P「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞獲得を目指す」(450)

P「安価でアイドルプロデュースしてIA優勝を目指す」
P「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」
の続き。今回で終わり


【活動43週目 765プロ事務所 朝】

P「……」

P(IA大賞ノミネート発表会のあの日から、一週間が経った)

P(雑誌の取材、テレビやラジオ出演……)

P(IA大賞ノミネートアイドルになってからの俺達は、以前とは全く違う、忙しい日々を過ごしている)

P(しかし、あれから雪歩と俺は……ろくに、話をしていない)

P「……」

ガチャ

??「おはようございまーす」

P「あ、ああ。おはよう……」


入ってきたのは誰?
>>7
※765プロの人でお願いします

亜美


亜美「おっはよ、兄ちゃんっ!」

P「おはよう、まm……お前誰だ!」

亜美「……ええ~……まだ気付いてないの~……」

P「……」

P(目の前に、真美にそっくりな女の子がいる……)

P(ちなみに、真美というのは俺の担当するアイドルユニット、ロッソストラーダのメンバーのひとりだ)

P(しかし、この子は……顔や雰囲気こそ真美にそっくりだけど、髪の結び位置や長さが違う……)

P(えーっと、ここは……こう言っておこうか)

1 もしかして、真美の双子の妹?
2 もしかして、髪切った?
3 その他

>>13

わかった、そっくりさんだな!


P「わかったぞ!」

亜美「! だよねっ、さすがの兄ちゃんも……」

P「君は……真美のそっくりさんだな!」

亜美「……」

P「世の中には、瓜二つの人間が三人はいると言われている……」

P「いやあ、まさかこんな場所で会えるなんてな! あっはっは!」

亜美「……」

P「ところで、今日はどうしたんだい? もしかして、君もうちの事務所のアイドルとし

げしっ!

P「あいたっ! え、え?」

亜美「ばかっ! ばかばかっ! もう知らないんだからっ!!」

P(な、なんだかわからないけど、怒らせてしまったようだ……間違ったのかな?)


亜美「……ふーんだ。どーせ亜美のことなんて、今まで話題にもなってなかったんでしょ~」

P「……亜美? 名前までそっくりさんだな」

亜美「そっくりさんじゃない~! 亜美は亜美だよっ! 真美のい・も・う・と!」

P「!」

P(そういえば……社長に昔聞いた気がするな。真美には、双子の妹がいるって……)

亜美「兄ちゃん、亜美に会ったの初めてじゃなかったのに……」

P「ま、間違ったのはすまなかった。でも初対面だろ? だって君は……」

亜美「いっつもいっつも、真美のことばっかり話してさっ! うあうあ~もう兄ちゃんなんてキライだ~!」

P「えーっと……」

P(どうしよう。亜美はもう俺の言葉を聞いてないみたいだ)

P(この子が本当に亜美というなら、765プロの一員だよな。なんとかしてここは機嫌を直さなければ……)

1 落ち着かせて、話をする
2 餌で釣る
3 その他

>>21


P(とにかう落ち着かせて、話をしないと)

P「……ごほん! いいか……とりあえず落ち着くんだ、亜美」

亜美「亜美は落ち着いてるもんっ! そりゃあもう冷静キンチャク袋だよっ!」

P「それを言うなら冷静沈着な。とにかく……すぐに気付いてやれなかったのは悪かった」

亜美「……」プイ

P「……なあ、俺と亜美が初対面じゃないっていうのは本当か?」

亜美「……ホントだよ。お話もしたもん」

P「一体いつ会ったんだ?」

亜美「……もうずーっと前だけど……真美のレッスンが終わったあと、一緒に帰ったんだよ」

P「もしかして、入れ替わってたのか……」

亜美「うん……カツラつけて、真美のフリしてたの。おんぶもしてもらったよっ!」

P「……」

P(……あの時か。なんてことだ、全く気が付かなかった……)

お、続きか!待ってた!


亜美「兄ちゃんったらゼンッゼン気付かないんだもん。そりゃ、いくら亜美達がそっくりだってさあ……」

亜美「ネタフリ、みたいなとこあるじゃんっ! 兄ちゃんにはこう、ズバーンとツッコんで欲しかったんだよー!」

P「ははは……」

亜美「むー……何笑ってんのっ! 亜美はもう、怒り狂ってんだかんねっ!」

P「本当に悪かったよ……でも、なんて入れ替わりなんて……」

亜美「え? えーっと……」

P「……」

亜美「……忘れちった! えへ」

P「えっ」

亜美「確か、律っちゃんのことでお話しようかなーって思って、真美と相談して、兄ちゃんに近づいたんだけど……」

P「そこでなんで、入れ替わりをする必要があるんだよ……」

亜美「細かいことはいーの! ほら、若ハゲの至りってやつ? 兄ちゃんを試そうとしたんだよ~」

P「若気の至りな……まったく」


P(双海亜美は竜宮小町……今はもう活動を停止している、765プロのアイドルユニットの一員だ)

P(あの頃、律子の病気はまだ回復の見込みもなかったから……もしかしたら、不安になってしまったのかもしれない)

P(自分はこれからどうなるのか、律子はどうなってしまうのか……)

P(そこで、真美がいつも亜美に話をしていた、兄ちゃん……つまり俺に、頼りたくなってしまったのだろう)

P(……あそこで入れ替わりに気付けていたら、少しは亜美の力になれたのかな……)


亜美「まっ、昔のことはいーの!」

P「怒り狂ってるんじゃなかったのか?」

亜美「そりゃそうだけど……それはそれ、これはこれ。兄ちゃんには今度、めいっぱい遊んでもらうからっ!」

P「……わかったよ。時間があるとき、ゆっくりな」

亜美「んっふっふ~、約束だかんね!」

亜美「とにかく……、今日亜美がわざわざここに来たのは、とある理由があるからなんだよ、兄ちゃん!」


P「理由? それって……」

亜美「当ててごら~ん? ほらほら早く~!」

P「え、えーっと……」

1 俺に告白しにきたとか?
2 ロッソストラーダの話をしにきたとか?
3 その他

>>32

ksk


P「ピヨちゃんともっと仲良くなりたい、とか?」

亜美「……え?」

P「そうだな、確かに音無さんは素敵な女性だと思う。亜美が仲良くなりたいと思うのも無理はないな!」

亜美「あの……」

P「俺に仲介してもらって、もっと親睦を深めようと思ったんだろ? なあに任せておけ、俺にかかればそれくらい……」

亜美「うあうあ~! そりゃもう大ボケってレベルじゃないよっ! ゼンゼン違う~!」

P「え、ち、違うって……そうか、わかったぞ!」

1 逆に、俺と音無さんのキューピットをしてくれるって言うんだな!
2 亜美が、俺ともっと仲良くなりたいんだな!

>>38

これは1しかない


P「逆に、俺と音無さんのキューピットをしてくれるって言うんだな!」

亜美「……」

P「でも亜美、そんな気遣いは無用だぞ。俺と音無さんは数々の苦難を乗り越え、すでに――

亜美「兄ちゃんっ!!」

P「お、な、なんだ、どうした……」

亜美「んっとね! とにかく亜美にはもう色々ツッコみきれないんだけどねっ! とりあえず一個だけいい!?」

P「あ、ああ……」

亜美「兄ちゃんは、ピヨちゃんのこと……好きなの?」

P「え? 当たり前だろう。(出来る事務員さんとして)音無さん以上の女性はいないよ」

亜美「!」

P「音無さんとは、(同じ事務所の仲間的な意味で)ずっと一緒にいたいなあ」

亜美「」


亜美「……」

P「……亜美?」

亜美「うあうあ~! やっぱり兄ちゃんなんてキライだ~! 真美がかわいそすぎるっしょ~!」

P「えっ!? あ、ちょ、亜美!?」

亜美「じゃーねー! このスケ小町~!」

たったった…… ガチャ、バタン!

P「それを言うならスケコマシだっ! ……行ってしまった」

P(結局、何が言いたかったんだろう……真美がどうかしたって?)

P(……とにかく、もうそろそろみんなが来る時間だな。俺も俺で、気持ちを切り替えて仕事しないと)

P「……さあて、と」

バサッ

P「ん? なんだ、何か落ちた……?」

小鳥「……」

P「ああ、音無さん、いたんですか。おはようございます」

小鳥「お、おお、おはようございますすす」


P「どうしたんですか? 顔が真っ赤ですけど……もしかして熱でもあるんじゃ」

ピト

小鳥「ひぃっ! さ、ささささわらないでくださいっ! 熱なんてないですからっ!」ドキドキ

P「あ、す、すみません……気安くさわるような真似して」

小鳥「いえ……あ、あの、プロデューサーさん……」

P「なんですか?」

小鳥「さっき言ってたこと……ホント、ですか?」

P「それって……ああ、亜美に言ったこと、聞かれちゃってましたか」

小鳥「……」モジモジ

P「そうですね……本音です。ふだん、あまりこういうことは言えないですけど……」

小鳥「!!!!!!!」

P「俺、音無さんと(同僚として)会えて、本当に良かったって思っていますから」ニコッ

小鳥「」

バタン

P「え!? お、音無さん、大丈夫ですか!?」


―――

P(その後……音無さんはいつかのように、また顔を真っ赤にして倒れてしまった)

P(しかし、今回ばかりは何が原因だかわからないぞ……)


小鳥「うう~ん、夢、夢なの……」

P「夢じゃないですよ~」パタパタ

小鳥「えへへ……そっか~……えへへ」

P「……」

小鳥「……あ、そっちいっちゃダメよ、プロ太郎ちゃん……ママとパパの手を繋いでなさい……」


P(音無さんはどうやら、将来自分が結婚したときの夢を見ているらしい)

P(お相手が羨ましい限りだな。きっと俺なんか、及びもつかないほど良い男なんだろう)

P(結婚式には呼んで下さいね、音無さん)

P(さあ、気を取り直して……今日も一日、アイドルプロデュースがんばろう!)

