澪「お前、何回リズム乱せば気が済むんだボケ」
律「うるせーな、これが私のやり方じゃドアホ」
澪「やり方ちげーだろコラ。どうせ余所見しながらやってただけだろカス」
律「余所見ちげーし。ちゃんと前見てたわマヌケ」
澪「前見てたって……前は私の背中だろうがクズ。背中じゃなくてドラムと楽譜見んかい」
律「うるせぇな。綺麗なお前の黒髪の後ろ姿に思わず見とれたんだから仕方ねぇだろトンチンカン」
澪「ふざけろよテメェ。それ言ったらドラム叩いてる時のお前はエネルギッシュで元気に溢れてて凄く格好いいぞコノヤロー」
律「ありがとよメルヘンお花畑野郎」
澪「どういたしましてデコ助野郎」
唯「素直じゃないねあの二人も」
梓「それ以前に何か言うべきことがあると思います」
紬「わかるそれめっちゃわかる。でも何のことかムギちゃんわかりません」
律「ムギーお茶にしようぜ」
紬「はーい」
澪「また茶かコラ。少しはまともに練習する気無いのかタコ」
律「うるせー腹が減ってはなんとやらだコノヤロー」
澪「付き合ってられんわ死ね」
律「澪はケーキいらねーとさ。ガトーショコラもーらい」
律「美味いまじ美味い。やばいなにこれ」
澪「……ごくり」
律「あー……? ……チッ」
律「やっぱケーキいいわ。私ダイエットしてたんだった」
律「残すの勿体無いから誰か食ってくんねーかなー?」
唯「私が……」紬「ちょっと黙って」
澪「の、残すとかふざけんなよバカ。仕方無いから私が食べるわ。仕方無いから」
律「どーぞボケ。美味いかボケ」
澪「それはもう美味いぞありがとう凸カチューシャ」
澪「さみー……いつまで待たせんだあの黄色は」
澪「いくらなんでも遅ーよ。もう学校始まるぞふざけんな」
澪「あ? 律からメール……」
律『風邪引いた。学校休む。死ね』
澪「死ね。氏ねじゃなくて死ね」
澪「」カチカチ
澪「送信っと」
『お見舞いはゲンコツと桃缶のどっちがいいですかゴミカス』
律の部屋
律「げほげほ……澪からメール返ってきた」
律「前者選ぶ訳ねぇだろアホか。欲を言えばポカリも下さい」
澪「風邪引くとかざまーねーなアホ。馬鹿は風邪引かねーんじゃ無いのか」
律「んなの迷信に決まってんじゃんマヌケ」
律「お前あれか、勉強出来るけど頭は弱いとかそういう奴か?」
澪「帰るわ」
律「帰れ」
澪「取りにくいようにお前の対角線上にお見舞い置いておくからなノロマ」
律「勝手にしろ」
澪「桃缶とポカリと良く聞く風邪薬と蒸しタオルと自作のポエム置いてくからな」
律「最後だけいらねぇ、持って帰れバカ」
律「って、もういねぇや。サンキュー澪」
唯「もうすぐテストかぁ、気が重いや」
律「あーあ言っちゃった。唯さん言っちゃった。テスト開始日まで忘れようとしてたのに」
梓「ダメでしょ……」
澪「普段から真面目に勉強しないからそうなるんだよアホ」
律「黙ってろクズ。やれば出来るっつーのやれば」
澪「ほお? なら結果を楽しみにさせてもらうわド低脳」
律「吠え面かくなよド畜生?」
紬「私が勉強教えてあげようかりっちゃん?」
律「マジ心強いわムギ。百点余裕だなこりゃ」
律「今度の休みに私の家に遊びにきなよ、二人だけで勉強会しようぜ」
紬「ええ♪」
澪「」イラッ
澪「私も行く。特に意味は無いけど」
律「は? 意味わかんね」
澪「行くったら行く。空気読め死ね」
紬「ここにこの公式を当てはめてね……」
律「ふむふむ分かりやすい。どっかのパンモロベーシストとは大違いだな」
律「っていうか、なんでお前までマジで来てんの? 実はお前もテスト不安なの?」
澪「テメェと一緒にすんなタコ。見張りだ見張り」
律「見張りだぁ? なんのだよコラ」
