照淡ですか?まあ嫌いじゃないですね (806)


照「嫌い?」淡「でも好き」

の、おまけ専用スレになります。


ガチ百合
エロあり
書きためなし



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《 春 》
照のアパートーーーーーー



淡「はい菫先輩、どーぞ」
コト

菫「ん。ありがとう淡」

淡「熱いから気をつけてね?」

菫「ああ……」

菫(あの小生意気でじゃじゃ馬だった淡からお茶を淹れてもらえる日が来るとはなぁ)フーフー


菫「ところで照はどうしてそんなところで正座してるんだ?」

照「気にしないでいい」

菫「そうか」


菫「そっちの大学はどうだ? インハイで名を上げた選手が複数入学したと聞いたが」

照「うん、何人か知った顔がいる」

菫「ほう。ウチにも多方面から有名選手が来ているからインカレが楽しみだな」

照「そうだね」


ピピピ ピピピ

菫(タイマー?料理でもしてるのか)

照「ふう。やれやれ」

菫「……」ン?

淡「お疲れテル。ちゃんと反省しましたか?」

照「した。ごめんね淡」

菫「……正座…させられてたのかお前」


淡「だってテルったらまたラブレターなんて受け取ってくるんだもん」

菫「ラブレターか。高校から変わらないなぁ」

淡「受け取らないでって何度も言ってるのにどうして断れないの?」

照「渡されると同時に走っていなくなるから」

淡「手に取るからダメなんでしょー」

照「それは………うん、そうだね、ごめんなさい」

淡「次は正座じゃ許さないからね。んー、何してもらおうかな」

照「痛くないのがいい」

淡「痛くない……っていうか受け取らなきゃ済む話でしょ!」

照「そっか」

淡「本当に分かってるのかなぁ」ハァ

照「分かってるよ、大丈夫」

菫「……」





菫「じゃあまた連絡する」

照「うん」

菫「……なあ、お前たちちゃんと仲良くしてるのか?うまくいってるようには見えないんだが」コソコソ

照「え、喧嘩もしないし仲は良いと思うけど」

菫「そうなのか……付き合い方も人それぞれ色々なんだな」

照「そんなにおかしいかな」

菫「いや、うまくいってるならいいんだ。忘れてくれ」



照「あ、ただ強いていうなら」

菫「なにか問題でも?」

照「問題というか…」

照「………やっぱり何でもない」

菫「なんだ、気になるじゃないか。話しづらい事なのか」

照「菫に言ったのがバレたら淡に怒られる」

菫「余計気になるがそういう事なら仕方ないな。だが辛くなったら抱えず言えよ?」

照「ありがとう菫」



バタン

淡「菫先輩変わってなかったねー」

照「うん」

照「……」ジッ

淡「ん?なあに?」

照「淡は明日学校休みだけど、今日はどうするの?」

淡「へっ!? あ、えっと……でも部活はあるし」

照「午後からだよね」

淡「う、うん。そう……だね」

照「外はとても暗かった。しかも雨が降りそうな雲行き」

淡「夜だしね…。菫先輩大丈夫かな」

照「菫は強いから平気」

淡「確かに強いね…」

照「……」ジッ

淡「………泊まって行こ…っかな」



ザアアアアーーーーー


照(本当に降り出した。菫ちゃんと帰れたかな)


ガチャ

淡「……」ホカホカ

照「おかえり」

淡「う、うん。か、髪の毛乾かそうっと」

照「やってあげる」スッ

淡「え!? あ、でも」

照「綺麗だね。すごく柔らかいし……」サラサラ

淡「く、くすぐったいよテルぅ」モジ

照「ん……私と同じシャンプーのにおい。当たり前か」クンクン

淡「ふわあ///」ゾクゾク


照「首筋……まだ濡れてる。ダメだよ、ちゃんと拭かないと」ツー

淡「ふぐぅ///」ビクン

照「どうしたの?今びくんってなったみたいだけど……何か感じちゃった?」

淡「な、何も感じたりなんかっ」カアア

照「そう……あ、耳も濡れてる。仕方ないなぁ」ペロ

淡「あっうんんん」ビクビク

照「ちゅっ…ちゅっ…。あれ、余計濡れてきた」

淡「テ、テルぅ…も、も止め」ビクビク

照「やだ」

ガバッ



トサッ

照「淡……」

淡「テル、ま、まだ髪の毛乾いてない」ドキドキ

照「後で責任持って乾かしてあげる」

淡「だから自分でやるって言って…んむっ」

照「んっ……ちゅ、ちゅぶっ」

淡「ふ…ぁ……ちゅ…っ」

チュブ クチュ

淡「ーーーはあっはあっ」

照「はぁ…はぁ……淡」スッ

淡「ふぐっ」ジワ

照「……」ピタ


淡「ぐすっ」ポロポロ

照「………髪の毛乾かそっか」

淡「ぅん……ぐすん」ポロポロ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


淡「そっち行ってもいい?」

照「いいよ。おいで」


モゾモゾ

淡「えへへ、テルあったかい」キュ

照「……」


淡「ねぇテルー…ぎゅってして?」

照「……」モゾ

ギュッ

淡「今日は朝まで抱き締めててくれる?」

照「分かった」

淡「いいにおい……落ち着く」ハフ


淡「……すぅ…すぅ」

照「はあ…」

淡「むにゃ……てりゅ」

照「 ? 」

淡「てりゅ……しゅき…むにゃ」

照「……」


照(まぁいいか//)



ーーー照の悩み事編おわり



《とある平日》
照のアパートーーーーーーーーーーーー



カチ

照(? 鍵が開いてる)


ガチャ

淡「あ、おかえりーテルー」

照「来てたの淡」

淡「えへへ、嬉しい?ねえ嬉しい?」キラキラ

照「嬉しいよ。でも部活は?」

淡「今日からテスト期間で部活はお休みなのだ!」ドヤァ

照「……」


照「勉強しなくても大丈夫なの?」

淡「大丈夫だよ!なにせ私は高校100年生だからねっ!」

照(高校100年生……100年経っても卒業出来ないって事かな)


照「あれ、でも確か前に数学が苦手だって言ってた気が…」

淡「そんなこと言ったっけ?…………ああ!そっか仮眠室の」

淡(あの時はテルと二人きりになりたい一心で必死だったんだよね。懐かしいな)シミジミ

淡(隣に座るだけで心臓がドキドキして、気が付いたらテルのにおい嗅ぎたくてくっついちゃって)

淡(あれからもうすぐ1年か。ホントあっという間だなー)


淡(私も若かったよねー。純情だったと言いますか)

淡(今なんて)

ススス
ーーーーピト

淡(好きな時に好きなだけくっつけるのだ!)ドキドキ

照「……どうしたの急に腕掴んで」

淡「なんでもない気にしないで///」バクバク


照「ちなみに前回は何点だったの?」

淡「へ?えーと78点」

照「へえ…」

照(微妙過ぎて判断しかねる)ムム


照「恐らく前回より難易度は高くなると思うけどその点はぬかりない?」

淡「あはは、テルってば先生みたーい」

照「先生?」

淡「うん、なんだか家庭教師かなんかの先生みたい」

照「先生……」

淡「先生……」


照・淡「……………」






・・・・・・・・・・



照「大星さん、ではこの問題は解けますか」←スーツ

淡「えっと、難しいけど頑張ります!」←制服

照「大星さんならきっと出来る。先生には分かる」

淡「せ、先生…。ならもし正解出来たら、あの…」

照「言ってごらん」

淡「ご、ご褒美が欲しいです///」

照「……いいでしょう。それで君が頑張れるなら」

淡「先生が応援してくれるなら私いくらだって」ボソ

照「ん? 何か言ったかい?」

淡「なんでもありません///」プイ


淡「ええっと、X^2+3ax-9a-9を因数分解…」

照「因数分解は次数の低い変数に注目して」

淡「大丈夫です!私ひとりで出来ます!」

照「大星さん…。分かりました、じゃあ先生は遠くで見守ってるよ」ガタ

淡「ま、待って下さいっ」ハシッ

照「どうしたんだい?先生の袖なんて掴んで」

淡「ひとりで出来ます。でも……そばにはいて下さい///」

照「……手、握っててあげる」キュッ

淡「あっ/// でもそれじゃペンが持てません」

照「おっとそうだね。ならこれならどうだい?」

ガバッ

淡「やんっ/// もー先生ったら」

照「あっはっはっは」


淡「あんまり騒ぐとママが来ちゃう」シー

照「ふふっ、では声をあげないように我慢しなきゃね」

淡「あわい、因数分解はつい声が出ちゃうの。先生どうしたらいい?」

照「オーケー任せなさい。先生が君の可愛いお口を塞いであげる」

淡「え…?」

照「大丈夫……先生に身を委ねて」スッ

淡「はい……せんせー///」ドキドキ

チュッ

淡「んっ……はあっ//」

照「どう?」

淡「もう、テルったらホントにキスするんだ///」ドキドキ

照「駄目だった?」

淡「キ、キスくらい平気だもん」ム


照「顔真っ赤だけど」

淡「うーるーさーいー」ポカポカ

照「いたた。ところで実際ちゃんと解ける?この問題」

淡「へ? うーんと」ムムム

淡「…………」

照「…………」

淡「せ、せんせーの説明が聞きたいでーす」テヘ

照「はあ……普通に足して3a、掛けて-9a-9から3a+3と-3がーーーー」

照「ーーーーとなる。分かった?」

淡「んー、それは分かるんだけどもっと簡単に解ける方法ないのー?」

照「なら適当にあたりをつけて1ケタの整数を代入してみるとか」


淡「適当に?あっホントだ!あっという間に解けちゃった!」キラキラ

淡「さっすがテルー」

照(普通そんな数秒では解けないと思うけど……勘が良いのか直感力があるのか)


淡「それにしてもテルのスーツ姿って初めて見たかも」

照「そう?」

淡(かっこいいなー//)ジー

照「淡はようやく制服の袖がちょうどよくなったね」

淡「むう!またそうやって子供扱いしてー」プク


照(子供扱いというか、正直もうちょっとだけでも大人に…)

淡「今失礼なこと考えてるでしょ」

照「まさかそんな」フイ

淡「テルのばか〜」ポカポカ

照「いたたた」

淡「許してもらいたかったら、さっきのご褒美ホントにちょうだい!」

照「ご褒美?なに欲しいの?」

淡「欲しい物はないけど、テルにしてもらいたいことがある」

照「私にしてもらいたいこと?」

淡「うん///」

照(淡が私にしてもらいたいこと……)

照「………………」


照「……」ヘラ


照「いいよ、なにすればいい」キリッ

淡「ホント!?やったぁ!あのねっ」

照「うん…」ドキドキ

淡「えっとね。はぁやっぱり恥ずかしいなー」テレテレ

照「恥ずかしがらずに」

淡「だよね、付き合ってるんだもんね、私たち」テレテレ

照「うんうん」

淡「じゃあ言うね?」テレテレ

照「……」ドキドキ





淡「膝枕して!!」


照「…………ん?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「えへへへ〜。テルの膝枕だあ〜///」デレデレ

照「満足して頂けましたか?」

淡「もー大満足だよ!すっごく気持ちい〜」

照「それはなにより」

淡「ねえテルぅ。頭なでなでして?」チラ

照「はいはい」

ナデナデ

淡「にゃーん」

照(猫みたい…)ナデナデ


淡「………テルぅ」

照「なに?」

淡「私ね、私………頑張るから」

照「……」

淡「だからもうちょっとだけ待っててね?」モゾ

照「……ん」




ーーーーー初めてのイメクラごっこ編おわり



《白糸台麻雀部に指導を依頼され、久々に古巣を訪れたある日》

白糸台麻雀部部室ーーーーーーーーーーー



淡「ロン!」バーン

亦野「ふおぉっ飛んだああーー」ガーン


菫「淡は2年になってかなり安定したな。亦野はあまり変わらんが」

亦野「面目ないです」シュン

淡「えへへ。亦野先輩は相変わらずだけど、部長としてはしっかりやってるよ!」

亦野「ありがとう、淡はいいやつだなぁ」ヨヨヨ

菫「亦野の部長としての評判は聞いてるよ。なかなかのものらしいな」

亦野「い、いやあ〜それほどでも〜」テレテレ

淡「支えてくれる子が抜群のサポート力発揮してるおかげだけどね」

菫「ああ、確か…」

亦野「こら淡っ、そういうのは恥ずかしいから止めろ!」アタフタ


淡「照れてるー、かっわいいー」キャッキャッ

亦野「も、もう…。私他の卓の様子見て来ます」ガタ

淡「あ、逃げた。私も2軍の子と打ってこよーっと」


ガヤガヤ


菫(虎姫始め、主力が卒業してどうなるかと危惧していたが)

菫(うまくいっているようで安心した。新生白糸台麻雀部か)

渋谷「お茶が入りました。どうぞ弘世先輩」コト

菫「ああ、渋谷か。ありがとう」


渋谷「淡ちゃん、宮永先輩が来てるからだいぶ張り切ってますね」フフ

菫「そうなのか」

渋谷「いつもは油断するとサボろうとするので、私も誠子も気が抜けなくて」

菫「ははは、いや、その方が淡らしくていいよ。お前らは大変だろうがな」

渋谷「いえ、お陰様で毎日楽しいです」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「あ、そこのキミ」

モブA「はい……って、え!? 宮永先輩っ」


照「監督見てない?呼ばれたから探してるんだけどいなくて」

モブA「か、監督ですか。えっと、部室にいないなら職員室は」

照「いなかった。2軍部屋にも行ってみたけどいなくて」

モブA「そうなんですか……うーん」

照「あ、ごめんね突然声かけて。探してみるから大丈夫」

モブA「い、いえいえいえ気にしないで下さい!いくらでもお供しますのでっ」

照「ありがとう」ニコ

モブA「 っ!? 」ブッ



亦野「なあ淡ってさ」タン

淡「んー、なんですかあ」タン

亦野「宮永先輩と週何回?」

淡「? なにが?」

亦野「お、お前それは言わせるなよ//」

淡「え。………はっ!そういう話ですか!」ハッ

亦野「淡達の方が付き合ったの早いだろ?だからちょっと参考にさせてもらいたくて」

淡「さ、参考…」

亦野「週何回してる?」

淡「え、ええーとね」


モブB「……」タン

モブC「……」タン

モブB・C(き、気になる)ドキドキ


淡「なんだかんだで、あ、会った日はしてる……かな///」

亦野「えっ!?」タン

モブB・C(会った日はしてる…だと!?)


淡「テルってああ見えてけっこう積極的っていうかさ///」タン

亦野「そ、そうなのか」

モブB・C(宮永先輩が積極的///)ドキドキ

淡「駄目だよって言っても強引にされちゃうのがほとんど///」

亦野「ご、強引に!?」ターン

淡「この間は先生と生徒でされちゃった///」カアアッ

亦野・モブB・C「先生と生徒っ!?」ガターン



照「もしやと思ったけどやっぱりそうか」

モブA「はい。亦野先輩とお付き合いさせてもらってます」

照「亦野は優しいでしょ」

モブA「そうですね。とても優しくしてくれます。ただ……」

照「 ? 」

モブA「少し奥手というか、その…//」

照「ああ…」

モブA「付き合って何ヶ月も経ってるのに、未だに恥ずかしがってたまにしかしてくれないんです///」

照「まぁそれはね…」

モブA「私はそろそろ道具も試してみたいんですけどね///」ポ

照「へえ…」


照「…………道具?」


亦野「お、お前…先生と生徒って、そんなレベルの高いプレイを」ガクガク

淡「レベル?よく分かんないけど、楽しかったよ?」

亦野「た、楽しかった……」

亦野(楽しいセックス。なんて素敵なんだ)キラキラ

モブB・C(宮永先輩から教育的指導……///)ゴクリ


淡「私としてはそろそろ次のステップに進んでもいいかな……なんて想いもあるんだけど///」カア

亦野「そこから更に次のステップか。ふう、私もこれは意識改革が必要かな」

淡「亦野先輩って意外とへたれだったんだあ」キャッキャッ

亦野「うるさい!わ、私だってやる時はやるさ!」

淡「ま、頑張ってモブAを満足させてねー」キャッキャッ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



亦野「先輩方!本日はありがとうございました!」

部員「「ありがとうございましたっ!!」」」

菫「私たちも良い刺激になったよ。なあ照」

照「うん。今年は4連覇とか騒がれてプレッシャーもあるだろうけど頑張って」

部員「「はいっ!!」」



照「淡。帰るよ」

淡「うんっ。あ、今日は晩ご飯なに食べたい?」

照「んー、鮭」

淡「ムニエルにしようか!じゃあ帰りにスーパー寄ってこっ」

照「そうだね」


部員「「………」」ドキドキ

亦野(私も次のステップへ)ドキドキ

モブA(今夜こそ道具を)ドキドキ



その夜ーーーーー

亦野家の2階の床が不自然に軋む音がしばらく続き

照のアパートでは別命なく鮭のムニエルが振る舞われた



照「そういえば今日モブAさんと話した」

淡「あの子も大変そーだよ。亦野先輩がへたれで」

照「ふうん…」

淡「鮭おいしー」ホクホク

照「うん…美味しいね……」




ーーーーーー格差を意識せざるを得ない編おわり


《とある日》
照のアパートーーーーーーーーーーー



ピピピ ピピピ

淡「んーと……ええっ! 38.8度!?」

照「ああ、どうりで体がダルいと思った」

淡「どうしよう!テルが死んじゃうううーーー!!」アワアワ

照「落ち着いて淡。風邪で死んだりしないから」

淡「ほ、本当?」

照「本当。だいじ……げほげほ」

淡「うわあああーーん、テルがつらそうだよおっ」ビエーン

照「泣かないで。ほらよしよし」ナデナデ


淡「ぐすん。テルぅ」

照「少し寝れば熱も下がると思う。ちょっとだけ寝かせてくれる?」

淡「うん、分かった…。私ここにいていい?」

照「風邪がうつるかもしれないけど……うん、淡がそばにいてくれたらよく寝れそう」

淡「手握っててあげるね。早く元気になって、テル」グスン



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「う………ん…ん…」ウーン

淡「テルうなされてる。私は手を握ってそばにいる事しか出来ないのかな」

照「はあ……はあ……」

淡「テルぅ」グス


照「はあ…はあ……あわ…い」ウーン

淡「うん、いるよ。ずっとここにいるからね」

照「んん……あつい」

淡「えっ?暑い?そっか熱があるんだもん暑いよね」

淡「そういえばスゴい汗。拭いてあげなきゃ」

フキフキ

淡「……」

フキフキ

淡「………パジャマ湿ってる…」

淡「……」ゴクリ


淡「はっ!私なにを」ハッ

淡「テルが熱でうなされてるって時に!私の馬鹿っ!」ブンブン

淡「よ、よし。任せて!私がしっかり着替えさせてあげるからね!」

照(眠れない…)ウーン



淡「まずはボタンを外して」

ポチポチ

ーーーハラ

淡「あ……テルお肌きれい」

淡「って!ちーがーうーー」ブンブン

照(寒い…)ウーン



淡「首もとと……脇もしっかり拭いて…と」

フキフキ

照「んっ」ピクッ

淡「……」

フキフキ

照「ん、んん」ピクピク

淡「……」

フキフキフキフキ

照「はあっ…あ」ピクピクピク

淡「……」ゴクリ

照「う、うう…」グッタリ

淡「はっ!テル!?」

淡「ああああーー!私って!私ってええええ」ブンブン


淡「ごめん、ごめんねテル。私いけない子だよ」グスッ

淡「テルはつらいのに私はなんてはしたないこと考えちゃうんだろ」

淡「というか自分がこんなに煩悩に満ちていたなんて知らなかったよ恥ずかしい」

淡「今後己を見つめ直す必要があるねこれは」フー


淡「さ、少し冷静になったところで気を取り直して続けよう。早くしないと悪化しちゃう」

淡「そうだ、集中集中。作業に集中」セッセッ

ピタ

淡「だ、だって下着も濡れてるんだもん。むしろこれが肝心なんだもん」

淡「違うよ。別に何も変なこと考えてないもん。医療行為だよ、これは立派な医療行為なんだよ」

淡「テ、テル……全部取っちゃおうね」ハァハァ

淡「私が…はあはあ…全身きれいに…はあはあ…してあげるから」ギラギラ

照「あの、淡。自分でやるからいいよ?」

淡「ぶふおっ!」ギックーン





ピピピ ピピピ

照「36.9度。下がった」

淡「はあ〜良かったぁ」

照「淡の献身的な看病のおかげ」

淡「う、んん……色々ごめんなさい」シュン

照「何を謝ってるの?なにか謝らなきゃいけない事でもしたの?」

淡「し、してないよっ///」カアアッ

照「そう…」

淡「……///」モジモジ

照「……風邪引いて良かったな」ボソ

淡「え?」

照「いや、なんでもない」


照(淡もちゃんと人並みには興味があるって知れた)




ーーーーー淡が大人の一歩を踏み出しそびれた日編おわり

テスト

ちょっとお聞きしたいんですが、sagaって入れても適用されないのはなんでなんでしょう?
スレとか関係なくて恐縮なんですが誰か教えて下さい

sageにチェック入れてりゃそっち優先される
チェック外してsagesagaとでもsagaだけでも入れれば良い

>>79

テスト

なるほどチェックがいけなかったのか

ありがとうございます


《とある休日》
照のアパートーーーーーーーーーーーー



淡「……」ジー

照「……どうかした?」

淡「な、なんでもない」フイッ

照「 ? 」

淡「なんでもないんだけど、ないんだけど…」チラ

照「ないんだけど、なに?」

淡「あの……そ、その…」

照「……」

淡「えっと、ね」

照「もしかしてどこか遊びに行きたいの?」

淡「 へ? 」

照「この間の休日は私が熱を出したせいで退屈させちゃったから」

照「今日はどこか行こうか」


ーーーーー駅前



照「淡とこうやって出歩くの久しぶりな気がするな」

照「お互い学校や部活があるからどうしても会えるのは夜だしね」

淡「……」ジー

照「…私の顔に何か付いてる?」

淡「う、ううん」フイッ

照「そう…」

淡「あ、えっと。私あのお店行きたいかも」

照「……じゃあ行こうか」

淡「行こう行こうっ」アセアセ

照「……」フム





シャイマセー

照(これ淡に似合いそう)

照「淡、この服…」

淡「……」ジー

照「……なに?」

淡「ん、なんでもない」フイッ

照「……」


淡「あ、テルーこの帽子被ってみて!きっと似合うよっ」

照「え?あぁうん」スチャ

淡「わあ…やっぱりすごいかっこいい//」

照「ありがとう。淡はこれなんてどうかな」

淡「テルが選んでくれた服なら似合う自信あるよ!」

照「なにそれ」ハハ



照(気のせいかな…)



ーーーーー映画館



タラリラー テッテレー

淡「ふわ……素敵…」ジーン

照(ふむ。いつもの淡だ)

照(やたら視線を感じてた気がしたけど……私も自意識過剰だなまったく)


キュ

照(ん?淡……?)チラ

淡「えへ///」ニコ

照「……」


照(うん、映画もたまには悪くない)ゴホン



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「はああーもー最高にキュンキュンする映画だったよ!」

照「ラスト泣いてたよね淡」

淡「な、泣いてないもんっ//」カア

照「泣いてた。私の手握りながらそれはもう号泣」

淡「テルのいじわるー」ポカポカ

照「ごめんごめん」イタタ


淡「でもほんと……ラストの二人がキスするシーンなんて」

淡「あっ……///」ハッ

照「 ? 」

淡「うう…///」チラ

照「え?なに?」

淡「なんでもない……」フイッ

照(まただ…)


淡「そろそろ帰ろ」

照「うん………ねえ淡。私なにかしたかな」

淡「な、なんで?」

照「なんとなく……淡の様子がおかしい気がして」

淡「そんな事ないよ」

照「私のことチラチラ見てるし、目が合うと逸らすし」

淡「そ、それは」

照「本当は淡が何を感じ何を思っているのか聞かなくても分かってあげられたらいいんだろうけど」

照「私そういうの得意ではなくて。……ごめんね淡」

淡「あ、謝らないで!テルはなにも悪くないよっ!」アセアセ

照「でも…」


照「何か思うところがあるなら遠慮なく言って欲しい」

照「直せる事なら直すから」

淡「本当に違うんだってば!ただ私は」

照「私は?」

淡「うっ。ええっと」

照「……」

淡「……こ、この間から……」

照「この間?というといつの事?」

淡「テルが熱出して寝込んだ日」

照「ああ。で、その日から?」

淡「ずっと……してくれないよね……」モジョモジョ

照「なにを?」

淡「………………キ、キ…ス///」カアアッ

照「……」

淡「////」

照「……」

淡「////」

照「……」

淡「////」


照「 え 」


照「キ、キス?」

淡「繰り返さないでよ!///」

照「淡、キスして欲しかったの?」

淡「声が大きいよテルっ。しー!しー!」アワアワ

照「……」

淡「前はしてくれたのにさ。急にしてくれなくなってさ」

淡「も、もう私となんかしたくないのかなって……思って」シュン

照「風邪が移ると悪いから……いや、そんなのもうどうでもいい」

ガシ

淡「 へ? 」

照「こっち来て淡」

グイグイ

淡「え、え、どこ行くの?テル?」





ーーーーー路地裏



淡「んっ…んん…はあっ」

照「はぁはぁ……淡、少し口開けて?」

淡「? う、うん。あーん」

照「ん………れろ」ニュ

淡「っ!? ふはっ」ビクッ

チュパ

照「大丈夫だから」

淡「い、今、口の中にテルの///」ドキドキ

照「力抜いて、何も考えなくていい」

チュ
ーーーニュ

淡「ふ、はあっ……ぁ…て……ああ…はっ」レロレロ




ーーーーー路地裏はディープだった編おわり


《とある昼下がり》
白糸台高校ーーーーーーーーーーーー



淡「……はあ」ポケー

モブA「なにかあったの?絵に描いたように黄昏てるけど」

淡「んー、まあね。高2女子特有の色々とデリケートな悩み…ってとこかな」ハァ

モブA「デリケート?宮永先輩についに襲われたとか?」

淡「襲われ………ち、違うよっ」ガタッ

モブA「あ、違うの」


モブA(可哀想に……心中お察しします先輩)



淡「ねえモブAはさ、亦野先輩と…」

モブA「うん?」

淡「ええっとさ」モジモジ

モブA「……」

淡「や、やっぱいいや」

モブA「色々してるよ?」

淡「ふえっ!? い、色々!?」

モブA「それはもう、あんな事やこんな事」

淡「あ、あんな事や、こ、こんな事……」ドキドキ

淡(ってつまりどんな事なんだろ)ドキドキ


モブA「大星さんだって宮永先輩としてるでしょ?」

淡「へ? あ、あー…うん、まあ、そうね」

モブA「聞いた話だと先生と生徒プレイを経験済みだとか」

淡「ま、まあねー。そこは必須って言うかさ!避けては通れぬ道?みたいな?」

モブA(なぜ一足飛びでそこには行けたのだろう…)


