ゼロ「ラクシャータ。至急作って欲しい物がある」(136)

---斑鳩内 ラクシャータのラボ---

ラクシャータ「どぉしたのさ? 藪から棒に」

ゼロ「言葉通りの意味だ。 実現するにはお前の力が必要だ」

ラクシャータ「ふぅん……で? 何作るわけぇ?」

ゼロ「それはだn
ラクシャータ「まさか……子供かぃ?」

ゼロ「」

ラクシャータ「ま~さかアタシにお鉢が回ってくるとは思わなかったねぇ。 そういうのはCちゃんかカレンちゃん相手だと思ってたけど」

ゼロ「いや話しを聞k
ラクシャータ「アタシも結構罪な女みたいだねぇ~、あ~でも神楽耶様はいいわけぇ?」

ゼロ「だから聞けというに! 誰も子作りの相談になど来ていない!!」

ラクシャータ「あ~らガッカリ~。 んじゃ一体全体何なわけ?」

ゼロ「技術的な話以外でお前のところに来る理由があるのか」

ラクシャータ「アタシ的にはアッチの技術でも構わないけど?」

ゼロ「もういい、面倒だからこの仕様書を読め」

ラクシャータ「どれどれ?」書類パラパラ

ゼロ「どうだ、できそうか?」

ラクシャータ「……出来ないこともなさそうだけど……時間はかかるわよぉ?」

ゼロ「構わん。KMFの整備は手の空いた者達にまかせ、その時間を使えばいい」

ラクシャータ「りょ~か~い、んじゃいっちょやってみましょーかね」

ゼロ「頼むぞ。 今後の戦略の要になりうるからな」

ラクシャータ(ふぅ~ん……それにしたって、どっかで見たようなシステムだわねぇ)

---だいたい1週間位あと---

ラクシャータ「お待たせゼロ~、例のモノ、できたわよぉ」

ゼロ「できたか! よくやったぞ!!」

ラクシャータ「ん~でもぉ、まだ稼動実験とかはしてないんだけどぉ」

ゼロ「ふむ……実験台が必要、か」

ラクシャータ「ってわけだからぁ、誰か貸してくんない?」

ゼロ「もちろんだ。 まぁ、こういう役回りは奴しかいないな」

ゼロ「と、いうわけだ。 玉城、頼んだぞ」ポムッ

玉城「何しれっと実験台とか言ってんだよ!!」

ラクシャータ「だ~いじょぶよぉ、痛くないからぁ☆……多分」

ゼロ「玉城、私の親友だというなら、やってくれるな」

玉城「お!? おぅ!! この大親友玉城様に任せとけってぇ!!」

---斑鳩・ゼロの私室---

ルルーシュ「実験には今しばらくかかるだろうな、今は待つしかないか」

カレン「実験って、ラクシャータさんが作ってたやつ?」

ルルーシュ「あぁ、あいつの技術力がなければ実現出来なかっただろうシステムだ」

C.C.「もったいつけるなよ坊や。 で、何を作らせたんだ?」

カレン「新しいKMFのインターフェイスかなんか? だったら玉城じゃなく私が……」

ルルーシュ「違うな、間違っているぞ。 どちらかというと……そうだな、夢の結晶だ」

C.C.「は?」

ルルーシュ「俺は考察の末に実現したのだよ……」

ルルーシュ「フィクション作品に登場する技術の現実化という奇跡を!!」

C.C.「とうとう頭までイカレたか、それじゃお前顔しか残らんぞ」

ルルーシュ「黙れ魔女。 このロマンがわからんか」

C.C.「空想は所詮空想だろう。 現実化できないから楽しいんじゃないのか?」

ルルーシュ「違うな、間違っているぞ。 現実に出来なさそうな技術だからこそ、解析し、現実化しようと努力する」

ルルーシュ「そう、人間は想像力があるからこそ科学を進歩させられたのだ!!」

C.C.「違う人のセリフ混じってるぞ」

カレン「それはそれとして……結局何作ったわけ?」

カレン「ま、まさか……ド○えもn
ルルーシュ「それはない、さすがに不可能だ」

ルルーシュ「詳しくは実験が終わってから話すさ。 俺が使うときはお前達にも協力して欲しいからな」

カレン「使うって何よ? ……やらしいもんじゃないわよね?」

ルルーシュ「カレン、君は俺をそんな目で見てるのか?」

C.C.「安心しろカレン、こいつは性欲のせの字も出ない男だ」

カレン「バッ、バッカじゃないの!? 別に私は!」

ルルーシュ「まぁともかく、そういった低俗なものでは断じてない。 だからそんな目で見るな」

prrrrr…
ガチャ

ルルーシュ「私だ。どうした、ラクシャータ」

ラクシャータ「一通り実験終わったわよぉ~。 色々引き渡したいからラボまで来てねぇ~」

ルルーシュ「そうか! わかった、すぐ行く!!」
ガチャ

ルルーシュ「よし、では機材の運び込みもあるからお前達も一緒に来てくれ」

C.C.「やれやれ……」

カレン(う~ん、色々不安なんだけど)

