照「怜と久どっちがモテるかに決着をつける」(408)

代行 ID:mllmsnZf0

代行改めて感謝します
今日も行き当たりばったりで進行します

怜「昨日の言っとったの本気やったんか照……」

照「もちろん。勝負にはしっかりと決着をつけないと」

久「危害が無いのなら喜んでするんだけど、流石に昨日みたいになるならちょっと……」

照「大丈夫。菫に内緒でやればいい」

菫「……誰に内緒でするんだって?」

照「!?」

菫「まだ懲りてなかったのかお前……」

照「こ、これは崇高な知的欲求のためであって邪な気持ちはない」

菫「人の心を弄ぶ時点で邪だろ!」

怜「ま、正直ウチは遠慮したいかなー。もう二回もやったし」

久「私はどっちでもいいかな。ボコボコにされるのは嫌だけど」ニコ

しえん

怜「で、どうするん照? 早速見つかってもうたけど」

照「……菫が怒ったのは松実さんに手を出したから。それ以外の子なら問題ないはず」

菫「おいコラ」

照「菫だって途中までノリノリだったクセに、終わった後に文句言うのはおかしい!」

菫「そ、それは……」

照「それに昨日だって松実さんとしっぽり出来たのは私たちのおかげとも言える」

菫「そんなことはしていない!」

久「でもまた一つ距離が近づいたってことは事実なんじゃないの?」

怜「ウチらは委員長のために犠牲になったんやな」

菫「お前らいけしゃあしゃあとそんなこと……!」

照「美味しい思いしかしていない菫にこの研究を止める権利はない!」

菫「意味わからんことを言うな! こんなことはもう絶対に……」

久「体操服」

菫「!?」

久「松実さんのたい」

菫「ちょ、ちょっと待て!! ……ど、どういうことだ……?」

久「別に何も?」

照「体操服がどうしたの?」

怜「さあ、意味分からん」

久「ふふふ……」ニヤニヤ

菫(こ、コイツ……まさかあの時……)

菫「体育倉庫に閉じ込められるおまじない……?」
菫「体育倉庫に閉じ込められるおまじない……?」 - SSまとめ速報
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照「怜と久ってどっちがモテるの?」
照「怜と久ってどっちがモテるの?」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349606287/)

何をしたんですかねえ……

久「ねえ二人とも聞いてよ。実は弘世さんね、一昨日の放課後に」

菫「待て! ……お、脅す気か?」

久「別にそんなつもりはないわ。ただ、見守ってくれればいいだけで♪」

菫「た、竹井……!」

照「……え、二人とも何の話してるの?」

怜「久が照のために交渉してくれてるんや。優しいなー」

久「別に弘世さんにこれ以上のデメリットが生まれるわけでもないし、ね? ちょっとくらい肩の力抜きましょうよ」

菫「……何か問題が起こった瞬間に止めるからな」

久「だそうよ、宮永さん」

照「さすが菫! 話がわかる!」

怜(久は絶対に敵に回したくないなぁ)

菫(くっ、不本意だ……こんなことで屈するなんて……)ワナワナ

久(人がいない時間だったとは言え、教室であんなことしてる方が悪いと思うけどね……)タハハ

照「それじゃあ早速くじを引いて行こう」

久「いっきまーす。……えっと、>>24?」

愛宕姉

洋榎ちゃん

久「愛宕洋榎さん……って洋榎か。運が良いのか知らないけど、身近な人が多いわねー」ニヤァ

怜「また悪い顔しとる……」

照「愛宕さんって、隣のクラスでソフトボール部の?」

菫「体育の時間、よく声を出して目立ってる彼女だな」

怜「久と友達なん?」

久「まあね。1、2年まではクラス同じだったし、そもそも同じ生徒会だし」

照「生徒会……あ、副会長だ」

菫「知らなかったのか……」

久「まったく顔も知らない1年生とかに比べたらまだやりやすいわね」

照「これもまた好記録が期待される。怜は二回目失敗だから、タイム次第では決着がつくかもしれない」

菫(愛宕……いくら久でもアイツがそう簡単に唇を許すとは思えないんだが……)

久「とりあえず行ってくるわー。たぶん……ソフトボール部の練習中でしょうね。連れ出すのに骨が折れそうだわ」

怜「生徒会があるー、とか言えばホイホイ付いてくるんとちゃうん?」

久「あの子はそんな簡単な性格じゃないのよね……」タハハ

照「これは4回目にして最大の強者なのかもしれない。とても楽しみ」

――――――――

久(さて、どうしたものか)

久(ある程度なら良いんだけど、あまりにも身近な人間になると逆に難しいわよね)

久(ゆみもかなり厄介だったけど、昔の話があったからまだやりやすかったのよね)

久(洋榎の場合は……ふふ、まあ。分の悪い勝負ほど面白いしやりがいもあるわ)

