―――斑鳩 四号倉庫~例の場面―――
ルルーシュ(どうする!? KMFが邪魔だが扇達は無防備だ……バレないようにギアスを使えば、しかし……!!)
南「みんなお前を信じていたのに!!」
杉山「井上も吉田も、お前の為に死んだんだ!!」
カレン「待ってッ!! 一方的過ぎるわ、こんなの!!」
カレン「ゼロのおかげで私達、ここまで来られたんじゃない!! 彼の言い分も!!」
玉城「どけっ! カレン!!」
杉山「ゼロと一緒に死にたいのか!?」
南「まさかギアスにかかってるんじゃないよな!?」
カレン「……ッ……」
カレン「……答えて、ルルーシュ……あなたにとって、私は何……?」
ゼロ「……!」
ルルーシュ(…………な……何だろう……?)タラリ
カレン「私、あなたとなら……」
ルルーシュ(まずいぞ……何だと訊かれても具体的に何かなど考えた事がない!)※聞いてない
ルルーシュ(だがナナリーとシャーリーを喪い、C.C.も記憶喪失の今、俺にとって唯一残った大事な存在なのは間違いない)
ルルーシュ(だが『大事な存在』とは何だ? 具体性に欠ける……)
ルルーシュ(落ち着け、冷静に考えろ……間に合わせの答えではカレンの信頼を損ねる、それは避けねばならない)
ルルーシュ(この状況からして考える時間はあまりない……急ぎ検証せねばならない!)
カレン「ねぇ……」
ルルーシュ(鍵となるのはやはり先ほどのカレンの発言だ)※聞こえてない
ルルーシュ(『何?』と訊かれた以上は、抽象的なものではなく固有名詞としての答えだな……)
ルルーシュ(対人関係に置いて使われる固有名詞ともなれば膨大な数となる)
ルルーシュ(だがさっきカレンはゼロではなくルルーシュとしての俺に聞いてきたな)
ルルーシュ(加えてカレンは女性だ、これらを考慮すると150パターンほどに絞り込める! それならいける!!)
※現在ルルーシュはシュナイゼルの姿が目に入ってない
ルルーシュ(それはいいが今まさに撃たれんばかりのこの状況、正直思考回路がまともに働かない!!)
ルルーシュ(なんとかするには、なんとか……!!)
扇「何とか言ったらどうだ、ゼロ!!」
玉城「ゼロォ~ッ!! 間違いだって言ってくれよぉ~っ!!」
千葉「いい加減離れろ紅月!! お前まで巻き込むぞ!!」
カレン「……ねぇお願い、答えて!!」
ゼロ「……タイム!!」
一同「「「……は?」」」
カレン「え? あ、あの……タイムって、何?」
ゼロ「タイムはタイムだ、ちょっと待て!!」
藤堂「タイムなどといえる状況と思うのか!!」
ゼロ「ちぃ、頭でっかちどもめ……カレン、ちょっと耳貸せ!!」
カレン「えぇ? あ、はい……」
~ヒソヒソ話開始~
カレン「で、ホントに何?」
ゼロ「カレン、君はさっき俺に訊いたな? 『あなたにとって、私は何?』と。今それを考えてる」
カレン「はぁ!? ……じゃ、じゃあ……」
ゼロ「だから考える時間が欲しいんだ、そのためのタイムだ!!」
カレン「……そう、今になって考えるって事は……」
ゼロ「ん? ……なんだ?」
カレン「……私はあなたにとって、何でもなかったのね……」ウルッ
ゼロ「ほぁ!? 違う、間違っているぞカレン!!」ヒヤアセ
カレン「だって!! 訊かれてから考えるって事はそういう事でしょ!?」ナミダメ
ゼロ「えぇい聞け!! いいか、大事か嫌いかどうでもいいかの3択なら、間違いなく大事だ!! これはホントだ、本心だ!!」
カレン「……!!!!」
ゼロ「だがここで疑問なのが、大事な物といっても何だという事だ」
カレン「えぇ?」
ゼロ「例えば幼馴染という間柄があるだろう」
ゼロ「アレはあまりに距離が近すぎるために、いるのが当たり前になってしまう。だからどんな存在かという事を意識することも少ない」
ゼロ「俺が君に感じている想いはそんな感じだ、いるのが当たり前だけに何かと訊かれるとわからない!!」
カレン「いや、大事なものってだけで充分嬉しいんだけど」
ゼロ「ダメだ、君が納得しても俺は納得しない!! 俺にとって君は何か、自分でもその解が欲しい!!」
カレン「いいじゃない、私は大事に想ってもらっただけで嬉しいんだから!!」
ゼロ「ダメだダメだ!! 納得は全てにおいて優先する!!」
カレン「うわぁめんどくさ……」
ゼロ「というわけだからカレン、考えるだけの時間が欲しい。少し待ってくれないか」
カレン「この状況で待てってのも……」
ゼロ「仕方ないだろう、色々あって思考もまとまらないんだ!!」
カレン「あ……そうか、そうだよね……C.C.とナナリーの事、それにシャーリーも亡くなったって聞いたし……」
ゼロ「……!! そうか、知っていたか……」
カレン「……わかった、待つわ……でも、少しだけだよ?」
ゼロ「ありがとう、カレン!!」
カレン「どのくらいかかりそう?」
ゼロ「そうだな……5分、いや3分くらいでなんとか」
カレン「そう、それじゃ一旦気を落ち着けましょう! はい、深呼吸!! 吸って~」
ゼロ「(スウゥ~~~~~~ッ)」
カレン「吐いて~」
ゼロ「(ハアァ~~~~~~ッ)」
カレン「どう? 少しは落ち着いた?」
ゼロ「ああ、思考がクリアになった気がする!!」
カレン「あと、あまり難しく考えなくていいからね? イメージ的な答えでも十分だから」
ゼロ「何!? それではせっかく150程度に減ってたパターンがまた5000以上に増えてしまう!!」
カレン「(そうだ、こーいうやつだった)……好きに考えなさい!! んじゃそろそろOK!?」
~ヒソヒソ話終了~
カレン「落ち着いて考えれば大丈夫だから、あなたは出来る子だから!!」
ゼロ「わかった、では俺は検証に入る!!」
千葉「何をやってるんだあの二人は? この状況でヒソヒソ話こんだりして」
藤堂「突然深呼吸など、意味が……」
カレン「みんな!!!!」
一同「「「!?」」」
カレン「チャージドタイムアウト、ゼロ!!」シュピッ
一同「「「」」」
扇「カレン、いきなり何を言っている!?」
カレン「だから正式にタイムの申し入れをしたんです!!」
千葉「言ってられる状況か!! 囲まれてるの判るだろう!?」
カレン「だって彼にも考える時間ぐらいあったっていいでしょ!? 言う事ないのか~とかいいながら銃突きつけて、言わせる気すらないじゃない!!」
玉城「いやそうだけどさぁ、少しは読もうぜ空気?」
カレン「あんたに言われるのだけは心外ねぇ!!」
藤堂「落ち着け紅月君。君がそこを離れれば済む話だぞ?」
カレン「ダ~メ~で~す!! 彼は今すっっっごく大事な事考えてるんだからぁ!!」
ゼロ「……」ブツブツ(うつむきながら思案中)
扇「大事な事って何だ!? どうせここから逃げ出す算段だろう!!」
カレン「違います~!! その……プライベートな事だから、ここで言うわけには……」モジモジ
藤堂「ますます判らん。それがハッキリしないなら我々だって納得せんぞ?」
千葉「そうだ、また私達を騙す事考えてるとしか思えない!!」
カレン「違いますってば!! あ~もう……ホントに言わなきゃダメェ?」
南「いくらカレンの言う事でも、ダメなもんはダメ!!」
カレン「南さん……!! ロリコンだって言いふらすわよ!?」
南「なっ、皆の前だろ!! 言うなぁ~っ!!」
一同「「「いや、もう知ってるし」」」
南「」
ゼロ「……」ブツブツ
藤堂「……まぁ我々は確かに何も説明してないのは謝る」
カレン「藤堂さん……!!」
藤堂「だが納得が欲しいのも事実だ。紅月君、今ゼロは何を考えている?」
カレン「うぇ!? や、やっぱり言うのぉ!?」
千葉「どくか話すか、二つに一つだ!!」
扇「どくんだカレン!! その方がいいんだぞ!!」
カレン「う、うぅ……」モジモジ
ゼロ「……」ブツブツ
シュナイゼル「(ルルーシュが長考とは珍しいねぇ)」ヒソヒソ
カノン「(いやここ長考する場面じゃないと思いますわ、失礼ですが弟君って以外とバカですか?)」ヒソヒソ
シュナイゼル「(まぁ見ていようじゃないか。私の弟だ、驚くべき逆転の一手を繰り出すかもね)」ヒソヒソ
以外⇒意外
カレン「そ、その……///」
千葉「ほら紅月、はっきりしろ!!」
カレン「か、彼にとって、その……私は何かって……///」モジモジ
一同「「「「「「」」」」」」
藤堂「……ほぅ?」
ディートハルト「これはこれは……当初の予定より番組内容が変わるかもしれませんねぇ」
千葉「紅月……そういうのは二人だけの時に訊くべきだと思うぞ」
カレン「しょ、しょうがないじゃないですかぁ!! 命張るつもりで、後押しほしくて訊いたんだからぁ!!///」
ゼロ「……」ブツブツ
~この間、ルルーシュの脳内~
ルルーシュ(さて改めて考えるとだ。役職という考え方は消え去るな)
ルルーシュ(なぜなら出すべき解は『ゼロ』としてではなく『ルルーシュ』としての答えだ、よって部下とか同僚はもってのほかだ)
ルルーシュ(ではクラスメイト……だめだ、これはその他大勢と同義だ。第一今現在カレンは学生の立場ではない)
ルルーシュ(では友達……大事だが軽いな。それにただの友達ではない気がする)
ルルーシュ(それなら親友……は違う。俺はスザクが最初で最後の親友だと認識しているからな)
ルルーシュ(……くっ、予想以上に困難な問題だ!!)
ルルーシュ(ならば共犯者……これはC.C.の事だろうが! 大体俺はカレンに対し隠してる事が山ほどある!!)
ルルーシュ(他に俺達の関係に近い言葉……となるとまさか男女関係になるのか!?)
ルルーシュ(すると恋仲!?……ち、違うな……異性として意識した事もあるかもしれなくもないかもしれないが付き合ってるわけじゃない、告白した・されたもないだろうが!!)ドキドキ
ルルーシュ(ならば愛人……ってバカか俺は!! 俺達はそんなふしだらな関係では断じてない!!)ドキドキ
ルルーシュ(えぇい、何かヒント、ヒントはないか!?)
ルルーシュ(いっそ『ゼロ』としての答えなら楽だったのに!! いくらでも出るぞ、部下、同僚、側近、騎士、相棒などなど!!)
ルルーシュ(だが今は『ルルーシュ』としての答えだ!! あ~何かヒントヒント……)
ルルーシュ(!! そうだ、俺に対しカレンがかけた言葉!!)
ルルーシュ(それに対し俺自身が抱いた感情、これを検証すればヒントにはなる!!)
ルルーシュ(よぉ~し思い出せ!! カレンがかけた言葉の一言一句!! それに対し抱いた感情!! その全てを!!)
ルルーシュ(大丈夫だ、俺はやれば出来る子だ!! さっきカレンもそう言ったじゃないかぁぁぁっ!!)
