ほむら「うーんもっとこう大好きってところを強調したいわね」
まどか(ベランダでいつまで練習してるんだろうほむらちゃん……)
ほむら「大好きよまどか、あとお誕生日おめでとう」
ほむら「これだと誕生日がついでみたいね、まどかの誕生日がついでなんてありえないわ」
まどか(もうその誕生日がついでになっちゃうって考えは37回目だよほむらちゃん)
ほむら「それにしてもまどかの写真は可愛いわ」
まどか(嬉しいけどそういうことは目の前で言ってほしいなって)
ほむら「……」ジィー
まどか(私の写真を数分見つめるのは恥ずかしいなって)
ほむら「はっ!もうこんな時間!」
まどか(6時間してやっと気がついたんだね)
ほむら「まどか!まどか!」
まどか「え?こんな夜にどうしたのほむらちゃん」
まどか(用件はわかってるけどサプライズも考えてたし驚いてあげないと)
ほむら「よかった、まだ眠っていなかったのね」
まどか「うん、それでどうかしたの?」
ほむら「まどか、たんじょ……あ……」
まどか(ちょうど12時をまわっちゃったんだね……)
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「えっと……」
まどか「どうしたの?」
まどか(可哀想だけどわかってたって知ったらほむらちゃんが余計につらくなっちゃうよね)
ほむら「その……」
ほむら「魔女にやられて間に合わなかったけど誕生日おめでとうまどか」
まどか(魔女のせいにしちゃうんだ)
ほむら「よかったら受け取って」
まどか(練習の時に私を受け取ってとかも言ってたけどしないんだ)
ほむら「あなたに似合うと思ってリボンを選んだの」
ほむら「今のリボンも似合っているけどよければ……」
まどか「わぁ、とっても嬉しいな!ありがとうほむらちゃん」
まどか(確か真っ白なリボンだよね、私の心のように純白なリボンとかほむらちゃんが言ってたし)
まどか(そういうことを言われるのも嬉しいけどサプライズが薄くなったのはちょっと残念だなって)
ほむら「あ、あと……えっと……ま、まどか!」
まどか「どうしたのほむらちゃん」
まどか(え?も、もしかして本当に!?)
ほむら「た、誕生日おめでとう」
まどか(あれ?)
ほむら「ってこれはもう言ったわね」
まどか「え?うん、そうだね」
ほむら「もうあれから1年ちょっとたつのね」
まどか(あれ?思い出話?)
ほむら「もう来年は私達も高校生ね」
まどか「うん、なんだかマミさんがまだ卒業したばかりに感じちゃうけど」
ほむら「そうね、といっても皆同じ高校になりそうだけど」
まどか「ほむらちゃんはその気になればもっと違う高校に行けそうだよね」
ほむら「そんなことないわ、もう勉強はいっぱいいっぱいよ」
まどか「そうかなぁ」
ほむら「まどかももう16歳、結婚できる年齢よね」
まどか「そっか、ほむらちゃんとであってから2回目の誕生日だもんね」
ほむら「そこでまどか、わ、私と」
まどか(え!ぷ、プロポーズなの!?)
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「あ、いえ、そうじゃなくて」
まどか(あ、あれ?)
ほむら「えーと、なんというかワルプルギスをこえたら1年なんてあっという間だったわ」
まどか「ほむらちゃんは大変だったもんね……」
ほむら「ま、まぁそれはあなたを助けられたからいいのだけど」
ほむら「……そうね、いつまでも逃げてちゃ駄目よね」
まどか「何かから逃げてるの?」
ほむら「えぇ、ある意味あなたから逃げていたの」
まどか(ど、ドキドキしてきちゃった)
ほむら「誕生日プレゼントに私をもらって!」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか(ずっと待ってた言葉ではあるけどなんだかちょっとおかしい気がする……)
ほむら「い、いらないかしら?」
まどか「えっと……」
ほむら「炊事洗濯掃除勉強、全てこなしてみせるわ!」
まどか(それは家庭教師こみの家政婦さんになってるよほむらちゃん)
ほむら「他にも魔女が出ても大丈夫とか」
ほむら「暴漢対策にもなるわ!」
まどか(もうなんだか色々と間違ってるよほむらちゃん)
ほむら「あ、べ、別にいらないって言っても魔女からあなたを守らないってわけじゃないから」
まどか(そんなところを慌てて訂正するところは可愛いけどそういう問題じゃないよほむらちゃん)
ほむら「あ、そうだわ、契約書とかも欲しいなら……」サッ
まどか(あ、婚姻届……しかもほむらちゃんのほうは書いてある……夫志望なんだ……)
ほむら「ってこれじゃなくて……」ガサガサ
まどか(他にも用意してるの!?)