グッドコミュニケーション!
小鳥さんの親愛度はさらに限界を超えた!
亜美の親愛度はググッと下がった!


―――

P(ここで一旦、まとめておこう)

P(萩原雪歩、双海真美、三浦あずささんで構成されるユニット……それが、ロッソストラーダ)

P(俺は彼女達のプロデューサーだ。そして……)

P(俺達はついに、ずっと目標にしてきたIA大賞ノミネートユニットとなることができた)

P(もう、トップアイドルはすぐ目の前だ。あとは最後まで、駆け抜けるだけ……)

P(……だったのだが……)


P「……みんな、おはよう」

真美「兄ちゃん兄ちゃん、どったの~? なんか顔が悪いよ~?」

あずさ「具合でも悪いんですか?」

P「い、いえ……俺の調子はこの通り! 元気ですからっ!」

あずさ「そうですか? あまり無理をなさらないほうが……」

P「すみません、でも心配は無用です。それより……」

P「……雪歩は、まだ来ていないんですね」

萩原組からかっさらってこい


真美「あれ? そういえばそだね~。ゆきぴょんが遅刻なんて珍しいかも」

あずさ「……」

P(あれ? あずささんの顔が曇ったような……)

P「……あずささん、雪歩から何か聞いていますか?」

あずさ「あ、い、いえ……」

P(……この表情、また何か……)

P(……色々気になるところはあるが、とにかくここはいつも通り……)

P(アイドルの誰かに、今日の意気込みを語ってもらうことにしよう)

1 真美
2 あずささん

>>62

1


P「真美、今日の調子はどうだ?」

真美「真美はもうゼッコーチョーだよっ! ……でも」

P「でも?」

真美「やっぱ、ゆきぴょんのこと、気になるかも……」

P「……」

真美「ねえねえ兄ちゃん、このままゆきぴょんが来なかったらさ、今日はお仕事やめてお見舞いにいかない?」

P「お見舞い?」

真美「だってだって、ゆきぴょんが来ないなんてビョーキしかありえないっしょ! だからさ~……」

P(……ここは、こう言っておくことにしよう)

1 良い考えだな
2 それは無理だよ

>>66

1

1


P「……良い考えだな」

真美「! でしょでしょ~!」

P「そうだな。確かに雪歩が無断で遅刻なんて、今までなかったことだ。きっと倒れてしまっているんだろう」

真美「んっふっふ~! じゃあじゃあ、お見舞いにメロンでも買って……」

P「おお、それはいいな! ついでに花束なんて買ったりして――

あずさ「真美ちゃん、プロデューサーさん」

P「……っ」

真美「……あう……あ、あずさお姉ちゃん……」

あずさ「ダメですよ、お仕事を放っておくなんて……」

真美「で、でもでも! あずさお姉ちゃんは心配じゃないの!?」

あずさ「……もちろん、心配よ。でもね……」

真美「な、なら……!」

あずさ「でもそれをしたら……、私達を待ってくださっているファンの方達に、余計な心配をさせることになっちゃう」

あずさ「それが良いことだとは……私は、思えないの」


あずさ「急に私達全員がお仕事をお休みしちゃったら……真美ちゃんがファンの方だったら、どう思う?」

真美「……そ、それは……」

P「……」

あずさ「……だからここは、プロデューサーさんに任せましょう?」

真美「……」

あずさ「プロデューサーさん。私達は大丈夫です」

あずさ「今日はみんな、個別の仕事ですし……何度も行ったことがあるスタジオですから、ひとりでもなんとかなります」

真美「……」

あずさ「……真美ちゃんも、それでいいわよね?」

真美「……うん」

P「あずささん……すみません」

P(……アイドルに、こんなことを言わせてしまうなんて……)

P(あずささんだって、本当は心配で心配でしかたないはずだったのに……)

P(……プロデューサーとして、少し情けないな……)


―――

P(そのあと俺は、真美とあずささんを車でスタジオまで送っていった)

P(ひとりでもなんとかなる、と言ってくれたとはいえ……あずささんにひとりで行かせるわけにはいかないからな)


あずさ「あ、あの……やだ、あそこまでカッコつけたのに、なんだか恥ずかしいです……」


P(あんな風にお姉さんっぽく言ったのに、結局俺に送ってもらったことが、あずささんにとっては少し恥ずかしかったらしい)

P(気にしなくてもいいのだが……あずささんもやっぱり、年相応の女の子なんだな)

ブロロロ……

P(……俺も、ふたりの気持ちを無駄にするわけにはいかないな)

P(なんとしても雪歩と話をして、そして……)

P(……もう一度、一緒に……!)


【ある日の風景8】

P「……」ピピピ

プルルルル……

P「……」

プルルルル…… ガチャ

P「! もしもし? ゆ、雪歩か!?」

『……はい……』

P「良かった、電話に出てくれて……いま、どこにいるんだ?」

『あの……家、です……』

P「そうか……今日はどうしたんだ、みんな心配していたぞ」

『……すみません、勝手に休んじゃって……』

P「い、いや、すまない……、そんなことを言いたかったわけじゃなくて……そんなことよりな……」

1 今から、会えないか?
2 今から会いに行くから、待っていてくれ
3 その他

>>84


このままテレホンセックスしようぜ


P(なんだろう)

P(久しぶりにちゃんと聞く、雪歩の声……)

P(これを聞いていると、なんだか……)


P「……雪歩、聞いてくれ」

『……はい……』

P「俺、とにかく……雪歩の声が聞けただけでも嬉しいんだ。だから、このまま、俺とな……」

『……は、はい……』


P(なんだか、ムラムラしてきた)


P「テレホンセックスしようぜ」


『……え?』

P「ああ、聞こえなかったか? テレホンセックスをしようぜ、って言ったんだけど」

『あ、あ、あの、ちょっと、き、聞こえましたけど……え? て、テレホンセッ……って?』

P「つまりだな、俺が雪歩への愛を語るんだ」

P「雪歩の可愛いところ、雪歩の大好きなところ……もちろん、体のことも語る」

『ええぇえええ!!? か、かか体って……!』

P「それを聞きながら、雪歩は思うままに、体の求めるままに、好きなところをいじくりまわしてくれればいい」

『……』

P「俺のことも、たくさん思い描いてくれ。きっと雪歩は、必死に声を抑えながら……でも、本能には勝てなくて……」

P「想像するだけで興奮してきた!」

『……う、ぅうううぅう……!』

P「やり方がわからないなら、俺からも、雪歩に指示を出すよ。それもテレホンセックスの醍醐味だからな!」

『や、やややややり方……!?』

P「ああ、つまりな、雪歩の指を、どこらへんに――

ガチャ ツーツーツー……


P「……」

ピピピ プルルルル……

ピッ

P「! お、おお、雪歩か! えっと……」

『お掛けになった電話番号は、現在電波の届かない場所にあるか、電源が……』

P「……」

ピッ

P「……ふぅ」


P「どうしよう、参ったなこりゃ」


P「……ふふふ」

P「だが、ここで諦める俺ではない」

P「雪歩から、最低限必要な情報は聞いたからな」

P「雪歩はいま……自宅にいる!」


P「よし」

P「それならそれで、俺にもやり方があるぞ」

P「このまま……萩原家にぶっこんでやる!! はーはっはっは!!!」

ブロロロロ……

>>84
死んで詫びろ^^


―――

P(そのあと俺は一旦事務所へ帰り、雇用ファイルで雪歩の自宅を調べた)

P(そのとき音無さんが潤んだ瞳でこちらを見つめながら、何やら呟いていたが……)

P(ちょっと集中してたから、よくわからなかったな。今度改めて聞くとしよう)


P「……さて」

P「そんなこんなで、今萩原家の玄関が見える位置にいるわけだが……」

P「……」

お弟子さんA「……」

お弟子さんB「……」

P(なんだアレ……怖い顔した警備員? の人たちが、まわりにたくさん……)

P(よ、よし、ここは……)

1 素直に名乗ろう!
2 強行突破だ!
3 その他

>>113


P(ぶっこむ、なんて意気込んで来たものの……さすがにアレは怖いよ。人刺したことがある顔だもん)

P(……ここは、素直に名乗ろう)

―――

P「あの~……」

お弟子さんA「ああ?」ギロリ

P「ひぃっ! す、すすすみません、萩原雪歩さんの自宅はここでしょうか……」

お弟子さんB「……おい兄ちゃん、テメエお嬢になんの用があって」

P「あ、も、申し遅れました……私、こう言うものでして……」

スッ

お弟子さんA「名刺だぁ? なになに……」

お弟子さん一同「!!!!」

P「あの、私……765プロダクションというしがない芸能事務所でプロデューサーをしておりま――

お弟子さんB「お客人だぁ!! 門を開けろォ!!」

ヘイッ ゴゴゴゴ……

P「……えーっと」


P「……」

お弟子さんA「あ、す、すいやせんっしたプロデューサーさん! 最近はぶっそうな事件も多いもんですから」

P「あ、はい」

お弟子さんB「お嬢から、話は聞いております。どうぞこちらへ……」

P「ど、どうも……」

P(……なんだかよくわからないけど、うまく中に入ることが出来たぞ)

P(顔とは裏腹に、とても優しい人たちみたいだな。まあそりゃそうか、雪歩の家に関係してるんだもんな)

P(ああそうとも、雪歩があんなに良い子に育った家なんだから、健全に決まっている)

P(強行突破なんてしなくて良かった……)


【雪歩のお部屋の前】

P「……」

P(さて……最初にお父上に話をしようかと思ったが、あいにく今は現場? に出ているので不在らしい)

P(挨拶をするのはまた今度にする、ということになり……)

P(そして俺は、雪歩の部屋の前まで案内されたのである)

P「……よし」

ゴクリ

P(思い出すんだ、俺……そして、考えろ)

P(今雪歩がどんな状態なのか……そして、答えを出せ)

P(どんな登場の仕方をすれば、ベストなのかを……!)