(カレン『信じたい……だから、奴隷になってでも……!』)
(カレン『ふざけないで!!……一度失敗したくらいで何よ!』)
(カレン『しっかりしろルルーシュ!!』)
(カレン『何やってたのよあんた達は!?私が捕まってる間に!!』)
(カレン『待って!! 一方的すぎるわ、こんなの!!……彼の言い分も!!』)
(カレン『……共に進みます。私は、あなたと共に』)
ルルーシュ(!!!!)ピキーン!
ゼロ「フ、フフフハハハハハハハ……!!」
藤堂「!?」
ゼロ「俺のバカめ、今頃気づいたのか……!」カポッ
カレン「!? 素顔を……!?」
千葉「本当に……ブリタニア人の子供……!?」
ルルーシュ「自分自身の気持ちに……カレンが俺にとってどんな存在であったかと言うことに!!」
扇「くっ! 早くどくんだカレン!! ギアスをかけられてしまうぞ!!」
ルルーシュ「ギアス? そんなものを使いはしない!!……カレン!!」
カレン「は……はいっ!!」
ルルーシュ「日本ではこんな時、こう言うんだろう? 『ととのいました』ッ!!」
カレン「えっと、じゃあ、答え……出たの……?」
ルルーシュ「ああ。ずいぶんと時間がかかってしまって、すまなかったな」
ルルーシュ「判ってしまえば簡単な事だった。なぜ判らなかったんだろうな、俺は」
カレン「じゃあ、その……聞かせて……」ドキドキ
藤堂「待て。ディートハルトよ!! ちゃんとカメラは回っているか!?」
ディートハルト「当然です。メモリー、バッテリー残量ともバッチリです」
千葉「いや藤堂さん、ここは自重された方が……」
藤堂「千葉ァ!! 一世一代の告白シーンだ、最期かも知れないし撮っておくのが筋だろう!!」
千葉「す、すみません!!」
ルルーシュ「あの、もう言ってもいいのか?」
藤堂「ああ、存分に言うがいい!!」
ルルーシュ「では(コホン)……カレン」
カレン「はい……」
ルルーシュ「俺は今まで何度も君を騙し、傷つけてきた。しかし、それでも君は俺を信じてついて来てくれた」
カレン「う、うん……」ドキドキ
ルルーシュ「君の言葉に、行動に、何度救われたかなど……もう数え切れない」
ルルーシュ「ゼロの仮面を被り続ける騎士団生活の中でも、君の近くでだけは素の俺でいられたんだ」
カレン「も、もったいつけないでよ……早くその、言って……」モジモジ
ルルーシュ「……そうだな。では、今ここに宣言する!!」バッ!!
藤堂「よし、全員注目!!」バッ!!
ディートハルト「よし、ここは二人をアップで!!」ガシャッ!!
ルルーシュ「紅月カレン!! 俺にとって君は!!」
カレン「……!」ドキドキ
ルルーシュ「言葉で表すなら!!」
カレン「…………っ!!!!」ドキドキドキ!!
一同「「「表すなら!?」」」キキミミッ
ルルーシュ「俺のッ!!」
カレン「………………ッ!!!!!!」ドキドキドキドキ!!
ルルーシュ「お母さんですッ!!!」
一同「「「「「「「」」」」」」」
カレン「……はい?」
カレン「あの……ルルーシュ? 何を言ってるのかさっぱr
ルルーシュ「カレン。C.C.から聞いていると思うが、俺は幼少の頃に母上を喪っている」
ルルーシュ「それからはナナリーをただ一人の家族として生きてきた」
ルルーシュ「だが9歳ともなればまだまだ母親が恋しい頃だ」
ルルーシュ「そんな時期に母上を喪った俺は無意識に母性愛を求めていたのだと思う」
ルルーシュ「そこへ現れたのが君だよ、カレン!!」ズバッ!!
カレン「全く意味がわからないんだけど!?」
千葉「……誰かわかるか?」
杉山「全然」
玉城「わかる方がすげーよ」
藤堂「……ふむ」
ルルーシュ「カレン、俺は君が今まで掛けてくれた言葉の数々を思い返してみた」
ルルーシュ「そしてその時抱いた感情を繋ぎ合わせたとき、パズルは解けた!」
ルルーシュ「落ち込んだ時に思いやりある言葉をかけ励ましてくれる優しさ!」
ルルーシュ「へたれて自暴自棄になった時に本気で叱ってくれる厳しさ!」
ルルーシュ「窮地に陥った時は我が身を省みず助けようとする度胸!」
ルルーシュ「性的トラブルを予感させる状況を逸早く察知する洞察力!」
ルルーシュ「信じた相手にはどこまでも尽くそうとしてくれる深き情!」
ルルーシュ「それらを象徴する、母性愛が詰まったかのような大きな胸!!」
ルルーシュ「どこをとっても!まさに!日本の良きお母さんそのものじゃないか!!」
カレン「」
カレン「あ、あのねルルーシュ、わたs
ルルーシュ「そばにいてくれると安らぐのも当然だ……俺が求めていた母性は、こんなすぐそばにあったのだから!!」ダキシメッ
カレン「ちょ! るる、ルルーシュ!?///」ドキドキ
ルルーシュ「そうさ、母上もこんな暖かさを持っていた……!! あぁ、暖かいよカレン!!」
カレン「あの、人の話を聞いt
ルルーシュ「思い返せば母上もKMF操縦の達人だった!! そんなところも共通するなんて、まさに完璧だ!!」
カレン「」
千葉「まぁ確かに紅月なら意外といいお母さんになるかもしれないが、それとこれとは」
藤堂「むぅ……」
カノン「(殿下、アレはさすがに冗談ですよね?)」ヒソヒソ
シュナイゼル「(いや、本気かもしれないね。彼はマリアンヌ様の事大好きだったから)」ヒソヒソ
カレン「あの、聞いてる? もっかい落ち着いt
ルルーシュ「大丈夫だ、もう心配要らない!! 君の事は、この俺が必ず守るから!! また母の絆を失ってたまるものか!!」
カレン(い、いい台詞かもしれないけど……話の流れがこんなんじゃ喜べないじゃないのぉ!!)
ディートハルト「えーっと、今のは編集ミスとか聞き間違いじゃありませんよね?」
ルルーシュ「いつも言っているだろう!! 俺はいつでも大真面目だ!!」
一同「「「「「」」」」」
カノン「(本気、みたいですね……」)ヒソヒソ
シュナイゼル「(ルルーシュ……まさか、新たな扉を開けてしまうとは……」)ヒソヒソ
藤堂「(ゴホン)あー……ゼロよ」
ルルーシュ「なんだ?」
藤堂「今の言を聞く限り、少なくとも紅月君の事は駒と思ってはいないようだな?」
ルルーシュ「当たり前だ!! この人は俺にとって第二の母さんだ!!」キッ!
扇「カレン! こんなバカに付き合う必要はないぞ!?」
ルルーシュ「俺はいたって真剣だ!! 彼女はこの俺が、命に代えても守る!!」
千葉「いやカッコいい台詞かもしれんが、この流れじゃ台無しだぞお前!」
藤堂「ならば問う!! 君にとって我々は……黒の騎士団とは何だ!!」
ルルーシュ(やはり、そうくるか!!)
ルルーシュ(ここで答えを誤れば、おそらく俺達は一斉に撃たれる! そうなってはカレンも死ぬ!)
ルルーシュ(この答えとてその場しのぎの物は許されない……チャンスは一度のみ!)
ルルーシュ(だがカレンの問いに解を導き出したとき、ここで出すべき答えも見えた! あとはやるだけ……!!)
藤堂「応えてもらおう、ゼロ!! 我らは君にとって、駒か、否か!!」
ルルーシュ「もちろん、答えは出ているさ!! だがその前に一つ、質問に答えてもらいたい!!」
千葉「何だと!?」
扇「お前に質問する権利なんt
藤堂「待て!! ……答えよう。何だ?」
ルルーシュ(感謝するぞ藤堂!! これならいける!!)
ルルーシュ「藤堂!! 黒の騎士団は、今でこそ超合集国と契約を結んだ傭兵集団だ」
ルルーシュ「だが元々はブリタニアに対抗する一レジスタンス組織、謂わば無頼の輩だ!! わかるか!?」
藤堂「……重々承知している。だがそれが今何の関係がある?」
ルルーシュ「そう、元々は社会に疎まれ、弾き出された存在……いわばギャングや、日本の……ヤクザ、といったか? それと同じ!!」
ルルーシュ「そんな彼らの様な組織に共通する呼称は知っているか!?」
藤堂「待て……ッ!! まさか!?」
ルルーシュ「一家、ファミリー……言語による表現の差異こそあるが、その意味は同じ!!」
ルルーシュ「そう……『家族』だよ!!」
ルルーシュ「俺は長い事妹以外の家族を知らずに育ち、暗殺や政治的利用を恐れ素性を隠して生きてきた」
ルルーシュ「だが黒の騎士団を立ち上げて以来、皆が俺を頼ってくれる、必要としてくれる!」
ルルーシュ「そうしているうちにここは俺が存在していられるもうひとつの場所になっていたんだ」
ルルーシュ「そう、自分が存在いていい、そしているのが当たり前の集団……運命共同体!!」
ルルーシュ「例え血の繋がりがなくとも、それはつまり家族といえないだろうか!?」
玉城「ゼ、ゼロォ~ッ!」ウルッ
藤堂「待て」
ルルーシュ(く……さすがに、苦しいか!?)
藤堂「我々を家族というのなら……」
ルルーシュ「……素顔をさらさなかった理由、か?」
千葉「そ、そうだ!!」
存在いて⇒存在して
スマソ
ルーシュ「簡単なことだよ。いくら俺が家族と思っても、棄てられたとはいえ俺はブリタニア皇族だ」
ルルーシュ「いわば俺は日本人の敵。素性をさらして、受け入れてもらえるとは思えなかった」
ルルーシュ「だから俺は仮面で素顔を隠すしかなかった。皆が必要としてくれたのは『ゼロ』であって―――俺じゃ、ないから」
千葉「そんな、それじゃ……」
ルルーシュ「怖かったんだよ、手にした家族を失うのが。そして結果は見ての通りだ」
ルルーシュ「そういう事だ、藤堂。納得してもらえただろうか?」
藤堂「いや……折角説明してもらって悪いが、そうじゃない」
ルルーシュ「何……?」
藤堂「……お父さんポジは、誰だ?」
ルルーシュ「……はぃ?」
藤堂「だからお父さんといえるポジションの人間だ。紅月君がお母さんポジなら、対となる存在が必要だろう」
ルルーシュ(そんな……!! 予想外だ!! 父親にブリタニア皇帝であるシャルルを持つ俺にとって、父親など最も忌むべき存在!!)
ルルーシュ(そんな父親のポジションに収まる人物だと!? そんなもの考えすらしないぞ!!)
ルルーシュ「……っ」
扇「藤堂将軍、出るわけないですよ答えなんて!! さっきのだって所詮でまかせだろうし!!」
ルルーシュ「違う、俺は本当に!!」
玉城「どうなんだよゼロォ!!」
ルルーシュ(くっ、どうする!? 答えが見出せない、このままでは……カレン!!!!)
ルルーシュ(考えろ……俺の求める理想の父親像を!! 例えるなら……)
ルルーシュ(そう、全てを受け止めるような大きな背中……俺の持っていない力強さを感じさせる背中!!)
