さやか「オイデゲェェェェェェ!!!」(244)

―――歩道橋

杏子「さて、ここなら邪魔は入らないだろうし。やろうか?」ニッ

さやか「上等……!!」スッ

ほむら「待ちなさい、佐倉杏子!」

まどか「やめて、さやかちゃん!」

杏子「ちっ、またあんたか、イレギュラー……」

さやか「まどか……」

ほむら「話が違うわよ。美樹さやかには手を出すなと言ったわよね?」

杏子「ふん、そんな事言ったってよ、こいつから絡んできたんだぜ?」

さやか「邪魔しないで、まどか!そもそもまどかは関係ないんだから!」

まどか「ダメだよ!魔法少女同士でいがみ合うなんて、こんなの絶対おかしいよ!」

ほむら「なら、わたしが相手をする」

杏子「……仕方ねーな。こいつを食い終わるまで待ってやる」ヒョイ

さやか(こいつって……あとひと口じゃない!)プルプル

ほむら「十分よ」ファサッ

さやか(な……なっ……)ワナワナ

さやか「舐めるんじゃないわよ!」ザッ

まどか「っ……ごめん、さやかちゃん!」バッ

さやか「あちょっ、まどか!?あたしのソウルジェム!!」

まどか「えいや!」ポイッ

ほむら「―――!まずいっ!」ダッ

杏子「おいおい無茶……っておい!?」

さやか「あたしのソウルジェムーーーー!!」タァンッ

まどか「えっ!?さやかちゃん!?」

漂流者には関わらないと決めている

ほむら「くっ……早い……!!」タタタタタタタッ

さやか「あたしのソウルジェムーーーーーーーー!!!」ダダダダダダダダダダダダダ

ほむら「!?」ピタッ

さやか「うおおおおおおおおおおおおおおお待てえええええええええええええええ!!!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

ほむら「え!?えぇ!?ど、どうして……」アゼン

ほむら(……そうか、半径100m圏内にあれば、体の方は動かせる……でも、いつまでも追い続けるのは……)

さやか「返せよおおおおおおおおおおおおおおあたしのソウルジェムうううううううううううう!!!」

ダダダダダダダダダダダダ……―――

ほむら「…………………。見えなくなった……」ポカーン

―――歩道橋

杏子「お、戻って来た……ってあれ?あのひよっこはどうした?」

ほむら「………ソウルジェムを乗せたトラックを追って、走って行ってしまった」

まどか「えぇ!?だ、大丈夫なの!?」

杏子「大丈夫なのって……元はと言えばあんたがあいつのソウルジェムを投げたから……」

まどか「あ、え、えと、それはその……」

ほむら「………まどか。さっきのはまずかったわ。魔法少女にとってソウルジェムは、とても大切なものなの。それを歩道橋から投げ捨てるなんて……運よくトラックの上に乗っかってくれたからよかったようなものの……」

まどか「ご、ごめんなさい……」ショボン

杏子「ま、とにかくこれであいつは還らぬ人となったわけだ」

まどか「さ、さやかちゃんは死んでないよ!自分のソウルジェムを追っていっただけだもん!」

杏子「だから、その原因を作ったのはあんただろ?」

まどか「ごめんなさい……」シュン

杏子「さってと……あいつと遊んでやろうかと思ったけど、いなくなっちまったし。あたしもねぐらに帰るとするかなぁ」

ほむら「待ちなさい、佐倉杏子」

杏子「あん?」

ほむら「そう時間も立たないウチに美樹さやかは帰って来ると思うわ。その時また、彼女にちょっかいを掛けないと誓いなさい」

杏子「めんどくさ……わーったよ、全く……」

ほむら「それとまどか、今日はもう遅いわ。魔女と使い魔退治ならわたしと佐倉さんで対応するから、あなたはもう帰りなさい」

まどか「う、うん」

杏子「おい、ちょっと待てよ!あたしもかよ!?」

ほむら「この街は元々巴マミの縄張りなのだから、彼女の意向に従うべきでしょう?それが出来ないのなら……」

杏子「あーもーなんなんだ!なんでここでマミの名前が出て来るんだよ!」

いつも通りマミさん死んでた

ほむら「なんでも何も、巴マミは死んだわけではないわよ?」

杏子「えっ」

まどか「えっ」

ほむら「あら?話してなかったかしら?」

杏子「聞いてねえよ!おい、キュゥべえ!いるんなら出て来い!」

QB「呼んだかい?」ヒョコッ

杏子「話が違うじゃねえか!マミはくたばったんじゃねーのか!?」

QB「確かにマミは今、ほむらの家で寝込んでいるね。キミが言うところの『くたばった』に相当すると思うけれど」

杏子「どういうことだよ!!」

QB「早とちりしたのはキミじゃないか。わけがわからないよ」

ほむら「巴マミなら、今は首の怪我を癒す為に療養中よ」

まどか「そ、そうだったんだ……首から上を食い千切られて死んだとばっかり……」

マミさんが不憫な流れだぜコレ

ほむら「まどか、疲れて幻覚を見たのね。大丈夫、巴マミは無事よ」

ほむら(首から上を食い千切られたのは事実だけれど、ソウルジェムは弾き飛ばされて無事だったから蘇生したのよね)

ほむら(おかげで彼女にはソウルジェムの秘密を全てぶちまけることになってしまったけれど……)

