まどか「ひとりぼっちの誕生日」(409)

10月3日

まどか「………ぐすっ」

まどか「…みんな……ひどいよ……」

まどか「…今日は…わたしの……ぐす……」

まどか「…誕生日……なのに……」

まどか「パパも……ママも……」

まどか「さやかちゃんも…仁美ちゃんも……マミさんも…杏子ちゃんも……」

まどか「…ほむらちゃんも………」

まどか「みんな…ぐすっ……」


まどか「…うぅぅ……」

10月2日

まどか「うぇひひっ!」

まどか「~♪」ルンルン

さやか「ん?今日はご機嫌だね」

まどか「てぃひひ、そう見える?」

仁美「何か良いことがありましたの?」

まどか「うーん、あったと言うよりはこれからかな?」

ほむら「まどか、今夜何かするの?」

まどか「今日じゃないよー」

ほむら「なら明日?」

まどか「うんっ!」

まどか「てぃひひ」

まどか(明日はわたしの誕生日だよ!)

まどか(どんなお祝いをしてくれるのかな?)

まどか(えへへ、楽しみだな)

仁美「明日は…3日ですわね」

ほむら「水曜日ね」

さやか「んー、何かあったっけ?」

まどか「え?」

仁美「いえ、特に何もなかったかと思いますわ」

まどか「………」

まどか(あれ?もしかして…うそっ?)

まどか(わたしの誕生日…忘れられてるの?)

まどか(うそ…だよね?)

まどか(だって、さやかちゃんも仁美ちゃんも毎年お祝いしてくれてたんだよ?)

まどか(それに…今年はほむらちゃんも……)

まどか(なのに…そんな……)

まどか(うそ…だよね…?)

まどか(すごく楽しみにしてるのに……)

ほむら「まどか?」

まどか「………」

さやか「明日…うーん?」

仁美「一体何が…?」

まどか(そんな……さやかちゃん…仁美ちゃん…)

まどか(……わたしの誕生日…忘れちゃったの…?)

まどか「………」ジワ

ほむら「まどか?大丈夫?」

まどか「……うぅ」

さやか「あはは、どうしたの?まどか」

まどか「……」

さやか「喜んだり泣いたりして忙しいねー」

まどか「さやか…ちゃん……」

まどか(どうして笑ってるの…?)

仁美「大丈夫ですか?どこか体調が悪いのでしょうか?」

まどか「……仁美ちゃん」

まどか(仁美ちゃんも…忘れちゃったんだ……)

ほむら「まどか…?」

まどか「…ほむらちゃん……」

まどか(………ほむらちゃん…祝ってほしかったな…)

まどか(でも…明日はわたしの誕生日だって今さら言えないもん……)

まどか(……わたし…ひとりではしゃいじゃって…)

まどか「うぅ……」

さやか「泣き虫まどかは嫁になるのだぁー!」

仁美「あらあら、さやかさんったら」

まどか「………」

さやか「ははは、冗談だよ冗談」

まどか「……じょうだん?」

さやか「うん」

まどか「………」

仁美「まどかさん?」

まどか(…冗談……)

まどか(もしかして、わざとわたしの誕生日を忘れたふりをしてるのかな?)

まどか(そうだよ!きっとそうだよ!)

まどか(今はわたしを悲しませて、後から驚かせるつもりなんだね?)

まどか(ドッキリサプライズなのだぁー)

まどか(なんてね、えへへ)

さやか「仁美も嫁になるのだぁー!」

仁美「まあ!それは本当ですの?」

さやか「え?」

仁美「…実は私も前からさやかさんのことが……」

さやか「ちょ、仁美?」

仁美「嬉しいですわ、さやかさん!」ギュッ

さやか「え、ああの…」

仁美「美樹仁美…うん、良いですわね」

さやか「仁美……?」

仁美「さやかさん!明日にでも籍を入れましょう!」

仁美「10月3日は私たちの結婚記念日になるのですわー!」

さやか「あたしは別に本気で言ったわけじゃ…」

仁美「さやかさんっ!」ガシッ

さやか「わっ?」

仁美「さっそく明日の準備に取りかかりましょう!」

さやか「えっ?明日の準備?」

仁美「はい!明日の準備ですわ!」

さやか「それっつまり…そう言うこと?」

仁美「はい!時間はありませんのよ?」

さやか「……うん、わかったよ仁美」

さやか「今日は眠れないかもね」

仁美「ええ」

さやか「まどか、ほむら。ってことだから」

仁美「ごきげんよう」

さやか「また、あした!」

まどか「………」ポカーン

ほむら「………」ポカーン

まどか「……え?」

ほむら「な、何だったのかしら……?」

まどか「……わかんないよ」

ほむら「そうよね……」

まどか(……あれ?もしかして本当に忘れちゃったの?)

まどか(冗談のはずじゃ…)

ほむら「………」チラチラ

まどか「ほむらちゃん…」

まどか(ほむらちゃんはどうなのかな?)

まどか(ほむらちゃんも知らないふりをしてるだけなの?)

まどか(それとも本当に…?)

ほむら「………」ソワソワ

まどか(…少し、様子がおかしいよね?)

まどか(今日は何時もより静かだし…)

まどか(……せめてほむらちゃんだけには、お祝いしてほしいな)

ほむら「……っ!」バッ

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「ま…まどか!」

まどか「う、うん」

ほむら「く…く、クリームシチュー!」

まどか「えっ?」

ほむら「まどか!クリームシチュー!明日!」

まどか「クリームシチュー?えっ?」

ほむら「明日!楽しみにしてて!」

まどか「う、うん!」

ほむら「じゃ、じゃあ私は寄るところがあるからこれで!」

まどか「えっ?あの…」

ほむら「ばいばい、まどか!」

まどか「ほ、ほむらちゃん…?」

まどか「クリームシチューがどうかしたのかな…?」

まどか「わたし、クリームシチューは大好きだけど……」

まどか「あっ!」

まどか「そっか、わかったよ!」

まどか「明日はわたしの誕生日だから、ほむらちゃんが作ってくれるんだね?」

まどか「わたしのためにクリームシチューをさ!」

まどか「えへへ、楽しみだなぁ」

まどか「ほむらちゃんは誕生日覚えててくれたんだね?」

まどか「嬉しい…よかった」

まどか「さやかちゃんや仁美ちゃんもきっと忘れたふりをしてるだけだよね?」

まどか「……もし…本当に忘れちゃってても…」

まどか「ほむらちゃんは覚えててくれたんだもん…!」

まどか「それだけでも…いいかな……?」

まどか「ほむらちゃん…えへへ」

まどか「わたしも帰ろっと」

まどか「~♪」

その夜

まどか「もう9時過ぎだよ」

まどか「そろそろ眠くなってきたかも……」ウトウト

まどか「ん…」コクッ

まどか「はっ?ダメだよ!」

まどか「宿題は終わったし、ご飯も食べたしお風呂にも入ったよ」

まどか「だから後は眠るだけ…でも、今日はまだ眠らないよ」

まどか「だって眠っちゃったら見られないもん」

まどか「おめでとうメール!」

まどか「うぇひひ、楽しみ」

まどか「たのし…み…」ウトウト

まどか「……すぅ」

~♪

まどか「ん……」

~♪

まどか「ふにゃ…?」

~♪

まどか「んん…メール…?」

まどか「もぉ…こんな夜遅くに…ふわっ…誰なの…?」

まどか「ん…むにゃむにゃ……」

まどか「………」

まどか「えっ?メール?」

まどか「あっ?うそ?わたし眠っちゃってたの?」

まどか「い、今は…えと!11時50分?」

まどか「よかった、まだ誕生日じゃなかった…」

まどか「あれ?じゃあこのメールは…マミさんから?」

10/2 23:50

From マミさん

To 聖誕祭(祝)

ディ・ヴァイ=リ・バース、鹿目さん。

運命の日…そう、貴女がこの世に生を受けてからもう14の刻が流れたのね……

鹿目さん、これだけは心に刻んでいてほしいわ。

運命の日…そう、今日は貴女にとって新たなる運命の日になるかもしれないの。

今まで運命の人…暁の希望…そう彼女とあなたが生きてきた刻は違うかもしれない…でもね?

