モモ「屋上のステルスさんっすよ」(891)
モモ(ここは学校法人龍門渕学園・白百合台学園っす)
モモ(理事長のお嬢さんたっての願いで設立された女子高っす)
モモ(この学校には女の子を好きになってしまった女の子たちがたくさん集まっているっす)
モモ(同じ学校になれば自然とくっつくだろう。
お嬢さんはそう考えたのだけど上手くいかなかったす)
モモ(そんな訳で存在感の薄い私が誰が誰の事を好きなのか探る事にしたっす)
モモ(見つけただけじゃ何も出来ない? 大丈夫、私には最高にして最愛のパートナーが付いているっすよ!)
ゆみ「モモ、今日は気になるカップルは見つかったか?」
モモ「あ! 先輩ちょうど良い所に! 実は>>3が>>5を木の陰から見つめているのを発見したっす!」
モモ(ちなみに私以上に存在感の薄いモブさんが来た場合は勝手にキャラ付けするっす。
あと高校生じゃない人が来たら勝手に年齢をいじくって高校生にしちゃうっす。
白百合台学園は世界の法則が色々ねじ曲がった新世紀オカルト学園っす)
愛宕妹
愛宕姉
モモ「そう、こんな感じだったっす―――」
回想
洋榎「でな、その時にウチが言ってやってん。格が違うわってな!」
「あはは何それー」
絹恵「ああ、今日もお姉ちゃんは可愛いわ……でもウチら姉妹やしなぁ……・」ボソリ
モモ(ふふふ……独り言が全部筒抜けっすよ)
絹恵「でもこの気持ちは抑えられへん! ああ、なんで浩子とウチが逆やなかったんやろ……」
モモ(従姉妹って結婚できたんすかね?)
モモ(まあ私はどんな禁断の愛であろうと女の子同士だったら応援するっすけどね)
回想終わり
モモ「と、こんな感じだったっす」
ゆみ「いや、それはちょっと……厳しいんじゃないか?」
百合霊さんは名作
モモ「何言ってるんすか! 姉妹とはいえ女の子同士っすよ!? 何がいけないんすか!」
ゆみ「分かった、分かったから抱きつくなっ。は、恥ずかしいじゃないか///」
モモ「嫌ですー。離れませんっすよー」
ゆみ「ううぅ……」
モモ(っと、今回はこの辺でやめておくっすよ)
モモ(百合ップル成立のために先輩には一肌もふた肌も脱いで全裸になってもらわないといけないっすから)
モモ(そして、女の子同士の恋愛に見ていくうちに抵抗を無くなっていった先輩を私が……!)
ゆみ「モモ、どうした? 鼻血が出てるぞ?」
モモ「はっ!? ちょっと興奮しすぎたっす……」
ゆみ「しっかりしてくれよ……・」
モモ「で、どうしたら良いっすかね?」
ゆみ「うーむ、姉妹同士の恋愛など考えた事は無いからな……」
ゆみ「まずは二人を引き離してみてはどうだろうか」
モモ「引き離す?」
ゆみ「例えばだが放課後から夜遅くまで他の誰かをあてがって拘束するんだよ」
モモ「ふむふむ」
ゆみ「いや待てよ……いっそのこと別居させてみるくらいやってみたらどうだ?」
モモ「別居っすか」
ゆみ「離れて暮らしてみる事でべったりだった姉妹の関係を一度リセットする」
ゆみ「それと同時に芽生える互いを想い合う気持ち……上手くいくは分からんがやってみる価値はあると思う」
モモ「なるほど、さすが先輩っす! さっそく龍門のお嬢さんにかけあってみるっす!」
>>10
ですよね。俺も好きです。
モモ「バッチリっす! お姉さんの方を強化合宿の名目で招集する事にしたっす!」
ゆみ「あのお嬢様はやりたい放題だな。」
モモ「で、お姉さんの方の気持ちを動かすためにけしかける役が必要だと思うんすよ」
ゆみ「それを私にやれと言いのだろう?」
モモ「察しが良くて助かるっす。妹さんの様子は私が見てるので動きがあったら報告するっす」
ゆみ「頼んだぞ」
ゆみ(と言う事はしばらくはモモと離れなければいけないと言う事か……)
ゆみ(って、私は何を考えているんだっ)
モモ(しまった! これでは先輩とベタベタ出来ないっす!)
絹恵「行ってらっしゃいお姉ちゃん……」
洋榎「なんや元気ないないいないいないばあやな」
絹恵「だって2週間も強化合宿なんやろ?」
洋榎「まーウチの実力が認められたって事やからな!」ドヤ顔
洋榎「まぁ、来年になったら絹も呼ばれるやろ。自信もちいや」
絹恵「そういうんじゃないんやけど……」
洋榎「え? なんかあるんか?」
絹恵「もうええよ! 勝手にどこにでも行ったらええねん!」
洋榎「ええぇ~?! ウチなんかした!?」
洋榎「景気づけやーて言って絹が取っといたフルーツケーキ食べたん起こっとるんか!?」
絹恵「そんなん関係ないわ! ウチの気持ちも知らんと……!」
洋榎「す、すまんな……合宿には三年だけやなくて二年や一年の子も呼ばれとるもんな……」
絹恵「……」
洋榎(あれっ!? これも地雷やった!? どーしたらええんや!?)
モモ(声だけ)『>>28してから出かけたらいいっすよー』
洋榎(!? 何か耳元で声がしたような……)
洋榎(でも玄関にはウチと絹しかおらへんし、どないなっとんねん)
絹恵「……」
洋榎(あかん、絹が泣きそうや。まあ考えとっても始まらんし声の通りやってみるか……)
だっこ
洋榎(こんなんするいつ以来か分からへんけど……)
洋榎「とぉりゃあああああ!」
絹恵「!? え!? 何!?」
洋榎「愛宕家名物お姫様だっこや! っておもっ!」
絹恵「失礼な! これでも標準体重くらいなんやで!?」
洋榎「こんなけったいなもんぶらさげて標準体重なわけあるかい!」
洋榎(あ、でもなんか……重いんは重いんやけど……)
洋榎(太ももとか引き締まっててちょうど良い弾力しとるし……)
洋榎(腰のくびれとか最高やん。さすが中学までサッカーやっとっただけあるわ)
洋榎(そしてそんな健康的なスポーツ少女にあるまじきこの和泉山脈!)
洋榎(なんやねんこれ。何食うたらこうなんねん)
洋榎(ってウチもほとんど同じもん食うとるやないかい!)
洋榎「」太ももワサワサ
絹恵「あ、ゃんっ……おねぇ、姉ちゃん……っ」
洋榎「おひょ!? ごごごごめん、ちぃーと力入り過ぎたわ」
洋榎(なんやねんさっきの声……・!)ドキドキ
絹恵(あかん、お姉ちゃんに体触られてると思ったら変な声出ちゃった……)ドキドキ
絹恵「そ、そろそろ出発した方がええんちゃう?」
洋榎「せ、せやな……じゃあ行ってくるわ……」
絹恵「行ってらっしゃい」
洋榎(やばい、さっきの声と今の寂しそうっていうか切なそうな顔が頭から離れへん……)
モモ(ふむふむ、まずは良い感じっすね)
モモ(私が出来るのはここまでっす。後は先輩に任せるっすよ)
合宿所
大沼「それではこれより白百合台学園麻雀部の強化合宿を始めようと思う」
大沼「ワシがこの合宿の責任者を努めさせてもらう事になった」
大沼「女の子はみんな生徒になる可能性があるからなどという訳の分からん理由で選ばれたわけだが」
大沼「諸君はそんな事は気にせず己の研鑽に努めて欲しいと思う」
全員「はーい!」
ゆみ「隣いいか?」
洋榎「めーでーでーでーでえーでー」
ゆみ「なんだそれは、面白い奴だな」
洋榎「せやろーさすがやろー」
ゆみ「ワハハ」
洋榎「乾いた笑いやめんかい!」
洋榎「大阪人はそういうお情けで笑ってもらうんが一番嫌いなんや!」
ゆみ「口三味線を聞かせてもらったお返しに私も友人の真似をしてみただけだったんだ」
ゆみ「お気に召さなかったようだったらすまない」
洋榎「そういう事やったらええわ。特別に許したるわ」
ゆみ「全国区の選手ばかりが揃った合宿所に一人でいるのは少し心細くてな」
ゆみ「つい空回りをしてしまった」
洋榎「そ、そうか……」
百合霊さんの主人公は百合ップルの手助けをしながら全方向にフラグを立てる総受け体質なのです。
だけど最後にはたった一人のヒロインを選ぶ一途な子なのです。
だからかじゅにもそんな役回りをしてもらう予定。
洋榎(そういや恭子とか由子もおらへん。合宿の企画者の目は節穴なんかい)
ゆみ(悪いがこの合宿は実力で選ばれたわけじゃないだ)
ゆみ「こういう場違いな所に来ると、つい私の帰るべき場所と言うものを考えてしまうな」
洋榎「帰るべき場所……」
絹恵『お姉ちゃーん』
絹恵『またピーマン残してー! 体壊してもしらへんで!』
絹恵『まあその時はしゃーないからウチが面倒見たるけどな!』
洋榎(絹……)
絹恵『あ、ゃんっ……おねぇ、姉ちゃん……っ』
洋榎(!? 今のはノーカンやノーカン!)
ゆみ(こんな感じで良いのか? あまり露骨に妹さんを好きになるように誘導したくは無いのだが……)
ゆみ(モモや龍門渕のお嬢さんは『ここにユリトピアを建てよう!』などと息巻いているが)
ゆみ(私としてはもっと自然な感じに恋愛感情を育んで欲しいのだがな)
ゆみ(って、私も大分あの二人に毒されてきたな……女の子同士で恋愛をするのが当然のように思い出してる)
愛宕家実家
絹恵「お姉ちゃんが合宿へ行って3日目……」
絹恵「寂しいわぁ……」
絹恵「お姉ちゃんの写真でも見て紛らわそ」
絹恵「お姉ちゃん可愛いなぁ……なんでいっつも太陽みたいな笑顔しとるんやろ……」
絹恵「あ、これってあの時の……」
回想・洋榎6歳 絹恵5歳
洋榎「きぬ、ままごとすんで!」
絹恵「えー、そんなんよりサッカーしよーなー」
洋榎「さ、サッカーはまたあしたや!」
洋榎(サッカーなんかしたらまたきぬにまける!)
洋榎(お姉ちゃんのぷらいどをまもるためにもこれでええとこみせるんや!)
洋榎(ぷらいどってオトンに教えてもらってん、ちょーかっこええやろー)
絹恵「まあええけどー。お姉ちゃん何役やるー?」
洋榎「うーん、じゃあウチがオトンやるわ」
洋榎「ぷらいどバリバリやでー。ちょーかっこええやろー」
絹恵「なんかよく分からへんけどかっこええな!」
洋榎「せやろーさすがやろー」
絹恵(覚えたてのプライドって言葉を意味も分からんとの連呼して……)
絹恵(ウチも良く分かってへんかったから自慢げに語るお姉ちゃんをカッコイイとか思って……)
洋榎「で、ウチがオトンやからきぬはオカンな!」
絹恵「オカンってウチのオカンやなくてもええ?」
洋榎「ウチのオカンとかこわすぎるもんな……」
絹恵「うん……」
洋榎「じゃあウチもウチのオトンやないオトンやるわ!」
絹恵「ぷらいどバリバリなオトンやな!」
洋榎「せやせや! バリバリや!」
絹恵(で、続けてる内にアレをする事になったんやったな……)
洋榎「ぷらいどなオトンとびゅーてぃーなオカンでけっこんしきやるで!」
絹恵「大人やな! ちょっと待ってな、このほうせきばこに……あった」
洋榎「ゆびわやー! でかしたできぬ!」
絹恵「えへへー。ほら、おねえちゃん。これ持って」
洋榎「よっしゃ、ウチがこれをきぬに付けたらけっこんやな!」
絹恵「えっとどこやったっけ……なかゆび?」
洋榎「えーっと、何かへんな名前やったような……そう、くすりゆびや!」
絹恵「くすりゆびってどれ?」
洋榎「ええーっと……ええーっと……ここや!」
絹恵(で、お姉ちゃんが選んだんは指輪の大きさにピッタリな人差し指やった……)
絹恵(薬を塗る指で薬指やったっけ。人差し指も薬指も太さあんまり変わらんのにな)
洋榎「じゃあ次はぷらいどなアレやな! 手にチューや!」
絹恵「おおーぷらいどやー」
洋榎「いくでーやってまうでー……」
絹恵「は、はよやってぇな……」
洋榎「きぬ、ずっと一緒やからな」
絹恵「え……?」
洋榎「ウチのオトンとオカンみたいにずっと仲良しこよしでいよな」
絹恵「う、うん……」
洋榎「」チュ
絹恵(アレ、完全にプロポーズの言葉やんか……)
絹恵(結婚式の時に言うことちゃうで……)
絹恵(でも、あの時の恥ずかしそうにはにかんだ笑顔を見て……)
絹恵(ウチはお姉ちゃんの事が好きになったんやで……?)
合宿所
洋榎「アカン、目が覚めてもた……」
洋榎「監督の大沼プロはーっと……酒飲んで夢見心地や」
洋榎「ちょっと出かけよかなー。合宿所の>>67とか」
モモ(まあどこへ行っても先輩が待ってるっすけどね)
ふろ
洋榎「寝汗もかいたしひとっ風呂浴びてさっぱりするかなー」
洋榎「源泉掛け流し温泉やからお湯張る必要もないでー」
ガラガラ
洋榎「あら、先客さまで千客万来やん」
ゆみ「と言っても私ひとりだがな」
洋榎「細かいことは気にしなさんさんおはようさん~」
ゆみ「夜だが」
洋榎「そうちゃうやろー。ツッコミのキレ悪いなー」
ゆみ「ならもっと上手い人がいるのか?」
洋榎「そりゃもう! めちゃくちゃ上手い奴が一杯おるで!」
洋榎「ええとー、き……恭子やろー、由子やろー、すずー……はアカンなあれは天然ボケ体質や」
洋榎「あとはえー、えーっと」
ゆみ「き、で言いよどんだけど他に心当たりがあるんじゃないか?」
洋榎「ま、まあな!」
洋榎(アカン、絹の名前出したらさっき見た夢の事思い出してまう)
洋榎(ていうかここ何日か、ずっと絹の夢ばっか見とった気がする……)
ゆみ「でもすぐに思い出せないようでは大した存在でも無さそうだな」
洋榎「んなわけあるかい! 絹はめっちゃすごいんやで!?」
洋榎「運動神経良くて健康そのものやし麻雀初めて1年ちょいやのに全国クラスやし」
洋榎「そして何より太ももがっ……///」
ゆみ「太もも?」
洋榎「あーいや今のは無しや!」
阿野ちゃん何で攻略出来ないんや…
ゆみ「いや、いいんんじゃないか? それも含めてきぬ……さんの魅力じゃないか」
洋榎「絹恵や」
ゆみ「そうか、それも含めて絹恵さんの魅力じゃないか」
洋榎「せやな。でもそういうつもりなんやなくてやな……うーん……)
ゆみ(もうここまで来ればひと押しだな)
ゆみ「うん、健康的な体付きで良い太ももで家事も出来る。実に興味深い人だな」
洋榎「せやろーさすがやろー。ってウチ家事とか言ったっけ?」
ゆみ(やばっ、モモから聞いた事前情報をついしゃべってしまった)
洋榎「まあ掃除とかはいつも絹がやってくれとるんやけどな」
ゆみ「そうそう、さっきそう言ってた」
洋榎「気付かん内に良い所行ってまうとかどんだけやねーん」
ゆみ「そうだな、私が欲しいくらいだ」
洋榎「え……?」
ゆみ「しかも麻雀も上手いんだろう? 私としては是非会って色々話をしたいのだが」
洋榎「ちょ、ちょい待ちぃ。それはあかんで」
ゆみ「何故だ?」
洋榎「そりゃあまあ、あれや……とにかくアカンねん」
ゆみ「そうか、なら名残惜しいがやめておくか」
洋榎「ホッ……」
ゆみ「だがな、誰もがみんな私みたいに諦めが良いとは限らないぞ」
洋榎「……」
ゆみ「そこまで魅力的だと思える人物をみんなが放っておくと思うか?」
ゆみ「横から掻っ攫われても文句を言う資格はないぞ」
ゆみ「私から言えるのはそれだけだ」ザバーン
洋榎「おお……なかなかのおもちをおもちで……・」
ゆみ「なっ……何を言い出すんだ///」
洋榎「ま、絹の方が最高やけどな!」
洋榎「あんたが天保山やったら絹は剣尾山や!」
ゆみ「天保山って日本で一番低い山じゃないか……」
洋榎「それくらい違うって事や、格が違うわ!」ドヤ
ゆみ「山どころか平野の貴方に言われたくは無いがな」
洋榎「なんやて!? ……まあええわ」
洋榎「あんたのお陰で吹っ切れたわ」
ゆみ「そうか、なら残り3日頑張れ」
洋榎「おう、任せときのセーラーりゅーかのもんや!」
ゆみ(そして合宿の日々は過ぎていった。その後の彼女はまさに快進撃)
ゆみ(魔物の領域の人間まで平らげようとするほどの力を発揮していた)
ゆみ(大切な人に最高の結果を届けたかったのだろう。愛の力は時に想像を絶するな)
そして合宿が終わり愛宕家
洋榎「ただいま。帰ったで絹」
絹恵「おかえり、お姉ちゃん」
モモ(これは来るっすよーキマシタワーっすよー)
>>74
今更だけど激しく同意
屋上
ゆみ「モモ、おーい。帰ったぞー」
ゆみ「っていない……まさかあいつ……」ピポパ
ア、ア、ア、アイ!(かじゅ専用の着メロ
洋榎・絹恵「!?」
モモ(わわーっ先輩何やってんすかー! と、とにかくバレない内に退散するっすよー!)
