折木「千反田の生理周期を記録してみた」(243)
える「……」
折木「(この本前に読んだなぁ)」ペラ
える「……」ガタッ
スタスタ
折木「おい」
える「はい。なんでしょう?」
折木「どこ行くんだ?」
える「あ、ちょっとお手洗いに」
折木「そうか」
える「ええ、失礼します」スタスタ
ガラッ
折木「ふー……」メモメモ
里志「ホータロー、何をメモしているんだい?」
折木「ああ、これか。最近、暇だから千反田の生理周期を記録しているんだ」
里志「ぶっ!」
折木「今日は2日目みたいだから、多い日なんだろうな」
里志「そんなことメモしてたんだ……」
折木「まあな。しかし、さすが千反田だ。見事な28日周期だ」
里志「ああそうなんだ」
折木「やはり健康状態はバツグンなんだろうな。できるなら基礎体温も計ってやりたいくらいなんだが」
里志「どうやって2日目とかわかるんだよ」
折木「毎日観察してればわかる。昨日から始まってたし、
今日はトイレに行く回数が多いから2日目というのは妥当な線だろう」
里志「僕は今、かつてないほどにホータローを軽蔑してるよ」
摩耶花「ちょっと、さっきから聞いてれば、何すごい会話してるの……」
折木「おお伊原、いたのか」
里志「いたんだ」
摩耶花「激しくキモいから記録とるのはやめなさい。デリカシーなさすぎでしょ」
折木「おい待てよ。これは俺の狂わしい性的嗜好を満たすためにしているとでも思ってるのか?」
摩耶花「じゃなかったら何なのよ!」
折木「違うぞ。千反田の体調や精神状態を把握するためにやってるんだ」
摩耶花「はぁ?」
折木「伊原も女ならわかるだろ。内臓を内側から石で削り取られるかのような不快感が」
摩耶花「なんで自ら体験したかのような言い方なのよ!」
折木「一般常識だ」
里志「ゴメン、僕はわからないや」
折木「それに、生理前は独特な精神的不調に襲われるだろう?」
摩耶花「そうなんだ……」
折木「知らないのか?伊原、お前まさかまだ……」
摩耶花「うるさい!」
折木「え?本当に?いくら小柄だからって…」
里志「!」ガタッ
摩耶花「う…わ、わたしだって気にしてるんだから!もうこれ以上いわないで!」
里志「摩耶花、その件について後でちょっと話し合おう」キリッ
摩耶花「な、なによふくちゃんまで!うわーん!」
ダダッ
折木「逃げたか」
里志「逃げたね」
折木「おい里志、伊原は産婦人科に連れて行った方がいいと思うぞ。念のために」
里志「そうだね。それと、僕やっぱり摩耶花と付き合おうかな……」
折木「確かに、初潮がまだというのはコンプレックスになってるだろうし、病院に行くには
精神的に支えてくれるパートナーがいたほうが心強いだろうな。里志、お前いいやつだな。
伊原のこと真摯に考えてやっているんだな」
里志「あ、ああ…そうだね」
ガラガラ
える「あ、あの……いま摩耶花さんが泣きながら走っていきましたけど、どうかしたんでしょうか?」
折木「ああ、伊原もいろいろ大変なんだよ」
里志「そうだね。悩める乙女だね」
える「何があったかお聞かせください!摩耶花さんが悩んでいるなら、わたし、力になりたいです」
折木「う、う~ん……」
里志「ちょっと僕たちの口からは言い出しにくいことだから…」
える「そうなんですか。じゃ、直接摩耶花さんに訊いたほうがいいでしょうか」
里志「あ、いや、それもマズいんじゃないかな……摩耶花はコンプレックスになってるみたいだし、
千反田さんに知られたらそれこそもっと落ち込むかも…」
える「どういうことですか!?」
折木「千反田にはあるものが伊原にはないってことだよ、そんな状態で持てる者から相談されても
みじめに感じてしまって素直になれないかもしれないだろ」
える「なんのことかさっぱりわかりません!お願いします!