まどか「よかった……よかったよぉ……」ポロポロ

杏子「おい、えーと、まどか、つったか?」

まどか「グスッ……なに、杏子ちゃん?」

杏子「……お前、さやかのこと忘れてねーだろうな?」ポリポリ

まどか「うっ」

杏子「……お前、意外と薄情な奴だなー……」

まどか「わ、忘れてないモン!ちょっと頭から抜け落ちてただけだモン!」

杏子「マジか……マミの奴、生きてんのか……だったら、あたしは」ガシッ

杏子「………おいほむら、この手はなんだ?」グイッ

ほむら「あなたを逃がさない為よ」ガッシリ

杏子「……離せよ」

ほむら「嫌よ、離さない。あなたは巴マミと和解して、わたし達と共にワルプルギスの夜を迎え撃つのよ」

杏子「ま、マミの所に連れてくつもりかよ!?」

ほむら「ええ、そうよ。マミは今、わたしの家にいる。さ、一緒に行きましょう」グイグイ

杏子「いーやーだー!今更どのツラ下げてマミに会えばいーんだよー!」ジタバタ

ほむら「それじゃまどか、また明日学校でね」ズルズル

まどか「う、うん。ほむらちゃんと杏子ちゃんも、元気でね。あと、マミさんが回復したらわたしにも教えてね?お見舞いに行きたいから」

ほむら「ええ、了解よ」ズルズル

杏子「はーなーせー……」ジタバタ

まどか「ふぅ………。………さやかちゃん、大丈夫かなぁ……」テクテク

―――国道

―――………ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

さやか「があああああああああああ!あだじのゾウルジェムウウウウウウウウウウ!!!」

さやか「がえじでよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

ガシッ

さやか「つ、捕まえたっ!!よ、よし……さすが魔法少女さやかちゃん!脚力なら人一倍よ!」ヨジヨジ

さやか「うごごごごごごごご!!?お、追い風がががががが!!?」

さやか「ぐぬぬ……!!負けるかぁぁぁぁ!!!」ゴオオオオオオォォォォォォォォ

さやか「あと……ちょっと……!!もう、ほんの少しっ………!」グググググググッ

パシッ

さやか「と、取り返した!!取り返したよあたしのソウルジェム!!」バッ

さやか「あばばばばば!?か、風が!!」ドシャッ ゴロゴロ

さやか「お、落ちる落ちる!!ガシッ

さやか「さて、擬音チェックといきますか」ヒョコッ

さやか「何これ……」アゼン

ジタバタ

さやか「ふんぬぬぬぬぬぬぬぬ……よじ、昇れぇぇぇぇ!!!」ヨジヨジ

さやか「ふぁい、とおおおおおおおおおっ………!!」グイグイッ

さやか「いっぱあああああああああああつ!!」タンッ

さやか「う、うははは、見たかー魔法少女さやかちゃんの実力をー……っと!」ヒタッ

さやか「危ない危ない……また調子に乗って立ち上がる所だった……」ガッシリ

さやか「……しかし、このトラックはどこまで行くんだろうかねぇ……下手に降りたら怪我しそうだし、止まった所を見計らって降りたいんだけど……」

さやか「ん、この敷布……なんか書いてある。何々……」

さやか「………『青森の新鮮な海の幸をお届けします!青森漁業組合』」

さやか「…………まさか、このまま青森まで一直線……?」

さやか「………………………」サーッ

さやか「…………まさか、この擬音と独り言のオンパレードで一直線……?」

さやか「……………………」サー

さやか「いやいやいやこれは流石にまずいって!なんとかしなきゃ、なんとか……」オロオロ

さやか「と言っても、このトラック追うのに魔力使いすぎてジェムがいい感じに濁ってるしなぁ……」

さやか「あ、そうだ。まどかと仁美を助けた時に倒した魔女のグリーフシードが……」ゴソゴソ

さやか「……杏子との戦いで消費した魔力を補充するのに使っちゃったんだった……」

さやか「詰んだ………」ズーン

さやか「えーいもういい知るか!!さやかちゃんは疲れてるのだ!!このまま寝てしまえぃ!!」ボスン

さやか「あ、意外と寝心地いいかも……」ウトウト

さやか「………クカー……」

ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…………―――

ザザーン……

さやか「………ん」パチッ

お巡りさん「あ、目が覚めた?」

さやか「ここは……?」ボーッ

お巡りさん「ここは青森の海岸沿いだよ」

さやか「ぅえ!?マジで青森来ちゃったの!?」

お巡りさん「マジでって……キミ、名前は?どこから来たの?」

運ちゃん「いやー……ここについてトラックから降りて荷物を確認した時はびっくりしたよ。いつの間にトラックの上に乗ってたんだ?」

さやか「え、あ、それはえーっと……」

運ちゃん「あの、お巡りさん。僕、もう行ってもいいですかね?」

お巡りさん「ああ、ハイ、いいですよ。こちらの少女は私が身元をお預かりしますので」

運ちゃん「よろしくお願いします。それじゃ」バタン

ブロロロロロ……

お巡りさん「さて、と……改めて聞くけど、キミ、名前は?」

さやか「えっと、あたしは……って、あれ?」ワサワサ

さやか(そ、ソウルジェムが無い!?ま、まさか、あのトラックの上にまだ!?)バッ

お巡りさん「ちょっと?」

さやか「うわああああああああああああ!?あたしのソウルジェムうううううううう!!?」ダッ

お巡りさん「あ、ちょっとキミー!?」

さやか北国一人旅

運ちゃん「酷い目に合った……全く、何が何だか」

運ちゃん「……ん?サイドミラーに何か……」

さやか「オイデゲェェェェェェ!!!」

ダダダダダダダダダダダダ!!!!

運ちゃん「う、うわっ!!?」キキィィィーーーーッ

―――――

―――

さやか「いやー……アハハ……ホント、お騒がせしました」

運ちゃん「頼むよ、ホントに……はぁ」

さやか「わざわざあたしのポケットに入れてくれるなんて、優しいですね」

運ちゃん「見覚えがなかったし、多分キミのものだろうと思ったから入れただけだよ」

運ちゃん(ついでにふともももちょっと堪能させてもらいましたフヒヒ)

運ちゃん「ところで、さっきのお巡りさんは?」

さやか「え?あ……は、ハハハ……走って逃げちゃいました……」

運ちゃん「………」

さやか「………」

運ちゃん「それじゃ、僕は仕事があるから」ガチャバタン

ブロロロロロ……―――

さやか「逃げたな、うん。まぁいいや」

さやか「さて、と……見滝原まで帰らなきゃダメなわけだけど……」

さやか「………所持金、いくらだろう」ゴソゴソ

さやか「………」←財布を開ける

チャリチャリン

さやか「えーと……虎の子の500円玉が二枚、汎用性に優れる100円玉が三枚、縁の下の力持ちの50円玉が一枚、地味ながらも活躍してくれる10円玉が六枚、内ギザ10が二枚、その他有象無象合わせて合計1418円……」

さやか「お札の方は……」

さやか「………野口英世が三人……」

さやか「とてもじゃないけど、電車で優雅に帰宅ー、とは行かないよなぁ……」

さやか「おまけにこれ、今月のあたしの小遣いだし……恭介へのCDももう買わなくっていいからちょっとは余裕出来ると思ってたんだけどなぁ……」

さや腿を堪能した…?最高級腿肉だぞおい!

さやか「お巡りさんのお世話になる?えー……この歳でお巡りさんのお世話になるのはちょっとなぁ……」

さやか「そもそもどうやって説明すればいいんだって話だし……」

さやか「大切なものを追ってトラックの上に乗って、気が付いたらこんなところまで来ました?」

さやか「………あたしがこう言われたら馬鹿にするなって切れるね、多分」

さやか「仕方ない……茨の道であろうが……」

さやか「歩いて帰るかー!!人間には親より賜った立派な二本の足があるではないか!!」

さやか「恭介だって松葉杖ないとまだ一人じゃ歩けないんだし、普通に直立二足歩行出来ることを感謝して!!」

さやか「いざ行かん、見滝原までぇー!!」

さやか「うっはははは!!さやかちゃんはポジティブシンキングなのだー!!」

―――こうして、さやかの長い旅が始まったのだった。

さやか「早くも心折れそう……」テクテク

さやか「あーそうだ、せっかく青森まで来たんだし、なんかお土産でも買って行くかなぁ……」

さやか「んー……青森と言えば……あれだ、リンゴだ」

さやか「よし、お土産を買いに行こう!お土産を持ってればあたしは帰るんだって希望も見えて来るしね!」

さやか「……財布には打撃だけど、この際文句は言ってられん!」

さやか「そうと決まれば有言実行!!」

さやか「リンゴ飴にリンゴ餅、リンゴカステラ……」

さやか「完璧なラインナップではないか……我ながら感動しますなぁ……」

さやか「」グゥゥゥゥ

さやか「お腹空いたな……飴でも舐めてよっと」アム

さやか「んー、おいしい……けど、お腹は満たされないね」

さやか「!」パァァァ

さやか「魔女の気配!おのれ、やはり見滝原以外にも魔女は現れると言うのか!」

さやか「よっしゃ!正義の魔法少女出張版、さやかちゃんの出番だー!」

さやか「ソウルジェムみたいな大きさのものがポケットに入ってて気がつかないのかよ」←驚愕してる

さやか「ワサワサはどこを探してたのよ」←呆れてる

ID:IiU2vMkDOが気持ち悪い

さやか「この辺り……!あった!」

魔女結界の中―――

さやか「さてと、魔女はどこにいるのかなーっと……」

「きゃああああああ!!」

さやか「!! 一般人の悲鳴!?急がなきゃ!」タッ

少女「だ、誰か助けてえええええ!!」

ザシュッ

魔女「!?」

さやか「っと」スタッ

少女「え、あ、あなたは……?」

さやか「話は後!全く、あたしは見滝原に帰りたいってーのに」チャキッ

さやか「一撃で決めるよ!」タァンッ

さやか「はあああああ!!ハードエッジ!!」ブゥンッ!!

ズバズバズバァァァン!!