これからあなたと彼女が刻んでいく刻は同じよ。

これをどうか忘れないでいて?

ラ・ヨダソウ・スティアーナ

まどか「???」

まどか「えと……なにこれ?」

まどか「……何かの送り間違えなのかな?」

まどか「んー…でも、鹿目さんって書いてあるし…」

まどか「……また今度聞かなきゃ」

まどか「今はそれよりも…あっ!もう58分だよ」

まどか「このメール読むのに時間かかっちゃった」

まどか「てぃひひ、あと2分」

まどか「~♪」

ほむら「私……やるわ……」ホム…ホム… 

ほむら「SSスレとして面白くなるような……SS作者のためになるような……」ホムムム… 

ほむら「そして……私自身が楽しむために!」ホム! 

ほむら「突っ込みを入れまくるわ!!」ホムガッツ 

まどか「うん……!」 

スレは……みんなで作るんだ……! 

fin. 

23:59

まどか「あと1分だ!」

まどか「えへへ、どんなメール送ってくれるのかな?」

まどか「可愛い絵文字がたくさんあるといいなぁ」

まどか「あっ、でもデコメの方がやっぱり嬉しいかも」

まどか「デコメアニメも面白そう」

まどか「だけど、やっぱり送ってくれるだけで嬉しいな」

まどか「えへへ」

00:00

まどか「きた!なったよ!誕生日だよ!」

まどか「うぇひひ!」

まどか「メールメール♪」

~♪

まどか「あっ、きたきた!」

まどか「えへへ、誰からかな?」

まどか「ほむらちゃんからかな?」

まどか「それともさやかちゃん?仁美ちゃん?」

まどか「えへへ、誰でも嬉しいよ」

10/3 00:00

From パパ

Sub 誕生日おめでとう

まどか、HappyBirthday(^_^)∠※

まどか「あっ…パパ、かぁ」

まどか「……てぃひひ、ありがとうパパ」

まどか「でも最初はほむらちゃん達が良かったなぁ」

まどか「次は誰からかな?」

~♪

まどか「あっ!来たよ!」

まどか「えーと」

10/3 00:00

From ママ

Sub おめでとう

まどか、誕生日おめでとう!

メールになっちゃってごめんね。ほんとは直接言いたかったんだけど、まだ仕事がさ。

まどかももう14歳になるんだよな……ほんと、大きくなっちゃってさ。

でも、これからもっと大きくなるんだよ。ママはそれも楽しみなんだ。

まどかが20歳になったらさ、2人で酒飲もうな。

それじゃ、メールはこのくらいにしとく。後は直接言うさ。

まどか、誕生日おめでとう。おやすみ。

まどか「ママ……」

まどか「うん、20歳になったら一緒にお酒飲もうね、約束だよ?」

まどか「……あれ?もう2分だよ?」

まどか「えっと……パパとママからだけ?」

まどか「えっ?なんで?誕生日なんだよ?」

まどか「うぅ…あっ!もしかしたらセンターが込み合ってるのかも」

まどか「センター問い合わせっと」

新着メールはありません

まどか「………ケータイが壊れちゃった…とか?」

まどか「……わたしに送信してみようかな?」

まどか「これで何も受信しなかったら、ケータイが壊れちゃったってことだもん」

まどか「んと…」ピッピッ

まどか「そ、送信」

まどか「これで受信しなきゃ…!」

~♪

まどか「……え?」

10/3 00:06

From naisyo_wts_suki_hmrtyn103@magicaquartet.ne.jp

Sub 無題

お誕生日おめでとう

まどか「………うそ」

QB「なんだこいつら!僕の書いたSSが百番煎じのゴミだと!?」

まどか「せっかく私も楽しんで読んでたのに!」

まどか「他人のSSにケチを付けるなんて、そんなの絶対おかしいよ!」

QB「それは違うよまどか。君にそんなことを言う権利はない」

まどか「私はQBの味方なのになんでそういうこと言うの!?」

まどか「QBは自分の書いたSSの悪口を言われて頭に来ないの!?」

QB「批評する権利は誰にでもある。それが嫌なら人に見せなければいいんだよ」

まどか「あれ?でもQB怒ってたよね」

QB「読者に批評する権利があるなら、僕には怒る権利がある!」ドンッ!

QB「あいつらはSSをけなした!僕は怒った!」

QB「これでこの話はおしまい!」

まどか「どうして…去年はもっと来てたのに……」

まどか「さやかちゃん?仁美ちゃん?本当に忘れちゃったの?」

まどか「ほむらちゃんっ?」

まどか「……どうして…」

~♪

まどか「あっ?メール!」

まどか「そうだよ、きっと届くのが遅くなっちゃっただけだよ!」

まどか「えっと…」

まどか「何番煎じとか以前につまらなかった……」

まどか「そして気持ち悪い」

10/3 00:07

From マミさん

Sub ごめんなさい

鹿目さん、ごめんなさい!

さっきのメールは本当は0時ちょうどに送るつもりだったの……

佐倉さんが悪戯で時計を10分早めちゃってたみたいで…

ごめんな

本物のまどっち誕おめ

まどか「……さっきの誕生日メールだったんだ」

まどか「…わけわかんないよ…マミさん……?」

まどか「………パパとママとマミさんだけ?」

まどか「そんな……」

~♪

まどか「あっ!」

10/3 00:08

From マミさん

Sub ごめんなさい!

鹿


間違えちゃったぜ!テヘティロ( '∇^*)^☆

まどか「………」

まどか「……もう…なんなの……」

まどか「……わたし…そんなに友達少なかったかな…?」

まどか「………ぐす…」

~♪

まどか「!」

~♪

まどか「あれ?電話…またマミさん…」

まどか「…もしもし」

マミ『もしもし?鹿目さん?』

まどか「…はい」

マミ『その…さっきのメールなんだけど、あれはさく』プツッ

まどか「………」ツーツー

まどか「………」ポイッ

まどか「……はぁ」ポフッ

まどか「………」ジワジワ

まどか「……楽しみに…してたのに……」

まどか「どうして……」

まどか「うぅぅ……」

まどか「さやかちゃん…仁美ちゃん……」

まどか「ほむらちゃん……」

まどか「ぐす…うぅぅっ………」

タツヤ「すぅ…すぅ…」

知久「まどか、今ごろたくさんメール来てるんだろうなぁ」

知久「まどかにケータイを買ってあげたけたのは去年だけど」

知久「去年のまどか、誕生日のメールを全部僕に自慢してきたっけ」

知久「あはは、よっぽど嬉しかったんだろうね」

知久「本当は直接まどかにおめでとうって言いたかったけど、邪魔しちゃいけないし」

知久「僕はまた朝にでも言おうかな」

知久「だから、まどかは楽しんどいて」

まどか「ぐすん……」

まどか「んん………」

まどか「…むにゃ……?」

まどか「あ……んっ…眠ってたんだ…」

まどか「………」

まどか「…あれ?メールが来てる」

まどか「わっ?それもたくさん!」

まどか「やっぱりみんな送ってくれたんだね!」

まどか「えっと…みゆきちゃん、なのはちゃん、どれみちゃん、さくらちゃん」

まどか「クラスのみんな…えへへ、ありがとう」

まどか「でも……やっぱり来てない……」

まどか「さやかちゃんからも…仁美ちゃんからも……」

まどか「…ほむらちゃんからも……」

まどか「………」

まどか「…まだ…誕生日は始まったばかりなんだし」

まどか「きっと、朝お祝いしてくれる…よね?」

まどか「うん!そうだよ!そうだよね?」

まどか「気にしても仕方ないよ、今は寝なきゃ」

まどか「おやすみなさい」

翌朝

ほむら「……」ウトウト

さやか「あれ?ほむら寝不足なわけ?」

ほむら「うん……」ピッピッ

仁美「それなら私たちと同じですわね」

さやか「あはは、あんまり眠れなかったね」

仁美「仕方ありませんわ」

さやか「うん、それもあるんだけどさ…あたしのベッド狭かったでしょ?」

仁美「うふふ、そんなことありませんわよ?」

さやか「えへへ、そっか」

仁美「はい」

ほむら「…んん……」オロオロ

さやか「ところでさ、あんたさっきからケータイで何してるわけ?」

ほむら「……ちょっと…」

さやか「ちょっとって?」

ほむら「……気にしないで」

さやか「ふーん?」

仁美「ところでまどかさんは、そろそろいらっしゃるのでしょうか」

さやか「たぶんね」



まどか「………」

まどか(ほむらちゃん、さやかちゃん、仁美ちゃん)

まどか(みんな…ちゃんとお祝いしてくれるよね?)

