理部 部室

シャル「うわぁ・・・」

セシリア「できましたわ!」

何か「できたよー」

シャル「セシリア・・・念の為に聞くけどこれ何?」

セシリア「見てわかりませんか?日本のカリーアンドライスですわ」

シャル(あ・・・これカレーだったんだ・・・汁っ気全く無いから分からなかった)

セシリア「むー。少し水分が足りませんわね・・・コーヒーでも混ぜましょうか」

シャル「ちょ、ちょい!?どうしてそうなるの!?」

セシリア「え?なぜって水分が足りませんので」

シャル「普通に水を入れればいいんじゃないの?」

セシリア「それでは隠し味になりませんわ。料理は工夫こそ大切なのです」キリッ

シャル(うわぁ・・・)

セシリア(そういえば・・・チェルシーに味見してみろと言われましたわね)

セシリア「それでは・・・」サッ

シャル「た、たべるの!?それを?」

セシリア「はぁ・・・シャルロットさんも食べたいのですか?それならそうと」

シャル「いやいやいや遠慮します!」

セシリア「あらそうですの?それでは・・・」サッ

シャル「・・・・・・」ゴクッ

セシリア「あーん」

セシリア「・・・」パクッ

シャル「・・・・・・」

セシリア「!!」

シャル(あ・・・これは・・・)

セシリア「・・・・・・っ」プルプル

シャル「セ、セシリア・・・無理しなくてもいいからね」

セシリア「・・・・・・っ!」ガタッ

シャル「・・・」ビクッ

セシリア「シャルロットさん・・・少し失礼しますわ・・・」

シャル「あ・・・うん・・・わかった。うん無理もないよね」

セシリア「お願いします」スタスタ

シャル(可愛そうに・・・・・・セシリア・・・)

セシリア「・・・・・・」スタスタ

セシリア「参りましたわ・・・」

セシリア「まさか・・・私の料理があんなに・・・」

セシリア「・・・あんなに・・・」

セシリア「・・・・・・










セシリア「美味しいなんて!」

セシリア「びっくりしましたわ!こんなにも自分に料理の才能があったなんて!」

セシリア「今まで食べたどんな料理より美味しいですわ!」

セシリア「そういえば、私の料理を食べた一夏さんが失神していましたけど、もしかして・・・」

セシリア「美味しすぎて失神していたのではありませんこと?だとしたら納得行きますわ!」

セシリア「これからは毎日一夏さんに料理を振舞ってあげなくては!」

セシリア「そうでないと宝の持ち腐れですわ!ああ!早く一夏さんの笑顔が見たい!」

セシリア「そうですわ。レシピを増やさなくては・・・将来の一夏さんの妻として・・・レパートリーを・・・それから・・・」

―――――――
――――――

一夏「ふぅ・・・午前の実習も終わったことだし。昼飯にするか」

箒「一夏。私と・・・」

ラウラ「嫁!私と飯を食うぞ!屋上で!」

一夏「おっ。屋上かぁ・・・久しぶりに外の空気を吸いながら食べるか」

箒「(ちぃ・・・二人きりで食事を摂るチャンスを・・・)

セシリア「あら。私もご一緒してよろしくて?」

一夏「ああいいぞセシリア。じゃあ購買に言ってパンを・・・」

セシリア「それには及びませんわ。私が一夏さんの分を作ってまいりました」

ラウラ「!!」

箒「!!」

一夏「うっ・・・」

屋上


セシリア「あら?一夏さん?嬉しいのかしら、顔が笑顔でひきつってますわよ」

一夏「ああ・・・そうだな・・・うれしいよセシリア」

箒(それは違う意味で引きつってるんだぞ・・・)

ラウラ(セシリアのバスケットから異臭が・・・そうか・・・これが新手の生物兵器)

セシリア「・・・それでは」パカッ

   モーン

一夏「ううっ・・・」

箒「ああ・・・」クラッ

ラウラ「・・・・・・精神がやられる」

セシリア「さぁ!たーんと召し上がれ!今日の昼食はちゃーんとつくりこんできましたわ!」

箒「セシリア・・・時に聞くが、お前それ自分で味見したのか?」

セシリア「?当たり前じゃないですか。改心の出来ですわよ?」

ラウラ(味見しただと・・・)

箒(それでよく生きていられるな・・・)

一夏(いや逆に考えるんだ・・・むしろ味見をして大丈夫だということは、セシリアの料理は上達しているとっ!)

