バナージ「IS学園?」 (380)

以前同じスレタイで立てた者です。何故かほかのスレでも書き込めなくなってスレを落としてしまいました。申し訳ございませんm(_ _)m
需要あるなら書いてみたいと思います

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399998679

投下したいと思います。駄文、その他諸々注意です。


クラス全員「…」ジー


山田「あ、あの…リンクス君?自己紹介、『あ』から始まって今『り』のリンクス君番なんだよね。してくれると嬉しいかなぁ~って…」


バナージ「どうしてこうなった…」


?数日前?


バナージ「へぇ、これがISか…」


タクヤ「そう!こっちの黒いのが打金で、もう一つがラファール・リヴァイヴさ!この二機は量産機なんだ!」キラキラ


バナージ「ふーん」ジー


タクヤ「なんだよ、つれないなー」


客A「あっ」ドンッ


バナージ「えっ」ドテッ ピッ


バナージ「え?」






IS「」ウィーン

マジカヨ… アイツ、オトコダロ?


バナージ「」


タクヤ「バナージ…お前…」


バナージ「タクヤ…」


タクヤ「女だったのか…!」


バナージ「は?」



バナージ「いやいやいやいや」


タクヤ「良く見れば顔も中性的だし…」ブツブツ


バナージ「目を覚ませタクヤ!」バキ


タクヤ「はっ!俺は何を…」


バナージ「落ち着け、俺は男だ」


タクヤ「そうだよな…少し取り乱した。すまん」


???「ちょっとそこの君」


???「今の件で話がある。着いてきてくれないか」


バナージ「はぁ…わかりました」


タクヤ(あれ、この人どこかで…)


???「あぁ、君は帰ってくれて構わないよ」


タクヤ「あ、はい。じゃあな、バナージ」


バナージ「あぁ、また今度な」




事務所?


???「さっきの件についてだが、あのISは本当に君が起動させたのか?」


バナージ「はい…恐らく」


???「それが事実なら、君にはIS学園に入学してもらうことになる」


バナージ「えっ」


???「世界初の男性のIS適合者なんだ、それくらいの措置は当然だ」


バナージ「でも俺、今度からアナハイム工業高校に入学することになってるんですけど…」


???「アナハイム工業高校…それなら都合がいい」


バナージ「?」


???「あぁ、自己紹介がまだだったか」


カーディアス「私の名は、カーディアス・ビスト。アナハイム工業の経営者だ。」

設定紹介

バナージ・リンクス
本編の主人公。日本には生まれた時から住んでる設定。まだ高校には入学していない。

タクヤ・イレイ
バナージの同級生。アナハイム工業高校に入学する予定。ISには詳しい。

カーディアス・ビスト
アナハイム工業の経営者。お亡くなりになるかは>>1の設定しだい。

アナハイム工業高校
原作版UCで言うアナハイム高専。IS学園とは繋がりがある。

アナハイム工業
IS本体や、武装など、他にも色々な工業製品を産出している会社。



バナージ「カーディアス・ビストって…そんな人がなんでこんなところに…」


カーディアス「すぐそこの工場で新兵器の開発を行っていてね、その視察ついでにここに寄ったわけだ」


バナージ(新兵器…そう言えばタクヤがアナハイム工業が最近大掛かりなプロジェクトを企ててるとか言ってたな…)


カーディアス「バナージ君。もうIS学園に話はつけてある。明日にでも書類等が届いているだろう。それと、帰り道には注意してくれたまえ」


バナージ「え?」


??事務所?の外??

ワイワイガヤガヤ

バナージ「何だ?この人達…」


記者A「あ、出てきたぞー!」


記者B「男性なのにISを動かしたって本当ですか!」


記者C「IS学園への入学はするんですか!」


バナージ「えっ…あの…」


カーディアス「どいてくれ。さぁ、バナージ君。家まで送ろう」


バナージ「は、はぁ…」


バナージ(情報伝達早すぎるだろ…)


ーーバナージ宅ーー

バナージ「ーーーてことでIS学園に入学することになった」


タクヤ『まじかよ』


バナージ「多分もうテレビのニュースで流れてると思う」


タクヤ『さっきから親が騒がしいと思ったらこれのせいか』ピッ


TV『ーー先程、世界初の男性のIS適合者が発見されたとの常情報が…』


タクヤ『ほんとだ。どの番組も同じ内容のニュースだ』ピッピッ


バナージ「はぁ…これからどうなるんだ…」


タクヤ『まぁ…色々と大変だろうけど頑張れよ』


バナージ「ありがとう。じゃあな」


タクヤ『あぁ』ピッ


あ、「情報」の前の「常」は要らないです。脳内変換オナシャス


ーー現在ーー

山田「あの…リンクス君…自己紹介を…」


バナージ「あ、はい。えっと、バナージ・リンクスです。男です。よろしくお願いします」


クラス全員「…」ジー


バナージ(くそっ!他に何を言えば良いんだ!男を見せろバナージ・リンクス!)


???「それだけか?」


バナージ「えっ、あっ、はい」


バナージ(何この人、すごく怖い)


千冬「諸君、このクラスの担任の織斑千冬だ。この一年で諸君らを使い物にするつもりだ。よろしく」







ーー放課後ーー

バナージ「えーっと、ここが俺の部屋か」ガチャ
「おぉ、結構広いな」ボフッ

「荷物置いてないみたいだし、一人部屋かな?」


???「失礼する」ガチャ


バナージ「!」


箒「君がルームメイトか、私は篠ノ之箒。よろしく」


バナージ(一人部屋じゃないのかよ!男女混合ってこの学校おかしいだろ!)


バナージ「あ、あぁ、よろしく」






バナージ「…」ポチポチ


箒「…」


バナージ(気まずい…。何か話題…話題はないのか…!)

<コンコン

バナージ「!」


???「リンクス君。篠ノ之さん。居ますかー?」


箒「はい」スタスタガチャ

「何か用ですか?山田先生」


山田「えっとね、この部屋の事なんだけど…ちょっと手違いがあったみたいで…篠ノ之さんには一週間後に部屋を移動してもらう事を言いに来たの。流石に男女が同じ部屋だと色々とねー」


バナージ「なんで一週間後なんですか?」


山田「部屋割りの都合上、ね」


バナージ「なるほど…なら、後一週間だけだけどよろしく。篠ノ之さん」


箒「あぁ、こちらこそ」


ーーHRーー

千冬「ーーでは、このクラスのクラス代表だが…誰がいい?自薦他薦は問わない」


バナージ(誰がなるんだろう)


生徒A「私、リンクス君がいいと思います!」バッ


生徒B「私もその意見に賛成です!」 バッ


生徒C「私も!」バッ


生徒D「私も!」バッ


バナージ「えっ、なんで俺?」


生徒A「だって男の子だし…ねぇ?」


バナージ「でも、俺こういうの向いてないし…他の人に任せた方が…」


千冬「リンクス。お前に拒否権はない」ギロ


バナージ「えっ、あっ、はい」ビクッ

(やっぱこの人怖い)


???「納得行きませんわ!」バンッ


セシリア「そのような選出、認められませんわ!大体、物珍しいという理由で男をクラス代表にするなど、いい恥さらしですわ!この私、セシリア・オルコットにそのような屈辱を味わえと?」


バナージ(何だこの人)


千冬「オルコット。立候補する、と言うことで良いんだな?」


セシリア「はい。実力から言っても私が候補に上がるのは必然と言っていいかと」フフン


バナージ(うわぁ、俺こんな人苦手だなぁ。高飛車で、いかにもお嬢様って感じが…」


セシリア「今、なんと?」ギロ


バナージ(あ、声に出ちゃってた)

「い、いや。別に、あなたには関係ないことです(棒読み)」


セシリア「っっっ!この私を侮辱するとは、いい度胸でいらっしゃいますわね。ここで引いてはオルコット家の名折れ!いいでしょう。その挑発に乗って差し上げますわ。決闘です!」バンッ


バナージ「えっ」

バナージがコミュ症気味なのは俺のせいじゃない(震え声)


ーー放課後ーー

バナージ「なんやかんやでセシリアって奴と決闘することになった」


タクヤ『は?』


バナージ「どうしよう。俺悪くないのに」


タクヤ『どうしようって…。セシリアってイギリスの代表候補生のセシリア・オルコットか?』


バナージ「代表候補生?何だそれ。名前はそれであってる」


タクヤ『代表候補生ってのは、要するに各国代表の卵って事だ』


バナージ「代表の卵…。それって凄いのか?」


タクヤ『まぁ、実力は折り紙付きだろうな』


バナージ「そんな奴と戦わなくちゃいけないのか…。何か知ってる情報があったら教えてくれ」


タクヤ『俺が知ってるって言っても、ネットで見た映像くらいしか無いけど…』


バナージ「それでもいい。教えてくれ。勝てなくても善戦くらいはしてみせる」


タクヤ『そうだな。まずはーーー』

タクヤ『』


あ、間違えた。一番下の
タクヤ『』は要らないです。脳内変換オナシャス

ラブコメどころかまともな文章書けないんだなぁ


ーー翌日ーー

バナージ「とは言ったものの…。俺IS操縦出来るのかな…。起動はできたけど…。どうしよう」


???「リンクスくーん」


バナージ「ん?」


???「オルコットさんと決闘するんだよねぇ~」


バナージ「そうだけど…」


のほほん「あ、わたし同じクラスの布仏本音。よろしくねぇ」


バナージ「あぁ、よろしく」

「決闘はするけど…。なんでそんなことを?」


のほほん「リンクスくん。さっき操縦出来るか不安って言ってたよね~。不安なら、操縦してみたらいいよー」


バナージ「それはそうなんだけど…。肝心のISが無いんだ」


のほほん「それなら、学校に申請して借りればいいよー」


バナージ「借りれるのか…知らなかった」

「詳しく教えてくれないか?」


設定紹介

篠ノ之箒
バナージと同室(一週間限定)。空気になりつつある。ワンサマがいないので剣道部にはきちんと行っている。『の』が多い

セシリア・オルコット
イギリスの代表候補生。煽り耐性は低い。キレると机を叩く。口調はまだ楽な方。

布仏本音
バナージのクラスメイト。口調が難しい。バナージを何と呼ばせるか思考中。癒し系。特にこれと言った役割はない。恐らく箒よりは出番がある。


ーーどこかのアリーナーー

バナージ「借りたて来て起動したのはいいけど…」


IS「」ガシャンガシャン ウィーン


バナージ(IS搭乗)「どうなってんだこれぇぇぇぇ!?」ビューン


のほほん「うわぁ~。結構速いねぇ~」


バナージ「見てないでなんとかしてくれぇぇぇ!」グルグルグル


のほほん「頑張れ~りんく~」フリフリ


バナージ「うわぁぁぁぁぁぁ!!」ドカーン


のほほん「ありゃりゃ」

サイコミュジャック搭載するかはお楽しみに…。少なくとも決闘では出ませんのでご安心を

千冬「ビームマグナムを使え!!その距離なら狙える!!」
バナージ「(女の子相手にこんな高火力なもの)打てませんっ!!」



バナージ「」チーン


のほほん「大丈夫~?りんく~」ヒョコ


バナージ「あ、あぁ、何とかな…。死ぬかと思ったけど」


のほほん「あはは、ISに乗ってるんだからそう簡単には死なないよ~」


バナージ「そうなのか?すげーなIS」


のほほん「りんく~ってISのことほとんど知らないんだねぇ~。授業は聞いてるの?」


バナージ「は、はは、聞いてはいるけど…何言ってるのか全然わからん」ガクッ


のほほん「りんく~って面白いね~」クスクス


バナージ「ところで、そのりんく~ってのは俺の事でいいんだよな?」


のほほん「うん、そうだよ~。安直だよね~」


バナージ「自分で言っちゃうのかそれ…」



バナージ「よ、よし…。何とか安定して飛べるようになってきたぞ…」ヒューン


のほほん「おぉ~。りんく~すごーい」パチパチ


バナージ「次は攻撃訓練だ…。のほほんさん!危ないから外に出ててくれないか」チャキッ


のほほん「はーい。頑張れ~りんく~」フリフリ


バナージ「よし…。行くぞ!」ビューン

「このマシンガンで…!」ズガガガガ


のほほん「お~。りんく~射撃うま~い」パチパチ


バナージ(結構楽しいぞ、これ)ズガガガガ





ーーなんやかんやで決闘当日ーー

バナージ「よし…今日までやれるだけのことはやってきた…後はこの本番だけだ…」


千冬「リンクス、使用するISのことなんだがーーー」


バナージ「訓練機ですよね?俺はラファール・リヴァイヴをーーー」


千冬「いや、お前が使うのはもう決まっているんだ…」


バナージ「えっ…。でも、俺はこの機体で慣れてますし…」


千冬「いいからこれに乗るんだ。この、お前の専用機ーーー」バサッ

「RX-0ユニコーンガンダムに」


バナージ「俺に…専用機!?」

名前にガンダム入れたのは強引過ぎたかな…



バナージ「なんで俺に専用機が!?それに、唐突すぎませんか!?」


千冬「元々お前に専用機が渡されるのはほぼ決定していた。唐突なのは、今朝届いたからだ」


バナージ「今朝届いたって…。届く前に教えてくれればよかったじゃないですか!」


千冬「私達も届くまでは知らなかったからな。まだ開発中と聞いていたんだが…」


???「イギリスの代表候補生相手に、バナージ君とユニコーンがどこまでやれるか知りたかったものでね。幸い、戦闘が可能な段階まで開発していたので、データを取るにはまたとないチャンスだと思ってね」