まどか(メールじゃなくて直接…だよね?)

まどか(忘れちゃったわけじゃないよね?)

まどか(…そうだよ、大丈夫だよ)

まどか(よ、よーし)

まどか「み、みんな!」

めんどくせぇ女だな
他人からしちゃお前が生まれた日なんかどうでもいいんだよ
自ら祝いを欲するとか厚かましい

さやか「お、まどか!」

仁美「おはようございます」

ほむら「ま、まどか…」

まどか「…おはよぉ!」

さやか「うん、おはよー!」

ほむら「……おはよう、まどか」

まどか「……」ドキドキ

まどか(ちゃんと言ってくれるよね?)

さやか「よーし、まどかも来たことだし」

仁美「そうですわね」

ほむら「………」ピッピッピッ

まどか「…」ワクワク

さやか「そんじゃ、行こっか」テクテク

仁美「はい」テクテク

まどか「え…?」

ほむら「……」ピッピッ

さやか「今日は早く帰らなきゃね」

仁美「はい、昨夜の続きが残ってますものね」

まどか「あ、あの……」

さやか「おーい、まどか!ほむら!」

仁美「急がないと遅刻してしまいますわよ」

まどか「……う、うん」

ほむら「……」ピッピッ

まどか(……やっぱり…忘れちゃったのかな)

まどか(…そうだよね…わたしの誕生日なんて…どうだっていいよね…)

まどか(…わたし…勝手にはしゃいじゃって……)

まどか「……はぁ」トボトボ

ほむら「……」ピッピッ

まどか「……ほむらちゃん、早く行こうよ」

ほむら「……」ピッピッ

まどか「…ほむらちゃん?」

まどか「何をしているの…?」チラッ

ほむら「…あっ?」サッ

まどか「?」

ほむら「な、何でもないわ。気にしないで?」


まどか「う、うん…」

まどか(ほむらちゃん…何を隠してるのかな…?)

まどか(……今日のほむらちゃんは…遠くに感じるよ)

まどか(すぐ隣にいるのに、今のほむらちゃんのことがわからない…)

まどか(ほむらちゃん…)

ほむら「……」ピッピッ

学校

さやか「みんな、おはよー!」

仁美「おはようございます」

まどか「…おはよう」

ほむら「……」ピッピッ

さくら「おはよう、みんな」

みゆき「あ、きたきた」

なのは「まどかちゃん、誕生日おめでとう」

どれみ「おめでとー!」

まどか「みんな…!」

まどか「えへへ、ありがとう!」

まどか(やっぱり嬉しいなぁ)

まどか(それに、これなら)

さやか「………」

仁美「………」

ほむら「……」ピッピッ

まどか(……あれ?)

さやか「……あー」

まどか「さやかちゃん…?」

さやか「き、今日はまどかの誕生日…だったね?」

まどか「う、うん…」

さやか「あははは…え、えーと…」

さやか「誕生日おめでとう、まどか」

まどか「…あ、ありがと…さやかちゃん…」

仁美「…ま、まどかさん!」

まどか「……仁美ちゃん」

仁美「お誕生おめでとうございます」

まどか「……ありがとう」

まどか(……何か…違う)

まどか(これじゃ…なのはちゃんが言うまで…忘れてたみたいだよ…?)

さやか「あっ、その…さ、まどか!あたし達は別にあんたの誕生日を忘れてたわけじゃないよ?」

さやか「ねっ?仁美!」

仁美「は、はい!そうですわ!忘れてなんかいません!」

まどか「………そ、そっか」

さやか「あっ!もうそろそろ先生来るよ!」

仁美「せ、席にすわりましょう!」

まどか「……そうだね」

ほむら「………」ピッピッ

まどか(ほむらちゃん…ほむらちゃんはどうなの?)

まどか(黙ってないでそろそろお願い…ほむらちゃん…)

ほむら「……」ピッピッ

まどか(ほむらちゃん…)

ほむら「……」ピッピッ

まどか「ほ、ほむらちゃん!」

ほむら「え……?」

まどか「あ、あのね?わたし…今日で14歳になったんだよ?」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「……そう」

まどか「え……?」

キーンコーンカーンコーン

和子「はーい、みんな席についてー」

まどか「あ、あの…ほむらちゃん…?」

ほむら「………」スタスタ

まどか「………」シュン

授業中

まどか「………」

和子「はい、ここでは助動詞を使って」

まどか(わたしがおかしいのかな…?)

まどか(わたしが期待しすぎてるがけなのかな…?)

まどか(…一年に一度の誕生日……)

まどか(楽しみにしてた一日…去年はすごく楽しかったんだよ……?)

まどか(去年は…)

一年前

さやか「誕生日おめでとう、まどか!」

仁美「ハッピーバースデーですわ!」

まどか「わぁ、ありがとう。さやかちゃん、仁美ちゃん」

さやか「メール見てくれた?」

まどか「うん!0時ピッタリに届いたよ!」

さやか「良かったぁ、眠いの我慢して待ってたんだ」

まどか「わたしも眠かったけど、起きてて良かったよ」

話が全く進んでない
つまらん
読むけどつまらん

仁美「あ、あの…まどかさん、私のメールはちゃんと見られましたか?」

仁美「デコレーションは初めてだったので…不安で…」

まどか「うん、すごく可愛かったよ!」

仁美「そ、そうですか…!」

まどか「えへへ!ありがとう、さやかちゃん!仁美ちゃん!」

さやか「えへへ、実はまどかにプレゼントがあるんだよ」

まどか「えー?ほんと?」

さやか「うんっ!」

鬱展開でたのむ

仁美「さやかさんと二人でケーキを作りましたの」

さやか「じゃーん!」

まどか「わぁ!おいしそう!」

仁美「ふふ、ありがとうございます」

さやか「さっそく食べようよ!」

まどか「うん、ありがと!」

さやか「待ってて、今もってくから…」

まどか「あっ、大丈夫?」

さやか「大丈夫大丈夫…きゃっ?」フラッ

仁美「あっ?」

さやか「きゃぁっ!」グシャァ

まどか「あっ……」

仁美「ケーキが…床に…」

さやか「あ…」ジワ

さやか「ご、ごめん…ごめんね、まどか……」

さやか「あたしってほんとバカ…」

まどか「ううん、さやかちゃんはバカじゃないよ」

さやか「でも、ケーキぐしゃぐしゃだよ…」

まどか「大丈夫だよ」ペロッ

仁美「き、汚いですわ!」

っつーか、たかが誕生日にここまで執着する物なのか
20歳の誕生日とかならともかく、自惚れてる様で気味が悪い。

まどか「えへへ、美味しいよ?」

さやか「まどか…」

仁美「つ、作り直しますから!そのケーキは捨てましょう?」

さやか「そ、そうだよ!」

まどか「ダメだよ、最後までわたしが食べるね」

まどか「せっかく、さやかちゃんと仁美ちゃんが作ってくれたんだもん」

まどか「捨てるなんてこと、絶対できないもん」

まどか「えへへ」

あかんキチった

さやか「な、なら!来年のまどかの誕生日はさ!」

さやか「またケーキ作るよ!あたしが溢しても大丈夫なくらい…」

さやか「美味しくてたっくさんのケーキをさ!」

仁美「私もですわ!まどかさんがとても喜んでくれるような…」

仁美「そんなケーキを作ってみせます!」

まどか「さやかちゃん…仁美ちゃん…」

まどか「ありがとう!楽しみに待ってるね?」

さやか「うんっ!」

仁美「はいっ!」

―――

まどか(あの時のケーキ…美味しかったな…)

まどか(結局…さやかちゃんと仁美ちゃんに止められて、食べられるところしか食べなかったけど……)

まどか(やっぱり…あのケーキ…全部食べとけばよかったかも…)

まどか(だって…今年は食べられないんでしょ…?)

