春香「プロデューサーさん、人形ですよ人形!」(48)


 *プロローグ的なもの*
 
都内 とある路地裏

 男「・・・・・よし、誰もいないな」キョロキョロ

 男は手に持っていたカバンからあるものを取り出す。

 男「お前さえいなければ」

 男は取り出した『フランス人形』にぼやく。

 2週間前男はこの人形を海で拾った。拾った当時も今も、この人形は傷はおろか汚れの一つも付いていないほどきれいだった。

しかし、拾ってからしばらくすると男の周りではよくないことばかり起きるようになった。

 最初は、何もないところでこけたり、躓いたりとかわいいものだったが、次第にそれらはエスカレートしていった。

 最終的には、バイクに轢かれて右足を骨折。

 男「お前のせいで死にかけたんだからな!」

 男「お前なんか捨ててやるぜ」ポイステ

 人形「・・・・・・」

 男「けっ・・・・・」スタスタ

 人形「アソボウヨ」

 男「あ?・・・・今の声は」

 人形「」

 男「こいつか?」

 人形「アソボウヨ」

 男「ちっ、うるせぇな!」ドガッ

 人形「・・・・・」

男「ったく、最後まで迷惑な奴だ」スタスタ

 人形「アソボウヨ」

 男「」プッチーン

 男「この忌々しいごみ人形が・・・・ぶっ壊されねぇと分からねぇのか」

 人形「アソボウヨ」

 男「こいつは・・・・・ん」

 野良犬「ガルルルルル」

 野良犬b「ガルルルル」

 気がつくと男は野良犬に囲まれていた。それもかなり大型。

男「な、なんだよ・・・・」

 男「こっちに来るな・・・・・来るな・・・・・」

 野良犬「ガルルルルルル・・・・・ガウ!」ガブ

 男「ぐあ・・・・噛まれた・・・ひぃっ・・・やめ、やめr・・・うわぁぁぁぁぁ!」

 野良犬たちは容赦なく男に飛びかかっていった。男の叫び声が路地裏に響く。

 野良犬は男が意識を失っても襲い続けた、まるで何かに操られているように・・・・・

 人形「・・・・・・・・」

オープニング的なものhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1332363
うp主≠ss作者

 勝手に使わせてもらっています


 こっからアイマス

 765プロ 事務所

 春香「おはようございまーす!」ガチャ

 小鳥「おはよう、春香ちゃん。あなたが一番よ」

 春香「い、一番!?」

 小鳥「?」

 春香「確かに私は一番かわいいかもしれないですけど・・・」

 千早「音無さんが言っているのは事務所に来た順位のことよ、春香」

 春香「千早ちゃん!」

小鳥「あら、千早ちゃんも早いのね」

 千早「ええ、たまたま早く目が覚めたので」

 春香「私のことは無視かよっ!」

 千早「あなたが変なこと言っているからよ」

 小鳥「じゃ、私お茶を入れてくるから二人は座ってて」

 はるちは「ありがとうございます」


 春香「今日はねちょっとすごいものを持ってきたんだ」

 千早「春香、サルミアッキならもう騙されないわよ」

 春香「違うんだなぁ・・・、これだ!」

 人形「」

 千早「ひっ・・・・なんなのこの人形」

 春香「今朝、うちの玄関に置いてあったんだ。たぶん、ファンの人たちが置いて行ったんだと思うよ」


 千早「ちょっとこれどうするつもりなの」

 春香「うん♪せっかくだから事務所に飾ろうかなって」

 千早「これちょっと不気味じゃない」

 春香「そうかな?目とか髪とかすっごくきれいだよ」

 千早「そうだけど・・・・」

 真「おはようございます!!」

 雪歩「穴掘って埋まってますぅ~~」

 春香「真に雪歩おっはよー!」