久「っと……今日もやってるわねー」

洋榎「なにやっとんねアホー! そんくらい2年やったらしっかり取れや! 次レフトー!」

久(やっぱり絶賛練習中かー。同じ部長なのにこっちは精が出るわねー)

末原「あ、会長」

久「ん?」

久「あら、末原さん」

末原「珍しいですね、会長がこんなとこにいるなんて」

久「まあね。ちょっとあなたのとこの部長に用があって」

末原「主将に? ……あ、生徒会ですか」

久「ま、そんなとこねー」

末原「ホンマすんません。所属してるにも関わらずあの人ロクにそっち行かんくて」

久「呼んだときにはちゃんと来るし、大切なところではしっかり仕事もしてくれるし……ちゃんと副会長らしいことはやってるわよ?」

末原「ホンマですか? 生徒会長の肩書きが欲しいとかっていう不純な動機で立候補したあの人が仕事こなしてるなんて……」

久「興味が色々なところに向くってだけで、根は真面目だから」

久「それに部長としての役割もしっかりこなしてるじゃない」


洋榎「そんくらいのフライ追いつけやどアホー!!」


末原「ま、頼りになる主将ですよ」

久「本当ならもっと生徒会に来て欲しいんだけどねー」

末原「あんまり独占されるのはウチらとしても困りますからね」

久「今でも十分独占してると思うけど? あなたたちが」

末原「そう簡単には渡しません。生徒会立候補するって言うたときも全員で反対したくらいですからね」

久「ホント、愛されてるわねー」

洋榎「恭子ー! ちょっと来てー!」

末原「っとすみません。今はあんまり構えそうにないです」

久「いえいえ。お忙しいところごめんなさいね」

末原「もうすぐしたら昼休みなんで、そんときなら主将も暇やと思います」

久「ご親切にどうも。ゆっくり見学でもさせてもらうわ」

末原「よろこんで」ニコ

末原「今行きまーす!」タタタッ

久(上がしっかりしてる組織はやっぱり違うわねー……今年の全国も楽しみね)

久「いい天気……ま、のんびり行きましょう」

強者の余裕


――――――――

洋榎「よし、休憩や! 各自しっかり水分取るようになー」

洋榎「練習再開は……任せたわ恭子!」

恭子「了解です」フフ


洋榎「ふー。あっちっちー……」

久「お疲れ様」ピタ

洋榎「ひゃっ!? ふ、普通に水も渡せんのか……って、久?」

久「はろー。今日も気持ち良さそうにやってるわね」

洋榎「なんでここにおんねんお前……」

久「あら、私が放課後のグラウンドにいちゃおかしいかしら」

洋榎「おかしいな。何か企んでるようにしか思えん」ジト

久「あ、あはは……」

久(のっけから手強いんだけど……)

洋榎「生徒会関連の話か? いや、それやったら事前にメールが来るか」

久(ゆみと言い洋榎と言い、頭が回る子は厄介ねー……)

洋榎「言うとくけど、今日はフルで練習あるからそんなには構えんぞ?」

久「分かってるって。私だって部活中のあなたの邪魔をしようなんて思ってないから」

洋榎「ほんなら何の用やねん……」

久「えーっと……あ、そう言えば。昼休みってだいたいどのくらい?」

洋榎「1時間かそこらやな。それがどうした?」

久「いえ。いつまで洋榎と話ができるか気になって」

久(制限時間付き……これはもしかしたら無理かもしれないわね)

洋榎「なんやねん変なヤツやな……話なんて部活終わったあとかクラスでも出来るやろ」

久「まあそうなんだけど……それにしても、ここ暑いわね。場所を変えない?」

洋榎「ん、ああ……どこ行く?」

久「適当な木陰でいいわ。部室は人が多いでしょうしね」

洋榎「んじゃそれで。っとその前に飯を調達せんとなー……」

洋榎「ふふ、おごってや久。お話料金ってことで」キラーン

久「分かったわよ……ホント、ちゃっかりしてるんだから」

洋榎「やた!」

―――――――――

洋榎「ふー。やっぱここは涼しくてええなぁ」

久「ええ、そうね。グラウンドも良く見えるし」

久(……油断してるときにキスするってアリかしら?)

