関裕美「カプッと・オア・トリート!」 (243)

アイドルマスターシンデレラガールズの関裕美がメインのSSです。

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「んしょ……っ。ど、どう?子供っぽくない……?」

「セクシーで似合ってるよー♪アタシも負けてられないね!」

「ありがとう。私じゃ似合わないかなって思ったけど、柚ちゃんが言ってくれたら、何だか嬉しいな」

喜多見柚「えへへっ。2人のセクシーな吸血鬼で、ハロウィンを楽しんじゃおうね、裕美チャン」

関裕美「えっと……、トリック・オア・トリート!……で、あってたよね?」

柚「あってるよー♪でも、アタシもお菓子が欲しいから……。裕美チャン、お菓子をくれなきゃイタズラするよ!」

裕美「えっ?私はお菓子持ってないよ!?」

柚「それじゃ、イタズラしちゃおっかなー♪ふふんっ。イタズラされたくなければ、このゆずパイアにお菓子を捧げるのだーっ!」

裕美「吸血鬼ってそんな感じじゃないような……」

柚「楽しければいいんだよっ。それじゃ、お菓子を持っていない裕美チャンにはイタズラ決定だね!」

裕美「お、お手柔らかに……?」

柚「ヴァンパイアってね、噛まれると言うことをきくようになるんだって。そして今のアタシは……そう!ゆずパイア!」

柚「ちょっと指を出してね裕美チャン♪それじゃ……カプッ!」

裕美「ひゃっ……!ゆ、柚ちゃん!?」

柚「これで我が夜のしもべとなったのだー!しもべの裕美チャン!2人で一緒にお菓子を貰いに行くよ!」

裕美「最初からそう言ってくれればよかったのに……。恥ずかしいなぁ、もう……」

関裕美(14)
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喜多見柚(15)
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「それで、私のところに来たと」

柚「そうだよ真奈美サン!トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃ、イタズラしちゃうよ♪」

裕美「トリック・オア・トリート。木場さん、お菓子をくれないとイタズラするよっ」

木場真奈美「ふむ……。イタズラか……。生憎と、事前に用意したものは配ってしまったな。……では2人とも、お菓子を用意できなかった私は、どんなイタズラをされるんだ?」

柚「それはね、それはね……。裕美チャン!任せたよ!」

裕美「ちょっと、柚ちゃん!?」

真奈美「裕美が私にイタズラをするのか、ふふっ、楽しみだな」

木場真奈美(25)
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裕美「え、えーっと……。く、首をカプッってしちゃうから!」

真奈美「そうか、では少し屈もうか。これで私の首に届くだろう?」

裕美「え?か、噛んじゃうの!?」

真奈美「フフフ……、本気で私にイタズラをするんだろう?さぁ、私の首はここにある」

柚「裕美チャン、作戦続行する。君ならやれる……幸運を!」

裕美「は、恥ずかしいけど……。え、えいっ!と、届いてるよね……木場さん?」」

真奈美「届いているとも。首筋に噛みつかれたな。これで、私は裕美のしもべとなったわけか。主よ、ご命令は?」

柚「それじゃね、お菓子作ってほしいな!美味しいのをたーっくさん!」

裕美「お菓子作るなら、私も手伝います。……あんまり作ったことないから、お勉強したくて……」

真奈美「いいだろう。では、ご主人様、手伝ってくれるかな?おっと、衣装は脱いで、エプロンに着替えてからはじめようか。……それとも、着替えさせてあげようか?『ご主人様』」

裕美「じ、自分で着替えます!それと!は、恥ずかしいから止めて……!その、ご主人様とかは……」

真奈美「イタズラされたからには、応えるだけさ。さぁ、簡単なものだがお菓子を作ろうか。折角だ、量を多めに作るから、2人して配ってくるといい」

柚「えー。私はアマイのたくさん食べたいんだけどなー」

真奈美「それなら、交換すればいいだろう。材料は私が用意するから、2人はその間に着替えてきなさい」

柚「はいはーい♪」



真奈美「これで生地は完成だ。後は冷蔵庫で冷やして、型抜きをしてオーブンで焼けばクッキーの出来上がりだ」

柚「生地のままだと美味しくないね……」

裕美「つまみ食いしたら駄目だよ、柚ちゃん」

柚「うん。美味しく焼けてからにするよ♪」

裕美「いや、そこじゃなくて……。木場さん?どれくらい冷蔵庫で冷やせばいいの?」

真奈美「今回はレシピ通りに2時間を見よう。下手にレシピを崩そうとすると、余計な失敗を招きやすいからな」

柚「うん。その通りだよね……真奈美サン……」

裕美「ゆ、柚ちゃん?なんだか顔が暗いよ?」

柚「いや、えへへ、何でもないよっ♪楽しみだねっ、クッキー♪でも、2時間も待てないよ真奈美サン!お菓子かイタズラか!好きな方を選びなさいっ!」

真奈美「そんな柚のために、2時間寝かせておいたものがこれだ」

裕美「料理番組!?」

柚「お忙しい主婦の味方だねっ」

真奈美「実をいうと、君たちが来る前から追加で作り始めていたのでね。君達で好きな形を作ってみるといい」

柚「色々な型があるね、ハートとか、カボチャとか!」

裕美「ハロウィンだし、それっぽい形のがいいかな?」

真奈美「ふふっ、賑やかなのはいいことだな」

柚「楽しいねー、お菓子がいっぱい貰えるからさ!アタシずっとハロウィンでもいいカモ♪」

真奈美「祭りと言うのは、特別な日だから楽しいものさ、毎日が日曜日で歯医者がずっと休みと言うのも味気ないだろう?」

柚「むむむっ、そうきたかっ!でも、アタシは毎日を楽しく過ごすよ!毎日が特別なんだからねっ!」

真奈美「それならば、存分に楽しもうじゃないか。トリック・オア・トリート……ってね」



「美味しいですね、このクッキー。でも、ハロウィンだったら、お菓子を貰うのには仮装をしないとダメですよね?」

裕美「ううん。ハロウィンとか関係なくて、柚ちゃんと木場さんと私で作ったクッキーを食べてもらいたかったの」

「わざわざ吸血鬼の衣装を着てですか?」

裕美「えへ……。柚ちゃんが楽しもうって言ってたから……。お菓子をくれなきゃ、イタズラするよっ」

「言うタイミングが違いますよ!まぁボクはカワイイだけでなく、寛大なので気にしませんが!」

裕美「ありがとうね、幸子ちゃん。でも、クッキーを作ったのはほとんど木場さんで、私と柚ちゃんは手伝い位しかしてないんだけど……」

輿水幸子「料理だけでなくて、お菓子も作れるんですか、木場さん。カワイイボクも負けていられないですね!」

輿水幸子(14)
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裕美「うん。凄いよね。こう、きりっとしてて、格好良くて……」

幸子「そういえば、先ほど柚さんもボクの所に来ましたね、裕美さんと同じヴァンパイアの衣装着てましたけど、一緒じゃなかったんですか?」

裕美「柚ちゃんは木場さんのお菓子もって色々な人の所行くって言ってたからね。私も色々回ろうかなって思ってるけど」

幸子「事務所の皆も楽しんでいるみたいですからね!」

裕美「幸子ちゃんもよかったら一緒に皆の所回らない?お世話になった人に、色々配ってあげたいんだっ」

幸子「勿論構いませんよ!何せボクはカワイイので!」

裕美「それじゃあ、まず最初に―――」



『だ……だれ?』

幸子「カワイイこのボクですよ!」

裕美「私もいるよ。トリックオアトリート!」

『あ……幸子ちゃんに、ひ、裕美……さん……な、何か……あったの……?』

幸子「ハロウィンですからね!お菓子を持ってきましたよ!」

裕美「木場さんと柚ちゃんと作ったんだ、よかったら、一緒に食べたいなって思って」

『あ、ありがと……で、でも、今は……ダメ』

幸子「そうなんですか?急に自室に来ちゃいましたからね」

『凄く……嬉しい。あ、ダメ……、あっ、来ちゃ……あ、ふ、2人とも……逃げ』

『ゴートゥヘーーールッ!!! フヒヒヒヒフハハッアッハッハ!!!』

『ぐぅっ……かはっ……』

幸子「ど、どうしたんですか一体!?人の倒れるような音が部屋の中からしましたよ!?」

裕美「中の様子はどうなってるの!?か、鍵は開いてる!?幸子ちゃん!?」

幸子「鍵は……開いています!は、入りますよ!」

裕美「小梅ちゃん!大丈夫!?何があったの!?」

白坂小梅「」

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裕美幸子「」

幸子「こ、小梅さんが……」

裕美「口から血を流して……」

小梅「ごふっ……ばたっ」

幸子「小梅さん!?しっかりしてください!」

裕美「幸子ちゃん!あ、あれを見て……!」

幸子「あれは……?小梅さんの部屋に何故棺桶が立てかけて……?これは……血の跡が棺桶に向かって……!?」

裕美「きっとあそこに小梅ちゃんをこんなのにした犯人が隠れてるんだよ……」

幸子「そ、それなら話が早いですね!か、カワイイボクが、は、犯人を捕まえて見せますよ!」

裕美「気を付けてね……、幸子ちゃん……!」

幸子「あ、開けますよ……!」

「ジャック・オ・キノォォコー!エリンギプレゼェェェント!」

裕美幸子「「ひやぁぁぁっっ!?」」

「フヒ……ドッキリ……大成功。トリックアオキノコ……エリンギ、あげる……」

幸子「あ、ありがとうございます輝子さん……」

裕美「きゅ、吸血鬼の衣装……なんだね……」

小梅「小梅殺人事件……in吸血鬼……せ、成功だね……。輝子ちゃん……」

星輝子「お前もキノコにしてやろうか……。あれ?吸血鬼、キノコ……どっち……?」

白坂小梅(13)
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星輝子(15)
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幸子「な、ななななな中々やりますね2人とも!か、カワイイボクが思わずカワイイ悲鳴をあげてしまうくらいに!」

