ほむら「わたし……もうどうすればいいのか分からない!!」 (80)

「まどか!まどか!」

崩壊する町の中で、二人の少女は泣いていた。

「ほむらちゃん、泣き虫だね。大丈夫だよ……ね?」

「いや……まどか……」

「もう、泣かないで。ほむらちゃん」

それは、ちいさな願い。

「死なないで、まどか」

これは、一人の少女とーー

「大丈夫だよ。……ほら、アンパンマンも戦ってくれてる」

一人のヒーローの戦いの記録である。



~~~~~~~~

アンパンマン×まどマギです

よければ見て行ってください







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388661202



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アンパンマン「ふんふふんふ~ん♪♪」


アンパンマンは今日も皆の住んでる街を空からパトロール。


アンパンマン「おや?あっちがなんだか騒がしいぞ?」


行って見ると、泣いているカバオくんにちびぞうくん、それに大笑いしながらジャムおじさんが配っているはずのパンをムシャムシャ食べるバイキンマン。
バイキンマンは、飛んできたアンパンマンを確認すると、口を大きく開けて言いました。


バイキンマン「きたなー!お邪魔虫!」


ちびぞうくん「アンパンマン!ジャムおじさんが焼いてくれたパンをバイキンマンが横取りするんだぞう!」


アンパンマン「なんでそんなことするんだバイキンマン!パンが欲しいなら皆と一緒にジャムおじさんからもらえばいいじゃないか!」


バイキンマン「へっへ~んだ!こんなちっこいパン一個じゃ足りないんだよ~!」


バイキンマンは、後ろにあった植え込みに飛び込むと、バイキンUFOに乗って飛び出してきました。


バイキンマン「これでもくらえ!」


バイキンUFOから伸びた手の拳を握りしめて、アンパンマンに向かってパンチを繰り出しました。


アンパンマン「もう怒ったぞー!」


アンパンマンはその拳をキャッチ。


アンパンマン「やあああーー!!」


そしてそれを振り回し、投げ飛ばしてしまいました。


カバオくん「やったぁ!アンパンマン!」

ちびぞうくん「ありがとうだぞう!アンパンマン!」


そしてアンパンマンはまたパトロールに戻って行くのでした。










~~~~~~~~


バイキンマン「くそ~くそくそくそ!」


基地に帰ってきたバイキンマン。
ソファで暴れて悔しそうにしています。


ドキンちゃん「うるさーい!」


バイキンマン「…………」


あらら、ドキンちゃんに怒られてしまいました。


バイキンマン(悔し~い!こうなったら……アイツに頼むしかない!)



~~~~~~~~


バイキンマン「ねぇ~、お願いしますよ、バイキン仙人様~」


ここはバイキン仙人のお家。


バイキン仙人「フームなになに……アンパンマンが二度と邪魔しなくなるどうぐじゃと……?」


バイキンマン「はい!そのとおりです!」


バイキン仙人「まぁ~あるにはあるが~……」


そう言ってだしたのはお菓子のおまけみたいな光線銃のおもちゃ。


バイキン仙人「かーさない」


バイキンマン「えーそんなー!」


おや?バイキンマンは目にも留まらぬ速さでバイキン仙人の光線銃と自分が持ってきた太鼓のバチをすり替えたぞ?
バイキン仙人も気が付かずにまたふところにしまっちゃった。


バイキンマン「しょうがない。今日は諦めて帰ります……」


バイキン仙人(おや?どうしたことじゃ。バイキンマンにしては変に聞き分けがいいのう……?)


バイキンマンはバイキン仙人のお家から出ると、一目散に走りだしました。


バイキンマン「バイバイキーン!!」







~~~~~~~~



アンパンマン「今日のパトロールはしゅうりょう!」


アンパンマンがパトロールを終えてパン工場に帰ってきました。


アンパンマン「おや?」


見ると、工場のそばで、綺麗なピンクのドレスを着た女の子がうずくまっています。


アンパンマン「おーい!どうしたのー?」


女の子「う、ううう……」


アンパンマン「泣いているの?何かあった?」


アンパンマンは優しく聞きます。



女の子「ううう、悪い人にいじめられたの」


アンパンマン「なんだってー!それは酷いね」


女の子「ううう……、そうなの」


アンパンマン「よければ名前を教えてくれないかい?」


女の子「うん、あたし、バイキンマンって言うの」


アンパンマン「え?」


バイキンマン「ハヒフヘホー!アンパンマン、のこのこ近づいてきてバカなヤツめ!くらえー!」



なんと!女の子の正体は変装したバイキンマンだったのです!