1 ジェントルに
2 ワイルドに
3 デンジャラスに

>>125

3

駄目なら>>125をフルボッコにすればいい


P(ここは……これしかない!)

P「いま行くぞ、雪歩っ!」

ガチャ

ガチャ ガチャ

P「……ん? 鍵がかかっているようだな」

P「でもそんなの関係ねえ! うおおおおおお!!!」

バキッ!

バターン!!

雪歩「!?」

P「ゆぅーきぃーほぉーちゃ~ん!!」

雪歩「ぷ、プロデューサー!?」

P「あ~そび~ましょ~! うへへへ!」


P「すみませんでした」

雪歩「……」

P「あの……ほんと、反省しています」

雪歩「……」プイ

P「ドアの鍵壊したことも……さっき、電話で変なこと口走ったことも……」

雪歩「……」

P「あの……だから……」


P「穴から出して……お願い……」

おー来てたか④

…と思ったらデンジャラスな流れになってるぢゃねーか…


P「あっ、ほら、やばいって、鼻がかゆくなってきた……」

雪歩「……あなたは、誰ですか……」

P「え?」

雪歩「私の知ってる、プロデューサーは……あんなこと言わないし、こんなこともしません」

P「……」

雪歩「あなたはただの、そっくりさんですぅ! 知らない男の人が、私のところに来ないでくださぃいい!!」

P「……雪歩……」

モゾリ

雪歩「ひぃっ! や、やややっぱり人じゃありませぇん!」

雪歩「縄で両手を縛ったのに、穴から出てこれるはずが……!」


P「んっほ、んっほ……」

モゾモゾ

雪歩「ううぅ……こ、怖い……!」

P「……ふう。やっと出てこれたな」

P「こんなこともあろうかと、レスキュー隊員の資格持っていて良かった」

雪歩「……そ、それ以上近づかないでくださいぃ!」

P「……雪歩、聞いてくれ」

雪歩「イヤですっ、何も聞きたくありませんっ!」

P「いいから聞くんだっ!!」

雪歩「っ!」ビクッ

P「……そのとおりなんだ。全部全部、雪歩の言う通りさ」

雪歩「……え……?」

P「俺は……本当は、雪歩の思っているような人間じゃない」

雪歩「……」


P「俺は本当は、もっとどうしようもなくて、くだらなくて……」

P「あずささんの胸揺れを見ているだけで、んほおとか思ったり……」

P「……真美があまりにも可愛すぎて、抱きしめてちゅっちゅしようとしたこともある」

雪歩「……」

P「……今まで、雪歩に見せてきた俺は……全部、作り物だったんだよ」

雪歩「作り物……?」

P「ああ、そうだ。いつだって、雪歩の前でかっこつけようとして、良いプロデューサーでいようとして……」

雪歩「……な、なんでそんなこと……!」

P「……初めて、会ったとき。覚えているか?」

雪歩「……」

P「あれは……まだ俺が、雪歩とどう接したらいいかわからなくて……ついつい女装して、お前の前に現れたときだ」

雪歩「……私の詩を、無理矢理読んで……」

P「そうだ。今思うと、とんでもない野郎だな、俺は……ははは


P「……でも、それこそが……本当の俺だった」

雪歩「……」

P「あのときの雪歩を見てから……俺は、いつも紳士でいようとし続けていたんだ」

P「そうしないと、雪歩は泣いてしまうから……」

雪歩「……私の、ために……」

P「……いつだってそう、俺は……雪歩に対して、壊れ物を扱うかのように接していたんだと思う」

P「だから……俺は、あのとき……言えなかった」


――――――――――――――――――――――――――――――――――
 『……これからも、ずっとずーっと……』

 『私たちと、一緒にいてくれるんですよね……?』

 『……ど、どうして……っ……どうして、何も言ってくれないんですかぁ……!』
――――――――――――――――――――――――――――――――――


P「……正直に、胸のうちを話して……雪歩を泣かすことが、怖かったんだよ」

ここから>>1の大逆転劇が始まる


P「でもそんなのは、もう終わりにしようと思う」

P「俺はもう、雪歩に対して……、かっこつけるのを止める」

雪歩「……っ」

P「いつもいつも、耳さわりの良い言葉を言って……!」

P「それがかえって、雪歩を傷つけていたんだ、って……わかったから……!」

P「だからもう……、素直な、正直な俺として生きる」

雪歩「……だから、さっきも……?」

P「……ああ。テレホンセックス、はさすがにちょっと言い過ぎたかもしれないけどな」

雪歩「……本当です。た、ただの……変態さんですぅ」

P「あっ、ありがとうございます!」


P(雪歩のこの言葉が、心地良く聞こえる……)

P(そうだ……これこそが、本当の俺の姿なんだ……)

P(俺はもう……雪歩に対して、自分を偽らない!)

それから
○ニス!!

申し訳ない、ご飯を食べてきます

誤爆・・・

保険でピヨ助をキープしてるから問題ないな


雪歩「……」

シュルシュル……

P「……縄を解いてくれるのか?」

雪歩「……はい」

P「こんな変態を、解き放ってもいいのか?」

雪歩「……」

パサッ

P「……」

雪歩「……もう一度……聞きます」

雪歩「あのときの約束を……もう一度」

P「……あのときの約束……」

雪歩「そうです。私とプロデューサーが、初めて……その、デートしたときの、約束……」

雪歩「私は、その言葉で……どれだけ救われたのか、わかりません」

雪歩「あれが、ウソだったら……私は、とっても、とってもとっても……悲しいです」

雪歩「だから……確認させてください」


雪歩「プロデューサーは……」


雪歩「……これからも、ずっとずーっと……」

雪歩「私たちと、一緒にいてくれるんですよね……?」


P「……」

P(俺はもう、雪歩に……ウソはつかない。隠し事もしない)

P(だからこれは……確認じゃない)

P(ここから始まる、俺達の……新しい、約束だ)


