響「ぐがー ぐがー」(181)

響「ってそれイビキやーん!」

千早「……」

響「…イビキやーん」

千早「……」

響「……」

千早「……」

春香「あっ!響ちゃーん!」

千早「ブフォッ」

ポスッ

千早「あら?」

響「……」

千早「コーヒーフレッシュを落としてしまったわ」

響「……」

千早「ちっぱい、ちっぱい♪」コツン

響「……」

千早「……」

響「千早…」

千早「何も言わないで」

響「自虐ネタは禁止にしよう」

千早「そうね…」

春香「えっと…何やってるの?」

響「暇つぶしだぞ」

春香「へー…」

千早「次は春香の番ね」

春香「えっ!?」

響「自分、千早がやったんだ。順番としては春香だろ?」

春香「えっ、私参加してないよ!?」

千早「はやく」

響「はやく」

春香「えぇー…」

春香「えぇーっと…」

響「ワクワク」

春香「ハルカです…」

千早「……」

春香「みんなに『普通』って言われるとです…」

響「……」

千早「……」

春香「ハルカです…」

響「……」

千早「……」

春香「……」

響「……」

千早「……春香」

春香「…うん」

千早「帰って」

春香「ひどい!」

響「帰れ!」

千早「帰れ!」

春香「うわぁーん!!」ダダダッ

千早「我那覇さん」

響「何?」

千早「まな板ネタは…」

響「無し」

千早「そう」

響「千早のためを思っての判断だぞ」

千早「わかってるわ…」

響「……」

千早「……」

響「……」

千早「あら?結構酷くないかしら?」

響「ぐぐぐ…」

千早「どうしたの我那覇さん。ボディービルダーごっこ?」

響「仮面ライダーBLACKの変身ポーズ」

千早「反応に困るわ」

バッ バババッ

響「自分、太陽の子!」

響「仮面ライダー ブラァーッ!」

千早「困るわ…」

千早「あおいーとりー」

響「……」

千早「もしーしあわーせー」

響「……」

千早「ちかくーにーあぁーってもー」

響「……」

千早「私なら飛ばないわね」

響「……」

千早「……」

響「……」

千早「…みらいーをしんじてー」

響「えっ!?」

伊織「あら、珍しい組み合わせね」

千早「おはよう、デコちゃん」

伊織「おはよう、ちは…」

千早「……」

伊織「は?」

響「はいさい!伊織!」

伊織「え、えぇ。おはよう、響」

千早「? どうかした?」

伊織「…聞き間違いだと思うんだけど」

千早「何の事?デコちゃん」

伊織「やっぱり言ってるわね!デコちゃん言うな!」

響「何怒ってるんだ?」

伊織「私はデコじゃないからよ!」

千早「そんな事ないわ、みな…デコちゃん」

伊織「言い直してまで失礼な事を言うんじゃないわよ!」

千早「失礼?そうなのかしら」

響「自分には良くわからないぞ」

伊織「アンタたちはココで何やってるのよ!」

千早「暇つぶし」

響「暇つぶし」

伊織「……」

伊織「…春香が隅で体育座りしてるのって」

春香「……」

千早「知らないわ」

響「知らないぞ」

伊織「…そう」

春香(あ、話済ませちゃうんだ)