ルルーシュ(そして言動の端々から感じさせる男らしさ……それを持ち得るのは!?)
玉城「な、なぁゼロ……俺今まで親友と思ってたけど、お前もしかして俺を親父代わりに……」
ルルーシュ「いや、それはない」
玉城「」
藤堂「ン、ンンッ!!」
千葉「……藤堂さん?」
藤堂「そ、そういえば……私ももし若い頃ヤンチゃをしていれば、君くらいの年の子供がいてもおかしくないんだがな……」チラッ
ルルーシュ「!?」
藤堂「答えてくれ、ゼロ・・・私はお前にとって何だ?私は、お前となら・・・」
千葉「と、藤堂さん!? ちょっと!!」
ルルーシュ「藤堂……あなたは……」
藤堂「わ、私も家庭を持つのも吝かではないというか、だな……その」チラッ
ルルーシュ「い、いいのか……? 俺が、あなたを父と呼んでも……!!」フルフル
藤堂「わ、私は別にその……構わん、ぞ?」ドキドキ
ルルーシュ「と、藤堂……! いや違う!!」
ルルーシュ「お藤さんッ!!!!」ブワッ
藤堂「ゼロ……いや、ルル坊!!」ニッ
千葉「藤堂さぁん!! 正気に戻ってぇ!!」
千葉の居場所が無くなった瞬間であった
藤堂「何を言う千葉よ!! 我が息子同様、私はいつでも大真面目だ!!」
千葉「嘘ぉっ!! だって、だってぇっ!!」
扇「藤堂将軍がこんな事をいうなんて、まさか! これがギアスか!?」
ルルーシュ「違う!! 言っただろう、この場でギアスは使わないとさっき言っただろう!!」
ルルーシュ「言っておく!! 皆が今いるその場所は、俺のギアスの有効射程外だ!! だから大丈夫だ、問題ない!!」
ルルーシュ「お藤さん! そして皆! あなた達の心は、あなた達自身のものだ!!」
藤堂「ルル坊……!!」
千葉「私が言ってるのはそこじゃない!!」
千葉「藤堂さんがお前の父親になったら、その奥さんは紅月ということになるのかぁっ!?」ナミダメ
藤堂・ルル「!!!!」
シュナウザーさんは一応弟としてルルーシュを愛してたっぽいのにな
ルルーシュ「そ、そういえば……!!」
千葉「だってそうだろう!? お前が紅月を母親と思ってるって事は!!」
藤堂「そうだな、母の対は父だ!! 父と母の組み合わせは夫婦だ!! すなわち!!」
ルルーシュ「カレンと……お藤さんが、夫婦……!?」
玉城「けどよぉ? シングルマザーって言葉だってあるだろぉ?」
ルルーシュ(確かにその言葉なら解決する……だが俺はカレンにもっと幸せでいて欲しい!! 認めるべきか、どうなんだ!?)
千葉「ねぇ藤堂さぁん! やっぱり藤堂さんも若い方がいいんですかぁ!?」
藤堂「落ち着け、千葉よ」
千葉「ムリですぅ! ダメなんですか!? 私みたいな三十路の行き遅れはぁ!!」グスグスッ
藤堂「弱ったな……正直言うと私も男である以上、幼妻という言葉にはロマンを感じる」
南「お、俺も若い方がいいです!!」
千葉「」
ルルーシュ(まずいぞ……これではそのうち千葉がヒステリーを起こして全てが終わってしまう!! どうする!? どうすればいい!?)
俺は妻にするならカグヤ様だな
ルルーシュ「ち、千葉……一度落ち着いt
カレン「あのぉーーーーーっ!!!!」
一同((((ビクッ!!))))
ディートハルト「っと、そういえばさっきから彼女、何も喋ってませんでしたね」
ルルーシュ「カレン……いや、カーさん?」
カレン「誰がカーさんよ!? さっきから聞いてりゃぁ皆好き放題いってくれちゃってぇ!!」プンスカ
カレン「皆一旦銃下げて!! 静かにして、そんで私の話を聞くっ!!!!」
一同「「「「は、はいっ!!!!」」」」
ルルーシュ「あ、あのカレン? その……話って」
カレン「ルルーシュ。折角告白してもらってなんだけど、私……あなたのお母さんになんてなれない!!」
ルルーシュ「のぁっ!!??」ガビーン
カレン「そして藤堂さん!! あなたの奥さんにだってなれません!!」ズバッ!!
藤堂「な……に……!?」
千葉(ちょ、ちょっと安心……)
ルルーシュ「そんなカレン、どうして!?」
カレン「どうしても何も! そんなもん考えなくてもわかるでしょ!?」
カレンはペットだもんな
ルルーシュ「そんな、それじゃ俺が出した答えは間違っていると言うのか!?」
カレン「ったりまえでしょ!! いい、あんたと私は同い年なのよ!?」
カレン「同い年で母子なんて成立するわけ!?」
ルルーシュ「はぅっ……!?」
藤堂「待て紅月君、ルル坊が私の連れ子で君が再婚相手と言うなら成り立つぞ!!」
カレン「藤堂さん、あなたは立派な戦士だし、日本人の誇りも忘れない素晴らしい方です」
カレン「でも、あなたは私のタイプじゃありません!! だから妻になんてなれません!!」
藤堂「そっ……ん、な……」
カレン「大体千葉さんがいるでしょーに!! 千葉さんの好意なんて皆知ってんですから!!」プンスカ
千葉「こ、紅月ぃ……///」ブワッ
ルルーシュ「そんな、だったら俺のこの母性への飢えはどうすればいい!?」
カレン「だったら千葉さんが藤堂さんの奥さんになれば万事解決でしょ!?」
カレン「千葉さん料理上手いし、ちょっとぶっきらぼうだけど思いやりあるし、その……む、胸だっておっきいし」
千葉「紅月……お前……」ウルウル
ルルーシュ「だけど、俺は君こそが!!」
カレン「ストップ!! いいから話聞く!!」
ルルーシュ「!?」
ブリタニア人にとって母親とのキスは挨拶変わりである
カレン「ルルーシュ。あなた蓬莱島来てすぐのとき、私に言ったわよね?」
カレン「『全てが終わったら、一緒にアッシュフォード学園に帰ろう』って。……あのときは言えなかったけど、私すっごく嬉しかった」
ルルーシュ「カレン……」
カレン「あの言葉に、捕縛されたときに叫んでくれた事がホントに嬉しくて―――その言葉があったから、捕虜になってるときも、腐らずにいられたの」
ルルーシュ「あ、ああ……」
カレン「戻ってきて、大事な人を3人も失って、そんなあなたを心から支えたいと思った。一緒に歩んでいきたいと思った」
ルルーシュ「俺だって、俺だってそうだ、だから―――」
カレン「そう思ってたのに……いきなりお母さんって何よぉ!!」
ルルーシュ「」
カレン「い~いルルーシュ!? 私を母親扱いするなら、仮にアッシュフォードに帰れたとしてどーする気よ!?」
ルルーシュ「えぇ!? 普通に言えばいいんじゃないのか!?」
カレン「いえるかぁっ!! 想像してみなさいよ!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
リヴァル『なぁ、最近ルルーシュとカレンの関係って変わった? 付き合ってるってワケでもなさそうだけど」
ルルーシュ『あぁ、伝えてなかったな。実は……母です』
カレン『息子です』
ルルーシュ『母さん、今日は確か卵が安くなってるはずだ』
カレン『じゃあ帰りに買い忘れないようにしないといけないわね~』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ルルーシュ「リヴァルならきっとわかっt
カレン「くれるかぁっ!! 変な事やってるとしか映らないわよ!!」
ルルーシュ「そんな事、やってみなけれb
カレン「絶対イヤ!! ムリ!! 受け入れられるわけないでしょう!!」
藤堂「しかし紅月君、この黒の騎士団という大家族の中で君のポジショニングは極めて重要だ!!」
藤堂「ルル坊が君を極めて近い位置に求めているなら、母親以外に何がある!?」
ルルーシュ「そうだカレン、何ならいいんだ!? 頼む、教えてくれ!!」
カレン「……っ」
カレン「……め……さん……」ポソッ
ルルーシュ「ん? 何だ? よく聴こえないぞ?」
カレン「およめさんが、いいです///」
ルルーシュ「およめさんって……お嫁さん、か?」
カレン「……うん///」コクリ
ルルーシュ「なら別に問題ないじゃないか、お藤さんのお嫁さんで、俺の母さんで」
カレン「話聞いてた? ……あなたのお嫁さんになりたいって、そう……言ってるんだけど」
ルルーシュ「……へ?」
ディートハルト「これは……想像以上の画が撮れそうな気がしますねぇ!!」
扇「カレン、何を言っt(ガスッ!!)
千葉「紅月……!! がんばれ、紅月!!」
ルルーシュ「けど君は、俺に好意を寄せてる素振りなんて―――」
カレン「悪かったわね不器用で!! けど、あなただって鈍感が過ぎるわよ!!」
カレン「そうよ、私はあなたが好きよ! 愛してるわよ!! ナナリーにだって、シャーリーにだって負けないくらい!!」
カレン「あのバベルタワーでまた逢えた時―――うぅん、きっと初めて学園であった日から気になってたわよ!!」
カレン「全くバッカじゃないの!? よりによってこんな、皆の見てる前で言わせるなんて!! ばかぁ!!!!////」
ルルーシュ「お……俺は……」
シュナイゼル「けど君は、私に好意を寄せてる素振りなんて―――」
カノン「悪かったわね不器用で!! けど、あなただって鈍感が過ぎるわよ!!」
ルルーシュ「カレン……気持ちは嬉しいが、俺は俺を愛してくれたシャーリーも、最愛の妹たるナナリーも守る事が出来ない弱い男だ」
ルルーシュ「君が愛してくれても、俺はパートナーとして守る事なんて……」
藤堂「―――喝ッ!!」
ルルーシュ「!! お藤さん!?」
藤堂「ルル坊……紅月は皆の面前で、勇気を振り絞ってお前に告白したのだ」
藤堂「お前はその想いを無下にする気か? それでもお前は私の息子、日本人か!?」
ルルーシュ「だが俺は、ブリタニア人で……」
藤堂「心さえあれば、それは日本人。……お前が自分で言った言葉だ。忘れたか?」
ルルーシュ「!!」
藤堂「守る自信がない? フ、甘ったれるなよ。さっき紅月を守りたいと言ったのはお前自身だ」
藤堂「その意思に偽りなくば、全てを賭して護り抜く覚悟を決めろ。女子にああまで言わせたのだ、腹を括れ!!」
ルルーシュ「俺は……俺は……!!」
途中で済みませんがさすがにそろそろ眠気がきついんで落ちようと思います。
続きは起きたら書きたいと思うんで、起きてる方々保守してもらえれば助かります
もちろん、こんな甘甘のまま終わらせる気はないです、あと何点かバカしこむつもりですので。
すみません、マジでなんとかたのんます。
朝なるべく早くに復帰するつもりなんで。
とりあえずsage入れときました、よろしく~
日本人よ!! 私は帰ってきたッ!!(ババッ!!)
ってわけでお待たせです、おはようございました!!
支援してくれた方々絶大サンクス、続きいってみよーと思います!!