ゆみ(二人の大事な時間を邪魔するんじゃない)
洋榎「な、なんやったんや……?」
絹恵「さぁ……」
>>ときのセーラーりゅーかのもんや
そこはもう常識レベルの認知度なのか
洋榎「ま、まあ気を取り直して……」
洋榎「絹、あん時のままごと覚えとるか?」
絹恵「……! うん」
洋榎「あの時のは子供のちょっとした冗談みたいなもんやったな」
絹恵「……」
洋榎「あれ、出来たらマジにせーへんか?」
絹恵「えっ……」
洋榎「これ、あん時の玩具レベルにちゃっちい奴やけど」
絹恵「それ、指輪……」
洋榎「ウチのオトンとオカンみたいにずっと仲良しこよしでいよな」
絹恵「!!」
>>84
ソースは多分フナQ
洋榎「正直ウチらの前には障害ばっかりや」
洋榎「まず女同士やしそれ以前に姉妹や」
洋榎「でもな、オカンやオトンに勘当されようが……」
洋榎「世間に後ろ指刺されようが……」
洋榎「日本じゃ認められてへんからって海外へ行く事になっても……」
洋榎「絶対幸せにしたる。だからこの指輪を受け取って下さい」
絹恵「おねえちゃ……はい、分かりました、洋榎さん」
洋榎「絹……!」指輪はめる
絹恵「ちゃんと薬指やな……」
洋榎「ウチが絹の指のサイズ間違えるわけあらへんやん」
絹恵「うん……」
洋榎「ほな行くで、今度は手の甲とか言わへんからな……」
チュ
エピローグ
ゆみ(その後の愛宕洋榎は高校卒業と共にプロ入りを果たす)
ゆみ(大阪出身の金の亡者と揶揄される事もあったが、各地の大会を荒らし回り賞金を獲得していった)
ゆみ(それもこれも、最愛の絹恵と暮らせる国に永住するため)
ゆみ(二人がお互いの望む関係でいられる場所で―――)
絹恵「洋榎さん、iPS細胞の研究が進んでとうとう私達の間にも子供が授かれるみたいやで!」
洋榎「ホンマか!? ええとこういう場合ってどっちが産めば」ええんやろ?」
絹恵「そりゃあウチに決まっとるやん。洋榎さんヒョロヒョロやし出産きついで」
洋榎「むむ、言い返せへんわ……」
絹恵「でも、ウチらの事見て気持ち悪がらへんかな……」
洋榎「そうなったら教育やな。これも一つの愛の形やねんってな」
絹恵「そうやな……ウチらの子供ならきっと分かってくれる……」
洋榎「絹……子供もまとめてウチが幸せにしたるからな!」
絹恵「はい、どこまでも付いていきます……!」
カン!
という事で愛宕姉妹ルートはこれで完結です。
百合霊さんの設定をもっと活かしたかったのにほとんど面影が無かった件。
姉妹ルートは普通の百合より難易度が高いので動機づけに分量を割きすぎました。
なんもかんも政治が悪い。
とりあえず今日はこの辺にして寝ます。
スレが残ってたらこのスレで次のルートの安価出すし
無くなってたら無くなってたで気が向いた時に次のスレを立てると思います。
おまけ・モモが見たかったもの
洋榎「でや、勢い余ってウチの部屋に連れ込んでしまったわけやけど……」
絹恵「つまり、そういう事するんやろ……?」
洋榎「えぇー!? まあしたいしたくないで言えばしたい、かなぁって……」
絹恵「所詮ウチはこの期に及んで迷うくらいでしかないって事やねんな……」
洋榎「分かった、分かった。女愛宕洋榎、ここで女を見せたるわ」
絹恵「なんか、おもろいフレーズやな。女を見せる側が責めやなんて」
洋榎「そうやって茶化すんやめいっ」服脱がす
絹恵「あっ……」
洋榎「おおっ……」
洋榎(そういう目で意識した事無かったから分からへんかったけど、絹の体ってめっちゃエロいやん……)
絹恵「いきなりは反則やわ……」モジモジ
洋榎「……もう我慢ならんわ。やーっ」ベッドに押し倒す
絹恵「あふっ」
洋榎「マウントポジション取ったでー」
絹恵「これがプロレスごっこやったらひっくり返して終わりやけどな」
洋榎「でも今日はウチの独壇場やでー」
絹恵「ぁ、やぁ……ブラがこすれる……」
洋榎「うーん、これも邪魔やな」ブラ外す
絹恵「洋榎さん、ちょっとがっつき過ぎちゃう……?」
洋榎「絹の体がこんなにエロいんが悪いんやで」
絹「んっ……んぁ……」
洋榎(円を描くように揉むんやったっけ? よー分からんしとりあえず適当に触っとくか)
洋榎(絹の反応見ながら気持ちよさそうなパターンを探るで!)
絹恵「ぁふ……んんっ……あっ!」
洋榎(ふーん、やっぱり先っぽかー。つんつんしてみよう)
絹恵「あ、あかんよそれ……!」
洋榎「でもやめへんで。そういう反応するってことは気持ちいいって事やろ?」
絹恵「いじっ、わるぅ……んっ」
洋榎(あーやばい、ウチもなんか興奮してきた)
洋榎(女の子同士のえっちって責めてる側も感じるとか言っとったけどホンマやってんな……)
洋榎(てか浩子はなんでそんなん知っとったんやろ)
絹恵「洋榎、さん、今他の女の子の事考えたやろ……?」
洋榎「え!? い、いや別に浮気とかそんなんやないで!?」
絹恵「……」
洋榎(あ、縮こまってもた……あかんな、ここは一心不乱に絹の体を味あわんと)
絹恵「え、ちょっ、あ、もうそこいくん!?」
洋榎「上と下交互に責めるでー」
絹恵「ひゃっ、ぁん、んっ、ひぅ……」
洋榎「」モミモミ
絹恵「あ、あ、ん、ああっ!」
洋榎「」クチュクチュ
絹恵「ああっ! あかん! あかんってそれぇぇ!」
洋榎「はぁはぁ、んぁっ……」モミモミ
絹恵「また先っ、っぽ! はうっ!」
洋榎(大分乱れてきたなー。エロ過ぎるわ)
洋榎(それもウチの指でこうなっとるんやと思うと……)
絹恵「あああぁ! も、もうアカンって! な、なんかくる!」
洋榎「はぁはぁ、んぁ……ウチも、ウチもやで……」
絹恵「一緒に……一緒に.っ、洋榎、さ、んっ……!」
洋榎「うん、うんっ……」クチュクチュ
絹恵「あああああっ!」
洋榎「っんあ! ふぅ、ふぅ……」
絹恵「ああああぁ……」
洋榎「可愛かったで、絹」
絹恵「満足、してくれた……?」
洋榎「当たり前やん、最高やったわ」
絹恵「良かった、良かったぁ……」
洋榎「ほな最後に……と」
絹恵「うん……」
そして洋榎は手の甲、唇の順番にキスをした。
もいっこカン!
百合霊さんはエロゲーだからね、これが無いと終われないよね(ぇー
という事でおまけでした。エロシーンの書くのとか人生初でしたわ……
あんまエロくなかったらすんません。
これで今度こそ寝ます。仕事から帰ってきてスレが残ってたらこのスレで次のルートやります。
ではでは。
ほしゅ
まさかまだ残ってるとは思わなかった(歓喜)
早く起き過ぎて仕事行くまでに時間あるし、次のルートの確定だけでもさせときます。
今から書くからちょっとだけ待っててねー。
ああ、ID変わってますけど出先の無線LANからなんでお気になさらず。
ルート確定用テンプレ
ゆみ「モモ、今日は気になるカップルは見つかったか?」
モモ「あ! 先輩ちょうど良い所に! 実は同級生同士の>>138と>>140が何やら怪しい感じっす!」
モモ(ちなみに私以上に存在感の薄いモブさんが来た場合は勝手にキャラ付けするっす。
あと高校生じゃない人が来たら勝手に年齢をいじくって高校生にしちゃうっす。
白百合台学園は世界の法則が色々ねじ曲がった新世紀オカルト学園っす)
モモ(ここからは捕捉説明っす。
同級生同士と言ったっすけど片方が高校生じゃない場合は高校生の方の学年に合わせるっす。
両方が高校生じゃなかったら両方3年生って事になるっす)
モモ(そしてすでにルートが確定したヒロインが選ばれるのは厳禁っす。
私は成立したカップルを引き離す外道をを許さないっす。
現状で言うと愛宕洋榎さんと愛宕絹恵さんっすね。
この二人+こちらで定めているヒロインが選ばれるとそのルートを持ってグランドフィナーレルートに入るっす)
モモ(私達のユリトピア建築のために思慮深い発言をお願いするっす)
憧
モモ(ちなみに同じ学校の同級生じゃなくてもいいっすよー)
モモ(普通ならあり得ないカップリングの方がくっつけがいがあるっす)
安価下
タコス
アコス×タコスカプだと……そういうのを待っていた!w
ちょっとプロローグ考えてきますねー。
ゆみ「ああ、どちらも確か原村和の同級生だったな」
モモ「そうっす。この白百合台高校ではみんなと再会して友達になってるっす」
ゆみ「良いことじゃないか。これからもその友情を大事にすると良い」
モモ「そうじゃないんすよー。みんなの会話を聞いてると百合レーダーがビンビン反応したんすよ!」
ゆみ「そうなのか……モモがそこまで言うなら話だけでも聞いてやろう」
モモ「さすが先輩っす! そう、こんな感じだったすよ―――」
和「おはようございます穏乃、憧、優希」
穏乃「おはよー! いやー和の友達が全員同じクラスだなんて奇跡みたいだね!」
優希「そうだな! 私としてものどちゃんが昔からのぼっちじゃないと知って良かったじょ!」
穏乃「その節は和がお世話になりました」
優希「いやいや、それほどでも……あるじぇ!」
穏乃・優希「あははは!」
憧「あんたら朝からテンション高いわねー」
憧(片岡優希……和の中学からの友達で、和が言うには昔の私にそっくりらしい)
憧(あたしってこんなに脳天気だったかな? むしろシズの方が似てる気がするんだけど)
憧(ていうかシズは私の友達なんだけど! なんでいきなり意気投合しちゃってんのよ!)
優希「ん? どうしたアコチャー、あたしの顔になんか付いてるか?」
憧「いいや何も。今日も可愛いよねって思っただけ」
優希「あ、あったり前だじょ!」
穏乃「あー、優希が自分と似てるから遠まわしに自分の事褒めてるんだなー?」
憧「はぁ!? なんでこういう時だけそういう深読みするかなシズは!」
穏乃「わー憧が怒ったー」
憧「まてい! 今度こそはくすぐりの刑で降参させてやるぅぅぅぅぅ!」
穏乃「わーにっげろー」
優希「行っちゃったじょ」
優希(新子憧……のどちゃんの小学生の頃の友達で、のどちゃんが言うには私に似ているらしい)
優希(私からするとじぇんじぇん似てるとは思えないんだけどなー)
優希(アコチャーは社交的で友達が多いのに対して、私はグイグイ行き過ぎてドン引きされる事の方が多い)
優希(伸ばしてる髪もものすごく綺麗だし毎日手入れを欠かしてないんだろうな)
優希(女の私から見ても『女の子』って感じで正直すごい可愛いと思う)
優希「はぁ、なんで私はアコチャーみたいになれなかったんだろう……」ボソリ
和「優希、何か言いましたか?」
優希「な、なんでもないじょ!」
モモ(なるほどなるほどなるほどー、バッチリ聞いてたっすよー)
モモ(タコスさん、ズバリそれは恋っすよ!)
