龍崎薫「せんせぇ、エトってなぁに?」 (24)

P「“エト”って、ねーうしとらうーの干支のことか?」

薫「うん!皆「来年の干支は馬だね」って話してるんだけど、エトって毎年違うの?」

P「おう。今年は巳年で来年は午、その次は未って具合に12年で一周するんだ」

薫「み?」

P「あー、へび年ってことだな。よし、じゃあこの後会議室で簡単に説明してあげよう。ちゃっちゃと仕事を片付けるから待っててな?」

薫「はーい!」

ちひろ「薫ちゃんは可愛いですねぇ」

P「まったくです。んじゃあ薫の為にもぱぱっと終わらせますか!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388145639

1時間後

P「薫ー、いるかー?」

薫「ここだよー!」

仁奈「仁奈もいるでごぜーますよ!」

P「お、仁奈も一緒か。仁奈も干支の話聞くか?」

仁奈「丁度薫とそのことで話していたんでごぜーますよ。よろしかったら仁奈にもお話を聞かせてくだせー!」

P「もちろんいいとも!じゃあ先に会議室に行ってくれるかな?俺は準備があるから」

薫仁奈「「はーい!!」」

トテテテテテ

P「さて、んじゃあ行きますか」

会議室

P「……なんか増えてるな」オォウ

比奈「そうみたいでスね」

P「わざわざCoのとこから来てもらってスマンねぇ」

比奈「別に構わないっスよ」

莉嘉「Pクン、ダメだった?」

みりあ「薫ちゃんたちが楽しそうに話してたから私も聞きたくなっちゃって……」

光「え、ダメだったのか!?」

P「いやいや、そんなことは無いぞ?ただ少しばかし驚いただけさ。所で、莉嘉たちはともかく、どうしてお前たちまで?」

美嘉「小さい子があつm、保護者が必要だと思って」

茜「なんか楽しそうだったので!」

拓海「仁奈に連れてこられた」

P「美嘉は後で話がある。よーし皆、パイプ椅子を持って前の方に集まってくれー」

「「「はーい!!」」」

P「さて、今日ここに皆が集まったきっかけは薫に「干支って何?」と聞かれたからなんだが、拓海!今年の干支はなんだか知ってるか?」

拓海「おぅ!?えーっと、確か蛇だったよな?」

P「正解だ。じゃあ隣にいる茜、来年の干支は?」

茜「馬です!!!!」

P「その通り。まぁこんな具合に毎年なになに年、っていうのが違うんだがとりあえず一般的なものをホワイトボードに書くぞ」

[子ね・丑うし・寅とら・卯う・辰たつ・巳み・午うま・未ひつじ・申さる・酉とり・戌いぬ・亥い]

P「これがいわゆる“十二支”ってやつだ」

メアリー「ダーリン、子とか卯ってなにかしら?」

光「猿とか馬も字が違うし、なんでなんだ!?」

P「その疑問はごもっとも。んで、これが上のものに動物を当てはめたものだ」

[鼠ねずみ・牛うし・虎とら・兎うさぎ・竜りゅう・蛇へび・馬うま・羊ひつじ・猿さる・鶏とり・犬いぬ・猪いのしし]

P「じゃあ比奈、この下にそれぞれの動物の絵を描いてもらえるか?」

比奈「あ、あたしはその為に呼ばれたんでスね?」

P「よろしく頼む!」

比奈「了解っス」

P「さて、この十二支なんだけど、元々は昔の中国で星の位置を表す為のもので、年を数えるためのものだったんだ」

P「もちろんそれだけじゃなくて、方角を表したり時間を表したりと色々な使われ方をしてきた。『草木も眠る丑三つ時』なんて言葉も聞いたことあるんじゃないかな?」

美嘉「あぁ、あれって干支だったんだ」

P「そう、丑の刻っていうのを四つに分けたうちの三番目、今で言うと大体午前の2時から2時半くらいだったかな?」

みりあ「ねぇねぇ、でもそれって十二支、ていうのの話だよね?干支とはどう違うの?」

P「良い質問だ、みりあ。えーっとだな、その昔の中国では元々太陽の巡りを表す十干じっかん、っていうのがあったんだ。一カ月を上旬・中旬・下旬の十日ずつに分けて、それの単位を十干って言うんだ。これは俺もよく覚えて無いんだけど、確かこーおつへーてーとかなんとかだったかな?」

P「で、その十干と十二支を組み合わせたモノを十干十二支って言ってそれを干支って呼ぶんだ。日本じゃあ干支のことを十二支っていうんだけど、正確には違うんだよ」

薫「うーんと、うーんと……」

仁奈「難しくてわからねーでごぜーますよ」

P「あっはっは、それはすまなかった。じゃあこんなお話を聞かせてあげよう」

P「昔々の大昔、ある年の暮れのことです。神様が動物たちに手紙を出しました。『元日の朝、私の所に新年の挨拶に来なさい。一番早く来たものから順に、十二番目の者までそれぞれの一年の間、動物の大将にしてあげましょう』……」




P「……それで猫は鼠を恨んで、今でも鼠を追い回すんだとさ」

光「面白かったよP!それにしても鼠は卑怯な奴だな!!」

莉嘉「そーだよ!自分は牛の背中に乗って楽したくせに、猫には嘘をつくなんて!!」

P「まぁまぁ、これはあくまでもお話だから。でも、簡単には十二支の事がわかっただろう?」

メアリー「えぇ、勉強になったわダーリン」

薫「教えてくれてありがとー!」

P「どういたしまして。じゃあ片づけをして元に戻そうか」

「「「はーい!!!」」」

これにて一旦おしまい。
お話の内容については別のSSで十二支の動物をモバマスアイドルに例えて書いてみたいな。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom