モバP「おまわりさん、おやすみなさい」 (28)

片桐早苗(28)
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早苗「っはぁー………疲れた……」

P「お疲れ様です。早苗さん」

早苗「ん、Pくん? おつかれー……たいへんだねぇ」

P「早苗さんこそ。まぁ、年末年始の特番がありますからね」

早苗「なんだか気分はもう年越し済みだよ……深夜のお仕事は子供たちにはさせられないしね」

P「まぁ、そういうことですね……お世話おかけします」

早苗「いえいえ、こちらこそ。んー、肩重い……」

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P「大丈夫ですか?」

早苗「へーきへーき。これぐらいでへばってちゃやってらんないよ! 年末年始忙しいのは前職からだしね」

P「あぁ………本当、お疲れ様です」

早苗「それほどでもー……ただねぇ、昔みたいにスーパー銭湯いってかぽーんとか安い全身揉みほぐしでリラックスとかしづらいのがねぇ」

P「人気アイドルですからねぇ」

早苗「うふっ♪ そう言われると嬉しくなっちゃう……今度のオフにでもマッサージ店いこうかしら」

P「旅館とか、前に裕子が仕事でいったところもありますし……予約とりましょうか?」

早苗「お、いいの? 気が利くねぇ、ありがと♪」

P「どういたしまして……まぁ、当分先ですけどね」

早苗「まぁ、そりゃそうよねぇ……ふぅ。胸大きいのも困りものねー」

P「………」

早苗「あ、揉む? …………肩を」

P「揉みます」

早苗「即答だったね」

P「そりゃあ、もう」

早苗「……セクハラかなー? お姉さん、そういうの見過ごせないタチなんだけどなー」

P「こんなこというの、早苗さんぐらいですよ」

早苗「あら、お上手。見逃しちゃいましょ」

P「それに、ずいぶん疲れてるのも事実でしょうし。早苗さんが嫌じゃなきゃいくらでもサービスしますって」

早苗「ふふ、じゃあお願いしてもいい?」

P「はい。揉みますよ……揉みますとも。揉まいでか」

早苗「……でかとデカをかけた?」

P「ノーコメントで」

早苗「ダメだよPくん。おじさん化の兆候だよそういうのは………おじさん……」

P「お姉さん、自分で自分にダメージ与えてどうするんですか」

早苗「うん、今のは愚作だったかも」

P「じゃあソファにかけてくださいねー」

早苗「ん、はーい」

  トサッ

P「後ろから失礼しますー」

早苗「ん………」

P「おー、お客さん。凝ってますねー」
  
     グッ…グッ…

早苗「いろいろ背負ってるしねぇ。あはは、まだまだ負けてならんないよ」

P「無理しないでくださいねー」

      ググッ…グーッ……

早苗「んっ……んー、わかってるよ。大丈夫……」

P「ならいいんですけれど……だいたいお姉さんって言っても女性なんですから、小さい子のお手本でいるのは疲れたり……早苗さん?」

早苗(……Pくんの手、気持ちいいなぁ。男の子だもんね、力強くて……)

早苗「……あれ、ごめん。なにか言った?」

P「いえ、別に………まぁ聞こえてなかったのならそれでいいです」

早苗「そう? あ、もうちょっと強くしてほしいんだけど」

P「はいはい……息を吐いてー」

   ググゥゥ……

早苗「あ、ぁ”~~~~………ぁー……いい。うん」

P「背中を逆に反らすのって気持ちいいですよね」

早苗「そうだねぇ。無意識に背中が丸まっちゃってるのかなー」

P「重そうですもんね」

早苗「まぁね、重いよー。おかげさまでね」

P「………いや、そこはセクハラでしょっぴくところじゃないんですか?」

早苗「んー、マッサージ終わってからでいいやー」

P「これはマッサージが終わらせられなくなりましたねー」

早苗「ずっと揉んでる?」

P「できればそうしたいですけど」

あれの続き?

