QB「泉京水、僕と契約して魔法少女になってよ!」 (50)

アントニー 「ダス、ジント、ミア、ウンベ、カンテ♪」

まどか 「ヤだ、何か居るっ!」

さやか 「冗談だよね、アタシ悪い夢でも見てるんだよね!?ね、まどかぁっ!」


と、その時、綿毛のような使い魔たちを払いのけて現れた、一人の少女……


京水 「危なかったわね、でももう大丈夫よ!」

少女。

京水 「あら、キュゥべえちゃんを助けてくれたのね!素人のわりにやるじゃない」

少女である。




魔法少女まどか☆マギカと仮面ライダーW AtoZ運命のガイアメモリ(及びReturns 仮面ライダーエターナル)のクロス。


叛逆ネタバレなし



 

京水 「そうそう、自己紹介しなくっちゃ……でもその前に」

京水 「ちょっと一仕事、いってきまぁーす!」 \ルゥナァ!/


少女は懐から取りだした、黄色く輝くソウルジェムのスイッチを押し、頭上へ放る。

くねくねとスッテプを踏む少女の額にコネクタが出現し、ソウルジェムが吸い込まれていく……


ルナ・ドーパント 「さぁ使い魔たち、わたしが愛してあげるわぁあああああん!」


瞬く間に魔法少女の姿に変わった少女の両の触腕が伸び、使い魔に打撃を加え葬っていく。


ルナ 「ムチ!ムチ!ムチムチ!」

まどか 「す……すごい……!」

さやか 「も……戻った……」


結界が晴れ、景色がもとに戻っていく。

すると、高台に黒髪の少女が現れた。

京水 「魔女は逃げたわよ。仕留めたいのなら、すぐに立たなくっちゃ!ビンッビンに立たなくっちゃ!」

ほむら 「私の目てkッ!?」

ほむら 「まって」

京水 「飲みこみが悪いのねっ!わたしが抱きしめてあげるって言ってるの!」

ほむら 「えっ、巴マミは?貴方は誰なの!?」

京水 「きゃっ!なんでアンタがわたしの名前を知っているの!?まさか……ファン!ファンなのね!?」

京水 「わたしに目を付けるとはお目が高いわ!いい審美眼してるじゃない!嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!」

ほむら 「……ワケわかんないよね……!」


京水のテンションに圧倒されたほむらが涙目で退散していくと、京水は懐から取りだした携帯酵素をキュゥべぇに当てる。


京水 「無茶して……だからド素人は。……でも嫌いじゃないわ」

QB 「ありがとう、マミ!」

京水 「お礼はこの子たちに言いなさい……そうそう、わたしは巴マミ。アンタたちと同じ、見滝原中の三年生よ」

まどか、さやか 「!!!??!?!!?」

さやか 「じゃっ、じゃあ中学生!?ウソォ!?」

まどか 「さっ、さやかちゃ、失礼だよぉ!」

さやか 「だっ、だってどう見ても、変なオッサン……!」

京水 「そう、変なオッサ……変なオッサン!?」

京水 「言ったわね!?レディに対して、最大の侮辱を!ムッキィイ――――――ッ!!」

QB 「今のはマズかったよさやか……」

QB 「えっと、今日は二人にお願いがあって来たんだ。僕と契約して魔法少女になってよ!」

さやか 「魔法少女って、さっきマミさんが変身したみたいな……?」

QB 「うん」

QB 「!……あっ、でもあれはかなり例外的な感じというか、普通はもうちょっと普通というか」

QB 「そもそもソウルジェムは……魔法少女の力の源がソウルジェムっていうんだけど、あんなUSBメモリみたいな感じじゃないし」

QB 「ふつうは宝石みたいな感じのをかざして、それでコスプレっぽい衣装で戦うんだけど」

まどか 「着ぐるみってこと……?」

QB 「いやだからマミのは特別で、普通はアニメの魔法少女みたいな普通の衣装で……」

QB 「とにかく大丈夫だから」

QB 「しかもなんでも願いが叶う」

さやか 「金銀財宝とか、不老不死とか、強いイケメンとかぁ!?」

まどか 「最後のは」京水「嫌いじゃないわ!」

まどか (セリフが少ないよ……)

 …………………………………………
京水 「魔法少女体験コースよ、楽しみましょーっ!」


京水 「ティロ・二丁目!」

まどか 「二丁目って?」

さやか 「まどかは知らなくてもいいよ……」


京水 「フライング二丁目固め!」

まどか 「魔法少女って極め技も使うんだね……」

さやか 「だいぶイメージ違うね……」

QB 「マミはちょっと特殊だから……」


京水 「太陽に代って……おしおきよ☆」

まどか 「初めて魔法少女っぽいなって、そう思ってしまうのでした」

さやか 「セリフだけね」

京水 「ムチ!ムチ!ムチムチ!ぶっとびぃ~!」


薔薇園の魔女・ゲルトルート撃破!