バナージ「貴方は…!」


千冬「カーディアス・ビストか…。アナハイム工業の代表取締役が何の用だ?データだけなら社員に任せれば良いだろう」


カーディアス「それと、単純にバナージ君の技量がどれほどのものか、ユニコーンを渡すに値するかに興味があったのでね。見ていても問題はないだろう?」


千冬「本当にそれだけか…?まぁいいだろう。騒ぎになると面倒だから目立たないようにして貰うが、いいか?」


カーディアス「あぁ、構わない」


千冬「リンクス、何をグズグズしている。オルコットは既に入場しているぞ。お前も早くそいつに乗れ。アリーナを使える時間は決まっているんだ。早くしろ」


バナージ「えっ、あっ、は、はい!」


バナージ(こいつが俺の専用機に…。恐らくアナハイムの新兵器はこれだろう。後でタクヤに教えてやろう。まずはこいつでセシリアに一矢報いるんだ!後のことは後で考えればいい!)スッ ピッ


ユニコーン「」キュィーン


バナージ(っっ!この感覚、初めて動かした時と一緒だ…!沢山の情報が頭に流れ込んでくる…!)スゥゥゥ


ユニコーン「」ガシャン


バナージ(ユニコーン搭乗)「よし…行ける…!」ウィーン

「バナージ・リンクス、ユニコーン、出ます!」ビュォォォン


カーディアス(バナージ君、君がユニコーンの乗り手に相応しいか確かめさせてもらおうか…)




セシリア「あら?やっと出てきましたわ。遅かったので逃げられたかと思いましたわ」


バナージ「逃げる理由はないからな。そっちこそ怖気付いてるんじゃないか?」


セシリア「っ!いいでしょう。叩きのめして差し上げますわ!」ガチャン


バナージ「その言葉、そっくりそのまま返すぞ!」ジャキン


アナウンス『それでは、模擬戦を始めます。レディ…ファイト!』カーン


セシリア「さあ、踊りなさい。わたくしとブルー・ティアーズが奏でるワルツで!」シュンシュン


バナージ(セシリアの専用機、ブルー・ティアーズは典型的な遠距離タイプだ。遠距離で戦うのは分が悪い。ここは接近するしかない!)ビューン


ビット「」ヒュンヒュン


バナージ「…!来た…!近付けさせないつもりか…!」ガチャン


ビット「」ピュンピュン


バナージ「くっ…!照準が合わせられない…!」ヒューン


セシリア「くっ…!ちょこまかと…!」ヒューン

バナージ「くそっ!いちかばちかだ!ビームマグナム!」キュィィン

「当たれ!」バキュゥゥン


セシリア「!?ビットに向かって撃った!?させませんわ!」ヒューン ピタッ


ビット「」ヒュンヒュン


バナージ「くそっ!当たれ!」バッシュゥゥン


ビット1「」カスッ バチ ドカーン


セシリア「!?まともには当たっていない筈ですのに…!」ヒューン


バナージ「掠めただけで…!ビームマグナム…!なんて威力だ…!」ビューン


セシリア「接近するつもりですか…!させませんわ!」ジャキン

「狙い撃ちますわ!」バシュン


バナージ「!」ヒュン

「そうか…これがあったんだったな…。忘れてた…。シールドで防げるか?」ヒューン


セシリア「よけられた!?ならばもう一度!」バシュン


バナージ「来た!」ピキーン スッ


シールド「」シュゥゥ


セシリア「ほぼ無傷…!?なんて耐久度ですの!?」ヒューン


バナージ「流石はアナハイムの新兵器…!性能が段違いだな…。これなら、勝てるかもしれない…!」ビューン












バナージ「そこだ!」バッシュゥゥン


セシリア「っ!」ヒュン カスッ ジュゥゥ

「なんて威力ですの…!掠めただけでシールドエネルギーが大量に持っていかれましたわ…。あのマグナムはまともに喰らってはいけませんわね…」ヒューン ヒュンヒュン


バナージ「また…!もう一度撃ってみるか…?いや、今こそ接近するしかない!」ギューン

セシリア「なんて速度ですの!逃げても追いつかれますわ…!仕方がありませんわ…」シュイーン シャキン


バナージ「受ける気か!ならこっちも…!ビームサーベル!」シュイーン ヴォン


セシリア「…」ニヤリ









バナージ「うおぉぉぉ!」ブォン


セシリア「引っかかりましたわね!喰らいなさい!」ガチャン バシュン バシュン


バナージ(ミサイルビット!?この距離で!?シールドは間に合わない…!ここは斬るしかない…!)ブン ザシュ ザシュ


ミサ/イル「」ドカーン


バナージ「うわぁぁぁぁ!」ヒューン


セシリア(くっ…!まさか斬り落とされるとは…!回避が間に合いませんでしたわ…!しかし、相手の体勢は崩れましたわ…!ここで一気に…!)ビューン ジャキン ヒュンヒュン


バナージ「まずい…!このままじゃ…やられる!」ヒューン



バナージ(くそっ!このままじゃ地面に激突する…!回避しても恐らく撃たれる…!どうする…!)ヒューン


セシリア「打つ手が無いようですわね!そのまま激突したところをさらに狙い撃って差し上げますわ!」ジャキン


バナージ(そうだ!でもこの方法じゃ、賭けになる。けど何もしないよりは良い!)スッ


セシリア「シールドを構えた?無駄な事を…。その位置じゃ防御はできても地面に激突するのではなくって?」カチャリ


バナージ「くっ…!」ググッ

「うおぉぉぉ!」ギューン


セシリア「!?突っ込んで来た!?」バシュン


シールド「」シュゥゥ


バナージ「うおぉぉぉ!喰らえぇぇ!」ギューン




セシリア「くっ…!」ドゴッ

(この距離は…まずいですわ!)ヒューン


バナージ「逃がさないぞ!」ガシッ ジャキン

「喰らえ!」キュゥゥン バッシュゥゥン


セシリア「ぐふっ…!」ジュゥゥ

(早く離れないと…!)フラフラ


バナージ「逃がさないと言ったろ!」キュゥゥン
「もう一発!」バッシュゥゥン


セシリア「ぐ…!」ジュゥゥ


バナージ「これで止めだ!」ジャキン カチッ

「あれっ?まさか…弾切れか!?」カチッ カチッ


セシリア(今のうちに体制を…!)ヒューン


バナージ「くそっ!後少しだったのに…!」カシャン ヒューン








バナージ(恐らくさっきの攻撃でシールドエネルギーはだいぶ削れたはず…。一気に畳み掛けるか…?)ジャキン


セシリア(絶対防御が無ければ即死でしたわ…)ヒューン


バナージ「随分余裕が無いな!もう降参か?」ヒューン


セシリア「この程度で降参ですって?私も嘗められたものですわね。いいでしょう。その安い挑発に乗って差し上げますわ」ジャキン


バナージ「行くぞ!」ビューン


セシリア「…」バシュン


バナージ「くっ…!喰らえ!」ジュゥゥ バッシュゥゥン


セシリア「どこを狙っているのです?」ヒューン


バナージ「避けられたか…!」ビューン







バナージ「ビームマグナムだけじゃセシリアは倒せないか…。何か他に武器は…?」ヒューン ピッピッ


セシリア「隙ありですわ!」バシュン


バナージ「っ!」カスッ ジジッ


セシリア「この終盤に、随分と余裕ですわね?」ジャキン


バナージ「油断しただけさ。もう当たらない!」シュイーン スッ


セシリア「バズーカですって!?まだそんな武器が…!」ヒューン


バナージ「喰らえ!」ドシュン


セシリア「くっ…!」ヒュンヒュン


ビット「」パシュン ドカーン


バナージ(今のでビットは全部壊した…!)ジャキン


セシリア「ビットが…!」ヒューン






ーー教員の観覧席ーー

千冬「…流石、アナハイムの新兵器と言ったところか」


カーディアス「あぁ、うちの開発部はいい仕事をしてくれる…」


千冬「それにしても、何故今日なんだ?データを取るにしてもそちらの社員でやればよかったんじゃないか?」


カーディアス「前まではそうしていたんだがな…。あのシステムをインストールするまでは…」


千冬「あのシステム?それは一体なんだ?それと、あの機体が未完成なことに関係があるのか?」


カーディアス「…どんなシステムかは企業秘密だ。未完成なのは、ほぼこのシステムのせいと言っていい」


千冬「前は社員で取っていたと言ったな。なら何故今は社員で取らないんだ?」


カーディアス「あのシステムのせいで、唯一のテストパイロットが再起不能になったからだ。その結果、システムはアンインストールするはめになった」


千冬「テストパイロットが再起不能に…?」

原作チラ読みした程度なんで…。以後気をつけます。



千冬(パイロットが再起不能になるほどの負担がかかるのか…?それとも、他の何か…?)


カーディアス「それはそうと、あの少年、中々ユニコーンを扱えているじゃないか。特訓でもしたのか?」


千冬「あぁ、訓練機を使ってな」


カーディアス「そうか…」

(訓練機で特訓した程度であそこまで動けるのか?やはり、あの機体も、あの少年も、よく分からないな…)


千冬「この模擬戦が終わったらあの機体は回収するのか?」


カーディアス「あぁ、そのつもりだ。他にも色々と調整することがある。それに、今は機体のモードを競技用に設定している。それについても調整する必要がある」


千冬「競技用?どう言う意味だ?戦闘用でもあるのか?」


カーディアス「その通りだ。流石に戦闘用で対人戦はリスクが大きい」


千冬(あの機体は、一体なんなんだ…)



バナージ「当たれ!」バッシュゥゥン


セシリア「喰らいなさい!」バシュン


バナージ「くっ…!シールド!」スッ シュゥゥ


セシリア「遅い!」ヒューン


バナージ(弾速が違いすぎる…!ここはやっぱり…)シュイーン ヴォン

「長物だと小回りは利かないはずだろ!?」ビューン


セシリア「くっ…!」バシュン バシュン


バナージ「ぐっ…!このまま…!」ジュゥゥ
ビューン


セシリア「こうなったら…!」シュイーン シャキン


バナージ「うおぉぉぉ!」ブゥン バチバチ


セシリア「はあぁぁぁ!」シャキン バチバチ


バナ&セシ「これで終わらせる(ますわ)!」バチバチ



バナージ「このまま斬る…!」ギギッ


セシリア(このままでは武器ごと斬られてしまいますわ…!何か手は…)ミシミシ


バナージ「これでどうだ!」ヴォン


セシリア(二刀流!?こうなったら、いちかばちかですわ!)ガチャン ジャキン


バナージ(この距離でライフルを!?まずい…!)ブゥン


セシリア「くっ…!」バシュン



\ドカーン/



アナウンス『』カンカンカーン

『試合、終了です。勝者はーーー』



アナウンス『ーーセシリア・オルコット』


セシリア「勝っ…た?」ヒュゥゥン


バナージ「くそっ…。負けたか…」ゲホッゲホッ
(あれ?そういえばなんで俺は勝とうとしてたんだっけ…?)ピピッ

「!」


カーディアス『バナージ君。いい戦いだった。お疲れ様だ。いいデータが取れそうだ』


バナージ「は、はぁ…。ありがとうございます」


カーディアス『さて、早速だが、ユニコーンを最終調整のために一旦返却してもらいたい。よろしいかな?』


バナージ「は、はい」

(そういえば、俺負けたからクラス代表にならなくなったんじゃないか?ラッキーだぜ…。それにしても、なんで勝とうとしてたんだっけ…)


セシリア「…」






ーー放課後ーー

クラスメイツ「リンクス君!クラス代表決定おめでとう~!」カンパーイ


バナージ「あ、ありがとうーーー」カンパーイ

「ーーってなんでだよ!セシリアに決まったんじゃなかったのか!?」ガシャン

セシリア「はしたないですわよリンク…バナージさん。わたくしは辞退しましたわ」


バナージ「勝ったのに…なんでだ?」


セシリア「気が変わったのですわ」


バナージ「そんな…」ガクッ


セシリア(もしあそこで弾切れになっていましたら、負けていましたわ…)