セシリア「はい、あーん!」

一夏「うう・・・・・・」

箒「・・・・・・」ジー

ラウラ「・・・・・・」ジー

セシリア「あーん」

一夏(頑張れ俺!心鬼に!今俺は修羅となる!)

一夏(オルコッ党員の一員として俺は・・・セシリアの全てを受け入れる・・・)

一夏(風に身を任せろ。大地の地動を感じろ・・・地球と一つになるのだ)

一夏(おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!)

一夏「・・・」パクッ

セシリア「ど、どうですか?」ドキドキ

一夏「・・・」

箒「一夏?」

ラウラ「・・・」サッ

ラウラ「・・・・・・息してない」

一夏「・・・・・・」

セシリア「一夏さーん!今日もお弁当を作ってまいりましたわ!」

一夏「あ、ああ・・・ありがとう」

シャル「ねぇ・・・鈴・・・」

鈴「ええ、わかってるわシャルロット。言いたいことはわかる」

セシリア「今日のお弁当は煮込みフライドチキンですわ!」

一夏「ああ・・・うん・・・楽しみだな。ははは」

シャル「い、一夏が死んじゃうよぉ・・・」プルプル

鈴「無理よシャルロット。一夏は言ったの。俺が行く道が例え死につながっていても、決してセシリアを悲しませる真似はしない、と」

シャル「そ、そんなぁ・・・」

セシリア「一夏さん!屋上へ!」

一夏「ああ・・・セシリア・・・嬉しいなぁ。嬉しいなぁ」

数週間後

一夏「・・・・・・」フラフラ

のほほん「ねぇ・・・最近のおりむー大丈夫かな」

クラスメイトA「そうよね・・・声かけても空返事しか返ってこないこともあるし」

一夏「・・・・・・ぁ・・・」フラフラ

箒「なぁ・・・一夏・・・大丈夫か?」

一夏「・・・・・・ん?お前誰だ?」

箒「はぁ?私は篠ノ之箒だ。忘れたのか?」

一夏「ん・・・ああ・・・箒か・・・いかんな。最近物忘れが激しくて」

箒「大丈夫かお前・・・」

セシリア「あ!一夏さん!」

一夏「ひっ!」

セシリア「探しましたわ!今日もお昼を作ってきましたのよっ!」

一夏「あぁ・・・・・・セシリア」ガクガク

箒(う・・・一夏の体が拒否反応を・・・)