バイキンマンはバイキン仙人からぬすんだ光線銃をアンパンマンに向けて引き金を引きました。


アンパンマン「うわああああ!!」


まばゆい光に包まれて、アンパンマンは、消えてしまいました。



バイキンマン「ぐふ、ぐふふ……。ハヒフヘホー!!!」






せめてスレタイでクロスってわかるようにしとけや

見滝原市は近年に急速に発展した地方都市であるので、負の感情が育つのに絶好の場所であった。


ここは魔女といわれる異形のものが作り出す空間。
その空間では絵の具をグチャグチャに混ぜ、捨て置いた極彩色に、魔女の手下の使い魔がて繋ぎに踊っている。


その中で、炎が燃え盛るように激しく戦う少女が一人。


杏子「ったく、マミのヤツ、風見野だって暇じゃねーんだぞっと!」


手繋ぎの使い魔をガリガリと削りながら彼女は進んでいく。


杏子「はぁぁぁぁあ!!!」

>>10
本文で少し笑を取りに行きたかった!
許してくれ!

すいません!
急用で今日はここまでです!
ちなみに僕が好きなのはメロンです!
すいません!



~~~~~~~~



杏子「……フゥ、いっちょあがりっと」


おこちょ一杯の息を吐いて、周りを見回す。
魔女の消えていく残骸を確認しながら自身の現状を思い起こした。


ーーーー風見野を他の魔法少女に任せて見滝原に来いだって!?


ーーーーええそうよ。実は……最近何故か風見野で発生した魔女すらも見滝原に集まってるの


顔見知りの古株魔法少女が言った。


ーーーーなんだって!?


ーーーー数も一人じゃカバーしきれないくらいこの見滝原で魔女が現れるからってキュゥべえに相談したら貴女に頼むといいって……


嫌そうな態度をとりながら、魔女の温床である見滝原のナワバリに一枚噛めるとあって、佐倉杏子にこの誘いを断る理由はなかった。



ーーーーまあ、いいぜ。やってやるよ



ーーーー本当!?ありがとう、佐倉さん


ーーーーただし、アタシのやり方と戦いに邪魔しないこと。それが、条件だ


そこまで思い出して、違和感を感じた。



杏子「……おかしい。魔女の結界が、消えない……?」
















佐倉杏子の後ろから現れたのは新しい魔女。
小さく弱そうでしかし魔女という力を持っていて、なるほど魔法少女を不意打ちしそうな姿をしていた。



魔女「………!!!!!」


杏子「しまっ……!!」


??「危なーい!!」


杏子は、振りかぶった魔女を視界の真ん中に捉え、そしてその端にまあるい影を確認した。


次の瞬間ーーーー



アンパンマン「アンパーンチ!!」


魔女が一瞬で視界の外に消え、入れ替わりに入ってきたのは……



香ばしいパンを頭に被った、……者だった。









杏子「………なんだ」


魔女を目で追うと、既に結界の外にお星様になって消えていた。



アンパンマン「大丈夫だったかい?怪我はないかい?」


杏子「あ、ああ……」


気がつけば杏子はいつの間にか地面にお尻をつけてアンパンマンが差し伸べた手を見上げていた。



杏子「あ、ありがと……」


アンパンマンの手を取って立ちあがる。


杏子「あ、アンタは一体……」


アンパンマン「ぼくはアンパンマン」


杏子「アンパ……?」


アンパンマン「そうです。君は?」


杏子「佐倉、杏子だけど……いやいや、そうじゃなくて……」


頭を抱える佐倉杏子。
出ない答えを必死に考えていた……。