お二人に訊いたことは黙っていますから、教えてください!」
折木「うーん……仕方ないな…」
折木「実はな、伊原はまだ初潮が来てないらしんだよ」
える「初潮……って、女の子の日のことですよね?」
折木「そうだ。さすがにもう高校生だからな、まだの奴はそうそういない」
える「そうですね。わたしも中2でした」
里志「……千反田さん、そういう情報いらないから」
える「はっ!す、すみません!」カアアア
折木「そうか、千反田の初経は中2、と……」メモメモ
里志「記録つけるな!」
折木「まあそういうことだ。特に千反田みたいな正確な28日周期の女子になんて、相談しにくいかもしれないだろ」
える「そういうものでしょうか……?」
折木「まあ本意はわからんがな」
える「って、ええ!?なんでわたしの周期とか知ってるんですかっ!」
折木「あっ、しまった」
える「折木さんがわたしの生理周期をなぜ把握しているのか、気になります!」
折木「い、いや~適当に言っただけだ。まぐれだまぐれ」
える「……やっぱり、臭いますか?」
折木「えっ」
える「今日もだってわかっているんでしょう?」
折木「まあ、それは…」
える「臭い、しますよね……。だって自分でもわかるくらいですから、みなさんにも…」
折木「まあ、わからないと言えば、ウソになるな」
里志「僕は全く気が付かなかったよ。マジで」
える「敏感な人にはわかっちゃいますよね、すみません。不快な気分にさせてしまって」
折木「ああ、いや、別に気にしてはいないぞ。それに誰にだってあることなんだから」
える「いいえ、わたし、特別多いんです!今日だって、もう何度トイレにいったか…」
折木「まあまあ、来ない人もいる中、多いくらいいいんじゃないか」
える「しかし、臭いがキツいというのはすごく気になるんです……」
折木「ふーむ。千反田はナプキン派だよな?」
える「ええ…」
折木「多い日だけでもタンポンを使ってみてはどうだ?
生理の臭いは血が空気で酸化することによって発生する臭いだろ。
タンポンなら膣内で吸収するから、臭いも発生しにくい」
える「タンポンはどうしても、その…中に挿れるというのが…ちょっと…」
折木「気持ちはわからんでもないが、いずれもっと太いモノが出たり入ったりするんだから、
今から慣れておくという意味でも、使えるようになっておいて損はないと思うぞ」
える「そ、それって……どういう意味ですか…」
える「じゃなくて。あ、いや……わたしも使ったことがないわけではないんです……
でも、やっぱりあれって違和感あるというか、体内にあんなものがあったら嫌じゃないですか?」
折木「通常、タンポンが収まる部分は感覚神経のないところだから違和感を覚えることはない
おそらく、挿入位置が浅かったんじゃないか?うまく挿入できていなかったからだと思うぞ」
える「そ、そうなんでしょうか……」
折木「ああ、膣内の形にわせて角度とか調整しながら入れないとうまく入らないからな
最初は失敗しやすいんだ」
える「なるほど……」
折木「それに、タンポンは少ない日だと挿入しづらい。今日みたいな2日目なんかに使う方がいいだろう」
える「なんで2日目ってことまでわかるんですかっ!」
折木「いや、まあ、見ていればわかる」
える「ううう…」
折木「よし、じゃ行くか」
える「どこに行くんですか?」
折木「ドラッグストアだよ。買いにいこう、タンポン」
える「ええええ!今日買うんですか!?」
折木「そうだ。多い日に使わないと意味ないんだから。千反田の場合、3日目もそこそこ出るだろ?」
やらなければいけないことは手短に、だ」
える「だからどうして量とかまで知ってるんですか!?」
折木「俺は千反田のことは何でも知っているのさ」
える「かっこつけないでください!」
ドラッグストアにて
折木「よし、このドラッグストアでいいか」
える「そ、そうですね……しかし折木さん、こういう商品を男の人と買ってるのを見られたら、わたし…」
折木「大丈夫だ。このあたりは人通りも多くないし、知り合いに見られる可能性は低い……と思う」
える「わたし、知り合い少なくないんです!」
折木「わかったわかった。レジに並ぶときはどこか言ってるから」
える「わたしひとりで買えますから!」
てか言ってること全部正しいの?