のほほん「りんく~。おつかれ~」ヌッ


バナージ「のほほんさん…。色々とありがとう…」


のほほん「いえいえ~。それほどでも~」


???「あの~。ちょっといいかな?」






バナージ「あの…どちら様ですか?」


黛「私、新聞部の黛薫子。一年一組のクラス代表が男子に決まったって事を聞いて取材に来ました!」


バナージ「取材って…。何するんですか?」


黛「まぁ、簡単だよ。ちょっと聞いたら写真撮ってすぐ帰るから」


~~取材中~~

黛「…うん!いい話が聞けたよ!それじゃ最後に、イギリスの代表候補生のオルコットさんとツーショットで写真を撮ろうか!」スッ


バナージ「ツーショットの意味あるんですか…?」


黛「まぁまぁ、そう言わずにオルコットさんもほら!」グイグイ


セシリア「あっ、はい」スタスタ


黛「それじゃ、撮るよー。はいチーズ」パシャリ


セシリア「なんで全員入ってらっしゃいますの!?」ガーン


クラスメイツ「抜け駆けはズルいよ~」


セシリア「ぐぬぬ…」


バナージ「はは…」




ーー街中ーー

バナージ「はぁ…。なんで俺がユニコーンを取りに行かなきゃならないんだ…。最初みたいに送ってくればいいだろ…」スタスタ

「受け取り場所は、前に行った美術館の近くの工場らしいけど…」スタスタ

「クラスの子達に、どこ行くのかすごく聞かれたし…」スタスタ


???「…」フラフラ


バナージ「ん?なんだあの子…。フラフラしてるな…」ジー


???「…」バタッ


バナージ「あっ」タッタッタッ

「大丈夫?」


???「うーん…」グゥゥゥ




???「お腹が…すきました…」グゥゥゥ


バナージ「は?」


ーーホットドッグ屋ーー

???「ふぅ…。美味しい食べ物をご馳走様でした…。この恩は必ず…」フキフキ


バナージ「はは…別にいいよ。目の前で人が倒れてたら助けるのが普通だしね」

「それにしても、なんで倒れるまで何も食べなかったんだ?そもそも、どこに向かってたんだ?」


???「それは…」


バナージ「あ…。言いにくいなら良いよ。ごめん、変なこと聞いて。ところで君、名前は?俺はバナージ・リンクス。よろしく」


オードリー「ミネb…。オードリー・バーン…」


バナージ「オードリーっていうのか…。それで、どこに向かってたんだ?」


オードリー「アナハイムが経営している、美術館に…」


バナージ「あ、俺もそこに行く用事があるんだ。よかったら一緒に行かないか?」


オードリー「…。えぇ」


バナージ「じゃ、早速行こうか」






ーー美術館の前ーー

バナージ「ふぅ…。やっと着いた…。歩いていく距離じゃないな…」


オードリー「ここまで送っていただき、ありがとうございました。この恩は必ず…」ペコリ


バナージ「良いよ、ついでだしね」

「それじゃ、俺はこっちに用があるから…」


オードリー「はい、さようなら…。縁があったらまたどこかで…」


???(なぜあのお方がここに…)コソコソ ジー


バナージ「!」ピキーン

(?なんだ…?)


オードリー「どうかしましたか?」


バナージ「いや、なんでもない。それじゃ、さよなら」


オードリー「さようなら」スタスタ


バナージ「…。さて、行くか」スタスタ






ーー工場前ーー

カーディアス「バナージ君、よく来たね。歓迎しよう」


バナージ「は、はぁ…」


カーディアス「呼び出しておいて悪いが
、少々急用が出来てね。何、すぐに戻る。それまで工場の中でも見学してくれたまえ」スタスタ


バナージ「あ、はい」

(急用ってなんだろ…。まぁいいや。言われたとおりに工場見学しよう)スタスタ



ーー工場内ーー

バナージ「へぇ…。こんなに色んなものを作ってるのか…。カッコイイな…。タクヤが熱中するわけだ」ジロジロ ドンッ

「あっ!すみません!」


???「こちらこそすまない…。怪我は無いか?」


バナージ「い、いえ、大丈夫です。そちらは?」


???「私も大丈夫だ…」

(こいつ、さっきあのお方といた…。何故こんな所に…)


バナージ(綺麗な人だな…)









カーディアス「おや、バナージ君。ここにいたか」スタスタ


バナージ「あ、ビストさん。用事は終わったんですか?」

(後ろの人は誰だろう…)


???「マリーダ。ここにいたか。用事は終わった。帰るぞ」


マリーダ「了解。マスター」スタスタ


バナージ(マリーダさんって言うのか…)


カーディアス「さぁ、バナージ君。こっちだ」スタスタ


バナージ「あっ、はい!」スタスタ



ーー工場の外ーー

ジンネマン「さぁ、マリーダ。作戦開始だ」


マリーダ「了解。マスター」シュィィン









~~回想~~

カーディアス『何?ユニコーンを譲り渡せだと?』


ジンネマン『えぇ、あれには計り知れない価値がある』


カーディアス『価値?あれはただのISだぞ』


ジンネマン『とぼけるのはよしてください。情報によるとISの秘密に関係してるとか…』


カーディアス『そんな機能はない。譲り渡す気もない。わざわざ来たのに無駄足だったな』


ジンネマン『そうですか…。今日のところは帰らせていただきます』


カーディアス『何度来ても同じだ。 それに、あの乗り手はもう決まっている』


ジンネマン『えぇ、承知していますよ』


カーディアス『何?』

~~現在~~

ジンネマン「俺だ。ギルボア。交渉決裂だ」


ギルボア『了解。キャプテン』ガチャン




設定紹介

マリーダ・クルス
バナージ達をつけてた人。美人。ISに乗る。ジンネマンをマスターと呼ぶ。女神。

スベロア・ジンネマン
テロ組織のキャプテン。でかい。おっさん。渋い。

ギルボア・サント
テロ組織の一員。おっさん。いい人。



カーディアス「バナージ君。こっちだ」スタスタ


バナージ「何をそんなに急いでるんです?」スタスタ


カーディアス「早くしないと手遅れになるかもしれん」スタスタ


バナージ「手遅れって…。何が手遅れになるんですか?」スタスタ


カーディアス「ユニコーンが奪われるかもしれん。その前に最後の調整を済まさなければ…。それにはバナージ君。君が必要なんだ」スタスタ


バナージ「奪うって…誰が?」スタスタ


カーディアス「…。こんな事は君に言うべきでは無いかもしれんが…」スタスタ

「さっきの二人はテロリストだ。急用と言うのは彼らとの交渉だ。交渉は決裂したがな」スタスタ


バナージ「テロリストって…。一体、何が起こってるって言うんですか!?」スタスタ


カーディアス「それは機会があったら話す。さて、着いたぞ」ピッ ウィーン ピカッ


ユニコーン「」


バナージ「ユニコーン…」








カーディアス「さぁ、バナージ君。早くユニコーンに…」


バナージ「は、はい」ピッ キィィィン

(…っ!この感覚、初めて乗った時と…)


ユニコーン「」シュィィン ガタガタ


バナージ「…?なんですか?この音」


カーディアス「まさか…!」ピッピッピッ

「ガエル!何だこの音は!?」


ガエル『敵の襲撃のようです。目的は恐らくユニコーンかと』


カーディアス「やはりか…!状況はどうなっている!」


ガエル『敵の数は1。袖付きの四枚羽根のようです。そちらに向かっています』


カーディアス「くっ…!時間がない。バナージ君!すぐにユニコーンに乗るんだ!」


バナージ「えっ…。でも、最後の調整は終わったんですか?」


カーディアス「まだ、だが…。乗りながら調整してもらう。やり方は教える。早くしないと民間人の犠牲が出る!その前に食い止めるんだ!」


バナージ「は、はい!わかりました。やってみます…!」ピッ

「ユニコーン…!」シュィィン








~~マリーダside~~

マリーダ「…この辺りか」ヒューン

「ファンネル!」ヒュンヒュン


ファンネル「」ピュンピュン

壁「」ジュゥゥ ドカーン


マリーダ「…見つけたぞ」ガシャン



ーー少し前ーー
~~バナージside~~

バナージ「乗りました!調整をします!やり方を教えてください!」ガシャン


カーディアス「よし、ここをこうして…」ピッピッピッ


バナージ「…!」ピキーン

「危ない!そこから離れて!」ガバッ


カーディアス「っ!」バッ


壁「」ドカーン


マリーダ「…見つけたぞ」ガシャン


バナージ「くっ…」ガラガラ










カーディアス「ぐっ…。バナージ君。調整はもう終わったか…?」ガラガラ


バナージ「このダウンロードが終われば完了です!でも…」チラ


マリーダ「それまで待つと思うか?」ガシャンガシャン


カーディアス「…。バナージ君。私が時間を稼ぐ」ジャキン


バナージ「でも…!そんな銃でどうやって…!」


カーディアス「やれるだけの事はやる…!」ドガガガ


マリーダ「…っ!そんな程度で!」ガラ ブゥン


カーディアス「くっ…!瓦礫を…!」ドガガガ


バナージ「くそっ!まだか!」


マリーダ「小賢しい…!ファンネル!」ヒュンヒュン


ファンネル「」ヒューン ピタッ


マリーダ「無駄な抵抗はやめろ。さもなければ撃つ。大人しく投降しろ。そしてそいつを渡せ」


カーディアス「お前らのようなテロリストにコイツはやれんな…!」ドガガガ


マリーダ「っ!ファンネル!」


ファンネル「」ピュンピュン


カーディアス「…。ここまでか…」ガクッ






マリーダ「…!」


カーディアス「…?なぜ当たっていない…?」チラ


バナージ「間一髪…!」シュゥゥ


マリーダ「立ちはだかるつもりか!ファンネル!」ヒュンヒュン


バナージ「そういう系統の武器はセシリアで慣れた!」ギューン ガシッ


マリーダ「ぐっ…!なんて推進力だ…!」ギシギシ


バナージ「ここから…出ていけぇー!」ギューン ガシャーン


マリーダ「壁を突き破って…!」ガシャーン


バナージ「このまま外に…!」ギューン


マリーダ「ぐっ…!この程度で!」ドゴーン ヒューン ピタッ


バナージ「まだやるか…!」シュイーン ヴォン


マリーダ「行け!ファンネル!」ヒュンヒュン


ユニコーン「」キュィィン


バナージ「…!なんだ…?」キュィィン










ユニコーン「」ググッ


バナージ「なんだ…!?装甲が動いて…」ガシャンガシャン ピッ

「!何か表示されて…?NT-D…?」シャキーン


マリーダ「変形…。いや、変身した…!?」


バナージ「なんだ…これ…?」


マリーダ(あいつからは…危険な感じがする…!ここで始末する…!)ヒューン

「ファンネル!」ヒュンヒュン


ファンネル「」ピュンピュン


バナージ「…っ!」ビューン


マリーダ「…!避けられたか…!」ヒューン


バナージ「…」クルッ ヴォン ギューン


マリーダ「…っ!なんて速度だ…!ファンネル!」ヒュンヒュン


ファンネル「」ヒュンヒュン


バナージ「…」シャキン ズバズバ


ファン/ネル「」ドカーン














マリーダ「ファンネルが…!」ヴォン ビューン


バナージ「…」ギューン


マリーダ「っ!」ブン バチバチ


バナージ「…」バチバチ ググッ


マリーダ「なんて膂力だ…!」ギシギシ


バナージ「…」ジジッ ズバァン


マリーダ「っ!羽根が…」ジュゥゥ ピピッ

「!」


ジンネマン『マリーダ。撤退だ。いまそいつの相手をするのは分が悪い』


マリーダ「…了解」ビューン


バナージ「…」ギューン


マリーダ「…」キュィィン

「っ!」バッシュゥゥン


バナージ「…」ヒュンヒュンヒュン


マリーダ「…」ビューン


ユニコーン「」シュゥゥン ガシャンガシャン

























バナージ「…」ヒュゥゥン

「…はっ!」ヒュゥゥン ピタッ

「あ、危なかった…。俺は何を…。確かあの緑のISと戦ってて、NT-Dってのが表示されて…ユニコーンが変身して……その後の記憶が無い…」ヒュゥゥン スタッ


カーディアス「バナージ君!」タッタッタ


バナージ「ビストさん!無事だったんですね」シュゥゥン


カーディアス「あぁ、おかげさまでな。敵は撤退したのか?」


バナージ「…それが、途中からの記憶がないんです。恐らく撤退したと思いますけど」


カーディアス(やはり呑まれたか…)

「記憶が無くなったのはNT-Dと表示された後か?」


バナージ「はい、そうですけど…。なんでわかったんですか?」


カーディアス「それは後で話す。まずは医務室に行こうか」スタスタ


バナージ「あ、はい」スタスタ

(NT-Dと記憶がとんだことに何か関係があるのか…?)