真「なんだか機嫌がよさそうだね」

 雪歩「あれ、そのお人形さんは?」

 春香「ファンの人からもらったの♪」

 春香「せっかくだからここに飾ろうって思ったんだ」

 千早「真からも何か言ってあげて、こんな不気味な人形置いておけるわけないでしょ」

 真「え?そうかな・・・・僕は結構かわいいと思うんだけどなこの人形」

 千早「は?」

雪歩「そこまで怖くないと思うな」ナデナデ

 人形「」

 春香「だよね!ほら、千早ちゃんだけだよ」

 千早「わかったわ、もう勝手にして」

 そのあとも来る人みんながあの人形のことをかわいいと言った。

春香だけがおかしいと思ってたけど・・・・なんだろうこのモヤモヤは。

 何かおかしい気がする。

 レッスンが終わって私は一人事務所へ戻ってきていた。

 中には誰もいなくて、私ひとりだった。それと・・・・

 人形「」

千早「あなたもいたのよね・・・・・」

 千早「どう見たって、こんな人形かわいく見えないわよ」ツンツン

 その時不思議な事が起こりました。

 あのの人形は普段目を閉じている。だけど、私がツンツンしていると一瞬目を見開き

 人形「アソボウヨ」パチッ

千早「え・・・・今喋った??」

 しかし、人形は目を閉じたままです。気のせいだったのでしょうか?

 そのあと、帰ってきた春香に一応話してみると

 春香「千早ちゃん、ちょっと疲れているんじゃない?」

 千早「私はいたって正常よ、春香」

 春香「でも、人形が喋るなんてwww」

 千早「っ・・・あなたに話したのが悪かったわ」

 春香「悪かったってwww」

 千早「もう!」

その日の夜 事務所

 小鳥「ピヨー、きょうも残業だなんて・・・・」

 p「音無さん、昼間っからpspしているからですよ」

 小鳥「その通りでございます・・・・」ションボリ

 p「じゃ、僕は先に帰りますんで」ガチャン

 小鳥「う~・・・・・今日も一人・・・・あ、この子がいたわ」

 人形「」

小鳥「あなたはいいわよね、人形さんだから何も考えなくても。いいのよね」

 小鳥「黙っていてもみんなからチヤホヤされる・・・・」

 小鳥「なんだかイライラしてきたわ。」

 小鳥「あんたのせいよ!!」ドン

 棚を蹴ると、人形は頭から落ちてしまう

人形「」

 小鳥「あー、何で落ちるのよ!」ゲシゲシ

 人形「・・・・・・・・」パチッ

 小鳥「何こっち見てんのよ、文句があるなら・・・・・うっ・・・苦しい」

 人形「アソボウヨ」

 小鳥「う…・息が・・・・でき・・・・・あ・・・」

 小鳥「・・・・・・・」バタッ

 人形「」

翌日

 
 千早「これは・・・・一体」

 春香「そ、そんな・・・・小鳥さん」
 
 朝、事務所に来ると小鳥が倒れていた。

 春香「小鳥さん、しっかりしてください」

 春香「うそ・・・・小鳥さん、息してない」

 千早「は、はやく警察に」

春香「うん」ポパピプペ

 千早「にしても、一体誰がこんなことを・・・・・」

 千早「あれ・・・・この人形」

 人形「」 

  春香「千早ちゃん、どうしたの?」

 千早「この人形・・・・・・」


春香「ほんとだ、昨日ちゃんと棚の上に置いたはずなんだけどね」

 春香「たぶん、犯人と揉み合ったときに落ちたんだよ」

 千早「犯人・・・・・」

 千早「もしかして、この人形が小鳥を・・・・・」

 春香「千早ちゃん、悲しいのはわかるけど現実から逃げちゃだめだよ!」

 千早「えぇ・・・・・そうね。人形が人を殺すわけないわよね」

 人形「」

 千早(はぁ・・・春香に言われるようじゃ私もまだまだね)