 …………………………………………


ほむら 「今回の獲物は私が狩る。手を引いて」

京水 「信用すると思って?ムチ!」

ほむら 「ばっ、バカ!こんなことしてる場合じゃ……」

京水 「こう見えてわたし、強いのよ。特に、縛りがね……」

ほむら 「今回の魔女は今までの」

京水 「いいカラダしてるじゃない……」

ほむら 「ひっ!?」

まどか 「マミさん!?」

京水 「でも……」

 








京水 「わたしのほうが、おっぱいおっきいわ」









ほむらまどか「「!?」」

京水 「 わ た し の ほ う が 、 お っ ぱ い お っ き い わ ッ!!」

ほむら (……!……男にも負ける貧乳ってこと……!?)

ほむら 「ぬぅぅぅうううううううううううううう(号泣)」

まどか (マミさんのは大胸筋じゃ……)


 …………………………………………


ルナ 「実はわたし、魔女には厳しいの……一気に決めさせてもらうわ!」

ルナ 「 フ ラ イ ン グ 二 丁 目 固 め !」

さやか、まどか「「やった!!」」

シャルロッテ 「もぎゅぅ……ぐわぁ!(脱皮)」

ルナ 「」

ほむら 「伏せなさい、巴マミ!」


 ドォーン!


ほむら 「命拾いしたわね。あなたたち」

まどか 「ほむらちゃん!抜け出せたの!?」

ほむら 「通りすがりの……こう、三色ダンゴみたいな人が助けてくれたわ」

さやか 「三色ダンゴ……?」

ほむら 「たしか、『ライダーは助け合いでしょ』とかなんとか……」

京水 「おっしゃる通りだわぁああああああああ!!」


 …………………………………………

 …………………………………………


ほむら 「とりあえず、巴マミ?と協力関係を結ぶことはできた」

ほむら 「でもちょくちょく巨乳アピールをされるのはつらい……元の巴マミならともかく」

ほむら 「………いや、元の巴マミにされたら撃ち殺してしまうわね」

ほむら 「……………」

ほむら 「………男よりは、あるもん(ボソッ」


 …………………………………………

まどか 「そういえばマミさんは、どんな願い事をしたんですか?」

京水 「……私の場合は、選択の余地もなかったわ……」



     京水 「テメェら……ハメやがったな……」

     京水 「仁義はどうしたんだよ……仁義はどうしたんだよ!ぁあ!?」

     ヤクザ 「この渡世に……ンなもん30年前からあるかァ」



ほむら 「まって」

さやか 「どうしたのさ転校生!いいとこなのに」

ほむら 「え、だってキャラ……」

まどか 「ほむらちゃ、もしかしたら続きにその秘密があるかもしれないよ。今は黙って聞こう?」

     ヤクザ 「ァアアアアアアアア!」ドスッ

     京水 「グブッ……あぁん!」バタッ

     ?? 「こんな連中忘れちまえ」

     京水 「……誰、このイケメン……」

     QB 「お前は、俺のモンだ……」

     京水 「ステキ……あなたに、刺されたかった……」パァアアアアア



ほむら 「待てよ」

さやか 「なによ転校生、やけにつっかかるじゃん」

まどか 「どこかおかしかったかな?」

ほむら 「全部よ」

京水 「そうね……一目ぼれなんて、わたしも初めてだったわ」

ほむら 「そこじゃないわよ、いやそこもだけど」

ほむら (ダメだ、私一人じゃツッコみきれないよ……鹿目さん……)