久(相手の同意を得て、だからアウトなのかしら……難しいなぁ)

修正、最後の行
久(相手の同意を得て、だからアウトなのかしら……

久(相手の同意を得て、だからアウトよね……

洋榎「からあげおにぎりー♪」

久(部活中の洋榎ってのも普段あまり見ないから新鮮ね。上は黒シャツ、下はユニフォームで……可愛い)ジー

洋榎「……なんやねんジロジロ見て。あげへんぞ」

久「そんなこと言わないでよ。一口ちょうだい?」

洋榎「お前一口とか言ってほとんど食べてまうやろ。あげへん」

久「それはいつも洋榎がしてることじゃない」アハハ

久「ね? ちょっとだけだから」

洋榎「たっく、しゃあないな……ほれ」

久「あむ」

洋榎「あっ!?」

久「ふふ、おいしー♪」

洋榎「このどアホ!! やっぱりほとんど食ったやんけ!」

洋榎「おのれー……!」

久(指ごと食べたのはスルーなのね……)

洋榎「その焼きそばパン寄越せ! それでチャラや!」

久「しょうがないなぁ……少しは残してね? はい、あーん」

洋榎「あーんむっ」スカッ

洋榎「……おい」

久「なに?」ニコニコ

洋榎「なにちゃうわ! ちゃんと食べさせろやボケ!」

久「もう、そんなに怒らないでしょ。ちょっとした冗談じゃない。はい、あーん」

洋榎「あーんむっ」スカ

洋榎「おいコラ!!」

久「くふふ……! お腹いたい……」

洋榎「お前なー……!!」

修正、9行目
久「もう、そんなに怒らないでしょ

久「もう、そんなに怒らないでよ

怜はタコス宥姉で部長はかじゅ愛宕姉か
怜は部長と比べたらクジ運悪かったな

久「だって洋榎……犬みたいだもん……」クフフ

洋榎「なにが犬や! それ寄越せ!」バッ

久「ちょ、やめっ」

洋榎「その焼きそばパン全部食ったる……!」グググ

久「な、なんでそんなに必死なの!?」グググ

久(あれ、これってもしかして……チャンス?)

洋榎「よーこーせー……!」

久(わざと力を抜いて……)

洋榎「のわ!?」

久「きゃっ」


「「…………」」

洋榎「……す、すまん」

久「べ、別に大丈夫よ?」

久(押し倒されてるってなんか新鮮な気分だわ)

久(しかも相手が洋榎……新聞部あたりに抜かれたら一面飾りそうね)

洋榎「重いやろ? 今退くわ」

久「待って」

洋榎「え?」

久「……」スッ

洋榎(久の手、顔に添えられて……)

洋榎「はっ……?」

洋榎「なな、なにしとんねんお前!?」バッ

久(って流石に無理か)

久「いや、なんかこうね、むらむらーっとしちゃって」ハハハ

洋榎(コイツ、今……キスしようとしたんちゃうか……?)

洋榎「……なんのつもりや、久」ジト

久「別になんのつもりもないって」

洋榎「嘘つけ。今明らかに変なことしようとしてたやろ」

久「やあね。キスなんてスキンシップみたいなもんじゃない」

洋榎「……」ジットー

久(すっごいジト目……半分睨んでるし……)

洋榎「……お前昨日、ゆみになんかしたらしいな」

久「えっ……あ、あはは。情報早いわね。え、誰から聞いたの?」

洋榎「んなことはどうでもいい。……生徒会の仲間にまで手出すとはどういう了見や」ギロ

久「あ、あれは、えと、昔を思い出しというか、その……」シドロモドロ

久(ヤバい、怖い)

洋榎「久、お前がどこぞの女と一緒にいようが何をしてようがウチは知らんしどうでもええけどな、これだけは覚えとけよ」

洋榎「超えて良いラインとあかんラインの線引きだけはしっかりしろ」

久(なんか私お説教されっぱなしね……)

一応原因は照(妥協案は菫)なんだけど部長が一番悪く見える不思議

洋榎「ホンマ、お前のことを本気で好きなヤツが気の毒でしゃあないわ」ハァ

久「酷いこと言うのね」

洋榎「酷いのはお前や。地に足着かんとふらふらふらふら……」

久「地に足着いちゃうと空を飛べなくなっちゃうじゃない。そんなの不自由だわ」

洋榎「不自由さの中に幸せがあるもんや」

久「そんな幸せ、いらないわ」

洋榎「お前なぁ……」

洋榎「……で、ゆみに何したんや? アイツ今日一日上の空やったんやぞ」

久「マジかー……これはワンチャンあったり?」

洋榎「質問に答えろ」

久「……キスしたわ」

洋榎「は?」

久「いや、してもらった、って方が正しいのかしら」

洋榎「お前、ゆみには……」

久「心配しないで。とっくに諦めてるし、今さら何かしようなんて思ってないから」

久「ただ昨日は……昔を思い出しただけなの」

洋榎「……」

久「いいじゃない。私だって、清算したい過去の一つくらいあるわ」

久「その一つを片付けた。ただそれだけ」

久「明日にはゆみも元に戻ってるわよ。断言していいわ」

洋榎「はぁ……お前ら二人に何があったとか詮索はせんけども……」

洋榎「今の生徒会に悪影響与えるようなことだけはやめてくれよ」

久「分かってるって。副生徒会長様」

洋榎「分かっててなんでウチにキスなんてしようとした? おぉ?」

久(うっげー……)

洋榎「何が目的か洗いざらい吐いてもらおうか……」

久(これもう無理だと思うんだけど……)チラ


照(続行!)


