-円環世界-
さやか「へ? も、もう、なぎさも冗談キツイな~。お姉さんをからかうもんじゃないぞ」
なぎさ「なぎさは本気なのです。さやかとキスして大人になりたいのです!」
さやか「ちょっと待って! 話が全然見えてこないんだけどさ、一から説明してくれない?」
なぎさ「分かったのです。なぎさ達は、まどかに救われてここに来たじゃないですか」
さやか「うんうん」
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なぎさ「ここでは呪いに縛られる事なく、友達もたくさんいて楽しいですけど、歳をとることなくずっと子供のままなのはちょっと寂しいのです」
さやか「……そうだね」
なぎさ「身体が大人になれないなら、せめて心だけでも大人になりたいとなぎさは思ったのです」
さやか「なるほど」
なぎさ「そこで、魔法少女33人、魔女33人、使い魔34匹の計100人に大人になるには何をすればいいと思うか、アンケートを取ったのです」
さやか「ほうほう、それで結果は?」
なぎさ「その結果、大人のキスを覚えるのが一番の近道だと、100人中92人が回答してくれたのです」
さやか「いや、おかしいでしょそのアンケート結果」
さやか「第一、何であたしなわけ? ここにはあたしより、人生経験豊富な先輩方がたくさんいるのに」
なぎさ「さやかはいつも、なぎさの事気にかけてくれるのです。なぎさはそんなさやかの事が好きなのです」
さやか「嬉しいこと言ってくれるじゃん。あたしもなぎさの事、好きだよ。妹みたいで可愛いし」ナデナデ
なぎさ「えへへ……それじゃあ、なぎさとキスの練習してくれますか?」
さやか(うっ、そんなキラキラした目で見られたら断るに断れないじゃん……まぁ、減るもんじゃないしちょっとくらいならいいかな?)
さやか「うん。まぁ、ちょっとくらいなら練習に付き合っても良いけど」
なぎさ「さやか……ありがとうなのです!」
さやか「ところでさ、あんた大人のキスがどんなものなのか分かってるの?」
なぎさ「えっと、相手を気持ちよくしてあげるキスの事……ですか?」
さやか「うん。まぁ、間違ってはないけど」
さやか(さすがに小学生にディープキスとか教えるのはマズイよね……)
なぎさ「えっと、それじゃあキスするのでちょっと屈んでもらってもいいですか?」
さやか「うん。これでいい?」
なぎさ「あっ、あと見つめられると恥ずかしいので目、瞑っててほしいのです」
さやか「へ? う、うん……」
さやか(あれ? あたし、何でこんなにドキドキしてんだろ……相手は女の子だよ? しかも小学生なのに……)ドキドキ
なぎさ「……っ」
チュッ
さやか(!? うわっ、なぎさの唇柔らかっ……なにこれ癖になりそう……)
なぎさ「んーっ」
さやか「んむっ、んぅ……ふぁっ」
さやか(小学生とキスして気持ちよくなってるってどうなんだろ……でも、悪い気はしないかも)
なぎさ(さやかの唇、暖かくて気持ちいいのです……このままずっとキスしてたいですけど、そろそろ限界なのです)
なぎさ「んむっ……ぷはっ」
さやか「んっ、はぁ……」
なぎさ「さやか……その、どうでしたか?」
さやか「うん。なんというか……すごく気持ち良かったよ」
なぎさ「えへへ、それは良かったのです。これでなぎさも大人になれたでしょうか?」
さやか「うーん、どうだろうなー? こうやっていろんな事経験していけば、そのうち大人になれるかもね」
なぎさ「むー、何だか上手くかわされた気がするのです」
さやか「アハハ……ねぇ、今度はあたしからキスしても良い?」
なぎさ「へ? わ、分かったのです」
まど神「すっかり遅くなっちゃった。さやかちゃん達、もう寝ちゃったかな?」
モブ魔法少女「ここが円環の理……なんだか緊張します」
まど神「みんな、いい子だからすぐ仲良くなれると思うよ。ただいまー」
さやか「ちゅっ……んっ」
なぎさ「んーっ……はぅっ、っ」
