モバP「今ここにある笑顔」 (32)
短いながら関ちゃんメインのSSです。
登場キャラの十時愛梨の担当プロデューサーと関裕美の担当プロデューサーは別々の設定です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377967995
『プロデューサーさん、私、アイドル続けていけそうな気がするよ!」』
『最近は……お仕事、楽しいんだ』
『私、乙女チックすぎるかなぁ……?こんな衣装着ても子供っぽい……?』
『笑顔が可愛いって言われたよ!』
『私……変われた……のかな?』
『今日のアクセも、自分で作ったんだ』
『オ、オーレイ!』
◇
「なんだか……。ちょっと、感慨深いかも。可愛くもない私が、こんなに大きなステージで、ソロで歌えるんだから……」
「ううん。自分を貶めたら駄目なんだよね。プロデューサーさんが教えてくれた、大事な事……」
「でも、これだけは言わせて。こんな私だけど……」
「―――!」
◇
「裕美ちゃんっ、やっぱりこの部屋あつい?何だかぼーっとしてるみたいだけど……」
裕美「わっ!?な、何でもないです!そ、それより愛梨さん!脱いだら駄目ですって!さっきも愛梨さんのプロデューサーさんに止められたばかりですよ!?」
十時愛梨「大丈夫ですよー。Pさんは丁度打ち合わせに出かけたみたいですから……んしょっ」
裕美「あ、愛梨さん!え、エアコンのリモコンは……!あっ、あった……。電池が入ってないよ!?」
愛梨「うさちゃん衣装可愛いですけど、ちょっとあついですねっ」
十時愛梨(18)
http://i.imgur.com/MyWhJ3C.jpg
http://i.imgur.com/VF0YnfS.jpg
関裕美(14)
http://i.imgur.com/RDoboGG.jpg
http://i.imgur.com/09S9nGV.jpg
裕美「その衣装、薄手の筈ですよね!?もうっ、手で電源入れますよ!」
愛梨「えへへっ、風が涼しいね、裕美ちゃん。ありがとーっ♪」
裕美「後はちゃんと服を直してくださいね、半分脱げちゃってるじゃないですか……」
愛梨「ごめんなさいっ。それじゃ、直して……」
裕美P(以下P)「裕美!シンデレラガールと共演だって!?おめでとう!ちょっとおくれたけ……ど」
愛梨「あっ、裕美ちゃんのプロデューサーさん、おはようございますー♪」
P「いやっ、あのっ。おはっ、よう、ござっ」
裕美「み……」
愛梨「なんだか輝子ちゃんみたいになってますよー?」
裕美「見ちゃだめー!」
◇
裕美「……」
P「……」
裕美「……大丈夫、怒ってないから」
P「……」
裕美「怒ってないってば!」
P「本当に申し訳ありませんでしたあっ!」
裕美「もう……。謝るんだったら、ちゃんと愛梨さんに謝ってあげてね」
P「それは、勿論」
裕美「Pさんも、本当に私を祝うために来てくれたんだって分かってるから。あれは……間が悪かっただけ……かな?」
P「まさか扉を開けたら判脱ぎの愛梨ちゃんとバニーの裕美がいるなんて想像もできませんでした」
裕美「薄手の衣装のはずなのになぁ……。私も着てるけど、そんなに暑くないし」
P「裕美も衣装合わせは終わったんだろ?その……いつまで着てるんだ?」
裕美「えっと……その、プロデューサーさんに、み、見てもらいたかった……から?」
裕美「どう……かな?私、まだ子供だから愛梨さんみたいに似合ってないかも……?」
P「そんなことはない!凄く似合ってる!」
裕美「あ、ありがとう……。嬉しいな。プロデューサーさんにそう言って貰えると……」
裕美「恥ずかしいけど……、前向きに頑張って、可愛いアイドルになるって決めたから」
裕美「このお仕事も、笑顔を忘れないで楽しんでくるから!」
P「全力で楽しんで来い!俺も全力でサポートするからな!」
裕美「うんっ!」
P「それじゃ、景気づけに……皆にアピール……イェイ!」
裕美「プ、プロデューサーさん!それはもう忘れて……!」
◇