モモ「という事だったっす」
ゆみ「それは憧れじゃないのか?」
モモ「あこだけにっすか。寒いっすよ先輩」
ゆみ「そ、そんなつもりで言ったわけでは///」
モモ「まあ先輩はそんな所も可愛いんでいいっすけどね」
モモ「そんなわけなんで今回もサポートお願いするっすよ」
ゆみ「今回は周りにいる友人が障害になりそうだな」
モモ「そうっすねー。ぶっちゃけシズアコや優希のどの方が有力だと思うっす」
モモ「でも安価様……という名のりゅーもんのお嬢様の指示には逆らえないっす」
ゆみ「よく分からんがモモはモモで大変なんだな……ともかく作戦はまた考えてくるよ」
モモ「お願いするっす!」
と言うことでプロローグ終わりです。今から仕事なんで行ってきます。
帰ってきた時にスレが残ってたらここで続きを書きます。
落ちてたら落ちてたで気が向いた時に続きのスレを立てます。
だけど今日は大きい波が来るみたいだから過疎りそうだなぁ……
保守感謝でありますー。
帰宅したんで飯食って一息付いてから続き書きますね。
自ら保守
ゆみ「考えてきたぞ」
モモ「ご苦労様っす。早速話を聞くっすよ」
ゆみ「私としては新子憧、片岡優希、原村和、高鴨穏乃の4名がそれぞれをどう思っているかを探るべきだと思う」
モモ「ふむふむ、ちゃんと情報収集してからあこゆきカプを成立させるんすね」
ゆみ「そうではない」
モモ「どういう事っすか?」
ゆみ「正直に言おう、私は今回のゆ、百合ップル成立には賛同しかねる」
モモ「ええーっ何故っすかー!?」
ゆみ「先日にモモだって言っていたじゃないか。シズアコやゆきのどの方が有力だと」
モモ「はい、確かに言ったっすね」
ゆみ「もしその二人が仮に両想いだったとする」
ゆみ「そこへ私が余計なちょっかいをかける事で新子憧と片岡優希がくっつく事になったらどうだ」
ゆみ「本来成立すべきだったカップルの相方、つまり高鴨穏乃と原村和はどうなるんだ」
ゆみ「確かに私は手助けするとは言ったが、人の気持ちを踏みにじったりねじ曲げたりするつもりはない」
ゆみ「だから4人の関係性を調べ上げて、新子憧と片岡優希に恋愛感情の芽が無ければ今回は降りさせてもらう」
モモ「そうっすかー……そういう事だったら龍門のお嬢さんも納得するかもしれないっす」
ゆみ「前回の愛宕姉妹の場合は妹さんは最初からその気だったからな」
ゆみ「だからサポートしても良いとは思っていたが……4人はまだ『友達』でしかないからな」
ゆみ「こちらの都合で無理矢理進展させるわけにもいかないと思ったんだ、すまない」
モモ「いえいえ、先輩の言い分ごもっともっす。私や龍門のお嬢さんはちょっと焦りすぎてたっす」
ゆみ「分かってくれれば良い」
ゆみ「さて、それじゃあ全員の気持ちを確かめるための作戦はこうだ」
ゆみ「と言っても単純明快だがな……それぞれを色んな組み合わせで一つの場所に集める事だ」
モモ「と言うと?」
ゆみ「例えば新子憧だけを何らかの理由で呼び出して三人だけにしてみるとかだな」
ゆみ「本人の前では聞きにくいなど色々あったりするだろう。そういう話が出た時の反応を見るんだ」
ゆみ「後はそれぞれを二人きりにしてみるパターンだな」
ゆみ「この時にどういう話をするかである程度は探れると思う」
モモ「なるほどー。じゃあ早速明日からやってみるっすよ」
ゆみ「そうだな……まずは>>260を一人だけ呼び出してみる事にしよう」
憧
ゆみ「高鴨と片岡の二名は賑やかしではあるが、実質あの四人の会話の中心は新子だ」
ゆみ「彼女を一人切り離してみることで普段とは違った会話の流れになるのではないだろうか」
モモ「ふむふむ、憧さんがいない事で会話に詰まった三人がポロっと何かこぼすかもしれないって事っすね」
ゆみ「こぼさないかもしれないがな」
モモ「それで新子さんを呼び出す理由はどうするっすか?」
ゆみ「龍門のお嬢さんだったら何とでも出来るんじゃないか?」
ゆみ「と、それではさすが投げ槍すぎるか。ここは>>264を理由に呼びだす事にしよう」
生徒会の勧誘
ゆみ「新子の社交性の高さは生徒会でも武器になると会長が言っていたからな」
ゆみ「折角の機会だし生徒会にも恩を売っておこう」
モモ「えぇーっ……生徒会長ってあの人っすよねー?」
ゆみ「どうしたんだ? 何か不備でもあったか?」
モモ「いやぁ、作戦自体には不満はないんすけど……」
ゆみ「?」
モモ(あの人が絡むとゆきあことかしずあことか、それ以前の問題になりそうなのが怖いんすよ……)
久「へくちっ! うーん、風邪かしらねぇ」
久「にしても、私が生徒会長なんてやってる意味あるのかしら」
久「実権の全てを龍門のお嬢さんに握られるからお飾りでしかないじゃない」
久「あーあーつまらないー! こうなったらゆみに教えて貰った有能な子全部集めてクーデター起こしてやるー!」
久「ということで、やってきたわよ一年B組!」
久「ゆみが言っていたのって確かあの子ね……おーい、新子さーん!」
憧「え? 私ですか?」
穏乃「あれって確かウチの生徒会長だったっけ」
和「そうですね」
優希「アコチャーに何か用でもあんのかな」
久「私は……君が欲しい!」(生徒会役員に
憧「へ……? へっぇ!?」
モモ(何先輩の名台詞パクってるんすかー!)プンスカ
穏乃「な、なんだー!?」
和「これは……アリですね」
優希「え……・」
モモ(ふむふむ、穏乃さんは単純な驚いてるだけみたいですね)
モモ(おっぱいさんは……もしかして私の同好の士なんすか?)
モモ(そしてタコスさんは……)
優希(え? え……? 一体どういう事なんだ!?)
優希(会長さんがアコチャーを欲しいって? どういう意味でだろ……)
久「いやぁ、話には聞いてたけどやっぱり良いわね貴方」(生徒会役員として
憧「えっ、あっ、あのっ……!」
久「まあとりあえず私と一緒に来てくれるかしら」(生徒会の仕事を説明するために
憧「ちょ、ちょ、いきなりそんな事言われても!」
久「抵抗しても無駄でーす。誠子、セーラ、純。この子を運び出して」
誠子「了解」
セーラ「ちょっと顔貸してモラウデー」
純「あんま手荒な事はしないから大人しく来た方が良いと思うぜ」
純(てか、俺がお嬢さんからの二重スパイって事を会長は気付いてんのかねぇ)
穏乃「行っちゃった……」
和まるで「嵐のようでしたね」
優希「……」
優希(アコチャー……会長に連れていかれてたけど何をされるんだろう)
優希(何か、される……? まさかあの会長アコチャーに……!)
優希「ちょっと行ってくるじぇ」
穏乃「え? どこに?」
優希「お小水だじぇ!」
優希(私はこんなちっこくて、アコチャーみたいに立派な女の子でも無いけど……)
優希(アコチャーは私が守るんだじぇ!)
久「お仕事ご苦労さま。もう帰っていいわよー」
三人「了解」敬礼
三人の帰路
誠子「ていうか会長、毎度の事ですけど私達への扱いがひどいですよ」
セーラ「そーかー? なんか番長みたいでかっこええやん!」
純「いや、俺らがやってるのって番長っていうより会長の番犬だから」
セーラ「マジか!? そう見られとったんか!?」
誠子「ああ、早く帰って花とゆめと百合姫の最新号で心の傷を癒そう……」
っと、眠気がやばい事になってきた。
一度風呂入ってきます。20~30分くらいで戻ります。
こんな時間にコーヒーとチョコケーキで眠気覚まし+糖分補給するでー。
ということで今から再開します。保守ありがとうございました。
てか花とゆめってどっちかというと腐女子向けじゃないか……
誠子さん、なんというハイブリッド乙女。
久「さてと、要件を伝えるわ」
憧「は、はい……」ガタガタ
久(んー? なんか震えてない? 寒いのかしら)
久「緊張しないで、今から温めてあげるから」(冷房を切って
憧「!?」
憧(あた、温めるってやっぱり……)
生徒会室前の廊下
優希(アコチャー、アコチャー……!)
ドンっ
ゆみ「おっとすまない」
優希「え、ああ……こっちこそごめんだじぇ」
ゆみ(モモに言われてきてみれば……何故片岡までここに来てるんだ)
ゆみ(これでは三人にして話を聞き出す流れにならないではないか)
ゆみ(うーむ、やはり久のようなワイルドカードを使うべきではなかったか)
ゆみ「この階には特別教室と生徒会室くらいしかないが何の用だ?」
優希「え、えっと……」
ゆみ(要領を得ないな……『モモ、詳細をメールで送れ』送信っと……)
ゆみ(来たな、どれどれ)
from モモ
件名:先輩愛してるっす
憧ちゃん拉致騒動
タコスさん奮起
つまり二人はラブラブ
ゆみ(なるほど、モモらしいまとめ方だった)
ゆみ「まあ、こんな放課後に特別教室に用なんてないだろうから生徒会室なんだろうな」
優希「う、うん……」
ゆみ「実は私も生徒会室に用があるんだよ。折角だから前まで一緒に行かないか?」
優希「しょ、しょうがないなぁ。付いていってやるじぇ」
テクテクテク
優希(グダグダしてる内にアコチャーがひどい目に遭ってるかもしれないんだ)
優希(ここは覚悟を決めるじぇ!)
生徒会室前
ゆみ「さて、着いたな。ノックをして入るとするか」
優希「おうっ! 早く行こうじぇ!」
ゆみ(ふむ、何やら尻込みしていたようだったがこれなら大丈夫そうだな」
コンコン
ゆみ「……あ、忘れ物した。すまない、君は先に入って要件を済ませておいてくれ」
優希「目の前に来て忘れ物って……」
ゆみ「一緒に入った所でどちらかが待つ事になるのだしあまり代わりはないだろう?」
優希「まあ、それもそうだじぇ。じゃあ行ってくる!」
ゆみ「なるべく早く終わらせてくれると助かる」
優希「まかせとけ!」
ゆみ(まぁ、こんな所か)
ゆみ(本当は生徒会室に用などないし、そろそろ退散するとしよう)
ゆみ(『前までは』付いて行くという約束は果たしたしな)
ゆみ(後は君がどうしたいか、そしてそれがどういう気持ちから来てるかだ)
ガラガラ!
優希「こらー! ウチのアコチャーに何するつもりだこの権力の犬めー!!」
久「へ?」
憧「ゆ、優希……」
優希「こ、この片岡優希が来たからには、アコチャーに、て、手出しは、させないじぇっ」プルプル
久「えーと、何の話?」
優希「アコチャーを無理矢理さらって何かしようって魂胆は見え見えなんだじょ!」
久「あー、あれね。ついノリでやってしまいました!」てへぺろ
憧・優希「……は!?」
久「いやー、背が高かったり中性的でカッコイイ子とか集めたらそれっぽく見えるかなーと思って」
久「ちょっとやってみたかっただけなのよ、驚かせちゃってごめんなさいね」
憧「じゃ、じゃあ温めてあげるとか何とか言ってたのって……」
久「寒そうに見えたからクーラー消してあげようかなと」
優希「君が欲しいとか叫んでいたのは……」
久「生徒会役員にだけど。いくらハリボテとは言え私しかいないんじゃ締まらないしねー」
久(というか生徒会長からの呼び出しなんだからそれ以外無いでしょうに)
久(なんか変な方向に勘違いされてた……?)
優希「ま、まあアコチャーに何もなくて良かったじぇ」
憧「び、びっくりしたぁ……心配かけてごめん」
久(……ふぅん。何か面白そうじゃない)
ゆみ()ゾクッ
ゆみ(久、余計な事をしなければ良いが……)
ゆみ「モモ、ちょっと様子を見てきて貰えるか」
モモ「了解っす。ここからはステルスモモの独壇場っすよ」
ゆみ「余計な事はしなくて良いからな。見えないのを良いことに片岡を新子の方に突き飛ばすとか」
モモ「……了解っすよー」
ゆみ(やはりやるつもりだったのか……)
憧「生徒会役員の話なんでしたら、ガラじゃないんで辞退させて頂きます」
久「えー? ここの生徒会なんて仕事無いし生徒会室は使い放題だし良いことづくめよー?」
憧「じゃあ余計に私とかいらないじゃないですか」
久「無駄に広い部屋で仕事もなく一人でボーッとしてるのって結構寂しいのよ」
久「だからこれは生徒会のためと言うより私のためね」
久「そう、私自身が貴方を求めているのよ」
憧「ま、またそんな事言って~! 今度も冗談なんですよね?」
久「いや、今回は本気よ?」
久(さぁて、これで二人はどんな反応を見せるかしら。楽しみ楽しみ)
憧「……」(優希をチラ見
憧「そう言って貰えるのはありがたいですけど、やっぱり私はここにいるべきじゃないかなって思います」
久「あらら、フラレちゃった」
憧「変な言い方しないで下さいよ」
久「えー、でも私のいる生徒会室より友達のいる自分たちのクラスを選んだってことでしょー?」
久「というか、選んだのは隣にいるその子なのかしら?」
優希「……っ」
憧「……貴方がそう思うならそれで良いですよ」
憧(そりゃあ穏乃や和だって大事な友達だよ)
憧(ここに来なかったのは私を信頼していたからだろうし、実際あのま誰も来なくたって何も起こらなかった)
憧(だけど、妙な勘違いをして先走って、いないはずの大きな敵を相手にあんなに震えながらも……)
憧(私が怖いって思ってる時に助けに来てくれたのは、穏乃でも和でもなく優希なんだ)
憧(まったく、和の観察力もアテになんなんわよねー)
憧(私と昔の私が似てるって、ちょっと見た目が似てるかなってくらいじゃん)
憧(私だったらこういう事になったら周りの人を頼ってもっと要領よく乗り切るよ)
憧(って今回はそれすら出来なかったんだけどね)
憧「そういうわけなんで。行こ、優希」
優希「お、おう……」
憧(ありがと、私の小さなナイトさん)
久「行っちゃった。こんな感じで良かったのかしら、屋上のステルスさん?」
モモ(!?)
久「まあ、いてもいなくても返事はしてくれないんでしょうけどねー」
モモ(な、なんでバレてるっすかー。やっぱりこの人怖いっす……)
モモ「というのがその時の顛末だったっす」
ゆみ「久……やっぱり余計な事をしてくれたな……」
モモ「私は別にいいっすけどね。お陰で二人が急接近してくれたわけですし」
ゆみ「うーん、これは無理矢理くっつけさせた方に入るのか……?」
モモ「考えても仕方ないっすよ! とにかくこれで多分優希×憧ルートは確定っす!」
モモ「なりふり構わず動くかと思えばちょっと小心者な王子と、イケイケのように見えて肝心な所でヘタレになる姫」
モモ「似てない似てないとか言いつつもやっぱりちょっと似てる、お似合いの百合ップルすよ!」
ゆみ「だが、ルートが確定したというだけでまだ二人がどうなったという訳ではないだろう」
モモ「そうなんすよねー……後ひと押しが必要っす」
ひと押ししたい所ですけど眠気がやばくてもう限界っす。考えがまとらないっす。
早送り進行で良いなら寝るまでに終わらせる事は出来るけど……
どうせならもう少し頭が冴えてる時にやりたい。
寝て起きた時にスレ落ちてなかったらここで続き書く感じで良いですか?
とは言ったものの仕事行く直前まで爆睡モードになる可能性が極めて高いですがw
以下4,5レスくらいの多数決で判断しますー
んじゃあ今日の所は寝ますー。
保守してもらえるとありがたいですけど無理だったら無理でも良いですよ。
その時はこのルートの初めから加筆修正したりしてからスレ立てます。
昼前くらいに起きれたたら1時頃まで書けると思います。
もしそれくらいの時間に反応がなければ次に書き込めるのは日曜の夜になるんですよね……
その時は一度このスレは落とした方がいいかもしれないです。
なので11時くらいに投下が無ければ保守しなくても良いです。
保守班ありがてえ…
ほ!
新・保守時間目安表(休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安(平日用) 00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
工事の音うるせええええ。なんか起きてしまったし折角だから続き書きます!
よし来たハイパー超絶支援モモちゃんかわいい!!