まど神「……2人とも何やってるの?」
さやか・なぎさ「ま、まどか!?」
モブ魔法少女「……あの、みなさん本当に仲がよろしいんですね」
まど神「私のいない間に、随分楽しそうな事やってるね」
なぎさ「えっとですね、これには事情があって……さやかがなぎさにキスしたいと言ってきたのです」
さやか「ちょっと! 先に言い出したのは、なぎさの方でしょ!」
まど神「なるほどね、2人とも寂しかったんだね。私が仕事で忙しくて、全然構ってあげられなかったから」
さやか「いや、勘違いだよそれ! あたしはちょっと、なぎさが大人になるお手伝いをしようと思っただけで……」
まど神「もう、照れなくていいのに……さやかちゃんは昔から寂しがり屋さんなの、私は知ってるよ」
チュッ
まど神「んっ……れろっ」
さやか(!? ちょっ……舌が入っ……)
さやか「まどかぁ……あぅっ」
まど神(さやかちゃん、目潤ませて可愛いな……もうちょっとキスしてみようかな)
まど神「んぅっ、んっ、ちゅっ」
さやか「んむっ、ぁぅっ、んっ」
なぎさ(まどかとさやかのキスを見てるとドキドキしてくるのです……これが大人のキスなんでしょうか?)
まど神「んっ……ぷはっ」
さやか「っ、はぁっ、まどかぁ……」
まど神「ウェヒヒ、次はなぎさちゃんの番だね」
なぎさ「え? ちょ、ちょっと待ってほしいのです……」
チュッ
なぎさ(!? まどかの舌が入ってくるのです……)
なぎさ「ぁっ、ふぅっ」
まど神(なぎさちゃんの唇、ふわふわしてて気持ちいいな……)
まど神「あむっ、んぅっ、ちゅっ」
なぎさ「はぅっ、まどかぁ……」
モブ魔法少女(何か私、とんでもない所に来ちゃったみたい……)
まど神「ティヒヒ、久しぶりにいっぱいイチャイチャできたね」
さやか「うぅっ、もうお嫁に行けない……」
まど神「私が貰ってあげるよ。さやかちゃんは私の嫁になるのだ~! なんてね」
さやか「……あんた、神様になってからキャラ変わったよね」
まど神「ええ~? そんな事ないよ~。私はさやかちゃんが知ってる通りの私だよ?」
なぎさ「うぅっ、身体中汗でベトベトなのです」
まど神「ウェヒヒ、それじゃあみんなでお風呂入ろっか。ほら、新入りちゃんも」
モブ魔法少女「え? は、はい」
モブ魔法少女(円環の理って女の子しかいないから、みんなレズになっちゃうのかな?)
――なんやかんやで世界改変後……
なぎさ「マーミ!」ギュッ
マミ「きゃっ! いきなりどうしたのなぎさちゃん?」
なぎさ「えへへー、夕食後のマミとのイチャイチャタイムなのです」
マミ「もう、夕食後はお勉強の時間でしょ? 宿題はちゃんとやったの?」
なぎさ「宿題ならマミがご飯作ってる間に、全部終わらせたのです」
マミ「あら、そうだったの? 偉いわね」
なぎさ「なぎさは、マミと一緒にいられる時間を1秒だって無駄にしたくないのです。2度目の人生は悔いの残らないように生きるって決めたのです」
マミ「え? 2度目の人生?」
なぎさ「こっちの話なのです。さぁ、覚悟するのですよマミ」
チュッ
マミ「んっ、ぁふぅっ……」
なぎさ(さやかやまどかとキスの練習をした甲斐があったのです。マミ、今日はいっぱい気持ちよくしてあげるのです)
杏子「さやかぁ……あうっ」
さやか「んっ、杏子可愛い……んむっ」
さやか母「2人とも、ご飯できたわよー!」
さやか「はーい! ほら、杏子夕飯できたって……どうしたの?」
杏子「悪ぃ、ドキドキしてまだ立てないや……さやかのキス、気持ちよかったから」
さやか「ほら、手貸して。ホント杏子は反応が初々しくて可愛いなー。ご飯食べ終わったら、続きしよう? 杏子の可愛いとこ、いっぱい見せてほしいな」
杏子「ばっ……恥ずかしいこと言ってんじゃねーよ///」
さやか「アハハ、よしよし愛い奴めー」ナデナデ
さやか(まさかあの"練習"が役に立つ日が来るとはね……あの悪魔さんに少しは感謝するべきなのかな?)