モブA(やはり天才達の感性は凡人を凌駕しているのか)

モブA(なんにしても宮永先輩、つらかったろうに)

淡「テルったらノリノリでさー。ど、どさくさに紛れて……えへへ///」テレテレ

モブA(可愛い。こんな可愛い子がそばにいて生殺しとは。乙です)

モブA(何か私に出来る事って…)

モブA「……」フム


淡「昨日なんてね、ほんっと久しぶりにお出かけしたんだけど」

モブA(問題は大星さんな訳だから……大星さんの官能ポイントをうまく刺激出来ればなぁ)

モブA「…………あ」ピコーン



《夜》
淡の部屋ーーーーーーーーー



淡「さーてと、面白いテレビもないし早速モブAから借りた本でも読もうかなー」

ペラ

淡「にしても薄いなぁ。これじゃあっという間に読み終わっちゃう」ペラペラ

淡「変にぶ厚いよりはいいのかなぁ。とりあえず……どれどれ」

ペラリ

淡「……」

ペラ

淡「……」

ペラ

淡「……」

ペラ

淡「っ!?」ガタッ


淡「な、なにこれ」ドキドキ

ペラ

淡「ふわあっ///」カアッ

ペラ

淡「ええ!?そ、そんな…どうなってるのこれ…」

ペラ

淡「あ、なるほど」

ペラ

淡「っはわわ///」カアア

ペラ

淡「い、痛くないのかな」ドキドキ

ペラ

淡「あう……からだやわらかい…///」オオウ

ペラ

淡「………」ジー


ーーーーパタン


淡「……」



《次の日》



ガヤガヤ

淡「おはよ…」

モブA「あ、おはよう大星さん。例の物はどうだった?」ワクワク

淡「……」

モブA「あれ、あんまり良くなかった?」

淡「良い悪いというより……」


淡「鼻血が止まんなくなってようやくさっき止まった」ヨタヨタ

モブA「えー」





ーーーーーー薄い本は薄いのに重かった編おわり


《とある金曜日の午後》

照の部屋ーーーーーーーーーーーーーー



照(18時半。部活終了時間)

照(学校からここまで公共交通機関を使って約30分)

照「…」ソワソワ

照「はっ。お風呂掃除しておかないと」スクッ


ゴシゴシ ゴシゴシ


照「…」

照「……」ニヘラ


照「……いけない。油断すると失敗する」ブンブン

照(先日の件で淡の気持ちは分かった。後は私の段取りと気合い次第)キリ

照「今夜は絶対決行する」ゴゴゴゴゴ


プルルルルルルルルルーーーー

照「っ!」

ピ

照「はいもしもし。淡、今どの辺?」ソワソワ

照「……」

照「………えっ」

照「あ、ああそう。分かった気にしないで」

照「うん…うん…そうなんだ」

照「飼ってるインコが……へえー…」

照「いやホント気にしないで大丈夫。……また後日」

ピ

ツー ツー

照「…………」

照「」ズーン


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


菫「淡に嫌われた?」

照「残念だけどその可能性を疑わざるをえない事態」

菫「アイツがお前を嫌いになるとは思えんが…何か嫌われるような事したのか?」

照「してない…と思いたいところだけど」

菫「けど?」

照「心当たりがない訳じゃない」

菫「ほう。何したんだ」

照「………」


照(路地裏に連れ込んで無理やり舌入れてキスしましたなんて言えない)


照「この際原因究明は後回し。とにもかくにも淡に謝らないと」

菫「しかしその淡と会えてないんだろ。かれこれどのくらい経った?」

照「週末に断られること3回。インコが逃げたり飼い犬が出産したり田舎のお婆ちゃんが遊びに来たり」

菫「本当に忙しいんじゃないのか?嫌われたんではなく」

照「それならそれにこした事はない。でも……」

照「以前は平日部活帰りでも無理して来て、そして可愛らしく『嬉しいー?』って」

照「その時の子犬のような笑顔が本当に、ほ、本当に…」ズーン

菫「わ、分かった、私がちゃんと間に入ってやるからあまり思い詰めるな」

照「ありがとう。そしてよろしく」


菫(さて、どうしたものか)フム




白糸台高校麻雀部部室ーーーーーーーー



菫「失礼するぞ」

亦野「えっ、弘世先輩どうされましたか」

菫「連絡もなく急に来て悪かった。淡はいるか?」キョロキョロ

亦野「淡なら2軍部屋にいると思います」

菫「そうかありがとう。ところで亦野、最近の淡に変わった様子はないか?」

亦野「あります」

菫「即答か」


亦野「わたし淡に嫌われました」

菫「 は? 」


亦野「最近、ぼんやりしている事が多いので心配して声を掛けたら、あからさまにはぐらかされたんです」

亦野「更に逃げようとしたので思わず腕を掴んだら、急に真っ赤な顔になって『亦野先輩のスケベ』と言われました」

亦野「私はスケベではないと自負していたので冷静にそれを否定したところ、渋谷の後ろに隠れながら今度は」

亦野「『先輩たちが何してるか知ってるんだから』と」

菫「何かしてるのか亦野」

亦野「いえ、特に変な事はしていないのですが…。いったい何の事を言ってるんでしょう」


菫(会話の内容からすると、亦野がスケベで裏では凄いプレイをしているのを知ってるから触らないで汚らわしい。となるな)

菫(しかし『亦野先輩たち』と複数なのは…)


菫「ちなみに聞くが、そんな反応をされるのは亦野だけか?例えばお前の彼女にもとか」

亦野「私にだけです。モブAとは逆に以前より仲良くなったみたいです」

菫(つまり『亦野先輩たち』の『たち』は、特定の誰かというより世間の人たちの方か)


亦野「はあ…。なぜ私だけ突然嫌われてしまったんでしょう。部長として頑張ってたつもりなのに」

菫「あまり心配せんでも亦野は嫌われてなどいないよ」

亦野「嫌われてないのならどうして避けられるのか…」

菫「まぁ、思春期の娘が父親を汚いと感じるのと同じ現象だと思う」

亦野「えっ。それはそれでショックなんですが」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「そっか、亦野先輩には悪いことしちゃったな」

菫「淡の気持ちはなんとなく分かるがな、亦野は関係ないだろ?」

淡「うん、確かに。後で謝っておく」


菫「亦野と同様、照も関係ないと思うぞ」

淡「っ!? な、なんで急にテルが出てくるの!?」

菫「お前あからさまに避けすぎなんだよ。少し相手の気持ちを考えてだな」

淡「亦野先輩はともかく、テルは関係あるよ!だ、だって…」

淡「だってテル、私とああいう事したいって思ってるんでしょ///」モジョモジョ

菫「ああいう事?」


淡「わ、私だってテルとなら…でも痛そうだし、あんなの絶対入らない///」モジョモジョ

菫「……」

淡「もちろんテルが求めるなら頑張ろうって思うけど…縛り方だって覚えるし///」モジョモジョ

淡「毎日柔軟体操して前より各段に柔らかくなったけどテルが固かったらどうしよう///」モジョモジョ

淡「はぁ…テルー…///」モジモジ


菫(どうやら知識にえらい偏りが生じているようだ)フム

菫(しかし想像していたものとは全く違ったな。これなら…)

菫「淡、照が昨日『淡に嫌われた』と泣きついて来たぞ。そろそろ行ってやったらどうだ」

淡「テルが!?た、大変だ、行かなきゃ!」アワアワ


菫(照……今度わたしの秘蔵書を貸してやるからな)





ーーーーーー薄い本の影響はそれはとてもスゴかったようで編おわり


《久しぶりに淡が来た平日の夜》

照のアパートーーーーーーーーーー



淡「ど、どうかな味。濃すぎないかな」

照「濃すぎず薄すぎず絶妙な味付けで大変美味しいです」モグモグ

淡「ほ、ホント?えへへ嬉しいな」テレ

照「ぱくっ………うん、美味しい」

淡「…」ジー

照「…あまり見られると少し恥ずかしいかも」

淡「そ、そうだよねごめんっ」

照「あ、いや…」

淡「……」

照「……」


シーーン



淡(ヤッバイめちゃくちゃ気まずい、変に意識しちゃう。なにせ3週間ぶりのテルだもんね)

淡(うっはあ、サバの味噌煮食べてるテル最高に素敵///)

淡(もぐもぐしてる顔も可愛いな〜。私ももぐもぐされたい……って何考えてるの私!)

淡(どうしても薄い本のあのページがチラつく!くああああ〜〜〜)ブンブン

淡(はっ!もうこんな時間じゃん!今日は泊まれないから色々逆算すると……)

淡(そろそろテルに手を出されないとっ!!)クワッ


照「……」

照(もうこんな時間か)


照(終電の時間から逆算して考えると、そろそろ始めないと行程的に厳しい)

照(初めてはやっぱりお風呂に入ってからでないと嫌だろうし、トークの時間は長めに取りたい)

照(かと言って間の行程を何か飛ばすのも私としては避けたいのが正直なところ)

照(しかしこのままではピロートークが簡素なものになってしまう)

照(淡との今後安定した関係はこのピロートークにかかっていると言っても過言ではない)

照(よってピロートークは手が抜けないっ!!)クワッ


照(……いや待てよ)


照(やる前提で考えていたが、まだ淡が許すとは決まっていない)

照(なんだかんだで実はキスして欲しかったという事実から、つい当たり前のようにイケる気がしていたがそれって私の都合のいい勘違いなのでは)

照(実際、あの路地裏から今日まで3週間と3日。その空白の期間をまずはスッキリさせるのが大切なんじゃないだろうか)

照(菫によると、悪い理由は一つもなく、むしろガンガンいこうぜ的な物言いだった)

照(思えば菫のその言葉で都合よく考えてしまっていたんだな。もう少し突っ込んで聞いておくべきだったか)


照「っ!?」

照(し、しまった私としたことが)

照(いつの間にか既にこんな時間じゃないかっ)

照(これではイッたと同時に玄関を出ないと電車に乗り遅れるっ!!)ガーン



照「うう……もう駄目だ」ガックリ

淡「えっ、どうしたのテルもう駄目だってそんな…」

照「ごめん淡、私はやっぱり麻雀しか取り柄のないつまらない人間だ」ズーン

淡「そんな事ないよ!テルは私の全てだよ!テルのいない人生なんて考えられない!」

照「淡……」

淡「私ね、朝から晩までテルの事で頭がいっぱいなんだよ?」

淡「好きで好きでおかしくなりそうなくらい大好き」

淡「テルは違うの?」

照「私も……淡が好きだよ」

淡「嬉しい///」エヘ


照「淡……」スッ

淡「あっ///」ドキ


照「ん……ちゅっ…ちゅっ」

淡「や、くすぐったいよ。あっ、んん」ピク

照「はぁはぁ…淡、ん…ん」ニュ

淡「ふは……ちゅ…て…りゅ…はっ…ちゅっ」レロ

照(一生懸命に舌うごかして……可愛い…胸が痛い)ドキドキ

淡(はわわわわ、テルの、舌が、私のおお///)バクバク


照「はぁはぁ」スッ

サワ

淡「っ!?」

照「やわらかい…」ハァハァ

淡「ちょ、やっ///」

照「直接揉みたい」

グイ


モゾモゾ
ーーーヒタ

淡「ふあっ!」ピク

照「外すね」

クイ

淡「恥ずかしいよ、やだ、ヒヤッとする…」

照「やわらかい…すべすべ…」モミモミ

ーーークニ

淡「あうっ!そ、そこ、あんまり、やめ」ビクン

照「立ってる」クニクニ

淡「ん、んんっやあ…ぁ…」ビクビクン

照「淡、いいよね?制服がシワになるから、うん、やっぱりちゃんと脱ごう。脱がすよ?」ギラギラ

淡「う、うう…」

照「淡……」ハァハァ

淡「ふぐっ」ジワ

照「…」ピタ


淡「ぐすっ……い、いいよ?ぬ、脱ぐ」グスン

照「あ、いや」

淡「頑張るって決めたから。ふぐっ…ちょっと待ってね」モゾモゾ

照「……」

淡「うう、お風呂入ってからが良かった。ぐすん」モゾモゾ


照「……あー、えっと」

淡「 ? 」

照「い、いたたたたー。急にお腹が痛くなってきたー」

淡「ふえ?だ、大丈夫?」

照「うん大丈夫。あ、でも痛い」

淡「お薬は?早く飲まなきゃ」アセアセ

照「少し休めば治ると思うから」

淡「ホント?でも…」

照「それより淡、そろそろ時間が」

淡「え?あ……」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



菫『それで結局しないで帰らせたのか』

照「うん」

菫『淡は拒まなかったんだろ?なんで途中で止めたんだ』

照「頑張るって言ってたから……なにか違うと思った(泣いてたし)」

菫『違うとは?』

照「こういうのって頑張るんじゃなくて、自然とそうなるものな気がするんだ」

照「淡がいつかちゃんと私を受け入れてくれる時まで、待とうと思う」

菫『照お前……』

菫(修行僧か)


照「でも胸を直接揉むところまではクリアした」

照「今後はキス→揉むの行程を淡が慣れるまで繰り返す」

照「ふっ、忙しくなるな」フフフ

菫『……』




ーーーーーー何事も計画を立てるタイプです編おわり



《とある休日》

照のアパートーーーーーーーーー



淡「んっ、は、はう」ビクン

照「ちゅ……どう?気持ちいい?」モミモミ

淡「わ、分かんない…やっ、あんまり先っぽは弄らないで///」ハァハァ

照「ちょっと舐めてみようか」
モゾモゾ

淡「えっ!?な、舐めるの!?ちょ、ちょっと待ってっ」

照「きっと気持ちいいから。上だけ脱ごうか」ゴソゴソ

淡「は、恥ずかしいよお///」

モゾモゾ ゴソゴソ

ーーーーーガンっ

バサバサバサ!!




淡「なに?なんか落ちたよ?」ハァハァ

照「 あ 」

淡「えっと……………は?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



菫「淡と喧嘩した?」

照「した。今回は私も引くつもりはない」

菫「へえ…。照がそこまで言うのは珍しいな。というか初めてか」

照「向こうが考えを改めない限り折れない」

菫「ほほう」


白糸台高校ーーーーーーーーーー



モブA「ラブレターの束?」

淡「そう。10枚はあった」

モブA(大学に入ってから既にそんなに……さすがと言わざるを得ない)


淡「前にキツく言って以来受け取ってはいないみたいだけど、問題はそこじゃない」

淡「私が怒ってるのは、どうして保管してるかってこと」

モブA「まぁ捨てにくいとは思うけど、確かにちゃんとして欲しいポイントかもね」

淡「でしょでしょ!?せめて私に見付からないように実家に置くとかいう配慮は必要だよ!」

モブA「なるほど一理ある」

淡「そしてそのラブレター事件に追い討ちを掛けるように」

モブA「え、まだ何かあったの?」


回想〜〜〜〜〜〜〜〜



淡「ねぇテルー、明日はなに食べたい?」

照「ごめん明日は帰りが遅くなるからご飯いらない」←正座

淡「え?何かあるの?」

照「大学の麻雀部の決起会。何時に帰れるか分からないから」

淡「決起会……それって強制?」

照「強制ではないだろうけど、そういう集まりは大切だと思う」

淡「……なら最初だけいて、途中で抜けたり」

照「淡。今はまだ入学して半年しか経ってないから時間に余裕あるけど」

照「これから授業や部活で今より忙しくなる。たぶんこういう事もたまにある」

照「分かっていて欲しい」

ピピピ ピピピ

照「時間だ」フゥ

淡「……30分追加」

照「」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「その後さらに30分追加され、結局解放されたのは2時間後」

菫「2時間正座か。キツいな」

照「後半は目隠しのオプションもあったから、まるで出口のないトンネルに放り込まれた気分だった」

菫「よくやり遂げたものだ。私なら逃げるが」

照「逃げたらもっと酷くなる。最短距離を行くなら大人しく言うことを聞くのが得策」

菫「なるほど。しかしお前、今回は折れないとか言っといて情けな過ぎやしないか」

照「いや、私が反省したのはあくまでもラブレターの件」


照「私も大学生の身。今後様々な用事で家を空ける事になると思う」

照「今回うやむやに折れてしまったら、そのたびに淡に寂しい想いをさせてしまう」

照「私がいなくても淡は淡の時間を有意義に過ごしてもらいたい。私に依存するようにはなって欲しくないんだ」

菫「確かに照の事しか頭にないっぽいな。依存か……」

照「だから今回は折れない。淡が理解してくれるまで引かない」



再び白糸台高校ーーーーーーーーー



プルルルルルーーーー

淡「っ! テ、テルだっ。どうしようモブA」

モブA「どうしようって、出たら?あれ、怒ってるの大星さんの方なんだよね?」

淡「あ、そっか。そうだよね」


ピ

淡「ごほん。あー、もしもし」

照『私だけど。いま大丈夫?』

淡「まあ…大丈夫っちゃ大丈夫」

照『昨日も話したけど、今日は帰りが遅くなる。だから…』

淡「分かってるよ。ご飯いらないんでしょ?そんな何回も言わなくてもいいよ」

照『うん、だから今日は来なくていいから』

淡「 え? 」

照『いつの間にか金曜日は泊まる流れになってたけど、今夜何時になるか本当に分からないから』

照『せっかくの金曜の夜を無駄に過ごす事はない。私もその方が気楽だし』

淡「……」

照『……淡?聞いてる?』


ピ
ツー ツー ツー



ツー ツー ツー

照「……」

菫「どうした」

照「切られた。無言で」

菫「そ、そうか。いやしかし強気に出たな、来なくていいとは。それに気楽って」

照「……」

菫「……大丈夫か。なんというか顔色が見たことのない色になってる」

照「き、気にしないで。ここで折れたら意味がない」ヨタ

菫「おいフラついてる。ちゃんと今から大学に行けるか?」

照「もちろん行ける。菫もそろそろ大学でしょ?じゃあまた…」ヨタヨタ

菫「あ、ああ気を付けてな」

菫(しらふの千鳥足なんて初めて見た)





ツー ツー ツー

淡「……」

モブA「え、今ブチ切りした?ブチ切りしたよね?」

淡「……」

モブA「宮永先輩まだしゃべってたんじゃないの?そこを無言でブチ切りしたよね?」

淡「……」

モブA「いいの?さすがの先輩も今のは怒ると思うけどいいの?」

淡「……」

モブA「……というか何て言われたの?」

淡「……」

モブA「……」


ガッ

淡「ふんっ!」ブン

ガチャーン!!

モブA「え!?け、携帯がっ」ギョ

淡「はぁっはぁっ」

モブA「携帯が…真っ二つ……に…」





とある大学の麻雀部部室ーーーーーーーーー
午後7時



部長「それではこれより麻雀部決起会を始めまーす!」

ワーワー

部長「今年も有望な新入生がたくさん入部してくれました!特にインハイチャンプの宮永さんを獲得しちゃうという棚から牡丹餅!」

キャー

部長「これでインカレ優勝出来なかったら裸で校内大名行列ものです!」

イヤーン

部長「一致団結、一発気合い!皆さん頑張りましょー!」

オー

部長「ではでは!各人お手元のグラスになみなみと酒はついでありますでしょーか!」

ハーイ

部員「いきますよー?せーのっ」


「「 カンパーーイ 」」




ガヤガヤ

照(決起会てただの飲み会だったのか)

照(ていうか私まだ未成年……)


部長「やっほう宮永さん飲んでる?」

照「飲んでません」

部長「う。ま、まあ言いたい事は分かるよ?でもさ、これが大学っつーかね」

照「……」

部長「ははは、真面目なんだね。もしかして初アルコール?」

照「もちろんそうです」

部長「へえ珍しい。なら早めに経験しといた方がいいよ。今後のためにも」

照「……アルコールがつきものという事ですか?」


部長「そ。今後こういう機会はたくさんあるよ。だから今のうちにデビューしといた方がいい!」

照「……」

部長「まあまあそう構えずに。適量のアルコールは実は体に良かったりするんだよ?」

照「…本当ですか?」ジト

部長「ほ、本当本当っ。ストレス解消にもなるし、あ、宮永さんにはないかな、悩み事とか」

照「悩み事……」

部長「宮永さんなんでも器用にこなしそうだしね。悩み事心配事なんて無縁か」

照「……………」



ガヤガヤ




2時間経過



部長「でねでね、私に言うのよおっ」

部長「 めんどくさい 」

部長「って!酷くない!?酷いよねえっ!?」

照「そうですね、はい酷いです」

部長「分かってくれるうう〜?さすが宮永さん、話が分かるうううう」

照「……」

部長「もー女の人生なんて飲まなきゃやってらんないわよー!」ガッ

照「あ、部長。その辺で止めた方が」

部長「止めんなー!私は酔ってなあーーい!」グビグビ

照「いえ酔ってます」

部長「ぶはああー!ほらほら宮永さんもいい加減付き合いなさいってえっ」

照「二十歳越えたらお付き合いしますので」


部長「真面目か!まったくどんだけ優等生なのよ元インハイチャンプは」グビグビ

照「……」

部長「こー、なんつーかムシャクシャする事とかないの?イライラするー、とか」

照「あまりないです」

部長「えー。なら逆にワクワクしたりドキドキしたりはー?」

照「それはたまにあります」

部長「なっ。こ、このリア充がっ!」ガシッ

照「リア充…?あの、しがみつかないで下さい」

部長「うっさいうっさい!部長に逆らっちゃいけないんだからー」ムギュムギュ

照(お酒くさい………激しく帰りたい)ハァ

部長「なんの悩みもストレスもないリア充はこうしてやるっ」ムギュ!

照「苦しいです。それと悩みくらい私にもあります」

部長「 えっ? 」キラーン

照「あ……」


部長「悩み事あるの?なになに!なに系?私が解決したげるっ」キラキラ

照「やっぱりないです」

部長「あるって言ったもん!私聞いたもん!ほら吐きなさいよー」ムギュムギュ

照(めんどくさい。そして久しぶりにイラっとした)


部員「皆さーん。盛り上がっておりますがそろそろお開きにしたいと思いまーす!」

部員「酔っ払っていると思いますので帰宅の際は各人気をつけて!あと忘れ物のないよう願いまーす!」

ガヤガヤ


照(助かった。やっと帰れる)ホッ

部員「あ、宮永さんは申し訳ないんですが部長をよろしくお願いします」

照「 え 」

部員「恒例と言いますか、毎年酔って手がつけられなくなった先輩のお世話は新入部員の仕事なんです」


照「恒例…。あの、どうして私なんですか?新入部員なら他にも沢山いるはずでは」

部員「今の部長が宮永さんから離れるとは思いませんし」

部長「てへぺろ」ピース

照「……」イラ

部員「それに他の新入部員も各々捕まってます」

照(大丈夫なの…この麻雀部)







午後11時過ぎ



プップー

ブロロロローーーー


照「ちゃんと歩いて下さい。ちなみに本当にお家こっちなんですか?ウソではなく?」

部長「宮永さんが支えてよお〜う。それと本当ですかって何でそこ疑うかなぁ」ヨタヨタ

照「いや、以前送ってるはずが自分の家に到着した事があって」

部長「なにそれウケる」ヨタヨタ

照「とにかく早く帰りましょう。行きますよ」グイ

部長「あんっ///」

照「……変な声出さないように」



照(もうこんな時間……淡はもう寝たかな。メールだけでもしておこうか)

カチカチ

照(……あれ、送れない)

照(何で送れないんだろ……なんかもう疲れたな…)ハァ

部長「あれあれ?その顔、さっき悩み事ありますって言っちゃった時の顔だね!」

照「……どんな顔してますか?」

部長「そうだなあ〜。ずばり恋に悩んでますって顔、かな!」

照「……」

部長「ほら当たった!私だってこれでも常勝麻雀部部長なんだからねっ」ドヤア

照「ふふ……物凄いドヤ顔」ハハ

部長「な、なんで当たったのに笑うの〜///」カアッ

照「顔が面白くてつい」

部長「も、もう失礼しちゃう。でも宮永さんの笑顔が見れたから…ごにょごにょ///」ドキドキ



部長「わ、わたし今日帰りたくないなー…なんて///」テレテレ

照「なに言ってんですか。帰りますよ」グイ

部長「やん、いけず///」



午前0時



照「はぁ…はぁ…」

照(大学生って大変。もしかしてうちの大学だけ…?後で菫に聞いてみよう…)

照(少なくともあの部長にはもう近付かない。嫌な予感しかしない)


ガチャ

照「……開いてる」



淡「ん、んん……テル?」モゾ

照「淡……来てたんだ…」

淡「…ホントに遅かったね」ムク

照「……」


淡「うん、そう、遅くなるって言ってたよね。勝手に来たのは私」

淡「来るつもりはなかったんだよ。携帯壊れちゃって、もしテルから連絡来たら、とか」

淡「用事がなきゃ連絡なんてしないのにね。ただでさえテル今日は忙しかったんだから」

淡「あはは、余計な心配だったよ。馬鹿だなぁ私」

淡「本当に馬鹿……」スクッ

照「…どこ行くの?」

淡「帰る」

照「こんな夜中に?ダメ、今日は泊まって」

淡「いい、帰る」



照「淡…」ハシッ

淡「離して」

照「怒らないでよ…」グ

淡「悪いのは私。こうなるって分かってたのに……。結局テルを困らせてる」

照「話は明日にしよう。とにかくこの手は離さない」グ

淡「テル…」


淡「………?」ピク

照「どうかした?」

淡「……違う」

照「 え? 」

淡「違う人の匂いがする」

照「何を言って…………あ、いや、これは」

淡「っ…」バシッ

ダダダッ

ガチャーーーーーーバタンッ





菫の部屋ーーーーーーーーーー



菫「えーとな、そろそろ大学に行きたいんだが」

照「……いってらっしゃい」モゾ

菫「仕方ないだろ。携帯壊れてるんだろ?向こうから来るのを待つしかないじゃないか」ハァ

照「……」モゾ

菫(ニートみたいだな)


菫「あー、分かった分かった。帰りに部室に寄ればいいんだろ」

照「…頼んだ」モゾ

菫「何か伝えたい事は?」

照「………携帯買ってあげる…と」

菫「……」


白糸台高校麻雀部
2軍部室ーーーーーーーーーー



ガヤガヤ

モブA「大星さん、一局くらい打たない?」

淡「……いい」

モブA「はぁ。ここは1軍選手が練習サボる為にある場所じゃないんだけどな」

淡「ごめん。迷惑なら出てくから」ガタ

モブA「そういう事ではなくてね……あ、ならさ」

淡「なに…?」

モブA「打ってくれたら先輩と仲直り出来る方法教えてあげる」

淡「 え? 」

モブA「確実に仲直り出来る方法。その変わり練習付き合ってね」

淡「う、うん」

モブA「ていうかインハイ予選あるの忘れてるでしょ。これだから天才は」ブツブツ




カチカチ カチカチ

照(あ、このメール……私が一人暮らしするって話した時のやつだ)