千葉「ちょ、ちょっと待ってくださいアナタ!!」
藤堂「(? アナタ?)なんだ千葉よ、この期に及んで!!」
千葉「すみません、ですが一つ問題が残っています!!」
藤堂「……言え」
千葉「はい……その、例え本人同志がいいと言っても、渡された資料によれば彼はまだ17歳!!」
千葉「紅月を娶るには法律上年齢がわずか、ほんのわずか足りません!!」
ルルーシュ「っ……そうだ……俺にはまだ、カレンをお嫁さんにするなんて……!!」
藤堂「フ、そんな事か。下らんな」
千葉「えぇ!?」
藤堂「覆す手が……私にはある!!」キュピーン!
ルルーシュ「お藤さん!! その一手とは!?」
藤堂「ルル坊、お前は『元服』というものを知っているか?」
ルルーシュ「ゲン、プク? ……いや」
藤堂「さすがに知らんか。かつて日本がまだ戦国の世だった頃に存在した制度でな」ニヤリ
藤堂「その制度の元では、男子は齢十五にして大人である事を認められる」
ルルーシュ「……!!」
藤堂「ルル坊、お前は以前我らに言ったな? 我々の合衆国日本は、かつて敗れた日本とは違う、新しい日本だと」
藤堂「ならば婚姻に関する法律に、新たにそれを取り入れればいい。さすれば―――」
ルルーシュ「まさに全ての条件はクリアされる!!……お藤さんッ!!」
藤堂「フフ……若人よ、幸せになるがいい」キラーン!
千葉「ああ、藤堂さん……なんて奇跡の人!!」シンスイ
藤堂「さて、私もこうなれば逃げるわけにはいかないな。……千葉よ」
千葉「は、はい!! アナタ!!」
藤堂「こんな私だが、ついてくる覚悟はあるか? 常に奇跡を求められる我が道に……そして、黒の騎士団という大家族の長の妻として、ルル坊の母親としての道に」
千葉「あぁ……あなたが望んでくれるのなら、どんな道でも!!」
藤堂「フ……ではついて来い!!」
千葉「喜んで!! ……おい、ゼロ!! いや、ルルーシュ!!」
ルルーシュ「!! はい!!」
千葉「(コホン)仕方ないから私もお前を認めてやる。だから早く、紅月に応えてやれ!!」
ルルーシュ「……はい!! 俺の心にもう、迷いはない!!―――カレン!!」
カレン「……はいっ!!」
ルルーシュ「その……さっきからずっと、応えられなくてすまなかった」
カレン「うぅん……いいの」
ルルーシュ「ご覧の通り、俺は頭しか取り柄がないような……心も体も弱い男だ」
ルルーシュ「今まで支えとした者達も失って、正直何で今立てているのか不思議なくらいだ」
ルルーシュ「だから隣で支えてくれる人が欲しいんだ、俺は、だから―――」
カレン「うん……///」
ルルーシュ「その……これからも俺を、支え続けていてくれないか? 俺の、一番近くで……」
カレン「―――っ」
カレン「共に進みます……私は、あなたと共に……いつまでも……!!」ウルッ
ルルーシュ「ありがとう、カレン……!!」ギュッ
藤堂「どうやら事なきを得たようだな……フフ」ニヤリ
南「藤堂さんも、ようやく前に進めたようで!」
藤堂「フ……よせ。息子の前で恥はさらせん」
千葉「あの、あなた……子作りはいつ始めます?///」
玉城「あのカレンがなぁ……うおぉ~ん!! 見てるかナオトォ~~~ッ!!」ゴウキュウ
ディートハルト「もうこれ完全に別の番組として編集しなおした方がよさそうですねぇ……ちょっと、若いお二人」
ルル・カレン「「は、はい!?」」
ディートハルト「折角ですし、番組の締めとして皆の前でキスして頂けますか?」ジィーッ
ルル・カレン「「うぇっ!?」」
扇「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」
一同「「「……あ゛?」」」
玉城「んだよ扇ぃ!! せぇっかくキレイにまとまるトコだったのによぉ!! 空気読め空気!!」
杉山「そうだそうだー!!」
扇「あ、ああ……すまない―――じゃなくって!!」
扇「みんな、忘れたのか!? ゼロを、ルルーシュを引き渡せば、俺達の日本は還ってくるんだぞ!?」
ルルーシュ「何っ!?」
カレン「何それ……どういう事!?」
扇「カレン、黙っていてすまないな。俺達は約束したんだ、彼を引き渡す事と引き換えに日本を還してもらうと! そう、そこにいる―――シュナイゼル特使と!!」
シュナイゼル「そういう事だよルルーシュ。幸せそうなところ申し訳ないが、ね」
ルルーシュ「いたのですか兄上」
シュナイゼル「……まさか本気で気付いてなかったのかい?」
ルルーシュ「えぇ」
シュナイゼル・カノン「」
ルルーシュ「なるほど、得心がいきましたよ。黒の騎士団の皆に俺の素性を教えたのも、ギアスの事も、全てあなただったのですね」
シュナイゼル「まぁ、そういう事になるね。だが正直君が放った手は予想外だったよ。ここは兄として誇るべきかな?」
扇「彼は俺の要求に―――君の身柄と日本の交換にイエスと答えてくれた!!」
扇「ゼロ!! カレンの、俺達の幸せを想うなら!! 俺達のために人柱となれ!!」
ルルーシュ「俺は……俺はまた、政治の道具に……!? そん、な……」
カレン「ルルーシュ……!! 扇さん、あなたはっ!!」
扇「この約束は会談の場にいたものなら皆知っている!! そうでしょう、藤堂将軍!!」
藤堂「……知らんな」シレッ
扇「えっ……!?」
扇「いやあんた、間違いなくあの場にいたでしょう!? 犠牲者の名前見て眉間にしわ寄せてたでしょう!?」
藤堂「確かにいた。そしてルル坊が我々を駒として扱っていたという言葉に酷くショックを受けたのも事実だ」
扇「だったら!!」
藤堂「だが実際はどうだ? 彼は我々を家族として見ていてくれた。お前とて今、彼の心からの告白も聴いただろう」
藤堂「これまでの作戦に犠牲が出たのも否定は出来ん。しかしそれで我々がここまで来られたのも事実だ」
藤堂「今冷静になって思えば、敵国の宰相に言に誑かされ、子供一人に全ての罪を着せようとしたのもおかしな話だ」
扇「でも、それはギアスが……!!」
藤堂「喝ッ!!」
扇「!!!!」ビクッ
藤堂「扇……いや、要ッ!! そこに座れ!!」
扇「え……?」
藤堂「す・わ・れ・と言った。ほれ、正座ァ!!」
扇「は、はいっ!!」
ルルーシュ「お藤さん!?」
藤堂「ルル坊、ここはこの父に任せておけ。……要よ」
扇「は、はい……」ビクビク
藤堂「今一度確認するが、お前がシュナイゼルに持ちかけた取引。あの言葉に、我々は首を縦に振った憶えはないのだが?」
扇「」
藤堂「いきなり現れたお前がいきなり捲し立て、いきなりシュナイゼルに取引を持ちかけた。我らの了解も取らず独断でだ。誤りはあるか?」
扇「い、いえ、でも……」
藤堂「どうなんだ、あ゛?」ギロリ
扇(ビクゥッ!!)い、いえ……その……ありま、せん……」
扇「でも彼は、これまでも俺達を自分の駒として!!」
藤堂「話を終えた憶えはない!! フ、だが……ルル坊、何か言ってやる事はあるか?」
ルルーシュ「あぁ、戦場にいる以上はそこにいる兵士は駒と割り切って指揮したのは確かだ」
扇「ほらやっぱり―――」
ルルーシュ「だがそれは俺自身とて変わらない。でなければ、KMFで前線になんて出ないし」
扇「」
藤堂「わかったか? ルル坊は公私を使い分けてただけだ。に、対して……要よ」ヌゥッ
扇「と、藤堂将軍……近いです……」
藤堂「あの時聞けなかったが、お前と一緒に現れた褐色肌に銀髪の女子……アレは誰だ? 日本人ではなさそうだが」
扇「あ、あの……彼女は」
藤堂「ひとっことも紹介なかったよなぁ? 彼女は何だ、お前のコレか?」(※小指立てて)
扇「えっ、あの、その何ていうか……彼女はその、千草といっt
ルルーシュ「違うな!! 間違っているぞ」
藤堂「ほぅ、知ってるのかルル坊?」
ルルーシュ「もちろんだよお藤さん。褐色肌に銀髪など、俺には一人しか思い当たらない」
ルルーシュ「彼女の名はヴィレッタ・ヌゥ。アッシュフォード学園の体育教師にして、その真の姿はブリタニア軍機密情報局の一員、同時にブリタニアの男爵」
ルルーシュ「学園での俺の監視役にして、さらにいうと扇の想い人ですよ」
藤堂「ほぅ? 自分の連れにブリタニア人を選ぶくせにルル坊はダメなのか、おまけに紹介も無しか!! いいご身分だなぁ要よ!!」
扇「」
扇「い、いや先にゼロの問題を片付けt
藤堂「喝ッ!!」
扇「」
藤堂「彼女が出来ても紹介無し、それでいて人様の幸せはぶち壊す。お前は王にでもなったつもりか?」ゴゴゴゴゴ
扇「いやだって、ゼロは皇族d
藤堂「黙らんかっ!! もう一つ訊くが、お前は彼女に手は出したのか!?」
扇「えっ!?」
藤堂「キズモノにしたのか、と訊いている!!」
扇「そ、そんなプライベートな事は!!」
玉城「そういや扇よぉ、黒の騎士団旗揚げしてちょ~っとした辺りから付き合い悪くなった事あるよなぁ?」
扇「玉城!? だ、黙っててくれ!!」
藤堂「ほぉ~う?」ピキピキ
ルルーシュ「それについても知っていますよお藤さん。彼女はかつて俺の素顔を知ったのですが、その後撃たれて記憶喪失になった」
ルルーシュ「扇はそんな彼女を匿っている内に情が移ったようです。そして深い仲になったと―――」
扇「うわぁぁ!! うわぁぁぁぁぁっ!!」アセアセ
カレン「記憶を失ってるのいいことに? 扇さん……サイッテー」
藤堂「要よ、事実か?」
扇「え、あ、その……間違いではないですけど……」
ルルーシュ「ついでに言うと、ブラックリベリオンの時に扇が撃たれた件だが」
南「あぁ、アレで俺ゼロに不信感抱いたんだ」
ルルーシュ「あのときは俺もトラブルで対応できず、犯人も判らなかった」
ルルーシュ「だが調査の結果、扇を撃ったのはヴィレッタだとわかっている……やはり記憶喪失中に好き放題されたのがイヤだったのかな」
南「じゃあお前自業自得じゃないか!!」
扇「南ぃ!!」ナミダメ
藤堂「ほほぉーう……我々はずいぶんお前に信用されてなかったのかなぁ? えぇ要よ」
扇「だって好きなんだ、しょうがないだろぉ!?」
千葉「さすがにフォローできん!! まるっきり獅子身中の虫じゃないか!!」
扇「」
藤堂「我々はシュナイゼルの甘言と要の都合のいい言葉にまんまと踊らされていたようだな。ルル坊、すまなかった」ペコリ
ルルーシュ「いや、俺にだって責任はあるから……」
扇「そ、そうだ!! お前が責任を取r
藤堂「その前にお前が果たすべき責任があるだろうが!!」ゴツン!!