一夏「俺は・・・もう限界だ・・・セしりあぁ・・・」

セシリア「あら?実習で疲れてらっしゃるのね。私のお弁当で癒されてくださいな」グイッ

一夏「あぁ・・・助けてぇ」ビクビク

シャル「あっ!一夏。織斑先生が呼んでたよ!」

一夏「はぁ・・・はぁ・・・え?」

シャル「至急連絡することがあるんだって!」

セシリア「あら・・・そうですの・・・仕方ありませんわね」

シャル「ははは。ごめんね。一夏行こっ」

箒「ほら。一夏。しっかりしろ」

一夏「ぁあ・・・・・・ぁあ」

調理室


一夏「ぁあ・・・あれ・・・ここは?」

シャル「ごめんね一夏嘘ついちゃった。織斑先生が読んでたって言うのは嘘なんだ」

一夏「え・・・?」

鈴「いーちか」

ラウラ「嫁・・・辛かったな」

一夏「お、おまえら・・・どうしたんだ一体」

箒「お前をセシリアから解放させてたくてな」

シャル「皆でご飯作ったんだ」スッ

 
モクモク ホクホク


一夏「あぁ・・・・・・ここは・・・天国かぁ・・・」

シャル「洋食は僕」

箒「和食は私」

鈴「中華は私よ」

ラウラ「私も微力ながら汁物を少々な」


「たーんと召し上がれ!」

一夏「うぅ・・・あぁ・・・」

一夏「・・・」パクッ

一夏「・・・・・・」パクパク

一夏「・・・ぁうう・・・」パクパクパク

シャル「ど、どうかな?」

箒「む、無理しなくてもいいんだぞ」

一夏「ぇぐ・・・うぅ・・・」ポロポロ

ラウラ「よめぇ・・・」

一夏「おぃしいなぁ・・・おいしいなぁ・・・えぐ・・・」ポロポロ

鈴「一夏・・・」

一夏「この和食・・・俺が小さい頃箒ん家で食べた懐かしい味だァ・・・」

箒「て、照れるなぁ」

一夏「この洋食・・・味付けも最高で・・・全然しつこくない・・・母性を感じる、シャルの料理だなァ・・・」

シャル「あはは」テレテレ

一夏「この中華、熱々で、頬張るたびに唾液が止まらなくなるよ。鈴の親父さん、元気かなァ・・・」

鈴「元気でやってるわ」

一夏「この汁物。無骨だけど、仲間を大切にする想いが伝わるよ、これがドイツ軍仕込みなんだなァ・・・」

ラウラ「べ、別に・・・材料を切り刻んで放り込んだだけだ・・・誰でもできる」

一夏「うぅ・・・旨いぞぉ・・・最高だぁ・・・俺はこんな料理が食べたかったんだぁ・・・」

シャル「辛かったね・・・」

箒「一夏・・・お前が我慢することはない」

ラウラ「そうだ。私たちからセシリアに直接言う」

鈴「そうね。一夏。あんたはもっと自分を大事にすべきだわ。あんたの優しさは時に残酷よ。もちろんセシリアにとってもね」

一夏「だが・・・俺は」

シャル「元はといえば僕がセシリアを止められなかったのが悪いんだ」

シャル「セシリアの料理はまずいって、あの時ちゃんと言えていれば・・・」

ラウラ「シャルロット。お前のせいではない。それにこれは皆で解決すべき問題だ」

千冬「その通りだ」

一夏「ち、千冬ねえ」

千冬「オルコットの味覚は筆舌に尽くしがたい。舌だけにな。既にこいつにはわからせておいた」

セシリア「あう・・・」

一夏「セシリア・・・お前」

セシリア「すいませんでした、一夏さん。私、一夏さんがそんなに苦しい思いをしていたとは知りませんでしたの」

一夏「・・・・・・」

千冬「オルコット。お前は謝罪ではなく、別のもので織斑に返す必要がある」

セシリア「・・・え?なんですの・・・?」

千冬「おいおい、ここにいるじゃないか。お前に必要なものを補ってくる奴らが」

シャル「・・・」

箒「・・・」

鈴「あら」

ラウラ「ほう」


セシリア「あぁ・・・皆さん」

千冬「ほら、さっさと土下座でもなんでもしろ」

セシリア「皆さん・・・この私めに・・・








料理を教えてくださいまし!」

一夏「それから・・・皆によるセシリアへの猛特訓が始まった」