久「はは、なかなかの無茶ぶりね……」

洋榎「?」

照さんも鬼っすねw

久「……目的、か」

久「そんなものはないわ。洋榎とキスがしたかった、それだけじゃダメかしら?」

洋榎「っ……お前、本気でウチをたらし込もうと思っとんのか」

久「だとしたらどうする?」

洋榎「死んでも断る。さっき言ったやろ。今の生徒会に悪影響を」

久「どうでもいいわ」

洋榎「えっ?」

久「そんなもの、どうでもいい」ギュ


洋榎「ひ……さ……?」

久「ねえ洋榎。私、本気であなたのことが好きって言ったら、どうする?」

洋榎「……ふざけんな。冗談も休み休み言え。離れろ」

久「洋榎には冗談に聞こえるの? 私の言葉が」

洋榎「年中女を取っ替え引っ替えしてるお前の言葉なんか信用できるわけないやろ。離れろ」

久「そう。やっぱり私ってそんな風に思われてるのね……悲しいわ」ポロ

洋榎「っ……!」

洋榎「……お得意の嘘泣きか? そんなもんじゃウチは騙されへんぞ」

久「本当か嘘かは洋榎次第でしょ。私の気持ちは関係ないんじゃないのかしら」

洋榎(コイツ……)

本気(で演技してるよう)に見える

久「やろうと思えば私を突き飛ばすことだって出来るのに、それをしないのには何か理由があるの?」

洋榎「……」

久「洋榎がただ単に優しいから? それとも……」

洋榎「お前が思っとるようなことだけは無い。断言したる」

久「ふふ、そっか……それを信じるかどうかも私次第ね」

洋榎「はぁ……まず大前提として言うとくけどな、ウチにそういう趣味は無い」

久「愛に性別なんて関係ない。洋榎はそう思わない?」

洋榎「……思わんな。永遠に続くわけでもない、ただ将来不幸になるだけの恋愛なんて、不毛や」

咲世界では同性愛のほうが一般的なんじゃないんですか(迫真)

久「そう思うのは洋榎が本気で人を好きになったことがないからよ」

久「好きって気持ちの前じゃ、そんなこと考えられなくなるの」

洋榎「ウチには一生分かりそうにもない感情やな」

久「本当にそう思うなら試してみる?」

洋榎「……」

久「私ならあなたに……この素敵な気持ちを知ってもらえる自信がある」

洋榎「……はぁ。もうええやろ。これ以上やってもウチはお前とキスなんて絶対にせん。時間の無駄や」

久「怖いのね」

洋榎「……どういうことや?」

久「私にキスされて……恋に落ちることが」

>久「怖いのね」

>久「私にキスされて……恋に落ちることが」

イッケメエエエエエン

洋榎「ウチが久に惚れる? はっ、あり得んわ。断言したる」

久「ならしましょう。洋榎の言うことが本当なら何の問題もないわ」

洋榎「……それとこれとは話が別やろ」

久「そんなことないわ。私は自分の気持ちをあなたに伝えるためにキスをする」

久「洋榎は自分の恋愛観が正しいと証明するためにキスをする」

久「これ以上に利害が一致していることも無いと思うけど」

洋榎「……お前がキスしたいがためだけの口車には乗せられん」

久「どうしてそこまで拒むのかしら。洋榎が私とのキスを友人同士のスキンシップだと思えていないように思えるわ」

洋榎「そっ……そんなことあるか!」

久「なら、どうしてそんなにも拒むの」

洋榎「そ、それは……」

久「……ふふ、やっぱり怖いんでしょ。私のことが好きになっちゃうのが」

洋榎「……!!」

久「それでいて生徒会が今の生徒会じゃなくなって、私たち四人の関係が変わるのが怖くてたまら……」

洋榎「もうええ。邪魔臭い」

久(おっ?)

洋榎「お前には何をどう言うても無駄らしいな……」

洋榎「どうせこのままウチが逃げたとしても、自分の考えが合ってたと満足するんやろ……」

久「その通りだから逃げるんじゃないの」

洋榎「ふざけるな。お前のふざけた妄想、真っ向から叩き潰したる」

久(キター)


―――――――――

菫「信じられん……あそこまで頑なに拒んでいたのに……」

怜「洋榎のあの性格が災いしたな。挑発に乗せられたもんやろ、アレ」

照「相手によって巧みに戦術を変える……さすが久……」

怜「でも最後まで油断は出来んのとちゃう? って本人その気やし大丈夫か……」

照「わくわく」

―――――――――

洋榎「キス一つでウチがお前に惚れるわけないやろ。ふざけたこと抜かした上に妄言をぺらぺらぺらぺらと……」

久「それは実際にしてみないと分からないことだからねー♪」

洋榎「ほら、さっさとしろ。数分後久の吠え面が聞こえるわ」ドキドキ

久(一時はどうなることかと思ったけど……案外なんとかなるもんねー)