扇「ひっ!?」
藤堂「あのお嬢さんをキズモノにしたのなら、責任を取るのが男というものだ!! 時に、彼女の家にご挨拶には行ったのか!?」
扇「いやだって、敵国同士ですs
藤堂「誤魔化しなど聴く気はない!! 先のルル坊と紅月の精一杯の告白を忘れたか!!」
藤堂「きちんと正装して、ご挨拶の品を用意して!! ヴィレッタ嬢のご両親に詫びを入れて来い!! 貴様とて責任の取れる歳だろう!!」
藤堂「それを成し遂げてくるまで、この斑鳩の敷居を跨ぐ事はこの父・藤堂鏡志朗が許さん!! 勘当だ!!」
扇「そ、そんなぁ……」
藤堂「そういうわけだ、宰相シュナイゼル。家長として皆の意思を代弁させてもらう」
カノン「いやアナタ家長って、ママゴトみたいなものでしょ?」
藤堂「我らは運命共同体だ。それに気付かせてくれた愛息子を差し出すつもりはない」
ルル・カレン「お藤さん……!!」
シュナイゼル「ですが彼は我々にとっても弟です。それも血の繋がった実の、ね」
コーネリア「そうだ、今更反故にするなど許されない!!」
ルルーシュ「姉上、いつの間にか独房から出ていたのですね。気付きませんでしたよ」
コーネリア「酷いなお前!! さぁルルーシュ、母国で裁きが待っているぞ!!」
ルルーシュ「俺を棄てた国が今更!! 今一度いう、俺の家族はこの黒の騎士団だ!!」
藤堂「ルル坊もこう言っている。……代わりといっては何だが、この放蕩息子……扇要をくれてやる。責任を取らせてやってくれ」
シュナイゼル「いえ、いりません」
扇「」
シュナイゼル「交渉は決裂、ですか。ルルーシュ、君の切ったカードは本当にジョーカーだったらしいね」
ルルーシュ「おかげで俺は血ではなく絆で繋がった家族を手にし、そして愛する者をこの手に得た。感謝すべきなのかな、シュナイゼル?」
シュナイゼル「その必要はないよ。なかなか楽しめたしね……しかしだ」
シュナイゼル「家長殿、私が乗ってきた艦に先のフレイヤが搭載されているのは知っているね?」
藤堂「何!? 貴様、まさか!!」
シュナイゼル「戻って来ないなら消すもやむなしです。……残念だよルルーシュ。君は私を超える事はできない」
ルルーシュ「フレイヤだと!? ……おのれ……おのれシュナイゼル!!」
シュナイゼル「フレイヤの威力はトウキョウでご覧の通り。この艦のデッキで起爆させれば、艦は間違いなく消し飛びます」
カレン「でも、そんな事したらあんた達だって!!」
シュナイゼル「そうかもしれないね。だが黒の騎士団と超合集国はゼロと柱を失い、今度こそ瓦解する」
カノン「尤も、そうなる前に私達は脱出させてもらうけど。 ここで私達を殺して心中するか、見逃して消えるか、二つに一つよ」
コーネリア「兄上、まさかそんな……」
コツン、コツン、コツン
ラクシャータ「な~んかさっきから騒がしいけどぉ、一体全体何の騒ぎなわけぇ?」
カレン「ラクシャータさん!?」
ラクシャータ「紅蓮のチェックとか色々終わって暇だったから来てみたんだけどぉ、誰か説明してくれるぅ?」
カレン「実は―――」
ラクシャータ「ちょ~っとストップ! そのボーヤはだぁれ? 服はゼロっぽいけどぉ」
ルルーシュ「ああ、俺がゼロ……本当の名はルルーシュだ」
ラクシャータ「ふぅ~ん、結構かぁわいいじゃな~い? イタズラしたくなっちゃうわぁ♪」
ルルーシュ「!!」ゾクッ!!
カレン「ダメです!! ……実は―――」
・ ・ ・ ・ ・ ・
ラクシャータ「フレイヤねぇ……おっかしいわねぇ?」
ルルーシュ「? どうした?」
ラクシャータ「いやね、暇だからうろついてたら特使用の船があったからぁ、それも散策しちゃったのぉ」
ラクシャータ「んでも爆発物らしきものもな~んもなかったわよぉ? 武装は機銃とリニア砲、格納庫ももぬけの空だしぃ」
一同「「「」」」
シュナイゼル「おやおや、ブラフだとバレてしまったようだねぇ?」
ルルーシュ「シュナイゼルゥゥゥゥゥゥッ!!!」
機銃とリニア砲⇒機銃とリニア砲だけ
ごめん入力漏れ
シュナイゼル「いや本当に驚きだよルルーシュ。君の手にしたカードはジョーカーだらけだったようだね」ヒヤアセ
カノン「殿下、さすがに旗色悪いですわよ! どうします!?」
シュナイゼル「ここは退いた方がいいだろうねぇ。だが負けたつもりはないよ? いわば痛み分けだよこれは」
コーネリア(こんなカッコ悪い兄上見た事ない!!)
シュナイゼル「ではルルーシュ、カレン嬢、それに黒の騎士団諸君。またいつかお逢いしましょう」
藤堂「待て。おまけを忘れるな」ポイッ
扇「」
シュナイゼル「まぁ、ペナルティと見れば仕方がないね。営倉にでも放り込んでおいて……そうそう、ヴィレッタ君も忘れずにね」
カノン「了解ですわ殿下~」
コーネリア「ルルーシュ!! 私は絶対諦めないからなぁ!! 待ってるがいい愚弟よ!!」スタコラサッサー
騎士団一同「「「「」」」」
藤堂「さて、片付いたな」
千葉「そうですね、やつらの駒と化してしまうところでした」
南「扇のヤツ、俺達にまで隠し事して……」
玉城「もういいじゃねぇかよ、んなこたぁ!! それよりさぁ」
杉山「そうだな、一度に2つも夫婦が成立したんだ! 宴会の準備でもしないとな!」
藤堂「昇悟が誤解を抱いたまま逝ってしまったのは心残りだが……あいつなら、きっと我らを向こうから祝福してくれるだろう」
千葉「……そうですね」
カレン「これで、よかったのかな……?」
ルルーシュ「わからない。だが俺達は、再び歩き出す事ができる。……それで充分じゃないか?」
カレン「……うん」
カレン「あ、そうだルルーシュ!!」
ルルーシュ「? どうした?」
カレン「C.C.の事、どうしよう……それに、神楽耶様も」
ルルーシュ「C.C.なら問題ない。今の無垢な人格なら、妹や娘として収まる事が出来る」
ルルーシュ「もし記憶が戻ったなら、そのときは―――」
カレン「そのときは?」
ルルーシュ「お姑さんなり、お婆ちゃんなり。どっちでもイケるだろう?」
カレン「ずいぶんマルチなポジションね」
ルルーシュ「あいつは元々常識が通じないからな」
ルルーシュ「問題は神楽耶様だな……彼女は『ゼロ』の妻を自称している」
ルルーシュ「カレンが俺の奥さんになってくれた以上、どうするべきか……」
藤堂「フ、甘いなルル坊」
ルル・カレン「「お藤さん!?」」
藤堂「お前は言ったな、ゼロは記号にすぎないと。ならば状況に応じて、ゼロを演じるものが替わればいい」
ルルーシュ「!! それは!?」
藤堂「作戦指揮を取る、治世をするなどの時はお前が演じる。部隊を鼓舞するときは私。プライベートの時は……」
南「俺やりたいです!!」シュバッ!!
藤堂「だそうだが……どうする?」
星刻「南という漢、前々から只者では無いと感じていた」
ルルーシュ「いいのか、みんな……?」
藤堂「我々は家族だろう? 今までお前に何もかも頼り過ぎた。今度は大人が子供のために体を張るばんだ」
玉城「そうだぜ親友、いやブラザー!! 頼ってくれていいからよぉ!!」
ルルーシュ(いや、お前は頼れない)
南「神楽耶様は俺が幸せにする!!」
千葉「わ、私も、いい母親になれるよう努力する……」
ルル・カレン「「みんな……!!」」
ディートハルト「あーっと皆さん、ちょっとよろしいですか?」
ルルーシュ「ディートハルト!? 今度は何だ!!」
ディートハルト「お忘れですか? 私はお二人のキスシーンが撮りたいと言ったのですよ」
ルル・カレン「「!!///」」
ディートハルト「番組は打ち切りと先に言いましたが、とんでもない。これからもこの黒の騎士団という大家族のホームドラマ、バッチリ撮らせてもらいますよ」
ディートハルト「その団欒の象徴たるシーンとして、さぁ! さぁ!!」ワクワク
カレン「……ルルーシュ……」
ルルーシュ「カレン……」
カレン「……いいよ?///」
ルルーシュ「……ああ、それじゃ、いくぞ?///」
ミラクルダディか
ルルーシュ(ナナリー、シャーリー……俺は必ずカレンを幸せにする。護れなかったお前達の分まで……)
カレン(お母さん、私初めてキスします……誰よりも大切な人と……)
ルルーシュ「カレン……」
カレン「ルルーシュ……!」
ルル・カレン「……」アトスコシ
一同「「「「あとちょい、あとちょい!!」」」」
ガシャアアアアァァァン!!!
ルルーシュ「なんだ!?」
藤堂「蜃気楼!? 誰だ!!」
ロロ「兄さんの家族は、僕だけでいいっ!!!」キュイィィィン!!
カレン「っ!! えっ、ルルーシュ!? どこ!?」
千葉「消えた!? 一体何が起こった!?」
藤堂「くぅっ……KMFは出せるか!!」
ラクシャータ「全機整備完了済み、いつでもオッケーよぉ♪」
藤堂「よし!! 出られるものは全員出るぞ!! 全力で我らが息子を取り戻せぇ!!」
カレン「これってバベルタワーの時の……!? ルルーシュ……!!」
―――斑鳩 外壁部付近―――
シュナイゼル「ん? あのKMFは……これは運が巡ったかもしれないねぇ」
シュナイゼル「アーニャ、ずっと待たせて悪かったね。あのKMFを捕らえられるかい?」
アーニャ「破壊、なら……」グッ
ズギュウゥゥゥゥン!!
アーニャ「!! えっ!?」
ブゥン! ブゥン! ブゥン!
アーニャ「……何? あの、動き……」
シュナイゼル「どうにも捉えられないか……まぁ、これ以上はこちらが危ない。アーニャ、帰っておいで」
アーニャ「了解……残念」
シュナイゼル「アーニャを収容次第全速で本国に帰還しよう。次の手を考えなきゃね」
カノン「営倉に入れたアレはどうします? 結構あそこ揺れますけど、ましてや全速出すと」
シュナイゼル「はて、アレ? なんのことだったかなぁ?」
―――エリア11上空・蜃気楼コクピット―――
ルルーシュ「何をしているロロぉ!! 俺は帰るんだ、操縦席からどけぇ!!」ゲシゲシッ
ロロ「血の繫がりがなくても絆で結ばれた家族……!! 兄さん、僕キュンときたよ!!」
ロロ「安心してね兄さん! 僕一人でお父さんでもお母さんでもお嫁さんでも、何でもこなしてあげるから!!」
ルルーシュ「ふざけるな!! 俺の話w―――
キュイィィィン!!