~~~~~~~~


杏子「で、アンタ一体何者なんだよ」


ここは見滝原中学近くのパン屋。
佐倉杏子はここで住込みで働いている。


アンパンマンも、そこにいた。
奥の杏子の部屋に行儀良く正座して、杏子はあぐらをかいて、お互い見合って座っていた。


アンパンマン「ぼくはアンパンマンなのです」


杏子「だから……そういうことではなくて……」


アンパンマン「……?」


杏子「分かった!もう埒が明かないから質問を変えるよ。なんであそこに居た?」


アンパンマン「ぼくは……うぅ……思い出せない……」


杏子「……はぁ。なんなんだよお前記憶喪失ってやつか?」


アンパンマン「うん。そうなのかもしれない……」


杏子「次。なんで魔女の結界の中にいたんだ?」


アンパンマン「魔女の結界ってなにかな?」


杏子「はぁ!?……いや、アンタがいたあの場所だよ」


アンパンマン「うーん、嫌な予感がしたところに飛んでいったら、いつの間にかあそこにいたんだ」


杏子「なんだそりゃ。じゃあ、なんでアタシを助けたりしたんだ。」


アンパンマン「君が襲われてるのを見たら勝手に体が動いてたんだ」


杏子「ハ、なんだ?パンのクセにいっちょまえに口説いてんのか?」


アンパンマン「?????」


杏子「なんでもねぇよ!」


困り顔のアンパンマンを見ながら杏子は思った。


杏子(コイツのことは結局分からず終いだけど、とりあえず悪い奴じゃなさそうだしな。しばらくはここに置いといてやるか。マミんとこでいうキュゥべえみたいなもんだろ。……まだ謎は多いけど)







一旦休憩です!
ちなみにぼくはカボチャよりもラズベリーよりもチーズよりもリンゴよりもメロンが好きです!
アンパンはもっと好きです!

お猪口の誤字です!
気にしないで下さい!
もうしばらくお待ちを!




~~~~~~~~



マミ「ティロ・フィナーレ!」


豪華に装飾された巨大なマスケット銃はその技名と共に火を吹いた。
杏子と同じく古株の魔法少女。
巴マミ。


さやか「す、すごい。勝っちゃった……。勝っちゃったよまどか」


まどか「う、うん。そうだね。さやかちゃん」



マミ「後輩の前ではかっこ悪いとこみせられないものね」




~~~~~~~~


キュゥべえ「~♪♪」



魔法少女がどういうものかを教える巴マミと魔法少女になろうかというまどかとさやか、そして二人を魔法少女にしたいキュゥべえ。
三人と一匹は魔女を倒して結界が消え去り、出現場所であったビルから出るために廊下を歩いていた。


マミ「これが、魔女を倒した時に手に出来る旨味ね。このグリーフシードは魔法を使って濁ったソウルジェムを浄化してくれるの」


さやか「それが、さっき言ってた魔法少女が協力しないことの方が多い理由ですか?」


マミ「ええ。そうね。本当は協力出来れば一番いいのだけど……ねぇ?」


そう言って巴マミはゆっくりと立ち止まり、前方の暗がりを一瞥した。



さやか「……な!またでた!」


現れたのは魔法少女の姿の暁美ほむらだった。


まどか「ほむら……ちゃん?」


ほむら「まどか……」



マミ「何か用かしら?グリーフシードならあなたが使える分も残っているのだけど。それとも丸ごと自分の物にしたかった?」


ほむら「巴マミ。そんな皮肉に付き合っている暇はないわ。佐倉杏子と一緒にいたあの生物について知っていることを教えなさい」



マミ「あの生物?なんのことか分からないわ」


ほむら(やはりあの奇妙な生物……巨大なパンを頭に乗せた男については何も知らないようね。しかし……じゃあアレは……?)


ほむら「…………」


さやか「あ、おい!」


マミ「いいわ。さやかちゃん。追いかけなくて」



ほむらは考えながら、マミに背を向けて暗がりに向かって消えていった。










~~~~~~~~



杏子「……おい、何してんだ」


アンパンマン「ダメだよ杏子ちゃん」


杏子「いいか!?使い魔はななぁ!放っておけばいずれ魔女になってグリーフシードを落とすんだ!だから余計な事はすんな!」


アンパンマン「使い魔だって皆を襲うんだよ……?」


杏子「だから!知ったこっちゃないって言ってんだよ!」


アンパンマン「…………」


杏子「なんだぁ……その目。テメー、アタシに喧嘩売ってんのかい?」


アンパンマン「……違うよ。ぼくはただ……」


杏子「ッチ、邪魔しかしねーんなら出て行けよ!」


アンパンマン「……ごめんね。杏子ちゃん」



杏子(……ッ、上手く使えんのかと思ったらとんだ役立たずだったぜ……)