伊織「レッスンしないの?」

千早「3時からレコーディングなの」

響「自分は仕事ー」

伊織「何時から?」

響「わかんない」

伊織「は?」

響「わかんないから朝から来てプロデューサーに聞こうと思ったんだけど」

伊織「まだ来てないのね」

響「今日は一緒に行く予定だからね。ここで待ってれば問題は無いさー」

伊織「ふーん」

千早「み…デコちゃんは?今日はオフのはずよね」

伊織「…まだ続いてたの、それ」

響「今やめないとタイミング逃すぞー」

伊織「今日は…何となく、かしらね」

千早「暇なの?」

伊織「…まぁ、そうね」

千早「…暇つぶし、していく?」

伊織「遠慮するわ」

やよい「あー!伊織ちゃん!」

伊織「あら。おはよう、やよい」

千早「おはよう、高槻さん」

響「おはよう、やよい!」

やよい「千早さん、響さん、おはようございますー!」

千早「高槻さんはお仕事?」

やよい「はい!もう少ししたら出ます」

伊織「ねぇ、やよい。私も着いて行って良い?」

やよい「え?いいよ。でも何で?」

伊織「…率直に言って暇なのよ」

響「じゃあ自分達と…」

伊織「いやよ。今日のアンタたち気持ち悪いもの」

P「ただいまー」

雪歩「ただいま戻りましたぁ」

やよい「あっ、プロデューサー!」

P「おぉ、来てたのか。早いな」

雪歩「おはよう、やよいちゃん」

やよい「おはようございまーっす!」

千早「おはよう、萩原さん」

響「おはよー!」

伊織「おはよう」

雪歩「おはよう、みんな」

P「ん?三人とも何してんだ?」

伊織「暇つぶし」

千早「暇つぶしです」

響「プロデューサーを待ってたんだ」

P「俺を?何で」

響「今日のスケジュールわかんなかったからさ」

P「電話で聞けばいいのに…。今日は4時から俺と一緒にTV局だな」

響「4時かぁー…長いなぁ」

P「千早も早すぎじゃないか?」

千早「どうせ家に居ても音楽を聴くぐらいですし。少しは皆とコミニケーションをはかろうかと」

みんな『えっ!?』

千早「え?」

千早「変、…ですか?」

P「い、いや!驚いただけだ!」

伊織「ホントに今日は変だったのね…」

千早「そう…」

伊織「べ、別に悪いことだなんて言ってないじゃない!」

響「どうしたんだ?珍しいよね、千早がコミニケーションだなんて」

千早「何となくね」

響「そっか」

春香「コミニケーションで『帰れ!』とか言っちゃうんだ…」

P「春香?」

春香「いいんです…ほっといてください…」

P「そうか」

春香「あれっ!?」

P「え?」

春香「いやいや、おかしいですよね?今のはもう少し食いつくトコでしょう?」

P「お、もうこんな時間か。そろそろ出ないと」

春香「わかりやすく流された!」

雪歩「あのぅ。お茶を煎れたので、飲んでいかれませんか?」

P「お、悪いな。じゃあもう少しだけ」

春香「しかも時間に余裕あった!」

やよい「あ、そうだプロデューサー」

P「どうした?」

やよい「今日伊織ちゃんが私の仕事に一緒に行っていいかって…」

P「それは別に構わないが…」

伊織「お願い。最近やよいと一緒に居れる時間少ないし」

P「まぁ伊織ならむこうの印象も良いだろうしな。ただ、ホントに見学だけだぞ?」

伊織「今日は働く気分じゃないわ」

P「そっか。よし、じゃあそろそろ行くか。雪歩、お茶ありがとな。美味しかったぞ」

雪歩「あ、ありがとうございますぅ」

千早「いってらっしゃい」

響「また後でねー」

春香「いってらっしゃーい…」

やよい「いってきまーっす!」