---ラクシャータのラボ---

ラクシャータ「はぁ~い、待ってたわよぉ」

ゼロ「ご苦労。 で、実験の結果は?」

ラクシャータ「上々ってとこかしら? アンタが予想してた通りの効果だったわよぉ」

ゼロ「そうか! で、被験者は?」

ラクシャータ「ほぉら、あそこでにやけっぱなしのアレよ」

玉城「うふ、ふふ、ふへへへへへ♪」

カレン「(ちょっと何アレ!? 酔っ払ったサラリーマンみたくなってんだけど!?)」ヒソヒソ

C.C.「(さすがにアレは私も引くな、玉城だしなおさらだ)」ヒソヒソ

玉城「ゼロォ~、あの装置すげぇよぉ~! まさか俺にあんな才能があるなんてよぉ!!」ニヘェ

ゼロ「そうか。 どんな成果が得られたかは知らんがご苦労だった。 もう戻っていいぞ」

玉城「」

---ゼロの私室---

ルルーシュ「よし、搬入、配置とも終わったな。 これで準備は完了だ」

C.C.「おぃ坊や、結局なんだこれは?」

カレン「バイザー式ディスプレイになんかついたベッド……それに観測用のモニター?」

ルルーシュ「わからんか? 想像力が足りないな」

C.C.「判る方がどうかしてる。 いい加減話せ」

ルルーシュ「仕方ないな……ではまずこれを見て欲しい」ポイッ

C.C.「何だこれ?」

カレン「これ、ゲームソフトのパッケージ?」

ルルーシュ「あぁ、これに登場する素晴らしいシステムだ」

C.C.「何々……アサ○ンクリード?」

カレン「余計わかんなくなったんだけど……ってかこれ!」

C.C.「Z指定……いわゆる18禁か。やっぱりエr
ルルーシュ「違う、間違っているぞ。 裏を見ろ、理由はバイオレンスだ」

カレン「あんた、艦内でゲームなんてやってたの?」

C.C.「というかお前まだ誕生日前だから17だろ。 どうやって買ったんだ、身分証は?」

ルルーシュ「ネットを見たらやけに評判だったのでな、ショップの店員にギアスをかけて買った」

C.C.&カレン「」

ルルーシュ「本題に移ろう。 このゲームの根幹に、DNAの記憶を追体験するというシステムがある」

カレン「それって……リフレインみたいなもの!? ダメよ、絶対ダメ!!」

ルルーシュ「落ち着けカレン。 追体験するのは自分ではなく、遺伝子上の血族の記憶だ」

C.C.「なんだ、とうとう帝王学でも学ぶ気なのか」

ルルーシュ「違う。 主な理由は3つだ」

ルルーシュ「一つはもちろんナナリーのためだ」

C.C.「やはりか、シスコンめ」

ルルーシュ「(無視)このシステムでナナリーに、先祖を通して『視る』『歩く』という感覚を思い出させてやりたい」

C.C.「今この場にはいないけどな」

ルルーシュ「だ、黙れ! くぅっ……ンナァァァナリィィィィィィッ!!」

カレン「ちょっと、説明終えないうちに泣き出さないでよ!!」

カレン「はいティッシュ……でもそんなんで取り戻すことできるわけ?」

ルルーシュ「(ズビィ~ッ)ふぅ……あぁ、作中で主人公は先祖とリンクすることでその身体能力をモノにしていった」

C.C.「眉唾物の話だな」

ルルーシュ「やらんよりは価値がある。 二つ目の理由はC.C.、お前に関わることだ」

C.C.「ほぅ?」

ルルーシュ「この装置で遺伝子記憶をたどれば、『コード』の謎に近付けるかもしれん」

ルルーシュ「完全に解析できれば、嚮団に対して優位に立てるだろう。 ギアスを無力化する術、逆に進化させる術」

ルルーシュ「それに、お前を不死の呪縛から解放することも出来るかもしれん」

C.C.「!……ふふっ、たまにはキュンと来る事言ってくれるじゃないか」

カレン(むっ……)