カチカチ カチカチ

照(淡すごく喜んでる。毎日行くとかって……もう少し部活にも力入れて欲しいな)

カチカチ

照(これは卒業式の時の……淡なかなか泣きやんでくれなくて大変だった)

照(でもこの後……淡から初めてキスされたんだ。顔真っ赤にして……可愛かったな…)

カチカチ

照(おお、インハイ決勝戦の。柄にもなく緊張しちゃってこれまた可愛い淡たん)

照(優勝出来て本当に良かった。淡にはもっと上のステージで……いや、まだ先の話か)

カチカチ

照(これは……)


照「………」


パタン

照「…私……間違ってたのかな…」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



菫「そうか……亦野には面倒かけて申し訳ない。忙しい時期だってのに」

亦野「いえいえ弘世先輩が謝るような事ではっ。それに淡なら大丈夫だと思いますから」

菫「そうなのか?」

亦野「淡は人に恵まれてる。……幸せなやつです」

菫「亦野……」


2軍部室ーーーーーーーーーーーー



部員たち「「ありがとうございましたー!」」

淡「い、いやそんな大した事してないよね」アワッ

モブA「2軍が白糸台の大将と打てる機会なんて稀なんだよ」

淡「言われてみればあんまり2軍の子とは打ってなかったような」

淡(そういえばテルも……)


モブA「ありがとね、大星さん」

淡「え、あ、ああ」

モブA「じゃ、場所変えよっか」

淡「っ! うん」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



モブA「抱かれちゃえ」

淡「 ん? 」

モブA「宮永先輩に抱かれちゃえ」

淡「ん、んん?」

モブA「どうせまださせてなかったんでしょ?バレバレだよ〜?」

淡「…………」

モブA「あれ、もしかして伝わってない?だからさ」

モブA「宮永先輩とセッ
淡「わーーーーーーーーーーっ!!!!」







モブA「み、耳が。危なく鼓膜が逝っちゃう事態だったよ」キーン

淡「あっアンタは、な、なな、なななな何を///」アワワワ

モブA「あのねえ大星さん。大星さんは先輩がいかに器が大きい菩薩のような慈愛に満ちたお人か分からないの?」

淡「テ、テルが優しいのは分かってるよ」

淡「何か起きた時に悪いのってたいてい私だってのも自覚あるし…」ズーン

モブA「ふふっ。大星さんも優しい子だっていうのは知ってるよ。だから今回の喧嘩に良いも悪いもない」

淡「……悪いのは私だよ……テルは微塵も悪くない」ジワ

モブA「大星さん、全てを分かってても素直になれないのは、そのくらい宮永先輩の事が好きって事」

淡「ぐす……私が子供なんだよ…」

モブA(それは否定しないけどね)


モブA「とにもかくにも私のアドバイスはそれ。100%仲直り出来るから」

淡「そ、そんなあ…」


コンコン

『すみません、大星さんはいますでしょうか』

モブA「おっと時間だね」

淡「時間?」

『もしいらっしゃるんであれば是非一局…』

淡「あぁなるほど」

モブA「分かる?今の自分の立場。今なら理解出来るかな」

淡「モブA……」

淡(そっか………うん、そうだよね。分かってたはずなのに)


淡「ありがと。モブA」チラ

モブA(おっふ。マジ可愛えぇ)

淡「ア、アドバイスを聞くかどうかは別だけどね///」プイ

モブA(宮永先輩と大星さんに挟まれてパフパフパフパフパフパフパフパフ)パフパフ



ガチャ

モブA「お待たせー。ごめんね、大星さん今日はもう帰るんだってさ」

2軍部員「そうなんだ、それは残念」

淡「こ、今度たくさん打とうっ。えっと、これからは2軍の部室にもちょこちょこ来るからさ」

モブA「大星さん…」

淡「えへへ」

モブA「さ、急がなきゃ。仲直りするなら時間を置いたらダメ」

淡「うんっ」


菫「淡、照なら私のアパートで昨日から布団にくるまってるよ」

淡「菫先輩?」

菫「早いとこ引き取ってくれ、あの引きこもりニート」

淡「う、うん」

モブA「大丈夫。大星さんが思ってるより宮永先輩は大星さんのこと大好きだから」

菫「ああ見えてアイツだって子供なところはあるんだ。お前には大人ぶってるけどな」

淡「………行ってくるね。そんでちゃんと話してくる」





照(付き合うようになって、全てを私中心に考え行動するようになった)

照(とても嬉しい事だけど、以前の天真爛漫で唯我独尊な淡が消えてしまった気がして嫌だった)

照(ただ強くなって欲しかったんだ。私がそばにいなくても泣いたりしないような強い人間に)

照(ずっと一緒にいたいから。今だけじゃなく……ずっと)

照(でも………本当は)


照「弱くて相手に依存していたのは私の方だったのかもしれない…」


照「淡……」ポツリ

照「淡……淡……会いたい。淡に会いたい」

モゾ

照「うう……あわい……あわいあわいあわいあわい」
ゴロンゴロンゴロンゴロン

照「あわいあわいあわいあわいあわいあわいあわい、あわいい〜〜」
ゴロンゴロンゴロンゴロン


ポンピーーン

照「…」ピタ


ポンピーーン

照「もし新聞の勧誘なら今日は容赦なく断る。菫は読まないから。決して私の機嫌ではない」スクッ

トタトタ

ーーーーーガチャ

照「申し訳ありませんが…」

淡「……」モジモジ

照「……」

バタン

照「ふう……どうやら疲れているようだ」ヤレヤレ

ガチャ

淡「ちょっと!閉めないでよっ!」

照「っ!?」ビクッ

ダダダダ

淡「えっテル?」


バッ
モフッ

照「…」

淡(本当に布団にくるまってる)


淡「あの、ね、私……」

照「……」モフッ

淡「テルの気持ち、ちゃんと分かったから」

淡「どうして私を突き放すようなこと言ったのか、今なら分かる」

淡「ずっと見てたはずなのにね……こんなに好きなのに、気付くの遅くてごめんなさい」

照「……」モフッ

淡「今日さ、あらためてテルって凄かったんだなって思ったよ。やっぱり凄いね」

淡「たくさんの人から期待されて、いろんな目を向けられて、それを全て受け止めて」

淡「麻雀が強いだけじゃない。人として凄く強い人なんだよね、テルは」

淡「私にはまだテルみたくなる事は出来ないけど、でも、私なりに頑張ろうって思うよ」


淡「テル……ごめんね。私が子供なばっかりに」

淡「子供でワガママで、すぐ怒って。きっといろんなこと我慢させてるよね」

照「……」モフッ

淡「……」

照「……」モフッ

淡「……」

照「…?」

淡「…ほ、本当に、ごめん…ね……ぐすっ」

照「っ!!」

照「淡っ!私はーーー」バッ

淡「やっと顔出した」ニコ

照「え、あっ…」


淡「言ったでしょ?テルの事ちゃんと分かったって」

照「淡……」

淡「色々話したけど、私の中の結論はね『テルはめちゃくちゃ優しい』って事」

照「……」

淡「そして、『私の事が死ぬほど好き』って事」

照「……」フイッ

淡「あ、照れた」

照「照れてない」ム

淡「ふふっ。とにかくさ、テルがラブレター保管してようが、冷たい言葉掛けてこようが」

淡「全部私の為を思っての事なんだよね。それを私がどれだけ理解と信頼出来るか」

淡「単純な事だったんだよ」


照「……急に大人っぽくなったね」

淡「照は子供みたい」

照「うぐっ」

淡「でもそういうとこ……好き」

照「っ…」ドキ


淡「ねえテル……テルもきっと私に話したい事たくさんあるだろうけどさ」

淡「今は……」スッ

照「……」

淡「私の事………大人にして欲しい……」

照「淡……」


照「…優しく出来ないかもよ?今は」グイ

淡「信じてるもん」

照「そっか……」チュ

淡「っん。全部任せる。好きにしていいよ」

照「……もう止まらないから」

トサーーーー


照(ああ……頭が淡でいっぱいになって……くらくらして来る)

照(今まで悩んでた事なんてもうどうでもいい)

照(この子がいれば。淡がそばにいてくれれば、それだけで)


照「淡、愛してーーーーーー
ガチャ

菫「ん?なんだアイツ鍵くらい掛けて……」

菫「 おお 」

照「……」





ーーーーーー付き合ってから初めてのケンカ編おわり


菫「すまん」


《最大のチャンスを親友に木っ端微塵にぶっ潰された日の翌日》

菫のアパートーーーーーーーーーー



照「……」

菫「悪かった。ホントなんと謝っていいものか」

照「別に怒ってない。むしろ場所をわきまえなかったこちらに否がある」

菫「いやしかし絶好のチャンスが私のせいで…お前今まで…」

照「菫もしかして私の事へたれだと思ってる?」

菫「 え 」ギク

照「付き合って一年以上経っているにもかかわらず未だ淡と深い関係になれていないのは、」

照「私の一方的な欲望だけでそういう行為をしたくないから」

照「淡が、その場の雰囲気や勢いでなくちゃんと理解した上でそうなる事を望んでくれるまで待つと決めていた」

照「決して私がへたれだからという訳では」

照「…………」

照「ない」

菫(なんだ今の間は)


菫「それはそれとして、今日は淡とは会わないのか?」

照「会うよ。一緒に携帯を買いに行く」

菫「携帯は必要だな。私が事前に電話さえしていれば………すまない」

照「本当にもう気にしなくていい。じゃ、待ち合わせしてるからそろそろ行く」スクッ

菫「ああ…」


ガチャ バタン

菫「……」

菫(………私のベッドで照と淡が……)

菫「く、悔やまれるっ……!」ガクッ




駅前ーーーーーーーー



淡「早く着きすぎちゃった」

淡(…テルに会いたい。なんだろ、今すっごくテルに抱きつきたい)

淡「はあ……」


淡(昨日……菫先輩の妨害がなければ私たち…)

淡「………あふんっ///」ボンッ

淡(はうううう〜、薄い本がチラつくよぉ///)ブンブン


?「あら、アナタ…。もしかして白糸台の大星淡さん?」

淡「へ?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照(よし、時間通り到着。淡は………いた)

照「あわ…」ピタ

淡「え?あ、テルー」

照「ここで何してるんですか」


部長「宮永さんじゃない!こんな所で偶然ねー。アナタこそ何してるの?」

淡「この人テルの知り合いだったの?」

照「……」

部長「そっか、アナタたち白糸台高校が3連覇した時のチーム虎姫なのよね」

淡「そうですけど。あー、お姉さん麻雀打つ人?何で私のこと知ってるんだろうって思ったけど」

部長「大星さんのことは去年のインハイからチェックしてたからね。会えて光栄だわ」

淡「それはどうもです」


部長「……宮永さん?おーい、大丈夫?」

照「はっ。淡、この人に何かおかしなこと言われたりされたりしてない?」

淡「おかしなこと?ううん、今さっき声掛けられたばっかりだから…」

部長「ちょっと、なにサラッと失礼なこと言ってるのよ」


照「…す、すみません」

部長「あ、でも決起会ではありがとね」

淡「決起会…」ピク

部長「宮永さんて麻雀打ってる時と普段と違うからさー」

部長「面白くてついちょっかい出したくなっちゃったの」

照「部長はお酒飲むといつもああなんですか?」ハァ

部長「んー、どうかな?その時によるけど…」

部長「今夜あたりまた試してみる?」ソッ

淡「 っ!? 」

照「お、お断りしますっ」バッ

部長「あーん。フラれちゃった」

照「も、もう…」


淡「……ぁ……テル…と……の…」ブルブル

部長「ん?どうかした?大星さん」

照(う。この殺気はマズい)ブルッ


淡「あんまりテルにベタベタしないで」キッ

部長「へ?それって…」

部長(………ああ、なるほど)ピコーン

部長「宮永さんの悩みのタネ見つけちゃった」

照「うぐっ」ギク

淡「?…と、とにかくテルから離れて」グイ

淡「…ん…この匂い」ピク

部長「おやおや?私ったらそんなに良い匂いしちゃう?照れちゃうなー」

淡「この匂い………テルからした匂いだ…」

照「淡?………あっ」

淡「テル、この人といたんだ。この人だったんだ!」キッ

照「ちが、いや、そうなんだけど、あれは」

淡「私をひとりにして、この人と」ゴゴゴゴゴ

照「あ、う、うう」ゾク


部長(わー、どうしよーワクワクして来ちゃった)ウキウキ


淡「そっかー、そっかー、テルはこういう大人っぽい美人系がタイプだったのかー」

照「タ、タイプって…」

淡「否定しないの!?」ゴッ

照「大人っぽくて美人な人はタイプじゃありません!」

照「子どもっぽくて可愛い子がタイプです!」

淡「ふ、ふう〜ん。そ、そうなんだぁ」テレ

照「はいそうです(たぶん)」

部長(ヤッバイめちゃくちゃ面白い)ワクワク


照「淡。じ、時間ないしそろそろ行こう」

淡「うーん……まあそうだね。話は帰ってからだね」

部長「あ、ねえねえ」

照「お断りします!」

部長「まだ何も言ってないよね」


部長「これからデートなの?」

照「いや、ただ携帯を買いに…」

淡「デートです!ね、そうだよね!?」グイ

照「部長、私はこれからこの子とデートします」

部長(これでもかと尻に敷かれてる。そんな宮永さんもイイ…)ゾクゾク


部長「デートなら仕方ないね。諦めるよ」

照「なにかあったんですか?」

部長「今ね、インカレ予選で当たりそうな学校の視察に行くところだったんだー」

部長「宮永さんに一緒に来てもらえたら、なんてチラッと思ったんだけど」

照「そうでしたか。でもすみません、私…」

部長「いいのいいの、ごめんね偶然とはいえ時間取らせて」


部長(今回はいいよ。これからいくらでも機会はあるからね)フフ

照(この人……たぶん凄く強い。なんだかんだいってインカレ制覇常連校部長か)ゾク

淡「あ、あの!私、テルと付き合ってますので!変なこと考えないようにお願いします!」

部長「変なことね……」ジー

淡「な、なんですか」

部長「ううん。じゃあね、大星淡さん」ニコ

淡(この人……)ゾク

部長(アナタとはこれから長い付き合いになるかもね。だって私)


部長(宮永さんのこと……欲しくなっちゃったから)フフフ




ーーーーーー恋のトライアングルは突然に編おわり


《とにもかくにも携帯購入、明日は旗日だイェイの夜》

照のアパートーーーーーーーーー



照(ご飯食べた。お風呂入った。お布団敷いた)

照(そしてここは菫のアパートではない。私のアパートである)

照(今この空間には私と淡の二人きり。明日は旗日だから朝まで二人きり)

照(…ちなみに施錠も確認済み)

照「……」ゴクリ


淡「テレビつまんないね」

照「っ……そうだね……そろそろ寝ようか……」

淡「うん…」


照「だいぶ暖かくなって来たけど夜はまだ冷えるね」

淡「え?そうかな……テル寒いの?」

照「少し寒い、かな。だからさ…」

淡「なら、はい。もう一枚掛けなよ」フトン

照「ありがとう…」

淡「おやすみー」モゾ

照「おやすみ…」


照(あれ、なんだろ、予想してた流れじゃない)

照(ここから強引にいかないといけないの…?)

照(え、あの時のあの『好きにしていいよ』ってもう期限切れ?)


照「……」ムググ


淡(テルがなんだか物凄く難しい顔してる。考え事かな)

淡(はっ。まさか昼間の)

淡「……」ムググ

照「……」ムググ


照(仕方ない。無理は禁物、空気を読むのだ。今夜の到達目標を変更)フシュー

照(頭を切り替え冷静に迅速に的確に。先を急ぐんじゃない馬鹿め)

照(今夜の到達目標!乳首を吸うっ!!)クワッ

淡「 ? 」ゾク


照「淡……」ノシ

淡「へ?あ、なに?」


《注意事項》

このスレは、照淡が好きな>>1が自己発電に書きなぐっているだけのものです。

まともなssが読みたい、ダラダラ展開が嫌い、という方はここで閉じて下さい。


照「……好きだよ」

淡「なあっ!?と、とと突然なに!?///」カアッ

照「好き」

淡「っ……テ、テル///」

スッ

照「んっ……ちゅっ、ちゅっ」

淡「う、んんんっ、く、首、くすぐったい///」ビク

照「はあ……淡の匂いだ」スーハー

プチプチ

淡「えっ!あ、ちょ」

照「ボタン外さないと出来ないから」プチプチ

淡「なにが!?なにが出来ないの!? 」


ハラリ

淡「み、見ないで…///」

照「何で?すごく綺麗だよ。隠したらダメ」

ヒタ

淡「ひあっ!」ビク

照「やわらかいし、すべすべで」モミモミ

照「美味しそう……ぺろっ」

淡「っっ!?」ビクビクッ

照「ちゅっ……ちゅくちゅく」

淡「やあっ!だ、ダメ、も、や、はうっ///」ビクビク

ペロペロ

淡「テ、テルっ!お願い、だから、や、やめ///ああっ」ビクビク

照(淡って、か、感じやすいんだきっと)ドキドキ

照(あ、マズい、り、理性が飛ぶ。と、止まらーー)

ガンっ!

淡「ふえ……、はっ!ご、ごめんテル」

照「きゅう〜〜〜」バタン

淡「テ、テルーー!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「うう、本当にごめんね、ぐすん」

照「大丈夫。もう痛くないし、その……私も少しやり過ぎた」

淡「でも…」グス

照「泣かないで。最後は締まらなかったけど、無事目標は達成出来たから」

淡「目標…?」ズズッ

照「こっちの話」


淡「それと……その」モジ

照「ん?」

淡「私の胸……小さくて……ごめん…なさい」シュン

照「淡……」


淡「やっぱり……大きい方が好きでしょ?…今日の人みたいな…」

照「え、今日のって、部長?」

淡「うん…」コク

照「そんなこと考えてたの…」

淡「だって…。あの人すっごく大人っぽくて美人で、私なんかより」ジワ

照「はあ…」

淡「た、溜め息!?」ガーン

照「淡はそのままでいいんだよ。変に他人と比べる必要なんてない」

淡「……」

照「私はね、子供っぽくてワガママですぐ怒ってすぐ泣く」

照「天真爛漫で明るくて、笑うとすごく可愛くて、おっぱいの小さい子がタイプなんだ」ニコ


照「だからね、淡は変わらずそのままで」

ソッ …ギュ

照「私のそばにいればいいんだよ」

淡「………ん」コクン




照「それに胸の小ささでは私も負けてない」

淡「そだね」




ーーーーーーそんな淡が私は編おわり


《とある昼下がり》



照「はあー…」ボー

菫「どうした。また淡と何かあったのか」

照「淡と?………まあね」ニヤ

菫「お前のにやけた顔を見れる日が来るとは。あ、もしやついにやったか!」

照「うん、ついに」

菫「おうっ」

照「乳首を吸った」ドヤア

菫「……………そう…か。良かった……な」


照「菫、乳首はいいよ、まさに人体の神秘の結晶」

菫「へえ……」

照「最初はふにゃっとしているんだけど、ツンっと一瞬触れるだけでキュッとしまる感じ」

照「そしてその微妙に固みを帯びた乳首を舌で刺激すると、瞬く間に最高潮へと達する」

照「乳首本人が、『私は乳首です』と主張しているが如く」

照「普段隠れて表舞台に姿を見せない分、そのアピールが余計健気に思えてね」

照「つい舐めるだけでなく、吸ったり甘噛みしたり転がしたりと苛めたくなる」

照「まったく恐ろしいほどの魅力。おかげで先日は理性が飛んでしまうところだったよ」

照「ふう…」

菫「………」


照「ああ、淡の乳首が恋しい」

菫(これは祝福すべきなのか。それとも殴るべきなのか)フム



菫「ところでそろそろインカレ予選だな。そっちはどうだ?やはり練習は大変か?」

照「どうなのかな……春に比べれば確かに雰囲気は違う気もするけど」

菫「レギュラー入りはどうだ?」

照「まだ何も言われていない。名門だけあって、何故プロじゃないのかって人が何人もいる」

照「レギュラー争いは激しそう」

菫「なるほど。まあ、それでもお前なら選ばれると思うがな」

照「……私はインカレ予選より……」

菫「ん?他になにか?」

照「インハイの方が気になる」

菫「ああ、確かに。白糸台の連覇が何年続くか世間じゃ話題だからな」

照「淡が最近構ってくれない」

菫「」


菫「仕方ないだろ。前人未踏の4連覇が掛かってるんだぞ」

菫「ましてや淡はエースだ。お前なら分かるだろ、白糸台のエースの責任の重さがどれほどのものか」

照「それは……」

菫「今は頑張ってる淡をそっと見守っててやるのがお前の役割じゃないのか?」

照「…そうだよね…」

菫「あぁそうだ」

照「私が淡の足を引っ張る訳にはいかない」

菫「……」

照「菫の言う通りだ。…ごめん情けないこと言って」ズーン

菫(…だがまぁ同情の余地はあり過ぎるほどある。一年以上掛けてようやく乳首だなんてな)

菫(普通ならもう襲っている。それを…)チラ

照「乳首に浮かれてた自分が恥ずかしい。しっかりしないと」ペチペチ

菫(なんたる鉄の貞操観念)


菫「……少しだけ様子…見に行ってみるか?」

照「え?」

菫「ただし淡の邪魔にならないようにだ。そっとバレないようにだぞ」

照「菫……」ジーン

菫(はぁ…私も大概甘いな)



白糸台高校
麻雀部2軍部屋ーーーーーーーーー



モブA「大星さん…」

淡「モブA…」

モブA「どうだった」

淡「良かった。言葉に出来ないくらい……良かった」


モブA「それはなにより。大星さんももはや玄人だね。ようこそ官能の世界へ」

淡「いや、私なんてアンタに比べたらまだまだニワカ。ひよこだよ」

モブA「謙遜謙遜。私は背中を押しただけ。新たな扉を開いたのは大星さん自身」

淡「しかしこの作者いい仕事をする。ここ最近のクオリティがヤバい」

モブA「来週また新作を出すらしいから、入手したら報告する」キリ

淡「頼りにしている」キリ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



亦野「弘世先輩に宮永先輩!?お二人そろってどうされたんですか」ガタ

菫「いや、あー」

照「インハイ予選が近いから、その激励」


照「……淡は?」キョロ

亦野「淡なら2軍の指導に入ってもらってます」

菫「ほう、アイツが指導か。エースらしくなったもんだ」

亦野「そうですね。最近は自分の立場を理解したのか、育成にも積極的になってくれました」

亦野「きっと宮永先輩のおかげです。どこか先輩と自分を重ね合わせているのかも」

照「そっか……」


菫「照、感傷に浸ってる余裕はないぞ。私達だってインカレ予選が控えていて時間はないんだ」

照「分かってる。一目見たらすぐ帰る」


2軍部屋
ドア前ーーーーーーー



照(淡……)コソ


ガヤガヤ

淡「ところでさ、これに出てくる道具って実在するの?」

モブA「もちろん。あ、これなんか私持ってるよ」

淡「ええ!?ウソでしょ!?」ガタ

モブA「この間初めて使っちゃった///」

淡「ふええ///」カアア


ガヤガヤ

照(牌譜をあんなに一生懸命食い入るように見て……)

照(一年生の頃は嫌がってばかりだったのに……成長したな、淡)ジーン


照(頑張ってるんだ。私も寂しいだなんて言ってられない)

照(帰って大学の部室に顔出そう)スッ

2軍選手「えっ!もしかして宮永先輩ですか!?」

照「っ!」ギク

2軍選手「キャー!やっぱり宮永先輩だわー!」


キャー キャー
キャー キャー

淡「……なんか騒がしいな。なに急に」

淡「 あ 」

照「 う 」

モブA「 わあ 」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「ふうん、激励……ね」

照「…」フイッ

淡「 ? 」

照「……今日は何時まで練習するの?」

淡「9時頃かな。今は朝練もやってるからホント麻雀漬け」ハァ

照「そう……大変だね」

淡「うん。でも楽しいよ」

照「え……?」

淡「な、何でそんな意外そうなリアクションかは置いておくよ」


淡「二年生になって、見えてなかったものが見えるようになって」

淡「自分の立場もなんとなく考えるようになって」

淡「今ならテルの気持ちが分かる。テルがどんなに凄い人で、何をやってのけたか」

淡「それがどんなに凄い事か」

照「淡……」

淡「私って本当に凄い人と付き合ってるんだね!えへへ、鼻が高いよ!」

淡「そんなテルに少しでも近付いて、釣り合うように……」

淡「私、頑張るって決めたんだ!」

照「……」

照(……眩しいな。淡は)

スッ

淡「へ?あ、えっと」

照(一緒にい過ぎて、近過ぎて、危うく成長を見逃すところだった)ジー

淡「ど、どうしたのテル。な、なんか近い、よ」ドキドキ


照「……ん、ちゅ」

淡「んむ!?…ん、ん」

照「……はあっ」スッ

淡「っぷは。ちょ、ちょっとテル///」カアア

照「私も負けてられない。お互い頑張ろう」

淡「え?ど、動作と言葉が噛み合ってない気が」ドキドキ

照「淡……」スッ

淡「っ!ま、待ってテル、ここ学校、んむっ」

チュ チュ
チュブ クチュ



菫(脳裏に焼き付けるんだっ!全神経を網膜に集中!!)フオオ

モブA(ムービームービーっと)ジー



淡「はあっはあっ……駄目だよ、こんな、ところで///」ハァハァ

照「一緒に切磋琢磨して、人として、雀士として成長して行こう」

ゴソゴソ
モミモミ

淡「あうっ///」ビクン

菫( おうっ )

モブA( まあっ )


照「淡……はあっ…んちゅっ…ちゅぶっ」ハァハァ

淡「や、も、駄目っ、だってば///」ハァハァ

モゾモゾ

ペロ

淡「ああんっ!!」ビビクーン


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「じゃあ亦野、インハイ予選期待してる」

亦野「はい!任せて下さい!」

照「淡、練習頑張って。夜にでも電話する」

淡「うん……待ってる///」モジモジ


照「帰ろうか菫」

菫「ああ、そうだな」スッキリ


ガチャ
ーーーーバタン


モブA「亦野せ〜んぱいっ」ヒョコ

亦野「ん?どうした?」

モブA「今日お家行くね?」ニコ

亦野「う、うん。なんかご機嫌…だね」

モブA「うふふふふ」

亦野「 ? 」ゾクゾク





ーーーーーー成長は人それぞれ、性癖も人それぞれ編おわり


《とある6月のある日》

白糸台高校校門前ーーーーーーーー



淡「テルー、お待たせー」タタタッ

照「うん、お疲れ淡」

淡「さ、行こっか」フワッ

照「…………」

淡「?どうかしたー?」

照「いや、なにも」

淡「変なテルー。早く行こうよ、菫先輩待ってるよ〜」ファサ

タタタッ

照「…うん…」


照(夏服………乙ッ!)キリッ


照(白糸台高校は、冬服と夏服では制服が違う)

照(冬服はブレザーにネクタイ、チェックのスカート。とてもイイ)