ほむら「給料はとらない雇用契約書よ」
まどか「えっと……報酬は私と添い寝?」
まどか「添い寝したいの?」
ほむら「あ、こ、この雇用契約書は間違えよ」
ほむら「べ、別に一人暮らしで寂しいとかまどか大好きとかじゃなくて」
ほむら「あ、いえまどかが嫌いとかじゃなくて」
まどか(うぇひひ、1年たっても慌ててるほむらちゃんは自爆しちゃうんだよね)
ほむら「えっと……そう、おとまり会をしたいと思ったのよ」
まどか「おとまり会を?」
ほむら「えぇ!」
まどか「わぁ、ちゃんと計画立ててやったらさやかちゃんや仁美ちゃんも一緒におとまりできるね」
ほむら「え?えぇ……そうね……」
まどか(あ、落ち込んじゃった)
ほむら「そうね、さやかや仁美、マミに杏子も呼べば楽しいわね……」
まどか(言ってることと表情が違うよほむらちゃん……)
まどか(それにしても雇用契約書とか婚姻届とかいっぱい用意してたんだ)
まどか(私の誕生日のためにこんなに用意してたなんてそれはとっても嬉しいな)
まどか(誕生日すぎちゃってたけど……)
ほむら「えっと……」ガサガサ
ほむら「このウェブカメラもプレゼントさせてもらうわ、これでビデオ通話とかも私とできるし……」
ほむら「あ、これも無理にとはいわないけど……」
まどか(あの紙袋に用意したものが全部入ってるのかな?)
まどか「その紙袋って何が入ってるの?」
ほむら「え?こ、これはつまらないものばかりよ」
まどか「つまらないものって例えば?」
ほむら「え、えっとまどかと私の写真のはいった写真立てとか」
ほむら「私とまどかのミニぬいぐるみとか」
ほむら「その他色々と入ってるけど……」
まどか「私とほむらちゃんが一緒のものはつまらないものなの?」
ほむら「え?あ、ち、違うわ!そういう意味じゃなくて!」
まどか「そういう意味じゃなくて?」
ほむら「その……私にとってはつまらないものじゃないけど……」
ほむら「まどかにとってはわからなかったから……」
まどか「つまらないものなんかじゃないよほむらちゃん」
ほむら「ほ、本当!」
まどか「うん!」
ほむら「じゃ、じゃあこれを全部……」
まどか「え?そ、それは誕生日プレゼントの量じゃないしほむらちゃんに悪いよぉ」
ほむら「い、いいの!全部まどかの誕生日のために用意したものだから!」
ほむら「むしろ受け取ってもらえることが最高の幸せよ」
まどか「あ、ありがとうほむらちゃん」
ほむら「そ、それじゃあ私はそろそろ……」
まどか「あ、待ってよほむらちゃん」
ほむら「?」
まどか「ほむらちゃんが想いを込めてこんなにプレゼントしてもらったんだから私も何かお返ししたいなって」
まどか「欲しいって思ってる何かはないかな?」
ほむら「まど……ってなんでもないわ」
まどか「……」
ほむら「ほ、ほら私の家って窓がなくて換気が悪いから」
まどか「……」
まどか「まどはプレゼントできないね」
ほむら「そ、そうね!」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「ねぇほむらちゃん、プレゼント見てもいいかな?」
ほむら「え?えぇ」
まどか「わぁ、これ可愛いね」
ほむら「そ、そう?よかったわ」
まどか「あ、これ私がほしがってた……」
ほむら「まどかが喜んだらと思って……」
まどか(でもこの紙袋の中……金額換算したらすごい金額になりそう……)
まどか(大丈夫なのかなほむらちゃん)
ほむら「あ!」
まどか「?」
ほむら「えっと……あのぉまどか?」
まどか「どうかしたの?」
ほむら「プレゼントじゃないものが混ざっているから抜いてもいいかしら?」
まどか「え?う、うん」
ほむら(たしかこれとこれと……)
まどか(何が入ってたんだろう……)
ほむら「あ!」ポロ
サッ
まどか「……」
ほむら「……み、みた?」
まどか「え?見てないよ?」
ほむら「そ、そう、よかったわ」
まどか(そういう関係になれたら使おうと思ってたものまで入ってたんだね……)
まどか(そこまで準備してるのになんで言ってくれないのかな)
まどか「ね、ねぇほむらちゃん」
ほむら「なにかしら?」
まどか「……ううん、なんでもない」
まどか(言ってみようと思うと確かに言えないよね)
ほむら「そろそろ帰るわね、遅くまでおじゃましてごめんなさい」
まどか「あ、うん……」
ほむら「それじゃあね、明日からも受験勉強頑張りましょう」
まどか「……帰っちゃった」
まどか「……」
まどか「ほむらちゃんのばーか……」
まどか「そういえばまだ全部見てないや……わぁこんなものまで……」ガサガサ
まどか「あ……これって」
まどか「……」カキカキ
まどか(あとはハンコを……)ポン
まどか「書けちゃった」
まどか(こ、これって勝手に届けたらそういう関係になっちゃうのかな)
まどか(女の子だから16歳で結婚できちゃうし……)
まどか「なーんてそんなに簡単に手続きできちゃうわけないよね」
まどか「……」ジィー
まどか「うぇひひ、なんだか婚姻届書いてみただけなのに結婚しちゃったみたい」
きりも眠気もあれなので終わりってことで
この婚姻届をほむらちゃんが見てドギマギしながらまどっちにこれってって聞いて
まどっちがあたふたしながらもそういうことだよって答えてお互いに赤面して
そういうことをしちゃうSSを誰かがかいていただけたらと思います
私は朝から仕事なんで許してください
まどほむふえろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおやすみなさい
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