ルルーシュ「三つ目の理由は……俺自身のためだ。今回はこれがメインだな」

ルルーシュ「俺は、母上の……『閃光のマリアンヌ』の記憶を追体験する!」

C.C.「とうとうマザコンまでこじらせたか」

ルルーシュ「(無視)知っての通り、俺には『閃光』と呼ばれた母上の血が流れている」

ルルーシュ「しかし、実際はどうだ。 自慢じゃないが俺の被撃墜率は結構なものだ」

カレン「って、一般団員よりは十分上手いじゃない! 玉城の方がよっぽどやられてるわよ」

ルルーシュ「玉城と一緒にしないでくれ……仮にも騎士団総帥ともあろう者がいちいち撃墜されていてはカッコがつかん」

ルルーシュ「そこで母上の記憶を追体験し、俺自身の操縦技量を高めたいと思っている」

カレン「そんな、無理しなくたって私達がいるじゃない」

ルルーシュ「無理じゃない! やるったらやるんだ! それに……」

カレン「?」

ルルーシュ「なんでもない。 ではそろそろ始めるぞ」

C.C.「メモリーの監視は私がやろう」
  (見せるべきでない記憶も山ほどだろうからな)

カレン「私は何すればいい?」

ルルーシュ「では環境ナビや映像データのチェックを頼む」

ルルーシュ(いくぞ……俺は必ず、母上の戦闘能力をモノにしてみせる!!)

ルルーシュ(俺が……母上だ!)

ウィーン……
亜荷夢主 Ver.1.51

被験者:ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア

追体験対象:マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア

時代設定:皇暦1995年より開始

接続開始…

---a.t.b.1995 ブリタニア皇宮・練兵場---

マリアンヌ「さぁ~って、今日はガニメデのテストがあったんだっけ?」

マリアンヌ「めんどくっさいしまだ時間もあるけど、そろそろ行きますか~」

ルルーシュ『さて、ここは練兵場のようだが……どうするんだ?』

C.C.『まずは動いてみろ。 イメージすることで動くようだな』

ルルーシュ『わかった』

ぐぃっ ぐぃっ(腕を上下に~)
ルルーシュ『ふむ』

ねじっ ねじっ(体捻り~)
ルルーシュ『ふんふん』

もみゅっ もみゅっ
ルルーシュ『ほほぅ』

ドゴッ!!
ルルーシュ『おぐぅっ!?』

---シンクロが解除されました---

C.C.「おい、チュートリアルで落ちる奴がどこにいる」

ルルーシュ「俺が……何を……」

カレン「あんた何む、胸揉んでんのよ! 自分の母親とはいえ!!」

ルルーシュ「待て! 話せばわかr
C.C.「いいからもっぺんシンクロしろ」

ルルーシュ「~~~っ、わかってる!!」

---再シンクロ開始---

C.C.『とりあえず光ってる地点に行け、そうすればメモリーが開始される』

ルルーシュ『アレか……しかしこれではまるっきりゲームのようだな』

カレン『元がゲームなんだから当たり前でしょ』

~メモリー開始~

マリアンヌ「これがガニメデかぁ……手足がひょろいけど中々いい機体のようじゃない」

技術者「マリアンヌ様、これよりテストを行います。 内容はガニメデでの白兵戦闘です」

マリアンヌ「まかしときなさいって! あっという間に終わらせてあげるから♪」

~戦闘中~
ドカッ! ガン! ガガガッ!!