モモ「で、ここはやはり二人きり作戦で行くべきだと思うっす」
ゆみ「しかし、最近は二人きりにするのが難しいんだろう?」
モモ「そうなんすよね。ずっと見てたから分かったんすけど」
モモ「ジャージさんとおっぱいさんの、四人でいる事の執着が半端ないんす」
ゆみ「かつての友人とようやく再会出来たんだ、分からなくはないが……・」
モモ「でもあれはちょっと病的なレベルっすよ……」
モモ「百合ップル設立のためとかの前に普通に心配っす」
ゆみ「モモ……分かった、何とか出来ないか考えてみよう」
モモ「お願いするっす」
ゆみ「ではまた明日な」
スタスタスタ
モモ「……こういう時、存在感の薄い私は眺めている事しか出来ないのが歯がゆいっすね」
穏乃「あこー、のどかー、ゆーきー。今日はどこ行くー?」
和「そうですね……近くの雀荘が学生優待キャンペーンをやっているそうなので見てみたいのですが」
穏乃「和はやっぱり麻雀か! 相変わらずだなぁ」
憧「あー私は今日はパスー」
優希「私も同じく」
穏乃「なんでだよ! 昨日も同じような事言ってたじゃん!」
和「ですよね……何か用事でもあるのですか?」
憧「えー、あー、そう! 今日も生徒会の活動が」
穏乃「あれは結局会長さんの暴走って事じゃなかったの?」
和「何か言えないような事情でもあるんですか?」
憧「えー、あー……」(冷や汗
憧(言えない、優希と二人でタコス食べに行くとか)
憧(何軒かハシゴしたいから二人の方が良いんだけどなぁ)
憧(てか最近シズと和の束縛がきつくなってきたような気がする)
憧(やっぱりなんか気づいてるのかなぁ……)
優希「シズちゃん、のどちゃん。アコチャーにだって人に言いたくない事はあるんだじぇ」
優希「のどちゃんだって親の話はあんまりしたがらないじゃないか」
優希「そんな時にアコチャーは無理矢理にでも聞こうとしてたか?」
和「それは……」
優希「あとシズちゃんはみんなで遊ぶ事に固執しすぎだじぇ」
穏乃「だって折角こうして4人揃ったんだから! みんなで遊びたいって思うのは当然じゃん!」
優希「でも最近のシズちゃんは少し行き過ぎだと思うじぇ」
穏乃「ぐっ……」
モモ(タコスさんカッコイイっすよ! でもこれはちょっと雲行きが怪しいっすね……)
憧(優希、もしかしてアンタ……)
憧「あーなんかもうめんどい。ぶっちゃける事にするわ」
憧「私、今日は優希と二人で遊びに行く事にしてたんだよね」
優希「あ、アコチャーっ」
憧(自分から汚れ役を買って出ようとしてるんでしょ?)
憧(そういうのは私にやらせてよ)
穏乃「優希と二人きりで!?」
憧「だってどの店が一番美味しいか品評しようって話なんだもん」
憧「和は食べ物については無頓着だしシズは食べれれば良いみたいな感じだからね」
和「確かに、私は何が美味しいとかそこまで興味はありませんが……」
和「それでも私でも感想を言うくらいなら」
憧「それじゃ駄目なんだよねー。和は多分どこの店に行っても美味しいって言うだろうから」
和「うっ……」
穏乃「美味しいなら美味しいで良いじゃん。みんなで行こうよ」
憧「分かんないかなぁー。二人で一番美味しい店を見つけてからまた四人で行こうって思ってるんだって」
憧「今回行く所には正直ハズレ濃厚な大穴店までチェックするつもりだからさ」
憧「その気になれば何でも食べられるシズはともかく、和には厳しいと思うんだよね」
穏乃「それを言うなら憧だってそうじゃん。昔から品評するくらいタコス好きだったっけ?」
訂正 憧「今回は正直ハズレ濃厚な大穴店までチェックするつもりだからさ」
憧「えっ、えーと」
憧(優希が興味ある事だから私も勉強するようになっただけでニワカもいいトコだけど……)
優希「それについては私がお願いしたんだじぇ」
和「優希がですか?」
優希「おう、私は味についてなら品評出来るけど外装とかインテリアのセンスはからっきしだからな」
優希「私が一番美味しいって思う店に連れて行った結果、職人気質のむさ苦しいお店でしたなんてオチが予想できる」
優希「その点、アコチャーは内装とかも気に掛けて総合的に判断してくれる」
優希「だからこそアコチャーに頼む事にしたんだじぇ」
優希「隠すみたいになって悪かった。でも、ものすごい良い店に行って二人を驚かせてやりかったんだじぇ」
穏乃「むむむ、そういう事だったら……」
和「仕方ないですね……」
憧「埋め合わせは絶対どこかでするから! 今日は二人で行っても良いよね、お願い!」
穏乃「分かったよ。その代わりに絶対美味しい店見つけておいてよ?」
優希「まかせとけーい!」
和「……」
支援支援
白百合高校・最寄りの繁華街
憧(さて……)
優希(なんとかシズちゃん達を振り切ったわけなんだけど……)
憧・優希(何話そう……!)
憧(あれ? こういう時何話せばいいんだ!?)
優希(アコチャーなら天気の話から肌のお手入れの話にまで発展させるのに、いつものキレがないじぇ!)
憧(そうだよ! 今からタコス食べに行くんだしタコスの話すればいいだけじゃん!)
憧「あのさ、優希ってどんな海産物が好き?」
優希「ほぇ?」
憧(ってあたし何いってんだー!? ちょっと緊張しすぎじゃない!?)
優希(これはどういう事だじぇ!? タコスからタコ、そして海産物の話へ飛躍するのがアコチャーの話術なのか!?)
優希(ここは私も気の利いた事を言った方が良いのかな……?)
優希「えっと、鮎、かな?」
憧「はぁ」
優希(選択肢間違えたー! アコチャー滅茶苦茶反応薄いじぇ!)
憧(……はっ、もしかして川の魚を海産物とは言わないじゃんっていうツッコミ待ちだった!?)
タコス屋
憧(折角二人きりになれたのに……)
優希(大した会話もなくここに来てしまったじぇ……)
憧(やっぱりシズの言う通り、私達は四人で友達やってる方が良いのかな)
優希(でも私のアコチャーに対する気持ちは、きっと友情とはちょっと違うものだじぇ)
憧(あの一件以来、私の中の優希はどんどん大きくなっていってる)
憧(こんなに可愛らしい身なり……ってこれを言うと自演になるんだっけ)
憧(和に言われたからアルバムひっぱり出して確認してたら、確かにちょっと似てたけどさ)
憧(昔の私はこんなに可愛くは無かったよ)
京太郎「お待たせしましたー。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
京太郎(はい、例のごとく話の進行上必要なモブは男キャラで賄います)
憧「はい、ありがとう」
京太郎「それではごゆっくり」
優希「とりあえず食べよっか」
憧「そうだね」
優希(口に物を含んでる間は喋らなくていいしな……・)パク
優希(! う、うまあああああああい!!!)パァァ
憧(ちょ、何その無防備な笑顔、可愛すぎるんですけど!!)
優希「パクパクパク、ハグハグムシャムシャ」
憧(あーもうこれ見てるだけでお腹いっぱいになりそう。なんか幸せな気分になるわ)
優希「アコチャーも早く食べたらどうだ? 滅茶苦茶美味いじぇ」
憧「う、うん」
優希(あ、手で髪をよけながら食べる仕草がなんか……色っぽいじぇ)
優希(私にはこれが無いんだよなー。でも、ある意味無くて良かったかもしれないじぇ)
優希(自分にないものだからこそアコチャーの魅力に気付けたんだろうしな)
優希(その後も私達は何軒か店を回った)
憧(だけど花の女子高校生である私達の胃袋はすぐに限界が訪れた)
優希(次第に休憩時間が長くなり、最後の方は普通に遊びに来てるのと同じようになってしまったじぇ)
憧(いや、私の中ではこれはもうデートだった)
優希(だって、私は―――)
憧・優希(この人のことが好きなんだって、自信を持って言えるようになっていたんだから)
夕暮れ時の公園
憧「景色、綺麗だね」
優希「うん、綺麗だ」
憧「……」
優希「……」
憧・優希「あのさ」
優希「私から言わせてもらって良い?」
憧「う、うん……」
憧(あーあ、先越されちゃった。優希ってこういう肝心な場面ではいつも先手を取るよね)
憧(これからも私が引っ張られる側なんだろうな。悔しいような嬉しいような)
優希「アコチャー、これから私が言うことは世間様からするとちょっと非常識な事かもしれないじぇ」
憧「うん」
優希「でも最後まで言うから。ゆうきだけに勇気を振り絞って言い切るから」
憧「ここでそういうのはいらないから」
優希「そ、そうだな。すまなかったじぇ」
憧「いいよ、そういうトコ全部含めて優希だもん」
優希「ん……アコチャー、私はアコチャーの事が……大好きだ!」
優希「シズちゃんやのどちゃんに思ってるような友達に対しての大好きじゃない」
優希「その、なんていうか、大事な人としての……こっ、恋人として大好きなんだじょ!」
憧「……あのさ」
優希「え?」
憧「ここでシズとか和の名前を出すのやめてくれない?」
優希「え? あ、ごめ」
憧「比較対象として出したのは分かってるけどさ」
憧「ここには私しかいないんだからさ、だからほら……」
憧「私の事だけを考えて欲しいかな、って……」
優希「アコチャー……それじゃあ……」
憧「私も優希の事が好きだよ」
優希「アコチャー……!」
憧「正直独り占めしちゃいたいくらい」
優希「え、それは……」
憧「おっと、あの二人の名前言うのきーんしっ」
憧「大丈夫、優希の言いたい事とか優希の気持ちは分かってるから」
優希「……分かったじょ。ならアコチャーの事しか考えられなくなるような事させてもらうじぇ」
憧「え、あっ、ちょ……」
優希「」だきっ
憧「あわわわわ……」
優希「ふふふ、アコチャーは普段は押せ押せなのにやっぱり押しに弱いんだな」
すっばすばすばら
憧「あうう……」
優希「やっぱりアコチャーには私が付いてないと駄目だなー」
憧「そうだよ……私には優希が必要なんだよ……」ずいっ
優希「か、顔近いじぇっ」
憧「私、優希みたいな可愛い成長の仕方はしなかったけどさ」
憧「優希より身長が高くなれたのはちょっと親に感謝かな」
憧「やられっぱなしだと私の方が想いが弱いみたいな気がして悔しいからさ」
優希「あわわわ……」
憧「私のファーストキス、自分から捧げさせてもらうね」
優希「……分かった、受け止めてやるじぇ。こいっ」
憧「ん……」
チュッ
この学校に咲さんはいるのかな?
エピローグ
優希「シズちゃん、のどちゃん。二人に大事な話がある」
憧「放課後になったら屋上に来てもらえない?」
穏乃「んー? 良いよー」
和「……」
そして放課後
優希「実は、私と憧はこの度女女のお付き合いをさせて貰うことになりました」
穏乃「JOJO……? あのWRYYYYYYYYYYY! とかいうアレ? 二人共あれ好きだったんだ」
憧「あーもう! だからその言い回しやめろって言ったのに!」
穏乃「あれ? ていうか呼び方がアコチャーから憧に変わってない?」
>>374
安価で選ばれれば咲ちゃんが登場する事もあると思います。
その時点で咲ちゃん周りの人間関係も追加される設定。
それまではこの学校には「いないもの」として話が進みます。
憧「だからそういう関係になったんだって」
穏乃「?」
憧「あーもうめんどくさい! だから私は」
優希「憧は私の彼女で、私は憧の彼女なんだじぇ」
憧「そ、そういう事よっ」
憧(またそうやって先手を取るぅぅぅ。そういう所大好き!)
穏乃「えー!? っていう事はつまり……えー!?」
穏乃「その、女の子同士で……?」ドキドキ
憧「そうよ」
優希「ドン引きしてくれても構わないじぇ)
優希「これをきっかけに友達解消してくれって言うなら……悲しい事だけど仕方ないじぇ」
憧「私達は二人の関係をとるから」
穏乃「……おっどろいたー。なんか最近二人でコソコソしてるなーって思ったらそういう事だったんだ」
穏乃「うん、そういう事だったら別に良いんじゃないかな」
憧「……え? マジで?」
穏乃「マジマジ。だって私や和の事を嫌いになったんじゃないんでしょ?」
優希「そ、それは当然だじぇ!」
憧「今でもシズや和は大事な友達だよ」
穏乃「そっかー。良かったー。てっきり嫌われてぼっちにされ始めてるのかと思ってたよー」
穏乃「和はどう思ってた?」
和「私は……」
和「シズアコで妄想してたので少し意外な気分です」
三人「……は!?」
和「でも優希アコもこれはこれで……アリですね」
和「と言うことで余った穏乃は私がもらうと言うことで」
穏乃「え? ……え!?」
和「だって一人ぼっちは寂しいじゃないですか」
穏乃「いやほら二人はこれからもずっと友達でいてくれるってさっき言ってたじゃん!」
和「でも四人のうち二人が付き合っているのに残り二人が何も無いというのはおかしくないですか?」
穏乃「んー? そう言われれば確かに……いやいやでもそれは早計なんじゃないかな!」
変態レズピンクだー!
モモ(おっぱいさん、やっぱり私と同好の士だったんすね。すばらです)
和「参考図書は私の家に行けばたくさんありますし実例だってここにいるんです」
和「すぐに馴染みますよ」
優希「そうだな、私達の関係を理解してもらうためにはそれが早いかもしれないじぇ」
憧「シズ、和が転校してからずっと会いたがってしねー。ちょうど良いんじゃない?」
穏乃「ちょ、ちょっと勝手に話を進めないでよ! そ、そりゃあ私だって和の事は大事だけどさ」
和「なら、四人で行きましょう……白百合の楽園へ!」
穏乃「まずはお友達からという事でー!」ダッシュ
和「すでに友達じゃないですかー!」トロトロダッシュ
優希「ともかく、認めてもらえたと言うことで良いのかな?」
憧「だね、良かった良かった」
優希「多分、世間の大半はシズちゃん達みたいに理解はしてくれないだろうけど……私頑張るから」(恋人握り
憧「うん、これからもよろしくね。ずっと、ずっとね!」
カン!
ということでタコアコルート終了です。
元ネタで言う所のワン・ツー・スリートリオに当たるのかな?
あれを三人がそれぞれを好きになる3Pルートになると思っていたのは俺だけではないはず。
ファンディスクはよ。
一つ目の愛宕姉妹ルートだったらここからおまけがあったはずなんだが……
残念ながら仕事に行かなければならないだ。
期待してる人がいるかは知らないけど期待してる人がいたらすいません。
スレが残っていれば帰宅後にパパっと書いてしまっても良いのだが……
22時帰宅の翌朝6時起きだからきついね。社畜って辛いね。
ははは、保守はまかせなさい
じゃあ帰宅するまでスレが残ってたらおまけだけ投下で良いですか?
次のルートについては……日曜日の夜までの長時間保守になるし新スレ立てた方がいいかもね。
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
タイトルはご自由に任せます
ほー
ほ…
ほ
ほー
ほー
ss速報では非安価の長編を二つ書いてるので却下でー(ステマ
てかあそこってエロに厳しかった気がするしおまけ書けなくなるかも。
まあ規制されるほどのガチエロ描写はないんですけども。
タイトルには必ず「屋上のステルスさん」は入れたいので他の部分を微妙に変える感じかな。
>>448
タイトル教えろよ、あくしろよ
(SS速報の)
ほー
ほー
ほ
ほー
もう少しだー
了解
煌「ここが清澄高校ですか……」照「麻雀部は無期限活動停止中だ」 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343412889/l50)
煌「ここが清澄高校ですか……」照「麻雀部は無期限活動停止中だ」
煌「ここが清澄高校ですか……」照「麻雀部は無期限活動停止中だ」 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343412889/l50)
照「アルバイト……?」
ちなみにss速報でやってるのはこの二つですー。
メンバー改変ifと捏造アフターストーリーですね。
アルバイトみてるぞすばらですよ
自らほ。最寄駅着きました。
帰宅したら先に風呂入って集中力高めてから書きます。
ほー
ほー
帰宅して風呂上がりましたー。もう少ししたら書き初めます。
おまけ
モモ(ずっとステルスして掴んだ情報っすけど、今日はタコスさんの家には誰もいないらしいっす)
モモそれを聞いた憧さんのそわそわした様子と言ったら.……それだけでごはんおかわり出来るっすよ)
モモ(でも、そんな事で満足する私じゃないっす)
モモ(ここはステルスモモ改めスニーキングモモの独壇場っすよ!)