バッ

千早「…我那覇さん?今度は何?」

スゥ…ッ

千早「空手、…かしら?」

響「変…」

バッ バッ

響「身ッ」

バッ ババッ

響「仮面ライダーブラァーッ」

千早「……」

バババッ

響「アァールェッ」

千早「困るわ…」

雪歩「…春香ちゃん、アレは何をやってるの?」

春香「暇つぶしらしいよ」

雪歩「暇つぶしなんだ…」

千早「我那覇さんは…好きなの?仮面ライダー」

響「いや、別に」

千早「え?」

響「かっこいいとは思うけど、見た事はないんだ」

千早「でも今ポーズを…」

響「BLACKもRXも見た事は無いけど、変身ポーズがすっごく気に入ってさ」

千早「確かにかっこいいわね」

響「だろー!?いっぱい練習したんだ」

千早「番組を見ずに?」

響「うん」

雪歩「お茶どうぞ」

千早「ありがとう、萩原さん」

響「雪歩、にふぇ~で~びる」

雪歩「うふふ、どういたしまして」

春香「あ、そうだ。さっき出しそびれちゃったけど」ゴソゴソ

響「春香、これって」

春香「サーターアンダギーだよ、サーターアンダギー!」

雪歩「春香ちゃん、これもしかして作ったの?」

春香「そうなの。響ちゃんに作り方教えてもらってね」

千早「サーターアンダギー?」

響「沖縄のお菓子さー」

千早「…不思議な形ね」

響「ふふん。自分はサーターアンダギーにはちょっとばかしうるさいからな!」

雪歩「ほんと?」

響「ごめん。正直そうでもない」

千早「でも、沖縄の味を知っているのは我那覇さんだけじゃないかしら」

春香「そうだねぇ。私も一度響ちゃんの食べさせてもらったけど」

春香「自分の食べてみて『これでいいのかな?』って思っちゃった」

雪歩「私も沖縄行った事無いから…」

響「な、なんかちょっと…プレッシャー感じてきたぞ…」

春香「美味しく出来たとは思うんだけど」

千早「我那覇さんがオッケーを出すかしら」

響「そ、そんな言い方やめてよー!食べにくいじゃんかー!」

千早「いただきます」

雪歩「いただくね、春香ちゃん」

春香「はいはーい。どうぞー」

モグモグ…

春香「ど、どうかな?」

千早「ドーナッツみたいなのね」

雪歩「あ、確かにそうかも」

春香「美味しい?」

千早「えぇ。とても美味しいわ」

雪歩「うん。春香ちゃんはお菓子作るの上手だねー」

春香「よかったー。響ちゃんは?」

響「このサーターアンダギーは出来損ないだ。食べられないよ」

春香「えっ」

千早「そうかしら?美味しいと思うけど」

響「可哀想に。本物のサーターアンダギーを食べた事がないんだな」

雪歩「なんだとぉ!し、失礼な奴だぁ!」

春香「ゆ、雪歩まで変になった!?」

響「一週間後、またココに来てください。本物のサーターアンダギーを食べさせてあげますよ」

雪歩「よ、よぉし!言ったなぁ!嘘だったらしょうちしねぇぞぉ!」

春香(あ、何か元ネタがあるのかな)

千早「どうしたのかしら?萩原さん」

響「ちょっと固いかも。春香、ミキサー使った?」

春香「え?あ、うん。使ったよ?」

響「泡だて器使って、手でやった方が、もっとふんわりするよ」

春香「へー!そうなんだ!」

響「味はすっごく美味しいよ。自分のよりアッサリしてるから食べやすいし」

貴音(モグモグ)

春香「えへへ…ありがとう、響ちゃん。ちょっと砂糖を減らしてみたんだ!」

雪歩「あ、でも私、響ちゃんのも食べてみたい」

響「じゃあ一週間後…じゃなくても良いか。今日は無理だから、明後日持ってこようか?」

千早「一週間後じゃなくて良いの?」

貴音(モグモグ)