裕美「小梅ちゃんも輝子ちゃんも凄いね……。本当に殺人事件が起きたのかと思っちゃった」

輝子「フハハハ……。吸血鬼だからね……、ハロウィン、ヴァンパイア……、お揃い、フヒヒ……」

裕美「輝子ちゃんも吸血鬼の衣装なんだねっ。凄い似合ってるよっ」

輝子「ありがと……、ヴァンパイア仲間の裕美さんには……、このシメジをプレゼント……」

裕美「それじゃあ私は、このクッキーをあげるね。……あ!輝子ちゃんにあげるなら、キノコの形にすればよかったかな?」

輝子「おぉぅ……。柚さんのと、おんなじクッキー……、美味しい……フフフ……」

裕美「あれ?柚ちゃんもきてたの?」

輝子「小梅さん密室殺人事件、inキノコの準備中に……」

小梅「ゆ、柚さんには……間に合わなかった、けど、2人には……大成功で、す」

幸子「あ、あまり驚かせないで下さいよ!こっちは本当に心配したんですからね!」

輝子「ごめん、さっちゃん……でも、いたずらは成功……」

幸子「棺桶を開けたら、いきなりヴァンパイアの衣装を着た輝子さんとご対面なんて、心臓に悪いですよ……!」

輝子「ハロウィンだから……問題ない……」

小梅「驚かせるの……、楽しかった……、えへ」

裕美「あっ、小梅ちゃん。口元拭かないと……」

小梅「これ、ケチャップだから……、それに、もう一回くらい……驚かせたい」

裕美「いいけど……床に零したのも、そのままにしておくの?」

小梅「掃除は、ちゃんと……するから」

輝子「私も一緒に……、トモダチ、だから……」

幸子「あんまりやりすぎないでくださいよね!カワイイボクだからよかったようなものの、年少組だと泣いちゃいますよ!」

小梅「大丈夫……、人は選ぶ……から」

裕美「それじゃ、私と幸子ちゃんは他の人の所に行くね」

小梅「う、うん……、あ、私が殺されたって……い、言わないでね」

裕美「分かってるよ、ドッキリだからね。それじゃ、行こうか幸子ちゃん。……幸子ちゃん?さっきからずっと座ってるけど、どうしたの?」

幸子「裕美さん……、手を貸してください……!さっきので、腰が抜けて立てないんです……!」

裕美「あはは……」



輝子「ふひ……、クッキー美味しい……」

小梅「美味しい……ね、あ……、だ、誰かきた……」

輝子「祭りの始まりだぁ!……それじゃ、私は棺桶に戻るぜ、ジメジメ居心地良い……」

『小梅ちゃーん。トリックオアトリート!いたずらしにきたよ!』

小梅「き、きちゃだめ……ごふっ」

『小梅ちゃん!?……開けるよ!』

輝子「(この声……。小梅さん……だ、大丈夫なのか……。すごく、危ない予感がするぜ……)」

小梅「」

「こ……これは!?」

「(口元の赤いのは、多分隠しきれていないケチャップ……。それに、さっきちらっとあたしのほうを薄目で見ていた……)」

「(それに加えて、点々と続くこの血の様な痕が棺桶まで伸びている……。あの棺桶は以前輝子ちゃんが使っていたもの……!)」

「(ここから導き出される結論が……!恐らく……これはドッキリ!それなら……、あたしのするべきことはひとつ!)」

小梅「」

「呼吸が止まっている時にするべきことでまず思いつくのが人工呼吸。……しかし、心臓が停止している時にはまず何よりも優先するべきなのは」

「心臓マッサージ!ちょっと左胸以外も触っちゃうかもしれないけど、不可抗力だから仕方がないよね!」

小梅「……えっ?」

輝子「(こ、これは……止めに入った方がいい……の?)」

「(小梅ちゃんの双丘を……この手で掴むだけ!)」

「幸せへ一直線!ぴょ~んっ♪」

小梅「だ、だめ……」

真奈美「部屋から大声が聞こえたが、何かあったのか?」

「あ」

真奈美「ほう」

輝子「(ヘヴンから、ヘル一直線……?)」

真奈美「これは……ハロウィンだから、いたずらか何かかな??」

「そ、そうなんですよ!真奈美さん!これはトリックオアトリートなの!」

真奈美「しかし君は仮装をしていないな。お菓子を貰うには、仮装をしないといけないだろう?……私が手伝ってあげよう」

「ひっ、に、にじりよらないで……!真顔が!真顔が怖いです!」

真奈美「フッ……これはいたずらではなく……おしおきだからな」

「そっ、それって一体……あっ、やめっ、んほぉぉぉぉぉっ」

小梅「す、スプラッタ映画……みたい……」

輝子「ゴートゥーーーヘェェェーーール!」



柚「やっほ、裕美チャンさっきぶりだね!幸子チャンも一緒になってケーキ食べに来たの?まぁまぁ座ってお茶でもどうかな?」

裕美「柚ちゃんここに来てたんだ。小梅ちゃん達の所にも行ってたんだよね?」

柚「ドッキリの準備中だったけどねっ、輝子チャンなんて、着替え中だったよ!気にせずお菓子貰いに行ったけどねっ♪」

幸子「そこは気にしてあげてくださいよ!」

柚「いーのいーの。それよりほら、お茶が冷めちゃうよ?」

「……つがれた湯は、器を温め、受け入れる。……私達も、受け入れる用意はできているわ。……器は2つ、さぁ、座りなさい」

「今日の為に、色々なケーキ焼いてきたんですっ♪裕美ちゃんと幸子ちゃんは、どんなケーキが好きですか?」

柚「ん~!愛梨サンのケーキはやっぱり美味しいねっ。ねねっ、もう1個食べてもいいカナ?」

十時愛梨「いいですよ~。柚ちゃん美味しそうにたべてくれるから、私も嬉しいです!」

柚「さっすが愛梨サンは話が分かる!それじゃ、今度はこのタルトをいただきます!」

愛梨「その苺のタルト、自信作なんですよっ♪」

柚「そうそう!こういうのでいいんだよ、こういうのでっ」

「湯呑が空になっているようね、少し待ちなさい、今新しいのを淹れるわ」

柚「ありがとねっ。やっぱり苺はデザートに使うに限るよね!」

幸子「あの、のあさん?何で当然のようにメイド服を着てお茶淹れてるんですか!?」

高峯のあ「……衣装と言うのは、その状況に応じて意味を変える……。今の私が、斯様な衣装を着るのにも理由がある……」

愛梨「ケーキを作るのに、のあさんにも色々手伝ってもらったんですよ~」

のあ「尽くすという意味を、衣装そのものが人に与える……。互いの目的のために、必要だったのよ」

愛梨「のあさんもお菓子を作りたかったそうで、一緒に作ってたんですっ♪」

幸子「そ、そうなんですか……」

十時愛梨(18)
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高峯のあ(24)
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裕美「あのっ、ケーキも嬉しいんだけど、ハロウィンだから、2人にもお菓子作ってきたの。……よければ、食べてください」

愛梨「クッキーですかっ♪可愛い形で、食べるのが勿体ないですねっ」

裕美「普段から、2人にはお世話になっているから……。あ、味は木場さんが作ってくれたから大丈夫だと思うけど……」

のあ「お世話になっている……。それは正確ではないわ、……夜空に輝く星がそれ単体で物語を形作らないように、互いを結び合い輝きを放つ……」

のあ「私達三人の輝きが、セクシーバニーズという物語を描く。星の海を踊るのならば、余計な言葉は不要……そうは思わないかしら?」

愛梨「でものあさん、折角のハロウィンなんですから、一緒に楽しんじゃいましょうよ♪それに、お世話になっているのは私も一緒ですからね!」

裕美「愛梨さん、のあさん。……2人には、ずっと助けられっぱなしだから、お返しに……なるかは分からないんだけど」

のあ「助けられているのは……私もよ。その言葉で満足いかないというのなら……」

のあ「1つ、いただくわ。……美味しいクッキーね……。お返しに、お茶をいかがかしら?丁度、飲み頃よ」

愛梨「美味しいですよ、裕美ちゃんっ♪……ふふっ美味しいお菓子を食べると、何だかポカポカしてきちゃいますねっ」

柚「アタシにも頂戴っ。うん!アタシと裕美チャンの手作りクッキーは、やっぱり美味しいねっ♪」

愛梨「裕美ちゃんと幸子ちゃんも、よければ私のケーキ食べてみてくださいっ。自信作なんですよっ」

幸子「えっと……。い、いただきます!」

愛梨「はい、召し上がれっ♪」

幸子「……!美味しいですねこのケーキ!」

裕美「愛梨さんのケーキ、美味しいなぁ……」

愛梨「ありがとうございますっ。今日はのあさんにも手伝って貰ったから、自信作なんですよっ」

柚「えへへっ。色々なお菓子を貰えて、楽しいねっ裕美チャン♪」

愛梨「そういえば……、私柚ちゃんにお菓子かいたずらかって聞かれたけど……、お菓子を用意してなかったら、どうしたの?」

柚「それは勿論、このアタシと裕美チャンの2人の吸血鬼が首筋にガブーってしちゃうよ!」

裕美「えっ、私もなの!?」

愛梨「首……ですかぁ?でも……、今日の私、タートルネックのセーターですから……」

愛梨「脱がないと……ダメですよねっ」

幸子「愛梨さん!?急に服に手をかけ……。そのセーター一枚しか着てないじゃないですか!?脱いだら下着が!」

裕美「ぬ、脱いだら駄目ですよ!愛梨さん!?」

愛梨「でもぉ……、脱がないと首が……」

幸子「誰が今噛みつくって言ったんですか!?」

柚「フフフ……愛梨サンをこのゆずパイアのしもべにしてやるのだーっ!」

幸子「煽っていないで止めてくださいよ!?」

裕美「愛梨さん!ストップ!ストップ!……のあさんも止めてくだ……」

のあ「……これでいいかしら?」

裕美「のあさん!?む、胸元をはだけさせたらダメだよっ!?」

のあ「トリックオアトリート……でしょう?」

裕美「絶対言い方と使いどころ間違ってるよっ!」

一先ずは以上です。以降は書き溜めてから投下します。

投下再開します。



裕美「それでね……。私と幸子ちゃんで愛梨さんを止めたんだけど……」

「賑やかで、随分と楽しそうだね。尤も、裕美からすれば災難でしかないのだろうけど」

「うふふ~♪愛梨さんが一肌脱いで頑張っちゃってるんですね~」

裕美「その後も、何故かのあさんが私の首に甘噛みしてきたり……。多分、柚ちゃんが何か言ったんだと思うんだけど……」

「おやおや、裕美は吸血鬼なのに、捧げられた生娘の様に血を吸われたのか」

「裕美さん血を吸われたんですか~?貧血になっちゃいます?」

裕美「貧血にはならないよっ!まさか私が噛まれるなんて思ってなかったから……、凄い恥ずかしかったのに……」

「吸血鬼といえば、魅了の視線だが……ふふっ、裕美にはまだ早かったのかな?」

裕美「……うん。えっと、木場さんや柚ちゃんみたいに……セクシーな吸血鬼には……まだ、かな」

「でも、裕美さんのその衣装、とっても可愛くてステキですよ~♪」

裕美「あ、ありがとう。イヴさん……」

「イヴの言うとおりだね。真奈美さんや柚君のヴァンパイア衣装も素敵だが、裕美には裕美の魅力がある。……それが何かは、私が言わなくても分かるだろう?」

イヴ・サンタクロース「裕美さんの笑顔は、とってもステキですからね~。……あっ、あいさんの笑顔もキレイで好きですよ~」

東郷あい「フッ……。仏頂面の私の笑顔がキレイとは……。イヴと裕美の眩しい笑顔に比べるには、いささか物足りない気もするが、素直に受け取っておくよ」

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イヴ「はい、受け取ってください~。あいさんの優しい笑顔で、皆魅了されちゃいますからね~♪」

あい「ふふっ。男も女も、老いも若きも、みな魅了できる存在か……。まるで吸血鬼みたいだな。そうは思わないか、裕美?」

裕美「えっ?う、うん。そう……かな?」

あい「……さて、吸血鬼である裕美は、どうやって私に夢を見せてくれるのか……。楽しみだね」

イヴ「夢ですかぁ~。あいさんに夢を見させてあげるには、ひざまくらをして、子守唄を歌ってあげるとか♪」

あい「そっちの夢ではないんだが……。……ふむ、膝枕……か」

裕美「あの……あいさん?」

イヴ「裕美さんっ、あいさんが夢を見たいそうですから、子守唄を歌ってあげてください~」

裕美「だから、その夢じゃないよっ!」

あい「いや、その夢にしようか」

裕美「あいさん!?」

イヴ「God nat! おやすみなさいですか~?」

あい「冗談だよ。自己管理は怠ってはいないからね。だけど、1人のために歌われる歌というのもいいものだと思わないか?」

イヴ「そうですね~。それじゃあ、私が裕美さんのひざお借りしますね♪」

イヴ「お邪魔しますね~♪」

裕美「イ、イヴさん……っ!べ、べつにいいんだけど……、痛くない?」

イヴ「痛くないですよ~、柔らかくて、あったかくて、気持ちいいですよっ」

裕美「それならいい……の?かな……、何か間違えてる気が……」

あい「いいじゃないか、イヴを裕美の手で誘ってあげるといい。吸血鬼による魅了の歌声で……ね」

裕美「それじゃあ……歌うね?歌は……普通だけどっ」

イヴ「裕美さんの手櫛……キモチいいですねっ♪」

裕美「あっ、ごめん!つい頭を撫でちゃってた……」

イヴ「キモチいいですから、いいですよ~。……頭撫でられるの、好きですから♪」

裕美「そ、そう?それじゃあ……続けるね」

あい「ふふっ、2人ともいい笑顔だ。私の心もほころぶというものさ」



「……むむむっ!……見えたっ!こっちですねっ!」

「あっ……そっちじゃ……」

「ありがとうございます、ジョーカーを引いてくれて」

「つ!次こそは私のさいきっく透視で、見事に引き当てて見せますから!しばしお待ちを!」

「その前に……、私がユッコちゃんのカードを引く番ですよ?」

堀裕子「わ、分かってますよ!ちょっと待ってくださいね……シャッフルシャッフル……。はいっ!どーぞ!」

「それじゃあ……こっちかな?」

裕子「……!」

「やっぱりこっちで」

裕子「あーっ!ダメ!ダメですよむつみちゃん!引くならこっちのカードのほうがいいですよっ!」

氏家むつみ「もう遅いですよー。……はいっ、あがりっ」

「また、裕子さんが、ビリですね……」

裕子「か、勝てない……!どうして……!」

「あの……普通にやれば……いいと思います」

裕子「そうは言うけどね由愛ちゃん!ババ抜きこそ私のサイキックパワーの本領発揮の舞台だから、やらないわけにはいかないでしょ!」

成宮由愛「それでもう……五連敗……ですよ?」

裕子「これは……!そう!サイキックパワーが不足してきたからで……!」

堀裕子(16)
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氏家むつみ(13)
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成宮由愛(13)
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\コンコンッ/