~~~~~~~~



ビルの傍に倒れていた女性を起こし、三人は見滝原にある公園に来ていた。
ずっと何か気になっていた様子のさやかは、ゆっくり立ち止まった。


マミ「……?どうしたの?美樹さん」


さやか「……ええと、マミさん。相談があるんだけど……」


マミ「どうしたの?」


さやか「願いって自分じゃなくて、人のために使うって出来ますか?」


マミ「……例えば?」


さやか「えっと、例えば……例えば……。うーん、事故で手が動かなくなった友達の手をもう一度動くように出来るのかなって……」


その質問にはマミではなく、マミの横で歩いていたキュゥべえが答えた。


キュゥべえ「可能だよ」


続けてマミが口を開く。


マミ「……でも、関心はしないわね」


さやか「……え?」


マミ「願いは自分のために使うものよ。美樹さん。仮にその友達の手を直してあげたとして、あなたはその友達の恩人になりたいの?それともその友達の願いを叶えてあげたいの?」


さやか「……」



マミ「ほらね。直ぐに答えは出てこないでしょ。自分の願いはなんなのか、ハッキリさせておくべきよ。これを間違えると、あなたはきっと後悔することになるわ」


さやか「……はい」



マミ「きつい言い方をしてごめんなさいね」


さやか「いえ、……あたしの考えが甘かっただけですから」


まどか「……さやかちゃん」









~~~~~~~~


後日。
美樹さやかと鹿目まどかは放課後に上条恭介の入院している病院に来ていた。


さやか「……」


まどか「あ、どうだった?さやかちゃん」


さやか「うーん今日は都合悪くて会えないみたい」


まどか「そうなんだ……。残念だね」


さやか「まったく、せっかく来てやったのに失礼しちゃうー」


まどか「あはは……」


さやか「じゃ、帰ろっか」


まどか「うん」














病院から出て家に帰ろうとする二人だが、まどかが何かに気がついた。


まどか「さやかちゃーん!これなんだろう」


さやかちゃん「んー?」



まどか「黒くて光って……」


さやかより速くまどかに近づいたのはまどかの家でくつろいでいるはずのキュゥべえであった。


キュゥべえ「危ない!これは孵化しかけているグリーフシードだ!魔力の侵食が始まってる!結界が出来る前にここから逃げよう!」


まどか「う、うん「ダメ!」


まどか「さやかちゃん……!?」


さやか「魔女は弱っている人の生命エネルギーを吸い取るんでしょ!病院に取り付いたらやばいってマミさんが……。私はここでこいつを見張ってるからまどかはマミさんを呼んできて!」


まどか「そんな……危ないよさやかちゃん!」


さやか「ここで魔女に逃げられちゃう方が危ないわよ!」


キュゥべえ「……わかった。僕も一緒に残ろう。僕ならマミと連携してさやかの位置を伝えることもできるし……。まどか、君は早急にマミを呼んできてくれないかい?」


まどか「わかった!わたしすぐにマミさんを呼んでくるから!」


さやか「頼んだよ!まどか!」