雪歩「あ、さっきのは『美味しんぼ』って漫画のパロディ?って言っていいのかな?」

響「雪歩が知ってて助かったぞ。あのままじゃ春香に酷い事言って終わってたさー」

春香「じゃあ私も明後日持ってくるよ!リベンジですよ、リベンジ!」

千早「食べ比べが出来るのね」

春香「あー…比べられちゃうのは…」

響「ふふん!完璧な自分に恐れをなしたな!」

春香「いやいや、美味しく作りすぎて響ちゃんのお株を奪ってしまわないかと」

響「なにおう!こうなったら勝負だぞ!」

春香「望むところだよ、響ちゃん!」

貴音「食べ比べ…。まこと、良き考えです」

千早「四条さんは食べたいだけですよね」

貴音「うふふ…とっぷ」

春香「シークレットには、なってないと思いますけど…」

雪歩「誰もつっこまないんだ…。四条さんがいつの間にか居る事に」

響「もう慣れたさー」

真「雪歩ー?」

雪歩「真ちゃーん」

真「あっ。サーターアンダギーだ。響が作ったの?」

響「ううん。春香」

真「おいしそー。一個貰っていい?」

春香「どうぞー。一個といわず何個でも」

雪歩「私お茶入れてくるね」

千早「今日は仕事?」

真「いいや。オフだから、これから雪歩とショッピングに行こうって約束してたんだ」

春香「いいなー」

雪歩「あ、じゃあ春香ちゃんも一緒に行く?」

春香「私もうすぐレッスンだよー」

真「へっへー。じゃあ頑張ってねー」

春香「うぅー。はーい。行ってきまーす」

貴音「では、私もそろそろ」

響「貴音は今からどうすんの?」

貴音「私はろけ現場に赴かなければなりませんので」

響「そっか。…あれ?今日何の収録?」

貴音「『らぁめん探訪』です」

真「えっ?」

貴音「どうかしましたか、真?」

真「え、だって今までサーターアンダギー沢山食べてましたよね?」

貴音「空腹でしたので…」

真「これからラーメン食べるのに?」

貴音「? そうですが」

響「貴音の胃袋は宇宙さー」

春香「さっきから、ちょいちょい古いよね響ちゃん」

響「わかる春香も同類さー」

真「毎回驚かされるなぁ、貴音さんには…」

雪歩「すごいですぅ…」

貴音「む。そろそろ向かわなくては」

真「あ、ごめんなさい。引き止めちゃって」

貴音「ギリギリになってしまったのは私の責任です。では、ごきげんよう」

真「はーい。いってらっしゃーい」

響「また明日ー」

響「あれ?春香まだ居たの?」

春香「えへへ…。教材忘れてちゃった。もう一回、いってきまーす」

真「雪歩、そろそろボクたちも行こうか」

雪歩「うん、そうだね。じゃあ千早ちゃん、響ちゃん、バイバイ」

千早「えぇ。いってらっしゃい」

響「お土産よろしくなー」

真「アハハ…。いってきまーす」

千早「……」

響「……」

千早「…急に寂しくなったわね」

響「そうだなぁ」

千早「……」

響「……」

千早「…おいしいわね、コレ」

響「でしょ?サーターアンダギーね」

千早「でも、我那覇さんは不満が…」

響「ふ、不満って訳じゃないけど…。せっかくだから、もっと美味しくなるコツをと…」

千早「…美味シーサー」

響「ブフォッ」ゲホッゴホッ

千早「あ、ごめんなさい」

響「不意打ちは卑怯だぞ!」

響「布巾とってくるね」

千早「あ、私が行くわ」

響「いいよ、自分が汚しちゃったんだし」

千早「その原因は私が作ったのだから」

響「そうだね。じゃあ頼むよ」