箒「ばかかっ!どうして味噌汁にゼリーを入れるやつがある!」

セシリア「は、はい!」


グツグツ


シャル「ちょ、ちょっと!ちゃんと火を見て!吹きこぼしちゃってるよ!」

セシリア「は、はい!ただいま!」

ジュー ジュー

鈴「ちょっと!練習もしないうちに手首でフライパン返ししないの!下手くそ!」

セシリア「はひぃ!」

ダンダン ダンダン

ラウラ「いいか・・・ナイフの持ち方はこうだ」

セシリア「こ、こうでしょうか」

ラウラ「ちなみに相手の後ろを取ったときはこう、逆手に持つ」

セシリア「はぁ・・・こうですか」

ラウラ「そうだ・・・そして相手に向けて突き刺すときは」

鈴「ちょっとラウラ。関係ないでしょそれ」

セシリア「・・・・・・」フラフラ

一夏「お、おい・・・セシリア。お前最近疲れてないか?」

セシリア「・・・一夏さん。そんなことありませんわ。私はもっと頑張らなくては」

一夏「あんまり頑張りすぎも良くないんじゃ・・・」

セシリア「一夏さんのためを思うなら・・・こんなもの屁でもありませんわ」

一夏「屁ってお前・・・」

セシリア「それでは、失礼します」フラッ

セシリア「・・・・・・ほうれん草を茹でる時間は・・・」ブツブツ 

一夏「・・・セシリア」

のほほん「セッシーがんばってるね~」

一夏「ああ、正直心配だ。セシリアが倒れでもしたら」

のほほん「あれれ~?おかしいぞ~?おりむーだってあんな感じでふら~としてたよー」

一夏「え?そうだったのか?」

のほほん「むしろあれよりひどかったかも。人を見ているようでみていなかったよー」

一夏「のほほんさんは知らないのさ・・・あの時のセシリアの料理を」

のほほん「あははは。セッシーの頑張りは、その時のツケをとりかえしてるのかもねー」

一夏「ははは・・・」

のほほん「恋する乙女はどうして強いか知ってる?」

一夏「いや・・・わからないな」

のほほん「好きな人のためなら。なんだってやれちゃうからだよ!女の愛は男のそれよりもずっと深いんだから!」

一夏「へぇ・・・それとセシリアと何の関係が?」

のほほん「おりむーはダメだなー」

一夏「えー?なんだよ」

のほほん「しらなーい」

一夏「えー」

セシリア「一夏さん。お昼休み。お時間ありますか?」

一夏「ん?あるぞ。どうした?」

セシリア「私の料理を・・・」チラッ

シャル「・・・」グッb

ラウラ「・・・」謎のサイン

セシリア「た、たべてください!」

一夏「(ついに来たか)」

一夏「ああ。いいぞ」

セシリア「ほ、本当ですの!では・・・一夏さんのお部屋で待っていてください」

一夏「ああわかった。待ってるよ」ニコッ

セシリア「が、がんばりゅ、がんばりますわ!」ガチガチ

箒「・・・(噛んだな)」

鈴「・・・(かわいい)」

コンコン


一夏「はい・・・ああセシリアか」

セシリア「はい!ご、ご飯を持ってまいりましたわ」プルプル

一夏「おい、大丈夫か・・・なんかちょっと零れてる気が」

セシリア「すみません・・・途中で緊張から転びそうになって・・・」

一夏「ああ・・・(大丈夫かな)」

セシリア「それじゃあ・・・召し上がってください」

一夏「ああ、そうだな・・・」スッ

セシリア「・・・・・・」ドキドキ

一夏「あー」アー

セシリア「・・・」ドキドキドキドキ

一夏「あむ」

セシリア「・・・」ゴクッ

一夏「・・・・・・」パクッ

一夏「・・・・・・」パクパク

セシリア「・・・どうでしょうか・・・」

一夏「んー・・・普通に旨いんじゃないか」

セシリア「本当ですのっ!?」パァッ

一夏「うん。味付けをもうちょっと工夫したほうがいいけど。全然食べられる」

セシリア「はふぃ・・・よかった」ヘナヘナ

一夏「うん。なかなかだ」

セシリア「うぅ・・・えぐ」ポロッ

一夏「え?セシリア?」