~~~~~~~~



マミ「キュゥべえ!そっちの状況は!?」


キュゥべえ『こっちは大丈夫だから落ち着いてゆっくり来てくれるかい。魔力に刺激されて孵化が早くなるかもしれない』


マミ「了解」



まどかは早々にマミを呼び、二人で結界に飛び込んだ。
キュゥべえの忠告通り落ち着いて刺激しないように小走りでキュゥべえの位置まで二人は行く。

マミ「まったく、無茶して……と言いたいところだけど、今回に関しては良い判断だったわね。これなら魔女を逃がさずに……」



まどか「…………!!」



道中、二人を止めるように立っている少女がいた。


ほむら「巴マミ。結界内の二人の安全は保証するわ。今回のはわたしが狩る」



巴マミ「……ええ。だから退けと言うの?信用出来ると思う?」


ほむら「……ッ!」



マミがおもむろにしゃがみ、地面をタッチすると、ほむらの足元から数本の黄色いリボンが現れ、体を絡め取った。



ほむら「なにをしてるの!?待ちなさい!!」


マミ「魔女を倒したら解放してあげる。行きましょう鹿目さん」


まどか「は、はい」



ほむら「今回の魔女は今までとは訳がちがッ…………」



アンパンマン「……大丈夫かい?」



ほむら「???!?!?!?」












~~~~~~~~



マミ「もう少しね」


まどか「……あの、マミさん」


マミ「どうしたの?」


まどか「わたし、あれから自分の事とか、願いの事とか、色々考えてみたんです」


マミ「ええ」


まどか「考えが甘いって怒られるかもしれないですけど……」



マミ「フフ、いいわ。聞かせて?」


まどか「……わたしって得意な事とか自慢できることなんて一つもなくて、いつも誰の役にも立たない自分が嫌いだったんです」


マミ「…………」



まどか「でもマミさんみたいに魔法少女になって誰かのためになれるって事を知ってわたしも同じ事が出来るんだって思った時、嬉しかったんです。だからわたしの願いって、魔法少女になれるだけで叶えられちゃうんです。……こんな自分でも誰かの役に立っているって胸をはって生きていくことがわたしの夢だから!」


マミ「……私は憧れる程のものじゃないわよ。ホントは戦うのだって怖いし、いつも寂しいし……あなた達の前で無理して強がっているけど、独りの時にはいつも泣いてるし……」


まどか「…………そんなこと、ないです」



マミ「え?」


まどか「マミさんは、独りじゃないです!頼りないかもしれないですけど……わたしでよければ、側にいてあげることはできますし……」



マミ「……フフ、ありがとう。鹿目さん。」


キュゥべえ『マミ!急いで!グリーフシードが孵化するよ!』



マミ「キュゥべえ!?わかったわ」



まどか「マミさん!急ぎましょう!」


マミ「ええ。鹿目さん、……ありがとう」


まどか「……はい」








今日は終了です!
このシーンが書けて満足です!
でもまだまだかきたいシーンあるんで書きまふ!
とりあえず今日は終了です!




~~~~~~~~


さやか「マミさん!こっち!」


マミが魔女の部屋に飛び込むと、叫ぶさやかと光だしたグリーフシードが見えた。


魔女「……」


現れたのは、小さな可愛いぬいぐるみのような魔女だった。
体のサイズに似合わないおおきなマントとダボダボの袖を地面にダランと垂らしながら、静かに座っている。


マミ「ジャストタイミングってところね……」


ゆの「……今回の魔女は少し可愛いですね」


マミ「ええ。そうね。でも……!」


巴マミは魔女を見るなり一気に距離をつめ、手に現れたマスケット銃を振りかぶって、小さな魔女を思い切り殴った。


無言で飛んでいった魔女は、壁にぶつかってポテリと落ちた。


マミ「休ませないわよ!!」



先程のほむらと同じように、地面から複数の黄色いリボンが出現し、魔女の体を拘束した…………









~~~~~~~~


さやか「マミさん!こっち!」


マミが魔女の部屋に飛び込むと、叫ぶさやかと光だしたグリーフシードが見えた。


魔女「……」


現れたのは、小さな可愛いぬいぐるみのような魔女だった。
体のサイズに似合わないおおきなマントとダボダボの袖を地面にダランと垂らしながら、静かに座っている。


マミ「ジャストタイミングってところね……」


まどか「……今回の魔女は少し可愛いですね」


マミ「ええ。そうね。でも……!」


巴マミは魔女を見るなり一気に距離をつめ、手に現れたマスケット銃を振りかぶって、小さな魔女を思い切り殴った。


無言で飛んでいった魔女は、壁にぶつかってポテリと落ちた。


マミ「休ませないわよ!!」



先程のほむらと同じように、地面から複数の黄色いリボンが出現し、魔女の体を拘束した…………








~~~~~~~~


アンパンマン「ん~!」



アンパンマンは、黄色いリボンと格闘していた。



ほむら「あなたは………」



アンパンマン「ぼ、ぼくはアンパンマン。きみは?」


ほむら「……暁美、ほむら」



アンパンマン「い、急がなきゃ……。魔女が、彼女達が危ない……」



ほむら「……そうね」



アンパンマン「嫌な、予感がするんだ……」



ほむら(アンパンマン……。魔女の存在を知っている?そういえば佐倉杏子と接触していたわね)


ほむら「あなたは何者なの?」



アンパンマン「たぁ~!!」


アンパンマンはありったけの力でそのリボンを引きちぎった。


アンパンマン「フゥ、ほむらちゃん!大丈夫かい?」


ほむら「……え、ええ。ありがとう。アンパンマン」
















二人は先を急ぐ。


ほむら「……」


訝しげにアンパンマンを見るほむら。


ほむら(飛べるのね……)