まどか(………)

和子「こら!暁美さん!」

まどか「?」

和子「授業中に携帯を使ってはいけません!」

ほむら「……すみません」

和子「携帯は没収します」

ほむら「っ?そ、そんな!」

和子「放課後になったら返してあげるから、それまでは我慢しなさい」

ほむら「な、なら…あと1分…いや、30秒だけでいいから使わせてください!」

和子「ダメです、だいたい何をして…」

ほむら「お願いします…」

よし、奪え

っつーかここで認めてしまったら何の為の教師なんだろうな、と言う

和子「……仕方ありませんね」

ほむら「!…ありがとうございます」

和子「送ったらすぐに没収しますからね?」

ほむら「はい」ピッピッ

まどか(ほむらちゃん…朝からずっとケータイ使ってたけど)

まどか(何をしていたのかな?)

ヴヴヴ

まどか「あれ?」

まどか(わたしのケータイ?何だろう?)

まどか(…見てもいいかな?)

まどか「……」ピッ

いやいやいやそりゃねーよ幾らなんでもこれはない
教師としてそりゃどうなんだよ

こう言う件は一度認めたらキリ無いぞ

10/3 10:02

From ほむらちゃん

Sub まどかへ

誕生日おめでとう

まどか「…ほむらちゃん」

ほむら「すみません、もう大丈夫です」

和子「照れるのはわかるけど、次からはちゃんと言いなさい?」

ほむら「は、はい」

和子「では携帯は没収します。それから暁美さんはここの訳を全て一人ですること」

ほむら「え?」

和子「授業中に携帯を使っていたんだからこのくらいの罰は当然です」

和子「使わせただけでも大盤振る舞いなんですよ?はい、頑張って」

ほむら「わ、わかりました…」

仁美「ほむらさんは何をしていたのでしょうか?」

さやか「さあ?って言うかあの和子先生が許可だすなんてね」

さやか「あたしなんか解約になりかけたのに…不公平だぁー!」

和子「こら、美樹さん?静かにしなさい!」

さやか「ちぇー」

まどか「ほむらちゃん…」

休み時間

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「……まどか」

まどか「メール、ありがとう。嬉しかったよ」ニコ

ほむら「っ…わ、私は別に…その…言ってなかったから」

まどか「それなら今言ってほしいなぁ」

ほむら「そ、それは……」

まどか「うぇひひ」

ほむら「……た」

まどか「うん」

ほむら「…た…た…た……」

ほむら「た、体育!」

ほむら「アタタタタタタタ!ホァチャア!!」

は?(威圧)

まどか「え?」

ほむら「つ、次は体育よ!早く行かないと遅刻するわ!」

まどか「あっ、ほむらちゃん?」

ほむら「ほら、急ぐわよ」タタッ

まどか「ほむらちゃん、何も走んなくても…」

ほむら「きゃっ?」

ほむら「ほむぅっ!」ドテッ

まどか「あぁっ!大丈夫?」

ほむら「だ、大丈夫よ…行きましょう?」

まどか「…うん」

お昼

さやか「さてと、給食給食」

仁美「もうお弁当から給食に変わって半年近く経ちますわね」

さやか「もう10月だもんねぇ」

仁美「今日は3年生の給食リクエストの日ですわ」

さやか「マミさんのクラスだね」

仁美「はい。それじゃあ行きましょうか」

さやか「給食当番めんどー…やっぱお弁当のが良かったかも」

さやか「でも給食は給食で美味しいしなぁ…」

仁美「さやかさん、早くー」

さやか「あっ、今行く!」

みゆき「なんでお弁当から給食に変わったんだろうね?」

なのは「突然変わっちゃったもんね」

どれみ「お弁当だと、色々問題があったんだって」

さくら「そうだったんだ」

まどか(今日の給食はあまり食べない方がいいかな?)

まどか(だって、ほむらちゃんがわたしにクリームシチュー作ってくれるんだもん)

みゆき「今日は何なのかな?」

なのは「クリームシチューだよ」

色々とわけわかんねえなこの学校

ほむら「!」

まどか「え…?」

さやか「みんなおまたせー」

仁美「食器を持ってきてください」

どれみ「いこいこ!」

さくら「うん」

まどか「クリームシチュー…」

ほむら「……」オロオロ

まどか「…もしかして、昨日ほむらちゃんが言ってたのって?」

ほむら「あ…そ、そうよ?」


ほむら「…まどか、クリームシチューが好きでしょ?」

ほむら「だから昨日機嫌が良かったのだと思ったのよ」

まどか「…じゃ、じゃあ…ほむらちゃんがわたしに作ってくれるわけじゃ……」

ほむら「ち、違うわ!そんなわけないじゃない!」

まどか「そ、そっか…そうだよね……」

ほむら「え、ええ…」

まどか「……注ぎに行こっか」

ほむら「……ええ」

まどか(……わたしの勘違いだったんだ…)

まどか(そうだよね…たかがわたしの誕生日のためにわざわざ作らないよね……)

放課後

まどか「……」

まどか(結局…何もなかったな……)

まどか(……ううん、それが当然だよね)

まどか(だって…わたしに取っては特別な日でも)

まどか(みんなに取っては普通の日だもんね)

まどか(…わたしがはしゃいじゃってただけだよ)

まどか(………)

ちょっと無理すぎんよ~

だから展開がおせえんだよ
いつまでダラダラ同じこと繰り返してんだよハゲ
まあ読むけど

展開の遅さより展開の無理やりさが目に付く
これやりたいがために給食になるってどんだけ都合いいんだよ

まどか(…でも、パパやママはお祝いしてくれるよね?)

まどか(帰ったらもう何か作ってくれてるかも!)

まどか(それに今日はママも早く帰ってきてくれるし)


まどか(それだけでも十分だよ)

まどか(うん、帰ろう)

まどか「みんな、帰ろう?」

さやか「あ、ごめん。まどか」

仁美「私たちは行くところがあるので」

まどか「…そ、そっか」

まどか「ならほむらちゃん…あれ?」

さやか「ほむらなら学校終わってすぐ出てったよ」

仁美「凄く急いでるようでしたわ」

まどか「……わ、わかったよ」

ID:vshRTMWL0

まどか「……」トボトボ

まどか(何でだろ…ただの普通の一日…ただそれだけなのに…)

まどか(…たかがわたしの誕生日ってだけなのに……)

まどか(何でこんなに元気なくしちゃったのかな…わたし…)

マミ「あら?鹿目さん!」

まどか「あっ…」

マミ「鹿目さん、こんにちは」

まどか「…こんにちは、マミさん」

杏子「よっ、まどか」

まどか「杏子ちゃんも…こんにちは」

マミ「ひょっとして、今一人?」

まどか「っ…は、はい」

マミ「それなら一緒に帰りましょう?ちょうど佐倉さんに迎えに来て貰ったとこなの」

マミ「いいでしょ?佐倉さん」

杏子「うん、あたしは構わないよ」

マミ「それじゃ、鹿目さん。帰りましょ」

まどか「…ありがとうございます」

マミホーム

マミ「はい、今日はモンブランを作ってみたの」

杏子「おっ、旨そうじゃん」

まどか「うん…凄く美味しそう…」

まどか(手作りケーキ…さやかちゃん…仁美ちゃん…)

