あかり「京子ちゃん、ここに置いてある機械って何だろう?」
京子「ああ、それ?みんなでトータライザーやろうと思って、私が買ったんだ」
あかり「トータライザーって?」
京子「トータライザーっていうのはね、」
京子「まず全員が1つずつ、このスイッチを持つ」
京子「で、イエスかノーで答えられるお題が出されるんだ」
京子「イエスの人は、他の人に見られないようにこっそりスイッチを押す」
京子「そうすると、イエスの人数がこの機械の画面に表示されるってわけ」
あかり「へぇ~、なんだか面白そうだね!」
京子「じゃぁ、さっそくみんなを集めて遊ぼう!呼んでくるね~」
茶道部室
京子「みんな集まってくれてありがとー」
千歳「トータライザーって、えげつない質問出してアンケートとるやつやろ?」
千歳「うち、そういうの好きやわ~」ニコニコ
綾乃「でも……ちょっと怖くない?」
千歳「自分が何て答えたかまで特定されへんから大丈夫やで」
櫻子「なんだかよく分からないけど面白そうですね!」
向日葵「ちょっとドキドキしますわ」
京子「じゃぁ最初のお題は……何にしようかな」
結衣「最初は軽めのでいいんじゃない?」
京子「うーん、軽めかぁ」
ちなつ「あんまり変なお題出さないでくださいよ?京子先輩」
京子「じゃぁ最初のお題は……」
京子「『実はこの中に苦手な人がいる』!」
あかり「ちょっと京子ちゃん!」
結衣「全然軽くねぇ!」
千歳「あらあら」ニコニコ
京子「さあ、イエスの人はスイッチオン!」
京子「そろそろ結果がここに表示されるぞ」
\パッ/
"3"(トータライザーの表示)
あかり「えええ!?」
ちなつ「8人中3人……」
京子「ほほぅ……」
向日葵「いやにリアルな数字ですわね……」
あかり「リアルじゃないよ!多すぎだよぉ!」
京子「そうだ!ふふふ……」
京子「『その苦手な人は、あかりだ』スイッチオン!」
あかり「ちょっとぉ!」
結衣「おいこら……」
あかり(0でありますように0でありますように……!!)
\パッ/
"0"
あかり「よ……よかったよぉ!」
京子「うーん、さすがにあかりはないか」
櫻子「当たり前じゃないですかー!」
綾乃「そうよ!最低だわ」
京子「おおぅ……非難轟々だな」
結衣「むしろ京子が一番可能性がある気がするぞ」
京子「え~まさかぁ」
結衣「はい、『その苦手な人は、京子だ』スイッチオン!」
京子「結衣にゃん、ひどーい!」
あかり「ちょっと結衣ちゃん……」
\パッ/
"1"
京子「そんなぁ~!」
結衣「まあ、それでも1人だったからよかったじゃん」
京子「よくないもん!」
結衣(それにしても京子のことが苦手な人って……実に分かりやすいな)
結衣(これで1人は完全に確定だな)
京子「くそぉー!『その苦手な人は、結衣だ』スイッチオン!」
結衣「おい……」
パッ
"0"
京子「ふむ……」
ちなつ「当然です!」
ちなつ「結衣先輩のこと苦手な人なんて、いるわけないじゃないですか!」
結衣「ありがとう、ちなつちゃん……」
綾乃「ちょ、ちょっとこれ以上の詮索はやめましょうよ!」
京子「なんだ綾乃、怖いの?」ニヤ
綾乃「ち、違うわよっ!」
京子「綾乃、実は生徒会で後輩からちょっと怖がられてたりして~?」
綾乃「え……」
櫻子「そんなこと全然ないですよ!」
向日葵「杉浦先輩は優しいし尊敬してますわ!」
千歳「綾乃ちゃんのこと苦手な人なんて、いないはずやで~」
綾乃「あ、あなたたち……ありがとう」ウルウル
京子「さぁ、『その苦手な人は、綾乃だ』スイッチオン!」
綾乃「もぉ!」
\パッ/
"0"
綾乃「よ、よかった……」
結衣(ていうか、今の状況じゃどっちにしろ押しにくいだろ……)
京子「うーん、じゃあ他に苦手と思われてるのは誰なんだろう?」