アンパンマン「……」


アンパンマンはにこりと微笑んだ。
ほむらは思わず目をそらしたが、そんな自分の態度にも少しびっくりして、またもう一度アンパンマンを見た。



ほむら「話を戻すわ。……あなた、一体何者なの?」


アンパンマン「ぼくはアンパンマン。……ごめんね。それ以外何も覚えてないんだ」


ほむら「記憶喪失……?」


アンパンマン「うん。何かきっかけがあれば、すぐに思い出せそうなんだけど」


ほむら「……」











~~~~~~~~



アンパンマン「みんなー!」


ほむら「……」


二人が駆け付けた時ーーーー



アンパンマン「あぶなーい!!」


ほむら「……!」


拘束された小さな魔女の口から現れたファンシーで大きな蛇のような魔女は、大口を開けてマミの頭上にいた。
マミは驚きのあまり動けずにいる。


ほむら「アンパンマン!」


アンパンマン「間に合えー!」


アンパンマンは加速し、マミの元へと近寄っていく。


マミ「……!」


アンパンマン「うわ!」


さやか・まどか「マミさん!」


魔女のキバは、アンパンマンの頭を少しとマミの肩を深くえぐっていった。



ほむら「……!!!」


ほむら(今までとはまったく違うイレギュラーではあるけど……ここまでね)


ほむら「あれは……私が狩る」

今ちょうどひだまり読み返してたんですいません!


まどか「マミさん!」


さやか「そんな……」


ほむら「離れて!」


さやか「……ッ!」


ほむら「……」


ほむらは、自身の固有魔法である時間停止と自衛隊の基地などから持って来た武器を駆使して魔女を追い詰めていった。


魔女「!!!!」


ほむら「……」


無言で重火器を魔女に叩き込むほむら。
相手が沈むまでそれほど時間はかからなかった。



ほむら「……これで、……最後!」


そして、最後のほむらの一撃で、魔女はバラバラになって地に落ちた。


ほむら「……まどか」


魔女の残骸から拾ったグリーフシードを使い、ソウルジェムを浄化しながらまどかに二人と一匹のもとへと近づいていく。



まどか「ほむら……ちゃん?」


ほむら「……これが、魔法少女よ。巴マミだって、あのアンパンマンがいなければ今頃……」


さやか「転校生!今そんな場合じゃないだろ!」



ほむら「平気よ」


さやか「な、……」


ほむら「魔法少女はあの程度の傷では死なないわ」


まどか「……」


ほむら「……ハッキリ言うわ。巴マミは死んでいた。……彼が、巴マミの油断の犠牲になった」


さやか「……ッ!!そんな言い方ッ!」


ほむら「違うと言うなら、そこで倒れてる彼にそう言える?」


さやか「……!」


ほむら「まどか。よく考えなさい。魔法少女になるということは、こういう事よ。人間として、綺麗に死ねるなんて考えないことね。結界内で死ねば遺体も残らない。待っているのは残骸な最後だけよ」


まどか「……」

アンパンマン「…………」


ほむらは、アンパンマンの体が一瞬ピクリと動いたのを視界の端にとらえた。


ほむら「……アンパン、マン?」


アンパンマン「……」


ほむら「ひゃ!」

さやか「うわ!」


頭を少しだが削れ、中のあんこが見えている状態で、アンパンマンは上半身をむくりと起き上がらせ周りを確認した。


マミ「うぅ……あなたは……」


アンパンマン「ぼくはアンパンマン。大丈夫?」


マミ「……ええ。もう、傷も癒えたし、大丈夫よ。助けてくれてありがとう」


アンパンマン「フフフ、よかった」


マミ「……あら、あなた、怪我をしているわ」


アンパンマン「ぼくの顔はアンパンで出来てるから大丈夫だよ。チカラが少し出なくなるだけ」


マミ「……?」



まどか「マミさん!」


マミ「あら?鹿目さん。……ごめんなさい。みっともない姿を見せてしまって……」


まどか「……そんなこと、ないです」


マミ「……あら、あなた」


ほむら「……」


マミ「……ごめんなさい。もっと素直に話を聞いておけばこんなことには……」


ほむら「その通りね。あのままなら、二人も危なかった」


マミ「……ええ。恥ずかしい限りだわ」


さやか「そこまで言わなくてもいいだろ!」



アンパンマン「みんな、ケンカはダメだよ!」



まどか「……!」


さやか「……なッ!新手の魔女!?」


アンパンマン「魔女じゃないよ。ぼくのアンパンマン!よろしね!」