さやか「ふっ、またつまらぬものを斬ってしまった……」チャキン

少女(一撃とか言いながら三撃くらい入れてたような)

ズアアアァァァァァァァ―――

>さやか「」グゥゥゥゥ

さやか「なんで気絶しながらお腹鳴らしてんの」

さやか「え、違う?もしかして驚愕してるの?」←驚愕してる

さやか「それも違うの?じゃあ一体どんな状態なのよ」

>>36
そいつもポロポロとか今日使ってる

さやか「うおおおおお!!グリーフシードゲット!これで浄化出来るよー!!」パァァァ

少女「あ、あの!た、助けてくれて、ありがとうございます!」

さやか「ん?あっはは、気にしない気にしない!たまたまあたしが通りかかってよかったね!」

少女「た、たまたまですか……」

さやか「キミ、名前は?」

少女「あ、わ、私は和紗ミチルって言います!かずみって呼んでください!」

さやか「ん、かずみね。あたしの名前は美樹さやか。とにかく助けられてよかった!それじゃ、あたしは行くから!」タンッ

かずみ「あ……。行っちゃった……」

さやか「あ、そうだ」スタッ

かずみ(と思ったら戻って来た)

さやか「一応言っとくけど、願いを叶えるだのなんだの言って来るような奴の事は信用しちゃダメだよ?」

かずみ「ど、どういうことですか?」

さやか「言った通りの意味!ん……あー……もう限界じゃん、このグリーフシード……どうしよっかなぁ……」

QB「こんなところまで来てたのかい、さやか?」

さやか「!? キュゥべえ!?」

QB「全く、何がどうなってこんなところまで来ちゃってるのさ?」

さやか「どうも何も、ジェムを追ってたらいつのまにかこんなところにまで来ちゃってたんだよ。深くは聞かないで……」

さやか「誰だよ和紗ミチル」リーミティ・エステールニ

かずみ「な、何?この生き物?可愛い!」

QB「ん?……素質持ちの少女、だね」

さやか「ちょっと、キュゥべえ?」

QB「何だい、さやか?」

さやか「見境なく魔法少女の勧誘をするのは関心しないよ?」

QB「それが僕の仕事なのだけれどね」

かずみ「魔法少女?って、何?」

さやか「あーダメダメ!いい?かずみは何も見なかったし聞かなかった。何か叶えたい願いがあるならともかく、漠然としたまま魔法少女になるのは禁止!!」

かずみ「え、あ、ハイ……?」

QB「かずみと言うんだね。僕と契約しt」ガシッ

さやか「ハイそこまでー!ほら、行くよキュゥべえ!」

QB「ちょっ、さやか!離してくれよ!!」プラーン

さやか「なんで話聞くなって釘刺した対象と普通に会話してんの私」

さやか「つかいつからキュゥべえ敵視してんの私」

さやか「取り分減らしたくないから魔法少女増やしたくないんでしょとかほむらを非難した私はどこ行ったの私」アゼン

さやか「じゃね、かずみ!ま、もし叶えたい願いが見つかったら、そん時はまたコイツがかずみの前に姿を現すと思うから。そん時に覚悟があるなら、なるといいよ!」

かずみ「は、はい!わかりました!」

さやか「魔法少女になったなら、一度見滝原に来てねー!それじゃー!」ブンブン

ミチル「あ、ありがとうございますさやかさん!またいつか、会いましょう!」ブンブン

QB「ちょっと、離してくれよさやかー!僕はかずみと契約を!」プラーン

さやか「うっさい!契約強要すんなっつの!あ、あとこのグリーフシード処理しちゃって」ポイッ

QB「おっと」ピョン ストン

QB「きゅっぷい。こんなことになっても、魔女退治は欠かさないんだね?」

さやか「そりゃ当然!なんたってあたしは正義の魔法少女なんだし!」

かずみ読んでない…畜生ゥ

さやか「そいやキュゥべえ、あたしを追ってわざわざ来てくれたの?」

QB「いや、違うよ。元々僕と言う個体は無数に存在しているのさ。心配しなくても、見滝原には僕とは違う個体がいるよ」

さやか「へぇ……なんかよくわかんないや」

QB「記憶などは共有しているから、僕もさやかのことは知っているってだけさ。実際にキミと会うのはこの個体では初めてだよ」

さやか「あ、そうだったんだ。それじゃ改めまして、初めまして」

QB「僕の方はキミと会った記憶があるから、初めましてとは違うんじゃないかな」

さやか「あーもーあたしに難しいことを言うな!理解不能!審議拒否!」

QB「何も難しいことは言ってないと思うのだけれどね……」

さやか「自分は深く考えもせず、ぬるい覚悟で契約したくせになんでえらそうなの私」

さやか「しかもリスクについては説明しないとか何がしたいの私」

さやか「形だけマミさんのマネしただけなのか私よ」

―――夜

さやか「うう……今、どの辺まで来たんだろう……見滝原まであとどれくらいなの……?」フラフラ

QB「ようやく十分の一を来た、と言ったところかな」

さやか「そんだけ!?あーもうダメ!限界!疲れたー!!」バタン

QB「今夜はここで野宿かい?」

さやか「野宿はやだー!でも、文句も言ってられないのも事実かもなぁ……」

QB「それなら、もう少し歩いた先にあるあすなろ市の中心街に行けばいいんじゃないかな」

さやか「あすなろ市?って、今ここが確かあすなろ市じゃ……」

QB「一応、あすなろを守っている魔法少女もいるんだ。その子に会えれば、ひと晩くらいは泊めてくれるんじゃないのかな」

さやか「ホントに!?そうと決まったらこうしちゃいられない!!行くよ、キュゥべえ!」

QB「現金だなぁ」

さやか「>>1ってほんと」

―――あすなろドーム付近

さやか「そろそろ中心街じゃない?」

QB「そうだね、この辺りを拠点にしていたはずだけれど……」

さやか「あ、その前にちょっと待った」

QB「うん?……ああ、なるほどね」

さやか「魔女の気配がする……先にそっち行こっか」

――――――――――

さやか「見つけた見つけた、っと」スパンッ

ズアアアァァァァァァァ―――

さやかはそろそろ自分の色気を自覚した方がいい

魔女結界の中―――

さやか「うへぇ……何この結界、不気味」

QB「油断しないでくれよ、さやか」

さやか「わかってるってば、っと!」ヒュン

スパスパッ

使い魔×2「」ボロボロ…

さやか「不意打ちとはいい度胸ね!あたしにそういう卑怯な手が通用すると思うなー!」タンッ

―――魔女結界・中枢

さやか「あいつが魔女だね」

魔女「……」ユラユラ

さやか「まずは牽制!くらえい!」カチッ

シュピッ ザクッ

魔女「……―――オオオ」

さやか「爆砕!!」グッ

ドガァァン!!

魔女「―――!」ズズン

さやか「どうだ!?」

魔女「ヴォオオオオ!!」

魔女2「ヴァアアアアアア!!」

さやか「へ?え、嘘!?二対の魔女だったの!?」

魔女「ガアアアア!!」ズンッ

魔女2「グオオオオオオオ!!!」ズダァァン

さやか「は、挟まれた!?」

魔女「グア!!」ダッ

魔女2「ギッ!!」ダッ

さやか「同時攻撃とか卑怯!?」

>>61
さやか「いや、一々名前欄で言い訳しなくていいから」

さやか「見ればわかるから」

さやか「細かい部分どころか文章力も構成力もないことは言われなくても一目瞭然だから」

さやか「見苦しいなおい」アゼン

さやか「―――なんて言うと思った?」

バッ

魔女「ガッ!?」ザクッ

魔女2「ゲヒッ!?」ズバ

さやか「二刀流さやかちゃんの真髄を思い知れぇぇ!!」グルンッ

ズバァァン!!