1 いつまでも、一緒にいるよ
2 それは無理だよ


>>182

2

kskst


P「……それは」

雪歩「……」

P「無理なんだよ、雪歩……」

雪歩「っ!!」

ジワッ……

雪歩「やっ、や、やっぱり……!」

P「今まで黙っていて……本当に、本当に……ごめん」

雪歩「……う、うぅう、うぅう……!」

P「……IA大賞のグランドファイナルが終わったら……そのあと、俺は……」

雪歩「い、イヤですっ! 聞きたくないよぉ……!」

P「いいから聞いてくれっ!」

雪歩「……!」

P「いいか、俺はなっ、雪歩っ……! あと、三ヶ月もしないうちに……」

P「ハリウッドに、行くんだ……!」

P「……俺達はもう、お別れなんだよ……!」

はいはいNGNG

酒井→酒井

また誤爆だと・・・


雪歩「……じゃあっ、じゃあ……!」

雪歩「やっぱり、あの日の約束は……ウソだったんですか!?」

雪歩「私を、喜ばせるためにっ、ぜんぶぜんぶ……その場で、適当なことを……!」

P「違うんだ! 俺は……」

雪歩「何が違うんですかっ! ずっと、隣にいて……歩き続けてやる、って……それだってっ!」

P「……」

P「本当に……違うんだよ、雪歩……」

雪歩「……ひぐっ、えぐっ……」

ポロポロ……

P「俺は……心から、雪歩と一緒にいたい、って……そう思ってる」

P「だって俺達はそれまで……いつだって、一緒だった」

P「つらいときも、嬉しいときも……だから、これからもずっと、それが出来るって、思っていたんだっ!」

雪歩「でも……そんなの、出来ないじゃないですかぁっ!!」

P「そうだっ、今はできない! も、もう……ウソはつかない……!」

P「だから……だからな……!」


P「もう、これですれ違いは終わりだ……!」

P「……お願いだ、雪歩……これまでの約束、俺は叶えてやりたい……」

P「いや、違う……叶えてやりたい、じゃなくて……俺自身、雪歩達といっしょにいたいんだ……」

P「だから……!」

雪歩「……」

P「待っていてくれ……」

雪歩「……ま、待つ、って……?」

P「……一年間、あっちで勉強して、それで……」

P「もっと、もっと……みんなが驚くような、すごいプロデューサーになって帰ってくるから」

P「それまで……日本で待っていて欲しい」

千早「ちょっとアメリカに進出してきます」


雪歩「……その、ハリウッドって……一年間で、帰ってこれるんですか……?」

P「……ああ」

雪歩「そもそも、なんで行っちゃうんですか……行かない、ってことは、出来ないんですか?」

P「……たぶん、断ることも可能だ。俺に与えられたのは、ただ単に研修を受ける権利、だから」

雪歩「研修……」

P「……」

雪歩「じゃあっ……行かないでください」

P「……それは……」

雪歩「そうです、そうすれば……ホントのホントに、私達はずっと一緒にいられますぅ」

雪歩「わっ、私は……今のままのプロデューサーで、それで十分なんです……」

雪歩「……すごいプロデューサーになんか、ならなくていい……だから……!」

P「……」

1 わかった、じゃあ止めよう
2 それも、出来ない

>>202

2


P「それも、出来ないよ……」

雪歩「……っ」

P「いいか、雪歩。俺は……プロデューサーだ」

P「お前達を、もっともっと、キラキラさせてやるのが……俺の仕事だ」

P「……すまない、仕事、って言い方は違うな……正確に言えば、これは……」

P「俺の、夢なんだ」

雪歩「夢……?」

P「……そうだよ。雪歩達を、日本だけじゃなくて、世界中で愛されるアイドルにしてやることが、俺の夢だ」

雪歩「……」

P「だから、これは……俺のわがままなんだ」

P「俺は……ハリウッドに行きたい。そして……もっともっと、力を付けたい」

雪歩「……わ、私達が、それを望まなくても……?」

P「……ああ」


雪歩「……そんなの、横暴すぎですぅ」

P「ああ、そうだな……でも、許して欲しい。だって俺は……」

P「ひとりの男である前に……、お前達の、たったひとりしかいない」

P「プロデューサーだから……」

雪歩「……」

P「……」

雪歩「プロデューサーが……プロデューサーじゃなかったら良かったのに……」

P「……それだったら、俺達が出会うこともなかったよ」

雪歩「えへへ……そうですね」

P「……」

雪歩「……損をするのは、いつも惚れた方、なんですね」

P「えっ」

雪歩「なんでもありません! へ、変態さんなプロデューサーには、ナイショですぅ……」

俺も雪歩に変態さんって言われたいよぉ・・・

P「毎日愉快に過ごすハリウッド、俺は帰れない」

雪歩「涙拭く木綿のハンカチーフ下さい」

こんな可能性も


雪歩「……わかりました。私……ずっと、待ってます」

P「雪歩……」

雪歩「私達は……、今までずっとプロデューサーに着いてきて、ここまで来ることができました」

雪歩「だから……私は、これからも、プロデューサーを信じます」

P「……今まで、ウソをついてきた俺を、許してくれるのか?」

雪歩「それは、これからホントにしてくれればいいんです。……ホントに、してくれるんですよね?」

P「……ああ、もちろんだ」

雪歩「えへへ、良かったですぅ。……それなら、私……」

ポロ……

雪歩「そ、それまで……あ、あれ?」

P「……!」

雪歩「あれ……な、なんでだろう……」

ポロポロ……


雪歩「……う、うぅう゛……、ぷ、ぷろでゅーざー……!」

雪歩「わ、わだし……ずっと、ずっと……我慢しできだんですぅ……!!」

雪歩「あの日、ノミネート発表会の日……、あなたは、何も言ってくれなくて……」

P「……」

雪歩「だから、ずっと……ずっと……!」

P「……ごめんな。本当に……ごめん」

雪歩「ご、ごめんなんて言葉、いりませんっ! だから、代わりに……お、お願いでずぅ……」

雪歩「あ、あと、ちょっどしかないけどぉ……そ、それまで……少しでも、少しでも長く……!」

雪歩「私のそばに……いてくだざい……!」

ポロポロ……


P(俺が、雪歩にしてやれることは……)

1 こっちにおいで、と言う
2 頭を撫でる

>>223

何も言わず抱き締める

ほう・・・

>>223
ほう・・・面白い

ヤダ・・・何かロマンチック・・・


P(……そうだ)

P(こうやって雪歩が泣いてしまったとき……これまで、何度だって、俺はこうしてきたじゃないか)

P(今なら……、できる。もう、あの時の俺とは違う……!)


P「……」

ぎゅっ

雪歩「……っ!!」


P(……俺は何も言わず、震える雪歩の肩を抱きしめた)

P(たった、それだけでよかったんだ……)

P(言葉がなくたって……いや、言葉がないからこそ、この気持ちは伝わるはずだから……)


雪歩「……う、うぅ、うう゛ううう……!」

P「……」


 「うわぁああ゛ああん!!!!!」

ガラッ
お弟子さんA「お嬢!!どうかしt・・・」

お弟子さんB(黙って戸を閉め、展開を暖かく見守る)


―――

P(……そのあとしばらく、雪歩は泣き続けた)

P(俺達がいつまでも一緒にいられないことが、悲しくて)

P(胸のうちに抱えた不安な気持ちが、ついに爆発して)

P(でも……)


P「……落ち着いたか?」

雪歩「えへへ……まだです。もう少しだけ、このまま……」


P(それでも……雪歩は、最後には笑顔を見せてくれた)

P(触れただけで、消えてしまいそうな、儚い雪のような笑顔……)

P(雪歩の、こうやって泣いたあとに浮かべる笑顔が……俺は、一番好きなんだ)

お弟子さんB(展開を暖かく見守ったあと、そっと懐からバールを取り出す)

落ち着け
http://viploader.net/jiko/src/vljiko082274.jpg


P(別れのときは、近づいていく)

P(でも……前までの俺達ではない)

P(未来のことから目を背け、臆病なままただ時間を過ごしていた俺達は、もういない)


P(もう少しだけ、前を向いて……、雪歩達と歩こう)

P(涙を流したっていい、喧嘩したっていい……そうすれば、きっとその分、大きな笑顔が見えるはずだから)

P(残りの時間が限られているなら、その時間を精一杯喜ばせてやるのが、プロデューサーの役目だから……)


P(それに……まだ俺達には、やることが残っている)

P(アイドルアカデミー大賞。ずっとずっと、目標にしてきた……トップアイドルの夢)

P(最後まで……一緒に頑張ろうな、雪歩……!)


【ある日の風景8 おわり】

15分休憩します

お弟子さんB(展開を暖かく見守ったあと、そっと懐からさらにもう1本バールを取り出す)

雪歩「しつこい男は嫌いですぅ」


【活動43週目 765プロ事務所 夜】

雪歩「ふたりとも……、今日は、ごめんなさい」ペコリ

真美「ゆきぴょん……」

あずさ「……心配、してたのよ~?」

雪歩「はい……本当に、なんて言ってお詫びしたらいいか……う、うう……!」

雪歩「も、もうこんな私なんて……リーダーなのに、お仕事サボっちゃう、ダメダメな私なんて……」

雪歩「穴掘って、埋まってきま――

P「させねーよ!」ガシッ

雪歩「ぷ、プロデューサぁ~……スコップ、返してくださいぃ~……!」

P「穴掘るのもいいけどな、それより……ふたりに、言うことがあるだろう?」

雪歩「……」

P「……お詫びなんて、後回しでいいんだよ」

P「ふたりがどんな言葉を聞きたいか、それはきっと……雪歩ならわかるはずだ」

雪歩「……はい」

> 穴掘るのもいいけどな
たるき亭主人「いや良くねーよ」


雪歩「真美ちゃん、あずささん……私はもう、大丈夫です」

真美「……」

あずさ「……」

雪歩「いっぱい、いっぱい泣きました」

雪歩「でも……ううん、だからこそ、私は前を向かなくちゃいけないんです」

雪歩「私達を待っているファンの方達を、悲しませたくないから」

雪歩「そしてなにより……未来を信じているから」

雪歩「だから……もう一度、私について――

真美「ゆきぴょんゆきぴょんゆきぴょーんっ!!」

ぴょーん

雪歩「わぷっ……ま、真美ちゃん?」

真美「な、何言ってんのか、真美、ゼンゼンわかんないけどぉ……!」

真美「ゆきぴょんが元気で……よがっだよぉ……! うわぁああん!!」

ポロポロ……

雪歩「……心配かけて、ごめんね。もう、勝手にいなくなったりしないから……」ギュッ


真美「びぇええええ!!!」

雪歩「そ、そんなに泣かないでぇ……」

真美「やだもんやだもんやだもん! だ、だって真美、今日のお仕事中、ずっとゆきぴょんのこと考えてたんだがらぁ~!」

雪歩「……っ……」ジワ

真美「ゆきぴょんがもしかして、富士山の病に倒れたら、って思ったら……!」

真美「もう、ソワソワしちゃって、何回もNG出しちゃったんだからぁ~!!」

雪歩「……ご、ごめんね……ほんとに……う、うぅ……!」

雪歩・真美「「うわあああああん!!!」」


あずさ「……」

P「……あずささん、すみませんでした」

あずさ「え……?」

P「今朝、俺は……きっと、良いプロデューサーじゃなかった」

P「あなたの言葉で、俺は目を覚ますことができたんです。だから……」

あずさ「……ふふっ、いいんですよ。こういうときは、お互い様、でしょう?」


あずさ「……プロデューサーさん。あのこと、ちゃんと雪歩ちゃんに伝えたんですね」

P「えっ、あ、あのことって……」

あずさ「ハリウッド留学の件です……私は、以前から知っていたんですよ」

P「……律子に?」

あずさ「ええ……」

P「……黙っていて、申し訳ない」

あずさ「……いいんです。私だって……、それを知っていながら、雪歩ちゃんに何も話していなかったんですから」

P「……」

あずさ「……ふふっ、でも……さすがはプロデューサーさんですね」

P「さすが、って、何のことです?」

あずさ「私なんかが、下手な言葉で伝えたら……きっと、雪歩ちゃんは立ち直ることが出来ませんでした」

P「そうでしょうか……」

あずさ「そうですよ。だから今朝……私は、プロデューサーさんに任せたんです」

あずさ「プロデューサーさんなら、きっとなんとかしてくれる……、って信じていたから」


P「あずささん……」

あずさ「ふふっ、ところで……どうしたんですか、そのお顔? 腫れていますけど……」

P「あ、いや……ははは。ちょっと殴られてしまいまして」

あずさ「えっ」

P「いや、雪歩の家に行った帰りに、ばったり雪歩のお父さんと出くわしたんですよ」

P「それで……勘違いをされてしまって」

あずさ「勘違い、ですか~?」

P「ええ。雪歩とふたりで並んで歩いてたから、付き合ってる男だとでも思われてしまったんでしょうね」

雪歩「ああっ! ぷ、プロデューサー! その話はナイショで……!」

P「出会い頭に一発殴られて、それからなんと、動転した雪歩が>>263って言ってしまったんです」

1 この人は、私の大切な人です!
2 この人は、私の恋人です!
3 その他

>>263

3
この人は、私のプロデューサーです!