~~~~~~~~



結界内で、影からまどか達を覗き見る影が一つあった。


杏子「……なんだよ。強力な魔女がいると思って来てみればみんなでワイワイ仲良しごっこかよ」


杏子「……アイツ、こんなところに?魔女の場所でも見つけるセンサーでもついてんのかよ」


杏子「……けっ」



杏子「あたしといる時より楽しいですよーって。ホントくだらねぇ」



アンパンマン「……!」



杏子「ッ!」


アンパンマンと目が合い、杏子はその場から急いで立ち去った。





今日ってか昨日ですか、終了です!
皆さんありがとうございます!
ちょいミスすいませんでした!




~~~~~~~~


アンパンマン「……わぁ、このケーキ、すごく美味しいですね」



マミ「気に入ってもらって光栄だわ。アンパンマンさん」


まどか(アンパンマンの頭、痛くないのかな?)


さやか(パンがパンを食べてる……)


ここは巴マミの家。
アンパンマン、さやか、まどかの三人は、巴マミの用意したお茶とケーキを楽しみながらおしゃべりをしていた。
もっとも、その話題のほとんどがアンパンマンについてだった。


マミ「アンパンマンさん。その、頭は……大丈夫ですか?」


アンパンマン「はい。心配にはおよびません。パンで出来てるので大丈夫です」


さやか「ってかさ、アンパンマンって、何者?頭って、ほんとにパン?」


マミ「美樹さん、アンパンマンさんは記憶喪失なの。それに頭は美味しいアンパンよ」


さやか「え、食べたんですか……」


マミ「ええ。元気が出るって彼が言うから、少し、いただいたわ」


まどか「……大丈夫だったんですか?」


マミ「……?ええ。ホントに力も湧いてきて、とっても、暖かい気持ちになったの」


キュゥべえ「……そうだね。その頭のパンは凄いよ。マミ、グリーフシードを見てごらん」


マミ「…………あら?」


キュゥべえ「グリーフシードの濁りが消えている。ーーーーアンパンマンの顔を食べて浄化されたんだ。彼の顔のパンは、どうやら魔法に似たもっと高い次元のエネルギーを含んでいるみたいだね」


マミ「…………」


キュゥべえ「僕も驚きを隠せないよ。彼のその高次元エネルギーのおかげでパンは腐らないし、彼から見て低レベルのエネルギー体に一方通行でその恩恵を授けることが出来るみたいだ。ちょうど、マミのグリーフシードを浄化したみたいにね」


キュゥべえ(……しかし、高次元と言っても原理は魔法少女と同じ、感情的なエネルギーだね。なぜここまで単純で高レベルに昇華されてるのか分からないけど、これがこのアンパンマンの特性としか言いようがないみたいだ)


キュゥべえ「凄いよ!彼がいれば最近急激に強くなってきた魔女を倒すのも、グッと楽になるかもしれない」


マミ「…………アンパンマンさん?」


しばらく考えこむアンパンマン。



アンパンマン「……ああ!」


さやか「なに!?突然どうしたの!?」

はいそうです!
混ざってました!
ごめんなさい!
何と言えばいいか……
先程から……

アンパンマンの基本的な設定も忘れてました
お目汚しすいませんでした

65から修正すればいいんでない?

こんな質問自体申し訳ないのですが>>72でよろしいでしょうか

……よろしいのでしょうか

「食事を必要としないと考えられる」設定はあるが「食事をしない」設定はない
むしろアニメ初期で誕生日ケーキを食ってる
誕生日ケーキ以外の食事は確かにしていないが、一回だけでもある以上全く気にする必要がない

>>74
同意だ。
アニメで食物系のキャラが食事を振る舞うシーンで食べてる描写があった気もする。
多少の設定ズレなんか気にしないから続きプリーズ。

あとこんなん妄想したんだが……

杏子「んっ……アンパンマンの(頭)美味しい……もっとお」
アンパンマン「だ、だめだよ杏子ちゃん。(食べ過ぎで)身体壊しちゃうよ」
杏子「魔法で回復させれば大丈夫だろぅ。あむ……(モグモグ)」

……すいません。杏子好きなんです。

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