マリアンヌ「まぁ、ざっとこんなもんね♪」

C.C.『と、言ってはいるが……その実3回もシンクロ解除されてるぞ、お前』

ルルーシュ『だ、黙れ! 母上の反応に俺の精神が追いつかないんだ!!』

マリアンヌ「ひとまず模擬戦終わっちゃったけど……物足りないわねぇ」

マリアンヌ「よっし! 明日以降の予定のテストも全部やっちゃいましょうか!!」

ルルーシュ『』

---記憶を早送りして、次の場面に進みます---

---a.t.b.1996 ブリタニア皇宮 謁見の間---

シャルル「騎士マァリアンヌよ。 うぬの武勲と貢献を評し、うぬを帝国十二騎士が一席、ナァイトオブシックスに任命する」

マリアンヌ「ありがたき幸せにあります、陛下」

C.C.『これがお前の両親の馴れ初めのようだな』

ルルーシュ『……シャルル……!!』

ビスマルク「叙勲おめでとう、マリアンヌ。 早速だが叙勲祝いにひとつ手合わせでも」

マリアンヌ「さすがはナイトオブファイブ、勇猛果敢ですわねぇ。 いいでしょう、受けて立ちますわ」

カレン『ちょっと、今度は生身での戦いみたいだけど大丈夫なの?』

ルルーシュ『俺を甘く見るなよ、俺はただ体力がないだけだ!!』

~10秒後~

---シンクロが解除されました---

ルルーシュ『』

~およそ20回のシンクロ解除を経て~

ビスマルク「---見事! まこと達者な双剣の腕前!!」

マリアンヌ「あなたこそ中々のモノをお持ちだったわ、ヴァルトシュタイン卿」

ビスマルク「ビスマルク、で結構です。マリアンヌ様」

シャルル「むぅ……」

C.C.『と、涼しい会話だが……お前は死にかけてるな』

ルルーシュ『』

カレン『ねぇ、一旦休憩した方がいいんじゃない?』

ルルーシュ『いや、このままやる! 俺は母上になってみせるぅ!!』

C.C.『強情だな……まぁいいや、じゃあ次行くぞ』

---記憶を早送りして、次の場面に進みます---

---a.t.b.1997 5月6日 ブリタニア皇宮---

シャルル「反乱分子の様子はどうなっておぉるぅ?」

ビスマルク「敵は寝返ったラウンズ9名を先頭に、こちらを包囲しつつあります!」

マリアンヌ「陛下、下がってください。 我々が必ずお守り致します!!」

カレン『これって確か、ブリタニア史で習った……』

ルルーシュ『あぁ、いわゆる血の紋章事件だな。 皇族間の醜い確執の頂点の様な戦いだ』

ルルーシュ『ラウンズ9名に兵2500人の反乱……それだけの戦力差にも拘らず、母上はビスマルクと共にシャルルを守り戦いぬいたそうだ』

ルルーシュ『そして今俺はその母上と一体化している……負ける訳にはいかない!!』

C.C.『ちなみにこの戦いの最中にシャルルはマリアンヌにプロポーズするそうだぞ』

カレン『うわぁ、皇帝のくせに以外とロマンチック……』

ルルーシュ『飛ばせぇ!! あいつのそんな甘い場面など見たくないぃっ!!』

~その後、度重なるメモリースキップと皇妃30人相手の乱闘など経て~
---a.t.b.2000 2月---

C.C.『お疲れ様だな坊や。 待望のエンディングのようだぞ』

ルルーシュ『フフフ……苦労した甲斐があったな……30人相手の乱闘はさすがにキツかった』

カレン『あそこが一番楽しそうにしてたじゃないの』

シャルル「マァリアンヌよ……我についてくることに後悔は無いか?」

マリアンヌ「結婚して2年も経つのに今更な事をいうのね?」

シャルル「我の計画に賛同者は兄さんとお前だけだ……だがこの道はsy
マリアンヌ「修羅の道、というのでしょ? もう聞き飽きたわ」

マリアンヌ「例え修羅の道でも、その先に待つのが私達の求める幸せなら、私は躊躇わないわ」

ルルーシュ『母上……』

マリアンヌ「貴方の求める世界にこそ、全ての人が安心して暮らせる未来がある」

マリアンヌ「それに共感したからこそ、私は貴方の言葉を受け入れたのよ?」

シャルル「マリアンヌゥ……すまぬなぁ、血に濡れたぁ、道になぁるが……」

マリアンヌ「どこまでも、共に進みます。 私は、貴方と共に……」

カレン『……』

ルルーシュ『全ての人の幸せ、だと? あのシャルルが……?』

シャルル「そうだなぁ……あとを託す子供達の為にも、我は世界を作り変えねばならん。その為に……」

マリアンヌ「えぇ、ではその『あとを託すもの』のために、頑張りましょ! 今夜は寝かせないわよ♪」

ルル・カレン『え?』

C.C.(ニヤリ)

ルルーシュ『ちょ、ちょっと待t
マリアンヌ「貴方ァ! わたしはもう準備万全よぉ!!」(※あのアヘ顔)

シャルル「いよぉし! ではゆくぞマリアンヌよぉ!! 我らの作る未来の為に!!」バサァッ!

カレン『えっ……ふえぇっ!?///』

シャルル「見ぃよぉっ! 天を突かんばかりの、我が真槍ブルぅぅぅぅぅぅナグをぉっ!!」

マリアンヌ「かもぉ~ん!!」

シャルル・マリアンヌ「ファイナル! フュゥゥゥジョォォォn
ルルーシュ『ほおぉぉぅわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!』
カレン『ぃいいいいやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!』


---シンクロが解除されました---

プシュウゥゥゥゥ……

C.C.「おい、まさかエンディングでシンクロ解除なんてどんなオチだ。おまけにシステムもなぜかオーバーヒートしてしまったぞ」

ルルーシュ「C.C.!! しししC.C.ぅぅぅっ! 何だアレは、何だアレは何だアレは!!??」

C.C.「お前な、遺伝子の記憶っていっただろ? ならその記憶は引き継がれる瞬間まで」

C.C.「つまりだ、おまえ自身のメイキング映像に決まってるだろうが」

ルルーシュ「くそぅ! 両親が肌を重ねる瞬間なんて見たいもんじゃないぞ!!」

C.C.「あいつらだって後の世で息子に見られるとは思ってなかったろうな」

ルルーシュ「くっ……! なんてシステムなんだこれはぁ!!」

C.C.「いっそ後学の為に最後まで体験しといたほうがよかったんじゃないか? なぁ童貞坊や」

ルルーシュ「黙れぇ!!!」

カレン「」(※顔真っ赤にして気絶中)