P「この人は、私のプロデューサーです! って……」

あずさ「あ、あら……意外と、普通ですね~」

P「そうなんですけどね……なぜかもう一発、殴られてしまって」

雪歩「う、ううぅ……」カァァ

P「そのあと、俺は雪歩に聞いたんですよ。でも……」

―――

『なあ……ふだん、雪歩は俺のこと、ご家族の方になんて言ってるんだ?』

『な、なななナイショですぅ! けけ決して、私の――な人とか、そういうことを言ってるわけじゃなくて……』

『ふうん……?』

『しししかも、お母さんにしか話してないから、お父さんは知ってるはずないのにぃ……!』

―――

P「って言って、教えてくれなくて……」

あずさ「まぁ……ふふ、ふふふっ♪」

雪歩「…………」ボッ

やっぱ雪歩は天使やったんや!


P「まあとにかく……最終的には、『娘をよろしく頼む』って言ってもらえました」

あずさ「それは何よりです~。それじゃあプロデューサーさん、もう、後戻りできないですね?」

P「後戻り……?」

あずさ「ええ……私もちょっと、羨ましいかも」

雪歩「あ、あああずささんっ!?」

あずさ「なーんてね♪ ふふふっ……」

P(なんの話をしているんだろう……)


P「ところで雪歩、真美はどうしたんだ? さっきまで一緒に泣いてたけど……」

雪歩「あ、真美ちゃんは、あそこに……」

真美「……すぅ、すぅ……」

P「……緊張の糸が、切れちゃったのかもしれないな」

雪歩「わ、私のせいで……うう」

P「気にすることはないさ……お前はこれから、前だけ向いていてくれればいいんだから」

P(……真美に、俺のハリウッド留学の件を伝えるのは……また、今度にしておこう)


P「……とにかく、だ。ふたりとも、聞いてくれ」

雪歩「……」

あずさ「……」

P「IA大賞グランドファイナルまで、あと12週。それまでに、なんとしてでも……何か結果を出す」

P「今のままでは、きっと……俺達は、トップに立つことは出来ない」

雪歩「……ジュピターさん達、それに……千早ちゃん」

P「……そうだ。俺達の上には、まだまだアイドルがたくさんいる」

P「そこでだな……、一発逆転の手として、ここで新曲を出すのがいいと思うんだ」

あずさ「そうですね~……やっぱり話題にはなりますから」

雪歩「……」キュッ

P「グランドファイナルまでの期間を考えたら、これが最後の曲、ということになる。だから――

雪歩「あのっ! ぷ、プロデューサー!」

P「おお、なんだ? 何か意見があるなら、ドンドン言ってくれ」

雪歩「あの……、え、えっと……」


雪歩「最後の曲は……私に、決めさせてくれませんか?」

P「私に、と言うと……」

雪歩「私、どうしても……やりたい曲があるんです」

P「……」

雪歩「あの、でも……無理にとは、言いませんけど……」

P「あ、いや、ちょっと考えさせてくれ……」

P(……どうしよう? 雪歩に任せて、間違いはないだろうけど……)

P(しかし、今までリリースしてきた曲は、一緒に考えてきたしなあ……)

1 雪歩に任せる
2 やっぱり、みんなで決めよう

>>279
※1を選んだ場合、このあと曲選択の安価がなくなります


P「……すまない、雪歩。やっぱり、みんなで決めよう」

雪歩「あ……そ、そうですよね、えへへ……」

P(うっ、雪歩の乾いた笑顔……)

雪歩「い、いいんですっ、気にしないでくださいっ!」

P「……俺達には、俺達のやり方がある。これまでやってきた、やり方が……」

P「ここで急に、それを変えたら……という不安もあるんだ」

雪歩「は、はい! あの、ほんと、大丈夫ですから……」

P「……その曲は、すべて終わったら、俺にだけ聴かせてくれよ」

雪歩「……わかりました! それじゃあ、真美ちゃんを起こしてきますねっ」

たったった……

あずさ「……プロデューサーさん」

P「は、はい」

あずさ「ふふっ、それでいいんですよ。プロデューサーさんは、ちゃんとプロデューサーさんになれています」

P「……」

あずさ「大丈夫、私たちなら……きっと、一番ステキな曲を決められますから」


―――

P(……そのあと。寝ぼけ眼の真美を加えて、俺達は5thシングルの曲をみんなで相談して決めた)

P(ちなみに、今までのリリースしてきた曲は以下の通りだ)

1stシングル『Kosmos, Cosmos』
2ndシングル『Do-Dai』
3rdシングル『THE 愛』
4thシングル『First Stage』

P(それを踏まえて、決定された曲は……!)

>>289
※今までリリースしていないアイマス曲でお願いします
※シンデレラガールズの曲は詳しくないので、避けてくれると嬉しいです
※ある一曲が該当したときだけ、安価下にするつもりです。すみません

ready


【READY!!】

雪歩「……あーゆれでぃ、あいむれいでぃ……ふふっ♪」

真美「これ、すっごく気に入っちゃったよ~!」

あずさ「本当に……、素敵な曲ね……つい、口ずさみたくなっちゃう」

P(……これは……)

P(今まで曲を出すたび、誰か一人だけが特別に気に入るということはあったが……)

P(やっぱり『READY!!』は、765プロ全員の曲だからか……、みんな、大いに気に入ってくれたようだ!)

P(とても良い選曲ができたようだな!)

みんなの団結値がググッと上がった!


P「さあ、本当に、これが最後の曲だ……みんな、精一杯歌っていこう!」

みんな「はいっ!」


―――

P「……なあ、雪歩」

雪歩「は、はい」

P「雪歩のやりたい曲、やらせてやれなくてすまなかったな……」

雪歩「だ、だからそれはもう、いいんですぅ! 『READY!!』も、とっても素敵な曲ですし……」

P「……」

雪歩「それに……実は、その曲……まだ、出来てないんです」

P「……えっ?」

雪歩「あの、だから……それはまだ、完成してない曲、だったんです」

P「……そうだったのか……」

雪歩「……私、実はいま……詩を、書いていて……」

雪歩「それに、曲を付けてもらえば……、その曲が、完成するところだったんです」


P(曲をつけてもらう? それに、作詞……?)

P(なんだろう、最近、そんな話を聞いたことあるような……)

P(! そ、そうだ! 俺はなんで今まで、忘れていたんだろう!)

P「……もしかして、それって」

スッ

雪歩「あ、それ……!」

カチ

『――♪ ――♪ ――♪』

P「……この曲に、関係してるのか?」

雪歩「……えへへ。プロデューサーも、そのテープ……持っていたんですね」


P(これは……以前千早から貰い受けた、歌詞のない、曲だけのテープだ)

P(千早の宿題――これに歌詞を付けるということを、俺は、雪歩にやらせようとして……)

P(……あれから色々あって、すっかり忘れていたな……)


雪歩「でも、それとは違いますよ? だってそれには……曲があるじゃありませんか」

P「そ、そうだな……というか、プロデューサーも、って?」

雪歩「……私も、実は……それと同じもの、持っているんです」

スッ

P「……千早から?」

雪歩「はい……プロデューサーも、千早ちゃんからもらったんですよね?」

P「ああ。俺、雪歩に、この曲に合う歌詞を書いてもらおうと思って……」

雪歩「……えへへ。なんだか……妬けちゃうなあ……」

P「な、なんでだよ……」

雪歩「私も……千早ちゃんから、こう言われたんです」

 『萩原さんなら、これにきっと……素敵な歌詞をつけることができるわ』

雪歩「……って」

P「そうだったのか……」

P(だからあのとき、千早は……こうなることがわかっていたかのように、すんなり俺にテープをくれたんだな)


雪歩「だから、妬けちゃうんですぅ。千早ちゃんとプロデューサー、こんなところまで一緒の気持ちだなんて……」

P「一緒っていってもなあ……たまたまだろう?」

雪歩「いいえ、違いますっ! そうです、プロデューサーはいっつも、千早ちゃんと仲良くして……!」

雪歩「プロデューサーの担当アイドルは、私なのに……うう」

P「ははは……雪歩って、そんなにやきもち焼いたりする子だったっけか?」

雪歩「私も、プロデューサーと一緒なんですっ」

雪歩「もう、かっこ悪い自分を隠したりしないことにしましたっ! えへへ……」

P「……」

雪歩「あっ、なんですか、その顔! もう……」プイ

P(かわいい)

P(よし、こう言ってやるか……)

1 俺が一番好きなのは、雪歩だよ
2 千早は俺の嫁だよ
3 その他

>>305

1


P「なあ、雪歩。俺が一番好きなのは……」

雪歩「……」ピク

P「……誰だと思う?」

雪歩「ししし知りませんっ! だ、誰だっていいです、かか、関係ないですから」プイ

P「へえ……」

雪歩「……」ソワソワ

P「……千早」

雪歩「っ!」ガーン

P「……は、今頃何してるかなあ」

雪歩「知りませんっ! あ、ウソです、知ってますぅ! こないだもメールで……」

P「……」

雪歩「フェスで勝った、って……新曲も出したって……あの……」

雪歩「もうっ、なんですかあ! さっきからそんな顔して、私をからかっ――

P「雪歩だよ。俺が一番好きなのは……雪歩だ」

雪歩「……って……ぇ……」


雪歩「え、え? ……えっ!?」

P「聞こえなかったか?」

雪歩「……ぁの、えっと……き、聞こえて……ました……けど」

P「そっか、それじゃあもういいかな」

P「さて、もうそろそろ戸締りの時間だ。雪歩も帰りの支度を……」

雪歩「あのっ!! プロデューサーっ!!」

P「どうしたんだよ……」

雪歩「聞こえませんでしたぁっ! だから、あの……も、もう一回……」

P「……ほんとに聞こえてなかった?」

雪歩「……! ……!」コクコク

P「ホントのホント?」

雪歩「ホントですぅっ! ホントのホントにっ! だ、だから」

P「俺が一番好きなのは、他の誰でもない……雪歩だよ」

雪歩「――~~!!!!!」ボッ

P(かわいいなあ)