セシリア「また嫌われたら・・どうしようかと」ポロポロ

鈴「よかったねーセシリア」ガバッ

一夏「え?鈴お前どっから出てきた?お前まさか・・・ずっとベッドの下に」

ラウラ「ふむ。練習の成果だな」ドン

一夏「えー・・・・・・机の下に・・・」

箒「これで料理音痴も卒業だ」ガチャ

一夏「クローゼット・・・」

シャル「ボンジュール」ガチャ

一夏「シャワールームですね。わかります」

セシリア「皆さん」カァ

箒「セシリアは本当に成長した。ご飯を牛乳で炊こうとしたお前がよくここまで」グスッ

シャル「まったくだね。本当に片時も目が離せなかったよ」

鈴「まあまだ人参をみじん切りににするのに10分くらいかかるけど、いい調子よね」

ラウラ「ああ、確かに以前包丁の切れ味を生かしきれてないが、及第点といったところか」

一夏「よく頑張ったなセシリア」ナデナデ

セシリア「あう・・・///」

箒(う、羨ましいぞ・・・)

シャル(ずるい・・・)

ラウラ(私も頭を撫でて欲しい)

鈴(まあ今くらいはいいかな)

セシリア「い、一夏さん!これを気に・・・私を・・・一夏さんのよ、よめこうほ


四人「それはダメ(だ)」

一夏「えっ」

セシリア「なんですの!?お料理もできるようになった私はもう、一夏さんの妻となるしか

箒「そんなわけがなかろう」

ラウラ「嫁は私のだ、異論は認めん」

セシリア「何をおっしゃいますの?教えてくださったことは心より感謝しますが、欠点のなくなったわたくしに敵はございませんでして

シャル「セシリア。それは料理で僕たちを追い越してからいいなよ」ニコッ

セシリア「ひっ」ビクッ

鈴「あらあら。まだまだ出藍の誉れと呼ぶには道のりが遠いんじゃないかしら」ニヤリ

セシリア「・・・・・・わ、わたくしは」

一夏「まぁ・・・まだ和食では箒には適わないな」ボソッ

セシリア「え?」

一夏「洋食もシャルの味付けには達してないかな」ボソッ

セシリア「ん?」

一夏「中華も鈴の腕には遠いかなぁ」

セシリア「・・・」ズーン

ラウラ「嫁っ、私は?」

一夏「ああラウラはかわいい」

ラウラ「よめぇ・・・///」

セシリア「」

セシリア「怒りましたわ!いいでしょう!絶対貴方たちより美味しいご飯を作ってみせますわ!」

箒「ふむ?あのセシリアが?」

セシリア「そうです!英国淑女たるもの、全てにおいて優秀でなければなりませんわ!」

シャル「セシリア・・・無理しなくていいんだよ」

セシリア「むきー!今に見ていなさい!」ダッ

鈴「あらあら。いっちゃったわね」

ラウラ「よめぇ・・・///」ナデナデ

一夏「まぁ・・・味噌汁はこの中で一番美味かったかなぁ」ボソッ

四人「「「「!!」」」」


セシリア「チェルシー!特訓ですわ!」

セシリア「世界一のシェフを呼びなさい!私絶対にギャフンと言わせてみせます!」




セシリア「もう二度とメシマズとはよばせませんわーーーーー!!!」

まあ、次立てるんならはファース党かな・・・箒が人気ない理由がわからん

以下、完全に蛇足。オルコッ党員向け

「あぁ・・・ついに念願が叶いましたのね」

「ああ・・・綺麗だねセシリア」

リゾート地に借りたコテージの二階、遠くまで広い海と、煌くように光る砂浜が見渡せるバルコニーで、俺とセシリアは肩を寄せ合っていた。

「ふふふ、私を娶っていただいたのに・・・こんな旅行まで計画してくれるなんて」

「綺麗な君には、綺麗なリゾートがもってこいだろ」

「お上手ですわね。一夏さんたら」

澄み渡る青空。

カモメの影がバルコニーの隅を横切る。忘れていた感覚が蘇る。以前、修学旅行で俺はこんな海を見たんだった。
セシリアの艶かしい肌にサンオイルを塗った感触を思い出す。
柔肌を滑らせた手のひら。蹂躙しつくしたい感覚を押し切って、恐る恐るオイルを肌になじませたものだ。

