れんげ「具ー。肉はうまいかー?」 (15)
「具ー。出てくるのんー」
ガサガササ……ヒョコッ
「……」
「ほら具ー。ご飯なのんー」
モグモグ
「……」
「うまいかー?この間採れた肉なのん」
「あ、れんちゃんこんにちは。何してるの?」
「あ、ほたるん。いま具にご飯あげてたのんー」
「へえー、たぬきって生肉なんて食べるんだね」
「具はよく食べるんー。だから一杯必要なのん」
「お金掛かりそうだね。大丈夫なの?」
「ちっちっち。ウチには秘密のルートがあるんですのん!」
……
…………
………………
「ふう……トラップ完成なのん……」
「ああ……仕事とはいえ疲れたな。……ところでセンパイは」
「たぶん寝てるん」
「そうか……」
「はあ、ウチの山に勝手に入ってくる不届き者を駆除するのは本当に骨が折れるのん……。小学生にトラバサミは重いですのん……」
「れんげんとこの山ってそんなに多いのか?」
「それはそれは多いん。ウチの山は美味しい山菜の宝庫なん。だから不法侵入も毎年一杯なん」
「ほう」
「特にタラノメとウルイが酷いん。ほっといたら山が丸裸にされるのん。そしたら駄菓子屋のとこに卸せなくなるん」
「あー、この時期売れ筋だもんな。商品が無くなるのは困るわ」
「そうなんそうなん。ウチと駄菓子屋のうぃんうぃんな関係が壊れるん」
「だなー」
「あ、もうこんな時間なんな。という訳で駄菓子屋、ウチでご飯食べてくといいのん」
「ん、良いのか」
「良いのん良いのん。今日のお礼なのん」
「へえ、じゃあお邪魔させて貰うとするか」
「流石に暗いな……。まあ昼間だと見つかりかねんし仕方ねえか」
ガサッ……ガササ……
「遭難する奴が多い山とは聞くが、迷いやすい様には見えんな」
「GPSもコンパスも以上は無い。何で皆迷うんだか」
ガサガサ
「おおう、あったあった。噂通り良いサイズだ。数もあるな。こりゃあ何キロ採れるか楽しみだ」
……
…………
………………
「ふう。さて、そろそろ退散すーー」ガキンッ!
「あ?……う、うわああぁっ!! あ、足が……足がぁ!!」
ガチャガチャ
「なんだこれ……!外れねぇ……!」
ガチャッガチャッ
「くそっ!くそぉ……!!」
……
…………
………………
カチャ……カチャ……
「外れねぇよお……。いてぇよお……」
「誰か……誰か助けてくれ……」
「……にゃんぱすー」
「あ……ああ良かった!お嬢ちゃん助けてくれ!これが足にーー」
「おじさんも山菜泥棒なんな?ここはウチの山だって看板見えなかったのん?」
「すまない……俺が悪かった……!だから助けてくれ……!」
「都合が良すぎるん」
「何……?」
「勝手に人の家に上がり込んで勝手に怪我して喚くのはクソガキと同じなん。迷惑なん」
「このガキ……さっさと助けろって言ってんだよ!!」
「怒っても駄目なん。おじさんは何も出来ないのんー」
「……っ!」
「ばいばいなん。野垂れ死んでカラスに食べられると良いん~」
「ま、待って……行かないでくれー!!」
……
…………
………………
ちょっと台詞の前に名前書いてくれ
大体はわかるがこんがらがる
「今日はどうもすいません」
「良いって良いって~。先生の可愛い生徒なんだからー」
「はい。お世話になります」
「というわけでれんちょん。ほたるんのことお願いねー。ウチの山は危ないから」
「了解ですのん!」
……
…………
………………
>>8
あえてかいてないのん
「ほたるんほたるんっ」
「ん、何?」
「ほたるんはウチらの友達なん」
「うん。私もれんちゃんの友達だよ」
「だから今日は山菜一杯採って行くん。ウチが穴場に案内するのん!」
「うん、ありがと」
バサバサ……
カァー……カァー……
「あー、カラスがたくさん。すごいねー」
「制裁なん」
「え?れんちゃん何か言った?」
「何でも無いんー。こっちこっちなんー」
「あ、待ってー」
「早くなんー」
おわり
短くてごめんね!
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