雪歩「……えへ。えへへ、えへ……」

P(……あれ? 雪歩の目が……)

雪歩「あっ、どうしましょう……それじゃあ今日、お泊りするって、お家に連絡しなきゃ」スッ

ポパピプペ

P「ちょちょちょっと待て! 誰の家に泊まるって!?」

雪歩「それはもちろん……えへへ」

P「……」

雪歩「いつか、プロデューサーは言ってくれましたよね? 雪歩が眠れなくなったら、俺が添い寝してやるって」

P「言った……っけ? そんなコミュこなしたっけかな……」

雪歩「きっと今日、私は……ゼンゼン、眠くならないと思いますぅ」

雪歩「ぷ、プロデューサーにそこまで言われたら……私としても、やぶさかではないですし……だから……」

P「……」

P(しまった。からかって可愛い顔を見るにしても、やりすぎた感がある)

P(雪歩の妄想は、時に音無さんを凌駕するのだ)


P(テレフォンセックスという言葉で動揺していた雪歩は、どこに行ってしまったんだ……)

雪歩「えへへ……どうしたんですか、プロデューサー……?」

P「そ、そんな潤んだ瞳でこっちを見るな……」


P(雪歩が、そこまで俺のことを信頼してくれるのは嬉しいが……俺も男だ)

P(男だし、プロデューサーだし……そして雪歩はアイドルだし)

P(間違っても、間違いを犯すわけにはいかない!)

P(雪歩が想像するお泊りと、俺が想像するお泊りとでは、たぶんまったく意味が違うんだからな!)

P(ここはひとつ……)

1 よおし、それじゃあ俺の家に行こうか! と言おう!
2 とにかく、ここは一旦落ち着かせよう!

>>333

1


P(もうどうにでもな~れ)

P「よおし、それじゃあ俺の家に行こうか!」

雪歩「は、はいっ!」

P「それじゃあ音無さん、あとの戸締りお願いしまーっす!」

雪歩「お疲れさまでした~♪」

ガチャ……

バタン

小鳥「」



小鳥「……」

小鳥「…………」

小鳥「……あ、でも……こういうのも、悪くない、かな……? うふふ」

小鳥さんがNTR属性に目覚めた!


【翌日 朝】

チュンチュン……


P「……」ガバッ

雪歩「……むにゃむにゃ……」

P「……あれれ~? なんで雪歩が、俺の隣で寝てるんだろ?」


P「思い出せ……お、俺は……なにをして、なにをしていない……?」


P(そうだ、俺は昨日……もうどうにでもな~れ、と思いながら……)

P(雪歩を、家に泊めたんだった……)

P「……」モンモン

―――

雪歩『……ぷ、ぷろでゅーさー……』

P『お、おう。どうした、雪歩……』

雪歩『あの、私……』

P『……』

雪歩『わたし、なんだかもう……やっぱり、眠くなっちゃって……ぁの、ごめんなさい……』

P『な、なにがごめん、なんだ……』

雪歩『……いろ、いろですぅ……迷惑かけたこと……それに、泣いちゃったこと……』

P『……』

雪歩『わたしぃ……本当に、これから……頑張り……ますぅ……それで……』

雪歩『……ぷろでゅーさーの……夢……ぜったい、叶え……て……それで……』

P『……おやすみ、雪歩』


P「……そうだ」

P「勝ったんだ……俺は……!」

P「何に勝ったか、よくわからないけど……とにかく俺は、何もしていない!」

P「あーっはっはっは! やったねパパ、明日はホームランだ!」

雪歩「プロデューサー?」

P「ひいっ! お、起きてたのか。おはよう……」

雪歩「そんな大きな声出したら、起きますよぉ……おはようございます……あふぅ」

P「……雪歩、今の状況がなんだか……わかってるか?」

雪歩「え? 私、プロデューサーに添い寝してもらって、それで……えへへ」

P「……」

雪歩「ぐっすり眠れましたぁ。ありがとうございます、プロデューサー!」

P「そ、そうか……それはなにより……」

P(混乱して穴でも掘るんじゃないかと思ったけど……意外と、肝が据わっているんだな)


―――

P(そのあと、俺達は……、ふたり揃って、一緒に765プロへと出勤した)

P(なんだか、また音無さんが妙な顔つきをしてこちらを見ていたが……たぶん、今回には関係のないことだな)


雪歩「えへへ……プロデューサー?」

P「な、なんだね?」

雪歩「……昨日のお返事は……IA大賞のグランプリが終わったら、させてもらいますぅ」

P「え? 昨日って……あ、もしかして俺が雪歩に好きだって言ったことか?」

P「ははは、それは別にな、深い意味が――

雪歩「ぇ……?」

P「……楽しみに待っているよ。うん」キリッ


P(……ちなみに)

P(この外泊の件に関して説明するために、俺がお弟子さん達に拉致され……)

P(再び、萩原家の門をくぐることになったのは……また、別の話だ)

【活動43週目 おわり】


【活動44週目 765プロ事務所 朝】

P「……とにかく、先週は色々あったが……」

P「今日からまた、アイドル活動再出発だ!」


P(俺は雪歩に、すべてを話した……)

P(ロッソストラーダは、最後の曲『READY!!』をリリースすることを決め、そして……)

P(全員で心をひとつにして、IA大賞ファイナルグランプリまで駆け抜けることを決めたのだった!)

P(ここからはひたすらに、営業、営業、営業だな!)


P「さて……」


雪歩「……~♪」

真美「ゆきぴょん、なんかあったの~? またずっとニヤニヤしっぱなしだよ~」

あずさ「真美ちゃん。ダメよ~? 女の子には秘密の一個や百個くらい、あるんですからね?」


P(……よし、それじゃあ今日はこの子に、意気込みを語ってもらうとしよう!)

>>362

あずさん


P「あずささん、今日は、なんだかいつもと違って見えますね」

あずさ「あら、そうですか~? ……でも、そうかもしれませんね」

あずさ「こうやって、みんながひとつになれるのは……なんだか、随分久しぶりの気がしますから」

あずさ「私もつい、嬉しくなっちゃって~……ふふっ♪」

P(……なるほど。よし、ここはこう答えておくことにしよう!)

1 いい感じです
2 気のせいですよ

>>365

1


P「いい感じです。なんというか、こう……やる気に満ち溢れてるって気がしますね!」

あずさ「うふふっ、ありがとうございますー♪」

真美「兄ちゃん兄ちゃん! あずさお姉ちゃんに負けないくらい、真美だってやる気ゲージマックスなんだかんね!」

雪歩「わ、私なんて、やる気ゲージが振り切れてどっかいっちゃってるくらいですぅ!」

P(……うん! みんな気合は十分のようだな。今日は良い活動ができそうだ!)

みんなの団結値が上がった!


P「さて、今週は営業だ。映画のお仕事……これまでになかった、大きい仕事になる」

P「だけど、気後れすることはないぞ! いつも通り、みんなの素直な魅力を出していこう!」

みんな「はいっ!」


【営業(映画のお仕事) 上方エリア 昼】

P「さて、ようやく着いたな……」

P(今朝の様子を見る限り、みんなの調子はとても良いみたいだ)

P(……さて。それじゃあ今日は、誰のプロデュースに、特に力を入れようかな?)

1 雪歩
2 真美
3 あずさ

>>372

2

真美把握
少し休憩します


【映画のお仕事(真美)】

P(ロッソストラーダが、ついに映画の主役に選ばれた!)

P(もちろん、規模だって小さくない。全国で上映される、いわゆるメジャー映画というやつである)

P(タイアップ曲として、新曲『READY!!』も使ってもらえることになったし……)

P(俺達もようやく軌道に乗ってきた、という感じがするな!)