むつみ「誰か来たみたいですね。はい。どなたですか?」

裕美「トリックオアトリート!……お菓子を配りに来たよっ」

むつみ「裕美さん。……その格好、ハロウィンの仮装ですか?」

裕美「うん、むつみちゃん。皆にお菓子を配りに来たんだっ。よければ、このクッキー食べてみてっ」

由愛「裕美さん……、ありがとうございます……」

裕美「うん。ありがとうねっ。ところで、皆は、トランプで遊んでたの?」

由愛「はい……。ババ抜きを……していました」

むつみ「冒険譚からすれば、ポーカーをしてみたかったんだけど……、ルールを詳しく知らなくて、ババ抜きを三人でやってました」

由愛「裕子さんが……さっきので五連敗……」

裕子「むーっ!裕美ちゃん!クッキー今食べてもいい!?」

裕美「えっ?それは勿論だけど……、どうしたの?」

裕子「サイキックパワーのチャージをして!次こそババ抜きで一番最初にあがってみせましょう!」

由愛「疲れた時には……甘いもの、ですか?」

裕子「いただきます!……もぐ、美味しい……。ふふっ!裕美ちゃんのクッキーでパワーが溜まりました!次は負けないですよっ!」

むつみ「それじゃあ、……裕美さんも混ぜて、トランプをしましょう」

裕美「ババ抜きにするの?神経衰弱とかのほうが、裕子ちゃん得意の様な……」

由愛「最初にちょっとだけやったんですけど……。裕子さんが、透視はまだ練習中だって言って……」

裕子「今練習中なのは、さいきっくテレパシーです!……見える!私がジョーカーを引く姿が……!」

裕美「……それ、ババ抜きじゃダメなパターンだよね?」

むつみ「しかも、テレパシーと、未来予知は違いますよ?」

由愛「裕子さん……。すぐ、顔に出るから……分かりやすい、です」

裕子「はうあっ!?」



「それで、結局裕子の奴は何回負けたんだ?」

裕美「……ババ抜き三回、神経衰弱二回、七並べ四回……」

「ははっ。それだけ負けるって逆にすげェな!」

裕美「むつみちゃんと由愛ちゃんが、強かったのもあるかもしれないけど……、ババ抜きは、私でも勝てたから……」

「表情が分かりやすいからな、裕子は!まっ、アタシも人の事は言えないけどよぉ!」

裕美「……?そう、なの?」

「あぁ、Pの野郎がアタシにふざけた仕事持ってきた時とかよ、何度ぶん殴ってやろうかって思ったもんよ」

裕美「それでも、しっかりと最後までやるんだよね」

「一応は、付き合ってやるだけだよ。……世話になった義理を返しもしねぇで投げ捨てるなんざ、女じゃねぇからな」

裕美「ふふっ。たくみせんせーは立派だねっ」

向井拓海「……裕美ぃ?お前までそんなことを言うのかよっ!」

向井拓海(18)
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裕美「だって……。今日も、子供たちにお菓子を配ってるんだよね?」

拓海「配ってるんじゃねーよ!どこからか聞いたのか、アタシからお菓子を貰いに来てる子供組がいるだけだッ!」

裕美「それなのに、事前にお菓子を用意してたんだよね?……私が作ったクッキーも、食べずにとっておくって言ってるし」

拓海「あー。それは、もうお菓子無くなっちまったからよ。……お菓子貰いに来たやつに渡せないってのも悪いだろ?」

拓海「一応追加分のお菓子は買い物ついでに涼に頼んだから……。それが届いたら、クッキー食べさせてもらうからなっ、いいだろ?」

裕美「やっぱり、拓海さんは優しいねっ」

拓海「ったく、もうそれでいい!あーっ、ったく!特攻隊長の拓海も落ちたもんだぜ!」

裕美「そう……かな?拓海さんは、最初から優しい人だって、私は思うけど」

拓海「あァ!?何言ってんだよ!アタシは天上天下、喧嘩上等、特攻隊長向井拓海だぞ!」

裕美「……でも、拓海さんの笑顔、私は好きだよ。ううん、きっと、皆が好きだと思うな」

拓海「やめろ恥ずかしぃ!改まった顔でそんなこと言うな!……大体!アタシから見れば裕美の方がすげーんだけど……って何言わせるんだオラァッ!」

裕美「えっ、で、でも。目つきが悪くて、怖いって思われてた私に……素敵な笑顔を見せてくれた拓海さんが、私にとって憧れで……」

拓海「うおぉお!せ、背中がむずがゆい!そんな真っ直ぐな瞳でアタシを見るな!」

裕美「ひ、ひろみんスマイルっ♪……どうかな?拓海さんみたいに……上手く笑えてるか、分からないんだけど」

拓海「何でよりにもよってそこなんだよッ!?アタシのキャラじゃないだろぉがそれはっ!」

「おーい拓海ー。言われたもの買ってきたぞー。……って裕美もいたのか」

拓海「いいところに戻ってきた涼!お菓子貰うぞ!……裕美ィ!この話はなかったからな!……なかったんだからな!」

松永涼「何だ騒がしいな……おー。裕美は吸血鬼の仮装か」

松永涼(18)
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裕美「あ、涼さん。……拓海さんにクッキーをプレゼントしにきたんだけど……」

涼「拓海がうるさいってことは、何かからかったのか?……好きなだけからかってやれよ。こいつの嫌は『もっとやれ』と一緒だからな」

拓海「適当ほざくな涼!おい裕美!こいつの言うことに耳貸すなよな!」

裕美「えっと……ひ、ひろみんスマイルっ♪」

涼「オーケー。最高だな、裕美!」

拓海「涼ォ!おまっ……余計な事言うんじゃねぇよ!」

涼「たくみせんせーがうるさいけど、気にするなよ」

拓海「誰がせんせーだ!あれは仕事で仕方なくやってやっただけだ!」

涼「ははっ。……しかしまぁ、吸血鬼か。うん、似合ってる似合ってる」

裕美「ありがとうございます、涼さんっ」

涼「吸血鬼っていえばあれだよなぁ……765プロの楽曲でさ、有名なのがあっただろ?」

裕美「あ、はいっ。……ヴァンパイアガールですね」

涼「それそれ、……拓海、そいつ歌えるか?」

拓海「アタシかよ?パッと舞ってってやつだろ?一応レッスンでやったから……知ってるけど、どうかしたのかよ」

涼「いやいや、折角ここに吸血鬼がいるんだし、一つ拓海の歌声を聴きたいって思っただけさ」

拓海「歌わねぇよ!しかもアタシは全く関係ないだろぉが!」

涼「……拓海様ともあろうものが、歌一つに逃げ出すか……残念だなぁー」

拓海「ここまで露骨に喧嘩売られたのも久しぶりだなオイ……!表でるか、涼ぉ……!」

裕美「でも……拓海さんなら、似合いそうだなぁ……」

拓海「お、そ、そうか?」

涼「パッと舞って、ガッとやって、チュッと吸って……、それ、拓海!いけ!」

拓海「ちょ!?」

拓海「あ、あぁん!?」

裕美「拓海さん、それ単なる喧嘩腰じゃ……」

涼「拓海、そんなもんがお前の全力か?違うだろ?もっと高めていこうぜ!……限界まで!」

拓海「な、なんだよそれ……」

涼「熱いハートをぶつけにこいよッ!拓海!パッと舞って!ガッとやって!チュッと吸って……」

拓海「は、はぁぁん……?♪」

\ピロリンッ♪/

拓海「あ?……なんだ今の音?」

涼「よし、録れたな」

拓海「……おい、涼。お前……今の、録音したのか?」

涼「あぁ。……どうにも事務所でさ、新人で拓海が怖い奴だって思っているのがいるみたいでさ、そんなことないぞってアタシが広めてあげようと思ってね」

拓海「おい!そんなことしたらアタシのキャラが崩れるだろうが!」

涼「最初っからクライシスだろ?今更何を言ってるんだよ?」

拓海「いいから!……返せよそのレコーダー!」

涼「おっと、……それじゃ、まず手始めに小梅あたりに聞かせてやるかー」

拓海「逃げるんじゃねぇよ!不運と踊らせてやらぁ!」

涼「あははっ!じゃぁな!」

拓海「裕美!子供が来たらなんかお菓子あげてやってくれ!……待てやオラァ!」

裕美「……2人とも行っちゃった……」

裕美「……はぁぁんっ♪」

裕美「……色気、足りないなぁ……」

今回の投下は以上です。以降も書き溜めてから投下します。
後数組の組み合わせで終了の予定です。

投下再開します。今回は一組だけです。



「裕美さんっ!えっと……、今日はわるい子なので……いたずらしちゃいますっ!」

裕美「トリックオアトリートだね……はいっ。私からはクッキーと、ここにはいないけど、拓海さんからはチョコをあげるね」

「あっ、お菓子を貰ったら……いたずらできないです……」

裕美「ふふっ。残念だったね。可愛い小悪魔さんの衣装で、とってもステキだと思うよ」

「えへへ……ハロウィンなので、小悪魔になっちゃいましたっ。でも、どんないたずらをすればいいのかわかんなくて……」

「あのっ、裕美さんは、吸血鬼なんですよね……。どんないたずらをしたのか、教えてくれませんかっ!」

裕美「えっ!?えーっと……い、いたずらはね……」

「いたずらは……?」

裕美「吸血鬼だから……、く、首にカプってしちゃったよ!」

裕美「木場さんの首元に噛みついて、血を吸ったり……とか」

「かみついちゃったんですか……。すごい……オトナですね!」

裕美「あはは……。恥ずかしかったけどね」

「千枝も……わるい子になれますか?前のお仕事の時は、よくわかんなくて……」

裕美「わるい子って……千枝ちゃんはいい子だと、私は思うよ」

佐々木千枝「うぅ、千枝はわるい子になれないんでしょうか……」

裕美「無理にわるい子になろうとなんてしないで、ありのままの千枝ちゃんの姿のほうが、みんな喜んでくれると思うよ」

千枝「でも……、ファンの人をダイタン?になってユウワク?しちゃうには、わるい子じゃないと……」

裕美「大胆で誘惑って……、千枝ちゃんはそんなこと気にしなくても、可愛いから大丈夫だよっ」

千枝「むー……。今日の裕美さんみたいに、色っぽい衣装なら……千枝もカワイイじゃなくてキレイって言われますか?」

佐々木千枝(11)
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裕美「色っぽいのかな?私はまだまだ、こう、色気が足りないって思っちゃうんだけど……」

裕美「難しいよね。……私、色々なセクシーな人と一緒にお仕事してるから……。ちょっと、憧れてるんだ」

千枝「裕美さんの吸血鬼さん、すごくオトナみたいで、千枝はすごいなぁって思いますよっ」

裕美「ありがとう、千枝ちゃん。でも、色っぽさかぁ……」

「あら、随分可愛い吸血鬼と小悪魔さんがいるわね。……涼はここにはいないのかしら?」

裕美「涼さんなら、拓海さんに追われてますよ?何か用事があったりとかです?」

「そうなの。……ふふっ、拓海が涼を探してくれって言ってたから、気まぐれに歩いてたのよ」

裕美「まだ捕まえてないんだ……。あっ、折角のハロウィンですから、これ、私が作ったクッキーあげますねっ」

「ありがとう。可愛いクッキーね。でも、ハロウィンなら、いたずらをするべきじゃないかしら?」

裕美「色々な人に配ってるんですっ」

「それはいいわね。……じゃあ、私が聞いてもいいかしら?……ふふっ、お菓子か、あまいイタズラ……どっちにする?」

裕美「あまいイタズラって……奏さん。それって……」

速水奏「お菓子とキス、どっちがいい?なーんて、冗談よ裕美ちゃん♪」

裕美「もうっ。奏さん、私はお菓子あげたから、いたずらはダメだよっ」

奏「残念ね。……千枝ちゃんは、どっちがいいかしら?」

千枝「ち、千枝は……このお菓子をあげますっ!」

速水奏(17)
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奏「冗談よ、お菓子は千枝ちゃんが持ってていいわ。……それにしても、可愛い吸血鬼さんね」