折木「ダメだ。タンポンといってもいくつか種類はあるんだ。どれを買うべきかわからないだろ」
える「それは、まあ…」
折木「よし、じゃ、いくぞ」
テロテロテローン
える「生理用品の売り場はこのあたりですね」
折木「ああ、タンポンはこの棚だな」
>>100
一応確認しつつ書いていますが、完全に正しいことを保証するわけではありませんので、
女性の皆さんは私の文章から得た知識をうのみすることなく、きちんと調べてください
える「たしかに、いっぱいありますね。ソフト、レギュラー、スーパー…どれを買えばいいんでしょうか」
折木「これはようは吸収できる量によって違うんだ
どれが最適かは色々使いながら自分で決めればいい」
える「わたしの場合、多いからスーパーのほうがいいんでしょうか」
折木「あ、いや。吸収できる量が多いってことは、その分大きいってことでもある
慣れないうちは大きいと挿入しづらいから、小さいのを使ってみて、それでも足りなさそうなら
徐々にランクを上げていくといいと思う」
える「そうなんですか。じゃ、まずはこのスリムタイプにしてみます。
初心者向けと書かれていますし」
折木「そうだな。ナプキンと併用すれば吸収量が少なくても大丈夫だろう」
える「あの、折木さん、こっちのフィンガータイプというのは何ですか?」
折木「ああこれか。タンポンは普通、挿入用の器具がついているが、
慣れた人は指で入れることもできるんだ。これは挿入器具がないタイプだな。
ハードタンポンユーザはこっちを使うらしい。だが、まあしばらくはこっちのアプリケータ付きでいいだろう」
える「そうなんですか。わかりました」
折木「ああ、では買ってこい」
える「はい。あ、ナプキンもついでに買っておきます」
折木「ああ」
……
…
>>112
男でも嫁・彼女や姉に仕込まれてそれなりに知ってる奴いるだろ。
える「今日はありがとうございました」
折木「ああ、礼なんていいよ」
える「では、これで…」
折木「まて」
える「まだ何か?」
折木「入れ方がわからないだろ?」
える「大丈夫です!昔使ったことありますし、説明書もついてますので!」
折木「昔使ってうまく入らなかったと言っていたじゃないか」
える「う……そ、それは……」
折木「入れ方も教えてやるから」
える「で、でもそれは、それはっ……!」
折木「嫌なのか?」
える「お、折木さん!?タンポン入れるって、どういうことかわかってるんですか!?」
折木「千反田、声がでかい。通行人が振り向いてるぞ」
える「あっ///」
>>121
それなり…?
折木「そりゃわかってるさ。膣内に挿入するんだ」
える「タンポンいれるときはパンツ脱がなきゃいけないんですよ!」
折木「当たり前だろう?」
える「そんな状態で折木さんに教えてもらうわけにはいきません!」
折木「そんなことか。別に俺は千反田の股間が密林状態でも気にしないぞ」
える「なんでジャングルだって知ってるんですかっ!」
折木「あ、いや、これは本当に適当に言っただけで……」
える「あっ///」
える「と、とにかくです!こんなこと男の人に頼めません!」
折木「わかったわかった。俺も別に千反田の下半身がみたいわけじゃない
挿入するときは何か仕切りを間におくなりして直接見えない状態でやればいいだろ」
える「えっ、折木さんわたしの下半身みたくないんですか?」
折木「まあ見たくないといえばウソになるかな」
える「ああ、よかった」
折木「見せたいのか?」
える「違います!もしかしたら、折木さんはそっちの気がある人なのかと思ってしまったので…」
折木「安心しろ。俺はノンケだ」
える「よかったです」
折木「というわけで、千反田の家にいくか」
える「わたしの家でやるんですか!?」
折木「俺の家で女の子を連れ込んでパンツ脱がすわけにもいかないのでな」
える「わたしの家でも同じだと思います!」
千反田家
折木「さ、ついたな。ではさっそく」
える「折木さん、そんなにわたしにタンポン突っ込みたいんですね」
折木「俺が入れるんじゃない。自分で入れるんだぞ」
える「わかってます!」
折木「じゃあ、そのへんででも」
える「待ってください、仕切りになりそうな奴をもってきますので」
える「これでいいでしょう」
折木「そうだな」
える「椅子に座りながらの方がいいですよね?」
折木「まあ、実際にはトイレで入れたりすることを考えるとそうだろうな」
える「よいしょっと、こんな感じで入れようと思います。どうでしょうか」
折木「うん、いいんじゃないか」
える「では、脱ぎますので折木さんは向こうにいてください」
折木「ああ」
える「んっ」ズリズリ
パサッ
折木「うわあ」
える「な、なんですかっ!」
折木「いや、パンツ脱ぐとさすがに臭いが……」
える「そういうこと言わないでください!最低!ノンデリカシー!」
折木「す、すまん…」
タンポン→ちくわ
ナプキン→はんぺん
える「ひっく、ひっく……」
折木「泣くな!俺がわるかった!」
える「ううう……わたし、気にしているんですから……」
折木「本当にすまん!」
える「謝ってくれたので許します……」
折木「さ、気を取り直して挿入しようか」