京子「あ、私に似てるって言われてる櫻子ちゃんだったりして!」
櫻子「ええっ!?ちょっとやめてくださいよ~」
京子「『その苦手な人は、櫻子ちゃんだ』スイッチオン!」
パッ
"1"
櫻子「きぃ~!」
向日葵「……歳納先輩」
京子「なぁに?」
向日葵「けっこう時間もたってますし、そろそろ次のお題行きません?」
京子「うーん、それもそうだな」
櫻子「って、私の1っていう結果はスルーかよっ!」
向日葵「もういいじゃありませんの、櫻子」
京子「そうだねー、そろそろこのお題も飽きてきたし次行くか」
櫻子「むぅ~……こうしてやる!」
櫻子「『その苦手な人は、向日葵だ!』スイッチオン!」
向日葵「あ……ちょっと!!」
\パッ/
"1"
あかり「え、向日葵ちゃんも!?」
向日葵「……」
結衣(なんて分かりやすいんだ……)
京子「じゃぁ次のお題は・・・・・・」
綾乃「ちょ、ちょっと」
京子「なぁに?」
綾乃「いつまでこの遊びに付き合わせるつもり?」
綾乃「私たち、暇じゃないんだけど……」
京子「遊びとは失礼な!これはごらく部の立派な活動なのだ!」
結衣「いや、遊びだろ……」
綾乃「ていうかごらく部の活動って、要するに遊びよね……」
綾乃「と、とにかく私たちは早めに仕事に戻らないと」
向日葵「そうですわ」
千歳「まあまあ、ええんとちゃう?」
綾乃「千歳……」
千歳「楽しければそれでええんよ」ニコニコ
櫻子「いいこと言いますね、池田先輩!!」
京子「そうそう、それにそこまで長くかからないから大丈夫だって!」
綾乃「ていうか、次は一体何を聞くつもり?」
綾乃「さっきは『苦手な人』だったから……」
綾乃「次は、す……好きな人とか聞くつもりじゃないでしょうね!」
京子「おお~いいねそれ!採用っ!!」
綾乃「なっ……」
京子「でも、それは後にしよう!他に考えてたお題があるから」
京子「じゃぁ次のお題だけど」
京子「『私は毎日のようにエロい妄想をしている』……スイッチオン!」
綾乃「ちょっと……!またそんな変なお題出して」///
京子「ん~?もしかして綾乃してるんじゃないの?」
綾乃「そんなわけないでしょ!?」
あかり「そうだよぉ!」
あかり「ていうかこんなお題、0人に決まって……」
\パッ/
"2"
あかり「……」
結衣(妄想といえば1人は思いっきり心当たりがあるけど)
結衣(もう1人は誰だ……?)
ちなつ「きっと京子先輩ですよ!」
京子「ど……どうして!?」
ちなつ「京子先輩、同人誌とか書いてますもんね!」
京子「ち……違う!」
京子「あれはそういうのとは全然違うんだよ!」
京子「このお題はやめだ!次は……」
京子「『私は、この中で自分が一番可愛いと思っている』・・・・・・スイッチオン!」
\パッ/
"1"
京子「ひ、1人だけか……」
向日葵「押したのはきっと櫻子ですわね」
櫻子「なんだと!」
櫻子「向日葵こそ、おっぱい大きいからって調子乗ってるんじゃないの!?」
向日葵「乗ってませんわ!」
向日葵「だいたいそれはコンプレックスだって言ってるじゃありませんの!」
結衣「なんだかグダグダになってきたぞ」
京子「つ、次は……」
ちなつ「さっきからテンポ速くないですか?」
京子「ま、まあいいんじゃないかな?」
結衣「で、お題は?」
京子「ええっと次は」
京子「『私の髪は一部が取り外し可能だ』……スイッチオン!」
結衣・ちなつ「……」
向日葵「ちょっと、何なんですの?そのお題」
綾乃「そんな人いるわけないじゃない」
\パッ/
"0"
京子「う……嘘をつくな!」
京子「な、あかり」
あかり「なあに?京子ちゃん」ニコニコ
京子「」ビク
京子「な、何でもないです……」
千歳がおかしいっていうのは、変にノリが軽いからかな?