裕美「ありがとうございます。……まだ、似合ってるかは分からないんだけど……」

奏「素敵な姿で、……私も血を吸いたくなっちゃうわね」

奏「今度私も吸血鬼のお仕事頼んでみようかしら?そうすれば……」

裕美「か、奏さん……?あの、顔が……近いです……!」

奏「可愛い吸血鬼さんの血は……どんな味かな?」

裕美「み、耳元で囁かないでくださいっ!」

奏「真っ赤にしちゃって……、吸血鬼なんだから、誘惑するぐらいのことはやってみないと……ね」

裕美「は、恥ずかしいから止めてください!」

奏「からかいすぎたみたいね。クッキーありがとうね、……美味しくいただくわ、でも、次はもっと甘いものを貰うわ」

裕美「甘いお菓子……、ケーキとか、ですか?」

奏「ふふっ、それはね……」

裕美「……!?」

裕美「(お、おでこに奏さんの口が……!?)」

奏「あまい唇を、いただくわ」

裕美「か、か、か、かなでさ……」

奏「かわいい吸血鬼さんのおでこ、甘い味がしたわ。それじゃあ、私は自分の部屋に戻るわ」

千枝「奏さん……すごい……」

裕美「おでこに……き、キス……された、の?」

千枝「……裕美さん!千枝、わるい子の気持ちが分かった気がします!」

裕美「えっ!?千枝ちゃん……!?」

千枝「奏さんみたいに、オトナっぽい千枝を……Pさんに見せてきます!」

裕美「ちょっと……千枝ちゃん!?千枝ちゃーん!?」

今回の投下は以上です。
ガチャが更新した際ロゴからR枠は清良さんだと思ってスクロールした時の衝撃は凄まじいものがありました。

一組分投下します。



「奏は参考にしたら駄目だってば。小さい子は特に」

「でも奏ちゃんオシャレだから、見習いたいって気持ちは分かるかな!」

「センスとかはいいと思うよ。でも、やたらキスしようとしてくるのは……ねぇ」

「それはほら!外国では挨拶みたいなものだっ、みたいな?」

「ここは日本だってば。奏と2人でユニット組んでる時、私だけじゃなくて、Pさんにまでキスしようとしてたんだよ?」

「Pさんまでって……!?と、都会は凄いね……」

「まぁ、だからそんなに気にしすぎない方がいいよ。まだおでこでよかったじゃん」

裕美「……おでこでも、恥ずかしい……です」

「私なんてほっぺただよ?Pさんには耳にキスしてたの見ちゃったしさー。その後、含みありげにさ」

「『ふふっ……、耳へのキスの意味……知っているかしら?』なーんて言ってたもん」

「キスの意味って……好きってことだよね?うわー、奏ちゃん進んでるねぇ……」

「うん、まぁ……そんな感じ。奏のあれは本気にしない方がいいからさ。そんな悩まなくてもいいよ。それと、クッキーありがとう」

裕美「あ、はい。美味しくできてるか不安ですけど……」

「ハロウィンなのに、仮装した人からお菓子貰うってのも変な感じだね。……ちょっと待って、たしかこの前買ったお菓子が……」

「それって人形のおまけが付いてたやつ?だったら私にもくれる?結構美味しかったからさ」

「いいよー。……あったあった♪はい、裕美ちゃん。お返しにトリックオアトリート!」

「お菓子かいたずらか、なら、その言い方は違うでしょ」

「加蓮ちゃんと違ってさ、ハロウィンなんて昔のアタシが住んでた所だと、やったことないから。初めてなんだし、それっぽいこと言ってみたいの!」

北条加蓮「そうは言うけど、私もハロウィンなんて参加したことないよ」

「そうなの?じゃあ、初めて同士だね!へへ……。何だか楽しくなってきたね!」

加蓮「初めてのハロウィンが、お菓子をあげる側なんてね。はい、お菓子をあげるから、いたずらはしないでよね」

裕美「ありがとうございますっ。……よければ、加蓮さんも忍さんも、一緒に食べませんか?」

工藤忍「うん、一緒に食べちゃおっか♪裕美ちゃんが作ったクッキー、可愛くて食べるのが勿体ないくらいだけど……」

加蓮「キレイに作ってるよね。でも、なんで吸血鬼の衣装着たままなの?」

裕美「柚ちゃんが、ハロウィンなんだから吸血鬼の仮装をしてお菓子を貰いにいくぞーって、言ってて……」

裕美「私も、こんな風に素敵な衣装を着れるのが嬉しくてそのまま……」

忍「その気持ちすっごく分かるよ!かわいい衣装を着てると、今までと違う自分に変わっていく、そんな気がするよね!」

裕美「はいっ!可愛い衣装に負けないように、自分も頑張らないと、って気持ちになって……!」

北条加蓮(16)
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工藤忍(16)
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忍「そうだよね!いつでも、かわいくなる努力をしてトップアイドルを目指さないと!」

裕美「かわいくなる努力……私も、忍さんみたいに頑張らないと……!」

忍「私は、裕美ちゃんの笑顔を見習いたいかな、今はおしとやかな笑顔を目指してるの!」

加蓮「……2人とも、ちょっと盛り上がりすぎじゃない?……言いたいことは私も分かるけど」

忍「えへへ……。だって、アイドル楽しいからね。でも、楽しいだけじゃなくて、もっと前を目指さないと!」

裕美「私も、皆みたいに可愛くなりたいから、頑張っていかないと……!」

忍「一緒にトップアイドル目指して頑張っていこうね、裕美ちゃん!」

加蓮「私は一緒じゃないんだ。ふーん」

忍「あっ、いやいや!そんなことないってば!皆一緒にトップをめざそーってことで!」

加蓮「薄情な忍にはもうネイル教えてあげないよー」

忍「えぇ!?ネイルのやり方、1人じゃ分からないから、教えてって言ったのに!」

加蓮「薄情な忍は放っといてこっちにきて裕美ちゃん。ネイルのやり方教えてあげるから」

裕美「ネイルですか?」

加蓮「手先も器用らしいから、きっと上手くできるよ。代わりに、私にも今度アクセの作り方教えてね」

裕美「それは勿論……。どんなアクセにします?」

加蓮「そうだね……。ネックレスとか、作ってみたいんだけど、自分で作れるものなの?」

裕美「石やビーズを自分で選んで、デザインするんです。……加蓮さんに似合いそうなデザイン、どんなのかなぁ……」

加蓮「私だけじゃなくて、Pさんにプレゼントしたりとか……いいと思わない?」

裕美「プレゼントですか、凄くいいと思いますっ」

加蓮「でしょ?じゃあネイルのやりかた説明するね。その吸血鬼のつけ爪を外して……」

忍「アタシも混ぜてよー!」

加蓮「ふふっ、じゃあ忍もいれてあげる。まずは爪の状態を整えてから始めるんだけどね……」

今回の投下は以上です。まだ何組か投下予定なので、書き溜めたら投下再開します。

投下再開します。今回も一組だけです。



「ハロウィンで皆騒いじゃって……。……一体何が楽しいんでしょうね」

「それはー……そうだなぁ、皆で仮装して盛り上がるのが楽しいとか?」

「そもそも、ハロウィンなんて日本で言えばお盆みたいなものでしょ。それをこんなに賑やかしくして……」

「お盆って……身も蓋もない言い方だな……。日本だとキリストの誕生日だって恋人達のイベントになってるし、気にしてたら負けだと思うな」

「クリスマス……。あぁ、確かあなたはサンタの衣装で仕事してたっけ」

「なっ……!し、仕事だったからいいだろ!あたしだって、仕事じゃなけりゃ……あんな衣装……もう、着ないからな!」

「……ふぅん。……私は、サンタ似合うのかな……」

「似合うと思うけどなぁ……。でも、あの時のPさん、あたしにあんな衣装着せやがって……。もう、人前では着てやらないからな……!」

「……ハッ!……ま、また私声にでて……!」

裕美「お邪魔します。……千鶴さん、奈緒さん。ハロウィンなので、お菓子もってきましたっ」

神谷奈緒「ん、おー……、吸血鬼の仮装かー」

裕美「はいっ、ハロウィンなので、お世話になっているお2人にお菓子を配りに来ました」

松尾千鶴「仮装した側がお菓子を貰うんでしょ?なら、裕美さんのは逆じゃないかしら。それに、……ハロウィンを楽しむような歳でもないし……」

神谷奈緒(17)
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松尾千鶴(15)
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奈緒「細かいことはいいんだって。それに、楽しむのに歳は関係ないってよく言うだろ!」