モモ(というわけで安価で成功判定っす。>>488のコンマが40以上なら成功、以下なら失敗っす)
モモ(失敗した時は私だけ二人のイチャイチャが見れないっす)
モモ(でもこのスレの住人さん達にはちゃんと見えてるんで心配無用っす)
モモ(ならなんでこんな安価を出すかって? 何故でしょうね)
モモ(これも龍門のお嬢さんの指示なんでしょうがないっす。そんなわけでよろしくっすよ)
まかせろーバリバリ
モモ「ではいざ、目くるめる百合の世界へ!」
ゆみ「おい、どこへ行くつもりだモモ」
モモ「せ、先輩!? えーっといやーアハハ……」
ゆみ「はぁ……二人だけの時間を邪魔するなとあれほど言っただろう」
モモ「い、いや違うんすよ! あの二人が初体験で失敗しないように……あ」
ゆみ「ほぅ……」
モモ「ご、ごめんなさいっすうううう、だから前髪引っ張るのやめて欲しいっすうううう」
ゆみ「このっ、お前と言う奴は!」
ミッション失敗!
そんなわけで神の視点っすよ……
憧「へー、優希の家って初めて来たけどなんか面白いね」
優希「家中そこかしこがメキシカンだじぇ!」
憧「優希のタコス好きはここから来てたのかー。あ、このポンチョ可愛い」
優希「良かったら持って帰るか?」
憧「え、マジで!? 良いの?」
優希「お父さんが買ってきてくれたのは良いんだけど私にはちょっと大きいからな」
憧「わーありがとー」
優希の部屋
優希「で、ここが私の部屋だじぇ!」
憧「あはは、なんか慌てて片付けた感満載な部屋だね」
優希「そ、そんな事はないじょ」
憧「だってベッドの上に雑誌がちらかしっぱなし……あ///」
優希「どした? ってわああああ」ガバッ!
ベッドの真ん中に堂々と鎮座していたそれは女性同士のエッチのハウトゥー本であったのだ!
優希「……見た?」
憧「……うん」
優希「やっぱり何も知らないのと知識だけでもあるのじゃ違うのかなーって……」
憧「うーん、私は優希だけが先に上手くなっちゃうのはやだな」
憧「一緒に成長していこうよ。その方が絶対いいよ」
優希「憧……」
憧「と言うことでこれは後でポイね」
優希「分かった」
憧「でもまあ、私のために頑張ろうとしてくれた事は嬉しいよ」
憧「だ、だからさ……」
優希「分かった、私も腹をくくるじぇ!」
憧「はう」
憧(また先手取られた……)
優希「と言うわけで、早速私がさっきあげたポンチョを羽織って」
憧「え? 今からその、アレするって時になんで上に着るのよ」
優希「まあ良いから良いから」
憧「よく分かんないけど、まあ優希が言うなら」
憧「羽織ったよ。で、これからどうするの?」
優希「それを羽織ったままスカートをパンツを脱いで」
憧「えっ」
優希「ほら早くするっ」
憧「う、うん……」ゴソゴソ
憧「ぬ、脱いだわよ?」
憧(スースーする……なんか裸になるより恥ずかしいかも)
優希「じゃあ次は上を―――」
憧「ちょ、ちょっと待ってよっ。私ばっかり脱いで優希が脱がないのは不公平っ」
優希「じょ!? い、いやーなんか立場的に私がタチみたいだしここは……」
憧「専門用語使ってえらそぶってるんじゃない。ほらアンタも脱ぐっ」
優希「わわわ、いきなり飛びかかってきたら……」ドシンっ
憧「ふふふ、大人しくしててねー」
優希「むむむ、ここでひいては女が廃るじぇっ」
ワーワートリャー
憧「はぁはぁ……」
優希「はぁはぁ……」
憧「服脱ぐだけでなんでこんなに疲れてんのよ……」
優希「始める前からなんか汗だくだじぇ……」
憧(で、結局ポンチョだけは脱いでないんだけどこれで良いのかしら?)
優希(憧だけ全裸じゃないじぇ……不公平な気はするけど)
優希「なんかその方がエロいじぇ。憧はそのままで)
憧(え?! や、やだよ記事の上からじゃ。……あ! そ、そういう意味じゃないよ!?)
憧(直接触って欲しいなーなんてそんな事はこれっぽっちは!)
優希「」わさわさ
憧「え、やだっ」
憧(私のポンチョの中に優希の腕が入ってくる……!)
誤字あったので訂正
ワーワートリャー
憧「はぁはぁ……」
優希「はぁはぁ……」
憧「服脱ぐだけでなんでこんなに疲れてんのよ……」
優希「始める前からなんか汗だくだじぇ……」
憧(で、結局ポンチョだけは脱いでないんだけどこれで良いのかしら?)
優希(憧だけ全裸じゃないじぇ……不公平な気はするけど)
優希「なんかその方がエロいじぇ。憧はそのままで)
憧(え?! や、やだよ生地の上からじゃ。……あ! そ、そういう意味じゃないよ!?)
憧(直接触って欲しいなーなんてそんな事はこれっぽっちは!)
優希「」わさわさ
憧「え、やだっ」
憧(私のポンチョの中に優希の腕が入ってくる……!)
ウムウム
憧(なんか無理矢理されてるみたいな変な気持ち……)
憧「んぁっ……!」
憧(でも手つきはすごい優しいよぉ。何なのこれ、頭が混乱する……)
優希(思いつきでポンチョを着せたままにしてみたけど作戦は成功だったみたいだじぇ)
優希「それでは失礼するじぇ」
憧「え!?」
憧(優希が私のポンチョの中に入ってきたああ! 息、息が掛かる!)
憧(なんかすごい暖かい……ていうか熱いよ)
優希「なんか良い匂いがする」
憧「へ!? やめて! さっき汗かいたし匂いかぐのだけはやめてぇ……」
優希「でも良い匂いだもん。女の子ーって感じ」
憧「あ、ぁ……分かった、分かったから。あんまりしゃべんないで」
憧(息が……胸の谷間とか首に掛かってくすぐったい……)
優希「えー。それは無理な相談だじぇー」
憧「あ、ぁん、んぁ…っ」
憧(やばっ、息で感じてる事悟られた!)
憧「……っ。んっ……」
憧(無理無理無理、我慢するなんて無理)
憧(でもこのままじゃ反応の良いこと探られてなすがままになっちゃう……)
憧(なんて、このままやられっぱなしなんて駄目じゃない新子憧!)
憧(優希はポンチョの中に入っているから思うように身動きが出来ない)
憧(それに私の手がどこにあるか見えてない。これは大きなアドバンテージよ)
憧「あああ、ああっ!」
憧(あ! やだっ、なんかいきなりはげしっ……!)
憧(考えがっ! 頑張れ私の偏差値70の頭脳!)
憧(このまま私だけがイカされてたまるかあああ)秘裂つんつん
優希「ひぅっ! い、いきなりそれは反則だじぇ!」
憧「でも優希だってもう出来上がってるじゃないの!」ぺちゃぺちゃ
優希「!? 今何舐めたんだ憧ー!」
憧(うっわにがっ……でも、優希のだと思えばちょっと美味しい気がする)
憧(あはは、惚れた弱みというか何というか私も変態になっちゃったなぁ)
憧(もうこうなったら……)
優希(どっちが先に飛ぶかの殴り合いだじぇ!)
憧「んあ! ああああっ!」
優希「ひっ、あふっ! ううっ……!」
憧「も、もう駄目我慢できなっ……!」
優希「き、奇遇だじぇ……!」
憧「じゃ、じゃあもう我慢するのやめよっか」
優希「うん、そしたらきっと――――」
憧・優希「ああああああああーーーっ!」
憧「はあ……はぁっ……」
優希「はぁっ……やっぱり、一緒に、イッちゃったじょ……」
憧「はぁ……あ、あったりまえじゃん……」
優希「まあな、私達は、息ぴったりだもんな……」
ピロートーク
優希「あー、憧の髪は長くて綺麗だなー」
憧「ぁう、優希に撫でられると気持ちいい……」
優希「私も伸ばしたら憧みたいになれるかな」
憧「ならなくて良いよ。私は今の優希が好き」
優希「うん……」
憧「あ、でも……ちょっとくらいは私色に染まって欲しいかなって思う」
憧「だから、はいこれ」ポンチョのポケットをゴソゴソ
優希「あ、これ……」
憧「私が髪にしてるの同じやつ。優希、今日誕生日だったでしょ? プレゼントだよ」
優希「あ、あこぉぉ~~」
憧「うわああ泣かないでよっ」
優希「わざわざ今日に限って親をどっかに行かせといてってそういう事だったんだなああ~っ」
憧「あーまあ、娘の誕生日を祝いたいはずのご両親には悪い事したなとは思ってるよ……」
憧「でもそういう申し訳なさより二人きりの誕生日が欲しかったんだ」
優希「あ、あこおおおお!」
憧「本当ならご両親にも挨拶して認めてもらおうかとも思ったんだけど……」
憧「娘の誕生日に聞く内容にしちゃちょいハード過ぎるかなって。いずれ理解してもらうにしてもね」
優希「あ、そういう事ならもう言っておいたじょ?」
憧「……はぁ?!」
優希「中学校のお友達とかと思ってたのにとか言われたじぇ」
憧「優希の親はどうなってんのよ……」
優希「全国を飛び回るメキシカンだからな! その辺の理解は早かったじぇ!」
憧「あーもういい、もう分かったよ……」
憧(ほんと、どこまでも私の先手を取っていくんだから……)
憧(そういう事なら、私もずっと引っ張って言ってもらうから。覚悟しなさいよねっ)
もいっこカン!
ということでアコユキルートは以上をもって終了とします。
優希の誕生日が近い事は予め知ってたからどこかにネタを入れるつもりだったけど、まさかエロシーンの後になるとは……w
祝いたい子の乱れてる姿を描くというのはなかなかのなかなかでした。人間というのは業深き生き物よな……
次のルートは日曜の夜って言ってましたが、仕事の休憩時間に安価だけ投下するのに変更しようと思います。
昼前と夕方のどっちかですね。そしてそのルートが終わる頃にはレスも使い切るでしょうしそれで一旦終了にしようと思います。
SS速報の方をいつまでもほったらかしには出来ないのでw
しかし優希憧、意外と行けるな! 新しい可能性が見えた。
また気が向いたら短編書くかも。安価飛ばしてくれた>>140に感謝感謝
本編を書き始めるのは夜ですね。と言っても結構遅くになってからだと思います。
ここ2,3日の睡眠時間がやばいんで帰ってきたら一度仮眠させてもらいます……
つーことで今日6時起きなんでそろそろ寝ます。おやすみなさい
あーじゃあ安価だけ出しましょうかね。テンプレ用意してきます。
ルート確定用テンプレ
ゆみ「モモ、今日は気になるカップルは見つかったか?」
モモ「あ! 先輩ちょうど良い所に! 実は先輩である>>548と後輩である>>550の学年を隔てた百合ップルがいるっすよ!」
モモ(ちなみに私以上に存在感の薄いモブさんが来た場合は勝手にキャラ付けするっす。
あと高校生じゃない人が来たら勝手に年齢をいじくって高校生にしちゃうっす。
白百合台学園は世界の法則が色々ねじ曲がった新世紀オカルト学園っす)
モモ(ここからは捕捉説明っす。
先輩と後輩ではありますが別に同じ学校でなくても構わないっす。
むしろ違う学校同士の絡みこそ見てみたいっす。
あと、安価対象者の二人が同級生だとすると下級生側は下の安価が採用されるっす)
モモ(そしてすでにルートが確定したヒロインが選ばれるのは厳禁っす。
私は成立したカップルを引き離す外道をを許さないっす。
現状で言うと愛宕洋榎さん、愛宕絹恵さん、新子憧さん、片岡優希っすね。
この四人+こちらで定めているヒロインが選ばれるとそのルートを持ってグランドフィナーレルートに入るっす)
モモ(最後に、優希憧ルートによって百合ップル誕生の可能性が芽生えた高鴨穏乃さんと原村和さんについての処遇を発表するっす。
今後この二人のどちらかが安価に選ばれたら強制的に二人の百合ップル成立ルートに突入するっす。
これはグランドフィナーレ突入のフラグとはならないので安心してくださいっす)
モモ(私達のユリトピア建築のために思慮深い発言をお願いするっす)
あんまりモブ過ぎると勝手な設定付くんじゃなかったかな…
安価なら菫さん
もーちゃん
菫さんともーちゃんは同じ三年生なので安価下の淡が採用されます。
……超定番カプじゃないかw
ということで菫×淡で確定です。よく見かけるだけに逆に考えないといけないなぁ。
ではお休みなさい
ほー
いてらー
いまきたしえん
新・保守時間目安表(休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安(平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
ほー
ほー
ぬるほー
優希「おはよー憧!」
憧「おはよー優希。早速それ付けてくれてるんだ。嬉しいよ」
優希「あったりまえだじぇ! えへへーお揃いだじぇー」
憧「うんうん、お揃いだねっ」
優希「それでさー憧」
憧「ん? どうかした?」
優希「良かったらこれも受け取って欲しいんだー」
憧「これって優希とお揃いの・・・・・」
優希「憧にはちょっと子供っぽいかもしれないけどさ」
優希「出来ればさ、たまには付けて欲しいなって」
憧「いやいやいや、すごい嬉しいよ。でも私は別に誕生日とかじゃないのに」
優希「細かいことは気にすんな! そんなの気にしてたら私の彼女は務まらないじぇ?」
憧「・・・うん、じゃあありがたくもらっておくね」
優希「うむ!」
憧「あ、そうだ。折角二種類髪留めがあるんだし日によって付け替えようよ」
優希「いいよー。どうせだからその日の気分によって決める事にしようじぇ」
憧「お、それはつまり気持ちがシンクロしてるかの確認って事かな?」
優希「さすが憧は察しが良いじぇ」
憧「まぁ・・・」
優希「私達だったら・・・」
憧・優希「百発百中に決まってるけどね!!」
もいっこカン!
昼休みィ!
本当ならここまで書きたかったのを休憩時間を使って書きました。
ということでゆきあこルート番外編でしたー。
次はいつまで保守すればよいのだ?
サンクス
夜かー
すばらしい
ほー
ほー
ほー
ほー
ほー
ほー
ほー
ほー
やっと仕事終わったよー。
案の定眠気がやばいんで仮眠してきます。
起きたら書き始めますね。
保守のための燃料をおくれ!
いや、やっぱり支障が出るとアレなんでぐっすりいっちゃってください
生意気いってすみませんでした
一日目
憧(今日の優希の気分は……多分こっちだ)
優希(うん、多分こっちだろうな)
憧「おはよー、よっし当たり!」
優希「私も予想通りだったじぇ!」
5日目
憧(考える間もなくこっち~♪)
優希(直感でこれだじぇ!)
憧「うんうん、考えるまでもないよ」
優希「シンクロ率120%だじぇ!」
14日目
憧(うーん。たまには外してみて優希の反応が見てみたい)
優希(憧が寂しそうな目をしたら慰めてやるじぇ)
憧・優希「あ……」
憧・優希(裏目を引いたと思ったのに合ってた!)
憧「……ねえ、もう一日おきで良いんじゃない?」
優希「だな……」
もいっこカン! 四槓子!
燃料投下これでいいですかー?
大丈夫です、やれます(保守)
ほー
ほー
本気支援を開始する!!!!!!!!
ほー
ほー
んんんんんんんんんんんんんあ
新・保守時間目安表(休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安(平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
ほー
れず
ほー
いー
かー
どっひぇー
場所は不明
洋榎「ホタルイカ食うでー」
絹恵「ちゃんと火を通さなあかんでー」
優希「イカよりタコの方が良いと思うじぇ」
憧「じゃあ私もタコにするー」
洋榎「いきなり出てきてなんやねん!」
絹恵「私と洋榎さんの食卓を邪魔せんといてや!」
優希「いやだってここが楽屋裏になってるって龍門のお嬢さんが」
憧「何でも良いから早く食べよーよー。はい、あーん」
優希「あーん。イカもまあまあやるな。ほれ、あーん」
洋榎「ぐぬぬ……人の飯を食う上のいちゃいちゃしよってからに……」
絹恵「まあまあ、龍門のお嬢さんが大量に持ってきてくれたんやし仲良くわけよ」
洋榎「まあ、絹がそう言うなら……おうあんたら、ウチの絹の優しさに感謝せーよ!」
優希・憧「はーい」
カン?