ルルーシュ「くぅ……ともかく母上の戦闘勘はどうにか学ぶ事ができたはずだ!」

ルルーシュ「では続けて、KMFで実践訓練だ! 今の俺ならやれるはず!!」

C.C.「だそうだぞ、起きろ生娘」

カレン「うぅ……皇帝の股間に……おっきな槍が……槍がぁぁぁ……///」

ルルーシュ「そうだカレン、悪いが起きてくれ。 実践の相手はお前に……うぅっ!?」

カレン「ん、うぅ……? ルルーシュ、どうしたの? 固まっちゃって……」

ルルーシュ「……C.C.、カレンを連れて先に行っていてくれ……」

C.C.「?……! はっはぁ~……ふふっ、カレン……ルルーシュはな?」

ルルーシュ「やめろぉ! 言うな魔女めぇ!!」

C.C.「さっきの映像思い出して、つっかえ棒が作動して動けなくなっちゃったんだよ」

カレン「え?」

C.C.「つまり、さっきみたいな槍g
カレン「! い、いやぁぁぁぁっ!! ルルーシュのえっちぃぃぃぃぃっ!!!!」ガスッ!!

ルルーシュ「へぶぅし!?」

---蓬莱島 KMF模擬戦場---

ルルーシュ「どうにか顔の腫れもひいてきた……カレン、準備はいいか?」

カレン「あんまりよくないけど、大丈夫」

C.C.「イチャイチャも痴話喧嘩も終わった後にしろ」

ルルーシュ「黙れ! では、行くぞカレン!!」

カレン「よっし!! 凄腕パイロットの血、見せてもらうわよ!!」

ルルーシュ(そうだ、俺は母上の腕を追体験したんだ……紅蓮相手でも、今の俺なら!)

C.C.「では一本勝負だ。 レディ……ファイッ!!」

ルル・カレン「うおおおおおおおおぉぉっ!!」

---10秒後---

ルルーシュ「」orz

カレン「えーと……勝っちゃった」

C.C.「」

---ゼロの私室---

ルルーシュ「……」グスッ

カレン「あ~、泣かないの……私もちょっとやりすぎたってば」

ルルーシュ「くそぉ……なぜだ、なぜ……! 俺は母上の血を呼び起こしたはずなのにぃっ!!」

C.C.「そりゃお前、そんなゲームみたいな事が現実に起きてたまるか」

ルルーシュ「黙れぇ! 確かに、確かに感覚はあったんだぁ!!」

C.C.「だとするとアレだ。 お前には根本的にアレに追従するだけの反射神経と体力が足りないって事だろ」

ルルーシュ「くっ……またもやしだ何だとバカにして!!」

カレン「あ~……トレーニングくらいなら、協力するからね?」

ルルーシュ「もぅ……もういいんだ……ほっといてくれ……」グスッ

C.C.「いじけてるとこ悪いが、焼け付いたシステムの方はどうする?」

カレン「ラクシャータさん、徹夜でやったから3日くらい寝るって言ってたもんね」

ルルーシュ「もういい。 俺はもうあんなもんに頼らない」

C.C.「私に言ってたことはどーするつもりだ? ナナリーは?」

ルルーシュ「ナナリーにあんなおぞましい体験させるわけにもいかん、『コード』の解析はそのうちだ」

C.C.「まぁ解析できるかも怪しいし、私は構わんさ」

ルルーシュ「……ふん」

カレン「ほらほら、いい加減不貞腐れるのやめ! はいハンカチ」

ルルーシュ「……ん」グスグス

カレン「ずっと追体験だの模擬戦だのばっかりだったから疲れたでしょ? ご飯でも持ってきて上げるわよ」

ルルーシュ「すまん、よろしく頼む」グスッ

C.C.「ピザ忘れるなよ、5枚くらいは持って来い」

カレン「ったくあんたはブレないわね……じゃ、ちょっと行って来るわね」

パシューッ(ドアの音)