ーー医務室ーー

医者「ーーー二人とも君は特に異常はないね」


バナージ「よかった…」


カーディアス「さて、バナージ君。こんなところで悪いが、話しを始めるぞ」チラ


医者「…」コクッ スタスタ


カーディアス「…前にユニコーンは未完成と言ったな。それはNT-Dが原因だ」


バナージ「何故ですか?」


カーディアス「謎と危険が多すぎた、と言うべきか。実は我々もユニコーンとNT-Dについては良く分かっていないんだ」


バナージ「え、でもユニコーンはアナハイムが造ったんですよね?」


カーディアス「…造ったと言っても、送られてきた設計図通りに造っただけだ。我々が独自に開発したわけではない」


バナージ「送られてきたって…。一体誰が…?」


カーディアス「送り主は篠ノ之束。ISの生みの親だ」



バナージ(篠ノ之束…。篠ノ之さんと同じ苗字だけど何か関係してるのかな…?)


カーディアス「一体なんの目的で送って来たのかはわかっていない。何度もこちらからコンタクトを取ろうとしたが、全て失敗に終わった。目的もわからないので、開発だけして封印しようという結論に至った」


バナージ「それなら、何で俺にユニコーンを…?」


???「それは私が頼んだんだよ!バナージ・リンクス君!」ヒョコ


バナージ「!?」


カーディアス「篠ノ之束か…。何の用だ」


バナージ「この人が、篠ノ之束…?」


束「そうだよ!私が篠ノ之束だよ!ぶいぶい!」


カーディアス「何の用だと言っている」ジャキン


束「おーこわいこわい。まぁ落ち着いてよ。私がここに来たのは、バナージ君にユニコーンについての詳しい説明をしようと思ってね!」




出来てるかな?



カーディアス「設計者が自ら説明する必要があるのか?」


束「あるよ!大ありだよ!それに、私しか知らないことだって沢山あるからね!」


カーディアス「そうか…。なら早速説明してもらおうか」


束「おっけー!なら、一番重要なNT-Dから説明するね!」


バナージ「NT-Dって、そんなに重要なんですか?」


束「そりゃあね!なんたって、NT-Dだけでも色々な機能が詰まってるしね!」


バナージ「例えば、どんなものですか?」


束「機体のリミッターを外して、普段とは段違いの性能を発揮したり、操縦者の判断をサポートしたり、他にも色々な機能が詰まってるんだよ!ぶいぶい!」


バナージ「俺、NT-Dを発動してからの記憶が無いんですが…。NT-Dと関係があるんですか?」


束「うん。それは、操縦者の判断をサポートする機能が暴走して、君の精神を乗っ取ったんだと思うよ」


バナージ「そんな…。機械に乗っ取られるなんて…。対処法は無いんですか?」


束「方法、と言えるかはわからないけど、乗っ取られない強い精神を持てば大丈夫だよ!」


バナージ「強い、精神…」











束「あ、NT-Dは精神を乗っ取られる以外にもリスクがあるから注意して使ってね!」


バナージ「他に何があるんですか?」


束「体にとてつもない重力の負担がかかったりするよ。場合によっては死ぬかもね!」


バナージ「えっ、死ぬって…。そんな危ないシステム、俺は使いたくありませんよ!?」


束「大丈夫!そこはこの天才束さんが開発したユニコーン用特殊ISスーツが解決してくれるよ!」バッ


バナージ「…それはどんな効果があるんですか?」


束「NT-D発動時にかかる重力の負担を薬理的に軽減してくれるよ!他にも、精神安定の効果があったりするよ!」


バナージ「なるほど…。ひとまずは安心かな…」ホッ


束「最後に、NT-Dの発動条件を説明するよ!」


バナージ「発動条件…?」


束「ユニコーンが敵と判断したら発動するよ!例えバナージ君が敵と思ってなくても、発動しちゃうよ!」


バナージ「敵…」


束「他にも色々あるけど、重要なのはこのくらいかな!じゃあ私はそろそろお暇させてもらおうかな!じゃあね!」ウィーン スタスタ


バナージ「なんか、嵐みたいな人だな…」






束「あ、NT-Dは精神を乗っ取られる以外にもリスクがあるから注意して使ってね!」


バナージ「他に何があるんですか?」


束「体にとてつもない重力の負担がかかったりするよ。場合によっては死ぬかもね!」


バナージ「えっ、死ぬって…。そんな危ないシステム、俺は使いたくありませんよ!?」


束「大丈夫!そこはこの天才束さんが開発したユニコーン用特殊ISスーツが解決してくれるよ!」バッ


バナージ「…それはどんな効果があるんですか?」


束「NT-D発動時にかかる重力の負担を薬理的に軽減してくれるよ!他にも、精神安定の効果があったりするよ!」


バナージ「なるほど…。ひとまずは安心かな…」ホッ


束「最後に、NT-Dの発動条件を説明するよ!」


バナージ「発動条件…?」


束「ユニコーンが敵と判断したら発動するよ!例えバナージ君が敵と思ってなくても、発動しちゃうよ!」


バナージ「敵…」


束「他にも色々あるけど、重要なのはこのくらいかな!じゃあ私はそろそろお暇させてもらおうかな!じゃあね!」ウィーン スタスタ


バナージ「なんか、嵐みたいな人だな…」






ーー美術館の外ーー

束「なかなか面白い子だったな~。バナージ君。今度会ったらからかってみようかな~。あ!」テクテク


オードリー「ふぅ。いいものが見れました」テクテク


束「おーい!ミネバ~!こっちこっち~!」ブンブン


オードリー「はぁ…。篠ノ之博士、その名前で呼ぶのはやめてくれませんか?」キッ


束「いや~ごめんごめん」


オードリー「それで、用は済んだのですか?」


束「もちろん!結構早く着いたしね!ぶいぶい!」


オードリー「はぁ…。空腹の私を置いてそのままここに来た人の言う事ですか…」


束「ごめんごめん。あの時のオードリー、面白かったからつい」


オードリー「まぁいいです。早く帰ってご飯にしましょう」テクテク


束「そうだね!あの子も待ってることだし!」テクテク

(そう言えば、空腹のミネバに食べ物を恵んでくれたのは誰だろ?ま、いっか!)
















ーー医務室ーー

カーディアス「はぁ…。やっと行ったか…」


バナージ「篠ノ之博士のこと、苦手なんですか?」


カーディアス「あぁ。どうしてもああいう人種は苦手だ…」


バナージ「少しわかる気がします…」


カーディアス「さて、バナージ君。NT-Dの説明は大体彼女がしてくれた。他に何か質問はあるか?無ければ帰っても良いが」


バナージ「特に無いです。それじゃあ、そろそろ帰らせてもらいます。色々とありがとうございました」ペコリ


カーディアス「どういたしまして。またいつか会おう」


バナージ「はい。さようなら」スタスタ シュイーン


カーディアス「ふぅ…。今度はいつ会うことになるのか…。まぁ、それは彼次第か」









ーー外ーー

バナージ「それにしても、なんでテロリストが襲ってきたんだろ…。ユニコーンってそんなに重要なのかな…」スタスタ

「まぁ、深く考えるのはよそう。晩御飯何食べようかな…」スタスタ


???「あれ?バナージ?」


バナージ「!あ、ミコット」


ミコット「やっぱりそうだわ!」タッタッタ


バナージ「こんばんは、久しぶりだな」


ミコット「そうね、卒業式以来かしら。アナハイム工業に来てたら毎日会ってたのにね」


バナージ「はは、仕方無いよ、半ば強制的にIS学園に入ることになったんだし」


ミコット「それより、学校生活は楽しい?男だからってイジメられてない?」


バナージ「そんなことないよ。みんないい人だし楽しいよ」


ミコット「ふーん。じゃ、私そろそろ行くね!バイバイ」フリフリ


バナージ「あぁ。また今度タクヤと一緒に遊びに行こう!」フリフリ

「よし、帰るか」スタスタ











ーーバナージと箒の部屋ーー

バナージ「ふぅ…。ただいま…」ガチャ


箒「リンクスか。おかえり」


バナージ「今日は色々疲れた…」ドサッ ボフッ


箒「何があったんだ?」


バナージ(テロリストに襲われたことは言わない方が良いかな…)

「ユニコーンの新しいシステムに精神を乗っ取られたり、ISの生みの親の篠ノ之束に会ったり…」


箒「…姉さんに、会ったのか?」


バナージ「え?姉さん?姉妹なのか?」


箒「あぁ、そうだ。家には全く帰ってこないから仲は良くないがな」


バナージ「そうだったのか…。篠ノ之って珍しい名前だからもしかしてと思ってたけど…。やっぱりそうだったのか…」


箒「ところで、なぜ姉さんに会ったんだ?」


バナージ「なんかユニコーンの新しいシステムについて説明しにきたって言ってたけど…」


箒「そうか…。リンクス、いや、バナージ。姉さんとややこしくなりそうだから、箒って呼んでくれないか?私も名前で呼ぶようにするから…」


バナージ「あぁ、いいぞ。改めて宜しくな、箒」


箒「こちらこそ、バナージ」







バナージ「改めて宜しくと言っても、明日で部屋離れ離れになるけどなー」


箒「ふっ、そうだな」


バナージ「ところで箒、晩御飯はもう食べたのか?」


箒「いや、まだだが?」


バナージ「俺もまだなんだ。一緒に行かないか?」


箒「あぁ、いいぞ。ちょうどいい時間だ。行こうか」スクッ


バナージ「あぁ」スクッ

「今日は何食べようかなー」スタスタ


箒「ふふっ」スタスタ ガチャ


セシリア「あっ」


バナージ「ん?セシリアにののほんさん?」


のほほん「やっほ~。りんく~。おひさ~。これから晩御飯?」フリフリ


バナージ(久しぶり、なのか?)