マミ「それじゃあ、食べましょう」

杏子「いただきます!」

マミ「いただきます」

まどか「…いただきます」

杏子「うん!さすがマミだな、凄くうめぇよ」

マミ「ふふ、ありがとう」

まどか「もぐもぐ…」

マミ「どう?美味しいかしら?」

まどか「はい…すごく…」

まどか(うん…おいしいよ…だってマミさんが作ったんだもん)

まどか(美味しいに決まってるよ…でも…)

まどか(去年のケーキの方が美味しかった…かな)

まどか(……何時まで引きずってるんだろ、わたし)

杏子「あ、そういやさ。今日はまどかの誕生日なんだろ?」

まどか「えっ?う、うん」

杏子「おめでとう、まどか」

まどか「あ、ありがとう、杏子ちゃん!」

まどか「すごく嬉しいよ!」

杏子「あはは、何もそこまで喜ばなくても」

まどか「えへへ…」

マミ「今日のクリームシチューは美味しかった?」

まどか「え?あ…は、はい……」

マミ「そう、良かった。実はね?今日の給食をリクエストしたのは私なの」

まどか「えっ?」

マミ「ほら、前に鹿目さんクリームシチューが好きだって言ってたじゃない?」

まどか「は、はい」

マミ「それでちょうど10月3日のリクエストが私のクラスだったから」

マミ「鹿目さんが喜んでくれればなってリクエストしたの」

まどか「…そうだったんですね、ありがとうございます」

マミ「ふふ、私にできることと言えばこのくらいだもの」

マミ「後はメールを送ることくらいかしら?」

まどか「メール…あっ?」

マミ「昨日はごめんなさい、ほんとはちょうどに送るつもりだったの」

わー運が良いなー(棒

まどか「あっ、いえ…そんな」

まどか「その…嬉しかったです」

マミ「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいわ」

マミ「私なりに一生懸命考えたの」

まどか「そ、そうなんだ」

マミ「なのに、佐倉さんが悪戯しちゃって」

杏子「へへっ、0時ちょうどより少しフライングしてた方が面白いじゃんか」

マミ「もう、その後のメールも悪戯しちゃって」

杏子「あれは悪のりだったかもなぁ…わりぃ、まどか」

まどか「う、ううん…」

マミ「ふふっ、佐倉さんったら悪戯っ子なんだから」

杏子「ははっ!」

マミ「あら?佐倉さん、ほっぺにクリームがついてるわよ?」

杏子「えっ?どこ?」

マミ「ここよ」ペロッ

杏子「わっ?ば、ばか!」

マミ「うふふ」

杏子「あ!マミにだってついてるじゃねーか!」

マミ「えっ?うそ?」

杏子「ほら」ペロッ

マミ「きゃ?も、もう!」

杏子「へっ、さっきの仕返しだよ」

マミ「そっか、仕返しなら仕方ないわね」

杏子「あははっ」

マミ「ふふふ」

まどか「………」ポツン

まどか「……もぐもぐ」

マミ「そうだわ、佐倉さん?今日の夜は何が食べたい?」

杏子「んー、そうだな」

杏子「別にマミが作ったやつならなんでもいいよ」

マミ「ふふ、そっか」

まどか「……ごちそうさまでした」

杏子「それよりもさ、後でゲームの続きやろうぜ」

マミ「ええ、いいわよ」

まどか「……あの…」

マミ「あっ、鹿目さんごめんなさい。つい」

まどか「…マミさんと杏子ちゃん…仲良しですね」

杏子「へへ、まぁね」

まどか「……羨ましいなぁ…」

マミ「そう?鹿目さんにだっているじゃない」

マミ「暁美さんや美樹さん、志筑さんがね」

杏子「ああ、特にほむらがさ」

まどか「……そうかな…」

マミ「そうよ、誰が見たってそうじゃない」

まどか「…でも、さやかちゃんと仁美ちゃんは…わたしなんかいなくたって…」

杏子「さやかと仁美が?」

まどか「ほむらちゃんは…結局…メールだけ…だったし…」

マミ「………」

まどか「それにみんな、今日はわたしとあまり話してくれなくって…」

まどか「……わたし、嫌われちゃったのかな?」

まどか「わたしが調子に乗りすぎたから…愛想つかされちゃった…のかも…」

まどか「めんどくさいよね…わたし……」

うん

マミ「そんなことないわ、もっと自分に自信をもってもいいのよ?」

まどか「……でも…」

杏子「何があったかは知らないけどさ、あんまり気にしててもしょうがないぜ」

まどか「……」

マミ「そうよ、だからそんな顔しないの」

杏子「まどかは嫌われてなんかないって」

まどか「…なら……わたしをここにいさせてください」

マミ「…つまり、今日は私たちと3人で過すと言うこと?」

まどか「…はい」

杏子「どうしてだよ?今日はまどかの誕生日だろ?他にすることあるんじゃねーか?」

まどか「……だって、ほむらちゃんもさやかちゃんも仁美ちゃんも…」

まどか「…今日は…一緒にいてくれないから…」

まどか「わたし…寂しくて……」

まどか「だから…マミさんと杏子ちゃんと一緒に…」

マミ「……それはダメよ」

まどか「え…」

杏子「ああ、あたしも同じだよ」

まどか「ど、どうして?」

マミ「鹿目さん?あなたのいるべき場所はここではないわ」

杏子「まどかには相応しいとこがあるんだ、そこに行くんだ」

まどか「そんなこと言われても…わたし……」

マミ「とにかくダメよ、妥協はするものじゃないと思うの」

まどか「そっか…そうだよね……」

マミ「わかってくれた?」

まどか「……わたし、邪魔…ですよね?マミさんと杏子ちゃんの……」

杏子「…まどか」

まどか「ご、ごめんね?お邪魔しちゃって!わ、わたし…帰るね?」

マミ「鹿目さん、そうじゃないわ」

まどか「お、お邪魔しました!ケーキ美味しかったです!」

まどか「うぅっ…」タタッ

杏子「おいっ!まどか!」

杏子「どうする?追いかけるか?」

マミ「いえ、追いかけても結果は同じよ」

杏子「……そうだよな」

マミ「鹿目さん…何があったのかは詳しくはわからないけど…」

杏子「ありゃあ、自棄になってるね」

マミ「暁美さんと美樹さんと志筑さん…この3人と何かがあったのは間違いなさそうね」

杏子「あの3人がまどかの嫌がることするとは思えないけどな」

マミ「ええ、たぶん鹿目さんの勘違いで間違いないと思うわ」

まどホーム

まどか「……え?」

詢子「ごめんな、まどか…行かなきゃ行けない所があってさ」

詢子「せっかくの誕生日なんだ、家族水入らず…と行きたかったんだけど」

詢子「断れない相手なんだ…ほんとごめん」

詢子「その代わり、今度の休みは家族水入らずで上手いもんでも食いに行こう、な?」

まどか「ママ……」

知久「僕とタツヤも行かないといけなくなって…ごめんよ、まどか」

まどか「……パパ」

タツヤ「ばいばい、ねーちゃ!」

まどか「タツヤ……」

詢子「本当に悪いと思ってる、でも勘違いしないでほしいんだ」

詢子「誰もまどかが嫌いでこんなことしてるわけじゃないってさ」

まどか「……いいよ、もう」

まどか「たかが誕生日だもん…気にしてないから……」

詢子「まどか…」

まどか「……」

詢子「ごめん、行ってくる」

知久「留守番を頼んだよ、家から出ていっちゃダメだからね」

まどか「……」

知久「わかったかい?家にいるんだよ」

まどか「…うん」

知久「ありがとう。それじゃ行ってくるね」

タツヤ「ほむほーむー!」

まどか「………」

まどか「……ママもパパもタツヤも行っちゃった…」

まどか「………ぐすん」

まどか「………」グゥー

まどか「……お腹すいた…」

まどか「給食もケーキもちゃんと食べなかったからかな…」

まどか「……ご飯は作ってくれてるよね?」

まどか「………ない」

まどか「そんな…カップ麺くらいしかないよ……」

まどか「………ぐすっ」

まどか「…みんな……ひどいよ……」

まどか「…今日は…わたしの……ぐす……」

まどか「…誕生日……なのに……」

まどか「パパも……ママも……」

まどか「さやかちゃんも…仁美ちゃんも…マミさんも…杏子ちゃんも……」

まどか「…ほむらちゃんも………」

まどか「…うぅぅ……」

ここまで7時間wwwwwwww

まどか「…ぐすん……」

〜♪

まどか「……メール…?」

まどか「なに…?」

10/3 19:45

From さやかちゃん

Sub ごめん

まどか、今日は一緒に帰れなくてごめんね?