澪「……うるさい黙れシャラップ」
律「……」
律「あっそ。勝手にしろやカス」
律「んなことしなくても私にはお前しか居ないなんて分かりきってんのによ」
澪「!」
澪「……」
澪「用事思い出した帰る死ね」
律「気をつけて帰れ死ね」
紬「尽きる。何か分からないけど尽きるわこれ」
梓「はぁ……」
澪「どうした梓?」
梓「実は憂とくだらないことで喧嘩しちゃいまして……」
梓「悪いのは私だから早く謝らなきゃとは思うんですけど気が重くて」
澪「うーん……辛いよなそれは」
梓「……澪センパイはいつも律センパイと仲良いですよね。喧嘩らしい喧嘩ってしたこと無いんですか?」
澪「冗談だろ、あの凸とは喧嘩しかしたことねーよ」
梓「え? それこそ冗談言うなですよ。あんなに仲良さげにしてるじゃないですか」
澪「は? ねーわ、ナイナイ。あんなカスと仲良くするくらいなら死ぬわ」
梓「いやだって……」
律「帰るぞ秋山コラ。外は寒いから私のマフラーにくるまってけコノヤロー」
澪「いま準備中だコラ。ここに手袋がたまたま2セットあるから一つやるよバカヤロー」
梓「それだよそれ」
唯「あずにゃん一緒に帰ろー」
梓「ちょっと待っててください。もう少しお二人を眺めてから行きます」
唯「雨降ってきた」
澪「嘘、私カサ持ってきてないぞ」チラッ
律「こっちみんなトンチンカン。実を言うと私も持ってきてないんだよ天気予報のクソッタレ」
澪「はーぁ……使えねー女。おっぱいのカップ数は盛ってるくせにカサは持ってないとか」
律「盛ってねーし! 調子のんなよバーカ!!」
澪「可哀想だな。『無い』って」
梓「その発言は私も敵に回しますよ」
律「へへーんだ! そのぶんスレンダー体系だもんね私!」
律「お前みたいなムチムチデブとは違うんだよ」
紬「」ガタッ
澪「デブじゃねーし! ちょっと……なだけだし!」
律「ざまぁ」
澪「くそ……ちょっと体の線が細くて綺麗な背中してて顔立ちはもの凄いべっぴんさんに整ってて大きくてキラキラした眼も持ってて前髪下ろすと更に可愛いからって!」
律「チッ……ちょっとおっぱいデカくて水着が映える体型してて釣り上がった瞳がそこはかとなくクールでポニテにすると覗いて見えるうなじが色っぽいからって!」
律 澪「お前なんか大嫌いじゃボケ!!!」
唯「この場合私はどちらにつくべきなのか」
紬「あ、小降りになったわ」
梓「これなら歩いて帰れますね。あの二人はほっといて行きましょうか」
律「大体お前はなぁ……」澪「それ言ったらお前も……」
澪「……」カリカリ
澪「……駄目だぁ。なんにも歌詞思いつかない」
澪「スランプに陥ったかもしれないな……考えても考えても動物ネタしか出てこないや」
澪「気分転換にどっか出かけてみるか」PPP
澪「……っとお! そう思った矢先に凸から電話だよ。くだらない用だったら殺す」
澪「もしも死ね」
律『もしも死ね。今暇か? というか暇だろこの暇人』
澪「これから忙しくなるんだよバカ。何の用だコラ」
律『殴り込み行くぞ』
澪「何言ってんだコイツ」
律『殴り込みったら殴り込みだよ。ビビってんの澪ちゅわん?』
澪「ビビるかよアホ今行ってやる調子のんな」ピッ
澪「……」
澪「な、殴り込み??」
ゲームセンター
律「うっし! 見ろよ澪、パンチングマシーンで新記録出したぞ」
律「お前にこの記録を越せるかな?」
澪「……『殴り込み』、ね」
澪「もう帰っていいか? 色々やることあるんだわ私」
律「ん? 逃げんのか秋山。だよなぁ、この記録見ちゃったら自信無くすよな」
澪「いーま、なんつったぁ田井中コラ」
澪「こんなもん利き手じゃない右手でも余裕だわ」
澪「ほうらよっと!」バシーン!