ほむら「……くしゅん」
まどか「どうしたの、ほむらちゃん……風邪?」
ほむら「いいえ。違うと思うわ」
まどか「じゃあ、誰かに噂されてるのかな? ほむらちゃん美人さんだし」
ほむら「!? わ、私はそんな……」
まどか「ほむらちゃん、顔赤いよ? やっぱり風邪ひいたんじゃ……」
ほむら「ほ、本当に大丈夫よ。心配してくれてありがとう」
まどか「そう? じゃあ、あそこのベンチで少しお話しよっか?」
ほむら「ええ」
まどか「今日は、私の買い物に付き合わせちゃってごめんね」
ほむら「いいえ、構わないわ」
まどか「帰りに寄ったカレー屋さん、美味しかったね」
ほむら「ええ、そうね」
まどか「……ほむらちゃん、いつもありがとね」
ほむら「どうしたの? 改まって」
まどか「うん。ほむらちゃん、私の事いつも気にかけてくれるから……クラスのみんなはほむらちゃんの事、ちょっと怖い人だって言うけど私はそうは思わないな。出会ったばかりだけどほむらちゃん、本当はすごく優しい人だって分かった気がするの」
ほむら「そんな……私には勿体ない言葉だわ」
まどか「もう、謙遜しなくてもいいのに……細やかだけどこれ、私からのお礼ね」
チュッ
ほむら「!?」
まどか「んっ……ほむらちゃんの唇、甘酸っぱくて柔らかいね。私、そろそろ帰らないと……それじゃあ、また明日ね」
ほむら「……さすがアメリカ帰り、侮れないわ」ガクッ
ノロマ「大変、ご主人様が気絶しちゃった」
ナマケ「幸せそうな顔してるし、しばらくそのままにしておこう」
-次の日-
さやか「おっはよー、まどか!」
まどか「おはよう、さやかちゃん、杏子ちゃん」
杏子「ああ、おはよう……ふぁ」
まどか「杏子ちゃん、何だか眠そうだね。昨日はぐっすり眠れなかったの?」
杏子「そうなんだ。さやかの奴がさ、中々寝かしてくれなかったんだよ」
さやか「おやおや~? 2回や3回じゃ足りないって言って、甘えてきたのは杏子の方じゃなかったかな?」
杏子「バカ! そんな事、まどかの前で言うんじゃねぇよ!」
まどか「?」
さやか「アハハ……おっ、マミさんになぎさじゃん。おはようございまーす!」
なぎさ「おはようなのです!」
マミ「……あら、みんなおはよう……ふぁ」
まどか「マミさん、何だか眠たそうですね」
マミ「ええ。昨日はちょっと寝不足で……」
なぎさ「えへへ、昨日のマミ、いっぱい甘えてきてくれて可愛かったのですよ?」
マミ「!? ちょ、ちょっとなぎさちゃん! 変な事言わないで!」
まどか「? 杏子ちゃんやマミさんと比べて、さやかちゃんとなぎさちゃんは、朝から元気いっぱいだね」
さやか「まあねー、神様直伝の修行の賜物って奴かな?」
なぎさ「なのです!」
まどか「へ? なにそれ」
なぎさ「まどかには内緒なのです!」
さやか「ねー。なぎさ、小学校まで競争しよ!」
なぎさ「はいなのです!」
まどか「え? ちょっと! 待ってよ2人とも~!」
-おしまい-
以上です。
話の展開上、さやかとなぎさは改変前の自分達の立場を覚えてる設定になっちゃいました。
なぎさやは悪戯好きな姉妹的な雰囲気が可愛いと思います。
このSSまとめへのコメント
百合ってタグはないのか?
そして、誰だシリアスのタグを入れたのはww
自分の妄想では、モブ魔法少女は最終話に出てきた緑髪でツインテールの娘だな