口調もあれかもしれないけど
京子「じゃぁ次のお題は・・・」
京子「『この中で一番可愛いのは歳納京子だ』・・・スイッチオン!」
\パッ/
"2"
京子「おっ……」
結衣(1票は京子が自分で押した分か……)
京子「だ、誰かな~?押してくれたのは・・・・・・」ソワソワ
綾乃「・・・・・・」///
千歳「」ダラダラ
結衣「ちょっと千歳!鼻血!」
あかり「ティッシュどうぞー」
千歳「赤座さん、おおきに~」
櫻子「もー、一番可愛いのは歳納先輩じゃないですよぉ」
京子「なに!?」
櫻子「私がお題出します!」
櫻子「『この中で一番可愛いのはあかりちゃんだ!』……スイッチオン!」
あかり「え、あかり!?」
\パッ/
"1"
櫻子「えっ、押したの私だけ!?」
あかり「さ、櫻子ちゃんありがとう……あかり嬉しいよ」
櫻子「え?いや~そんなこと言われるとなんか照れるじゃん!?」///
向日葵(……ふん)
結衣「ていうか……誰が一番可愛いかなんて決められないよ」
京子「無節操なやつめ!」
結衣「いや、そういうんじゃないだろ!」
京子「じゃぁそろそろ最後のお題といくか」
京子「『実はこの中に好きな人がいる』……スイッチオン!」
綾乃「……!」///
千歳「さっき綾乃ちゃんが言ってたやつやなぁ」ニコニコ
\パッ/
"4"
京子「いすぎだろ!」
京子「じゃあ、『その好きな人は、ひまっちゃんだ!』……スイッチオン!」
向日葵「な……なんで私ですの!?」
京子「うーん、まぁなんとなくかな?」
\パッ/
"1"
京子「おお~、ひまっちゃんやるね!」
櫻子「へ、へぇ~……よかったじゃん、向日葵!」
向日葵「べ、別に?」
向日葵(まさか、この子……?)
向日葵(……いえ!そんなはずありませんわ)
京子「ふふ……『その好きな人は私、歳納京子だ!』スイッチオン!」
\パッ/
"2"
京子「おお!!」
綾乃「えっ……」
結衣「なんだと……」
千歳(これはアカン……!)
京子「気分がいいから綾乃にも試してあげるよ!」
綾乃「えっ?」
京子「『その好きな人は、綾乃だ!』スイッチオン!」
\パッ/
"1"
京子「おお~!やるね、綾乃!」
千歳「こ、これは……?」ダラダラ
結衣「千歳、また鼻血が!」
綾乃(え……も、もしかして……)
綾乃(いやいや、変な期待をしちゃだめよ!)
千歳「これで合計4人やなぁ」
京子「お、本当だ」
京子・ちなつ「……えええ!?」
結衣「……どうした?2人して大声出して」
ちなつ「い、いえ!何でもないですぅ!」
京子「あ、あの……ちょっといいかな?」
あかり「どうしたの?京子ちゃん」
京子「えーっと、『その好きな人は、ちなつちゃんだ』……スイッチオン!」
結衣「おい、もうさっきの足して4人だろ?」
\パッ/
"2"
ちなつ「え……」///
京子「ぐぬぬ……」
結衣「なっ……」
綾乃「ど、どういうことなの・・・」
結衣「…………そうか。そうだったのか」
京子「え、何か分かったの?結衣」
結衣「えっと……『その好きな人は、櫻子ちゃんだ』スイッチオン!」
櫻子「ええっ、まだやるんですか?」
結衣「私の考えが正しければ、1が出るはず」
\パッ/
"1"
櫻子「えっ」
京子「おお、本当だ!」
京子「じゃあ結衣はどうなんだろう!?」
結衣「わ、私はいいよ別に……」
京子「はい、『その好きな人は、結衣だ!』スイッチオン!」
結衣「まあ、たぶん2……かな」
京子「なんだと!?自惚れるな!」
パッ
"2"
京子「……本当だ」
櫻子「ど……どうなってるのかな、向日葵!?」
向日葵「私に聞かれても分かりませんわ」
櫻子「機械が壊れてるとか……」
京子「いやいや、それは絶対ないはず!」
京子(くそっ、一体誰がちなつちゃんのことを……)
綾乃(私のこと好きなのって一体?)///
ちなつ(結衣先輩を狙ってる人がいるだなんて……絶対に許せない)
千歳(どうなっとるんや……)
向日葵(まさか櫻子が……いえまさかですわ)
櫻子(向日葵、まさか……?)
結衣(何だか重い空気になってるな……)
あかり(?)
~おしまい~
このメンバーだったらこういう結果になるんじゃないかな?と自分なりに
思ったのをそのまま書きました。意外性なくてすいません
あとは、特定せずに終わるとそれはそれで後味悪いかなーと思ったので…
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