これでしても当初の目的である女の子にモテるかどうかとはちょっとかわってきそう
いやこういうの大好物ですけどね

久「……」

洋榎「な、なにジロジロ見とんねん。はよしろや」ドキドキ

久「えっと……洋榎? キスするときは普通目は閉じるのよ?」」

洋榎「なっ……!?」

洋榎「そそ、そんくらい言われんでも分かっとるわアホ!!」

久(ふふ、ウブウブねー……洋榎、絶対に初めてだわ……)

洋榎「ぅぅ……くそぉ……なんでウチはこんなこと……」

久(……洋榎のキス顔。写メ撮っとこ)パシャ

洋榎「……おい、なんやねん今のお」

久「ん……」チュッ

洋榎「……!?」

「「んっ…………」」

――――――――

洋榎「……」ポケー

久「……くふふ、毎度アリ♪」

洋榎「……は!?」

洋榎(あ、アカン、ぼーっとしてた……い、今のが……)ドキドキ

久(なんか顔赤いし、これもしかしたらもしかしちゃったり……ん?)

久「あ」

洋榎「あ?」フリムキ

末原「……」

絹恵「……」

アカン

怜の安価は玄ちゃん狙う予定

洋榎「んななぁ!?」

久(あっちゃー。すっかり野外だってこと忘れてたわ……)

久(でもなんか面白くなりそう)ワクワク

末原「主将……?」ユラユラ

絹恵「おねえちゃん……今、なにを……?」ユラユラ

洋榎「ご、誤解や二人とも! ここ、これには深いわけが……!!」

久「洋榎のファーストキスはこの竹井久だぁ!!」バァン

末原「!?」

絹恵「!?」

洋榎「なにいうとんねんお前!?」

久「いやー、これ言ってみたかったのね。あ、ちなみに無理やりでもないしオッケーしたのは洋榎だから。それじゃあ」タタ

洋榎「お、おい!?」

ズギュウウウン

洋榎「待てやボケ!! なに一人で逃げようと……」ガシ

洋榎「……」サーッ

末原「……他の子は練習始めてるのに、自分一人だけええご身分ですね、主将」

絹恵「お姉ちゃん、おっけーしたってどういうこと……?」

洋榎(……あ、アカン……悲惨な未来が……)

絹恵「きっちりと」ゴゴゴゴゴゴ

末原「説明してもらいましょうか……?」ゴゴゴゴゴ

洋榎「」

シスコンの可能性も

しえん


―――――――――

久「ただいまー。いやぁ、今回はキツかった」

怜「ほんまいつか刺されんで」

菫(愛宕……)

照「タイム、1時間26分。戦略、技術、どれを取っても文句無し。見事なお手並みだった」

久「昼休み入るまでの時間が無かったらもっと早かったんだけどなぁ」

菫「愛宕相手と考えれば唇を奪っただけでも恐ろしい話だ……」

怜「もうこれウチの負けでええと思うんやけども……」

照「まだ分からない。逆転のチャンスは……あるのかな?」

久「どうかしら? 私もかなり身を削った結果だしねー。洋榎にボコボコにされる気がするわ」

菫(愛宕だけで済むのか……?)

照「さて、各々二人ずつ落として貰った現在の結果は」

照「……たぶんかなりリードして久が勝ってる」

菫(タイム忘れたのか……)

照「早速、各々最後の検証に」

怜「なあ、ウチら二人はもうええと思うんやけども」

照「……どういう意味?」

久「ここにもう一人いるじゃない。モテモテな女の子が」

菫「……ああ、なるほどな」

照「?」

怜「今日5現まであったから、時間的にも二人やるのは厳しいし」

怜「ウチと久のどっちかが3回やったまま終わるのはキリも悪いから」

怜「最後に照がやってみれば?」

照「……えっ」

菫「妙案だな」

久「私も賛成ね、面白そう」

照「ま、待ってみんな。これは怜と久、どっちがモテるかの崇高な研究であって……」

怜「二人ずつやって思ったけど、たぶん同じくらいやで」

久「私が松実さん引いててもキス出来なかっただろうしね」

菫「それよりもまだやってないヤツを検証した方が、研究結果としても有用なデータになるだろ」

照「ま、待って。みんな何か勘違いしてる」

照「私はモテたことなんて一度も無い」

怜(なに言うとんねんコイツ)

久(自覚ないのも重傷ね)

菫「いつもお前にべったりなあの後輩二人はどう説明するつもりだ……」

照「そ、それは……」

怜「まあつべこべ言わずに引きや」

久「そうそう。案外隠された才能が開花するかもよー?」

菫「このくだらん研究のラストを発案者が飾らずにどう落としまえをつけるんだよ」ニッコリ

照「」

正直照の口説いてる姿が想像できない
あと後輩二人ってあわあわと咲?