P「それで、真美は今度は何が不満なんだ?」

真美「ええ!? いきなりそりゃないっしょ兄ちゃんっ!」

P「え、だって真美はこういうとき、決まってぶーぶーしてるじゃないか……」

真美「うあうあ~! まるで真美が、いつも不満タラタラでお仕事やってるみたいじゃん! ぶーぶー!」

P「はは……結局ぶーぶー言ってるじゃないか。って俺のせいか……そ、そんなに怒るなって」


真美「あ、でも……不満はないけどね……」

P「ん? 何か気になることがあるなら、遠慮なく言ってくれよ」

真美「うん……真美、この役、ホントにできるのかなーって、不安にはなるんだ」

P「……なるほど」


P(今回の映画は、こんな感じになっている)

P(あまりパッとしていなかった三人のアイドルが、お互いに切磋琢磨しながらトップアイドルを目指すというもの)

P(彼女達は数々の苦難を乗り越え……、ついにラストシーンで、ずっと憧れていた、きらめくステージに立つのである)

P(……なんだか、どこかで聞いたことがあるような……ま、考え始めたらキリがないな)

P(ちなみにキャッチフレーズは、『きらめく舞台(ステージ)に私も立ちたい!』だ)


P「……真美はたしか、元引きこもりのネットアイドル、の役だっけ?」

真美「うん……。でも真美、引きこもりになんかなったことないから、その子の気持ちよくわかんないよ~」

P「たしかにな……」


P「真美は、ふだんインターネットとかするか?」

真美「うんっ! 真美、ブログやってるよっ」

P「そうか。じゃあ、劇中で多く出てくるネット関係のことは……まあ、問題ないかな」

真美「知らない言葉はいっぱい出てくるけどね~」

真美「なんかよくわかんない掲示板? みたいなのも使わなきゃいけないっぽいし……」

P「まあ、それは追々勉強していこうな……それなら、引きこもりというところに注目するのをやめよう」

真美「え? でもでも、それってケッコー大事なポイントなんじゃないの?」

P「もちろんそうだ。しかしな……その子の役で一番重要なのは、違うところにある」

真美「違うところ?」

P「そうだ。そのポイントとは、つまり……」

1 彼女の、成長だ
2 彼女の、詐称疑惑のある胸だ
3 その他

>>385

2


P「絵r……ゲフンゲフン! あー……失礼」

真美「だいじょぶ~? 兄ちゃん、風邪でもひいちゃったの?」

P「だ、大丈夫だ、心配ないぞ。うん、名前を出さなければきっと怒られない」

真美「……なんの話?」

P「いや……それより、改めてだな」

P「その子の役どころで、最も重要なポイント……それは……!」

真美「……」ゴクリ


P「彼女の、詐称疑惑のある胸だ……!」


真美「……え?」

P「昔、偉い人が言っていたんです」


『水たn……ゲフンゲフン! あー……ごめんなさい』

『……失礼だけど、あなたのプロフィールを見せてもらったわ』

『でも、これ、おかしいわよね?』

『身長152センチメートル、体重36キログラム……』

『ここまでなら、女の子なら不思議じゃないわ。少し痩せすぎな気もするけれど』

『……とにかく、落ち着いて聞いて、水谷さん。問題は……スリーサイズよ』

『なんであなたのバストは……!』

『……82センチもあるのよ……!?』


『体重のことを考えたら、このサイズは、一般にはありえないわ!』

『……落ち着いてるわよっ! 私を動揺させたら大したもんですよ!』

『わ、私より……10センチも……! くっ……!』

『……体重の方が間違っている、ですって?』

『じゃあ今から計ってみましょう! ほら、ほらほら!』


P「……ってな!」

真美「……」

P「それ以来、彼女は、ちはy……ゲフンゲフン! あー……その先輩アイドルに対し、頭が上がらなくなったという」

真美「……それ、なんのカンケーがあんの?」

P「えっ? だってほら、芸能界の暗い部分がよくわかるエピソードだろ?」

P「アイドルを演じる以上、こういう裏の顔も知っておかないと……」

真美「……兄ちゃん」

P「な、なんだよ。かわいそうな人を見るような目で、こっちを見るんじゃない……」


真美「兄ちゃん、真美はアイドルだよ……?」

P「あ、ああ、もちろんそうだ」

真美「今回の映画って、そーいうシーン、ある?」

P「えっと……まあ、ないかな」

真美「じゃあさあ……その話、いらないよね?」

P「……」

真美「兄ちゃん、わかるかなぁ……これだけでわかってくれると、真美、嬉しいんだけど……」

P「……」

真美「……」チラ

真美「……はぁ」

P「」ゾクゾク


P(真美が、少し大人びた表情をして、俺を小ばかにしている)

P(こういうのもいいな……)

P(……っといかんいかん! とにかく俺は、間違ったことを言ってしまったらしい!)


真美「もーいいよ……兄ちゃんは、そこにいてくれるだけでいい……」

真美「思えば、これまでずっとそうだったもんね……」

真美「兄ちゃん、いつも真美の前だと、ヘンなことばっかりして……はぁ」

P「……」

P(このままだと、俺のプロデューサーとしての評価がだだ下がりだな)

P(いや、もう下がりきっているのかもしれないが……)

P(と、とにかくここは、真美の信頼を取り戻すために……!)


1 いつも通り、土下座しよう!
2 役のポイントの説明を、もう一度やり直そう!
3 その他

>>400


P「……真美。さっき俺は、詐称疑惑のある胸が一番のポイントだ、と言ったな」

P「あれはウソだ」

真美「えっ」

P「真美を試そうとしたんだよ」

真美「た、試す? それなんのこと、兄ちゃん!」

P「いやいや、なんだよ真美~! せっかく俺がボケたのに、ツッコミが冷たすぎるぞっ!」

真美「ぼ、ボケ……ツッコミ……!」

P「そうだよ、胸が一番のポイントだなんて、あるわけないじゃないかっ!」

真美「……」

P「それとも、真美には……ちょっとこのボケは、難しすぎたかな?」

真美「!」

P「まだまだお子ちゃまの真美には、少し早かったかもしれないな……すまん!」

真美「な、なーに言ってんの兄ちゃん! え、えへへっ、真美、最初っからわかってたもんねっ!」

P(ちょろい)


~ 真美にはまだ早かったかな? ~

P(これは、真美に対して魔法の効果を持つ言葉なのである)

P(こう言われると真美は……、多くの場合、見栄を張って、こちらの言うことを信じきってしまうのだ!)

真美「ご、ごめんね兄ちゃん! 真美も、ちょっと新しいツッコミを試してみたくなっちゃってさ~」

P「な、なんだってー? それは本当かい?」

真美「うんっ! で、でも、兄ちゃんにはちょっと高度で将校なテクニックだったかもしんないねっ!」

P「そりゃ一本とられたな! ちなみに、それを言うなら高尚、な! 使いどころも間違ってるぞ!」

真美「あ、あはは~! これもボケだよ~」

P「そっか~、あはは!」


P「とにかく」

真美「うん」

P「その子を演じる上で、最も重要なポイント……それは……!」

真美「……」ゴクリ

P「……彼女の、成長だ」


P「……台本の、このシーンを見てくれ」

真美「え? えーっと……初めて歌うシーン?」

P「そうだ。彼女は歌を歌わない……そういうネットアイドルだったんだ」

真美「……それって、アイドルって、言うのかな……」

P「そういうところにも、自信のなさが表現されているのさ」

真美「……」

P「でもな……たったひとりの女プロデューサーに、彼女は励まされ、特訓してもらい……」

真美「それで……初めてのオーディションで、ついに人前で歌を歌う、って……」

P「……元々、あれだけ対人恐怖症だったその子にとっては、もしかしたら苦痛なことだったのかもな」

P「しかし……その台本を読んで真美はどう思った? そんな風に、ただ単にやらされてるだけ、という感じはしたか?」

真美「……ううん。むしろ、嬉しそう。これから先、どんどん良いことが起きる、って感じがするよ」

P「……そのとおりだよ。きっと、真美自身そういう経験をしたことはないだろう。でも……」

真美「……うん」

P「……俺が言いたいことは、わかると思う。真美が今思い浮かべた、大切な人のことを考えれば……」

P「きっと、お前なら……最高の演技が出来るさ」


―――

P(……どうやら真美は、俺の言葉を素直に受け止めてくれたらしい)

P(まだまだ演技では不安なところもあるし、今回の役どころは少し難しいかもしれないが……)

P(その純粋さと吸収の良さがあれば、きっとこれから、真美はどんどん成長していってくれることだろう)

P(もしかしたら、監督の想像していた『彼女』とは、全く別モノになるかもしれないけど……)

P(まあ、今のところはスタッフみんな楽しく撮影が進んでいるようだし、きっとなんとかなるだろうな!)

P(クランクアップが今から楽しみである)


P(……しかし、最初からああいうアドバイスをしてやれればよかった……)

P(真美は時折、俺の心を狂わせるな……)


グッドコミュニケーション!

【活動44週目 おわり】


【ある日の風景9】

P「さて、と……撮影の方は、順調に進んでいるみたいだな」

P「……ん?」

トテテ

あずさ「……プロデューサーさん……」

P「あずささん、どうかしたんですか? 何か、問題でも……」

あずさ「あ、いえ……お仕事の方で問題があった、というわけではないんですけれど……」

P「……」

P(こういう顔をしているときのあずささんは、大抵……)

あずさ「あの……」

P「……あずささんの今日の撮影は、もう終わったみたいですね」

あずさ「え、ええ。だから私、少し時間が出来てしまいまして~……」

P「それじゃあ……少し、話をしましょうか。外に出ましょう」

あずさ「! はいっ!」


ザザァ…… ザザァ……

P「……なんだか、こんな波の音を聞いてると、思い出してしまいます」

あずさ「思い出すって、何をですか~?」

P「……雪歩に、泣かれてしまったときのことです」

あずさ「……」

P「俺は、あの日……IA大賞ノミネート発表会の日。船のテラスに立ちながら……」


 『……ど、どうして……っ……どうして何も言ってくれないんですかぁ……!』

 『それじゃあ、まるで……いつまでも一緒にいるなんて、無理、って言われてるみたいですぅ……!』


P「……って、言われてしまって。ははは……今思うと、本当に自分が情けないですよ」

あずさ「……プロデューサーさん?」

P「え?」

あずさ「めっ、ですよ~? ふふっ」

P「……」

あずさ「私という女の子がいるのに、他の女の子のお話をするのは……マナー違反です」


P「……すみません。なんだか俺、あずささんを目の前にすると、つい弱音が出てしまって」

あずさ「ふふっ、プロデューサーさんは、いつもそうでしたからね」

P「……そうですね。あの時も、その前も……」

あずさ「……あの~……」

P「なんですか?」

あずさ「……私、本当は……、とっても嬉しいんですよ?」

P「嬉しい? あずささんに対して弱音を吐く、ということがですか?」

あずさ「ええ……そういう部分、きっとプロデューサーさんなら、いつもは隠してしまうから」

あずさ「雪歩ちゃんや真美ちゃんには……、そういうこと、なかなか言えないんじゃないかな、って思うから……」

P「……」

あずさ「……どうして、なんですか? どうして……私には、愚痴をこぼしてくださるんですか?」

P「それは……」

1 あずささんを、信頼しているから
2 あずささんは、お母さんのような人だから
3 その他

>>414

2


P「あずささんは……お母さんのような人だからです」

あずさ「……っ!」ガーン

P「いつだって、真美や雪歩にくっつかれて……それを見ていると、俺はこう思うんです」

P「まるで……本物のお母さんのようだ、ってね!」

あずさ「」ガガーン

P(あ、あれ? あずささんの動きが止まってしまったぞ)

あずさ「そんなに老けて見えるかしら~……」シナシナ

P(ああ、あほ毛があんなに元気なくなって……少し言い方が悪かったかな)

『へへっ、プゥロデューサァー!』フワッ

P(この声は……真か!)