照(夏服は白を基調とした清楚な…)

淡「もー、なんだか今日のテルぼんやりしてる」

照(とにかくイイ)


淡「さっきからちょこっと邪な視線を感じるー」

照「……なんのこと?」

淡「うーん……まぁいっか」ファサファサー

照(純白。意識を集中させたら透けて見えるかもしれない、と密かな希望を持ってしまう)

照(そんな夏服は、夏のにおいと同時に青春の風も共に運んで来てくれる)

照(今年の夏は何かが起きる。そう何かを感じずにはいられない)

照(思わずくすぐったくなるような予感を胸に私はーーー)

淡「テルったら!本気で置いてっちゃうんだからっ」プンプン

照「あ、ごめん」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「菫先輩っ」

菫「おお、やっと来たか」

淡「テルがずっとボケッとしてて急いでくれなかったんだよお」

照「…待たせてごめん」

菫「まぁいいさ、さっさと買い出し終わらせてしまおう」

淡「そだね!時間もったいないもんね!」


照(ネクタイを外すよりスカーフを外す方が簡単だけど、夏服はスカートが長いからな……)モンモン

淡「ほらまた!なんなのいったい!怒るよいい加減」

照「怒らないで、あ、プリン食べる?」

淡「……プリンで誤魔化されるのってテルくらいだよ」ハァ


淡「もーいい。菫先輩、先行こっ」

菫「痴話ケンカなら私のいない時に済ませておいてくれよ」

淡「痴話…違うってば!」



照のアパートーーーーーーーーー



菫「では、照と私のインカレ予選突破と白糸台高校インハイ予選突破を祝して」

「「 かんぱーい 」」




菫「西と東で別れていて本当に良かったよ。お前んとこの先鋒、何だあの人」

照「ああ、強いよね。あれがウチの部長」

菫「部長か。久々見たな、先鋒戦で試合が決まるところ」

照「私も少し驚いた。普段の比じゃなくぶっ飛んだ人だった」

菫「普段からぶっ飛んでるのか」

照「一言でいうと、めんどくさい人」


淡「テルー、テーブルの上片付けておいてよー?」ヒョコ

照「あ、うん」

照「………」ジー

淡「…また目線があやしい」

照「片付け片付け」サッサッ

淡「うーん…?」

照(一年ぶりの夏服制服とエプロンのコラボ……やはりイイ)サッサッ



淡「はい、ドーン」

菫「すごいじゃないか。淡がこんなに料理上手だったとは」オオ

照「淡のご飯は美味しいよ。思えば高校の時のお弁当からして美味しかった」

淡「えへんっ」

菫「そういや弁当作ってもらってたなお前」

菫(あれからあっという間だ。紆余曲折はあったものの、)

菫(2人が今こうやって幸せそうにしている姿が見れて嬉しく思う)

菫(こういうの親心って言うのかな)シミジミ

淡「はいお酒」

照「ありがとう」

菫「許しませんよ!?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



菫「なるほど。決起会でそんな事が」

照「これからずっと断り続ける自信がない。だから本番ぶっつけにならないように初体験しとく」

菫「確かにな、アルコールを受け付ける体質かどうかくらいは知っておくべきか」

照「菫もいい機会だから一緒に試してみよう。もちろん飲んだことないんでしょ?」

菫「ないな。しかし、うーん……やはり抵抗がある」

照「私は外で失敗したくないから飲んでみる」

淡「とりあえずビール?」

照「うん。とりあえずビールから」

コポコポ

グイッ

照「ごくごくごく」

※注意喚起のため

「未成年者の飲酒は法律で禁じられています」
「お酒は二十歳になってから」

お目汚し、失礼しました


菫「ど、どうだ。美味いか」

照「……にがい」

淡「その苦みがいいんだってパパは言ってたよ」

照「慣れれば美味しく感じるのかな。もう少し飲んでみる」

コポコポ
グイッ

照「ごくごく…ぷはー。苦いけど炭酸は好きかも」

菫「ドラマとかだと女子は酎ハイってのをよく飲んでるよな」

淡「酎ハイも買ってあるよ」

照「飲んでみる。ごくごくごくごく」グビグビ

菫「どうだ?ビールとは違うのか?」

照「全然違う。甘くてジュースみたい」

菫「ほう。甘いのか」

淡「あ、このお酒のボトルに甘いって書いてある。これも甘いんじゃない?」

照「梅酒?これはなんとなく想像つくね」

グイッ

>>327

どうもです


照「ごくごくごく……あ、これ美味しい」

菫「おお、本当に甘いのか?梅の甘みか」

照「たぶんそう。梅が好きならこれも好きになると思う」

淡「次はね、えーと…マッコリ?変な名前」

コポコポ

照「白い。なんかトロッとしてるし」

グイッ

照「ごくごく……。なるほど飲みやすい…気がしないでもない」

菫「淡、ワインまで買ってあるのか。いつの間にお前は」

淡「えへへ、パパがよく買うお店で買っておいたんだー」

照「お使いだと思われたんだね。せっかくだからワインも試してみる」

ポンッ
コポコポ

菫「ワインてまずは香りを嗅ぐらしいぞ」

照「くんくん。……よく分からない」

グイッ

照「ごくごくごくごく」


照「う、これはなんか…」

菫「どうした」

照「今までのと違う。急にアルコール感出て来た」

菫「今までのはアルコール感なかったのか…?」

淡「ねえテルってさ、もしかして強いんじゃない?」

照「なんで?」

淡「うちのパパはビール3本も飲んだら顔真っ赤になるよ」

菫「照は見たところ変わらないな。色んな種類をパカパカ飲んでるのに」

淡「酔ってないの?こう、ふわふわ〜ってしない?」

照「どうなんだろう。でも少し気分が高翌揚している気はする」

照「テンション上がって来た」

菫・淡「へー」

高揚です


菫「普段と何も変わらない気がするんだが」

照「うーん、そう言われても」

淡「でも良かったよ。これなら外で失敗する事はなさそう」

照「……」ジー

淡「…またその目。今日ずっとだよね、もーやだ」

照「 淡 」フラ

ガシッ

淡「? なに、っんぐ!?」

ブチューーーーーー!

淡「んんんんんんん〜〜」ジタバタ

淡「ぶはっ!な、ななな///」

照「淡、ちゅー」グイッ

淡「ええ!?ふぐっ!?」

ブチューーーーーー!

淡「んむうううううううう〜〜」ジタバタ

ドッタンバッタン


菫「…………」



淡「ぶはあっ!テル、す、菫先輩いるし、その、こういう事は」グググ

照「ちゅー」グググ

淡「だ、か、らあああ〜〜」グググ

菫「あ、私の事なら気にしないでくれ。狸の置物とでも思ってくれたらいい」

淡「無理ですう〜〜〜!」グググ


照「菫……先輩?」ピタ

菫「 ん? 」

照「菫先輩」フラ

ガシッ

菫「……あのな、まさかとは思うんだが」

照「菫先輩、ちゅー」

ブチューーーーーー!

菫「」

淡「いやあああああああーー!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「すぅー…すぅー…」ムニャ

淡「ひっく、テルが菫先輩と、ひっく、浮気したあ」グスグス

菫「あれは浮気とは言わないだろ。しかしまぁなんと言うか」

菫「キスっていいな///」ポ

淡「わあああ〜〜〜ん」ビエー


照「すぴー…すぴー…」




ーーーーーー酒で失敗した数は女を泣かせた数さ編おわり


《とある夏休みのある日》

照のアパートーーーーーーーーー


淡「はあー…」

照「……」ペラ

淡「はあーあ…」

照「……」ペラ

淡「あーあ」

照「……」ペラ

淡「心配だなあ」

照「……」ペラ

淡「………はあ」

菫「なにかあったのか?」


照「いや、何もない……まだ」ペラ

菫「まだ?これから何か起こるのか」

淡「どーだろうねー。テル次第かなー。はあ〜あー」

菫「照次第?」

照「……」ペラ

淡「む。もう弁解しないんだー、へ〜」

照「だって何を言っても納得してくれない」ペラ

淡「仕方ないじゃん。お酒飲んでキス魔になるなんて発覚したらさ…」

照「……キス魔になった覚えはないし、お酒を飲む予定もない」ペラ

淡「だから何回も言ってるでしょ!菫先輩に思いっ切りチューしたんだよっ!」

照「……本当?菫」チラ

菫「 え 」


菫「あー、えっとな、まぁその」

照「………とにかく今後お酒を飲まなければすむ話」ペラ

淡「飲むね。テルって意外と押しに弱いところあるもん」

照「押しに?それは心外」パタン

淡「やっと本閉じたね。じゃあじっくりお話しようか、テル」ユラ

照「っ、あ、淡はもう少し私のこと信用した方がいい」

淡「この間みたく数時間じゃないんだよ、3日だよ!?」

菫「3日?ああ、もしかして」

淡「そう……ついに来てしまったんだよ……この時期絶対に避けては通れない道……」


淡「 全国大会前の強化合宿がっ!! 」



淡「しかも何故か白糸台と同じ日程っ…!」ガクッ

菫(違ったらついて行くつもりだったのか)


照「淡は心配し過ぎ。大丈夫、誓って飲まないから」

淡「テルは分かってないよ…」ハァ

淡(あのテルんとこの部長……アイツはヤバい。はっきり言える、私達の障害になる人間だって)

淡(そんなやつと3日間一緒だなんて、不安にならない訳がない)

淡(せめてテルがそういうの分かってくれる人だったら)チラ

照「合宿なんだから飲酒どころじゃないよ。一応全国制覇を狙ってる学校なんだし」

淡(たぶんそれは高校までの話。きっと大学の合宿って違う)

淡「テルって純粋だよね」ハァ

照「 は? 」

照・菫(淡もだいぶ純粋だと思う)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「電気消すよ」

淡「うん……」


パチン

照「……おやすみ」

淡「おやすみ…」


シーーーン


淡「ねえテル……」

照「ん?」

淡「合宿中はあの人に近付かないで」

照「……部長?」

淡「うん、私あの人やだ。嫌い」

照「淡……」

淡「ごめんね、他人の悪口言うなんてダメだよね」

淡「でもあの人だけは嫌なの。お願い約束してテル…」

照「……分かった」


照「お酒は飲まない。どんなに勧められても断る。それと部長だけど」

照「正直言って私も部長は苦手だからさ、淡に言われなくても近付く気はなかったよ」

淡「そっか。うん……信じる。ていうかもう信じるしかないもんね」

照「ねえ淡。私は大丈夫だから、淡は自分の合宿に集中して。4連覇するんでしょ?」

淡「それは……」

照「今年の白糸台の先鋒は淡。エースとして全国の舞台で活躍する姿を私に見せてよ」

淡「テル……。分かった……頑張る」

照「よし、いい子いい子」ナデナデ

淡「っ、また子ども扱いして///」

照「違うよ。しばらく会えなくて寂しいからちょっと触っておこうと思って」ナデナデ

淡「そ、そう……///」


照「充電して合宿を乗り切るぞっと」ナデナデ

淡「……そっちに行っていい?」

照「もちろん。おいで」


モゾモゾ

淡「えへへ///」

照「前々から思ってたけど、最初から一緒に寝るべきじゃないかな」

照「布団一組捨てちゃう?」

淡「だ、ダメだよ。一緒に寝るのはいいけど布団はやっぱり二組ないと」

照「使わないのに邪魔じゃない?」

淡「もし何かの理由で、例えば菫先輩とかが泊まるとき必要でしょ」

照「ああ、来客用」

淡「まさか菫先輩とこうやって寝る気なの……?」

照「そ、そんな訳ない。来客用の布団は必要、うん、その通り」

淡「なんだかまた不安になって来たよ……」ハァ

照「ご、ごめんね…」





ーーーーーー波乱の強化合宿編へ続く


《合宿初日》

とある関東の田舎
合宿所ーーーーーーーーーー



チチチチ チチチチ
チュン チュン

照「すうーーー」

照「はぁーーー」

照(うん、空気は美味しいし眺めも良い。気分よく打てそう)

照(……白糸台は今年も温泉か。淡こそ去年みたくお酒には注意だよ…)


部長「あ、宮永さーん」ブンブン

照「……」ピク

部長「こんなところにいたんだー。集合時間前に部屋に荷物置いちゃってね?」

照「分かりました」


ロビー ーーーーーーーーーー



ガヤガヤ ガヤガヤ

照「……」

部長「はあーい、自分の部屋を確認したら各々簡単に身辺整理してねー」パンパン

部長「練習開始まで15分しかないからね、行動は迅速にだよー」

照「……」ジトッ

部長「どーかした?宮永さん。早くお部屋行かなきゃだよー」

照「……どういう事ですか」

部長「なにが?」キョトン

照「何で新入部員の私が部長と同じ部屋なんですか」


部長「新入部員って言っても宮永さんはレギュラーじゃない」

照「でも…」

部長「チームの先鋒と大将が同じお部屋ってそんなに変?」

照「そ、それは」

部長「ちなみに次鋒の子は中堅の子と同室、副将の子はマネージャーと同室」

照「なら同じ一年のマネージャーと一緒が良いです」

部長「……つまり私と一緒が嫌だと?」ジッ

照「え、あ…」ビク

部長「…………」ジー

照「…………分かりました」

部長「ふふふ、納得したところで早くお部屋行こ?」ニコ

照「はい…」

照(一瞬取って食われるかと思った)ゾク


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


淡「んん!?」ピクン

亦野「どうかしたか淡」

淡「いえ、なんでも…」

渋谷「おかしな電波受信しちゃった?」

淡「なにそれ。でも…うーん?」

亦野「あ、そろそろ着くぞ。降りる準備しとけよー」

淡「は〜い」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



照(ごめん淡……初日から約束守れなかった)

部長「ロンっ。2000」パチーン

照「っ。はい」

部長「まだまだいくよ〜」ニタニタ

照(……この人やっぱり強い。全国トップクラスか)

部長「ふ、ふふっ…くふっ、ふへっ」ニタニタ

照(だが変態だ)

部長「ほれいっツモ!」ペチーン

2年生「ううう、飛んじゃいました」

照(トバして終了。いるんだ……まだこんな魔物)

部長「これで私の連勝だね、きゅひひひっ」ニタニタ

照(だがやはり変態だ)


部長「宮永さん、ちゃんと集中出来てる〜?ダメだよ、本気出さないと」

照「すみません」

照(そうだ……これは強化合宿。今は麻雀にだけ集中しよう)


部長「さあ!もう一局いくよ〜」

照(…一度見ておく必要がある)

照「……」スッ

照「 」カッ!

ドンっ!

部長「っ!?……ふふ」

照「…………」ジー

照「…………」ジー

照「…………」ジー

照「………ん?」


一日目練習課程終了
照・部長の部屋ーーーーーーー



部長「どうかな?大学の合宿は。高校の時とはまた違うでしょ」

照「はい、全体のレベルが高いのでとてもいい練習になります」

部長「そっかそっか、それはなにより」

照「……」スス

部長「……」スス

照「いい部屋ですね、窓からの景色も素晴らしいと思います」ガタ

部長「うちの麻雀部ってけっこうな部費もらってるからね」ガタ

照「あ、テレビ付けますか、付けましょう」タッ

部長「なにか面白いのやってるかなあ」タッ

照「っと思ったんですが、お茶でも飲もうかな」ターン

部長「私も飲みたーい」ターン

照「……」

部長「入れて入れてー。あ、お茶の話ね?」

照「はあ…」


照「あの、近いです」

部長「二人の距離は心の距離と言うからね、全国に向けて絆的な?」

照「それでもあまり近いのは困ります。出来れば半径3mは離れて下さい」

部長「ええっ!?ヒドいっ」ガーン

照「ヒドくないです」スス

部長「もー寂しいじゃん。仲良くしようよ」スス

照「同じ空間にはいるんだから寂しくはないでしょう」ススス

部長「てか何でそんなに警戒してるの?私なにかした?」

部長「それとも…………鏡で何か見えちゃった…?」

照「っい、いえ」ドキ


部長「………」ジッ

照「……売店にでも行って来ようかな」

部長「逃げるんだね」

照「…」ピタ

部長「あれ、行かないの?」

照「……部長はどうして私に構うんですか」

部長「好きだからだよ」

照「なっ」

部長「って言ったらどうする?」

照「……」

部長「わ、怖い顔。対局中みたい」

照「……出掛けて来ます」


ガチャ
ーーーーーバタン

部長「た〜のしー」ゾクゾクッ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



モブA「革命っ!」バーン

淡「ちょっと何してくれてんのよっ!」

亦野「いえーい、ナイスアシストっ」

淡「こんのバカップルがあっ」グヌヌ

渋谷「……革命、返します」スッ

亦野・モブA「 ふぁっ!? 」

淡「キターーーー!!」



プルルルルルルーーーー



淡「テルだっ!」ガタ

亦野「逃げんのかよーう」

淡「ふんだ。亦野先輩になんか大貧民スタートでも勝てるよ」

亦野「な、なにい」


バタバタ

ガチャ
ーーーーーバタン

亦野「くっそー、トランプでも勝てんのか私は」

モブA「大丈夫、そんな勝負弱い先輩が私は大好きだよ?」

亦野「モブA……」

モブA「えへっ」


渋谷(咲き乱れている……そこらかしこで素敵な花が)ズズー



ピ

淡「もしもし!」

照『なんだか元気だね。楽しい?合宿』

淡「まあまあかな。元気なのは、その」

淡「テルから電話が来たから、元気になったんだよ?」

照『淡……そっか、うん、私も』

照『……』

淡「…テル?」

照『……嬉しいよ、淡と話せて』

淡「ホント?えへへ///」


淡「テルの方の合宿はどんな感じ?大学の強化合宿ってやっぱキツい?」

照『んー、まだ初日だからなんとも。でも楽しいよ、相手には不足しなそう』


淡「へー、いいねっ、強い人と打てるのは。と、ところでさ…」

照『なに?』

淡「その……」

照『………大丈夫。何もないよ』

淡「え?あ、んっと、そう」

照『心配いらない。なんの問題もない』

淡「うん、信じてる」


照『………星、見える?』

淡「見えるよ。綺麗だね」

照『目を閉じると……隣に淡がいるみたいだ……』

淡「ふえ///ちょっとくさいよテルー」カア

照『そう?』

淡「でも……なんか分かる……かも」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ガチャ

部長「おかえりー。あれ、売店行ったのに何も買って来なかったんだ」

照「財布忘れてしまいまして」

部長「ふうん」


モゾモゾ

照「先に休みます。おやすみなさい」モフッ

部長「もう寝るの?えーつまんない」

照「……」

部長「ま、いっか。まだ初日だしね」

部長「でも……ふふっ、お楽しみはこれからだよ」

照(聞こえてるんだけど。……お楽しみってなんだ)ブルッ





ーーーーー合宿2日目



照「お疲れ様でした」ガタ

照(2日目ともなると耐久レース並みの練習量。これが大学の強化合宿か…)


部長「みっやなっがさーーん」ヒョコ

照「……」スタスタスタ

部長「っておおい!さすがに無視はないでしょ無視は!」
ガシッ

照「……なにかご用ですか」

部長「冷たい。宮永さんが冷たい。私かりにも部長なのに」

照「とりあえず離して下さい。で、なんでしょうか」

部長「えっとね、ちょっとお使い頼まれてくれるかな」

照「お使い……買い出しですか」


部長「明日の打ち上げ用にね。まだ練習は途中だけど暗くなる前に行って来てくれる?」

照「…分かりました」

部長「ありがとー。じゃあこれが必要物品の書いたメモ」ペラ

部長「で、これが地図。。山道だから夜までには帰って来てね」

照「はい」



ーーーーーーー数分後



照「うん、さっそく迷ってしまった」


カアー カアー



照(おかしい。まだいくらも歩いていないはずなのに)

ペラ

照「ふむ…………」ジー

照「………こっち……だったのかも」クル



ーーーーさらに数分後



照「あれ」ピタ

照(この景色見覚えある。数分前に通過したところに似ている)

ペラ

照「うーん…………」ジー

照(………右と見せかけて左だったか)



ーーーーー出発から一時間後



照「こんな山奥にクラッカー置いてるお店なんてあるのかな」




ワオーーン


照(迷子……か)フッ

照(ああ、もう真っ暗だ。合宿先で迷子になる予定はなかったな)

ゴソゴソ
パカッ

照「……圏外」


ストン

照「はあ…。まあ仕方ないか」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



淡『いいよって言うまで振り向いちゃ駄目だよ』

照『うん、分かった』

パサ
スルッ パサ

淡『…いいよ。あ、でも目瞑って振り向いて!見ちゃ駄目』

照『……』クル

淡『まだ開けないでね。………えいっ』

ギュッ

照『ん?私も手まわしていい?』

淡『う、うん。恥ずかしいけど///』

照『……』スッ

ヒタッ

照『っ!?淡、あの……』ラタイ!?

淡『目……開けてもいいよ』

照『』ドキドキ



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




照「んん……ら…裸体……」ムニャ

部長「らたい?おーい宮永さん起きて〜」

ペチペチ

照「……ん……部長…?」

部長「いやー、山奥でぐっすりとは大物だね!やっぱ違うよインハイチャンプ」

照「……数秒後に目覚めたかったです」

部長「は?」

照「いえ、こっちの話です。それよりすみません、迎えに来てくれたんですね」

部長「なかなか戻って来ないから心配したよー」

照「面目ないです。買い出しも出来ませんでした」


部長「いいよいいよ。頼んだ物はぶっちゃけ無いなら無くても大丈夫な物だから」

照「そうですか…」

部長「しかし噂が本当だったとはね……方向音痴だなんてガセだと思ってたけど」ボソ

照「はい?なんですか?」

部長「んーん、なんでもない。さ、帰ろっか」ニコ

照「 ? 」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ワオーーン


部長「そっか、それでプロにならずに進学したんだ」

照「はい。部長は卒業後はプロですか?」


部長「プロ?私が?なる訳ないじゃーん、麻雀のプロなんて」

照「え、すごく強いのに」

部長「確かに麻雀は楽しいし好きだけどさ。他になりたいものがあるから」

照「へえー」


ワオーーン


部長「……って聞かないのかい!」

照「何になりたいんですか?」

部長「 お嫁さん! 」ドヤア

照「なるほど」

部長「……リアクションないよね、宮永さんて」


照(多分……ではなく確実に興味ないと思う。大多数の人)


部長「あ、ほら灯りが見えて来たよ!計画より…げふん…思ったより早く着いて良かったー」

照「本当だ。部長、ありがとうございました」

部長「いいってことよー」

照(てっきり夜道で襲われるのではと思ってたけど警戒し過ぎだったな)


部長「さすがに少し疲れたねー、早くお部屋で休も!」ニコ

照「はい」



照・部長の部屋ーーーーーーーーー



部長「歩いたから喉渇いちゃったなー」

照「…お茶煎れましょうか」

部長「うんっありがとー」


部長「いやしかしさすがに疲れたなー。脹ら脛がパンパンだよお」

照「……」

部長「揉んで?」ニコ

照「はい…」



モミモミ

部長「んんっ///気持ちーよ、はぁはぁ、宮永さん…っ」アハン

照「……」

グリッ

部長「あだあっ!」


白糸台高校麻雀部
合宿所ーーーーーーー



淡「あうあうあー」ウロウロ

淡「テルー、テルー、テルー、テルー、テルー」ウロウロ

淡「あああああああああ」ウロウロ


亦野「心配し過ぎだって。たまたま電波のない場所にいるだけだろ〜」

渋谷「温かいものでも飲んで一度落ち着こ?」

淡「甘い甘い!甘いよ先輩方っ!」

渋谷「甘い方がいい?じゃあココアでも…」

淡「違うっ!飲むけど!ココア好きだけど!そうじゃなくて!」


お疲れ様です。>>1です。

ちょっとあからさまに部長が不評なようでなんと言ったらいいか……

部長はもう少し出さないと書きたい話が書けないので、ご了承下さい。


>>1です。

レスありがとうございます。

書いている側からすると、部長=森島先輩(外見のみ)のイメージなので、正直キライじゃないです。
かと言って、方針転換して変に良い人にはしませんのであしからず。

ちなみにモブAは
白糸台ロード右側一番手前の髪の長い子がイメージです。


亦野「もう一回かけてみれば?23時近いしそろそろ繋がるかもよ」

淡「う、うん…」

渋谷「かけないの?」

淡「かけるけど……着歴って電波通じた途端一気に受信するよね」

亦野「そうだな」

淡「沢山かけちゃったし……引かれないかな」

亦野・渋谷「 え? 」

淡「え?だって着歴10件とかあったらしつこいって思われて嫌われたり…」

亦野「大丈夫だろ宮永先輩は。と言うかそれより」

渋谷「うん。意外だね、淡ちゃんがそんなこと気にするなんて」

淡「気にするよ!嫌われたくないもんっ。重い女とか思われたらどーすんのさ!」


亦野「重い女ww」

淡「あっなんか馬鹿にされた」プク

亦野「いやいや、馬鹿になんて……ぷっ」

淡「もー!わたし真剣なのにっ」プンプン



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照(着信がマズい事に)ダラダラ

部長「んー?どったの宮永さん。汗すごいよ?」

照「い、いえ…」

部長「あ!そうだ!お風呂行かなきゃ!」

照「ああ…そういえばそうですね」

部長「そうと決まればほら行くよ!」グイ

照「は?いや、ちょ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



亦野「ほれほれ早よ掛けなされ〜」ツンツン

淡「わ、分かってるよ」


カチカチカチ

淡「繋がるかな…」ドキドキ

プ プ プ
プルルルルルーーーーーー

淡「っ!繋がった」

プルルルルルルルーーーーー

淡「………」ドキドキ

プルルルルルーーーーーガチャ

淡「テ、テル?」

照『あ、あわ
部長『ちょっと電話なんて後にしてお風呂に
照『だっ黙っててくだ

ドッタンバッタン

ピ
ツー ツー ツー ツー

淡「」


亦野「どうした?」

淡「……」ボロボロボロ

亦野「でえっ!?だ、大丈夫かっ何事だっ」

淡「……」ボロボロボロ

渋谷「宮永先輩に繋がったんだよね?すぐ切れちゃったみたいだけど」

亦野「何か言われたのか?」オロオロ

淡「……」ブンブン

亦野・渋谷「……」ウーン



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



部長「はーやーくー」グググ

照「いーやーだー」グググ


照「淡に掛け直さないと」

部長「お風呂入ってからでいいでしょって!」ガシッ

照「だから離して下さいってば!」ブンッ

照・部長「 あ 」

ヒューーーン

バキッ

照「」

部長「……ご、ごめんね?」

照「」チーン





ーーーーー合宿最終日



副部長「つらく険しかった合宿も今日で最終日となりました!」

副部長「全部員、この3日間誠心誠意麻雀に打ち込んだと思います!」

副部長「お疲れ様でした!」

副部長「しかしキツい練習は今日で終わりという訳ではありません!」

副部長「なぜなら私たち麻雀部が目指すのは全国制覇だからです!」

副部長「このままの勢いで一致団結し、全国の舞台へ挑みましょう!!」

全部員「「 はいっっ!! 」」


副部長「部長、〆の挨拶をお願いします」

部長「許してよおおー。ごめんて、マジ本気マジでごめんてぇ」

照「もういいです……お願いだからもう話し掛けないで下さい……」ズーン

副部長「……以上、解散!!」


ーーーーーそんなこんなで打ち上げ



ガヤガヤ ガヤガヤ

部員A「今日から合宿の学校がチェックインしてたねー」

部員B「大学っぽかったけどどこの学校だろ」


ガヤガヤ ガヤガヤ


部長「この通り!本当に反省してる!いい加減機嫌直してよお」シクシク

照「ほっといて下さい……ああ……あわい……」ズーン

部長「あわい…ちゃん?大星淡ちゃんの事だよね」

照「そうですよ……あなたのせいで確実に誤解されました……」

照「携帯が壊れたおかげで弁解も出来ず……今頃淡は……」ズーン


部長「好きなんだね、淡ちゃんのこと」

照「淡ちゃんて……まぁいいです。とにかくもう私にちょっかい出さないで下さい」

部長「ごめんね…」シュン

照「……」

部長「……」

照「……ぁ…淡は話せば分かる子なので」ボソ

部長「え…?」

照「大丈夫ですから。もう……怒ってもいませんし」

部長「み、宮永さん…」

照「せっかくの打ち上げです。部長お酒好きなんですよね?どうぞ飲んで下さい」

部長(……この子)

照「あ、私は飲みませんが」ハハ

部長(ヤバい……本気になりそう……)

部員「「 あぶなーーーいっ! 」」

照・部長「 え? 」


バッシャーーーン!!