千早「えっ」

響「え?」

千早「あ、いえ。じゃあ」

響「ありがとねー」

千早「美味シーサー…プフッ…」

響「うーん。結構あると思ったけど、もう残り少ないなぁ」

千早「四条さんが随分食べていたものね」

響「やっぱり貴音は大食いだなー」

千早「大食いという域にはおさまりきれてない気がするけれど…」

律子「あら?」

響「律子ー。おはよー」

千早「おや、秋月律子ではありませんか」

律子「何よソレ。貴音のマネ?」

響「今日はずっとこんな感じだぞ」

律子「熱でもあるのかしら」

千早「うふふ、トップシークレットです」

律子「私を呼ぶときは『律子嬢』の方が多いわよ」

響「めずらしいね、私服なんて」

律子「そうかもね。私も久しぶりにスーツ以外で来た気がするわ」

千早「今日はどうしたの?」

律子「あずささんと一緒に、双海姉妹のおもり」

響「遊びに行くのか?」

律子「まーぁねー」

千早「あの2人も一緒なら…遊園地あたりかしら」

律子「おっ、鋭いわね」

響「おー、すごいぞ千早。名探偵みたいだ」

千早「ふふん」

律子「あずささん、ちゃんと来れるかしら…」

響「さすがに事務所は大丈夫だろー」

律子「そうとも限らないのよねぇ」

千早「あらあら~」

響「…千早?」

千早「何かしら~?響ちゃん~」

響「マネをしても…胸は…」

千早「やめなさい。それ以上は命に関わるわよ」

律子「何?」

響「さっき千早は、美希や貴音のマネをしてたんだ」

律子「……」

響「自虐ネタはダメだって言ったろー」

千早「自虐じゃないわ。微かな希望よ」

律子「そんな希望無いわよ…」

千早「酷いわ、律子…」

律子「あっ!いや、別に見込みが無いとかじゃなくてね!マネをしたって…」

響「喋り方で成長したわけじゃないと思うぞ」

千早「…ハッ!確かに…違うかもしれない…!」

律子「『かも』じゃないわよ」

prrrrrr…

律子「あずささん…?」

pi

律子「もしもし」

あずさ『律子さんですか~?すいません、道に迷ってしまって~』

律子「はいはい。今どこかわかりますか?」

あずさ『見た事のあるカエルさんのお人形があるので、近くだとは思うんですけど~』

律子「カエルの人形…あの薬局かしら?わかりました。すぐ行きますね」

あずさ『すいません~』

pi

律子「って訳で、ちょっと迎えに行ってくるわ。亜美と真美が来たら伝えておいてくれる?」

千早「わかったわ」

響「伝えておくぞー」

千早「……」

響「……」

千早「……」

響「…そういえばさ」

千早「何?」

響「さっきあずささんのマネしてる時に気付いたんだけど」

千早「あなたから蒸し返すとはね」

響「ち、違うぞ!その話じゃない!」

千早「『その』?『その』って何を指しているのかしら」

千早「…ナニを?」

千早「……7」

響「もういい加減にしてよー!話が進まない!」

千早「で、何かしら」

響「うーん。千早ってさ、あずささんや春香の事は『あずささん』とか『春香』って呼ぶよね」

千早「えぇ、そうね」

響「でも自分や貴音の事は『我那覇さん』とか『四条さん』って呼ぶでしょ?」

千早「そうね、それがどうかしたの?」

響「…うーん。わからない?」

千早「?」

響「まぁ自分から言うのも違う気がするけどさ、自分の事呼ぶ時に」

『ならば!応えよドモン!』

千早(ピクッ)