「あぁ、今から行くんだ」


セシリア「奇遇ですわね、バナージさん。ご一緒してもよろしいですか?」


バナージ「あぁ、いいぞ。箒もいいよな?」


箒「もちろんいいぞ」


バナージ「さ、行こうか」スタスタ










ーーバナージと箒の部屋ーー

バナージ「なんだかんだあってもう就寝時間だ」


箒「そうだな。私は明日も早いしそろそろ寝るとするか。おやすみバナージ」


バナージ「おやすみ箒。俺も寝ようっと」




ーー同日昼、空軍基地ーー

兵士1「ありえねぇ…」


兵士2「あいつ男だよな…?」


兵士3「二人目の男性適合者だと…」


ザワザワザワザワ


リディ「まじか…」


IS「」ウィーン







~~回想~~

リディ「IS部隊との軍事演習なんて意味あるのか?」モグモグ


兵士1「さぁな。上官の考えることはわからん」モグモグ


兵士2「可愛い子いるかな」モグモグ


兵士3「お前演習決まってからそればっかだな」モグモグ


上官「おいお前ら!早く食え!」


兵士達「「さーいえっさー」」ガタッ


リディ「正直ISってあんまり知らないんだよな…」ガタッ スタスタ


兵士1「よっぽどのマニアじゃないとそんなもんだろ」スタスタ


兵士2「女しか使えないってことしか知らん」スタスタ


兵士3「お前それは知らなすぎるだろ…」スタスタ


リディ「なるほど、そんなもんか」スタスタ

「そうこう言ってる間に着いたな」
ザッ




















ーー演習場ーー


リディ「誰も居ないな…」キョロキョロ


兵士1「ISと戦闘機しかねーな」


兵士2「なるほど、これがISか」ジー


兵士3「なんで誰も居ないんだ?」


上官「少し遅れて来るそうだ。来るまでまだ時間はあるし、ISを見物したり機体の整備をしててもいいぞ」


兵士2「それにしてもこれいつの間に運んだんだ?」


兵士3「この間来てた大量のトラックに積まれてたと思うぞ」


兵士2「へー」


リディ「もっと近くで見たいな…」スタスタ


兵士2「あ、俺も」スタスタ


兵士1「俺は整備でもするか」スタスタ


兵士3「体動かしとこう」ザッザッ


上官「コーヒーでも飲みに行くか」スタスタ





リディ「なんでこんなものが出来たんだろうな…」ジー


兵士2「なんとかって博士が造ったらしいけど…。詳しくは知らん」ジー


リディ「何故ISが女にしか使えないのかが理解できないんだが」


兵士2「フェロモンとかか?」


リディ「それじゃああの動かした男の子はどうなるんだよ…」


兵士2「うーん。わからん」


リディ「まぁ俺達には関係ない事だけどな。動かせるわけないし」


兵士2「それもそうだな。トイレ行ってこよ」スタ ツルッ

「あっ」


リディ「危ない!」ガバッ ピッ

(ん?ピッ?)チラ


IS「」ウィーン



リディ「」


兵士2「え?なんで動いてんだ?」


兵士1「ありえねぇ…」


兵士3「まさかリディ、お前が…」


ザワザワザワザワ


上官「何事だ!」タッタッタッ


兵士3「リディがこのISを起動させたようです」


上官「なんてことだ…」


キャッキャッ


女兵士1「え?なんであのIS動いてんの?」


女兵士2「誰か触った?」


女兵士3「え、今来たばっかだし…。誰も触ってないんじゃない?」


女上官「何事ですか!?」ツカツカ












設定紹介

リディ・マーセナス
二人目の男性適合者。金髪。空軍に所属している(日本ではない)。ISについてはよく知らない。あだ名はお坊ちゃん。

兵士達&上官
リディと同じ空軍に所属している。特に役割はない。モブ。今後出番は無さそう。

女兵士達&女上官
リディ達と合同演習する予定のIS部隊の人達。特に役割はない。モブ。展開上出番はありそう。



上官「実は…」

~~説明中~~


女上官「なんてことですか…」


女兵士1「それじゃあやっぱり」


女兵士2「あの金髪の男の人が」


女兵士3「起動させたってこと!?」


女上官「こうなっては演習どころではありませんね…」


上官「どうしますか?」


女上官「とりあえず彼の処遇は上が決めるでしょう。恐らくは何処かのIS部隊に編入させられるでしょうけど…」


上官「本人にも聞いてみなくては…」


リディ(なんてこった…)ガクッ


~~会議室~~


上官「ということで、リディ・マーセナスの処遇についてだが…」


女上官「…」


兵士達「…」ゴクリ


女兵士達「…」ゴクリ


リディ「…」ドキドキ


上官「…。女上官の部隊に所属することになった」


リディ「そんな…」ガクッ


兵士1「やっぱり編入は免れないのか…」


兵士2「折角最近馬が合うようになってきたのに…」


兵士3「お坊っちゃんってあだ名もつけたのに…」






~~夜 食堂~~

兵士1「あー、食った食った」ゲフッ


兵士2「もう食えねー」ゲフッ


兵士3「…落ち着いたか?お坊っちゃん」


リディ「あぁ、なんとかな…」


兵士1「しかし、災難だよなー。急にIS部隊に編入する事になるなんてなー」


兵士2「すまん、リディ…。俺のせいでこんな事になっちまった…」ガクッ


リディ「そんなに気にするなよ。今日起動してなくても、どうせいつか同じことになってたと思う」


兵士3「…未練は無いのか?」


リディ「そりゃ、あるさ。でももう決まった事だからな、仕方ないさ」


兵士3「そうか…」


兵士1「俺はちょっと羨ましいけどなー」


兵士2「あ、俺も」


リディ「何でだ?」


兵士1&2「「女と一緒だからな!!」」


兵士3「やっぱりか…」ハァ


リディ「ぷっ、ははははは!お前らやっぱり良い奴だな!くっ、はははは!」


兵士1&2か「d(^-')」グッ












兵士1「あの後なんだかんだあって、気づけばリディを送り出す日になった」


兵士2「うぅ…ぐすっ…。リディ…元気でな…。ぐすっ…うおぇ…」ポロポロ


リディ「別に二度と会えなくなる訳じゃないんだし泣くなよ…」


兵士3「…偶には連絡よこせよ、お坊っちゃん」スッ


リディ「あぁ!今度皆で飲みにでも行こう!」ガシッ


女上官「そろそろ出ます。準備はすみましたか?」


リディ「えぇ!行きましょう!」スタスタ

「じゃあな!お前ら!元気でな!」フリフリ


上官「リディ・マーセナスに、敬礼!」ビシッ


兵士達「「(`_´)ゞ」」ビシッ


リディ「!」ビシッ


飛行機「」ウィーン シュゥゥ バタン


リディ(…ISの事なんて全然知らないけど、やってやる!目指すならNo.1だ!)グッ


飛行機「」ゴゴゴゴ ビュゥゥン


兵士1「行っちまったな…」


兵士2「あぁ…」


兵士3「少し寂しくなるな…」


上官「よし、お前ら!早速訓練だ!あいつが帰って来た時に驚くような部隊にするつもりでやるぞ!」


兵士達「「了解!」」ビシッ






















ーーバナージの部屋ーー


バナージ「…」スースー


目覚まし時計「」ピビピピッ ピビピピッ


バナージ「ん…」ピッ モソッ


目覚まし時計「」シーン


バナージ「朝か…」


「おはよう箒…って今日から一人部屋だったか…。顔洗おう…」スタスタ


ケータイ「」ブブブブ


バナージ(ケータイか…。メールかな?)バシャバシャ


ケータイ「」ブブブブ


バナージ「って電話か!」ダダダダ ピッ


「もしもし?」


タクヤ『やっと出た!』


バナージ「タクヤか…。なんだよ朝っぱらから…」


タクヤ『お前に聞きたいことがあってな』


バナージ「聞きたいこと?何が聞きたいんだ?」


タクヤ『お前に次いで二人目の男性の適合者が出たって本当か!?』


バナージ「えっ」










バナージ「し、知らないぞ。そんなこと」


タクヤ『うーん、やっぱり知らないか…。学園生のお前なら知ってると思ったんだけどな…』


バナージ「先生達なら何か知ってるかもしれないけど…。そもそもその情報はどこから知ったんだ?」


タクヤ『もちろんネットで。お前は気にならないのか?』


バナージ「少しは気になるけど、俺が起動出来たんだし、他にも男で起動出来る人が出てきてもおかしくはないと思ってた」


タクヤ『なるほどな…。こんな朝っぱらから電話して悪かったな。んじゃ、ばいばーい』ピッ


バナージ「…朝飯食べに行くか」スタスタ ガチャ




ーー食堂ーー

バナージ(二人目の適合者か…。学生ならここに強制編入だろうし…。学生じゃなかったらどうなるんだろ…)モグモグ


箒「バナージ、おはよう」コト


バナージ「ん?あぁ、箒か。おはよう」


箒「考え事でもしていたのか?難しい顔をしていたぞ?」モグモグ


バナージ「あぁ、ちょっとな」モグモグ


箒「悩みがあるなら言ってくれても良いんだぞ?」モグモグ


バナージ「いや、悩みって程じゃないんだ」


箒「そうか」


セシリア「あら、バナージさんに箒さん。おはようございます。ご一緒してもよろしいですか?」


箒「おはようセシリア」


バナージ「おはようセシリア。いいぞ。一緒に食べよう」モグモグ


セシリア「では失礼」コト




セシリア「今日、2組に転校生が来るらしいですわ」モグモグ


バナージ「そうなのか?」モグモグ

(まさか…)


箒「この時期に転校か。一体どんな子なんだ?」モグモグ


セシリア「確か、中国の代表候補生だったかと…」カチャ フキフキ


バナージ「中国の代表候補生…」モグモグ

(違うっぽいな…)