早苗「………はぁー。やっぱりアイドルって楽じゃないなーって最近思うのよ」

P「それは……まぁ、当然といえば、当然ですよ」

早苗「舐めてたねー。きゃぴきゃぴしてればいいってもんじゃないし」

P「早苗さんは大人ですもんね」

早苗「そうそう。お姉さんが見張ってないと危ないような子もいっぱいいるしね」

P「俺も目を光らせてるんですけどね……おつかれさまです」

早苗「いえいえ。まぁ一番危ないのは小さい子をどこからかさらってきちゃうような人なんだけどねー」

P「そんなひとがいるんですかー、へー」

早苗「そーなのよー、おどろいたでしょー」

P「………合意の上ですから」

早苗「知らないの? 中学生は合意があってもアウトよ」

P「すごくアレな響きですね」

早苗「Pくんが自分で言ったのよ?」

P「はんせーしてます」

P「……しかし、本当にこってますね。ソファに横になれます?」

早苗「んー……うん、おねがい。やっぱりそうかー、無理はできなくなってきちゃってるのかなー」

P「…………」

早苗「ん、どうしたの? 脱いだほうがいい? ……寒いから遠慮したいなー。見たい気持ちも、わかるけどね?」

P「……無防備な早苗さんなら前からたくさん見てますよ。風邪ひいちゃいけませんから脱がないでください」

早苗「む、のってこないかー」

P「あの、早苗さん」

早苗「ん、なぁに?」

P「…………いえ、すみません」

早苗「なーんで謝るのかなー………え、逆セクハラになってた? ……マジかー。あたしも毒されたかなー」

P「そういうわけじゃないですよ」

早苗「ありゃ、そう? じゃあどうして?」

P「だって………うーん。無理させてるなぁって」

早苗「あたしが好きでやってるだけだってば。じゃなきゃこんなこと続けられないよ……好きじゃなきゃ、こんなの……」

P「好きですか?」

早苗「うん、好きよ。最初は興味本位だったけど、今は胸を張って言えるわ……大好き」

P「そっか……嬉しいです」

早苗「ん………そう。ふふ………好きだもんね、Pくんも?」

P「そうですね、好きです。大好きです」

早苗「………ふふ、真っ直ぐでいいねー」

P「両想いってやつですね」

早苗「………」

P「………」

早苗「………えっ」

P「…………?」

早苗「………んーと、待ってね」

P「はいはい」

早苗「あたしが好きって言ったのはさ……ほら、お仕事よ?」

P「ええ、俺も仕事が大好きですよ」

早苗「あ……あー、そうよね。で、なんで両想い?」

P「だってほら……」

早苗「………」

P「……思わず、つい」

早苗「ついってねぇ……もう………」

P「えへへ」

早苗「可愛くない。これは減点ね」

P「そんな、ひどい」

早苗「まぁ、ちょっと減点したぐらいじゃなくならないからへーきへーき」

P「今、何点ぐらいですか?」

早苗「300点ぐらい?」

P「わぁ、基準がわかんない」

早苗「………ん、はぁ。だいぶ楽になった気がする」

P「腰の方も結構……一度ヤるとクセになるらしいですから気を付けましょうね」

早苗「あいあーい……お腹まわり、どう思う?」

P「触り心地ですか? 最高ですけど」

早苗「そうじゃなくって」

P「そうじゃないならどうだっていうんですか」

早苗「ほら、管理とかさー。最近飲んで……飲んでないなぁ。グルメレポとかはあったけどアレお仕事だし」

P「あっても早苗さんなら自己管理できるんじゃないですか?」

早苗「お姉さん、信用されてる?」

P「してますよ、当然です」

早苗「そっかー……」

P「まぁ、ダメそうだったらわかりますし」

早苗「お、どうして?」

P「プロデューサーなので」

早苗「……おー」

P「あ、今のグっときました?」

早苗「それがなかったら90点あげたなー」

P「じゃあ、言った後は?」

早苗「9点」

P「じゅうぶんのいちっ!?」

早苗「カッコつけるなら最後までキリっとしてなきゃねー」

P「ううむ……お茶目さアピールのつもりだったんですけど」

早苗「そんなことしてどうするの、アイドルじゃあるまいし」

P「わたしだって、あいどるよっ!」

早苗「はい減点」

P「ごめんなさい」

早苗「いや、別にいいんだけどね? ちょっと今のは………今のはないわー」

P「反省してます……」

早苗「言った自分が一番わかってるね?」

P「思ったよりも綺麗に声が出たのが余計にアレでしたね」

早苗「いっそその芸磨いてみたら? 新年会の一発芸には使えるんじゃない?」

P「ウケなかったら?」

早苗「……あたしが笑ってあげる」

P「わぁい、早苗さんに笑ってもらえる! うれしいなー……っと、こんなもんでどうでしょう」