ふと、隣のセシリアに肩に抱く。こうして公然とセシリアの肌に触れられるようになったのはつい最近だ。

「あっ・・・どうしましたか、一夏さん」

「別に・・・セシリアに触りたくなった」

「もうっ・・・」

「なぁ・・・セシリア」

「なんですの」

「今ここでお前を抱きたい」

「・・・・・・」

無言の肯定。目をつぶる。ふと脳裏にあることが浮かぶ

最初にキスした時、俺は首を右に傾けたか、左に傾けたか。

「んっ、ちゅ・・・んむっ」

青空の下。髪を靡かせる爽やかな風を受け、二人は思うままに交わっていた。


「はぁっ!あぁつっ!いっ、ちかぁさん!ああ!」


パンパンパン!パン!


セシリアに腰をぶつける。いや、叩き込むと言ったほうがいいかもしれない。
既に俺の理性は消滅していた。ただ一心不乱に、セシリアの膣肉を貪り、彼女の乳房を手で変形させる。
さながら、遺伝子の命令。ただこの女を蹂躙し、相手を欲するだけのセックス。

「んあぁあっ!!もっ・・・ぉう!だっめぇええ!」

ズチュン!ズチュン!

口は乾きを求める。後背位で思う存分腰をセシリアに叩き込んでいた俺は、セシリアの顔を振り向かせ、舌を口内に侵入させる。

「んっ・・・ちゅっ・・・んふぅ!」

温かい。舌の感触はさながら、美味しい霜降り肉。最高に脂身の乗った特上ステーキだ。
思う存分舐めまわす。美味しい。セシリアの歯の裏。歯茎。舌の奥。すべてを蹂躙する。

「んっ・・・んぅ・・・ちゅっ・・・はぁ・・・んっ」

俺は足首を伸ばし、自身の顔をセシリアの唇により接触させる。
唾を飲ませる。唾液をセシリアの喉に流し込む。

「んぐっ・・・ごくっ・・・ちゅ・・・はぁ・・・」

俺の唾液で喉鳴らすセシリア。なんとも艶めかしい。男の征服欲が満たされる感覚。セシリアの体内に俺の体液が、唾液が、今なお送り込まれる。密着する身体。腕で足で、全身で、セシリアを抱きしめ、口を犯す。喉を犯す



「はふぅ・・・んんっ!!んっ・・・んむぅうう!」

それでも腰を振るのを忘れない。右手はセシリアの腰に手を回し、左手は乳房に思い切り鷲掴む。体はセシリアの背に密着させ、唇を貪る。合体という言葉で言いあらせない。男と女の根源的な交配だ。

「はぁ・・・あっ!あああっ!!もぉお・・・あああ!!」

パンパンパンパン!! 

セシリアは体を状態にそらし始める。立っていられないのか。セシリアの腰から下の方へと力が抜けていいく。
腰で交わるのが男と女のまぐわいだとすれば、俺とセシリアのものは全身での交わりだ。
互の汗が目に入り、耳に入り、胸板にふれ、乳房に触れ、俺のペニスとセシリアの膣内で体液が交換される。

ああ最高だ。官能的とはこのことだ!

後ろから犯しているために、激しく揺れるセシリアの乳房を間近で見れないのが少し悔しい。
豊満な胸を両手をクロスさせて揉みしだく。
右手で左の乳首をつまみ、左手で右の乳房を掻き抱く。
大きな胸だ。Fカップはあるだろうか。この大きく、道行く男を振り返らせる胸が俺の手の中にある。
セシリアは・・・俺のものだ。誰にも渡さない。セシリアの胸を掻い抱く手に力を込める。