箒「ところでバナージ、そろそろクラス代表戦だが、訓練とかはしているのか?」カチャ ズズッ


バナージ「うーん、あんまり…」モグモグ


セシリア「それはいけませんわね。バナージさん。今日から放課後私と特訓ですわ!」


箒「それは名案だな、セシリア。私も付き合おう」


バナージ「まじか…」ガクッ







ーー放課後 とあるアリーナーー

バナージ「はぁ…はぁ…」ゼーハー ガシャン


セシリア「だらしないですわよ、バナージさん」シュィィン


箒「そうだぞ、バナージ。この程度で根をあげるようでは、まだまだ鍛錬が足りんな」シュィィン


バナージ「いや、でも…げほっ、二人がかりって…。いくら訓練用のIS借りれたからって、一気にやる必要は無かったはずだろ…げほっ」ゼーハー


セシリア「多対一の訓練も必要ですわよ?」


箒「それに一気にやった方が効率が良さそうだしな。多分」


バナージ「多分って…」


セシリア「さてバナージさん。休憩はすみましたね?続きをやりましょう」ヒュゥゥン


バナージ「くそ…!こうなりゃやけだ!」
ギュゥゥン


???「…」ザッ






バナージ「うおぉぉぉ!」 ヴォン ギュゥゥン


セシリア「あら?誰かしらあの方は」


バナージ「ん?」チラ ギュゥゥン


箒「あ、おいバナージ!」


セシリア「あっ」


バナージ「うわぁぁぁ!ぶつかるぅぅ!」ギュゥゥン ガシ

(あれ?ぶつかってないぞ?)チラ


???「間一髪…。戦闘中によそ見するなんていい度胸してるわね」


バナージ「…誰?」











見てる人居ないと思いますが、投下します



セシリア「量産機ではない機体…。もしやあなたが中国からの転校生?」


バナージ「転校生って、中国の代表候補生の?」ブラーン


鈴「そうよ。私が、中国の代表候補生、凰鈴音よ。よろしく」


セシリア「私はセシリア・オルコットと申しますわ。よろしくですわ」


箒「私は篠ノ之箒。よろしく」


鈴「で、あんたは?」ジロ


バナージ「お、俺はバナージ・リンクス。よろしく。ところで、そろそろ手をはなしてくれないか?」ブラーン


鈴「あ、忘れてた」パッ


バナージ「っと…」クルッ フワフワ


セシリア「ところで、凰さん?なぜこのアリーナに来たのですか?」


鈴「鈴でいいわよ。ここに来たのは、1組の代表を見にきたんだけど…。ここに居るわよね?」














セシリア「ええ、居ますわよ。あなたの隣にいるバナージさんが、一組の代表ですわ」


鈴「ふーん…。あんたがねぇ…。クラス代表の割にはそこまで強そうには見えないけど…」ジー


バナージ「強さで選ばれたわけじゃないし…。半ば強制と言うか…」


箒「それはそうと、なぜ代表を探していたんだ?」


鈴「2組の代表として挨拶しとこうと思って。今度のクラス対抗戦で戦うことになるでしょ?」


バナージ「あれ?2組の代表って他の子だった気がするんだけど…」


鈴「それはね、専用機持ちで代表候補生の私の方が向いてるって言われて、変わらされたのよ」


バナージ「なるほど…」


セシリア「ということは、あなたとバナージさんが今度のクラス対抗戦で戦うことになるのですわね」


鈴「そういう事になるわね。じゃ、私そろそろ行くから。またね」ストッ タッタッタ


箒「対戦相手がまた代表候補生とは…。ついてないな、バナージ」


セシリア「あの方に勝つためにはもっと特訓しなければなりませんわね。バナージさん」


バナージ「まじか…」











まさか見てくれてる人がいるとは…。とても嬉しい。投下します


〜〜数日後〜〜


バナージ「ふっ!」ブン ズバッ


的1「」スパッ


バナージ「はっ!」シュゥゥン バッシュゥゥン


的2「」ジュゥゥ


バナージ「ふぅ…」ヒュゥゥン ストッ


セシリア「大分様になってきましたわね、バナージさん」


バナージ「二人の指導のおかげだよ。これで三日後のクラス対抗戦も勝負になるはずだ…!」


箒「それはそうとバナージ」


バナージ「ん?なんだ箒」


箒「ユニコーンの新しいシステムとやらはうまく使えるのか?」


バナージ「あぁ、そのことか…。実は…」















バナージ「実は、一回も発動してないんだ…」


箒「そうか…。確か、システムに乗っ取られたことがあると言ったな。一体どんなシステムなんだ?」


セシリア「人を乗っ取るシステムとは…。恐ろしいですわね…」


バナージ「えっと、確か、ユニコーンの全リミッターを開放するシステムだったかな…。乗っ取られるのは、俺の精神力の問題って言われた」


箒「なるほど…。発動条件とかは聞いたのか?」


バナージ「なんか、ユニコーンが《敵》を認識したら発動するらしい」


セシリア「《敵》ですか…」


箒「ユニコーンが認識したら、か…。《敵》の基準が気になるな」


バナージ「俺が思うに、多分普通の模擬戦の相手とかだと《敵》とは認識しないとおもう。実際セシリアとか箒とかと戦ってるときには発動しなかったし」


箒「なるほど…」






投下します。例のごとく少ないです



セシリア「せっかくの強化システムですのに、使えないとなると、色々と不利になってくるのでは?」


バナージ「そうなんだけど、いつまでも機体の性能に頼ってばっかりじゃ、なんか情けない気がするんだよなぁ…」


箒「だからこうして嫌々でも特訓している訳か」


セシリア「ましてや、対抗戦の対戦相手が代表候補生ですものねぇ…」


バナージ「ついてないなぁ…」


箒「落ち込んでいても仕方が無いな。特訓の続きをするぞ、バナージ」シュィーン ヒューン


セシリア「では、わたくも」シュィーン ヒューン


バナージ「はぁ…。行くぞ!二人とも!」シュィーン ビューン



わたくじゃなくてわたくしです。




ーー特訓終了後ーー

バナージ「はぁ…はぁ…」シュィーン バタッ


箒「はぁ…。流石に疲れた…」ガシャン ストッ


セシリア「大分上達しましたわね、バナージさん」シュィーン ストッ


バナージ「そうかな…。ありがとう」


箒「そろそろ戻るか。私は訓練機を返してくる」ガラガラ


セシリア「お手伝いしますわ。箒さん。ではバナージさん。お疲れ様でした」タッタッ


箒「ん?すまないな。ではバナージ、また後で」


バナージ「おう。二人ともまた後で…」


バナージ「ふぅ…」スクッ


バナージ「…。明日は休みだし、どこか息抜きでも行こうかな。それよりも晩御飯何食べよう…」スタスタ グー














ーー日曜の朝 バナージの部屋ーー


バナージ「ふぁ…」ノソッ チラッ


バナージ「7時半か…。顔洗って来よう…」スタスタ


ーー洗面所ーー

バナージ(今日は息抜きにどこかぶらぶらする予定だったな…)バシャバシャ


バナージ「ふぅ…」キュッ フキフキ


バナージ「歯も磨くか」


バナージ(息抜きと言ってもな…。どこに行って何しよう…)シャコシャコ


バナージ(たまには家に帰るか…)シャコシャコ ペッ


バナージ「…」 ガラガラ ペッ


バナージ「準備して行くか」スタスタ














バナージ「よし、行くか」ガチャ


バナージ「鍵かけてっと」バタン カチャリ


のほほん「あれ?りんく〜どこかいくの?」ヒョコッ


バナージ「ん?あぁ、のほほんさんか。ちょっと息抜きにね」


のほほん「へ〜。行ってらっしゃ〜い」フリフリ


バナージ「いってきまーす」スタスタ














バナージ「うーん。どこに行こうか」


バナージ「お金は…。あんまり無いな…」


バナージ「そうだ!家に帰って取ってこよう!」スタスタ


ーーリンクス家ーー

???「!」ピキーン


アンナ「バナージが帰ってきそうな予感がするわ」










バナージ「着いた…」ザッ


バナージ「よし…」カチャリ ガチャ


アンナ「おかえりなさい、バナージ」


ハロ『オカエリ、オカエリ』ピョンピョン


バナージ「母さん、ハロ。ただいま。でもなんで帰ってくることがわかったんだ?」


アンナ「母親だからよ」フフン


ハロ『ダカラヨ、ダカラヨ』ピョンピョン


バナージ「まぁいいや。俺の部屋ってそのままにしてくれてる?」


アンナ「ええ、もちろんよ。ベッドのしたのエッチな本もそのままにしてるわ」


ハロ『バナージ、ヘンタイ、ヘンタイ』ゴロゴロ


バナージ「いや、無いから!」


アンナ「冗談よ」





設定紹介

凰鈴音
中国の代表候補生。留学的なあれでIS学園に転入してきた。貧乳。1年2組。


アンナ・リンクス
バナージの母。シングルマザー。よく冗談を言う。ほとんどオリキャラ。バナージのピキーンはこの人譲り。父親のことはバナージに知らせていない。


ハロ
リンクス家に昔からあるハイテクおもちゃ。はねたり転がったりする。カタコトで喋れる。





アンナ「ところでバナージ、なんで急に帰ってきたの?」


バナージ「通帳取りに来たんだ。ゴタゴタしてて忘れてたからね。どこに置いてる?」


アンナ「リビングの戸棚に置いてるわ」


バナージ「わかった。ありがとう」スタスタ


アンナ「ハロ、あなたバナージに着いて行く?」


ハロ『ワカッタ。ワカッタ』ピョンピョン





バナージ「あったあった」スタスタ


アンナ「バナージ、ハロを連れていきなさい。そろそろハロが恋しくなってきたでしょ?」


ハロ『コイシイ。コイシイ』ゴロゴロ


バナージ「いや、ならないけど…」


アンナ「まぁ恋しくないかは置いといて連れていきなさい」


ハロ『ツレテケ。ツレテケ』ゴロゴロ


バナージ「わかったよ。ほらハロ、リュックに入って」ガサ


ハロ『ハイル。ハイル』ピョン ガサ


バナージ「じゃ、母さん。また今度」ガチャ


アンナ「いってらっしゃい」フリフリ



夜にまた来ます



バナージ「銀行でお金もおろしたし、何しようかなー」スタスタ


バナージ「とりあえず昼ご飯を食べよう。何食べようかな」スタスタ


バナージ「ん?あの店は…」チラ


ホットドッグ屋「」デン!


バナージ「倒れてた子に奢ったホットドッグ屋じゃないか。丁度いいや。あそこで食べよう」スタスタ


ーー食後ーー

店員「アリアトアース」


バナージ「ふぅ、うまかった」ウィーン スタスタ


バナージ「ご飯食べたし、何しようかな」スタスタ













???「はぁ、はぁ、はぁ」タッタッタッ


バナージ「ん?」ピキーン チラ


???「うわっ!」ズルッ


バナージ「うおっと!」ガシッ


バナージ「大丈夫?」


???「えぇ、大丈夫です。あなたは大丈夫なのですか?」


バナージ「平気さ。って君はこの間の…」


オードリー「あ、あなたはあの親切な…」


バナージ「久しぶりだね。オードリー?だっけ」


オードリー「バナージさん、でしたよね。二度も助けて頂きありがとうございます」ペコリ


バナージ「礼には及ばないよ。あと、別に敬語じゃなくていいよ」


オードリー「わかりm…わかったわ」


バナージ「なんで走ってたの?」


オードリー「追われているの」


バナージ「へー」







バナージ「って、えぇ!?追われてるって、一体誰に!?」


オードリー「袖付きって呼ばれてる、テロリスト達に…」


バナージ「袖付き?聞いたことがあるな…。なんだったかな…」


???「見つけましたよ。姫様」スタスタ ザッ


オードリー「…マリーダ」


バナージ「マリーダ…。あ、思い出した!四枚羽の…!」


マリーダ「久しぶりだな。バナージ・リンクス。だが今日は貴様には用はない。怪我をしたくなければはやく帰るんだな」ギロ


オードリー「…」ジリ




バナージ「…」ザッ


マリーダ「どうした?はやく消えろ。貴様には用はないと言ったはずだ。道を開けろ」ギロ


バナージ「別に俺がどこに居ようと俺の勝手です。貴方には関係ありません」ゴソゴソ ピッピッ

マリーダ「良いだろう。ならば多少強引にでも通させてもらう」スッ


バナージ「くらえ!」ブン


マリーダ「!」ガッ


ハロ『警告、警告』ジリリリリリリリ


バナージ「今だ!走れオードリー!」ダッ


オードリー「!」ダッ


















マリーダ「くっ!しまった!」


ハロ『警告、警告』ピョンピョン ジリリリリリ


マリーダ「くそっ!」ガンッ ダッ


ハロ『エラー、エラー』チカチカ


ーーバナージsideーー

バナージ「ふぅ…。逃げ切れたかな…?」


オードリー「油断は出来ないわ。それより、あの緑の玩具?は大丈夫なの?」


バナージ「あぁ、ハロのことか。大丈夫さ。あれくらいじゃ壊れないよ。今まであれより酷い目に何度もあってるからね。それより」


バナージ「なんで追われてたんだ?テロリストに追われるなんて、君は一体何者なんだ?」



明日またきます



オードリー「それは…」


マリーダ「それはその方が、篠ノ之束の居場所を知っているからだ」ザッ


バナージ「!?」バッ


オードリー「マリーダ…」


マリーダ「姫様、おとなしく私たちに捕まって下さい。悪いようにはしません」


オードリー「いい加減にしなさい。貴方達には教えないし着いて行かないと言ったでしょう?」


バナージ「篠ノ之博士の居場所って…なんで君がそんなことを知っているんだ!?そして君はやっぱり何者なんだ!?」


マリーダ「貴様には関係ない。大人しく去れ」










???「あ!ミネバみーっけ!」ヒョコッ


オードリー「!」バッ


バナージ「え…。篠ノ之博士…?」


束「そうだよー!バナージ君おひさー!」


束「あ!マリーダもおひさー!」


マリーダ「篠ノ之束…!何故ここに…!いや、それは別にいい!姫様に聞く手間が省けた!」スッ


バナージ(何をする気だ…!?)ジリ


束「私、今忙しいから二人ともまた今度ね!じゃ、行こっかミネバ!」ガシッ


オードリー「え、ちょっと待っ」


束「えい!」ボンッ モクモクモク


マリーダ「!」バッ


バナージ「煙玉…!?げほっげほっ」


ーー煙が晴れた後ーー

バナージ「煙が晴れると誰もいなかった。もう息抜きとかの気分じゃないので、ハロを回収して帰ろう」スタスタ


ハロ『エラー、エラー』チカチカ


バナージ「ちょっと故障しちゃってるな。帰ったら直さないと」ヒョイ スタスタ









ーーバナージの部屋ーー

バナージ「ふぅ…。疲れた…」ドサッ


ハロ『ナオッタ、ナオッタ』ピョンピョン


バナージ(…結局最後まであの子が何者なのかわからなかったな…。篠ノ之博士の居場所を知ってるとかなんとか言ってたけど…。一体どういう関係なんだろう)


バナージ「…」グゥゥ


バナージ「腹へったな。晩御飯食べに行くか。ハロ、お前は留守番な」スクッ スタスタ


ハロ『ワカッタ、ワカッタ』ゴロゴロ


バナージ「んじゃ、よろしくな」ガチャ












































ーー食堂ーー

バナージ「何食べよう」スタスタ


のほほん「あ、りんくーだ〜。帰ってきたんだね。おかえり〜」フリフリ


バナージ「のほほんさんか。ただいま」


のほほん「今からご飯なら、一緒に食べよ〜。あっちの方で席とっておくね〜」スタスタ


バナージ「わかった。すぐ行くよ」


〜〜食後〜〜

バナージ「ふぅ。食った食った」


のほほん「息抜きはどうだった?楽しかった?」


バナージ「うーん…まぁ…」


のほほん「何かあったの?」


バナージ「まぁ、色々ね…」




のほほん「へ〜。明日はどうするの?」


バナージ「明日は対抗戦の前日だからね。最終確認とかをしようと思ってるんだ」


のほほん「へ〜。がんばれ〜」


バナージ「あぁ、頑張る」


〜〜翌日〜〜

バナージ「ふっ!」ギューン ズバッ


セシリア「その調子ですわ!バナージさん!」


箒「明日は対抗戦だ!気合を入れろ!」


バナージ「うおぉぉぉ!」




ーー対抗戦直前ーー

バナージ「いよいよか…」


箒「負けるなよ、バナージ」


セシリア「応援していますわ。バナージさん」


のほほん「ふぁいとだよ!りんくー!」


クラスメイト達「「リンクスくん頑張って!」」


バナージ「あぁ!ありがとう!じゃあ行ってくる!」タッタッタッ


〜〜アリーナ入口〜〜

バナージ「…」スーハースーハー


バナージ「…よし!」


バナージ「来い!ユニコーン!」シュィィン ガシン


バナージ「バナージ・リンクス、ユニコーン出ます!」ギュォォン

例のごとく短いですが投下します



バナージ「この辺でいいか」ヒューン ピタッ


バナージ「対戦相手は…」キョロキョロ


鈴「…」


バナージ「あそこか」


ピピッ


バナージ「!」


鈴『あーあー。聞こえてる?』


バナージ「あぁ、聞こえてるぞ」


鈴『別にあんたに恨みとかはないけど、手加減はしないわよ』


バナージ「望むところだ。こっちも全力で行く」


鈴『やる気満々ってわけね。じゃ、そろそろ始まるから切るわね』ピッ


バナージ「…」スーハー



アナウンス『試合開始5秒前』


アナウンス『4』


アナウンス『3』


アナウンス『2』


アナウンス『1』


アナウンス『ready… fight!』カーン


バナージ「行くぞ!」ビューン


鈴「行くわよ!」ビューン


バナージ「特訓の成果、見せてやる!」シュイーン ジャキン


鈴「速い…!」シャキン


バナージ「喰らえ!」キュィィン バッシュゥゥン



鈴「っ!」ヒュン カスッ ジジジッ


鈴「なんて威力と速度なの…!?」ヒューン


バナージ「掠めただけか…!」ヒューン


鈴「温存してる場合じゃないわね…!喰らいなさい!」ググッ バンッ


バナージ「!?」ズドン


バナージ「撃たれた…のか?銃弾も砲身も、何も見えなかったぞ…!」ヒューン


鈴「もう一発!」バンッ


バナージ「!」ピキーン バッ


バナージ「危ない…」シュゥゥ


鈴「防がれた…!なら、これで!」シャキン ギューン


バナージ「接近戦か…!」シュイーン ヴォン ヴォン


鈴「はぁぁぁぁ!」ブンッ


バナージ「うおぉぉ!」ブンッ バチバチバチ





鈴(…今!)ググッ


バナージ「!」ピキーン ガンッ


鈴(タックル…!?まさか、読まれたの…!?)ヨロッ


バナージ「危ない!」ガシッ ギューン


鈴「いきなり何を…!?」


ビシュン ジュゥゥゥ


鈴「!」


鈴「砲撃…!?一体どこから…」キョロキョロ


バナージ「…あそこだ」チラ


鈴「何よアイツ…」チラ


???「…」ゴゴゴゴ


バナージ「分からない。ただ、アイツは敵だ」


ピピピピッ




バナージ 鈴「「!」」ピッ


山田『リンクスくん!凰さん!早くそのアリーナから脱出してください!』


バナージ「アイツは何なんですか!?そもそもISなんですか!?目的は一体ーーー」


千冬『分からない。ただ、恐らくあの機体には人が乗っていない。今は緊急事態だ。早く脱出しろ。あの機体の対処は我々教員と上級生で行う』


バナージ「人が乗っていない…?」


バナージ(…)