 千早「・・・・・・」

 人形「」

 千早「あなた、本当にやってないわよね?」


***

千早「はぁ・・・・・」

 春香「どうしたの千早ちゃん、なんか暗いよ」

 千早「そうかしら」

 春香「まだ、人形さんのこと怒ってるの?」

 千早「別に怒っているわけじゃないわ、ただ」

 千早「みんなが思っているほど、私あの人形のことかわいく思えないの」

 春香「もしかして、千早ちゃん小鳥さんのことまだあの人形がやったって・・・」

 千早「・・・・・・」

その日の夜

 千早「はぁ・・・・私としたことが、忘れ物を事務所にするなんて」

 千早「しかも、事務所にはあの人形が」

 千早「何もないわよね・・・・・・たぶん」

 夜の事務所

 千早「あれ?電気がついてる」

  千早「こんばんわ」ガチャ

  小鳥「あら、千早ちゃんどうしたの?」

  千早「ああ、音無さん。ちょっと忘れ物をしちゃったんで」

  小鳥「たぶん、これのことよね」

千早「そうそうこの人形・・・・・・え?」

  小鳥「どうしたの?」

  千早「えっ・・・・いや・・・その」

  小鳥「・・・・・」

  千早「お、音無さん?」

  小鳥「アソボウヨ」ユラ~

  千早「へ?」

  人形「アソボウヨ」

目の前には私と同じくらいの大きさになった人形が・・・

  千早「やっぱりあなたが・・・・・」 

  人形「アソボウヨ、アソボウヨ」ユラユラ

  千早「こっちに・・・こないで」

  千早「か、体が・・・・動かない!?」

  千早「いやぁ・・・・こないでぇ」
  
  人形「アソボウヨ」

 ****

  千早「はっ」

  千早「ここは事務所?」

   チュンチュン

  千早「朝・・・・確か私、忘れ物を・・・・で、またあの人形」

  千早「うっ・・・思い出せない」

千早「・・・・・・なんでか、音無さんの顔がでてくるわ」

  p「お、千早じゃないか。どうしたんだ、床に座り込んで」ガチャ

  千早「プロデューサー・・・・・おはようございます」

p「ああ、おはよう。」

  千早「今朝気がついたら私ここで寝てたんです」

  p「なんでまた、事務所なんだ」

  千早「わかりません、ただ昨日は忘れ物を取りに夜、ここに来たとこまで覚えてます。」

  p「う~ん・・・・疲れとか大丈夫か?最近、元気ないみたいだぞ」

  千早「えぇ・・・まあ」

p「何かあるなら、遠慮せずに言ってくれ。俺は千早ならなんでも受け入れてやるぞ」

 千早「プロデューサー////」

p「俺たちの仲じゃないか、ほら言ってみろ」

 千早「実は・・・・・」

  ***
  
  p「なるほど、千早は春香の人形が怪しいって思っているわけか」

  千早「はい」

  p「そうか・・・・実はおれあの人形まえに一度、見たことあるんだよ」

  千早「え!?」

 p「友達がさ、海で拾ったって言ってたんだ。」


 千早「で、その人はどうなったんです?」

 p「つい先日、路地裏で野犬に襲われて死んだそうだ。」

 千早「そういえば、そんなニュースを3ちゃんねるでみたような」

 p「最初は、人形だし同じのがいくつもあると思ってて、何にも言わなかったんだが」

 p「小鳥さんの一件で、ティン!と来た」

千早「ありがとうございます。私・・・・怖くて」

 p「安心しろ、千早には俺がついてるから」ギュッ

 千早「あっ・・・・・(プロデューサーあったかい・)・・・・・」

 千早「プロデューサー・・・・んっ・・・ちゅ・・・・はぁ」

 p「千早、好きだ」

 千早「ハイ・・・・・私も・・・・・んっ」

 
 人形「・・・・・・・・」

****

  電車内

  春香(えへへ、きょうはプロデューサーさんにクッキー作ってきちゃった♪)

  春香(この前のもおいしいって言ってくれたし、きっと今回もおいしいって言ってくれるよね)

  春香(話す回数も多くなってるし、この調子で行けば・・・・ふふふ、にやけちゃうな)

  春香「はぁー・・・・早く会いたいな・・・・・うっ・・・・痛い」

  春香(なんだろ、急に眼が・・・・・)

千早『プロデュサー・・・・・あっん・・・そんな・・・』

  春香(え、千早ちゃん?)
 
  p『千早、そんな声も出せるのか・・・・・ペロ』

  春香(え!?・・・・・プロデューサーさん)