魔女「グ……ガ……」ボロボロ

魔女2「ガグ……ギギ……」ボロボロ

コンコン……コンッ

ズアアアアアアァァァァァ―――

さやか「ふう、まさか二つもグリーフシードを手に入れられるなんて、ラッキーだね」ヒョイヒョイ

さやか「そうだ!ひとつはこの街の魔法少女へのお土産ってことにしよう!」

さやか「うんうん、ひと晩泊めてもらうんだし、手土産くらいは必要だよね!」

さやか「……なんかもう決め付けちゃってるけど、もし杏子みたいな魔法少女だったらどうしよう」

さやか「いや、ネガティブ思考はあたしのあれじゃない!うむ、そうだ!杏子みたいな魔法少女ばっかりでたまるかって話よ!」

さやか「ね、キュゥべえ?」クルッ

シーン

さやか「………。気付いたらいなくなってるし。ま、まぁ別に寂しくなんかないけどね!」

さやか「寂しくなんか……グスン」

さやか「おーい魔法少女さーん!どこかにいませんかー?」

「……うぅっ……」

さやか「……?なんか、うめき声が聞こえるような……?」

「苦しい……どうして……」

さやか「………」

「アタシ……死にたく……」

さやか「ま、ま、まさか……?」

「まだ、アタシは……」

さやか「ジェムは反応してないし……………お……お化け……??」

「いやだよ……助け……」

さやか「何で魔法少女の家に泊めてもらえると思ったの」

さやか「普通家族がいるでしょうが」

さやか「だ、誰!?誰なの!?」ビクビク

「え……?誰かいるの……?」

さやか「! あたしの声が聞こえるの!?お願い、姿を見せて!」

さやか(そしてお化けじゃないってことを証明して!!)ビクビク

スッ

魔法少女「グスッ……は、早くここから逃げて……!」

さやか「あ、あなたが声の主?」

さやか(……見たところ、足もあるし、別に透けてはいないし……普通の人間、いや、魔法少女、だよね?)ホッ

魔法少女「取り返しのつかなくなる前に、早く……!」

さやか「……なんだかよくわかんないけど。あなた、魔法少女?」

魔法少女「! ま、魔法少女の事を知ってるの……?」

さやか「相手の家族にばれたらとか考えないのかよ」

さやか「つうかキュゥべえいないのによく場所わかったなおい」

さやか「まぁ、何と言うか、あたしもこういう者でして」スッ

魔法少女「ソウルジェム……!なら、お願い!」ガシッ

さやか「え、え?」

魔法少女「アタシのソウルジェム……砕いて!お願い!」

さやか「ちょ、ちょっと待った!え、何?どうしたの?」

魔法少女「このままじゃ、なんだか取り返しのつかなくなることが起こるような気がして……!早く!」シュン スッ

さやか「うわっ!?ちょっと前のあたしの以上に真っ黒!?」

魔法少女「お願い……!早く……!」

さやか「え、あの、グリーフシードは?」

魔法少女「もう、ストックがなくって……浄化出来ないの!」

さやか「群馬を出たのは何時なんだよ」

さやか「青森に着いたのは何時なんだよ」

さやか「今何時なんだよ」

さやか「早く家と連絡取れよ私」

さやか「それなら、これ、はい」スッ パァァァ

魔法少女「っ!」

さやか「これで万事オッケー。でしょ?」ニコッ

魔法少女「……あ……あ……」フルフル

さやか「よかったねぇ、たまたまあたしが持ってて」

魔法少女「あり、がとう……」

さやか「いやいや、お礼はいいの。なんたって、ひと晩お世話になるんだしね」

魔法少女「えっ?」

さやか「とりあえず、自己紹介から。あたしの名前は美樹さやか。あなたの名前は?」

魔法少女「アタシの名前は……ユウリ。飛鳥ユウリ」

さやか「ユウリ……さん、かな?」

ユウリ「え?」

さやか「いやー、なんか年上っぽいし」

ユウリ「……ふふ、呼び捨てで構わないよ。アタシもさやか、って呼ばせてもらうし」

さやか「そっか。そんじゃ、ユウリ。実は、折り入って頼みたいことが……」

ユウリ「何?何でも言って。アタシのソウルジェムを浄化してくれたお礼」

さやか「今夜一晩だけ、ユウリの家に泊めてください!」オガミッ

ユウリ「………そんなことでいいの?」

さやか「そんなことって、あたしにとっては大問題なのよ!」

ユウリ「いいよ、お安い御用」

さやか「ホント!?」ガバッ

ユウリ「うん。ついてきて」

さやか「よかった……よかったっ……!!」

ユウリ(なんかすごい噛み締めてるなぁ……)