なんかホタルイカが完成してたからついやってしまった。反省している。
ウォーミングアップに小ネタ挟んで頭回ってきたし、もうそろそろ書き始めますよー。
来てくれましたか
ありがたや
おおおおおお
ゆみ「弘世菫というと……ここでは知らない人がいないほどの有名人だな」
モモ「聖人菫……困っている人がいたらそっと手を差し伸べてくれる、みんなのお姉さまっす」
ゆみ「特に後輩人気がすごいようだな」
ゆみ「彼女を慕う後輩達で構成された通称『後輩ロード』を見た時はさすがにびっくりしたよ」
モモ「道を構成する一人ひとりがたったの一人の女性をお慕いしてると思うと感慨深いものがあるっす」
ゆみ「で、相手の大星淡と言うのはそんな後輩たちの中の一人なのか?」
モモ「いいえ、他のみんなが遠巻きに眺めているだけで満足な中、堂々と近づいて声を掛けてますね」
ゆみ「ほう、それだけでも他の子たちより一歩リードと言った状況なのではないか?」
モモ「っすね。弘世先輩もまんざらでは無さそうですし今回は楽勝っすよ!」
ゆみ「これは私の出る幕はあまり無さそうだ」
ゆみ(・・・・・・とは言い切れない気がするのが気になるな。こういう時の悪いカンは当たる)
ゆみ(何事もなく事が運べばいいのだが)
いやぁ照菫、照淡は強敵でしたねぇ・・・
まさか3Pとは
あ
菫「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
『弘世先輩がお声を掛けて下さったわ! これで今日の運勢はうなぎ登りですわ!』
『いいないいなー。私ももうちょっと早く来てたら良かったな』
淡「せーんぱいっ、ごきげんようっ」
菫「君か、ごきげんよう」
淡「もー、私には大星淡っていう名前があるんですよー。君って呼ぶのやめて下さい」
菫「そうは言うが、私と君はまだ出会って何日かというくらいではないか」
淡「つれないなー。ぷくーっ」
菫「ははは、なんだその顔は。せっかくの可愛い顔が台無しではないか」(余裕に満ちたスマイル
淡「あわ、あわあわ……」
淡(菫先輩、今日の菫スマイルも最高ですよ。私はハートはキュン死寸前です)
『なんなのあの子、私達のお姉さまに馴れ馴れしい』
『お姉さまは山頂に咲く可憐な一輪の花、私達のような人間が触れてはいけない存在だと言うのに』
モモ(なーんか怖い事考えてそうな感じっすねぇ……)
モモ(不可侵協定というか足の引っ張り合いという感じっす)
モモ(自分の拠り所を壊させれたくないだけで本当に菫先輩の事を思っていない、駄目な百合娘のパターンっす)
モモ(一応先輩にも報告しておいた方がいいっすね)
ゆみ「なるほどな、彼女ほどの人気ともなれば起こりうる事ではあるな」
モモ「もし事を荒立てるつもりだったら大変っすよ」
ゆみ「とはいえ、私はそういう事についてはからっきしだからなぁ……」
ゆみ「久のツテを頼ってあの三人の誰かに声をかけておくか」
モモ「……またあの生徒会長さんっすかー? あの人が絡むと事態が混乱するので好きじゃないっす」
ゆみ「でも頼りになるのは確かだからな」
モモ(むきーっ、なんなんすかこの信頼関係は!)
ゆみ「じゃあ、>>698に声を掛ける事にしよう」
1:江口セーラ 2:井上純 3:亦野誠子
3
ゆみ「あの子はなんていうか、あの中では一番穏便に済みそうだと思うんだ」
モモ「あー確かに。純さんとかセーラさんとか鉄拳制裁一本って感じですもんね」
ゆみ「余計な邪魔が入らないようにさえしてくれれば良いだけだからな」
ゆみ「残りの二人では過剰すぎる」
モモ「じゃあ龍門のお嬢さんを通して呼び出してもらうよう行って来るっす」
ゆみ「久に行った方が早くないか?」
モモ「いーえ絶対にお嬢さん経由でやらせてもらうっすー!」
ゆみ「まあ、私はどちらでも構わないから任せるが」
ゆみ(と、呼び出してもらったのは良いが私と亦野誠子ではほとんど面識がないではないか)
ゆみ(しかも大星淡なんて完全に赤の他人、どうやって頼めばいいものかな……)
放課後・空き教室
コンコン
誠子「あ、はい。あいてまーやっぱりもうちょっと待って下さい」ガサゴソ
ゆみ「?」
ゆみ「……もういいか?」
誠子「はい、どうぞ」
ガラガラ
ゆみ「失礼する。いきなり呼び出してすまない」
誠子「いえいえ」
誠子(あ、あぶなかったぁ……ブックカバー忘れてきたから新刊のマリ見てをそのまま読んでたところだったよ……」
ゆみ「確か、君と井上純と江口セーラがこの学校の自治を担当しているんだったな」
誠子「そうですね、私は生徒会長に半ば強引に任命された感じですけど」
誠子(ホントは荒事とか駄目なんだけどなぁ)
誠子(まあ江口さん達が啖呵切ってる後ろで立ってればいいだけなんだけど)
ゆみ「そんな君を見込んで耳にいれておきたい事がある」
誠子「なんでしょう、私に出来る事であれば協力させて頂きますけど」
ゆみ「実は下級生、一年の中に大きな騒動を起こしそうな連中がいるらしいんだ」
誠子(えー……そういうのはちょっと……江口先輩とかに頼んでくれないかなぁ)
ゆみ(むむ、やはり無理なお願いだったか」
ゆみ(久に無理矢理やらされているようだし彼女を頼るのは酷というものか……)
モモ『そういえば、亦野誠子さんと言えば大の漫画好きだそうっすよ』
モモ『先輩は好きじゃない手段かもしれないっすけど、いざとなったら物で釣る作戦に出るしか無いんじゃないすかね』
ゆみ(出来れば使いたくはなかった手段だが……>>710で満足してもらえるだろうか)
モモ『これは成功判定ありの安価っす。亦野誠子さんの性格を予想して的確な作品をプレゼントして下さいっす。
彼女のお気に召さない、またはすでに持っている作品だと勧誘失敗っす』
なもりサイン入りゆりゆり
ゆみ「何もタダでやってくれとは言わない。前払い報酬でこれを受け取って欲しい」
誠子「これは……」
誠子(百合姫の新刊……私発売日に買いに行って持ってるんだけど)
誠子(どこから私の趣味を聞いたかは知らないけど、いきなり新刊を出すとは……)
誠子(ニワカ……! この人は完全にニワカだ!)
誠子(こういう時は普通サイン入り単行本とか一時期だけしか出回らなかったプレミア品とか希少価値のある物を提供するべきなのに!)
誠子(こんなもので釣られてたまるか!)
誠子「あの、私そういう物で釣られるような軽い女じゃないんで」
ゆみ「あ、す、すまない」
誠子「まあ何かあるかもしれないって事は覚えておきますけど、私は好きでこの役目をやってる訳ではないんで」
誠子「あんまりアテにはしないで下さいね」
勧誘失敗! プランBルートへ派生します。
モモ『ちなみに、百合姫の新刊は>>280ですでに購入済みだったっす』
モモ『他の雑誌だったらまだ可能性があったかもしれないっすが、それでも最新刊だときつかったかもっす』
不安を煽るのはよそう
まだ淡照ような時間じゃない
淡「せーんぱいっ。今日は何をしているんですか?」
菫「ん、君か。いつも花壇の手入れを担当している子が今日は休みらしくてな」
菫「今から水をやろうと道具を取りに向かっている所だ」
淡「あ、そういう事だったら私も手伝いますよ! これでもガーデニングは得意なんです!」
菫「君が? 意外だな」
淡「えー、ひどいですよー。これでも花は好きなんですから」
淡「特にスミレとか大好きです! 愛しています!」
菫「ふむ、そうだったのか。そこまで熱心に思われているスミレの花が羨ましいよ」
淡(むー、軽くあしらわれた。でも簡単になびかないそんな所もまたいい!)
なにやら達観してる模様
倉庫
淡「えーと、あれでしょー。これででしょー。あとこれ!」
菫「本当に得意だったんだな」
淡「だから言ったじゃないですかー」
菫「どうもインドア派のように見えたのでな。私もまだまだ観察眼を磨かねばならないな」
淡「今でも十分完璧なのに更に上を目指そうとするなんて! さすが先輩ですね!」
菫「10年そこらで道を極められるほど人生は甘くない。日々是鍛錬だ」
淡「ありがたいお言葉、とても勉強になります」
菫「ともかく今日の所は君から園芸の何たるかを教えてもらうとしよう」
淡「おまかせあれ!」
『……』ギリッ
淡「と言うことで、後は水をかけて終了です」
菫「実に手際が良かった。私一人でやっていたら日が暮れていた所だったよ」
菫「ありがとう。……おっと、手袋をしたままではいけないな」
淡「? って、あわあわ……」
淡(頭! 今頭を撫でられている! 弘世先輩に!)
菫「ふふっ、君はコロコロ表情が変わるから見ていて飽きないな」なでなで
淡「あわあわ……」
淡(私は今幸せです。やっぱりこの学校に来て良かった)
モモ(うーん良いっすねー。やっぱり先輩と後輩カプは王道にして至高っすよ!)
モモ(私もあんな風に先輩に甘えてみたいっす!)
モモ(……それはそれで良いとして、あちらさんはそおろそろ爆発寸前っすねぇ)
モモ(私がずっと監視していればち早く先輩にはすぐに連絡出来るっすが戦力が足りないっす)
モモ(弘世先輩に醜態を見せたくないっていう感情が勝ってくれるのを祈るしかないっすね)
淡「ふんふんふ~ん♪ 今日は先輩どこにいるのかなーっ」
『あ、大星さん。ちょうどいい所に』
淡「ん? どうかした?」
『弘世先輩は今日も花壇の手入れをしているみたいよ』
『今は倉庫にいるみたい』
淡「ほんとに? 教えてくれてありがと」
淡「ふんふんふ~ん♪ 待ってて下さいねせんぱーい♪」
『……』
花壇前
尭深「お花さん達こんにちは。昨日は休んじゃってごめんね」
尭深「でもすごく綺麗に手入れされてる……弘世先輩、ありがとうございます」
尭深「さて、これなら今日は雑草抜いて水をあげたら終わりかな」
尭深「倉庫に行く必要もないしパパっと終わらせて、お花さん達を見ながらティータイムにしよう」
あわきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
倉庫
淡「あ、鍵開いてる。先輩、中にいるのかな」
淡「失礼しまーっす。あれ、誰もいない」
ガラガラ、ガチャン
淡「ん?」
「ごきげんよう、大星淡さん」
淡「ごきげんよう」
「麗しの弘世先輩ならここにはいないわよ。今日は職員室で仕事を手伝っているから」
淡「……ふーん、さっきの子もいるし、全員グルかぁ」
「あら、察しが良いのね。もっと頭が悪いのかと思ってたわ」
淡「まったくもって! 貴方達ほどじゃないよ」
「……そうやって挑発するのは良いけど、ここに何人いるの思っているの?」
淡「ひーふーみー……んー、数えるのめんどくさいや。精神年齢的の合計で大人2人分くらいって事で」
「お前、余裕ぶっこいてられるのも今のうちだよ!」
淡「あー怖い怖い。とうとう本性表しちゃった」
モモ(これはやばいっすよー……先輩に連絡しないと」
モモ(先輩から生徒会長に連絡してそこからあの三人を呼び出してもらって駆けつけてもらって……)
モモ(あー、こんな事になるなら生徒会長さんの事を毛嫌いせずにちゃんと知り合いになっておくべきだったすよー)
職員室
ゆみ「久、一大事だ!」
久「んー? どうかした?」
菫「何やらただごとではない様子だな」
ゆみ(まずい……弘世菫までいるとは想定外だった)
ゆみ(くっ、あそこで亦野誠子の連絡先を聞いておければ……)
教師「どうしたんですか?」
ゆみ「あ、いえ……」
久「あー、あの件についての返事ね。もう、せっかちさんなんだからー」
ゆみ「え? は…… な!? 何を言っているんだ!」
久「もう照れちゃってかーわい。そういう事なんでちょっと席を外しますねー」
教師「はーい、行ってらっしゃーい」
菫「これは邪魔しない方が良さそうだな。後の事は任せてくれ」
久「ん、お願いするわ」
廊下
ゆみ「ひさ、お前なんであんな勘違いされるような言い回しを!」
久「静かに。折角誰にも付いてこさせないように出て来たのに意味ないじゃない」
ゆみ「ああ、そういう……って、だからといってあれは少々……」
久「後でフォローは考えるわよ。ま、私としては勘違いされたままでも良いけどね」
ゆみ「おいおい……」
久「で、何があったの?」
ゆみ「うむ、実は……」
久「それは思わしくない状況ねぇ」
ゆみ「だから例の三人に連絡をして欲しいんだが」
久「ん、ちょっと待ってね」
ゆみ(間に合うと良いが―――)
数分後、倉庫前の校舎裏
誠子「こんにちは、ニワカ先輩」ニコ
ゆみ(あの件でこの子には随分と嫌われたものだな……)
純「合鍵なら持ってきたぜ。つかそこまで大事になってんのに今更コソコソしなくて良いんねーの?」
純(まあ、不祥事はお嬢さんも望まないだろうし穏便に済むならそれで良いけどよ)
純(大星淡か……どうなってるにしてもこれはもう無理じゃねーかな)
セーラ「まあどっちでもええやん。おいたする奴にはおいたでお返しや!」
ゆみ「だから穏便に済ませてくれと念押ししてるだろ……」
ゆみ(さて、中の様子はどうなってる……?)ピポパ
モモ『あ、先輩っすか? 実はもう事態は収束してるっすよ』
ゆみ「なに……?」
淡「あはは! あんたたちったら、てんっで駄目駄目だねぇー!」ドガッ
「い、痛いっ、もう許して……」
淡「喧嘩けしかけてきといてそれは無いんじゃないかなぁ?」ゲシゲシ
「ぅ……」
淡「大丈夫、痣とか傷は残らないよう手加減してあげてるからねー」ゲシゲシ
モモ『自分はあんまり交流が無かったし、髪を黒染めしてて気づかなかったっすけど』
モモ『金獅子淡……喧嘩をふっかけてくる相手を全員蹴散らしてきた当時の裏番長だったっす』
ガラガラ!