 …………………………………………

恭介 「……さやかは僕をいじめてるのかい?」

京水 「何このイケメン!?何このイケメン!?」

さやか 「え……」

恭介 「なんで今でもまだ僕に音楽なんか聴かせるんだい、嫌がらせのつもりなのかい?」

さやか 「だ、だって恭介、音楽好きだから」

京水 「イケメンで音楽家なのね!?嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!」

恭介 「もう聴きたくなんかないんだよ!自分で弾けもしない曲、ただ聴いてるだけなんて!」

恭介 「もう……僕は……!」ドシャア

さやか 「あっ……!!」ガバッ

京水 「イケメンで強いのね!?」

恭介 「そして誰なんだよこの人は!?」

さやか 「ごめん、男の子のとこに行くって言ったら、なんか勝手に着いてきちゃって……」

京水 「お邪魔だったかしら?」

恭介 「……少し、頭が冷えたよ。さやか、八つ当たりしてごめん」

さやか 「……!恭介……」

恭介 「……医者に『手は諦めろ』って言われて……奇跡か魔法でもないと、手は動かないって言われて」

恭介 「そのショックをさやかにぶつけてしまっただけだ」

恭介 「ごめんねさやか……CDを持ってきてくれるのが好意だって、ちゃんとわかってたのに……!」

さやか 「こ、好意って……」

恭介 「いや、好意っていうのはそういう意味じゃ……さやか?え、顔真っ赤……え?」

さやか 「……………」

恭介 「え、さやかが……え……」

さやか 「えっと、あの……面会時間、そろそろだから……っ!また明日、来るから……」

恭介 「あ、うん……っ!そのとき、きちんと、話そうね!」

さやか 「……っ!」


 …………………………………………

さやか 「……恭介と、付き合うことになりました」

京水 「そう、よかったじゃない」

さやか 「恭介、もうヴァイオリンは弾けないけど、他に出来ること、探すって言ってました」

京水 「……イケメンで、強い子ね。嫌いじゃないわ」

さやか 「でもあたし、恭介にもう一度ヴァイオリン、弾かせてあげたい……奇跡も、魔法も、あるんだから」

京水 「…………そう」

京水 「でもよく考えなさい。魔法少女って、甘くないわよ」

さやか 「………はい」

さやか (……魔法少女になったら、このあいだのマミさんみたいに、ピンチになることもあるんだよね)

さやか (ん?マミさんみたいに?)

さやか (まさか魔法少女になったら筋骨隆々のオカマになったり……)

さやか 「そんな体で抱きしめてなんて言えない!キスしてなんて言えないよ!?」

京水 「何!?どうしたの!?走馬灯!?」


 …………………………………………

まどか 「仁美ちゃん!?それ混ぜたら危ないよ!」

仁美 「いいんですのよだってもう恭介さんはさやかさんに取られちゃったしウフフフフ」

まどか 「魔女だ!うわああああ!引っ張られる!」

まどか (なんかすごいダイジェストにされてる感じがするよ!)

ドン!ドン!ドン!

まどかのピンチに颯爽と現れる、蒼き剣士

まどか 「さやかちゃん!?」

ナスカ 「これでトドメだぁああああああああああ!」

まどか 「誰!?」


 …………………………………………

ナスカ 「いやぁ、ごめんごめん。危機一髪ってところだったねぇ」

まどか 「さやか……ちゃん?そのカッコ……」

ナスカ 「まぁ何?心境の変化、っていうのかなぁ」

ナスカ 「大丈夫だって、初めてにしちゃ、上手くやったでしょ?あたし」

まどか 「でも……」

ほむら 「あなたは……?えっ?」

ナスカ 「遅かったじゃない、転校生」

ほむら 「え?美樹さやか?なの?」

ほむら (巴マミに続いて、美樹さやかまで私の知っている姿と違う)

ほむら (……美樹さやかは変身した姿だけだけど)

ほむら (どういうことなの……)