響「えっ?」

『流派!東方不敗はァ!!』

千早「王者の風よ!」

響「えぇ?」

亜美「全新!」

千早「系列!」

真美「天破侠乱!」

響「な、何?」

亜美・真美「見よ!東方は!」

亜美・真美・千早「赤く燃えているゥウ!!!」

響「何なんだよー!」

亜美「はよ→! ひびきん、千早お姉ちゃん」

真美「はよ→」

亜美「あっれ→?てっきり律っちゃんが一番だと思ったのに」

千早「律子ならさっき、あずささんを迎えに行ったわよ」

真美「そっか→」

響「なぁ…さっきの何だ?新しい挨拶?」

真美「ん?Gガンだよ→」

響「じーがん?」

亜美「Gガンダムですよ、Gガンダム!」

響「ガンダムなのか?」

千早「ガンダムでありながら、格闘を主力とする異色のモビルスーツの作品よ」

響「格闘?殴りあうのか?」

亜美「そのと→り!」

響「ふぅーん…」

亜美「あっれぇ!?なんか興味なさげ!?」

真美「ねぇねぇ、千早お姉ちゃん。律っちゃんどこまで迎えに行ったの?」

千早「さぁ?…あ、でも近くのカエルのある薬局とか言ってたわね」

響「だってぇー。何か熱く語られそうなんだもん」

亜美「んっふっふ→!それはGガンを熱く語って欲しいって事ですなぁ?」

真美「あそこかぁ。じゃあ片道15分ぐらいかなぁ」

あずさ「あらあら~。じゃあ後、20分ぐらいかしらね~?」

響「え?」

千早「え?」

真美「え!?なんであずさお姉ちゃんがいるの!?」

あずさ「え~?ダメだったかしら~?」

亜美「そもそもの企画の原案としてはだね、『ガンダムでプロレスを』という」

千早「あの…あずささんは道に迷っていたのでは?」

あずさ「それがね~、気がついたらココに着いていたの~。習慣って怖いわね~」

響「どうしよう。亜美の変なスイッチ押しちゃったぞ」

千早「確かに怖いですけど…」

亜美「主人公ドモン・カッシュは、デビルガンダムを作り出した事で、母親が死ぬ原因を」

真美「あ、そうだ。律っちゃんに連絡しなきゃ」

千早「そうね。早く呼び戻した方がいいわ」

亜美「キングオブハートの称号は、師匠である『マスターアジア』の」

prrrrrr

pi

真美「律っちゃーん」

律子『真美?どうしたの?』

真美「あずさお姉ちゃん事務所に来た→」

律子『えぇ!?』

あずさ「すいません~。何故か着いちゃってました~」

律子『そ、そうですか…。じゃあ今から事務所に戻りますね』

pi

千早「出て行ったのが5分ぐらい前だから、5分ぐらいで戻ってくるでしょうね」

真美「何コレ美味しそ→!」

響「春香が作ってくれたサーターアンダギーだぞ」

真美「食べていいの?」

響「皆に食べて欲しいんだってさ」

真美「じゃあいただきま→す」

響「お茶煎れてくるね」

あずさ「いいわよ響ちゃん~。私がやるわ~」

響「あずささんもアンダギー食べてるといいさー」

千早「亜美は食べないの?」

亜美「え?」

千早「アンダギー?って言うらしいわ。沖縄のお菓子なんですって」

亜美「ひびきんが作ったの?」

真美「はるるんだってさ→」

亜美「ん→!おいし→!」

あずさ「おいしいわね~。…あら?この香りは…」

響「さんぴん茶だぞ。千早もどうぞ」

千早「ありがとう。…さんぴん茶?」

あずさ「ジャスミンティーね~」

千早「ジャスミン…。いい香りね」

真美「どったの?コレ」

響「自分が時々飲みたくなるから、事務所に置いてるんだ。好きに飲んでくれて構わないぞ」

亜美「今日は沖縄尽くしだNE!」

律子「ただいまー」

真美「あ、律っちゃんおかえりー」

律子「あら?良いにおい…」

響「さんぴん茶だぞ。律子もどうぞ」

律子「ありがとう。あら、サーターアンダギーもあるのね」

響「春香が作ってくれたんだ。事務所の皆で食べてってさ」

あずさ「あんまり食べると太っちゃうかしら…」

千早「……」

律子「さぁて、そろそろ行きますか」

あずさ「はい~」

亜美「待ってたぜェ!」

真美「待ちかねたぜェ!」

千早「いってらっしゃい」

亜美「じゃ→ね→」

真美「いってきま→す」

響「お土産よろしくなー」

千早「我那覇さん…お土産頼みすぎじゃない…?」

響「そうかな?」

千早「そうよ」

響「そうかも…」

千早「……」

響「……」

千早「…また寂しくなったわね」

響「うん…」

千早「そういえば、さっきは何を言おうとしてたの?」

響「さっき?」

千早「亜美、真美が来る前よ」

響「あぁー…あれなー…」

千早「……」

響「えっとね、千早はさ…」

千早「…何かしら?」

響「自分の事、『響』って呼ばないのか?」

千早「え?」

響「なんかさ、苗字で呼ばれて距離感じちゃってたんだ」

千早「ご、ごめんなさい…」

響「あ、違うの!今日一日で自分の勘違いだってわかったから!」

千早「そう…でも…」

響「変なこと聞いちゃってごめんね。別にそう呼んでくれって事じゃないから」

千早「いえ。確かにちょっと距離を置いた部分があったかもしれないわ」

響「そうなの?」

千早「春香と比べて…って意味だけどね」

響「二人は親友だもんね」

千早「そうなのかしら?」

響「そうだよ」

千早「そうかもしれないわ」

響「『かも』じゃないさー」

千早「……」

響「……」

千早「あの…」

美希「ハァーニィイー!!」

千早(ビクッ)