ユウリの家―――

ユウリ「入って、さやか」

さやか「お邪魔しまーす!」

ユウリ「ふぅ……無事に帰ってこれて、よかった」

さやか「何があったの、ユウリ?さっき、泣いてたけど?」

ユウリ「あ、うん……恥ずかしい所を見られちゃったね」

さやか「いや、そんなことは思ってないけどさ」

ユウリ「なんか、ソウルジェムが濁りすぎて、すごい不安になっちゃって」

さやか「不安に、かぁ……まぁ確かに、いきなり魔法が使えなくなったらどうしようとか色々考えちゃうよねぇ」

ユウリ「それもそうだけど……ううん、いいや、考えないようにしよう」

ユウリ「さやか、お腹空いてない?」

さやか「!」ぐぅ~

ユウリ「あはは、口で答えるより先にお腹が答えたね」

さやか「お恥ずかしい限りで……」カァァ

ユウリ「ん、待ってて。今、簡単なものを作るから」スクッ

さやか「あ、あたしも手伝うよ!」スクッ

ユウリ「お客様にそんなことはさせられません。いいから座ってて」

さやか「えー、いいの?」

ユウリ「アタシに任せといて」シュルシュル ギュッ

ユウリ「さて!アタシの料理の腕を見せたげる!」グイッ

―――数十分後

ユウリ「お待たせ」

コトッ コトッ コトッ コトッ

さやか「お、おお、おおおおおおおお……!!」

ユウリ「有り合わせの物で作ったから、なんだかありきたりなのになっちゃったけど」

さやか「そんなことない!すっごいおいしそう!」

ユウリ「ありがとう、さやか。それじゃ、食べようか?」

さやか「ゴクッ……」

さやか・ユウリ「いただきます!」

さやか「アム、あつっ!?」

ユウリ「慌てなくても、料理は逃げないよ?」ハフハフ

さやか「いや、おいしそうでつい……ってうまっ!!」

さやか「うぅ、屋根の下で寝られるどころかこんなおいしい料理まで御馳走になるなんて……!」モグモグ

ユウリ「なんか訳ありみたいだけど、何かあったの?」

さやか「うん……色々と、あったんだよ……」

カクカクシカジカ

ユウリ「ふ、ふーん……大変だったね……」

さやか「なんであたしがこんな目に合わなきゃいけないんだ……泣けて来る」

ユウリ「いや、明らかにその、鹿目まどか、って子のせいじゃ……」

さやか「まぁ、それを言われたらそこまでなんだけどさ。でも、まどかだって良かれと思ってやったことだろうし、そう考えたらまどかを責めるのも気が引けちゃって」

ユウリ「さやか、良い子すぎるよアナタ……」

さやか「ユウリって、魔法少女としては長いの?」モグモグ

ユウリ「ううん、実はそんなに。まだ契約して一ヶ月くらいだよ」

さやか「一ヶ月かぁ……それでもあたしよりは先輩だね」モグモグ

ユウリ「そうなの?」

さやか「うん。あたしは契約してから一週間くらいしか経ってないから」

ユウリ「へぇ……ねぇ、どんな奇跡を叶えてもらったの?」

さやか「………お」

ユウリ「『お』?」

さやか「幼馴染の、怪我した腕を……治してほしいな、って……」

ユウリ「へぇ!……へぇ!」ニヤニヤ

さやか「な、何?もしや、興味津々ですかねユウリさんは?」

ユウリ「その幼馴染って、もしかして男の人?」

さやか「ま、まぁ、ね」

ユウリ「一途な想いだねぇさやか。胸がキュンとしちゃった」

さやか「う、うるさいっ!」///

さやか「そういうユウリは?あたしだって教えたんだし、聞く権利あるよね?」

ユウリ「アタシ?アタシは大した願いじゃないよ」

さやか「いいから白状してみたまへ」

ユウリ「アタシの親友の病気を、治してくださいって」

さやか「親友?」

ユウリ「そ。杏里あいりって子なんだけどね」

さやか「………もしやユウリは、そっちのケが……?さやかちゃん、貞操の危機?」

ユウリ「え、なんでそうなるの!?」

さやか「あっはは、冗談だってば!」

ユウリ「むぅ……冗談でも言っていい事と悪い事があるよ」ムスッ

さやか「ゴメンゴメン、そんなに怒んないでよ」

ユウリ「あいりはね、ホントにいい子なんだよ?さやかも、一度会ってみる?」

さやか「んー……遠慮しとく。会いたい気もするけど、早いとこ見滝原に帰りたいなぁとも思うし」

ユウリ「そっか。見滝原が、さやかのいるべき街だもんね」

さやか「そゆこと」

ユウリ「幼馴染君も待ってるだろうし♪」

さやか「そ、それは……」///

>>96
さやか「どう考えても私が馬鹿なせいでしょ。馬鹿とかいうレベル超えてるわ」

さやか「つか私以外も池沼だらけだし」

さやか「>>1よ。君が抱いてるイメージと読み手に伝わってるイメージは相当乖離してるぞ」

さやか「笑わせてるんじゃない。笑われてるんだよ」

さやか「ごちそーさまでした!」パンッ

ユウリ「お粗末さまでした」カチャカチャ

さやか「洗い物くらいはさすがにあたしにやらせてよ」

ユウリ「そういうわけには行きません。さやかはアタシの大事なお客様なんだから」

さやか「グリーフシードひとつとは釣り合わないくらいのものをもらってるんだから!」

ユウリ「いいのいいの、気にしないで。アタシはそれ以上の恩義をさやかに感じてるんだから」

さやか「う、うぬぬ……」

ユウリ「……むむむ」

さやか「最初はグー!」

ユウリ「じゃんけん!」

さやか「ポン!」パー

ユウリ「ポン!」チョキ

さやか「ま、負けた……」ガックシ

ユウリ「それじゃ、ごゆっくり♪」カチャカチャ

さやか「いや、負けたほうが後片付けをするのが普通なはず!」

ユウリ「勝者は好きな方を選んでいいという特権があるはずでしょ」

さやか「ぐっ……言い返せない……」

ユウリ「敗者は大人しく座ってなさい」

さやか「……わかったよ……」

ユウリ「素直でよろしい」

ユウリ「さやか、お風呂沸いたよ」

さやか「えっ、いや流石に一番風呂はユウリ入ってよ」

ユウリ「んー……さやかがいいんなら」

さやか「いいも何も、これ以上はあたしが恐縮しちゃうよ……」

ユウリ「それじゃ、お先」

ガチャ バタン ザアアアァァァ

さやか「杏子みたいな子じゃなくってよかった……マミさんと同じ感じの人だね」

マミさんと同じならあの部分も?ゴクリ…

さやか「あーなるほど……書きため済みなわけね……」

さやか「うん、まあなんだ」

さやか「全部投下して後書きで言い訳して黒歴史完成させてください」

さやか「それにしても見事なまでに初心者の書く痛SSのテンプレ通りだ……」

さやか「今日は野宿を覚悟してたけど、おいしい晩御飯も御馳走してもらって、お風呂にも入れて、更には布団で寝られるなんて……しやわせだぁ」

ユウリ「見滝原かぁ……ねえ、どんなところなの?」

さやか「……」

ユウリ「? さやか?」

さやか「クカー………」

ユウリ「も、もう寝付いてる……」

さやか「キョースケェ……ムニャ」

ユウリ「キョウスケ……さっき聞いた、幼馴染の名前かな?」

さやか「ンー……」

ユウリ「ホントにその人の事が好きなんだね、さやかは」

―――朝

さやか「ん~っ!!爽やかな朝だ!!」

ユウリ「絶好の徒歩日和、って感じ?」

さやか「うむ!今日も元気に歩こうではないか!」

ユウリ「見滝原までは遠いよ、さやか?」

さやか「んなことは千も承知!だが、歩かねばならんのだー!」

ユウリ「クスッ、それだけの元気があれば問題なさそうだね」

さやか「あたしはポジティブシンキングを身上としてるからね!」

ユウリ「そんなさやかに、プレゼント」スッ

さやか「! こ、これはもしや……?」

ユウリ「ちょっと多めに、おにぎり六つ。道中これを食べて、頑張ってよ」

さやか「ユウリ……かたじけない、かたじけない……!!」

ユウリ「気にしないってこと!またいつか、会えたらいいね!」

さやか「こっちこそ!それじゃね、ユウリ!」ブンブン

ほいさ④

さやか「思いがけず他の街の魔法少女と接触したけど、いい人でよかったなぁ……」

さやか「あ、リンゴカステラ、ひとつユウリにプレゼントしてあげればよかったかも」

さやか「まぁ、また会うこともあるでしょ!今はとにかく、見滝原に帰ることだけを考えないと……」

さやか「………そういや、あたしの扱いってどうなってるんだろ。行方不明?」

さやか「あの日から………二日?三日?くらい経ってるし、もしかして騒ぎになってるかも……」

さやか「なんか不安になってきた。いや、そもそも一人であーだこーだと考え事してたら不安になって当たり前かな」

さやか「ネガティブなことは考えない……考えない……」

さやか「そうだ、見滝原に着いた後の事、考えよう」

さやか「まずはそうだなぁ……まどかに帰って来たって報告かな」

さやか「家にも帰らなきゃいけないし……」

さやか「………はぁ、遠いなぁ」

さやか「>>1はどんだけまどかと杏子が嫌いなんだ」

さやか「いや、好みは人それぞれだけどさ。ご都合主義な流れでそういうことばかりキャラに言わせてると信者がキレるよ」

さやか「このSSの流れだと特に私の信者が」

―――夕方

さやか「魔女とか使い魔とかと遭遇しないまま、歩き通してしまった……」

さやか「驚くべきはあたしの体力だね。やっぱ魔法少女ってのが大きいんだろうけど」

さやか「うむむ……魔女、使い魔はおらぬか……このままだと気が滅入ってしまうぞ」

さやか「って、何考えてるんだあたしは。出没しないんならそれに越したことは……!」パァァァ

さやか「これは、もしかしてあたしのせい?魔女の気配か……

さやか「いやいや、あたしのせいじゃない!魔女が現れるのは運が悪いからだ!そうにきまってる!」

さやか「あたしのネガティブな思考に引き寄せられたとかだったら洒落にならんからねぇ……」

さやか「とにかく、どこにいる!退治してやりますよー!」ダッ

さやか「この辺りかなぁ、っと」

さやか「? なんかあそこに複数の人影が……?」

タタタタタタンッ

さやか「自殺!?まさか魔女の口づけで操られて!?」

さやか「くそっ、足場展開!間に合え……!!」

キュインッ

ドサドサドサドサドサドサッ

海香「! え、これ、何?」

さやか「全員生きてる!?全くもう、何を考えてるのさ!?」

ズズズズッ……

さやか「っ……魔女の結界が……!」

海香「うっ……ここ、は……?」

さやか「とりあえずあんたたち、全員下がってて!」

カオル「え、え?」

さやか「ここは魔女の結界!あたしたち、全員飲み込まれたの!」

海香「魔女……?」

魔女「……」ズザザザザザ

さやか「魔女じゃなくって使い魔!?とにかく、この子たちには手出しさせないよ!」チャキッ

さやか「はぁぁぁぁ!!」

ズバンズバンズバンズバン

サキ「何なんだ……この化け物は……!」

さやか「……思いがけず?」

さやか「自分から住所突き止めてアポなしで訪問したのに……?」

さやか「客観的に自分を見ることが出来ないのかこの馬鹿は」

さやか「普段からその図々しさで周囲に迷惑かけてることに気付いてなさそうね」

さやか「>>1、お前のことだよ」

さやか「アンタ達も戦う意思があるんなら、これ使ってよ!」

ズララララララッ

ニコ「け、剣……?」

さやか「つか、魔女の口づけで操られてたわけじゃないの!?」

魔女「……」ザザザザザザザザザ

さやか「な、何?使い魔が集まって……」

グニュグニュグニュグニュ ゴォォッ……

さやか「うわっ!使い魔が合体して魔女になった!?キングスライム!?」

ガシッ

さやか「およ?」

里美「私……死にたくない……!」

カオル「くそっ……やってやろうじゃん……!」

海香「わたしも……!」

サキ「くっ……」

みらい「っ……!」フルフル

ニコ「いいよ……私だって……!」

さやか「はいはい、あんたたちの覚悟はよくわかった!」

里美「え……?」

さやか「生きたいって言うんなら、あたしが助けてあげるから!だから下がってて!」

さやか「恭介の家がおかしくなったSSや希望がこの世界にあるSSも相当アレだったけどさ」

さやか「そいつらに全然負けてないわ」

魔女「ギヒヒッ」

さやか「後は、あんた……」チャキッ

魔女「ガアアアアアアアッ!!」

さやか「一般人を襲う魔女は、あたしが許さない!!せやっ!!」

ズバンッ!!