C.C.「さてルルーシュ……聞かせてもらおうか」

ルルーシュ「……何をだ」

C.C.「とぼけるなよ、突然KMFの腕を上げたいなんて。 今までお前言ったことなかっただろ?」

ルルーシュ「……事前に言っただろう、落とされてばかりじゃキングとして示しが」

C.C.「今日の嘘はずいぶん切れ味が鈍いようだなぁ?」

ルルーシュ「っ……」

C.C.「当ててやろうか?」

C.C.「大方、カレンのためだろ?」

C.C.「あいつ、ゼロのためみんなのためだって、すぐに無茶するもんな?」

C.C.「無茶させないためにも、自分がもっと強くなってやるってか?」

ルルーシュ「黙れ」

C.C.「それとも戦果を挙げて、カレンにいいとこ見せたいのかな?」

C.C.「ふふっ、お前も以外と男の子だったんだなぁ?」

ルルーシュ「黙れ!!」

ルルーシュ「俺は……カレンに請われたんだ」

ルルーシュ「最後の最後まで騙しきれと! ゼロを演じきってみせろと!!」

ルルーシュ「だから俺は! そのためにも強くあらねばならないんだ!!」

ルルーシュ「ゼロが負ける事は許されない……だから!!」

C.C.「……」

ルルーシュ「……カレンが欲しているのは、ゼロなんだ……」

ルルーシュ「---『俺』じゃ、ないんだ……」

C.C.「ったく、お前は想像以上にバカだな」

ルルーシュ「何……?」

C.C.「カレンが無茶するのも、お前の正体秘密にしておいてるのも、お前が大事だからだろ?」

C.C.「あいつだって、口ではああ言いながらもわかってるさ」

C.C.「……ルルーシュ。 私は確かに『王の力はお前を孤独にする』と云った」

C.C.「だが決して、自ら孤独になれと云った憶えはないぞ?」

C.C.「あいつはお前を守る事に誇りを感じている。 それを素直に頼ってやればいい」

ルルーシュ「だが……俺は……」

C.C.「やれやれ、どこまでもめんどくさい奴だな」

C.C.(お前も、あいつもな)

~同じ頃、ゼロ私室前・ドア越し~

ルルーシュ(『だから俺は! そのためにも強くあらねばならないんだ!!』)

カレン「……ばか」

カレン「頭いいくせして、ホンットにバカで……鈍感なんだから……」

カレン「……」

カレン「……でも」(くすっ)

カレン「ちょっとだけ、見直したかもね」

カレン「---さて! 早くご飯取りに行かなきゃ!」

---4日後、ラクシャータのラボ---

ゼロ「まさか4日も眠り通すとは思わなかったぞ」

ラクシャータ「あっははは、ご~めんごめん♪ いや~ホント久々によく寝たわ~」

C.C.「で? 例の装置はちゃんと直るのか?」

ラクシャータ「う~ん、それがねぇ……中枢回路の部品結構レアなやつでさぁ、今ラボに在庫がないのよね~」

ゼロ「すぐに直せなくとも構わん。 いずれでいい」

ラクシャータ「りょぉ~か~い。 そん時はサービスしてもらうわよぉ?」

カレン「(ちょっと! サービスって何の事よ!?)」ヒソヒソ

ゼロ「(何もない! 何もないから心配するな!!)」ヒソヒソ

C.C.「まぁ直らなくても現状問題ないだろう? それより……謎が一つ残ってるんだが」

ゼロ「……そういえば」

カレン「玉城のあのにやけ面……」

C.C.「さすがにあの不快なツラの原因がわからないのも癪だしな」

ゼロ「……ラクシャータ。玉城が追体験した記憶はどんなものだったのだ?」

ラクシャータ「ん~? さすがにそれって、プライバシーの侵害なんじゃな~い?」

ゼロ「愚問だな、玉城にプライバシーなど存在しない」

C.C.・カレン「」

ラクシャータ「ゼロがそういうんなら~、言っちゃってもいいのかしらぁ?」

ゼロ「どんな内容だろうと構わん。 教えてくれ」

ラクシャータ「んじゃいっかぁ。 玉城が追体験で学んだのはぁ……」

3人(……ゴクッ)

ラクシャータ「東洋のぉ、『シジューハッテ』とかいうテクの元祖みたいよぉ?」

3人「」

ゼロ「シジュー……」

カレン「ハッテ? 何ですかそれ?」

C.C.「お前らにはまだ早い話だよ、お子ちゃまどもめ」

ゼロ「むぅ、よく判らんが玉城はそれを知ってあんな顔になっていたのか?」

ラクシャータ「アタシは一応モニターしてたんだけどぉ」

ラクシャータ「あまりに前時代過ぎたし、あんま役にも立たなさそうだから消しちゃった♪」

ゼロ「そうか。 まぁ玉城だしな、期待はしてないさ」

カレン「さすがにそれはあんまりじゃないかと……」

C.C.(やれやれ。 教えるのと黙っとくの、どっちがコイツらのためなんだろうな)

