一穂「そっかー。じゃ私はもう一眠りするからねー」

れんげ「なき声がジャミ声だったん」

一穂「・・・うんうん」

れんげ「のびたくぅ～んって鳴いてたん」

一穂「・・・」

れんげ「うち捕まえにいくん」

一穂「ｚｚｚ」

れんげ「なっつん達も誘うん」

れんげ「いってきますなのん」

蛍「うふふ、先輩のためにクッキー焼いちゃった」

蛍「なんて言って渡そう」

蛍「あ、先輩。クッキー作りすぎたんで、よかったらどうぞ」

蛍「う～ん、ちょっと違うかな～」

？？？「のびたくぅ～ん」

蛍「え！何の声？」

蛍「あれ、聞こえなくなった」

れんげ「あ、ほたるんなのん」

れんげ「こっちに青いたぬきこなかったのん」

蛍「青いたぬき？」

れんげ「のびたくぅ～んって鳴くのん」

蛍「それならさっき聞こえたかも・・・」

れんげ「やっぱりこっちに来てたのん」

れんげ「女の感はあたるのです」

蛍「なんの話？」

れんげ「ほたるんはどこいくん？」

蛍「（今スルーされたよね・・・）」

蛍「先輩の家だよ～クッキー焼いたんだ～」

蛍「先輩喜んでくれるかな～」

れんげ「おおお、うちと同じなん」

蛍「じゃあ一緒に行こうか」

れんげ「いくのん」

蛍「れんげちゃんはなんで先輩の家に行こうとしてたの？」

れんげ「青たぬき捕獲部隊を結成するん」

蛍「えっ！つかまえるの」

れんげ「そうなんです」

蛍「でも、たぬきって凶暴なんじゃない」

れんげ「大丈夫なん」バッ

れんげ「秘密兵器です」

蛍「・・・どら焼き？」

れんげ「うちの仏壇にありました」

れんげ「きっとたぬきさんも甘いもの好きなん」

蛍「（たぬきって確か肉食じゃなかったけ）」

蛍「おじゃましまーす」

れんげ「なっつんいるのーん？」

夏海「ほたるんにれんちょん、いらしゃーい」

夏海「突然どしたの？」

蛍「あのー先輩いますか」

夏海「姉ちゃんなら台所だよ」

夏海「なんかお菓子つくってるみたいでさー」

夏海「でも、さっきからなんか焦げ臭いんだよね」

れんげ「こまちゃーん」

小鞠「あちゃーまた失敗だ」

小鞠「なんでかなー」

れんげ「う、焦げくさいん」

蛍「先パーイ、おじゃましまーす」

蛍「う、焦げ臭い」

小鞠「どうしたの二人とも、渋い顔して」

れんげ「こまちゃん、それなんなん」

小鞠「クッキーだよ！チョコチップクッキー」

れんげ「でも、真っ黒なのん」

小鞠「ちょっと失敗しちゃってねー」

蛍「チョコの量入れすぎちゃったんですね～」

小鞠「チョコはそんなにいれていないよー」

蛍「・・・」

小鞠「あーあーやっぱ私料理の才能ないなー」

蛍「そんなことないですよ。見た目が悪くても、中身がしっかりしてればいいんです」

蛍「先輩、一つ頂いてもいいてですか」

小鞠「いいけど、だいじょ・・・」

蛍「いただきまーす」パクッ

小鞠「ちょっと、ほたるん」

蛍「（ま、また炭の味しか・・・しない）」

れんげ「ほたるん、大丈夫なのん」

蛍「大丈夫だよ、全然平気～（震え声」

蛍「これとってもおいしですよ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

小鞠「ほんと？」

蛍「はい！」

小鞠「実はまだまだいっぱいあるんだよね」

蛍「・・・」

小鞠「ほたるんが良かったら、全部もらってくれないかな？」

蛍「（せ、先輩の手作り！でも、もう私のおなかが・・・」

れんげ「ちょっと待つのん！」