バナージ「…あの、織斑先生。脱出は、まだ出来そうに無いです。観客が避難するための時間稼ぎをします。それと、俺に考えがあります」


千冬『…わかった。ただし、時間稼ぎをするだけにしておけ。それと、死ぬなよ?』



近いうちにまた来ます



バナージ「…」ピッ


鈴「…で、あんたが言ってた考えってのは?」


バナージ「ないよ。そんなの」


鈴「やっぱりね…」


バナージ「さて、どうしようか」チラ


無人機「…」ビシュン


鈴「とか言ってる間に撃ってきたわよ!」ヒュン


バナージ「うぉっと!」ヒュン


鈴「で、どうするの?」


バナージ「とりあえず、先生達が来るまで時間稼ぎをしよう。やり方はまかせる」


鈴「了解」ジャキン


鈴「私は突っ込むから、援護ヨロシクね!」ギューン


バナージ「了解…!」ジャキン ビューン


ーー教員サイドーー

山田「あの…。織斑先生、リンクスくんが言ってた考えって…?」


千冬「恐らくそんなものはない。ただ、あいつらも馬鹿ではない。うまくやるだろう」

ーーバナージサイドーー

鈴「おぉりゃぁぁ!」ブン


ガキィン


無人機「…」キュィィン


鈴「堅い…!」ヒューン


バナージ「避けろ!」


ビシュン


鈴「くっ!」ヒュン


バナージ「当たれ!」キュィィン バッシュゥゥン


無人機「!」ヒュン


鈴「あの装甲の堅さに、反応速度、それに高出力のビーム…。厄介ね」


バナージ「くっ…。どうすれば…」キュィィン


バナージ「!」



バナージ「この感じ…。まさか!」キュィィン


《NT-D》


バナージ「やっぱりか…!」ググッ ガシャン ガシャン


鈴「バナージのISが変形…いや、変身して…?」


バナージ(今の俺にNT-Dを扱えるのか!?扱えたとしてもアイツに勝てるのか!?)ガシャン ガシャン


バナージ「…」シャキーン


鈴「バナージ…?大丈夫?」


バナージ「あ、あぁ。大丈夫だ」


バナージ(意識が…飛びそうだ…)


無人機「…」ジャキン ギューン


鈴「来た!」ヒューン


バナージ「…」ヴォン


鈴(バナージ!?なんで距離を取らないの!?)


無人機「…」ブン




バナージ「うぉぉああ!」ブン


ズバッ


無人機「!」バチバチ


鈴「あ、あの堅いアイツの腕を…斬った!」


バナージ「どうした…!この程度か…!」ゼーハー


無人機「…」ジャキン ビシュン


バナージ「!」ヒュン


フッ


鈴「バナージが、消えた!?」キョロキョロ


無人機「…」


《target lost》


バナージ「後ろだ!」フッ ブン


ズバァン


無人機「…」バチバチ



鈴「これなら、勝てるかもしれない…!」



無人機「…」ギューン ガシッ


バナージ「!」ミシミシ


無人機「…」


バナージ「何をする気だ…!?くそっ!放せ!」ゲシッ


鈴「!」ピピッ


《警告》


鈴「警告…?無人機から高熱源反応…。まさか…!」バッ


無人機「…」キュィィン


バナージ「このっ!放せっての!」ゲシッゲシッ


鈴「バナージ!!そいつ、自爆するつもりよ!早く離れて!」


バナージ「自爆!?こいつ!放せよ!」ゲシッ



無人機「…」キュィィン


バナージ「もう時間がない…!どうすれば…!」

とりあえずここまでです


鈴「くっ…!援護したいけど、私の攻撃だと誘爆する可能性が…!」


???「諦めるのはまだ早いですわよ!」ビシュン


無人機「!」ジュゥゥ


鈴「セシリア…!」


バナージ(拘束が緩んだ!今だ!)グググッ


バナージ「うおぉぉ!」メキメキメキ


無人機「!」ベキン


鈴「腕を折って脱出した…!」


バナージ「もう時間がない…!」ジャキン


バナージ「一撃で決める…!」ガシッ ギューン


鈴「頭を掴んだ…?」


無人機「!」キュィィン


バナージ(ここだ!)ブンッ


鈴「投げた…!?」


無人機「…」キュィィン


バナージ「止めだ!」キュゥゥン バッシュゥゥン


無人機「!」ジュゥゥゥ


ドォォォン


鈴「倒…した…?」


モクモクモク


セシリア「バナージさん!」


バナージ「ゲホッゲホッ」ヒューン


バナージ「あ、危なかった…」


セシリア「無事でしたか…」ホッ


鈴「あいつは…?」


バナージ「大丈夫だ。もう動けないだろう…」シューン ガシャン ガシャン


バナージ「…」フラッ


鈴「あんた、大丈夫…?相当疲れてるみたいだけど…」ガシッ


バナージ「あ、あぁ…。けど、少し、休み…た…」ガクッ


バナージ「…」スースー


セシリア「あら、寝ちゃいましたわね」


鈴「下に降ろすわ。手伝って」ヒューン


セシリア「了解ですわ」

ーー教員サイドーー

山田「一件落着…。ですね」


千冬「あぁ。まさか倒してしまうとはな…」


山田「それにしても、無人機なんて一体誰が作ったんでしょうね?」


千冬「さぁな。さて、後処理は私達の仕事だ」


千冬(無人機…。そんなのを作れるのはあいつしかいない…)


ーーオードリーサイドーー

オードリー「撃破、されましたね」


束「うん!いやー、自分で開発していて言うのもなんだけど、NT-D、やばいね!」


オードリー「そうですね。これを見た人達が、ますますユニコーンを欲しがりますね」


束「仮に手に入れても、あの子以外には動かせないんだけどね〜!」


オードリー「それはそうと、2号機の調整は、何処まで済んでいるのですか?」


束「今回の戦闘データで、ほぼ完成だね!いや〜、起動が楽しみだね!」


ーーバナージサイドーー

バナージ「…ん」ムクッ


バナージ「保健室か…」


ガラガラ


千冬「リンクス、起きたか」スタスタ


バナージ「織斑先生。俺、どの位寝てました?」


千冬「5時間ほどだ。体に異常はないか?」


バナージ「ええ、大丈夫です」


千冬「なら良かった。食堂でクラスの皆が待っているぞ。早く行ってやれ」


バナージ「はい!行ってきます!」スタスタ


千冬(操縦者をここまで疲弊させるシステムとは…。束め、なんてものを作ってくれたんだ…)


千冬「…戻るか」スタスタ

とりあえずここまでです



ーーバナージの部屋ーー

バナージ「食堂行っていろいろやって帰ってきた」


バナージ「疲れた…」ドサッ


バナージ(…襲撃してきたあの無人機は何の目的で来たんだ…。それに、一体誰が作ったんだ…)


バナージ「…風呂入って歯磨いて寝よう」スタスタ

ーー風呂場ーー

バナージ「…」シャワーゴシゴシ


バナージ「…」シャコシャコ ペッ


バナージ「…おやすみ」スタスタ ボフッ


バナージ(…そういえば、もう一人の男性適合者がって、どこの人なんだろう。皆は知ってるのか…な…)スーピー

ーーーー
ーーー
ーー


リディ「へっくし」


リディ「…風邪かな」ズズ

これにて無人機襲撃編(仮)終了です。次回からはリディサイドをやって行きたいかなぁ、と思ってたりします。また来ます。



〜〜バナージが対抗戦の特訓をしている頃〜〜


リディ「俺が起こしてしまった事件(?)は、一般には知らせない事になっている」


リディ「…ネットのディープな層の間では噂になっているらしいが」


リディ「まぁ、それはいい。それより問題は…」


女兵士達「…」


リディ「…」


リディ(気まずい)

唐突ですが、女兵士3名と、女上官1名の名前を決めたいと思います。出来ればガンダム作品の女性キャラが良いです。1名ずつでも、全員まとめてでもいいので、候補をあげて貰えると幸いです。
↓8くらいまで。



リディ(気まずい、と言っても、話す事が無いだけの単純なアレだ。別に俺が何か問題を起こした訳ではない。…多分)


???「あの…。リディ、さん?」


リディ「!」ビクッ


リディ「えっと、確か…アルテイシアさん、だっけ。無理して敬語で話す必要は無いかと…」


アルテイシア「そう…。なら私も呼び捨てで構わなくてよ。そろそろ訓練の時間だけど、準備は宜しくて?」



リディ「あ、あぁ」ガタッ


リディ(初訓練だ…。ISのこと全くわからないけど、大丈夫かな…)スタスタ


???「おい、そこの男」


リディ「!」ピタッ


リディ「ハマーンさん、でしたっけ。なにか用ですか?」


ハマーン「いや、特に用はないが、1つ忠告しておいてやる」




ハマーン「これから初訓練だが、貴様がIS初心者だからといって手加減されると思うなよ」ギロ スタスタ


リディ「は、はい!肝に命じておきます!」ビシッ


リディ(あの人こわい)ドンッ


???「っ!」


リディ「あ、ごめん!えっと、カテジナさん!」


カテジナ「…早くしないと遅れますよ?リディさん」スタスタ


リディ「あ、はい」スタスタ


リディ(この子も怖い。何故かさん付けしてしまう)



ーー訓練場ーー

???「遅いぞ!リディ・マーセナス!」キッ


リディ「遅れて申し訳ございません!シーマ上官!」ビシッ


リディ(単に顔が怖い)


シーマ「まぁいい、では早速説明に入る。一度しか言わない。しっかり聞け」


〜〜説明中〜〜

リディ「なるほど、俺の専用機が届くまで皆訓練機でやるのか。なるほど…」


リディ「ん?俺の専用機?」


シーマ「そうだ。お前には新開発の機体を使わせる」


リディ「なんで俺にそんな新しいものなんて…」


シーマ「それは、その機体のテストパイロットも兼ねているからだ。開発部によると、新しい機構を追加したとかなんとか…」


シーマ「まぁそれはいい。それでは、訓練を始める!」



シーマ「全員準備はいいな?まずはーーー」


ーー訓練後ーー

リディ「ふぅ…。疲れた…」ドサッ


リディ「難しいな…。IS」


リディ(飛行機とは全く違う…って、当たり前か)


アルテイシア(あの人…)ジッ


ハマーン(初心者にしては…)ギロ


カテジナ(なかなかどうして…)チラ


3人共(((結構やれる)))キッ


リディ「?」


リディ(なんか睨まれてる…)

とりあえずここまで。また来ます


ーーリディの部屋ーー

リディ「ふぅ…。疲れた…。特に精神的に…」ボフッ


リディ「なんで俺は睨まれてたんだ…?女ってよく分からないな…」


リディ「それにしても、俺の専用機、か…。新しい機構って言ってたけど、何なんだ…?」ウーン


リディ「…うん。ISのことはわからないな。寝よう」カチッ


リディ(明日は無難に過ごせますように…)