照「……分かった。みんなに付き合ってもらった恩もある。最後は私がいく」

怜「おおー」パチパチ

久「さすが宮永さん」パチパチ

菫「ほら、とっとと引け」

照「……」ガサゴソ

照「……>>215さん」

松実玄

クロチャーはタコス方式でいけそう
頭弱そうだし

気づいたら終わってた

荒川さん済まぬ

照「松実……」

菫「は!?」

照「玄さん」

菫「……」ジットー

照「ふふふ……いたい!?」

怜「松実玄? 松実さんと同じ名字やけども、なんか関係あるのん?」

久「妹さんね。一個下で2年生の」

菫「……おい照、宥の親族だ。ふざけた真似はするなよ」

照「……初対面の相手にどうこう出来るほど、私は出来た人間じゃない」

怜「そういえば人見知りやったな、照」

久「なんか面白くなりそうね♪」

照「はぁ……すぐに帰って来てもいい?」

怜「ギブアップ無し言うたの誰や」

久「さっきの無茶ぶりもだいぶ効いたわよ?」

照「うぅ……」

菫「ま、覚悟を決めるんだな」

久「松実玄さんも確か料理研だから、今なら部室にいるんじゃないかしら」

怜「おらんかったら教室やな」

照「……知らない人のところに行くのは怖い」

菫(見つけるのが一番時間がかかりそうなんだが……そもそも場所を分かってるのか……?)


――――――――――

照(遂に一人になってしまった……)

照(そもそも前提がおかしい。初対面の相手にキスなんて出来る訳がない)

照(みんな頭おかしい……)

照「とりあえず料理研に行かないと」

照「家庭科室は確か……」

照「北」

照「……」テクテクテク

―――――――――――

菫「おい、アイツどこに向かって歩いてるんだ」

久「あの方向だと一年棟ね」

怜「これウチらが途中まで付いてった方がええんとちゃうん?」

久「面白そうだしもう少し観察しましょう」


―――――――――

照(あれ……ここ……1年の時の私たちの教室……)

照(家庭科室はこんなところには……)

照(ん? あれは……ダンス部の1年生たち? ってことは……)

淡「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー……」

照(淡だ……)

照(そうだ、淡に家庭科室の場所を聞けば。いや、でも練習中だし……)

淡「……?」

照「うーん……」

淡「あ、テルー!」

照(見つかった……)

淡「どうしたのテルー!? 一年棟にいるなんて!? 珍しい!」ピョンピョン

淡「あ! もしかしてダンス部に入部……!」

照「ち、違う。道に迷っただけでここに用はない」

淡「そうなんだ……面白くなーい」ブー

照「淡、練習中だったんでしょ? 勝手に抜け出したらダメだよ」

淡「確かに」ハッ

淡「でもせっかくテルが来てくれたんだからお話したいな……」

照「家隣だし、いつもしてると思うんだけど……」

淡「テルー暇なの? 暇なら私たちのダンス見てってよ!」

照「ごめん。会いに行かないといけない人がいる」

淡「え」

照「時間も限られてるし、あまり寄り道出来ない……ごめんね」

照「それじゃあ、練習頑張って」テクテクテク

淡「あっ……」

淡(こんなところまで来て、一体誰に……?)

――――――――

照(うーん……家庭科室が見つからない……)

照(そもそも学校にこんな場所あったっけ……?)

照(迷った……)


――――――――

菫「部室棟で何してるんだアイツ……」

久「完全に迷ってるわね」

怜「さっきいつもの後輩ちゃんと出くわしたんやから道訊けばよかったのに」

菫「そこまで頭が回らなかったか、よっぽど急いでるのか……」

久「その後輩ちゃんも私たちと同じことしてるけどね」

怜「えっ? ……あ。ほんまや」

菫「こっちには気付いてないらしいな……」

久「なんか面白くなってきたわね……!」キラキラ


―――――――――

照(見慣れた場所に出て来た……そうか、ここは部室棟だったのか……)

照(部室棟……ってことは……)

照「……文芸部だ」

照(いるかは分からないけど、もし咲がいるなら家庭科室まで……)

照「す、すみませーん……」ガチャ

咲「はい……って、お、お姉ちゃん?」

照(いた!)パァァ

咲「えっと、どうしたの? 今日は部活ないけど……」

照「咲! 今時間ある!?」

咲「えっ? う、うん。部室の掃除してただけだから暇だけど……」

照「家庭科室まで連れて行って欲しい!」

咲「か、家庭科室? ど、どうしてそんな場所に……」

照「大切な用事があって」

咲(大切な用事……?)