また明日から一緒に帰れるから、明日からもよろしく!

それでさ、まどかにお願いがあるんだけどー

今日のノート写させてくれない?ほむらが訳してたやつ。

あれがないと明日困るんだよね……

ってことでお願い!あたしん家来て!

まどか「………」

まどか「……嫌だよ…行きたくない…」

まどか「仁美ちゃんに写させてもらえばいいでしょ…」

まどか「…知らないもん……」

まどか「…それに家からでちゃ行けないって……」

まどか「…だから…行かない……」

まどか「…行きたくない……」

まどか(…わたし…ただ拗ねてるだけなのかな……)

まどか(本当にたまたま用事があって…一緒に帰れなかっただけで……)

まどか(別に嫌われたわけじゃ……)

まどか(…それに、誕生日だってもしかしたら……)

まどか(……マミさんや杏子ちゃんの言う通りなら…)

まどか(………ダメだなぁ、わたし)

まどか(もう14歳になったんだから、そろそろ大人にならなきゃいけないのに)

まどか(何時までもこんなんじゃダメだよね?)

さやホーム前

まどか「……来ちゃった」

まどか「でも、これでよかったよね?」

まどか「やっぱり、さやかちゃんを無視なんてできないよ」

まどか「誕生日くらいで拗ねちゃってたわたしがダメだったの」

まどか「また、明日からは何時も通りになれるのなら」

まどか「わたしはそれだけでいいよ」

まどか「……さやかちゃん」

ピンポーン

ガチャッ

まどか「あっ、さやかちゃ…」

パーン

まどか「きゃっ?」

さやか「まどか!ハッピーバースデー!」

まどか「えっ?」

仁美「お誕生日おめでとうございます!まどかさん!」

まどか「えっ?えっ?」

まどか「さ、さやかちゃん?それに仁美ちゃんまで?」

さやか「ごめんっ!ほんとごめんっ!」

仁美「今日はよそよそしくしてしまいまして…ごめんなさい」

予想外の展開だなあ(棒)