場面は変わる

  p『千早・・・・いいよ・・・しまる・・・うっ』パンパン

  千早『あぁん・・・くっ・・・・そ、そんなこと言わないで・・・・っ』アンアン

  春香(なにこれ・・・・・なんで二人して・・・・・)

  p『うっ・・・・もう出る・・・・』パンパン

  千早『良いです・・・・・中にだしてぇ』アンアン

  p『出るっ・・・・』ドピュドピュ

  千早『ひぃっ・・・・プ、プロデューサがいっぱい・・・・』

  春香(・・・・・・・・・・・・・・もうやめて・・・・・もう)

        『アソボウヨ』

 ******
  
  事務所

  真「で、そしてら響がさー・・・・・」

  雪歩「うんうん」

  春香「・・・・・・・」ガチャン

  真「春香、おはよ・・・・ってどうしたんだよその顔」

雪歩「なんか・・・・怖いよぉ」

  春香「千早ちゃんとプロデューサーさんは?」(棒)

  真「え・・・・あの二人なら仕事に行くって」

  雪歩「あの二人なんだか、とっても仲が良かったですぅ」

  真「そうだよね・・・・やっぱ千早には敵わないよ。春香もそう思・・・・春香?」

春香「仕事いってきます」ガチャン

  雪歩「お人形さん持って行っちゃったですぅ」

  真「でも仕事って・・・・今日春香はレッスンだけじゃ・・・・」

****

  歩道橋

  千早「もうpったらあんまりくっつかないで////」

p「いいだろ・・・・ほら」

  千早「もう・・・///」

  春香「見つけた」

p「は、春香!」

  千早「これは・・・その違うのよ春香」

  春香「いいよ・・・・もう・・・・」フラフラ

  p「春香?」
 
  千早「その人形・・・・」

  春香「もう、終わらせるから・・・・・」シャキン

  千早「包丁だなんて・・・・・あなたどういうつもり!?」

  p「落ち着け春香・・・・ちゃんと話し合ってだな・・・・」

  春香「死ねぇぇぇ!」ザシュドシュ

  p「うがっ・・・・・がぁ・・・」

  千早「え・・・・・プロデューサー・・・・い、いやぁーーーーーーーーーーーー!」

  春香「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

  人形「・・・・・・・」

 1 month later

 コンコン
 
 「どうぞー」

 千早「こんにちわ、プロデューサー」

 p「千早か、毎日すまんな」

 千早「いいんです。元はと言えば私のせいで」

 p「・・・・・・」

 千早「春香も・・・・・・・」

p「いや、俺もちゃんとしてやれなかったからな・・・・・」

 p「ところでなんだが、医者の話だともう少しで退院できるそうなんだ」

 千早「ほんとですか!」

 p「ああ。そしたら、また二人で出掛けよう」

 千早「もう・・・まずは仕事ですよ」

 p「わかってるよ」

 千早「じゃ、もう仕事の時間なので」

 p「おう、頑張れよ」


  家

  千早「ふぅ・・・・今日も仕事で結果が出せたわね。」

  千早「プロデューサーには迷惑はかけられないわ」   

  千早「・・・・・早く、退院しないかな」

   『次のニュースです』

  千早「なにかしら?」

   『今から30分ほど前、都内の女子刑務所で服役中の天海春香受刑者が脱走しました』

  千早「え・・・・・」

   『警察は厳重体制をしいており、近隣の住民にも警戒を呼び掛けています。』

   『みなさまもくれぐれも外出時には赤リボンの少女に注意をお願いします。』

   『受刑者は非常に精神が不安定であり、見かけた場合は刺激をしないように―』


  病院

  コンコン

  (なんだ、こんな時間に。千早か?)
 
   p「どうぞー」

   「こんばんわ、やっと会えましたねプロデューサーさん♪」

p「な、なんで・・・・おまえが・・・・春香」

  春香「なんでって、プロデューサーさんに会いたいからに決まっているじゃないですかぁ!」

  春香「だから、ちょっと無理をして来ちゃった♪」

  春香「安心してくださいね、プロデューサーさん」

  春香「絶対に幸せにしますから」ニコッ

  p「やめろ・・・・春香それ以上こっちに・・・・・う、うわあああああああああああああああ」

     『アソボウヨ』
   
     end

一応これで終劇です。

 読んでくれた人たちありがとうございました。

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