ロロ「そうさ……今までだってそうだった! 僕は兄さんの、たった一人の弟で!!」
ロロ「ずっと僕を……! 僕だけを家族として見てくれたんだ!」ググッ
ロロ「あんなとってつけたような、紛い…物の、付け焼刃の家族、なん…か!!」ハァハァ
ロロ「僕の想いに!! 敵うものかぁーーーーっ!!」
ルルーシュ「―――を聴け!! お前、何しているのかわかt―――
キュイィィィン!!
ロロ「僕は! 今までも……これ、からもっ!!」ググッ
ロロ「兄さんの、たった一人の……家族で!!」ハァハァ
ロロ「僕が兄さんの!! 支えになるんだっ!! ロロ・ランペルージと、してっ!!」
ルルーシュ「―――っているのか!! いい加減怒るぞ!!」
ロロ「兄さんが僕のために怒ってくれる!? ぼ、僕はちゃんと、人間として……!!」
ピピピッ(通信)
藤堂『ルル坊!! 無事かぁーっ!!』
カレン『ルルーシューーー!!!』
ルルーシュ「お藤さん!! カレン!!」
藤堂『待ってろ息子ぉ!! 今助けてやる!!』
カレン『言ったでしょ、あなたと一緒にいるって!!』
ルルーシュ「だめだ、来ちゃいけない!!」
ロロ「兄さんが父と、お嫁さんと認めた人!! 僕はそんな人要らない!!」
キュイィィィン!!
ルルーシュ「やめろロロ!! 俺の大事な―――
藤堂『喝ッ!!!』
パキィィィン!!
ロロ「嘘!? 何で!!?」
藤堂『どこのどいつか知らんが、一家の大黒柱を甘く見るな!!』
シャルル「ミラクルウウゥェ…」
ルルーシュ(一体何が起こったのかサッパリだが、今のうちに伝えねば!!)
ルルーシュ「二人とも聴いてくれ!! コイツの事は俺が自分で決着をつける!!」
藤堂『何!?』
カレン『でも、私……!!』
ルルーシュ「心配するな、必ず戻る! 戻ったら全て話す、だから俺を信じて待っていてくれ! 俺達の家、斑鳩で!!」
藤堂『ルル坊……!!』
カレン『……約束だからね! 嘘ついたら許さないんだから!!』テッシュウー
ルルーシュ(よし……これで、あとはこのバカを!!)
ロロ「退いた!? ……よし、あとは出来る限り遠くへ……!!」
キュイィィィン!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
―――――――――――
ルルーシュ「ロロ……どうして俺を連れ出した?」
ロロ「兄さんは……嘘つき、だから……」ムシノイキ
ルルーシュ「え?」
ロロ「嘘、だよね? 僕の事、嫌いになったなんて……」ゼェゼェ
ルルーシュ「フッ、そうか、見抜かれていたか。―――ああ、お前の兄は、嘘つきなんだ」
ロロ「もち、ろんだよ……僕は、兄さんの事なら…なん、でも」スゥ
ルルーシュ「だがちゃんと本当の事だって言うぞ?」
ロロ「……え゛」
ルルーシュ「いいかロロ。俺はお前の事が大ッ嫌いだ。これは事実だ」
ロロ「兄、さん……? だって、僕h
ルルーシュ「確かに血の繫がりがなくとも絆があれば家族となる。それは立証された」
ロロ「そうだ、よ兄さん……それは僕、が最初n
ルルーシュ「だがお前には絆を一片たりとて感じない」
ロロ「う、そだ……!」プルプル
ルルーシュ「残念ながら現実だ。シャーリーを殺め、ナナリーまで亡き者にしようとしたお前に、弟たる資格があると想うのか?」
ルルーシュ「自分の世界だけで完結して、新たに家族ができる事すら否定するお前に、我が弟たる資格はない!!」
ロロ「!!!!」ガァーン!
ロロ「そ、んな……!! 兄、さ……」
ルルーシュ「お前はやりすぎたんだよロロ。もっと視野を拡げていれば、こうもならなかったものを」
ロロ「あ、あアァ……」プルプル
ルルーシュ「せめてもの手向けだ。お前に最もふさわしいギアスをかけてやる」スッ
ロロ「に、イ、さn
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア……いや、ルルーシュ藤堂が命じる―――」
ルルーシュ「ボロ雑巾のように地面を這い蹲っていろ!!」
キュイィィィィン!
ロロ「!!!!」キィィィィン……パァン!!
ロロ「イエス、マイ…ブラザ……」シュタッ
ガッサガッサ(地面でうつ伏せになって金魚運動してるとお考え下さい)
ルルーシュ「さらばだ偽りの弟ロロ、我が人生最大の汚点よ……」
ルルーシュ「貴様が大事にしていたストラップは、もうあげたかった相手もいない……冥土の土産にくれてやる」ポイッ
―――斑鳩 周辺空域―――
藤堂「むぅ……息子の危機に手を拱いているしかできんとは!!」
千葉「あなた、落ち着いて下さい……帰ってくると言ったんでしょう?」
カレン「ルルーシュ……お願い、無事でいて……」
ピピピッ
オペ子ズ「! レーダーに反応、蜃気楼です!!」
キィィィィィィン!!
藤堂「おぉ……帰ってきたか!!」
千葉「本当に……心配ばかりかけて!!」
ルルーシュ「――ただいま、みんな。ケリはつけてきたよ」
カレン「―――ルルーシュッ!!」
ルルーシュ「格納庫に下りたら、全員を集めてくれないか。伏せていた事も、ギアスの事も、何もかも全て話すよ……」
こうして新たな家族を得たルルーシュは、全てを打ち明けた。
ギアスの力の事、ゼロとして立ち上がった理由、虐殺皇女の真実。
足掻き続けた果てに、妹ナナリーを始め、様々な物を失い続けた事。そして―――
―――斑鳩 ゼロ改め、ルルーシュの私室―――
カレン「みんなが理解してくれてよかったわね~。あのロロとかいう子の事は、私も驚いたわ」
ルルーシュ「だからって、あの仕打ちはないんじゃないか? みんなから一発ずつ殴られるなんて……イッテテテ!!」
カレン「それで済めば安いものでしょ? もしみんなが家族と認めてくれなかったら、こうして生きてさえいないんだから。はい、おしまい!」ペシッ
ルルーシュ「カレンのビンタが一番痛かったんだが?」
カレン「うっさいわねぇ、愛の鞭よ!! 愛の鞭!!」
C.C.「あの、ごしゅじんさま……?」コソッ
ルルーシュ「そんなトコ隠れてないで出て来いよ。誰も虐めたりしないから。それと、ご主人様じゃないっていっただろ?」
C.C.「じゃあその、なんとおよびすれば……」
ルルーシュ「そうだな、お兄ちゃんでいいぞ?」
カレン「それじゃ私がお姉ちゃん、か……なぁんかフクザツ」
ルルーシュ「じゃあいっそ、パパとママのがいいか?」
カレン「ちょ! 何バカいってんのよ!!」
ルルーシュ「フッ……フフハハハハハハハッ!!」
カレン「……ったく、もぅ」
C.C.(ぱぱ、まま……なんだろう、なんだかあったかい……)
ラクシャータ「はぁ~い、お二人さん♪」
カレン「ラクシャータさん! どうしたんです?」
ラクシャータ「いや若いお二人にねぇ? 今後の子作りの予定とか訊いとこうなんて思ったり♪」
ルルーシュ「!?」
カレン「そっ……そういうのは、せめて学校出るまでお預けってお藤さん達も!!」
ラクシャータ「へぇえ~? だったらぁ……若旦那はアタシが毒見しておこうかしらぁ?」ペロォリ
ルルーシュ「!!」ゾクリッ!!
カレン「だめぇ!! 絶対だめですってばぁ!!」
ラクシャータ「あっはは~♪ 冗談冗談♪ まぁ精々ガンバッてねぇ~♪」スタコラサー
―――蓬莱島 神楽耶の居室―――
神楽耶「ねぇゼロ様?」
ゼロ「なんでしょうか神楽耶様?」
神楽耶「何だか最近のゼロ様、見るたびに体格や背の高さなど変わってるような気がするのですが、私の見間違いじゃございませんよねぇ? 今日もずいぶんパツンパツンな……」
ゼロ「め、滅相もない! 私はゼロ、世界を壊し創造する男! その根底たる思想さえあれば、多少の見た目など!」
神楽耶「まぁもともと何でもありの方というのは存じてますが……」
ゼロ「そうです、私は自分の体にさえ奇跡を起こすのです!!」
神楽耶(何だか加齢臭? とかいうのを感じますわ……これやっぱりニセモノですよねぇ?)
ゼロ(バレてないよな、バレてないよな!? 男・南! 折角得た幸せの時を手放してたまるものかぁーっ!!)
神楽耶「う~~……ホントのゼロ様にはいつお逢いできるのでしょうか……」ハフゥ
―――蓬莱島 黒の騎士団本部―――
星刻「最近ずいぶんと斑鳩部隊の結束が固くなったようだな」
香凛「以前と関係が変わったようです。なんでも、血ではなく絆で結ばれた家族、とか―――」
星刻「絆、家族……か。ならば私も、天子様と……ぐっ、ガハァ!!」
香凛「星刻様!! 大丈夫ですか!?」
星刻「だ、大丈夫だ……私に甘えすり酔ってくる幼妻な天子様を想像し悶えただけだ……!!」
香凛(……この人総司令でほんとに大丈夫なのかしら?)
すり酔って⇒摺り寄って
―――黄昏の間―――
シャルル「……」
シャルル「……C.C.がぁ、来ぉないなぁ……」
シャルル「これでぇは、ラグナレクの接続が行えぇんではぬぁいかぁ……」
シャルル「……だぁが、ルルゥーシュは息災なよぉうだなぁ……」
シャルル「今のあやつなぁら、このシステム無ぁしでも世界を変えられるやもしれんなぁ……」
シャルル「なぁらばワシは見届けようぞ我ぁが愚息よぉ……なぁに、時間はいくらでぇもあぁる!!」
シャルル「フフフフフ、フフフフハハハハハハハ……」
シャルル「フブフハァッハァッハァッハッハァッ!! オォールハィルブリタァァァ~ニアァ~ッ!!」
シャルル「……んだぁができるなら……孫は見たい、な……」
―――それからしばらくして、斑鳩 ブリッジにて―――
藤堂「あれが天空要塞ダモクレスか……これまでのようにはいかなさそうだな」
ルルーシュ「あそこにナナリーが……俺は……」
千葉「案ずるなルルーシュ。お前は一人ではないのだ、そうだろ?」
藤堂「そうだ、今や支配に抗う全ての人々がお前の味方だ。そしてお前の側には我々がいる」
玉城「そうそう! それにお前の妹ってんなら、俺達にとってもそうだろ!?」
ジェレミア「ならば助け出すのみです! そう、我ら全員の全力を挙げて!」
ルルーシュ「みんな……!!」
カレン「ルルーシュ、私は最後まであなたと共に在るわ」
カレン「だから、ナナリーも取り返して、帰りましょう! あの日常へ!」
ルルーシュ「カレン……そうだな、いつでも頼らせてもらう」
ディートハルト「さぁ、いよいよ番組も大詰めといった所でしょうか!!」
藤堂「ルル坊!! 最後の戦いだ、皆に喝を入れてやれ!!」
カレン「ルルーシュ! 行こう!!」
ルルーシュ「ああ、行こう! 俺達の望む明日のために!! ―――黒の騎士団、出撃!!」
こうして一人の少年を中心とし、世界を二分する壮大な最後の家族喧嘩が始まった。
血で繋がれた家族と、絆で繋がれた家族。
どちらの家族が勝ったのかは、また別のお話。
だが、黒髪の少年と赤髪の少女は、いかなる時も常に共に在ったそうな――――――
おしまい。
TURN19からのネタのはずが、ずいぶんな長編になっちまいました。
支援してくれた方々に惜しみない感謝!!