部長「宮永さんっ!?だ、大丈夫!?」

部員「す、すみません!あわわ、どうしよう、宮永さんに頭から日本酒を」ハワワ

照「へ、平気です。拭けばいいだけなので」ボタボタ

部長「いやでも服までびしょびしょ…」

照「着替えれば済む話ですから。気にしないで下さい」ボタボタ

従業員「「 あぶなーーーいっ!! 」」

ドパーーーーーン!!

従業員「な、なんて事だっ…。お客様に頭からウォッカをぶっかけてしまったっ」カタカタ

部長「み、宮永…さん。へ、平気?」

照「……問題……ありません……ヒック」ビショビショ





ドッタンバッタン

ガシャーン キャアー イヤーン


菫(…なんだ凄まじく騒がしいな。宴会か?)


部長『宮永さん落ち着いてっ!』


菫(宮永さん?へぇ珍しい…。割といるもんなんだな)

菫(しかしアイツはまったく。合宿が忙しいのは分かるが連絡くらいしろといいたい)

菫(確か今日までだったな。今頃は打ち上げか?酒なんて飲んでないだろうな)


部長『駄目よ!いやもちろん嬉しいけど…って何で私じゃないの!?』


菫(…盛り上がってるな。こっちは今日から合宿だってのに羨ましい限りだ)ハァ


菫(えーと浴場は宴会場を過ぎたところだから、っと)

バーーーーン!!

ゴロンゴロン

菫「 おおう 」ビク

部長「あ、ああごめんなさい。ぶつかりませんでしたか!?」

菫「ええ、大丈夫です」


部長「ほらちゃんと立って!」グイ

照「ふあいっ!立つでありますっ」ムクッ

菫「 は? 」

部長「うん、偉い偉い。でさあ、ほら、私にはしないの?ほらほら」

照「します!頂きます!」ビシッ

部長「ついにキタ!ど、どうぞー!」

照「……」クルッ

菫「 へ? 」

照「いってまいりまーーす!」ガシッ

ブチューーーー!!

菫「」

部長「何でなのおおおおおおおおおおおーーー!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



こんにちは宮永照です

合宿が終わり学校へ帰る日の朝

目を覚ますととても不思議な事が

菫がいました

起こして事情を聞くと


菫『私も今日からここで合宿なんだ』


と、何故だか恥ずかしそうに返答

ああ、菫も同じホテルだったんだ

……だからって一緒に寝る?

もしかして大学でまだ友達が出来ていないのか

友人として心配だ


まぁとにもかくにも初の大学麻雀部強化合宿は無事終了

帰ったらすぐ淡に会いに行って誤解を解かないと

今から頭が痛くなるな……

でも

やっぱり早く会いたい





ーーーーーー波乱の強化合宿編おわり


《合宿終了〜解散〜帰宅。そして》

照のアパートーーーーーーーーー



菫『一応は納得していたようだったぞ。後は直に謝るんだな』

照「ありがとう。さすが菫」

菫『気にするな。お前らがこじれた時の労力に比べたら大した事はない』

照「お手数おかけして申し訳ありません。今度あらためて挨拶に伺います」

菫『しおらしいじゃないか。弱気になってるのか?』

照「弱気という訳ではないけど。なんだか……よく分からない」

菫『なんだそれ』


照「たった3日間会えなかっただけなのに、もう何年も会ってないような…」

照「時間じゃないのかな、こういうのって。寂しいという言葉だけでは足りない感覚」

照「胸が、心が苦しい。淡を想うとなんだかツラくなる」

菫『のろけ…ではなさそうだから真面目に答えてやる』

照「うん」

菫『理屈じゃないんだと思うよ。人が誰かに恋するってのはさ』

照「…………なんだか恥ずかしい」

菫『私も言っててかなりのダメージだった。いや、だがそうなんだ』

菫『何度も何度も横道に反れて、その度色んなものを積み重ねて育んで……』

菫『そんなお前らを側でずっと見て来た私が言うんだ』

菫『いいか、今の感情をそのまま淡にぶつけろ。そしたら照の言うよく分からないってのがきっと分かる』


照「あ、姉御っ…」

菫『なに?まー、とにかくそういう事だ。変に深く考えるな』

照「……ありがと」

菫『だから礼はいらんと。まぁ強いて言うなら…』

ポンピーン

照「!き、来た」ガタッ

菫『……そうか、よし、頑張れよ!』

照「うん。あ、今言いかけた事って」

菫『なんでもない。そんな事より早く行ってやれ』

照「分かった。じゃまた電話する。菫も合宿頑張って」

ピ

ツー ツー ツー

菫「強いて言うなら……二十歳の誕生日に一緒に酒でも……なんて…な」



照(今の感情をそのまま淡に、か)

照「………」グ


ガチャ

淡「っ、あ、えっと久しぶり」

照「淡…」

淡「久しぶりでもないか。はは」

照「……」

淡「?…あ、怒ったりしてないから安心して!」

淡「びっくりしたけど冷静に考えたら照が浮気とか有り得ないって分かるし」

淡「菫先輩からも事情は聞いたから。私なら大丈夫だよ」

淡(冷静になるまで要した時間は黙っておこう)

照「………」

淡「テル?」

照「……っ…ぅ…」ポロ

淡「 !? 」


淡「な、何で泣くの!?」

照「分からない…淡の顔を見たら…っ…な、涙が勝手に」グスッ

淡「…テルって泣き虫だよね」

照「そんなことない」ズズ

淡「あるよ。絶対わたしより泣いてる」スッ

ナデナデ

照「……」

淡「よしよし」ナデナデ

照「淡、ぐす、会いたかった」
ソッ

キュ

淡「ん、私も」

ギュッ


照「淡……」

淡「テル……」ドキドキ


淡(こ、この雰囲気。ある程度覚悟はして来たけど)ドキドキ

淡(まさかさっそく!?会ってまだ3分くらいしか経ってないのに!?)ドキドキ

淡(しかも玄関!わたし初めてはちゃんとお風呂入ってお布団の上でって決めてたのに!)ドキドキ


照「……」クンクン

淡「っ、くすぐったい///」ピク


淡(もういい。玄関でいい。合宿所から直行したからちょっと汗かいてるけど、もーいい!)バクバク

淡(初体験が玄関なんて素敵じゃん!イケてるよ!分かんないけどイケる気がするよ!!)

淡(はあああ。テル…テルー!好きー!やっぱり大好きだよおお///)バクバク


照「淡……」

淡「うん、その、私なら平気だから。だから///」カアア

照「シャンプー」クンクン

淡「 ん? 」

照「このシャンプーは白糸台高校麻雀部が毎年利用している温泉旅館に置いてあるシャンプーの香り」

照「地元ワカメの成分を使用した天然無添加のものでその仕上がりは流した後の艶によって証明される」クンクン

淡「へー。そうなんだ」
照「このシャンプーボトルをプッシュする瞬間、あー合宿なんだな、と合宿を意識したものだ」

淡「思い出だね」

照「変わらない伝統が受け継がれているようで何か感慨深い」

淡「そっか。…………で?」

照「 え? 」

淡「 え? 」




ザーー

ザブン

淡「ぶくぶくぶく」

淡(テルの馬鹿。ここぞという時いつもそう)ブクブクブク

淡(押すだけ押して急に引くんだ。私を取り残して)ブクブクブク

淡「ぶく……」


ーーーーザパ

淡「……」ペタペタ

サワサワ

淡(それなりに大人だと思うんだけどなぁ)モミモミ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ガチャ

淡「…」ホカホカ

照「うん、いつもの匂いだ」

淡「そう…。テルはもうお風呂入ったの?」

照「入った。思ったより解散が早くて時間があった」

淡「白糸台は監督の話長いからね」

照「大学は生徒主導だから何でも身軽。楽で助かるよ」

淡「ふうん」ストン

照「…髪の毛乾かすの?」

淡「え?うん。………自分でやるからね?」

照「わ、分かってる」


ブオオオオオオーーーーー



照(今の感情をそのまま淡に、か)チラ

淡「…」

照(そんな事したらスゴい事してしまいそう)


オオオオオオオオーーーーカチ


淡「はふ…」

照「……」ジー

淡「な、なに?」

照「いや」フイ

淡「む……」


スクッ
トタトターーーストン

ピト

照「っ、どうしたの?」

淡「別に。くっつきたくなっただけ」ピト

照「へえ…」

淡「///」ドキドキ

照「///」ドキドキ


淡「……」チラ

照「え?」

淡「ふんっ」プイ

照(やっぱり少し怒ってる。…当たり前か)

淡(なんで何もしないんだろ……もっと押し付けちゃえ)グイッ

ムニ

照(うっ。ガマンガマン。こんな時に変な事したら正座どころか土下座だ)


淡「はぁはぁ///」グイグイ

照「はぁはぁ///」ウウ


淡(ブラしてないから……こ、こすれて///)ハァハァ

照(怒ってるはずなのに何故こんなに押し付けて///)ハァハァ

淡「あ…はあっ…」クネ

照(っ………キスくらいなら平気かな)
スッ

淡「へ、あ、ん…ちゅ」

チュ

照「……」

淡「はふっ…テルぅ」トロン

照(………揉むだけなら許してくれそう)
スッ

サワーーーーモミモミ

淡「あっ、んん」ピク

照(………直に揉んだら駄目かな)

ゴソ

淡「っ……」

照(………何も言わない。いいって事?)

ゴソゴソ

ピト

淡「っはうう///」

照「………」ドキドキ

モミモミ


淡「や、あ、んう///」フラ

照「おっと」

ドサッ

照「……」

照(はっ!流れで押し倒す形に!)

淡「テル…」ハァハァ

照(………軽く舐めるだけなら大丈夫な気がする)

プチプチ

ハラリ

照(………立ってる)ゴクリ

照「ぱく。ちゅ〜」

淡「あっ///」ビク

照「ちゅぱちゅぱ。ちゅぷっ」

ベロ…チロチロチロ

淡「やっ、あっあっ、んっ///」ビクビク


照(淡……淡……)チュパチュパ

淡「テ、テルぅ」

照「っ!?あ、ご、ごめ」ギク

淡「キ、キス……もっとキスして…欲しい」ハァハァ

照「ごめ……え?」

淡「キス…したい。お願い…キス、して?」ハァハァ

照「……………」


照( な ん で す っ て !? )



チュ チュパ

淡「はあっ…テルの舌……ヌルヌルしてて…き、気持ち…い」

照「んっ…ぷは…はあはあ…淡、んん、ん…」

チュブ チュブ

淡「ふは…っ…ん、流れてくるよぉ…テルのが…んっ」コクコク

照(…………)

淡「おいひい……テル…もっと舌…絡めて…あ、んは」

照(…………気のせいか淡が)

淡「すごいよ…はあっ……あったかいの…、ちゅぱ!」

照(淡の反応がエロ過ぎる///)


※薄い本の影響です



照(そして更に気のせいか)

淡「テルの…はぁ…お口の中、ん、隅々まで舐めてあげる…ね?」チュブ

グイグイ

照(………私の太ももに擦り付けて来る///)

照(気付いてはいないのかな)

淡「もっと……もっとお……」レロチュパ

グリグリ

照(こ、これはもう、触って欲しいという事でいいんだよね///)ドキドキ

スッ

照「はぁはぁ……」

淡「?ちゅーは?もっとちゅーしたい」トロン

照「淡、触るよ」

淡「ふえ…?」



ーーーークチュ

照・淡「 っ!? 」

照(ぬ、濡れ、濡れて///)ドキドキ

淡「〜〜〜〜〜っ///」カアアア

ーーークチュ、クチュ

淡「っっ!!!」ビクビク

照(す、凄い!ぐちょぐちょだ!なんだか凄い事になってる!!)クチュクチュクチュ

淡「〜〜〜〜〜っっ!!///」

照「淡っ!も、もういいよね?その、最後までしてもいいよね!?」ガバッ

淡「 やだあっ!! 」

照「 えええっ!!?? 」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



菫「………は?」

照「私も耳を疑った。突発性難聴でも発症したのかと思った」

菫「そ、それでお前、その後どうしたんだ」

照「もちろん触るのは止めた。淡がキスしたいって言うからそれからずっとキスしてた」

菫「へ、へえ…」

照「ただ…、本人が気付いてるのか分からないんだけど…」

照「キスしてると私の太ももに下半身を押し付けてくるんだ///」

菫「ほ、ほう」

照「そしてたまにブルッて小刻みに震えたりして///可愛いよね」ヘラ

菫「…………」ポカーン


照「それにしてもいつの間にあんなにキスが上手くなってたんだろう」

照「若いから吸収が早いのかな。ねぇどう思う?」

菫「…………」ポカーン

照「菫?おーい」





ーーーーーー本日も駄目でした。でも私は元気です編おわり


お疲れ様です>>1です

一気に最後までやらせてしまおうかと思ったのですが
5月23日はキスの日らしいので


《とある放課後》

白糸台高校
麻雀部2軍部室ーーーーーーーー



モブA「はい、新作。今回も神jobだったよ」

淡「サンキュー。どれどれチラッと」ペラ

淡「うっわあ///」

モブA「ここまで毎回ネタが枯渇しないのって凄いよね」

淡「作者変態なんじゃない?」

モブA「あ、そうかも」アハハ


淡「……今ぜんぶ読んじゃいたいな」

モブA「え。うーん、内容が内容だし」

淡「一軍の仮眠室なら誰も来ないかも」ガタ

モブA「本気?そんなに楽しみにしてたんだ。…もしかして欲求不満?」

淡「そ、そんなんじゃ」

淡「…………行ってくる」

ガチャ
バタン

モブA(あれ、図星だったのかな。でも宮永先輩がいて何で欲求不満に…?)


仮眠室ーーーーーーー



淡「さて……今回はどんなシチュなのかな」ワクワク

ペラ

淡(しばらく会えなかった2人が久々にデートか。なるほど)

ペラ

淡(わ、デートとか言って次のページじゃもうホテル///展開すっ飛ばすなぁ)

ペラ

淡(部屋に入ってすぐ!?ちょっとがっつき過ぎじゃない!?)

ペラ

淡「あっ……う……わ……///」

ペラ

淡(す、凄い音。実際こんなクチュだなんて音……………するかも///)カアア

淡(テルに触れられるまで気が付かなかったな…。あんなになってたなんて///)

淡(あれがよく出てくるワード『濡れる』ってやつなんだね…)


淡(はっ!クチュっていう音が現実でもしたという事は)

淡(こ、この本に出てくる擬音……)ゴクリ

ペラ

淡「ふあああ///な、ないない、こ、こんなの絶対ないよ!」ブハッ

ペラ

淡「いやあああ///む、無理!無理無理無理!!」キャー

ペラ

淡「やだあああ///ほ、ホントに!?ホントにあり得るの!?嘘でしょ!?」イヤー

ペラ

淡「きゃあああーーん///生々しい〜〜〜〜!!」ジタバタ



ヤダー キャー
ドッタンバッタン

亦野「ずいぶん激しいな。仮眠室でなに一人で騒いでるんだ?」

渋谷「若いっていいねー」ズズー


淡(あ、危ない。あまり興奮するとまた鼻血が止まらなくなる)ハァハァ

淡(ちょっと落ち着こ)スーハー


淡(それにしてもこの子…すっごい気持ち良さそうだなぁ///)

ペラ

淡(確かにキスは気持ち良いし、おっぱいも……き、気持ち良いけど)

ペラ

淡(下を弄られるのって何て言うか、次元が違う感じだよね…)

淡(あの時わたし、テルに…)

淡「…………」モンモンモン

淡「////」ボンッ


淡(テルの指が私の………に触れたんだ///)ドキドキ

淡(自分でもちゃんと触れた事ないのに……テルに///)ドキドキ

ペラ

淡(だ、ダメだ。触られたくらいで私ちょっと動揺し過ぎだよね)

淡(いつかはこの子みたいに色々されちゃうんだから!もっとしっかりしなきゃ!)

ペラ

淡「でもやっぱ無理ーーーーー!!こんなこと恥ずかしくて出来ないよおおおおお///」ジタバタ

ピタ

淡「慣れなきゃ」

淡「そうだ!慣れればいいんじゃん!!」


淡(じ、自分で触って、刺激に耐性付けておけばっ…)ソッ

ムニ

淡「んっ」ピク

クニクニ

淡(なんか自分でいじってもあんまり…。よく分かんないな)

クニクニ

淡「……」

クニクニ

淡「……」

クニクニ

淡「……ん…」ピク

クニクニ

淡「ん……はっ……」ピク

クニクニ

淡「っ……ぁ……んっ」ハァハァ


淡「ぁ……う、んっ…」ハァハァ

クニクニ

淡「はあっ……あ……くう」ハァハァ

クニクニ

淡(やだ、なに、すっごい何これ///)

クニクニ

淡「くう…ん、は、は、は、」ハァハァ

クニクニ

淡「や、ヤバい、ゆ、ゆ、指止まら、な…あ」ハァハァ

グリグリ グリグリ

淡「ああっ!あう、なんか来るっ…テル、テルっ!」ゾクゾク

グリグリ グリグリ

淡「んくっ!!〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!///」ビクビク

淡「〜〜〜〜〜〜はあっ!はあっはあっ」ヒクヒクッ


ーーーーークタ

淡「はぁ……はぁ……はぁ…」

淡「はぁ…………」


淡(なんか私……ちょっといけない事しちゃった気分…)ズーン


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「お待たせ、淡」

淡「あ、う、うん///」フイ

照「 ? 」

淡(うう、テルの顔がまともに見れない)

淡(今日わたし……)

淡「……………」


淡「ああもうっ///私ってばなんていけない事を!」ブンブン

照「え、ええ…?」





ーーーーーー初めての自慰行為は何故か罪悪感でいっぱい編おわり


《とある休日》

喫茶店ーーーーーーー



淡「テルはさー、周りに気を許し過ぎなんだよ」

照「そうなのかな」

淡「いつどこから何があるか、誰がどう襲って来るか分かんないんだから」

照「そっかあ」

淡「とにかく周りは全て敵!いい?」

照「はいはい」

淡「この間の合宿なんて菫先輩がいなかったらどうなってた事か」

淡「ね?菫先輩」

菫「え?あ、ああ」


淡「菫先輩が酔っ払いのテルをかくまってくれてなかったら今頃テルここにいないよ」

照(どういう意味だろ)

淡「あんなにお酒には気を付けてって言ってたのにこれだもんね」

照「でもあれは不可抗力で」

淡「それが油断だって言うの!普通頭からお酒被らないでしょって」ダンッ

照「はい…」

淡「まぁ例の部長に近付かなかったのは良かったけど」

照・菫「……」


淡「? まさか」

照・菫「」ブンブン

淡「……まぁいいよ。これからもアイツには近付かないし、お酒は飲まないこと!」

照「分かった」コクコク

淡(絶対なにも分かってないね。…あ、そうだ)

淡「そういえば携帯壊れて新型のにしたんだよね。いいなー、高かった?」

照「いや、ポイントでだいぶ賄えたから」

淡「ふーん、ねえねえ見せて見せてー」

照「いいよ。はい」

淡「ありがと」


淡(どれどれ、まずは電話帳から)パッパッパッ

照「…確か淡も携帯変えたばっかりだよね。それそんなに珍しい?」

淡「ちょっと今忙しい。黙ってて」パッパッパッ

照「……」

淡(さすがに変えたばかりだから必要最低限しか登録されてないや)パッパッパッ

淡(着歴は…………菫先輩ばっかし)パッパッパッ

ピタ

淡(………メールは勘弁したげる。信用してない訳ではないからね)

淡「はい、ありがとー」

照「うん」


菫(私は最近この2人を見ていると恋愛するのが怖くなる時がある)


菫(ヘタレ&鈍感&フラグ王照のフォローに毎度奔走している私だが、)

菫(実際のところ、私自身の経験値は0に等しい)

菫(正直モテない訳ではないし、出会いがない訳でもない)

菫(ただタイミングが合わなかった。きっかけがなかった………そんな理由)


照「淡の携帯も見せてよ。新しいんでしょ」

淡「 やだ 」

照「……」


菫(照と淡が未だに最後までナニをしていないという話を聞くと、)

菫(世間一般的な感覚から『遅い』というのは分かるが、私なんて付き合った事さえない)

菫(だが……そんな私でも、最近ひょんな事からキスというものを経験してしまったのだ)


菫(相手は宮永照。当然ファーストキスだった)


淡「携帯の待ち受け私の写メにしてよ。でさ、言い寄って来る変な奴いたらそれ見せたらいいじゃん」

照「え、それは恥ずかしい」

淡「は?恥ずかしい?なんで」

照「なんでって……なら淡も私の写メ待ち受けにしてくれるの?」

淡「それは嫌」

照「……」


菫(泥酔状態での情事の為、当の本人は認知していない)

菫(………しかし2度だ)

菫(ファーストキスもセカンドキスもこいつだ)


菫(キスというのは好き合う者同士がする行為である)

菫(たまに罰ゲーム的なおふざけ等の例外はあるが、ファーストキスは間違いなくそうである)

菫(でないと、普通は好きでもない相手と唇を合わせるなんて気持ちが悪いはずなのだ)

菫(そう。キスは好きな人とする………べきなんだ)


照「淡もしかして機嫌悪い?」

淡「別に悪くないけど」

照「なんかちょっと冷たい」

淡「それは…」

照「……」


菫(照にキスされた時、気持ち悪くなかった)

菫(むしろ後々思い出すと……………うん)


菫(私は……こいつの事をどう思っているんだろう……)


淡「…寂しいんだもん」ボソ

照「 え? 」

淡「全国大会が近いのは分かるけど私のことほっとき過ぎ」プイ

照「……」


菫(分からない。大切に思っているのは確かだが………分からない)


菫(ただひとつ分かるのは……自信を持って言えるのは……)


淡「テルは私に寂しい思いさせたらいけないのっ」

照「淡……」

淡「私の手離したら、私どっか飛んでっちゃうかも」

淡「いなくなっても知らないよ」プイ

照「……」


菫(私はこの2人が幸せである事を心から願っている)


照「淡の手は離さない。ずっと私のそばにいなきゃ駄目」

淡「……それでいい」

照「うん」


菫(大好きな親友と大好きな後輩だから)





ーーーーー恋にならない恋もある編おわり


《とある夏休みの夜》

淡の部屋ーーーーーー



淡「入って入ってー」

照「お邪魔します」

淡「飲み物取ってくるから適当に座っててね」

照「うん」

ーーーーバタン


照「……」キョロキョロ

ポスッ

照(……ベッドに座るってどうなんだろう)

スクッ

照「んー…」ムムム


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「ふんふふ〜ん、ふふふーん」ルンルン

カチャ カチャ

淡(家族が旅行に行ってくれたおかげでようやくテルを招待出来たよー)ルンルン

淡(いつもお邪魔してばっかりだから今日は私がおもてなしするんだっ)キリッ

カチャ カチャ

淡(よしっと。準備OK!)



ーーーーーガチャ

淡「お待たせーテル」

照「あ、うん」

淡「………なんで立ってるの?」

照「どこに座るのが正確か答えが出なくて」

>>497

正確→正解


淡「別にどこでもいいよお。難しい顔して突っ立ってるからビックリしたよ」

照「ごめん。じゃあこっちに座らせてもらうね」ストン

淡「かしこまっちゃって。大丈夫だよー、ハワイから急に帰って来たりしないから」

照(そういう事ではないんだけど…)


カチャン

淡「どうぞ、粗茶ですが」ススス

照「ん。ありがとう」

淡「変に気を使う事ないから、自分の家だと思ってリラックスしてね」

照「うん」

淡「そんでそんで、家の勝手とか色々しっかり把握しといて!」

照「? 分かった」

淡(将来ここに住む事になるかもしれないしね)


淡(あれ、でももしそうなるならパパにはそろそろ紹介しておかないと)

淡(付き合ってるなんて言ったら怒り狂うだろうけどそこはなんとかテルに頑張ってもらって)


照「お父さん達はいつまでいないの?」

淡「明日の夜には帰って来ちゃう。だからーー」

照「そう。まぁ明日もお互い朝から部活だし、すぐお暇するよ」

淡「へ!?泊まっていかないの!?」

照「だって…」

淡「……」ムス

照「……」


淡(この日の為にめちゃくちゃ気合い入れてお掃除したのに)

淡「……テルって私に興味ないの?」

照「え、どうして?」

淡「初めて付き合ってる子のお部屋に入ったんだよ?」

照「そうだね。一年以上付き合ってるのに変だよね」

淡「は!?違うよ!」

照「ええ…?」

淡「私はテルのアパートに初めて行った時本当にドキドキした」

淡「テルは………しないの?」

照「ああ、そういう事か。淡」スッ

淡「っ、な、なに?」ドキ


グニー

淡「にゃにしゅるのよー」

照「私これでも……少し緊張してる」

淡「ふへ?」

照「だって淡が育った場所なんだよ。出会う前の淡がたくさん詰まってる」

淡「……」モニュ

照「私の知らない、まだ見たことのない淡が…。だから興味がないなんて有り得ない」

淡「てりゅ…」

モニュ
ーーーパッ

照「実は部屋の中も色々見たいけど、じろじろ見たら悪いと思うから」

淡「そ、そうだったんだ」


淡「私、テルになら全部さらけ出せるよ!だからお部屋見たいなら遠慮しないでっ」

照「いいの?」

淡「もちろん!」

照「じゃあ……」キョロキョロ


淡(ふふ、テルでも緊張するんだ。お互いまだ知らない事ってあるんだね)

淡(これからもっと2人で一緒にいよう。そして一緒に同じ景色を見ようよ)

淡(いつかテルのお家にも連れて行って欲しいな。長野の……テルが育った場所に……)


淡(きっと綺麗なところなんだろうね…)


照「へえ、淡も本とか読むんだ」

淡「本くらい読むよー。テルほどじゃないにしても人並みにはねっ」

照「これは…漫画?淡って漫画好きだったの?」

淡「え?漫画なんて最近買ったかなぁ」

照「淡はどんなのが好きなのかな。えっと…」ペラ

淡(漫画……漫画……漫画……?)