える「そうですね」
える「ええと、これですね。袋から取り出して、と」
折木「ああ、膣内に挿入される部分はあまり触るなよ。それに絶対に床とかその辺に置くな」
える「わかってます。このギザギザになってる部分を持てばいいんですね」
折木「そうだ。親指と中指でアプリケータをもって、人差し指を使って挿入すればいい」
える「はい」
折木「あ、その時左手は小陰唇を広げるのに使うといいかもな」
える「なるほど……」クパ
える「では、挿れますね…」ニュル
える「んっ……」
える「うう……んっ……あっ……」ハァハァ
折木「」ゴクリ
える「う、うまく入りません」
折木「落ち着け。焦るな千反田」
える「でも、でも!ちゃんと挿入しているのに……」
折木「いいから一旦落ち着け。力むと入りにくいぞ。息を吐いて、身体の力を抜け」
える「は、はい」
える「はーっ、ふーっ」
える「ふう」
折木「そうだ。そのまま挿入するんだ」
える「は……い……」クチュ
える「はぁ、はぁ」
える父「える、帰ってきてるのか?」ガラッ
える「ぁっ…………」
折木「」
える父「」
こうですか分かりません
折木「はいったか?」
える「んっ、あっ、ダメです……」
折木「膣内の奥の方に入れないとダメだからな。入りにくいなら、
斜め後ろの方に倒して立ててみろ」
える「あっ、こ、こうですかね……」ヌルッ
える「あんっ……!」
折木「おっ」
える「はぁ、はぁ、は、入りました。これで人差し指で挿入したらいいんですね…」ニュルルル
折木「どうだ?」
える「んっ」キュポン
える「あ、入りました!違和感もありません!」
折木「そうか。よかったよかった」
える「ありがとうございます!折木さん!これで、わたし、タンポン使えます!」
折木「ああ、これで千反田も立派なタンポン派だな」
える「はい!」ガラッ
える「本当にありがとうございます!」ズイッ
折木「おい千反田……近い、近いから…
それと、タンポン触った手で俺の手を握らないでくれるか……」
える「はっ!す、すみません!」
折木「だが、タンポンは便利だが、膣内に挿入するという性質上、いくつか問題もある。
やはり気になるのは衛生上の問題だ」
える「そうですね」
折木「いったん開封したタンポンは挿入失敗したら絶対に再利用しないこと。
挿入部を壁や地面に当てないこと、これはさっき言ったとおりだ」
える「汚いですからね」
折木「それと、タンポンは長時間トイレにいかなくてもいいというメリットがあるが、
だからってずっと膣内に入れておいていいわけがない」
える「そうなんですか」
折木「ああ、説明書にも書いてあるが、最大8時間だ。それ以上体内にタンポンを入れないように」
える「わかりました」
折木「そして、慣れてくると怖いのが、タンポンを膣内に入れたまま入れたことを忘れてしまうパターンだ」
える「そんなことありえるんですか!?」
折木「ああ、タンポン挿入が日常的になってくると、タンポンをいれたことを忘れてしまうこともある
特に、寝る前に挿入した場合なんかは、翌朝抜くのを忘れがちだ」
える「たしかに、それはありそうですね」
折木「それと、抜くときにはヒモを引っ張るわけだが、そのヒモが見つからない時がある」
える「えっ」
折木「ずっとわかりやすく垂れているわけじゃないんだ。膣口の回りにへばりついていたりする。
が、それだと一見わからなかったりするんだ。それが抜き忘れの原因でもあったりするんだが」
える「たしかに、入れたのにヒモが無かったら焦りそうです」
折木「そういうときは焦らずに、手でまさぐってみてよく探せば必ずヒモはある。
家にいるなら、手鏡なんかで見てみればいいぞ」
える「でも、ヒモが膣の奥にいってしまったらどうすればいいんですか……?」
折木「できるなら、指を入れてヒモを探すしかない。
ちょっとやってみて無理なら恥ずかしがらず産婦人科へいくことだ」
える「わかりました」
折木「ま、そんなこと滅多にない。不安がらなくていい」
える「また何か困ったことがあったら相談しますね」
折木「ああ、それと…もう一つ大切なことが……」
える「な、なんでしょう…?」
折木「タンポン挿入に成功した後は、パンツはけ…」
える「え?あっ!!!」
える「キャアアアアアアアアアアアア」
折木(思いのほか密林だった……)
一方その頃、里志と摩耶花は…
里志「なっ、中に出すよ!」
摩耶花「いいよ!いっぱい出して!妊娠しないから」
える「きょ、今日はありがとうございました……///」
折木「気にするな。その……俺も…た、たのしかったし」
える「……はい!わたしも、です」
折木「じゃあな」
える「あのっ!」
折木「ん?」
える「どうして、折木さんは生理用品に詳しいんですか?」
折木「ああ、中学のころから姉貴によく入れてたのさ」
end
1は女なんだよな…?
>>225
うふふ…
える「どうして、折木さんは生理用品に詳しいんですか?」
折木「ああ、中学のころから姉貴によく入れられてたのさ」
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