 …………………………………………

杏子 「なんでアタシをこの街に連れてきたのさ?」

QB 「おま……いや、キミの嫌いな、他人のための願いで契約した魔法少女が生まれたんだ」

杏子 「ふぅーん……気に入らねぇな。じゃあ少し、ヤキ入れてやろうかな」

QB 「…………」


 …………………………………………


杏子 「ちょっとちょっと、何やってんのさ、アンタたち?」

ナスカ 「ッ!」

杏子 「見てわかんないの?アレ、魔女じゃなくて使いm……!?」

杏子 「どういうことだオイ……」

QB 「あれがこの街の新しい魔法少女で合ってるよ、杏子」

杏子 「魔法……『少女』?」

杏子 「まぁいいや……(中略)言って聞かせてわからねぇ、殴ってもわからねぇとなりゃあ」

杏子 「あとは殺しちゃうしかないよねぇ!?」

ナスカ 「真っ二つに割ってみたい!」

まどか 「そうだ……私が契約すれば……!」

ほむら 「それには及ばないわ」

ルナ 「佐倉さん、私が抱きしめてあげるっ!」

杏子 「なっ、何しやがんだテメェ!?誰だっていうか何だこれ!?」

ほむら (……?佐倉杏子は巴マミと面識があるはず……)

ルナ 「わたしは巴マミ!見滝原を守る魔法少女よ!」

杏子 「は!?いやマミは……もっとこう……」

ほむら (!!!!???!??)

杏子 「きょっ、巨乳の、普通の女だったぞ!?」

ルナ 「アナタもいいカラダしてるじゃない……でもわたしのほうがおっぱいおっきいわ!」

杏子 「えっ、いや、えっ」

ほむら (佐倉杏子もこっち側!ツッコミ側の人間だわ!やった!やった!)


 …………………………………………

さやか 「ナメるんじゃないわよ!」\ナスカ!/

まどか 「さやかちゃん、ごめん!ウェイ!」ポーイ!

さやか 「まどかっ!アンタ、なんてことを!」

まどか 「だって、こうしないと……!」

ほむら 「はっ!」タタタッ

杏子 「……ジェムがないんじゃ闘えないね」

さやか 「チッ……!」

まどか 「さやかちゃん、やっぱり魔法少女同士で戦うなんて、絶対おかしいよ……!」

ほむら 「……これが美樹さやかのソウルジェムでいいのよね……?」

さやか 「あ、ありがとうほむら」

ほむら 「!?」

ほむら (どういうことだオイ……コイツ、生きてるじゃねぇか)


 …………………………………………

 …………………………………………


ほむら 「なんだかんだで、杏子とも和解した」

ほむら 「インキュベーターがまどかを勧誘する気配も、ほとんど感じられない」

ほむら 「美樹さやかは一時期少し不安定になったが、不思議なことにソウルジェムが濁った様子がない」

ほむら 「……というか、美樹さやかのソウルジェム、本当にソウルジェムなの?」

ほむら 「わけがわからないまま、私たちはワルプルギスの夜を迎えることになる」

ほむら 「……あと、ソウルジェムの秘密を明かす機会を失った」


 …………………………………………

 …………………………………………


杏子 「こいつらと手を組んで戦うのは別にいい。ワルプルギスの夜のグリーフシードにも興味があるし」

杏子 「話してみれば、さやかも結構いい奴だ」

杏子 「だが……巴マミ、アイツは一体どうしちまったんだ?」

杏子 「魔女の呪いか何かの影響なのか?」

杏子 「わからねぇ……だが、今はワルプルギスを倒そう」


 …………………………………………

京水 「いよいよね!行くわよ!ピュエラマギ・ホーリーカルテット!」\ルゥナァ!/



杏子 「そのダサいネーミングはどうにかならねぇの?」



ルナ 「素人はお黙り!アンタなんかに、この私の崇高なセンスはわからないわっ!」

杏子 「……あー、もういいけどさ」



さやか 「恭介……待っててね」\ナスカ!/



ほむら 「今度こそ決着をつけてやる!」


ドォン!


ワルプルギス 「アッハハハハハハハハハハ!」

ほむら 「一斉射撃!」

杏子 「ロッソ・ファンタズマ!」

ルナ 「まずは分身のマスカレイド!いってらっしゃーい!」

ナスカ 「超高速!」

QB 「…………」

ワルプルギス 「アッハハハハハ!ハハハハハハハ!」


 …………………………………………

 …………………………………………


まどか 「あの四人なら、勝てるんだよね……」

QB 「それを否定したとして、キミはボクの言葉を信じるかい?」

まどか 「……!」

QB 「今更言葉にして説くまでもない。その目で見届けてあげるといい……」

QB (なぜだ……あの四人に近接している個体が居る。しかも、その個体とのリンクが……?)