千鶴「うん……。私も……、楽しそうなら……できれば一緒に……ハッ!」

奈緒「それにしても……吸血鬼か……。さっき柚が同じ衣装着て、両手にお菓子抱えてるの見たなぁ」

千鶴「随分と、楽しそうな様子でしたね……。何があるわけでもないのに……」

奈緒「ハロウィンだったら、仮装を見るのが面白いんだけどな!駅にリアルなゾンビが群がってたり、関係ないアニメのコスプレの人がいたりとか!」

千鶴「そうなんだ。……別に、興味ないし。……興味ないのはホントだし……ホントだし……」

奈緒「千鶴がハロウィンに興味あるってさー。裕美は他の人の所回ってたのか?」

千鶴「奈緒さん?わ、私は興味あるなんて一言も……」

裕美「えっと……。私は、さっき加蓮さんと忍さんのところにお菓子をあげに行ってました」

奈緒「加蓮のところ行ってたのか?……変な事されなかったよな?」

裕美「変な事って……。特に何もなかったです」

奈緒「そ、そうか!そうだよな!何もなかったんだよな!……やっぱりあたしだけか……加蓮め……!」

裕美「……奈緒さん?加蓮さんと何かあったんですか?」

千鶴「自分がユニットで最年長なのに、いじられ役なのが納得いかない……って」

奈緒「千鶴ぅ!?」

千鶴「自分で言ってたじゃない。……この前加蓮さんにネイルしてもらった時とか……」

奈緒「ちょっ!そ、それを今言うなよ!あ、あたしにだってこう、プライドとかそーいうのがさ!」

千鶴「爪が乾かなくて、お菓子を手づかみで食べられないから加蓮さんに食べさせてもらったとか……」

奈緒「あれは加蓮が押し通してきたんだよ!あーんで食べさせてあげるなんて言ってきて……断ったんだからな、あたしは!」

奈緒「あーもう!この話ははいはいやめやめ!それより、吸血鬼のコスプレ似合ってるよ、裕美!」

裕美「ありがとうございます、奈緒さん。……えへ、この衣装、私が着ても子供っぽいかなって思ってたんだけど、似合ってますか?」

千鶴「可愛いドレスだと思うわ。……私も、素敵なドレス着てみた……なんでもない!」

裕美「千鶴さんも奈緒さんも吸血鬼の衣装似合うと思います!」

千鶴「べ、別に私はかわいいアイドルなんて目指してないから……興味なんて……」

奈緒「でも、吸血鬼か……大体が強キャラでいいポジションだよな……、セクシーで魅了させたりとか……。あぁ駄目だ恥ずかしいぃ!無理!」

裕美「でも奈緒さんスタイルいいから、きっとセクシーな吸血鬼も似合いそうですねっ」

奈緒「ズキュゥゥゥンって唇奪えっていうのかよ!?無理だってそんなの!」

千鶴「くちび……!?そ、そんなことまでするの!?」

奈緒「い、いや、しないから!じょ、冗談だからな!」

裕美「やっぱり大人っぽさを出すには……キスとかがいいのかな……?」

奈緒「いやいやいや!ちょっと早いだろ!?き、キスとかそーいうのは、アイドルなんだから止めておいた方が……!」

裕美「でも、さっき奏さんと会ってたんだけど、凄く色っぽくて……」

奈緒「あれは……奏がそういう風にやってるからで、無理に真似することはないって」

奈緒「自分らしくやっていけばいいんだって。自分の夢に正直にいけば、きっと輝ける。……そう教えて貰ったんだ」

裕美「それって……」

奈緒「あー、うん。……Pさんにな……」

千鶴「自分の夢に……正直?」

奈緒「そう。そうすれば、きっと夢は逃げずにそこにいてくれる。後は自分が向かってやるだけだ……ってさ」

奈緒「まるでどこかのスポ根みたいだけどさ……Pさんが言うことなら、きっと本当なんだってあたしは思う」

奈緒「素直に言葉を伝えるのは難しいんだけど、だからこそ、その気持ちは嘘じゃなくて、相手に伝わるんだ」

奈緒「……うわっ、今更になって恥ずかしい。今の無し、ノーカウントで……!」

裕美「奈緒さん凄く先輩みたいで、格好良かったよっ」

奈緒「先輩みたいじゃなくて、年齢はあたしの方が上だろ!全く……加蓮も凛も年上を何だと思ってるんだ……!」

千鶴「裕美さん。……少しいい?」

裕美「はい、千鶴さん?何かあります?」

千鶴「話を聞いてどう思ったって訳じゃないんだけど……。もしもよければ」

千鶴「私もハロウィンを楽しみたいから……、あの言葉、言ってもいい?」

裕美「トリック・オア・トリート……ですねっ」

千鶴「素敵な笑顔……。私も、素直になれればこんな風に笑えるの?」

裕美「千鶴さんの優しい笑顔、私は好きですよっ!」

千鶴「そう見えるのかしら……。ふふっ、ありがとう。じゃあ、ちょっとだけ素直になって……言うわよ」

千鶴「トリック・オア・トリート!」

今回の投下は以上です。まだ続きます。書き溜めたらまた投下再開します。

一組分投下します。



「ハロウィンといえば、仮装だよね!……裕美ちゃんが吸血鬼なら、わたしも何か仮装してればよかったのかな?」

裕美「気にしなくていいよ。私がしたくてやってるだけだから……。はい、私からクッキーあげるね」

「わっ!ありがとーっ!……うん、美味しいねっ!これ、裕美ちゃんが作ったの?」

裕美「私と柚ちゃんが、木場さんのを手伝ったって感じかな」

「そうなんだ……、はぁ……真奈美さんカッコイイだけじゃなくて、お料理もできるなんて……」


「でも、わたしはわたしの魅力で勝負する……。それが大事なんだよね、裕美ちゃん!」

裕美「そうだよね、私も色々な人と一緒に頑張りたいなって……そう思ってるんだ」

「そんな裕美ちゃんと一緒にユニットを組みたいなって、わたし考えてたんだよ!ふふんっ!もうユニット名も考えてあるんだよっ!」

裕美「私とユニット……?ふふっ、一緒にアイドル頑張れそうで、楽しそうだねっ。どんな名前なのかな?」

「その名も名づけて『ひろみうさぎ!』」

裕美「ちょっと待って」

「えっ?だってわたしと裕美ちゃんの名前も入ってるし、裕美ちゃんはうさぎさんの衣装着てたし、同い年だしリズムだっていいし、覚えやすくていいと思わない!?」

裕美「うん、待って美羽ちゃん。……ユニット名にそれは……ダメだと思うよ」

矢口美羽「えーっ!?むぅ……会心の出来だって思ったのに……」

裕美「響きだけなら、愛海ちゃんと2人であつみうさぎでもいいでしょ。もう、ユニット組んでるんだし……」

美羽「裕美ちゃん。わたしは名前の響きだけで、ユニットを組みたいなんて思ってないよ!裕美ちゃんと一緒に仕事をしたいから、一生懸命考えたんだから!」

矢口美羽(14)
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美羽「アイドルとしての方向性に悩んでるわたしに、精一杯頑張ることを教えてくれたのは、裕美ちゃんなんだよ!」

裕美「私?私は、何にもしてないよ?」

美羽「可愛いのに、自分を変えたいって頑張ってる姿を見てわたしも頑張ろうって思えたんだよ!トークも、ダンスも歌も!全部ぜーんぶやるって決めたんだから!」

裕美「私は美羽ちゃんみたいに、可愛くも明るくもなかったから……アイドルとして、せめて精一杯やってみようって思ってただけで……。そんな尊敬されるようなことは……」

美羽「迷って、悩んで、だからこそ笑顔を忘れずに!わたしがプロデューサーさんに教えて貰ったことなんだ。裕美ちゃんも、笑顔を忘れずに、だよねっ」

裕美「うん。……私の笑顔が、誰かの笑顔になる。……それが何だか嬉しくて、楽しくて……」

美羽「わたしと裕美ちゃん2人の笑顔で、ファンのみんなを笑顔にしたい……。『ひろみうさぎ』はそんな思いから生まれたユニットなんだよ!」

裕美「……そうだね、私も美羽ちゃんと一緒にお仕事できたら楽しいと思うな」

美羽「今度一緒にプロデューサーさんに言ってみようね!決め台詞も決めポーズもあるんだよ!両手を頭の上に持っていって……ひろみうさぎピョーンピョン♪……どう?可愛い?」

裕美「えっ、ぴょ、ぴょーんぴょん♪こ、これでいいの……?」

美羽「いいよー!これでプロデューサーさんにユニットの申し込みにいけるね!」

裕美「ユニット名は変えた方がいいと思うけど……。ハワイアンツインがあつみうさぎになっちゃうし……」

美羽「愛海ちゃんとのユニットも楽しいよ!ちょっと恥ずかしいんだけどね……その、あの、む……胸……とかさ、触られたりするのは……」

裕美「あはは……やっぱりそうなんだ」

美羽「ほ、本気じゃないとは思うよ!い、いやだって言ったら止めてくれるし……でも……、その、あぅ……」

裕美「そういえば愛海ちゃん見ないね。美羽ちゃん何か知ってる?折角だし、愛海ちゃんにもクッキーあげてこようかなって」

美羽「ハロウィンだから、いたずらをしに行くって言ってたよー。わたしもお菓子かいたずらかって聞かれたんだけどね、お菓子を持ってたからよかったよ!

裕美「私もお菓子をもってるから、イタズラはされなくて済みそうだね。……ひろみうさぎ、名前はともかく、美羽ちゃんと一緒だと楽しくできそうだねっ」

美羽「そうだよね!『ひろみうさぎ』で一緒に頑張りたいよね!……はっ!」

美羽「真尋さんもいれて、『まひろみうさぎ』にすればもっといいんじゃ……!」

裕美「みーうーちゃーん?」

今回は以上です。遅いペースですが、まだ続きます。

一組投下します。
その前に、前回分のまひろみうさぎをユニット化してみました。

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裕美「……あっ、こんなところにいたんだ?」

「……」

裕美「ふふっ、美羽ちゃんから聞いてたんだけど、ハロウィンに参加してるんだねっ」

「……っ」

裕美「でも……、その仮装はちょっとやりすぎじゃないの?……本格的だと思うけど、前が見えないような……」

「ひ、裕美ちゃん……」

裕美「えっと……、ゾンビ?ミイラの仮装かな?包帯ぐるぐる巻きで、凄いねっ」

「た、助けて……これ、ほどいてぇ……」

裕美「えっ?それ、仮装してるんじゃ……?」

「い、色々あったの……とにかく、顔だけでもいいから……!」

裕美「ちょっと待ってね……。顔の部分だけ緩めればいいの?」

「……っぷはぁ!ありがとう裕美ちゃん!あぁ、空気がおいしい……」

裕美「一体何があったの、愛海ちゃん……」

棟方愛海「折角のハロウィンだから、小梅ちゃんにいたずらしようとしたら……」

愛海「真奈美さんにこんな風に動けないくらい包帯を巻かれたんだよー!」

愛海「でも、大人しくしてなさいって押さえ込まれた時の真奈美さんの山脈は……うひひ♪」

裕美「えっと、巻き直すときには同じ様にすればいいのかな?」

愛海「わーっ!ストップストップ!冗談じゃないけど冗談だって!」

棟方愛海(14)
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裕美「全くもう……。いい加減にしないと、色々怒られちゃうよ」