咲「よ、よく分かんないけど家庭科室まで行けばいいんだよね?」

照「うん」

咲「分かった。それじゃ行こっか」

咲「あ、戸締まりするからちょっと待っててね」

照(あぁ……咲みたいな妹がいて良かった……)

迷子スキル持ちの咲さんじゃ意味ないんじゃ・・・


――――――――

怜「あれ、後輩ちゃんコンビの片割れが」

菫「照の妹……やっと案内役を見つけたか」

久「宮永さんにこんな迷子癖があるとはね……ん?」

久(金髪ちゃんの方がめちゃくちゃ睨んでる……)

怜「だ、大丈夫かあの子? 今にも飛び出しそうな雰囲気やで」

菫「こっちにまで影響が出るなら私たちで止めるしかないだろうな」

菫「っておい、あの二人一体どこに向かって歩いてるんだ……家庭科室は真逆……」


――――――――――

咲(あ、あれ……家庭科室って、こっち、だよね……?)

照(この辺り、昨日来たことがあるような……)

照「ねえ咲。道、あってるよね?」

咲「う、うん! あともうちょっとだから私に任せて!」

照「さすが咲。頼りになる」

咲「えへへ……」

照(松実玄さん……いったいどんな人なんだろう……)

咲「あ、あそこの角を曲がれば家庭科室だよ!」

照「おお、遂に」

まったくの別人を玄ちゃんだと思ってキスする可能性が微レ存?


―――――――――

久「家庭科室、だけど……」

怜「第二家庭科室やんな、あそこ」

菫「本来の家庭科室からは真逆だし、そもそも家庭科室は3階じゃなくて1階なんだが……」

久「いつになったらターゲットに巡り会えるのかしらね」タハハ

―――――――――

照「咲、あとはもう分かるから大丈夫。部室に戻ってくれていいよ」

咲「えっ……そ、そう? どうせだし、最後まで付き合おうか?」

照「私一人じゃないと色々と都合が悪いから……」

咲(ど、どういうことなんだろう……)

照「ここまでありがとう咲。それじゃあ」テクテク

咲「あっ……」

咲(……)


―――――――――

照「ふぅ。やっと着いた。やっと松実玄さんに会える……」

照(やっぱり部室の中にいるのかな……?)

照(でも、部員の注目を浴びて中に入った結果、いなかったら恥ずかしすぎる……)

照「迂闊に動けない。どうすれば……」

玄「それでは、失礼しました」ガラッ

照「!」

照(誰か出て来た! たぶんお料理研の部員……ここは……)

照「そ、そこのあなた」

玄「えっ? は、はい、なんでしょう?」

照「2年生の松実玄さんを探しているんだけど……今は部活動中かな?」

玄「えっ……あ、えっと、松実玄は私ですけど……」

照「あなたが!?」

玄「ひっ!? は、はい……」

照「……会いたかったです」ウルウル

玄「!?」

――――――――――――

怜「……どういうこと? なんで松実さんの妹が第二家庭科室におるん?」

久「お姉さんが手芸部だし、お姉さんに何か用があってここまで来たんじゃないかしら」

菫「ということは、家庭科室に行っていたら会えなかったわけか……すごすぎるだろ……」

久「妹さんも金髪ちゃんと合流して監視始めてるし、これは面白いことになるわよー」


――――――――――

玄(知らない人だけど、どうして私のこと知って……)

照「……っとすまない。感極まって名乗り遅れた。3年の宮永照です」ペコリン

玄「えっ、あっ、ご親切にどうも。2年の松実玄です」ペコリン

照「……」

玄「……」

照(こ、ここからどうすればいいんだろう……)タラタラ

玄(この状況は一体……)タラタラ

玄「み、宮永さん、でよろしいでしょうか?」

照「は、はい」

玄「えっと……私に何か御用でしょうか……?」

照、ご、御用? あっ、キスしてください」

玄「……ふぇ!?」

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照、ご、御用?

照「ご、御用?

玄「き、キス……!?」

照「は、はい。御用はそれだけです」

玄(ど、どどどどういうこと……!?)アワワワワ

――――――――

怜「くふふふ……!!」

久「お腹いたい……!!」

菫「ふふっ……わ、笑うなバカ……ふふっ……!」

――――――――

淡「んーっ!! んっー!」

咲「だ、ダメだよ淡ちゃん! 大声だしたらバレちゃうって!!」

咲(お、お姉ちゃん一体何を……?)