久「これは……」
純「うあっちゃー……これまた派手にやってくれたねぇ」
誠子「淡‥…」
セーラ「え? なんなんこれ、そっちのちっこい子の方がハコにされとったんとちゃうん?」
ゆみ「軽く10人はいないか……?」
誠子「淡だったらこれくらいは余裕ですよ。むしろ喧嘩慣れしてない連中なんてものの数には入りません」
誠子「二年の頃までは大人しくしてたから2つ上の三年生達の人達は知らないでしょうけど」
誠子「一つ上の学年までで、ヤンキーやその予備軍みたいな連中で知らない人間はいない有名人です」
ゆみ「という事は君も……?」
誠子「私は昔からの友達なだけです! ホントは喧嘩なんてこれっぽっちも出来ません!」
誠子「むしろ淡には助けてもらった事もあるくらいです」
誠子「地毛の金髪を黒染めして、なるべく丁寧な言葉な言葉でしゃべるように心がけて……」
誠子「そうやって本当の自分を覆い隠してまでして、ようやく手に入れた平穏だったのに……」
職員室
教師「ありがとうね弘世さん、いつも手伝ってもらっちゃって」
菫「これくらい構いませんよ。先生方の力になれて何よりです」
教師「じゃあ後はこちらで整理しておくから、倉庫にこれをしまって来たら帰っていいですよ」
菫「はい、分かりました。お疲れ様でした」
教師「お疲れ様でした」
菫「倉庫か……あの子と花壇の手入れをしたのを思い出すな」
菫(ガーデニング好きだと言うのに傷一つない綺麗な手……)
菫(見た目の雰囲気だけでなくそういった所も観察した上での判断だったのがな)
菫(あの子は本当に私を意表をついてくる。面白いよ)
菫「さて、倉庫に着いたぞ。鍵を……ん? 開いてるな」
菫「合鍵を借りていった生徒がいたと言っていたしその子たちが何かしているのかな?」
ガラガラ
菫「……え? な、なんだ? どうなっているんだ?」
淡「……あ」
モモ(これはまずいっすよー……)
久「あちゃー、これは想定外」
菫「久、それにさっきの……」
ゆみ「……」
ゆみ(こうなる事を恐れて穏便に済ませたかったのだが……)
菫「事情を説明してもらおう。場合によっては先生方にも来てもらわないと」
誠子「ま、待って下さい! 今ここで先生達を呼ばれたら……」
菫「だがこれは……」
淡「……良いですよ。セイコ、ごめん。失敗しちゃった」
誠子「淡……」
淡「全部私がやりました」
菫「私がって……これを、君が?」
淡「はい」
菫「一体何があったかは知らないが、これは少々やりすぎではないか?」
淡「そうかもしれませんね」
菫「そうかもしれませんねって……そんな他人事のように言って済まされる事態ではないぞ!」
淡「……っ」
菫「久やそこの君はこうなる事を知っていたのか? それで止められなかったのなら君達も同罪だぞ」
久「いやー、あはは……」
ゆみ「……」
菫「何とか言ったらどうなんだ!」
淡「もうやめて! 悪いのは私だけだって言ってるじゃん!」
菫「そういう問題ではない! 何故このような事が起こったのか原因を突き止めて今後何も起こらないよう……」
淡「もう何も起こらないから! ……もう、終わったんだよ」
淡(こうなった以上、今後私が弘世先輩に絡む事はない)
淡(そうなれば私をウザがっていたこの人達みたいな人だって何もしてこない)
淡(それで終わり。弘世先輩はみんなに公正で優しい憧れの先輩に元通り)
淡(独り占めなんて、最初から考えるんじゃなかった……)
菫「私は……君の事を信用していたんだぞ」
菫「こんな事をする人間ではないと思っていた」
菫「花を愛でる事が好きな心の優しい人間だと。そう思っていたのに……」
淡「……ふふっ、あはっ! あはははっ!」
淡(もういいや、こうなったらトコトン嫌われてやろう……)
淡「おっめでたい人ー! こんなの私からすれば路上の石ころを蹴り飛ばしたのと同じくらいなんだよねー」
淡(あれ……)
淡「しかも私はやられたからやり返しただけだしぃー。どっちかというとこの子らの方が悪いのに」ぽろぽろ
淡(あはは、なんか目から汗が出て止まんないや……)
淡「花壇から雑草を抜くのと同じ……そう! 私は雑草を抜くのが好きなんだよ!」ぽろぽろ
淡「けして花が好きだったりはしな、しないん、だからっ……!」
淡(ああもう虚勢張るの下手になったな私、こんなんじゃまたいじめられるよ)
淡(ハーフでもなんでもないのに何故か生まれながらの金髪で、学校では常にいじめの標的だった)
淡(そんな私に、庭師のお父さんは近くにあった黄色系の花を手に取ってこう言ってくれたんだ)
淡(ほら、このパンジーみたいに綺麗だよって)
淡(あれ、どっちかというとオレンジ色なんだけどね。それでも子供の頃の私は嬉しかったよ)
淡(そこからはこんな髪でもいいんだって自信を持てるようになって、髪の事でいちゃもん付けてくる奴を返り討ちにするようになった)
淡(周りが全員男の人だったからなー。自分がこんなに強かったとは思ってなかったよ)
淡(そしたら最強のレッテル張られて今度は孤立)
淡(こうなったら黒染めして高校デビューしかないなと思って、成功したと思ったのにここでつまづくかぁ)
淡(ああ、そういえばパンジーとスミレって同じ科の植物なんだよね。もうどうでも良いけど)
菫「言いたい事はそれだけか?」
淡「……もう……ない……」
菫「そうか、それが君の本心だと言うのだな。本当に嘘偽りの無い言葉だと言うつもりなのだな」
淡「……」
菫「―――嘘をつくんじゃない」
淡「……っ」
菫「本当に私はまだまだ精進が足りないな」
菫「君が嘘を言っているのはわかるが、どういう気持ちで言っているのかまるで分からない」
菫「こんな体たらくなのに後輩から信望を集める聖人だとはな……とんだお笑い種だ」
菫「私はみんなに愛想よく振る舞い、何かあれば手を差し伸べていればそれで良いと思っていた」
菫「だが、それだけではいけなかったんだな」
菫「自分の事は鍛錬の足りない未熟者だと言いつつ、相手には完璧である事を求めていた」
菫「なんという矛盾だろうか。人間なら生きていれば何かしらのく暗い感情を抱くのは当たり前なのに」
菫「私はそれから目を背け続けてきた……」
菫「何がどうなってこうなったは知らないが、この子達も思いつめていたこその行動だったのだろう」
菫「ちゃんと見ていれば兆候くらいいくらでもあったはずなのにな」
菫「だからちゃんと話しあおう。この子達含めて全員でな」
淡「だめ、だよ……」
ゆみ「いや、駄目ではないな。弘世さんの言うとおりにするべきだ」
淡「っ! 何言って……」
ゆみ「全員でちゃんと腹を割って話し合って、それから真相を先生方に報告すべきだと私は考える」
久「私が納得出来る理由を用意してくれたら処分を軽くするくらいなら掛けあってあげるわよー」
セーラ「俺らがやりすぎた時もいっつもカバーしてくてるからなー。そういうのに関してはやり手やで」
誠子「やりすぎるのはあなたくらいですよ!」
純「この人は正論をい言いながら正拳突きをかますからな……・」
純(間違っていないだけに相手も改心するが……完全に男の理屈だろそれ)
菫「……この子達のためになるならそれも良いのかもしれないな」
久「ん。じゃあ倉庫は誰か来るかも生徒会室に行きましょうか」
久「あそこなら椅子もたくさんあるし、会議中の札でも掛けておけば誰も寄り付かないから」
久「って、あの札どこ行ったかしら……最近会議なんてやってないからすっかり忘れちゃったわ」
ゆみ「おいおい……」
モモ『そして全員を介抱した上で生徒会室に向かったっす』
モモ『淡さんの攻撃は痛みの割に思ったほど重症では無かったらしく、皆さんはすぐに回復したっす』
モモ『会議はまずは喧嘩をけしかけた子たちの謝罪から始まり、それに対して淡さんが謝罪する謝罪大会に』
モモ『途中からは……なんというか、弘世先輩への愛を語る告白大会みたいになってしまったっす』
モモ『これはもう会議とは言えないような弁論大会となったっす。その結果―――』
久「悪いのは全部下級生をたらしこんだ菫と言うことで!」
菫「……」プスプス
久「いやー、処分を決める会議で不謹慎かもしれないけど、すっごい面白かったわー」
菫「」プスプス
久「おーい、原告さーん。駄目だこりゃ、完全にオーバーヒートしちゃってるわ」
久「ほらこの通り。あなた達の想いの強さはあの弘世菫の強靭な精神にすら打ち勝った」
久「今度からはコソコソと眺めたり暗躍したりしないで堂々と愛を語りなさい」
久「そうすれば貴女達の中の誰かに案外コロっと行ってしまうかもしれないわよ?」
ゆみ(よくそんな歯の浮いた台詞を言えるものだな……)
久「私としては大満足な結果なので当然処分を軽くするように掛けあってあげます」
久「ただし、大星淡さん」
淡「……はい」
久「この子達は全員大した怪我にもなっていないとは言え、一方的に危害を加えた事には変わりありません」
淡「……」
久「だから他の子達よりも謹慎時間は長くなると思います」
淡「はい、当然ですよね」
久「まあ、今まで菫を独占していた事に大してのハンディキャップみたいなものだと思いなさい」
淡「ハンデも何も、私が一番不利っていうか、あそこまで言ったからにはもう駄目っていうか……」
久「そうかしらねー? 貴女がしゃべる番だった時の菫の反応が一番面白かったのになー」
淡「え? まさかそんな……」
久「あーあとね。この学校は毛染め禁止だから。元の金髪に戻してきてね」
淡「は?」
淡「いやこういうのって普通逆じゃないんですか?」
久「普通なら、ね。でもここはあいにくこの白百合学園では金髪なんて珍しいものでもなんでもないし」
久「ていうかそこにいる純に至ってはほぼ白の銀髪よ?」
淡「そういえば井上純って名前に聞き覚えが……確かシルバーうる」
純「おわー! それ以上言うのはやめろ!」
純(周りから金獅子なんて呼ばれる大星をカッコイイとか思って……)
純(シルバーウルフなんてこっ恥ずかしい二つ名を自称してたなんて言えない)
誠子(そういえばそんな人もいたなぁ……あれ純さんだったんだ)
久「まあそんな訳で謹慎中にそれ抜いてきて生まれたままの姿になってから勝負しなさい」
久「猫被りキャラについては、今となってはどちらも自分の一部だろうしどちらを選んでも良いわよ」
淡「猫被りとか言わないで下さいよ! これでもものすっごい努力して今に至るんですから!」
久「ごめんごめん。では、これにて会議は終了!」
モモ『そして何日か過ぎて……まずは喧嘩をけしかけた側の子達が学校に帰ってきたっす』
モモ『精一杯アタックする後輩たちに顔を真っ赤にしっぱなしの弘世先輩は完全に乙女だったっす』
モモ『今まで出て来なかった女の子らしい一面に、下級生たちの中で更に爆発的な人気になったっす』
園芸+茶道部部室
菫「はぁはぁ……///」
尭深「こんにちは、今日もここに避難ですか?」
菫「い、いつも済まないな……」
尭深「いえいえ、お茶入れてありますよ。今日のはとてもいい塩梅」
菫「ありがとう……ふぅ、やはりここは落ち着くな」
尭深「あんまり逃げまわっては可哀想ですよ」
菫「そ、そうは言うがな……その、やはり、は、恥ずかしいんだよ///」
尭深「私は別に良いですけど」
尭深(淡ちゃんのために先輩を匿っているだけだし)
尭深(淡ちゃんは上級生にいじわるされて荒らされた花壇を一緒に直してくれた……)
尭深(だから今度は私が淡ちゃんのために、想い人が誰かに取られないように手助けする)
尭深(他の皆さん達には悪いですけど……えこひいきさせてもらいます)
尭深「そういえば、庭には植えてない色のパンジーを見つけたんですよ」
菫「パンジー? 私の名前と同じスミレ科の植物だったな。花壇に植えてあったのはオレンジだったはず」
尭深「はい。その中に一輪だけあったんで、鉢植えに植えかえて持ってきたんですよ」
菫「これは……」
菫(色鮮やかな黄色のパンジー……綺麗だ)
菫「この花、いつまで持ちそうだ?」
尭深「鉢植えに移してあるので結構長持ちはしますけど……」
尭深(うん、弘世先輩の考えいてる事が分かった)
尭深「良かったら栞にしておきますよ」
菫「ありがたいが……良いのか? 眺めていたいから持ってきたように思えるのだけど」
尭深「良いですよ。先輩が欲しそう、というか誰にあげたそうな顔をしているので」
菫「う……分かるのか?」
尭深「はい。最近の先輩、なんだか表情が豊かになりましたから」
菫「そ、そうなのかな……自分ではよく分からないのだが」
尭深「特に慌てたりとか照れたりする時のバリエーションがとんでもない事に」
菫「なっ!?」
尭深「あ、また新しい顔してる」
尭深(なんかちょっとだけ淡ちゃんぽいかも……)
モモ(うう、なんかこの渋谷尭深さんって人を見てたら切なくなるっすよぉ……)
モモ(こういう百合に理解のある人には是非幸せになって欲しいっす)
尭深(さて、さすがにこれ以上の拘束はえこひいきが過ぎるかな)
尭深「それじゃあ今日の所は帰るのでそろそろ出ますよ」
菫「えっ!?」
尭深「追いかけっこの時間ですね」ニコリ
菫「あわあわ……///」
尭深(こうなると聖人様も見る影無しですね。あわあわとか言っちゃってちょっと可愛い)
モモ『こうしている内に淡さんのハンディキャップタイムが終わり、いよいよ淡さんが戻ってくる日が訪れたっす』
淡(うわー……この髪で外出歩くの久しぶりだし緊張するなぁ)
淡(みんなこっち見てないよね? よね?)
淡(ってなんかものすっごくこっち見つめている人がいるよ)
淡(この髪を見て中学時代のお礼参りとかされるのかなぁ)
淡(でも駄目だ。もう喧嘩なんてしないんだから)
淡(とにかく早く教室まで入ってしまおう)
テクテクテク テクテクテク
淡(なんか追跡されてる!? あわあわ……やっぱりお礼参りかな……)
スタスタスタ スタスタスタ
ダッダッダッダ! ダッダッダッダ!
淡(ひえええっ、もうやめて下さいよおおおお)
「ま、待ってくれ!」
淡(!? この声……聞き間違えるはずがない!)クルリ
淡「せん、ぱい……」
菫「どうして逃げるんだ……」
淡「す、すいません。なんか変な人に因縁付けられる前に即効で教室入ろうと思いまして」
菫「つまり私は変人だということか」
淡「いえ、そんな事はけっしてっ、あ、あわあわ……」
菫「ふっ、冗談だ」
淡「冗談!? 先輩が!?」
淡(しかもどこをどう笑えばいいのか分からん微妙な冗談!)
菫「そんなに珍しいか?」
淡「え、えぇ、まぁ。あはは」
菫「今日はこれを君にと思ってな」
淡「花の栞ですか? なんだろ、ってこれ……」
淡(黄色いパンジー……)
菫「黄色のパンジーの花言葉は『無邪気』なんだそうだ」
菫「本来のき……あ、淡はこっちなんじゃないのか?」
淡「先輩、今、あわいって……」
菫「……」テレテレ
淡(先輩、顔真っ赤にして……可愛い)
淡「……せんぱーい!」だきっ
菫「!? あわあわ……///」
淡「もう遠慮なんてしないんだからー!」
菫「」プスプス
淡(ってショートすんのはやっ!? 仕方ない、一度離れよう……)
菫「こ、こほん」
菫「私は本当に何も見えていなかった……」
淡(そしていきなりシリアスモードに。一刻も早く正常な状態に戻りたいと言うことかな)
淡(邪魔しないでおこう)
菫「聞いた所によると、淡はこれまで色々な所で助っ人をしていたそうではないか」
淡「タカミーの園芸部にサッカー部の練習試合の数合わせに学食の新メニュー開発に麻雀部の強化合宿……他にも色々あったかな」
菫「ほ、ほんとに何でもやってたんだな……」
淡(特に麻雀では中学時代の時みたいに『魔物』とか呼ばれる事になっちゃってちょっとトラウマ再発しちゃったよ)
菫「日頃から地道に学校を見て回っていないと分からないような小さな事だってたくさんあった」
淡「中学生の頃は周りから浮きまくってたんで、何とか知り合いを作ろうと必死だったからなぁ」
菫「正直、脱帽したよ。本当の聖人は淡の方だった。というか聖女だな」
淡「いえいえ、まったくもって! 私のはウザいお節介焼きなんで!」
淡(ひぇぇ、弘世先輩に面と向かって褒められるのは恥ずかしいなぁ///」
淡「せ、先輩こそが本当の聖女ですって!」
菫「いやいや、そんな事はない。上辺だけを取り繕って良い気になっていただけだ」
淡「……なんか、先輩変わった。卑屈になった」
菫「な、なに? これは卑屈などではなく事実であり謙遜……」
淡「いーや卑屈になったね! 入学式の時にしてくれた事を私は覚えてるんだから!」
淡「あんな事が出来る人が聖女じゃなくてなんだっていうんですかね!」
菫「あ、あんな事……?」
淡(やっぱり覚えてないかぁ……あれは弘世先輩にとっては当たり前の事だったんだ。だから覚えていなくて当然)
淡(でも、あれがなかったら私は……あれがあったらから先輩を好きになったんですよ?)