「はぁ・・・っ・・・ぁ!い、痛いですわぁ・・・いちっ!んぁ!!」

腰を持って黙らせる。セシリアの尻の感触が俺の下腹部に伝わり、その性の信号が脳を興奮へと誘う。
この大きな尻。忘れるものか。思い切り腰をぶつける。やわらかく、すさまじい弾力。
どうして女の尻はこうもエロいのか。子供をお腹で育てるだけに発達した訳ではないのだろう。
男を、理性を、性欲を掻き立てるためだけにあるような尻。
吸い付きたい。おもいきりしゃぶりつきたい。その衝動を代わりに腰をぶつけることで昇華させる。
膣内を蠢く俺の陰茎。締まる膣。ひだをひきずりまわす俺。それに呼応するように腰をくねらせるセシリア

「ああ!っ!ぁう!ぅ!ああ!!っ・・・ああ!!」

ズン!ズン!ズン!パン!

汗が頬を伝う。

prrrrrr prrrrrr

「はぁ・・・hぁ・・・え?」

突如電話が鳴った。セシリアの携帯。おそらく、彼女の会社の者からだ。

んっ・・・はぁ・・・はぁ・・・電源を、切って、置くのを・・・はぁ・・・わすれていましたわ」

「いいさ。とればいい。重要な電話かもしれないだろ?」

「えっ・・・はぁ・・・はぁ・・・でも・・・」

「ほら・・・俺は動かないから」

pi

「えっ・・・あっもしもし・・・なんですの」

ゆっくり、ゆっくり腰を動かす。陰茎の皮が、着々と膣壁の抵抗でひろげられていく感触。

「その件でしたら・・・んっ・・・事前に連絡したはずでっ、すわ・・・ぁ・・・」

セシリアがキッと俺の方を睨む。なんともそそられる。こういう時の女の目は、悪戯に男の加虐心を煽るだけだというのに。

俺はそっとセシリアの胸に手を伸ばし、腰を小刻みに動かし始めた。

「んっ・・・ぁ・・・ぉ・・・はい。・・・ぁ・・・はい・え?なんです・・・っ!」

舌でセシリアの背中のなぞる。文字を書くように舌を転がす、縦に舌をゆっくり動かすと・・・膣内が急に激しく締まり出す。感じている証拠だ。

激しくならないように・・・それでいてセシリアの感度が落ちないように、小刻みにセシリアの膣に刺激を与える。

「ん・・・はあ・・・・・・・その件はですから事前にっ・・・いいましたようにで・・・んん!!!!」

しまった・・・つい強くピストンしてしまった

(やめてください!)

セシリアは電話口を抑え、俺に小声で非難する。

(ははわかったよ)

俺はピストンをやめ、セシリアの膣奥を中心に、陰茎を子宮に押し付ける運動に変えた。

「んっ!(ちょ、っちょ!)・・・そ、それで・・・?次の件は・・・」

子宮口に、ペニスを擦りつける。俺のカウパーをその入口になすりつけるように。
俺が右に子宮口をつくと、それに対応して右前に腰を逃げるように動かす。嫌がる腰をさらに引き寄せ。ぐりぐりと。
このまま精液をぶちまけてしまいたい衝動。セシリアという一人の女の中に精を放ち、女として孕ませる。そうできたらなんと最高なのだろう。

セシリアはもう俺を非難する目を辞め、されるがままに腰を動かしていた。諦めたのだろう。早く電話を切り上げようとする。腰は引け、快感に身を震わせ始めている。

そろそろいいかな!

パン・・・パンパン・・・パンパンパン!!!


セシリア「!!!っ~~~~~!!!っ~~!!」

必死に声を抑えるセシリア。せまりくる感覚は洪水のような快感だろう。頭は真っ白。既に電話口を手で押さえ、目を瞑り、快感に抗っている表情。
声を抑えるセシリアと対照的に、腰と腰を激しくぶつける速度を上げ、肉と肉が弾ける音がバルコニーに響く。
既にその肉音は先ほどの比ではない。もはや打ち込む腰に加減というものがなかった。
そのはちみつ色の髪を揺らし、バルコニーの手すりに手を預け、俺にされるがままに。携帯電話の電話は入ったまま。

パンパンパンパン!パンパンパン!