ピピピピピ


リディ「…うるさい」ガンッ ピッ


リディ「…朝か。顔洗って歯磨くか…」ノソノソ

〜〜身支度中〜〜

リディ「よし。行くか」スタスタ ガチャ


リディ(今更だが、この社員寮というか、兵舎?は俺達の部隊と、上官数名しか使っていないらしい。他の部隊の人達はどうしてるんだろう…。部屋にはたくさん空きがあるのに、何でだろう。内装も外観も綺麗だし、食堂の料理だって…)ウーン スタスタ


リディ(まぁいいや。今度機会があったら聞いてみようかな)スタスタ



ーー食堂ーー

リディ「…」モグモグ


リディ(案の定、食堂には、食堂のおばちゃんと隊のメンバーしかいない。なんでだ?)モグモグ ゴクン


リディ「…ごちそうさまでした」 カチャッ


リディ「訓練までまだ時間あるな…。散歩でもするか」スタスタ


〜〜散歩中〜〜


リディ「ん、あの人は…」ジー


カテジナ「…」スタスタ ピタッ


カテジナ「何か用かしら?」ジロッ


リディ「い、いや…」


リディ(やっぱり怖い…。あ、あの事について聞こうかな)


リディ「あ、あのさ…」



カテジナ「?」


リディ「この兵舎に俺たちしか居ないのって、何か理由があるのか?」


カテジナ「…そのうち分かるわよ。話はそれだけ?じゃ」スタスタ


リディ「そのうち分かる…?どういう事だ?」ウーン


リディ「…っと、そろそろ時間だな。行くか」スタスタ


リディ(そのうち分かるって言われたし、もうこの事に関しては深く考えないようにしよう)スタスタ


〜〜訓練場〜〜


リディ「よし、間に合った…」


シーマ「これで全員揃ったな。よし、少し早いが、これより訓練を行う!まずはーーーー」

設定紹介

シーマ・ガラハウ
リディが所属することになったシーマ隊の指揮官。色々と怖い。シーマ隊最年長。

ハマーン・カーン
シーマ隊のリーダー的存在。キノコ頭ではなく金髪。大体なんでも出来る。


アルテイシア・ダイクン
シーマ隊の仲裁役的存在。周りの性格がキツすぎて埋もれているが、なかなかの性格の持ち主。育ちが良さそう。


カテジナ・ルース
シーマ隊の最終兵器的存在。口が悪い。潜在能力は高い。シーマ隊最年少。


リディ「ぐっ…」ビューン


カテジナ「逃げても無駄よ!」ジャキン ズダダダダ

リディ「くっ!」カキンカキン ヒューン


ハマーン「隙だらけだ!」ピシュンピシュン


リディ「うわっ!」カスッ ジジッ ヒューン


アルテイシア「逃げ場なんてなくってよ?」ヴォン ブン


リディ「くそっ!」ヴォン ブン


バチバチバチ

〜〜回想〜〜

シーマ「まずは、三対一の戦闘訓練を行う!一対多の状況を想定しての訓練だ。とりあえず今日はマーセナス!あんたに一人役をしてもらう!」


リディ「えっ、なんで俺なんですか!?」


シーマ「安心しろ。今日は全員訓練機で行ってもらう」


リディ(理由になってない…)


シーマ「所定の位置に着いたらすぐ始めてもらう!早く行きな!」


リディ(やっぱりこえー)ガションガション


〜〜回想終了〜〜



リディ「うおおぉぉ!負けるかぁ!」グググ バチバチ


アルテイシア「くっ…!」バチバチ


リディ「!」ピキーン バッ


カテジナ「気付かれた!?」 ビューン スカッ


カテジナ「うわぁぁ!」ビューン


アルテイシア「あ」


カテジナ「え」ビューン


ドーン


リディ「なんだ今の…?来るのがわかった気がしたけど…。気のせいかな。まぁいい、あの二人は当分は戻って来ないだろう…さて…」クルッ


ハマーン「…」ジャキン ジャキン


リディ「どう対処しようかな…」ジャキン


ハマーン「喰らえ!俗物!」ピシュンピシュン ピシュンピシュン

リディ「俗物て…」ヒューン ズダダダダ


シーマ(…ISに乗って数日でこのレベル…。元々の空軍パイロットとしての素質はもちろん…他にも何か、一般人にはない特殊な何かを持ってるのかもしれないね)


ハマーン「そこだ!」ピシュンピシュン


リディ「くっ!」カスッ ジジッ ズダダン


ハマーン「っ!」キンッキンッ


リディ「このままじゃジリ貧だ…!」ヴォン ビューン

ハマーン「来るか!」ピシュンピシュン


リディ「くっ!」ジュゥゥ ビューン


ハマーン「!」


ザンッ


ハマーン「やるな…」ポイッ ヴォン


リディ「ふっ!」ブン


ハマーン「はっ!」ブン


バチバチバチ


リディ「うおぉ!」グググ


ハマーン「くっ!」グググ


リディ「もう一本!」ヴォン ブン


ザシュッ


ハマーン「!」ジュゥゥ


リディ「よし…!」


ズガガガ ビシュンビシュン


リディ「!」ピキーン バッ


カテジナ「ちっ…。避けられたか…」ジャキン


アルテイシア「そのようね」ジャキン


ハマーン「…」ゴゴゴゴ


リディ「3対1なの忘れてた」ジャキン


リディ「うぉぉぉ!」ビューン


ーーーーーーー

ーーーーーーーー

リディ「」ガクガク プルプル


リディ(結局ボコボコにされた…)ガクガク


シーマ「今日の訓練はここまで!マーセナスは後で医務室に行きな!以上だ!解散!」


リディ以外「了解!お疲れ様でした!」バッ


リディ「お、お疲れ様でした…」ガクガク


ハマーン(やはり…)ジロッ


カテジナ(なかなかやるわね)ギロッ


アルテイシア(男だからって侮れない…)ジー


リディ(また睨まれてる…)ガクガク


リディ(医務室行こう…)スタスタ

ーー医務室ーー

軍医「特に異常はないね」


リディ「よかった…」ホッ


軍医「それにしてもあんた、あのシーマ隊とは…。気の毒だね」


リディ「え?」


軍医「知らないのかい?あんたの所属するシーマ隊は、個性が強すぎる隊員を寄せ集めた集団だよ。問題が起きないように他の隊とは寮が別れてるんだよ。シーマ隊が出来たのは、ちょうど新しい寮を建てた時期だったしね」


リディ「俺ら以外に誰も見当たらなかったのはそのせいだったのか…」フーム


リディ「でも、個性が強すぎるなら、わざわざ隔離しなくても、ほかの支部へ異動させるとか、矯正するとか、色々方法が…」


軍医「実力が並レベルの隊員なら、それも検討するんだけどね。彼女達レベルになると、多少の欠点には目を瞑るんだよ。彼女達の実力は身を持って知っただろう?」


リディ「…はい。ボコボコにされました」


軍医「だろうね。まぁ、色々と頑張りな」バシッ


リディ「はい。いろいろ教えていただきありがとうございました。失礼します」ペコ スタスタ


リディ(…)スタスタ



シーマ「やっと届いたのはいいけどね…」ペラッ


シーマ「何だこの機構…。こんなものに人間が乗って良いのかい…?」パサッ


???「…」ゴゴゴゴ


ーーーー
同時刻 リディサイド

リディ「…」タッタッタッ


リディ「ふぅ…」ピピッ


リディ「シャワー浴びて朝飯行こ…」スタスタ


リディ(入ってから2週間経ったけど、専用機まだ届かないのかな…)スタスタ

ーーーー

リディ「…」モグモグ


リディ(やっぱり旨いなここの飯は)モグモグゴクン


リディ「ふぅ…。行くか」カチャッ スタスタ


リディ「今日はどんな訓練だろ」スタスタ


リディ「…この間のアレはもう嫌だな」ブルブル


リディ「着いたか…」



シーマ「おや、マーセナス、やっと来たね。早速で悪いけど、これがあんたの専用機だよ」


???「…」ゴゴゴゴ


リディ「これが…」


シーマ「設定なんかは自分でやりな。これが説明書だよ」スッ


シーマ(まぁ、なるようになるか)


リディ「あ、はい。ありがとうございます…」カサッ ペラッ


リディ(急過ぎてちょっとビックリした。けど、ついに俺にも専用機か…)ペラッ


リディ(なるほど。とりあえず触ればいいのか…?)スッ ピタッ


???「…」シュィィン



???『起動開始』シュィィン ウィィィン ガション


リディ「おぉ…」


???『起動完了。操縦者搭乗へ移行』ガシャン ガシャン ガシッ


リディ「えっ、ちょ、痛っ!」グイッ グググ


???『操縦者搭乗完了。生体情報登録開始』シュィィン ピッピッ


リディ「痛てて…。いつ終わるんだこれ…」


???『生体情報登録完了。初期設定完了』シュィィン


リディ「終わったか…?」



???「二次設定に移行。自動発進プログラム開始」ガショーン


リディ「自動発進!?」


???「ブースター正常。各部ウイング正常。etc…」ガショーン ガショーン


リディ「えっ」


???「発進準備完了。デルタプラス、発進」ギューン


リディ「ちょっ、まっ」ビューン


ハマーン「ふむ、中々速いな」


アルテイシア「本当に何も手伝わなくて良かったの?」


カテジナ「まぁ、大丈夫でしょ」


リディ「うわぁぁぁ!」ビューン



デルタプラス「通常形態に異常なし」シュィーン


リディ「やっと止まった…」


デルタプラス「飛行形態に移行」シュィーン


リディ「飛行形態!?」


デルタプラス「強制変形開始」ガション ガション グイッ


リディ 「背中のシールド?がヘルメットみたいに…」ガション


デルタプラス「全身装甲モードへ移行。飛行形態用ウイング展開。各部ブースター開放」ガシャシャシャン シャキーン


リディ「ん?なにか表示されてるぞ…」


『シールド両側のハンドルを掴んでください』


リディ「これか…?バイクのハンドルみたいだな…」ガシッ ガシャン



デルタプラス「パイロットによるハンドル操作確認。変形完了。飛行テストへ移行」キュィィン


リディ「どう操作すればいいんだこれ」カチカチ グイグイ


デルタプラス「テスト開始」バッシュゥゥ


リディ「くっ…!さっきより速い…!」ギューン


『左右の方向転換は、身体を傾けることにより可能です。速度はハンドルの捻りで調整可能です。上下への方向転換は、ハンドルを前後に動かしてください』


リディ「身体を傾ける…!」ググッ


デルタプラス「左へ旋回」


リディ「おお…。曲がった…。次は…」ヒューン


リディ「ハンドルの捻り…。バイクと同じようなものか…?」グイッ


デルタプラス「速度上昇」ギューン


リディ「うおっ!速い…!最後は…」ギューン


リディ「前後移動…。奥に押してみるか…」グイッ

デルタプラス「下降開始」ギューン


リディ「なるほど…。だいたいわかってきた」



リディ「これ、外から見たらどんな形なんだろ…」ギューン

ーーーその他サイドーーー

ハマーン「変形した!?」


アルテイシア「飛行機みたいね」


カテジナ「さっきよりも速い…」


シーマ(なるようになったね)

ーーーリディサイドーーー

リディ「なるほど、大体わかってきたぞ」


デルタプラス「全機構異常なし。テスト終了。お疲れ様でした」シューン


リディ「終わったか。まずは普通の人型に戻ろう。えーと…。ここをこうして…」ガション ガション シュキーン


リディ「お、戻ったか。下に降りるか」ヒューン

設定紹介

軍医
シーマより年上の軍医。何かとアドバイスをくれる。今後の出番は無い。


デルタプラス
リディの専用機。正直バンシィにするかで悩んだ。変形できる。変形機構はキュリオスのHGガンプラを参考にした。通常形態は細身な人型。変形後に追加ウイングなどが出てきてそれっぽく見える。火力より手数と速度重視。多分アナハイム製。待機形態は映画でリディが付けてたアクセサリーみたいなアレ。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月29日 (金) 22:39:37   ID: hjyI30NY

無理やり原作の展開に持っていくところを見るに、自分のアイディアなんて欠片も持っていないゴミが書いたんだなあって痛感するわ。

2 :  SS好きの774さん   2014年09月19日 (金) 01:44:08   ID: uBy74DLd

リディいらねー

3 :  SS好きの774さん   2014年09月22日 (月) 16:38:25   ID: DBj0-vq5

別のサイトでバナージ×ISやろうと思ってんだけど書いてもいいよな?

4 :  SS好きの774さん   2014年11月25日 (火) 17:48:42   ID: W_uakc5A

流れ的にも良いと思うぞ~
楽しみです

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