 …………………………………………

杏子 「くっ……いつまで戦えばいいんだ!?」

ナスカ 「斬っても斬っても……キリがないッ!本体も、使い魔も!」

ほむら 「効いてないワケじゃないはず!信じて!絶望したら負けよ!」

ルナ 「く~ね~くね~!くね~くね~!ぬ~る~ぬる~!ぬる~ぬる~!」

ルナ 「っ!ほむら!危ないッッ!」

ほむら 「……ッ!(ビルが向かって来……!)」

 







\ ユニコーン! / \ マキシマムドライブ! /






 

QB 「おおぉおおおおおお!ハァッ!」

杏子 「キュゥべぇの奴が……ビルを弾き返した!?」

ルナ 「ナイスよ!か……キュゥべぇちゃん!」

ほむら 「インキュベーター!?一体どういうつもりなの!?」

ナスカ 「ほ、ほむら!?助けてもらったのに、なんでそんな!」

ほむら 「コイツは……コイツが私を助けるだなんて!そんなバカなことが!」

QB? 「………俺はインキュベーターじゃあない」\ダミー!/

エターナル(QB) 「俺は仮面ライダーエターナル……ソウルジェムに命運を握られた、哀れなる箱庭の住人たちを……解放する者だ」

ほむら杏子ナスカ 「「「!!?」」」

ルナ 「ごめんなさい、みんな。わたしも実は、巴マミじゃあないのよ」

ほむら杏子 「「それは知ってた」」

ナスカ 「!!?」

QB 「そうか……地球の記憶を司るガイアメモリ、その力で、インキュベーターに化けていたというのか」

エターナル 「察しが良くて助かるよ、インキュベーター」

まどか 「ほむらちゃん!さやかちゃん!杏子ちゃん、マミさん!」

ほむら 「まどか!?来ちゃダメ!」

エターナル 「京水、まだやれるか?」

ルナ 「もちろんよ、克己ちゃん!あぁっ、久しぶりに聞く克己ちゃんの声は、非常に体に沁みますねぇ!」

杏子 「正気かよアンタら、アタシら四人がかりで倒せなかった奴を、二人で相手するっていうのか!?」

エターナル 「生憎他のメンバーは来れなくてね……だが」

エターナル 「 メ モ リ の 数 が 違 う 」\ゾーン!/

\アクセル!/ \バード!/ \サイクロン!/ \ダミー!/ \エターナル!/ \ファング!/ \ジーン!/ \ヒート!/

\アイスエイジ!/ \ジョーカー!/ \キー!/ \メタルゥ!/ \オーシャン!/ \パペティアー!/ \クイーン!/

\ロケット!/ \スカル!/ \トリガァー!/ \ユニコーン!/ \ヴァイオレンス!/ \ウェザー!/ \エクストリーム!/

\イエスタデイ!/ \ゾーン!/

ナスカ 「ソウルジェムがあんなに……!」

QB 「さやか、あれはソウルジェムじゃないよ」

ナスカ 「えっ」

ほむら 「あれを本気でソウルジェムだと思っていたの?美樹さやか」

ナスカ 「えっ」

杏子 「さやか、多分アンタは魔法少女じゃないぞ」

ナスカ 「えっ えっ」

QB 「あれはガイアメモリ。地球の記憶を人体に注入し、パワーアップさせるアイテムだ」

ナスカ 「でもあたし、契約して、恭介の腕も……」

エターナル 「ジーンメモリの遺伝子操作なら、あの程度の負傷はどうにでもなる……」

エターナル 「ナスカメモリも、返してもらうぞ。そしてお前たちは避難だ」\ゾーン!/

さやか 「ちょっ」

ほむら 「えっ」

杏子 「何しやが」

まどか 「あれ?ここ、避難所……?」

 …………………………………………


これは誰も知らないことだ。

かつて暁美ほむらが通過した時間軸の中で、少し変わった趣味をもった鹿目まどかが居た。

日曜日の朝、テレビをつけたときに観た番組の中のヒーローに心惹かれたのだ。

そのヒーローは街を守るために二人で一人となって戦っていた。

まどかはその番組にハマり、劇場版を観て、泣いた……

そんなある日、転校生、暁美ほむらがやってきて、まどかは過酷な運命に巻き込まれていく。

暁美ほむらがボロボロになりながら戦う姿を見て、彼女は願った。


「ほむらちゃんを、助けてあげて、仮面ライダー!」


そして何故か、悪役ライダーがやってきた。


 …………………………………………

京水 「克己ちゃん、ワルプルギスもそろそろ弱ってきたはずよ……メモリの能力もある程度通るようになってきたみたいだわ」