千葉「ゼロ、ここにいたのか! 何やら男達の方が騒がしいんだが……」

ゼロ「今度は何だ一体?」

---斑鳩・食堂内---

玉城「だぁからよぉ! その技は指の形を(ピー)して(ピー)にグワッとこう!」

杉山「嘘つけぇ! 俺そんな感じの事元カノにやった事あるけど、痛がられただけだったぞ!?」

南「玉城、もうちょっとマシな事を言ってくれ! もっと若い子向けのテクはないのか!?」

玉城「俺ァ幼女は対象外なんだよ!!」

扇「た、玉城……そのテクはその、どんな人種にも有効なのか!?」

玉城「知らねぇよそんなこたぁ! 俺だって学んだばっかで試してねぇしよぉ!!」

朝比奈「だったら試してみればいいんじゃない? 何人かはノッてくれるかもしれないよ?」

杉山「袋叩きにされたくないんで遠慮します!!」


ゼロ「……なんだこれは」

カレン「なんかすっごく恥ずかしい言葉が飛び交ってる気がするんだけど!?」

玉城「んだよお前らぁ! 人がせっかく親切で極上テク教えてやるってのによぉ!!」

藤堂「玉城……それはどうにも古い技のようだが」

玉城「そりゃ旦那、これ元祖の技だからよ?」

藤堂「君がどういった経緯でそういう技を見につけたかは訊くまい」

藤堂「だが武芸も性技も日々進歩している。 元祖ばかりにこだわっては道を見失うぞ?」

扇「と、藤堂将軍?」

玉城「んなことねぇって! 絶対今でも有効だって!!」

藤堂「では今日はそれについて議論しようか」

藤堂「私が知る数々の技と、君のみ知る元祖。 併せれば新たな扉が開けるかもしれん」

朝比奈「ハハッ! さすが藤堂さんだ!!」

杉山「それはそうと、玉城の説明じゃさっぱりわからない。抽象的過ぎるっていうか」

南「そうだなぁ、どうせ夢で見たとかそんなだろ?」

玉城「ちげぇーよ! そんなに言うんなら、お前らだってゼロに頼んで追体験させてもらやいいんだよ!」

扇「追体験?」

玉城「おぅよ! ゼロがラクシャータに作らせたモンなんだけどよ? アレはすっげぇぜぇ!!」

朝比奈「彼だけがそんな特別な体験するなんて気に入らないねぇ、だったら僕だって」

藤堂「そうだな、知識は皆で共有すべきものだ。それこそ我々の求める性技だろう」

ゼロ(こ、こいつら……なんて下劣な会話をしてるんだ……!!)

玉城「おっ! 噂をすりゃゼロじゃねぇか!!」

ゼロ(がっ!? ま、まずい!!)

ゼロ「玉城……貴様、折角学ばせてやった知識をそう安売りするなど……!!」

玉城「だぁ~っはっはっは! いいじゃんかよぉ! 男なら知っといて損はねぇだろぉ!?」

玉城「オメーだってほら、毎晩C.C.に……いやまさか、カレンにもか!?」

ゼロ「ほぁあっ!? 何を言っている、本人の目の前で!!」

C.C.「おやおや、これでは色々バレてしまうなぁゼロ?」

扇「カレン!? ほ、本当なのか!?」

カレン「ちちち違います!! 私達はそんなんじゃ!」

藤堂「ゼロ。 無駄な知識などないんだ。 それほど希少な情報なら我々にも体験する権利はあるはずだろう?」

玉城「そうそう、例の装置でパァ~ッとよぉ!!」

ゼロ「えぇい黙れ玉城! それにアレは故障中だ!!」

扇「故障中? 直せばいい話だろう!!」

C.C.「残念なお知らせだ。 レアなパーツにつき絶賛在庫切れ中だ」

杉山「だったら、特務隊長の俺が取り寄せる! たまには出番を!!」

朝比奈「ブリタニアの基地とかにもあるかもよ? 今度襲撃かけた時探してみようか」

藤堂「見てくれゼロ。 皆これほどまでに士気が上がっている。 まるで1年前の東京決戦のようだ」

藤堂「やはり色恋沙汰には人を奮い立たせる力がある。 だから、我々にもその力を学ぶ術を与えて欲しい」

カレン(お、男の人って……)

ゼロ「き、貴様ら……そんなにも、アレを使ってまで……!!」

扇(待っててくれ千草! 俺はもっと君を悦ばせられる男になる!)

南(いずれはゼロに代わって俺が神楽耶様を……!!)

杉山(もう影薄いイケメンなんて言わせない! 俺は騎士団の夜の帝王になる!!)

朝比奈(女性陣なんてどうでもいいけど、その技で藤堂さんを……!)