愛海「怒られたくらいであたしは止められないよ!あたしはまだまだ色々なものを掴みたいんだからね!」

愛海「そーいう訳で!裕美ちゃん、トリックオアトリート!いたずらをさせ……はっ!ま、真奈美さんの包帯で腕が動かない……!」

愛海「裕美ちゃん!もう少しだけほどいてぇー!」

裕美「最初顔だけほどいてって言ってたよね?……はい、私からお菓子をあげるから、いたずらは駄目だよっ」

愛海「お菓子を用意している……!?折角のハロウィンなのに、いたずらができないなんて……!」

裕美「ハロウィンっていたずらがメインのお祭りじゃないよね……そうだよね?」

愛海「他は知らないけど、あたしにとってはいたずらが本命だから!うぅ……この手が動けば、裕美ちゃんのお山にいたずらできるのに……!」

裕美「いたずらは駄目だってば!クッキー食べさせてあげるから。はい、あーん」

愛海「むっ、美味しい……。ってあーっ!お菓子食べちゃったからもういたずらできないー!でも、美味しい……」

裕美「美味しかった?よかった……、私と木場さんと柚ちゃんで作ったんだ」

愛海「もぐ……もぐ……。美味しいけど、あたしはやっぱりマシュマロとかお饅頭とかメロンとかがいいかなー」

裕美「メロン……?愛海ちゃんメロン好きなんだ?高いからあんまり食べれないけど、美味しいよねっ」

愛海「今まさに目の前にメロンがふたつあるんだけどね……。でも、裕美ちゃんのお菓子美味しいからいいや……。いや、やっぱりよくない!」

裕美「?よく分からないけど、あんまりいたずらしたら駄目だよ。……私は子供っぽいから、愛海ちゃんは興味ないかもしれないけど、やっぱり恥ずかしいし……」

愛海「興味がないなんてそんなことはないよ。私はすべてのお山を愛してるんだから。……当然裕美ちゃんのお山もね!」

裕美「それって私の……む、ね、だけが好きってことなんじゃ……」

愛海「そんなことはないよー♪あたしはお山が大好きだけど、それだけで人の魅力が決まるわけじゃないからね」

愛海「笑顔を忘れずに、アイドルとして頑張っている裕美ちゃんはもっと胸を張ってもいいよ!」

裕美「胸を張る……こう、かな?」

愛海「……!そう!それ!いいよいいよー。今すぐ飛び込みたいくらいにいいよ!」

裕美「今の私の胸元に飛び込んだら痛いよ?コウモリがいるからねっ」

愛海「うっ……。……裕美ちゃん、ちょっとコウモリを外して、さっきみたいに胸を反らしてくれない?」

裕美「ダメッ。それじゃ、私は他のみんなの所に行くね。……その前に、ほどいてあげるからちょっと動かないで」

愛海「ほどいてくれるの!?ありがとう!お礼に揉んであげる!どことは言わないけど!」

裕美「やっぱりこのままかな?」

愛海「冗談だってばー!」

今回の投下は以上です。バニー復刻です。今回の復刻を機により一層関裕美の魅力が広まればいいなと思います。

まひろみうさぎは雑ながら自作です。全員マイク持ち+ニーソ絶対領域。挙げている手に目と、意外にもポーズに共通点がありました。

遅いペースですがまだ続きます。次の投下の前に棟方愛海による関裕美の胸談義が入るかもしれませんがよろしくお願いします。

投下再開します。



愛海「裕美ちゃんは行ったみたいだね……」

愛海「ん~……!やっと解放されたよ……!ずっと縛られっぱなしはやっぱり苦しかったー!」

愛海「それにしても……。裕美ちゃんの吸血鬼のコスプレ……。うひひ、コスプレすると、ふくらみは余計に目立つよね!」

愛海「今日はハロウィンだから、他のみんなもコスプレしてるとなると……じゅるり♪」

愛海「でもまずは、裕美ちゃんかなー?さっきは素直に手を出さなかったけど、もう我慢しなくてもいいよね!」

愛海「そ、も、そ、も!裕美ちゃんは自分の体の良さを分かっていないんだから、あたしが気づかせてあげないと!」

愛海「自分が子供っぽいって思ってるみたいだけど、あの吸血鬼の衣装のどこが子供っぽいの!?って感じだしね♪」

愛海「ちょっと衣装から透けて見える鎖骨に、胸元には同じ衣装の真奈美さんと柚ちゃんとお揃いのコウモリの小道具……」

愛海「あれはもう、胸を見てくださいってことだよね!?あんなふくらみがあるのに、色気が足りないなんてとんでもない!」

愛海「年齢からみると、裕美ちゃんは決して小さくない……。むしろ、公表されているサイズからすれば逆詐称してる疑いまであるくらいなのに……」

愛海「自分のお山に自信を持たせるには……。ここはあたしがひと肌脱がせないと!」

愛海「裕美ちゃんに気付かれないように後ろから抱きつくとどうなるかなー?うひひ……」

愛海「はぁん、もうダメ!自分の中の気持ちが抑えきれないのぉっ!裕美ちゃんの素敵な笑顔のために……いざ!」

真奈美「ひとつ聞きたいが、いきなりそんなことをされては、裕美も戸惑うだろう?どうしてそれが笑顔につながるのかな?」

愛海「」

真奈美「放心していないで、よければ聞かせてもらいたいのだがな……」

愛海「ま、真奈美さん……!?吸血鬼の衣装でなぜここに……!?」

真奈美「裕美と柚の2人が同じ衣装で楽しんでいるんだ、私も出向くのが筋というものだろう」

愛海「素敵なコスプレだけど……、い、いつからそこに?」

真奈美「月並みな言葉だが、最初から……と言えばいいかな。いい加減反省しただろうと思い、こちらに来たら裕美が君の包帯をほどいているのを見てね」

愛海「そ、そうなんですかー……。それじゃああたしはこれで……」

真奈美「まぁそう焦らなくてもいいだろう。……ところで、仮装はもうやめたのかな?」

愛海「い、いやー。今からアクマになっていたずらをしに行こうかなーって思って……」

真奈美「ふふっ、そうか。では、今の私は裕美に噛まれた吸血鬼だからな……。ハロウィンらしく君に聞こうか、トリックオアトリート?」

愛海「お菓子ならさっき裕美ちゃんから貰ったクッキーが!……あ、全部食べちゃってた」

真奈美「フッ……では、お仕置きといこうか」

愛海「や、やさしくおねがいしま……!」



\んほぉぉぉぉぉっ/

裕美「?今悲鳴みたいなのが聞こえたような……?」

「ハロウィンですからねっ、皆楽しんでるんじゃないですか?」

裕美「んー……私の気のせいかな?それで、チョコの切り方はこれで大丈夫ですか?」

「もう少し細かく、大きさを揃えて切った方がいいみたいですよ!大きさがバラバラだと、溶かす時にうまくいかないってレシピに書いてありますから!」

「玉ねぎをみじん切りにするイメージで、ざくざく切っちゃいましょー♪」

裕美「難しいね……。でも、しっかりやらないと……!」

「あっ、力を込めすぎたらダメっ!手をネコみたいに丸めて、指を切らないようにしてリズミカルにっ♪」

「声にだしてみましょう!とんとんとーんってリズムで!」

裕美「とんとんとーん。……あ、なんだかいい感じかも」

「いいですねっ!チョコを刻んだら、次は湯煎で溶かすから、こっちにチョコ下さいっ」

裕美「はいっ。響子さん!」

五十嵐響子「ふふ、一緒にお菓子作り楽しいですね♪頑張って美味しいお菓子を作りましょう!」

裕美「私はお手伝い位しかできないけど……、でも、頑張りますね!」

響子「私もお菓子の方はまだまだ勉強中だから……、そこは裕美ちゃんと一緒ですねっ」

響子「裕美ちゃんのクッキーも美味しかったから、お返しに手作りチョコをあげますねっ♪」

裕美「お世話になってる人にクッキー配ってるのにお返しなんて……でも、ありがとうございます」

響子「どういたしましてっ♪愛情いっぱい込めて作りますねっ!」

五十嵐響子(15)
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裕美「私も頑張ってチョコ刻むの手伝います!」

響子「手を切らないように気を付けてくださいねっ」

裕美「はいっ。……とんとんとーん……。そういえば響子さん、……人の血って美味しいのかな?」

響子「どうしたの、突然?……あっ、裕美ちゃん、吸血鬼さんの仮装だから?」

裕美「はい。ヴァンパイアの食事って血だったって聞いたから……。なんだか、栄養が偏っちゃいそうで……」

響子「どうなのかな?私には分からないけど、テレビのCMで血を吸った吸血鬼が、ウスイヨー。何ていうのもあったし、人によって違ったりするとか?」

響子「血を使った料理も、あるみたいだけど、流石に人の血を使ったのはないから、美味しいのかどうかは……うーん……」

裕美「そ、そんなに本気で考えなくていいですよっ!ちょっと、ヴァンパイアのことが心配になったというかなんというか……」

響子「確かに一つのものしか食べれないなんてかわいそうですよね、私がお嫁さんだったら、もっと色々なお料理をご馳走したいのに……」

裕美「響子さんの手料理美味しいですからね、きっと、素敵なお嫁さんになれると思いますよっ」

響子「お嫁さん……。そうですねっ♪大好きな人のこと考えながらお料理すると楽しいですよねっ!」

響子「このチョコも、皆に美味しいって思えてもらえたら、素敵だと思うんですよっ♪」

裕美「そうですね!……あっ、痛っ……!」

響子「裕美ちゃん、どうしたの?……あっ、手を切っちゃいました?」

裕美「ご、ごめんなさい、お話してたらそっちに意識が……、あっ、チョコに混ざっちゃ……!」

響子「ちょっと待ってて……はむっ」

裕美「!?」

裕美「(な、何で私響子さんに指をくわえられて……!?)」

響子「んっ……ちゅ、……ぷはっ。傷は深くないみたいだから、水で洗って、絆創膏を巻いておけば大丈夫ですよっ♪」

裕美「いや、あの……」

響子「私もお料理始めたばかりの頃は、よく指を切ってましたからっ。あ、でも、絆創膏をつけてお料理する時ははがれないように注意しないとダメですよ!」

裕美「そ、そうなんだけど、そうじゃないというか……」

裕美「いきなり……指くわえられて……驚いたというか、恥ずかしいっていうか……」

響子「……!?ご、ごめんなさいっ!いきなり指なめられるなんてイヤだったよね!?」

裕美「あの……、驚いたけど、響子さんも私の事を思ってやってくれたって分かってるから……」

裕美「ちょっと……恥ずかしいけど、ありがとうございます」

響子「何だか無意識にやっちゃった……。ごめんね、裕美ちゃん……。はい、絆創膏……」

裕美「気にしてないですよっ、あっ、また血が……今度は自分で……あむっ」

響子「ひ、裕美ちゃんっ!」

裕美「……血ってやっぱり、美味しくないね……何ていえばいいのかな……?鉄の味……?」

響子「た、確かに鉄みたいな味だったけど……、これって……裕美ちゃんと……その……」

裕美「絆創膏巻いて……よしっ。心配かけさせてごめんなさい、響子さん。次はもっと気をつけますねっ」

響子「そ、そうだねっ♪じゃ、じゃあ頑張って作りましょう!」

裕美「響子さん?様子が変だけど……何かあったの?」

響子「あったというか……気が付いたというか……あはは……」

響子「私と裕美ちゃんが……その、間接……や、やっぱり何でもないですっ!」

裕美「間接……?あっ……!?」

響子「……」

裕美「……」

響子「も、問題ないよね?」

裕美「は、はい。お、女の子同士……ですし」

響子「別に……そんな、意識するようなことじゃ……ないですよね!」

裕美「そうですよ!響子さんは私を思ってくれてのことだから……!」

響子「そ、それじゃあお菓子作り再開しましょう!」

裕美「はいっ、お菓子作り、頑張って手伝います!」

響子「でも、吸血鬼の裕美ちゃんから血を吸うなんて、私までヴァンパイアの気分ですね♪」

裕美「……ふふっ、ちょっとだけど、響子さんも吸血鬼の気分になっちゃいましたねっ」

裕美「吸血鬼の血を吸えば、吸血鬼になるんだっけ?よく知らないけど、響子さんも吸血鬼になってみます?」

響子「吸血鬼はイヤですっ♪……だって、お昼に外出れないって、お掃除も洗濯もできないじゃないですか!」

裕美「イヤなのはそこなの!?」

今回の投下は以上です。遅いペースですがまだ続きます。

一組分投下します。



裕美「あっ、2人とも、トリックオ「やぁん!裕美ちゃん、かわいいーい☆それってヴァンパイア?いいなー、えいっ♪ハグしちゃおーっ☆」

裕美「っ!?んーっ!んっー!」

「やっぱりアッキーにもコスさせるの!でもその前に……裕美ちゃんをハグハグーっ♪」

裕美「ゆ、優さん……い、息が……!」

「優ちゃん、優ちゃん、ストップ。思いっきり抱きしめるのはいいんだけど、ちょっと裕美ちゃん苦しそうだよ」

太田優「あはっ♪ごめんねっ、裕美ちゃん。でも……やっぱりかわいいー☆」

裕美「けほっ、けほっ……。だ、大丈夫ですから優さん」

「背中さすってあげるね!でも、折角仮装して来てくれたけど、アタシ達お菓子持ってないんだよね。……いたずらしちゃう?」

優「いたずらしちゃう?やぁん♪いたずらはだーめっ☆」

裕美「いたずらじゃなくて……、お世話になっている2人にお菓子を……えっと、クッキーとチョコどっちがいいですか?」

「お菓子って……、もしかして自分で作ったの?うわ、ありがと!クッキー貰っていいかな?チョコだと、間違ってわんこが食べたら大変だしね!」

太田優(21)
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優「アッキー!裕美ちゃんがクッキー作って来てくれたよー♪食べたい?でもダーメ、またおやつ用意してあげるからね☆」

「アタシ達のお菓子だと、わんこには味が濃いからねー。……よしよし、いいこいいこー♪裕美ちゃんもわんこ撫でる?あ、チョコはアッキーとわんこの届かない所に置いてからね!」

裕美「えっと……、撫でてもいいの?」

優「わんこちゃんは大人しいから、大丈夫だってー♪アッキーも撫でちゃう?」

裕美「じゃあわんこちゃんを……わっ、もふもふしてる……!」

「優ちゃんと一緒にブラッシングしたからね!ふふっ、アッキーも撫でてあげるね!」


裕美「アッキーちゃんも気持ちよさそうな顔……、なのかな?」

「わんこも裕美ちゃんに撫でられて気持ちいいみたいだね!……よしよし、アッキーもいい子だね!」

優「むぅ……。じゃあ、あたしは裕美ちゃんを撫でてあげる♪」

裕美「えっ?わっ!?」

優「ぎゅーっ☆アッキーはね、頭とか喉もと撫でてあげると喜ぶの♪裕美ちゃんはどうかなー☆」

裕美「優さん!?やっ、だ、だめっ……く、くすぐったいです……!」

優「裕美ちゃんの髪って、ふわふわでいいよねっ♪あたしもちょっと髪伸ばしてみようかなー♪」

裕美「あ、ありがとうござ……あのっ、も、もう撫でなくていいですから!聖來さん、優さんを止めて……!」

水木聖來「わんこはお腹をなでなですると嬉しそうだから、お腹を撫でた方がいいと思うよ!こんな風に、わしゃわしゃーって!」

裕美「ひうっ……!聖來さん……、や、やめてぇ……!」

聖來「この衣装の生地、すべすべしててちょっと気持ちいいかも!優ちゃんもどう?」

優「あはっ♪裕美ちゃんのお腹すべすべー☆アッキーもね、お腹をなでると転がって嬉しそうにするんだよねー♪」

聖來「いいねっ!今度アッキーも一緒に連れてドッグランでも行く?車だすよ!あ……でも、アッキー車大丈夫?」

優「えへへ☆アッキーなら、バッグにインしてどこでも一緒なの♪見て見てこの写真、バッグのアッキーもベストショットっぽくなーい?」

聖來「わっ、アッキーカメラ目線だね!アタシもわんこの写真もっと撮ろうかな!」

裕美「ふ、2人とも!私のお腹触りながら会話しないでください!」

優「だって裕美ちゃんかわいいんだもん♪」

裕美「理由になってないです!その……可愛いって言われるのは嬉しいけど……恥ずかしいです……」

水木聖來(23)
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聖來「流石にやりすぎたかな、ごめんね」

裕美「全くもう……。私だってそんなにされたら怒りますよ!が、がおーです?」

優「あぁん……怒っちゃや~ん……でも、ほっぺた膨らました裕美ちゃんもかわいいー☆えへ、ほっぺつんつーん♪」

聖來「優ちゃん、それぐらいにしとかないと裕美ちゃん怒っちゃうよー」

裕美「いいんですけど、ちょっと恥ずかしいです……」

聖來「アタシ達もちょっと悪ふざけしすぎたかな。でも、ハロウィンなんだから裕美ちゃんみたいに色々楽しまないとね!」

優「コスしちゃう?前のバニーのうさみみ、アッキーの分もわんこちゃんの分もあるから、皆でセクシーなバニーちゃんになるの☆」

聖來「うーん……。ハロウィンでうさぎは何か違うような……。何かこう、お化けみたいな感じじゃない?」

優「うふっ♪みんなで楽しくコスできればいーの☆アッキーにもつけてあげるねー……やぁん、どこ行くのアッキー?」

聖來「わんこも付けてみる?……意外と似合うかも!アタシもつけてわんことお揃いだね!」

裕美「……えっ?私もうさみみ付けるの!?」

聖來「みんなでお揃いだね!裕美ちゃん、ぴょんぴょーん♪」

裕美「ええっと……ぴょ、ぴょん♪」

優「アッキー動いちゃやーん。……うふっ☆裕美ちゃんと聖來さんとで、セクシーにキメ☆」

聖來「優ちゃん色っぽいね!アタシも負けてられないね!オトナの魅力たっぷりのアタシが悩殺しちゃうから!」

裕美「……2人とも凄い……。私、まだ子供だから……2人みたいに大人っぽいのは……まだ、かな?でも、大人っぽいのって憧れちゃうなぁ……」

聖來「ふふっ、ここはお姉さんであるアタシが裕美ちゃんにオトナの色気を教えてあげようかなっ?」

優「そうだよねっ。アイドルなんだから、女の魅力は使っていかないと♪裕美ちゃんに色々教えてア・ゲ・ル☆」

聖來「まずは……。悩殺ポーズの練習からかな!」

優「あたしがサービスしてあげるね☆Chuッ♪」

裕美「わ、私には無理ですってばー!」

今回の投下は以上です。以降も書き溜めたら再開します。

短いですが投下再開します。



「そう。優と聖來にそんなことを習ったのね」

裕美「2人とも凄くて、……ちょっと……いや、大分恥ずかしかったけど……」

「自分を磨くことは、何ら恥ずべきことではないわ」

「素材が良ければ、魅力と言うのは十分に際立つものよ。私の様に」

裕美「確かにヘレンさんも凄くセクシーですよね……」

ヘレン「フッ、磨き抜かれた私の美貌はファンだけでなく裕美もトリコにしたようね。例え吸血鬼であろうと、私を従わせることなど出来はしないわ」

裕美「確かにヘレンさんのそんな姿は想像できないかも……。はいっ、ハロウィンのお菓子あげますねっ」

ヘレン「ハロウィン……。元は聖人を祝う祭りの前夜祭で、秋の実りに感謝する祭事ね」

ヘレン「つまり、世界が産み落とした私と言う果実を存分に魅せる機会ということよ」

裕美「……その、ポーズをとっていないでお菓子を受け取ってほしいんですけど……」

ヘレン「そこに置いておきなさい、ありがたくいただくわ」

ヘレン(24)
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裕美「ヘレンさんにはいつもお世話になってるから……。お返しに、と思って。私が作ったクッキーだから、美味しいかどうかは自信がないけど……。」