最後ちょっとクサくなっちまったので、もし要望あれば最後にまたバカやろうと思ってます。
>>360まででの多数決で決めたいと思いますがどーでしょ?
ハーレムエンド
カレンとイチャイチャする後日談
かんけいない
いけ
聴け! 日本人よ!!
正直展開即浮かぶの1つしかないけど、お前達の熱意に感服した!!
そんなわけでいくつか番外編やってみようと俺は思う!!
>>348
すまん、俺の想像力だとハーレムはムリだ……
俺にとってカレンがオンリーワンなルルの嫁なのだよ……
せいぜいやれて、こないだ書いたラクシャータと合体KMFみたいなのが限度だ
正直ラクシャータは動かしやすくていいね、猫科の肉食獣って感じで
>>358
いいんだな? 俺もそういう展開見たかったからクソタレ甘くなるかもだぜ?
???「騎士団が空中分解しそうになったのは扇要って奴のせいなんだ……」
???「おのれアフロイド!」
こうして世界は平和になったわけだな
番外編1 ~続・合体KMF~
ラクシャータ「はぁ? 新しいプラン?」
ルルーシュ「ああそうだ。 俺達のKMFに、こんな感じで改造を加えて欲しい」ペラリ
ラクシャータ「どぉれどれぇ?」ペラペラリ
ラクシャータ「まぁ~た無茶な事考えるわねぇ、さっすがオリジナルのゼロだわぁ」
ルルーシュ「世辞はいいさ。で? やれるのか? やれないのか?」
ラクシャータ「んっふふ~、このくらいだったらなんとかなるかもねぇ~」
ルルーシュ「ではよろしく頼む、期待しているぞ」
ラクシャータ「ねぇ、ご褒美は何くれるのぉ?」
ルルーシュ「……は?」
ルルーシュ「ご褒美って、これは今後のための大事な仕事だぞ」
ラクシャータ「それでもさぁ、やりがいって感じたいじゃなぁい? だからホレ、ご・ほ・う・び・ちょーだい☆」
ルルーシュ「それは完成したあとだろう。前払いなんてして『できませんでしたぁ』じゃ困る」
ラクシャータ「いやぁ別にお金とかモノじゃなくても結構よぉ?」
ルルーシュ「だったら何w
ラクシャータ「アンタの味見とかぁ♪」
ルルーシュ「」
ルルーシュ「お、おい……味見ってどういう事だ!?」タジッ
ラクシャータ「いや~毎晩若夫婦二人で頑張ってるんだろうのがうらやましくってさ~♪」
ルルーシュ「違う! 間違っているぞ、俺達は学園を卒業するまでそういうのは自重する約束だ!!」
ラクシャータ「あんたらさぁ、一体何歳よ? そのくらいの歳の子ってそこまで自重しないわよぉ?」
ルルーシュ「いいだろ別に!! 俺達には俺達の歩幅というモノg
ラクシャータ「はっはぁ~、そーやって夜に合体出来ない寂しさをKMFの合体で紛らわそうってわけぇ? おっ子ちゃっまねぇ~」
ルルーシュ「それとこれとは……!!」
ラクシャータ「はぁ~あ残念。だったらせめてぇ……唇だけでも奪っちゃおうかしら?」
ルルーシュ「!!!!」ゾクッ!!
ラクシャータ「だぁいじょぶよぉ、おとなしくしてればすぅぐ終わるからぁ☆」
ルルーシュ(こ、これはいけない! 完全に肉食獣の目だ、キスだけで終わるなどありえない! 俺の本能がそう告げている!!)
ルルーシュ(もし唇を許してしまったが最後、骨抜き同然にされ多分中毒化する!)
ルルーシュ(それだけならまだマシだ、カレンに知れたらどうする!? まずよくて半殺し、普通に考えて再起不能だ!!)
ルルーシュ(そうなるとお藤さんにも伝わる! 再び俺は家族を失ってしまう!!)
ラクシャータ「ん~~~~♪」アトスコシ
ルルーシュ(どうする!? どうすれば脱し得る! 俺の貞操の危機を!!?)
ガタッ……
ルル・ラクシャータ「「んん?」」
カレン「何、やってるの……ルルーシュ」
ルルーシュ「カ、レン……」ダラダラ
ラクシャータ「あぁらカレンちゃん、ごめんなさいねぇ~でもまだ何もしt
カレン「…………くぉんの浮気者ぉ!! ルルーシュのバカアァァァァァッ!!」
ギュン!! バキバキ!!
ルルーシュ「ふぉゎあぁあぁぁああああっ!!」グキグキメキン!!
ラクシャータ「あ~ら見事な寝技ねぇ(格闘的な意味で)……まぁ毎日こんなんなら夜の合体も必要ないかしらぁ」
ラクシャータ「ん? あの体勢……」ピコーン!
ラクシャータ「あっははぁ、閃いちゃったぁ☆ あっりがっとさぁん、お幸せに~♪」テッテッテッ
ルルーシュ「ラ、ラクシャー……タ……助け(グキグキッ)うがはぁぁぁぁぁっ!!」チーン
ラクシャータ「それはそうとぉ、藤堂夫妻の方もサンプル欲しいわねぇ……うーん」
ディートハルト「おやラクシャータ、どうかしましたか?」
ラクシャータ「あぁらディートハルトぉ(ピーン)んっふふ~、いいとこいたわぁ♪」
ディートハルト「?」
ラクシャータ「実はぁ(ゴニョゴニョゴニョ)」
ディートハルト「……あなたも悪い人ですねぇ」ニヤァ
ラクシャータ「あんたほどじゃないわよぉ、そぃじゃ準備よろしくぅ♪」
―――斑鳩 モニター室―――
ラクシャータ「ど~ぉ? あちら夫婦の様子は」
ディートハルト「まだ寝室には入ってないようです。シャワーの音は入ってますがね」
ラクシャータ「上々♪ カメラの方は? 死角はなぁい?」
ディートハルト「360度死角無し、どのアングルからでもいけますよ……しかしバレたら大変ですねぇ隠し撮りなんて」ウキウキ
ラクシャータ「その顔で言う事ぉ? でもさほら、合体なんて普通KMFにつけないもんつけるんだから、デヴァイサーの当人同士がどういう合体してるの判ればより相性いいもん出来るかもって♪」
ディートハルト「お、二人とも入ってきましたよ」
ラクシャータ「ホント!? おっけぇ、じゃあこのお二人の一番相性いい体勢、存分に見せてもらいましょっかぁ♪」
藤堂『凪沙よ。今日も頼むぞ』
千葉『はい、わかってます。いつでもいけますよ』
ラクシャータ「はいはい前置きいいから、はやくはやくぅ♪」
ディートハルト「興奮しすぎでしょう」
―――――しばらくお待ちください―――――
ディートハルト「」キゼツ
ラクシャータ「体勢は普通だったけど、濃ゆい内容だったわぁ……まさかKMFコスプレなんて……」クラリ
ラクシャータ「若い二人以上に参考になったけど、これはトラウマモンだわぁ……」
―――斑鳩 ラクシャータのラボ―――
ラクシャータ「お待ちどぉさまぁ~、ご注文の品、できたわよぉ☆」
ルルーシュ「よし、これで俺の蜃気楼とカレンの紅蓮が合体できる!」
カレン「ますますおかしい性能になりそうだけど、ルルーシュ耐えられるの? Gとか何とか」
ルルーシュ「も、もやし言うな!!」
ラクシャータ「カレンちゃんの技の数々受けて生きてんだから大丈夫よぉ♪」
ルルーシュ「ん? ラクシャータ、蜃気楼の関節がずいぶん増えてないか? 人体の関節数を凌駕しているぞ」
ラクシャータ「あぁアレ? だって主に変形するの蜃気楼だしぃ」
ルルーシュ「……なぜそうなった」
ラクシャータ「閃いちゃったのよぉ、あの時寝技決められてたアンタの体の曲がり方見て♪」
ルル・カレン「「」」
ルルーシュ「気を取り直して……お藤さん達の機体はどうなったんだ?」
ラクシャータ「あぁ、あの二人の機体はちょっと廃案にしちゃったぁ」
カレン「何でですか!?」
ラクシャータ「二人とも充分腕の立つデヴァイサーだしぃ、だったら1機にまとめる必要ないしぃ」
ルルーシュ「本当にそれだけか?」
ラクシャータ「……さっすがに聡いわねぇ。合体のイメージ映像あるんだけど、観る? 多分後悔するわよぉ」
ルルーシュ「いいだろう、見届けてやるとも!!」
―――――しばらくお待ちください―――――
ルル・カレン「「」」シッシン
ラクシャータ「まぁさかここまでの破壊力とは思ってなかったわぁ、それにしたってこの二人……耐性ないわねぇ」
ラクシャータ「こんなんで学校卒業したあとホントに純潔卒業できんのかしらぁ? ま、それは別の話ってことでいいかしらね~♪」
ラクシャータ「みんなはちゃぁんとノーマルなのから始めた方がいいわよぉ、んじゃぁねぇ~♪」
グダグダだけど、番外編1 終わり
ところでラクシャータって
原作でルルーシュを取って食うみたいな発言をしたことあったっけ?
>>386
すまん、俺が以前書いたSSでそんな展開にしちまったんだ
動かしてて楽しくてさ、つい調子に乗ってやった だが後悔はしてない
ラクシャータほど痴女キャラが似合うギアスキャラもいないと思うのだよ!!
合体KMFのやつか
>>391
当たり、アレも俺かいたやつ 今見るとおかしいとこ描写不足なとこもあるが勘弁してくれwww
まとめサイトに取り上げられてびっくりしたが、多くのコメに「ラクシャータと合体したい」とあってフイタ
安心しろ、俺もそう思う
番外編2 ~ナナリーの反逆~
ナナリー「シュナイゼルお兄様、私にダモクレスの鍵を渡して下さい」
シュナイゼル「ナナリー?」
ナナリー「お兄様達もその手を血に濡らして来たのです……私も、お兄様に立ち向かう覚悟が欲しいんです、だから!」
シュナイゼル「いいよナナリー。君に預けよう。大丈夫、これは兵器ではない……平和への鍵なんだから」
ナナリー「はい……!!」グッ
―――最終決戦開始―――
シュナイゼル「味方の損害も大きいが……ここでフレイヤを放てば大勢は決するね」
カノン「では殿下、いいのですね?」
シュナイゼル「ああ、ナナリー自身の手でルルーシュを葬ってもらおう……ナナリー、聴こえるかい?」
ナナリー『はい』
シュナイゼル「照準は合わせてある。あとは君がスイッチを押すだけだよ」
シュナイゼル「大丈夫、君の大事なルルーシュやカレン嬢には当たらないように設定してあるから」
シュナイゼル(無論、嘘だけどね)
ナナリー『わかりました』プツッ(通信終了)
シュナイゼル「カノン、シャンパンの準備をしてくれるかな? あと20秒もせずに世界には平和が訪れるよ」
カノン「了解ですわ、殿下」
―――――約1分経過―――――
シュナイゼル「……おかしいねぇ。フレイヤが発射された様子は?」
カノン「いえ、ありません……ナナリー殿下に何かあったのでは?」
シュナイゼル「……通信が切れた後も監視モニターは生きてたはずだね? ちょっと再生してくれるかな」
カノン「はい。……!? 殿下、これは!?」
シュナイゼル「どうしたんだいカノン?」
~録画映像~
ナナリー「わかりました」プツッ
ナナリー「……シュナイゼルお兄様が悪いのですよ? 私の映像のチェックなんて必要ないって、舐めてかかるから」
ナナリー「ダモクレスの鍵……こういう形だから、ここにこうして……」
ナナリー「哈ァッ!!」ググッ!!