――――――――-

照「え、えっと……返事を聞かせてもらってもいいでしょうか……?」

玄「へっ? あ、えっ、そそそ、そのっ……ご、ごめんなさい!!」ペコ

照「」ガーン

玄(しょ、ショック受けてる……)

照「そう、ですか……理由を訊かせてもらってもいいですか……?」

玄「り、理由!?」

玄「え、えっと、初めてお会いした方と、キスは、出来ません……ごめんなさい……」

照「初めて、会ったから……で、でもっ!」

照「片岡優希さんは初対面の人とキスしてました!」

玄「えええ!?」

玄「ゆ、ゆゆ、優希ちゃんがっ!?」

照「はい。軽くですが……初対面の私の友人とキスしてました」

玄(ど、どどど、どういうこと……!? )

玄「ほ、本当、ですか……?」

照「本当です。証拠もあります。これ……」ピラッ

玄「しゃ、写真?」

玄「」

照「だから、その……初めて会ったから、というのは理由にならないと思うんですが……?」

玄「り、理由にならない……?」

玄(た、確かに。優希ちゃんが初めて会った人とキス出来たなら、私も……?)

玄(で、でも……!)

照「キス、してもらえないでしょうか……?」

玄「えっと、その……」

玄「キスは、好きな人とすることですから、その……私なんかとじゃ……」

照「私は松実玄さんが好きです!」

玄「そ、そんなっ……そんなこと急に言われても……」カァァァ

照「松実玄さんは、私のこと好きですか?」

玄「えっ!?」

玄「は、初めて会った人なのに……好きとか、嫌いとか……」

照「嫌い、ですか?」

玄「……き、嫌いでは、ないですけど……」

照「じゃあ好き、ってことですよね?」

玄「は、はい。そうだとは、思いますが……」

照「それなら、私とキスして欲しいです」ギュッ

玄(あっ……手……)

玄「そ、そんな、でも……あ、あぅぅ……」カァァ

―――――――――

怜「なんやねんあ小学生並みの押し問答は……」

久「相手の冷静さを徐々に奪い、思考能力を低下させた上で懇願する……案外良い作戦かもね」

菫「本人は何も考えずに頼み込んでるだけだろうけどな……

5行目修正
怜「なんやねんあ小学生並みの~

怜「なんやねんあの小学生並みの~

玄(ど、どど、どうしよう……宮永さんすごく真剣で、断りきれないよぉ……)

玄(それに、じっと私の目を見つめる宮永さんの顔……すごく凛々しくて……)

玄「あぅ……」ドキドキドキ

照「もう一度言います。好きです、松実玄さん。もしよろしければ……私とキスして欲しいです」ギュッ

玄「み、宮永さん、そんなことっ……」

照「お願いします……一瞬だけでいいんです。だから……」

玄「……わ、分かり、ました……」

照「!」

ドンガラガッシャーン!!

玄「えっ……? な、何の音……」

照「猫です」

玄「ね、猫……?」

照「それじゃあ……えっと、失礼します。松実玄さん」

玄「へっ? は、はいっ……! よ、よろしくお願い、します……?」

玄(考えてみたら、私、なんで知らない先輩にキスされそうになって……)

照「……」チュッ

玄「!」

照「ありがとうございました。松実さん」キリッ

玄「は、はい……」ヘナヘナ

玄(おでこ……)


――――――――――

照(ふぅ……大変だった……)

照「ってわぁ!?」

照「な、何やってるのみんな? って、咲と淡、なんでそんな……」

怜「いや、ロープ……」

咲「んーっ!!」ジタバタ

淡「~~~!!」モガモガ

久「宮永さんが松実玄さんに好きだって言ったあたりで取り押さえたわ」

菫「私もつい雰囲気に流されて手伝ってしまった……」

照「二人とも私を心配して付いて来てくれてたのか……」

久「タイムは1時間26分。1時間ほど彷徨ってたから、あなたが一番恐ろしいタイム叩き出してるわよ」

怜「ていうか最後のアレ、おでこにキスしてたけどアリなんか?」

照「誰も唇になんて言ってない。二人は勝手に唇にしてたけど」

久「そりゃ、キスって言えば唇でしょ」

怜「ウチもそう思うわ」

菫(二人は勝手に難易度を上げてた、ってことか。それであのタイム……)

照「さて、実験も円満に終了したし……結果発表しないと」

怜「もはやどうでもいい……」

久「まあ、締めくくりってことで」タハハ

照「まず1位は久ね。二人の強者を落としてタイム的にも文句無し」

菫「まあ異論はないな」

怜「おめでとー」

久「全然名誉なことじゃないと思うんだけど……」

照「2位は怜。病弱を巧みに利用し、相手の親切心を自在に操った」

照「松実さんは落とせなかったけど、十分健闘したし2位に値する。おめでとう」

久「拍手ー」パチパチ

怜「うーん、嬉しく無い……」

照「以上。実験終了」

菫(……見事に三者三様の落とし方とその力を見せつけた訳か。実質全員1位みたいなもんだろこれ……)

照「もう帰っていいよ、みんな。協力してくれてありがとうね。夜道には気をつけて」

「「おい」」

終わり

支援ありがとうございました。お疲れ様でした

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