淡「……………あ」ハッ

バサバサッ

照「……」

淡「……」



その時 思い出した

そうだ この世界は

残酷なんだ




ーーーーーー進撃の薄い本編おわり




淡「違うの!それは違うのおおおおおおおーー!!」

照「……」


《照が薄い本デビューした日の夜》

淡の部屋ーーーーーー



菫「で?なんなんだこの有り様は」

照「ふきゅう…」クタ

淡「仕方なかったの、こうするしかなかったの」グスグス


菫(淡からのこの世の終わりのような悲痛な電話を受け、)

菫(慌てて夜中に駆け付けてみれば)

照「う、うう…」クタ

菫(無理やりアルコールを流し込まれ、泥酔状態で転がっている親友と)

淡「テルって酔うと記憶なくすから……その希望にすがりたくなったの」グスグス

菫(何かを忘れさせようと恋人の口に酒瓶を突っ込んだ後輩)


菫(誰かと付き合うって大変な事なんだな。私はしばらくいいや)フム


淡「ごめんねテルー。私が悪かったよお、目覚ましてぇ」ユサユサ

菫「いやまて。コイツ酔うとキス魔になるだろ。このままの方がよくないか?」

淡「だっていつもは倒れたりしないもん。どうしよう、テルがアル中になっちゃったら」ユサユサ

菫「どんだけ飲ませたんだお前は」


淡「ふええ……テルー、テルー」ユサユサ

照「う、んんん…」

淡「テル!?気がついた!私のこと分かる!?」

照「……あわ…い?」

淡「うん、淡だよ。はあー、良かったよお」グスグス

照「あれ、ここ……」

菫「よお。大丈夫か?」

照「菫?えっと、私いったいなにを」フラ


照「なんだかフラフラする」フラフラ

淡「平気?救急車呼ぶ?」オロオロ

照「なんで救急車?」

菫「お前なにも覚えていないのか」

照「うーん、淡のお宅にお邪魔して…………あれ、記憶がない」

淡「本当っ!?やったーー!!」

菫「こら」ポカッ

淡「はい、ごめんなさい」シュン


照「淡、淡、ちゅー」

淡「うん、ちゅーしようね。ちゅー」

ブチュー

菫(やはりキスはするんだな)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「ちゅー、ちゅー」

淡「むちゅー、ちゅー」

チュッ チュッ

菫(かれこれ30分はしてるな。いつまで続くんだ…)


菫「なあ淡、疲れないか?大丈夫か?」

淡「大丈夫だよ。飲ませたのは私だし、テルとちゅーするのは好きだから」

菫「そうか」

照「あわいー、ちゅー」

淡「はいはい、ちゅー。…でもお酒くさいのは少し困るかも」ハフ

菫「だよな」

照「あわいー、あわいー」チュー

菫(赤ちゃんみたいだ…)


菫「あ、淡、良かったらその、変わろうか?」

淡「え?な、なに言ってるの菫先輩。テルとキスさせる訳ないじゃん」

菫「ば、馬鹿っ。変な意味に取るなよ。私はただお前が疲れたんじゃないかと…」

淡「ふうん…」ジトー

菫「なんだその目は。先輩が信用出来ないのか」

淡「そうじゃないですけどー」

照「あわいー、ちゅーは?」

淡「おっとごめんね、はい、ちゅー」

チュッ チュッ

菫「……」




淡「……ん、ヤバい。ちょっとおトイレに行きたくなって来た」モジ

照「えー、ちゅーは?ちゅーしたいちゅーしたい」パタパタ

淡「うう…」チラ

菫「………抑えててやろうか?テルもだいぶ落ち着いて来てるみたいだし」

淡「うーん…」チラ

照「 ? 」

淡「確かに前と違ってフニャっとしてるから数分なら任せても…」

菫「膀胱炎になるぞ」

淡「……すぐ戻る」

菫「よしきた任せろ」


バターン
バタバタバタ



照「……淡は?」

菫「すぐ戻って来る」

照「そう…」

菫「……」

照「……菫」フラ

菫(っ……冷静になれ弘世菫)

照「菫、ちゅうしたい」フラフラ

菫「駄目だ。私はお前とはちゅーしない」

照「なんで?」

菫「お前が付き合っているのは淡だからだ」

照「だから駄目?」

菫「そうだ。お前と私がちゅーなどしたら、それは立派な浮気だ」

照「浮気…」

菫「淡を悲しませたいのか」

照「悲しませたくない」


菫「だろ?なら我慢して大人しく待っているんだ」

照「うん…分かった」

菫「よし。偉いぞ照」

照「……」ソワソワ

菫(やはり以前よりは落ち着いている。酒の量によるのか?)


照「菫、ちゅー…」ソワソワ

菫「駄目だ」

照「むう、ケチ」

菫「ケチとかじゃない。さっきも言ったとおりお前と私は…」

照「分かってる。でも私は菫とちゅーしたい」

菫「っ……だ、だから」

照「私は、菫と、キスが、したい」

菫「仕方ないな」

淡「 おい 」


菫「っ!」ガタタ

淡「…仕方なくないよね」

菫「あー、えっとな、今のは」

照「わあい、淡だー」フラ

ベシッ!

照「きゅう〜」バタン

菫「て、照ー!!」

淡「菫先輩ってテルとキスしたかったの?」

菫「そ、そんな訳ないだろっ」

淡「ええ〜?でも今の先輩の顔ちょっとニヤけてたー」

菫「あ、あれはだな、オキシトシンが急速に分泌されてだな。オキシトシンというのはだな」アセアセ


菫「神経分泌細胞で合成され下垂体後葉から分泌されるホルモンで」アセアセ

淡「……テルのこと好きなの?」

菫「は!?」

淡「キスしたいって事はそういう事だよね。てっきり私達のこと応援してくれてると思ったのに」

菫「わ、私は…」

淡「早く言ってくれたらいいのに、そしたら私だって」

菫「違う、違う…」

淡「今回悪いのは全部わたしだからさ、本当は何も言う権利なんてないんだけど、だけどさ」

菫「違うんだっ!」


淡「な、なにが違うの?」

菫「確かに一緒キスしてもいいかなーなんて思ってしまったのは事実だ」

淡「やっぱり」

菫「だがそれはお前らのキスシーンを延々見せられた影響によるものだ!」

淡「う…」

菫「照に関しては、もちろん好きだが、ま、まぁ好きなのは否定しないがごにょごにょ」

淡「……」ジトー

菫「し、しかしお前らの幸せを自分の幸せのように感じている!本当だ!」

淡「へー」ジトー

菫「それに!それに!私はっ!!私はーーーー」


菫「 するより見る方が好きなんだああああ!!!! 」

淡「 は? 」


菫「そしてそれを文章や絵にして鑑賞する事に喜びを感じるんだっ!!」

淡「な、なにそれ」ヒキッ

菫「引くなら引け!軽蔑するならしろ!だが私はっ」

菫「己が実際に感じる快感よりも!視覚から脳に取り入れ自らの脳内で変換された世界の方が!!」

菫「より興奮を覚えるんだああああーーー!!!!」

淡「」


菫「はあっはあっ……分かったか!」

淡「う、うん、分かった」コクコク


淡「ち、ちなみに、小説とか漫画とか…書いたりしてるの?」

菫「まあな。あまり大きい声では言えないが、作品を販売もしている」

淡「 え!? 」

菫「内緒だからな?実はけっこう人気があっていつも即日完売だ」ドヤア

淡「……ペンネームとか……あるの?」

菫「シャープペンシル。それが私の二つ名だ」キリッ

淡「」



白糸台高校
麻雀部二軍部室ーーーーーーーーー



モブA「大星さん知ってる?今回の新刊、発売日延期になったらしいよ」

淡「え?あー…」


モブA「発売日延期なんて過去なかったのに。作者さん病気にでもなっちゃったのかなあ」

淡「いや、すこぶる元気だよ」

モブA「 え? 」

淡「なんでもない。とりあえず信じて待ってれば大丈夫だと思う」

モブA「そっか。確かにあの作者はファンを裏切る事はしなそうだね」

淡「うん、彼女はファンを裏切らない…。なぜならそれが彼女そのものだから」

淡「変態オブ変態。心よりの称賛をあなたに!シャープペンシルっ…!」

モブA「とりあえず拍手しとくか」パチパチパチ






ーーーーーー尊敬する先輩は、神と呼ばれる変態だった編おわり


《夏休みのある日》

白糸台高校
校門前ーーーーーー



淡『ごめんテル!もうちょいかかりそう!』

照「大丈夫。気長に待ってるから急がなくていいよ」

ピ

照(とはいえずっと校門に立ってるのも退屈だな)


渋谷「……宮永先輩?」

照「渋谷。あれ、部活じゃないの?」

渋谷「お茶請けを切らしたので買い出しに……。先輩は淡ちゃん待ちですか?」

照「うん」


渋谷「でしたらせっかくなので一緒に部室へ行きませんか?お茶煎れますので」

照「んー…、渋谷のお茶は魅力的だけど、淡の邪魔になるから」

渋谷「邪魔だなんて。喜ぶと思いますよ」

照「いや、たぶん集中力がバッツリ切れるんじゃないかな」

渋谷「あ、ああ確かに」

照「……でも暇だし……そうだな、校内で待ってようかな。夏休みで人少ないだろうし」

渋谷「じゃあ淡ちゃんには内緒にしときますね」フフ



校内ーーーーーーーー



照(本当に誰もいない…)キョロキョロ


ファー ファー
サッコーイ

照(聞こえるのは吹奏楽部の楽器の音と…運動部の掛け声…)

照(静かな夏の風物詩だね。なんて、思わず感傷に浸ってしまうな)



2ーBの教室ーーーーーーーーー



照(ここは淡の教室)

ガララ

照(やっぱり誰もいない。まぁ夏休みだから当たり前か)

照(淡の席は確か窓際と言っていたような………ここかな)

ガタ
ストン

照(座ってみたり)フフ


シーーン


照(誰もいない教室、か…)

照「…………」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



照『どうしたの淡。こんなところに呼び出して』

淡『うん……えへへ』モジモジ

照『? 部室に行こうよ。みんなそろそろ集まってると思うから』

淡『行くよ。でも、その前にテルにちゃんと伝えておきたくて』

照『なに?』

淡『卒業おめでとう!テルっ』

照『っ……ありがとう、淡』

淡『2人っきりで伝えたかったんだ』ニコ

照『そっか…』



淡『それとね』

照『 ? 』

淡『……』キョロキョロ

照『…誰もいないし、来ないと思うよ?』

淡『テル、ちょっと目つぶってっ』

照『いいけど…』スッ


ーーーーーチュッ



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



照「んへへ……やわらか…あわあわ…」ムニャ

淡「あわあわ?」

照「ん……寝ちゃってたんだ…」

淡「おはよ。テル」

照「おはよ。よくここにいるって分かったね」


淡「テルの事ならなんでもお見通しだよっ」ドヤア

照「へー」

淡(忘れ物取りに来たらテルがいたんだけど)

淡(ま、まぁそれもきっと2人の愛が引き合わせてくれた……はず。多分そう)


照「……」ジー

淡「どうかした?」

照「目、つぶって」

淡「? うん」スッ


ーーーーーチュッ

淡「っ、き、急にどうしたの?」

照「別に。したくなったの」

淡「そ、そうなんだ///」


シーーン


淡「……し、静かだね」

照「うん…」

淡(な、なんだろこの雰囲気。テルもちょっと変だし)ドキドキ


照「…誰もいない教室なのになんだか狭く感じるんだ」

淡「え?」

照「それって私が少しは成長したという事なのかな」

淡「……よく分かんないけど……テルは…」

淡「昨日より今日、さっきより今の方が格好いいし可愛いよ」

照「淡……それはさすがに欲目なんじゃ」

淡「私が言うんだからそうなのっ」

照「はは…」


照「……ここを卒業してもうすぐ5ヵ月か」

照「淡と付き合いだしてから時間が流れるのが早く感じる。不思議だね」

淡「早い?……私は遅いな…」

照「そうなの?」

淡「遅いよ。わたし早く卒業したい……そしてテルに追い付きたい」

淡「でも追い付きたいのに追い付けないの。テルはどんどん先に行っちゃうから」

照「……」

淡「あーあ、やだなー、2つも下なんて。テルと同い年が良かったなー」

淡「そしたらいっつも一緒にいて、きっともっと同じ景色が見れたのにな」

淡「切ないね」

照「淡……」


淡「なんてね。テルが変に感傷的だから私までおかしくなっちゃった」

照「ねえ淡。私はさ、今の淡だから好きになったんだと思うよ」

淡「うん、そうだよね。私も2つ上の先輩のテルが好き」

照「ありがとう。実際さ、淡と同級生だったら友達にもなってないよ」

淡「えっ、なんで?そ、そうかな」

照「だってタイプが違うでしょ。淡は元気いっぱいハツラツとしてるけど私は違うし」

淡「確かに……テルが同級生で同じクラスでも話し掛けないかも」

照「ね。だからさ、私と淡はこれでいいんだと思う」

淡「……」

照「追い付きたいとか色々焦る気持ちは分かるけど、それだとあっという間にお婆ちゃんになっちゃうよ」

淡「ふふっそれは困るね」


淡「あ、真面目な話してる間にこんな時間になってる!」

照「ホントだ。早く帰ってご飯食べよ」

淡「うんっ。と、その前に忘れ物忘れ物…」

ゴソゴソ

淡「あったお弁当箱。この季節にこれを忘れたら大惨事だよね」

照「お弁当箱か……今度また私にも作って」

淡「いいよー。なら全国終わったらお弁当持ってどこか行こうよ」

照「うん」



ーーーーー淡からの初めてのキスは卒業式後の誰もいない教室でした編おわり





パサ

照「なにか落としたよ淡」

カサ

照「……………なんだこれ」

淡「え?何かあった?」

照「いや、なんでもない」サッ



ーーーーーー淡、私に何か隠してない?編へ続く


《とある暑い昼下がり》

照のアパートーーーーーーーーー



照「菫、大事件が起きた」

菫「はあ」

照「リアクションが薄すぎる。もっと興味を持つように」

菫「どうせ淡の話だろ。なんだ、あいつ風邪でも引いたか」

照「確かに淡の話。でもそんな生易しいものじゃない」

菫「へー」

照「む。まぁいい、とりあえずこれを見て」ピラ

菫「どれどれ」





=====================



あなたを一目見た瞬間から私の心はあなたに釘付け

高鳴り続けるこの胸
どうしたら治まるのかな

想いを伝える事が出来たら治まるのかな

伝えたい

あなたが好きですと



=====================


菫「……ポエム?」

照「違う!ラブレターだよっ」

菫「あ、あぁそうか。悪い。ていうかお前声張れたんだな」

照「昨日淡が落とした。つまり淡がもらったラブレター」

菫「ほー、あいつもなかなかやるな。まぁ麻雀部のエースだしモテるのは不思議ではないか」

照「なに悠長なこと言ってるの。大事件だよ、大問題だよこれは」

菫「は?ラブレターなんてお前飽きるくらい貰ってるだろ」

照「そうだけど……淡がこういうの貰ってるなんて知らなかった」

菫「そりゃあいくら付き合っていても知らない事くらいあるだろ」

照「…私が言いたいのはそういう事ではなくて」

菫「心配なのか?」

照「そんなんじゃない」フルフル

菫「ふむ…」


菫「しかしこのラブレター、宛名も差出人の名前もないぞ」ピラ

照「きっと直接渡されたんだ。たまにある、そういうの」

菫「さすが詳しい。なるほど直接渡すなら本文だけで十分だな」

菫「あ、なら返事はその時にしたはずだろ。もう終わった話じゃないか」

照「それは分からない。手紙の主がすぐ諦めるとは限らないし、淡が…………いや、いい」

菫「やっぱり心配なんだろ?」

照「と、とにかく真相をはっきりさせなくてはいけないと思う」

菫「真相……。直接聞いたらどうだ?」

照「それは避けたい。私に心配させまいと真実を話さない可能性がある」

菫「嘘をつくと?」

照「いや、こういうのはうまく断れるとは限らないって事」

菫「まさに経験者は語る、だな」


プルルルルルルルーーーー

照「淡だ」

ピ

照「もしもし。………え、あ、そう……分かった」

菫「……」

照「ちなみに誰と?……ふうん…そうなんだ」

照「うん。じゃあまた」

ピ

菫「なんだって?」

照「菫、すぐ支度して。準備出来次第出る」タッ

菫「え?なに、どこか行くのか?」

照「話は後。3分で支度して」パパパ

菫「無茶ゆーな!」




駅前ロータリー付近ーーーーーーー



照「目標が現れるまでここで待機する」

菫「はあっはあっ」ゼーゼー

照「……大丈夫?」

菫「お、お前な。アパートからここまで
照「目標発見っ。隠れて!」バッ

菫「へ?目標?」

照「早く隠れる」
グイッ
菫「もがっ」



淡「ふんふふ〜ん」トテトテ



照「………目標通過。これより追跡を開始する」ガサ

菫「っぶは。げほげほ」ガサッ

照「行くよ菫」グイ

菫「わ、分かったから。痛い痛い」



淡「ふふふ〜ん、はは〜ん」テトテト



菫「さっき電話で何を話したんだ?」コソコソ

照「前もってメールで『今日は何時頃来る?』と送っていた」コソコソ

照「そしてあの電話で『用事があるから夜になる』と言われた」コソコソ

照「カマをかけて『誰と?』と聞いてみたら『ひとりで』と言っていたが恐らく嘘」コソコソ

菫「なんで」コソコソ

照「声が上擦っていた」コソコソ


菫「淡がここら辺にいるってのはどうして分かったんだ」コソコソ

照「電話の向こうからテレビのCMが聞こえた。つまり街頭テレビがある駅前周辺」コソコソ

菫「……淡が今から手紙の主に会うと思ってるのか?」コソコソ

照「それは……分からない。でもピンと来たんだ」コソコソ

照「淡は私に何か隠してるって」

菫「お前の直感は尋常じゃないからな…」



淡「…」トテトテ



照「あ、誰かいる」ハッ

菫「なに!」


淡「お待たせっ」

モブA「宮永先輩は大丈夫だった?」

淡「うん。ちゃんと夜に行くって電話した」



菫「なんだ亦野の相方じゃないか」コソコソ

照「…う、浮気…!?」ガーン

菫「は?いや、だからあの子は」

照「じゃあどうして一人だなんて言ったの……後ろめたい事があるからでしょ」

菫「うーん…」



淡「さっそく行こっか」

モブA「そだね。色々揃えなきゃならないから大変だしね」



菫「移動するぞ。ほら、照」グイッ

照「亦野……二人で支え合おうね……」ズルズル


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



モブA「このお店でだいたいは揃うはずだよ」

淡「き、緊張して来た」

モブA「平気平気。一度入っちゃえば吹っ切れるから」

淡「わ、分かった。新たな世界の扉を開けるよ!」

モブA「大袈裟だなあ」アハハ



菫「あの店………あいつらもしかして」コソコソ

照「ううう、淡が…私の淡が…」ズーン



ーーーーー数分後



菫「お、出て来た。ずいぶん買い込んだな」

照「紙袋いっぱい一体なにを…………ま、まさか大人の玩具!?」

菫「なにを言ってんだお前は」

照「淡……私の何がいけなかったの……ううっ…」グスッ



モブA「どう?色んなジャンルがあって面白かったでしょ?」

淡「うん!いつもはモブAから借りてたから、ジャンルが存在するのも知らなかったよっ」キラキラ

モブA「道具はっと。ペンにトーンに……とりあえずはこれでイケるかな」

淡「本当?よおーし、早く帰ってさっそく試す!」

モブA「頑張ってね」



菫「やっぱり…」コソコソ

照「あんなに楽しそうにしてる淡……見た事ない…」

菫「そんな事ないだろ」

照「あるよ……私といる時はいつも照れてばかりだもん……」グスッ

菫「馬鹿だなお前」


プルルルルルルルルーーーー

照「っわあ!ま、マズい」

菫「バレるっ、早く出ろ」

ピ

照「も、もしもし」

淡『テルー?用事が早く終わったから夕方には行けるよー』

照「ふえ……そうなの?」

淡『あ、でも一回お家に帰って荷物置いてからだから、すぐではないけど』

照「……ひとりで来るの?」

淡『当たり前じゃん。え、誰か連れて行った方がいいの?』

照「い、いや。あのさ……大切な話があるとか言わないよね…?」

淡『大切な話?なんだかさっきからよく分かんないよー』

照「ごめん、気にしないでいいから……じゃまた後で」

ピ


菫「お、解散したぞ。ほら浮気なんかじゃなかっただろ」

照「菫……私はもう頭が混乱して何が真実なのかどうしたらいいのか……」

菫「私はほぼ見えたぞ。真実とやらがな」

照「ほ、本当に?」

菫「ああ。えーとな、人には隠し事の一つや二つあるものだ。あまり触れてやるな」

照「ええ?」

菫「それとな、お前の拾った紙。ラブレターでもポエムでもないから」

照「ならなんなの…?」

菫「ネタというか………とにかくコッソリ返してやれ。分からないようにだぞ」

照「 ?? 」


菫(淡のやつ………そっちの先輩としても見守っててやる。精進しろよ)フッ


照のアパートーーーーーーーー



淡「もうすぐご飯出来るから待っててねー」トントントン

照「うん…」

ゴソゴソ

照(この辺でいいかな)

ポイッ
ーーーカサ


照「わたし先にお風呂入って来る」

淡「えー?もう出来ちゃうよー」

照「すぐ上がるからテーブルに並べてていいよ」

淡「んー…、分かった。冷めちゃうから急いで入ってね?」




淡「ふんふふ〜ん」

カサ

淡「ん?なんだろ……ゴミ?」

ピラ

淡「っ!?な、なんでこれがここにっ」

キョロキョロ

淡(どこに落としたのかと思ったらまさかテルの部屋だったとは)

淡(見つかる前に回収出来て良かった。こんなの見られたら社会的に死ぬところだったよ)

淡(もしくはあらぬ誤解を生むよね……この文面じゃ)

淡「はああー…」


照(……どうやらうまくいったみたい)コソ

照(でもあれはいったいなんだったのか)

照(そしてあのちょっとおかしな雰囲気の店は何の店だったの…)

照(知らない方がいい事もある………そういう事?)

照(いつかは話してくれるの?淡……)





ーーーーー淡、私に何か隠してない?編おわり


《とある夜》

照のアパートーーーーーーーーー



淡「ふあ……ん…っ…」

照「…」スッ

サワサワ
モミモミ

淡「んう…っ…テルぅ」

照「…ぱくっ。ちゅー」チュパチュパ

淡「あうっ…ん、ん〜」ピク

照「…乳首感じる?」コリコリ

淡「そ、そういうのは聞かないのぉ…///」

照「……」ジー

淡「………たぶん気持ちい///」ボソ

照「そう…」


照(ここまではいいんだ。ここまでは)

照(問題はここから…)


照(さり気なく下に……自然な感じで……)スー

淡「テル…」

照「っ!な、なに?」ギク

淡「今日はあんまりキスしてくれないね…」

照「そう、かな。そんな事ないと思うけど」

淡「なんか……おっぱいとばっかりキスしてる」

照(反論出来ない自分が悲しい)


照「ごめんね?好きだよ、淡」

淡「うん、私も好き……んっ」チュ

照(また遠退いた。どうしても下へ行けない)チュブチュパ

淡「テルぅ…んはぁ…も、もっと舌…舌ちょうだい…ふあ」レロレロ

照(下ではなく舌か。ふっ、した違いだな)レロレロ






照「という具合」

菫「なるほど、下まで到達出来ないと」

照「鉄壁」

菫「鉄壁か…。しかしお前、こういうのは淡が受け入れてくれるまで待つとか言ってなかったか?」

照「うん。そのつもりだった。ゆっくり自分達のペースで自然とそうなれば…と」

菫「それがなぜ急に焦り出したんだ」

照「それは………そうだな、一言で言うと」


照「 私にも限界はある 」

菫「分かった協力しよう」



菫「とりあえず状況を確認したい。いつもどういった流れで始めるんだ?」

照「淡はスキンシップが多いから、きっかけは沢山ある」

菫「ふんふむ。それは救いだな」

照「でも、お風呂に入ってなかったりご飯を食べてなかったら手は出さない」

菫「……逃げる口実となるからか」

照「そう。お風呂や食事を理由に何度阻まれたか…。だから全てを済ませている事が大前提」

菫「セッティングって大事なんだな」

照「一応雰囲気も気にしつつ、淡をその気にさせるようムード作りにも余念はない」

菫「導入までは完璧な訳だな。素晴らしいマネージメントだ」

照「うん。押し倒すまでは慣れると簡単」


菫「では次に………前戯を聞かせてもらおうか」


照「まずは軽いキスから始める。そして愛を囁きつつ舌を入れる」

菫「愛を囁く……」ププッ

照「淡は常時なにかしら声を掛けてあげないと不安になるらしい。というか笑わないでよ」

菫「すまんすまん。照が愛をな……ぶふっww」

照「……」

菫「だってお前、くくっ、いつも無表情で無愛想な顔して……ぷぷ」

照「…ねえ菫」

菫「ん、なんだ?」ククク

照「 好きだよ 」

菫「なっ!?な、なななな////」カアア

照「このように、愛を囁くのにはとても効果がある。少しは分かった?」

菫「あ、ああ。笑ったりして悪かったよ///」ドキドキ


照「続けるよ」

菫「うむ///」ドキドキ


照「淡はキスがかなり好きで、ここで手を抜くと後々響く。先日もそれで失敗した」

菫「ほう…。じっくりいく訳か」

照「それはもうガッツリやるのがベスト。キスだけでイかせるくらいの勢い」

菫(いいなぁそれ)モンモン


照「で、首もと…鎖骨…と適当に舐めながら、片手でさり気なくボタンを外す」

照「慎重に且つ迅速に前をはだけさせ、温まった手で胸を揉む」

菫「手の温度まで考慮しているのか」

照「もちろん。で、色々キスしながら乳首を刺激するとなかなかの反応が返って来る」

照「ここでやっとおっぱいタイムに入る」

菫「おっぱいタイム?」

照「おっぱいを楽しむ時間。ひたすら撫で回すも良し。ひたすら乳首を吸うも良し」

菫(……そういや以前、やたらと胸を熱く語ってたな。好きなのか)


照「ふう……」

菫「どうした溜め息なんてついて。話を聞く限り順調じゃないか」

照「そう、ここまではね。膨大な時間と苦労を重ねたのが報われた結果」

照「しかし問題はここから」

菫「下……か」

照「うん。あ、言ってなかったけど、ファーストタッチは済ませてる」

菫「なに!?聞いてないぞっ」ガタ

照「ごめん。あまりの衝撃と感動、感激に報告を怠ってしまった」

菫「っ……そんなに凄かったのか」

照「凄かった。やわらかくてヌルヌルしてた」

菫「感動した割に子供みたいなレベルの表現だな」

照「私にボキャブラリーを求めないで。とにかく凄かった、それだけ」


照「と、まぁ長々しゃべったけど現時点ここで止まってる状態」

菫「把握した。ここから次のステージへ……か」フム

照「具体的には、弄った末に舐めてみたいんだけどどうかな」

菫「いいんじゃないか。気持ち良さそうだ」


>>1です お疲れ様です


お気づきの方いるかもしれませんが、矛盾が…

長くなると本当に書き辛いです。


このスレは、自分が満足するまで続ける予定なので、まだ長くなります。

この先さらに矛盾が生じるのは必至ですが、そこは流して頂けると幸いです


照「ただ実際本当に鉄壁。舐めるどころか触る事も厳しい現状」

菫「うーん、一度触られてるから余計にだろうな」

照「あの時は2人とも動揺して、私も怖じ気づいてしまった」

照「でも次は大丈夫。それと、これからは強引に行こうとも思ってる」

菫(強引………こいつが強引に行けるとは思えんのだが)


菫「あ、そういえばさっき話を聞いていて気になった事があるんだ」

菫「服ははだけさせたたげで隙間から弄ってるんだよな?」

照「そう。脱がせはしてない」

菫「それがいけないんじゃなかろうか」

照「どういう事?」

菫「はだけるだけなら直ぐ逃げられるだろ」

照「っ!?」

菫「お互い全裸にでもなれば淡だって諦めがつくんじゃないのか」

照「諦め……覚悟とか決心とか言って欲しかった。でも、菫の言いたい事は分かる」

菫「よし、これでとりあえず次取るべき行動は決まったな」

照「さっそく今夜実行してみる」


そして夜
照のアパートーーーーーーーー



照「淡、一緒にお風呂に入ろう」

淡「……………やだ」

照「 え 」







ーーーーーー私はなにか間違っていたのだろうか編おわり


《お風呂を拒否られた夜》

照のアパートーーーーーーーー



照「な、なぜ」

淡「恥ずかしいから」

照「そっか」

淡「うん」

照「なら仕方ないね…」

淡「そんな事よりテレビ見よーよ。詐欺師に電話掛けまくるやつ」

照「あ、うん」

淡「ほら座って座って」

照「うん…」

淡「何度目で認めるかなあ、詐欺でしたって」

照「5度目くらいかな」



照「って違う!」

淡「 ん? 」


照「お風呂だよ、修学旅行とか合宿とか、淡は今まで誰とも一緒に入らないで来たの!?」

照「家族で温泉とか行ってもひとりで入ってたの!?お母さんの背中流した事ないの!?」

照「そんな訳ないよね!?どうして駄目なの!?何で!?」

淡「テルと他の人は違うじゃん」

照「な、なな何が!?同じだよ!私なんてただのガヤだよ!モブ!ひな壇!」

淡「テルは好きな人なの。私には特別な人なの」

照「っ!…………で、でも」フググ

淡「恥ずかしいし、それにテル…」

照「な、なに?」

淡「絶対変な事するでしょ」

照( あ た り ま え だ ろ )


照「……しないよ」

淡「ウソつき」

照「……」

矛盾って何があったっけ……?

