杏子「金は……、ねえよ……」
さやか「じゃあ、ダメじゃん」
杏子「……」
さやか「こっちだって慈善事業じゃないんだからさ」
杏子「……」
さやか「あんたも、少しは我慢しなよ」
杏子「無理だよ……」
杏子「なあ、さやか……」
さやか「お金、持ってきたらね」スタスタ
杏子「あ……」
杏子「……」
杏子「くそ……」
――――
――――――
杏子「金か……」
杏子「……つっても、あたしはまだ中学生なんだぜ?」
杏子「真っ当に金を稼ぐ方法なんて……」
杏子「仕方ねえ……」
杏子「また、あそこに行くか……」
――――
――――――
男「仕事?」
杏子「……ああ」
男「いやあ、そりゃあ、人手は欲しいけどさ」
男「お譲ちゃん、なんの仕事かわかってるの?」
杏子「……力には自信あるよ」
男「でもなあ……」
爺「あ、杏子ちゃん」
男「あれ? 知り合いですかい?」
爺「ああ。仕事探してるのかい?」
杏子「……」コクリ
爺「わかった、また、手伝ってもらおうかね」
杏子「お世話になります」ペコリ
爺「うん、じゃあ、頼むよ」
爺「じゃあ、これ、30cmでね」
杏子「はい」
爺「全部で100取れる計算だから」
杏子「はい」
爺「あ」
杏子「……?」
爺「昼飯は?」
爺「食べるなら、頼んどくけど?」
杏子「お願いします」ペコ
爺「わかった」
杏子「……」ガッチャンガッチャン
杏子「ふう……」
杏子(流石に体力仕事は辛いな……)
杏子(油の臭い凄えし……)
杏子(金属音もやべぇ……)
杏子(耳がいかれそうだ……)
杏子(でも、ここでしか雇ってもらえないし……)
杏子(それは感謝しなくちゃな……)
杏子(給料も日払いだし……)
杏子(これで、金もできるぞ……)
杏子(……)ガッチャン
杏子(よし、これで終わり……)
杏子(あ、あれ?)
杏子(……)カチャカチャ
杏子(98しかないぞ?)
杏子(あ……)
杏子(や、やば……)カチャ
――――――
――――
――――
――――――
爺「あー、やっぱり、留め金が緩んでら」
杏子「すんません……」
爺「一回一回、長さは確認するように言っておいたよね?」
杏子「すみません……」
爺「数多いと勘違いしやすいけど……」
爺「これ一本にもお金掛かってるんだよ?」
杏子「はい……」
爺「……」
杏子「……」
爺「まあ、やっちまったもんはしょうがねえけどさ」
爺「気をつけてくれよ」
杏子「はい……」
――昼休み
杏子(まずったな……)
杏子(ここのおっさんとはうまくやってたのに……)
杏子(もう、雇ってもらえねえかも……)
杏子(他に雇ってくれるところなんて……)
作業員「おい」
杏子「……?」
作業員「そこ、俺の場所だ」
杏子(……俺の場所だあ? そんなん誰が決めたんだよ)
杏子(でも、ここで揉め事起こしたら、それこそ、働けなくなる)チッ
杏子「……」スッ
杏子「……」スタスタ
作業員「おい」
杏子「……?」
ドカッ
読んでる
はよ
杏子「ぐ……」ドサ
作業員「舌打ち、かましてんじゃねえぞ、あ? ガキ、コラ」
杏子(……野郎)ギロ
作業員「……」
作業員「お前、まだ中坊だろ?」
杏子「……」
作業員「働ける年だっけか? あ?」
杏子「……」
作業員「ちくられてえか?」
杏子「ぐ……」
作業員「へへ……」ニヤニヤ
杏子「……」スタスタ
作業員「ばーか」ヘラヘラ
杏子「……」ギロ
作業員「……」ニヤニヤ
――午後
杏子(クソ、いらいらする……)
杏子(あの野郎、魔法でぶっ殺してやろうか……)
杏子「……」
杏子(いや、ダメだ。私は、真っ当に生きるって決めたんだ)
杏子(負けねえぞ……)
杏子「……」ガッチャンガッチャン
杏子(仕事も、もうミスらねえ……!)
杏子(ぜってえ、あいつより、いい仕事してやる……)
――終業時間
杏子「あの……、おやっさん!」タタタッ
爺「……?」
杏子「きゅ、給料のことなんですけど……」
爺「……」
杏子「満額は貰えません」
爺「……どうして?」
杏子「今日、ミスしちゃったし……」
爺「ははっ、なんだそんなことか」
杏子「……」
爺「気にするな、ミスは誰にでもある」ポン
爺「それに給料は歩合じゃあない、時間給だ」
爺「貰っとけ」
杏子「……」
爺「また次も頑張りな」
あんこちゃん(´;ω;`)ウウッ
杏子「ありがとうございます」ペコリ
爺「うん、じゃあ、お疲れ」
杏子「お先、失礼します!」
爺「ああ」
――――――
――――
――――
――――――
さやか「ねえ、次どこ行くー?」
まどか「うーん、どうしよっか?」
仁美「私、そろそろ帰りませんと……」
さやか「えー! まだいいじゃん!」
さやか「仁美が習い事ない日なんて滅多にないんだからさ!」
仁美「でも……、もう日が落ちますし……」
まどか「……そうだね。そろそろ帰ったほうがいいかも」
さやか「もー、まどかまで?」
まどか「だって……、あれ?」
さやか「……?」
まどか「杏子ちゃん?」
さやか「杏子?」チラッ
まどか「ほら、あそこ」
杏子「……」
まどか「一人でどうしたんだろう?」
杏子「……」チラッ
さやか「……」ジッ
杏子「……」
さやか(私か……)
さやか「……」
さやか「うーん、二人がそう言うならしょうがない、か」
さやか「私は杏子を誘ってみるよ」
さやか「んじゃあねー!」タタタッ
まどか「あ……」
仁美「行ってしまいましたわね……」
まどか「うん」
仁美「帰りましょうか」
まどか「うん」ニコッ
【展開注意】
鬱かな?
さやか「よっ……」タタタッ
杏子「ああ……」
さやか「私に用だったんでしょ?」
杏子「あ、ああ……」
さやか「……」
杏子「あ、あのさ」ゴソゴソ
杏子「か、金、持ってきたんだ」サッ
杏子「こ、これで文句ないだろ?」
さやか「……その前にさ」
杏子「……?」
さやか「杏子、あんた油くさいよ?」
杏子「あ、え……」
さやか「どこ行ってたの?」
杏子「は、働いてた……」
さやか「働くのはいいんだけどさ」
さやか「いや、本当は普通に学校に通うのが一番なんだけど……」
さやか「風呂ぐらい、済ませてきなさいよ」
杏子「……ごめん」
さやか「……?」
杏子「ごめんなさい」
さやか「な、何よ、えらくしょぼくれて……」
さやか「どうかした?」
杏子「別に……」
さやか「……」
杏子「……」
杏子「……仕事で、ちょっと」
さやか「そっか……」
さやな「嫌なことあったんだ」
杏子「大した事じゃないよ……」
さやか「無理するな無理するな」ポンポン
さやか「アレで元気になればいいじゃん? ねえ?」
杏子「……」コクリ
さやか「特別に、今回はタダにしてあげるからさ」
杏子「……」
杏子「ありがとう……」
アレって(´;ω;`)
――マミホーム
さやか「お邪魔しまーす」
杏子「……」
マミ「はい、いらっしゃい」ニコッ
さやか「すみませんけど、またお願いします」
マミ「ええ、もちろん大丈夫よ」
さやか「いやあ、マミさんの家があって助かりますよ」エヘヘ
マミ「まあ、まるで私の家だけが目的みたいに」フフ
さやか「いやいや! 違いますよ! マミさん!」アセアセ
マミ「ふふ、冗談よ」ニコッ
杏子「風呂、借りるぞ?」
マミ「ええ、沸かしてあるわ」
杏子「じゃあ……」スタスタ
――――――
――――
――バスルーム
ジャー
杏子「……」
さやか『杏子、あんた油くさいよ?』
杏子「……」ゴシゴシ
杏子「……」ゴシゴシ
杏子「……」ゴシゴシ
杏子「……」ゴシゴシ
杏子「……」ゴシゴシ
杏子「……」ゴシゴシ
ガラッ
杏子「……」ビクッ!
さやか「じゃっじゃーん♪」
杏子「な、なんだよ……」
さやか「たまには一緒に入ろうよ」
杏子「別にいいけど……」
さやか「素っ気なくしちゃって……」ガチャ
さやか「本当は嬉しいくせに……」ニヤニヤ
杏子「……」////
さやか「――って、あんた肌真っ赤じゃん!」
さやか「強く洗いすぎじゃないの?」
杏子「……」
杏子「……そうか?」
杏子「……」チラッ
さやか「あ、いま、胸見た」
杏子「ぐ……」////
さやか「世の中、気づかれてないと思ってる奴いるけどさー」
さやか「バレバレだからね?」ニヤニヤ
杏子「た、たまたま目がいっただけだ!」
さやか「ふーん」
さやか「じゃあ、興奮してないんだ?」
杏子「……」
さやか「杏子、こっち向いてみなよ」
杏子「や、やだよ……」
さやか「……」
さやか「イヤとかじゃないの」
さやか「私が向けって言ったら向きなよ」
杏子「……」
杏子「う……」プルプル
さやか「タオルもどけなよ」
杏子「そ、それは……」
さやか「……」パシッ
杏子「あ……」
さやか「ほら……」
さやか「やっぱり勃ってるじゃん」ニヤニヤ
杏子「うう……」////
さやか「朝から私のとこにきてさ……」
さやか「お金できたら風呂も入んないで私の所来ちゃうんだから」
さやか「興奮してない分けないよね」ニヤニヤ
杏子「しょ……」
杏子「しょうがねえだろ……」////
さやか「……」
杏子「……」////
さやか「ここでしたい?」
杏子「え……」
さやか「それとも、ベッドまでとっとく?」
杏子「あ、えっと……」
さやか「今日一日はタダだよ?」
さやか「何回してもね」ニッ
杏子「……」
さやか「ほら、言わないとわかんないよ?」
杏子「あ、あう……」////
さやか「どうすんの? 早くしなよ」
杏子「し、して……」
さやか「……違うでしょ?」
杏子「して……、ください」
さやか「しょうがないなー」ニヤニヤ
杏子「……」////
さやか「じゃあ、後ろ向いて」
杏子「……」ガタガタッ
さやか「ちょ、ちょっと杏子……」クスクス
杏子「……え?」
さやか「焦りすぎだよ」クスクス
杏子「う……」////
さやか「のんびりして私の気が変わったらイヤだもんねー?」クスクス
杏子「……」////
さやか「大丈夫だよ、杏子」
さやか「今日はたっぷり優しくしてあげる」ニコッ
杏子「……」////
さやか「じゃあ、後ろから失礼♪」ギュッ
杏子「あ、ああ!」////
さやか「ちょ、ちょっとちょっと! まだ、触っただけだよ?」
杏子「わ、わかってる、けど……」ハアハア…
さやか「優しくされて、気が抜けちゃったかな?」
杏子「さ、さやか……」
さやか「ん?」
杏子「な、名前、呼んでくれ」
さやか「……」
さやか(ふむふむ……)
さやか「杏子♪」ヒソッ
杏子「あ……」////
さやか「私が気持ちよくしてあげるよ、杏子」ヒソッ
杏子「ああ……!」////
さやか「……かわいいやつめえ」ニヤニヤ
さやか「杏子さ……」クニクニ
杏子「……?」
さやか「仕事、嫌なことあったの?」クニクニ
杏子「……」
杏子「……蹴っ飛ばされた」
さやか「そうなんだ……」
杏子「……」
さやか「やめちゃいなよ、そんな仕事」
杏子「だって、そうしたらお金が……」
さやか「いいじゃん、私だって、高校生になったらバイトぐらいするし……」
杏子「でも……」
さやか「ちゃんとした職に就けば、普通に二人で暮らせるじゃん」
さやか「といっても、私は高校出るまでは実家だろうけど」
杏子「さやかが言ったんだろ……」
杏子「二人で暮らそうって」
杏子「その為にお金ためようって……」
さやか「私は高校生になったら、あんたが一人暮らしできるって話をしたの」
杏子「そうしたら、二人でいられるって言ったから……」
杏子「それから、してくれなくなったし……」
さやか「あんたがしたがってばっかりだからだよ」
さやか「あんたがそこまで釣られるとは予想外だったけど」
さやか「おかげで随分貯まったしね」
杏子「全然使ってないのか?」
さやか「あったりまえじゃん! あれは二人のお金なんだから!」
杏子「……稼いだのはあたしだけどな」ボソッ
さやか「んー?」
さやか「なんか言ったかなー?」ギュウ
杏子「うう!」////
さやか「ふふん、私に意見するなら――」
さやか「少しは我慢を覚えてからにするんだね」ニヤニヤ
杏子「わ、わかったよ……、あたしの負けだ」////
さやか「とーぜん」ニコッ
おわり
――――――
――――
まど神「――という世界も見たんだよ」
ほむら「そう」
さやか「……」
本当におわり
え?
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
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