魔女「ゲハッ……」

さやか「頭を潰した……ひと思いに楽に逝きな」フッ

ムクムクッ

さやか「へ?復活した!?」

魔女「グオオオオオオ!!」

さやか「おのれ、ひと思いにと思ったのに!」

さやか「パンピーを魔女と戦わせようとしたかと思ったら下がってろという」

さやか「どっちだよ」

さやか(そいや、複数のちっこいのが寄り集まってこんなでかくなったんだっけ)

さやか(なら、手数は多い方がいいのかな)

魔女「ギィィィィィィィィィィィ!!」

さやか「目下練習中の魔法、受けてみよ!!」ズラララララララララララァァァ

魔女「ギハハハハハハ!!」

さやか「名づけて!!スプラッシュ・スティンガー!!!行けい!!」シュバババババババババババ

ズドドドドドドドドドドドド!!

さやか「目標爆砕!!」

ドガアアアアアアアァァァン!!

魔女「グ……ガ……」ボロボロ……

ズドォォォォン

さやか「またつまらぬものを斬ってしまった……」

六人(どちらかと言うと刺突じゃ……)

さやか「ふぅ……強敵だった……」シュンッ

サキ「な、何なんだあいつは……?」

QB「彼女は、魔法少女」

サキ「!?」

QB「魔女を狩る者さ」

さやか「うおおおおお!!グリーフシードゲットー♪」

カオル(すんごいお気楽な子に見えるんだけど……)

シアンパイル直伝

――――――――――

さやか「そっかぁ……みんな、つらかったんだねぇ」

さやか「でも、自ら命を断つのは理由にならないよ」

さやか「生きたくても、生きられなかった人だっているんだから……」

さやか(そうでしょ?マミさん……)

カオル「……でも、あたし達は……」

さやか「過ぎた事は、変えることは出来ないけどさ」

さやか「今を変えることは、出来るよ?」

さやか「でしょ?キュゥべえ」

QB「………」

サキ「その、『魔法少女』について、詳しいことを聞かせて欲しい」

さやか「ん。元々、そのつもりだしね。あなたたちには、覚悟もありそうだし」

さやか「というわけで、キュゥべえ。説明の方よろしく!」

QB「お安い御用さ。ここにいるみんな、素質がありそうだからね」

里美「わたし達みんな……?」

さやか「キュゥべえの事、見えてるんでしょ?なら、素質ありってことだよ」

さやか「さ、話してあげて、キュゥべえ」

QB「あらためて、自己紹介をするよ。僕の名前はキュゥべえ。魔法少女を生み出す者さ」

―――――

―――

可愛い子には旅をさせろでさやかちゃんは一人前になって帰ってくるんだな



―――

―――――

サキ「願い事をひとつ叶えてくれる、か……」

ニコ「そしてその代わりに、魔女と戦う宿命を課せられる……と」

さやか「そゆこと。ここにいるあたしだって、願いを叶えてもらったの」

カオル「さやかは……怖くはないの?」

さやか「怖いに決まってるよ。でも、覚悟は出来てる」

みらい「なれるのかな。ボクも、魔法少女に……なれるのかな」

さやか「それは、あんたたちの覚悟次第、かな」

QB「覚悟があるのなら、僕は一つだけ願いを叶え、魔法少女にしてあげるよ」

さやか「>>1はどこまで私をクズにしたいのよ」

糞スレが伸びてる理由もわかりませんし
百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねえ
独自性出せないなら創作やるんじゃねえっつーの
臭過ぎて鼻が曲がるわ