>>628

>>454で、既に菫に報告してます
それを忘れて>>606を書いてしまいました


照「…め……目隠し」

淡「え?」

照「目隠しする。それなら問題ないでしょ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡(結局押し切られてしまった)

淡(ていうか目隠しって。今日のテルなんか変)

照『淡ー、まだー?』

淡「い、今脱いでるところ」

照『そっか』

淡(でもまぁ、私だってテルとお風呂は入りたいと思ってたから…)ヌギヌギ

淡(強引に来てくれて良かったかも///)ヌギヌギ



ガララ

淡「お、お待たせ」

照「うん」

淡(ホントに目隠ししてる。………ちょっと可愛い)

照「ちゃんと脱いだ?見えない事をいい事に水着とか着てない?」

淡「脱いだよ」

照「ならいい」

淡(って……なるほど私からはテルの裸見放題な訳か///)


照「とりあえずほら、浴槽に浸かりなよ」

淡「ええっ、それはさすがに狭いんじゃ///」

照「私の前に座れば大丈夫。全然入れる」ホラ

淡「で、でも///」

照「……触ったりしないから」

淡「テル…」


ポチャン

淡「ううう///」

照「背中寄りかかっていいよ」

淡「う、うん………ふわっ!」ビク

照「お腹になら手回しても平気だよね。こうすると楽なんだ」

淡(こ、これ、裸で後ろから抱き締められてる状態だよね///)ドキドキ

淡(背中に何やら当たってる感触もあるし///は、鼻血出そう)ドキドキ


照「ねえ淡…」

淡「は、はいっ」ビクッ

照「私……のこと、怖い?」

淡「へ?」


照「安心して。絶対変な事しないから」

淡「……」

照「目隠し外したりしないし、手だってここから動かさない」

照「こうやって一緒にお風呂に入れただけで私は満足だよ。だから…」

淡「怖くないもん。ちょっと恥ずかしいだけなんだもん…」

照「……淡、手握ってくれる?」

淡「う、うん」

キュッ

照「ああー幸せ」フフ

淡「テル…。テルって私のこと…」

照「ん?」

淡(私のこと……大事にし過ぎだよ……)

照「……」


照(目隠しキツく縛り過ぎたな。途中でハラリと落ちるはずが)クッ


照(しかし見えないからこそ感覚が妙に研ぎ澄まされて)

フニ

淡「っ……」ピク

照(す、素晴らしい///)


淡「はぁ…はぁ…」

淡(テルが変な事しないって約束してくれたのに…)

淡(私……だんだん……いけない事……)ムラ

淡(だ、駄目駄目っ!テルの心を裏切るなんて駄目っ!)ブンブン


淡(で、でも少しだけなら……いい…かな)ムラムラ


ーーーバシャ

照「? 出るの?」

淡「……」ドキドキ

チュッ

照「っ!?」

淡「ちゅっ……ちゅう……ぺろ」

照「なっ、なに!?何してるの!?」バシャ

淡「ごめんね……ちょっとだけ……ちょっとだけだから」チュッ チュッ

照「く、くすぐったい、そんなに吸わないで淡」ビク

淡「テルの身体……本当に綺麗。す、すごくいいと思う」ゴクリ

照「へ?あ、あの」

淡「ちゅうっ……しょっぱい。美味しい…」ペロッ

照「ふあっ、な、舐め///」バシャ


照(こ、これは一体、どういう状況なの!?)

淡「テル…ちゅっ、好き…」チュパ

照(淡が急に私の身体を吸ったり舐めたり///な、なにが起きた!?)

照(と、とにかく目隠しを…)グイ

淡「取らないで!」

照「えっ!?」ピタ

淡「お願い……見ないで」

照「い、いや、でも、だって」

淡「わたし今……すごくエッチな顔してるもん。そんな顔見せたくない///」

照(みーーたーーいーー!!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



菫『………』

照「まさか逆に襲われてしまうとは予想外だった」

照「今まで攻める事しか頭になかったけど、ああいうのもアリだね」

菫『………最後までされたのか?』

照「いや、ひたすら吸ったり舐めたりされただけ」

菫『まぁ淡だしな…。その後もちろんお前も手出したんだよな?』

照「それが…」

菫『待て。一緒に風呂に入って、そこまでエロい流れになったのにまさか』

照「目隠ししたままじゃやっぱり無理だった。何も見えなくて」

菫『外せばいいだろっ!』

照「外さないでって言われたから」

菫『こ、この………へたれっ!!』

照「ええ…」





ーーーーー初めて2人でお風呂に入りました。幸せでした編おわり


《とある夏の暑い日》

白糸台高校
麻雀部仮眠室ーーーーーーーー



モブA「ふんふん…ほほ〜。おおっ」ペラ

淡「どう、かな」

モブA「すごいよ大星さん!ちゃんと漫画になってる!」

淡「ほ、ホント?やったぁ」

モブA「作ってみたいと言い出した時は驚いたけど、なるほど自信があった訳だね」

淡「自信というか、なんとなく出来る気がして」エヘヘ

モブA「このクオリティなら買ってくれる人は沢山いると思うよ」

淡「そ、そっか」テレテレ


モブA(ただ登場人物があからさまに宮永先輩なのはどうなんだろう)

ペラ

モブA「……ん?」


モブA「このお風呂のシーン、なんで挿入描写ないの?」

淡「そ、それは……どう組ませたらいいかよく分からなくて」

モブA「お風呂+目隠しだなんて最高のシチュなのに勿体無い気がするなぁ」

淡「そうだよね…」

モブA(……あらためて見返すとどのシチュも挿入シーンに入った途端教科書通りになるな)ペラ ペラ

モブA(これってやっぱりそういう事…?)ペラ

モブA(もしそうだとしたら……宮永先輩は漫画の中でもお預けくらってる訳か)ペラ

モブA(ガンバです、先輩)


淡「やっぱりもう少し改良しなきゃ駄目かなぁ」

モブA「うーん、構成も絵もかなりのレベルだと思うから、これはこれで…」ペラ

モブA「ちなみにこれシリーズ物?キャラはずっと先輩…じゃなくてこの子にするの?」

淡「うん。同じキャラの方がストーリー繋げたり出来るからいいかなって」


モブA「へー」

モブA(挿入描写がリアルになったら先輩をお祝いしてあげなきゃね)


コンコン

亦野『そろそろ練習始めるぞー』

淡・モブA「はーい」


モブA「とりあえずデビューはインハイ後だね」

淡「そうだね。それまで自分なりに修正してみる」

モブA(期待してます、宮永先輩)


とある大学
麻雀部部室ーーーーーーーー



照「はぁ…」

部長「最近元気ないね」

照「あ、いえ」

部長「もしかして淡ちゃんの事?」

照「っ、な、なんでそう思うんですか?」アセ

部長「んー、なんとなくね」

照「なんとなく…。相変わらずカンが良いんですね」

部長「ていうか結構分かり易いよ、宮永さん」

照「…分かり易いなんて言われたの初めてです」


部長「何かあった?」

照「……喧嘩もしないし仲も良いし、一緒にいて幸せだって心から思うんですけど…」

照「たまに猛烈に不安になる時があるんです……好きなのに…」

照「なんでしょうね、この気持ち…」

部長「好きだから不安なんでしょ?」

照「え……」

部長「一緒にいたいって気持ちが強ければ強いほど、失った時の傷みが強いって心は知ってるから」

部長「だから辛くなる」

照「……」

部長「きっとまだ2人の間に解決しなきゃならない事があるんだよ」

照「解決…」

部長「それが何かは分かんないけど、それを解決しない限り正体不明の不安感は無くならない」

部長「宮永さんが欲しいのは、何があっても揺るがない、絶対に切れたりしない絆」

部長「違う?」

照「そ……そうかも……しれません」


照「……」ジー

部長「え、な、なに?」

照「いえ、純粋に凄いな、と」

部長「こ、これでもこの大所帯を纏めてる部長だからねっ」ドヤア

照「ありがとうございます。聞けて良かったです」

部長「ま、まぁ宮永さんが不調だったりしたらインカレに響いちゃうし、」

部長「部長として当然の事をしたまでだよ。うん、あくまで部長として」

照「インカレか…」

部長「そうだよ、もう始まるんだから!頼んだよ、大将っ」


照(インカレが始まる。そして……インターハイも)

照「……………よし」



照のアパートーーーーーーーーー



ゴソゴソ

淡「あっ……んう」ビク

照「ちゅうっ……ちゅば」

淡「はあっはあっ」

照「淡、口開けて」ハァハァ

淡「ん……はわぁ…っ」ニチュ

照「っ……ちゅぶ…」レロレロ

淡「テ、テル…なん、か……はげ…し」レロレロ

チュ
ーーーツー

淡(う、わ……唾が、エロ…い///)ドキドキ


照「はぁ…はぁ…」ジー

淡「……?」ドキドキ

照「……寝ようか」

淡「 え? 」

照「ごめんね、パジャマ乱しちゃったね」プチプチ

淡(あれ…?これで終わり?いつもなら…)


モゾモゾ

照「おやすみ」

淡「テ、テル…?」

淡(な、なにか私しちゃったのかな。でも怒ってる感じではないし)

照「ねえ淡」

淡「っな、なに?」ドキ


照「もうすぐ全国大会だね」

淡「へ?あ、あぁうん、そうだね」

照「インカレ、わたし頑張るからさ」

淡「うん…」

照「もし優勝出来たら……」

淡「……」

照「私のお願い……ひとつだけ聞いてくれる……?」

淡「お願い…?」

照「そう。いい?」

淡「…………分かった」

照「ありがとう」






ーーーーーー全国で優勝出来たら、その時は編おわり

挿入……?百合の薄い本だと思ってたが、普通の薄い本だったのか。

>>655

もちろん百合本です

挿入と言っても入れるモノは色々ありますので

特に百合に関しては様々な可能性が……失礼しました

やっぱり百合本だったのか。
でも百合本に挿入ってそこまで重要か?
なんで描写ないの?とは普通ならないような……。

なんとなくその辺りが男の発想だなと思ったw

>>657

確かにそうかもしれません

セックス=挿入
という感性は百合にはないのかも

照が淡の中に色々突っ込んで興奮している光景を妄想済みな自分が恥ずかしい…

書きますがね

挿入に反対ってわけじゃないからね。
色々突っ込むのには期待してるww

>>659

ありがとうございます


《全日本学生麻雀大会(インカレ団体):初日》

白糸台高校
麻雀部部室ーーーーーーーーーー



テレビ『決まったあああー!西東京代表大将宮永選手、最後は他校をとばしての初戦突破です!』

ワー ワー

ーーーーピッ

亦野「凄いな〜宮永先輩。大学だろうがなんだろうが関係ないって感じ」

渋谷「初戦とは言え相手をとばして勝つところが格好いいよね」

亦野「うんうん。打ち筋っていうのかな、やっぱり宮永先輩の麻雀は格好いいよ」

渋谷「そうだね。………あれ、淡ちゃんがいない」

亦野「さっきまでいたよな。トイレか?」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



プルルルルルルーーーー

淡(試合終わったばっかりだし出る訳ないよね…)

プルルルーーーピ

照『もしもし』

淡「ひゃっ!?」ビク

照『? 変な声出してどうかした?』

淡「で、出ると思わなくて」

照『淡からの電話は出るよ』

淡「そ、そう、なんだ///」

照『うん。それで…』

淡「あ、えっとね。初戦突破おめでとう!あと、お疲れ様!」

照『淡……ありがとう』


淡「久しぶりにテルの試合してるところ見れて何だか興奮しちゃった」

照『そっか』

淡「か、かっこよかったよ?」

照『……なんか嬉しい』

淡「えへへ///」

照『ふふっ』

ミヤナガサーン

照『っとごめん。これからミーティングなんだ』

淡「あ、うん。また夜に電話するねっ」

ピ

淡「………」

淡「………でへ///」デレ




照「……」ヘラ

部長「宮永さんもそういう顔するんだー」ヒョコ

照「っ、と、突然出て来ないで下さい」

部長「わ。今度は慌ててるー、珍し〜い」

照「……」ムス

部長「……ミ、ミーティング始めまーす」



ガヤガヤ




副部長「ーーーーー以上が本日の反省点になります。続いて明日の2回戦についてですが」


部長「宮永さん、宮永さん」コソコソ

照「…また…なんですか?ミーティング中ですよ」コソ

部長「さっきの表情を見る限り、なんだか吹っ切れたみたいだね」コソコソ

照「まぁ、はい」コソ

部長「不安が解消されたって事かな?」コソコソ

照「いえ……解消させるんです。優勝して」コソ

部長「優勝?インカレを優勝したら悩みが解決するの?」コソコソ

照「その予定です」コソ


部長「へえ…。なら絶対勝たなくちゃね」コソコソ

照「はい」コソ

部長「ちなみに優勝したらどんな事があるの?不安も悩みも無くなるって事は相当だよね」コソコソ

照「それは……」

部長「それは?」

照「……………えへ」ヘラ

部長「え!?そんな思わずにやけちゃうようなビッグイベントが起こるの!?」ガタッ

照「ビッグイベント……そうですね。ビッグですね」フッ

部長「めちゃくちゃ気になるー!教えてよおっ」

照「いやいや…ビッグなんで言えません。なにしろビッグなもんで」ヘラ

部長「ケチー!!」

副部長「「 うるさいそこっ!! 」」ダンッ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「えへへ〜///」デレ

モブA「宮永先輩が初戦突破して嬉しいのは分かるけどさ…」ハァ

淡「ん〜?初戦突破なんて当たり前だよー。目標は優勝なんだから〜」デレデレ

モブA「インカレを優勝?それは出来たら本当に凄いね」

淡「テルは優勝するよ〜。もう絶対!だって意気込みが違うからね〜」デレデレ

モブA「意気込み?そんなに優勝にこだわってるの?」

淡「そりゃあねぇ〜。だって優勝したら…………きゃっ///」キャッ

モブA「優勝したら何かあるの?」


淡「言っちゃおうかなぁ〜、でもなあ〜」デレデレ

モブA「……」

淡「どうしよっかなあ〜、まだ話すの早いかな〜」デレデレ

モブA「……」

淡「でもどうせ分かっちゃう事だしなぁ〜、もう話しちゃっても良いかな〜」デレデレ

モブA「……」

淡「あのね〜、テルが優勝出来たらね〜、」デレデレ

モブA「優勝出来たら?」

淡「テルからね…」

モブA「宮永先輩から?」

淡「プロ」

モブA「プロ?」

淡「…………」

モブA「…………」


淡「やっぱり恥ずかしくて言えないよおーー!!///」キャー

モブA(プロ……?)


淡「と、とにかくテルは優勝するの!私のために!」

モブA「へえー、そうなんだ」




淡(テルがインカレを優勝する事が出来たら…私…)

照(優勝する事が出来たら…ついに…)


照・淡「 でへ/// 」ヘラ






ーーーーーーインカレ初戦突破!編おわり


《全日本学生麻雀大会(インカレ団体):決勝前日》

白糸台高校
麻雀部部室ーーーーーーーーー



渋谷「今淡ちゃん来ますので」コト

照「ありがとう」


亦野「ついに明日は決勝ですね!なんだか私緊張して来ました!」

渋谷「なんで誠子ちゃんが」

亦野「だってインカレの決勝だよ?これで優勝したら宮永先輩全国の団体戦負け知らずじゃん!」

照「負け知らずではないけど…」

亦野「とにかく凄い事をやろうとしてるんです!先輩は!」

照「そっか」ズズ

渋谷「…今日は決勝前日なのにこんなところでゆっくりしていて大丈夫なんですか?」

照「練習は午前中だけだったから。後は決勝に向けて各々英気を養えって事らしい」

渋谷「なるほど、それで淡ちゃんで養おうと」

照「う、うん、まあ」


亦野「あいつ朝からソワソワしっぱなしでしたよ。打ってても心ここにあらずって感じで」

渋谷「思いっ切り振り込んだりもしてたよね…」

亦野「そうそう。涙目になってた」アハハ

渋谷「インカレ始まって以来会うのは初めてなんですか?」

照「トーナメント中は夜まで部室に缶詰めでなかなかね」

亦野「喜びますよ、きっと。飛んだり跳ねたり大変かも」

渋谷「それか照れちゃって急に拗ねるか」

照「どうだろうね」フフ

亦野「とりあえずインハイも始まるんで、これで少しは集中してくれるといいんですが」ハハハ

照「それは申し訳ない…。責任持って明日にはインハイに集中させるようにするから」

渋谷「明日……明日の今頃には優勝が決まっているといいですね」

照「精一杯頑張るよ」


亦野「あ、そういうばインカレ優勝したらプロへ行くんですよね?大学は中退しちゃうんですか?」

照「 え? 」


亦野「それとも学校に通いながら、とか。そうなると所属チームは東京ですよね?」

渋谷「気が早いよ誠子ちゃんは」

照「うん、早過ぎだよ本当に。プロって…」

渋谷「決勝は明日なんだから」

照「え、いや、そういう事ではなくて」

亦野「そっか、そうだよなー。先輩がプロだなんて胸熱でつい」アハハッ

照「……」


ガチャ

淡「テルー!お待たせー! 」

亦野「お、来た来た。遅かったな〜」

淡「監督の話長すぎっ」プンプン


淡「わあーい、久々のテルだー」キャッキャッ

照「あ、ああ、久しぶり」

淡「えー、なにその素っ気ない感じ。なんかヤダ」プク

照「ごめんね、えっと…会えて嬉しいよ淡」

淡「うん///私も嬉しい///」

亦野「ひゅーひゅー!アツいよアツいよっ」ヒューヒュー

渋谷「古いとか言われるから止めなよそれ…」


照「ところで淡、あの…」

淡「早く帰ろーよお。二人きりになりたい///」グイグイ

照「う、うん」

亦野・渋谷「 ひゅーひゅー 」


照のアパートーーーーーーーー



菫『ついに明日は決勝か。お前のとこ本当に強いな』

照「菫の学校だって強かったよ。来年はどうなるか分からない」

菫「ああ、来年は絶対レギュラーになって照を負かしてやるさ」

照「楽しみにしてる」


菫「そういうばお前、明日優勝したら淡の父親に頭下げに行くんだよな?」

照「 は? 」


訂正

菫「」→『』

菫とは電話で話しています


照「それって…」

菫『淡が言ってたぞ?照がインカレ優勝したら、父親に会わせてどうとか』

照「淡のお父さん…?」

菫『頭下げてしっかりお願いしないと許さないと思うとか言ってたな』

菫『お前……そんなに怒らせるような事しでかしたのか』

照「わ、分からない。全く気が付かなかった」

菫『あいつの父親怖いので有名だからな、まぁ誠心誠意頭下げろよ』

照「が、頑張る」


淡「テルー、ご飯出来たから運んでー」

照「っ!!菫、もう切るね」

菫『ああ、明日絶対優勝しろよ!』

ピ


淡「テルー?」

照「はいっ只今」タタッ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



照「電気消すよ」

淡「はーい」

カチ

照「……」モゾモゾ

淡「ねえテルー」

照「っ、な、なに?」

淡「明日ついに決勝戦だね」

照「…うん」

淡「大会が始まる前に言ってた話……私ちゃんと覚えてるからね」

照「優勝したら淡にひとつお願いがあるってやつだよね?」

淡「そう。期待して待ってるから頑張ってねっ」

照「……あの、さ、淡…」

淡「あ、でもああいう時はお願いじゃなくて」

淡「優勝したら聞いて欲しい言葉があるんだ」キリッ

淡「って言わなきゃ駄目だよお///」テレテレ

照「……」


照(淡と最後までエッチするためには)

照(インカレ優勝して即プロ入り、父親にしっかり頭下げて)

照(『娘さんとセックスさせて下さい』と誠心誠意お願いし許可を取らなくてはいけなかったのか)

照(なんてハードルが高いんだ。どうりで今まで…)

淡「頑張ってね」ニコッ

照「うん……」


照「ねえ淡、お父さんて普通の会社員?」

淡「 ? 」






ーーーーー決勝前日。それぞれの想い編おわり


>照(淡と最後までエッチするためには)
>
>照(インカレ優勝して即プロ入り、父親にしっかり頭下げて)
>
>照(『娘さんとセックスさせて下さい』と誠心誠意お願いし許可を取らなくてはいけなかったのか)


いやいやいや


娘がいきなり女の子連れてきて「娘さんの処女をください!」とか言われたらどんな顔すりゃいいか分からんわwwww


《全日本学生麻雀大会(インカレ団体):決勝》

控え室ーーーーーーー



副将「くうう、ごめんみんな。あんなにあった点数がっ…」

部長「大丈夫大丈夫。相手が強かった、それだけ。あなたが弱かった訳じゃない」ナデナデ

副将「ぶ、部長…」グス

部長「それに大将は宮永さんなんだから。きっとなんとかしてくれるよ」

副将「宮永さん!本当にごめん、こんな先輩でっ」


照(優勝したら大学を辞めて…あ、その前にプロ試験受けなきゃ)

照(あれ、でもプロ試験ていつでも受けられるんだっけ。卒業したらと思ってたからな…)

照(菫に聞けば分かるよね。それより淡のお宅に行く日取りを決めないと)

照(やはり土日…?うーんアポ取りは淡になんとかしてもらって…)

照(いやいや、そういうのを自分でこなせるようでないと駄目なんじゃ)

照(というかお父さんにいったい何と言って頭を下げたらいいんだろう)

照(まずは私が知らず知らずのうちにしでかした事を誠心誠意謝って)

照(……そんな失敗をしでかした奴に娘の処女許すの!?)

照(そもそも何を謝ればいいのか分からない奴が頭下げて伝わるの!?)