早苗「あはは………ん、んんー。はぁ……お、軽くなったかも」

P「そうですか? よかった」

早苗「うまいね、Pくん。どこかで勉強したの?」

P「まぁ、何かできることはないかなーと思って」

早苗「実はアイドルの子に合法的に触れるからだったりして」

P「ななななにをおっしゃしゃてるのかさっぱりですね」

早苗「………」

P「……えへっ」

早苗「もー……ダメよ?」

P「あれ?」

早苗「そりゃあ、ねぇ。気持ちもわかるけど」

P「……あの、怒らないんですか?」

早苗「ただセクハラするだけだったら怒るけど、よっぽど真面目に勉強したんでしょ? こんなに楽になるなんて思わなかったし」

P「そりゃあまぁ、やるからにはちゃんとしたほうがいいかなと」

早苗「………ん、だからいい。ありがとね、Pくん」

P「いえいえ、こちらこそ……早苗さんを揉めて嬉しかったです」

早苗「その言葉の響きがちょっとアレね」

P「アレですかね」

早苗「うん、ギリギリよ」

P「セーフですか?」

早苗「……せふと?」

P「んんー、ギリギリですね」

早苗「はぁ……じゃあ今度はあたしがPくんをマッサージしてあげようか」

P「え、いいですよそんなの」

早苗「まぁまぁ遠慮せずに。ほれほれー」

P「いやーん、おそわれるー」

早苗「げっへっへー……いやいや、逆でしょ」

P「……あぁ、俺がソファに寝てってことですか?」

早苗「立ち位置じゃなくって、いやその方が都合いいけど」

P「ううむ、度し難いな」

早苗「論理なんてあったもんじゃないわね」

P「……いや、俺は大丈夫ですよ」

早苗「まぁまぁ……はい座ってー」

P「はいはい……」

早苗「よっ……ん、ガチガチ………」

P「鍛えてますから。筋肉ですよ筋肉」

早苗「筋肉、ねぇ……ほい」グイッ

P「いでででっ!?」

早苗「こうスジばってるのはこってるっていうの。ほーれほーれ」グイグイ…

P「い、いたっ、あ、だけどちょっとやわらか、いたたたっ!?」

早苗「サービスだぞー、ほれほれ」

P「おっぱいが! おっぱいが!! だけど肩いたい!? なにこれ!?」

早苗「んふふ、暴れると痛いからおとなしくしてね」

P「MURYYYYYY!!」

P「い、いたた……あ。すごい、なにこれらくちん……」

早苗「人のこと言う前に自分も養生しなきゃねー。かなりガチガチだったわ」

P「気を付けます……」

早苗「じゃあ、はい」

P「はい?」

早苗「逆側の腕もやるわよー。バランス悪くなっちゃうもんね?」

P「えぇー……いや……うん、お願いします……」

早苗「素直でよろしい♪ さーってと……」

    ぎゅっ

早苗(……Pくんの腕、けっこうたくましいんだなぁ。抱きついてるのは、サービスだから仕方ない、ってね)

――――

――


P「いたきもちよかったしやわらかかった……」

早苗「ふふ、どうだった?」

P「最高でしたけれど」

早苗「満足してもらえたみたいでよかったよかった。それじゃあ帰ろうかな」

P「あ。もう少しまってもらえませんか?」

早苗「んー? どうして?」

P「送っていきますよ。女子寮前まで」

早苗「そう? 悪いわねー……じゃあ待ってるわね?」

P「ちょっパヤで片づけちゃいますよ。肩も軽いですし」

――

P「たんたかたーん、たん、と……」

P「……よし。お待たせしました早苗さん」

P「………早苗さん?」


早苗「んふふー………すぴー………」

P「……寝てる?」

P「はぁ………待たせすぎちゃったかな……」

P「………」

早苗「……ん、んぅ………」

P「やっぱり、疲れてるんだよなぁ……無理させて、すみません」


P「それから…………」ナデ…

早苗「……すぅ………ん、ぐぅ………」

P「………これはやっぱり、起きてる時に言わなきゃダメかな。卑怯だとおまわりさんに逮捕されちゃうし」

早苗「………ぐ、ぅ……ぅ……ん………」

P「おやすみなさい、おまわりさん。今日も見回りお疲れ様です」

P「………おかげで肩が軽いし、お姫様抱っこぐらいならできるかな」

P「起こさないようにーっと……」



おわり

以上、お粗末様でした

たぶん今年の短編は書きおさめかなぁ……
よいお年を

>>6が何を指してるかによるけれど
早苗さん主役の「おまわりさん」なら

モバP「おまわりさん、俺です!」
モバP「おまわりさん、おつかれさまです」
モバP「おまわりさんと結ばれました」

は書いたよ。どれも話のつながりとかは特にないし繋がりようもないはず

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