ヘレン「後半の言葉は不要ね。貴女は自分が胸を張れないものをお返しに渡すつもりなのかしら?謙遜は美徳ではあるけど、そんなことで世界に羽ばたくことができると思う?」

裕美「え、えーっと……。いきなり話が飛躍しているような……」

ヘレン「それの何が悪いのかしら。アイドルたるもの、この私の様に常に上を目指すものよ」

ヘレン「裕美もアイドルなら、自分を磨きなさい。いつか世界にその名を知らしめるためにね」

裕美「世界はいきすぎかなって思うけど……。うん、私は、アイドル……だから、頑張りますっ」

ヘレン「良い目ね。世界を目指すに相応しいわ……」

裕美「ふふっ、私がヘレンさんにそんなこと言われるなんて、思ってもいなかったかな。……私はずっと、自分に自信が持てなかったから。ヘレンさんと違って、ね」

ヘレン「積み上げた全てが私を形作るの……過去の私を糧にして、新しい私が生まれるのよ」

ヘレン「過去がどうであれ、今の自分があるのは昨日の自分がいたからということを忘れないことね」

裕美「昔の私……。思い出すと、恥ずかしいかな……。今よりずっと無愛想だったし、素直じゃなかったから……」

ヘレン「高いレベルには高い意識から、変わりたという意識を持つことが、世界を目指す一歩よ、もうその足は歩み始めているわ……」

裕美「まだ、他の皆みたいに立派じゃないけど、私は私で頑張っていきたいなって」

ヘレン「その意思が、すべてを変える。ゆめゆめ忘れないことね」

裕美「……はいっ!」

ヘレン「そうと、Trick or Treatでこの私にお菓子をあげたということは……つまり、そういうことね」

ヘレン「いいわ。今の私は機嫌がいいの……さぁ、この私にいたずらをするがいいわ!」

裕美「……えっ?」

ヘレン「Trick and Treat。お菓子といたずら同時にくるだなんて……その強引さ、嫌いじゃないわ!」

裕美「そ、そんなこと言ってないよっ!?それに、私はヘレンさんにいたずらをしたいわけじゃないんだけど……」

ヘレン「さぁ、きなさい!どんないたずらであろうと、受けて立つわ!」

裕美「じゃ、じゃあ……。ちょっと頭、失礼します……」

裕美「ヘレンさんの髪長いから……ちょっと、サイドに寄せて……ツインテール気味にして……これでまとめて……できましたっ」

ヘレン「これは……裕美のコウモリの髪留めね。髪留めで私の髪を留めただけでいたずらは終わりかしら?」

裕美「これでヘレンさんも一緒に吸血鬼になっちゃたり……とか?」

ヘレン「……フッ。そういうことね、この私を同族に仕立て上げるなんて……やるじゃない」

裕美「こんないたずらでいいのかな……」

ヘレン「興が乗ってきたわ。この姿で今度は私がTrick or Treatの言葉を巡らせてあげる」

裕美「あ、あんまり騒がしくしたら怒られると思いますよ」

ヘレン「私の規格外のスケールを止められると思うのかしら?さぁ、いくわ、今の私はそう、アイドルヴァンパイアよ!」

裕美「それって私もなんじゃ……」

今回の投下は以上です。以降も書き溜めたら投下再開します。

投下再開します。



「ハロウィンかぁ……。一度本場のハロウィンに参加してみたいですね!」

「それならプラン立てちゃう?ハロウィンの時期はイベントが多いから、参加したいところには目星付けておかないと」

「いいですねっ♪仮装だけじゃなくて、観光地も見て回りたいなって!」

「仮装といえばさっきのヘレンさんだけど、なんでツインテールだったのかな」

「似合ってましたねっ。お菓子も貰っちゃって、私達もハロウィン気分♪」

「それはいいんだけど、なんで髪留め置いてくのかな。……返しておいてって言われても、誰のか分からないし……。けど、見たことあるわね、この髪留め」

「ヘレンさん、いずれここにくる私と同じアイドルヴァンパイアに渡せって言ってたから……、その子に渡せばいいんじゃないですかっ」

「それが誰なのかって話じゃない。借りものだったら、返さないといけないから、事務所に張り紙でもしておく?」

「ヘレンさんが借りたのなら、本人に聞くのが一番分かりやすいじゃないですか」

「さっき私達に髪留め渡したらすぐどこか行っちゃたじゃない。いつ帰ってくるかも分からないし、渡す子が来るって言っても、本当に来るのかどうか」

「でも、この髪留め可愛いねっ。コウモリの羽根みたいな感じで……。……どう、似合うかなっ?」

「ふふっ、似合ってるわよ。バニーのヘアバンドもよかったけど、それもいいわね!」

裕美「すいません、お邪魔します。あの、ハロウィンだからお菓子を……ってあれ?芽衣子さんなんで私の髪留めを?」

並木芽衣子「あっ、裕美ちゃん!これ裕美ちゃんの髪留めだったの?あーっ、吸血鬼の衣装だからねっ♪」

裕美「はい、さっきヘレンさんにいたずらして、私の髪留めを付けてあげたんですけど……。……あれ?」

並木芽衣子(22)
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「さっきヘレンさんが私達の所に来たのよ、ツインテールを揺らしながらね。それでこれを渡しておいてって言われたの」

裕美「そういえば、髪留め渡したままだった……。でも、どうして私がここに来るって分かったのかな?」

「気にしたら駄目だと思うわ、ヘレンさんだし。芽衣子ちゃん、髪留め外して渡してあげましょう」

芽衣子「はいっ、裕美ちゃん。かわいい髪留めだったから、思わずつけちゃった、ごめんねっ」

裕美「気にしないでください。芽衣子さん、とても似合ってましたから……」

「裕美ちゃんのその衣装も似合ってるわよ。それじゃ、折角だから私が髪まとめてあげる!」

裕美「えっ?あの、夏美さんに悪いですから……自分でやりますよ?」

相馬夏美「遠慮しないの!と、言うか、私も毛先少しウェーブかけてるから、裕美ちゃんの髪形は参考にしたかったのよね♪」

裕美「そ、それなら私でよければ……」

夏美「ありがとっ♪やっぱり、女を磨くのには髪も大事だからね!」

芽衣子「オシャレって大事だよね!夏美さんなら、この帽子とか似合うと思うなっ」

夏美「帽子はお仕事用のはよく被ってたけど、普段はあまりしないわね。ん……。この麦わら帽子、被り方はこれでいいのかしら?」

相馬夏美(25)
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芽衣子「似合ってますよ夏美さん♪裕美ちゃんも被る?裕美ちゃんは髪がふわふわしてるから、つばの広いこの帽子とか似合うと思うよ!」