響「うわ!」

美希「あれ?ハニーが居ないの」

千早「プロデューサーならまだ帰ってこないわよ」

美希「なーんだ。急いで損したの」

響「食べる?」

美希「なぁに、それ?」

響「サーターアンダギー」

美希「食べもの?」

響「お菓子だぞ」

美希「いただくの」

千早「……」

美希「んー♪おいしいのー!」

千早「はい、美希。さんぴん茶よ」

美希「ありがとうなの、千早さん。…さんぴん茶?」

響「沖縄のお茶さー。サーターアンダギーも沖縄のお菓子なんだ」

美希「おきなわ?じゃあコレ、響がもってきてくれたの?」

響「さんぴん茶はそうだけど、アンダギーは春香だぞ」

美希「春香ってこんなお菓子も作れるんだー」

千早「作り方は響が教えたらしいわ」

響「!」

美希「ふーん。そうなんだ。ありがとね、響」

響「あ、いあ」

美希「春香にもお礼のメールしとこっと」

千早「もうこんな時間なのね…」

千早「じゃあ私、行くわ」

美希「あれ?どこか行くの?」

千早「レコーディングよ」

美希「いいなぁー」

千早「多分直帰だから。また明日、響、美希」

美希「ばいばーい、なの」

響「う、うん。また明日…」

美希「あふぅ…。なんかお菓子食べたら眠くなっちゃったの…」

響「もうすぐプロデューサー帰ってくるんじゃないかな?」

美希「ハニーが帰ってきたら起こしてほしいのー」

響「まぁいいけど…」

美希「すやすや…」

響「寝つきいいなぁ」

響「……」

響「『響』…か」

響「……」

P「響ー?」

響「あ、プロデューサー」

P「おっ、美味そうだな。サーターアンダギーか」

響「春香が作ってくれたんだ」

P「へぇー」

P「……」

P「…え?俺春香に嫌われてるの?」

響「出すの忘れてただけだって」

P「そっか。もらっていいのかな?」

響「いいでしょ。さんぴん茶飲む?」

P「あぁ、ありがとう」

響「はい、どうぞ」

P「ありがとう。一人だけか?」

響「あ」

美希「はぁーにぃー!」

P「のわっ!み、美希!」

美希「ぶー!響ー!起こしてって言ったのにー」

響「ごめんごめん。でも起きたんでしょ?」

美希「愛の力に不可能は無いの!」

P「なんでそんな壮大な雰囲気出すんだ」

P「よっし。そろそろ行くか」

響「あ、うん」

美希「えー!行っちゃダメなのー!」

P「無茶言うな。響は準備出来てるのか?」

響「大丈夫だぞ」

美希「ぶーぶー!」

P「…美希も着いてくるか?」

美希「え?いいの?」

響「自分は構わないぞ」

美希「いくのー!」

響「今日は皆に会えて楽しかったぞ」

P「そっか。良かったな」

響「うん!」

響「それに、とっても嬉しい事があったんだ」

美希「なーに、嬉しい事って?」

P「俺も知りたいな」

響「美希はもう知ってるぞ」

P「何なんだ?」

美希「えー?なんのこと?」

P「美希もわからないのか?」

響「でも、何となく秘密だぞ!」


響「ぐがー ぐがー」
おわり

長いなオイ
何だよこれ

一発ネタのつもりだったんだけどな…

途中何も言わずに抜けたのに保守してくれてありがとね
感想も嬉しかったよ、ありがとう

しゃ、社長と一緒に仕事に出てただけだから(震え声)

最後にごめんね時間的に無駄に長くしてしまって

ありがとうございました

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