澪「はい、新記録~」
律「……マジか」
澪「ごめんねぇ強くてさぁ?」
律「じ、じゃあ今度は音ゲーで勝負だ! これなら……!」
澪「上等だコラ。格の違いを教えてやる」
律「はぁ……はぁ……くそっ。これで50戦24勝24敗2引き分けか……」
澪「ぜぇ……ぜぇ……なんて無駄な時間を過ごしてしまったんだ」
律「やめたやめた。帰る」
澪「誘っといてそれか死ね」
律「じゃあこれやるよ」
澪「……なんだこれ。不細工なぬいぐるみだな」
律「お前が来る前に暇だから取ったんだ。秋山にはお似合いだろ」
澪「別にいらないし、私の趣味じゃないし、そんな風に言われて渡されても嬉しくないし」
律「いらなきゃその辺に捨てといてくれ」
澪「でもこんな所にこんなゴミ捨てたら怒られるから持って帰る」
律「じゃーなバカ」澪「またねバカ」
澪「……」
澪「(なんか今日は良い詩が書けるかもしれない)」
律「(そりゃ良かった)」
澪「!?」
おれもねむいんだよしね
律「秋山コラ」
澪「なんだ田井中コ……」
律「……ぐすっ」
澪「……なんで泣いてんだよアホ」
律「……」
澪「何か嫌なことあったのか」
律「……おう」
澪「……言ってみろよ」
律「やだ」
澪「はぁ? ふざけ…………いや、いいか」
澪「隣に来い」
律「……命令すんな」すっ
澪「いいから。……辛いならせめて一緒に居てやるってんだよ」
律「……嬉しいよバカ」
澪「だって好きだからな……バカ」
律「おはよう秋山。良い天気だなカス」
澪「遅い。また風邪でも引いたのかと心配したろうがクズ」
律「ごはんが美味しくて止まらなかったんだよボケ」
澪「ふざけんなコラ。くだらない理由で待たせんな寂しいだろーが」
律「うっせーなデカチチ。これからは気をつけるよコノヤロー」
唯「あ、澪ちゃんとりっちゃんだ! おはよー」
梓「今日もお二人で登校ですか? 仲の良いことで」
紬「ふふ、素晴らしいわ」
律「なんだなんだゾロゾロと」
澪「おはよう」
唯「偶然と奇跡と運命の巡り合わせが重なって、そこで会ったんだよ」
梓「ご都合……」紬「それ以上はいけません。めっ!」
澪「な、なんか良く分からないけどみんなで一緒に登校するか」
律「めんどくせーけどな畜生」
唯「うん! ……あれ?」
梓「どうかしました? 唯センパイ」
唯「澪ちゃんとりっちゃんが手を繋いでる!!!」
紬「えっえっ? ホントだぁ! //」
唯「ねぇねぇなんで手を繋いでるの? しかもそれ恋人握りってやつだよね?」
律「あ、いやこれは……!」
澪「かかか勘違いすんなコノヤロー。これは田井中が逃げ出さないようにだな……」
唯「逃げ出さないように……なるほど、つまり澪ちゃんはりっちゃんを離したくないほど好きなんだね!」
澪「ち、違う! そういう意味じゃなーい!」
梓「束縛する女は嫌われるというお話がありますけど、そこんとこ律センパイはどうですか?」
律「……//」
澪「あ、赤くなってんじゃねぇ!? バカかコラ!?」
紬「挙式はいつですか?」
澪「しねーよ!」
唯「照れなくたっていいのに」
律「あーもーうるせーうるせー! 澪なんて大嫌いだっつーの!」
澪「私だって大嫌いだこんなデコ助野郎!」
律 澪「お前なんか私と付き合ってその内結婚して子宝に恵まれて暖かい家庭を築いて幸せな日々を送って老後は沢山の孫に囲まれて笑顔で私と一緒に死ねばいいんだよ!!!」
唯「一字一句間違わずに淀みなかったね」
梓「私もう知ーらない」
澪「田井中コラァ!」
律「なんだ秋山コラァ!」
澪「ずっと一緒に居てくださいいいいい!!!」
澪「あと死ね」
律「ずっと一緒さ澪おおおおお!!!」
律「テメェが死ねボケ」
紬「ねえ二人のこれからを記録してもいい? 大丈夫悪用はしないから。私的利用するだけ!」
律 澪「ふざけんな死ね。こいつの全ては私のものだ」
唯「もう一生やってろや死ね」
おわり
ねむいねるねむい
グダグダなったのは反省するからねかせて
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