「っ~~~っぁ~~~!!!~~~っ・・・~~~!!」

ああ・・・最高だ。声を我慢する反動で、腰はひくひく動き、俺の陰茎を思い切り締め上げてくる。体全体で膣に集中しているかのようだ。よく声を我慢できているな、セシリア。俺はもう我慢の限界だ。
こんな青空の下で、これほどまでに背徳的な快感を得られることに俺の脳は酔いしれている。
セシリアの腰に向かって、ななめ下から上へと突き上げる。力強く、体液が飛び散る。その際、思い切りセシリアを抱きしめ、その背中の汗をおもいきりすする。

「~~~っっっっ!!!ぁあ~~~~~っっっ!!あああ!!」

『もしもし!?セシリア専務??もしもし!?」

パンパンパン!!パンパンパン!

「ああぁ~~~!!!っぃううああ~~~んんああっっっ!!!」

もはや電話など関係がなかった。ここに居るのは男と女。仕事上の立場など無視し、快感に身を委ねるだけのセシリアと俺だけだった。

「あああっつう!!!~~~っ!!いちかぁっ!さぁあん!!」


パンパンパンパンパンパンパン!

ズチュン!ズン!ズパン!

腰の駆動率、セシリアの膣を摩擦するペニスのピストンを速める。日差しが眩しい。そよ風が二人の汗を持っていく。

「出すぞ!セシリアアアアアッッッ!」


「ああッッッ!んぁああ~~~ッ!はぁあ~~~ッ~~~~ッ!!!」

もうセシリアに思考能力など残っていなかった。よだれをたらし、ただ吐精に向けて待ち構えるだけの存在。
女として男の遺伝子を己へと吸い上げる搾取機。
膣内が俺を欲するかのように躍動する。セシリアの腰もすでに力なく俺のピストンを受け入れる。

俺はセシリアの腰に回してに力を込めた。

『もしもし!?そうかしたんですか!?セシリア専務!?』

汗。汗。汗。

たまらなくしたたり落ちる汗。セシリアの尻が弾けるたびに飛ぶ汗。偉大な汁感。肉体の交錯。頭がとろけ落ちる。

パンパンパンパン!!

「いくぞっ!!ああああッッッ!!!!!!!」

「んあああ~~~~ッッッ!!だめええええッッッ!!」


パンパンパン!・・・・・・パン!!!

ドクン・・・ドクン・・・

「ぁあ・・・あっ・・・ぁあ・・・」

ビュルル!ビューーー!!ビュクンビュクン!ビュルルルル!!!

「はぁ・・・ふああぁ・・・ふあ・・・~~ッッ!!」

思い切りセシリアの中に射精する。精液がセシリアの子宮にこびりつく、汚す。匂いを残す。
送り込める精子。子宮の壁に当たる勢いで射精する。一突きするたびに漏れるセシリアの声。
すでに二人は、孕み孕ませるだけの関係だった。

震えるセシリアの体。凄まじい吐精に脳内細胞が悲鳴をあげている。

搾り取られる精液。刈り取られる意識。なおも収縮を続ける陰茎がセシリアの腰に搾取される。

崩れ落ちるセシリアの腰。それを逃すまいとバルコニーの手すりに俺のピストンでセシリアを追い詰める。

孕みたくないと逃げる腰に止めを刺すような一突き。最後の射精。

ドクン ドクンドクン

ああぁ・・・なんとも最高な気分だ。

『・・・セシリアさん!大事な会議が迫ってるんですよ!応答願います!』


「ふぁわああ・・・っ・・・ぁああ」

俺の耳にも、セシリアの耳にも、そんな携帯の声など微塵もはいらずに

ただ、セシリアは続く絶頂に。俺は気だるい、最後の一滴を絞り尽くす射精感に身をゆだね、ただただ性を貪る動物へと還っていったのだった。


「ぁあ・・・いちかさん・・・すきぃ・・・」

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