裕美「……ねぇ、プロデューサーさん」
P「おう、なんだ?」
裕美「スペインでの、LIVEツアーの最終日、最後の公演の舞台袖……覚えてる?」
P「覚えてる」
裕美「私は……ずっと自分に自信が持てなかったんだ。目つきがきついし……、可愛くもないから」
P「何回も言ってるけど、そんなことはない。裕美は可愛い」
裕美「……プロデューサーさん。最後まで、聞いて」
P「ん、分かった。茶々は挟まない」
裕美「ありがとう。可愛くない私が……、アイドルにスカウトされて、お仕事をして……」
裕美「LIVEをして……会場で何回も同じ人を見て、ファンレターが届くようになって」
裕美「木場さんに柚子ちゃん……ハロウィンの2人にも笑顔が可愛いって言われたんだよ」
裕美「それから……、由愛ちゃんと一緒に迷子になった時はちょっと不安だったかな……」
裕美「たくさんLIVEして……、私の笑顔が皆の笑顔に変わるのが凄く嬉しくかったの」
裕美「色々とあったけど、今の私があるのはプロデューサー……、Pさんのおかげだから」
裕美「あの時の言葉を、もう一度言わせてほしいの。……何だか恥ずかしいけど、でもね」
裕美「今は胸を張ってプロデューサーさんのアイドルって言えるんだ!」
◇
裕美「ちょっ、ちょっとプロデューサーさん!な、泣かないでよ!……わ、私だって恥ずかしいんだから!」
裕美「立派になったって……。だ、だからって泣くことないでしょ!」
P「すまん、ちょっとトイレ行ってくる。あとこれは涙じゃない、目のなかのコードが切れたか……!」
裕美「あ……行っちゃった。それにしても……、私がうさぎさん……かぁ」
裕美「そういえば、一緒にお仕事する愛梨さんにうさぎの尻尾をイメージしたアクセサリーあげたけど……」
裕美「胸元に滑り込んでくすぐったい。って言ってたけど……、それを取ろうとするのに脱ぐ必要は無かったよね?」
裕美「愛梨さん……凄かったなぁ……。こう、ボタンが……ばちーんって」
裕美「……えいっ。や、やっぱり無理かぁ……。でも、こう……腕で挟む感じがセクシーだって、幸子ちゃんが……」
棟方愛海「その通りっ。腕で挟むことによって意図的に寄せられるというのが、そそるんだよねーっ♪」
裕美「そうなのかなぁ……。愛梨さんのあれは、もうすこし大人にならないとできないかな……」
愛海「ボタンがはじけとぶ瞬間を、このカメラで撮れなかったのが残念だけど……、今はそれよりもっ!」
裕美「……あれ?愛海ちゃん……何時の間に?」
愛海「そんなことはどうでもいいのっ。……裕美ちゃんも、バニー姿似合ってるね……!」
裕美「ありがとう、愛海ちゃんっ。私、子供っぽいから、こんな衣装似合うか分からなかったけど、Pさんも愛海ちゃんも似合ってるって言ってくれるの、嬉しいな!」
愛海「こちらこそ、ありがとう。……ありがとう!」
裕美「あっ、指の運動?愛海ちゃんも手先が器用だから、今度また一緒にアクセ作らない?」
愛海「うひひ、それよりも、バスト詐称の疑いは、ちゃんと晴らさないとね~♪」
愛海「いざっ、いただきま……!」
高峯のあ「そこまでよ」
愛海「なっ……!のあ……さん!?」
のあ「少し、裕美に用があるの……席を外してくれるかしら?」
愛海「物理的に退場させようとしてるでしょ!?首根っこを掴んで、扉の方に向かわないで……!あ、あたしはあきらめないからー!」
のあ「これでよし……。それで、一つ聞きたいことがあるのだけど」
のあ「Pにも聞けない……。いや、聞くべきではないことね。……一つ、本当に一つだけの、簡単な事よ」
裕美「わ、私でよければ……」
裕美「(な、何だろう……わ、私に分かることなのかな……?)」
のあ「うさぎって、どんな鳴き声なのかしら」
裕美「……えっ?」
おわり
以上で終わりです。関ちゃんSRで突発的に書きました。
時間を置いてHTML依頼を出します。お付き合いいただきありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません