エレン「そしたらマスク外して『これでも？』って聞いてくるらしい」

アニ「？」

エレン「そのマスクの下は口が耳まで裂けてんだよ……」

アニ「………」

アニ「そ、それで？」

エレン「その後鎌もって追いかけてくるんだとよ」

アニ「捕まったら……どうなるの？」

エレン「その鎌で斬り殺されるって話もあるが、同じように口を耳まで裂かれるって話もある…」

アニ「に、逃げ切ればいいんでしょ？か、か、簡単じゃん？」がくがく

エレン「無理だな……」

アニ「なんで！？」

エレン「馬の走力でも振り切れないほど速いらしいぜ？」

アニ「り、立体機動装置を使えば……」(震え声)

エレン「運良く立体機動を使える状況ならな……」

アニ「不細工って答えるとどうなるの？」

エレン「持ってる鎌で殺される」

アニ「同じじゃん！！！どうすればいいの！！？？」

エレン「逃げる方法はある」

アニ「何！？どうするの！？」

エレン「タダじゃ教えられねぇなぁ」ニヤッ

アニ「！？」

アニ「なんで！？教えてよ！！！口裂け女に襲われたらどうするの！？ねぇ！？」

エレン「いやぁ～、この情報はタダってワケにはいかねぇよ」

アニ「じゃあ何で口裂け女の話したの！？それで脅すなんてズルい！！！」

エレン「ズルいなんて人聞き悪りーぞ！俺はこういう事件があるから親切で口裂け女の情報をやったんだぞ？」

アニ「どうすれば教えてくれるの？お金あんまり持ってない……」

エレン「まじかよ……この情報はアルミンから10万で買ったんだ……親友価格で10万だからなぁ…別のヤツだともっと……」

アニ「じゅ…じゅうまん……」へたっ

エレン「かわいそうだが……出くわさないように祈るんだな……」

がしっ

エレン「うぉっ」

アニ「いやだぁぁぁぁ！！こわいよぉぉぉぉぉ！！！！！」涙ボロボロ

エレン「うわっ！なんて顔だよお前！」

アニ「たすけてよぉぉお！！」

エレン「わかった！！わかったから離せ！！！」

アニ「………ぐすっ………ぐすっ…」

エレン「べっこう飴だ」

アニ「べっこう飴？」

エレン「そうだ、口裂け女はべっこう飴が好物なんだ。べっこう飴を食べてる間は追いかけて来ねぇからその間に振り切るんだ。常に3つ持ってりゃ何とかなるな」

アニ「べっこう飴だね！？わかった！！」

エレン「そう、べっこう飴！教えてやったんだから最低1週間は俺の言うこと聞けよ？」

アニ「わかった！！助かったよ！！ありがとう！！」

エレン「後、この口裂け女の話は誰にも言うんじゃねぇぞ？」

アニ「え、どうして？」

エレン「口裂け女の話をしたヤツの前には3日以内に必ず口裂け女が現れるんだ」

アニ「ていうことは……あんた…」

エレン「あぁ……3日以内に会うことになるな……」

アニ「どうしてそれ知ってて私に？」

エレン「お前には世話になってるからな……教えてやらなきゃって思ったよ……」

アニ「そこまでして私のこと……」ぶわっ

エレン「あぁ、だから今日の水汲みお前な？」

アニ「わかったよ！口裂け女に捕まっちゃダメだよ！？絶対！！」

エレン「あぁ……気をつけるよ。わかったから水汲み早よ」

アニ「うん！じゃあね！」タッタッタッ


エレン「……………」

エレン「ぶっ…………」

エレン「ぶっはっはっはっはっwwwwwww」

エレン「見たか！？お前ら！！wwwアレ！！！」

ジャン「だはははははwwwwwアホ過ぎwwwwwww」

コニー「俺でも騙されねぇよあんなもんwwwwwwww」

エレン「だよなwwwwwアイツまんまと騙されて水汲み直行だよ！！勘弁してくれwwwwww」ばんばんばん

ライナー「だから言ったろ？wwwwアニは引っかかるってwwwwww」

ジャン「『そこまでして私のこと……(うるっ』だってよwwwww」

コニー「アイツ絶対べっこう飴携帯するぜwwwwwww」

エレン「まだ終わりじゃねぇぞ？」

ジャン「へ？」

コニー「こっからはパシリまくってくだけじゃねぇのか？」

ライナー「流石に同じような話をしても騙されねぇだろ」

エレン「まぁ見てろって。ひとまずべっこう飴を常時携帯する可愛いパシリ・レオンハートを観察しようやw」

ジャン「悪いヤツだなおめぇはw」

コニー「天国の母ちゃん泣くぞ。楽しいけど」

ライナー「何がお前をそうさせた。楽しいけど」

エレン「ばーか！俺より超大型巨人のが悪ぃに決まってんだろ」

翌日 食堂

アニ「………」つべっこう飴←ポケットにもはみ出る程入れてる


エレン「………」(マジだ……wwww)

コニー「」(笑っていい？ねぇ！？笑っていい？wwww)

ジャン「」(ダメだwwww堪えるんだwwwww)

ライナー「」(笑を堪えるのがここまで辛いと思わなかったwwwww)

ベルトルト「ライナー？なんで方を揺らしてるの？それにしても何でアニはべっこう飴なんか持ってるんだ？」

方× 肩○

ミーナ「………アニ？」

アニ「なに？」つべっこう飴

ミーナ「どこから突っ込めばいい？とりあえず隈がスゴイね」

アニ「寝れなかったの」つべっこう飴

ミーナ「どうしてべっこう飴なんか持ってるの？」

アニ「ラッキーアイテム」つべっこう飴

ミーナ「じゃあ一つでいいのに何でポケットにまで入れてるの？」

アニ「今日のラッキーアイテムが大量のべっこう飴だったの」つべっこう飴

ミーナ「そうなの………」

サシャ「わぁ！アニべっこう飴いっぱい持ってますね！一つください！」

アニ「ダメ！！！」つべっこう飴

サシャ「え？どうしてですか？食べたいです……」

アニ「ダメったらダメ！！！！」つべっこう飴

ミーナ「一つくらいあげれば？」

アニ「ダメ！！！」

サシャ「ケチ！！！アニはケチです！！！ケチ・レオンハートです！！！」

アニ「うるさいね……アンタ……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

サシャ「ひぃぃぃぃ！！！！」

ミーナ「何もそこまで怒らなくても……」

その日の 夕方

トロスト区

アニ「エレンの忘れ物を何で私が取りに行かなきゃいけないのさ…」

アニ「言うこと聞くって言ったけど……コワイよ………」

アニ「でもべっこう飴あるから…大丈夫！べっこう飴あるから！」

アニ「もう少しで外門だね……」

アニ「！？」

マスク女「……………」

アニ「…………」

アニ「で、出た……」がくがくぶるぶる

マスク女「……………」スタスタ

アニ「ひぃぃぃ！！！」(こっち来たぁぁ！！！！)

マスク女「」じーっ

アニ「あわゎゎゎわ……わたし……たべてもおいしくないぉ……」がくがくぶるぶる

マスク女「ワタシ…………」

マスク「キレイ？」

アニ「…………………」

アニ「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！」つべっこう飴

ポイポイポイポイポイポイポイポイ

アニ「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！」タッタッタッタッタッタッタッタッタッ



マスク女「……………」つべっこう飴