バキィッ!!
ナナリー「これでこんな物騒な鍵は使えませんね♪」
ナナリー「まったく、自分で手を下さずに高みの見物ばかり決め込むからこうなるんですよ?」
ナナリー「フレイヤの撃てないダモクレスなんて、ただの大きなお城ですし」
ナナリー「あとはお兄様達が来るのを待つだけですわ♪ お兄様、早く迎えに来てくださ~い♪」
シュナイゼル・カノン「「」」
こうして罪を背負うどころか、その罪の引鉄を(よりによって力技で)粉砕した一人の少女の影ながらの活躍により、その戦いでそれ以上フレイヤが撃たれる事はなかった。
げに恐るべきは少女が隠していた鷹の如き爪……
ルルーシュのギアスによって思考が歪められていく中、、シュナイゼルは女の恐ろしさを心に刻むのであった。
ん? 弾薬庫内のフレイヤはどうなったって?
世の中には知らなくていい事もあるんですよ☆
番外編2 さっき以上にグダグダだけど終わり
書いといて何だがナナリーネタってこんなんでよかったんだろかww
本編書いてた時に比べて今ひとつドーパミンやらアドレナリンが出てなくて面白く書けてるか自信ないんだが
番外編3 ~戦い明けて、その後~
―――このSSでの最終決戦からおよそ1年半後・紅月家 カレンの部屋―――
ルルーシュ「ついに俺達も卒業か」
カレン「ホントならこの時期に卒業するのは、2年の途中から復学した私だけのはずだったんだけどね」
ルルーシュ「正直予想外だった……よもや、咲世子との替え玉がばれて単位不足で留年とは……」
カレン「さすが咲世子さん、天然ってやっかいねぇ」
ルルーシュ「黙れ。カレンとしては俺と余計に一年学園生活過ごせたんだからいいだろう?」
カレン「何言ってんだか。……ばか」
ルルーシュ「今思っても解せん……なぜバレたんだろうか」
ルルーシュ「少なくとも定期試験の結果は万全だった、咲世子は勉学においても優秀だからな」
カレン「……今更考えるまでもないと思うけど?」
ルルーシュ「何故だ、どこに落ち度があった!!」
カレン「決まってるでしょ、体育よ!! どこの誰があなたが10m近く飛び上がって錐揉み大回転決めるなんて思うのよ!!」
ルルーシュ「奇跡が起きればあれくらいh
カレン「できるかぁっ!! 100m走でゼーハーいうもやしのあなたがぁ!!」
ルルーシュ「えぇい、イチイチ人をもやしもやしというな! これでも体術やダンスは習得してるの知ってるだろう!!」
カレン「致命的に体力なくて長続きしないじゃない!」
ルルーシュ「う、うるさい! カレンが体力ありすぎるんだろう!?」
カレン「ひっどいわねぇ、筋肉の塊みたいに言ってくれちゃって!!」
ルルーシュ「そういったつもりはないぞ、体力と筋肉はノットイコールだ」
カレン「あぁっそ、屁理屈だったら聴きません~だ」
ルルーシュ「全く……ああ言えばこういうな」
カレン「そっちこそ」
ルルーシュ「……カレン、憶えているか?」
カレン「何が?……あぁ、あの約束ね」
ルルーシュ「二人とも学園を出たら、改めて式挙げて結婚しようっていったろ」
ルルーシュ「黒の騎士団でみんなから祝福されたとはいえ、あの場では形式上みたいなものだったしな」
ルルーシュ「実はもう式の予定組んでるんだ」
カレン「ちょ、気が早くない!?」
ルルーシュ「早いものか。アレから1年半も待ったんだぞ」
カレン「それは、そうだけど……」
ルルーシュ「会場には俺達もよく知ってる場所を選んだ。……アッシュフォード学園のクラブハウスだ」
今の公式は完全ルルCですしおすし
ルルカレこそ至高。もう一度言う、ルルカレこそ至高
ルルーシュ「あそこのメインホール、ああいう式にも使えそうだろ? それに、思い出の詰まった場所だからな」
カレン「何憎い演出してるのよ。ばーか」
ルルーシュ「フッ、思い出と言えばあそこで初めてカレンの裸を見たんだったな」
カレン「わ、忘れなさいよそんなことぉ!!」
ルルーシュ「断る。第一、式を挙げてしまえば余計忘れられなくなる」
カレン「なんで……って、あ!!」
ルルーシュ「そうだ。それから先は毎晩のように見る事になるからな?」
ルルーシュ「こっちの方も1年半待ったんだ、俺とて手加減するつもりはないぞ?」
カレン「も、もやしっ子のくせに言ってくれるじゃない!……こっちだって、そう簡単にダウンしてもらうつもりないからね!?」
ルルーシュ「どうだかな。いざ始めれば俺の体力のリミッターが外れるかもしれないぞ?」
カレン「ふ、ふんだ! このむっつりすけべ!!」
>>422
カレンはライだろ
>>421
ルルとC.C.は恋愛とは違うと思ってるんだ、俺。
C.C.は信頼、カレンは戦いで育んだ愛、これが俺の視点
>>422
俺もだ。友と呼ばせてくれ
>>424
すまん、ロストカラーズやったことないんだ。
だから再世編での描かれ方見てニヤニヤしてたのが俺だ
ルルーシュ「俺だって男だ! 仕方ないだろう、それぐらい!」
ルルーシュ「……それに、そういう目で見た相手は君だけだ」
カレン「っ……ホントに、そういう台詞ばっかり上手いんだから!」
ルルーシュ「いいだろ、カレンにしか言ってないし」
カレン「全く……」
カレン「……ねぇ」
ルルーシュ「ん?」
カレン「……幸せに、してよね」
ルルーシュ「わかってるよ、俺のただ一人のクィーン―――」
番外編3 終わり
ツンデレ同士のイチャラブってむずい~
ってか何書いてんだ俺ww
とりあえず次の番外編4でこのスレのネタ終わろうと思います~
もう完全にネタに走って、お題は扇の末路といった感じ。
番外編4 ~斑鳩の放蕩息子こと扇要の結末~
―――――ブリタニア本国 軍事施設―――――
カノン「さぁ~って扇要? ここに拘束されてる理由はわかるわね?」ピシッ
扇「い、いや、サッパリわからない……」
カノン「ホンットに愚鈍なイレヴンねぇ!! 先の斑鳩での事よ!!」ビシィッ!!
扇「痛っ!! な、何故俺がこんな目にあわされるんだ!?」
カノン「よく言うわねぇ、あなたのおかげで殿下の計略が台無しになったわけ。わかる?」
扇「お、俺はブリタニアの作戦に協力したわけじゃ!! 日本を開放するために!!」
カノン「そう、お優しい殿下の事……素直にゼロ、ルルーシュ殿下を引き渡していればこうはならなかったかもしれない」
日本の総理大臣になる人だからね……(遠い目)
カノン「さっさと引き渡していれば、エリア11全てじゃなくても一部くらいは変換してもらえたかもしれないわねぇ」
カノン「でもあなたは後先考えずに、立場も何も全て無視して『日本を還せ』なんて要求した……ゼロの代わりに解放の英雄にでもなりたかったわけ?」
扇「お、俺は! 俺はただ千草と一緒に暮らすために―――」
カノン「千草ぁ? あぁ、ヴィレッタのことね? ……あの子も残念な事よね」
扇「!? ち、千草に何をしたんだ!?」
カノン「ゼロに命じられこちらの情報をリークしていた事、あなたと通じてのスパイ疑惑」
カノン「イレヴン如きに篭絡されたと言う事もあって、彼女軍籍と爵位を剥奪されたの」
カノン「今は一民間人として、アッシュフォード学園の教師として活躍中よ―――監視付だけどね」
扇「そ、そうか、生きてるんだ……よかった」
カノン「生きてればまた逢える……そんなこと思ってるでしょ? スウィートねぇ?」
カノン「本国に連れてきたときにあなたの軍事能力適正試験やったでしょ? アレの結果出たんだけどねぇ」
扇「ふざけるな! いくら黒の騎士団から離れても、ブリタニアのためには戦わないぞ!」
カノン「戦う? なぁに言ってるのかしらねぇ?」
カノン「あなたの適正試験結果はC-。下の下、そのさらに下。いわば底辺よ」
扇「」
カノン「だからわからないのよねぇ、何であなた程度の人材が黒の騎士団副指令なんてやれてたのか。これルルーシュ殿下の一番の人選ミスだと思うわ」
扇「黒の騎士団は結束という武器があるんだ、能力なんかよr
カノン「その結束を裏切って利用したのアナタでしょう? ホントどの口がいうのかしらねぇ」ビシィッ!!
カノン「殿下が間違ってもあなたを登用するなんておっしゃらなくてよかったわぁ。恥にしかならないもの」ピシュン!
カノン「ちなみに知ってる? アレ以来黒の騎士団は文字通り快進撃みたいよ? あなたが言ってた結束の力とやらかしらコレ?」
扇「お……俺を、どうする気なんだ……?」
カノン「少なくとも、アナタの想い人……ヴィレッタの居る場所にはいけないと思ってもらって間違いないわ」
カノン「どころか、日の当たる場所はムリねぇ。大丈夫、死なないようにはしてあげるから」ペロリ
扇「ひっ!!」ガタタッ
カノン「私はこう見えていろんなスキルに精通してるの。さて何がいいかなぁ?」キラリ
カノン「よぉし決めたわ。あなたの様な人にこのスキルはもったいないけど、イレヴンの味を知っとくのも悪くないかも」ジィーッゴソゴソ
扇「!? ちょっと待て、何をしている!!?」ガタガタッ
カノン「まぁあなたをキズモノにするってところかしら? ヴィレッタがされたようにね?」ゴゴゴゴゴ
カノン「違うのはあなたが男である事、それと記憶を失ってない事かしら? ……まぁ、些細な事ね」ドドドドドド
扇「ひぃっ! イヤだ、来るな!! 千草!! 千草ぁっ!!」バタバタ
カノン「大丈夫よぉ、痛いのは最初だけだから」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
扇「助けて! 千草!! 千草ァ~~ッ!! 千ぐs」ズルリッ
扇「」
扇「アアアアアッーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
番外編4 おしまい
ってわけでホントにおしまい
扇にはいい薬になったかな?(爽)
万が一こんなSSを取り上げてくれるまとめサイトがあるなら、頼むからこの番外編はカットして下さい
何しょーもないもん書いてんだ俺はwww
乙
初夜編はよ
お前ら扇嫌いすぎだろ…可哀想だと思わないのか!俺は思わない!
このSSまとめへのコメント
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