橘ありす「如月千早さん」 (7)
ありす(クールでかっこいい如月千早さん)
ありす(誰もが知ってる大御所中の大御所、765プロのアイドル)
ありす(そして私の憧れのアイドル・・・なのですが)
千早「すーーーーーーーーっ」
千早「ふーーーーーーーーっ」
千早「すーーーーーーーーっ」
千早「ふーーーーーーーーっ」
ありす(その如月さんが誰かのYシャツに顔を押し付けているところを発見してしまいました・・・・)
千早「すぅうううううううううううっ」
千早「ふぅうううううううううううっ」
ありす(すごい深呼吸してる・・・)
千早「?」
ありす(あっ目が合っちゃった)
千早「ふふっ」
ありす(微笑みかけられた)
ありす「あ、あの・・・こ、こんにちは」
千早「どうしたの?迷子かしら、お名前は?」
ありす「あ、えっと・・・私はモバプロの橘ありすと言いまして・・・その・・・」
千早「ああ、あなたもアイドルなのね」
千早「私は如月千早、一応、あなたと同じアイドルをしているわ」
ありす(どうしよう)
ありす(穏やかに微笑みながらもまだYシャツを鼻に押し当ててる・・・・)
千早「お仕事は楽しい?」スンスン
ありす「あっ・・・・はい」
ありす(本当なら目標としている憧れのアイドルに会えて喜ぶべきなのに・・・)
千早「その返事からすると、あまり上手くいっていないようね」スゥーッ
ありす(素直に喜べない)
千早「言わなくても大丈夫・・・私もこの仕事になれるのに、少し苦労したから」クンカクンカ
ありす(Yシャツについて聞くべきだろうか)
千早「でも、信頼できる仲間たちと・・・・いつでも側で支えてくれる人が居てくれたから、今の私になれたの」スハッスハッ
ありす(まるでリスが木の実を噛じり回すかのように隈無くYシャツを嗅ぎ回している・・・っ)
千早「橘さんのプロデューサーはいい人?」スン?
ありす「えっ・・・あっはいとても」
ありす「・・・・とても、素敵な人です」
千早「ふふっ」ススンッ
ありす「な、なんでしょうか」
千早「橘さん、今とても素敵な顔をしていたから」
ありす(少し、不思議なところもあるけれど)
ありす「それでプロデューサーはひどいんです、『こんなモンは食えない』って」
千早「ふふふっ、楽しい人ね」
ありす(悪い人じゃないのかもしれません、きっとYシャツのことは私の勘違いなのでしょう)
千早「んあ~染みわたる~」
ありす(今ならYシャツのことについても聞けそうです)
ありす「そういえばそれはなんなんですか?」
千早「これ?」
ありす「はい」
千早「これはプロデューサーのYシャツよ」
ありす(やっぱり変態だった!)
ありす「男も人のに、匂いを人知れず嗅いでるなんて・・・少しおかしいと思います!」
千早「?」
ありす(不思議そうな顔された!)
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