藤堂「さぁゼロ! いつでも往けるぞ我々は!」

ゼロ「う……うぅぅぅ……」ワナワナワナ

ゼロ「うるさぁぁぁいっ!! 黙れ貴様らぁぁぁぁぁっ!!」

藤堂「!! どうしたゼロよ!!」

ゼロ「わ、私は! そういう目的でアレを作らせたのではない!!」

ゼロ「アレはもっと! 苦しむ人の役にたつ為にだなぁ!!」

扇「俺達は正に今苦しんでいるんだ! 女性を悦ばせるにはどうすればいいか!!」

ゼロ「そんな下劣な事の為に使うなぁ!! くそぅ、ならばあんなもの廃棄だ廃棄ぃぃぃっ!!」

南「そんな! 俺達にもドリーム体験を!!」

ゼロ「ダメだダメだダメだ! アレは欠陥だってある、廃棄だ! 決定!!」

藤堂「なんだと! 本気かゼロ!!」

ゼロ「私はいつでも本気だ! いいか貴様ら!!」

ゼロ「過去の追想ばかり求めるなど、あの唾棄すべきリフレインと何も変わらない!!」

ゼロ「我々黒の騎士団は、過去ではなく未来の為に戦うのだ!」

ゼロ「我々の合衆国日本は、かつての旧き日本とは違うと言ったのを忘れたか!!」

C.C.(どの口が言うんだかな)

玉城「ま、まぁそうだけどよぉ……」

ゼロ「だから! 我々の進む道は前だけだ! 過去を願うな、未来を目指せ! 以上だ!!」

藤堂「……すまなかったな、ゼロ」

ゼロ「藤堂……わかってくれたか」

藤堂「件の性技については、玉城からの口伝を元に私がまとめておく」

ゼロ「」

---ラクシャータのラボ---

ラクシャータ「ふぅん……一部の構造見直せば……意外に直せるかもねぇ」

ラクシャータ「んでも遺伝子記憶の追想ねぇ……今更だけど結構危なっかしいかもねぇ」

ラクシャータ「そういや副作用とかあったり……どうなんだかねぇ、まだまだ脳味噌も未知の領域だし」

ラクシャータ「ま、今後の研究材料としてはいいかもねぇ?」

ラクシャータ「改修が完了したら、今度は女の子に実験台やってもらおかしら?」

---ゼロの私室---

ルルーシュ「全く……装置一つでとんだ騒ぎだった」

C.C.「火種はお前だろ? 何言ってんだか」

カレン「ねぇ、ルルーシュもやっぱりあぁいう話興味あるわけ……?」

ルルーシュ「……知らん! 訊くんじゃない!!」

カレン「相っ変わらず冷たいわね~……」

カレン「……」

カレン「私、もっと強くなるからね。 あなたに心配かけないように」ポソリ

ルルーシュ「ん? 何か言ったか?」

カレン「……何でもないわよ! 別に!」

C.C.「全く、ホントに素直じゃないやつらだな……」

ルルーシュ「全く……うっ!?」グラリッ

カレン「ルルーシュ!? どうしたの!!?」

ルルーシュ「い、いや、何でもない……」

ルルーシュ(何だ? 視界がぼやけて……これは! あの追想の映像の!?)

ルルーシュ(まさか! 副作用とでもいうのか!! まずい、あのゲーム途中までしかやってないからそんなの知らないぞ!)

ボヤ~ッ……

ルルーシュ(な!? 俺の胸元に…これは! 母さんの胸!?!?)

シャルルの声『マァリアンヌよぉ、では往くぞぉう……』

シャルルの声『我ぁが真槍ブルぅぅぅぅぅぁナグが今、汝の扉を開くぅ!!』

ルルーシュ「え……う……ぁ……」


ルルーシュ「ほおぉぉぉぅゎあああああああああああああぁぁぁぁっ!!!!!」

カレン「何!? ……しっかりしろ! ルルーシュ!!」パチィ~ン!!


おしまい。

>>124
最後が読めない

どうにか書き切ることができました~。
支援してくれた方々マジ感謝。
拙いところ多々あるけど楽しんでいただけたら幸い。

>>125
元ネタにしてる「アサシンクリード」のアニムスってシステムは、
あまり長時間追体験しすぎてると幻覚やらなにやら見えてくる副作用あるのよ。
描写不足でスマソ

>>126
そういうことじゃなくてな
終わりの字が見えないってことにしてまだ続けて欲しいという意思表示をするのがSSスレの定番でな?

>>130
そうか、すまぬ だが正直ネタ切れだ
今のところカレンが先祖と思われる蓮夜の追体験して
男の体でヤックデカルチャって展開しか思い浮かばない

ミラクルさんの正義(性技)教室編は?

とりあえず仕事なんでここらで撤収するです

続き書きたい方いたらご自由に展開してくれぃ

>>133
悪いな、俺童貞なんだ。
だからそういう事細かくは書けねぇなぁ

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