淡(入学式のあの日、私はビビリにビビっていた)
淡(黒染めをして見た目が変わったとは言え、知り合いには顔を覚えられてるから一発でバレる)
淡(もし誰かに見つかって当時の事をバラされたら金獅子伝説の再来だ)
淡(だから私は表情すら、なるべく地味ーで目立たないようにしようと必死だった)
淡(そんな調子で学校に向けて歩いている時に、菫さんは声を掛けてきてくれたんだ)
菫「どうしたんだ、暗い顔をして」
淡(先輩は校門の前に立って新入生達一人ひとりに声を掛けていた。後で聞いたところだと学校の伝統らしい)
淡「これからちゃんとやっていけるかなーって心配で……」
菫「そうか。私も入学した時は同じ気持ちだったよ」
淡「え……? 先輩が?」
淡(余裕と気品に満ち溢れた顔をしている先輩からはまるで想像も出来ない言葉だった)
菫「でもそんな時に先輩にこう言われたんだ。そうやって俯いていては何も見えませんよと」
淡「そうなんですか……」
菫「だから君もそんな顔してないで前を向いて歩きなさい」
菫「最初の一歩は肝心だからね。ほら、顔を上げて堂々とした表情で」
菫「そうすれば君の三年間もきっと華やぐ事だろう」余裕に満ちたスマイル
淡「あのスマイルに私はシャープシュートされたんですから!」
菫「しゃ、シャープシュート!?」
淡「そ、シャープシュートスマイルの菫! 略してSSSS!」
菫「見事にSばかりだな……」
淡「ああ、『白百合学園の誇る』が付いてSSSSSか」
菫「また増えた……」
つらい
菫「って、さっき勢いで菫って」
淡「あ……」ボンッ
淡(名前で、先輩の事を名前で呼び捨てにしてしまった……!)
菫「……」テレテレ
淡「……」テレテレ
淡「や、やっぱり今のノーカン―――」
菫「にはしないで欲しいな。渋谷や亦野は呼び捨てだったじゃないか」
菫「仲間外れにしないで欲しい」
淡「いやでも仲間ハズレとかじゃなくて特別扱いしてるというか」
菫「そうか、特別か」
淡「はい」
菫「じゃあ―――」
菫「名前で呼び合うような、そういう『特別』にしてもらえないか」
淡「…………はい?」
>>819
保守感謝です。もうすこしでたためます。
菫「わ、分かりにくかったか? すまない、こういう時どう言っていいか分からなくて」
淡「いや、意図は分かるよ。分かるんだけどー……マジなんです?」
菫「こういう時には冗談は言わないぞ?」
淡「あ、ははっ、そうですか、そっか、そうなのかー、そうなのですねー」
菫「お、おい。敬語とタメ口がごっちゃになっているが大丈夫か」
淡「そりゃー混乱だってするよー。言っとくけどスミレに求めてる『特別』は親友とかじゃないんだけど?」
菫「……分かっているつもりだ」
淡「へぇー……」
淡「そんな関係になることを、認めてくれるって事なんだぁ……」ボロボロ
菫「私はまだよく分かっていないのかもしれない」
菫「でも、慕ってくれている全員の顔を思い浮かべた時にこう、胸のあたりが脈打つような気持ちになるのは淡だけだったんだ」
淡「せんぱいって、すごく乙女さんだったんですね」ボロボロ
菫「どうやらそうだったらしい。自分の事すら理解出来てないとはまだま研鑽が足りないな」
淡「また、そんな事言ってるしっ」ボロボロ
菫「……いい加減、その泣き顔はやめて貰えないかな。ほら、胸を貸してあげるから」
淡「……では、遠慮なく」ぽふん
菫「思い切り飛び込んでくるかと思ったが、案外大人しかったね」
淡「今はそんな元気ないよ……」
淡「本当に嬉しい時って、無邪気に喜んだり出来ないんだなぁ……」
淡「折角もらったのに、黄色のパンジー失格だ」
菫「……パンジーとスミレは同じスミレ科の植物だ」
淡「うん」
菫「そして、スミレの花言葉の中にはこんな物がある」
菫「純愛」
菫「今の私達はこれに当てはまるのではないか?」
淡「そっかー、そう来たかー……」
菫「だ、駄目かな?」
淡「いや、さいっこうですよ……!」
菫「ふふ、そうか、そうだろう? これは昨日からずっと言おうと思って考えていたんだ」
淡「あ、胸を借りてるから見えないけど絶対ドヤ顔してる」
淡「いいんじゃないかな。スミレにはドヤ顔してるくらいの自信に溢れた顔の方が似合うよ」
菫「そうかそうか、ふふ、ふふふふ。淡をそう言われると本当にそう思えてくる」
淡「惚れた弱み?」
菫「なのかな? だが悪い気はしない」
淡「軽く受けながされた。スミレからはやっぱり先輩の余裕って感じがするね。そうでないと」
菫「随分と上から目線だな。……これでもそんな事が言えるかな?」顔を引き寄せ
菫・淡「……あわあわ///」
淡「もーここは最後まで余裕見せて強引に奪って下さいよー!」
菫「そ、そうは言うが恥ずかしいぞ……! ……が、やはりここは年上の私がリードしないといけないな」
菫「じゃあ、行くよ。淡、私の『特別な人』として今後ともよろく頼む」
淡「こちらこそ……」
チュ
カン!
ということで終わりですー。こんな時間まで付き合って下さりありがとうございました。
『初期のSS業界の敬語あわあわと、ネタバレしてからのタメ口あわわを両方使いたい』
そこに元ネタの百合霊さんの牧ちゃんシナリオを参考にした結果がこれだよ!
それでおまけについては先に風呂に入ってからでも良いでしょうか。
仮眠して起きてから書きっぱなしだったんでいい加減汗を流したい。
風呂場の中でネタを考えてくるので少々お待ち下さい。
・・・・・・ふむ、風呂場か。
おまたせっ。お見せしよう……貫徹人間のおまけを!
ということでスニーキングモモミッションのテンプレ作ってきますねー
おまけ
モモ(ずっとステルスして掴んだ情報っすけど、今日は弘世さんと大星さんは二人でお泊りらしいっす)
モモ(それを聞いた大星さんのワクワクした様子と言ったら.……それだけでごはんおかわり出来るっすよ)
モモ(でも、そんな事で満足する私じゃないっす)
モモ(ここはステルスモモ改めスニーキングモモの独壇場っすよ!)
モモ(というわけで安価で成功判定っす。>>850のコンマが60以上なら成功、以下なら失敗っす)
モモ(大星さんのステルス看破能力が半端ないので若干難易度が高くなっているっす。
さすが本編最強キャラと噂されてる事だけあるっす)
モモ(失敗した時は私だけ二人のイチャイチャが見れないっす)
モモ(でもこのスレの住人さん達にはちゃんと見えてるんで心配無用っす)
モモ(ならなんでこんな安価を出すかって? 何故でしょうね)
モモ(これも龍門のお嬢さんの指示なんでしょうがないっす。そんなわけでよろしくっすよ)
どうかッ
モモ(先輩には……今度は見つからなかったっす!)
モモ(さて、あとは大星さんの第六感をすり抜けるだけっすね……)
モモ(そーっと……そーっと部屋に入り込んで成功っすよ!)
モモ(おや、二人の姿が見えない……って二人の服がこんな所に!)
モモ(これは、お風呂場っすか……そこを選ぶとはやるっすね)
モモ(おおっ、何故か浴室が透けてるタイプのお風呂っ)
モモ(これは見てくれと言わんばかり、ああ、二人が生まれたままの姿にっ!)
モモ(目に焼き付けるっす……そして来るべき日に備えて勉強させてもらうっすよ……!)
テッテレー ミッション成功!
モモは あわプレイ をおぼえた!
おまけ あわプレイ
淡「スミレー、背中流すねー」
菫「うん」
淡「わっせーい!」バシャーン
菫「うひゃぅっ! な、なんで水なんだ!」
淡「あははー引っかかったー」
菫「くっ……完全に遊んでるな……ていっ」ジャアアア
淡「つめたっ冷たいって! ちょっとーシャワーは反則だよー!」
菫「仕掛けてきたのはそっちだろう?」
淡「むー、ならこれでも喰らえー!」
菫「わっぷ、泡風呂の泡だとっ」
淡「泡まみれにしてあげるんだからー」
淡「それそれーどんどん泡立たせるよー」モコモコ
菫「ちょ、ちょっとそれやりすぎじゃ……」
モモ(泡に包まれて二人の姿が見えなくなったっす……)
淡「えへへ、やりすぎたっ」
菫「えへへじゃないだろ……」
淡(ふふふ、これだけ泡まみれにしたのには別の理由があるんだよスミレ……)
淡(視界を遮るほどの泡があれば、スミレの背後に回るのも容易い……)
淡(これからはステルスアワイの独壇場だよ!)ドヤ
モモ(なんだか貴重なアイデンティティを奪われた気がするっす……)
菫「仕方ないな、今からシャワーで流すから」
淡「おっとそれは駄目ー」わきばらつんつん
菫「ひゃあ!」ゴトッ
菫「シャワーを見失った……」
淡(無駄に直感とかが強すぎて金獅子なんて言われてた事が嫌だったけど……)
淡(この場に限ってはこのオカルトじみた能力に感謝だよ)
淡「ほらほらーどんどんいくよー」背筋ツツー
菫「はうっ」
淡(一方的にスミレを弄べる優越感! 最高だね!)うなじに息ふーふー
菫「んっ……んぁっ……」
淡(えっ……なんなのこの声……)耳たぶふーふー
菫「いゃん……」
淡(スミレの声すごい色っぽい……こうなると泡で表情が見えにくいのがちょっと残念)
モモ(な、何が起こっているんすかー。弘世さんのえっちぃ声だけ聞こえてくるからとんだ生殺しっすよー)ドキドキ
菫(何されるか分からない高揚感を相成ってどんどん変な気持ちになっていく……)
菫(このままでは……このままではこちらからは何も出来ないまま登り詰めてしまうじゃないか!)
菫(私だって淡の体を思いのままにいじくり倒したい)
菫(集中……集中しろ……私は白百合学園の……)
菫「シャープ……シュート!」プニュ
淡「ひっ!」
淡(おっぱいを狙い撃たれた……)ドキドキ
淡(スミレも何となくわかってきてるみたいだねー)
菫「当たり前だ、淡の事なら目を瞑ってでも見つけられる自信がある」
菫「何しろ私の『特別な人』だからな」
淡「え!? あ、ありがと///」
淡(心を読まれた!? しかも的確に私が悦ぶ言葉で返してくれるなんて)ドキドキ
菫「ふむ、そこか」
淡「え? ゃん……」
淡「風呂場だから反響してるのに声で見つけるなんてすごいね」
菫「そうだろうそうだろう。もっと褒めて良いぞ」ドヤ
淡「でも、そういう事だったらこっちも本気を出すんだからー」
菫「掛かってくると良い」
菫(そしてそれが淡にとって命取りとなる……!)
淡「そこだねっ」横腹プニプニ
菫「ん……っと」ガシッ
淡「!?」
菫「計画通り。腕さえ掴んでしまえばこっちのものだ」
淡「うううう」
淡(私なら無理矢理引き剥がす事も出来なくないけど、泡で滑りやすくなってるからスミレが怪我しちゃうかもしれない)
淡(それは嫌だな。ここは素直に観念するしかない)
菫「さて、淡の体を存分に触らせてもらうよ」
淡「はい……」
淡(やぁん、なんか楽しみになってきてる私がいるよぉ)
淡「あ、ひいんっ」
淡(なんだか体中を撫で回されてる感じ……どこがイイか探られてるのかなぁ……)
菫「……良かった。何もない」
淡「え? 何もないって、何が?」
菫「怪我の痕とか。触った感じでは何もなかった」
菫「中学時代は大暴れしてたんだろう? だから一生モノの怪我とかあったら可哀想だなってずっと心配していたんだ」
菫「あ、傷があったらあったでそれを受け入れる準備はしていたからな。そこは安心して欲しい」
淡「すみれぇ……」
淡(ああ、大事にされてるって改めて実感したよ。嬉しい、嬉しい……!)
淡「心配しないで、今までずっと無傷で無敗だったし、これからはもう喧嘩なんてしないから」
菫「ああ、是非そうして欲しい。何か有った時は私が守るから」
菫「それが私の年上としての、恋人しての責務だ」
淡「うん……」
菫「じゃあ憂いも無くなった事だし淡の体を堪能させてもらおう」
淡「えっ、ちょっ、と待っ、あっ、ああっ」
淡(や、や、やっぱりついでに気持ちよくなる場所探られてたぁ……!)
淡「ああっ、んっ…!」
モモ(見えないっすよーでもそれはそれで妄想が膨らんで興奮してきたっす)ドキドキ
淡「こ、このままじゃ、すまさなっ。あっ、あああああっ!」
菫「何か言った?」ニヤニヤ
淡(聖人菫、まさかの鬼畜責めキャラだったなんて)
淡(……アリだね)
淡(私だけが知ってる一面だもん。私にだけは遠慮なくしたい放題出来るって事だもん)
淡(つまりはそれだけ信頼されていると言うこと)
淡「ああっ! ああああああっ!!」ビクビク
淡(だから、このままイカされても良いかなー……)
淡「ん、ああっ……! はぁ、はぁ……はぁ……」
菫「……っ! はぁ……」
泡を流してお風呂上がりのピロートーク
淡「……なんか、最後は一方的だったね」
菫「淡の反応が可愛らしいからつい……」
菫「でも私も一緒にイったから大丈夫、って、いやその、あわあわ…・///」
淡「あはっ、スミレかーわいい」
菫「あ、淡こそ可愛い声で鳴いていたよ」
淡「なんかそれちょっとオッサンくさいーい」
菫「えっ!? オッサン!?」
淡「でもスミレが言うんだったら特別に許す」
菫「ほっ……いやでも言い回し自体は褒められていない言うことではないか。うむむ……」
淡「ふぁ、なんだか眠くなってきちゃった。お休みぃ……」スースー
菫「ああ、お休み」
菫(可愛い寝顔だな。こんなに小さくて愛らしい子が秘めたる才能の宝庫なのだから驚きだよ)
菫(世の中にはこういう子の能力を悪用しようとする連中だってたくさんいるだろう)
菫(そんな奴らからこの子を守れるのは私だけだ)
菫(……いや、違うな。守りたいんだ)
菫(全員平等に手を差し伸べてきた今までの私では考えられない事だが、この子だけを守って行きたい)
菫(今はそう思えるんだよ? 淡……)
菫「だから、安心してお休み……そして、また明日ね……」デコチュー
もいっこカン!
ということでおまけも終わりです。
残り130レスほどだしちょうどよい感じかな?
残りのレスは何に使おうかな……
即効で埋め立ててもらっても良いし雑談しながら埋めても良いし
ルート用の安価だけ飛ばして次スレ立てる準備だけして落としてもいいし
保守班のみなさんのおかげで途中で落ちることなくやりきれました。
すばらでした。
どマイナーカプと言えばタコアコが思いの外書いてて楽しかった。
奈良に遠足に来たタコスが迷った先で憧に出会うみたいな本編準拠の短編も書いてみたくなった。
アコタコもっと流行れ。
埋め立てや雑談なら落とした方がいいね
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