エターナル 「そうか……なら仕上げだ」

\イエスタデイ!/\マキシマムドライブ!/ \エターナル!/\マキシマムドライブ!/\エクストリーム!/ \マキシマムドライブ!/

エターナル 「イエスタデイの能力をエクストリームとエターナルで最大まで強化する……!はぁっ!」ドォン!

ワルプルギス 「アハハハハハ……!?」

エターナル 「ワルプルギスの夜、今日のお前はたしかに強力だ。しかし」

エターナル 「お前、昨日は地球上のどこにも存在していなかったんだろう?」
                                            エターナル
エターナル 「イエスタデイの刻印の力で、お前は昨日の行動を繰り返す。 永 遠 に」

エターナル 「つまり……」

ワルプルギス 「アハハ………ハ…………」

エターナル 「事実上の、消滅だ」


シィー―――――ン……

QB 「困った」

QB 「鹿目まどかとの契約は不可能だ」

QB 「今更ソウルジェムの秘密を明かしたところで、佐倉杏子も暁美ほむらも絶望しないだろう」

QB 「エネルギーが全然回収できてないよ」

克己 「絶望?なんだそれは」

QB 「あれ、知らないのかい。魔法少女は絶望することでソウルジェムを濁らせ、魔女になるんだよ」

QB 「そして、その際に発生する希望と絶望の相転移エネルギーこそが、宇宙の寿命を延ばす鍵なんだ」

克己 「……っ!」

克己 「フフ……ハハハ……アハハハハハ!ハァーッハハハハハハハハ!」

克己 「負けたよインキュベーター、よくもこんな残酷な仕打ちを思いつくよ……俺としたことが、一瞬忘れちまってたようだ」

克己 「生物はみな、悪魔だということを!」

QB 「僕を殺しても無駄だよ。僕たちは一個体の存続になんて、大した興味はない。代わりはいくらでも居るからね」

克己 「ほう、個体の区別がないということか……」\エターナル!/

QB 「いくらでも居るとはいっても、無駄に個体を減らさないでよね。もったいないじゃないか」

エターナル 「安心しろ、殺すわけじゃない……少し試すだけさ」\パペティアー!/\マキシマムドライブ!/

QB 「………………」

エターナル 「どうやら、上手くいったようだな」

京水 「えっ、何?どうしたの?」

克己 「コイツらを操り人形にしただけさ……全個体を一気に、それも、永遠にな」

克己 「さぁ……地獄を楽しみな」


 …………………………………………

京水 「ほむら、わたしたちはそろそろ行くわ……」

ほむら 「……ありがとう、助けてくれて」

京水 「わたしたちは依頼されたから来ただけよ……お礼なら、まどかちゃんに言いなさい」

ほむら 「……」

克己 「魔法少女の運命については、知っているんだったな」

ほむら 「………ええ」

克己 「この世界は哀しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だ」

ほむら 「…………」

克己 「これより楽しい場所なんて、もう本当の地獄くらいしかあるまい……地獄のような世界だが」

ほむら 「………なに」

 






克己 「……地獄を、楽しみな!」



ほむら 「………!」コクッ






 …………………………………………

さやか 「本当にいいの?ナスカメモリを貰っちゃって」

京水 「克己ちゃんがいいって言うんだから、いいのよ!でも、使いすぎには気を付けるのよ?」

京水 「ガイアメモリには毒素がある。素人が半端な気持ちで使ったら、あっという間に毒素に心を取りこまれるわ」

さやか 「……うん」

京水 「またね、みんな!あんたたちのこと、嫌いじゃないわぁああああ!」

まどかほむら杏子さやか 「「「「さようなら、克己(さん)!京水(さん)!」」」」












京水 「ねぇ、克己ちゃん」

克己 「なんだ」

京水 「わたしたち、気がついたら見滝原に居たけど、どこにどうやって帰ればいいのかしら。地図に風都が載ってないけど」

克己 「………しばらく見滝原に残るか………」

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