まどか「え、えーと…?」

さやか「実はさ、今日のはあたしらなりのサプライズだったんだ」

まどか「さ、サプライズ?」

仁美「はい。誕生日を忘れたふりをして、そしてこれをプレゼントしたかったのですわ」

まどか「これって…」

さやか「えへへ、まどかのケーキだよ!」

仁美「さやかさんと一緒に作りましたの」

まどか「わぁ…!」

さやか「いやさぁ、普通に渡しても悪くはないと思ったんだけど」

さやか「こっちの方がドッキリっぽいでしょ?」

仁美「さやかさんがこのサプライズを言い出した時は、正直私は反対でした」

仁美「だって、演技とは言えまどかさんの誕生日を忘れるなんてことは……」

さやか「実際、結構ボロでそうになったしね」

仁美「さやかさんったら、悲しそうな顔をしていたまどかさんに対して」

仁美「からかうようなことを言うんですもの。あの時は焦りましたわ」

さやか「いや、あれは…その、冗談でまどかを笑わせようと…」

仁美「だからって、あの言い方はまどかさんを傷付けるだけでしたのよ?」

さやか「う…ご、ごめん…」

さやか「で、でもっ!仁美のあの演技も対外だと思うよ?」

さやか「あたしと仁美の結婚記念日って何なのよ?まどかの誕生日だけで今日は十分だっての!」

仁美「あれは早くあの場から抜け出すための口実ですわ」

仁美「あのままじゃ、無駄にまどかさんを悲しませるだけでしたし」

仁美「急がないとケーキ作りに間に合わなさそうでしたもの」

さやか「まぁたしかにこのケーキは作るの大変だったよね」

仁美「ええ、でも良いものができたと思いますわ」

まどか「さやかちゃん…!仁美ちゃん…!」

さやか「まどか…今日はほんとごめんね?でも一度はやってみたかったんだ、サプライズ」

仁美「喜んでもらえましたか?」

まどか「うん、すごく嬉しいよ」

まどか「でも…それより、安心の方がおっきいかな」

さやか「安心?」

まどか「うん、二人に嫌われちゃったのかなって思って…ショックだったんだ」

さやか「そ、そっか…やっぱりそうなっちゃったみたいだね…」

仁美「まどかさん…ごめんなさい」

まどか「ううん、謝らなくても大丈夫だよ」

まどか「違うってわかったし、このおっきなケーキもあるし」

まどか「それに、さやかちゃんも仁美ちゃんもわたしの為にしてくれたんだもん」

まどか「わたしは、それだけで十分だよ」

まどか「ありがとう」ニコ

さやか「まどか…えへへ、ありがと」

仁美「これからもよろしくお願いいしますわ」

まどか「もちろんだよ!仁美ちゃん!」

さやか「あたしも!あたしもだよ、まどか!」

まどか「てぃひひ。わかってるよ、さやかちゃん」

さやか「あはは、ありがとう」

仁美「ではそろそろいただきましょうか」

まどか「うん、でも食べるのが勿体ないなぁ」

さやか「でも食べないと悪くなっちゃうもんね」

まどか「うん、そうだよね。それじゃあお願い、食べるね」

さやか「よし来た!さやかちゃんが切ってあげるね!」

仁美「こんどは溢さないでくださいね?」

さやか「わかってるって、でないとまたまどかが落ちたのまで食べるって言い出しうだし」

仁美「とめるのも大変でしたわね」

まどか「あの時は本当に嬉しかったんだよ?」

さやか「あはは、ありがと。でもこんどこそちゃんとやるから待っててよ」

まどか「うん、待ってる」

仁美「まどかさん、お腹は空いてますの?」

まどか「給食とかちゃんと食べなかったからね、ペコペコだよ」

仁美「ふふ、そうでしたか」

まどか「うぇひひ」

さやか「あ、そういえばほむらは何だったんだろうね?」

まどか「……ほむらちゃん…」

さやか「朝はずっとケータイで何かしてたからさ」

仁美「たしかに気になりますわね」

まどか「あれは…わたしにも良くはわからないんだ」

さやか「え?そうなの?」

まどか「うん、わたしに一通だけメールをくれたこと以外は…」

仁美「……?まどかさんは今日は一日中ほむらさんと一緒にいたのでしょう?」

まどか「……ううん…今日は…あんまり…」

さやか「……え?なんで?」

まどか「……わからないよ…」

さやか「今日はほむらといなかったの?あたしらはほむらがいるから安心してたのに」

まどか「えっ?」

仁美「はい。私たちがいなくても、ほむらさんがまどかさんの側にいてくれると思いましたので」

さやか「あたしらは今日一日だけまどかから離れてたのに……」

まどか「…でも…ほむらちゃんは……」

仁美「まどかさん……」

さやか「……と、とにかく食べよう!」

さやか「ほむらにはほむらの事情があったんだよ、きっと!」

仁美「…そうですわね、それに考えていても話しはすすみませんし」

さやか「ケーキ!ケーキ食べよう!うん!」

仁美「はい、まどかさん」

まどか「……うん、そうだね」

さやか「んじゃ、いただきます!」

仁美「いただきます」

まどか「いただきます…!」

―――

まどか「ごちそうさまでした」

さやか「お腹いっぱーい」

仁美「ふふ、少し食べ過ぎましたわね」

さやか「でもまだまだ残ってるよ」

仁美「まだ食べられますので、とっておきましょう」

さやか「うん、そうしよっか。まどか、食べたくなったら何時でもいってね」

まどか「うんっ!すごく美味しいから、毎日たべられるよ!」

さやか「あはは、そりゃよかった」

仁美「では、そろそろ帰りましょうか」

まどか「あ…わたし、お留守番頼まれてるんだった!」

さやか「え?誕生日なのにママたちいないの?」

まどか「うん……」

さやか「そうだったんだ…」

まどか「…で、でも仕方ないよ」

仁美「まどかさん…」

まどか「それじゃあ、帰るね!」

さやか「うん、気を付けて帰ってね」

まどか「うん、気を付けるね」

仁美「また明日から一緒に帰りましょうね」

まどか「もちろんだよ、ありがとう」

さやか「それじゃ最後にもう一度だけ」

さやか「まどか、誕生日おめでとう!」

仁美「ハッピーバースデーですわ」

まどか「うんっ!ありがとう、さやかちゃん!仁美ちゃん!」

まどか「また、あした!」

まどホーム

まどか「ただいまー」

まどか「…まだママたちは帰ってきてないみたい」

まどか「でも、もう大丈夫だよ。わたしはひとりぼっちじゃないもん」

まどか「ただ…ほむらちゃんだけは……」

まどか「一番お祝いして欲しかったけど…仕方…ないよね…」

まどか「ほむらちゃんには、ほむらちゃんの事情があるんだよ」

まどか「…あれ?キッチンに何かある?」

まどか「どうしてだろ…さっきは何もなかったような…」

まどか「?」

まどか「これは…シチュー…なのかな?」

まどか「これはたぶんケーキだよね?」

まどか「誰が作ったの…?これはパパじゃないよ?」

まどか「ママが作りにきてくれたのかな?」

まどか「うーん…わかんないや」

まどか「とりあえず、部屋に行こう」

まどルーム

まどか「今日はちょっと疲れちゃったな」

まどか「…わたし…思い込みがはげしいみたい」

まどか「この性格は直さなきゃ」

まどか「それに…もうちょっと自信と勇気も欲しいな」

まどか「それなら…ほむらちゃんにだって……」

まどか「うん、明日から頑張らなきゃ!」

まどか「だから、今日はもう寝ようかな?」

まどか「疲れちゃったし…」モゾモゾ

まどか「おやす…!?」

ほむら「すやすや」

まどか「え…ほむら…ちゃん…?」

まどか「え?なに?どういうこと?」

まどか「どうしてほむらちゃんがここに…?」

まどか「わたしのベッドで眠ってるの…?」

まどか「……頭にリボンつけてる」

まどか「えへへ、可愛いなぁ」

まどか「……でも、どうして?」

ほむら「んん…」パチ

まどか「あっ、ほむらちゃん」

ほむら「ふにゅ…?」ポケー

まどか「お、おはよう、ほむらちゃん」

ほむら「……まどか…?」

まどか「う、うん」

ほむら「っ…はっ?」

ほむら「あっ、そ、その!ま、まどかっ!」

ほむら「え、えと!あの…これは…」

ほむら「お、おかえりなさい!」

まどか「た、ただいま」

ほむら「っ……」

まどか「…てぃひひ、どうして…ここに?」

ほむら「……ごめんなさい、帰えるわね」

まどか「あっ、待ってよ!ほむらちゃん!」

ほむら「…まどか……」

まどか「帰らないで?わたしに会いに来てくれたんでしょ?」

ほむら「……ええ」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…」

まどか「嬉しいなぁ」

ほむら「……そんな、わたしは…」

まどか「…でも、少し驚いちゃったよ」

まどか「だってほむらちゃんがわたしの部屋で眠ってるんだもん」

ほむら「うぅ……」

まどか「どうやって家に入ってきたのかな?」

まどか「戸締まりはちゃんとしてたはずなんだけど……」

ほむら「……鍵、借りたの」

まどか「あっ、家の合鍵!」

ほむら「……まどかのお母さんにお願いして…」

まどか「ママに?」

ほむら「……ええ」

まどか「なら、もしかしてママたちは…」

ほむら「今、私の家にいると思うわ」

ほむホーム

タツヤ「ほむほーむー!」

知久「タツヤ、あんまり人の家で暴れちゃダメだよ」

知久「ここはまどかの友達の家なんだからね」

タツヤ「ほむらちゃ!ほむらちゃ!」

知久「うん、ほむらちゃんだね」

知久「でもほんと驚いたよ…ほむらちゃんが家に来てあんなこと言ってくれるだなんてね」

詢子「あはは、こういっちゃ悪いけど、へたれてる割りには度胸もあるよ」

詢子「あの子…ほむらちゃんはさ」

知久「うん、そうだね」

詢子「私に一時間だけでいいから家を貸してください!」

詢子「だなんて、普通言える台詞じゃないからね」

知久「うん、僕もびっくりしたさ

知久「でも…いつかこんな日がくるような気はしていたよ」

詢子「あたしも。それに和子からも話しは聞いてたしさ」

詢子「それに、まどか毎日ほむらちゃんの話してるだろ?それなら嫌でも察しはできるよ」

詢子「まどかが好きな子のことがさ」

まどホーム

まどか「それじゃあ…ほむらちゃんがシチューとケーキを作ってくれたの?」

ほむら「え、ええ…」

まどか「そっかぁ、ほむらちゃんが…えへへ」

ほむら「……でも、こんなの食べられないでしょ?」

ほむら「やっぱり捨てるわ……」

まどか「ううん、捨てちゃダメだよっ!」

ほむら「だって…こんかの……」

ほむら「シチューは…給食のほうがどう見ても美味しそうだったし……」

ほむら「ケーキだって……こんなのただの…ホットケーキのなりそこないよ……」

ほむら「私の料理なんて……」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「…私は…結局何もできなかった……」

ほむら「私なんて…私なんてぇ……」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどか……」

まどか「ほむらちゃん、ありがとう」

まどか「その気持ちはとっても嬉しいよ?だからそんな顔しないで」

ほむら「……まどか」

まどか「ただ…その代わりにね?話してくれないかな」

ほむら「………」

まどか「今日のほむらちゃん、ずっと黙ってたからよくわからなかったんだ」

ほむら「…そう……よね…」


まどか「だから、話してくれたら、それはとっても嬉しいなって」

ほむら「………」

ほむら「私は…ただお祝いをしたかっただけなの……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「あなたの誕生日を祝いたかった…」

ほむら「ただ…それだけだったの…」

まどか「……」

ほむら「でも…それができなかった……」

ほむら「今日が…10月3日がまどかの誕生日なのはずっと前から知っていたわ!」

ほむら「それに忘れもしなかった…」

ほむら「でも…勇気がなくて…」

ほむら「恥ずかしくて……」

ほむら「昨日の放課後…まどかがご機嫌だったのを見てすぐわかったわ」

ほむら「あなたが誕生日を楽しみにしてるって」

ほむら「でも…私は逃げてしまったの…知らないふりをしてしまったのよ」

ほむら「理由は知らないけど、さやかと仁美が知らないふりをしていたから…私も真似してしまって……」

まどか「………」

ほむら「……あの後は気まずくなって逃げるように帰ってしまったの」

ほむら「でも、ただ逃げたわけじゃないの…」

ほむら「私は…あなたに作ってあげたかったの…シチューを…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「あなたに私が作ったシチューを食べてほしかった…」