照「くああ……」

副将「ほ、本当にごめんなさいっ!な、ななんと謝ったらいいかああ」ヒイイ


照「え?あれ、副将戦終わったんですね。お疲れ様でした」

副将「ふぐう、すみませんすみませんすみません」ペコペコ

照「どうしたんですか?あ、じゃあ行って来ます」

ガチャーーーーーバタン


照(淡のお父さんが普通の会社員というだけで救い。今はそれだけで気が楽だな)ハァ

照(とにかくまず優勝しないと。でも優勝したら淡のお父さんに…)

照(でも優勝しないと淡と)ウウ

部長「宮永さん!」


照「? はい、どうしました部長」

部長「どうしましたじゃないよ」

照「え?」ポヤン

部長「その顔…。まぁいい、時間ないから言いたい事だけ言うわ」

照「はい。なんですか?」

部長「もし負けたらアナタを私の物にする」

照「…………は?」

部長「宮永さんの意思は考慮しない。アナタが誰を好きでも関係ない」

部長「もし優勝出来なかったら、宮永さんを私の物にする」

照「いや、あの」

部長「これは決定事項だから。反論は認めない」

照「……」

部長「不服があるなら優勝すること。いい?私は本気だから」

照「……分かりました」

部長「いってらっしゃい」

照「行ってきます」



部長(ああ……私ってツラい立場よね……分かってる、いいのそれで)

部長「だってそれが私の役割だもの」クウー


照「とりあえず優勝するか」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



バシャバシャ

記者「インカレ優勝おめでとうございます!優勝を決めた今の率直な感想をお願いします!」

照「ありがとうございます。優勝出来てとても嬉しいです」

記者「副将戦ではそれまであった大量リードがほぼ0になるという事態でしたが」

照「先輩が私に与えてくれた試練だと認識しました。これを勝ててこそ、と言いますか」

記者「なるほど。それでは最後に全国の麻雀ファンに向けて一言!」

照「皆さんの応援のおかげでなんとか優勝する事が出来ました!」

照「これからも一生懸命麻雀に取り組んで行きたいと思います!ありがとうございました!」ペコリ

記者「優勝した西東京代表、大将宮永照さんのインタビューでした」


バシャバシャ

バシャバシャ




照(ふう…ようやく解放された)

ゴソゴソ
ーーーーカチ

照(…着信とメールがこんなに。後で返信しないと)

部長「宮永さん、学校戻るよ」

照「あ、はい分かりました」

部長「……」ジー

照「? えっと」

部長「ううん。さ、急ご」

照「はい…」


照(……試合前に気合い入れてくれたこと後でお礼言おう)

照(淡とは………ああ、なんだか頭がいっぱいになって来た)ハァ



とある大学麻雀部部室ーーーーーー



ガヤガヤ

副将「最後宮永さんがツモった瞬間泣いたね。こうブワッと溢れたよ、涙」

副部長「それ以前にすでに泣いていたような」

部員「はぁ、私たちインカレ優勝したんですよね。まだ実感出来ないです…」

副将「誰がなんと言おうと私たちが日本で一番強い大学だ!うおー!最高ー!」
ガチャン
パリン

副部長「ああもう………まぁ今日くらいはいいか」フフッ


ワイワイ ガヤガヤ


照「……」カチカチ

部長「何してるの?」


照「お祝いメールの返信です」カチカチ

部長「ふうん。一括送信したらいいんじゃないの?」

照「いえそれは…。あ、もうすぐ終わりますので」カチカチ

部長「別にいいんだけどさ」


照「……そうだ。あの、部長。試合前はありがとうございました」

部長「へ?なにが?」

照「集中出来てなかった私に気合いを入れてくれましたよね」

部長「ああ…」

照「部長のおかげで優勝という目標を見失わずに済みました」

部長「私の物になるのがよっぽど嫌だった?」フフッ

照「ち、違います。そんなんじゃなくて」

部長「なら付き合ってくれる?」

照「ぶ、部長…」

部長「冗談冗談」アハハ

照「もう…」


部長「そういえば悩みは解消出来たの?」

照「それが……」

部長「失敗しちゃったんだ」

照「失敗というかまだ何も…。でもよく分からない事になっていて」

部長「なんだか大変そうだね」

照「私の願いなんて単純なものなのに。どうして上手くいかないんでしょう…」

部長「………淡ちゃんは今どうしてるの?」

照「私のアパートにいます。祝勝会の事は話したんですが、待ってるって…」

部長「健気だなぁ」

照「そうですね……」ハァ


部長「………よし、私に任せて!」

照「え…?」


照のアパート前ーーーーーーー



照「無理やり飲ませるなんてヒドいですう〜」ヨタヨタ

部長「お、酔いが回って来たね。ナイスタイミング」

照「お酒飲んで帰ったりしたら怒られるのにい〜」フラフラ

部長「もうちょいか。ほらもっと回れー」ガシッ

ブンブン!

照「ふあああああ」







アアアー

淡(外うっさいなー。どこのバカップルよ)

淡「はあ……テル…早く帰って来ないかな…」

淡「帰ったら……私……」


ーーーーーガチャ

部長(よし行けっ酔っ払い!)ドンッ

照「んにゃああ〜〜」ドタタ

淡「っ!?テ、テル!?」ビクッ

照「あ〜、あわいだあ〜。たらいまあ〜〜」

淡「お、おかえり…って酔ってる!?あれほど飲まないでって言ったのに」

照「あ〜わ〜い〜」

淡「もー!私がどんな想いで待ってたかも知らないで!」



ギャー ギャー

部長「ふう。これでよしっと」パンパン


部長(宮永さんはさ……少し真面目過ぎるんだよ)

部長(興味ないふりしていつも他人の事ばかり。素直なようで素直じゃない)

部長(自分を隠してるのかな。見せようとしないんだ……本心を)

部長(本当に伝えたい事は、ちゃんと口にしないと伝わらないんだよ)

部長(さ、そろそろ本音をぶつけてみな?そしたらきっとーーーーー)


部長「頑張れ!」








淡「説明してもらおうか!なんでお酒のんだの!」ドンッ

照「ごめんなしゃい」

淡「私はね、テルがインカレ優勝して本当はすぐ会いたかったのを我慢して待ってたの!」

照「ふあい」

淡「祝勝会だから仕方ないって頭では分かってるつもりでも、やっぱりつらかったの!」

照「もうしわけありましえん」

淡「寂しかったんだから!それを酔っ払って帰って来るなんて!最低!」

照「ふいい……あわいい〜」ヨタヨタ

淡「触るなっ!」バシッ

照「ういい…」


淡「優勝したら……私にお願いがあるんでしょ…?」

照「んあ…ああ〜ふあい」

淡「大会前にそれ聞いて、私がどんな気持ちでこの時を待ってたか」

淡「ロマンチックなのが良かったのに!それがこんな…こんなだなんてえっ」

照「しゅみましぇ」

淡「……もういいよ……はい、聞くから言って?」ハァ

照「いいにょ?」

淡「いいよ。一生に一度の言葉をこんなシチュってのも私達らしい気するし…」ハァ


照「でわ〜はっぴょーしまーしゅ」ヨタ

淡「……どうぞ」

照「わたしの〜あわあわへの〜おねがいわ〜」フラフラ

淡「だからお願いってちょっと違くない?…まぁいいかもう」ハァ

照「おおほしあわいしゃんっ」

淡「はい…」


照「「 せっくすさせてくだすわいっ!! 」」


淡「……」

照「ど〜かおねがいしま…」フカブカ






ーーーーーインカレ優勝!そして…編おわり



淡「…………え?」


《インカレの優勝を決めた翌朝》

照のアパートーーーーーーーーー



チュンチュン チュンチュン

照「…ん…んん…」

照「あれ…ここ…。いつの間に帰って来たんだろ…」ムク

淡「すぅ…すぅ…」

照「淡…」

淡「すぅ……むにゃ」ゴロン

照「っ!?ちょ///」ギョ

淡「んあ……んん?」パチ

照「あの…お、おはよう」

淡「……」ボー

照「……見えてるよ?」

淡「………はっ」

バキッ

照「むきゅ〜」バタッ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



淡「へぇ…何も覚えてないんだ…」

照「なんとなく帰り道を朦朧としながら歩いた記憶はあるけど、それ以降はさっぱり」

淡「そう…」


シーーン


照(な、なんだこの空気)

照「淡、あの……あれ?」

淡「なに?」

照「首もと、虫に刺されて赤くなってる」

淡「…これは…気にしないでいい///」

照「? でも3ヶ所も」ソッ

淡「っ!だ、大丈夫だから///」カアア

照「わ、分かった」

淡「あ、朝ご飯作るね!」スクッ

照「え?あ、うん」



トントントン ジュー

淡「はあ…」

淡(テルがあんなこと考えてたなんて…)


照『せっくすさせてくだすわいっ!!』


淡「////」ボンッ

淡(うう、どう接したらいいか分かんない。というか勘違いしてた自分が恥ずかしい)

淡「ああ〜ん」ブンブン



照「はあ…」

照(淡のあの様子…やっぱり怒ってるんだよね)

照(酔っ払って帰って来たら当然か。謝ったら許してくれるかな…)ハァ

照(せっかくインカレ優勝したのに全然喜んでくれてないし)

照(こんなんじゃ私のお願い聞いてくれるはずない)ハァ

照(諦めよう。そして謝ろう…うん、仕方ないよ)


照「淡、ちょっといい?」

淡「っ!な、なに?」ギク

照「昨日は本当にごめん。お酒は飲まないって何度も約束してたのに」

淡「お酒?あ、あぁ」

照「反省してる。この通り」ペコリ

淡「うん、分かった」

照「え、許してくれるの?」

淡「昨日散々怒ったから…もういいよ」

照「そ、そうなんだ。あ、それと大会前に言ってたお願いの件だけど」

淡「」ガチャーン

照「ふあっ!?」ビクッ


照「さ、皿が…」ドキドキ

淡「はっ。ご、ごめん大丈夫だった?」

照「うん、でもどうしたの?淡がお皿割るなんて珍しい」カチャカチャ

淡「たまたまだよ、たまたま。それよりお願いの話なんだけど…」カチャカチャ

照「うん…あれ、忘れていいから」カチャカチャ

淡「えっ?」

照「私には早過ぎたというか…。資格がないというか」カチャカチャ

淡「……」

照「私さ、やっぱり大学は卒業したい。せっかく入ったんだし、何だかんだで楽しいし」カチャカチャ


照「もちろん淡のお宅には謝罪に伺う。それとは別件だしね」カチャカチャ

照「でも許してもらえるかな……せめて怒ってる理由が分かればいいんだけど」カチャカチャ

照「……よし、片付いた」

淡「……」

照「? どうかした?」

淡「……今のがテルの本音なの?」

照「そうだけど」

淡「ちょっと私が怒っただけで止めちゃうようなお願いだったの…?」

照「? いやだから大学…」

淡「大学が今なんの関係があるの!?」ガチャーン

照「ほあっ!?」ビクッ


淡「さっきから聞いてれば大学がどうとか謝罪がどうとか!」

淡「よく分かんないこと言って逃げてるようにしか思えないっ!」

照「ええ…だって」

淡「だってじゃないよ!なによっ!早過ぎたって!」

照「そ、それは」

淡「資格がないなんて言わないでよお!馬鹿っ!へたれ!」

照「っ……」

淡「私は、テルの本当の気持ちが知りたい…」グス

照「淡……」

淡「テルは…本当はどうしたいの?」

照「わ、私は」


淡「言ってよ。大会前に言ってたお願い、私にお願いしてよ」

照「で、でも…」

淡「……ぐすっ」

照「な、泣かないで。言うから」

淡「うん」ズズ


照「すうーーーはあーーー」

照「…もしインカレを優勝する事が出来たら」

照「セッ…いや、えーと、処…、うーんと」

淡「……」

照「……あっ。うん、よし」

照「大星淡さんっ」

淡「は、はい」

照「 あなたを私に下さいっ!! 」

淡「っ!!」

照「お願いします!!」バッ

淡「…こ、こちらこそ、よろしくお願いします///」ペコリ






ーーーーーー雨降って地固まる編おわり

え?出だしのチュンチュンって事後?

>>746

違います。

淡の着衣が乱れていたり複数の虫刺されは、いつものキス魔がやった事です。
なので、あくまでキス止まりです。


ついでに注意事項

ガチで書くので、エロ描写苦手な方はここで閉じて下さい。


《いつものとある日、でも2人には特別な日(ちなみに朝)》

照のアパートーーーーーーーーー



照「朝ご飯食べた」

淡「お風呂入った」

照「歯磨いた」

淡「玄関の鍵閉めた」

照「窓の鍵閉めた」

淡「カーテン閉めた」

照「携帯の電源切った」

淡「お布団敷いた」

照「ティッシュの位置確認した」


照「じゃあ、し、しようか」

淡「う、うん」


照「とりあえず服を…」スッ

淡「わ、私自分で脱ぐ。だからテルも脱いで」

照「分かった」

ゴソゴソ
パサ、パサ

淡「ううう///やっぱり恥ずかしいね」カアア

照「………」ジー

淡「もうっ!テル見過ぎっ」ベシッ

照「へぶっ」


バサッ

照「え、お布団に入っちゃうの…?」

淡「……テルも入って」

照「あ、はい」


モゾモゾ

照「キス…してもいい?」

淡「いつもそんなこと聞かないよね」

照「そうだっけ」

淡「もしかして緊張してるの?」

照「それは………うん、してる」

淡「え、本当に?」

照「…私だって緊張くらいするよ」

淡「テルが緊張か……なんか嬉しいな」

照「そう?」

淡「私はなんだか落ち着いて来た。覚悟が決まったのかな」

照「そっか…」

ソッ

淡「…っ……ん」ピク


照「ん、ん…は、ちゅば」

淡「ちゅっ…ん…っ…はあ」

照「ぷは…はあはあ」

淡「っは、はぁ……私ね、テルとキスするの好きだよ?」ハァハァ

照「ん、知ってる」チュ

淡「あっ、んう///」ピク

モゾ

照「ちゅ。…あれ、この赤くなってるのもしかして」

淡「本気で虫刺されだと思ってたの?これ昨日テルが付けたんだよ」

照「え、そうなの?」

淡「やだって言ったのに……もう飲まないでね?」

照「うん…」

照(酔うとキス魔になるって本当の話だったのか)


スッーーーモミ

淡「んっ」ピク

照「…乳首立ってきたよ?」クリクリ

淡「だ、だからそういう事は……あっ…いちいち言わなくていい、から」ハァハァ

照「ぱくっ…ちゅば!ちゅば!」

淡「はぐっ///あ、や」ビクビク

照「はあはあ…淡は舌で転がされると感じちゃうんだね」

淡「馬鹿……やんっ、ちょ」

照「私は舌で転がすのが好きだから、ちゅば!相性良いね」クリクリ

淡「なに言って…ひああ///」

ゴソゴソ

照(……いいんだよね)ゴクリ

照「……」





ーーークチュ

淡「っ!!」ビク

照「……ゆっくりするから、淡…力抜いて」

淡「////」コク

照「もう少し……足開ける?」

淡「……ん///」


ーーーークチュ、クチュ

淡「っ!テル、テルっ///」ギュウ

照「大丈夫。優しくする」

ーーークチュ、ニチュ

淡「っ!/////」

照「すごい…濡れてる」ハァハァ

淡「あ、あっ、や///」ビクビク

照「淡、ちゃんと濡れてるけど、もう少し慣らした方がいいと思う」

淡「ふえ…?///」ハァハァ

照「舐めるね」

ガバッ


淡「えっ………ええ!?」

照「潜るのは辛いから布団避ける」バサッ

淡「や、やだ恥ずかしいよそんな、な、舐めるって///」カアア

照「淡、お願い。足開いて」グイ

淡「ふあっ///ちょ、ちょっとまっ」

照「待たない」ググ

淡「そんなとこ汚いよっ、やだ、やだよ!」ジタバタ

ーーーーーペロ

淡「あうっ!!///」ビビクン


照「んっ…じゅっ、じゅぷ」ベロッ

淡「はうっ!あ、あっんう///」ビクビク

照「ぷは……す、すごい……な、舐めても舐めても溢れて来る」ゴクリ

淡「そ、そんなとこ舐めるなんて、テルの変態っ///」ハァハァ

照「変態って…。でもしっかり濡れてないと入れる時痛いよ?」

淡「そ、それは……。恥ずかしいものは恥ずかしいんだもん」

照「なら慣れるまで舐めよう」ペロ

淡「ひやああっ////」ビビクンッ

ジュプ ジュプ

淡「もー!ワザと音たててるでしょー!!///」イヤー



淡「はぁはぁ…テル、お願い、も、止めて、頭おかしくなっちゃう」ビクビクッ

照「淡……うん、分かった」

淡「あの、ね、それで///」

照「? なに?」

淡「わ、私ね、初めてだからよく分かんないんだけどね?///」モジモジ

照「うん…」

淡「な、なんて言うか、その///」モジモジ

照「 ? 」

淡「そ、そろそろ、えっと………入れて欲しい、気がする…というか///」カアア

照「え…?」

淡「や、ちが、なんだかムズムズするから、だから、その///」

淡「………い、挿れて?///」チラ

照「っ!淡…///」キュン



照「からだ楽にして……」スッ

淡「痛くしないでね?場所分かる?」

照「がっちり確認しながら挿れるから大丈夫」

淡「うっ、ま、まぁ仕方ない。うん、仕方ないよね」


ーーーーニチュ

淡「んぐっ」ビクッ

照「……ねえ淡」

淡「はあ、はあ、な、なに?」

照「大切にするから」

淡「………うん」

照「大好き」

淡「私も」ニコ


ーーーーズプッ






ーーーーーー照、おめでとう。よくやった、頑張ったよホント編おわり

菫「おめでとう」パチパチ

部長「おめでとう」パチパチ

モブA「おめっとさん」パチパチ

亦野「おめでとう」パチパチ

尭深「おめでとう……」パチパチ


照に、ありがとう

処女に、さようなら

そして、全ての子供達(百合ップル)に、


ーーおめでとう


《初エッチした同日、昼過ぎ》

照のアパートーーーーーーーー



トントントン ジュー

淡「ん……んん」

照「あ、おはよう」

淡「…ご飯作ってるの?」ゴシゴシ

照「お昼ご飯。淡午後から部活でしょ」

淡「ああ、うん…」

照「時間なくて簡単な物しか出来なかったけど」カチャ

淡「ううん、テルのご飯久しぶりだから嬉しい」

照「そう、良かった」ニコ

淡「ありがと」ニコ


シーーン


照・淡(目を見て話せない////)


淡(だってついに私達……)

淡「っ////」ボン

淡(ダメだ恥ずかしすぎる!とてもじゃないけど普通になんて装えないいい)ブンブン


照「淡、少し急いだ方がいいかも。時間が…」

淡「っ、あ、そ、そそそうだね、食べたらすぐ行かなきゃだよね」パクパク

照「いや、出掛ける前にお風呂に入っていかないと、その…」

照「色々…あると、思う…し」

淡「ふえ……?」

照「例えば、キ、いや、虫刺され、とか」

淡「あ、ああう///」カアア

照「…ごめん///」

淡「謝る事じゃ…ない、よ///」

照「次からは気を付けるから」

淡「つ、次っ!?」ガタ

照「え?あ、そういう意味ではなく」

淡「ううううん、分かってる!」

照「そ、そっか」

淡「は、はははは////」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



菫「……………は?」

照「だから、し、した」

菫「いつもの寸止めENDではなく?」

照「ではなく。最後までした」

菫「……いつ」

照「今朝」

菫「あ、朝…だ…と」

照「……」

菫「……場所は。場所はどこでヤッたんだ」

照「そこの布団で」

菫「…………」ジー


照「そうだ、シーツ洗うんだった」

菫「 待てっ! 」カッ

照「な、なに、どうしたの」

菫「…………喉が渇いた。何か飲み物をくれないか」

照「いいけど。麦茶しかないよ」

菫「構わない」

照「ちょっと待ってて」スクッ

トタトタ

菫「………」

菫「………」

菫「………くんくん」

菫(普段の匂いしかしないな)フム

照「何してるの?」

菫「…………なに言ってる。何もしていない」

照「そう…。はい麦茶」

菫「ありがとう」



菫「しかしもっと浮かれるものかと思っていたが意外と落ち着いてるんだな」

照「浮かれてるよ、全然落ち着いてなんかない」

菫「そうは見えんが」

照「今淡が来たら逃げ出すかもしれない。さっきまで気まずくてツラかった」

菫「…まぁそうだよな」

照「何時間も経ってないし……頭から離れなくて困る」

菫「……」ゴクリ

照「可愛かったな、淡。一線越えたら更に好きになってしまったようで…」

照「なんだか切ない…」ハァ

菫「照……」


照「ああいう行為ってさ、」

照「お互い絶対に見せたくない箇所とか表情をさらけ出さなきゃならないでしょ」

菫「ああ…」

照「だから本当に信頼してる相手としか出来ない、愛情がないと出来ないんだって…分かった」

照「時間はかかったけど、私……淡を好きになって良かった」

照「淡に出会えて良かったよ」

菫「……なんかお前大人っぽくなったな」

照「大人の階段ってやつ登ったからね」

菫「ははっ。まぁ、うん、おめでとう、照」

照「ありがとう、菫」



菫「ところで感想を一言で言うとどんなだ?」

照「エロかった。それのみ」


白糸台高校
麻雀部部室ーーーーーーーー



淡「はあ……」

淡「ふう……」

淡「ああ……」


渋谷「分かり易く物思いにふけってるね。何かあったのかな」

亦野「もうインハイだってのに、どうしたもんかなぁ」ハァ

モブA「………」


淡(テルの匂い…まだする気がする)

淡(テルのぬくもり…まだ感じる)

淡(テルの味…まだ口に広がってる)

淡(目を閉じると……まだテルに抱かれてる感じがする)

淡(………痛い。胸が締め付けられる。すごいツラい)

淡「テル…」ハフン

モブA「気持ち良かった?」

淡「うん、良かった」

モブA「……」

淡「……」

モブA「……」

淡「……」

モブA「……」

淡「///////」ボン


モブA「おめでと」

淡「///」コクン



淡「知ってたの?私とテルがまだ…その…してなかった…って」

モブA「それはまぁ、なんとなくね」

淡「そっかあ…」

モブA「昨日の夜?インカレ優勝を決めた日に、か。なかなかロマンチック…」

淡「ううん、今朝だよ」

モブA「 え? 」

淡「あ、そういえば優勝おめでとうって私言ったっけ…」ウーン

モブA(初体験が朝一………もはや流石としか)


淡「ねえアンタはさ、亦野先輩と初めてした時どんなだった?」

モブA「 は? 」

淡「凄く幸せなはずなのに、やっぱり猛烈に胸が痛くなったりした?」

モブA「………ど、どうだったかな」


淡「今ね、なんかこう胸がね、ぎゅう〜って締め付けられるように痛いの」

淡「頭の中っていうか、私の中、テルでいっぱいなの」

淡「はぁ…テルー…どうしよう…私病気になっちゃったのかも」

モブA(胸焼けしそう)

淡「どうしたらいいんだろ。ツラいよ、なんだか凄くツラいよ」

モブA「…ずっと宮永先輩と一緒にいればいい」

淡「ふえ?」

モブA「そういう時はね、気が済むまで一緒にいたらいいんだよ」

モブA「今はたぶん、自分の一部が無くなっちゃったような、」

モブA「おかしな不安感みたいなものがあるんだと思う」

淡「自分の一部…」

モブA「だから、安心するまで一緒にいればいいんだよ」


再び照のアパート・・・・



照「ゴミ箱なんか覗いてどうしたの?」

菫「なに言ってる、捨ててやろうと思ってだな」

照「燃えるゴミの日は明日だからまだいいよ」

菫「それは危なかった」

照「? とりあえず私シーツの洗濯したいからさ」

菫「そのシーツ私に任せてくれれば新品のような仕上がりにしてやれるぞ」

照「言ってる意味が」

バーーンッ!!

照・菫「 !? 」ビクウ

淡「テルー!!」

照「あ、淡?」ギョ

淡「私今日からしばらくテルから離れないっ!!」

照「えっ、な、なにそれ」

淡「テルが完全に私の一部になるまでずっとくっ付いてる!」ダッ

ギュム

照「っ!?い、いや、ちょっと待って///」


淡「待たなーい」スリスリ

照「ぶ、部活は?途中で帰って来ちゃったの?」

淡「ちゃんと事情は説明して来たから大丈夫だよ」スリスリ

照(なんて説明したの…)


照「淡、落ち着いて。一回離れて」グイ

淡「やだ」ギュ

照「んぐ///」


イチャコラ イチャコラ


菫(なんとか私もここに住めないだろうか)ジー





ーーーーーー今が幸せ最高潮?いえいえまだこれからですよ編おわり


《インターハイまで残すところ後3日》

白糸台高校
麻雀部部室ーーーーーーーーー



淡「テルー、プリン食べる?それともお煎餅?」スリスリ

照「プリン。ってそれよりほら練習しないと」

淡「うん、約束だもんね」パッ

タタタ…


照「はあ…」

渋谷「宮永先輩、お茶どうぞ」スッ

照「ん、ありがとう。なんだかごめん」

渋谷「いえそんな…」

照「責任持って集中させるなんて言っておきながら…本当に申し訳なく思ってる」

亦野「気にしないで下さい。今日はちゃんと練習してくれてますし」

照「亦野…」


亦野「それより先輩は大丈夫なんですか?こんな所にずっといて」

照「インカレが終わって部活はしばらく休みだし、私の方は問題ない」

亦野「そうですか」

照「……せっかくエースとしての自覚を持ってくれたと思ったのにな」

亦野「あ、その点はご心配には及ばないかと」

照「そうなの?」

亦野「ちゃんと分かってると思いますよ。これまでアイツなりに頑張ってましたから」

亦野「その事実があるから私達はさほど心配していないんです」

照「そっか…」

亦野「はい、先輩はプリンでも食べてゆっくりしてって下さい」ポン

照「……ありがとう」


照(とはいえさすがに少し退屈。指導に入るのも違う気がするし)

照(……仮眠室で本でも読んでよう)スク

ーーーーバタン


淡「……」



仮眠室ーーーーーーー



照「……」ペラ

照「……ふあ」

照(眠い。昨日菫と淡がうるさくてあまり寝てないんだよね)

照(ちょっと寝ようかな。部活終わるまでまだまだだし)パタン

モゾモゾ

照「………すぅ…」

照「zzzzzz」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



淡『ねえテルぅ…』

照『どうしたの淡、蜂蜜なんて持って』

淡『どうすると思う?』

照『ホットケーキでも食べるのかな』

淡『ぶっぶー、ハズレ』

照『うーん、じゃあ何に塗るの?』

淡『塗るんじゃない。垂らすんだよ』

照『垂らす…。何に?』

淡『わ・た・し・に』

照『 え? 』





照「そ、そんな…淡…な…なんて格好……ああもう」ムニャムニャ

淡「テルー」

照「甘い…そんな…はああ…ダメだよ…」ニタニタ

淡(ニタニタして寝言言ってる。…ちょっとやだ)


淡「テルー、テルー」ペチペチ

照「ん、んん…」

淡「起きて。おーい」ペチペチ

照「んー…ベトベト…最高…」ムニャ

淡「む」

照「ああ…それは……いい…違う角度から…」ムニャ

淡「……」

淡「……………エッチしよ?」ボソ

照「」ガバッ


照「………あれ…?」ボー

淡「目、覚めた?」

照「淡…。んん、今何時?」ゴシゴシ

淡「6時。部活終わったから迎えに来たんだよ」

照「そう……ずいぶん寝ちゃった」

淡「テルなかなか起きないんだもん。寝言も言ってたし。何の夢見てたの?」

照「夢…?たしか…」

照「………////」カア

淡「ん?」

照「……淡」チラ

淡「なあに?ひゃっ」

ギュ

照「……」

淡「テ、テル?///」ドキドキ


照「昨日の今日で、あんな夢まで見て、……我慢出来るほど人間出来てない」

淡「え?え?」

グイーーーードサッ

淡「ちょ、ちょとテル///」

照「したい」

淡「ふえ!?///」カアア

照「いいよね、もう一回したんだし、も、もう一回」ノシ

淡「駄目だよっ!ここ学校だよ!?仮眠室!」

照「誰も来ない。絶対」

淡「そんな保証ないでしょ!?やだ、テルー!」ジタバタ

照「我慢出来ない」ハァハァ


ヤダー キャッ

ーーーーアッ




次の日



亦野「あれ、今日は宮永先輩一緒じゃないの?」

淡「もうテルは連れて来ない」プイ

亦野「へー」






ーーーーーー 一回寝たからって勘違いしないで!編おわり

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