夏美「ちょっと、そんな大きい帽子被せたら髪纏められないじゃない!」

芽衣子「あっ、そうだね……。じゃあ、また今度私がお勧めの帽子選んであげるからね、裕美ちゃん♪」

裕美「ありがとうございます……。帽子は、普段あんまり被らないから、ちょっと楽しみです」

芽衣子「それなら、今度一緒に帽子屋さんに行こっ!ちょっとした旅行みたいな感じで、散歩しながらとか、いいよねっ♪」

夏美「あまりはしゃぎすぎないようにね。……これでどうかしら裕美ちゃん?ツインテールでよかったのよね?はい、手鏡」

裕美「わっ、私がするより綺麗……。ありがとうございます、夏美さん」

夏美「ふふんっ、これでも、自分磨きには余念がないの♪」

裕美「自分磨きって、夏美さん、凄く綺麗なのに……」

夏美「ありがとっ♪そう言って貰えると、凄く嬉しいわ。でもね、私も昔からこうじゃなかったの」

夏美「昔は色々と残念な体型だったの。それでも、頑張った結果が今の私だから、今の私を綺麗って言って貰えるのは、凄く嬉しい事なの」

夏美「そういう意味だと、私と裕美ちゃんって似た者同士かもね♪」

裕美「わ、私がですか?」

夏美「うんっ。裕美ちゃんが自分を変えたいって頑張ってきたのも、分かるから……ね」

芽衣子「そうだねっ、裕美ちゃん可愛かったのに、ぶすっとしてたの勿体なかったって思ってたの!でも、鏡に向かって笑顔の練習してた裕美ちゃん、可愛かったよ!」

裕美「!?い……何時見てたんですかっ!?」

芽衣子「事務所に私一人だった時にね、ちょっと見ちゃって……」

裕美「うぅ……は、恥ずかしい……」

夏美「恥ずかしがることなんてないわ。私だって笑顔の練習は欠かさないもの。……はい、顔をあげて。鏡じゃなくて、私に向かって笑顔の練習♪」

裕美「えっ?……え、えーっと……い、いぇい♪」

夏美「いい笑顔よ!ピースサインもばっちり!」

夏美「今度は私が裕美ちゃんに向けて笑顔の練習するわ、何か至らないことがあったら言ってね!」

芽衣子「あっ、じゃあその次は私も!やっぱり笑顔を忘れちゃいけないよねっ!」

夏美「それじゃ、皆でピース!」

芽衣子「いっえーい♪」

裕美「えへ、ピースっ……♪」

\カシャッ!/

裕美「えっ、何今の……な、夏美さん。それってカメラ……ですか?」

夏美「サービスショットは一瞬……。皆の良い笑顔、逃さなかったわ!」

芽衣子「夏美さん、撮れたの私にも見せてー!」

裕美「撮ったんですかっ!?えっ、撮っちゃったの!?」

夏美「ちょっと待ってね、カメラのモード切り替えて……。うん、いい笑顔!」

芽衣子「ふむふむ……。裕美ちゃん、やっぱり笑顔可愛いねっ。これ、宣伝用に使えそうだねっ」

夏美「そうね、そうと決まれば印刷してPさんに渡してあげましょう。芽衣子ちゃん、ちょっとPCの電源点けてくれる」

芽衣子「分かりましたよーっ♪」

裕美「わっ、わー!は、恥ずかしいから止めてくださいってー!」



裕美「トリックオアトリート!……だけど、いたずらじゃなくて、お菓子をあげるねっ」

「えっと……も、貰ってもいいんですか?」

裕美「うん。私と木場さんと、柚ちゃんとで作ったクッキーと、響子さんのお手伝いをしたチョコなんだっ」

「そんな大事なもの……私が貰うなんて……」

裕美「普段からお世話になってる皆に配ってるの。だから遠慮しないで」

「お世話なんてそんな……逆に私が皆さんの足とか経営状態とか引っ張ってないか不安で……」

裕美「もうっ!ほたるちゃん!」

白菊ほたる「ご、ごめんなさい……。私がこんな楽しい催しに参加しちゃって……」

裕美「そうじゃなくて!ほたるちゃんは、皆の足なんて引っ張ってないんだから!」

ほたる「で、でも……。私がいると、皆不幸に……」

裕美「……ほたるちゃん、ちょっといい?」

白菊ほたる(13)
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ほたる「は、はい……」

裕美「えいっ」

ほたる「!?ひ、ひろみはんっ、ほっへたふままないふぇくあさい……!」

裕美「むにーっ……。ねぇ、ほたるちゃん。私の話、聞いてくれる?」

裕美「私はね……。ほたるちゃんを尊敬してるの。アイドルの先輩としても、1人の女の子としても……」

ほたる「ほ、ほんなふぉとないふぇすよぉ……」

裕美「ほたるちゃんが、色々と苦労してきたのは、私も知ってるよ。でもそれ以上に頑張ってるのも、皆知ってるから」

裕美「だから……。自分がいると不幸だなんて、言わないで。私は、ほたるちゃんと一緒にアイドルするの……とても楽しいから」

ほたる「……」

裕美「さっきもね、夏美さんや芽衣子さんと一緒に笑顔の練習してきたの。ねぇ、ほたるちゃん。一緒に笑顔の練習しない?」

裕美「誰かを笑顔にすれば、きっと自分も笑顔にできるから……ねっ。一緒にハロウィン楽しんじゃおっ」

裕美「それでね、皆を笑顔にするの。そうすれば、きっと笑顔になれると思うんだ」

ほたる「……ふぁ、ふぁなしてくあふぁい……」

裕美「……あ、ごめん。ずっとほっぺたつまんだままだったね……」

ほたる「いいんです……。私も、笑顔の練習する時は、こうやってほっぺたつまんでましたから……」

裕美「私もよくやってたよ!……ふふっ」

ほたる「えへへ……」

裕美「それじゃあ、一緒に……ハロウィンを楽しんじゃおう!ほたるちゃん!」

ほたる「はい!……はい!」



ほたる「トリックオアトリート……です!」

裕美「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうよっ」

「お菓子って……ガムしかねーけど。しかも、1枚しか残ってないし」

「……すいません、嗜好品の類は……あまり常備していなくて……」

「ガムでよければあげるけど。ハロウィンって、子供がお菓子貰うものだろ?」

「そうです……。死者の祭りの日で……、悪霊にさらわれないように仮装をしたのが始まりと言われています……」

裕美「ちゃんと2人にも、お菓子は用意してあるよっ。でも、ハロウィンなんだから、楽しもうと思って!」

ほたる「私も……一緒に楽しみたくて……!」

「あー……確かに、何だか賑やかしかったな。柚の姉ちゃんがこっちまでお菓子ねだりに来たりとか」

「裕美さんと同じ……吸血鬼の衣装……でしたね」

「そうそう、後、真奈美さんも同じ衣装だったよな」

「はい。……何故か、棺を背負ってましたが……」

「あのカンオケさぁ、動いてなかった?後、呻き声が聞こえたような気も……」

「そういった小道具かも……しれませんね」

裕美「ふふっ、柚ちゃんも木場さんもハロウィン楽しんでるんだねっ」

ほたる「わ、私も……!晴ちゃん……、文香さん……お菓子が無ければ、い、いたずらしちゃいます……!」

結城晴「いたずらって……あまり変な事しないでくれよ!」

鷺沢文香「……今まで、ハロウィンというのには縁がなかったものですから……どのようないたずらをされるのか……」

結城晴(12)
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鷺沢文香(19)
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ほたる「えっと……いたずらを……してもいいんですか?」

晴「別にいいけど。でも、お菓子はちゃんとくれよな!」

文香「私も……興味があるので」

ほたる「……ひ、裕美さん……!い、いたずらって……どういう風にすればいいんですか……!?」

晴「聞こえてるぞー、ほたるさん」

ほたる「だ、だって、私いたずらなんてしたことなくて……!」

晴「そんな難しく考えなくてもいいんじゃねーかな。ただ、あんまりひどいことオレにするなよ!」

文香「自分の思うまま……。それで、いいと思います」

ほたる「あの、裕美さん。裕美さんがどんないたずらしたのか、教えて貰っても……」

裕美「じゃあ、ちょっと耳を貸して……」

ほたる「はい……」

晴「なぁなぁ文香さん。あの2人、どんないたずらしてくると思う?」

文香「私は……分からないですね」

晴「だよなぁ、まぁ、変なことはしないと思うけど」

ほたる「……えっ、ほ、本当にそんなことを……!?」

晴「……しないよな?」

文香「……どうでしょうね……」

裕美「それじゃあ……私が文香さんに、ほたるちゃんが晴ちゃんにいたずらしちゃいますね」

ほたる「ごめんなさい……その、私なんかがいたずらすることになって……」

晴「やる前から謝ってどうすんだよ!?あーもう!……一回だけだからな!」

ほたる「……!ありがとう、晴ちゃん……!」

晴「ヘンなことすんなよな!」

裕美「それじゃあ文香さんには私が……」

文香「……えと。……あ……どうぞ」

裕美「それじゃあ、目をつぶって……少し屈んでもらえますか」

文香「……これで、いいですか」

裕美「はい、……そのままでお願いします。」

文香「(……前髪を……触られてる……のでしょうか?)」

裕美「これで……よしっ」

文香「……その……もういいでしょうか」

裕美「いいですよ。……どうですか?似合ってると思うんだけど……」

文香「これは……前髪が、髪留めで……」

裕美「はい。私が作った髪留めで、前髪をおさえてみました」

文香「おでこが……でていますね」

裕美「私とお揃い……ってのは冗談ですけど、文香さんの瞳、すごく綺麗だから髪で隠してるのが勿体ないなって思ってたんです」

文香「そう……ですか。……こういうのは、慣れないですね……」

文香「……裕美さん達からすると……、恥ずかしい話ですが……。目を合わせるのは、……戸惑いが」

裕美「恥ずかしいなんて、そんなこと思ってないです。……私なんて、睨まれてるなんて言われることもありましたから……」

裕美「でも、そんな私も少しずつだけど変われるって思うんです。……だから、その髪留め文香さんにあげますっ」

裕美「私が作ったのだから、不恰好かもしれないし、普段してるカチューシャに合わないかもしれないけど……」

文香「裕美さんが作ったんですか……。……では、今日が終わるまでは、この髪型のままでいます」

文香「2人みたいな笑顔はまだ……ですが、こうすれば、目を見て……お話できますよね」

裕美「……うんっ。私も、目を見てお話しますねっ」

晴「っておいほたるさん!なんだよこれっ!?」

ほたる「ご、ごめんなさい!あの、いたずらで……髪にリボンを……!」

晴「それは分かるって!何でこんなピンクのフリッフリのリボンなんだよ!しかもツインテールとかオレのキャラじゃねーだろ!」

ほたる「あ、あのっ。私はそんな明るい色だと……でも、晴ちゃんなら……、可愛いの似合うと思って……」

晴「オレはかわいいのとか違うからよ!……ほたるさんの方が似合うだろ、こーいうのは」

ほたる「あっ、ほどいちゃ……」

晴「あー、ちょっと屈んで、ほたるさん結構大きいから、オレじゃ届かないから」

ほたる「?……こ、こう?」

晴「これなら届くけど……、オレリボンなんてしたことないから分からないんだよな……。文香さんに裕美さん、ヘルプ来てくれ!」

文香「……すいません、私も、普段はバンドでまとめてるだけなので……」

裕美「私は一応できるけど……ほたるちゃんの髪はショートだから……どんなのがいいかな……」

晴「ほたるさん明るい色似合うと思うよ。それで、終わったら一緒にお菓子食べようなっ!」

ほたる「……はい、ありがとう……!」

晴「礼を言われることなんて、してないけどな」

文香「お菓子……ですか、……お茶を、淹れますね……。少し、待っていてください……」

ほたる「……裕美さん、あの、ありがとうございます」

裕美「ちょっと待ってね、まだリボン終わってないから……」

ほたる「そうだけど、そうじゃなくて……。裕美さんのおかげで……いたずら、上手くできたと思います」

ほたる「だから、ありがとうございます。……楽しいです。本当に」

裕美「私はそんなお礼言われるようなことしてないよっ、ほたるちゃんが楽しもうと思ってるから、楽しいんだと思うな」

晴「それより、ほたるさんの中ではあれでいたずらになってたのかよ……」

ほたる「それじゃあ……首に噛みついたりとか……は、やっぱりダメ……ですよね……」

晴「何する気だったんだよ!?」



裕美「それでねっ、皆に今日はたくさんお菓子配ったりして……」

モバP「そうか……ところで、その衣装で皆の所行ってたのか?」

裕美「うんっ。Pさんが選んでくれた素敵なドレスだから……、皆にも見てもらいたかったんだっ」

モバP「俺も、その吸血鬼の衣装、とても似合ってると思うから」

裕美「えへ……。ありがとう。Pさん」

モバP「どういたしまして。……それで、裕美に聞きたいんだけど」

モバP「今日、楽しかったか?」

裕美「楽しかったよ!ハロウィンなんて、あまり縁がなかったけど、お世話になったみんなにお菓子をあげたり……いたずらしたり……」

裕美「いたずらされたりもしたけど、……今日1日ずっと楽しかったよ!」

モバP「よかったな、裕美。……そういえば、俺にはないのか?お菓子とかそういうの」

裕美「勿論あるよ。ねぇ、Pさん……お菓子、欲しい?」

モバP「欲しい。凄く欲しい」

裕美「そ、即答なんだね……。それじゃあ、私に言うことあるよねっ、ハロウィンだからっ」

モバP「おう、トリックオアトリート!……大の大人が言うと気恥ずかしいな……」

裕美「ふふっ、いいと思うよ。ちょっとくらい恥ずかしくても。……はいっ、お菓子あげるね」

モバP「正直、いたずらでも大歓迎なんだけどな」

裕美「……ふーん……」

モバP「止めてくれよ、その冷たい目……」

裕美「そんなに言うんだったら、いたずらしてあげる」

モバP「えっ」

裕美「Pさん、目を閉じて……少し屈んで。私がいいって言うまで、目を開けたらダメだからね」

モバP「お、おう……。これでいいか?」

裕美「動かないでね……んっ」

モバP「(これは……俺の首を裕美が抱くような感じに……!?)」

裕美「目を開けないでね……」

モバP「あ、開けてないぞ!」

モバP「(ちょ、裕美……。ち、近くないか……?)」

裕美「……いいよ。目を開けても」

モバP「……あ、あぁ……って、首に何か……これは……ネックレスか?」

裕美「うん。私が作った奴。Pさんに、そのネックレスをつけてあげたの」

モバP「そ、そうか!い、いやぁ、ありがとうな、裕美!」

裕美「……何かされると思った?」

モバP「な、何の事かな、ぜ、ぜぜん思ってないよ」

裕美「今の私は吸血鬼だからね、噛みつかれたりとかされちゃうと思った?」

モバP「お、思ってないぞ!ちょっとドキドキなんてしてないからな!」

裕美「そう。ならいいけどねっ。Pさん、そのネックレス、Pさんのことを考えて作ったんだっ」

モバP「俺のことを?」

裕美「Pさんに似合うアクセはどんなのかなって、考えながら作ったの。Pさんスーツばかりだから、たまにはオシャレもしないと」

モバP「俺のことを……ありがとう裕美。毎日付けてくるからな!」

裕美「そこまではしなくていいよ!……それでね、Pさんのことを考えると、今の私がこうやってアイドルを楽しめてるのも、Pさんのおかげだって思うんだ」

モバP「それは裕美が自分で頑張ってきたからだ。俺は特別なことはしてないさ」

裕美「そんなことないよ、Pさんが私を変えてくれたから……。可愛くなんかない私がこうやってアイドルを楽しめるのも……」

裕美「全部、全部Pさんが私を見つけてくれたから……。だから、ありがとう、Pさん」

裕美「私はこれからも、アイドルを笑顔で楽しむから……。その姿を、Pさんに見ていてほしいんだ」

裕美「だから、これからもプロデュースしてね!ふふ♪」

モバP「……」

裕美「あれ?Pさん、どうしたの、目なんておさえて……」

モバP「ちょっとまって、こっち見ないでくれ……」

裕美「えっ、も、もしかして何か病気とか……!?」

モバP「なんでもない!ちょっと顔洗いに行ってくる!」

裕美「Pさん!?……行っちゃった」



裕美「Pさん……。目が赤いけど、大丈夫?」

モバP「ちょっと寝不足なだけだから……。何でもないから」

裕美「寝不足はダメだよっ、お仕事忙しいなら、私に何か手伝えることがあれば……」

モバP「気にしなくていいから……。ちょっと涙腺が弱くなってるだけだ……」

裕美「?無理はしたらダメだからねっ」

モバP「ありがとうな、裕美」

裕美「そういえばPさん。……今の私は、吸血鬼なんだよっ」

モバP「おう、ハロウィンだから、トリックオアトリートでも俺に向けて言うか?折角だからお菓子いろいろ買ってきてもいいぞ!」

裕美「ふふっ。でも、吸血鬼だから……トリックよりも、こう言った方がいいかな」

裕美「カプッと・オア・トリート!」

おわり

以上で完結です。長い間お付き合いいただきありがとうございました。

総選挙期間中に完結させることができてよかったです。後でHTML化依頼を出します。

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