みらい「う、受け入れる!どんな運命でも!」

海香「わたしも!」

カオル「あたしも!」

ニコ「同じく」

里美「うん!」

サキ「私もだ」

さやか「………ここから先は、あんたたちの問題。あたしが踏み込んでいい領域じゃあないね」

サキ「さやか、ありがとう」

さやか「!」

サキ「キミのおかげで、私達はこれからも生きていけそうだ」

さやか「……んーん、気にしないで。あたしはあたしの成すべき事をしたってだけだから。それじゃね、みんな!」タッ

>>136
さやか「ごめん、今回このスレ伸ばしてるの私だ」

さやか「つかお前は禁書スレのキャラだろ」

さやさや

さやか「しかし、これで一気に六人も魔法少女が生まれたことになるのかー……」

さやか「まぁ、結局契約の瞬間は見届けてないから、どうなってるのかはあたしにはわからないけどね」

さやか「大丈夫だよね、あの六人なら。一度、絶望を知ってるんだから」

さやか「はぁ……あたしも仲間、欲しいなぁ……」

さやか「転校生や杏子は……どうしてるだろう」

さやか「まどかの事も気になるし……」

さやか「少しでも早く、見滝原に帰らないとなぁ……」

―――翌日

さやか「夜通し歩いてやった……歩いてやったでぇ……!」フラフラ

さやか「見慣れた街並み……見慣れた街並みだぁ……」

さやか「うおおおおおおおお!見滝原よ、あたしは帰ってきたあああああぁぁぁぁぁぁ……」パタリ

さやか「お腹空いた……疲れた……もう動けない……」

さやか「そのくせソウルジェムは綺麗ってどういうことよ……」

さやか「無駄にグリーフシードのストックが増えて……」

さやか「魔力で無理してやるかっ……!」ググググッ…

さやか「ふぅ………さすがに今魔女現れたらやられかねないなぁ……」フラフラ

さやか「これ、考察の結果たまたま私にとって都合の悪い事実が浮かび上がってきたとかじゃない」

さやか「完璧鼻から私をdisるのが目的のSSだわ」

さやか「っ……もしや、この反応は……」パァァァ

さやか「やっぱり、魔女の気配……くそぅ、行くしかないのかぁ……」

さやか「待ってろ、魔女……魔法少女さやかちゃんが倒してやるんだからね……」フラフラ

マミ「ま、まさか……美樹さん………?」

さやか「あたしの名前を呼ぶのは誰ですか……?」フラフラ

マミ「やっぱり!美樹さん!わたしよ、巴マミ!」

さやか「マミさん……?あはは、疲れ過ぎて幻覚見てるのかなぁあたし……」

マミ「大丈夫!?しっかりして、美樹さん!」

杏子「おい、マミ!魔女の気配が……!え、さやか!?」

さやか「あれー……今度は杏子の幻覚かー……いよいよ持ってダメかもわからんねあたし……」

さてそろそろマミさんは回復したのかな

さやか「誰か突っ込むの手伝って……」

さやか「私一人じゃきつい……」

杏子「……マミ、こいつなんでこんな疲れきってるんだ?」

マミ「さ、さぁ……?行方不明だったとは知っているけれど……」

さやか「………Zzz」

杏子「寝てやがる……気楽なもんだ」

マミ「とりあえず、佐倉さんは美樹さんを介抱していて。魔女はわたしが倒してくるから」

杏子「え、あたしかよ!あたし、一応こいつには目の敵にされてるんだけど?」

マミ「それならしっかりと取り繕っておきなさい!」タッ

杏子「おいマミ!……行っちまいやがった……」

杏子「仕方ねぇなぁ……とりあえずほむらんとこに連れて行ってやるか」

ほむらの家―――

ピンポーン

ほむら「はい……?」ガチャリ

杏子「よ、ほむら」

ほむら「杏子……?背中に背負ってるのは……?」

さやか「アタシハカエッテキター……」

ほむら「美樹さやか……?」

杏子「行方不明になってたのは知ってるだろ?さっき、町外れでマミに介抱されててな」

ほむら「ど、どういうこと……?」

杏子「あたしにもわかんねえよ……とりあえず家に入れてくれ」

ほむら「え、えぇ」

全員揃ってワルプル戦か

さやか「クカー……」

杏子「呑気に寝やがって……明日にはワルプルギスの夜が来るっつーのに」

ほむら「そうね……。そういえば、魔女の気配がしたけれど、そっちの方は?」

杏子「ん、マミが向かってるよ」

ほむら「そう……」

さやか「ムニャ……」

杏子「………」

ほむら「………」

さやか「クカー……ンー……」

杏子「………起きる気配、ねえな」

ほむら「相当疲れているみたいね……」

ほむら「とりあえず、まどかには連絡を入れておきましょうか」

ピ ポ パ

プルルルル プルルルル

ピンポーン

ほむら「ごめんなさい杏子、出てもらえる?多分、巴さんだと思うわ」

杏子「りょーかい」スタスタスタ

さやか「アー……モウアルケナイ……」

ほむら「あ、もしもしまどか?ほむらよ、暁美ほむら。美樹さん、見つかったわよ。ええ。今はわたしの家にいる」

ほむら「今から来る?ええ、わかったわ、気をつけてね」ガチャン

マミ「美樹さん、まだ寝ているの?」

杏子「ああ、熟睡中だ」

さやか「クカー……」

―――数十分後

ピンポーン

<コンバンハ、ホムラチャン

<イラッシャイマドカ、アガッテ

タッタッタ ガチャ

まどか「こんばんは、マミさん、杏子ちゃん」

マミ「こんばんは」

杏子「わざわざ来るなんて、御苦労さまなこった」

マミ「そういう言い方はよくないわよ、佐倉さん?」

さやか「ウアー……ミタキハラマデアトナンキロ……」

まどか「さやかちゃん……よかった……」

さやか「ソンナゴムタイナ……アタシガワルカッタカラァ……」

ほむら「一体どんな苦労して来たのかしら……」

さる/

―――夜

さやか「モウムリ……サスガニサヤカチャンモゲンカイッテモンデスヨ……」

まどか「………」

ほむら「………」

マミ「………」

杏子「………結局、丸一日寝てたな、こいつ」

さやか「スー……」

ほむら「今日はもう解散にしましょうか……美樹さんはこのまま、わたしの家に置いておくしかないわね……」

まどか「う、うん……」

杏子「ずいぶんしおらしいな、まどか?」

まどか「だって、元はと言えばわたしがさやかちゃんのソウルジェムを放り投げちゃったから……」

さやか「クカー……」

さやかを妹にしたい、妹の為に孤軍奮闘したい

>>156
恭介「お義兄さん!」

ほむら「美樹さんが起きたら、わたしの方から色々説明しておくわ」

マミ「えぇ、わかったわ。……明日、頑張りましょうね?」スクッ

杏子「ま、元々さやかが帰って来なかった場合はあたしたち三人で迎え撃つつもりだったんだし。戦力が増えたって考えりゃいいんじゃねえの?」スクッ

マミ「だから、そういう言い方は……」スタスタ

ほむら「まどかも、もう帰りなさい。美樹さんはちゃんとわたしが見ているから」

まどか「わ、わかったよ。さやかちゃんの事、お願いね?」スクッ

ほむら「ええ、任せて」

まどか「わたし、何も出来ないけど、応援してるから。明日、頑張ってね?」

ほむら「そっちの方も、任せて」

さやか「アクム……アクムヤデェ……」

>>157
お義兄さんだと?ならワカメを一生食べないと誓え…

ほむら「………」

さやか「クカー……スー……」

ほむら「本当に起きる気配がないわね……」

さやか「ムニュ……」

ほむら「やっぱりあの時、わたしが無理にでも時間停止でさやかのソウルジェムを回収しておくべきだったかしら……」

さやか「ンー……」

ほむら「……ごめんね、さやか……」

さやか「………クカー……」

ほむら「……わたしも、眠く……」

さやか「ムニャ……」

ほむら「………スー……」

翌日―――

町内放送『本日、突発的異常気象に伴い避難勧告が発令されました』

町内放送『付近にお住まいのみなさんは速やかに最寄りの避難所への移動をお願いします』

町内放送『繰り返します―――」

ほむら「………―――来る」

杏子「おいほむら、さやかはどうしたんだよ」

ほむら「結局、今朝になっても起きなかったわ」

マミ「えっ!?それ、もしかして死んでるんじゃ……」

ほむら「いえ、寝息を立てていたからそれはないと思うわ」

マミ「それならいいのだけれど……」

ほむら「とにかく今は、ワルプルギスの夜に集中しましょう」

杏子「結局三人でかよ……」

ほむらの家―――

さやか「ん……ふわあああぁぁぁぁぁぁっ……」ノビーッ

さやか「よく寝た……って、あれ?ここどこ?」

さやか「んー……あたし、どうしたんだっけ?」

さやか「確か、夜通し歩いて見滝原まで帰ってきて、それから……」

さやか「………」

さやか「それから覚えてない」

さやか「誰かが生き倒れたあたしを介抱してくれたのかな?」

さやか「すみませーん!誰かいますかー!?」

シーン

さやか「………返事無し。誰もいないのかな?」

ゴォォォォォッ……

杏子「早く来てくれぇ!さやかぁー!!」

さやか「だからなんで私ん家に連絡しないのよ」

さやか「なんか外、風強い?」シャッ

さやか「!?」

<キャハハハハハ……アーッハッハッハ……

さやか「な、何あれ!?何事!?魔女!?魔女なの!?」

さやか「あ、あたしのソウルジェム……!指輪にしてたんだった!それぃ!」

さやか「すごい強烈な反応示してる!?やっぱ魔女だ!!」

さやか「くそっ、とにかく行かないと……!」

さやか「ええい、玄関からなんてまどろっこしい!靴だけ持ってきて……」

さやか「せいや!」タァンッ

さやか(一度窓から大空に飛び立つってのやってみたかったんだよね!)

さやか「なんかよくわからんけど、魔女ならさやかちゃんが相手になってやるのだー!!」

旅は人を大きくする

見滝原大橋―――

マミ「ティロ・フィナーレ!!」バシュウウウ!!

杏子「くらいやがれっ!!」ブゥン!!

ほむら「決着をつけてやる……!!」ダダダダダダン!!

ドドドガアアァァァァン!!

「ウフフフフ……アハハハハハ……アーッハッハッハッハッハ!!」

マミ「効いてる気がしない……!!」

杏子「手ぇ止めんなマミ!!おらっ!!」ブンッ!!

ほむら「くそっ……!!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

三人「!?」

さやか「くらえええええ!!!」ズララララララララララァァ

シュビビビビビビビビビビビビ!!

さやかちゃんは馬鹿だけどいい子だよ!馬鹿だけど・・・馬鹿だけど・・・

>>170
さやか「ここまで私を馬鹿にした>>1を私は許さない」

マミ「み、美樹さん!?」

杏子「目ぇ覚めたのか!?」

ほむら「さやかっ!!」

さやか「えっ!?マミさん、杏子、転校生!?」スタッ

ほむら「っ、さやか!!話は後よ!!」

さやか「てかマミさん、生きてっ……!?」

マミ「後で話すわ!!今はワルプルギスの夜を!!」

さやか「あーもうホント何が起こってるのよ!?それっ!!」カチッ

ザクッ ドガァァァン!!

「キャハハハ……アハハハハハ……」

ほむら(初めてワルプルギスの夜との戦いに、、四人揃った……!!これなら!!)

「ちょーっと待った!!」

ほむら「!? 誰!?」

さやか「! ユウリ!?」

ユウリ「やっほ、さやか!」スタッ

マミ「だ、誰!?美樹さんの知り合い!?」

さやか「何で見滝原に……」

ユウリ「異常気象が起きてるってニュースで聞いてね。もしかして、ワルプルギスの夜が現れたのかなと思って駆けつけたの!」

さやか「ユウリ……!」

ユウリ「アタシも力になるよ!!一緒に戦おう!」

さやか「よっしゃー!!心強い仲間が増えたー!!」

ほむら(み、見たことのない魔法少女……!?)

杏子「ユウリ!?お前、飛鳥ユウリか!?」

ユウリ「話は後なんでしょ、杏子!昔の事は気にしない、ほら!!」

杏子「あーもう!!ほんとワケわかんねぇ!!」

さやか「どうやって来たんだよ」

さやか「歩いて来たのか」

さやか「つうかどんなこじつけだよ」

さやか「ご都合主義だなおい」

「ウフフフフ……アハハハハハハハハハ……」

ユウリ「キュゥべえから、話だけは聞いたことあるけど……思ってた以上に、大きいね」

さやか「大丈夫!これだけ仲間がいれば……!!」

ユウリ「ん、そうだね!!イル・トリアンゴロ!!」

キィィィィン……ドガァァァァァァァン!!!