ほむら「だけど…私の作ったシチューは全然おいしくなくって…」

ほむら「給食のシチューの方が遥かに美味しくて…悔しくて……」

ほむら「……それに…ケーキだって…」

ほむら「できることなら私もあなたにケーキを作りたかった…」

ほむら「でも、マミにはもちろん…さやかにも叶わなくて……」

ほむら「それにさやかと仁美がケーキを作ってるって知ってしまって…」

ほむら「ますます自信がなくなって……」

ほむら「……結局、私は何もできないままだった」

ほむら「それはメールも同じ……」

ほむら「本当は0時ちょうどに送るつもりだったわ」

ほむら「いろんなサイトから絵文字やデコレーションの素材を手に入れたの」

ほむら「そして時間をかけて作ったわ」

ほむら「でも、5分前になってこれでいいのか不安になって……」

ほむら「やり直していたら0時を過ぎてしまって…」

ほむら「真夜中にメールを送っていいのか…まどかを起こしてしまったらどうしよいかって…」

ほむら「悩んで悩んで…結局送ることはできなかった」

ほむら「そのまま…気がついたら朝になっていたわ」

ほむら「だから私はメールを遅れなかったことの謝罪も書こうとしたの」

ほむら「でも、どんどん文章がながくなって…」

ほむら「消しては書いて、また消して…その繰り返しをしていたの…そう、何度でも」

ほむら「私は…もうとっくに迷子になっていたのかもしれない」

ほむら「そしてあなたに送れたメールはあんなのになってしまった……」

ほむら「…私は…シチューもケーキも作れず…メールさえしっかり遅れなかった」

ほむら「それどころか…おめでとうの一言すら言えないで……」

ほむら「……私はまどかに…まどかに嫌われることを恐れていたのかもしれない」

ほむら「ううん、怖いの…あなたに嫌われたらどうしようって」

ほむら「時間を巻き戻すことはできなくなった私は…どんどん臆病になっていったの」

ほむら「だから、こんな私と決別するためにも、あなたのお母さんに頼んだの」

ほむら「ほんの少しでいいから、家を貸してほしいって」

ほむら「……私の部屋にあなたを呼ぶ勇気もない癖して…そんな馬鹿げたことを頼んだのよ」

ほむら「そしたら、あなたの家族は喜んで了承してくれたわ」

ほむら「だから私は準備のために一旦帰った…たぶん、その間にあなたとすれ違っていたんだと思うわ」

ほむら「……あなたがいない間にもう一度シチューとケーキを作ってみたけど、この有り様よ」

ほむら「…私は…何をしてるんだろうって……」

ほむら「あなたに何も出来ないのかなって……」

ほむら「……本当に私は臆病よ」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「…長々とひとりで喋ってしまってごめんなさい」

ほむら「私は……」

まどか「…もういいよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃんのこと、よくわかったよ」

まどか「ほむらちゃん…わたしなんかのために…ごめんね?」

まどか「そして、ありがとう」

まどか「プレゼントなんて何もなくていいよ、ほむらちゃんが作ってくれたのなら」

まどか「どんなシチューでもケーキでもわたしは嬉しいんだよ?」

まどか「だから、そんなこと言わないで?」

ほむら「まどかぁ…」

まどか「ならさ、今から一緒に作らない?」

ほむら「えっ?」

まどか「シチューとケーキをさ」

ほむら「……でも、私は」

まどか「大丈夫だよ。一人じゃダメかもしれないけど…だけどね」

まどか「二人ならきっと、美味しいものを作れるよ!」

ほむら「二人…」

まどか「うん、わたしとほむらちゃんの二人で一緒に作ろう?」

ほむら「……うん」

―――

まどルーム

まどか「美味しかったね、ほむらちゃん」

ほむら「ええ、とっても」

まどか「てぃひひ、これならどんなことも二人なら大丈夫だね」

ほむら「ふふ、そうかもしれないわね」

まどか「…わたしね?自分に自信も勇気もなかったんだ」

ほむら「…私もよ」

まどか「うぇひひ、一緒だね」

ほむら「…うん」

まどか「…ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「そんな、私こそありがとう」

ほむら「…やっぱり、私は…あなたを……」

ほむら「…まどか、私」

~♪

ほむら「あら?メール?」

ほむら「これは…」

まだやってたん(´・ω・`)
行き当たりばったりで書いてんだろ

10/3 23:58

From まどかのお母さん

Sub 夜中にごめん!

こんな夜遅くにごめん、眠っちゃってたかな?

起きてたら読んで貰えると助かるよ。

実はさ、息子がグズってほむらちゃんの家から離れないんだ。帰る約束してたのに…ごめん。

だから一晩借りてもいいかな?

もし、大丈夫だったら…その時はさ、ほむらちゃんには私たちの代わりにまどかの側にいて欲しいんだ。

まどか、かなりの寂しがり屋だから、ほむらちゃんがいてくれたら本当に喜ぶと思う。

だから、まどかをよろしくね。今夜もそしてこれからも、ずっとさ。

それじゃあ、おやすみなさい。

ほむら「……」

まどか「どうしたの?ママからメール?」

ほむら「……わかりました、まどかのお母さん」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「…実は、まどかにプレゼントがあるの」

まどか「プレゼント?もう十分もらったよ?」

ほむら「……私がどうしてリボンをしているのかわかる?」

まどか「えっ?可愛いから?」

ほむら「そ、そう言う意味じゃ…」

まどか「えー?可愛いよ?」

ほむら「あ、ありがとう」

ほむら「でも、私が言いたいのはそうじゃないの」

まどか「?」

ほむら「まどか…その…わ、私…」

ほむら「わ、私っ!私が…私が…その…まどか…の…」

ほむら「ぷ…プレゼント…」

まどか「!」

ほむら「誕生日おめでとう!ハッピーバースデー!」

ほむら「まどか!」

ほむら「わ、私…私はっ!まどか!あなたが…」

ほむら「あなたが好きなの!」

ほむら「だから…」

まどか「……ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…」

まどか「えへへ、とっても嬉しいよ!」

まどか「だって、わたしもほむらちゃんが…」

まどか「好き…だから」

ほむら「まどかぁ…!」

まどか「ほむらちゃんは最高のプレゼントだったんだね」

まどか「そして、ほむらちゃんは最高の…恋人だよ」

ほむら「まどかっ!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどか…まどかぁ…!」

まどか「ほむらちゃん…今日だけじゃなくて、これからも」

まどか「ずっとこうして一緒にいてほしいな…」

ほむら「…うんっ!」

まどか「えへへ、ありがとう!」

ほむら「えへへ…」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか」

まどか「大好きだよ」

数年後

10月4日

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「なにかしら?」

まどか「えへへ、今日はなんの日だが覚えてる?」

ほむら「ふふ、忘れるわけないじゃない」

ほむら「今日は私とまどかの記念日でしょ?」

まどか「うんっ!」

ほむら「まどか、大好きよ」

まどか「えへへ!わたしもほむらちゃんが大好き!」

ほむら「まどか」

まどか「ほむらちゃん」

チュッ

おわり

乙まどほむ爆発しろ


2番目につまんなかったよ

気持ち悪いSSだ

まどか「その代わりにね、ほむかちゃんにお願いがあるの」

ほむか「なに?」

まどか「私の誕生日SS書いてくれたら、それはとってもうれしいなって」

ほむか「うん、いいよ!」

まどか「ありがとう」

ほむら「ほむー」

一昨日もキメェSS書いてたよな
最初ほむ仁かと思って期待してたら見事に裏切りやがったあのカスSS

ほむ仁とか誰も期待してないからそれはいいだろ
純粋につまらんかったけど

>>381
何もほむ仁だからと言って期待した訳じゃないからな?
まったくの否定はせんけど

整合性も一貫性も無くつまらんかったけど
 コ レ みたいに

>>383
ぶっちゃけお前のレス数の方がキモいの

>>384
おう>>369にも言ってこいよ

ほむか晒し

ほむかってなんだよ

>>1
くっさいくっさいあとがきはよ

>>393
ggrks

偉大なる>>1ことほむか大先生による前作

ほむら「まどまどめがまど!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349093326

ほむかか、道理で…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年11月03日 (土) 16:42:59   ID: BDbXB_qY

ss荒らすクソ書き込みが邪魔過ぎたけど作は良かった。

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