『奥様みたい、なんて言い方はダメですよ! こういうときは……』

P「……なるほど。……あずささん!」

あずさ「……はーい……」

P「いよっ、聖母あずささん!」

あずさ「プロデューサーさんのイジワルっ!!!」


あずさ「……」プクー

P「……なんか、すみませんでした」

あずさ「なんか、ってことは……なんで私がフキゲンなのか、わかってないんですよね~?」

P「は、はい……正直に言って、見当もつかない」

あずさ「……プロデューサーさんは、いつもそうです」

あずさ「いっつもいっつも、私の心をグラグラにさせるんです~」

P(うう、あずささんが怒っていらっしゃる……あほ毛もシャキーンとなっている……)

あずさ「もうっ……少しは、自覚を持ってくださいね?」

あずさ「あなたの一言は、私達にとっては……。どんなに分厚い本より、どんなに偉い方のお説教より……」

あずさ「いっぱいいっぱい、影響を持ってしまうんですから」

P「そ、そんなもんですか?」

あずさ「そんなもんですっ!」


P「……じゃあ、なかなか素直な気持ちを表現することも出来ないですね」

あずさ「え? ど、どういうことですか~?」

P「だって俺は……本当はいつだって、みんなを褒めてやりたいんですよ」

あずさ「……」

P「雪歩のことも真美のことも……もちろん、あずささんのことも」

P「仕事が終わるたびに、本当は何時間もかけて、頭を撫でて褒めてあげたいんです」

あずさ「わ、私……そういうこと、されたこと、ないですけど~……」

P「いや、まあ……、あずささんにそういうことををするのは失礼かな、と思って……」

P「でもそんなことをしたら、きっと調子に乗って、油断してしまいますよね」

あずさ「……私はすごい子なの~、って思っちゃうってことですか?」

P「そうです。だから……これからは少し、自重します」

あずさ「……本当に、私にもしたい、って……そう思ってくださっているんですか?」

P「え? ええ、もちろん……」

あずさ「……」

あずさ「……やっぱり、プロデューサーさんは……もっと自覚を持ってくださったほうがいいです。ふふっ……」


あずさ「あ、でも、自重はしなくて結構です~」

あずさ「私達、もうそんなに簡単に、調子に乗ったりしませんから……ふふっ♪」ピコピコ

P「は、はあ……」

P(なんだかよくわからないけど、あずささんの機嫌は少しマシになったらしい)

P(あほ毛がピコピコ動いている……かわいいなあ」

あずさ「えっ!?」

P「あ、いえ、すみません、なんでもないです。つい心が半分漏れてしまって……」

あずさ「……こころ……」

P「む、無言でジッと見つめないでください……」

あずさ「……」

P「……ところで、何か、お話があったんじゃないですか?」

あずさ「あっ、は、はい……えーっと~……」


あずさ「……やっぱり、お話はしなくていいかもしれません」

P「えっ」

あずさ「……本当は、私……プロデューサーさんを、励まそうとしたんです」

P「……」

あずさ「ここのところ、プロデューサーさんは……随分、思い詰めたお顔をしていらっしゃったから……」

P「そ、そんなに顔に出ていましたか?」

あずさ「ふふっ、それはもう、バッチリです~。プロデューサーさんは、意外と見られているんですよ?」

P「……すみません」

あずさ「……私と真美ちゃんは、何があったんだろう、って……ずっとずっと、心配していたんです」

あずさ「もちろん、私は……雪歩ちゃんのことも見ていましたから、なんとなくその原因はわかっていました」

P「……あずささんは、ハリウッドのことも、知っていましたからね」

あずさ「ええ。でも……今こんな風に、プロデューサーさんとお話が出来て、そんな心配、なくなっちゃいました」

P「……」

あずさ「……プロデューサーさん」

あずさ「よく、頑張りましたね……」


あずさ「……なーんて。ちょっと、偉そうだったかしら?」

P「……いえ、そんなことは……ありがとうございます、あずささん」

あずさ「ふふっ、お礼なんていりません」

あずさ「プロデューサーさんはただ……いつもプロデューサーさんでいてくれれば、私はそれでいいんです」

あずさ「私達の、大好きなプロデューサーさんでいてくれれば、それで……」

P「……やめてください、泣いてしまいますよ」

あずさ「いいんですよ?」

P「俺にも、面子があります。男ですから」

あずさ「……男の子って、難しいんですね~」

P「そうです、難しいんです……女の子には負けますけどね」

あずさ「ふふっ……女の子だって、案外、単純なんですよ~?」

P「そうは思えないけどなあ……」

あずさ「それは、プロデューサーさんが、とってもとっても鈍感さんだからですっ」

P「ははは……」

あずさ「ふふっ……あ、でも、最後に……これだけは、言わせてください」


あずさ「……プロデューサーさん」

あずさ「夢は、私達を見捨てません。私達が、その夢を見捨てないかぎりは」

あずさ「だからプロデューサーさんも……あなたの夢を、諦めてはいけません」

P「……あずささん……」

あずさ「プロデューサーさんがいたから、私達はここまで来れました」

あずさ「だから今度は……私達が、プロデューサーさんに教えてあげます。信じさせてみせます」

あずさ「最後まで、頑張りましょう。最後まで、走り抜けましょう」

あずさ「輝いた未来まで……まっすぐに」

P「……なんだか……。あずささんには、俺の考えてることを、全部見抜かれている気がします」

あずさ「ふふっ、そんなことありませんよ?」

あずさ「だって、この言葉はただの……、今回の映画の、クライマックスシーンの台詞なんですから。ふふふっ♪」

P「……それでも……ありがとうございます」

P(俺は本当に、最初から最後まで……、あずささんに頼りっぱなしだな)

P(ここにきて、また背中を押してもらえるなんて……くそ、不意うちもいいところだ……)


―――

P(それから、俺とあずささんは……道に迷わないように、ゆっくりと歩きながら)

P(みんなの元へと帰っていった)


P(俺がいま、唯一気がかりに思っていること……それは……)

P(ユニットメンバーが俺のハリウッド行きをどう思うのか……、それだけだった)

P(……雪歩には、すべてを話して……その上で、あの子は待っていると約束してくれた)

P(あずささんは、こうやって激励してくれた……)

P(あと、残るは……ただひとり)


あずさ「……大丈夫ですよ、プロデューサーさん」

あずさ「私達はいつだって……同じ気持ちです」

あずさ「だから……プロデューサーさんが本音で話せば……、ゼッタイに、わかってくれますから」

P「……はい。ちゃんと、正面から向き合ってみせます」

P(……真美……)

【ある日の風景9 おわり】

少し休憩します

寝ずに完結させるのかい?

>>437
今日は寝ません。何度か休憩は取るとは思うけど


【活動45週目 首都エリア/ドーム 朝】

P「……」

真美「兄ちゃん……ここが、ラストダンジョンなんだね……!」

P「……ああ、そのとおりだよ、真美……!」

あずさ「……プロデューサーさん、ドームですよ、ドーム……」

P「あ、あずささん。その台詞はちょっと……」

雪歩「……こ、こんなところで……歌える日が来るなんて……う、うう、感無量でずぅ……」

P「おいおい、まだ泣くなって……だいたいな、ここでやるのはまだ一ヶ月も先のことなんだぞ」

雪歩「は、はい゛、ずみません……ずびびっ」


P(だけど、雪歩が感動してしまうのも無理はない。俺達は……ついにここまできたんだ)

P(すべてのアイドルが憧れる場所……ドームへと)

P(今日はあくまで下見だが……うう、俺まで、なんだか涙が出そうだ……!)


【営業(挨拶まわりのお仕事) 首都エリア 昼】

P「……さて」

P(今日は一応、関係者の方とスタッフの方達への挨拶まわりの営業、ということになっている)

P(いつもだったら、ここらへんで誰のプロデュースに力を入れるか考えるところだが……)

P「……」

あずさ「……プロデューサーさん」

P「……ええ、わかっています」

真美「ねえねえ兄ちゃん! 今日のお仕事終わったらさっ、みんなでお買い物しよーよっ!」

P「はは、気が早いな……そんな真美には、今日一日俺が付いていることにしよう!」

真美「え? なんだか、いつもより素っ気無いね」

P「素っ気無くしたつもりはなかったんだけど……即決だって言いたかったのか? ま、まあいい」

真美「でもでも、兄ちゃんと一緒なら、真美も頑張るよ~!」クルクル

P「よし、その意気だ。気合入れていこうな、真美!」

P(……真美には、話すことがあるからな……)

いつもよりハイペースでさるさんが来るのと、眠気で頭回らなくなってきたので少し寝ます
寝ないつもりだったのに申し訳ない
あとたぶん、このペースだとちょっと1000までに終わらない気がしてきました
だから起きたら新しくスレ立てて、45週目の頭から仕切り直しします。すみません

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