「キャハハハ……アーッハッハッハッハッハッハ……」

杏子「っ、相変わらずえげつねえ魔法使う奴だ!!」

マミ「まだまだ、わたし達は負けてないわ!!ティロ・フィナーレ!!」

ほむら「っ、他の事を考えている暇はないわ!!

「うわっ!?でっか!!」

「かずみ、怖気づいてる場合じゃない!!ここは確か、さやかの故郷の……」

「わかってるってば!行こう、プレイアデスのみんな!!」

正統派最終回ぽいな

さやか「杏子に私たちの心の代弁させてんじゃないわよ」

さやか「ある意味予想通りだけど」

さやか「ほんっとテンプレ好きだなおい」

さやか「なんでカズミ魔法少女になってんのよ」

ほむら「えっ!?」

かずみ「お待たせしました、見滝原のみなさん!!」

カオル「あすなろ市から、さやかの力になる為に来たよ!!」

さやか「かずみ!?カオル、海香、サキ、みらい、ニコ、里美……!!」

杏子「こいつらもお前の知り合いかよ!?」

マミ「あなた、どんな旅をして来たの!?」

ほむら「もうわけがわからないわよ……!!」

さやか「みんな、あたしの旅の仲間たちだよ!!」

杏子「さすがに入り乱れてるとかそういう話じゃねーぞおい!?」

さやか「これもさやかちゃんの仁徳がなせる技なのだー!!」

友達作るのは得意そうだしね

さやか「今更だけどウケ狙いのスレタイが痛々しい」

さやか「本文はそれ以上に痛いが」

マミ「ボンバルダメント!!」

杏子「食らえ鉄槌!!」

ほむら「対艦ミサイル一斉掃射!!!」

さやか「スプラッシュ・スティンガー!!」

ユウリ「イル・トリアンゴロ!!」

かずみ「リーミティ・エステールニ!!」

サキ「イル・フラース!!」

ニコ「プロルン・ガーレ!!」

海香「カオル、これを!!」

カオル「サンキュー海香!パラ・ディ・キャノーネ!!」

みらい「里美、やるよ!!」

里美「うん、みらいちゃん!エピソーディオ・インクローチョ!!」

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォ―――ン

スパークエッジ…

「ウフフフフ……アハハハ……アーッハッハッハッハ………―――」

ほむら「わ、ワルプルギスの夜が……」

ユウリ「崩れていく……?」

さやか「あー……しんどっ……」ドサッ

杏子「なんつーか……さすがにこんだけ揃うと、ワルプルギスの夜が不憫に思えて来るな……」

ヒュー……コンコンコンッ

マミ「これが、ワルプルギスの夜のグリーフシード……」

かずみ「初めての聖団の戦いがワルプルギスだなんて……すっごいことだよね!!」

カオル「かずみは元気だねぇ……あたしなんて、さっきの一撃でもうヘトヘトだよ……」

海香「結構呆気なかったね?」

サキ「そりゃ、これだけいればな……」

中沢「どっちでも良いんじゃないかと…」

――――――――――

ユウリ「これで、アタシを助けてくれた恩は返したよ、さやか」

さやか「いやいや、そもそもひと晩泊めてもらったので恩は十二分に受け取ったと思ってるんだけどね」

ユウリ「そういうわけにはいかないの。アタシなりのけじめなんだから」

さやか「ん、でも、助かったよ!元気でね、ユウリ!」

ユウリ「さやかもね。あすなろには、他にも魔法少女が生まれたみたいだし」チラッ

<サテ、アスナロニカエロッカ!

<オーッ!

ユウリ「今までアタシも孤独に戦ってたけど、これからはあの人たちと仲良くやっていけると思うの」

さやか「そかそか。限界まで魔法使わないように、気をつけなよ!」

ユウリ「それこそ、こっちのセリフ。アタシの方が一応先輩なんだから」

さやか「前科のあるユウリが言っても説得力ないなー?」ニヤニヤ

ユウリ「あはは、アタシも気を付けるから!またいつか、会えたらいいね、さやか!」タッ

さやか「ワルプルギスのグリーフシードて」

さやか「どんだけ至近距離で戦ってんのよ」

さやか「ゼロ距離射撃かよ」

さやか「あと対艦ミサイルって何。バードミサイルでも盾に入ってたのか?」

さやか「バードGO!」

>>192
かずみとカズミは別キャラ。戦闘力が段違いだし、片方は未契約

マミ「……戦うだけ戦って、帰って行ったわね」

杏子「結局あいつらはなんだったんだ……ユウリの奴まで一緒にいやがるしよ」

ほむら「その辺、詳しく教えてもらえるのよね、さやか?」

さやか「ん?あー……あたしの旅はね、聞くも涙語るも涙の過酷なものだったんだよ……」シミジミ

マミ「……その辺の話は、後でゆっくり聞かせてもらうとしましょうか……」

杏子「だな。結局一週間近くいなかったんだし、結構長くなるだろ」

マミ「それよりも今は、わたし達からも話すことがあるのよね、暁美さん?」

ほむら「……え、えぇ、そうね」

さやか「ん、何?何でも言ってみたまへ」

ほむら「実は……魔法少女の魂とは、このソウルジェムそのものなのよ」

さやか「…………」

さやか「へ?」


終わり

さやか「ねえ、>>1。このSSの主題は何?」

さやか「何を伝えたかったの?私たちにどう思って欲しかったの?」

さやか「教えてよ」

なんかもう色々とごめんなさい
かずマギ勢の出て来るSSってあんまりないなぁって発想から始まって書いたSSでした
完結したらかずマギSS増えるといいなぁと思いつつ、こっちでは時系列完全無視で書いちゃいました
こまけぇことは流してくれるとうれしいです

さやか「私の突っ込みのおかげでどうにか読めるスレになったかな」

さやか「やれやれ」

ええぇっ!このタイミングで律儀すぎだろほむほむ!まぁとりあえず乙
ほむほむがさやかの人脈を労うシーンが欲しかったな…


>>196
そうなのか1巻しか読んでないから知らんかった

ID:IiU2vMkDOさんが色々細かいところ指摘してくれてますね
その辺りは、ホントに考えてない部分が大半です
矛盾も多かったと思いますが、お付き合いありがとうございました

さやか「やっぱり後書き書いちゃったよ。最後まで期待を裏切らないなこいつ」

さやか「ところでさ。>>1自身はこのSSを面白いと思ったの?」

某書庫に>>18が邪魔ってタグが付いてた

>>207
1巻から出てるなのがかずみ。未契約で固有魔法は7種。必殺技はリーミティ・エステールニ、ロッソファンタズマ、ラ・ベスティア、以下略
後々出るのがカズミ。契約済みで固有魔法は一種。必殺技はリーミティ・エステールニ

さやか「いや……お礼を言われると……」

さやか「その、困る」

さやか「うん、まあ次は頑張ってね」

さやか「何VIPで馴れ合おうとしてんのよ」

さやか「お客様かよ」

さやか「pixivから出てくんな」

>>213
原作の雰囲気から脱した今ならかずみ読めそうな気がしてきた
当時ちょい空気違うわぁ…とか思ってたが今度読んでみるよ

確か近所の中古屋に既巻全部揃えてた筈明日行って来る




















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まだ残ってたww
>>1は、かずマギでは真ユウリが一番好きです
今まで書いた物もついでに晒していきます

織莉子「鹿目まどかとの対話を試みる」
恭介「さやか、可愛くなってきたよな……」
ほむら「もしまどかがちょっとだけ淡泊だったら」

外伝組が出て来るSSがもっと増えてくれると嬉しいです
それではおやすみなさい

さやか「なんか見覚えのあるSSを求められてもいないのに……」

さやか「……」

さやか「……まあ、まだ書いた数一桁みたいだしね……」

さやか「はは……」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月06日 (火) 23:40:24   ID: b4i-pm_G

こういう荒らしって生きてて恥ずかしくないのかな。
的を得ているようで的外れなこじつけしか言ってないし。

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